JP2003197067A - スライド型電気部品 - Google Patents

スライド型電気部品

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JP2003197067A JP2001391809A JP2001391809A JP2003197067A JP 2003197067 A JP2003197067 A JP 2003197067A JP 2001391809 A JP2001391809 A JP 2001391809A JP 2001391809 A JP2001391809 A JP 2001391809A JP 2003197067 A JP2003197067 A JP 2003197067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中立位置へセルフリターンするタイプのスラ
イド型電気部品において、スライド移動方向の寸法を小
さくできるスライド型電気部品を提供する。 【解決手段】 操作部材4の駆動体部4aに、摺動方向
と直交する方向に突出されて一対の復帰ばね2の他端側
と係合する突起部4dを形成し、ケーシング1の収納部
1aには、駆動体部4aの摺動面より下方に摺動方向に
沿って並設され、復帰ばね2の両端部が位置決めされる
壁部1dを有する一対のばね収納部1cを形成し、この
一対のばね収納部1cの間に両方を連結する連結溝部1
eを形成すると共に、ばね収納部1cの対向する一対の
壁部1dの間に駆動体部4aの突起部4dを摺動案内す
る摺動溝部1fを連続して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライド型電気部
品に係り、特にビデオカメラなどの電子機器のズームコ
ントロールなどに使用される中立位置にセンター復帰す
るタイプのスライド型電気部品の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスライド型電気部品の構造を図8
及び図9に示す。図8は要部横断面図、図9は枠体の上
面板を除いた状態の平面図である。
【0003】従来のスライド型電気部品の構造として
は、金属板などを折り曲げることにより箱形に形成され
た枠体21と、この枠体21の内部に移動可能に収納さ
れた合成樹脂などの絶縁材からなるスライド体22と、
このスライド体22の両側に設けられてスライド体22
を中立位置に付勢する一対の復帰ばね23、23と、前
記スライド体22に保持されスライド体22と共に移動
される導電材からなる接触片24と、この接触片24と
接離される固定端子25が固着され、前記枠体21の下
面に取り付けられた絶縁基板26とから構成されてい
る。
【0004】前記枠体21の上面板には、前記スライド
体22の操作つまみ22aが突出されてスライド移動さ
れる方形孔21aが形成されており、この方形孔21a
の移動方向の相対向する両辺部には、枠体21の内方に
一体に折り曲げられたばね係止片21b、21bが形成
されている。このばね係止片21b、21bと前記枠体
21の内側面との間に前記一対の復帰ばね23、23が
係止されている。
【0005】前記スライド体22の上面中央には前記操
作つまみ22aが設けられており、この操作つまみ22
aを挟んで上面両側には、両側面部よりスライド移動方
向に前記復帰ばね23の逃げ部としてのやや大きめのば
ね逃げ溝22b、22bが形成され、更にこのばね逃げ
溝22b、22bに連続して前記スライド体22がスラ
イド移動した際の前記ばね係止片21b、21bの逃げ
部としてのやや小さめの係止片逃げ溝22c、22cが
形成されている。
【0006】そして、前記ばね逃げ溝22bと係止片逃
げ溝22cとの連接部に段部22dが形成されると共
に、この段部22dに前記復帰ばね23の一端が当接す
ることにより、前記スライド体22を前記枠体21の中
央位置に付勢するようになっている。また、前記スライ
ド体22がスライド移動される際には、前記段部22d
により前記復帰ばね23が押圧されて圧縮するのに伴っ
て、前記スライド体22はスライド方向に移動されるも
のとなる。この時、前記ばね係止片21bが前記スライ
ド体22の係止片逃げ溝22cに挿通されることによ
り、前記スライド体22のスライド移動が妨げられるこ
となく確実に移動できるものとなっている。
【0007】スライド型電気部品の動作としては、前記
復帰ばね23の付勢力に抗して、前記操作つまみ22a
を左右の何れかの方向に押圧すると、前記接触片24が
前記固定端子25と接離することで回路が切り換えられ
るものとなる。また、この状態から前記操作つまみ22
aの押圧を解除すれば、前記復帰ばね23の付勢力で元
の中央位置の状態に復帰するものとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスライド型電気部品の構造においては、前記ス
ライド体22を中央位置に復帰させるための前記復帰ば
ね23を前記枠体21に係止し、その間に前記スライド
体22を配置する構成となっており、前記スライド体2
2のスライド方向に、前記復帰ばね23の一端部を位置
決めする前記ばね係止片21bの係止片逃げ溝22cを
形成して前記復帰ばね23を配置するようにしているこ
とから、前記スライド体22のスライド方向の寸法が長
くなってしまうという問題があった。また、組み込み時
の作業性が煩雑になるという問題があった。
【0009】したがって、本発明では上述した問題点を
解決し、中立位置へセルフリターンするタイプのスライ
ド型電気部品において、スライド移動方向の寸法を小さ
くできるスライド型電気部品を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第1の手段として、収納部を有するケーシ
ングと、操作ノブと駆動体部を有し前記ケーシングの収
納部に前記駆動体部が摺動可能に配設された操作部材
と、前記ケーシングの収納部両側部に一端側が係止され
前記操作部材を中央位置へ付勢する一対の復帰ばねと、
前記駆動体部の一側面に設けられた摺動子片あるいは導
電パターンと、この摺動子片あるいは導電パターンに対
向して設けられた導電パターンあるいは摺動子片を有し
前記ケーシングに一体的に係合された基台とを備え、前
記操作部材の駆動体部に、摺動方向と直交する方向に突
出されて前記一対の復帰ばねの他端側と係合する突起部
を形成し、前記ケーシングの収納部には、前記駆動体部
の摺動面より下方に摺動方向に沿って並設され、前記復
帰ばねの両端部が位置決めされる壁部を有する一対のば
ね収納部を形成し、この一対のばね収納部の間に両方を
連結する連結溝部を形成すると共に、前記ばね収納部の
対向する一対の前記壁部の間に前記駆動体部の突起部を
摺動案内する摺動溝部を連続して形成したことを特徴と
する。
【0011】また、第2の手段として、前記操作部材の
駆動体部には、前記突起部が形成された摺動面と、前記
摺動子片あるいは導電パターンが設けられた一側面とを
表裏に対向させて形成したことを特徴とする。
【0012】また、第3の手段として、前記ばね収納部
の前記連結溝部で連結された側の前記壁部には、前記復
帰ばねの他端側と当接する弾性材からなるスペーサーが
配設され、前記連結溝部に係合される前記駆動体部の突
起部が前記スペーサーの他端と当接して前記スペーサー
を弾性変形させるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、第4の手段として、前記摺動溝部を
円弧状に形成し、前記駆動体部の突起部を前記摺動溝部
に摺動させることにより前記操作ノブを円弧状にスライ
ド操作可能に保持したことを特徴とする。
【0014】また、第5の手段として、円弧状の前記摺
動溝部に対応する前記ばね収納部を直線状に形成し、前
記ばね収納部に前記復帰ばねが直線となるように配置す
ると共に、前記突起部が前記摺動溝部を円弧状に摺動す
る際には前記復帰ばねが直線状に撓むようにしたことを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図7に示す。図1はスライド型電気部品の基台と摺動子
片を取り除いた操作部材と復帰ばねの係合状態を示す平
面図、図2はスライド型電気部品の縦断面図、図3は操
作部材の動作状態を示す説明図、図4はケーシングの平
面図、図5は同じく縦断面図、図6は操作部材の底面
図、図7は同じく縦断面図である。尚、図1、図3にお
いては、操作部材と復帰ばねとの係合、及び動作状態が
良く分かるように、便宜的に操作部材と復帰ばねとを重
ねて透視した状態で示している。
【0016】図において、ケーシング1は、合成樹脂な
どの絶縁材で上面及び正面が開口された有底の箱状に形
成されており、中央には横長状の収納部1aが形成さ
れ、この収納部1aの上側には同じく横長状の開口部1
bが形成されている。また、前記ケーシング1の上面
は、なだらかな円弧状に形成されており、前記開口部1
bの上面もこれに沿って円弧状に形成されている。
【0017】前記収納部1aの内底面の略中央には、概
略前記ケーシング1の上面の円弧と同じ中心を持つ円弧
に沿って、やや傾斜して対向した状態の長溝からなる一
対のばね収納部1c、1cが形成されており、このばね
収納部1cの対向する内縁部が後述する復帰ばね2の両
端部を位置決めする壁部1d、1dとなっている。ま
た、前記一対のばね収納部1c、1cの間には、両方を
連結するように前記ばね収納部1cよりやや幅狭で深底
の連結溝部1eが形成されており、また、この連結溝部
1eに連続して前記ばね収納部1cの対向する一対の前
記壁部1d、1dの間に、後述する駆動体部4aの突起
部4dを摺動案内する摺動溝部1f、1fが形成されて
いる。
【0018】この場合、前記連結溝部1eと摺動溝部1
f、1fとは同じ大きさで連続されて形成されており、
前記ばね収納部1cが直線状に形成されているのに対し
て、前記開口部1bの上面の円弧状に沿わせて同一中心
点を持つ円弧状に形成されたものとなっている。
【0019】また、前記収納部1aの内底面の下側に
は、同じく円弧状の長溝からなるガイド溝部1gが形成
されている。このガイド溝部1gも、前記開口部1bの
上面の円弧状に沿わせて同一中心点を持つ円弧状に形成
されたものとなっている。このガイド溝部1g及び前記
摺動溝部1fに後述する操作部材4の駆動体部4aに設
けられたガイド突部4e及び突起部4dが案内され摺動
することにより、操作部材4が円弧に沿ってスライド移
動されるものとなっている。
【0020】前記ケーシング1の一対のばね収納部1
c、1cには、コイル状に巻回された金属線材からなる
一対の復帰ばね2、2が配設されている。この場合、前
記ばね収納部1cの対向する内縁部である前記壁部1
d、1dに、前記復帰ばね2の両端部が位置決めされる
ことで、前記復帰ばね2が前記ばね収納部1c内に保持
されるものとなっている。また、前記一対の復帰ばね
2、2が対向して配置されている一端側の前記壁部1d
には、ゴムなどの弾性を有する材料からなるスペーサー
3が配設されている。このスペーサー3、3間に後述す
る操作部材4の駆動体部4aに設けられた突起部4dが
挟持されて、前記操作部材4が中立位置に保持されるも
のとなっている。
【0021】操作部材4は、合成樹脂などの絶縁材で形
成されており、平面略方形状をした駆動体部4aと、こ
の駆動体部4aの上側に設けられた円弧状の鍔部4bを
有する操作ノブ4cとから形成されている。前記駆動体
部4aの表裏に対向する平面の一方には、略中央に、細
長円弧状をした突起部4dが突出して設けられており、
この突起部4dが前記ケーシング1の収納部1aに形成
された前記連結溝部1eに係合されるものとなってい
る。また、前記突起部4dの両端部は、外方に突出する
曲面状に形成されており、この曲面が前記スペーサー3
と当接することでスペーサー3を弾性変形させるものと
なっている。
【0022】このように、前記ばね収納部1cの前記連
結溝部1eで連結された側の前記壁部1dには、前記復
帰ばね2の他端側と当接する弾性材からなる前記スペー
サー3が配設されており、前記連結溝部1eに係合され
る前記駆動体部4aに設けられた前記突起部4dの両端
部の曲面が、前記スペーサー3の他端と当接して前記ス
ペーサー3を弾性変形させるように形成してあるので、
前記操作部材4が中央位置に復帰する際に、前記駆動体
部4aの突起部4dと、前記復帰ばね2の端部との当接
時の衝突音を抑えることが可能となっている。また、前
記突起部4dと前記連結溝部1eとの長さに差があった
としても、前記操作部材4が中央位置でがたつくことが
なくなることから、前記操作部材4の復帰精度を高める
ことができるものとなっている。
【0023】また、前記突起部4dの下側には、平面の
両端部にわたって細長円弧状をしたガイド突部4eが、
同じく前記突起部4dの突出方向に突出して設けられて
おり、このガイド突部部4eが、前記ケーシング1の収
納部1aに形成された前記ガイド溝部1gに摺動可能に
係合されるものとなっている。
【0024】前記突起部4dが前記ケーシング1の収納
部1aに形成された、前記連結溝部1eと摺動溝部1f
に係合されると共に、前記ガイド突部4eが前記ガイド
溝部1gに係合されて摺動案内されることにより、前記
操作ノブ4cが円弧状にスライド操作されるものとなっ
ている。この場合、前記駆動体部4aの前記突起部4d
が設けられた平面が前記収納部1aの内底面と摺動する
摺動面となっており、前記ガイド突部4e及び前記ガイ
ド溝部1gは必ずしも必要ではなく、必要に応じて形成
すればよい。
【0025】このように、前記摺動溝部1fを円弧状に
形成し、前記駆動体部4aの突起部4dを前記摺動溝部
1fに摺動させることにより、前記操作ノブ4cを円弧
状にスライド操作可能に保持するようにしてあるので、
前記操作ノブ4cのスライド操作範囲を大きくできると
共に、前記駆動体部4aの摺動方向の寸法を小さくする
ことができるので、前記操作ノブ4cの操作性を確保し
たまま小型化が図れるものとなっている。
【0026】また、前記駆動体部4aの対向する平面の
他方には、導電性の金属材からなる摺動子片5が固着さ
れている。この摺動子片5には、複数の片持ち状の接触
片5aが設けられており、この接触片5aが後述する基
台6に設けられた導電パターン(図示せず)と接離する
ものとなっている。
【0027】基台6は、フェノール樹脂などの積層板か
らなり、表面には銅箔やカーボンなどの導電材からなる
導電パターン(図示せず)が形成されている。また、裏
面には前記導電パターンとスルーホールなどで接続され
た導電性の金属板からなる外部端子7が固着されてい
る。
【0028】前記基台6は、裏面側を合成樹脂などの絶
縁材からなる平板状のカバー8に一体的に固着されてお
り、前記導電パターンが前記駆動体部4aに固着された
前記摺動子片5の接触片5aと接離するように対向され
て前記ケーシング1に取り付けられている。尚、前記摺
動子片5と前記導電パターンを形成する場合には、前記
駆動体部4aに前記導電パターンを形成し、前記基台6
に前記摺動子片5を形成するようにしてもよい。
【0029】上記構成のスライド型電気部品を組み立て
るには、前記ケーシング1の一対の前記ばね収納部1
c、1cの対向する一端側の壁部1d、1dに、前記ス
ペーサー3を挿入し、このスペーサー3の他端側に一端
側を当接した状態で前記復帰ばね2を挿入する。
【0030】次に、前記ケーシング1の収納部1aに設
けられた前記連結溝部1eと前記ガイド溝部1fに、前
記操作部材4の駆動体部4aの摺動面に設けられた前記
突起部4dと前記ガイド突部4eを挿通することにより
重ね合わせ、これとは反対の一側面に固着された前記摺
動子片5上に、導電パターンが設けられた前記基台6が
一体的に固着された前記カバー8を被せて、カシメ又は
接着などの方法で取り付けることにより組立が終了す
る。
【0031】このように、前記操作部材4の前記駆動体
部4aには、前記突起部4dが形成される摺動面と、前
記摺動子片5が固着される一側面とを表裏に対向させて
形成するようにしたので、前記スペーサ3及び前記復帰
ばね2を前記ケーシング1の前記ばね収納部1cに取り
付けた後に、前記操作部材4の前記突起部4dが設けら
れた摺動面を下にして上から重ねて取り付けて、その上
から導電パターンが設けられた前記基台6が一体的に固
着された前記カバー8を取り付ければ組立が終了するた
め、組み立てが簡易となり作業性が向上されるものとな
る。また、導電パターンを前記駆動体部4aの一側面で
ある平坦面状に形成することができるので、導電パター
ンの形成が容易に行えるものとなっている。
【0032】次に、図1及び図3で上記構成のスライド
型電気部品の動作について説明する。まず、図1に示す
初期の状態では、前記操作ノブ4cは中立位置にあり、
この状態では前記駆動体部4aの突起部4dが前記連結
溝部1eに係合され、前記突起部4dの両端部が、前記
一対のスペーサー3、3に当接されて前記一対の復帰ば
ね2、2の付勢力によって中立位置に保持されている。
【0033】この時、前記一対の復帰ばね2、2の付勢
力は均衡に保たれた状態となっており、また、前記突起
部4dの両端部の曲面が、前記スペーサー3、3を押圧
して弾性変形させることで中立位置での前記操作ノブ4
cのがたつきが抑えられるものとなっている。この状態
では前記摺動子片5の接触片5aと導電パターンとは離
間した状態となっている。
【0034】この状態から、例えば図3に示すように、
前記操作ノブ4cが図示左方向へ押圧されると、前記操
作ノブ4cが左側にスライド移動されるものとなり、こ
れに伴って前記駆動体部4aも、前記突起部4dが前記
摺動溝部1fに、前記ガイド突部4eが前記ガイド溝部
1gに摺動案内されて左側にスライド移動されるものと
なり、前記突起部4dは左側に配設された前記復帰ばね
2の付勢力に抗して前記復帰ばね2を圧縮させるものと
なる。この時、前記摺動子片5の接触片5aが前記基台
6の表面上を摺動して前記導電パターンと接触すること
で接点がオン状態となり、信号が前記外部端子7を介し
て外部の回路に送信されるものとなっている。
【0035】この時、前記駆動体部4aは、円弧状に形
成された前記摺動溝部1fに沿って前記突起部4dが円
弧状にスライド移動されるものとなるが、円弧状の前記
摺動溝部1fに対応する前記ばね収納部1cは、直線状
に形成されており、前記ばね収納部1cに前記復帰ばね
2が直線となるように配置されていて、概略前記復帰ば
ね2は前記突起部4dの円弧状のスライド方向に沿って
形成されていることから、前記突起部4dが前記摺動溝
部1fを円弧状に摺動する際には、前記復帰ばね2は直
線状に撓むようになっている。
【0036】このように、前記突起部4dが前記摺動溝
部1fを円弧状に摺動する際には、前記復帰ばね2が直
線状に撓むようにしたことから、前記復帰ばね2を直線
状のまま使用でき、また、概略前記復帰ばね2の端面に
垂直に荷重が加わることになるのでよじれることがなく
なると共に、前記突起部4dに異常な荷重が加わらない
ため、前記操作部材4の動作が安定し確実な復帰が得ら
れるものとなっている。
【0037】この状態から、前記操作ノブ4cへの押圧
が解除されると、前記駆動体部4aが前記復帰ばね2の
付勢力により図1に示す中立位置へと復帰される。この
時、前記突起部4dは、右側に配置された前記復帰ばね
2に付勢されている右側の前記スペーサー3に当接する
ものとなり、この時の前記スペーサー3の弾性変形によ
って衝突音の発生を抑えることができるものとなってい
る。尚、前記操作ノブ4cが図示右方向へ押圧された場
合においても、上記と同様な動作となるため、ここでは
その説明を省略する。
【0038】尚、上記実施例においては、前記操作ノブ
4c、及び前記駆動体部4dが円弧状にスライド移動す
る構成としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば直線状にスライド移動するように構成しても
よく、この場合にも同様の効果が得られるのはもちろん
である。
【0039】また、導電パターンはオン状態とオフ状態
となるスイッチパターンで説明しスライド型スイッチを
構成したが、導電パターンを抵抗体で形成しスライド型
可変抵抗器としてもよい。また、前記摺動子片5と導電
パターンの配置を逆としてもよいし、それらを前記駆動
体部4aの前記操作ノブ4cと対向する側面に設けても
よい。
【0040】上記した実施例によれば、前記操作部材4
の駆動体部4aに、摺動方向と直交する方向に突出され
て前記一対の復帰ばね2、2の他端側と係合する前記突
起部4dを形成すると共に、前記ケーシング1の収納部
1aには、前記駆動体部4dの摺動面より下方に摺動方
向に沿って並設された前記一対のばね収納部1c、1c
を形成し、この一対のばね収納部1c、1cの間に両方
を連結する前記連結溝部1eを形成して、この連結溝部
1eに連続して前記一対のばね収納部1c、1cに前記
駆動体部4aの突起部4dを摺動案内する前記摺動溝部
1fを形成するようにしたので、前記操作部材4の駆動
体部4aと重なる位置に並設して、前記復帰ばね2を配
置する前記ばね収納部1cを形成することができるた
め、前記駆動体部4aの摺動方向に連ねて前記復帰ばね
2を配置する構造にくらべて前記駆動体部4aの摺動方
向の寸法を短くすることができるので、電気部品全体の
大きさを小さくすることができるものとなっている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスライド
型電気部品は、収納部を有するケーシングと、操作ノブ
と駆動体部を有しケーシングの収納部に駆動体部が摺動
可能に配設された操作部材と、ケーシングの収納部両側
部に一端側が係止され操作部材を中央位置へ付勢する一
対の復帰ばねと、駆動体部の一側面に設けられた摺動子
片あるいは導電パターンと、この摺動子片あるいは導電
パターンに対向して設けられた導電パターンあるいは摺
動子片を有しケーシングに一体的に係合された基台とを
備え、操作部材の駆動体部に、摺動方向と直交する方向
に突出されて一対の復帰ばねの他端側と係合する突起部
を形成し、ケーシングの収納部には、駆動体部の摺動面
より下方に摺動方向に沿って並設され、復帰ばねの両端
部が位置決めされる壁部を有する一対のばね収納部を形
成し、この一対のばね収納部の間に両方を連結する連結
溝部を形成すると共に、ばね収納部の対向する一対の壁
部の間に駆動体部の突起部を摺動案内する摺動溝部を連
続して形成したことから、操作部材の駆動体部と重なる
位置に並設して復帰ばねの収納部を形成することができ
るため、駆動体部の摺動方向に連ねて復帰ばねを配置す
る構造にくらべて駆動体部の摺動方向の寸法を短くする
ことができ、電気部品全体の大きさを小さくすることが
可能となる。
【0042】また、操作部材の駆動体部には、突起部が
形成された摺動面と、摺動子片あるいは導電パターンが
設けられた一側面とを表裏に対向させて形成したことか
ら、復帰ばねをケーシングのばね収納部に取り付けた後
に、操作部材の摺動面を上から重ねて取り付け、その上
から基台を取り付ければ組立が終了するため、組み立て
作業性が簡易となり、導電パターンを平坦面状に形成す
ることができるので形成が容易となる。
【0043】また、ばね収納部の連結溝部で連結された
側の壁部には、復帰ばねの他端側と当接する弾性材から
なるスペーサーが配設され、連結溝部に係合される駆動
体部の突起部がスペーサーの他端と当接してスペーサー
を弾性変形させるようにしたことから、操作部材が中央
位置に復帰する際に、駆動体部の突起部と復帰ばねの端
部との当接時の衝突音を抑えることが可能となり、ま
た、突起部と連結溝部との長さに差があったとしても操
作部材が中央位置でがたつくことがなくなり復帰精度を
高めることができる。
【0044】また、摺動溝部を円弧状に形成し、駆動体
部の突起部を摺動溝部に摺動させることにより操作ノブ
を円弧状にスライド操作可能に保持したことから、操作
ノブのスライド操作範囲を大きくできると共に、駆動体
部の摺動方向の寸法を小さくすることができるので、操
作性を確保したまま小型化が図れる。
【0045】また、円弧状の摺動溝部に対応するばね収
納部を直線状に形成し、ばね収納部に復帰ばねが直線と
なるように配置すると共に、突起部が摺動溝部を円弧状
に摺動する際には復帰ばねが直線状に撓むようにしたこ
とから、復帰ばねを直線状のまま使用できるのでよじれ
ることがなく、突起部に異常な荷重が加わらないため、
動作が安定し確実な復帰が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスライド型電気部品の
基台と摺動子片を取り除いた操作部材と復帰ばねの係合
状態を示す平面図である。
【図2】本発明のスライド型電気部品の縦断面図であ
る。
【図3】本発明のスライド型電気部品の操作部材の動作
状態を示す説明図である。
【図4】本発明のスライド型電気部品のケーシングを示
す平面図である。
【図5】本発明のスライド型電気部品のケーシングを示
す縦断面図である。
【図6】本発明のスライド型電気部品の操作部材を示す
底面図である。
【図7】本発明のスライド型電気部品の操作部材を示す
縦断面図である。
【図8】従来のスライド型電気部品を示す要部横断面図
である。
【図9】従来のスライド型電気部品の枠体の上面板を除
いた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 収納部 1b 開口部 1c ばね収納部 1d 壁部 1e 連結溝部 1f 摺動溝部 1g ガイド溝部 2 復帰ばね 3 スペーサー 4 操作部材 4a 駆動体部 4b 鍔部 4c 操作ノブ 4d 突起部 4e ガイド突部 5 摺動子片 5a 接触片 6 基台 7 外部端子 8 カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納部を有するケーシングと、操作ノブ
    と駆動体部を有し前記ケーシングの収納部に前記駆動体
    部が摺動可能に配設された操作部材と、前記ケーシング
    の収納部両側部に一端側が係止され前記操作部材を中央
    位置へ付勢する一対の復帰ばねと、前記駆動体部の一側
    面に設けられた摺動子片あるいは導電パターンと、この
    摺動子片あるいは導電パターンに対向して設けられた導
    電パターンあるいは摺動子片を有し前記ケーシングに一
    体的に係合された基台とを備え、前記操作部材の駆動体
    部に、摺動方向と直交する方向に突出されて前記一対の
    復帰ばねの他端側と係合する突起部を形成し、前記ケー
    シングの収納部には、前記駆動体部の摺動面より下方に
    摺動方向に沿って並設され、前記復帰ばねの両端部が位
    置決めされる壁部を有する一対のばね収納部を形成し、
    この一対のばね収納部の間に両方を連結する連結溝部を
    形成すると共に、前記ばね収納部の対向する一対の前記
    壁部の間に前記駆動体部の突起部を摺動案内する摺動溝
    部を連続して形成したことを特徴とするスライド型電気
    部品。
  2. 【請求項2】 前記操作部材の駆動体部には、前記突起
    部が形成された摺動面と、前記摺動子片あるいは導電パ
    ターンが設けられた一側面とを表裏に対向させて形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のスライド型電気部
    品。
  3. 【請求項3】 前記ばね収納部の前記連結溝部で連結さ
    れた側の前記壁部には、前記復帰ばねの他端側と当接す
    る弾性材からなるスペーサーが配設され、前記連結溝部
    に係合される前記駆動体部の突起部が前記スペーサーの
    他端と当接して前記スペーサーを弾性変形させるように
    したことを特徴とする請求項1、又は2記載のスライド
    型電気部品。
  4. 【請求項4】 前記摺動溝部を円弧状に形成し、前記駆
    動体部の突起部を前記摺動溝部に摺動させることにより
    前記操作ノブを円弧状にスライド操作可能に保持したこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のスライ
    ド型電気部品。
  5. 【請求項5】 円弧状の前記摺動溝部に対応する前記ば
    ね収納部を直線状に形成し、前記ばね収納部に前記復帰
    ばねが直線となるように配置すると共に、前記突起部が
    前記摺動溝部を円弧状に摺動する際には前記復帰ばねが
    直線状に撓むようにしたことを特徴とする請求項4記載
    のスライド型電気部品。
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