JP2003196820A - Concealed transfer medium - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a transfer medium capable of preventing generated card distortion or weakening by concealing a magnetic recording layer, and eliminating troubles in writing in/reading out from the magnetic recording layer by reducing variance in film thickness of the concealed layer in the card provided with the magnetic recording layer. <P>SOLUTION: The concealed transfer medium is used for the purpose of making substantially invisible the hue difference of a magnetic recording recording layer and a base material in a white material partially provided with the magnetic recording layer. In the transfer medium formed by sequentially disposing a concealed layer 3 and an adhesive layer which have at least peeling characteristics and contain metal powders, the adhesive layer 4 has a transmission concentration of 0.5 or higher, and colored black or dark brown. <P>COPYRIGHT: (C)2003,JPO

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばキャッシュ
カードやクレジットカード、ＩＤカード（身分証明
書）、会員証等に用いられる磁気情報を有する磁気記録
カードを製造する際に使用される転写媒体（転写箔）に
関する。更に詳しくはカード基材上に磁気テープ（磁気
記録層）を配し、更にこれを隠蔽し、印刷層、保護層を
有する磁気隠蔽カードにおいて、カード基材及び磁気テ
ープの色相差を効果的に隠蔽し、なおかつカード基材本
来の特性を損なわずに使用される転写箔に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来から、キャッシュカード、クレジッ
トカード及びＩＤカード等の分野において、磁気記録媒
体形式のカードが広く利用されており、その素材として
は主にポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）樹脂やポリ塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体が用いられており、特にポリ塩化
ビニル樹脂が一般的である。ポリ塩化ビニル樹脂は物理
的な機械特性や文字部のエンボス適性などが優れてお
り、カード素材としては申し分なく最適な素材として現
在も広く用いられている。 【０００３】更に、近年、カードの利用範囲は、上記キ
ャッシュカードやクレジットカード、ＩＤカード等の分
野に留まらず、多様な分野に広がり、その機能もＩＣモ
ジュールをカード基材に埋め込んだ磁気ストライプ付き
ＩＣカードや、アンテナとＩＣモジュールを組み込んだ
磁気ストライプ付き非接触ＩＣカード、さらに可逆性感
熱記録材料を情報記録層として組み込んだ可逆性感熱記
録カード、又はそれらを任意に組み合わせたカード、或
いは全てを持ち合わせたカードなど種々ある。 【０００４】また、アプリケーションとしては、電子財
布や定期券、テレホンカード、免許証、車載カードなど
があげられ、このようなカードに用いる素材には、従来
のカード素材以上に屈曲性、スクラッチ強度、引っ張り
強度などの強度や、保存特性、耐熱性、耐薬品性等の耐
性を含めた高い信頼性が求められており、非晶性ポリエ
ステルや、特に耐熱性を考慮した非晶性ポリエステルと
ポリカーボネートの混合物からなるカードも使用されて
来ている。また、用途により結晶性のポリエステル等も
一部使用されている。 【０００５】一般的な磁気カードの製造方法は、白色の
塩化ビニル（ＰＶＣ）基材にオフセット印刷、グラビア
印刷、スクリーン印刷やインクジェット方式、静電印刷
方式等公知の印刷方法で印刷を施し、その両面に透明性
の高いＰＶＣシートを積層した後、所定の位置に磁気テ
ープを転写し、加熱プレス機で熱融着を行い、ＰＶＣ基
材積層品と磁気テープを一体化させ、所定サイズの金型
で打ち抜いてカード形状にする。熱転写タイプの磁気テ
ープ（磁気ストライプ）は転写後にはカード表面より浮
き出て段差を生じているが、加熱プレス機での熱融着に
よって埋め込まれ、カード表面と面一になるように作製
される。 【０００６】磁気カードにおける磁気テープの役割は、
個人の持っている固有データを記録し、使用時に固有デ
ータの読み取りや書き込みをすることである。従って、
この磁気テープがカード表面と面一になっていないと、
カード携帯時や、リーダ／ライターによる繰り返し使用
で、磁気テープのエッジ部が破損、または欠損し、磁気
テープの持つ役割をしない使用不可能な磁気カードとな
ってしまう恐れがある。このため、磁気テープ加工時に
カード表面と磁気テープ面が面一となる物性を備えた材
料であることが条件である。 【０００７】ところで、欧州や米国では白色のコア材に
印刷を施し、後に透明シートをプレスする構成をとって
いるが、日本国内ではこれら諸外国と同様な構成のカー
ドの他に、透明シートをプレス接着した後に、表面にデ
ザイン等の絵柄印刷を施す構成のカードも使用されてい
る。これは、日本国内のみで通用するＪＩＳ規格の磁気
テープがカード表面に付与されているためである。すな
わち、諸外国ではカード表面に磁気テープがないため、
印刷はシートの内側でかまわないが、日本ではカード表
面にＪＩＳ規格磁気テープを使用し、磁気情報の記録消
去を行う必要があるため、この磁気テープが基材の最表
層付近になければならず、結果として透明シートの外側
に磁気テープを設けることになる。従って、一般的には
暗褐色又は黒色の磁気テープがカードデザインを大きく
崩すことになるので、この磁気テープを隠蔽するための
印刷を透明シートの外側に施してカードの一面全てをデ
ザインに使うことができることになるのである。この透
明シートの外側に印刷を施すカードを磁気隠蔽カードと
呼ぶことにする。 【０００８】ところが、非晶性のポリエステル樹脂は一
般的には耐溶剤性が悪く、有機溶剤を用いたグラビア印
刷やスクリーン印刷を直接施して磁気隠蔽カードを作ろ
うとすると、インキ中の溶剤が基材表面を侵しクラック
や脆化を発生せしめ、カード化後のエンボス加工時には
その衝撃により、いわゆるエンボス割れを生じるという
問題があった。また、黒色または暗褐色を呈している磁
気テープ及び白色のカード基材の色相差を隠蔽するため
には、隠蔽層膜厚をかなり多目に設定しなければならな
いが、磁気テープ上の膜厚が多い程磁気情報の記録／消
去がし難くなるため、当然隠蔽層上に設ける印刷層や保
護層の膜厚、すなわちデザインや色数、保護層としての
機能が制約されるという問題もあった。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、磁気記録層が設けられたカードにおいて、
磁気記録層を隠蔽することによって発生するカードの歪
みや脆弱化を防止することができ、且つ隠蔽層の膜厚の
バラツキを減少させることで、磁気記録層への書込／読
出する際のトラブルを無くすることができる転写媒体を
提供することである。 【００１０】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明は隠蔽層を直接塗工するのではなく、別の支
持体上に塗工した隠蔽層を基材上に間接的に設ける方法
をとり、かつ係る転写媒体の構成は、部分的に磁気記録
層が設けられた白色基材において、該磁気記録層及び基
材の色相差を事実上目視不可能にする目的で使用される
隠蔽転写媒体に関し、支持体上に、少なくとも剥離性を
有し金属粉を含有する隠蔽層、接着層を順次設けてなる
転写媒体において、該接着層は透過光学濃度が０．５以
上で黒色若しくは暗褐色に着色されていることを特徴と
する隠蔽転写媒体である。 【００１１】 【作用】本発明によってなる転写媒体を用いることによ
り、カード基材上に直接溶剤を多量に含む塗液を塗工す
る必要がなくなるので、基材の歪みを防止することがで
きる。また、隠蔽層形成後の乾燥工程が不要となり、残
留溶剤による樹脂の可塑化・脆化等の悪影響を防ぐこと
ができる。さらに、隠蔽層の塗工がロールの状態で加工
可能になるため、膜厚管理が容易で高いレベルでの管理
が可能となるだけでなく、隠蔽効果が非常に高いので薄
膜化が可能であり、磁気特性の変動を抑制することがで
きるため、後に設ける印刷層の自由度が広がり、意匠性
に優れる効果も有している。 【００１２】 【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を詳細に説
明する。図１は本発明の転写媒体１の基本的な構成を示
す断面図である。転写媒体１は、支持体２上に隠蔽層
３、接着層４の順に各層が形成されている。図２は、磁
気記録媒体１１としてカード化した場合の一実施例を示
す斜視図、図３は、図２のＸ−Ｘ部の断面図である。 【００１３】図２及び図３（ｂ）に示すように、磁気記
録媒体１１の構成は、カード基材１２として白色コア材
１３の両面に透明オーバーシート材１４が積層されてい
る。この透明オーバーシート材１４の表面（図の上側）
にＪＩＳ磁気テープ１５が埋め込まれ、裏面（図の下
側）にＩＳＯ磁気テープ２０が埋め込まれている。この
ＪＩＳ磁気テープ１５が埋め込まれた面側に、本発明の
隠蔽転写媒体中の隠蔽層３及び接着層４を支持体２から
転写・剥離し、さらに印刷層１７及び保護層１６が設け
られ、構成されたのが磁気記録媒体１１である。 【００１４】なお、カード基材の構成としては、上述し
た白色コア＋透明オーバーシートの３層構造以外にも、
白色コア２層＋透明オーバーシートの４層構造、白色コ
ア＋白色オーバーシート、その他着色コア材／着色オー
バーシート等様々な組み合わせが考えられるがこれに限
定されるものでは無い。 【００１５】支持体２としては厚みが安定しており、か
つ耐熱性の高いポリエチレンテレフタレート樹脂フィル
ムを用いるのが一般的であるが、これに限るものではな
い。その他の材料としては、ポリエチレンナフタレート
樹脂フィルム、ポリイミド樹脂フィルム等が耐熱性の高
いフィルムとして知られており、同様の目的で使用する
ことが可能である。また、他のフィルム、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、耐熱塩化ビニル等の材料で
も、塗液の塗工条件、さらに言えば乾燥条件が許せば使
用可能である。支持体の厚みとしては、２〜１００μｍ
程度のものが用途に合わせて適宜選択される。例えば、
サーマルヘッド等の加熱手段により、選択的に形成（転
写）される場合には、熱効率を考慮し２μｍ〜２５μｍ
で良い。加熱ローラーを使用したロール転写の場合に
は、熱シワや取り扱い性を考慮し６〜５０μｍ程度で良
い。また、熱プレス・熱ラミネートで行う場合には９〜
１００μｍ程度で良い。 【００１６】また、転写条件等により隠蔽層の剥離が困
難である場合には、支持体側に別途従来既知の離形層を
設けても良く、剥離が軽すぎる場合には同様に従来既知
の易接着処理を行っても良い。 【００１７】また、転写層への影響が無い限りは、帯電
防止処理等の加工も何ら問題は無い。前述したサーマル
ヘッドによる転写方式を採用する場合には、転写層を設
ける反対側（加熱側）にサーマルヘッドの貼りつきやス
ティッキングを防止するためにバックコート層を設けて
も当然のことながら良い。 【００１８】次に、隠蔽層３、接着層４の組成について
説明する。隠蔽層３は、支持体２との密着性が軽度のも
のであって、転写媒体１の加熱プレス転写後には容易に
剥離する材料でなければならない。また、カード基材及
び磁気テープの色相差を効果的に隠蔽し、かつ金属光沢
を有することから高級感を与えるものである。 【００１９】この隠蔽層の組成としては、通常バインダ
ー樹脂中に、金、銀、銅、アルミ、鉄、亜鉛等の単体若
しくはその化合物による金属粉を分散させて設けられる
ものである。通常この金属粉は、アルミ粉（アルミペー
スト）が用いられ、場合によっては更に公知の染料や顔
料を適宜混錬し、金色、銅色などを再現するものであ
る。また、赤染料／顔料や青染料／顔料、緑染料／顔料
等を用いても当然のことながら良い。 【００２０】更にカード自体を白色系若しくは金属光沢
を有しないデザインにしたい場合には、別途隠蔽層３の
上層（支持体２側）に第二の隠蔽層を設けた３層構造と
しても良い。また、偽造防止を付与する目的でいずれか
の層間／上に蛍光印刷層などを設けるのも当然良い。バ
インダー樹脂としては、例えばブチラール樹脂，ポリア
ミド樹脂，ポリエチレンイミン樹脂，スルホンアミド樹
脂，ポリエステルポリオール樹脂，石油樹脂，スチレ
ン，αーメチルスチレン，２ーメチルスチレン，クロル
スチレン，ビニル安息香酸，ビニルベンゼンスルホン酸
ソーダ，アミノスチレン等のスチレン及びその誘導体，
置換体の単独重合体や共重合体，メチルメタクリレー
ト，エチルメタクリレート，ヒドロキシエチルメタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリル酸，
メチルアクリレート，エチルアクリレート，ブチルアク
リレート，αーエチルヘキシルアクリレート等のアクリ
ル酸エステル及びアクリル酸，ブタジエン，イソジエ
ン，イソプレン等のジエン類，アクリロニトリル，ビニ
ルエーテル類，マレイン酸及びマレイン酸エステル類，
無水マレイン酸，ケイ皮酸，塩化ビニル，酢酸ビニル等
ビニル系単量体単独あるいは他の単量体等の共重合体を
用いることができる。これらの樹脂は２種以上混合して
用いることもできる。 【００２１】また、この隠蔽層は後工程に行う印刷の機
械フィード等で傷が付かない様に、ある程度の耐摩耗性
を有する必要もあり、ステアリン酸、ステアリン酸メチ
ル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸ブチル、ポリエチレンワックス、パラフィンワック
ス、カルナバワックス、モンタンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、セラックワックス、サゾールワッ
クス、キャンデリラワックス、ライスワックス、木蝋、
蜜榔、ラノリン、セレシン、テフロン（登録商標）パウ
ダー等から選択される滑材成分を１〜２０重量％程度含
有させても良い。 【００２２】次に接着層４の部分であるが、隠蔽層を効
率的に転移させるため設けられ、接着層は隠蔽層との密
着性、カード基材及び磁気テープ部分との接着性がそれ
ぞれ必要である。更に隠蔽層の隠蔽効果を補う隠蔽補助
の役割を有するものであり、バインダー樹脂とカーボン
ブラックに代表される黒色系（黒若しくは暗褐色）の顔
料や染料から構成される。黒色系に着色する理由として
は、磁気テープを構成する磁性物質（コバルト被着酸化
鉄、マグネタイト、マグネヘマタイト、バリウムフェラ
イト等）自体が赤褐色、黄褐色、黒色等を呈しているた
めである。 【００２３】すなわち、カード基材が白色であり、その
上層に設けられる磁気テープは黒色系である。この色相
差を隠蔽するには隠蔽層厚みを厚くしなければならない
のであるが、磁気出力の関係上磁気テープ上に設けられ
る厚みとしてはせいぜい１０μｍ以内である。すなわ
ち、膜厚の上限が決まっているところで、隠蔽層厚みを
多くとってしまうことは、他の層（印刷層、保護層）を
薄くしなければならない。保護層を薄くすることは、カ
ードの耐久性や場合により設けられるホログラムの箔転
写、エンボス時のティッピング適性等を損なうことにな
るため、不可能である。よって、印刷層を薄くしなけれ
ばならなくなり、デザインや色数に制約を受けることに
なるのである。よって、本発明では、接着層自体を黒色
若しくは暗褐色に着色し（好ましくは、磁気テープと同
系色）、カード基材と磁気テープの色相差を緩和させる
ことが目的である。接着層及び隠蔽層の両方の相乗効果
により隠蔽できれば良いので、単独では完全な隠蔽性を
有する必要は無い。 【００２４】接着層に使用する樹脂としては、ニトロセ
ルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプ
ロピオネート等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポ
リα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタク
リル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹
脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ロジ
ン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイ
ソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、ブタジエンアクリロニトリルゴム、ポリアミド樹
脂、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘
導体等が挙げられる。接着層は上記材料の１種あるいは
２種以上よりなる組成物により形成することができる。
また、隠蔽層にて上述した滑材成分を軟化剤として添加
することも当然のことながら可能である。 【００２５】接着層に感圧粘着剤を使用する場合、この
感圧粘着剤は、公知の粘着剤であればよく、たとえば、
アクリル系、ゴム系、酢ビ系粘着剤等である。また、接
着層に感熱遅延粘着剤を使用する場合、公知の感熱遅延
型粘着剤でよい。 【００２６】また、上記の隠蔽層及び接着層は支持体上
に連続的に設けても良いし、所望のサイズでパターン印
刷しても良い。パターン印刷を行う場合には、カード基
材との位置合わせが必要になるため、別途レジスターマ
ークを設けることも可能な技術としてあげられる。レジ
スターマークとしては、機械的に何らかの方法で感知で
きるものであれば良く、一般的に光学法や物理的手法が
使用される。光学法としては、反射光・散乱光・透過光
の変調により感知され、物理的手法としては、パンチ穴
を開けておき、その穴が検知機に引っかかったら搬送を
止めるといった方法を一例として挙げることができる。
レジスターマークの形成方法としては、薬品による腐
食、研磨、焼き付け、パターン描画、打ち抜き、インク
ジェット印字、オフセット印刷、グラビア印刷、シルク
スクリーン印刷、パッド印刷、フレキソ印刷、熱転写、
テープ貼り等の方式を挙げることができる。レジスター
マークの形態は、回折格子、着色ベタ画像（遮光）、艶
消し（マット）、光沢等が代表として挙げられる。 【００２７】また、レジスターマークを設ける場所とし
て一例を挙げると、支持体２上に形成し転写後には支持
体側に残しても良いし、カード基材上の使用領域外（抜
き加工時のカス・外枠等）に転写層と同時に転写しても
良い。この場合、後工程（主にカード抜き加工）の位置
検知マークと兼用できるというメリットもある。 【００２８】続いて、磁気テープ及びカード基材の隠蔽
性について説明する。市販の隠蔽用インキを用いて磁気
テープが埋め込まれたカード基材上に、１μｍから１０
μｍまで膜厚を１μｍ刻みで振って印刷を行った所、３
〜４μｍ以上の膜厚で磁気テープが目視不可能となっ
た。なお、１μｍ以下の膜厚では金属粉の重なりが得ら
れないため、密でなく透視性を有し外観上金属光沢が得
られない。 【００２９】次に隠蔽層を１μｍに固定し、接着層にカ
ーボンブラック添加量を変化させ透過濃度調整を行った
ところ、透過濃度が０．５以上での組み合わせで目視不
可能となった。透過濃度が０．５未満では隠蔽が不十分
であり、光源によっては磁気テープの存在が判明してし
まうため、透過濃度が０．５以上必要であることが示さ
れた。 【００３０】 【実施例】以下に、実施例を示す。 ［カード基材（被転写基材）の作成］５６ｍｍ厚の非晶
性ポリエステルである白色ＰＥＴＧ（イーストマンケミ
カル社製）コア材１３の両面に、０．１ｍｍ厚のＰＥＴ
Ｇ／ポリカーボネートからなる透明オーバーシート材１
４を重ねて、カード裏面となる側に保磁力２３．７ｋＡ
／ｍのＩＳＯ磁気テープ２０を仮止めし、カード表面と
なる側に保磁力５１．４ｋＡ／ｍ、残留磁束１７ｎＷｂ
／ｃｍのＪＩＳ磁気テープ１５を仮止めした後、表面を
平滑にしたステンレス板で挟み込み、全体を温度１２０
℃、圧力３ＭＰａ、時間３０分の条件にて加熱加圧プレ
スを行い、カード基材（被転写基材）１２を作製した。 【００３１】［転写媒体（転写箔）の作成］厚み２５μ
ｍのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる支持
体上に、下記組成物からなる塗工液を、乾燥後の膜厚が
隠蔽層：１．０μｍ、接着層：０．５μｍ、となるよう
に形成し、転写媒体１を得た。なお、接着層は透過濃度
計（ビジュアルフィルター）にて０．８の濃度であっ
た。膜厚の変動も非常に安定しており、±０．１μｍの
精度で形成されていた。 （隠蔽層組成物） Ａｌペースト …１５％ 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂 …１５％ ポリエチレンワックス … ０．５％ シクロヘキサノン …１５％ トルエン …８．５％ メチルエチルケトン …４６％ （接着層組成物） ポリウレタン樹脂 …１０％ ポリエステル樹脂 … ５％ カーボンブラック … ２％ メチルエチルケトン（溶剤） …４８％ トルエン（溶剤） …３５％ 【００３２】以上のようにして作製した被転写基材１２
上に隠蔽層及び接着層が績層された転写箔を重ね合わ
せ、温度１００℃、圧力２ＭＰａ、時間１５分の条件に
て加熱加圧プレスを行い、評価サンプルを得た。 【００３３】［比較例］実施例にて作製した被転写基材
上に下記配合比からなる隠蔽インキをシルクスクリーン
印刷法にて、乾燥後の膜厚が２．０μｍ及び４．０μｍ
になるように調整し評価サンプルを得た。しかしなが
ら、実際に仕上がった隠蔽層膜厚は±１μｍ程度のばら
つきがあった。 （隠蔽インキ組成物） Ａｌペースト …２０％ 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂 …２０％ ポリエチレンワックス …０．６％ シクロヘキサノン …３０．４％ イソホロン …２９％ 【００３４】上記実施例及び比較例にて作製された評価
サンプルに、シルクスクリーン印刷（白）及び、オフセ
ット印刷（プロセスカラー墨、藍、黄、紅）の多色刷り
を行い印刷層を形成した。全印刷層の平均膜厚を測定し
たところ、約６μｍであった。 【００３５】次いで、上記印刷が施された評価サンプル
上に、下記配合比からなる保護層を膜厚２μｍとなるよ
うに形成し、一回り大きい鏡面板で挟み込み、その後加
熱溶融プレスして表面を面一に形成した。この時に用い
る鏡面板は、ニッケル−クロムメッキした銅板、表面を
研磨したステンレス板、表面を研磨したアルミ板などを
用いることができる。 溶融プレス後、カード素材を鏡
面板から剥がし、片刃またはオスーメスの金型による打
ち抜きでカード形状に打ち抜き、磁気隠蔽カードを得
た。 【００３６】<評価及び結果>実施例及び比較例１にて作
成されたカード（実施例カード、比較例１カード：隠蔽
層薄膜、比較例２カード：隠蔽層厚膜と区別する）は、
カードに要求される耐光性、耐薬品性、耐熱性などは実
施例と同様であった。しかし、比較例１カードに関して
は磁気テープの存在が明らかであり、外観上使用不可で
あった。また、磁気読み取りについて評価したところ、
比較例２カードは磁気読み取りが不可であった。 【００３７】磁気読み取りの評価は、ＪＳＣ１１２ジッ
タ出力分析装置（フォルマントエンジニアリング社製）
を用いて、２１０ＢＰＩ、６０ｍＡの書き込み電流で磁
気データを書き込み、これをアンプゲイン１００倍にて
読みとった際に、平均出力が６Ｖ未満であったものを不
合格とした。更に、エンボッサー（米データカード社：
ＤＣ９０００）でエンボス（浮き文字加工）を行うと実
施例カードは何ら異常は見られず文字をエンボスできる
が、比較例１、２のカードでは印刷インキ中の溶剤（シ
クロヘキサノン等）が基材をアタックし、クラックを生
じさせ文字の頂点での割れ（エンボス割れ）を多数生
じ、磁気カードとしては使用に耐えうるものでなかっ
た。 【００３８】以上のように比較例のカードは表面の基材
自体に耐溶剤性を有していないため磁気テープを隠蔽さ
せようと印刷方式で絵柄の印刷を行うと、印刷インキ中
の溶剤（シクロヘキサノン等）が基材をアタックし、ク
ラックを生じさせ文字の頂点での割れ（エンボス割れ）
を多数生じさせるという問題点を有していた。これに対
して実施例の磁気カードでは、磁気テープを隠蔽させる
ために溶剤を含まない転写箔を用いたため、エンボス加
工を施してもエンボス割れを生じない、更に隠蔽層の膜
厚を薄くすることができるので、印刷の自由度が増し、
意匠性にも優れたカードといえることができる。 【００３９】なお、本実施例では、磁気テープを使用し
た磁気記録媒体としたが、これに加えて接触式のＩＣカ
ード、非接触式のＩＣカード、可逆性感熱記録媒体とし
てもよい。 【００４０】 【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明によってな
る転写媒体を用いることにより、カード基材上に直接溶
剤を多量に含む塗液を塗工する必要がなくなるので、溶
剤に弱い非晶性ポリエステル系のカードにおいても樹脂
の歪みや脆化を防止することができ、エンボス加工によ
るカードにエンボス割れを生じることがない。 【００４１】さらには、膜厚管理が容易で高いレベルで
の管理が可能となるので、磁気特性の変動を抑制するこ
とができる上、印刷層の自由度が増し、意匠性に優れる
効果を得ることができる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a magnetic recording card having magnetic information used for a cash card, a credit card, an ID card (identification card), a membership card, and the like. The present invention relates to a transfer medium (transfer foil) used in manufacturing. More specifically, a magnetic tape (magnetic recording layer) is disposed on a card base material, and the magnetic tape is further concealed. In a magnetic concealment card having a print layer and a protective layer, the hue difference between the card base material and the magnetic tape can be effectively reduced. The present invention relates to a transfer foil used for concealment and without impairing the original properties of the card base material. 2. Description of the Related Art Conventionally, magnetic recording medium type cards have been widely used in the fields of cash cards, credit cards, ID cards, and the like, and the material thereof is mainly polyvinyl chloride (PVC) resin. And polyvinyl chloride-vinyl acetate copolymers, and polyvinyl chloride resins are particularly common. Polyvinyl chloride resin is excellent in physical mechanical properties and embossability of a character portion, and is widely used as a perfect material for card materials. Further, in recent years, the range of use of cards has been extended not only to the fields of cash cards, credit cards, ID cards, and the like but also to various fields, and the functions of the cards have been enhanced with magnetic stripes in which IC modules are embedded in the card base material. IC cards, non-contact IC cards with a magnetic stripe incorporating an antenna and an IC module, reversible thermosensitive recording cards incorporating a reversible thermosensitive recording material as an information recording layer, or cards arbitrarily combining them, or all There are various cards, such as cards you have. Applications include electronic wallets, commuter passes, telephone cards, driver's licenses, on-board cards, and the like. The materials used for such cards are more flexible, scratch-resistant, and more than conventional card materials. High reliability including strength such as tensile strength, storage characteristics, heat resistance, resistance to chemicals, etc. is required, and amorphous polyesters, and especially amorphous polyesters and polycarbonates considering heat resistance are required. Cards of mixtures have also been used. In addition, crystalline polyester is partially used depending on the application. [0005] A general method of manufacturing a magnetic card is to print on a white vinyl chloride (PVC) substrate by a known printing method such as offset printing, gravure printing, screen printing, inkjet printing, electrostatic printing, and the like. After laminating a highly transparent PVC sheet on both sides, a magnetic tape is transferred to a predetermined position, heat-sealed by a heating press machine, and the PVC base laminate and the magnetic tape are integrated, and a predetermined size of gold is bonded. Punch out with a mold to make a card shape. The thermal transfer type magnetic tape (magnetic stripe) is raised from the card surface after the transfer to produce a step, but is embedded by heat fusion with a heating press machine and is manufactured so as to be flush with the card surface. The role of a magnetic tape in a magnetic card is
It is to record the unique data possessed by the individual, and to read and write the unique data at the time of use. Therefore,
If this magnetic tape is not flush with the card surface,
When the card is carried or when repeatedly used by a reader / writer, the edge of the magnetic tape may be damaged or lost, resulting in an unusable magnetic card that does not play the role of the magnetic tape. For this reason, it is a condition that the material has physical properties such that the card surface and the magnetic tape surface are flush with each other when the magnetic tape is processed. By the way, in Europe and the United States, printing is performed on a white core material, and then a transparent sheet is pressed. In Japan, in addition to cards having the same structure as those of other countries, a transparent sheet is used. A card having a structure in which a picture such as a design is printed on the surface after press bonding is also used. This is because a magnetic tape conforming to JIS, which is valid only in Japan, is provided on the card surface. That is, in other countries, there is no magnetic tape on the card surface,
Printing can be done on the inside of the sheet, but in Japan it is necessary to use JIS standard magnetic tape on the card surface and record and erase magnetic information, so this magnetic tape must be near the outermost layer of the base material As a result, a magnetic tape is provided outside the transparent sheet. Therefore, in general, dark brown or black magnetic tape will greatly disrupt the design of the card, so printing to conceal the magnetic tape should be applied to the outside of the transparent sheet and the entire surface of the card should be used for the design. Can be done. The card that prints on the outside of the transparent sheet is called a magnetic concealment card. However, amorphous polyester resins generally have poor solvent resistance, and when gravure printing or screen printing using an organic solvent is directly performed to produce a magnetic concealment card, the solvent in the ink is not suitable. There has been a problem that the material surface is eroded to cause cracks and embrittlement, and the impact during embossing after carding causes so-called emboss cracking. Further, in order to conceal the hue difference between the magnetic tape having a black or dark brown color and the white card substrate, the thickness of the concealment layer must be set to a relatively large value. The larger the number is, the more difficult it is to record / erase magnetic information, and naturally there is also a problem that the thickness of the print layer and the protective layer provided on the concealing layer, that is, the design, the number of colors, and the function as the protective layer are restricted. . An object of the present invention is to provide a card provided with a magnetic recording layer,
Distortion and weakening of the card caused by concealing the magnetic recording layer can be prevented, and the variation in the film thickness of the concealment layer can be reduced, so that trouble in writing / reading to / from the magnetic recording layer can be prevented. The object of the present invention is to provide a transfer medium which can eliminate the problem. [0010] In order to solve the above problems, the present invention does not apply a concealing layer directly, but instead applies a concealing layer applied on another support to a substrate. The method of providing the transfer medium indirectly, and the configuration of such a transfer medium is intended to make the hue difference between the magnetic recording layer and the base material virtually invisible in a white base material on which a magnetic recording layer is partially provided. With respect to the concealment transfer medium used in the above, in a transfer medium comprising a support, a concealment layer containing at least releasable metal powder and an adhesive layer, the adhesive layer has a transmission optical density of 0.5 This is a concealing transfer medium characterized by being colored black or dark brown. By using the transfer medium according to the present invention, it is not necessary to apply a coating liquid containing a large amount of a solvent directly on the card substrate, so that distortion of the substrate can be prevented. Further, a drying step after the formation of the concealing layer becomes unnecessary, and adverse effects such as plasticization and embrittlement of the resin due to the residual solvent can be prevented. Further, since the coating of the concealing layer can be processed in a roll state, not only the film thickness can be easily controlled and controlled at a high level, but also since the concealing effect is extremely high, the film can be made thinner. In addition, since the fluctuation of the magnetic characteristics can be suppressed, the degree of freedom of the printing layer provided later is increased, and the effect of excellent design is also obtained. The present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view showing a basic configuration of a transfer medium 1 according to the present invention. Each layer of the transfer medium 1 is formed on the support 2 in the order of the concealing layer 3 and the adhesive layer 4. FIG. 2 is a perspective view showing an embodiment in which the magnetic recording medium 11 is formed into a card, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line XX of FIG. As shown in FIGS. 2 and 3B, the magnetic recording medium 11 has a structure in which a transparent over-sheet material 14 is laminated on both sides of a white core material 13 as a card base material 12. Surface of this transparent oversheet material 14 (upper side in the figure)
A JIS magnetic tape 15 is embedded in the back surface, and an ISO magnetic tape 20 is embedded in the back surface (the lower side in the figure). On the side on which the JIS magnetic tape 15 is embedded, the concealing layer 3 and the adhesive layer 4 in the concealing transfer medium of the present invention are transferred and peeled from the support 2, and a printing layer 17 and a protective layer 16 are further provided. The magnetic recording medium 11 is constituted. In addition to the three-layer structure of the white core and the transparent oversheet described above,
Various combinations such as a four-layer structure of a white core + a transparent oversheet, a white core + a white oversheet, and a colored core material / a colored oversheet can be considered, but the present invention is not limited thereto. As the support 2, a polyethylene terephthalate resin film having a stable thickness and high heat resistance is generally used, but is not limited to this. As other materials, polyethylene naphthalate resin films, polyimide resin films and the like are known as films having high heat resistance, and can be used for the same purpose. In addition, other films, for example, materials such as polyethylene, polypropylene, and heat-resistant vinyl chloride can be used as long as the coating conditions of the coating liquid, more specifically, the drying conditions are allowed. The thickness of the support is 2 to 100 μm
The degree is appropriately selected according to the application. For example,
When selectively formed (transferred) by a heating means such as a thermal head, 2 μm to 25 μm in consideration of thermal efficiency.
Is good. In the case of roll transfer using a heating roller, the thickness may be about 6 to 50 μm in consideration of thermal wrinkles and handleability. In addition, when performing by hot press / thermal lamination, 9 to
It may be about 100 μm. When it is difficult to peel off the concealing layer due to transfer conditions or the like, a conventionally known release layer may be separately provided on the support side. An adhesive treatment may be performed. As long as there is no influence on the transfer layer, there is no problem in processing such as antistatic treatment. In the case where the above-described transfer method using a thermal head is employed, a back coat layer may be provided on the opposite side (heating side) of the transfer layer to prevent sticking and sticking of the thermal head. Next, the composition of the concealing layer 3 and the adhesive layer 4 will be described. The concealing layer 3 must be a material that has a low adhesiveness to the support 2 and that can be easily peeled off after the transfer press of the transfer medium 1 is performed. In addition, it effectively hides the hue difference between the card base material and the magnetic tape and gives a sense of quality due to its metallic luster. The composition of the concealing layer is usually provided by dispersing a metal powder of a simple substance such as gold, silver, copper, aluminum, iron, zinc or a compound thereof in a binder resin. Usually, aluminum powder (aluminum paste) is used as the metal powder, and in some cases, a known dye or pigment is appropriately kneaded to reproduce gold, copper, or the like. Naturally, red dye / pigment, blue dye / pigment, green dye / pigment, etc. may be used. If it is desired to design the card itself to have a white or metallic luster, the card may have a three-layer structure in which a second concealing layer is separately provided on the concealing layer 3 (on the side of the support 2). It is naturally also possible to provide a fluorescent printing layer or the like on or between any of the layers for the purpose of providing forgery prevention. Examples of the binder resin include butyral resin, polyamide resin, polyethyleneimine resin, sulfonamide resin, polyester polyol resin, petroleum resin, styrene, α-methylstyrene, 2-methylstyrene, chlorostyrene, vinylbenzoic acid, sodium vinylbenzenesulfonic acid, and aminostyrene. Such as styrene and its derivatives,
Methacrylic acid esters such as methyl methacrylate, ethyl methacrylate, hydroxyethyl methacrylate and methacrylic acid;
Acrylic esters such as methyl acrylate, ethyl acrylate, butyl acrylate, α-ethylhexyl acrylate, and dienes such as acrylic acid, butadiene, isodiene, isoprene, acrylonitrile, vinyl ethers, maleic acid and maleic esters,
A vinyl monomer alone such as maleic anhydride, cinnamic acid, vinyl chloride, vinyl acetate, or a copolymer of another monomer can be used. These resins can be used as a mixture of two or more kinds. The concealing layer must also have a certain degree of abrasion resistance so as not to be damaged by a mechanical feed for printing performed in a later step, and may be stearic acid, methyl stearate, ethyl stearate, stearic acid. Zinc, butyl stearate, polyethylene wax, paraffin wax, carnauba wax, montan wax, microcrystalline wax, shellac wax, sasol wax, candelilla wax, rice wax, wood wax,
A lubricant component selected from nectar, lanolin, ceresin, Teflon (registered trademark) powder and the like may be contained in an amount of about 1 to 20% by weight. Next, the portion of the adhesive layer 4 is provided in order to transfer the concealing layer efficiently. The adhesive layer needs to have adhesiveness to the concealing layer and adhesiveness to the card base material and the magnetic tape portion. It is. Further, it has a role of hiding to supplement the hiding effect of the hiding layer, and is composed of a binder resin and a black (black or dark brown) pigment or dye represented by carbon black. The reason for coloring in a black color is that the magnetic substance (such as cobalt-coated iron oxide, magnetite, magnethematite, barium ferrite, etc.) itself constituting the magnetic tape exhibits reddish brown, yellow brown, black, or the like. That is, the card base material is white, and the magnetic tape provided thereon is black. In order to hide this hue difference, the thickness of the hiding layer must be increased. However, the thickness provided on the magnetic tape is at most 10 μm in view of the magnetic output. That is, if the upper limit of the film thickness is determined, increasing the thickness of the concealing layer requires reducing the thickness of the other layers (printing layer and protective layer). It is impossible to reduce the thickness of the protective layer, since this impairs the durability of the card, the transfer of the hologram foil provided in some cases, and the suitability for tipping during embossing. Therefore, it is necessary to make the printing layer thinner, and the design and the number of colors are restricted. Therefore, an object of the present invention is to color the adhesive layer itself black or dark brown (preferably, a color similar to that of the magnetic tape) to reduce the hue difference between the card base material and the magnetic tape. It is only necessary to be able to conceal by the synergistic effect of both the adhesive layer and the concealing layer, so that it is not necessary to have complete concealing properties alone. Examples of the resin used for the adhesive layer include cellulose derivatives such as nitrocellulose, ethylcellulose and cellulose acetate propionate; styrene resins such as polystyrene and polyα-methylstyrene; polymethyl methacrylate and polyethyl acrylate. Acrylic resin, polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, polyvinyl resin such as polyvinyl butyral, polyvinyl acetal, polyester resin, polyamide resin, epoxy resin, polyurethane resin, petroleum resin, ionomer, Synthetic resins such as ethylene acrylic acid copolymer and ethylene-acrylate copolymer, rosin, rosin-modified maleic resin, ester gum, polyisobutylene rubber, butyl rubber, styrene butadiene rubber, butadiene acrylate Ronitorirugomu, polyamide resins, derivatives of natural resins and synthetic rubber polychlorinated olefins such like. The adhesive layer can be formed from a composition comprising one or more of the above materials.
In addition, it is naturally possible to add the above-mentioned lubricant component as a softening agent in the concealing layer. When a pressure-sensitive adhesive is used for the adhesive layer, the pressure-sensitive adhesive may be a known pressure-sensitive adhesive.
Acrylic, rubber, vinyl acetate adhesives and the like. When a heat-sensitive delay adhesive is used for the adhesive layer, a known heat-sensitive delay adhesive may be used. The above-mentioned concealing layer and adhesive layer may be provided continuously on a support or may be printed in a desired size by pattern printing. In the case of performing pattern printing, it is necessary to align the position with the card base material, and therefore, a technique in which a register mark can be separately provided can be cited. Any register mark may be used as long as it can be mechanically sensed by any method, and an optical method or a physical method is generally used. As an optical method, it is sensed by the modulation of reflected light, scattered light, and transmitted light, and as a physical method, a method of punching a hole and stopping transport when the hole is caught by the detector is given as an example. Can be.
As a method of forming a register mark, corrosion by chemicals, polishing, baking, pattern drawing, punching, inkjet printing, offset printing, gravure printing, silk screen printing, pad printing, flexographic printing, thermal transfer,
Examples of the method include tape attachment. Representative forms of the register mark include a diffraction grating, a colored solid image (light shielding), a mat (matte), and a gloss. As an example of a place where the register mark is provided, the register mark may be formed on the support 2 and may be left on the support after the transfer, or may be formed outside the use area on the card base material (waste at the time of punching). Transfer to the outer frame) simultaneously with the transfer layer. In this case, there is also an advantage that it can also be used as a position detection mark in a post-process (mainly, card removal processing). Next, the concealability of the magnetic tape and the card substrate will be described. 1 μm to 10 μm on a card substrate in which a magnetic tape is embedded using a commercially available hiding ink.
When printing was performed by shaking the film thickness in increments of 1 μm to 3 μm, 3
At a film thickness of ４4 μm or more, the magnetic tape became invisible. When the film thickness is 1 μm or less, the metal powders cannot be overlapped with each other. Next, the concealing layer was fixed at 1 μm, and the transmission density was adjusted by changing the amount of carbon black added to the adhesive layer. As a result, visual observation became impossible when the transmission density was 0.5 or more. When the transmission density is less than 0.5, the concealment is insufficient, and depending on the light source, the presence of the magnetic tape becomes apparent. Therefore, it was shown that the transmission density was required to be 0.5 or more. EXAMPLES Examples will be described below. [Preparation of Card Substrate (Transfer Substrate)] A 0.1 mm thick PET is provided on both sides of a 56 mm thick amorphous polyester white PETG (manufactured by Eastman Chemical Company) core material 13.
G / Transparent oversheet material 1 made of polycarbonate
4 and a coercive force of 23.7 kA on the back side of the card
/ M of the ISO magnetic tape 20 and a coercive force of 51.4 kA / m and a residual magnetic flux of 17 nWb
/ Cm JIS magnetic tape 15 is temporarily fixed, and then sandwiched between stainless steel plates having a smooth surface.
A heat and pressure press was performed under the conditions of a temperature of 3 ° C., a pressure of 3 MPa, and a time of 30 minutes to produce a card substrate (substrate to be transferred) 12. [Preparation of Transfer Medium (Transfer Foil)] Thickness 25 μm
m on a support made of a polyethylene terephthalate film, a coating liquid comprising the following composition was formed so that the film thickness after drying would be 1.0 μm for the concealing layer and 0.5 μm for the adhesive layer, and then transferred. Medium 1 was obtained. The adhesive layer had a density of 0.8 as measured by a transmission densitometer (visual filter). The variation in the film thickness was also very stable, and the film was formed with an accuracy of ± 0.1 μm. (Hiding layer composition) Al paste ... 15% Vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin ... 15% Polyethylene wax ... 0.5% Cyclohexanone ... 15% Toluene ... 8.5% Methyl ethyl ketone ... 46% (Adhesive layer composition) Polyurethane resin ... 10% polyester resin ... 5% carbon black ... 2% methyl ethyl ketone (solvent) ... 48% toluene (solvent) ... 35% Transfer receiving substrate 12 produced as described above.
The transfer foil on which the concealing layer and the adhesive layer were formed was overlaid, and heated and pressed under the conditions of a temperature of 100 ° C., a pressure of 2 MPa, and a time of 15 minutes to obtain an evaluation sample. [Comparative Example] A concealing ink having the following compounding ratio was dried on a transfer base material prepared in the example by a silk screen printing method to a thickness of 2.0 μm or 4.0 μm.
And an evaluation sample was obtained. However, the thickness of the actually completed concealment layer had a variation of about ± 1 μm. (Hiding ink composition) Al paste 20% Vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin 20% Polyethylene wax 0.6% Cyclohexanone 30.4% Isophorone 29% Produced in the above Examples and Comparative Examples Multicolor printing of silk screen printing (white) and offset printing (process color ink, indigo, yellow, red) was performed on the evaluated evaluation sample to form a print layer. When the average film thickness of all the printed layers was measured, it was about 6 μm. Next, on the printed evaluation sample, a protective layer having the following compounding ratio was formed so as to have a thickness of 2 μm, sandwiched between mirror plates which were slightly larger, and then heated and melt-pressed to form a surface. It was formed flush. The mirror plate used at this time may be a nickel-chromium-plated copper plate, a stainless steel plate with a polished surface, an aluminum plate with a polished surface, or the like. After the melt pressing, the card material was peeled off from the mirror surface plate, and punched into a card shape by punching with a single-edged or male-female mold to obtain a magnetic concealment card. <Evaluation and Results> The cards prepared in Examples and Comparative Example 1 (discriminating from Example Card, Comparative Example 1 card: concealing layer thin film, Comparative Example 2 card: concealing layer thick film)
The light resistance, chemical resistance, heat resistance and the like required for the card were the same as in the examples. However, regarding the card of Comparative Example 1, the presence of the magnetic tape was apparent, and the card was unusable in appearance. Also, when we evaluated magnetic reading,
The card of Comparative Example 2 could not be magnetically read. The magnetic reading was evaluated using a JSC112 jitter output analyzer (manufactured by Formant Engineering).
, Magnetic data was written with a write current of 210 BPI and 60 mA, and when the magnetic data was read at an amplifier gain of 100 times, those having an average output of less than 6 V were rejected. In addition, Embosser (US Data Card:
When embossing (floating character processing) is performed with DC 9000), the example card can be embossed without any abnormality in the example card, but in the cards of comparative examples 1 and 2, the solvent (such as cyclohexanone) in the printing ink attacks the base material. However, cracks were generated and many cracks (emboss cracks) occurred at the vertices of the character, and the magnetic card was not usable. As described above, the card of the comparative example does not have solvent resistance on the surface of the base material itself. Therefore, when a pattern is printed by a printing method so as to hide the magnetic tape, the solvent in the printing ink ( (Cyclohexanone, etc.) attacks the substrate, causing cracks and cracking at the top of the character (emboss cracking)
Has a problem that many are generated. On the other hand, in the magnetic card of the example, since the transfer foil containing no solvent was used to conceal the magnetic tape, no embossing cracks were generated even when embossing was performed, and the thickness of the concealment layer was further reduced. Can be printed, increasing the freedom of printing,
It can be said that the card has excellent design. In the present embodiment, a magnetic recording medium using a magnetic tape is used. However, a contact type IC card, a non-contact type IC card, and a reversible thermosensitive recording medium may be used. As described above in detail, the use of the transfer medium according to the present invention makes it unnecessary to apply a coating liquid containing a large amount of a solvent directly on a card base material, and is therefore vulnerable to a solvent. Even in the case of an amorphous polyester-based card, distortion and embrittlement of the resin can be prevented, and no embossing crack occurs in the card by embossing. Further, since the film thickness can be easily controlled and can be controlled at a high level, the fluctuation of the magnetic characteristics can be suppressed, and the degree of freedom of the printed layer can be increased, and the effect of excellent design can be obtained. be able to.

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の隠蔽転写媒体（転写箔）の構成例を示
す断面図である。 【図２】本発明の隠蔽転写媒体を用い、得られる磁気記
録媒体の一実施例を示す斜視図である。 【図３】図２のＸ−Ｘ線部の構成を示す断面図である。 【符号の説明】 １…隠蔽転写媒体（転写箔） ２…支持体 ３…隠蔽層 ４…接着層 １１…磁気記録媒体 １２…カード基材 １３…コア材 １４…オーバーシート材 １５…ＪＩＳ磁気テープ １６…保護層 １７…印刷層 ２０…ＩＳＯ磁気テープBRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a sectional view showing a configuration example of a concealment transfer medium (transfer foil) of the present invention. FIG. 2 is a perspective view showing one embodiment of a magnetic recording medium obtained by using the concealing transfer medium of the present invention. FIG. 3 is a cross-sectional view showing a configuration of a line XX in FIG. 2; DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Concealment transfer medium (transfer foil) 2 ... Support 3 ... Concealment layer 4 ... Adhesive layer 11 ... Magnetic recording medium 12 ... Card base material 13 ... Core material 14 ... Over sheet material 15 ... JIS magnetic tape 16 Protective layer 17 Printing layer 20 ISO magnetic tape

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C005 HA06 HB01 HB09 HB20 KA03 KA07 KA10 KA15 KA38 KA40 KA51 LA03 5D006 AA04 AA05 AA06 DA01 DA06 FA00    ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of front page    F term (reference) 2C005 HA06 HB01 HB09 HB20 KA03                       KA07 KA10 KA15 KA38 KA40                       KA51 LA03                 5D006 AA04 AA05 AA06 DA01 DA06                       FA00

Claims (1)

【特許請求の範囲】 【請求項１】部分的に磁気記録層が設けられた白色基材
において、該磁気記録層及び基材の色相差を事実上目視
不可能にする目的で使用される隠蔽転写媒体に関し、支
持体上に、少なくとも剥離性を有し金属粉を含有する隠
蔽層、接着層を順次設けてなる転写媒体において、該接
着層は透過光学濃度が０．５以上で黒色若しくは暗褐色
に着色されていることを特徴とする隠蔽転写媒体。Claims: 1. A concealment used for the purpose of making a hue difference between the magnetic recording layer and the base material substantially invisible in a white base material partially provided with a magnetic recording layer. Regarding the transfer medium, in a transfer medium in which a concealing layer containing a metal powder and having at least a peeling property and an adhesive layer are sequentially provided on a support, the adhesive layer has a transmission optical density of 0.5 or more and is black or dark. A concealing transfer medium characterized by being colored brown.