JP2003196380A - 生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置、生活環境情報提供プログラム及び記録媒体 - Google Patents

生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置、生活環境情報提供プログラム及び記録媒体

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JP2003196380A
JP2003196380A JP2001401240A JP2001401240A JP2003196380A JP 2003196380 A JP2003196380 A JP 2003196380A JP 2001401240 A JP2001401240 A JP 2001401240A JP 2001401240 A JP2001401240 A JP 2001401240A JP 2003196380 A JP2003196380 A JP 2003196380A
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Hiromitsu Kawahara
博満 川原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指定した一定の地域あるいは地図上における
点の単位で、その指定した場所における生活環境情報
を、総合的かつ統一された基準を用いて評価すること
と、逆に指定した生活環境情報に適合する地域を提供す
ることを可能とする生活環境情報提供方法、生活環境情
報提供装置、生活環境情報提供プログラム及び記録媒体
を提供する。 【解決手段】 生活環境に関する情報を提供する生活環
境情報提供方法であって、ユーザから、設定条件を入力
される設定条件入力段階44と、前記設定条件に基づ
き、前記ユーザが所望する位置または範囲における前記
生活環境を解析した解析情報を生成する解析段階46
と、前記解析情報に基づき、前記位置の生活環境を評価
した評価情報を生成する評価段階48と、前記解析情報
と前記評価情報に基づき、前記生活環境情報を前記ユー
ザに提供する提供段階50とを有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活環境情報提供
方法、生活環境情報提供装置、生活環境情報提供プログ
ラム及び記録媒体に関し、特に生活環境情報を提供する
生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置、生活環
境情報提供プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自らが住む場所の自然環境・交通
や買い物の利便性・災害対策などの生活環境を確認する
場合には、地方自治体が作成した防災マップやタウン情
報誌など用いていた。また、引越す場合には、不動産情
報、地図、あるいは実際にその場所に行くなどして、引
越し先の生活環境を確認していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、断片的、あるいは包括的な情報しか得られない
ことが多い。例えば、防災マップでは、防災に関する情
報だけしか得られない。しかもその情報は、特定の広さ
の地域ごとにしか得ることはできない。また、実際にそ
の地域に行き、自動車などの騒音を確認しても、その時
間帯の情報しか得ることはできない。さらに、これらの
情報が確認できても、生活環境の良し悪しは、その地
域、あるいは人ごとに評価が異なるため、引越した場合
などでは、自分の認識した生活環境と実際の生活環境と
がずれている可能性もある。また、所定の範囲の地域の
中で、自分が望む生活環境に適した地点を探すことは、
たくさんの資料収集のための作業、時間を必要とし、容
易ではなかった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑み、指定
した一定の地域あるいは地図上における点の単位で、そ
の指定した場所における生活環境情報を、総合的かつ統
一された基準を用いて評価することと、逆に指定した生
活環境情報に適合する地域を提供することを可能とする
生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置、生活環
境情報提供プログラム及び記録媒体を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、生活環境に関する情報を提供する生活環境
情報提供方法であって、ユーザから、設定条件を入力さ
れる設定条件入力段階と、前記設定条件に基づき、前記
ユーザが所望する位置または範囲における前記生活環境
を解析した解析情報を生成する解析段階と、前記解析情
報に基づき、前記位置の生活環境を評価した評価情報を
生成する評価段階と、前記解析情報と前記評価情報に基
づき、前記生活環境情報を前記ユーザに提供する提供段
階とを有することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、まず設定条件入力段階に
よって、使用者が生活環境に関する情報を取得するため
の設定条件が入力される。この設定条件は、使用者が生
活環境を取得したい場所の情報や、生活環境の条件を満
たす場所を取得するための情報などである。この設定条
件をユーザに入力させる方法として、例えば、地名、住
所、郵便番号、電話番号などの入力をさせ、該当する地
域周辺の地図が表示し、この地図上の位置、あるいは範
囲を設定させる。また、他の設定条件として種々の生活
環境情報のうち、使用者が重要視する生活環境情報を満
たす場所を取得するための重要度の設定もある。これら
の設定条件に基づいて、解析段階では、設定された位置
または範囲の生活環境の解析を行う。この解析段階によ
り、種々の生活環境の具体的な情報を得ることができ
る。ここで得られた生活環境情報は、一般的に公害の評
価に用いられる単位などで表現されるため、ユーザは、
他の地域における評価と比較することができる。そして
この解析結果に基づいて、評価段階では生活環境の評価
を行う。この評価は、解析結果に重要度に応じた重みを
かけるなどし、生活環境の総合的な評価を行う。提供段
階は、この評価結果や解析結果を、地図上に重ね合わせ
て表示したり、グラフで表示することにより使用者に提
供する。また、地図上の範囲と所望の生活環境を設定し
た場合は、解析段階において地図上の範囲内の所定の位
置の全てを解析対象とし、それらの位置における解析結
果を生成する。そして評価段階では、ユーザが設定した
生活環境を満たす位置を列挙され、それらの位置は、提
供段階で地図に重ね合わせるなどしてユーザに提供され
る。これにより、地図や情報誌を見たりしながらパソコ
ンでその場所の情報を見るなどの煩わしさを解消するこ
とができる。また、解析により得られた客観的情報と、
使用者の設定により得られた主観的な情報とを表示する
ことができるので、どちらかの情報に偏ることなく生活
環境情報を判断することができる。
【0007】なお、上記生活環境情報提供装置、生活環
境情報提供装置に接続する端末におけるプログラムを記
録する記録媒体は、CD−ROM、フレキシブルディス
ク、光磁気ディスク(MO)等のように、情報を光学
的、電気的あるいは磁気的に記録する記録媒体、もしく
はROMやフラッシュメモリのように情報を電気的に記
録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用い
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本発明の実施の形態の説明
では、生活環境情報提供装置をサーバとし、端末をユー
ザ端末として説明を行う。
【0009】本発明の実施の形態におけるサーバ10
と、サーバ10からサービスの提供を受けるユーザ端末
12からなるシステムの全体構成を図1に示す。図1に
示されるように、サーバ10とユーザ端末12とはイン
ターネットで接続され、サーバ10は、そのインターネ
ットを用いてユーザ端末12に情報を提供する。なお、
サーバ10とユーザ端末12との接続は、必ずしもイン
ターネットである必要はなく、電話回線を用いた専用線
などのネットワークであっても良い。
【0010】これらサーバ10とユーザ端末12のコン
ピュータシステムは、図2に示されるように、表示装置
14と、インタフェース装置16と、演算処理装置18
と、入力装置20と、ドライブ装置22と、主記憶装置
24と、補助記憶装置26とを有し、それらはバスで接
続されている。また、記憶媒体28は、ドライブ装置2
2により読み込むことが可能となっている。
【0011】次に、各装置の説明をする。表示装置14
は、コンピュータを操作するために必要な各種情報を表
示する。入力装置20は、使用者が操作するキーボード
やマウスなどで構成される。インタフェース装置16
は、コンピュータと上述したネットワークを接続するた
めのNIC(Network Interface Card)或いはインター
ネットと直接接続されたモデム又はルータである。ドラ
イブ装置22は、着脱自在な記録媒体の読み書きが可能
であり、例えば記録媒体からプログラムを読み込み、補
助記憶装置26にインストールするときに用いられる。
演算処理装置18は、補助記憶装置26に格納されたプ
ログラムを読み込んでそのプログラムを実行し、プログ
ラムやデータなどを記憶するために主記憶装置24を用
いる。
【0012】以上説明したシステムを用いて、本実施の
形態におけるサーバ10が、ユーザ端末12に対して行
うサービス内容の概要について、図3、図4、図5を用
いて説明する。サーバ10は、ユーザ端末12に対し
て、大きく分けて2つの生活環境に対する評価を提供す
ることが可能であり、その2つの評価の項目は、図3の
表の横軸の項目として示されている「ポイント評価」と
「エリア評価」である。「ポイント評価」とは、図4に
示されるように、例えばあるマンションの位置というよ
うな地図30上の位置とその周辺に関する生活環境評価
である。また、「エリア評価」とは、特定のエリア36
全体に対する生活環境評価である。
【0013】これら2つの評価をサーバ10が行う際
に、ユーザ端末12は、サーバ10に対し、図3の縦軸
の項目に示される設定条件を入力する。この設定条件
は、「ポイント評価」の場合、「指定地の位置」、「指
定地の高さ」、「評価項目」の3つであり、「エリア評
価」の場合、「評価エリア」、「代表評価パターン」、
「独自評価パターン」の3つである。
【0014】これら設定項目のうち、まず「ポイント評
価」に関する項目について説明する。まず「指定地の位
置」の設定とは、例えばユーザ端末12に表示された図
4の地図30上でマンションの位置をクリックするなど
して、位置を設定する。次に、「指定地の高さ」の設定
とは、例えば、図4の地図30上に示されるように、マ
ンションの5階というように指定地の高さを設定する。
また、「評価項目」の設定とは、図4の評価項目31に
示されるように、「空気のきれいさ」、「閑静さ」、な
どの評価項目のうち、どの項目について評価するのかを
設定する。なお、「指定地の位置」、その「指定地の高
さ」の2つの設定は、図4の地図30上に示されるよう
に、複数の位置の設定を行うことができる。
【0015】次に、「エリア評価」に関する項目につい
て説明する。まず「評価エリア」の設定とは、例えばユ
ーザ端末12で、図5のエリア36に示されるように、
評価したい地図上の範囲を設定する。次に、「代表評価
パターン」とは、グラフ38に示されるレーダーチャー
トであり、上記評価項目のうち、例えば公害に関する評
価項目を重要視する評価するパターンや、買い物や交通
の便に関する評価項目を重要視して評価するパターンな
どを有し、予めユーザ端末12を使用するユーザの入力
の手間を省くためなどに設けられた評価項目のパターン
である。そして、図5の評価項目31をユーザが重要視
する独自の設定をすることも可能であり、それが3つ目
の設定である「独自評価パターン」である。
【0016】このように、設定項目を定めると、サーバ
10は、図3の表の結果の欄に示される内容をユーザ端
末12に出力する。この内容は、「ポイント評価」の場
合、「指定地周辺の解析結果」と「指定地周辺の評価結
果」である。このうち、「指定地周辺の解析結果」は、
図4の分布図32に示されるように、メッシュ状に区切
られた所定の区域ごとに色や斜線などを用いて地図上に
重ね合わせて表示される。また、「指定地周辺の評価結
果」は、図4のグラフ34に示されるように、例えばレ
ーダーチャートなどを用いて表示される。
【0017】「エリア評価」の場合は、「指定地周辺の
解析結果」と「条件を満たした地域」が出力される。
「指定地周辺の解析結果」は、図5の分布図40のよう
に示され、この分布図40は、上記分布図32と同じ内
容である。また、「条件を満たした地域」は、図5の分
布図42に示されるように、条件を満たした地域が色や
斜線などを用いて表示される。また、他の分布図とし
て、工場や道路の情報により、大気汚染などをシミュレ
ートした結果を表す分布図がある。
【0018】次に、上記評価内容の具体例として、点情
報、線情報、面情報による評価について説明する。点情
報による評価とは、例えば指定地から最も近い病院への
ルートや距離の算出や、指定地から任意の半径の円内に
存在する病院の件数とその種類をグラフで表示するため
の評価である。線情報による評価とは、例えば道路や河
川、鉄道など地図上に線で描かれるものに関しての評価
であり、交通量をグラフで表示したり、騒音を分布図で
表示するための評価である。また、面情報による評価と
は、例えば人口を年齢別、男女別、昼夜別に計算して、
行政区域ごとに、それらのデータをポリゴンなどを用い
て上記人口のデータのランクなどを色分けして表示する
ための評価である。
【0019】これらの評価項目は、各評価項目ごとの結
果が付加された地図を重ねて表示することにより地域の
特性を確認することができる。
【0020】このように、サーバ10は、ユーザ端末1
2の設定に基づき、その設定に対応した評価結果をユー
ザ端末12に表示するサーバである。
【0021】以上でサービスの概要に関する説明を終
え、次に上述したサービスを行うためのサーバ10にお
ける処理の詳細について説明する。まず最初に、サーバ
10の機能ブロックを、図6を用いて説明する。
【0022】サーバ10の機能ブロックは、図6に示さ
れるように、設定条件入力機能44と、解析機能46
と、評価機能48と、表示機能50とを有する。設定条
件入力機能44は、ユーザ端末12から受信した設定条
件が入力されるブロックであり、設定条件が妥当である
かのチェックなどを行う。解析機能46は、設定条件入
力機能44から受信したデータに基づき、解析を行うブ
ロックである。評価機能48は、上記評価項目に関して
評価を行うブロックである。表示機能50は、解析機能
46と評価機能48により得られた結果をユーザ端末1
2に表示するためのグラフなどを生成するブロックであ
る。
【0023】次にこれらブロックにおける処理を示す概
要フローチャートを、図7を用いて説明する。このフロ
ーチャートでは、まずステップS101で、評価方式の
選択が行われる。この評価方式の選択は、上記「ポイン
ト評価」と「エリア評価」のいずれかを、ユーザ端末1
2に選択させる処理である。そして「ポイント評価」が
選択された場合、ステップS102で指定地条件の入力
が行われる。次に、ステップS103で解析機能46に
より解析が行われ、ステップS104で評価機能48に
より、後述する順方向評価処理が行われる。そしてそれ
らの処理の結果を、ステップS105で表示機能50が
ポイント評価表示処理を行い、「ポイント評価」を選択
した際の処理は終了する。
【0024】次に、ステップS101の評価方式選択処
理に戻り、ユーザ端末12が「エリア評価」を選択する
と、ステップS106で上述した評価パターンの入力処
理が行われる。そして、ステップS106で解析機能4
6により解析が行われ、ステップS108で評価機能4
8により、今度は逆方向評価処理が行われる。この逆方
向評価処理と、先ほどの「ポイント評価」を選択した場
合の順方向評価処理について説明する。「ポイント評
価」のときは、そのポイント周辺の評価を求める処理で
あるのに対し、「エリア評価」の場合は、評価パターン
から逆にその評価パターンを満たすポイントを候補地と
して表示する処理であるので、ポイントからその周辺の
評価を求める処理を順方向とすれば、「エリア評価」の
場合は、その処理の逆方向となるので、ステップS10
8の処理を逆方向評価処理としている。
【0025】フローチャートの説明に戻り、ステップS
109で上記処理の結果を、表示機能50が、エリア評
価表示処理を行い、「エリア評価」を選択した際の処理
は終了する。
【0026】次に、上記処理におけるデータの流れにつ
いて、図8を用いて説明する。最初に、図8に示されて
いる代表パターンファイル52と、地図ファイル54
と、評価テーブル56とについて説明する。
【0027】代表パターンファイル52とは、グラフ3
8(図5参照)を生成するためのデータを有する。地図
ファイル54は、例えば地理情報システム(GIS:Ge
ographical Information System)であり、ユーザ端末
12に地図を表示させるためのデータを有するととも
に、河川、道路や建築物に加え、メッシュ別人口、土地
利用状況などの統計情報も有する。環境負荷ファイル6
0は、環境に関する情報である例えば工場からの排煙量
などの情報を有し、GISの建造物や道路に関する属性
情報となっている。
【0028】次に評価テーブル56を図9、図10、図
11を用いて説明する。図9は、評価テーブル56の構
成を示す図であり、図10は、評価テーブルの内容を示
す図である。これら図9と図10の対応について説明す
る。
【0029】図10の「解析項目」は、図9の「大
気」、「騒音」などに対応し、全部で16項目ある。ま
た、図10の「解析結果のレンジ分け」は、図9におけ
る例えば解析項目「騒音」の下に音の大きさを表す単位
である「db」が記されており、その下に数字が「1
5」、「10」、「5」、「3」、「1」と記され、こ
れが解析結果をレンジ分けする閾値となっている。
【0030】次に、図10の「評価項目」は、図9の
「空気の綺麗さ」、「閑静さ」などに対応し、全部で5
項目ある。また、図10の「評価項目のレンジ分け」
は、図9の例えば評価項目「緑の多さ」の右に数字が
「50」、「40」、「30」、「20」、「10」と
記され、これらの数字が、評価項目をレンジ分けする閾
値となっている。なお、図9中の丸印で囲まれた数字は
マイナスの符号つけた数字を意味し、例えばであれば
−3を表している。
【0031】次に、図10の「重み係数」は、解析項目
と関連のある評価項目ごとに記載される重みである。こ
の重みの例として、騒音と関連のある評価項目である
「閑静さ」に「」が記載されている。関連があまりな
いその他の評価項目の場合は、「0」が記載されてい
る。また、解析項目の「公園・緑地」の評価項目の「緑
の多さ」の欄には「3」が記載され、「生活の便利さ」
には「1」が記載されているように、評価項目の内容に
応じ、重みを変えている。
【0032】次に、この評価テーブル56による評価結
果の求め方について、図11を用いて説明する。解析項
目番号nと、解析結果xnから、1から5までの整数値
を返す解析評点関数Fh1により、解析項目ごとに評点を
求める。次に、求まった評点に重みwijをかけて、評
価項目番号ごとの評点の合計HSumを求める。そして次
に、評価項目番号mと、HSumから、1から5までの整数
値を返す評価評点関数Fh2により、評価項目ごとの評価
結果Hが求まる。このようにして得られた評価結果は、
上述したようにユーザ端末12に、グラフなどを用いて
表示される。
【0033】図8の説明に戻り、ユーザ端末12の条件
設定から、結果の表示までのデータの流れを説明する。
まず設定条件を入力する際に、「エリア評価」の場合
は、代表パターンファイル52と、地図ファイル54を
用いて処理が行われる。そして、その処理により、設定
条件ファイル58が生成される。この設定条件ファイル
58と、評価テーブル56と、環境負荷ファイル60と
を用いて、解析機能46は、解析を行い、解析結果ファ
イルA62と解析結果ファイルB64とを生成する。
【0034】このうち解析結果ファイルA62は、大気
の汚染状況などをシミュレートした結果を面の情報とし
て出力されたファイルであり、解析結果ファイルB64
は、評価項目ごとの解析結果を出力したファイルであ
る。
【0035】次に、評価機能48は、解析結果ファイル
B64と評価テーブル56を用いて評価結果ファイル6
6を生成する。この評価結果ファイル66と、設定条件
ファイル58と、解析結果ファイルA62を用いて、表
示機能50は、結果を表示する。
【0036】以上で処理概要に関する説明を終え、次に
設定条件入力機能44と、解析機能46と、評価機能4
8と、表示機能50との処理の詳細について説明する。
【0037】設定条件入力機能44は、上述したように
ユーザ端末12に対し、入力画面を表示し、ユーザ端末
12の入力に基づき、設定条件ファイル58を生成する
ブロックである。これらの処理のうち、最初にユーザ端
末12からの入力が「ポイント評価」である場合の処理
について説明する。図12は「ポイント評価」の場合
に、ユーザ端末12に表示される画面のイメージであ
る。このポイント評価入力画面68は、地図を有する位
置情報入出力部72と、テキスト入出力部70と、評価
項目設定部74とを有する。
【0038】位置情報入出力部72には、地図が表示さ
れ、その地図の縮尺を大きくする拡大ボタン76と、縮
尺を小さくする縮小ボタンと、表示する地域を移動させ
る移動ボタン80とを有する。そしてユーザは、この地
図上の所望の位置をクリックし、評価の対象とするポイ
ントを指定する。
【0039】テキスト入出力部70は、ユーザが文字を
入力したり、ユーザ端末12が文字を出力したりするテ
キストボックスである。ユーザが入力する文字のいくつ
かの例として、地名、住所、郵便番号、電話番号が挙げ
られ、それらは、地図上の位置をある程度特定するため
に用いられ、ここで入力したそれらの情報に基づき、右
の位置情報入出力部72に、地図が表示される。また、
ユーザ端末12が行う出力は、ユーザに対する提案やア
ドバイスである。また評価項目設定部74では、ユーザ
が評価項目の選択を行うことができる。
【0040】次に、「ポイント評価」設定条件入力機能
の行う処理を、図13のフローチャートを用いて説明す
る。最初にステップS201で、地図ファイルを読み込
まれ、位置情報入出力部72に地図が表示される。次の
ステップS202で、拡大や縮小など、地図の設定が行
われる。設定が終わると、ステップS203で、テキス
ト入出力部70に指定地の入力を促すメッセージが出力
される。そこでテキスト入出力部70に、入力された地
名などから指定地の地図を特定する通番の自動取得がス
テップS204で行われる。そして、表示された地図を
もとに、ステップS205でユーザが指定地の位置を入
力すると、ステップS206で、その位置の何階かを示
す「階高」の入力が行われ、ステップS207で、指定
地の入力が終了かどうかの判断が行われる。これは、複
数の指定地を入力することができるために行われる判断
であり、さらに入力するときは、再びステップS204
で入力処理が行われる。そして指定地の入力が終了であ
れば、ステップS208で「階高」の入力が行われ、そ
して以上の入力情報に基づき、ステップS209で設定
条件ファイルの生成が行われる。
【0041】以上で「ポイント評価」の場合の処理の説
明を終え、次に「エリア評価」の場合の処理の説明をす
る。図14は「エリア評価」の場合に、ユーザ端末12
に表示される画面のイメージである。このエリア評価入
力画面82は、地図を有する計算範囲入出力部86と、
テキスト入出力部70と、評価項目設定部84とを有す
る。
【0042】計算範囲入出力部86には、地図が表示さ
れ、その地図の縮尺を大きくする拡大ボタン76と、縮
尺を小さくする縮小ボタン78と、表示する地域を移動
させる移動ボタン80とを有する。そして使用者は、こ
の地図上の所望の範囲を指定する。
【0043】テキスト入出力部70は、図12における
テキスト入出力部と同じ機能を有する。評価項目設定部
74は、代表パターンを参照する代表パターン参照ボタ
ンが設けられ、そのボタンをクリックすると、図15に
示す画面がユーザ端末12に表示される。この図15
は、いくつかの代表パターンを示す既存代表パターン表
示選択部94と、過去に用いられた代表パターンのう
ち、多く用いられたパターンを表示するベストテン代表
パターン表示選択部96とを有する。このうち、既存代
表パターン表示選択部94では、ユーザが自らの好みに
応じ、表示された自然優先型や利便性優先型などのパタ
ーンから、これから行う評価をどのような型で行うかを
代表パターン決定ボタン90で選択することができる。
あるいは、ベストテン代表パターン表示選択部96から
選択することもできる。
【0044】次に、「エリア評価」時の設定条件入力機
能の行う処理を、図16のフローチャートを用いて説明
する。最初にステップS301で、地図ファイルが読み
込まれ、計算範囲入出力部86に地図が表示される。次
のステップS302で、拡大や縮小など、地図の設定が
行われる。設定が終わると、ステップS303で、先ほ
ど説明した代表パターンを選択するか、独自のパターン
を入力するかの判断が行われる。独自のパターンを設定
する場合は、使用者が重要視する項目に対しステップS
304で、重要度に応じた独自パターンの数値入力が行
われる。代表パターンを選択する場合は、ステップS3
05で代表パターン参照ボタン88が押下され、それに
よりステップS306で代表パターンファイルを表示す
るための代表パターンファイルの読み込みが行われる。
読み込みが終了すると、ステップS307で代表パター
ンウインドである代表パターン選択画面92が表示さ
れ、その画面の中に、ステップS308で代表パターン
が表示される。そしてステップS309で、代表パター
ンの選択が代表パターン決定ボタン90により行われ
る。次のステップS310で、代表パターンの完了指示
により、ステップS311で代表パターンウインドを閉
鎖し、ステップS312で評価項目設定部84に、選択
した代表パターンの数値が表示される。そして、ステッ
プS314で代表パターンの数値、あるいは独自に設定
した数値に基づき、ステップS314で設定条件ファイ
ル58を出力し、ステップS315で、使用されたパタ
ーンファイルを代表パターンファイルへ出力し、処理は
終了する。
【0045】以上説明したように、設定条件入力機能4
4の主な処理は、位置の指定及びパターンファイルの指
定と、ユーザインタフェースに関する処理を行い、設定
条件ファイルを生成する。
【0046】次に、その設定条件ファイル58を用いて
処理を行う解析機能46の処理について説明する。ま
ず、解析機能46が行う解析対象を図17を用いて説明
する。図17の表に示されるように、解析機能46は、
環境解析サブ機能と空間解析サブ機能の2つのサブ機能
を有する。このうち、環境解析サブ機能は、窒素酸化物
濃度を解析する大気濃度解析処理と、騒音レベルを解析
する騒音解析処理を行う。また、空間解析サブ機能は、
一定範囲内の公園・緑地等数及びそこまでの距離を解析
する自然度解析処理と、一定範囲内の商業等施設数及び
そこまでの距離を解析する利便性解析処理と、一定範囲
内の公共施設等数およびそこまでの距離を解析する防災
度解析処理とを行う。
【0047】次に、上記解析処理を行う際の、解析機能
46の処理について図18のフローチャートを用いて説
明する。最初に、ステップS401で設定条件入力機能
44が生成した設定条件ファイル58が読み込まれる。
次に、ステップS402で評価テーブル56が読み込ま
れる。そしてステップS403で大気濃度解析処理を行
う設定かどうかを判断し、大気濃度解析処理を行う設定
であれば、ステップS404で大気濃度解析処理を行
い、大気濃度解析処理を行わない設定であれば、ステッ
プS404をスキップする。次に、ステップS405で
騒音解析処理を行う設定かどうかを判断し、騒音解析処
理を行う設定であれば、ステップS406で騒音解析処
理を行い、騒音解析処理を行わない設定であれば、ステ
ップS406をスキップする。次に、ステップS407
で利便性解析処理を行う設定かどうかを判断し、利便性
解析処理を行う設定であれば、ステップS408で利便
性解析処理を行い、利便性解析処理を行わない設定であ
れば、ステップS408をスキップする。次に、ステッ
プS409で自然度解析処理を行う設定かどうかを判断
し、自然度解析処理を行う設定であれば、ステップS4
10で自然度解析処理を行い、自然度解析処理を行わな
い設定であれば、ステップS410をスキップする。最
後に、ステップS411で防災度解析処理を行う設定か
どうかを判断し、防災度解析処理を行う設定であれば、
ステップS412で防災度解析処理を行い、防災度解析
処理を行わない設定であれば、ステップS412をスキ
ップし、解析機能46の処理は終了する。
【0048】次に、個々の上記解析処理についての説明
を行う。まず最初に、大気濃度解析処理について図19
を用いて説明する。大気濃度解析処理は、大気濃度解析
モジュール98が、設定条件ファイル58と、環境負荷
ファイル60と、地図ファイル54から、解析結果ファ
イルA62と解析結果ファイルB64とを出力する処理
である。
【0049】大気濃度解析モジュール98は、設定条件
ファイル58から、「解析エリア」と「指定地点」と
「評価方式」とを参照する。また、環境負荷ファイル6
0からは、自動車が排出する排気ガスの環境負荷を解析
するための係数である「自動車排出係数」と、工場が排
出する排煙や汚水の環境負荷を解析するための係数であ
る「工場排出係数」を参照する。そして、地図ファイル
54からは、それら「工場の位置」や「自動車の走行軌
跡」である道路に関する情報を参照する。
【0050】これらのファイルを参照し、解析した結果
である「解析エリア内の濃度メッシュ分布」を解析結果
ファイル解析結果ファイルA62として出力する。また
「ポイント評価」の場合は、そのポイントの「指定地点
の大気汚染濃度」を解析結果ファイルB64として出力
する。
【0051】次に、騒音解析処理について図20を用い
て説明する。騒音解析処理は、大気汚染濃度解析処理と
同様に、騒音解析モジュール100が、設定条件ファイ
ル58と、環境負荷ファイル60と、地図ファイル54
から、解析結果ファイルA62と解析結果ファイルB6
4とを出力する処理である。
【0052】騒音解析モジュール100は、設定条件フ
ァイル58から、「解析エリア」と「指定地点」と「評
価方式」とを参照する。また、環境負荷ファイル60か
らは、自動車の騒音の環境負荷を解析するための係数で
ある「自動車騒音係数」と、工場の騒音の環境負荷を解
析するための係数である「工場騒音係数」を参照する。
そして、地図ファイル54からは、それら「工場の位
置」や「自動車の走行軌跡」である道路に関する情報を
参照する。
【0053】これらのファイルを参照し、解析した結果
である「解析エリア内の騒音メッシュ分布」を解析結果
として出力する。また「ポイント評価」の場合は、その
ポイントの「指定地点の騒音レベル」を解析結果ファイ
ルB64として出力する。
【0054】次に、利便性解析処理について図21を用
いて説明する。利便性解析処理は、利便性解析モジュー
ル102が、設定条件ファイル58と、地図ファイル5
4から、解析結果ファイルA62と解析結果ファイルB
64を出力する処理であり、この場合は、環境負荷ファ
イル60は必要としない。
【0055】利便性解析モジュール102は、設定条件
ファイル58から、「解析エリア」と「指定地点」と
「評価方式」とを参照する。また、地図ファイル54か
らは、「小売店の位置」、「大規模店舗の位置」、「駅
・バス停の位置」、「文化施設の位置」、「教育施設の
位置」、「行政施設の位置」に関する情報を参照する。
【0056】これらのファイルを参照し、上記項目につ
いて解析した結果である「解析エリア内の評点メッシュ
分布」を解析結果として出力する。また「ポイント評
価」の場合は、そのポイントの「指定地点の利便性評
点」を解析結果ファイルB64として出力する。
【0057】次に、自然度解析処理について図22を用
いて説明する。自然度解析処理は、自然度解析モジュー
ル104が、設定条件ファイル58と、地図ファイル5
4から、解析結果ファイルA62と解析結果ファイルB
64を出力する処理である。
【0058】自然度解析モジュール102は、設定条件
ファイル58から、「解析エリア」と「指定地点」と
「評価方式」とを参照する。また、地図ファイル54か
らは、「公園・緑地の位置」、「田・畑・果樹園の位
置」、「河川・湖の位置」、「山林の位置」、「海の位
置」に関する情報を参照する。
【0059】これらのファイルを参照し、上記項目につ
いて解析した結果である「解析エリア内の評点メッシュ
分布」を解析結果ファイルA62として出力する。また
「ポイント評価」の場合は、そのポイントの「指定地点
の自然度評点」を解析結果ファイルB64として出力す
る。
【0060】次に、防災度解析処理について図23を用
いて説明する。防災度解析処理は、防災度解析モジュー
ル106が、設定条件ファイル58と、地図ファイル5
4から、解析結果ファイルA62と解析結果ファイルB
64を出力する処理である。
【0061】防災度解析モジュール106は、設定条件
ファイル58から、「解析エリア」と「指定地点」と
「評価方式」とを参照する。また、地図ファイル54か
らは、「病院の位置」、「警察署の位置」、「消防署の
位置」、「河川・湖の位置」、「幹線道路の位置」、
「公園・緑地の位置」、「教育施設の位置」に関する情
報を参照する。
【0062】これらのファイルを参照し、上記項目につ
いて解析した結果である「解析エリア内の評点メッシュ
分布」を解析結果ファイル解析結果ファイルA62とし
て出力する。また「ポイント評価」の場合は、そのポイ
ントの「指定地点の防災度評点」を解析結果ファイルB
64として出力する。
【0063】このように、解析機能46は、解析結果を
メッシュ分布で示すための解析結果ファイルA62と、
指定地点を基準とした解析結果である解析ファイルB6
4を出力する処理を行う。
【0064】次に、評価機能46の処理について説明す
る。評価機能46は、図24に示されるように、大きく
分けて個別評価と総合解析評価の2つの評価を行う。そ
して個別評価には「大気濃度解析評価」、「騒音解析評
価」、「自然度解析評価」、「利便性解析評価」、「防
災度解析評価」の5種類の評価項目があり、総合解析評
価には、「空気の綺麗さ」、「閑静さ」、「緑の多
さ」、「生活の便利さ」、「防災・治安の良さ」の5種
類の評価項目がある。
【0065】これらの評価を求めるための処理を、図2
5のフローチャートを用いて説明する。ステップS50
1で、設定条件ファイル58が読み込まれる。そして、
ステップS502、ステップS503で2つの解析ファ
イルA、Bが読み込まれ、ステップS504で評価テー
ブルの読み込みが行われる。このように必要なファイル
を読み込んだ後、ステップS505で、「ポイント評
価」か「エリア評価」かの判断がされ、「ポイント評
価」であれば、ステップS506で後述する評価処理が
行われる。そしてステップS507で指定された地点の
すべてについての評価が終了したかどうか判断され、終
了していない場合は再びステップS506の評価処理が
行われ、終了した場合にはステップS510で、評価処
理の結果を評価結果ファイル66に出力し、処理は終了
する。
【0066】ステップS505の分岐に戻り、「エリア
評価」である場合は、ステップS508で後述する評価
処理が行われ、ステップS509でエリア内のすべての
メッシュについての評価処理が終了したかどうか判断さ
れ、終了していない場合は、再びステップS508で評
価処理が行われる。すべての評価処理が終了した場合
は、ステップS510で評価処理の結果を評価結果ファ
イル66に出力し、処理は終了する。
【0067】次に、上述した評価処理について図26の
フローチャートを用いて説明する。ステップS601
で、解析評点処理が行われる。これは、図11で説明し
たFh1関数を用いて処理が行われる。そしてステップS
602で解析項目の数だけ解析評点処理が行われていな
い場合、再びステップS601の処理を行い、解析項目
の数だけ解析評点処理が終了したと判断されると、次の
ステップS603で評価評点処理が行われる。これは、
図11で説明したFh2関数を用いて処理が行われる。そ
してステップS604で評点項目の数だけ評価評点処理
が行われていない場合、再びステップS601の処理を
行い、評点項目の数だけ評価評点処理が終了したと判断
されると、評価処理は終了する。
【0068】このように評価された結果は、表示機能5
0によりユーザ端末12に表示される。まず、「ポイン
ト評価」の場合の表示画面を図27に示す。図27は、
表示画面108に、地図情報出力部110と、グラフ出
力部112と、テキスト出力部114とが表示されてい
るイメージ図である。このうち、地図情報出力部110
には、評価対象となったポイントが示される。また、グ
ラフ出力部112には、評価結果がレーダーチャートで
表示される。そして、テキスト出力部114には、評価
結果に対するコメントが表示される。
【0069】次に、「エリア評価」の場合の表示画面を
図28に示す。図28は、表示画面116に、地図情報
出力部118と、グラフ出力部120と、テキスト出力
部122とが表示されているイメージ図である。このう
ち、地図情報出力部118には、評価対象となったエリ
アが示され、その上に解析結果ファイルA62により得
られる例えば評点の結果などがメッシュ状に表示され
る。また、グラフ出力部120には、評価を行う前に入
力された入力条件がレーダーチャートで表示される。そ
して、テキスト出力部122には、評価結果に対するコ
メントが表示される。
【0070】これらの表示を行う表示機能50の処理
を、図29のフローチャートを用いて説明する。ステッ
プS701で条件設定ファイル58が読み込まれ、ステ
ップS702で評価結果ファイル66が読み込まれ、さ
らにステップS703で解析結果ファイルA62が読み
込まれる。このように、表示に必要なファイルを読み込
んだ後、ステップS704で、「ポイント評価」か「エ
リア評価」かの判断がされ、「ポイント評価」であれ
ば、ステップS705で最初に設定した設定条件の提示
が行われる。そしてステップS706で、テキスト出力
部114にコメントが表示され、ステップS707でグ
ラフ出力部112に評価結果のグラフ表示が行われ、ス
テップS708で地図情報出力部110に指定地が表示
される。その指定地が表示された地図上に、ステップS
709で解析結果ファイルA62に基づいた解析結果の
分布の表示が行われ、「ポイント評価」の場合の表示処
理は終了する。
【0071】ステップS704の分岐処理に戻り、「エ
リア評価」の場合は、評価をする際に決定した代表パタ
ーンのグラフが、ステップS710でグラフ出力部12
0に表示され、ステップS711でテキスト出力部12
2へコメントが表示される。そして、ステップS712
で、条件を満たした地域が地図情報出力部118に表示
され、ステップS713で、地域が表示された地図上
に、解析結果ファイルA62に基づいた解析結果の分布
の表示が行われ、「エリア評価」の場合の表示処理は終
了する。
【0072】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、従来から種々の基準で評価がされてきた利便性、交
通アクセス、救急医療などの評価を、統一した基準で評
価された結果である生活環境情報を提供することができ
る。また、画面上またはその画面に表示される地図上
で、必要な情報を一度に参照することも可能となる。従
って、引越しする場合などは、現在住んでいる位置の環
境と、引越し先の環境とを比較することが可能となる。
【0073】さらに、不動産業者などは、自分の持つ付
加価値のある情報を登録し、地域の利便性の向上を図
り、不動産売買時の情報として活用することができる。
また、学校や自治体では、地域の街づくりの資料として
活用するとともに、公共施設の計画案などを示して住民
の反応を見ることができる。
【0074】なお、本実施の形態における生活環境情報
提供装置は、サーバ10の1台で構成されているが、サ
ーバ10は必ずしも1台で構成する必要はなく、インタ
ーネットで運用されるように、Webサーバとデータベ
ースサーバとで構成されていても良い。またユーザ端末
12で画面を表示するアプリケーションは、サーバ10
から、ユーザ端末12のインターネット閲覧ソフトに一
時的にダウンロードされて組み込まれるアプリケーショ
ンでも良いし、予めユーザ端末にインストールしても良
い。さらに、サーバ側での実行結果をクライアントに送
信するような対話型のホームページで用いられるASP
(Active Server Pages)を用いて、生活環境情報提供
装置がASPスクリプトを実行し、その結果をユーザ端
末が表示するようにしても良い。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば指
定した一定の地域あるいは地図上における点の単位で、
その指定した場所における生活環境情報を、総合的かつ
統一された基準を用いて評価することと、逆に指定した
生活環境情報に適合する地域を提供することを可能とす
る生活環境情報提供方法、生活環境情報提供装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムの全体構
成図である。
【図2】サーバまたはユーザ端末のハードウェアブロッ
ク図である。
【図3】本発明におけるサービス内容の概要を示す図で
ある。
【図4】本発明におけるポイント評価の概要を示す図で
ある。
【図5】本発明におけるエリア評価の概要を示す図であ
る。
【図6】サーバ10の機能ブロック図である。
【図7】本発明の全体処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明における機能ブロック間のデータフロー
図である。
【図9】評価テーブルの構成を示す図である。
【図10】評価テーブルの内容を示す図である。
【図11】評価テーブルの使用方法を示す図である。
【図12】ポイント評価条件入力画面構成を示す図であ
る。
【図13】ポイント評価条件入力処理のフローチャート
である。
【図14】エリア評価条件入力画面構成を示す図であ
る。
【図15】代表パターン選択画面構成を示す図である。
【図16】評価パターン入力処理のフローチャートであ
る。
【図17】解析機能が行う解析対象を示す図である。
【図18】解析処理のフローチャートである。
【図19】大気濃度解析処理におけるデータフロー図で
ある。
【図20】騒音解析処理におけるデータフロー図であ
る。
【図21】利便性解析処理におけるデータフロー図であ
る。
【図22】自然度解析処理におけるデータフロー図であ
る。
【図23】防災度解析処理におけるデータフロー図であ
る。
【図24】評価機能が行う評価項目を示す図である。
【図25】評価機能処理のフローチャートである。
【図26】評価処理のフローチャートである。
【図27】ポイント評価表示画面構成を示す図である。
【図28】エリア評価表示画面構成を示す図である。
【図29】表示機能処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…サーバ 12…ユーザ端末 14…表示装置 16…インタフェース装置 18…演算処理装置 20…入力装置 22…ドライブ装置 24…主記憶装置 26…補助記憶装置 28…記録媒体 30…地図 31…評価項目 32、40、42…分布図 34、38…グラフ 36…エリア 44…設定条件入力機能 46…解析機能 48…評価機能 50…表示機能 52…代表パターンファイル 54…地図ファイル 56…評価テーブル 58…設定条件ファイル 60…環境負荷ファイル 62…解析結果ファイルA 64…解析結果ファイルB 66…評価結果ファイル 68…ポイント評価入力画面 70…テキスト入出力部 72…位置情報入出力部 74…評価項目設定部 76…拡大ボタン 78…縮小ボタン 80…移動ボタン 82…エリア評価入力画面 84…評価項目設定部 86…計算範囲入出力部 88…代表パターン参照ボタン 90…代表パターン決定ボタン 92…代表パターン選択画面 94…既存代表パターン表示選択部 96…ベストテン代表パターン表示選択部 98…大気濃度解析モジュール 100…騒音解析モジュール 102…利便性解析モジュール 104…自然度解析モジュール 106…防災度解析モジュール 108、116…表示画面 110、118…地図情報出力部 112、120…グラフ出力部 114、122…テキスト出力部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生活環境に関する情報を提供する生活環
    境情報提供方法であって、 ユーザから、設定条件を入力される設定条件入力段階
    と、 前記設定条件に基づき、前記ユーザが所望する位置また
    は範囲における前記生活環境を解析した解析情報を生成
    する解析段階と、 前記解析情報に基づき、前記位置の生活環境を評価した
    評価情報を生成する評価段階と、 前記解析情報と前記評価情報に基づき、前記生活環境情
    報を前記ユーザに提供する提供段階とを有することを特
    徴とする生活環境情報提供方法。
  2. 【請求項2】 前記設定条件入力段階は、前記設定条件
    の1つとして、地図上の位置・地図上の位置における高
    さ・緯度と経度のうち、いずれか1つ以上を用いること
    を特徴とする請求項1に記載の生活環境情報提供方法。
  3. 【請求項3】 前記設定条件入力段階は、前記設定条件
    の1つとして、前記生活環境情報の種類を用いることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の生活環境情報提供方
    法。
  4. 【請求項4】 前記設定条件入力段階は、前記設定条件
    の1つとして、重要度を用いることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか1項に記載の生活環境情報提供方
    法。
  5. 【請求項5】 前記解析段階は、設定条件と地理情報シ
    ステムとを用いて前記解析情報を生成する、または、地
    図上の位置とその周辺の公害に関する環境負荷情報に基
    づき、前記解析情報を生成することを特徴とする請求項
    1に記載の生活環境情報提供方法。
  6. 【請求項6】 前記評価段階は、前記解析情報と前記重
    要度を用いて前記評価情報を生成することを特徴とする
    請求項4に記載の生活環境情報提供方法。
  7. 【請求項7】 前記提供段階は、前記地図上の位置とそ
    の周辺を含む地図上に、前記解析情報に基づいた生活環
    境情報を付加して提供することを特徴とする請求項1に
    記載の生活環境情報提供方法。
  8. 【請求項8】 前記提供段階は、前記評価情報をグラフ
    として提供することを特徴とする請求項1に記載の生活
    環境情報提供方法。
  9. 【請求項9】 前記設定条件入力段階は、前記設定条件
    の1つとして、地図上の範囲、または生活環境情報に対
    する環境条件を用いることを特徴とする請求項1に記載
    の生活環境情報提供方法。
  10. 【請求項10】 前記解析段階は、前記地図上の範囲内
    の所定の位置に対し、前記解析情報を生成することを特
    徴とする請求項9に記載の生活環境情報提供方法。
  11. 【請求項11】 生活環境に関する情報を提供する生活
    環境情報提供装置であって、 ユーザから、設定条件を入力される設定条件入力手段
    と、 前記設定条件に基づき、前記ユーザが所望する位置また
    は範囲における前記生活環境を解析した解析情報を生成
    する解析手段と、 前記解析情報に基づき、前記生活環境を評価した評価情
    報を生成する評価手段と、 前記解析情報と前記評価情報に基づき、前記生活環境情
    報を前記ユーザに提供する提供手段とを有することを特
    徴とする生活環境情報提供装置。
  12. 【請求項12】 コンピュータに、 ユーザから、設定条件を入力される設定条件入力手順
    と、 前記設定条件に基づき、前記ユーザが所望する位置また
    は範囲における前記生活環境を解析した解析情報を生成
    する解析手順と、 前記解析情報に基づき、前記生活環境を評価した評価情
    報を生成する評価手順と、 前記解析情報と前記評価情報に基づき、前記生活環境情
    報を前記端末に提供する提供手順とを実行させるための
    生活環境情報提供プログラム。
  13. 【請求項13】 コンピュータに、 ユーザから、設定条件を入力される設定条件入力手順
    と、 前記設定条件に基づき、前記ユーザが所望する位置また
    は範囲における前記生活環境を解析した解析情報を生成
    する解析手順と、 前記解析情報に基づき、前記生活環境を評価した評価情
    報を生成する評価手順と、 前記解析情報と前記評価情報に基づき、前記生活環境情
    報を前記端末に提供する提供手順とを実行させるための
    生活環境情報提供プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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