JP2003194974A - 時刻補正方法及び時刻補正装置 - Google Patents

時刻補正方法及び時刻補正装置

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JP2003194974A
JP2003194974A JP2001400310A JP2001400310A JP2003194974A JP 2003194974 A JP2003194974 A JP 2003194974A JP 2001400310 A JP2001400310 A JP 2001400310A JP 2001400310 A JP2001400310 A JP 2001400310A JP 2003194974 A JP2003194974 A JP 2003194974A
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JP2001400310A
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Yukihide Yamazaki
幸秀 山崎
Yuichi Terui
雄一 照井
Yuji Nomura
祐司 野村
Iwao Hashizume
巌 橋爪
Masahiro Abe
雅洋 阿部
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は時刻補正方法及び時刻補正装置に関
し、時刻情報を正確に補正することができる時刻補正方
法及び時刻補正装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 所定周期にて更新する装置時刻情報を用
いて動作する装置における時刻補正方法において、上位
装置より基準時刻情報を取得し(ステップ1)、前記基
準時刻情報を用いて装置時刻情報のずれを補正する際
に、前記装置時刻情報の更新周期を調整する(ステップ
2)ように構成する。この結果、時刻情報の正確な補正
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時刻補正方法及び時
刻補正装置に関し、更に詳しくは自己管理している時刻
情報を上位装置より取得した基準時刻情報を用いて誤差
を算出し、装置時刻を補正するようにした時刻補正方法
及び時刻補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、同一ネットワーク環境に配備され
る装置間における、時刻同期化への需要が高まってい
る。例えば、UNIX(オペレーティングシステムの一
種)では、ファイル作成時における時刻情報の記録、各
ユーザがログインした時刻情報の記録等、さまざまな場
面で時刻情報が利用されている。
【0003】通常、同一ネットワーク内で時刻情報を共
有する必要がある場合、配下装置各々が管理する時刻情
報に誤差が生じないように、上位装置より基準時刻情報
を取得して、下位装置にて管理されている時刻情報の補
正を行なっている。
【0004】図9は時刻補正装置の従来例を示すブロッ
ク図である。図において、10は基準時刻情報を与える
上位装置、20は該上位装置10からの基準時刻情報を
受けて時刻情報の修正を行なう下位装置である。
【0005】下位装置20において、11はマスタクロ
ックを分周して時刻設定部動作クロックを生成するクロ
ック生成部、12は該クロック生成部11の出力である
時刻設定動作クロックを受けて時刻を設定する時刻設定
部、13は上位装置10から与えられる基準時刻情報
と、時刻設定部12から与えられる装置時刻情報とを受
けて双方の時刻情報を比較して誤差を出力して時刻設定
部12に与える比較・誤差算出部である。このように構
成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。 (通常動作時)クロック生成部11において、マスタク
ロックを分周することにより、時刻設定部12の動作タ
イミングとなる時刻設定部動作クロックを生成する
()。次に、時刻設定部12において、前記時刻設定
部動作クロック毎にそのクロック時間分、装置時刻情報
を更新する()。 (時刻補正動作時)上位装置10より基準時刻情報を取
得する()。そして、比較・誤差算出部13におい
て、この基準時刻情報を用いて、装置時刻情報との誤差
情報を算出する()。そして、時刻設定部12におい
て、この誤差情報を時刻設定部動作クロック入力時に時
刻設定部動作クロックと併せて装置時刻情報を更新する
()。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10は従来の時刻補
正例の説明図である。は通常の1s周期による時刻の
カウントアップの説明図である。時刻設定部12は1S
(秒)周期でカウントアップされている。ある一定周期
で(ここでは1S)にて動作する時刻設定部12におい
て、装置時刻情報の更新を行なう時刻設定部動作クロッ
ク(ここでは1S)より小さい単位の時刻情報(ここで
は0.5S)に対して時刻補正を行なうため、補正後の
時刻情報は、常に時刻設定部動作クロック時間以下の値
が付加された時刻となる。は、時刻誤差計算で基準時
間に対して0.5S遅れていると判明し、その0.5S
遅れを4Sカウント後に補正した場合を示している。
【0007】従って、1.0Sの整数倍の時刻に実行す
べき装置処理が存在した場合において、上記補正後の時
刻からは、1.0Sの整数倍の時刻が抽出できないた
め、上記装置処理の実行タイミングは、ずれ(ここでは
±0.5S)が生じてしまう。
【0008】よって、装置処理周期=装置時刻情報の更
新周期(ここでは1S)の関係の場合は、時刻補正を行
なうことにより、装置処理が実行すべき時刻を正確に抽
出できなくなるため、装置時刻情報の更新周期以下の単
位については四捨五入等の丸め処理を行なう必要があ
る。
【0009】若しくは、装置時刻情報の更新周期の高速
化を行なう必要がある。図11は従来の時刻補正の他の
説明図である。は通常の1S周期による時刻のカウン
トアップを示している。によれば、通常0.5S周期
による時刻のカウントアップを行えば、0.5S遅れの
補正が可能となることを示している。このように、時刻
設定部動作クロックを高速化(ここでは、0.5S)す
ることにより、より高精度のタイミング(ここでは0.
5S)で装置処理を実施することができる。
【0010】しかしながら、この方式によれば、図10
に示す方式に比較して、常時倍の処理を行なうため、時
刻設定部を実現するファームウェアの処理負荷若しくは
ハードウェアの回路規模の増大を招くといった問題があ
る。
【0011】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、時刻情報を正確に補正することができる
時刻補正方法及び時刻補正装置を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)図1は本発明方法
の原理を示すフローチャートである。本発明は、所定周
期にて更新する装置時刻情報を用いて動作する装置にお
ける時刻補正方法において、上位装置より基準時刻情報
を取得し(ステップ1)、前記基準時刻情報を用いて装
置時刻情報のずれを補正する際に、前記装置時刻情報の
更新周期を調整する(ステップ2)ことを特徴とする。
【0013】このように構成すれば、複雑なハードウェ
アを用いることなく、時刻情報を正確に補正することが
できる。 (2)請求項2記載の発明は、前記時刻補正を行なう際
に、時刻補正直後の装置時刻情報の更新を回避し、次装
置時刻情報の更新周期にて、併せて装置時刻情報の更新
を行なうことを特徴とする。
【0014】このように構成すれば、時刻補正直後の装
置時刻情報の更新を回避することで、瞬間的な時刻設定
部動作負荷の増大を回避することができる。 (3)請求項3記載の発明は、前記時刻補正を行なう際
に、時刻補正情報による装置時刻情報の更新周期を複数
回に分散して微調整することを特徴とする。
【0015】このように構成すれば、装置時刻情報の更
新周期を複数回に分散して微調整することで、瞬間的な
時刻設定部動作負荷の増大を回避することができる。 (4)請求項4記載の発明は、マスタクロックを分周し
て時刻設定周期を生成する時刻設定周期生成部と、該時
刻設定周期生成部の出力と時刻誤差情報を受けて時刻設
定を行なうと共に前記時刻設定周期生成部に周期微調整
情報を与える時刻設定部と、該時刻設定部の出力である
新装置時刻情報を受けて時刻を生成する時刻部と、該時
刻部の出力である装置時刻情報と外部から与えられる基
準時刻情報とを受けて双方の時刻情報を比較して誤差を
算出し、前記時刻設定部に前記時刻誤差情報を与える比
較・誤差算出部と、により構成されることを特徴とす
る。
【0016】このように構成すれば、複雑なハードウェ
アを用いることなく、時刻情報を正確に補正することが
できる。 (5)請求項5記載の発明は、所定周期にて更新する装
置時刻情報を用いて動作する装置における時刻の補正装
置において、上位装置より基準時刻情報を取得する手段
と、前記基準時刻情報を用いて装置時刻情報のずれを補
正する際に、前記装置時刻情報の更新周期を調整する手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】このように構成すれば、複雑なハードウェ
アを用いることなく、時刻情報を正確に補正することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。以下の説明における時刻
設定部動作クロック、時刻設定部、新装置時刻情報は、
図9に示すものを用いる。
【0019】図2は本発明による時刻補正の第1の説明
図(発明1)である。は通常の1S周期により時刻設
定部動作クロックをカウントアップしている場合を示し
ている。は、0.5S遅れの誤差を補正するため、1
S周期のタイミング信号1回分を0.5S周期で時刻設
定部に渡す場合(3Sのタイミング信号)を示してい
る。
【0020】この方式の場合には、時刻設定部動作クロ
ック入力時に、時刻設定部動作クロック時間+時刻設定
部動作クロック以上の単位の補正時刻情報分加算して、
新装置時刻情報を生成する時刻設定部において、時刻設
定部動作クロック以下の単位の補正時刻情報により、時
刻設定部動作クロックの周波数を微調整(ここでの実施
の形態例の場合には3S)を行ない、高精度の装置処理
タイミングを抽出するようにしている。
【0021】このように構成すれば、複雑なハードウェ
アを用いることなく、時刻情報を正確に補正することが
できる。図2に示す実施の形態例において、時刻設定部
動作クロック以下の単位の補正時刻情報により、時刻設
定部動作クロックの周波数微調整を行なった直後の前後
の時刻設定部動作クロックが接近した場合(時刻補正情
報がマイナスの場合)には、瞬間的に時刻設定部処理負
荷の増大(図2のにおいては、2Sと3Sの間)を招
き、時刻設定部処理をファームウェアにて実現する場合
には、他の装置の処理時間が不足するという問題があ
る。
【0022】図3は本発明による時刻補正の第2の説明
図(発明2)であり、図2に示す方法を改良をしたもの
である。は発明1による時刻補正を、は発明2によ
る時刻補正を示している。この場合では、時刻補正を行
なうことにより微調整された時刻設定部動作クロック入
力時(においては5S後の0.5S周期)は、装置時
刻情報の更新は行なわずに、次の通常周期時間後の時刻
設定部動作クロック(においては×印後の1S周期)
入力時に、時刻設定部動作クロック時間×2+時刻設定
部動作クロック以上の単位の補正時刻情報分加算するこ
とにより、前時刻設定部動作クロック入力時の更新時間
も併せて装置時刻情報を更新するようにしたものであ
る。これにより、瞬間的な時刻設定部動作負荷の増大を
回避することができる。
【0023】図4は本発明による時刻補正の第3の説明
図(発明3)である。この発明3は、前記した発明1に
おける時刻微調整の場合において、時刻設定部動作クロ
ックの微調整を1回で行なわずに、複数回に分散して微
調整を行なうようにしたものである。
【0024】図において、は通常の時刻更新の場合を
示し、1S周期でカウントアップされていく。これに対
して、は0.4S遅れの場合の時刻補正方法を示した
ものである。時刻誤差が0.4S遅れであった場合、時
刻設定周期を通常の1Sから0.9Sとした0.1S早
いタイミングで4回タイミングを作る(の5S〜8
S)ことで、合計0.4Sの遅れを補正することができ
る。この実施の形態例によれば、急激に遅れを補正する
のではなく、複数段階に分けて遅れを補正しているの
で、瞬間的な時刻設定部動作負荷の増大を回避すること
ができ、また、装置時刻情報のジッタの発生を回避する
ことができる。
【0025】以上、説明したように、発明1により、時
刻設定部動作クロックの周波数を微調整することによ
り、補正時刻情報の値に依存することなく、時刻設定部
にて管理する装置時刻情報の時間単位を固定化し、かつ
その管理時間単位より高精度の時刻補正を行なうことが
できる。
【0026】また、発明2、発明3により、発明1にお
ける時刻補正時の瞬間的な時刻設定部処理負荷の増大を
回避することができ、時刻設定部処理をハードウェアの
みならず、簡易にファームウェアにても実現することが
可能となる。
【0027】図5は本発明の一実施の形態例を示すブロ
ック図である。本発明の基本的な構成は、所定周期にて
更新する装置時刻情報を用いて動作する装置における時
刻の補正装置において、上位装置より基準時刻情報を取
得する手段と、前記基準時刻情報を用いて装置時刻情報
のずれを補正する際に、前記装置時刻情報の更新周期を
調整する手段と、を備えたものである。以下、この構成
に基づく詳細な構成について説明する。
【0028】図5において、図9と同一のものは、同一
の符号を付して示す。図において、10は上位装置とし
てのNTPサーバ、20は下位装置である。下位装置2
0は、ファームウェア20Aとハードウェア20Bから
構成されている。NTPサーバ10からは下位装置20
に対して基準時刻情報が与えられる。
【0029】ハードウェア20Bにおいて、21は10
msec周期のマスタクロックを入力して時刻設定割
り込みを出力する時刻設定周期生成部である。この時
刻設定割り込みの周期は、通常は1S(秒)の定周期
である。時刻設定周期生成部21において、21aはカ
ウンタロード値レジスタ、21bはロードセットレジス
タ、21cは補正回数レジスタである(詳細は後述)。
【0030】ファームウェア20Aにおいて、22は時
刻設定周期生成部21からの時刻設定割り込みを受け
て1S周期の時刻設定を行なう時刻設定部である。該時
刻設定部22からは時刻設定周期生成部21に対して周
期調整情報が与えられる。23は時刻設定部22から
の新装置時刻情報を受けて時刻を生成する時刻部であ
る。つまり、時刻設定部22は時刻部23の内容を書き
替える働きをする。24はNTPサーバ10からの基準
時刻情報と、時刻部23からの装置時刻情報を受け
て誤差情報を時刻設定部22に与える比較・誤差算出
部である。
【0031】この時刻補正装置は、ファームウェア20
Aにより装置時刻情報を管理しており、NTPサーバ1
0より基準時刻情報を取得し、自己管理している時刻と
の誤差を算出、補正する装置であり、その補正方法につ
いては前記した発明1〜発明3を具体的に用いるように
したものである。
【0032】通常、時刻の設定はハードウェア(時刻設
定周期生成部21)からの1Sタイミングを割り込み
としてもらい、その度に装置時刻情報の秒の単位に1を
加算する。ここで、もし装置時刻情報が基準時刻情報に
対して1.3S遅れていた場合には、時刻設定割り込み
入力時に通常は秒の単位に1を加算するところを2を加
算することにより、1.3Sの時間の遅れの内1Sの遅
れ分の補正を行ない、残りの遅れ分0.3Sの部分に関
しては前記発明1の方法を採り入れて、時刻設定周期生
成部21のの周期を、時刻設定部22から与えられる
周期調整情報に従い変動させる。このような動作を行
わせることにより、正確に時刻情報の補正を行なうこと
ができる。
【0033】図5の時刻設定周期生成部21は、ファー
ムウエア20Aから制御できる以下のレジスタを持って
いる。 (イ)カウンタロード値レジスタ21a マスタクロックにて動作しているカウンタのロード値を
設定できるレジスタで、カウンタの値が設定したロード
値になった時のキャリー信号を時刻設定割り込みとし
て出力する。 (ロ)ロードセットレジスタ21b カウンタロード値レジスタ21aに補正用のロード値が
セットされたことを知らせるレジスタで、時刻誤差の計
算及び補正値設定は時刻設定周期とは非同期なので、補
正動作を行なうタイミングに、このレジスタの情報を使
用する。 (ハ)補正回数レジスタ21c 発明3でのみ使用するレジスタで、補正動作を行なう回
数を指定するものである。
【0034】時刻設定周期生成部21に供給するマスタ
クロックは、時刻補正の最小単位の周期か、それを上
回る周期である必要がある。この実施の形態例では、1
0msec単位の誤差調整を可能にすべく、マスタクロ
ック周期を10msecとした。そこで、ファームウエ
ア20Aは、10msec単位の誤差をレジスタにセッ
トして周期調整情報としてハードウェア20Bの時刻
設定周期生成部21に渡し、時刻設定割り込みの周期
を10msec単位で調整することで補正する。
【0035】マスタクロックの供給を受けた時刻設定
周期生成部21は、マスタクロックにて内蔵のカウンタ
(図示せず)を回していて、通常はカウンタロード値レ
ジスタ21aが1Sに値するカウンタ値99(100カ
ウント)にセットされており、1S周期でファームウエ
ア20Aへの割り込み信号を時刻設定部22に対して
出力する。
【0036】ここで、前述したような0.3S(300
msec)の遅れについての補正を行なう場合について
説明する。先ず、ファームウエア20Aにて時刻設定周
期生成部21のカウンタロード値レジスタ21aの値
を、通常のカウンタロード値99から69に変更して、
ロードセットレジスタ21bにフラグを立てることによ
り、フラグが立った時の時刻設定部動作周期の次の周期
において、カウンタのロード値を変更した値(69)に
することで、カウンタが69までカウントした時に時刻
設定周期設定部21から時刻設定割り込みを出力す
る。
【0037】図6は本発明による時刻補正の第4の説明
図である。(a)は通常の1S毎の時刻更新を示してお
り、(b)は0.3Sの遅れを補正する動作を示してい
る。通常の動作の場合には、カウンタは0からカウント
を開始し、カウント値が99になると、キャリーを出力
し、このキャリーが時刻設定周期生成部21から出力さ
れる割り込みとなる。
【0038】0.3Sの遅れを補正する場合には、ファ
ームウェア20Aはカウンタロード値レジスタ21aの
値を69に設定する。この結果、カウンタはクロックを
70個カウントした69の時点(周期0.7S)でキャ
リーを出力する。このキャリーが時刻設定割り込みと
してファームウエア20Aに送出される。この結果、
0.3Sの遅れが補正されたことになる。次に、割り込
みを出力したタイミングで、カウンタロード値レジス
タ21aを元の値99に戻す。これにより、以後通常の
1S刻みの動作に戻る。
【0039】以上の方法を用いる場合、例えばmsec
単位の補正が990msecの遅れだった場合は、図6
に示した方法を用いると、4Sを設定した10msec
後(カウンタ0)で割り込みを出力して5Sを設定す
ることが必要となり、先に問題点にあげたファームウエ
ア負荷の増大となる。
【0040】そこで、発明2の方法を採り入れること
で、ファームウエア負荷の増大を抑制することが可能と
なる。図7は本発明による時刻補正の第5の説明図であ
る。この例ではファームウエア処理とハードウェア処理
とを対比して示している。以降の〜は、図7に示す
〜と対応している。 (通常動作時) 通常はカウンタロード値レジスタに99がセットされ
ており、それに基づきハードウェア20Bは、10ms
ecカウンタで100カウントしたキャリー信号を、時
刻設定割り込みとして出力することにより、周期1Sの
割り込みをファームウエア20Aに与えている。
【0041】ファームウエア20A(の中の時刻設定
部22)は、その1S周期の割り込み毎に装置時刻情報
の秒単位に+1Sを行なう。 (時刻補正動作) 時刻設定割り込み周期とは非同期でファームウエア2
0A(の中の比較・誤差算出部24)は、時刻誤差を計
算する。
【0042】の結果を時刻調整情報としてカウンタ
ロード値レジスタ21aにセットし、ロードセットレジ
スタ21bのフラグをオンにする。 ハードウェア20Bは、ロードセットレジスタ21b
のフラグがオンになっていることを検知して、その周期
の時刻設定割り込み(通常の1S周期)をマスクする。
【0043】で時刻設定割り込みはマスクするが、
10msecカウンタには通常の99でロードがかか
り、新たに次の周期をカウントする。この時に、カウン
タのロード値をカウンタロード値レジスタ21aにセッ
トされた値にする。これにより、次の時刻設定割り込み
は、補正用に意図的に調整したタイミングで発生するこ
とになる。
【0044】ファームウエア20Aは、ロードセット
レジスタ21bのフラグを立てた直後の時刻設定割り込
み時は誤差を除いたデフォルトで+2Sを行なう。ここ
で、秒単位の誤差Soがあれば、+2S+Soとする。
【0045】終了後、ファームウエア20Aにて時
刻補正セットレジスタを解除(クリア)する。一方、発
明3では、1S単位以下の誤差を数回の時刻設定処理周
期に分散させて補正することで、1周期当たりのファー
ムウエア20Aの負荷の増大を最小限にする。
【0046】図8は本発明の時刻補正の第6の説明図で
ある。この例ではファームウエア処理とハードウェア処
理とを対比して示している。以降の〜は、図8に示
す〜と対応している。 (通常動作時) 10msecでカウントするカウンタで100カウン
トしたところで、ファームウエア20Aに対して時刻設
定割り込みを出力する。
【0047】の割り込みを受けたファームウエア20
Aは、装置時刻情報に+1S加算を行なう。 (時刻補正動作時)この場合には、通常動作とは非同期
でファームウエア20A(の中の比較・誤差算出部2
4)は、上位装置10から与えられる基準時刻情報との
時刻誤差を算出する()。そして、この結果から周期
調整情報をセットする。
【0048】例えば、300msecの遅れがある場
合、100msecを3回に分けて補正するので、カウ
ンタロード値レジスタ21の値を通常の99から89に
変更し、その変更の実行回数を3回分行なうことを示す
3を補正回数レジスタ21cにセットする。そこで、ロ
ードセットレジスタ21bのフラグをオンにすることに
より、0.9Sで1Sカウントアップする処理を3回行
なうことになり、300msecの時刻補正が可能とな
る。
【0049】この場合には、複数回に分けて時刻情報の
補正を行なっているため、割り込み間隔は1Sに近いも
の(0.9S)になるので、ファームウエア20Aの負
荷が増大する問題はなくなる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、複雑なハードウェ
アを用いることなく、時刻情報を正確に補正することが
できる。
【0051】(2)請求項2記載の発明によれば、時刻
補正直後の装置時刻情報の更新を回避することで、瞬間
的な時刻設定部動作負荷の増大を回避することができ
る。 (3)請求項3記載の発明によれば、装置時刻情報の更
新周期を複数回に分散して微調整することで、瞬間的な
時刻設定部動作負荷の増大を回避することができる。
【0052】(4)請求項4記載の発明によれば、複雑
なハードウェアを用いることなく、時刻情報を正確に補
正することができる。このように、本発明によれば、時
刻情報を正確に補正することができる時刻補正方法及び
時刻補正装置を提供することができる。
【0053】(5)請求項5記載の発明によれば、複雑
なハードウェアを用いることなく、時刻情報を正確に補
正することができる。このように、本発明によれば、時
刻情報を正確に補正することができる時刻補正方法及び
時刻補正装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の原理を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明による時刻補正の第1の説明図である。
【図3】本発明による時刻補正の第2の説明図である。
【図4】本発明の時刻補正の第3の説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態例を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明による時刻補正の第4の説明図である。
【図7】本発明による時刻補正の第5の説明図である。
【図8】本発明の時刻補正の第6の説明図である。
【図9】時刻補正装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の時刻補正の説明図である。
【図11】従来の時刻補正の他の説明図である。
【符号の説明】
10 NTPサーバ(上位装置) 20 下位装置 20A ファームウエア 20B ハードウェア 21 時刻設定周期生成部 21a カウンタロード値レジスタ 21b ロードセットレジスタ 21c 補正回数レジスタ 22 時刻設定部 23 時刻部 24 比較・誤差算出部
フロントページの続き (72)発明者 照井 雄一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 野村 祐司 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 橋爪 巌 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 阿部 雅洋 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 2F002 AA04 AD01 AD03 AF01 DA00 FA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期にて更新する装置時刻情報を用
    いて動作する装置における時刻の補正方法において、 上位装置より基準時刻情報を取得し(ステップ1)、 前記基準時刻情報を用いて装置時刻情報のずれを補正す
    る際に、前記装置時刻情報の更新周期を調整する(ステ
    ップ2)ことを特徴とする時刻補正方法。
  2. 【請求項2】 前記時刻補正を行なう際に、時刻補正直
    後の装置時刻情報の更新を回避し、次装置時刻情報の更
    新周期にて、併せて装置時刻情報の更新を行なうことを
    特徴とする請求項1記載の時刻補正方法。
  3. 【請求項3】 前記時刻補正を行なう際に、時刻補正情
    報による装置時刻情報の更新周期を複数回に分散して微
    調整することを特徴とする請求項1記載の時刻補正方
    法。
  4. 【請求項4】 マスタクロックを分周して時刻設定周期
    を生成する時刻設定周期生成部と、 該時刻設定周期生成部の出力と時刻誤差情報を受けて時
    刻設定を行なうと共に前記時刻設定周期生成部に周期調
    整情報を与える時刻設定部と、 該時刻設定部の出力である新装置時刻情報を受けて時刻
    を生成する時刻部と、 該時刻部の出力である装置時刻情報と外部から与えられ
    る基準時刻情報とを受けて双方の時刻情報を比較して誤
    差を算出し、前記時刻設定部に前記時刻誤差情報を与え
    る比較・誤差算出部と、により構成される時刻補正装
    置。
  5. 【請求項5】 所定周期にて更新する装置時刻情報を用
    いて動作する装置における時刻の補正装置において、 上位装置より基準時刻情報を取得する手段と、 前記基準時刻情報を用いて装置時刻情報のずれを補正す
    る際に、前記装置時刻情報の更新周期を調整する手段
    と、を備えたことを特徴とする時刻補正装置。
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