JP2003194694A - 大変位走査機構 - Google Patents
大変位走査機構Info
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Abstract
走査機構を提供する。 【解決手段】大変位走査機構100は、走査される移動
部材110と、Z軸に沿って変位し得るアクチュエータ
ー120とを有している。アクチュエーター120は支
持部材130の孔132の中に配置され、下側の端が支
持部材130に固定され、アクチュエーター120の上
側の端に移動部材110が固定されている。アクチュエ
ーター120は、例えば、三つのアクチュエーター要素
122と、それらを連結する二つの中間部材124とを
有する。大変位走査機構100は更にアクチュエーター
120の曲がりを規制する直動案内を有している。直動
案内は、例えば、各中間部材124に接して配置される
三つの鋼球142と、鋼球142を中間部材124に押
し付けるための三本のねじ144とを有している。
Description
微鏡等に用いられる走査機構に関する。
と試料とを相対的にXY方向にラスター走査(XY走
査)しながら、Z方向についても試料と探針との相互作
用が一定になるようフィードバック制御(Z走査)する
ことにより、試料の所望の領域の表面情報を得る装置で
ある。
(XY走査およびZ走査)させるためのアクチュエータ
ーを有しており、それには一般に圧電アクチュエーター
が利用されている。走査機構は、例えば、一軸に沿って
変位し得る複数の積層型圧電アクチュエーターを組み合
わせて構成される。
の走査機構は、例えば長いストロークすなわち広い走査
範囲を有していることが望まれている。また、その一方
で、高速走査のために高い共振周波数を有していること
が望まれている。
寸法が長いアクチュエータを用いればよい。しかし、長
いアクチュエーターは曲げ方向の剛性が低く、振動し易
く、共振周波数が低いため、高速で駆動することができ
ない。従って、長いアクチュエーターを用いた走査機構
は高速走査に適さない。
らも、高速走査に適した走査機構を提供することであ
る。
査対象物を一本の軸に沿って走査するための大変位走査
機構であり、走査される移動部材と、一本の軸に沿って
変位し得るアクチュエーターと、アクチュエーターを支
持する支持部材と、アクチュエーターの不所望な曲がり
を規制するためのアクチュエーター用直動案内とを有
し、移動部材はアクチュエーターの一方の端に固定さ
れ、アクチュエーターの他方の端は支持部材に固定され
ている。
軸に沿って走査するための大変位走査機構であり、走査
される移動部材と、第一の軸に沿って変位し得る第一の
アクチュエーターと、第一のアクチュエーターを支持す
る第一の支持部材と、第一の軸と異なる第二の軸に沿っ
て変位し得る第二のアクチュエーターと、第二のアクチ
ュエーターを支持する第二の支持部材と、第一のアクチ
ュエーターの不所望な曲がりを規制するための第一のア
クチュエーター用直動案内と、第二のアクチュエーター
の不所望な曲がりを規制するための第二のアクチュエー
ター用直動案内とを有しており、移動部材は第一のアク
チュエーターの一方の端に固定され、第一のアクチュエ
ーターの他方の端は第一の支持部材に固定され、第一の
支持部材は第二のアクチュエーターの一方の端に固定さ
れ、第二のアクチュエーターの他方の端は第二の支持部
材に固定されている。
の実施の形態について説明する。
態が図1と図2に示される。
位走査機構100は、走査される移動部材110と、一
本の軸すなわちZ軸に沿って変位し得るアクチュエータ
ー120と、アクチュエーター120を支持する支持部
材130とを有している。
30は有底円筒形状をしている。つまり、支持部材13
0は円柱の外観形状を有し、その中央にZ軸に沿って延
びる孔132を有している。
るように、支持部材130の孔132の中に配置され、
下側の端部が支持部材130(の孔132の底面)に例
えば接着により固定されている。移動部材110は、ア
クチュエーター120の上側の端部に例えば接着により
固定されている。
の(例えば三つの)アクチュエーター要素122と、そ
れらを互いに連結している少なくとも一つの(例えば二
つの)中間部材124とで構成されている。しかしなが
ら、アクチュエーター120は、比較的長い一つのアク
チュエーター要素で構成されてもよい。
アクチュエーターであるが、これに限定されることはな
く、チューブ型圧電アクチュエーターや磁歪アクチュエ
ーターなどであってもよい。
ーター120の不所望な曲がりを規制するためのアクチ
ュエーター用直動案内を有している。
2から分かるように、中間部材124の各々に接して配
置される複数の(例えば三つの)鋼球142と、鋼球1
42をZ軸に垂直に中間部材124に押し付ける中間部
材押圧機構とで構成されている。
けられた三つのねじ孔134と、これらのねじ孔134
に係合された三本のねじ144とで構成されている。三
つのねじ孔134は共にZ軸に直交し、Z軸周りに12
0°の間隔に配置されている。
行な中間部材124の移動を妨げることなく、Z軸に非
平行な中間部材124の移動を抑える。中間部材124
は、変位量が小さいときは、鋼球142の弾性変形によ
り変位し、変位量が大きいときは、鋼球142との間の
すべりにより、あるいは鋼球142のころがりにより変
位すると考えられる。
不所望な動きを規制するための移動部材用直動案内を有
している。
用直動案内と同様に、移動部材110に接して配置され
る三つの鋼球152と、鋼球152をZ軸に垂直に移動
部材110に押し付ける移動部材押圧機構とで構成され
ている。移動部材押圧機構は、支持部材130にZ軸周
りに等間隔で形成されたZ軸に直交する三つのねじ孔1
36と、これらのねじ孔136に係合された三本のねじ
154とで構成される。
移動部材110の移動を妨げることなく、Z軸に非平行
な移動部材110の移動を抑える。移動部材110は、
変位量が小さいときは、鋼球152の弾性変形により変
位し、変位量が大きいときは、鋼球152との間のすべ
りにより、あるいは鋼球152のころがりにより変位す
ると考えられる。
なわちZ軸に沿って並べて配置された複数のアクチュエ
ーター要素122を有しているので、大変位走査機構1
00は長いストロークすなわち走査範囲を有する。
は当然ながらアクチュエーター要素122の曲げ方向の
剛性よりも低い。しかし、アクチュエーター要素122
を連結している中間部材124はアクチュエーター用直
動案内によってZ軸に非平行な移動が規制されているの
で、アクチュエーター120の曲げ方向の剛性は、それ
単体の曲げ方向の剛性よりも高い。
エーター120の曲げ方向の剛性は、アクチュエーター
用直動案内によって、アクチュエーター要素122を単
に連結した構造体(すなわちアクチュエーター120単
体)の曲げ方向の剛性よりも高められている。
向の共振周波数(縦振動)よりも低いので、横振動の共
振周波数を上げることで、制御系からみたメカ系の一次
共振周波数を上げることができる。制御対象であるメカ
系の共振周波数が高くなれば、制御系の周波数を上げる
ことができ、応答の速い制御が可能になる。
ュエーター120の曲げ方向の剛性が高められているこ
とにより、共振周波数が高く、高い周波数で駆動するこ
とができる。
エーター120の曲げ方向の剛性が高められているの
で、曲げ方向の振動変位が小さく、正確な駆動ができ
る。これに加えて、移動部材110は移動部材用直動案
内によってZ軸に非平行な移動が規制されているので、
大変位走査機構100は移動部材110の振動が少な
い。
クチュエータは焼結材なので破損しやすい。また薄い圧
電体を積層した積層型圧電アクチュエータは接着面が多
く、接着面は引っ張り応力に弱い。しかし、アクチュエ
ーター120の曲げ方向の剛性が高められているので、
大変位走査機構100は圧電アクチュエータのせん断応
力や曲げ応力による破損を効果的に防止できる。
形態に限定されない。従って、本実施形態の大変位走査
機構100は様々な変形されてもよい。
図3に示されるように、中間部材124の各々に接して
配置される四つの鋼球142と、鋼球142をZ軸に垂
直に中間部材124に押し付けるために、支持部材13
0にZ軸周りに等間隔で形成されたZ軸に直交する四つ
のねじ孔134と、これらのねじ孔134に係合された
四本のねじ144とで構成されてもよい。
球を用いた案内の他に、ローラーすなわちころを用いた
案内や、線材の曲げを利用した案内、板材の曲げを利用
した案内、O−リング等の弾性部材を用いた案内であっ
てもよい。
態が図4と図5に示される。
の大変位走査機構200は、走査される移動部材210
と、一本の軸すなわちX軸に沿って変位し得るアクチュ
エーター220と、アクチュエーターを支持する支持部
材230とを有している。
と、ベース部232から突出した側壁部234とを有し
てる。ベース部232はXY平面に沿って広がり、側壁
部234はZX平面に沿って広がっている。
の一方の端に例えば接着により固定され、アクチュエー
ター220の他方の端は支持部材230の側壁部234
に例えば接着により固定されている、アクチュエーター
220は、複数の(例えば三つの)アクチュエーター要
素212と、それらを互いに連結している少なくとも一
つの(例えば二つの)中間部材224とで構成されてい
る。しかし、アクチュエーター220は一つの長いアク
チュエーター要素で構成されてもよい。
アクチュエーターであるが、これに限定されることはな
く、チューブ型圧電アクチュエーターや磁歪アクチュエ
ーターなどであってもよい。
ーター220の不所望な曲がりを規制するためのアクチ
ュエーター用直動案内と、移動部材210の不所望な動
きを規制するための移動部材用直動案内を有している。
直動案内は、与圧板262と、これを支持部材230の
ベース部232に固定するためのねじ264とを共有し
ており、アクチュエーター用直動案内はアクチュエータ
ー220の中間部材224と支持部材230のベース部
232の間にこれらに接して配置される複数の鋼球24
2と、中間部材224と与圧板262の間にこれらに接
して配置される複数の鋼球244とを有し、移動部材用
直動案内は移動部材210とベース部232の間にこれ
らに接して配置される複数の鋼球252と、移動部材2
10と与圧板262の間にこれらに接して配置される複
数の鋼球254とを有している。
と244をアクチュエーター220の中間部材224に
X軸に垂直に押し付ける移動部材押圧機構と、鋼球25
2と254を移動部材210にX軸に垂直に押し付ける
移動部材押圧機構を兼ねている。
行な中間部材224の移動を妨げることなく、X軸に非
平行な中間部材224の移動を抑える。中間部材224
は、変位量が小さいときは、鋼球242と鋼球244の
弾性変形により変位し、変位量が大きいときは、鋼球2
42と鋼球244との間のすべりにより、あるいは鋼球
242と鋼球244のころがりにより変位すると考えら
れる。
な移動部材210の移動を妨げることなく、X軸に非平
行な移動部材210の移動を抑える。移動部材210
は、変位量が小さいときは、鋼球252と鋼球254の
弾性変形により変位し、変位量が大きいときは、鋼球2
52と鋼球254との間のすべりにより、あるいは鋼球
252と鋼球254のころがりにより変位すると考えら
れる。
置された複数のアクチュエーター要素222を有してい
るので、大変位走査機構200は長いストロークすなわ
ち走査範囲を有している。
はアクチュエーター要素222の曲げ方向の剛性よりも
低い。しかし、アクチュエーター要素222を連結して
いる中間部材224はアクチュエーター用直動案内によ
ってX軸に非平行な移動が規制されているので、アクチ
ュエーター220の曲げ方向の剛性は、それ単体の曲げ
方向の剛性よりも高い。
エーター220の曲げ方向の剛性は、そのアクチュエー
ター要素222を単に連結した構造体(すなわちアクチ
ュエーター220単体)の曲げ方向の剛性よりも高めら
れている。
波数が高く、高い周波数で駆動することができる。ま
た、曲げ方向の振動変位が小さく、正確な駆動ができ
る。さらに、圧電アクチュエータのせん断応力や曲げ応
力による破損を効果的に防止できる。
が高められていることに加えて、移動部材210は移動
部材用直動案内によってX軸に非平行な移動が規制され
ているので、大変位走査機構200は移動部材210の
振動が少ない。
形態に限定されない。従って、本実施形態の大変位走査
機構200は様々な変形されてもよい。
動部材用直動案内は、鋼球を用いた案内に限定されるも
のではなく、他の適当な案内、例えば、ローラーすなわ
ちころを用いた案内や、線材の曲げを利用した案内、板
材の曲げを利用した案内、弾性部材を用いた案内であっ
てもよい。
態が図6と図7に示される。
機構300は、走査される移動部材310と、第一の軸
すなわちX軸に沿って変位し得る第一のアクチュエータ
ーすなわちX走査用アクチュエーター320と、X走査
用アクチュエーター320を支持する第一の支持部材3
30と、X軸と異なる第二の軸すなわちY軸に沿って変
位し得る第二のアクチュエーターすなわちY走査用アク
チュエーター370と、Y走査用アクチュエーター37
0を支持する第二の支持部材380とを有している。
12と、そこからZ軸に沿って突出した突出部314と
を有している。突出部314の上面は、試料が載せられ
るステージとして機能する。
332と、そこからZ軸に沿って突出した壁部334と
を有してる。ベース部332はXY平面に沿って広が
り、壁部334はYZ平面に沿って広がっている。
382と、そこからZ軸に沿って突出した側壁部384
とを有してる。ベース部382はXY平面に沿って広が
り、側壁部384はZX平面に沿って広がっている。
用アクチュエーター320の一方の端に例えば接着によ
り固定され、X走査用アクチュエーター320の他方の
端は第一の支持部材330の壁部334に例えば接着に
より固定されている。第一の支持部材330のベース部
332はY走査用アクチュエーター370の一方の端に
例えば接着により固定され、Y走査用アクチュエーター
370の他方の端は第二の支持部材380の側壁部38
4に例えば接着により固定されている。
の(例えば三つの)第一のアクチュエーター要素322
と、それらを互いに連結している少なくとも一つの(例
えば二つの)中間部材324とで構成されている。しか
し、X走査用アクチュエーター320は一つの長いアク
チュエーター要素で構成されてもよい。
は、複数の(例えば三つの)第二のアクチュエーター要
素372と、それらを互いに連結している少なくとも一
つの(例えば二つの)中間部材374とで構成されてい
る。しかし、Y走査用アクチュエーター370は一つの
長いアクチュエーター要素で構成されてもよい。
アクチュエーターであるが、これに限定されることはな
く、チューブ型圧電アクチュエーターや磁歪アクチュエ
ーターなどであってもよい。
クチュエーター320の不所望な曲がりを規制するため
の第一のアクチュエーター用直動案内すなわちX走査用
アクチュエーター用直動案内と、移動部材310の不所
望な動きを規制するための移動部材用直動案内とを有し
ている。
動部材用直動案内は、与圧板362と、これを第一の支
持部材330のベース部332に固定するための複数の
ねじ364とを共有しており、アクチュエーター用直動
案内はX走査用アクチュエーター320の第一の中間部
材324の各々と第一の支持部材330のベース部33
2の間にこれらに接して配置される複数の鋼球342
と、第一の中間部材324の各々と与圧板362の間に
これらに接して配置される図示されていない複数の鋼球
とを有し、移動部材用直動案内は移動部材310とベー
ス部332の間にこれらに接して配置される複数の鋼球
352と、移動部材310と与圧板362の間にこれら
に接して配置される複数の鋼球354とを有している。
移動部材310の突出部314は与圧板362の開口3
66を通って露出している。
と図示されていない鋼球をX走査用アクチュエーター3
20の第一の中間部材324にX軸に垂直に押し付ける
移動部材押圧機構と、鋼球352と鋼球354を移動部
材310にX軸に垂直に押し付ける移動部材押圧機構を
兼ねている。
X走査用アクチュエーター320の中間部材324のX
軸に平行な移動を妨げることなく、中間部材324のX
軸に非平行な移動を抑える。中間部材324は、変位量
が小さいときは、鋼球342と図示されていない鋼球の
弾性変形により変位し、変位量が大きいときは、鋼球3
42と図示されていない鋼球との間のすべりにより、あ
るいは鋼球342と図示されていない鋼球のころがりに
より変位すると考えられる。
10のX軸に平行な移動を妨げることなく、移動部材3
10のX軸に非平行な移動を抑える。移動部材310
は、変位量が小さいときは、鋼球352と鋼球354の
弾性変形により変位し、変位量が大きいときは、鋼球3
52と鋼球354との間のすべりにより、あるいは鋼球
352と鋼球354のころがりにより変位すると考えら
れる。
クチュエーターの不所望な曲がりを規制するための第二
のアクチュエーター用直動案内すなわちY走査用アクチ
ュエーター用直動案内と、第一の支持部材330の不所
望な動きを規制するための支持部材用直動案内とを有し
ている。
与圧板396と、これを第二の支持部材380のベース
部382に固定するための複数のねじ398と、Y走査
用アクチュエーター370の第二の中間部材374の各
々と第二の支持部材380のベース部382の間にこれ
らに接して配置される複数の鋼球392と、第二の中間
部材374の各々と与圧板396の間にこれらに接して
配置される複数の鋼球394とを有している。
6と、これを第二の支持部材380のベース部382に
固定するための複数のねじ408と、第一の支持部材3
30のベース部332と第二の支持部材380のベース
部382の間にこれらに接して配置される複数の鋼球4
02と、第一の支持部材330のベース部332と与圧
板396の間にこれらに接して配置される複数の鋼球4
04とを有している。
と鋼球394をY走査用アクチュエーター370の第二
の中間部材374にY軸に垂直に押し付ける移動部材押
圧機構を構成し、与圧板406とねじ408は、鋼球4
02と鋼球404を第一の支持部材330にY軸に垂直
に押し付ける支持部材押圧機構を構成している。
Y走査用アクチュエーター370の第二の中間部材37
4のY軸に平行な移動を妨げることなく、中間部材37
4のY軸に非平行な移動を抑える。中間部材374は、
変位量が小さいときは、鋼球392と鋼球394の弾性
変形により変位し、変位量が大きいときは、鋼球392
と鋼球394との間のすべりにより、あるいは鋼球39
2と鋼球394のころがりにより変位すると考えられ
る。
部材330のY軸に平行な移動を妨げることなく、第一
の支持部材330のY軸に非平行な移動を抑える。第一
の支持部材330は、変位量が小さいときは、鋼球40
2と鋼球404の弾性変形により変位し、変位量が大き
いときは、鋼球402と鋼球404との間のすべりによ
り、あるいは鋼球402と鋼球404のころがりにより
変位すると考えられる。
沿って配置された複数のアクチュエーター要素322を
有しており、Y走査用アクチュエーター370はY軸に
沿って配置された複数のアクチュエーター要素372を
有しているので、大変位走査機構300はX軸に沿って
もY軸に沿っても長いストロークを有している、つまり
広い走査範囲を有している。
中間部材324はX走査用アクチュエーター用直動案内
によってX軸に非平行な移動が規制されており、その結
果、X走査用アクチュエーター320の曲げ方向の剛性
が高められている。同様に、Y走査用アクチュエーター
370の第二の中間部材374はY走査用アクチュエー
ター用直動案内によってX軸に非平行な移動が規制され
ており、その結果、Y走査用アクチュエーター370の
曲げ方向の剛性が高められている。従って、大変位走査
機構300は、共振周波数が高く、高い周波数で駆動す
ることができる。また、曲げ方向の振動変位が小さく、
正確な駆動ができる。さらに、圧電アクチュエータのせ
ん断応力や曲げ応力による破損を効果的に防止できる。
案内によってX軸に非平行な移動が規制されており、第
一の支持部材330は支持部材用直動案内によってY軸
に非平行な移動が規制されている。このため、大変位走
査機構300は移動部材310と第一の支持部材330
の振動が少ない。
形態に限定されない。従って、本実施形態の大変位走査
機構300は様々な変形されてもよい。
案内とY走査用アクチュエーター用直動案内と移動部材
用直動案内と支持部材用直動案内は、鋼球を用いた案内
に限定されるものではなく、他の適当な案内、例えば、
ローラーすなわちころを用いた案内や、線材の曲げを利
用した案内、板材の曲げを利用した案内、弾性部材を用
いた案内であってもよい。
施の形態を述べたが、本発明は、これらの実施の形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて様々な変形や変更が施されてもよい。
がらも高速走査に適した走査機構が提供される。
示しており、図2のI-I線に沿った断面で示されてい
る。
を示している。
図2と同様の断面で示されている。
示している。
る。
斜視図である。
る。
Claims (17)
- 【請求項1】 走査対象物を一本の軸に沿って走査する
ための大変位走査機構であり、 走査される移動部材と、 一本の軸に沿って変位し得るアクチュエーターと、 アクチュエーターを支持する支持部材と、 アクチュエーターの不所望な曲がりを規制するためのア
クチュエーター用直動案内とを有し、 移動部材はアクチュエーターの一方の端に固定され、ア
クチュエーターの他方の端は支持部材に固定されてい
る、大変位走査機構。 - 【請求項2】 請求項1において、移動部材の不所望な
動きを規制するための移動部材用直動案内を更に有して
いる、大変位走査機構。 - 【請求項3】 請求項1において、アクチュエーターは
一つのアクチュエーター要素で構成されている、大変位
走査機構。 - 【請求項4】 請求項1において、アクチュエーター
は、複数のアクチュエーター要素と、それらを互いに連
結している少なくとも一つの中間部材とで構成されてお
り、アクチュエーター用直動案内は中間部材の不所望な
動きを規制する、大変位走査機構。 - 【請求項5】 請求項4において、アクチュエーター用
直動案内は、中間部材の各々に接して配置される複数の
鋼球と、鋼球を軸に垂直に中間部材に押し付ける中間部
材押圧機構とを有している、大変位走査機構。 - 【請求項6】 請求項2において、移動部材用直動案内
は、移動部材に接して配置される複数の鋼球と、鋼球を
軸に垂直に移動部材に押し付ける移動部材押圧機構とを
有している、大変位走査機構。 - 【請求項7】走査対象物を二本の軸に沿って走査するた
めの大変位走査機構であり、 走査される移動部材と、 第一の軸に沿って変位し得る第一のアクチュエーター
と、 第一のアクチュエーターを支持する第一の支持部材と、 第一の軸と異なる第二の軸に沿って変位し得る第二のア
クチュエーターと、 第二のアクチュエーターを支持する第二の支持部材と、 第一のアクチュエーターの不所望な曲がりを規制するた
めの第一のアクチュエーター用直動案内と、 第二のアクチュエーターの不所望な曲がりを規制するた
めの第二のアクチュエーター用直動案内とを有してお
り、 移動部材は第一のアクチュエーターの一方の端に固定さ
れ、第一のアクチュエーターの他方の端は第一の支持部
材に固定され、第一の支持部材は第二のアクチュエータ
ーの一方の端に固定され、第二のアクチュエーターの他
方の端は第二の支持部材に固定されている、大変位走査
機構。 - 【請求項8】 請求項7において、移動部材の不所望な
動きを規制するための移動部材用直動案内を更に有して
いる、大変位走査機構。 - 【請求項9】 請求項7において、第一の支持部材の不
所望な動きを規制するための支持部材用直動案内を更に
有している、大変位走査機構。 - 【請求項10】 請求項7において、第一のアクチュエ
ーターは一つの第一のアクチュエーター要素で構成され
ている、大変位走査機構。 - 【請求項11】 請求項7において、第一のアクチュエ
ーターは、複数の第一のアクチュエーター要素と、それ
らを互いに連結している少なくとも一つの第一の中間部
材とで構成されており、第一のアクチュエーター用直動
案内は第一の中間部材の不所望な動きを規制する、大変
位走査機構。 - 【請求項12】 請求項11において、第一のアクチュ
エーター用直動案内は、第一の中間部材の各々に接して
配置される複数の鋼球と、鋼球を第一の軸に垂直に中間
部材に押し付ける第一の中間部材押圧機構とを有してい
る、大変位走査機構。 - 【請求項13】 請求項8において、移動部材用直動案
内は、移動部材に接して配置される複数の鋼球と、鋼球
を第一の軸に垂直に移動部材に押し付ける移動部材押圧
機構とを有している、大変位走査機構。 - 【請求項14】 請求項7において、第二のアクチュエ
ーターは一つの第二のアクチュエーター要素で構成され
ている、大変位走査機構。 - 【請求項15】 請求項7において、第二のアクチュエ
ーターは、複数の第二のアクチュエーター要素と、それ
らを互いに連結している少なくとも一つの第二の中間部
材とで構成されており、第二のアクチュエーター用直動
案内は第二の中間部材の不所望な動きを規制する、大変
位走査機構。 - 【請求項16】 請求項15において、第二のアクチュ
エーター用直動案内は、第二の中間部材の各々に接して
配置される複数の鋼球と、鋼球を第二の軸に垂直に中間
部材に押し付ける第二の中間部材押圧機構とを有してい
る、大変位走査機構。 - 【請求項17】 請求項16において、支持部材用直動
案内は、支持部材に接して配置される複数の鋼球と、鋼
球を第二の軸に垂直に第二の支持部材に押し付ける支持
部材押圧機構とを有している、大変位走査機構。
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---|---|---|---|
JP2001398466A JP3899265B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 大変位走査機構 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013225613A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Taiheiyo Cement Corp | 圧電アクチュエータおよびその製造方法 |
CN111856079A (zh) * | 2019-04-25 | 2020-10-30 | 株式会社岛津制作所 | 扫描型探针显微镜 |
DE112009001338B4 (de) | 2008-06-04 | 2021-08-05 | National University Corporation Kanazawa University | Abtastvorrichtung für Rastersondenmikroskop |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001398466A patent/JP3899265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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