JP2003189263A - フォーマット変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フォーマット変換装置に関し、例
えばＨＤＴＶとＳＤＴＶとのフォーマット変換装置に適
用して、著しく構成を煩雑化させることなく、入力信号
に各種のマーカー信号を重畳してモニタする等の機能を
追加することができるようにする。 【解決手段】 本発明は、対応するフォーマットの変換
結果の出力端子ＨＤＴＶＯＵＴ、ＳＤＴＶ ＯＵＴを入
力モニタ用の出力端子として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フォーマット変換
装置に関し、例えばＨＤＴＶ（High DefinitionTelevis
ion）とＳＤＴＶ（Standard Definition Television）
とのフォーマット変換装置に適用することができる。本
発明は、対応するフォーマットの変換結果の出力端子を
入力モニタ用の出力端子として使用することにより、著
しく構成を煩雑化させることなく、入力信号に各種のマ
ーカー信号を重畳してモニタする等の機能を追加するこ
とができるようにする。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＨＤＴＶとＳＤＴＶとのフォーマ
ット変換装置においては、ＦＩＲフィルタの動作を切り
替えることにより、ＨＤＴＶ方式によるディジタルビデ
オ信号をＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号にダ
ウンコンバートし、またこれとは逆にＳＤＴＶ方式によ
るディジタルビデオ信号をＨＤＴＶ方式によるディジタ
ルビデオ信号にアップコンバートするようになされてい
る。

【０００３】すなわち図８に示すように、この種のフォ
ーマット変換装置１においては、ユーザーの操作によ
り、ＨＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号をＳＤＴ
Ｖ方式によるディジタルビデオ信号にダウンコンバート
する場合、ＦＩＲフィルタにより構成される変換部２の
動作モードをダウンコンバータの動作モードに設定し、
専用の入力端子ＨＤＴＶ ＩＮより入力されるＨＤＴＶ
方式によるディジタルビデオ信号をこの変換部２に入力
する。またこの変換部２より出力される処理結果を専用
の出力端子ＳＤＴＶ ＯＵＴより出力すると共に、入力
端子ＨＤＴＶ ＩＮより入力されるＨＤＴＶ方式による
ディジタルビデオ信号をモニタ用の出力端子ＨＤＴＶ
ＢＹ ＰＡＳＳより出力する。

【０００４】これによりこのフォーマット変換装置１に
おいては、モニタ用の出力端子ＨＤＴＶ ＢＹ ＰＡＳ
Ｓより出力されるディジタルビデオ信号をモニタ装置に
よりモニタしながら、出力端子ＳＤＴＶ ＯＵＴより出
力される処理結果を種々の映像機器に出力できるように
なされている。

【０００５】またこれとは逆に、ＳＤＴＶ方式によるデ
ィジタルビデオ信号をＨＤＴＶ方式によるディジタルビ
デオ信号にアップコンバートする場合、変換部２の動作
モードをアップコンバータの動作モードに設定し、専用
の入力端子ＳＤＴＶ ＩＮより入力されるＳＤＴＶ方式
によるディジタルビデオ信号をこの変換部２に入力す
る。またこの変換部２より出力される処理結果を専用の
出力端子ＨＤＴＶ ＯＵＴより出力すると共に、入力端
子ＳＤＴＶ ＩＮより入力されるＳＤＴＶ方式によるデ
ィジタルビデオ信号をモニタ用の出力端子ＳＤＴＶ Ｂ
Ｙ ＰＡＳＳより出力する。

【０００６】これによりこの場合も、このフォーマット
変換装置１においては、モニタ用の出力端子ＳＤＴＶ
ＢＹ ＰＡＳＳより出力されるディジタルビデオ信号を
モニタ装置によりモニタしながら、出力端子ＨＤＴＶ
ＯＵＴより出力される処理結果を種々の映像機器に出力
できるようになされている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のフォ
ーマット変換装置において、例えばアスペクト比を示す
マーカー信号等を重畳して、処理対象のディジタルビデ
オ信号をモニタする等の、各種の機能を追加することが
できれば、便利であると考えられる。このようなマーカ
ー信号を重畳したモニタ等の追加の機能においては、著
しい構成の煩雑化を有効に回避して実現することが望ま
れる。

【０００８】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、著しく構成を煩雑化させることなく、入力信号に各
種のマーカーを重畳してモニタする等の機能を追加する
ことできるフォーマット変換装置を提案しようとするも
のである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項１の発明においては、第１のフォーマットによ
る入力ビデオ信号をフォーマット変換して第２のフォー
マットによる出力ビデオ信号を出力し、動作の切替えに
より、第２のフォーマットによる入力ビデオ信号をフォ
ーマット変換して第１のフォーマットによる出力ビデオ
信号を出力する変換部と、変換部の動作の切替えに連動
して、出力ビデオ信号及び入力ビデオ信号のうち、第１
のフォーマットによるビデオ信号を第１のフォーマット
に割り当てられた出力端子に出力すると共に、第２のフ
ォーマットによるビデオ信号を第２のフォーマットに割
り当てられた出力端子に出力する切替回路とを備えるよ
うにする。

【００１０】また請求項２の発明においては、請求項１
の構成において、入力ビデオ信号のフォーマットを検出
して、フォーマットを示すマーカ信号を生成するマーカ
信号発生回路と、マーカ信号を入力ビデオ信号と合成し
て切替回路に出力する合成回路とを有するようにする。

【００１１】また請求項３の発明においては、請求項１
又は請求項２の構成において、入力ビデオ信号の音声レ
ベルを検出する音声レベル検出回路と、音声レベルの表
示を形成して入力ビデオ信号と合成して切替回路に出力
する合成回路とを有するようにする。

【００１２】また請求項４の発明においては、請求項
１、請求項２又は請求項３の構成において、フォーマッ
ト変換により制限される領域を示すマーカ信号を生成す
る信号生成手段と、マーカ信号を入力ビデオ信号と合成
して切替回路に出力する合成回路とを有するようにす
る。

【００１３】請求項１の構成によれば、第１のフォーマ
ットによる入力ビデオ信号をフォーマット変換して第２
のフォーマットによる出力ビデオ信号を出力し、動作の
切替えにより、第２のフォーマットによる入力ビデオ信
号をフォーマット変換して第１のフォーマットによる出
力ビデオ信号を出力する変換部を有することにより、こ
の変換部より出力されるビデオ信号においては、第１又
は第２のフォーマットの何れかとなる。これによりこの
変換部の動作の切替えに連動して、出力ビデオ信号及び
入力ビデオ信号のうち、第１のフォーマットによるビデ
オ信号を第１のフォーマットに割り当てられた出力端子
に出力すると共に、第２のフォーマットによるビデオ信
号を第２のフォーマットに割り当てられた出力端子に出
力する切替回路を備えるようにすれば、第１のフォーマ
ットへの変換時には未使用となる第２のフォーマットに
よるビデオ信号の出力端子をモニタ出力用に使用するこ
とができ、また第２のフォーマットへの変換時には未使
用となる第１のフォーマットによるビデオ信号の出力端
子をモニタ出力用に使用することができる。これにより
簡易な構成で、変換対象のビデオ信号をモニタしながら
変換結果を出力すると言う従来装置の機能を確保するこ
とができる。従って必要に応じて、例えばこのようにモ
ニタ用に出力するビデオ信号にマーカー信号を重畳する
等の、追加の機能に係る構成を付加するだけで、マーカ
ー信号を重畳した入力ビデオ信号等を出力することがで
きる。これにより著しく構成を煩雑化させることなく、
入力信号に各種のマーカーを重畳してモニタする等の機
能を追加することができる。

【００１４】すなわち請求項２の構成によれば、請求項
１の構成において、入力ビデオ信号のフォーマットを検
出して、フォーマットを示すマーカ信号を生成するマー
カ信号発生回路と、マーカ信号を入力ビデオ信号と合成
して切替回路に出力する合成回路とを有することによ
り、このようにして出力端子を利用して出力するモニタ
出力により入力ビデオ信号のフォーマットを確認するこ
とができる。

【００１５】また請求項３の構成によれば、請求項１又
は請求項２の構成において、入力ビデオ信号の音声レベ
ルを検出する音声レベル検出回路と、音声レベルの表示
を形成して入力ビデオ信号と合成して切替回路に出力す
る合成回路とを有することにより、このようにして出力
端子を利用して出力するモニタ出力により入力ビデオ信
号における音声レベルを確認することができる。

【００１６】また請求項４の構成によれば、請求項１、
請求項２又は請求項３の構成において、フォーマット変
換により制限される領域を示すマーカ信号を生成する信
号生成手段と、マーカ信号を入力ビデオ信号と合成して
切替回路に出力する合成回路とを有することにより、こ
のようにして出力端子を利用して出力するモニタ出力に
おいて、フォーマット変換により制限される領域を確認
することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。

【００１８】（１）第１の実施の形態 （１−１）第１の実施の形態の構成 図１は、本発明の第１の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。このフォーマット変
換装置１１において、図８について上述したフォーマッ
ト変換装置１と同一の構成は、対応する符号を付して示
し、重複した説明は省略する。

【００１９】このフォーマット変換装置１１において
は、入力端子ＩＮより変換対象であるディジタルビデオ
信号をＳＤＩ（Serial Digital Interface）のフォーマ
ットにより入力し、変換部２に入力する。また変換部２
による処理結果を、切替回路１２、出力インターフェー
ス１３を介して出力端子ＨＤＴＶ ＯＵＴ又はＳＤＴＶ
ＯＵＴから出力する。またこの入力端子ＩＮより入力す
る変換対象のディジタルビデオ信号を、切替回路１２、
出力インターフェース１３を介して出力端子ＨＤＴＶ
ＯＵＴ又はＳＤＴＶ ＯＵＴから出力する。

【００２０】ここで出力インターフェース１３は、ＨＤ
ＴＶ方式及びＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号
をそれぞれＳＤＩのフォーマットにより出力する２系統
の出力回路を有し、ＨＤＴＶ方式による系統の出力信号
がＨＤＴＶ方式による出力端子ＨＤＴＶ ＯＵＴに出力
されるのに対し、ＳＤＴＶ方式による系統の出力信号が
ＳＤＴＶ方式による出力端子ＳＤＴＶ ＯＵＴに出力さ
れるようになされている。

【００２１】これに対して切替回路１２は、変換部２の
動作モードの設定に対応して動作を切替え、変換部２よ
り出力されるフォーマット変換結果であるディジタルビ
デオ信号、入力端子ＩＮより入力されるディジタルビデ
オ信号を、出力インターフェース１３の対応する系統に
出力するようになされている。すなわち入力端子ＩＮよ
りＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号が入力さ
れ、このＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号をＨ
ＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号に変換して出力
する場合、切替回路１２においては、入力端子ＩＮより
入力されるＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号を
対応する出力端子ＳＤＴＶ ＯＵＴより出力するよう
に、また変換部２から出力されるディジタルビデオ信号
を対応する出力端子ＨＤＴＶ ＯＵＴより出力するよう
に、出力インターフェース１３への出力を切り替える。
またこれとは逆に、入力端子ＩＮよりＨＤＴＶ方式によ
るディジタルビデオ信号が入力され、このＨＤＴＶ方式
によるディジタルビデオ信号をＳＤＴＶ方式によるディ
ジタルビデオ信号に変換して出力する場合、切替回路１
２においては、入力端子ＩＮより入力されるＨＤＴＶ方
式によるディジタルビデオ信号を対応する出力端子ＨＤ
ＴＶ ＯＵＴより出力するように、また変換部２から出
力されるディジタルビデオ信号を対応する出力端子ＳＤ
ＴＶ ＯＵＴより出力するように、出力インターフェー
ス１３への出力を切り替える。

【００２２】これによりこの実施の形態に係るフォーマ
ット変換装置１１においては、入力端子を変換対象であ
るＨＤＴＶ方式及びＳＤＴＶ方式のディジタルビデオ信
号で共用化し、また変換結果についてはＨＤＴＶ方式及
びＳＤＴＶ方式でそれぞれ専用の出力端子により出力す
るようにし、この出力端子を入力モニタ用の出力端子と
して使用するようになされている。

【００２３】フォーマット変換装置１１においては、例
えば局内同期を介して入力端子ＩＮより入力されるビデ
オ信号に同期してなる各種のマーカー信号を外部機器よ
り入力できるように構成され、切替回路１２を介して出
力する入力モニタ用のビデオ信号に対して、図示しない
合成回路によりこのマーカー信号を重畳して出力できる
ようになされている。これによりフォーマット変換装置
１１においては、本来の機能を何ら損なうことなく、ま
た著しく構成を煩雑化させることなく、入力信号に各種
のマーカーを重畳してモニタすることができるようにな
されている。

【００２４】これによりこの実施の形態において、変換
部２は、第１のフォーマットであるＨＤＴＶ方式による
入力ビデオ信号をフォーマット変換して第２のフォーマ
ットであるＳＤＴＶ方式による出力ビデオ信号を出力
し、動作の切替えにより、第２のフォーマットによる入
力ビデオ信号をフォーマット変換して第１のフォーマッ
トによる出力ビデオ信号を出力する変換部を構成するよ
うになされている。また切替回路１２は、変換部の動作
の切替えに連動して、出力ビデオ信号及び入力ビデオ信
号のうち、第１のフォーマットによるビデオ信号を第１
のフォーマットに割り当てられた出力端子に出力すると
共に、第２のフォーマットによるビデオ信号を第２のフ
ォーマットに割り当てられた出力端子に出力する切替回
路を構成するようになされている。

【００２５】（１−２）第１の実施の形態の動作 以上の構成において、このフォーマット変換装置１１に
おいては、ＨＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号を
ＳＤＴＶ方式のディジタルビデオ信号にダウンコンバー
トする場合、これら２種類のディジタルビデオ信号で共
通の入力端子ＩＮより変換対象であるＨＤＴＶ方式によ
るディジタルビデオ信号を入力し、変換部２でＳＤＴＶ
方式によるディジタルビデオ信号にダウンコンバート
し、このＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号が切
替回路１２、出力インターフェース１３を介して対応す
る出力端子ＳＤＴＶ ＯＵＴから出力される。また入力
端子より入力されるＨＤＴＶ方式によるディジタルビデ
オ信号が、同様に、切替回路１２、出力インターフェー
ス１３を介して対応する出力端子ＨＤＴＶ ＯＵＴから
出力され、これによりモニタに供される。

【００２６】これとは逆に、ＳＤＴＶ方式によるディジ
タルビデオ信号をＨＤＴＶ方式のディジタルビデオ信号
にアップコンバートする場合、これら２種類のディジタ
ルビデオ信号で共通の入力端子ＩＮより変換対象である
ＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号を入力し、変
換部２でＨＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号にア
ップコンバートし、このＨＤＴＶ方式によるディジタル
ビデオ信号が切替回路１２、出力インターフェース１３
を介して対応する出力端子ＨＤＴＶ ＯＵＴから出力さ
れる。また入力端子より入力されるＳＤＴＶ方式による
ディジタルビデオ信号が、同様に、切替回路１２、出力
インターフェース１３を介して対応する出力端子ＳＤＴ
Ｖ ＯＵＴから出力され、これによりモニタに供され
る。

【００２７】またこのようにしてモニタに供される入力
端子ＩＮからのディジタルビデオ信号については、外部
機器より入力される各種マーカー信号が図示しない合成
回路により合成されてモニタに供される。

【００２８】これらによりこのフォーマット変換装置１
１では、３つの入出力端子によりフォーマット変換対象
を入力し、また変換結果のディジタルビデオ信号、モニ
タ用のディジタルビデオ信号を出力するようになされ、
さらにこのモニタ用のビデオ信号についてはマーカー信
号を重畳できるようになされ、その分、図８について説
明した従来構成によるフォーマット変換装置に比して、
少ない端子数により、さらには単にマーカー信号を入力
して合成するだけの、追加の機能に係る構成を付加する
だけにより、著しく構成を煩雑化させることなく、入力
信号に各種のマーカーを重畳してモニタすることができ
るようになされている。

【００２９】すなわちこの種のフォーマット変換装置
１、１１（図８参照）では、変換部２の動作の切替えに
よりＨＤＴＶ方式とＳＤＴＶ方式との間でフォーマット
変換するようになされていることにより、例えばＨＤＴ
Ｖ方式によるディジタルビデオ信号をＳＤＴＶ方式によ
るディジタルビデオ信号にフォーマット変換している場
合、ＳＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号の入力端
子及びモニタ端子、ＨＤＴＶ方式によるディジタルビデ
オ信号の出力端子については、何ら使用することができ
ない。またこれとは逆に、ＳＤＴＶ方式によるディジタ
ルビデオ信号をＨＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信
号にフォーマット変換している場合、ＨＤＴＶ方式によ
るディジタルビデオ信号の入力端子及びモニタ端子、Ｓ
ＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信号の出力端子につ
いては、何ら使用することができない。

【００３０】これによりこの実施の形態に係るフォーマ
ット変換装置１１においては、変換結果の専用の出力端
子を入力モニタ用の出力端子として使用することによ
り、従来装置において、一方から他方のフォーマット変
換時に未使用であった他方の出力端子を有効に利用し
て、処理対象のディジタルビデオ信号にマーカー信号を
重畳してモニタするようになされ、これにより従来装置
における機能を損なうことなく、かつ著しく構成を煩雑
化させることなく、入力信号に各種のマーカーを重畳し
てモニタできるようになされている。

【００３１】またさらに入力端子を変換対象であるディ
ジタルビデオ信号で共用化することによっても、入力端
子数を少なくし、全体構成を簡略化できるようになされ
ている。

【００３２】（１−３）第１の実施の形態の効果 以上の構成によれば、変換結果の専用の出力端子を入力
モニタ用の出力端子として使用することにより、従来装
置において、一方から他方のフォーマット変換時に未使
用であった他方の出力端子を有効に利用して、処理対象
のディジタルビデオ信号にマーカー信号と重畳してモニ
タすることができ、これにより従来装置における機能を
損なうことなく、また著しく構成を煩雑化させることな
く、入力信号にマーカーを重畳してモニタすることがで
きる。

【００３３】また変換対象であるディジタルビデオ信号
で入力端子を共用化することによっても、入力端子数を
少なくし、全体構成を簡略化することができるようにな
されている。

【００３４】（２）第２の実施の形態 図２は、本発明の第２の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。このフォーマット変
換装置２１において、図１及び図８について上述したフ
ォーマット変換装置１、１１と同一の構成は、対応する
符号を付して示し、重複した説明は省略する。なおこの
フォーマット変換装置２１において、フォーマット変換
装置１１について上述した出力インターフェース１３の
記載は省略する。

【００３５】このフォーマット変換装置２１において、
マーカ信号発生回路２２は、入力端子ＩＮを介して入力
されるディジタルビデオ信号のフォーマットを検出し、
この検出結果よりこのフォーマットを示すマーカ信号
を、このディジタルビデオ信号に同期して生成する。

【００３６】合成回路２３は、入力端子ＩＮを介して入
力されるディジタルビデオ信号にこのマーカ信号を合成
して出力する。これによりこの実施の形態においては、
モニタ用に出力されるディジタルビデオ信号の表示画面
において、例えば図３に示すように、アスペクト比を示
す数字を表示し、この表示により処理対象のディジタル
ビデオ信号のフォーマットを表示するようになされてい
る。これによりこのフォーマット変換装置２１において
は、処理対象のディジタルビデオ信号のアスペクト比、
フォーマットを確認することができるようになされ、さ
らには変換結果等の間で位相のずれを確認できるように
なされている。

【００３７】この図２の構成によれば、第１の実施の形
態の構成において、処理対象であるディジタルビデオ信
号のフォーマット検出結果によりマーカー信号を生成し
て重畳することにより、全体構成を簡略化して、使い勝
手を向上することができる。すなわちこのような出力端
子をモニタ用と共用するようにようにしても、処理対象
のフォーマットを確認できることにより、オペレータの
勘違い等を防止することができる。

【００３８】（３）第３の実施の形態 この実施の形態においては、図４に示すように、モニタ
用の画面に音声信号の信号レベル（文字Ｌ及びＲを付し
て示す棒グラフ状の表示である）を表示する。

【００３９】すなわち図５は、本発明の第３の実施の形
態に係るフォーマット変換装置を示すブロック図であ
る。このフォーマット変換装置３１において、上述した
フォーマット変換装置１、１１、２１と同一の構成は、
対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
なおこのフォーマット変換装置３１において、フォーマ
ット変換装置１１について上述した出力インターフェー
ス１３の記載は省略する。

【００４０】このフォーマット変換装置３１において
は、ＳＤＩインターフェース３２を介して処理対象のデ
ィジタルビデオ信号を入力する。音声レベル検出回路３
３は、このＳＤＩインターフェース３２を介して入力さ
れるディジタルビデオ信号より、このディジタルビデオ
信号に多重化されているエンベデッド音声信号を抽出
し、この音声信号の信号レベルを検出して出力する。な
おこの信号レベルの検出は、ピーク検出、平均値検出
等、種々の検出手法を適用することができる。

【００４１】音声画像変換回路３４は、この音声レベル
検出回路３３における信号レベル検出結果に応じて、図
３について上述した棒グラフ状の表示、この表示に付加
する右チャンネル及び左チャンネルを示す文字Ｌ及びＲ
の表示を合成して出力し、合成回路３５は、ＳＤＩイン
ターフェース３２を介して入力されるディジタルビデオ
信号に、この音声画像変換回路３４で生成された画像を
合成して出力する。

【００４２】図５の構成によれば、第１の実施の形態の
構成において、処理対象のディジタルビデオ信号の音声
レベルによりマーカー信号を生成して重畳することによ
り、全体構成を簡略化して、使い勝手を向上することが
できる。

【００４３】（４）第４の実施の形態 図６は、本発明の第４の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。このフォーマット変
換装置４１において、上述したフォーマット変換装置
１、１１、２１、３１と同一の構成は、対応する符号を
付して示し、重複した説明は省略する。なおこのフォー
マット変換装置４１において、フォーマット変換装置１
１について上述した出力インターフェース１３の記載は
省略する。

【００４４】このフォーマット変換装置４１において、
トリミング信号発生回路４２は、変換部２におけるフォ
ーマット変換の際に、処理対象のディジタルビデオ信号
による画像の一部をカットする場合、このカットする境
界を示すマーカ信号を生成する。すなわち図７（Ａ）及
び（Ｂ）に示すように、アスペクト比４：３によるＳＤ
ＴＶ方式によるディジタルビデオ信号を、アスペクト比
１６：９によるＨＤＴＶ方式によるディジタルビデオ信
号にフォーマット変換する場合、アスペクト比の相違分
だけ、元の画像の上下をカットする場合がある。これに
よりトリミング信号発生回路４２は、このようにしてカ
ットする領域との境界１ラインで信号レベルが立ち上が
るトリミング信号を生成する。

【００４５】画枠設定回路４３は、ユーザーの操作によ
り変換部２においてカットする領域を設定すると共に、
この領域に対応するようにトリミング信号発生回路４２
で発生させたトリミング信号のタイミングを変更する。
これらによりトリミング信号発生回路４２及び画枠設定
回路４３は、フォーマット変換により制限される領域を
示すマーカ信号を生成するようになされている。

【００４６】合成回路４４は、ＳＤＩインターフェース
３２より入力されるディジタルビデオ信号にこの画枠設
定回路４３から出力されるトリミング信号を合成して切
替回路１２に出力する。これによりこの実施の形態にお
いては、モニタ出力においてフォーマット変換により表
示が制限される領域を確認することができ、例えば図７
（Ａ）との対比により図７（Ｃ）に示すように、画枠設
定回路４３の調整によりこのように表示が制限される領
域を確認しながらこれらの領域を変更できるようになさ
れ、その分、これらの処理を確実に実行できるようにな
されている。

【００４７】図６の構成によれば、第１の実施の形態の
構成において、フォーマット変換により制限される領域
を示すマーカ信号を入力ビデオ信号と合成して切替回路
に出力することにより、このようにして出力端子を利用
して出力するモニタ出力において、フォーマット変換に
より制限される領域を確認することができる。

【００４８】（５）他の実施の形態 なお上述の第２の実施の形態においては、数字の表示に
よりアスペクト比を示し、これによりフォーマットを表
示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
種々の表示手法を広く適用することができる。

【００４９】また上述の第３の実施の形態においては、
棒グラフ状に音声レベルを表示する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば数字により音声レベ
ルを表示する場合等、種々の表示手法を広く適用するこ
とができる。

【００５０】また上述の第４の実施の形態においては、
表示が制限される境界で輝度レベルを立ち上げることに
より、フォーマット変換により表示が制限される領域を
示す場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば表示が制限される領域を網かけする場合等、種々の
表示手法を広く適用することができる。

【００５１】また上述の実施の形態においては、マーカ
ー信号を入力ビデオ信号に重畳してモニタする機能を追
加する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えば入力ビデオ信号より輝度信号成分だけを抽出して
モニタする機能を追加する場合等、種々の機能の追加に
適用して、著しく構成を煩雑化させることなく、新規の
機能を追加することができる。

【００５２】また上述の実施の形態においては、ＳＤＩ
方式によるディジタルビデオ信号をフォーマット変換す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々
のフォーマットによるディジタルビデオ信号をフォーマ
ット変換する場合、さらにはアナログ信号によるビデオ
信号をフォーマット変換する場合等に広く適用すること
ができる。

【００５３】また上述の実施の形態においては、ＨＤＴ
Ｖ方式とＳＤＴＶ方式とでフォーマット変換する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばＰＡ
Ｌ、ＮＴＳＣ方式間でフォーマット変換する場合等に広
く適用することができる。

【００５４】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、対応する
フォーマットの変換結果の出力端子を入力モニタ用の出
力端子として使用することにより、著しく構成を煩雑化
させることなく、入力信号に各種のマーカー信号を重畳
してモニタする等の機能を追加することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。

【図２】本発明の第２の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。

【図３】図２のフォーマット変換装置の動作の説明に供
する平面図である。

【図４】本発明の第３の実施の形態に係るフォーマット
変換装置の動作の説明に供する平面図である。

【図５】本発明の第３の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。

【図６】本発明の第４の実施の形態に係るフォーマット
変換装置を示すブロック図である。

【図７】図６のフォーマット変換装置の動作の説明に供
する平面図である。

【図８】従来のフォーマット変換装置を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１、１１、２１、３１、４１……フォーマット変換装
置、２……変換部、１２……切替回路、１３……出力イ
ンターフェース、２２……マーカ信号発生回路、２３、
３５、４４……合成回路、３３……音声レベル検出回
路、３４……音声画像変換回路、４２……トリミング信
号発生回路、４３……画枠設定回路

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１のフォーマットによる入力ビデオ信号
   をフォーマット変換して第２のフォーマットによる出力
   ビデオ信号を出力し、動作の切替えにより、前記第２の
   フォーマットによる前記入力ビデオ信号をフォーマット
   変換して前記第１のフォーマットによる出力ビデオ信号
   を出力する変換部と、 前記変換部の動作の切替えに連動して、前記出力ビデオ
   信号及び前記入力ビデオ信号のうち、第１のフォーマッ
   トによるビデオ信号を第１のフォーマットに割り当てら
   れた出力端子に出力すると共に、第２のフォーマットに
   よるビデオ信号を第２のフォーマットに割り当てられた
   出力端子に出力する切替回路とを備えることを特徴とす
   るフォーマット変換装置。
2. 【請求項２】前記入力ビデオ信号のフォーマットを検出
   して、前記フォーマットを示すマーカ信号を生成するマ
   ーカ信号発生回路と、 前記マーカ信号と前記入力ビデオ信号とを合成して前記
   切替回路に出力する合成回路とを有することを特徴とす
   る請求項１に記載のフォーマット変換装置。
3. 【請求項３】前記入力ビデオ信号の音声レベルを検出す
   る音声レベル検出回路と、 前記音声レベルの表示を形成して前記入力ビデオ信号と
   合成して前記切替回路に出力する合成回路とを有するこ
   とを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のフォーマ
   ット変換装置。
4. 【請求項４】前記フォーマット変換により制限される領
   域を示すマーカ信号を生成する信号生成手段と、 前記マーカ信号を前記入力ビデオ信号と合成して前記切
   替回路に出力する合成回路とを有することを特徴とする
   請求項１、請求項２又は請求項３に記載のフォーマット
   変換装置。