JP2003188884A - 無線アクセスシステム - Google Patents

無線アクセスシステム

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JP2003188884A
JP2003188884A JP2001387878A JP2001387878A JP2003188884A JP 2003188884 A JP2003188884 A JP 2003188884A JP 2001387878 A JP2001387878 A JP 2001387878A JP 2001387878 A JP2001387878 A JP 2001387878A JP 2003188884 A JP2003188884 A JP 2003188884A
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Application number
JP2001387878A
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Yoshihisa Nozawa
良寿 野澤
Hiromasa Ono
宏征 大野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加入者無線局の故障による電源断なのか、電
源断操作による電源断なのかをネットワーク管理側で認
識できるようにする。 【解決手段】 IDU60の制御部65は、加入者端
末70から送られてくる電源断操作信号を受信すると、
該電源断操作信号をODU40に転送すると共に、AC
/DCコンバータ66からIDU60各部及びODU4
0への給電を停止する。ODU40では、制御部41の
電源断操作認識部412が上記電源断操作信号に基づき
“電源断操作がなされたこと”を認識し、かつ電源断認
識部411が電源監視部47の電源断監視結果を基に
“電源断となったこと”を検出する。電源断通知処理部
413は、“電源断操作がなされたこと”、“電源断と
なったこと”の2条件を満足した場合、電源断操作通知
信号を基地局10に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信網に接続され
る基地局と、該基地局の無線ゾーン内に配置され、当該
基地局と1対多の無線通信を行なう複数の加入者無線局
から成る無線アクセスシステムに係わり、詳しくは、加
入者無線局における電源断操作時の電源断操作通知制御
並びに電源投入時の通信パラメータの初期設定制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、通信事業者の通信網に対して加
入者端末からアクセスして通信サービスを利用する場合
のシステム形態として、通信事業者の交換局等と接続さ
れた基地局の無線ゾーン内に複数の加入者無線局を配置
して該基地局と各加入者無線局間で1対多つまりポイン
ト・ツウ・マルチポイント(PTMP)通信を行う無線
区間を設け、加入者無線局に接続された加入者端末から
通信事業者の通信網へ無線によりアクセス可能にした無
線通信システムが知られている。
【0003】この種のシステムでは、基地局で加入者無
線局の動作状態を認識してその結果を通信網を介してネ
ットワーク管理装置(NMS)に通知することにより、
該NMSにおいて無線基地局の動作状態を監視できるよ
うになっている。
【0004】加入者無線局の動作状態の監視項目の中に
は、当然の如く、該加入者無線局の電源断も含まれる。
【0005】ここで、加入者無線局が一般家庭で使用さ
れる場合を想定すると、加入者が加入者無線局の電源を
頻繁にオン/オフする可能性があり、かかるケースで
は、加入者無線局が電源断(電源オフ)になる要因とし
ては、加入者無線局の故障等によるものと、加入者が行
なう電源断操作によるものとの2種類が存在することに
なる。
【0006】この種の従来システムでは、基地局におい
て、加入者無線局の電源断について上述した2つの要因
を区別しておらず、いずれも電源断としてNMSに通知
するようになっていた。
【0007】このため、従来システムでは、NMSで加
入者無線局の電源断警報が発生した場合、この警報が加
入者無線局の故障によるものか、加入者の電源断操作に
よるものかを区別できず、該電源断の警報があった加入
者宅に異常の問合せを行なってしまうことになった。
【0008】一方、この種のシステムの加入者無線局で
は、電源がオンされる(電源が投入される)と、対向す
る基地局との間で該基地局との通信を可能にする複数項
目の通信パラメータについての初期設定を行ない、該初
期設定の完了後に基地局との間に回線を開いて通信を開
始する機能を有している。
【0009】かかる機能に関し、この種の従来の加入者
無線局では、電源を投入する度に、最初の初期設定項目
から順に最終の初期設定項目までの初期設定を繰り返し
実施する構成となっており、電源を投入(オン)してか
ら基地局との通信を開始できるまでに長い時間(機種に
よっては約5分)待たされることになった。
【0010】特に、上述した如く、加入者無線局が一般
家庭等で使用され、電源が頻繁にオン/オフされる可能
性の高い使用環境においては、電源をオンにする度に、
通信開始までに長時間待たされることになり、運用上、
非常に煩わしかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
システムでは、基地局で、加入者無線局の故障による電
源断なのか、加入者の電源断操作による電源断なのかを
区別することなくNMSに通知していたため、該通知を
受けて加入者無線局の電源断警報を発生するNMSで
も、加入者無線局の故障による電源断なのか、加入者の
電源断操作による電源断なのかを認識できず、加入者の
電源断操作による電源断の場合もこの時の警報に基づき
該警報のあった加入者宅に異常の問合せを行なってしま
うという問題点があった。
【0012】また、上記従来システムにおいて、加入者
無線局は、電源が投入される度に複数の初期設定項目に
ついて最初から順番に初期設定を行なっていく構成であ
ったため、初期設定時間が長くかかり、特に、一般家庭
で使用され、加入者が頻繁に電源をオン/オフする可能
性の高い加入者無線局にあっては、電源を投入する度に
通信開始までに長時間待たされ、円滑な運用が阻害され
るという問題点があった。
【0013】本発明は上記問題点を除去し、加入者無線
局の動作を監視するNMSにおいて、加入者無線局の故
障による電源断なのか、電源断操作による電源断なのか
を認識でき、加入者の電源断操作による電源断の場合に
は加入者宅に異常の問合せを行なわずに済む無線アクセ
スシステムを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、加入者無線局において、
電源投入後の初期設定を短時間に行なうことができ、電
源を頻繁にオン/オフする可能性の高い加入者無線局に
おいても、電源を投入する度に通信開始までに長時間待
たされることなく、円滑な運用が行なえる無線アクセス
システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、通信網に接続される基地局
と、前記基地局の無線ゾーン内に配置され、該基地局と
1対多の無線通信を行なう複数の加入者無線局から成る
無線アクセスシステムにおいて、前記加入者無線局は、
電源をオフにする電源断操作がなされたことを認識する
電源断操作認識手段と、電源がオンかオフかを監視する
電源監視手段と、前記電源断操作がなされ、かつ電源が
オフとなった場合、前記基地局に対して、電源断操作に
より電源断となったことを通知する通知手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記加入者無線局は、屋内に設置され
る屋内装置と、屋外に設置され、前記屋内装置内電源か
らの電源供給により動作する屋外装置とから構成され、
前記電源断操作認識手段、前記電源監視手段及び前記通
知手段は、前記屋外装置に設けられることを特徴とす
る。
【0017】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明において、前記屋内装置は、前記屋内装置内電源
の電源断操作がなされたことを示す電源断操作信号を前
記屋外装置に転送する転送手段を具備し、前記屋外装置
において、前記電源断操作認識手段は、前記屋内装置か
ら転送される前記電源断操作信号に基づき電源断操作が
なされたことを認識する手段から成り、前記電源監視手
段は、前記屋内装置内電源からの供給電源がオンかオフ
かを監視する手段から成ることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、通信網に接続され
る基地局と、前記基地局の無線ゾーン内に配置され、該
基地局と1対多の無線通信を行なう複数の加入者無線局
から成る無線アクセスシステムにおいて、前記加入者無
線局は、前記基地局との通信に必要な各種通信パラメー
タデータをサーチ・照合ルーチンを経て順次取得して初
期設定する初期設定手段と、前記初期設定されたデータ
を格納する格納手段と、電源投入後、前記格納手段に格
納されている前回初期設定データを参照して今回の通信
に適用可能か否かを判断し、適用可能な場合は、当該前
回初期設定データをそのまま設定し、適用可能でない場
合は、前記初期設定手段を起動し、前記サーチ・照合ル
ーチンにより取得されたデータを初期設定する初期設定
制御手段とを具備することを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の発明において、前記加入者無線局は、屋内に設置され
る屋内装置と屋外に設置される屋外装置とから構成さ
れ、前記初期設定手段、前記格納手段及び前記初期設定
制御手段は、前記屋内装置に設けられることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明に係わる無線アクセスシス
テムの全体構成を説明するための図である。
【0022】図1において、既存の公衆網81に有線ま
たは無線による通信回線80を介して接続された基地局
10には、アンテナ11が設けられており、この基地局
10を介して通信が可能な範囲であるゾーン1の内部に
は、複数の加入者無線局20が設置されている。図1に
示すように、各加入者無線局20は、その設置場所によ
り基地局10との間の距離は各々異なっている。
【0023】ゾーン1の内部において、基地局10と各
加入者無線局20間には、それぞれ、上り回線(加入者
無線局20から基地局10方向)と下り回線(基地局1
0から加入者無線局20方向)が設定され、これら両回
線を利用して、基地局10と各加入者無線局20間のポ
イント・ツー・マルチポイント(PTMP)通信が行わ
れる。
【0024】また、このシステム(PTMPシステム)
において、基地局10は通信回線80、公衆網81を介
してネットワーク管理装置(NMS)90に接続され
る。
【0025】ネットワーク管理装置90は、通信回線8
0、公衆網81を介してゾーン1内の基地局10及び加
入者無線局20とデータ伝送を行うことにより、当該各
ゾーンの動作の監視及び制御を行うものである。
【0026】更に、公衆網81は、ATM網82、I−
専用線網83、インターネットやイントラネット等の通
信網84、フレームリレー網85、N−ISDN86等
の通信網と接続されている。
【0027】これら各網のうちの少なくともいずれか1
つには、通信事業者の交換局(図示せず)が配置され、
該交換局は当該通信事業者のサービスシステム(当該通
信事業者が運営する各種通信サービスに対応するデータ
を管理するシステム)に接続されている。
【0028】通信事業者が運営する上記通信サービスへ
の加入者は、後述する加入者端末70から加入者無線局
20を介して該通信事業者の上記サービスシステムにア
クセスすることにより当該通信サービスを利用すること
ができる。
【0029】なお、図1では1つの基地局10とこの基
地局10のゾーン1内に配置される加入者無線局20し
か開示していないが、実際のシステム構成においては、
ゾーン1と同態様(1つの基地局10と複数の加入者無
線局20がPTMP通信を行う)から成る複数のゾーン
が存在し、これらゾーンによって上述した通信サービス
を提供可能なエリア全体がカバーされるようになってい
る。
【0030】図2は、図1のシステムにおける基地局1
0と加入者無線局20の概略構成及び配置態様を示す概
念図である。
【0031】図2において、基地局10は、アンテナ1
1、第1のユニットとしてアンテナ11に接続され、ビ
ル等の建物の屋外に設置される屋外装置(OUTDOOR UNI
T:以下、ODUという。)12、第2のユニットとし
て同建物の屋内に設置される屋内装置(INDOOR UNIT:
以下、IDUという。)13、ODU12とIDU13
間の接続線としての同軸ケーブル14とから構成され
る。
【0032】一方、加入者無線局20は、アンテナ3
0、第1のユニットとしてアンテナ30に接続され例え
ば加入者宅の屋外に設置される屋外装置(以下、ODU
という。)40、接続線としての同軸ケーブル50、第
2のユニットとして同加入者宅の屋内に設置される屋内
装置(以下、IDUという。)60とから構成される。
【0033】なお、この加入者無線局20の動作に関す
る以下の説明では、便宜上、アンテナ30→ODU40
→同軸ケーブル50→IDU60の向きの信号を受信信
号(下り信号)とし、逆に、IDU60→同軸ケーブル
50→ODU40→アンテナ30の向きの信号を送信信
号(上り信号)として説明する。
【0034】加入者無線局20において、アンテナ30
は基地局10との間で無線信号の送受信を行えるように
するため、該基地局10のアンテナ11と向き合うよう
に方向調整を行った後、設置されている。
【0035】また、アンテナ30に接続されるODU4
0は、アンテナ30で送受信される無線周波数信号を中
間周波数信号であるIF信号に変換するもので、通常ア
ンテナ30と一体化成形されている場合が多い。そし
て、アンテナ30とODU40は、例えば建物の屋上等
にポールを立て、このポールに締結されて設置される。
【0036】また、ODU40には、同軸ケーブル50
が接続され、この同軸ケーブル50を介して屋内に設置
されるIDU60と接続される。この同軸ケーブル50
内は、IDU60からODU40に向けて伝送される中
間周波数帯の送信信号(以下、送信IF信号とい
う。)、ODU40からIDU60に向けて伝送される
中間周波数帯の受信信号(以下、受信IF信号とい
う。)、各種制御信号、及びIDU60からODU40
に対して供給される電源電圧が多重して伝送される。
【0037】また、IDU60には、LAN等のネット
ワークを介して加入者端末70が接続され、既存網(公
衆網81等)との通信ができるようになっている。加入
者端末70としては、電話機、PC(パーソナルコンピ
ュータ)、各種10Base-T端末、ISDN端末等の通信
端末機器が用いられる。なお、IDU60と加入者端末
70との接続は、LAN等を介することなく直接接続す
るようなものでも良い。
【0038】次に、加入者無線局20の詳しい構成につ
いて各実施例毎に説明する。
【0039】第1の実施例:図3は、第1の実施例に係
わる加入者無線局20Aの詳細構成を示すブロック図で
ある。
【0040】この加入者無線局20A全体は、図2の説
明で述べたように、アンテナ30が接続されたODU4
0と、このODU40に同軸ケーブル50を介して接続
されるIDU60とから構成される。
【0041】ODU40の大まかな構成としては、図3
に示すように、送信系、受信系、ODU40全体の制御
を行う制御部41から構成されている。
【0042】ODU40において、アンテナ30との接
続端は分岐され、受信用フィルタ421と送信用フィル
タ434に接続されている。ここで受信用フィルタ42
1は受信信号用の無線周波数帯信号を通過し、送信信号
用の無線周波数帯の信号を遮断する特性を有している。
逆に、送信用フィルタ434は送信信号用の無線周波数
帯信号を通過し、受信信号用の無線周波数帯の信号を遮
断する特性を有している。
【0043】受信信号が通過する受信系は、受信用フィ
ルタ421から受信用アンプ422、周波数変換部42
3、受信用可変減衰部(以下、受信用ATTという。)
424を介してODU多重分離部44に接続されてい
る。
【0044】一方、送信信号が通過する送信系は、上記
ODU多重分離部44から、送信用可変減衰部(以下、
送信用ATTという。)431、周波数変換部432、
送信用アンプ433を介して、上記送信フィルタ434
に接続されている。そして、ODU多重分離部44はI
DU60と接続するための同軸ケーブル50を接続する
ための端子と接続されている。
【0045】周波数変換部423,432には、局部発
振器461からハイブリッド回路462を介してローカ
ル発振周波数が供給されている。
【0046】また、ODU多重分離部44には、DC/
DCコンバータ45が接続されており、後述する方法で
IDU60から供給される電源電圧を所望の電圧に変換
して、ODU40内の各部に供給している。
【0047】また、ODU40には制御信号用端子46
が設けられており、制御部41に接続されている。
【0048】また、本実施例に係わるODU40では、
ODU多重分離部44と制御部41間に電源監視部47
と予備電源48が設けられる。
【0049】また、制御部41内には、電源断認識部4
11、電源断操作認識部412、電源断通知処理部41
3が設けられる。
【0050】電源監視部47は、IDU60から同軸ケ
ーブル50、ODU多重分離部44を介して供給される
電源のオン/オフを監視し、その監視結果を制御部41
の電源断認識部411に通知する。
【0051】電源断認識部411は、電源監視部47か
ら通知される監視結果に基づき電源オンなのか電源オフ
(電源断)なのかを認識する。
【0052】電源断操作認識部412は、当該加入者無
線局20Aの電源をオフにする電源断操作がなされたか
否かを認識する。一例として、本実施例では、後述する
ように、加入者端末70で加入者無線局20Aの電源断
操作がなされることにより該加入者端末70から送出さ
れ、ODU60を経由して転送されてくる電源断操作信
号に基づき電源断操作がなされたことを認識する。
【0053】電源断通知処理部413は、電源断操作が
なされたことが電源断操作認識部412で認識され、か
つ電源断となったことが電源断認識部411で認識され
た場合に、電源断操作通知信号を生成して基地局10に
送出する。
【0054】予備電源48は、加入者端末70からの上
記電源断操作信号に基づきIDU60の制御部65がA
C/DCコンバータ66から自IDU60各部及びOD
U40への給電を停止する制御を行なった後の当該OD
U40内での上記電源断操作通知信号の送信に係わる制
御部41及び送信系の動作補償用電源として利用され
る。
【0055】次に、IDU60の構成について説明す
る。
【0056】IDU60において、同軸ケーブル50に
接続される端子には、IDU60からODU40へ伝送
される送信IF信号と、ODU40からIDU60へ伝
送される受信IF信号と、電源電圧とを分離するIDU
多重分離部61が接続されている。
【0057】そして、受信系は、IDU多重分離部61
から受信機621、A/Dコンバータ622、復調/誤
り訂正復号部623を介して端末I/F部63に接続さ
れている。
【0058】一方、送信系は、端末I/F部63に、変
調/誤り訂正符号化部641、周波数変換部642、可
変減衰部643を介して、前記IDU多重分離部61に
接続されている。
【0059】また、IDU60には外部電源が接続する
外部電源端子68が設けられている。この外部電源端子
68には、電源スイッチ67を介してAC/DCコンバ
ータ66が接続される。
【0060】AC/DCコンバータ66は、電源スイッ
チ67がオン状態(閉成状態)の時、外部電源端子68
から供給されるAC電源(この例では、AC100V)
を直流に変換して所定の直流電源電圧を生成する。
【0061】この直流電源電圧は、IDU60内の各部
に供給されると共に、IDU多重分離部61、同軸ケー
ブル50を介してODU40にも供給される。
【0062】制御部65は、IDU60全体の制御を行
うものであり、該制御の中にはIDU60の電源オフ制
御も含まれる。このIDU60の電源オフ制御は、例え
ば、加入者端末70から端末I/F部63を介して与え
られる電源断操作信号に基づき電源スイッチ67をオン
状態(閉成状態)からオフ状態(開成状態)に切り換え
ることにより実現する。
【0063】なお、IDU60の電源をオンにする(電
源を投入する)には、加入者端末70から端末I/F部
63を介して電源投入操作信号を与えて電源スイッチ6
7をオン状態(閉成状態)に切り換える方法があるが、
この他、加入者が電源スイッチ67を直接操作してオン
状態にすることもできる。
【0064】次に、加入者無線局20Aの基本動作につ
いて説明する。
【0065】基地局10から受信した無線周波数帯の受
信信号は、受信用フィルタ421を介して、受信用アン
プ422に入力される。この受信用アンプ422で所定
のレベルに増幅される。
【0066】その後、無線周波数帯の受信信号は、周波
数変換部423により、局部発振器461からハイブリ
ッド回路462を介して出力される局発信号とミキシン
グすることにより、受信用IF信号に周波数変換され、
受信用ATT424に入力される。
【0067】ここで、受信用ATT424は、制御部4
1からの制御に基づくレベルに減衰するもので、このレ
ベルを調整することにより、ODUの受信ゲインを調整
することができる。受信用ATT424で所望のレベル
に減衰された受信IF信号は、ODU多重分離部44に
入力される。
【0068】ここで、受信IF信号の周波数は、送信I
F信号の周波数と帯域を異ならせている。このため、送
信IF信号と多重しても、後で分離が可能となってい
る。また、IDU60から伝送されてくる電源電圧は、
直流電圧であるため分離が可能となっている。
【0069】同軸ケーブル50を介してIDU60に伝
送された受信IF信号は、IDU多重分離部61で分離
され、受信部621に入力される。そしてA/Dコンバ
ータ622でデジタル信号に変換された後、復調/誤り
訂正復号部623で復調と誤り訂正符号の復号が行われ
る。
【0070】復調/誤り訂正復号部623では、基地局
10からの送信レベル制御を行うためのTPC(Transm
it Power Control)制御信号が抽出され、このTPC制
御信号は制御部65へ出力される。また、復調された受
信信号は、端末I/F部63を介して、IDU60に接
続された加入者端末70へ出力される。
【0071】一方、加入者端末70からIDU60に入
力される送信信号は、変調/誤り訂正符号化部641に
入力され、例えばリードソロモン符号等の誤り訂正符号
化が行われ、変調される。そして、周波数変換部642
で送信用IF信号に周波数変換される。ここで、送信用
のIF信号は、前にも説明したように、受信用のIF信
号とは異なる周波数帯域になっている。
【0072】そして、可変減衰部643で、基地局10
から送信された送信レベル制御を行うためのTPC制御
信号に基づいたレベルにレベル制御され、IDU多重分
離部61に入力される。ここで、電源電圧等と多重化さ
れ、同軸ケーブル50に入力される。
【0073】同軸ケーブル50を介してODU40に伝
送された送信IF信号は、ODU多重分離部44で電源
電圧等と分離され、送信用ATT431に入力される。
【0074】ここで、送信用ATT431は、制御部4
1からの制御に基づくレベルに減衰するもので、このレ
ベルを調整することにより、ODU40の送信ゲインを
調整することができる。
【0075】送信用ATT431で所望のレベルに減衰
された送信IF信号は、周波数変換部432に入力され
る。そして、送信IF信号は、周波数変換部432によ
り、局部発振器461からハイブリッド回路462を介
して出力される局発信号とミキシングすることにより、
無線周波数帯信号に周波数変換され、送信用アンプ43
3で所定電圧に増幅された後、送信用フィルタ434を
介して、アンテナ30から基地局10に対して出力され
る。
【0076】次に、加入者無線局20Aの電源断操作通
知制御について説明する。
【0077】加入者無線局20Aでは、加入者により電
源がオフ(電源断)された場合、電源断操作による電源
断であることを基地局10に通知する機能を有する。
【0078】まず、加入者無線局20Aの電源をオフに
しようとする場合、加入者は、IDU60に接続された
加入者端末70において、電源オフ操作を行なう。
【0079】この電源オフ操作により、加入者端末70
では、電源断操作信号が生成され、該電源断操作信号は
端末I/F部63を介してIDU60の制御部65に入
力される。
【0080】制御部65は、上記電源断操作信号が入力
されると、該電源断操作信号をIDU多重分離部61、
同軸ケーブル50を介してODU40に転送する。
【0081】また、制御部65は、上記電源断操作信号
が入力されると、該信号に基づき電源スイッチ67をオ
フ状態(開成状態)に切り換える。
【0082】この切り換え制御により、それまで外部電
源端子68から電源スイッチ67を介してAC/DCコ
ンバータ66に供給されていたAC電源が絶たれ、該A
C/DCコンバータ66からIDU60内各部へのDC
電源の供給が停止する。また、これと同時に、AC/D
Cコンバータ66からIDU多重分離部61、同軸ケー
ブル50を介してのODU40への直流電源電圧の供給
も停止する。
【0083】一方、ODU40では、IDU60の制御
部65から転送される電源断操作信号が、ODU多重分
離部44で分離され、制御部41の電源断操作認識部4
11に取り込まれる。
【0084】ここで、電源断操作認識部411は、取り
込まれた上記電源断操作信号に基づき当該加入者無線局
20Aの電源断操作が実施されたことを認識する。
【0085】また、ODU40では、IDU60から同
軸ケーブル50を介して供給される直流電源電圧をOD
U多重分離部44で分離してDC/DCコンバータ45
に引き込み、所定の直流電圧に変換して各部に供給する
と共に、このDC/DCコンバータ45に引きこまれる
直流電源電圧がオンかオフかを電源監視部47で監視し
ている。
【0086】この間、上述した加入者端末70での電源
オフ操作によりIDU60に入力されてくる電源断操作
信号に基づく制御部65での電源スイッチ67の切り換
え制御によりAC/DCコンバータ66からの直流電源
電圧の供給が停止すると、ODU40側においてもOD
U多重分離部44からDC/DCコンバータ45への直
流電源電圧の引き込みが停止する。
【0087】電源監視部47は、この状態を直流電源断
であるとして検出し、その検出結果を制御部41の電源
断認識部412に送出する。電源断認識部412は、電
源監視部47での電源オフの監視結果を基に電源断とな
ったことを認識する。
【0088】ここで、制御部41の電源断通知処理部4
13は、電源断操作認識部411で“電源断の操作がな
されたこと”が認識され、電源断認識部412で“電源
断となったこと”が認識されているかどうかをチェック
し、当該2つの条件を満足した場合、電源断操作通知信
号を生成し、該電源断操作通知信号を送信系を介してア
ンテナ30より基地局10に送出する。
【0089】なお、ODU40において、IDU60か
らの直流電源の供給が停止し、DC/DCコンバータ4
5から各部への電源供給ができなくなった後は、制御部
41、電源監視回路46及び送信系に対して予備電源4
7から給電を行なって基地局10に対する上述した電源
断操作通知制御を維持する。この予備電源48は、例え
ば、スーパーキャパシタ等を用いて実現できる。
【0090】図4は、ODU40の制御部41内の電源
断通知処理部413による電源断通知制御動作を示すフ
ローチャートである。
【0091】電源断通知処理部413は、電源監視部4
7での電源監視結果に基づき電源が断したかどうかを監
視している(ステップS401)。
【0092】電源断が検出された場合(ステップS40
1YES)、それ以前に、当該加入者無線局20Aの電
源断操作がなされたことが電源断操作認識部412によ
り既に認識されているかどうかをチェックする(ステッ
プS402)。
【0093】ここで、電源断操作が既になされていれば
(ステップS402YES)、当該加入者無線局20A
が電源断操作により電源断となったことを通知するため
の電源断操作通知信号を生成して基地局10に送出する
(ステップS403)。
【0094】これに対し、電源断操作が未だなされてい
ない場合(ステップS402NO)、故障等による異常
な電源断であると判断し、その旨を通知するための異常
電源断通知信号を基地局10に送出する(ステップS4
04)。
【0095】このように、第1の実施例では、加入者無
線局20Aで電源断操作により電源断となった場合、そ
の旨を電源断操作通知信号により基地局10に通知す
る。
【0096】一方、基地局10では、加入者無線局20
Aから上記電源断操作通知信号を受信すると、該電源断
操作通知信号を公衆網81を介してNMS90に伝送す
る。
【0097】NMS90は、基地局10から受信される
上記電源断操作通知信号に基づき、該当する加入者無線
局20Aで電源断操作により電源断がなされたものと認
識し、当該認識結果が分かるような所定の態様でその旨
を報知する。
【0098】これにより、NMS90では、各加入者無
線局20Aの電源断操作による電源断を故障等に起因す
る電源断とは区別して認識でき、電源断操作により電源
断とされた加入者無線局20Aを利用する加入者宅に電
源断異常の問合せを行なわずに済むようになる。
【0099】第2の実施例:図5は、第2の実施例に係
わる加入者無線局20Bの詳細構成を示すブロック図で
ある。
【0100】第2の実施例に係わる加入者無線局20B
は、本実施例特有の構成として、IDU60の制御部6
5内に、初期設定部651、初期設定データ格納部65
2、初期設定制御部653を備えている。
【0101】それ以外の基本構成部分については、第1
の実施例に係わる加入者無線局20AのODU40から
電源監視回路47、予備電源48、電源断認識部41
1、電源断操作認識部412、電源断通知処理部413
を省いたものと同等である。また、この基本構成部分に
よる動作も第1の実施例に係わる加入者無線局20Aの
該当部分による動作と同等である。
【0102】第2の実施例に係わる加入者無線局20B
は、電源投入後、基地局10との通信開始前に、当該基
地局10との通信を可能にする通信パラメータ等のデー
タの初期設定処理に特徴を有するものである。
【0103】すなわち、第2の実施例に係わる加入者無
線局20Bでは、前回の初期設定時に設定された通信パ
ラメータ等のデータを格納しておき、電源が投入された
場合、格納しておいた前回初期設定データ(以下、前デ
ータという)を参照して今回の通信にも適用可能かどう
かを判断し、適用可能でないと判断された場合にのみ後
述する通常のサーチ・照合ルーチンを経て適用可能なデ
ータを取得し、初期設定するようにしたものである。
【0104】図5に示す構成において、IDU60の制
御部65内に設けられる初期設定部651は、基地局1
0との通信に必要な各種通信パラメータ等のデータを後
述する通常のサーチ・照合ルーチンを経て順次取得して
初期設定する手段である。
【0105】初期設定データ格納部652は、前回の初
期設定時に設定された通信パラメータ等のデータ(前デ
ータ)を格納する手段である。
【0106】初期設定制御部653は、電源投入後、初
期設定データ格納部652に格納されている前データを
参照して今回の通信にも適用可能か否かを判断し、前デ
ータが適用可能であれば当該前データをそのまま設定
し、適用可能でない場合は、初期設定部651を起動
し、該初期設定部61での通常のサーチ・照合ルーチン
により取得されたデータを初期設定する制御を行なう手
段である。
【0107】次に、本実施例に係わる加入者無線局20
Bの初期設定動作について、図6に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0108】なお、図6において、ステップS610に
示す“通常のサーチ・照合ルーチン”は、この種の装置
で従来一般に行われている初期設定処理ルーチンに相当
するものである。
【0109】本実施例に係わる加入者無線局20Bで
は、この通常のサーチ・照合ルーチンを、前データが適
用できないと判断された場合しか行なわないが、ここで
は、説明の便宜上、当該加入者無線局20Bを使って従
来一般的な通常のサーチ・照合ルーチンについて先に説
明する。
【0110】まず、加入者無線局20Bにおいて、加入
者によりIDU60の電源スイッチ67を電源オンの状
態にする操作がなされると、電源端子68からAC/D
Cコンバータ66にAC電源が供給され、AC/DCコ
ンバータ66ではこのAC電源が直流電源電圧に変換さ
れて当該IDU60内の各部に供給される。
【0111】また、IDU60のAC/DCコンバータ
66からの直流電源電圧はIDU多重分離部61、同軸
ケーブル50、ODU多重分離部44を介してODU4
0のDC/DCコンバータ45に供給され、該DC/D
Cコンバータ45で所定の電圧に変換されてODU40
の各部に供給される。
【0112】以上の如くに電源投入がなされ、当該加入
者無線局20B(IDU60及びODU40)が動作可
能になると、IDU60の制御部65(初期設定部65
1)は、基地局10からの電波を受信可能な状態を確立
すべく、ダウンストリーム設定処理を実施する。
【0113】このダウンストリーム設定処理において、
初期設定部651は、受信周波数のサーチ、周波数
帯域幅の照合、変調方式の照合といった一連の処理を
順次に実施し、これらサーチ及び照合結果に基づき基地
局10との通信に適用可能な各データ(受信周波数、周
波数帯域幅、変調方式)の設定を行なう。
【0114】具体的には、受信周波数については、受信
系の周波数変換部423の周波数(ch:チャネル)を
順に代えて受信動作させるといった方法で、1チャネル
からnチャネルまで順次サーチしていき、復調/誤り訂
正復号部623で信号が受信できたチャネルを受信周波
数として設定する。
【0115】また、周波数帯域幅の照合並びに変調方式
の照合は、上記設定チャネルで受信された信号を監視す
ることにより周波数帯域幅及び変調方式を特定して設定
する。
【0116】上記ダウンストリーム設定処理により上記
各データ設定が完了し、基地局10からの電波を正常に
受信できるようになると、次に、初期設定部651は、
アップストリーム設定処理に移る。
【0117】このアップストリーム設定処理において、
初期設定部651は、基地局10への送信電波に関する
通信パラメータとして、例えば、送信周波数、スパ
ン等価アッテネータ値(基地局10との伝播距離の違い
により生ずる伝播損を各加入者無線局20B毎に同等レ
ベルに保つための値)、ケーブル等価アッテネータ値
(ODU60とIDU40とを接続する同軸ケーブル5
0の長さに違いによって生じるケーブル損を各加入者無
線局20B毎に同等レベルに保つための値)、送信出
力電力の設定処理を順次実施する。
【0118】なお、これら〜等の各パラメータの設
定処理は、基地局10からの受信電波に含まれる設定情
報に基づいて行なわれる。
【0119】具体的には、送信周波数については、上記
設定チャネルの下で復調/誤り訂正復号部623で受信
された信号に含まれる該当設定情報に基づき、送信系の
周波数変換部432の周波数を可変設定する。
【0120】同様に、スパン等価アッテネータ値及びケ
ーブル等価アッテネータ値については、上記受信信号に
含まれる該当設定情報に基づき、受信用ATT424並
びに送信用ATT431の減衰レベルをそれぞれ所定の
受信ゲイン並びに送信ゲインが得られるように調整す
る。
【0121】同じく、送信出力電力については、上記受
信信号に含まれる該当設定情報に基づき、送信用アンプ
433の利得を調整する。
【0122】上記ダウンストリーム設定処理及びアップ
ストリーム設定処理を経て受信及び送信に必要なデータ
並びに通信パラメータの初期設定が全て完了すると、基
地局10との間の回線が確立され、上記初期設定された
データ並びに通信パラメータに従って基地局10との間
の通信が開始される。
【0123】以上、本実施例の加入者無線局20Bを使
って説明したように、この種の従来一般的な加入者無線
局20では、電源が投入される度に、上記一連のダウン
ストリーム設定処理並びにアップストリーム設定処理を
行なって例えば〜の各初期設定項目データを最初か
ら順番に設定しなくてはならず、通信開始までに長い時
間(例えば、約5分)待たされることになった。
【0124】これに対して、第2の実施例に係わる加入
者無線局20Bの実際の動作では、前回の初期設定時に
設定された通信パラメータ等のデータをIDU60の制
御部65内の初期設定データ格納部652に格納してお
き、電源が投入された場合、同制御部65内の初期設定
制御部653が、初期設定データ格納部652に格納さ
れているデータ(前データ)を参照して今回の通信にも
適用可能かどうかを判断し、適用可能でないと判断され
た場合にのみ上述した通常のサーチ・照合ルーチンを経
て適用可能なデータを取得し、初期設定するように制御
する。
【0125】ここで、再び、図6に戻り、第2の実施例
に係わる加入者無線局20Bにおける通信パラメータの
初期設定動作について説明する。
【0126】この加入者無線局20Bにおいて、IDU
60の制御部65(初期設定制御部653)は、上述し
た手順でIDU60の電源が投入されたか否かを監視し
ている(ステップS601)。
【0127】ここで、電源が投入されたことが認識され
ると(ステップS601YES)、初期設定制御部65
3は、初期設定制御を開始する。ここでは、まず、最初
の初期設定項目を選定し(ステップS602)、該初期
設定項目について初期設定データ格納部652に格納さ
れている前データを参照する(ステップS603)。
【0128】次に、初期設定制御部653は、この参照
した前データを設定し(ステップS604)、この前デ
ータが今回の通信パラメータとしても適用可能であるか
どうかを判定する(ステップS605)。
【0129】ここで、前データが適用可能であれば(ス
テップS605YES)、次いで初期設定制御部653
は、初期設定項目が全て終了したかどうかをチェックす
る(ステップS606)。
【0130】そして、初期設定項目が全て終了していな
い場合(ステップS606NO)は、次の初期設定項目
を選定したうえで(ステップS608)、当該初期設定
項目について初期設定データ格納部652に格納されて
いる前データを参照する(ステップS603)。
【0131】更に、この参照した前データを設定し(ス
テップS604)、この前データが今回の通信パラメー
タとしても適用可能であるかどうかを判定する(ステッ
プS605)。
【0132】ここで、前データが適用可能であれば(ス
テップS605YES)、上述したステップS606以
降の処理を続ける。
【0133】一方、前データが適用可能でない場合(ス
テップS605NO)、初期設定制御部653は、初期
設定部651を起動して当該初期設定項目についての通
常のサーチ・照合ルーチンを実行させる(ステップS6
10)。
【0134】そして、当該サーチ・照合ルーチンで取得
されたデータ(通信パラメータ)を初期設定したうえで
(ステップS611)、ステップS606の処理に戻
る。
【0135】なお、ステップS611でデータを初期設
定した場合には、当該初期設定したデータを初期設定デ
ータ格納部652に格納する処理も併せて行なう。
【0136】その後、初期設定制御部653は、初期設
定項目が終了していないと判断される間(ステップS6
06NO)、ステップS608→S603〜S605→
S606若しくはステップS608→S603〜S60
5→S610→S611→S606の処理を繰り返し実
施し、初期設定項目が全て終了した場合(ステップS6
06YES)、それまでに設定されたデータ(通信パラ
メータ)を用いて基地局10との通信開始する(ステッ
プS607)。
【0137】この第2の実施例に係わる初期設定制御に
よれば、電源投入後、前回の初期設定時に初期設定デー
タ格納部652に格納された各初期設定項目毎の前デー
タを参照して今回の通信パラメータとして適用できるか
どうかを判断し、適用可能でない場合のみ初期設定部6
51での通常のサーチ・照合ルーチンを経て取得された
データを設定するようにしているため、前データが適用
できる場合は、当該初期設定項目についての通常のサー
チ・照合ルーチン(図6におけるステップS610,S
611(図中、点線で示す部分))を省略できる。
【0138】一例を挙げると、受信周波数については、
前回の初期設定で設定された例えば3チャネルを設定し
て、これが適用可能な場合には、そのまま次の初期設定
項目の設定へと進むことができ、1チャネルからnチャ
ネルまで順次サーチしていくといった煩雑さがなくな
る。
【0139】ここで、本実施例の加入者無線局20Bは
一般家庭向けのものを想定しており、その運用形態を考
えると、加入者が節電等を目的として、加入者端末70
から通信サービスを利用する期間だけ加入者無線局20
Bの電源を投入する場合が想定される。
【0140】この場合には、システム構成、設置環境条
件のいずれも変化していない訳であるから、殆どの初期
設定項目で前データが適用可能となり、これら初期設定
項目分の通常のサーチ・照合ルーチンを省略して初期設
定時間を大幅に短縮できる。
【0141】従って、上記目的に沿って、加入者が加入
者無線局20Bの電源の入り切り(オン/オフ)を頻繁
に行なう運用環境においても、電源投入(電源オン)の
度に、通信開始までに数分間も待たされるといった煩わ
しさを解消できる。
【0142】また、移設等、設置環境条件が変化した加
入者無線局20Bでは、前回設定されたデータ(前デー
タ)は適用できなくなり、通常のサーチ・照合ルーチン
が増える可能性が高いものの、適用できる前データが1
つでも存在する限り、その分の初期設定時間の短縮効果
が見込める。
【0143】この他、本発明は、上記し、且つ図面に示
す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範
囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0144】例えば、第1の実施例において、電源断操
作を認識する方法は、加入者端末70で電源断操作を行
ない、この操作により加入者端末70から送られてくる
電源断操作信号に基づき認識する方法に限らず、IDU
60で電源スイッチ67がオフ操作されたことを検出し
てODU40に通知する等、他の適宜な方法でも良い。
【0145】また、上記の説明では、第1の実施例に係
わる電源断操作通知機能と、第2の実施例に係わる初期
設定制御機能とを別々に持つ加入者無線局の構成につい
て述べたが、これら電源断操作通知機能と初期設定制御
機能とを併有する構成としても良い。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、加入者無線局に、電源断操作がなされたことを認識
する手段と、電源のオン/オフを監視する手段を設け、
電源断操作がなされ、かつ電源がオフ(断)となった場
合、基地局に対して、電源断操作により電源断となった
ことを通知するようにしたため、上記加入者無線局から
の通知に基づき基地局からネットワーク管理装置に対し
て加入者無線局の電源断操作による電源断であることを
更に通知することで、該ネットワーク管理装置において
も、加入者無線局の故障による電源断なのか、電源断操
作による電源断なのかを認識でき、加入者の電源断操作
による電源断の場合には加入者宅に異常の問合せを行な
わずに済むようになる。
【0147】また、第2の発明によれば、加入者無線局
において、前回の初期設定データを格納する手段を設
け、電源投入後、格納されている前回初期設定データを
参照して今回の通信に適用可能か否かを判断し、適用可
能な場合は、当該前回初期設定データをそのまま設定
し、適用可能でない場合は、通常のサーチ・照合ルーチ
ンを経て取得されたデータを初期設定するようにしたた
め、前回初期設定データが適用可能な場合は、通常のサ
ーチ・照合ルーチンを省略でき、初期設定時間を短縮で
きる。特に、一般家庭等に設置され、設置環境が変化し
ないような加入者無線局については、電源投入後に短時
間で初期設定を終えて通信を開始でき、電源の入り切り
が頻繁であっても円滑な運用が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無線アクセスシステムシステム
の全体構成を説明するための図。
【図2】図1のシステムの基地局と加入者無線局の概略
構成及び配置態様を示す概念図。
【図3】第1の実施例に係わる加入者無線局の詳細構成
を示すブロック図。
【図4】第1の実施例に係わる加入者無線局の電源断通
知制御を示すフローチャート。
【図5】第2の実施例に係わる加入者無線局の詳細構成
を示すブロック図。
【図6】第2の実施例に係わる加入者無線局の初期設定
動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ゾーン 10 基地局 11 アンテナ 12 屋外装置(ODU) 13 屋内装置(IDU) 14 同軸ケーブル 20,20A,20B 加入者無線局 30 アンテナ 40 屋外装置(ODU) 41 制御部 411 電源断認識部 412 電断操作認識部 413 電源断通知処理部 421 受信用フィルタ 422 受信用アンプ 423 周波数変換部 424 受信用可変減衰部(受信用ATT) 431 送信用可変減衰部(送信用ATT) 432 周波数変換部 433 送信用アンプ 434 送信フィルタ 44 ODU多重分離部 45 DC/DCコンバータ 46 制御信号用端子 461 局部発振器 462 ハイブリッド回路 47 電源監視部 48 予備電源 50 同軸ケーブル 60 屋内装置(IDU) 61 IDU多重分離部 621 受信機 622 A/Dコンバータ 623 復調/誤り訂正復号部 63 端末I/F部 641 変調/誤り訂正符号化部 642 周波数変換部 643 可変減衰部 65 制御部 651 初期設定部 652 初期設定データ格納部 653 初期設定制御部 66 AC/DCコンバータ 67 電源スイッチ 68 外部電源端子 70 加入者端末 80 通信回線 81 公衆網 82 ATM網 83 I−専用線網 84 インターネットやイントラネット等の通信網 85 フレームリレー網 86 N−ISDN 90 ネットワーク管理装置(NMS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 3/00 H04B 7/26 L 5K067 Fターム(参考) 5K030 JL08 JT09 KA23 5K033 DA17 EB04 EC01 5K034 AA02 AA16 DD02 EE03 TT02 TT04 5K042 AA06 CA02 CA13 CA24 5K051 BB05 CC07 DD01 LL00 5K067 AA34 BB02 DD27 EE02 EE10 FF19 GG01 KK05 LL05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網に接続される基地局と、前記基地
    局の無線ゾーン内に配置され、該基地局と1対多の無線
    通信を行なう複数の加入者無線局から成る無線アクセス
    システムにおいて、 前記加入者無線局は、 電源をオフにする電源断操作がなされたことを認識する
    電源断操作認識手段と、 電源がオンかオフかを監視する電源監視手段と、 前記電源断操作がなされ、かつ電源がオフとなった場
    合、前記基地局に対して、電源断操作により電源断とな
    ったことを通知する通知手段とを具備することを特徴と
    する無線アクセスシステム。
  2. 【請求項2】 前記加入者無線局は、屋内に設置される
    屋内装置と、屋外に設置され、前記屋内装置内電源から
    の電源供給により動作する屋外装置とから構成され、 前記電源断操作認識手段、前記電源監視手段及び前記通
    知手段は、前記屋外装置に設けられることを特徴とする
    請求項1記載の無線アクセスシステム。
  3. 【請求項3】 前記屋内装置は、前記屋内装置内電源の
    電源断操作がなされたことを示す電源断操作信号を前記
    屋外装置に転送する転送手段を具備し、 前記屋外装置において、 前記電源断操作認識手段は、前記屋内装置から転送され
    る前記電源断操作信号に基づき電源断操作がなされたこ
    とを認識する手段から成り、 前記電源監視手段は、前記屋内装置内電源からの供給電
    源がオンかオフかを監視する手段から成ることを特徴と
    する請求項2記載の無線アクセスシステム。
  4. 【請求項4】 通信網に接続される基地局と、前記基地
    局の無線ゾーン内に配置され、該基地局と1対多の無線
    通信を行なう複数の加入者無線局から成る無線アクセス
    システムにおいて、 前記加入者無線局は、 前記基地局との通信に必要な各種通信パラメータデータ
    をサーチ・照合ルーチンを経て順次取得して初期設定す
    る初期設定手段と、 前記初期設定されたデータを格納する格納手段と、 電源投入後、前記格納手段に格納されている前回初期設
    定データを参照して今回の通信に適用可能か否かを判断
    し、適用可能な場合は、当該前回初期設定データをその
    まま設定し、適用可能でない場合は、前記初期設定手段
    を起動し、前記サーチ・照合ルーチンにより取得された
    データを初期設定する初期設定制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする無線アクセスシステム。
  5. 【請求項5】 前記加入者無線局は、屋内に設置される
    屋内装置と屋外に設置される屋外装置とから構成され、 前記初期設定手段、前記格納手段及び前記初期設定制御
    手段は、前記屋内装置に設けられることを特徴とする請
    求項4記載の無線アクセスシステム。
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