JP2003187895A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003187895A
JP2003187895A JP2001386469A JP2001386469A JP2003187895A JP 2003187895 A JP2003187895 A JP 2003187895A JP 2001386469 A JP2001386469 A JP 2001386469A JP 2001386469 A JP2001386469 A JP 2001386469A JP 2003187895 A JP2003187895 A JP 2003187895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大小2種類の端子金具を1つのリテーナで抜
け止めするコネクタにおいて、リテーナとハウジングの
形状の簡素化を図る。 【解決手段】 2種類の端子金具20A,20Bは、リ
テーナ30の差込み方向における手前側と奥側とに分か
れて配置され、リテーナ30には手前側の端子金具20
Bを抜け止めする抜止部35が形成され、リテーナ30
のガイド部36の先端は、奥側の端子金具20Aを抜け
止めする抜止め機能部37となっている。差込み時のリ
テーナ30の姿勢を安定化させるためのガイド部36
が、奥側の端子金具20Aの抜止め手段を兼用している
ので、リテーナ30の形状を簡素化できる。ハウジング
10は、奥側の端子金具の抜止め手段を収容するための
専用の孔部を穿設せずに済むので、形状を簡素化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナを備えた
コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】リテーナによって端子金具を抜け止めす
る手段としては、特開平4−306573号に、ハウジ
ングに対してリテーナを側方から差し込み、そのリテー
ナをハウジング内の端子金具に係止させることで端子金
具を抜け止めするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、大き
さが異なる2種類の端子金具を1つのハウジングに挿入
するハイブリッドタイプのコネクタが用いられている。
このハイブリッドタイプのコネクタにおいてリテーナを
側方から組み付ける場合、この大きさの異なる2種類の
端子金具の間では、端子金具の挿入方向(即ち、リテー
ナの組付け方向と直交する方向)におけるリテーナとの
係止位置が互いに異なる。そのため、2種類の端子金具
がリテーナの組付け方向と同方向に並ぶコネクタにおい
てその2種類の端子金具を1つのリテーナだけで抜止め
しようとする場合には、リテーナに「2種類の係止部」
を形成するとともに、ハウジングにはその2種類の係止
部を貫通させるための「2本の孔」を穿設する必要があ
り、その結果、リテーナとハウジングの形状が複雑化す
るという不具合を伴うことになる。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、大
小2種類の端子金具を1つのリテーナで抜け止めするコ
ネクタにおいて、リテーナとハウジングの形状の簡素化
を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、大小
2種類の端子金具が挿入されるハウジングに対し、その
端子金具の挿入方向と交差する方向にリテーナを差し込
み、そのリテーナによって前記端子金具を抜け止めする
ようになっており、前記リテーナにはその差込み方向に
沿ったガイド部が形成され、前記ハウジングには、前記
ガイド部を嵌通させることで差込み時に前記リテーナを
案内するガイド孔が穿設されているものにおいて、前記
2種類の端子金具は、前記リテーナの差込み方向におけ
る手前側の位置と奥側の位置とに分かれて配置され、前
記リテーナには、前記手前側に配された端子金具に係止
してその端子金具を抜け止めするための抜止部が形成さ
れ、前記ガイド部におけるリテーナ差込方向先端部は、
前記奥側に配された端子金具に係止してその端子金具を
抜け止めするための抜止め機能部とされている構成とし
た。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記大小2種類の端子金具のうち小さい側の端子金
具が、前記リテーナの差込み方向における手前側に配さ
れるとともに、大きい側の端子金具が差込み方向におけ
る奥側に配され、前記抜止部が、リテーナ差込方向と直
交する方向において前記大きい端子金具と対応するよう
に配されている構成とした。請求項3の発明は、請求項
2の発明において、前記端子金具の前端部には、外面に
ランス孔を有する角筒部が形成され、前記ハウジングに
は、前記ランス孔に係止することで前記端子金具を抜止
めするランスと、前記端子金具の挿入過程で前記ランス
の弾性撓みを許容するための撓み空間が設けられ、前記
手前側の位置する小さい端子金具は、その角筒部の後端
に前記抜止部が係止することによって抜け止めされ、前
記奥側に位置する大きい端子金具は、前記抜止め機能部
が前記撓み空間に嵌入して前記ランスの弾性撓みを規制
することによって抜け止めされる構成とされている。
【0007】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]差込み時の
リテーナの姿勢を案内するためのガイド部が、リテーナ
差込み方向における奥側に位置する端子金具を抜け止め
する手段を兼用しているので、リテーナの形状の簡素化
を図ることができる。また、ハウジングにおいても、奥
側の端子金具を抜け止めする手段を収容するための専用
の孔部を穿設せずに済むので、形状の簡素化を図ること
ができる。
【0008】[請求項2の発明]抜止部を手前側の小さ
い端子金具と奥側の大きい端子金具との寸法差によって
生じるスペースを利用して配することができるので、ハ
ウジング全体として小型化を図ることが可能である。 [請求項3の発明]小さい端子金具と大きい端子金具と
を比較すると、小さい端子金具の角筒部の後端の位置即
ちリテーナの抜止部の位置と、大きい端子金具側の撓み
空間の位置即ちリテーナの抜止め機能部の位置とが、端
子金具の挿入方向において大きく離間しないような位置
関係となる。よって、リテーナが大型化せずに済む。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング
10と、同じく合成樹脂製のリテーナ30と、大小大き
さの異なる2種類の端子金具20A,20Bとを備えて
構成されている。尚、以下の説明において、前後方向に
ついては図7〜図9における右側を前側とし、左右方向
については図3〜図6を基準とする。
【0010】ハウジング10は、全体として左右寸法に
比べて上下寸法が小さい扁平なブロック状をなし、その
内部には、ハウジング10を前後方向に貫通するととも
に略方形断面をなす複数のキャビティ11A,11Bが
形成されている。この複数のキャビティ11A,11B
は、上下2段に分かれ、且つ各段において左右方向に並
列されており、また、端子金具20A,20Bのサイズ
に合わせて大小2種類設けられている。
【0011】即ち、上段においてその最も左端(ハウジ
ング10に対するリテーナ30の差込み方向前方端)に
位置する1つのキャビティ11Aは、それ以外の複数の
キャビティ11Bに比べて大きい寸法とされている。ま
た、この左端の大きいキャビティ11A(以下、大キャ
ビティ11Aという)の底面は、他の小さいキャビティ
11B(以下、小キャビティ11Bという)の底面より
も高い位置に設定され、したがって、大キャビティ11
Aの天井面は小キャビティ11Bの天井面よりも高い位
置となっている。
【0012】一方、下段側においては、その最も左側に
並ぶ2室のキャビティ11Aは、他のキャビティ11B
よりも大きい寸法とされている。この下段の大キャビテ
ィ11Aと上段の大キャビティ11Aとは上下左右及び
前後方向において同じ寸法、形態とされている。また、
上段の小キャビティ11Bと下段の小キャビティ11B
も上下左右及び前後方向において同じ寸法、形態とされ
ている。但し、上段のキャビティ11A,11Bと下段
のキャビティ11A,11Bとは左右方向において位置
がずれている。即ち、上段の大キャビティ11Aは下段
の2つの大キャビティ11Aの中間に位置し、小キャビ
ティ11Bについては上段のものと下段のものとが1/
2ピッチずつずれた千鳥配置となっている。また、前後
方向における各キャビティ11A,11Bの前面壁の位
置、即ち端子金具20A,20Bの前端が当接して前止
まりされる位置は、全てのキャビティ11A,11B同
士で同一となるように設定されている。
【0013】各大キャビティ11Aには、夫々、その底
面に沿って前方へ片持ち状に延出する形態のランス12
が、上下方向への弾性撓みを可能に形成されている。ま
た、各ランス12の下方には、ランス12が下方へ弾性
撓みすることを許容するための撓み空間13が形成され
ている。次に、大小2種類の端子金具20A,20Bに
ついて説明する。大きい側の端子金具20A(以下、大
端子金具20Aという)は、前端部に角筒部21Aが形
成され、中央部に角筒部21Aと底壁を共通とし且つ角
筒部21Aよりも低い連絡部22Aが形成され、後端部
にオープンバレル状の電線圧着部23が形成されたもの
であって、角筒部21Aの底壁にはランス孔24が形成
され、電線圧着部23には電線25が圧着により接続さ
れている。かかる大端子金具20Aは、後方から大キャ
ビティ11A内に挿入され、そのランス12をランス孔
24に係止させることによって抜止めされる。
【0014】小さい側の端子金具20B(以下、小端子
金具20Bという)は、前端部に角筒部21Bが形成さ
れ、中央部に角筒部21Bと底壁を共通とし且つ角筒部
21Bよりも低い連絡部22Bが形成され、後端部にオ
ープンバレル状の電線圧着部(図示せず)が形成された
ものであって、電線圧着部には電線(図示せず)が圧着
により接続されている。かかる小端子金具20Bは、後
方から小キャビティ11B内に挿入される。また、小端
子金具20Bの角筒部21Bの後端上縁は、リテーナ3
0を係止させるための係止部26とされている。
【0015】正規挿入された大小双方の端子金具20
A,20Bの角筒部21A,21Bの前端は前後方向に
おいてほぼ同じ位置となるが、大キャビティ11Aと小
キャビティ11Bの底面の高さが違い、また大小両端子
金具20A,20Bの大きさが違うため、前後及び上下
方向(ハウジング10に対するリテーナ30の差込方向
と直交する方向)において、各部位は次のような位置関
係となっている。即ち、大キャビティ11Aの撓み空間
13(即ち、リテーナ30の抜止め機能部37が嵌入さ
れる空間)は、上下方向においては小キャビティ11B
内の小端子金具20Bよりも下方に位置し、且つ前後方
向においては小キャビティ11Bの角筒部21Bの後端
部から連絡部22Bの前端部に亘る領域と対応する。ま
た、小端子金具20Bの角筒部21Bの後端上縁の係止
部26は、前後及び上下方向において大端子金具20A
の角筒部21Aと対応するように位置する。したがっ
て、リテーナ30の抜止部35は、リテーナ30の差込
方向における手前側の小端子金具20Bと奥側の大端子
金具20Aとの寸法差によって生じるスペースを利用し
て、上下及び前後方向(即ち、リテーナ30の差込方向
と直交する方向)において大端子金具20Aの角筒部2
1Aと対応する位置に配されることになる。
【0016】また、ハウジング10内には、リテーナ3
0を差し込むための左右方向に細長い差込み空間14
が、ハウジング10の右側面に開口して形成されてい
る。この差込み空間14は、上段の全ての小キャビティ
11Bと下段の全ての小キャビティ11Bとを横切ると
ともに、この上下の小キャビティ11B間の隔壁15を
切欠する形態とされている。また、前後方向における差
込み空間14の位置については、小キャビティ11Bに
挿入される小端子金具20Bの角筒部21Bの後端と差
込み空間14の前面壁とがほぼ面一となるように設定さ
れている。つまり、差込み空間14に差し込まれるリテ
ーナ30の抜止部35が小端子金具20Bの角筒部21
Bの後端に対して後方から係止し、もって、その小端子
金具20Bが抜け止めされるようになっている。
【0017】さらに、ハウジング10内には、差込み空
間14の前面壁をスリット状に切欠するとともに、差込
み空間14の奥端面(左端面)をスリット状に切欠した
形態の上下一対のガイド孔16が形成されている。上側
のガイド孔16は、上段の小キャビティ11Bと下段の
小キャビティ11Bとの間の隔壁15内に形成され、下
側のガイド孔16は、下段の小キャビティ11Bよりも
更に低い壁(ハウジング10の下面壁)内に形成されて
いる。また、上下両ガイド孔16のうち、差込み空間1
4よりも奥側の部分は、大キャビティ11Aの撓み空間
13と同じ高さであって、その撓み空間13に連通さ
れ、且つガイド孔16の上下寸法(ガイド孔16の天井
面と底面との間の寸法)は撓み空間13の上下寸法(ラ
ンス12の下面と撓み空間13の底面との間の寸法)と
同じ寸法に設定されている。
【0018】次に、リテーナ30について説明する。リ
テーナ30は、全体として左右方向に細長い形状をな
し、ハウジング10に対して仮係止位置(図3及び図4
を参照)と本係止位置(図5及び図6を参照)とに保持
されるようになっている。リテーナ30は、互いに平行
をなす上面板32、中間板33及び下面板34を、その
左右両端において互いに連結した形態の枠状本体部31
を備えている。この枠状本体部31はハウジング10の
差込み空間14内、即ち小キャビティ11Bと対応する
領域にガタ付きなく嵌入されるようになっている。ま
た、枠状本体部31の上面板32の下面及び中間板33
の下面には、夫々、各小キャビティ11Bと対応する複
数の抜止部35が突成されている。かかる枠状本体部3
1は小キャビティ11Bに挿入された小端子金具20B
を抜止めするために機能する。
【0019】また、リテーナ30には、ハウジング10
に差し込んだときにそのリテーナ30の姿勢を安定化さ
せる手段として上下一対のガイド部36が形成されてい
る。差込み空間14にリテーナ30を差し込むと、この
上下両ガイド部36がハウジング10内のガイド孔16
に対して上下方向へのガタ付きなく嵌入され、もって、
リテーナ30の差込み時には、そのリテーナ30は、ハ
ウジング10内において上下方向への遊動が規制された
状態で案内されるようになっている。
【0020】上側のガイド部36は、枠状本体部31の
中間板33からその全長に亘って前方にリブ状に突出す
るとともに、その突出部分に対して面一状をなし且つ枠
状本体部31の左端面から左方へ延出した形態とされて
いる。この上側のガイド部36のうち枠状本体部31の
の左端面から左方に突出した部分、即ちリテーナ30の
差込み方向における先端部は、上段の大キャビティ11
A内に挿入された大端子金具20Aを抜止めするための
抜止め機能部37となっている。この抜止め機能部37
は、上段の大キャビティ11Aの撓み空間13内に嵌入
可能となっている。
【0021】下側のガイド部36は、枠状本体部31の
下面板34からその全長に亘って前方にリブ状に突出す
るとともに、枠状本体部31の左端面から左方へ延出し
た形態とされている。この下側のガイド部36のうち枠
状本体部31の左端面から左方に突出した部分、即ちリ
テーナ30の差込み方向における先端部は、下段の大キ
ャビティ11A内に挿入された大端子金具20Aを抜止
めするための抜止め機能部37となっている。この抜止
め機能部37は、下段の大キャビティ11Aの撓み空間
13内に嵌入可能となっている。また、この下側の抜止
め機能部37には、リテーナ30が仮係止位置にあると
きにランス12の弾性撓みを許容するための逃がし部3
8が形成されている。
【0022】次に、本実施形態の作用を説明する。組付
けに際しては、まず、ハウジング10に対してリテーナ
30を差込み空間14に差し込むようにして仮係止位置
に組み付ける。このとき、枠状本体部31が差込み空間
14に嵌入されることでリテーナ30の前後方向の遊動
が規制されるとともに、リテーナ30のガイド部36が
ハウジング10のガイド孔16に嵌入することでリテー
ナ30の上下方向への遊動が規制される。
【0023】リテーナ30を仮係止位置に組み付けた状
態では、図4に示すように、枠状本体部31の各抜止部
35が小キャビティ11Bに対して右方に外れた位置、
即ち小キャビティ11Bの中間位置にあり、したがっ
て、各小キャビティ11Bに対して小端子金具20Bを
挿入することが可能となっている。また、上側の抜止め
機能部37は上段の大キャビティ11Aの撓み空間13
に対して右側へ外れた位置にあり、その撓み空間13内
へランス12が弾性撓みすることが可能となっている。
さらに、下側の抜止め機能部37は下段の大キャビティ
11Aは撓み空間13に対して右側へ外れるとともに、
逃がし部38が撓み空間13と対応する状態となり、こ
れにより、下段の大キャビティ11Aにおいてもランス
12が撓み空間13内へ弾性撓みすることが可能となっ
ている。
【0024】かかる状態で、各小キャビティ11Bに小
端子金具20Bを挿入するとともに、各大キャビティ1
1Aに大端子金具20Aを挿入する。このとき、小端子
金具20Bは抜止部35と干渉せずに正規の挿入位置ま
で挿入される。また、大端子金具20Aはランス12を
撓み空間13内に弾性撓み(図7を参照)させつつ正規
の挿入位置まで挿入され、大端子金具20Aが正規挿入
位置に達すると、ランス12が撓み空間13外へ外れた
位置に弾性復帰する(図8を参照)。
【0025】全ての端子金具20A,20Bの挿入が完
了したら、仮係止位置にあるリテーナ30を本係止位置
へ押し込む。すると、抜止部35が、小キャビティ11
B内に進出して、図9に示すように小端子金具20Bの
角筒部21Bの後端上縁の係止部26に対して後方から
係止し、この係止によって小端子金具20Bはリテーナ
30により抜止めされた状態となる。また、リテーナ3
0が本係止位置に押し込まれると、抜止め機能部37が
撓み空間13内に進入してランス12の下面と対応する
状態となる(図9を参照)。これにより、ランス12の
撓み空間13内への弾性撓み、即ち大端子金具20Aの
後方への抜けが規制される。以上により、本実施形態の
コネクタの組付けが完了し、各端子金具20A,20B
はリテーナ30によって抜止めされた状態に保持され
る。
【0026】上述のように本実施形態においては、差込
み時のリテーナ30の姿勢を安定化させるためのガイド
部36の差込方向先端部を、その差込方向奥側(左端
部)に配された大端子金具20Aに係止してその大端子
金具20Aを抜け止めするための抜止め機能部37とし
たことにより、ガイド部36は大端子金具20Aを抜け
止めする手段を兼用するものとなった。したがって、ガ
イド部と大端子金具を抜止めする手段とを別個に互いに
独立させた形態で設けた場合に比べると、リテーナ30
の形状の簡素化が図られている。また、ハウジング10
においても、大端子金具を抜け止めする手段を収容する
ための専用の孔部を穿設せずに済むので、形状の簡素化
が図られている。
【0027】また、大小2種類の端子金具20A,20
Bのうち小端子金具20Bを、リテーナ30の差込み方
向における手前側に配するとともに、大端子金具20A
を差込み方向における奥側に配し、小端子金具20Bを
抜止めするための抜止部35を、手前側の小端子金具2
0Bと奥側の大端子金具20Aとの寸法差によって生じ
るスペースを利用し、上下及び前後方向(即ち、リテー
ナ30の差込方向と直交する方向)において大端子金具
20Aと対応する位置に設けている。したがって、抜止
部を上下及び前後方向において大端子金具と対応しない
位置に配した場合に比べて、ハウジング10全体として
小型化が図られている。
【0028】また、小端子金具20Bと大端子金具20
Aとを比較すると、小端子金具20Bの角筒部21Bの
後端の係止部26の位置即ちリテーナ30の抜止部35
が係止する位置と、大端子金具20A側の撓み空間13
の位置即ちリテーナ30の抜止め機能部37の位置と
が、前後方向(端子金具20A,20Bの挿入方向)に
おいて大きく離間しないような位置関係となっている。
したがって、リテーナ30が大型化せずに済んでいる。
【0029】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではリテーナの差込み方向における
手前側に位置する小さい端子金具についてはその角筒部
の後端に抜止部を係止させることによって抜止めすると
ともに、奥側の大きい端子金具についてはランスの撓み
空間内に抜止め機能部を嵌入させることによって抜止め
するようにしたが、本発明によれば、手前側の端子金
具と奥側の端子金具の双方ともに、撓み空間に抜止部と
抜止め機能部を嵌入させることによって抜止めする、
手前側の端子金具と奥側の端子金具の双方ともに、角筒
部の後端に抜止部と抜止め機能部を係止させることによ
って抜止めする、手前側の端子金具については撓み空
間に抜止部を嵌入させることによって抜止めするととも
に、奥側の端子金具については角筒部の後端に抜止め機
能部を係止させることによって抜止めする、のいずれか
の抜止め形態とすることができる。
【0030】(2)上記実施形態ではリテーナの差込み
方向における手前側の小さい端子金具を配するとともに
奥側に大きい端子金具を配したが、本発明によれば、差
込み方向手前側にサイズの大きい端子金具を配し、奥側
にサイズの小さい端子金具を配してもよい。 (3)上記実施形態ではリテーナによって抜け止めされ
る端子金具が雌端子金具である場合について説明した
が、本発明によれば、リテーナによって抜け止めされる
端子金具が雄端子金具の場合にも適用することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のコネクタの斜視図
【図2】リテーナの斜視図
【図3】リテーナを仮係止位置まで差し込んだ状態の横
断面図
【図4】図3の部分拡大断面図
【図5】リテーナを本係止位置まで差し込んだ状態の横
断面図
【図6】図5の部分拡大断面図
【図7】リテーナが仮係止位置に差し込まれた状態の縦
断面図
【図8】リテーナが本係止位置に差し込まれた状態の縦
断面図
【図9】リテーナが本係止位置に差し込まれた状態の縦
断面図
【図10】小キャビティ、リテーナ、差込空間及びガイ
ド孔の関係をあらわす縦断面図
【図11】大キャビティ、リテーナ、差込空間及びガイ
ド孔の関係をあらわす縦断面図
【符号の説明】
10…ハウジング 12…ランス 13…撓み空間 16…ガイド孔 20A…大端子金具(大きい端子金具) 20B…小端子金具(小さい端子金具) 21A…角筒部 21B…角筒部 24…ランス孔 30…リテーナ 35…抜止部 36…ガイド部 37…抜止め機能部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大小2種類の端子金具が挿入されるハウ
    ジングに対し、その端子金具の挿入方向と交差する方向
    にリテーナを差し込み、そのリテーナによって前記端子
    金具を抜け止めするようになっており、 前記リテーナにはその差込み方向に沿ったガイド部が形
    成され、 前記ハウジングには、前記ガイド部を嵌通させることで
    差込み時に前記リテーナを案内するガイド孔が穿設され
    ているものにおいて、 前記2種類の端子金具は、前記リテーナの差込み方向に
    おける手前側の位置と奥側の位置とに分かれて配置さ
    れ、 前記リテーナには、前記手前側に配された端子金具に係
    止してその端子金具を抜け止めするための抜止部が形成
    され、 前記ガイド部におけるリテーナ差込方向先端部は、前記
    奥側に配された端子金具に係止してその端子金具を抜け
    止めするための抜止め機能部とされていることを特徴と
    するコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記大小2種類の端子金具のうち小さい
    側の端子金具が、前記リテーナの差込み方向における手
    前側に配されるとともに、大きい側の端子金具が差込み
    方向における奥側に配され、 前記抜止部が、リテーナ差込方向と直交する方向におい
    て前記大きい端子金具と対応するように配されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記端子金具の前端部には、外面にラン
    ス孔を有する角筒部が形成され、 前記ハウジングには、前記ランス孔に係止することで前
    記端子金具を抜止めするランスと、前記端子金具の挿入
    過程で前記ランスの弾性撓みを許容するための撓み空間
    が設けられ、 前記手前側の位置する小さい端子金具は、その角筒部の
    後端に前記抜止部が係止することによって抜け止めさ
    れ、 前記奥側に位置する大きい端子金具は、前記抜止め機能
    部が前記撓み空間に嵌入して前記ランスの弾性撓みを規
    制することによって抜け止めされる構成とされているこ
    とを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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