JP2003182068A - インクジェット印刷機のパラメータを決定する方法及びそのシステム - Google Patents

インクジェット印刷機のパラメータを決定する方法及びそのシステム

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JP2003182068A
JP2003182068A JP2002328451A JP2002328451A JP2003182068A JP 2003182068 A JP2003182068 A JP 2003182068A JP 2002328451 A JP2002328451 A JP 2002328451A JP 2002328451 A JP2002328451 A JP 2002328451A JP 2003182068 A JP2003182068 A JP 2003182068A
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JP2002328451A
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Michael J Piatt
マイケル・ジェイ・ピアット
Terry Wozniak
テリー・ウォズニアク
Wilson P Rayfield
ウィルソン・ピー・レイフィールド
Jennifer L Addis
ジェニファー・エル・アディス
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Kodak Versamark Inc
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】特定の基層に対して印刷システム上で印刷すべ
き画像を施すため適宜な直線化変態を決定する方法及び
システムの提供。 【解決手段】特定の基層に対し印刷システムで印刷すべ
き画像を適用するため適宜な直線化変態を選ぶことによ
りインクジェットの印刷システムのパラメータを決定す
るシステム及び方法が提供される。これらの変態は、漸
進的増分量にて適用することができ且つ印刷物に相応す
る増分的な視覚的影響を有する任意の変態とすることが
できる。例えば、トーンスケールの修正、インク上限値
の決定、アンダーカラー除去の量を含む、印刷機の多数
のパラメータをユーザが決定することを許容し、また、
ユーザが最適なグラフィック及び（又は）テキスト印刷
の質に対する適宜なインク量を特定することを許容す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の処理、より
具体的には、特別に指定した試験頁を視覚的に検査する
ことを通じてトーンスケールの変態を選ぶことにより印
刷システム上の画像を最適化することに関する。
【０００２】
【従来の技術】連続的トーン（白黒又はカラー）印刷を
行うデジタル印刷機用の色々な技術が既知である。従来
のオフセット印刷システムは、ドット利得の測定を通じ
てトーンの非直線性を修正する。ドット利得は、５０％
強さのドットのスポットサイズの増加率である。このド
ット利得は、印刷版の作成時に修正される。転写媒質と
印刷版との間の圧力を調節することにより更なる修正が
可能である。その目的は、印刷システム内の所定のイン
クの最も明るい部分から最も暗い影部分までの直線状の
トーンスケールを得ることである。
【０００３】高速度のデジタルインクジェット印刷シス
テムは、インクデータにより指定されるようにインクを
直接、基層に施す。特定のデジタル印刷システムにおい
て、基層に対しインクを直線状の諧調にて施しても直線
状の諧調のトーンの外観とはならない。この画像データ
は、特定の基層上にてトーンの直線性を実現し得るよう
に修正しなければならない。従来、適宜なデータ変態を
決定するため、多数の印刷したインク量から形成される
トーンを印刷し且つ測定することが必要であった。次
に、この変態を画像データに適用していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】典型的に、印刷システ
ムの形態及び基層は許容可能な最大のインク限界量の点
にて相違する。エッジの画成及び陰領域内の細部の損失
といったような、画像の質上の問題が生じる可能性があ
る。画像の質及びインクの乾燥時間は基層に応じて顕著
に相違する。印刷システムの状態及び基層の型式は規則
的に変化するため、トーンの曲線形状及びシステム内の
各インクに対するインクの上限値を再画成する新たなデ
ータの変態を決定することが必要となることがしばしば
である。
【０００５】所定のシステム及び基層上で印刷すべき画
像を施すため適宜な変態を決定し得ることが望ましい。
本発明は、特定の基層に対して印刷システム上で印刷す
べき画像を施すため適宜な直線化変態を決定することに
関する。これらの変態は、特定の印刷システム及び基層
上に印刷された一連の試験頁からの僅かなデータを使用
して決定される。試験頁から集められたデータは、ユー
ザが所定の基層に対する直線状のトーンスケールを発生
させるのに必要な変態を特定することを許容する。本発
明は、また、ユーザが高品質のテキストの印刷用に適宜
なインク量を特定し、また、基層に施される最大インク
量の限界値を設定することを許容する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の１つの側面によ
れば、特定の基層用の印刷装置上で印刷すべき画像を施
すため適宜な直線化変態を選ぶことによりインクジェッ
ト印刷システムのパラメータを決定するシステム及び方
法が提供される。これらの変態は、漸進的増分にて施す
ことができ、また、印刷物に相応する増分的な視覚的影
響を及ぼす任意の変態を備えることができる。本発明
は、また、ユーザが、例えば、トーンスケールの修正、
インクの上限値、アンダーカラー除去量の決定を含む、
印刷機用の多数のパラメータを選ぶことを許容し、ま
た、ユーザが最適なグラフィック及び（又は）テキスト
の印刷の質のための適正なインク量を特定することを許
容する。
【０００７】本発明のその他の目的及び有利な点は、以
下の説明、添付図面及び特許請求の範囲から明らかにな
るであろう。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は、既知の印刷システムに
て及び既知の基層上に印刷されたテキスト及び（又は）
グラフィック用の最適な変態を特定する簡単な方法を提
案する。本発明の方法は、予め画成した一組の印刷試験
紙を視覚的に検査することを通じて変態を求めるため使
用することができる。試験紙は、手順を行おうとする実
際のジョブデータと同一の印刷機の設定値にて印刷され
る。試験画像中の各型式のグラフィック及びテキストに
対し個別のマスター変態を決定することができる。更
に、特定のグラフィック又はテキストに対してマスター
変態から個別の一次カラー曲線を得ることができる。
【０００９】本明細書の一例としての部分は、以下、本
発明の着想を示す目的のため、トーンスケールを修正す
ることについて説明する。しかし、当該技術分野の当業
者には、本発明の着想はインクジェット印刷システムの
色々なその他のパラメータを決定するため適用可能であ
り、また、印刷物に対し相応する増分的な視覚的影響を
与える漸進的増分にて施すことのできる任意の変態が本
発明の着想の範囲に属することが理解されよう。
【００１０】多色のデジタル印刷機にて釣合ったカラー
を得るのに必要な適宜な一次元的トーンスケール変態を
決定することは骨の折れる作業である。精密な方法は、
システム内の各カラーに対するトーンスケールの全体を
印刷し且つ分光光度計により結果を測定することを含
む。この分光光度計のデータは、典型的に、多項値に一
致する。次に、画像データに施される入力／出力転写関
数が得られる。この転換関数は、システム内の各顔料に
対し印刷物の最も明るい部分から最も暗い影部分までの
直線状のトーンスケールの諧調を保証する。次に、画像
データの各カラー面に対し個別の変態が適用される。
【００１１】トーンの直線状諧調を得るのに必要な変態
は、インク／基層の組み合わせに極めて依存することが
分かった。このことは、高速度のデジタルインクジェッ
ト印刷システムの場合、特にそうである。これらのシス
テムにおいて、色々な強さ程度を得るため液滴分散技術
が使用される。大きく隔てられた僅かな液滴を使用して
ハイライト部分を形成する。互いに密に配置した多数の
液滴を使用してより暗い領域を形成する。
【００１２】印刷後で且つインクを乾燥させる前の滞在
時間は、個別のドットサイズに強力に影響を与える。一
方、このことは、印刷した用紙に形成されるカラーに大
きい影響を与える。２つ以上の一次インクからの液滴か
ら成る処理後のカラーは、１つ又はより多くの組成物に
起因してドットサイズが僅かに変化することに特に、敏
感である。このため、印刷機の通常の印刷速度にてイン
クの各々に対しトーンスケール変態を決定することが重
要である。
【００１３】本発明は、所定のシステム及び基層に印刷
すべき画像に適用するのに適宜な変態を決定する改良さ
れた方法を提供する。本発明は、テキストを印刷するの
に最適なインクの装填量を決定することを更に許容す
る。テキストの質を特に最適化するため特にテキストデ
ータ用に別個のデータ変態を有することは稀なことでは
ない。本発明に記載したシステム及び方法は、最大のグ
ラフィックのインク限界値及び最適なテキストの印刷イ
ンク量の双方を決定することを許容する。本発明の着想
及び教示は最適な曲線形状、及びビジネスグラフィッ
ク、写真、ラインアート等のような、特定型式のグラフ
ィックに対するインク限界値を特定し得るように拡張す
ることができることが当業者に理解され且つ認識されよ
う。この過程から得られるものは、印刷した画像にて直
線状のトーン応答性を実現するためシアン、マゼンタ、
黄及び黒（ＣＭＹＫ）入力データの１つ又はより多くの
一次元的変態を決定することである。
【００１４】従来の方法により正確な直線化トーンスケ
ールの修正曲線を得ることは有利であることがしばしば
であるが、こうすることが必ずしも実際的あり、また、
必要であるわけではない。直線化変態曲線の全部ではな
いにしても、その殆どは、良好に動作する単調な関数で
ある。更に、特定の印刷装置の場合、ある範囲の型式の
紙に対し実用的な変態の範囲を経験的に求めることがで
きる。この情報を与えれば、対象とする範囲を包含する
一連の曲線を得ることができる。
【００１５】インク／紙の印刷システムの特徴における
別の重要なパラメータは、インクの上限値を決定するこ
とである。殆どの紙は、同一の画素の位置にて一次イン
クの各々の全カバー範囲を取り扱うことはできない。ト
ーンスケールの較正曲線を使用してシステム内の個別の
一次インクの紙に対するインクの装填量を制限すること
ができる。この場合にも、多数の紙材料の最適な選択を
カバーし得るようにインク上限値の範囲を特定すること
が可能である。これらの可変値を組み合わせれば、その
一組が特定対のインク／紙に適した所定の一組の曲線を
作成することが可能となる。
【００１６】インクジェット印刷機に対するトーン修正
スケールパラメータを決定するため本発明の着想を適用
するとき、予め設定した一組の転写関数及びインクの上
限値を使用して印刷機のオペレータが、何らの複雑な測
定をすることなく適正な転写関数を特定することを可能
にする。システム内の一次カラーの各々に対し使用可能
な一組の直線化曲線を特定するため計測器は何ら不要で
ある。本発明は、印刷装置に対する典型的な用途を表わ
すグラフィックを含む特定の試験パターンを提案する。
特殊な試験パターンは、インクジェット印刷システム用
の多数のパラメータを決定するために適用することがで
きる。例えば、本発明の技術は、ＣＭＹデータを何らか
の比率の黒インクにて置換すること等によりアンダーカ
ラーの除去量を決定することができる。
【００１７】次に、図面を参照すると、図示する目的の
ため、図１には、カタログ、ダイレクトメール、本の出
版、及びビジネスフォームのような用途にて使用するこ
とを目的とするビジネスカラー印刷機用に考案された試
験パターン１０が図示されている。当業者は、異なる用
途を目的とする印刷システム用として異なるパターンが
より適することが認識されよう。最初に、多数の試験画
像の複写物を保持するジョブの全体を組み立てる。印刷
の一次カラーの各々に対し特徴的なトーンスケール変態
曲線及び（又は）インクの上限値を使用してジョブ内の
各頁が処理される。
【００１８】図１には、大きいテキスト及び小さいテキ
スト、連続的なトーン画像、ビジネスグラフィック、ラ
インアート、写真及びバーコードを含む、複数の異なる
型式の画像データを保持する典型的な試験パターンが示
してある。図２は、明確化の目的のため、その頁を作成
するのに使用されるトーン曲線の記述子を特定する。識
別コード１２は、図２に示すように、そのジョブ内の所
定の試験頁の各々を処理するために使用される組みの曲
線を特徴的に特定する。各型式のグラフィック及びテキ
ストに対し別個のマスター曲線を特定することができ
る。
【００１９】図３には、試験頁と関係させることのでき
る典型的な一群の曲線が図示されている。特定の印刷シ
ステムに対する実際的な曲線形状の範囲を包含する一群
のマスター曲線形状がある。これらの曲線は、典型的
に、所定の印刷システムに対する利用可能な基層を適正
にサンプリングすることに基づいて経験的に決定され
る。また、グラフィック及びテキストに対する一組の相
応するインクの上限値もある。これらの制限値は基層の
関数である。試験頁は実際の画像データを正確に表わす
グラフィック及びテキストを有する。一般に、印刷され
るインクが多ければ多い程、画像の外観は良好となる。
典型的に、テキストはグラフィックよりも多くのインク
で印刷することができる。ビジネスグラフィックはテキ
ストよりも少ないが、処理したカラー画像よりも多いイ
ンクにて印刷することができる。
【００２０】図３に図示したような特定の曲線形状は、
各インク／紙の組みに対し特定することができる。これ
らの変態は直線状のトーンスケールを形成するのに必要
である。所定の基層上に拡がったドットの量は、単位面
積当たり印刷した基層のインクの量の関数として印刷密
度を決定する。図３及び図４にて、Ｘ軸は８ビット入力
データの値であり、Ｙ軸はその後にラスター画像プロセ
ッサ（ＲＩＰ）で処理される出力の８ビットデータの値
である。ＲＩＰは印刷無しから最大密度まで単位面積当
たり増大する数の液滴を分配することによりトーンのス
ケールを形成する。ドットが拡がるとき互いに相互作用
する十分な液滴が存在するが、紙は未だインクで飽和さ
れていないから、中間トーンはドットの拡がりにより最
も影響を受ける。
【００２１】変数Ｘ１乃至Ｘｎは異なる基層における特
定のインクの動作を表わす異なる曲線に相応する。この
ため、Ｘ曲線はインク及び基層の関数に過ぎない。この
曲線は印刷すべきデータから独立している。変数Ｙ１乃
至Ｙｍが試験頁における特定型式のグラフィックに対す
るインク上限値のカットオフを表わす。例えば、試験画
像における連続的なトーン写真は、インクの上限値Ｙｍ
が泣出し、ショースルー及びしわを考慮することに基づ
くことを必要とする。別の紙において、インク上限値Ｙ
２が適当であろう。インクの上限値Ｚｏは同一の基層に
同一のインクでテキストを印刷するのに適していよう。
テキストのカバー範囲は、典型的に該テキストが占める
面積の僅か５％にしか過ぎない。グラフィックのカバー
範囲は、典型的に同一面積の約２５％に及ぶ。従って、
異なる印刷目的にはインクの上限値が相違することが適
していよう。別のファクタは、グラフィックは通常、全
４カラーにて印刷される一方、テキストは典型的に単一
のカラーでのみ印刷されることである。
【００２２】図４の曲線の軸は図３の曲線の軸と同一で
あるが、図４はその装置に対して一般的曲線又はマスタ
ー曲線から得られた装置の各インクに対する特定の曲線
に関する。インクの上限値は印刷される画像のデータの
型式の関数として印刷の質を検査することに基づく主観
的な測定値である。この曲線の全体的な形状が把握さ
れ、インクの上限値が特定されたならば、インク間の関
係が事前に既知である場合、装置内の各インクに対して
個別の曲線を求めることができる。例えば、黄色のイン
クが常に黒インクよりも約１０％多く拡がると決定され
たならば、特定の黄色及び黒インク曲線は、図３に特定
したマスター曲線の全体形状から決定することができ
る。図３及び図４の全体的な曲線形状Ｘｎは印刷すべき
データに基づいたインクの上限値Ｙ、Ｚを有する。カラ
ー１及びカラー２に対する特定のインク曲線は図４に誘
導量として図示されている。適宜なインクの上限値Ｙ、
Ｚは、マスター曲線に適合するように求めた曲線に追加
する必要がある。
【００２３】本発明の１つの特徴は、画像を形成すべき
データの型式に基づく多数のインクの上限値を使用する
ことである。オペレータは適宜な基層に印刷されたサン
プルの数から適宜な品質を特定するように要求される。
特定型式のグラフィックの最良のサンプルを特定した
後、その頁の頂部の記述子がその特定型式のグラフィッ
ク又はテキストに対するマスタートーン変態曲線を規定
する。
【００２４】システム内の個別インクが正確に同一の最
適なトーン変態曲線を共有しないことがしばしばであ
る。しかし、典型的に、システム内の個別のインクの応
答性の間の関係が分かる。この情報を知ることは、マス
ター曲線の選択に基づいて各カラーに対する最良の変態
を正確に予見することを可能にする。このことは、図４
に図示されている。システム内の２つの別個のインクに
対する適宜な変態はマスター曲線から得られる。この方
法を使用すれば、可能な限り最良の変態が選ばれる。
【００２５】本発明の方法及びシステムを適用すると
き、多岐に亙るインクジェット印刷機のパラメータを決
定することができる。最初に、一組の試験紙を形成し、
既知の印刷システムにより及び既知の基層に印刷する。
試験紙は複数の個別の用紙を保持する単一のトライアル
ジョブを備えることができ、用紙の各々は、頁の各々に
加えられる特定の画像の処理工程の結果として他方の用
紙の各々からデジタル式に特徴的な全体的な主題を保持
する。試験パターンは、例えば、試験印刷、プロセスカ
ラー印刷、バーコード印刷及び（又は）ビジネスグラフ
ィックのような任意の適宜な印刷種別を備えることがで
きる。１つのジョブにおける各頁に対する画像の処理工
程は、トーンスケールの修正変態、グラフィックのイン
ク上限値、テキストに対する最適なインク限界値及びそ
の他の同様の変態を色々に選ぶことを含むことができ
る。
【００２６】これらの試験紙は視覚的に検査し、少なく
とも１つの変態を特定する。視覚的検査技術は、グラフ
ィックの陰領域内の過剰な飽和、カラーの間の過剰な泣
出し、テキストエッジの不良な画成、基層の裏側へのシ
ョースルー等を対象とすることができる。変態は漸進的
増分にて適用することができ、また、既知の基層に相応
する増分的な視覚的影響力を有する任意の変態とするこ
とができる。この情報により、試験紙における各型式の
グラフィックス及び（又は）テキストに対する個別のマ
スター変態は、既知の印刷システムにおける既知の基層
に対する印刷の質を最適にし得るよう選ぶことができ
る。
【００２７】上述したように、最適な変態は、典型的
に、インク、基層及び画像データの型式の関数である。
マスター変態は、これら変数の各々を検討することで求
められる。本発明の着想を更に適用することで、マスタ
ーに基づき且つシステム内のインク間の既知の関係に基
づき個別のカラー変態を決定することを可能にする。適
宜な名称が特定されたならば、完全な変態をデータベー
スからアクセスし、実際の画像データを印刷する前に、
画像の処理ワークフロー内の適宜な箇所に挿入すること
ができる。
【００２８】既知の組みのインクにて印刷された既知の
基層の典型的なグラフィックスに対するマスタートーン
曲線を視覚的に選ぶことに基づいて、インクの各々に対
し個別のトーン曲線を形成することができる。適宜なデ
ータ処理アルゴリズムは、印刷速度、乾燥機の温度、仕
上げ装置（過剰なインクは、給紙装置、積重ね装置、折
畳み装置等の信頼性に影響を与える紙に関連した問題を
生じることがある）、システム内の顔料の数（スポット
カラー又は完全処理カラー）等のような所定の組みの印
刷状態に対し特定することができる。
【００２９】本発明は、特定の基層に対し印刷システム
にて印刷すべき画像に適用するため適宜な直線状化変態
を決定するシステム及び方法を提供するものである。こ
れらの変態は、特定の印刷システム及び基層に印刷され
た一連の試験頁から制限されたデータを使用して決定さ
れる。これらの試験頁から集められたデータは、ユーザ
が所定の基層に対する直線状のトーンスケールを発生さ
せるのに必要な変態を特定することを許容する。本発明
はまた、ユーザが基層に付与されるインクの最大量を制
限することを許容し、またユーザが最良品質のテキスト
の印刷に適したインク量を特定することを許容する。
【００３０】インクジェット印刷機のパラメータを決定
するシステム及び方法は、試験パターンを形成すること
と、漸進的増分量にて付与することのできる調節パラメ
ータと、画像に対し相応する増分的な視覚的影響を与え
る調節パラメータとを有する画像変態を画成することと
を含む。調節パラメータは、テキストを印刷するときの
最大インク量、グラフィックを印刷するときの最大イン
ク量及び（又は）中間トーンのインク量に影響を与え
る。
【００３１】次に、作成された試験画像の各々が調節パ
ラメータの明確な値を有するように調節パラメータの値
を使用して、試験画像を形成し得るよう画像の変態を試
験パターンに適用する。試験画像の各々を作成するため
に使用した調節パラメータの値を特定し、次に、試験画
像の一組の試験紙を形成し、既知の印刷システムにて及
び既知の基層に印刷する。例えば、グラフィックスの陰
領域の過剰な飽和、印刷した試験紙のカラーの間の過剰
な泣出し、テキストのエッジの不良な画成、基層の反対
側に対する印刷画像のショースルー及び（又は）印刷し
た画像のしわについてこれらの試験画像を視覚的に検査
する。既知の印刷システム及び既知の基層における好ま
しい画像の質を有する試験画像を特定し、調節パラメー
タに対する好ましい変態パラメータの値を画成し、１つ
の好ましい変態を画成する。好ましい変態は、調節パラ
メータの好ましい変態パラメータの値と共に適用し、既
知の印刷システムにおける既知の基層に対する印刷の質
を最適にする。
【００３２】図示した試験作ジョブは一連の画像及び関
係するコードを保持する。コードは印刷過程の前に画像
変態に対する設定値を特定する。最も重要なことは、こ
れら作業を実現するため特殊な装置が不要な点である。
所定の組みの判断基準に対して画像を視覚的に検査する
ことにより、適宜な画像の設定値を特定することができ
る。
【００３３】特に、その特定の好ましい実施の形態に関
して本発明を詳細に説明したが、本発明の精神及び範囲
内で改変例及び変更例を具体化することが可能であるこ
とが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図１】カタログ、ダイレクトメール、本の出版及びビ
ジネスフォームのような用途にて使用することを目的と
するビジネスカラー印刷機用に考案された試験パターン
の図である。
【図２】ジョブ時所定の各試験頁を処理するために使用
される曲線の組みを特徴的に特定すべく識別コードを使
用する状態を示す図である。
【図３】試験頁と関係させることができる典型的な一群
の曲線の図である。
【図４】マスター曲線の選択に基づいて各カラーに対し
最良の変態を予見するグラフ図である。
【符号の説明】
１０ 試験パターン １２ 識別コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テリー・ウォズニアク アメリカ合衆国オハイオ州45502，スプリ ングフィールド，フェアフィールド・パイ ク 3222 (72)発明者 ウィルソン・ピー・レイフィールド アメリカ合衆国オハイオ州45459，センタ ーヴィル，スプリングツリー・コート 1969 (72)発明者 ジェニファー・エル・アディス アメリカ合衆国オハイオ州45409，デイト ン，ストーンミル 339 Ｆターム(参考） 2C056 EA09 EB27 EC42 EC72 EC76 2C061 AQ05 AR01 KK25 KK26 KK27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 インクジェット印刷機のパラメータを決
    定する方法において、 既知の印刷システムにて既知の基層に印刷された印刷画
    像から成る一組の試験紙を形成する工程と、 一組の印刷した試験紙を視覚的に検査する工程と、 漸進的増分量にて適用することのできる少なくとも１つ
    の変態であって、既知の基層における印刷した画像に対
    し相応する増分的な視覚的影響を有する少なくとも１つ
    の変態を特定する工程と、 既知の印刷システムにおける既知の基層に対する印刷の
    質を最適にし得るように試験紙の各印刷型式に対する個
    別のマスター変態を決定する工程とを備える、方法。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の方法において、一組の
    試験紙を形成する工程が、複数の個別の用紙を有する単
    一のトライアルジョブを形成する工程を備える、方法。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載の方法において、スポッ
    ト又は処理したカラーシステムの個別のカラー変態がマ
    スター変態を選ぶことにより求められる、方法。
  4. 【請求項４】 インクジェット印刷機のパラメータを決
    定する方法において、 試験パターンを形成する工程と、 漸進的増分量にて適用することのできる少なくとも１つ
    の調節パラメータであって、画像に対する相応する増分
    的な視覚的影響を有する少なくとも１つの調節パラメー
    タを有する画像変態を画成する工程と、 少なくとも１つの調節パラメータの複数の値を使用して
    試験画像を形成すべく画像変態を試験パターンに適用
    し、各々が少なくとも１つの調節パラメータの別個の値
    を有する複数の試験画像が作成されるようにする工程
    と、 試験画像の各々を作成するために使用した少なくとも１
    つの調節パラメータの値を特定する工程と、 既知の印刷システムにより及び既知の基層に印刷され
    た、試験画像の一組の試験紙を形成する工程と、 一組の印刷した試験画像を視覚的に検査する工程と、 既知の印刷システム及び既知の基層における好ましい印
    刷の質を有する試験画像を特定する工程と、 特定された試験画像における特定手段を使用して、少な
    くとも１つの調節パラメータに対する好ましい変態パラ
    メータの値を画成し、１つの好ましい変態を画成する工
    程と、 少なくとも１つの調節パラメータの好ましい変態パラメ
    ータの値を有する好ましい変態を適用して既知の印刷シ
    ステムにおける既知の基層に対する印刷の質を最適にす
    る工程とを備える方法。
  5. 【請求項５】 請求項４に記載の方法において、少なく
    とも１つの調節パラメータがテキスト印刷時の最大イン
    ク量に影響を与える、方法。
  6. 【請求項６】 請求項４に記載の方法において、少なく
    とも１つの調節パラメータがグラフィック印刷時の最大
    インク量に影響を与える、方法。
  7. 【請求項７】 請求項４に記載の方法において、少なく
    とも１つの調節パラメータが中間トーンのインク量に影
    響を与える、方法。
  8. 【請求項８】 インクジェット印刷機のパラメータを決
    定するシステムにおいて、 試験パターンと、 漸進的増分量にて適用することのできる少なくとも１つ
    の調節パラメータであって、画像に対する相応する増分
    的な視覚的影響を有する少なくとも１つの調節パラメー
    タを備える画像変態と、 少なくとも１つの調節パラメータの複数の値を使用して
    試験画像を形成すべく画像変態を試験パターンに適用
    し、各々が少なくとも１つの調節パラメータの別個の値
    を有する複数の試験画像が作成されるようにする手段
    と、 試験画像の各々を作成するために使用した少なくとも１
    つの調節パラメータの値を特定する手段と、 既知の印刷システムにて及び既知の基層に印刷された、
    試験画像の一組の試験紙を形成する手段と、 一組の印刷した試験画像を視覚的に検査する手段と、 既知の印刷システム及び既知の基層における好ましい印
    刷の質を有する試験画像を特定する手段と、 少なくとも１つの調節パラメータに対する好ましい変態
    パラメータの値を画成し、１つの好ましい変態を画成す
    る手段と、 少なくとも１つの調節パラメータの好ましい変態パラメ
    ータの値を有する好ましい変態を適用して既知の印刷シ
    ステムにおける既知の基層に対する印刷の質を最適にす
    る手段とを備えるシステム。
  9. 【請求項９】 請求項８に記載のシステムにおいて、試
    験パターンが複数の印刷種別を備える、システム。
  10. 【請求項１０】 請求項９に記載のシステムにおいて、
    複数の印刷種別が、試験印刷、プロセスカラー印刷、バ
    ーコード印刷及びビジネス画像から成る群から選ばれた
    印刷を備える、システム。
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