JP2003179930A - 動オブジェクト抽出方法及び抽出装置 - Google Patents

動オブジェクト抽出方法及び抽出装置

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JP2003179930A JP2001376299A JP2001376299A JP2003179930A JP 2003179930 A JP2003179930 A JP 2003179930A JP 2001376299 A JP2001376299 A JP 2001376299A JP 2001376299 A JP2001376299 A JP 2001376299A JP 2003179930 A JP2003179930 A JP 2003179930A
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Bunto Tei
文 濤 鄭
Masahide Naemura
昌秀 苗村
Toshihiko Misu
俊彦 三須
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Nippon Hoso Kyokai NHK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影領域が所望の背景をカバーすることがで
き、かつ、動オブジェクトが映像上で一定の大きさをも
つことが可能となる動オブジェクト抽出方法及び抽出装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 複数の固定背景映像カメラの映像信号か
ら動オブジェクトを抽出し、放送映像カメラの撮影映像
にマッピングして動オブジェクトの抽出を行う動オブジ
ェクト抽出方法であって、前記複数の固定背景映像カメ
ラ間で重複した映像信号の領域から得られた動オブジェ
クトを同定する同定段階と、異なる固定背景映像カメラ
の映像信号から同一の動オブジェクトが抽出された場合
に、前記背景映像カメラの画面の中心と前記動オブジェ
クトの重心との距離が最小となる背景映像から抽出され
た動オブジェクトを選択する選択段階と、前記選択段階
で選択された動オブジェクトの領域を前記放送映像カメ
ラの撮影映像にマッピングすることにより動オブジェク
トの抽出を行う抽出段階とを備えることにより上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動オブジェクト抽
出方法及び抽出装置に係り、特に、オブジェクト画像符
号化やオブジェクト連動型データ放送システムを実現す
るために映像内の動オブジェクトの抽出を行う動オブジ
ェクト抽出方法及び抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オブジェクトベースの画像符号化やオブ
ジェクトに連動した映像を放送する連動型データ放送シ
ステムを実現するために、映像から意味のある又は動き
のあるオブジェクトを抽出することは必要不可欠な技術
となっている。
【0003】従来の動オブジェクト抽出方法は、クロマ
キーにおける背景のように特別の仕掛けを必要とするも
のや、レンジファインダの特別センサを必要とするもの
等がある。
【0004】一方、通常のカメラ等によって取得された
自然画像からオブジェクトを切り出す技術としては、輝
度・色情報や動きベクトル場に基づいて画像を領域分解
する方法や、人間がおおよその位置・輪郭を与え、その
エッジ情報に基づいてオブジェクトを切り出す方法等が
あるが、その中でも輝度値の時間方向の統計情報を用い
て背景と前景とを分離することによりオブジェクトを抽
出する背景差分オブジェクト抽出法は最も安定してお
り、この目的に適している。
【0005】また、従来の動オブジェクト抽出法の実施
においては、カメラが固定していなければならず、実際
の放送映像の撮影ではパン、チルト、ロール、ズーム、
フォーカス、ドリー等の様々なカメラ操作が行われるた
め、使用に対して制限条件があった。しかしながら、例
えば、本発明者の発明に係る特願2001−19607
7号出願に記載されているように、撮影時に放送映像カ
メラと別に、1台の固定の背景映像カメラを設置し、背
景映像から動オブジェクトの抽出を行い、更にフレーム
毎に前記放送映像カメラの繰作パラメータ(パン角度、
チルト角度、ロール角度、ズーム比、フォーカス量、ド
リー量)を計測し、計測したパラメータと背景映像から
の抽出結果を用いて放送映像内の動オブジェクトの抽出
を行う方法がある。これにより、放送映像からの動オブ
ジェクトの抽出を、固定カメラで撮影した背景映像から
動オブジェクトを抽出し、前記固定カメラと前記背景映
像カメラとの2カメラ映像間のオブジェクト領域を射影
変換処理ことにより、背景映像からの高精度の動オブジ
ェクトが抽出でき、また、2カメラ映像間の動オブジェ
クト領域の射影変換処理が単純な座標変換処理(マッピ
ング)であるため、放送映像からの動オブジェクトの抽
出を高精度に行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放送映
像内の動オブジェクトの輪郭に一定の精度を持たせるた
めには、背景映像内の動オブジェクトが一定の大きさを
有することが必要である。また、1台の背景映像カメラ
では、実際の背景映像カメラの画角や撮影距離に仕様上
もしくは運用上の制限が生じてしまい、広画角で撮影し
なければならないものには対応することができない。こ
れらのことから、1台の背景映像カメラでは所望の背景
をカバーすることができない。また、動オブジェクトの
輪郭について十分な精度を確保できないことがある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みなされたもので
あり、撮影時に複数の背景映像カメラを設置し、前記複
数の背景映像カメラからの映像を繋ぎ合わせることで所
望の背景をカバーするような構成にし、背景映像カメラ
の撮影領域が所望の背景をカバーしながら動オブジェク
トが映像上で一定の大きさをもつことにより、高精度な
動オブジェクトの抽出を行うことができる動オブジェク
ト抽出方法及び抽出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するた
めの手段を採用している。
【0009】請求項1に記載された発明は、複数の固定
背景映像カメラの映像信号から動オブジェクトを抽出
し、放送映像カメラの撮影映像にマッピングして動オブ
ジェクトの抽出を行う動オブジェクト抽出方法であっ
て、前記複数の固定背景映像カメラ間で重複した映像信
号の領域から得られた動オブジェクトを同定する同定段
階と、異なる固定背景映像カメラの映像信号から同一の
動オブジェクトが抽出された場合に、前記背景映像カメ
ラの画面の中心と前記動オブジェクトの重心との距離が
最小となる背景映像から抽出された動オブジェクトを選
択する選択段階と、前記選択段階で選択された動オブジ
ェクトの領域を前記放送映像カメラの撮影映像にマッピ
ングすることにより動オブジェクトの抽出を行う抽出段
階とを有することを特徴とする。
【0010】請求項1記載の発明によれば、複数の固定
背景映像カメラを用いることで、所望の背景をカバーす
ることができる。また、動オブジェクトの重心と画面の
中心の距離が最小となる背景映像を選択し、選択された
背景映像内の動オブジェクトを放送映像にマッピングす
ることにより動オブジェクトが一定の大きさをもつこと
ができ、抽出精度を向上させることができる。
【0011】請求項2に記載された発明は、前記同定段
階は、前記複数の固定背景映像カメラから撮影された映
像信号から抽出した動オブジェクトの実空間における重
心間の距離が、異なる背景映像間で所定の閾値以下のも
ので、かつ他の動オブジェクトとの重心間の距離と比較
して最小のものを同一の動オブジェクトとすることを特
徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、背景映像の
重複領域に存在する動オブジェクトが同一の動オブジェ
クトであるか否かを容易に認識することができる。
【0013】請求項3に記載された発明は、複数の固定
背景映像カメラの映像信号から動オブジェクトを抽出
し、放送映像カメラの撮影映像にマッピングして動オブ
ジェクトの抽出を行う動オブジェクト抽出装置であっ
て、前記複数の固定背景映像カメラ間で重複した映像信
号の領域から得られた動オブジェクトを同定する同定部
と、異なる固定背景映像カメラの映像信号から同一の動
オブジェクトが抽出された場合に、前記背景映像カメラ
の画面の中心と前記動オブジェクトの重心との距離が最
小となる背景映像から抽出された動オブジェクトを選択
する選択部と、前記選択部で選択された動オブジェクト
の領域を前記放送映像カメラの撮影映像にマッピングす
ることにより動オブジェクトの抽出を行う抽出部とを有
することを特徴とする。
【0014】請求項4に記載された発明は、前記同定部
は、前記複数の固定背景映像カメラから撮影された映像
信号から抽出した動オブジェクトの実空間における重心
間の距離が、異なる背景映像間で所定の閾値以下のもの
で、かつ他の動オブジェクトとの重心間の距離と比較し
て最小のものを同一の動オブジェクトとすることを特徴
とする。
【0015】請求項3から4に記載された発明によれ
ば、請求項1又は2に記載の動オブジェクト抽出方法に
適した抽出装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明における動オブジェクト抽
出装置の一実施例の構成図である。図1の動オブジェク
ト抽出装置は、カメラキャリブレーション回路1と、動
オブジェクト抽出・追跡・同定回路2と、自動切換え回
路3と、放送映像動オブジェクト抽出回路4とを備える
よう構成されている。
【0018】図1において、カメラキャリブレーション
回路1は、3次元空間で座標位置が明確なターゲット点
と、それに対応した画像上での点の座標とを用いて焦点
距離、光軸と画像面との交点である画像中心位置、及び
レンズの歪曲収差等のカメラ内部パラメータを求める。
また、カメラの位置、姿勢を推定する。
【0019】動オブジェクト抽出・追跡・同定回路2
は、夫々の背景映像から動オブジェクトを抽出・追跡
し、シーン内の同一の動オブジェクトに対応するもの
に、同一の識別番号(ID)を付与する。
【0020】自動切換え回路3は、抽出した動オブジェ
クト領域を放送映像にマッピングする際に複数の背景映
像から得られる同一の動オブジェクトの中から最適な動
オブジェクトを抽出できるように背景映像を選択する。
【0021】また、放送映像動オブジェクト抽出回路4
は、自動切換え回路3に供給される動オブジェクト領域
を放送映像にマッピングする。
【0022】上述の内容により、設置した固定カメラ分
の撮影距離を確保することができ、また、背景映像から
高精度な動オブジェクトの抽出が可能となる。
【0023】次に、動作について詳細に説明する。
【0024】図2は、複数の背景映像カメラの撮影範囲
の関係を示す一例の図である。
【0025】本実施形態において、図2のように複数の
背景映像カメラから夫々撮影された映像を繋ぎ合わせる
ことで、放送映像カメラの撮影可能な範囲をカバーする
ように適切な位置、方向、画角で背景映像カメラを設置
して固定する。図2では、一例として背景映像カメラの
数NをN=3とするが、カメラの台数はこの限りではな
い。また、設置した全てのカメラの動作を同期させて撮
影を行い、映像信号を出力する。
【0026】カメラキャリブレーション回路1は、スポ
ーツ会場に描かれる白線の交点等のような特徴となる点
とその画像座標を用いてカメラの内部パラメータと位
置、姿勢を推定する。
【0027】本実施形態では、動オブジェクトが3次元
空間中の1つの平面にあると仮定し、キャリブレーショ
ンに用いる特徴点として前記平面内にあるものを用い
る。この場合、3次元空間中の点と画像上の点とは1対
1の射影関係をもつ。なお、キャリブレーションはカメ
ラ設置後に行う。また、放送映像カメラに対し予めレン
ズの状態毎に内部パラメータを求めてテーブルに保存し
ておく。
【0028】なお、前述の推定方法の具体的な内容につ
いては、例えば、本発明者の発明に係る特開2001−
86392号公報に記載されているように、カメラにカ
メラの位置、姿勢、及びレンズの状態を計測する夫々の
センサを取り付け、撮影を行う際にこれらのカメラ操作
パラメータを映像信号と同期して取得すると共に、カメ
ラのキャリブレーションにより予め求めておいたカメラ
の内部パラメータの供給を受けてカメラの動きに対応し
た動画像の動き推定を行う推定方法等を用いる。
【0029】抽出・追跡・同定回路2では、まず、各背
景映像に対し、背景差分法を用いて動オブジェクトの抽
出を行う。本実施形態においては、背景差分オブジェク
ト抽出法として境田らの手法(境田ら、“背景差分によ
る動オブジェクト抽出手法の検討”、1999年電子情
報通信学会総合大会)を用いる。
【0030】ここで、前記背景差分による動オブジェク
ト抽出手法について、その概要を説明する。
【0031】まず、画像の各画素に対する時間方向輝度
値ヒストグラムの最頻値として背景画像を得る。次に、
各フレームの画像と背景画像との差分をとり、差分によ
って画像を次の条件により、3種類の領域の画素に分類
する。 (1)差分が、ある閾値Thを超える画素を動オブジェ
クトとする。 (2)差分が、ある閾値Tl(Tl<Th)以下の画素
を背景領域とする。 (3)背景領域、動オブジェクトのどちらにも属さない
画素を未確定領域とする。
【0032】なお、前記閾値Th及び閾値Tlは差分の
統計情報に基づいて決定される。最後に、未確定領域を
動オブジェクト或いは背景領域に属させるために、マー
カ付きwatershedを施す。また、watershedには、各フレ
ームのエッジ画像を用いるものとする。
【0033】次に、各フレームで抽出した動オブジェク
トについて、前後のフレームの関係から動オブジェクト
の追跡を行い、時間方向の関連付けを行う。なお、追跡
方法としては、例えば、本発明者の発明に係る特願20
01−166525号出願に記載されている手法を用い
ることにより、映像における雑音、オブジェクトの変
形、オブジェクト間の掩蔽、オブジェクトの出現・消滅
が生じ得る映像入力に対してオブジェクトの検出・追跡
を行うことができる。
【0034】ここで、前述した検出・追跡の方法につい
て、フローチャートを用いて説明する。
【0035】図3は、動オブジェクトの検出・追跡方法
を説明するためのフローチャートの一例である。
【0036】特願2001−166525号出願に記載
の動(映像)オブジェクトの検出・追跡方法は、まず、
映像信号を前景領域と背景領域とに領域分割を行い、前
景形状信号を生成(S1)する。次に、前記映像信号と
前記前景形状信号の1以上から少なくとも映像オブジェ
クトを特徴づける情報及び座標情報を含んだ画像特徴量
信号を抽出(S2)する。
【0037】次に、映像情報と推定位置・形状情報とか
ら特徴照合領域を絞り込み(S3)、前記特徴照合領域
と、画像特徴量信号とオブジェクト特徴データベース内
の各映像オブジェクトの位置・形状情報を示すオブジェ
クト存在領域情報と前記オブジェクト存在領域情報の信
頼の度合いを示す信頼度hとを生成(S4)し、前記オ
ブジェクト存在領域情報と前記信頼度hとに基づいて、
現時点での映像オブジェクトの位置及び形状を推定し、
推定位置・形状情報を生成(S5)する。
【0038】その後、前記推定位置・形状情報の監視
(S6)を行い、映像オブジェクトのフレームアウト又
は消滅を検出した場合は、オブジェクト特徴データベー
ス内の画像特徴量からフレームアウト又は消滅した映像
オブジェクトの識別番号に対応するレコードを削除(S
7)する。
【0039】前記識別番号の映像オブジェクトに関する
照合の信頼度hを監視(S8)して、信頼度hが予め定
められた数値範囲に至ったことを検出した場合、オブジ
ェクト特徴データベース内の画像特徴量の要素である識
別番号の映像オブジェクトの画像及び領域形状と、映像
オブジェクト内の色ベクトルの平均及び共分散と、映像
オブジェクト外の色ベクトルの平均及び共分散とを再計
算して更新(S9)する。
【0040】上述のS3〜S9までの動作をオブジェク
ト特徴データベースに蓄積されている映像オブジェクト
の数分、繰り返し実行(S10)する。
【0041】次に、前記推定位置・形状情報で示される
各映像オブジェクトの存在領域と前景形状信号とを比較
(S11)して、新規映像オブジェクトを検出した場合
は、オブジェクト特徴データベース内の画像特徴量に新
たな固有の識別番号をもつ新たなレコードを追加(S1
2)する。
【0042】S1〜S12までの動作は、1フレームの
映像オブジェクト検出動作であるため、オブジェクトの
動きを追跡する場合は、S1〜S12までの動作を連続
したフレームの数分、繰り返し実行(S13)すること
で、追跡を行うことができる。
【0043】ここで、本発明においては、複数の背景映
像カメラを用いて撮影するため、背景映像カメラの撮影
部分が重なる領域(図2におけるグレー領域)が存在す
る。そのような領域においては、シーン内の同一の動オ
ブジェクト(図2における動オブジェクト21)が複数
の背景映像に抽出、追跡される。
【0044】前述の問題に対応するため、背景映像間で
動オブジェクトを同定し、シーン内で同一と判断された
動オブジェクトに同一の識別番号を付与する。
【0045】ここで、n番目の背景映像から抽出したk
番目のオブジェクトをOBJnkとする。まず、各々の
OBJnkを、上述した本発明者の発明に係る特願20
01−196077号出願に記載されているように、実
空間中の平面内にマッピングし、夫々のオブジェクトを
OBJnkとする。次に、2つのオブジェクトOBJ
n1k1とOBJn2k2は以下の条件が満たされれば
シーン内で同一オブジェクトであると判定する。
【0046】 D(C(OBJn1k1),C(OBJn2k2))≦D ・・・(1) かつ D(C(OBJn1k1),C(OBJn2k2))<D(C(OBJn1k ),C(OBJn2k)),n≠n,k≠k ・・・(2) ここで、C(X)はオブジェクトXの重心、D(X,
Y)は点X、Yの間の距離を表す。
【0047】条件式(1)はOBJn1k1とOBJ
n2k2の重心間の距離が、ある閾値D以下であるこ
とを意味する。本実施例では、一例として、閾値D
オブジェクトの物理的大きさの横方向の長さの2分の1
に設定するが閾値の値はこの限りではない。
【0048】また、条件式(2)は、n番目の背景映
像に式(1)を満たすオブジェクトが複数存在する場
合、OBJn2k2の重心位置が他のオブジェクトより
もOBJn1k1の重心位置に近いことを意味する。
【0049】上述した処理を全てのOBJnkに対して
行った後、シーン内の各動オブジェクトに一意の識別番
号を付与する。識別番号を付与することで、複数の背景
映像カメラから撮影された同一の動オブジェクトを認識
することができる。
【0050】自動切換え回路3は、シーン内の同一動オ
ブジェクトが複数の背景映像から抽出された場合、放送
映像へマッピングする際にどの背景映像を用いるかを決
める回路である。本実施形態では、複数の背景映像から
抽出された、シーン内の同一のものに対応する動オブジ
ェクトについて、動オブジェクトの重心と、その動オブ
ジェクトを有する複数の背景映像の画面の中心との距離
を計算し、この距離が最小となる背景映像を用いて動オ
ブジェクトを放送映像にマッピングする。このため、放
送映像の同一画面内の複数の動オブジェクトは異なる背
景映像からマッピングされて生成されることもある。
【0051】放送映像動オブジェクト抽出回路4は、自
動切換え回路3で選択された背景映像の動オブジェクト
抽出結果と、カメラキャリブレーション回路1で供給さ
れるカメラ内部パラメータと、放送映像カメラにより供
給されるカメラ操作パラメータを用いて放送映像の動オ
ブジェクト抽出を行う回路部分である。
【0052】ここでの処理は、上述した本発明者の発明
に係る特願2001−196077号出願に記載されて
いるように、カメラ操作パラメータとカメラ内部パラメ
ータを用いて背景映像の動オブジェクトの領域を放送映
像にマッピングすることで、放送映像の動オブジェクト
を一意のID付きで抽出することができる。
【0053】上述のように本発明は、動オブジェクト抽
出方法において、撮影時に放送映像カメラと複数の背景
映像カメラを設置して、各背景映像からシーン内の動オ
ブジェクトを抽出し、背景映像間で動オブジェクトを同
定して、背景映像を適切に切換えて用いることにより、
動オブジェクトを放送映像へマッピングし、高精度な動
オブジェクトの抽出を行うことができる。
【0054】また、複数の背景映像カメラを用いること
でフレームイン、フレームアウトに影響されずに撮影領
域が所望の背景をカバーすることができ、かつ、動オブ
ジェクトが映像上で一定の大きさをもつことが可能とな
る。また、動オブジェクトの輪郭について十分な精度を
確保することができる。
【0055】また、オブジェクトベースの画像符号化や
オブジェクトと連動した映像を放送する連動型データ放
送システムを実現することができる。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、撮影領域
が所望の背景をカバーすることができ、かつ、動オブジ
ェクトが映像上で一定の大きさをもつことが可能となる
動オブジェクト抽出方法及び抽出装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における動オブジェクト抽出装置の一実
施例の構成図である。
【図2】複数の背景映像カメラの撮影範囲の関係を示す
一例の図である。
【図3】動オブジェクトの検出・追跡方法を説明するた
めのフローチャートの一例である。
【符号の説明】
1 カメラキャリブレーション回路 2 動オブジェクト抽出・追跡・同定回路 3 自動切換え回路 4 放送映像動オブジェクト抽出回路 21 動オブジェクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三須 俊彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C022 AB61 AB62 AB63 AB68 5C059 MB04 MB12 MB21 PP04 PP28 PP29 SS14 UA02 UA05 UA38 5L096 FA02 GA08 HA01 JA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の固定背景映像カメラの映像信号か
    ら動オブジェクトを抽出し、放送映像カメラの撮影映像
    にマッピングして動オブジェクトの抽出を行う動オブジ
    ェクト抽出方法であって、 前記複数の固定背景映像カメラ間で重複した映像信号の
    領域から得られた動オブジェクトを同定する同定段階
    と、 異なる固定背景映像カメラの映像信号から同一の動オブ
    ジェクトが抽出された場合に、前記背景映像カメラの画
    面の中心と前記動オブジェクトの重心との距離が最小と
    なる背景映像から抽出された動オブジェクトを選択する
    選択段階と、 前記選択段階で選択された動オブジェクトの領域を前記
    放送映像カメラの撮影映像にマッピングすることにより
    動オブジェクトの抽出を行う抽出段階とを有することを
    特徴とする動オブジェクト抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記同定段階は、 前記複数の固定背景映像カメラから撮影された映像信号
    から抽出した動オブジェクトの実空間における重心間の
    距離が、異なる背景映像間で所定の閾値以下のもので、
    かつ他の動オブジェクトとの重心間の距離と比較して最
    小のものを同一の動オブジェクトとすることを特徴とす
    る請求項1に記載の動オブジェクト抽出方法。
  3. 【請求項3】 複数の固定背景映像カメラの映像信号か
    ら動オブジェクトを抽出し、放送映像カメラの撮影映像
    にマッピングして動オブジェクトの抽出を行う動オブジ
    ェクト抽出装置であって、 前記複数の固定背景映像カメラ間で重複した映像信号の
    領域から得られた動オブジェクトを同定する同定部と、 異なる固定背景映像カメラの映像信号から同一の動オブ
    ジェクトが抽出された場合に、前記背景映像カメラの画
    面の中心と前記動オブジェクトの重心との距離が最小と
    なる背景映像から抽出された動オブジェクトを選択する
    選択部と、 前記選択部で選択された動オブジェクトの領域を前記放
    送映像カメラの撮影映像にマッピングすることにより動
    オブジェクトの抽出を行う抽出部とを有することを特徴
    とする動オブジェクト抽出装置。
  4. 【請求項4】 前記同定部は、 前記複数の固定背景映像カメラから撮影された映像信号
    から抽出した動オブジェクトの実空間における重心間の
    距離が、異なる背景映像間で所定の閾値以下のもので、
    かつ他の動オブジェクトとの重心間の距離と比較して最
    小のものを同一の動オブジェクトとすることを特徴とす
    る請求項3に記載の動オブジェクト抽出装置。
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