JP2003177120A - アウトイオンの分析方法、パーティクルまたは溶出物の測定方法、ならびにクリーンフィルムとその積層体 - Google Patents

アウトイオンの分析方法、パーティクルまたは溶出物の測定方法、ならびにクリーンフィルムとその積層体

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JP2003177120A
JP2003177120A JP2002254117A JP2002254117A JP2003177120A JP 2003177120 A JP2003177120 A JP 2003177120A JP 2002254117 A JP2002254117 A JP 2002254117A JP 2002254117 A JP2002254117 A JP 2002254117A JP 2003177120 A JP2003177120 A JP 2003177120A
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particles
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Keiko Suzuta
圭子 鈴田
Koji Takeshita
耕二 竹下
Hiroshi Umeyama
浩 梅山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムのアウトイオン、パーティクル、S
n、Siのクリーン度測定方法、およびアウトイオン、
パーティクル、Sn、Siが少ないことを定量的に示し
たクリーン包材およびそれを用いた積層体を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】フィルムを超純水で抽出し、その抽出液を
イオンクロマトグラフ、液中パーティクルカウンター、
結合誘導プラズマ−質量分析計、原子吸光分光光度計に
より測定する方法である。また、フィルムから溶出する
各アウトイオン量がそれぞれ0.20ng/cm2以下で
あり、内表面に付着している粒径1μm以上のパーティ
クル数が5個/cm2以下であり、溶出するスズが0.5
pg/cm2以下、ケイ素が0.5ng/cm2以下である
ことを特徴とするクリーンフィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムのクリーン
度、詳しくはアウトイオン、パーティクル、Sn、Si
の測定法に関し、フィルムを超純水で抽出し、抽出液を
各々、イオンクロマトグラフ、液中パーティクルカウン
ター、結合誘導プラズマ−質量分析計、原子吸光分光光
度計により測定することにより、簡便かつ高精度に測定
する方法に関する。さらに、本発明のフィルムは、塵・
埃等の付着、ハロゲンイオンを始めとする化学物質の付
着を極端に嫌うIC、LSI等の半導体製品、コンピュ
ータ周辺装置の記憶装置であるFDD、光磁気ディスク
ドライブ、HDD、MR(磁気抵抗効果式)ヘッド等、
メモリ媒体であるFD、HD等の電子部品等の包装袋に
好適に使用されるものである。更に詳しくは、内容物に
接触する可能性があるシーラントフィルム層からの発
塵、化学物質の溶出等が定量的に少ない包材およびそれ
を用いた、包装袋に使用可能な積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI等の半導体製品、コンピュ
ータ周辺装置の記憶装置であるFDD、光磁気ディスク
ドライブ、HDD、MR(磁気抵抗効果式)ヘッド等、
メモリ媒体であるFD、HD等の電子部品は、極微小、
極微量の汚染物で腐食、動作不良等の障害が起こる。H
DDを例に挙げると、上記汚染物は、(1)塩素イオ
ン、硫酸イオン等腐食の原因となるイオン性物質、
(2)ヘッド−ディスク間に進入して記録再生面の損傷
原因となる塵埃、(3)液滴飛散ないし表面移動によ
り、ヘッド−ディスク間に進入して製品粘着原因となる
不揮発性残さ、(4)凝縮、吸着、固体化などによりヘ
ッドに付着して浮上性に影響を及ぼしたり、ヘッド−デ
ィスク間に凝縮して粘着原因となる有機系アウトガス、
に分けられる。(1)のイオン性物質をアウトイオン、
(2)の塵埃をパーティクルとも言う。(1)〜(4)
に加え、ディスク障害につながるため、Sn、Siは禁
忌物質として知られている。このような汚染物で製品が
汚染されることをコンタミネーションというが、極微
小、極微量の汚染物が故障原因となるため、通常のコン
タミネーションと区別する意味でマイクロコンタミネー
ションとも呼ばれている。HDDのみならずこのような
電子部品を梱包する包装袋については、内容物に悪影響
を及ぼさないよう、汚染物を可能な限り少なくし、マイ
クロコンタミネーションを制御することが求められる。
よく実施される方法としては、清浄なHDD媒体等に包
材を密着させ、包材から転写された物質を基盤検査機あ
るいはX線光電子分光分析(以下XPS)、ケイ光X線
分析等の表面分析により評価する方法があるが、包材だ
けではクリーン度が測定できず、清浄な媒体等が入手困
難である上、分析自体も煩雑であった。また、電子部品
のクリーン性評価法を包材に転用した場合、超音波やシ
ェイカーによる抽出が不適切であったり、ハンドリング
による測定値の不確かさが大きい等の原因により包材の
クリーン性を精度良く測定できないにも関わらず、包材
のクリーン度評価法の規定およびクリーン性を定量的に
規定した包材はほとんどないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を考慮してなされたもので、フィルムのアウトイオン、
パーティクル、Sn、Siのクリーン度測定方法および
アウトイオン、パーティクル、Sn、Siが少ないこと
を定量的に示したクリーン包材およびそれを用いた包装
袋を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、フィルムを超純水で抽出し、次いでイオンクロ
マトグラフにより、抽出液中の各種イオンを測定するこ
とを特徴とするフィルムのアウトイオン分析方法であ
る。
【0005】本発明の請求項2にかかる発明は、請求項
1の測定法により測定した、フィルムから溶出する塩素
イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、硫
酸イオンの各アウトイオン量がそれぞれ0.20ng/
cm2以下であるものからなることを特徴とするクリー
ンフィルムである。
【0006】次に、請求項3にかかる発明は、請求項1
の測定法により測定した、フィルムから溶出するナトリ
ウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カ
ルシウムイオン、塩素イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオ
ン、リン酸イオン、硫酸イオンの各アウトイオン量がそ
れぞれ0.20ng/cm2以下であるものからなること
を特徴とするクリーンフィルムである。
【0007】次に、請求項4にかかる発明は、フィルム
を袋状とし、袋に相応する大きさのボックスに前記袋を
入れ、袋内に超純水を入れて抽出した後、液中パーティ
クルカウンターにより、抽出液中の粒径1μm以上のパ
ーティクルを測定することを特徴とするフィルムのパー
ティクル測定方法である。
【0008】次に、請求項5にかかる発明は、請求項4
の測定法により測定した、袋の内表面に付着している粒
径1μm以上のパーティクル数が5個/cm2以下である
ことを特徴とするクリーンフイルムである。
【0009】次に、請求項6にかかる発明は、フィルム
を超純水で抽出し、次いで結合誘導プラズマ−質量分析
計で抽出液中のSnを測定することを特徴とするフィル
ムの溶出Sn測定方法である。
【0010】次に、請求項7にかかる発明は、請求項6
の測定法により測定した、フィルムから溶出するSn
が、0.5pg/cm2以下であることを特徴とするクリ
ーンフィルムである。
【0011】次に、請求項8にかかる発明は、フィルム
を超純水で抽出し、次いで原子吸光分光光度計で抽出液
中のSiを測定することを特徴とするフィルムの溶出S
i測定方法である。
【0012】次に、請求項9にかかる発明は、請求項8
の測定法により測定した、フィルムから溶出するSi
が、0.5ng/cm2以下であることを特徴とする請求
項3のクリーンフィルムである。
【0013】上記クリーンフィルムにかかる発明におい
て、フィルムはポリオレフィン系樹脂とすることが好ま
しい。
【0014】また、該ポリオレフィン系樹脂は、メルト
インデックス(MI)が0.1〜20(g/10分・1
90℃)の低密度ポリエチレン樹脂とすることが好まし
い。
【0015】また、請求項12にかかる発明は、上記請
求項1乃至請求項3、請求項5、請求項7、請求項9乃
至請求項11のいずれかに記載のクリーンフィルムの片
面または両面に、少なくともガスバリヤ層あるいは基材
層のいずれかを積層したことを特徴とする積層体であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムのアウトイオン
の分析方法、パーティクルまたは溶出物(Sn,Si)
の測定方法(クリーン度評価方法)およびクリーンフィ
ルム及びそのクリーンフィルムを使用した積層体を、実
施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0017】図1は本発明のクリーンフィルムの巻取1
0の斜視図であり、図2(a)はキャスト法で製膜して
巻き取った本発明のクリーンフィルム11のA−A′面
の側断面図であり、図2(b)はインフレーション製膜
機で樹脂をチューブ状に押出し、押出したチューブ状フ
ィルム内にクリーンエアを吹き込み、チューブ状フィル
ムの両端を製造ライン上で耳切りをせず、帯状で巻き取
った本発明のクリーンフィルム12のA−A′面の側断
面図である。
【0018】本発明のクリーンフィルムは、共押し出し
構成とすることも好ましく行われる。つまり、要求され
るフィルム厚みが厚い場合、2層以上の共押し出し構成
とすることも可能である。例えば90μm必要である場
合、加工方法によっては単層で90μmのフィルムが得
られない場合がある。そのようなときには、45μm、
45μmの2層共押し出し構成としてもよいし、30μ
m、30μm、30μmの3層共押し出し構成としても
よい。共押し出し構成の場合に用いる樹脂は、必ずしも
同じ樹脂でなくてもよいが、十分な層間強度が得られる
ような樹脂を選択する必要がある。
【0019】前記クリーンフィルム11、12に用いる
樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密
度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(L
DPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)な
どのポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、
ポリブテン、ポリメチルペンテンなどの単独重合体や、
エチレン、プロピレン、ブテン、メチルペンテンなどの
オレフィンから選ばれる2つ以上のモノマーの共重合
体、例えばエチレン−プロピレン共重合体等が挙げら
れ、これらの2つ以上の混合物を用いることも可能であ
り、また、ある種の官能基を導入したグラフトポリマ
ー、例えば無水マレイン酸グラフトポリプロピレンのよ
うな樹脂、エチレン−α、β不飽和カルボン酸共重合体
を主骨格とするエチレン系共重合体を用いることも可能
であるが、クリーン性の面からはメルトインデックス
(MI)が0.1〜20で、かつ酸化防止剤、アンチブ
ロッキング剤、滑剤等の添加剤を含まないLDPEが最
適である。前記LDPEのメルトインデックス(MI)
が0.1〜20(g/10分・190℃)が好ましいと
するのは、メルトインデックス(MI)の低い樹脂を用
いたほうが、低分子量成分が少ないため成形時の熱安定
性に優れ、クリーン性が高い積層材料が得られるためで
ある。
【0020】本発明のクリーンフィルム11、12とし
て、定量的に規定したアウトイオン量、溶出Sn量、溶
出Si量、フィルム表面のパーティクル数について説明
を加える。
【0021】アウトイオン量および溶出Sn量の抽出条
件は同じであり、前記クリーンフィルム11、12の内
容物に接する面を23±2℃の雰囲気下で1cm2当た
り0.3mlの超純水で10分間抽出することが好まし
い。
【0022】抽出液中のイオン濃度をイオンクロマトグ
ラフ(IC)で測定した際の塩素イオン、亜硝酸イオ
ン、硝酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオンの5種の各
アウトイオン量はそれぞれ0.20ng/cm2以下であ
る必要があり、さらに、ナトリウムイオン、カリウムイ
オン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、塩素イ
オン、亜硝酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、硫酸
イオンの9種の各アウトイオン量がそれぞれ0.20n
g/cm2以下であることが好ましい。また、抽出液中の
Sn濃度を結合誘導プラズマ−質量分析計(ICP−M
S)で測定した際に0.5pg/cm2以下である必要が
ある。
【0023】パーティクルの抽出条件は、前記クリーン
フィルム11,12の内容物に接する面を1cm2当た
り0.3mlの超純水で15分間抽出することが好まし
い。抽出液中のパーティクル(微粒子)数を液中パーテ
ィクルカウンターにて測定した際に、粒径1μm以上の
パーティクル数が5個/cm2以下である必要がある。前
記粒径1μm以上のパーティクルが少なければ、粒径1
μm未満のパーティクル数も制限されることになるが、
粒径0.3μm以上のパーティクル数は125個/cm2
以下であることが好ましい。
【0024】溶出Si量の抽出条件は、前記クリーンフ
ィルム11、12の内容物に接する面を23±2℃の雰
囲気下で1cm2当たり0.1mlの超純水で抽出し、
抽出液中のSi濃度が0.5ng/cm2以下であること
が好ましい。
【0025】本発明では、クリーンフィルム11、12
の前述汚染物の不揮発性残さと有機系アウトガスについ
ては規定しなかったが、その理由としてどちらも種々の
評価手法が存在し、得られる数値は、評価手法と評価に
用いる分析装置の性能に大きく左右されることと、フィ
ルムのアウトイオン量、溶出Sn量、溶出Si量、パー
ティクル数の規定を満たす場合には、不揮発残さと有機
系アウトガスもかなり少ないレベルに抑えることが可能
であることが挙げられるからである。
【0026】図3(a)は本発明のクリーンフィルム1
1の片面に接着剤層を介してガスバリア層、基材層を積
層した積層体の断面図であり、クリーンフィルム11、
接着剤層13、ガスバリア層14、接着剤層15、基材
層16が順次積層されており、(b)は本発明のクリー
ンフィルム12の片面に接着剤層を介してガスバリア
層、基材層を積層した積層体の断面図であり、クリーン
フィルム12、接着剤層13、ガスバリア層14、接着
剤層15、基材層16が順次積層されており、(c)は
本発明のクリーンフィルム12の両面に接着剤層を介し
てガスバリア層、基材層を積層した積層体の側断面図で
あり、クリーンフィルム12の両面に、それぞれ接着剤
層13、ガスバリア層14、接着剤層15、基材層16
が順次積層されている。
【0027】前記接着剤層13、15に用いる接着剤と
しては、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテ
ル系、およびそれらを主体とした混合物などが一般的に
用いられるが、Sn化合物およびSi化合物を含有せ
ず、溶出成分の少ない接着剤が好ましく、かつ、塗布量
は必要最低限とすることが好ましい。接着性樹脂を用い
ることも可能であるし、何らかの表面改質によりダイレ
クトラミネーション、あるいはサンドラミネーションを
することも好ましく行われる。また、ラミネートする面
の活性を上げるために,コロナ処理,火炎処理,プラズ
マ処理、オゾン処理等の表面処理をしても構わない。
【0028】サンドラミネーションに用いるラミネーシ
ョン用樹脂としては、エチレンアクリル酸またはメタク
リル酸共重合体,エチレンアクリレートまたはメタアク
リレート共重合体,エチレン酢酸ビニル共重合体,変性
マレイン酸共重合体など用いられる。接着剤をアンカー
コートしても構わないが、クリーン性の面から好ましい
のは、アンカーコートをせず、酸成分等の分解が少ない
ポリエチレンを用いるサンドラミネーションである。
【0029】前記ガスバリア層14としては、金属ある
いは金属化合物からなる薄膜層を設けたフィルム、また
はアルミニウム箔が使用される。薄膜形成材料として
は、マグネシウム、ケイ素、アルミニウム、錫、チタ
ン、亜鉛、ジルコニウム、カルシウム、ニッケル等から
選択される酸化物、窒化物、フッ化物の何れか、あるい
は2種以上の混合物が挙げられる。
【0030】前記金属アルミニウム、酸化アルミニウム
又は酸化珪素などの薄膜層の厚みは5〜300nm程度
が好ましく、また、アルミニウム箔の厚みは7〜100
μmが好ましい。
【0031】前記基材層16としては、二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)等の
ポリエステルフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム(O
Nyフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(O
PPフィルム)、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物フィルム(EVOHフィルム)などが選択され、他の
層を接着させる面にコロナ処理等を施すことでより良好
な接着強度が得られる。
【0032】前記ガスバリア層14及び基材層16の積
層方法は、接着剤層13及び15を介して、公知のドラ
イラミネート法、ノンソルベントラミネート法などで積
層可能である。
【0033】前記クリーンフィルム11、12のクリー
ン度を評価する際には、抽出作業、測定時のコンタミネ
ーションが起こらないよう、最新の注意を払う必要があ
るため、クリーンルーム内で作業を行うのが普通であ
る。また、クリーンフィルム11、12を製造してから
クリーンルーム内に持ち込むまでにコンタミネーション
を起こさぬよう、梱包状態にも注意を払う必要がある。
【0034】前記クリーンルームとは、インダストリア
ルクリーンルームであり、微粒子を高性能フィルター等
で除去した高清浄環境の部屋を指し、米国規格では、粒
径が0.5μm以上の微粒子数(パーティクル数)が1
立方フィート中に100個以下、10000個以下の清
浄度の部屋を各々クラス100、クラス10000と呼
ぶ。
【0035】前記クリーンフィルム11、12からのア
ウトイオン、溶出Sn量、溶出Si量を評価する際に
は、クラス100以下のクリーンルームであり、抽出に
用いる超純水は比抵抗18mΩ・cm以上で、イオン、
Sn、Siレベルが低く、好ましくは検出限界以下であ
ること、抽出中に環境からイオンを取り込まないよう
に、クリーンルーム環境のイオンが少ないことが重要で
ある。後者を満たすためには、ケミカルフィルターを有
するクリーンルーム内であることが好ましい。さらに、
通常クリーンルームは温湿度制御がなされているが、温
度は23±2℃、湿度の変動が少ないことが好ましい。
【0036】また、前記クリーンフィルム11、12の
内面に付着するパーティクル数を評価する際には、抽出
に用いる超純水のパーティクルレベルが低く、少なくと
も、超純水に含まれる粒径0.3μm以上のパーティク
ル数が2個/ml以下であること、さらに好ましくは、
超純水に含まれる粒径0.3μm以上のパーティクルが
0個/mlであることと、抽出中に環境からパーティク
ルを取り込まないように、環境中の浮遊パーティクルが
少ないことが重要である。後者を満たすためには、クラ
ス1000以下のクリーンルームであることが好まし
い。
【0037】本発明のクリーンフィルム11、12から
溶出するアウトイオン量を測定する方法としては、もっ
とも一般的であるイオンクロマトグラフ(以下、ICと
する)を用いる。付着するパーティクルを測定する方法
としては、液中パーティクルカウンター(以下、LPC
とする)を用いる。溶出Sn量を測定する方法として
は、結合誘導プラズマ−質量分析計(以下、ICP−M
S)を用いる。溶出Si量を測定する方法としては、原
子吸光分光光度分析計(以下、AAS)、特にはフレー
ムレスAASを用いる。以下にアウトイオン、溶出S
n、溶出Si量測定について、抽出から測定までの手順
を示す。
【0038】第一に、コンタミネーションを起こさない
よう梱包されたクリーンフィルムを測定直前に開封す
る。フィルムが袋状でない場合には、コンタミネーショ
ンを起こさないよう、インパルスシールあるいはヒート
シールを行い、袋状にする。サンプル量が少ない等の理
由から三方袋状にできないフィルムを評価する場合に
は、フィルムを一定面積サンプリングし、容器からの溶
出が少ない、ポリプロピレン容器、テフロン(登録商
標)容器等にフィルムを入れて、フィルム表面積1cm
2当たり0.3mlの超純水でフィルム両面から抽出を
行っても構わない。製袋品については、そのままの大き
さで評価し、カットしないほうが、クリーン度評価時の
コンタミネーションの危険がない。本発明の測定法で
は、袋サイズの異なるサンプルでも、サンプル表面積当
たりの超純水量を合わせることで、クリーン度の比較が
可能である。次に、包装袋に、袋内表面積1cm2当た
り0.3mlの超純水を静かに入れ、開口部を三つ折り
にしてクリップ止めする。シールする場合には、測定
前、口部を開ける際のコンタミネーションがないように
注意する。袋内表面積1cm2当たり0.3mlの超純
水とするのは、内表面積の大きい包装袋の場合、袋内表
面積1cm2当たり1mlの超純水としたのでは大量の
超純水量が必要であることと、本発明の比率である場
合、袋内面に超純水が接触しない部分がなく、超純水中
のイオン濃度、溶出Sn濃度が測定に適しているからで
ある。次に、包装袋を横にして、中の超純水を、袋の内
面全部に行き渡るように、ゆっくりと5回回転させる。
5回回転するのに、約30秒かける。次に、包装袋の面
を変えて、同様の作業を行った後、包装袋を、周囲から
イオンを取り込まない環境、好ましくはケミカルフィル
ター付きドラフト内で片面につき5分、計10分静置す
る。
【0039】国際ディスクドライブ協会(以下、IDE
MA)STANDARDSのDocumentNo.M
13−99 Measurement of Extr
actable/Leachable CationC
ontaminationLevels on Dri
ve Components by Ion Chro
matography、M22−99 Measure
ment of Extractable/Leach
able Anion Contamination
Levels on Drive Component
s by Ion Chromatographyで
は、常温抽出の場合、部品を容器に入れ、メカニカルシ
ェイカーで10分間振とうする規定になっているが、包
装袋をシェイカーで振とうすることは困難であり、包装
袋をカットして容器に入れて抽出するのでは包装袋内面
のパーティクルだけでなく、外面のパーティクルも抽出
してしまうため、本発明の抽出方法とした。
【0040】次に、IC測定、あるいはICP−MS測
定を行う。溶出Snに関しては、長時間放置するとSn
が沈降するため、抽出後、すぐにICP−MS測定を行
うことが肝心である。包装袋にサンプリングチューブを
入れるか、超純水を入れたときのアウトイオンが検出限
界以下である容器に、抽出液を移してもよい。後者の場
合には、包装袋外面からの汚染を避けるため、注ぎ出し
の抽出液を数ml捨ててから、容器に移す。溶出Sn量
測定の場合には、加熱抽出も好ましく行われ、クリーン
ルーム内のクリーンオーブンで80℃、30分加熱し、
23±2℃の室温で30分放置してから、ICP−MS
測定を行う。
【0041】IC測定における測定対象イオンは、カチ
オンとしてはナトリウムイオン、カリウムイオン、マグ
ネシウムイオン、カルシウムイオン、アニオンとしては
塩素イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオ
ン、硫酸イオンである。IC装置、カラム等は前記ID
EMA STANDARDSのDocumentNo.
M13−99、M22−99に準拠する。IC装置とし
てはDIONEX社のDX−500(サプレッサー方
式)あるいは同等レベルの装置が好ましく、上記イオン
を効率よく分離、検出するため、カチオンの分離カラム
はDIONEX製のCS12A(基材:エチレンビニル
ベンゼン−ジビニルベンゼン、交換基:カルボン酸/ホ
スホン酸)、溶離液は20mMメタンスルホン酸、アニ
オンの分離カラムはDIONEX製のAS4A−SC
(基材:エチレンビニルベンゼン−ジビニルベンゼン、
交換基:4級アルカノールアミン)、溶離液は1.8m
M Na 2CO3/1.7mM NaHCO3が好ましく用
いられる。サンプル導入については、検出感度の面か
ら、ループでなく、濃縮装置(カラム)使用が好まし
く、濃縮量は2ml〜10mlが適する。サンプル測定
前に、抽出に用いた超純水中のイオン量を測定すること
が必ず行われ、これをブランク測定と呼ぶ。検量線につ
いては、ブランク以外に3点を通る直線で、相関係数
0.99以上であることが好ましい。
【0042】ICP−MS装置としては、セイコーイン
スツルメンツ製、横河電気製等が好ましく用いられ、通
常、四重極型の質量分析計で、Snの質量数120を指
定して測定を行う。検量線については、超純水ブランク
と2点以上を通る直線で、相関係数0.99以上である
ことが好ましい。通常、分析では10σを定量下限、3
σを検出限界とするが、本発明においても、3σを検出
限界とすることが行われる。各イオンの検出限界は0.
05ng/cm2以下、Snの検出限界は0.5pg/c
2以下であることが好ましい。
【0043】前記測定で得られた数値から、包材1cm
2当たりのアウトイオン量、溶出Sn量を計算する式を
以下に示す。 包材1cm2当たりのアウトイオン量(ng/cm2)=
[包装袋のアウトイオン量(ppb)−抽出に用いた超
純水のイオン量(ppb)×抽出液量(ml)]/超純
水抽出した包装袋の表面積(cm2) 包材1cm2当たりの溶出Sn量(pg/cm2)=[包
装袋の溶出Sn量(ppt)×抽出液量(ml)]/超
純水抽出した包装袋の表面積(cm2
【0044】さらに、本発明のクリーンフィルムの溶出
Siについて、抽出から測定までの手順を示す。第一
に、コンタミネーションを起こさないよう梱包されたク
リーンフィルムを測定直前に開封する。フィルムが袋状
でない場合には、コンタミネーションを起こさないよ
う、インパルスシールあるいはヒートシールを行い、袋
状にする。次に、包装袋に、袋1cm2当たり0.1m
lの超純水を静かに入れ、開口部を三つ折りにしてクリ
ップ止めする。シールする場合には、測定前、口部を開
ける際のコンタミネーションがないように注意する。袋
内表面積1cm2当たり0.3mlの超純水とするの
は、内表面積の大きい包装袋の場合、袋内表面積1cm
2当たり1mlの超純水としたのでは、大量の超純水量
が必要であることと、本発明の比率である場合、袋内面
に超純水が接触しない部分がなく、抽出液中のSi濃度
が測定に適しているからである。次に、包装袋を横にし
て、中の超純水を、袋の内面全部に行き渡るように、ゆ
っくりと5回回転させる。5回回転するのに、約30秒
かける。次に、包装袋の面を変えて、同様の作業を行っ
た後、包装袋を5分/片面静置する。
【0045】次に、AAS測定を行う。溶出Si量測定
の場合には、加熱抽出も好ましく行われ、クリーンルー
ム内のクリーンオーブンで80℃、30分加熱し、23
±2℃の室温で30分放置してから、AAS測定を行
う。
【0046】AAS装置としてはパーキンエルマー社
製、日立製作所、島津製作所製等の装置が用いられ、S
iの測定波長は251.6nm、一般的な加熱条件プロ
グラムで測定する。検量線については、ブランク以外に
3点以上、原点を通る直線で、相関係数0.99以上で
あることが好ましい。Siの定量下限(10σ)は0.
5ng/cm2以下であることが好ましい。
【0047】前記測定で得られた数値から、包材1cm
2当たりの溶出Si量を計算する式を以下に示す。 包材1cm2当たりの溶出Si量(pg/cm2)=[包
装袋の溶出Si量(ppb)×抽出液量(ml)]/超
純水抽出した包装袋の表面積(cm2
【0048】本発明のクリーンフィルムの内表面に付着
したパーティクルについて、抽出から測定までの手順を
示す。
【0049】本発明のクリーン包材のパーティクルの評
価手法としては、もっとも一般的である光散乱式検出器
を有する液中パーティクルカウンター(以下LPC)を
用いる。該LPCは1μm未満のパーティクルも測定可
能であるという特徴があるが、ハンドリングの際に発生
する気泡とパーティクルを区別することができない。I
DEMA STANDARDSのDocumentN
o.M9−98 PARTICULATE CONTA
MINATION TEST METHODSFOR
HARD DISK DRIVE COMPONENT
Sでは、ハードディスクドライブの部品のパーティクル
を、超音波あるいはシェイカーで抽出すると規定されて
いるが、超音波が包装袋材料に及ぼす影響が明らかにな
っていないため、パーティクルでなく包装袋材料自体を
破壊してパーティクルを発生させる可能性があること、
コンタミネーションを避けるため、包装袋をカットしな
いほうが好ましいが、包装袋のサイズによっては、超音
波装置に入らない可能性があること、シェイカーによる
振とうは、包装袋からのパーティクル脱離を促進するの
ではなく、気泡を発生させることより、本発明の方法で
は、気泡の発生を最低限に抑える抽出手順とした。
【0050】以下に抽出からLPC測定までの手順を示
す。第一に、コンタミネーションを起こさないよう梱包
されたクリーン包材あるいは包装袋を測定直前に開封す
る。包材が巻き取りあるいは枚葉である場合には、コン
タミネーションを起こさないよう、インパルスシールあ
るいはヒートシールを行い、三方袋状とすることが好ま
しく行われる。次に、袋形状にほぼ等しいボックスに包
装袋を入れ、包材1cm2当たり0.3mlの超純水を
気泡が発生しないように静かに入れ、開口部を三つ折り
してクリップ止めする。袋内表面積1cm2当たり0.
3mlの超純水としたのは、内表面積の大きい包装袋の
場合、袋内表面積1cm2当たり1mlの超純水とした
のでは、大量の超純水量が必要であることと、本発明の
比率である場合、袋内面に超純水が接触しない部分がな
く、抽出液中のパーティクル数が測定可能な範囲に収ま
るからである。次に、包装袋をボックスごと横にして、
中の超純水を、包材内面を洗うように、ゆっくりと5回
回転させる。5回回転するのに、約30秒かけると丁度
よい。包材の面を変えて、同様の作業を行った後、包装
袋を、環境からパーティクルを取り込まない環境下で、
ボックスに入った包装袋を立たせたまま、LPC装置の
サンプリング位置で15分間静置する。
【0051】次に、LPC測定をする。包装袋にLPC
のサンプリングチューブを入れてサンプリングする。包
装袋の抽出液を他の容器に移すことは、ハンドリングに
よる気泡が発生して精度の高い数値が得られなくなるの
で、好ましくない。LPCへのサンプリング量は10m
lが好ましく、サンプリングの1回目をLPC装置内の
フラッシングとして、その後3回以上測定し、平均値を
取ることが好ましく行われる。
【0052】超純水のみの測定(ブランク測定)は、1
サンプル測定する毎に必ず行い、装置内にパーティクル
が残留していないことを確認する。
【0053】本発明における測定対象パーティクル径は
1μm以上であり、LPC装置に1μmと2μmの2チ
ャンネルが存在する場合には、その合計をパーティクル
数とする。
【0054】LPC装置としてはリオン製、PMS社製
等の装置が用いられ、リオン製LPCの標準的な装置組
み合わせ例としては、センサーはKS−58、カウンタ
ーはKX−47、サンプラーはKZ−30Wが挙げられ
る。サンプル吸引量は10ml、サンプル吸引速度は1
0ml/min.が好ましい。
【0055】LPC測定で得られた数値から、包装袋1
cm2当たりのパーティクル量を計算する式を以下に示
す。 包装1cm2当たりのパーティクル量(個/cm2)={(包
装袋のパーティクル量(個/ml)−抽出に用いた超純水の
パーティクル量(個/ml))×抽出液量(ml)}/超純水抽
出した包装袋の表面積(cm2)
【0056】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明の技
術的範囲はこれらの実施例に限られるものではない。
【0057】<実施例1>市販の透明クリーンバッグ
(内寸で天地35×左右25cm、厚み80μm)を、
クラス100以下のクリーンルーム内に持ち込み、開封
して、開口部より5cmを折り返し部分として、内表面
積1cm2当たり0.3mlの超純水、つまりは450
mlの超純水を静かに入れ、開口部を三つ折りにしてク
リップ止めした。使用した超純水は比抵抗18.2mΩ
・cmであった。次に、包装袋を横にして、中の超純水
を、袋の内面全部に行き渡るように、ゆっくりと5回回
転させた。5回回転するのに、約30秒かけた。次に、
包装袋の面を変えて、同様の作業を行った後、ケミカル
フィルター付きドラフト内で包装袋を片面につき5分静
置した。同様の抽出を計3袋について実施した。抽出液
中の塩素イオン、亜硝酸イオン、臭素イオン、硝酸イオ
ン、リン酸イオン、硫酸イオンのイオン濃度をIC測定
した。装置はDIONEX社製のDX−500、測定条
件を表1に示す。サンプル測定前に、超純水中のイオン
濃度を測定してブランクとし、検量線は2、5、10p
pb標準液で作成し、ゼロを通る直線とし、検出限界
(3σ)以下をNDとした。
【0058】
【表1】
【0059】<比較例1>実施例1のクリーンバッグを
クラス100以下のクリーンルーム内に持ち込み、開封
して、開口部より5cmをシール部分として内表面積1
cm2当たり0.3mlの超純水を入れ、開口部をイン
パルスシールした後、2分間、手で振とうして抽出し
た。同様の抽出を計3袋について実施した。その後、実
施例1と同様の方法でイオン濃度をIC測定した。
【0060】
【表2】
【0061】表2の結果より、本発明の抽出方法でも、
比較例1の振とう抽出方法でも、包材内表面積当たりの
超純水量が同じである場合、アウトイオン量に差はな
く、実施例1の抽出方法のほうが、抽出方法がより簡易
にアウトイオンを測定可能であることがわかる。
【0062】<実施例2>市販の透明クリーンバッグ
(内寸で天地35×左右25cm、厚み80μm)を、
クラス1000以下のクリーンルーム内に持ち込み、開
封して、クリーンバッグ外寸に合うサイズのアクリルボ
ックスにバッグを入れた。開口部より5cmを折り返し
部分として、内表面積1cm2当たり0.3mlの超純
水、つまりは450mlの超純水を静かに入れ、開口部
を三つ折りにしてクリップ止めした。使用した超純水
は、0.3μmのパーティクルが0個/1mlであっ
た。次に、クリーンバッグをボックスごと横にして、中
の超純水を、バッグ内面を洗うように、ゆっくりと5回
回転させた。5回回転するのに、約30秒かけた。バッ
グの面を変えて、同様の作業を行った後、包装袋を、環
境からパーティクルを取り込まない環境下で、ボックス
に入ったクリーンバッグを立たせたまま、LPC装置の
サンプリング位置で15分間静置した。同様の抽出を、
計5袋について実施した。その後、抽出液中のパーティ
クルをLPC測定した。LPC装置は、リオン製のセン
サーKS−58、カウンターKX−47、サンプラーK
Z−30Wであり、測定対象パーティクル径は、0.
3、0.5、0.7、1.0、2.0μmである。サン
プル吸引量は10ml、サンプル吸引速度は10ml/
min.、サンプリングの1回目をLPC装置内のフラ
ッシングとして、その後3回以上測定し、平均値を取っ
た。
【0063】<比較例2>実施例2において、クリーン
バッグをボックスに入れず、開口部より5cmを折り返
し部分として、内表面積1cm2当たり0.3mlの超
純水、つまりは450mlの超純水を静かに入れ、開口
部を三つ折りにしてクリップ止めした。次に、クリーン
バッグを横にして、中の超純水を、バッグ内面を洗うよ
うに、ゆっくりと5回回転させた。5回回転するのに、
約30秒かけた。バッグの面を変えて、同様の作業を行
った後、包装袋を、環境からパーティクルを取り込まな
い環境下で、クリーンバッグを横置きにして15分間静
置した。同様の抽出を、計5袋について実施した。その
後、クリーンバッグを縦置きにしてから、抽出液中のパ
ーティクルをLPC測定した。
【0064】<比較例3>実施例2のクリーンバッグを
クラス1000以下のクリーンルーム内に持ち込み、開
封して、開口部より5cmをシール部分として内表面積
1cm2当たり1mlの超純水を入れ、開口部をインパ
ルスシールした後、袋を手で持ち、天地方向に10回振
とうした。その後、実施例1と同様の方法でパーティク
ルをLPC測定した。
【0065】<比較例4>実施例2のクリーンバッグを
クラス1000以下のクリーンルーム内に持ち込み、開
封して、開口部より5cmをシール部分として内表面積
1cm2当たり1mlの超純水を入れ、開口部をインパ
ルスシールした後、袋を手で持ち、天地方向に10回ひ
っくり返した。同様の抽出を計5袋について実施した。
その後、実施例1と同様の方法でパーティクルをLPC
測定した。
【0066】
【表3】
【0067】表3に示した結果から明らかなとおり、実
施例2の抽出方法に対し、比較例2の抽出方法では、
0.3μm以上のパーティクルが約80倍、比較例3の
抽出方法では、0.3μm以上のパーティクルが約7倍
となった。さらに、実施例2の抽出方法は、比較例3、
5の抽出方法よりも標準偏差、変動係数が小さく、ハン
ドリング差による不確かさを小さくすることができた。
実施例2、比較例2、3の抽出液を孔径0.2μmのポ
リカーボネート製メンブレンフィルターで濾過し、走査
型電子顕微鏡でパーティクル数をカウントしたところ、
どの抽出液も1μm以上が2個/cm2となり、差は認め
られなかったため、比較例2、3でカウント数が増加し
たのは、パーティクルでなく、気泡が発生したためと推
定された。
【0068】<実施例3>無添加LDPE樹脂(MI=
2.0)を原料とし、キャスト法によりフィルム(厚み
80μm)を得た。この後、得られたフィルムを、内寸
で40×40cmの三方シールの袋に貼り合わせ、実施
例3の包装袋を得た。なお、押出成形および製袋加工
は、クラス10000以下のクリーン環境下で行った。
【0069】<実施例4>インフレーション法により、
シーラント側から無添加LDPE(MI=0.8)樹脂
(厚さ70μm)、接着性樹脂、Ny(厚み40μm)
の順に積層した。この時、LDPE層は樹脂温度170
℃で押し出し、クリーンエアを吹き込んだ。 得られた
チューブ状の多層フィルムをライン上で織り込み、耳切
りをせず、内面層が密着した帯状のシーラントフィルム
を得た。該フィルムを、内寸で25×35cmの底シー
ルの袋に貼り合わせ、実施例4の包装袋を得た。なお、
製袋加工は、クラス10000以下のクリーン環境下で
行った。
【0070】<実施例5>インフレーション法により、
無添加LDPE樹脂(MI=0.8)からなる厚さ40
μmのチューブ状フィルムを得た。得られたチューブ状
のフィルムをライン上で折り込み、耳切りをせず、内面
層が密着した帯状のシーラントフィルムを得た。該シー
ラントフィルムの外表面に、PETフィルム(厚み12
μm)、接着剤、Al箔(厚み7μm)の順に積層して
なるフィルムのAl箔面をサンドラミネーション加工に
より貼り合わせた。サンドラミ時の樹脂として低密度ポ
リエチレン(MI=8)を使用し、樹脂温度315℃で
厚み10μmで押し出し、該溶融樹脂の基材との接着面
にダイ下に設けたノズルからオゾンを含む空気を吹き付
けることによりオゾン処理し、ラミネーションした。こ
の後、得られた積層フィルムを内寸で40×40cmの
三方シールの袋に貼り合わせ、実施例5の包装袋を得
た。なお、サンドラミネーション加工、製袋加工は、ク
ラス10000以下のクリーン環境下で行った。
【0071】<実施例6>ドライラミネーション加工に
より、PET(厚み12μm)、接着剤、ケイ素酸化物
薄膜層を有するPET(厚み12μm)、の順に積層し
てなるフィルムを得た。次に、キャスト法により、無添
加LDPE(MI=2.0)樹脂(厚み80μm)、接
着剤、該積層フィルムの順に積層してなるフィルムを得
た。この際、該積層フィルムのケイ素酸化物薄膜層が接
着剤と密着するように貼り合わせた。この後、得られた
フィルムを、内寸で40cm×40cmの三方シールの
袋に貼り合わせ、実施例6の包装袋を得た。なお、ドラ
イラミネーション加工、押出成形、製袋加工はクラス1
0000以下のクリーン環境下で行った。
【0072】<実施例7>ドライラミネーション加工に
より、Al箔(厚み7μm)、接着剤、延伸Ny(厚み
25μm)、接着剤、Al薄膜層を有するPET(12
μm)の順に積層してなるフィルムを得た。インフレー
ション法により、無添加LDPE樹脂(MI=1.0)
からなる厚さ50μmのフィルムを得た。この時樹脂温
度160℃で押し出し、クリーンエアを吹き込んだ。得
られたチューブ状のフィルムをライン上で織り込み、耳
切りをせず、内面層が密着した帯状のシーラントフィル
ムを得た。次に、ドライラミネーション加工により、該
シーラントフィルム、接着剤、該積層フィルムの順に積
層してなるフィルムを得た。この際、該積層フィルムの
Al箔層が接着剤と密着するように貼り合わせた。この
後、得られたフィルムを、内寸で40cm×40cmの
三方シールの袋に貼り合わせ、実施例7の包装袋を得
た。なお、ドライラミネーション加工、製袋加工はクラ
ス10000以下のクリーン環境下で行った。
【0073】<比較例5>無添加LDPE樹脂(MI=
2.0)を原料とし、キャスト法によりフィルム(厚み
80μm)を得た。この後、得られたフィルムを、内寸
で40×40cmの三方シールの袋に貼り合わせ、比較
例4の包装袋を得た。なお、押出成形および製袋加工
は、一般環境下で行った。
【0074】<比較例6>ドライラミネーション加工に
より、Al箔(厚み7μm)、接着剤、延伸Ny(厚み
25μm)、接着剤、Al薄膜層を有するPET(12
μm)の順に積層してなるフィルムを得た。なお、接着
剤は硬化触媒としてSn化合物、シランカップリング剤
を含有する。次に、キャスト法により、酸化防止剤等添
加LLDPE(MI=2.0)樹脂(厚み80μm)の
フィルムを得た。次に、ドライラミネーション加工によ
り、該シーラントフィルム、接着剤、該積層フィルムの
順に積層してなるフィルムを得た。この際、該積層フィ
ルムのAl箔層が接着剤と密着するように貼り合わせ
た。この後、得られたフィルムを、内寸で40×40c
mの三方シールの袋に貼り合わせ、比較例5の包装袋を
得た。なお、押出成形および製袋加工は、クラス100
00以下のクリーンルーム内で行った。
【0075】実施例3〜7、比較例5〜6の包装袋につ
いて、クラス100以下のクリーンルームにおいて、包
材のシーラント面(内容物面)を包材1cm2当たり
0.3mlの超純水で10分間(片面につき5分間)、
ケミカルフィルター付きドラフト内で抽出し、抽出液中
の塩素イオン、亜硝酸イオン、臭素イオン、硝酸イオ
ン、リン酸イオン、硫酸イオンのイオン濃度を、実施例
1と同様の装置、測定条件でIC測定を行った。また、
IC同様の抽出法で、抽出液中のSn濃度をICP−M
S測定した。装置はセイコーインスツルメンツ製のSP
Q−9000、Snの質量数120を指定し、測定条件
を表4に示す。検量線はブランク、0.1、0.5、
1.0ppbを通る直線であり、検出限界(3σ)以下
をN.D.とした。
【0076】
【表4】 次に、包材のシーラント面(内容物面)を包材1cm2
当たり0.1mlの超純水で10分間(片面につき5
分)抽出し、抽出液中のSi濃度をAAS測定した。装
置はパーキンエルマー製のフレームレスAAS装置でS
IMAA6000、Siの波長は251.6nm、加熱
条件を表5に示す。検量線は10、20、50、100
ppb標準液で作成し、原点を通らない直線とし、定量
下限(10σ)以下をN.D.とした。
【0077】
【表5】 次に、クラス1000以下のクリーンルームにおいて、
包装袋をボックスに入れ、シーラント面(内容物面)を
包材1cm2当たり0.3mlの超純水で15分間抽出
し、抽出液中の1μm以上のパーティクル(微粒子)数
を、実施例2と同様の装置、測定条件でLPC測定し
た。アウトイオン、Sn濃度、Si濃度、パーティクル
を測定した結果を表6、表7に示す。その他の条件は、
本文中の記述に基づいて測定した。
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】表6および表7の結果より、実施例3〜7
の包装袋は、袋の内面から溶出されたアウトイオン量は
ほとんど検出限界以下、あるいは、検出されても0.1
ng/cm2以下の極少であり、かつ、袋の内表面に付着
している粒径1μm以上のパーティクル数もすべて5個
/cm2以下であり、非常にクリーンであることが判明し
た。一方、比較例5の包装袋は、袋の内面から溶出され
た個々のアウトイオン量および袋の内表面に付着してい
るパーティクル数は非常に多く、比較例6の包装袋はア
ウトイオン量が非常に多いことが判明した。
【0081】次に、実施例3〜7、比較例5〜6の包装
袋について、ヘイズ試験を行った。包装袋に媒体を入れ
て、バキュームシールし、IDEMA USAスタンダ
ードDoc.No.M6−98に準拠した保存条件、8
0℃、80%、24時間保存した後、目視、光学顕微鏡
観察、XPS分析を行った。XPS分析は、日本電子製
のJPS90MXV、試料測定領域 φ6mm±1m
m、試料角度 検出器方向に対し45度、検出器通過エ
ネルギー 30eV、照射X線 Mg、X線パワー 1
0kV−15mA、測定ステップ 0.2eVでナロー
スペクトルを得、スズについては505〜482eV、
シリコンについては108〜96eVの範囲を定量計算
した。
【0082】
【表8】
【0083】表8の結果より、実施例3〜7、比較例5
の包装袋は、ヘイズが発生せず、XPS分析において
も、Sn、Siは検出されなかった。一方、比較例6の
包装袋は、ヘイズが確認され、XPS分析でも、Sn、
Siが検出されることが確認された。
【0084】本発明のクリーン包材および包装袋は、包
材あるいは包装袋内面のアウトイオン、溶出Sn、S
i、パーティクルが少ないことを定量的に示されたクリ
ーン包材およびそれを用いた包装袋である。実施例3〜
7においては、シーラント面に添加剤無添加のLDPE
樹脂を用いることにより、かつ加工時環境をクリーンに
することにより、あるいはインフレーション成形を採用
することにより、コンタミネーションが防ぐことがで
き、アウトイオン、溶出Sn、Si、パーティクルが少
ない、つまりはクリーン性が高い包装袋が得られること
がわかる。また、比較例5では、無添加LDPE樹脂を
用いても、加工環境からコンタミネーションする場合に
は、クリーン度の高い包装袋が得られないことがわか
る。比較例6では、酸化防止剤等添加LLDPE樹脂を
用いることにより、クリーン環境下で成形を行っても、
イオンコンタミが多く、さらに接着剤由来の溶出Sn、
Siが検出されるため、クリーン度の高い包装袋は得ら
れないことがわかる。さらに、媒体を用いたヘイズ試験
を行わなくとも、本発明の溶出Sn、Si評価法を用い
ることにより、非常に微量のSn、Siが検出可能であ
り、媒体に悪影響を及ぼす恐れのあるサンプルかどうか
の判断が可能であることが確認できた。
【0085】
【発明の効果】これらの結果より以下のことが言える。
本発明のフィルムのクリーン度評価法は、包材のアウト
イオン、パーティクル、溶出Sn、溶出Siを、簡便に
効率良く、かつ高精度で測定可能な評価法である。本発
明は以上の如き構成であり、下記に示す如き優れた実用
上の効果を有する。すなわち、クリーン包材およびこれ
を用いた包装袋は、包装袋内面からのアウトイオン、溶
出Sn、Si、パーティクルが少なく、最高水準のクリ
ーン性を有し、HDDをはじめとする電子部品の梱包袋
として最適である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーンフィルムの巻取の斜視図であ
る。
【図2】(a)は本発明のクリーンフィルム11のA−
A′面の側断面図であり、(b)は本発明のチューブ状
クリーンフィルム12のA−A′面の側断面図である。
【図3】(a)は本発明のクリーンフィルム11を使用
した積層体の側断面図であり、(b)は本発明のチュー
ブ状クリーンフィルム12を使用した積層体の側断面図
である。
【符号の説明】
10‥‥クリーンフィルムの巻取 11,12‥‥クリーンフィルム 13‥‥接着剤層 14‥‥ガスバリア層 15‥‥接着剤層 16‥‥基材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/62 G01N 27/62 V 30/00 30/00 G 30/06 30/06 Z 33/44 33/44 // C08L 23:00 C08L 23:00 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB04 BB10 CC02 DD04 EE01 EE12 HH02 HH06 JJ01 MM01 MM12 4F071 AA14 AA18 AA88 AF05Y AF53Y AH04 AH05 AH12 AH14 AH16 BB02 BC01 BC04 BC10 4F100 AK01A AK03A AK06A AR00B BA02 GB15 GB41 JA06A JD02B JL06 YY00A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムを超純水で抽出し、次いでイオン
    クロマトグラフにより、抽出液中の各種イオンを測定す
    ることを特徴とするフィルムのアウトイオン分析方法。
  2. 【請求項2】請求項1の測定法により測定した、フィル
    ムから溶出する塩素イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオ
    ン、リン酸イオン、硫酸イオンの各アウトイオン量がそ
    れぞれ0.20ng/cm2以下であるものからなること
    を特徴とするクリーンフィルム。
  3. 【請求項3】請求項1の測定法により測定した、フィル
    ムから溶出するナトリウムイオン、カリウムイオン、マ
    グネシウムイオン、カルシウムイオン、塩素イオン、亜
    硝酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオンの
    各アウトイオン量がそれぞれ0.20ng/cm2以下で
    あるものからなることを特徴とするクリーンフィルム。
  4. 【請求項4】フィルムを袋状とし、袋に相応する大きさ
    のボックスに前記袋を入れ、袋内に超純水を入れて抽出
    した後、液中パーティクルカウンターにより、抽出液中
    の粒径1μm以上のパーティクルを測定することを特徴
    とするフィルムのパーティクル測定方法。
  5. 【請求項5】請求項4の測定法により測定した、袋の内
    表面に付着している粒径1μm以上のパーティクル数が
    5個/cm2以下であることを特徴とするクリーンフイル
    ム。
  6. 【請求項6】フィルムを超純水で抽出し、次いで結合誘
    導プラズマ−質量分析計で抽出液中のスズ(Sn)を測
    定することを特徴とするフィルムの溶出Sn測定方法。
  7. 【請求項7】請求項6の測定法により測定した、フィル
    ムから溶出するSnが、0.5pg/cm2以下であるこ
    とを特徴とするクリーンフィルム。
  8. 【請求項8】フィルムを超純水で抽出し、次いで原子吸
    光分光光度計で抽出液中のケイ素(Si)を測定するこ
    とを特徴とするフィルムの溶出Si測定方法。
  9. 【請求項9】請求項8の測定法により測定した、フィル
    ムから溶出するSiが、0.5ng/cm2以下であるこ
    とを特徴とする請求項3のクリーンフィルム。
  10. 【請求項10】前記フィルムがポリオレフィン系樹脂か
    らなることを特徴とする請求項1乃至請求項3、請求項
    5、請求項7または請求項9のいずれかに記載のクリー
    ンフィルム。
  11. 【請求項11】前記ポリオレフィン系樹脂が、メルトイ
    ンデックス(MI)が0.1〜20(g/10分・19
    0℃)の低密度ポリエチレン樹脂であることを特徴とす
    る請求項10記載のクリーンフィルム。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項3、請求項5、請求
    項7、請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のクリ
    ーンフィルムの片面または両面に、少なくともガスバリ
    ヤ層あるいは基材層のいずれかを積層したことを特徴と
    する積層体。
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