JP2003174791A - モータ駆動回路 - Google Patents

モータ駆動回路

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JP2003174791A JP2001372952A JP2001372952A JP2003174791A JP 2003174791 A JP2003174791 A JP 2003174791A JP 2001372952 A JP2001372952 A JP 2001372952A JP 2001372952 A JP2001372952 A JP 2001372952A JP 2003174791 A JP2003174791 A JP 2003174791A
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Minoru Saeki
穣 佐伯
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K17/16Modifications for eliminating interference voltages or currents
    • H03K17/161Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches
    • H03K17/165Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches by feedback from the output circuit to the control circuit
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆起電力に起因するノイズの発生を抑制でき
るモータドライブ回路を提供する。 【解決手段】 電源電圧VDDよりも大きい電圧値を持つ
第1逆起電力を検知するコンパレータ41、43、45
と、接地電圧よりも小さい電圧値を持つ第2逆起電力の
生成を検知する第2コンパレータ42、44、46とを
有する。第1コンパレータ41、43、45は、第1逆
起電力を検知した時に、その第1逆起電力を検知した出
力端子P1、P2、P3に対応する第1トランジスタ2
1、23、25を導通状態とする信号を出力する。第2
コンパレータ42、44、46は、第2逆起電力を検知
した時に、その第2逆起電力を検知した出力端子P1、
P2、P3に対応する第2トランジスタ22、24、2
6を導通状態とする信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動回路に関
し、さらに言えば、電圧型インバータ回路を有するモー
タ駆動回路に関する。本発明のモータ駆動回路は、例え
ば、三相ブラシレスモータに好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】図4は、この種の従来のモータ駆動回路
の一例を示す回路図である。
【0003】図4に示すように、従来のモータ駆動回路
101は、PWM(pulse width modulation、パルス幅
変調)により直流電圧を交流電圧に変換して三相ブラシ
レスモータ102に供給するインバータ回路111と、
インバータ回路111を制御する制御回路112とを備
えている。
【0004】インバータ回路111は、モータ102の
各相に対応した3つの出力トランジスタ対を有してお
り、それらの出力トランジスタ対を形成する3つのpチ
ャネルMOSトランジスタ121、123、125と3
つのnチャネルMOSトランジスタ122、124、1
26とを含んで構成されている。これらのMOSトラン
ジスタ121、122、123、124、125、12
6の各々は、スイッチング素子として機能する。
【0005】MOSトランジスタ121、123、12
5のソースは電源電圧VDDの電源線にそれぞれ接続さ
れ、ドレインはMOSトランジスタ122、124、1
26のドレインにそれぞれ接続されている。MOSトラ
ンジスタ122、124、126のソースは、それぞれ
接地線に接続されている。
【0006】MOSトランジスタ121、123、12
5のソース−ドレイン間には、ダイオード131、13
3、135がそれぞれ並列接続されている。MOSトラ
ンジスタ122、124、126のドレイン−ソース間
には、ダイオード132、134、136がそれぞれ並
列接続されている。これらのダイオード131、13
2、133、134、135、136は、ソースとバッ
クゲートとを接続することによって寄生的に形成される
ものであり、ボディダイオード(または、内臓ダイオー
ド)と呼ばれている。このように、MOSトランジスタ
121、122、123、124、125、126にダ
イオード131、132、133、134、135、1
36を並列接続することにより、ソース−ドレイン間ま
たはドレイン−ソース間の電圧がクランプされる。その
ため、後述するように、逆起電力からMOSトランジス
タ121、122、123、124、125、126を
保護することができる。
【0007】MOSトランジスタ121、122の互い
に接続されたドレインは出力端子P101を形成し、M
OSトランジスタ123、124の互いに接続されたド
レインは出力端子P102を形成し、MOSトランジス
タ125、126の互いに接続されたドレインは出力端
子P103を形成している。そして、それらの3つの出
力端子P101、P102、P103は、モータ102
の電機子コイルL101、L102、L103の一端に
それぞれ接続されている。なお、モータ102の電機子
コイルL101、L102、L103の他端の各々は、
共通接続されている。
【0008】MOSトランジスタ121、122、12
3、124、125、126のゲートには、制御回路1
12から出力される制御信号VC1、VC2、VC3、VC4
C5、VC6がそれぞれ供給される。
【0009】上記の構成を持つ従来のモータ駆動回路1
01では、制御信号VC1、VC3、V C5により、pチャネ
ルMOSトランジスタ121、123、125のうちの
いずれか一つがオン状態(すなわち、導通状態)とされ
ると共に、それ以外のものがオフ状態(すなわち、非導
通状態)とされる。また、制御信号VC2、VC4、VC6
より、nチャネルMOSトランジスタ122、124、
126のうちのいずれか一つがオン状態とされると共
に、それ以外のものがオフ状態とされる。そして、出力
トランジスタ対を構成するpチャネルMOSトランジス
タ121とnチャネルMOSトランジスタ122とが同
時にオン状態にならないように制御される。他の出力ト
ランジスタ対を構成するpチャネルMOSトランジスタ
123とnチャネルMOSトランジスタ124、および
pチャネルMOSトランジスタ125とnチャネルMO
Sトランジスタ126についても同様である。
【0010】このように、MOSトランジスタ121、
122、123、124、125、126のオン/オフ
状態が制御されることにより、振幅の変化するパルス状
の電圧VO1、VO2、VO3が出力端子P101、P10
2、P103にそれぞれ生成されて、モータ102の電
機子コイルL101、L102、L103に供給され
る。そして、これらの電圧VO1、VO2、VO3に応じた電
流が電機子コイルL101、L102、L103に流れ
て、モータ102が回転駆動せしめられる。
【0011】モータ駆動回路101において、MOSト
ランジスタ121、122、123、124、125、
126をオン/オフさせた場合、モータ102の電機子
コイルL101、L102、L103に逆起電力が発生
する。例えば、MOSトランジスタ122、125がオ
ン状態で且つMOSトランジスタ121、123、12
4、126がオフ状態にある場合、モータ101の電機
子コイルL103からL101に向かって電流が流れ
る。その後、MOSトランジスタ122がオン状態から
オフ状態に、MOSトランジスタ124がオフ状態から
オン状態になり、MOSトランジスタ122がオフする
瞬間において、電機子コイルL101に電流を流し続け
ようとする作用が生じる。その結果、出力端子P101
に電源電圧VDDよりも大きい電圧値を持つ逆起電力が生
成される。同様に、MOSトランジスタ124、126
がオン状態からオフ状態になる際にも、出力端子P10
2、P103に電源電圧VDDよりも大きい電圧値を持つ
逆起電力が生成される。
【0012】他方、MOSトランジスタ121、126
がオン状態で且つMOSトランジスタ122、123、
124、125がオフ状態にある場合、モータ101の
電機子コイルL101からL103に向かって電流が流
れる。その後、MOSトランジスタ121がオン状態か
らオフ状態に、MOSトランジスタ123がオフ状態か
らオン状態になり、MOSトランジスタ121がオフし
た瞬間に、電機子コイルL101に電流を流し続けよう
とする作用が生じる。その結果、出力端子P101に接
地電圧よりも小さい電圧値を持つ逆起電力が生成され
る。同様に、MOSトランジスタ123、125がオン
状態からオフ状態になる際にも、出力端子P102、P
103に接地電圧よりも小さい電圧値を持つ逆起電力が
生成される。
【0013】図5は、モータ駆動回路101が形成され
た半導体装置の要部概略断面図を示す。なお、ここでは
説明を簡略化するため、インバータ回路111のMOS
トランジスタ121、122と制御回路112を構成す
る2つのMOSトランジスタ184、185とが形成さ
れた部分のみを図示している。
【0014】図5の半導体装置は、内部にn型ウェル1
82、183を有するp型半導体基板181を備えてい
る。
【0015】インバータ回路111のpチャネルMOS
トランジスタ121はウェル182上に形成され、ダイ
オード131はウェル182の内部に形成される。イン
バータ回路111のnチャネルMOSトランジスタ12
2はウェル182の外部において半導体基板181上に
形成され、ダイオード132はMOSトランジスタ12
2の近傍において半導体基板181の内部に形成され
る。
【0016】制御回路112のpチャネルMOSトラン
ジスタ184は、ウェル183上に形成される。制御回
路112のnチャネルMOSトランジスタ185は、ウ
ェル183の外部において半導体基板181上に形成さ
れる。
【0017】この半導体装置において、上記のような接
地電圧よりも小さい電圧値を持つ逆起電力が出力端子P
101に生成され、出力端子P101の電圧VO1がダイ
オード132の閾値電圧以下になると、ダイオード13
2がオン状態となる。その結果、ダイオード132を介
して出力端子P101から接地線に向けて電流が流れ
て、出力端子P101の電圧が接地電圧まで上昇する。
こうして、MOSトランジスタ122が保護される。
【0018】この時、図5の矢印191に示す方向に電
子が移動するだけでなく、矢印192に示す方向へも電
子が移動して、制御回路112の領域に侵入する。その
ため、MOSトランジスタ184、185のドレイン端
子186、187の電圧が変動してノイズが発生し、制
御回路112や半導体基板181上に形成された他の回
路が悪影響を受ける。
【0019】この現象は、インバータ回路111の他の
nチャネルMOSトランジスタ124、126において
も生じ得るものである。さらには、出力端子P101、
P102、P103に電源電圧VDDよりも大きい電圧値
を持つ逆起電力が生成された場合にも、同様の現象が起
こる。
【0020】なお、従来より、出力端子に生成される逆
起電力を抑制するようにした技術が提案されており、そ
の一例が特開平2−55595号公報に開示されてい
る。
【0021】特開平2−55595号公報に開示された
「モータドライブ回路」では、出力段のロアアーム側の
トランジスタを導通させる導通回路と、アッパーアーム
側のトランジスタとロアアーム側のトランジスタの共通
接続点(すなわち、出力端子)の電圧が所定電圧より低
くなった場合に導通回路を能動化する電圧検知回路とを
設けることにより、出力端子の電圧を一定電圧に維持し
ている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図4
の従来のモータ駆動回路101では、出力端子P10
1、P102、P103に生成される逆起電力によりノ
イズが発生し、制御回路112などのインバータ回路1
11以外の回路が悪影響を受けるという問題がある。
【0023】また、上記特開平2−55595号公報に
開示された「モータドライブ回路」では、次のような問
題がある。
【0024】この公報の「モータドライブ回路」では、
出力端子に接続されたダイオードにより逆起電力を検知
して、寄生トランジスタが導通状態になる前に導通回路
を能動化している。したがって、逆起電力を検知するた
めのダイオードは、寄生トランジスタよりも小さい閾値
電圧を有する必要がある。しかも、そのダイオードの閾
値電圧は固定値である。換言すれば、当該回路の作製後
において、逆起電力を検知する際の基準となる電圧(以
下、基準電圧という)を外部から調整することは不可能
である。そのため、逆起電力の影響が最小となるように
調整できないという問題がある。
【0025】例えば、電圧検知回路や導通回路の応答速
度が不十分であると、ロアアーム側のトランジスタが導
通状態になる前に寄生トランジスタが導通状態なってし
まう。そのような場合には、基準電圧の設定を変えて、
ロアアーム側のトランジスタが導通状態になるタイミン
グを調整する必要がある。しかし、当該回路では、その
ようなタイミングの調整を行うことができないため、逆
起電力の影響が大きくなってしまうのである。
【0026】本発明は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、逆起電力に起因するノイズの発生を抑制することが
できるモータドライブ回路を提供することにある。
【0027】本発明の他の目的は、逆起電力の影響が最
小となるように調整できるモータドライブ回路を提供す
ることにある。
【0028】本発明のさらに他の目的は、制御回路やそ
の他の回路が逆起電力の影響を受け難いようにしたモー
タドライブ回路を提供することにある。
【0029】ここで明記しない本発明の他の目的は、以
下の説明から明らかになる。
【0030】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の
モータ駆動回路は、第1電圧を供給する第1の電源線と
複数の出力端子の各々との間に電流経路が接続された複
数の第1トランジスタと、複数の前記出力端子の各々と
第2電圧を供給する第2の電源線との間に電流経路が接
続された複数の第2トランジスタとを含んで構成される
インバータ回路と、複数の前記第1トランジスタの各々
の導通・非導通を制御する複数の第1制御信号を出力す
ると共に、複数の前記第2トランジスタの各々の導通・
非導通を制御する複数の第2制御信号を出力する制御回
路とを備え、複数の前記出力端子の各々を介してモータ
の電機子コイルに給電を行うモータ駆動回路において、
対応する前記出力端子における電圧を前記第1電圧と比
較して、前記第1電圧よりも大きい電圧値を持つ第1逆
起電力の生成を検知する複数の第1コンパレータと、対
応する前記出力端子における電圧を前記第2電圧と比較
して、前記第2電圧よりも小さい電圧値を持つ第2逆起
電力の生成を検知する複数の第2コンパレータとを有
し、前記第1コンパレータの各々は、前記第1逆起電力
を検知した時に、その第1逆起電力を検知した前記出力
端子に対応する前記第1トランジスタを導通状態とする
信号を出力し、前記第2コンパレータの各々は、前記第
2逆起電力を検知した時に、その第2逆起電力を検知し
た前記出力端子に対応する前記第2トランジスタを導通
状態とする信号を出力することを特徴とする。
【0031】(2) 本発明の第1のモータ駆動回路で
は、前記出力端子における前記第1逆起電力の生成を検
知する複数の前記第1コンパレータと、前記出力端子に
おける前記第2逆起電力の生成を検知する複数の前記第
2コンパレータとを有している。複数の前記第1コンパ
レータの各々は、前記第1逆起電力を検知した時に、そ
の第1逆起電力を検知した前記出力端子に対応する前記
第1トランジスタを導通状態とする信号を出力する。複
数の前記第2コンパレータの各々は、前記第2逆起電力
を検知した時に、その第2逆起電力を検知した前記出力
端子に対応する前記第2トランジスタを導通状態とする
信号を出力する。
【0032】そのため、複数の前記出力端子のいずれか
において前記第1逆起電力が生成された場合、その出力
端子の電圧が前記第1電圧に保持される。また、複数の
前記出力端子のいずれかにおいて前記第2逆起電力が生
成された場合、その出力端子の電圧が前記第2電圧に保
持される。その結果、前記第1および第2の逆起電力が
抑制される。
【0033】しかも、前記第1逆起電力を検知するタイ
ミングは、複数の前記第1コンパレータの非反転入力と
反転入力との間のオフセット電圧により調整可能であ
る。前記第2逆起電力を検知するタイミングは、複数の
前記第2コンパレータの非反転入力と反転入力との間の
オフセット電圧により調整可能である。
【0034】そのため、複数の前記第1および第2のト
ランジスタの各々に並列に複数のダイオードが接続され
ている場合にも、それらのダイオードが導通状態になる
前に前記逆起電力を抑制することができる。したがっ
て、逆起電力によりダイオードが導通状態となることが
防止されて、逆起電力に起因するノイズの発生を抑制す
ることができる。すなわち、逆起電力の影響が最小とな
るように調整できる。
【0035】よって、制御回路やその他の回路が逆起電
力の影響を受け難いモータ駆動回路が実現される。
【0036】(3) 本発明の第1のモータ駆動回路の
好ましい例では、前記第1制御信号と前記第1コンパレ
ータの出力信号との論理積を対応する前記第1トランジ
スタの制御端子に出力する複数の論理積ゲートと、前記
第2制御信号と前記第2コンパレータの出力信号との論
理和を対応する前記第2トランジスタの制御端子に出力
する複数の論理和ゲートとを有する。この場合、前記制
御回路による制御に影響を及ぼすことなく、前記第1お
よび第2の逆起電力を抑制できる。
【0037】本発明の第1のモータ駆動回路の他の好ま
しい例では、複数の前記第1および第2のトランジスタ
の各々がMOSFETからなる。この場合に本発明の第
1のモータ駆動回路の効果が一層効果的に発揮されるか
らである。
【0038】(4) 本発明の第2のモータ駆動回路
は、第1電圧を供給する第1の電源線と複数の出力端子
の各々との間に電流経路が接続された複数の第1トラン
ジスタと、複数の前記出力端子の各々と第2電圧を供給
する第2の電源線との間に電流経路が接続された複数の
第2トランジスタとを含んで構成されるインバータ回路
と、複数の前記第1トランジスタの各々の導通・非導通
を制御する複数の第1制御信号を出力すると共に、複数
の前記第2トランジスタの各々の導通・非導通を制御す
る複数の第2制御信号を出力する制御回路とを備え、複
数の前記出力端子の各々を介してモータの電機子コイル
に給電を行うモータ駆動回路において、複数の前記出力
端子における電圧のうちのいずれか一つを前記第1電圧
と比較して、前記第1電圧よりも大きい電圧値を持つ第
1逆起電力の生成を検知する第1コンパレータと、複数
の前記出力端子における電圧のうちのいずれか一つを前
記第2電圧と比較して、前記第2電圧よりも小さい電圧
値を持つ第2逆起電力の生成を検知する第2コンパレー
タとを有し、前記第1コンパレータは、前記第1逆起電
力を検知した時に、その第1逆起電力を検知した前記出
力端子に対応する前記第1トランジスタを導通状態とす
る信号を出力し、前記第2コンパレータは、前記第2逆
起電力を検知した時に、その第2逆起電力を検知した前
記出力端子に対応する前記第2トランジスタを導通状態
とする信号を出力することを特徴とする。
【0039】(5) 本発明の第2のモータ駆動回路で
は、前記出力端子における前記第1逆起電力の生成を検
知する前記第1コンパレータと、前記出力端子における
前記第2逆起電力の生成を検知する前記第2コンパレー
タとを有している。前記第1コンパレータは、前記第1
逆起電力を検知した時に、その第1逆起電力を検知した
前記出力端子に対応する前記第1トランジスタを導通状
態とする信号を出力する。前記第2コンパレータは、前
記第2逆起電力を検知した時に、その第2逆起電力を検
知した前記出力端子に対応する前記第2トランジスタを
導通状態とする信号を出力する。
【0040】そのため、本発明の第1のモータ駆動回路
と同じ理由により、逆起電力に起因するノイズの発生を
抑制することができ、逆起電力の影響が最小となるよう
に調整できる。よって、制御回路やその他の回路が逆起
電力の影響を受け難いようにしたモータドライブ回路を
実現できる。
【0041】さらに、本発明の第2のモータ駆動回路で
は、本発明の第1のモータ駆動回路に比べ、必要なコン
パレータ数を減らすことができるという利点がある。
【0042】(6) 本発明の第2のモータ駆動回路の
好ましい例では、複数の前記出力端子うちのいずれか一
つを選択し、選択された前記出力端子における電圧を前
記第1および第2のコンパレータのそれぞれに供給する
第1スイッチと、複数の前記第1トランジスタのうちの
いずれか一つを選択し、選択された前記第1トランジス
タの制御端子に前記第1コンパレータの出力信号を供給
する第2スイッチと、複数の前記第2トランジスタのう
ちのいずれか一つを選択し、選択された前記第2トラン
ジスタの制御端子に前記第2コンパレータの出力信号を
供給する第3スイッチとを有する。この場合、本発明の
第2のモータ駆動回路を容易に構成できる。
【0043】本発明の第2のモータ駆動回路の他の好ま
しい例では、前記第1制御信号と前記第1コンパレータ
の出力信号との論理積を対応する前記第1トランジスタ
の制御端子に出力する複数の論理積ゲートと、前記第2
制御信号と前記第2コンパレータの出力信号との論理和
を対応する前記第2トランジスタの制御端子に出力する
複数の論理和ゲートとを有する。この場合、前記制御回
路による制御に影響を及ぼすことなく、前記第1および
第2の逆起電力を抑制できる。
【0044】本発明の第2のモータ駆動回路のさらに他
の好ましい例では、複数の前記第1および第2のトラン
ジスタの各々がMOSFETからなる。この場合に本発
明の第2のモータ駆動回路の効果が一層効果的に発揮さ
れるからである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照しながら説明する。
【0046】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態のモータ駆動回路1の構成を示す回路図である。
【0047】図1に示すように、この実施形態のモータ
駆動回路1は、PWMにより直流電圧を交流電圧に変換
して三相ブラシレスモータ2に供給するインバータ回路
11と、インバータ回路11を制御する制御回路12
と、インバータ回路11の出力端子に生成される逆起電
力を抑制する逆起電力抑制回路13とを備えている。
【0048】インバータ回路11は、モータ2の各相に
対応した3つの出力トランジスタ対を有しており、それ
らの出力トランジスタ対を形成する3つのpチャネルM
OSトランジスタ21、23、25と3つのnチャネル
MOSトランジスタ22、24、26とを含んで構成さ
れている。これらのMOSトランジスタ21、22、2
3、24、25、26の各々は、スイッチング素子とし
て機能する。
【0049】MOSトランジスタ21、23、25のソ
ースは電源電圧VDDの電源線にそれぞれ接続され、ドレ
インはMOSトランジスタ22、24、26のドレイン
にそれぞれ接続されている。MOSトランジスタ22、
24、26のソースは、それぞれ接地線に接続されてい
る。
【0050】MOSトランジスタ21、23、25のソ
ース−ドレイン間には、ダイオード31、33、35が
それぞれ並列接続されている。MOSトランジスタ2
2、24、26のドレイン−ソース間には、ダイオード
32、34、36がそれぞれ並列接続されている。これ
らのダイオード31、32、33、34、35、36
は、ソースとバックゲートとが接続された場合に形成さ
れる寄生ダイオードであり、ボディダイオード(また
は、内臓ダイオード)と呼ばれている。
【0051】MOSトランジスタ21、22の互いに接
続されたドレインは出力端子P1を形成し、MOSトラ
ンジスタ23、24の互いに接続されたドレインは出力
端子P2を形成し、MOSトランジスタ25、26の互
いに接続されたドレインは出力端子P3を形成してい
る。そして、それらの3つの出力端子P1、P2、P3
は、モータ2の電機子コイルL1、L2、L3の一端に
それぞれ接続されている。なお、モータ2の電機子コイ
ルL1、L2、L3の他端の各々は、共通接続されてい
る。
【0052】逆起電力抑制回路13は、6つのコンパレ
ータ41、42、43、44、45、46と3つのAN
Dゲート51、53、55と、3つのORゲート52、
54、56とにより構成されている。
【0053】コンパレータ41、43、45の非反転入
力端子は、いずれも電源電圧VDDの電源線に接続されて
いる。コンパレータ41、43、45の反転入力端子
は、出力端子P1、P2、P3にそれぞれ接続されてい
る。コンパレータ41、43、45の出力端子は、AN
Dゲート51、53、55の一方の入力端子にそれぞれ
接続されている。コンパレータ41、43、45の各々
は、出力端子P1、P2、P3に生じる電圧VO1
O2、VO3と電源電圧VDDとを比較し、電圧VO1
O2、VO3が電源電圧VDDを超える場合に論理低レベル
(以下、Lレベルという)の信号を出力する。
【0054】コンパレータ42、44、46の非反転入
力端子は、いずれも接地線に接続されている。コンパレ
ータ42、44、46の反転入力端子は、出力端子P
1、P2、P3にそれぞれ接続されている。コンパレー
タ42、44、46の出力端子は、ORゲート52、5
4、56の一方の入力端子にそれぞれ接続されている。
コンパレータ42、44、46の各々は、出力端子P
1、P2、P3に生じる電圧VO1、VO2、VO3と接地電
圧とを比較し、電圧VO1、VO2、VO3が接地電圧未満に
なる場合に論理高レベル(以下、Hレベルという)の信
号を出力する。
【0055】ANDゲート51、53、55の他方の入
力端子には、制御回路12から出力される制御信号
C1、VC3、VC5がそれぞれ供給される。ANDゲート
51、53、55の出力端子は、MOSトランジスタ2
1、23、25のゲートにそれぞれ接続されている。A
NDゲート51、53、55の各々は、コンパレータ4
1、43、45の出力信号と制御信号VC1、VC3、VC5
との論理積に応じた信号を出力する。
【0056】ORゲート52、54、56の他方の入力
端子には、制御回路12から出力される制御信号VC2
C4、VC5がそれぞれ供給される。ORゲート52、5
4、56の出力端子は、MOSトランジスタ22、2
4、26のゲートにそれぞれ接続されている。ORゲー
ト52、54、56の各々は、コンパレータ42、4
4、46の出力信号と制御信号VC2、VC4、VC6との論
理和に応じた信号を出力する。
【0057】上記の構成を持つモータ駆動回路1は、次
のように動作する。
【0058】図2(a)は、各動作期間において、MO
Sトランジスタ21、22、23、24、25、26の
オン/オフ状態と三相モータ2の電機子コイルL1、L
2、L3に流れる電流とを示す。また、図2(b)は、
出力端子P1、P2、P3における電圧の変化を示す。
【0059】モータ駆動回路1では、制御信号VC1、V
C3、VC5により、pチャネルMOSトランジスタ21、
23、25のオン/オフ状態が制御される。すなわち、
図2(a)に示すように、pチャネルMOSトランジス
タ21、23、25のうちのいずれか一つがオン状態と
されると共に、それ以外のものがオフ状態とされる。
【0060】また、制御信号VC2、VC4、VC6により、
nチャネルMOSトランジスタ22、24、26のオン
/オフ状態が制御される。すなわち、図2(a)に示す
ように、nチャネルMOSトランジスタ22、24、2
6のうちのいずれか一つがオン状態とされると共に、そ
れ以外のものがオフ状態とされる。
【0061】そして、出力トランジスタ対を構成するp
チャネルMOSトランジスタ21とnチャネルMOSト
ランジスタ22とが同時にオン状態にならないように制
御される。他の出力トランジスタ対を構成するpチャネ
ルMOSトランジスタ23とnチャネルMOSトランジ
スタ24、およびpチャネルMOSトランジスタ25と
nチャネルMOSトランジスタ26についても同様であ
る。
【0062】このようにMOSトランジスタ21、2
2、23、24、25、26のオン/オフ状態を制御す
ることにより、図2(b)に示す波形を持つ電圧VO1
O2、VO3が出力端子P1、P2、P3にそれぞれ生成
されて、モータ2の電機子コイルL1、L2、L3に供
給される。そして、これらの電圧VO1、VO2、VO3に応
じた電流が電機子コイルL1、L2、L3に流れて、モ
ータ2が回転駆動せしめられる。
【0063】モータ駆動回路1において、MOSトラン
ジスタ21、22、23、24、25、26をオン/オ
フさせた場合、モータ2の電機子コイルL1、L2、L
3に逆起電力が発生する。例えば、図2(a)に示すよ
うに、期間T2では、MOSトランジスタ22、25が
オン状態で且つMOSトランジスタ21、23、24、
26がオフ状態にあり、モータ1の電機子コイルL3か
らL1に向かって電流が流れる。その後の期間T3に移
行する際、MOSトランジスタ22がオン状態からオフ
状態になり、MOSトランジスタ24がオフ状態からオ
ン状態になる。そして、MOSトランジスタ22がオフ
した瞬間に、電機子コイルL1に電流を流し続けようと
する作用が生じる。その結果、図2(b)に示すよう
に、時刻t3において、出力端子P1に逆起電力aが生
成されて、出力端子P1の電圧VO1が上昇する。
【0064】この逆起電力aにより、コンパレータ41
の反転入力端子に入力される電圧V O1が電源電圧VDD
超えると、コンパレータ41からLレベルの信号が出力
され、ANDゲート51からLレベルの信号が出力され
る。そして、Lレベルの信号がゲートに供給されたpチ
ャネルMOSトランジスタ21はオン状態(すなわち、
導通状態)となり、逆起電力aに伴うエネルギーがMO
Sトランジスタ21のチャネルを介して電源線に放出さ
れる。そのため、出力端子P1の電圧VO1が電源電圧V
DDまで降下する。
【0065】コンパレータ41の反転入力端子に入力さ
れる電圧VO1が電源電圧VDDに等しくなると、コンパレ
ータ41からHレベルの信号が出力され、ANDゲート
51からHレベルの信号が出力される。その結果、MO
Sトランジスタ21が再びオフ状態となる。すなわち、
MOSトランジスタ21がオン状態となるのは、出力端
子P1の電圧VO1が電源電圧VDDを超える時のみであ
り、モータ2の駆動に影響を及ぼすことはない。
【0066】他方、図2(a)に示すように、期間T5
では、MOSトランジスタ21、26がオン状態で且つ
MOSトランジスタ22、23、24、25がオフ状態
にあり、モータ101の電機子コイルL1からL3に向
かって電流が流れる。その後の期間T6に移行する際、
MOSトランジスタ21がオン状態からオフ状態にな
り、MOSトランジスタ23がオフ状態からオン状態に
なる。そして、MOSトランジスタ21がオフした瞬間
に、電機子コイルL1に電流を流し続けようとする作用
が生じる。その結果、図2(b)に示すように、時刻t
6において、出力端子P1に逆起電力bが生成されて、
出力端子P1の電圧VO1が降下する。
【0067】この逆起電力bにより、コンパレータ42
の反転入力端子に入力される電圧V O1が接地電圧未満に
なると、コンパレータ42からHレベルの信号が出力さ
れ、ORゲート52からHレベルの信号が出力される。
そして、Hレベルの信号がゲートに供給されたnチャネ
ルMOSトランジスタ22はオン状態(すなわち、導通
状態)となり、逆起電力bに伴うエネルギーがMOSト
ランジスタ22のチャネルを介して接地線に放出され
る。そのため、出力端子P1の電圧VO1が接地電圧まで
上昇する。
【0068】コンパレータ42の反転入力端子に入力さ
れる電圧VO1が接地電圧に等しくなると、コンパレータ
42からLレベルの信号が出力され、ORゲート52か
らLレベルの信号が出力される。その結果、MOSトラ
ンジスタ22が再びオフ状態となる。すなわち、MOS
トランジスタ22がオン状態となるのは、出力端子P1
の電圧VO1が接地電圧未満になる時のみであり、モータ
2の駆動に影響を及ぼすことはない。
【0069】出力端子P2、P3に逆起電力が生成され
た場合にも、上記と同様に動作することで、逆起電力が
電源線または接地線に放出される。
【0070】すなわち、図2(b)に示すように、時刻
t5において出力端子P2に逆起電力dが生成され、時
刻t1、t7において出力端子P3に逆起電力e、gが
生成される。この場合、逆起電力dに伴うエネルギー
は、MOSトランジスタ23のチャネルを介して電源線
に放出される。さらに、逆起電力e、gに伴うエネルギ
ーは、MOSトランジスタ25のチャネルを介して電源
線に放出される。
【0071】また、時刻t2において出力端子P2に逆
起電力cが生成され、時刻t4において出力端子P3に
逆起電力fが生成される。この場合、逆起電力cに伴う
エネルギーは、MOSトランジスタ24のチャネルを介
して接地線に放出される。さらに、逆起電力fに伴うエ
ネルギーは、MOSトランジスタ26のチャネルを介し
て接地線に放出される。
【0072】上記の動作により、出力端子P1、P2、
P3に生じる逆起電力が抑制される。そのため、逆起電
力の発生により、ダイオード31、32、33、34、
35、36がオン状態になることがない。したがって、
図4の従来のモータ駆動回路101のような逆起電力に
起因するノイズの発生が防止される。
【0073】ところで、製造ばらつきやコンパレータ4
1、42、43、44、45、46の応答速度の不足に
より、逆起電力を検知するタイミングが最適でない場合
が生じる。
【0074】例えば、製造ばらつきにより、コンパレー
タ41の非反転入力と反転入力との間にオフセットが生
じ、出力端子P1の電圧がVDD以下であるにも拘わらず
MOSトランジスタ21がオン状態となる可能性があ
る。この場合、逆起電力が発生する前にMOSトランジ
スタ21がオン状態となるので、逆起電力エネルギーを
MOSトランジスタ21を介して放出するタイミングと
して適さない。
【0075】また、コンパレータ41の応答の遅れによ
り、出力端子P1が(VDD+VF)(VFは、ボディ・ダ
イオードがオンする電圧)を超えてからMOSトランジ
スタ21がオン状態となる可能性がある。この場合、ダ
イオード31による逆起電力エネルギーの放出中もしく
は放出後にMOSトランジスタ21がオン状態となるの
で、逆起電力エネルギーをMOSトランジスタ21を介
して放出するタイミングとして適さない。
【0076】しかし、コンパレータ41、42、43、
44、45、46のオフセット電圧を調整することによ
り、逆起電力を検知するタイミングが最適化されるた
め、上記のような不都合を回避できる。
【0077】すなわち、出力端子P1、P2、P3の電
圧VO1、VO2、VO3がVDDを超え且つ(VDD+VF)未
満の時(VDD<VO1<VDD+VF、VDD<VO2<VDD
F、VDD<VO3<VDD+VFの時)に、MOSトランジ
スタ21、23、25がオン状態となるように、コンパ
レータ41、43、45のオフセット電圧を調整する。
また、出力端子P1、P2、P3の電圧VO1、VO2、V
O3が接地電圧未満で且つ(−VF)を超える時(0>V
O1>−VF、0>VO2>−VF、0>VO3>−VFの時)
に、MOSトランジスタ22、24、26がオン状態と
なるように、コンパレータ42、44、46のオフセッ
ト電圧を調整する。逆起電力が上記の範囲内であれば、
制御回路12などの他の回路に対して逆起電力エネルギ
ーの影響はほとんど生じない。
【0078】このように、コンパレータ41、42、4
3、44、45、46のオフセット電圧を調整すること
で、最適なタイミングで且つ確実に、逆起電力エネルギ
ーをMOSトランジスタ21、22、23、24、2
5、26を介して放出できる。その結果、逆起電力によ
りインバータ回路11で発生した電子が制御回路12へ
回り込むのを抑制することができる。すなわち、ボディ
・ダイオード(ダイオード31、32、33、34、3
5、36)よりも半導体基板の表面に近いチャネル領域
を電子が移動し、制御回路12への電子の回り込みを大
幅に低減することができるのである。
【0079】以上述べたように、本発明の第1実施形態
のモータ駆動回路1では、出力端子P1、P2、P3に
おける逆起電力の生成を検知するコンパレータ41、4
2、43、44、45、46を有している。コンパレー
タ41、43、45は、電源電圧VDDよりも高い電圧値
を持つ逆起電力を検知した時に、その逆起電力を検知し
た出力端子P1、P2、P3に対応するMOSトランジ
スタ21、23、25を導通状態とする。コンパレータ
42、44、46は、接地電圧よりも低い電圧値を持つ
逆起電力を検知した時に、その逆起電力を検知した出力
端子P1、P2、P3に対応するMOSトランジスタ2
2、24、26を導通状態とする。
【0080】そのため、出力端子P1、P2、P3のい
ずれかにおいて電源電圧VDDよりも高い逆起電力が生成
された場合、出力端子P1、P2、P3の電圧VO1、V
O2、VO3が電源電圧VDDに保持される。また、出力端子
P1、P2、P3のいずれかにおいて接地電圧よりも低
い逆起電力が生成された場合、出力端子P1、P2、P
3の電圧VO1、VO2、VO3が接地電圧に保持される。そ
の結果、逆起電力が抑制される。
【0081】しかも、逆起電力を検知するタイミング
は、コンパレータ41、42、43、44、45、46
の非反転入力と反転入力との間のオフセット電圧により
調整可能である。
【0082】そのため、MOSトランジスタ21、2
2、23、24、25、26の各々に並列に接続された
ダイオード31、32、33、34、35、36が導通
状態になる前に逆起電力を抑制することができる。した
がって、逆起電力によりダイオード31、32、33、
34、35、36が導通状態となることが防止されて、
逆起電力に起因するノイズの発生を抑制することができ
る。すなわち、逆起電力の影響が最小となるように調整
できる。
【0083】よって、制御回路やその他の回路が逆起電
力の影響を受け難いモータ駆動回路が実現される。
【0084】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態のモータ駆動回路1Aの構成を示す回路図であ
る。
【0085】図3に示すように、このモータ駆動回路1
Aは、三相に共通の2つのコンパレータ61、62を設
け、それらの反転入力および出力をスイッチ71、7
2、73により切り換えるようにした点で第1実施形態
のモータ駆動回路1と異なっている。それ以外の構成は
第1実施形態のそれと同じである。よって、図3におい
て、第1実施形態のモータ駆動回路1と同じ構成要素に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0086】第2実施形態のモータ駆動回路1Aでは、
逆起電力抑制回路13Aが、2つのコンパレータ61、
62と3つのANDゲート51、53、55と、3つの
ORゲート52、53、54と、各々が4つの端子を持
つ3つのスイッチ71、72、73とにより構成されて
いる。
【0087】コンパレータ61の非反転入力端子は電源
電圧VDDの電源線に接続され、反転入力端子はスイッチ
71の第1端子に接続されている。コンパレータ61の
出力端子は、スイッチ72の第1端子に接続されてい
る。
【0088】コンパレータ62の非反転入力端子は接地
線に接続され、反転入力端子はスイッチ71の第1端子
に接続されている。コンパレータ62の出力端子は、ス
イッチ73の第1端子に接続されている。
【0089】ANDゲート51、53、55の一方の入
力端子は、スイッチ72の第2、第3および第4の端子
にそれぞれ接続されている。ANDゲート51、52、
53の他方の入力端子には、制御回路12Aから出力さ
れる制御信号VC1、VC3、V C5がそれぞれ供給される。
【0090】ORゲート52、54、56一方の入力端
子は、スイッチ73の第2、第3および第4の端子にそ
れぞれ接続されている。ORゲート52、54、56の
他方の入力端子には、制御回路12Aから出力される制
御信号VC2、VC4、VC6がそれぞれ供給される。
【0091】スイッチ71は、制御回路12Aから供給
されるスイッチ制御信号VCS1に基づいて、出力端子P
1、P2、P3の電圧VO1、VO2、VO3のいずれか一つ
をコンパレータ61と62に入力する。
【0092】スイッチ72は、制御回路12Aから供給
されるスイッチ制御信号VCS2に基づいて、コンパレー
タ61から出力される信号をANDゲート51、53、
55のいずれか一つに入力する。
【0093】スイッチ73は、制御回路12Aから供給
されるスイッチ制御信号VCS3に基づいて、コンパレー
タ62から出力される信号をORゲート52、54、5
6のいずれか一つに入力する。
【0094】モータ駆動回路1Aでは、図2に示す逆起
電力a、b、c、d、e、fの発生するタイミングに合
わせて、スイッチ71、72、73を切り換えることに
より、2つのコンパレータ61、62で逆起電力a、
b、c、d、e、fの全てを検出できる。逆起電力a、
b、c、d、e、fの発生するタイミングは、出力端子
P1、P2、P3の電圧VO1、VO2、VO3の波形(すな
わち、PWM駆動波形)に依存する。そのため、逆起電
力a、b、c、d、e、fを検出可能となるようにスイ
ッチ71、72、73を切り換えることは十分可能であ
る。
【0095】本発明の第2実施形態のモータ駆動回路1
Aにおいても、第1実施形態のモータ駆動回路1の場合
と同様の効果が得られる。
【0096】さらに、第2実施形態のモータ駆動回路1
Aでは、第1実施形態のモータ駆動回路1に比べて、コ
ンパレータの個数が少なくなっており、その分だけチッ
プ面積が小さくなるという利点がある。
【0097】(変形例)なお、上記実施形態は、本発明
の好適な例を示すものであり、本発明はこれらの実施形
態に限定されない。本発明の趣旨を外れることなく種々
の変形が可能であることは言うまでもない。
【0098】例えば、相数について特に制限はなく、三
相モータ以外のモータの駆動回路に適用可能である。
【0099】また、上記実施形態では、MOSトランジ
スタをスイッチング素子として使用する場合について説
明したが、バイポーラトランジスタをスイッチング素子
として使用する場合に本発明を適用してもよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモータ駆
動回路によれば、逆起電力に起因するノイズの発生を抑
制することができる。また、逆起電力の影響が最小とな
るように調整できる。
【0101】よって、制御回路やその他の回路が逆起電
力の影響を受け難いモータ駆動回路が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のモータ駆動回路の構成
を示す回路図である。
【図2】(a)は図1のモータ駆動回路の各MOSトラ
ンジスタのオン/オフ状態と三相モータの電機子コイル
に流れる電流とを示す表、(b)は図1のモータ駆動回
路の各出力端子における電圧の変化を示す波形図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態のモータ駆動回路の構成
を示す回路図である。
【図4】従来のモータ駆動回路の構成を示す回路図であ
る。
【図5】図4のモータ駆動回路が形成された半導体装置
を示す要部概略断面図である。
【符号の説明】
1 モータ駆動回路 2 三相ブラシレスモータ 11 インバータ回路 12、12A 制御回路 13、13A 逆起電力抑制回路 21、23、25 pチャネルMOSトランジスタ 22、24、26 nチャネルMOSトランジスタ 31、32、33、34、35、36 ダイオード 41、42、43、44、45、46 コンパレータ 51、53、55 ANDゲート 52、54、56 ORゲート 61、62 コンパレータ 71、72、73 スイッチ L1、L2、L3 三相ブラシレスモータの電機子コイ
ル P1、P2、P3 モータ駆動回路の出力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電圧を供給する第1の電源線と複数
    の出力端子の各々との間に電流経路が接続された複数の
    第1トランジスタと、複数の前記出力端子の各々と第2
    電圧を供給する第2の電源線との間に電流経路が接続さ
    れた複数の第2トランジスタとを含んで構成されるイン
    バータ回路と、 複数の前記第1トランジスタの各々の導通・非導通を制
    御する複数の第1制御信号を出力すると共に、複数の前
    記第2トランジスタの各々の導通・非導通を制御する複
    数の第2制御信号を出力する制御回路とを備え、 複数の前記出力端子の各々を介してモータの電機子コイ
    ルに給電を行うモータ駆動回路において、 対応する前記出力端子における電圧を前記第1電圧と比
    較して、前記第1電圧よりも大きい電圧値を持つ第1逆
    起電力の生成を検知する複数の第1コンパレータと、 対応する前記出力端子における電圧を前記第2電圧と比
    較して、前記第2電圧よりも小さい電圧値を持つ第2逆
    起電力の生成を検知する複数の第2コンパレータとを有
    し、 前記第1コンパレータの各々は、前記第1逆起電力を検
    知した時に、その第1逆起電力を検知した前記出力端子
    に対応する前記第1トランジスタを導通状態とする信号
    を出力し、 前記第2コンパレータの各々は、前記第2逆起電力を検
    知した時に、その第2逆起電力を検知した前記出力端子
    に対応する前記第2トランジスタを導通状態とする信号
    を出力することを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第1制御信号と前記第1コンパレー
    タの出力信号との論理積を対応する前記第1トランジス
    タの制御端子に出力する複数の論理積ゲートと、前記第
    2制御信号と前記第2コンパレータの出力信号との論理
    和を対応する前記第2トランジスタの制御端子に出力す
    る複数の論理和ゲートとを有する請求項1に記載のモー
    タ駆動回路。
  3. 【請求項3】 複数の前記第1および第2のトランジス
    タの各々がMOSFETからなる請求項1または2のい
    ずれかに記載のモータ駆動回路。
  4. 【請求項4】 第1電圧を供給する第1の電源線と複数
    の出力端子の各々との間に電流経路が接続された複数の
    第1トランジスタと、複数の前記出力端子の各々と第2
    電圧を供給する第2の電源線との間に電流経路が接続さ
    れた複数の第2トランジスタとを含んで構成されるイン
    バータ回路と、 複数の前記第1トランジスタの各々の導通・非導通を制
    御する複数の第1制御信号を出力すると共に、複数の前
    記第2トランジスタの各々の導通・非導通を制御する複
    数の第2制御信号を出力する制御回路とを備え、 複数の前記出力端子の各々を介してモータの電機子コイ
    ルに給電を行うモータ駆動回路において、 複数の前記出力端子における電圧のうちのいずれか一つ
    を前記第1電圧と比較して、前記第1電圧よりも大きい
    電圧値を持つ第1逆起電力の生成を検知する第1コンパ
    レータと、 複数の前記出力端子における電圧のうちのいずれか一つ
    を前記第2電圧と比較して、前記第2電圧よりも小さい
    電圧値を持つ第2逆起電力の生成を検知する第2コンパ
    レータとを有し、 前記第1コンパレータは、前記第1逆起電力を検知した
    時に、その第1逆起電力を検知した前記出力端子に対応
    する前記第1トランジスタを導通状態とする信号を出力
    し、 前記第2コンパレータは、前記第2逆起電力を検知した
    時に、その第2逆起電力を検知した前記出力端子に対応
    する前記第2トランジスタを導通状態とする信号を出力
    することを特徴とするモータ駆動回路。
  5. 【請求項5】 複数の前記出力端子うちのいずれか一つ
    を選択し、選択された前記出力端子における電圧を前記
    第1および第2のコンパレータのそれぞれに供給する第
    1スイッチと、複数の前記第1トランジスタのうちのい
    ずれか一つを選択し、選択された前記第1トランジスタ
    の制御端子に前記第1コンパレータの出力信号を供給す
    る第2スイッチと、複数の前記第2トランジスタのうち
    のいずれか一つを選択し、選択された前記第2トランジ
    スタの制御端子に前記第2コンパレータの出力信号を供
    給する第3スイッチとを有する請求項4に記載のモータ
    駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記第1制御信号と前記第1コンパレー
    タの出力信号との論理積を対応する前記第1トランジス
    タの制御端子に出力する複数の論理積ゲートと、前記第
    2制御信号と前記第2コンパレータの出力信号との論理
    和を対応する前記第2トランジスタの制御端子に出力す
    る複数の論理和ゲートとを有する請求項4または5に記
    載のモータ駆動回路。
  7. 【請求項7】 複数の前記第1および第2のトランジス
    タの各々がMOSFETからなる請求項4〜6のいずれ
    かに記載のモータ駆動回路。
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