JP2003172927A - 透過反射両用型表示装置用基板 - Google Patents
透過反射両用型表示装置用基板Info
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Abstract
示時の色調のみを自由に調整し、かつ透過表示時と反射
表示時との良好な色調を得る。 【解決手段】 金属薄膜(反射層)8Aは、透過表示時
に光を透過させる開口領域101と、光を全反射させる
反射領域102とを有する。反射領域102における反
射層8Aは、外光を全反射させるので、反射表示時に
は、反射層8Aの反射領域102に至った外光が全て反
射層8Aで反射され、光拡散層7Aおよび下基板2の界
面での反射が起きない。反射層8Aの上面には、着色層
(カラーフィルター)9が形成されている。少なくとも
開口領域101における光拡散層7Aは着色されてお
り、着色された光拡散層7Aの色度を調整することによ
って、透過表示時の色調のみを調整できる。
Description
示装置用基板に関する。本発明の基板は、外部からの入
射光(以下、外光ともいう。)を反射させることにより
反射表示を行なうとともに、外部が暗いときは、バック
ライトなどの光源からの光を透過させることにより透過
表示を行う透過反射両用型表示装置に用いることができ
る。
携帯電話を初めとする携帯情報端末で使用される情報量
が格段に増加し、携帯情報端末の用途も多様化してい
る。これに伴い携帯情報端末のディスプレイに対するユ
ーザーの要望も多様化し、低電圧化はもちろんのこと高
精彩化、高速応答化など多岐にわたっている。ディスプ
レイの表示色についても、色数が加速度的に増加するの
と共に、色味についての要望も多様化し、各ユーザーの
要望する反射表示時と透過表示時の色味を実現すること
が必要不可欠である。また、各ユーザーの要望する色味
は、観測者によって視認性が異なるので、ほぼすべて異
なるのが現状である。
レイとしては、透過反射両用型の液晶表示装置が広く用
いられている。透過反射両用型液晶表示装置は、明るい
場所では、外光を利用して反射型の液晶表示装置として
動作するとともに、暗所では光源を利用した透過型の液
晶表示装置として動作する。
えばアルミニウムなどからなる半透過性の金属薄膜を用
いた半透過型液晶表示装置が挙げられる。半透過性の金
属薄膜は、暗所ではバックライトからの光を透過させる
とともに、外光を反射させるという透過と反射の双方の
機能を備えている。また、光の拡散性を向上させるため
に、微細な凹凸構造をもつ、例えば透光性樹脂からなる
光透過層を設け、この光透過層の上に前記金属薄膜を形
成することがある。これにより、反射光の拡散性を向上
させ、いわゆる文字ぼけやカラー表示時の混色を防止
し、表示の視認性を向上させている。なお、微細な凹凸
構造(凹凸面)をもつ光透過層は、それ自体は光を拡散
させないが、光透過層の凹凸面上に反射層を形成するこ
とによって、反射光を拡散させるので、以下では、微細
な凹凸構造(凹凸面)をもつ光透過層を「光拡散層」と
もいう。
いる場合には、その透過光が独特の色味を帯びる。例え
ばアルミニウム薄膜の場合には、その透過光が青味を帯
びるので、透過表示時の白が青味を帯びるという問題点
がある。その原因は、光源の短波長側の光は金属薄膜を
透過し易いが、長波長側の光は透過し難いという透過光
特性を持つためであると考えられる。いずれにしても透
過光が青味を帯びると、カラー表示において色純度が低
下することになる。
ばカラーフィルター自体で行うことができる。しかし、
反射表示時には外光がカラーフィルターを2度透過する
ので、透過表示時の色調補正が反射表示時の色にも大き
く影響を及ぼし、反射表示時の色純度が低下して好まし
くない。また、バックライト側に位置する基板に色を補
正するフィルターを貼り付けることで、透過表示時の色
調のみを補正することができる。しかし、液晶表示装置
を高温高湿条件で保存すると、水分の影響で色補正フィ
ルターが退色・変色するおそれがあるので、信頼性面で
の問題点がある。さらに、偏光板を着色する場合には、
偏光板を透過する光の偏光度が低下するので、コントラ
ストが低下するという問題点がある。
過性の金属薄膜を用いた半透過型液晶表示装置におい
て、光拡散層を着色し、透過表示時の色補正を行う技術
が特開2001−100197に開示されている。以下
に、特開2001−100197に開示の技術について
説明する。
のセルギャップが形成されるように周辺シール材を介し
て圧着され、そのセルギャップ内に液晶層が封入された
一対の透明電極基板を含み、上記一方の透明電極基板の
内面側に透光性樹脂からなる光拡散層を有し、同光拡散
層上に光反射膜として光半透過性の金属薄膜が形成され
ている半透過型液晶表示装置であり、上記光拡散層の透
光性樹脂が、上記金属薄膜の透過光色と補色関係にある
色に着色されていることを特徴とする。例えば、光半透
過性の金属薄膜としてアルミニウムを用いた場合には、
その透過光は青味を帯びているので、樹脂製の光拡散層
は青色と補色関係にある黄色に着色されることで、透過
光の色味が白色に補正されることになる。
する。上記の液晶表示装置は、周辺シール材を介して互
いに圧着された上基板1と下基板2とを備えている。上
基板1の外側面には、位相差板21Aおよび偏光板22
Aが設けられ、下基板2の外側面には位相差板21Bと
偏光板22Bが設けられている。また、下基板2側には
バックライトが設けられている。
反射膜としての光半透過性金属薄膜8Bとが形成されて
いる。光拡散層7Aは透光性樹脂からなり、その表面に
は微細な凹凸が形成されている。
を用いた場合には、透過光色が青色を帯びているので、
その透過光の色補正を行うために、光拡散層7Aをあら
かじめ青色の補色である黄色に着色している。この半透
過型液晶表示装置においては、バックライトから照射さ
れた光は、黄色に着色された光拡散層7Aおよび光半透
過性の金属薄膜8Bを透過して表示面である上基板1側
に至る。黄色は青色の補色関係にあるので、バックライ
トから照射された光は、金属薄膜8Bを透過する際に色
補正され、ほぼ白色光として表示面を照らすことができ
る。
には、外光は金属薄膜8Bにより反射されるので、バッ
クライト使用時の場合と外光時の場合とで、色の違いが
少なく違和感のない表示が得られると、同公報に記載さ
れている。
晶表示装置の金属薄膜として半透過型の金属薄膜8Bを
用いた場合には、金属薄膜8Bからなる反射層は当然な
がら光を透過することができる。外光による反射で表示
を行う場合には、図3に示すように、外光が偏光板22
Aおよび位相差板21Aを透過し、上基板1と透明電極
3、4と配向膜5、6と液晶層12を透過した後に金属
薄膜8Bに至る。金属薄膜8Bに至った光は、金属薄膜
8Bの表面で反射される光Cと、金属薄膜8Bを透過す
る光に分解される。さらに金属薄膜を透過した光は、金
属薄膜8Bおよび透明樹脂からなる光拡散層7Aの界面
での反射光Dと、光拡散層7Aおよび下層(下基板2)
の界面での反射光Eと、透過光とに分解される。したが
って、反射表示時の表示面で視認される光は、金属薄膜
8B上での反射光Cと、金属薄膜8Bおよび光拡散層7
Aの界面での反射光Dと、光拡散層7Aおよび下層(下
基板2)の界面での反射光Eとが合成された色の光とな
る。
装置の光拡散層を着色する場合、バックライト光による
透過表示時には、光拡散層7Aは色補正として有効に作
用する。しかし、上述したように、反射表示時にも光拡
散層7Aで着色された光がいくらか反射するので、光拡
散層7Aは反射表示時の色度にも影響を与える。さら
に、アルミニウムや銀−パラジウムなどの金属を金属薄
膜として用いる場合には、透過光は青色を帯びている反
面、反射光は補色の黄色を帯びているので、反射表示は
若干黄色味を帯びる。したがって、金属薄膜8Bを透過
する光が帯びる青色の補色(黄色)を光拡散層に着色す
ると、その補色が金属薄膜8Bの反射光と同色であるの
で、反射表示時には光拡散層7Aの着色によってさらに
表示色が黄色味を帯びてしまう。すなわち、透過表示時
の色調を調整すると、トレードオフとして反射表示時の
色味を損ねてしまう問題点がある。
いては、金属薄膜8Bの色味だけではなく、透過光およ
び反射光が透過するITO膜や配向膜などのすべての積
層膜や下基板2の色度の合成となる。ITO膜や配向膜
は軽度ではあるが着色しているので、表示としての色は
ITO膜や配向膜などの着色している積層膜の色の影響
を受ける。したがって、金属薄膜8Bの補色を光拡散層
に着色するだけでは、色調の調整が不十分である。
用いた場合、プラスチック基板はガラス基板に比べて着
色が強いので、さらに金属薄膜8Bの補色を光拡散層に
着色するだけでは、透過表示時と反射表示時の双方の色
補正が事実上不可能である。
ものであって、その目的は、反射表示時の色調を損ねる
ことなく、透過表示時の色調のみを自由に調整し、かつ
透過表示時と反射表示時との良好な色調をともに満足す
る透過反射両用型表示装置用基板を提供することにあ
る。
よる透過反射両用型表示装置用基板は、光を透過させる
光透過層が基板上に形成され、光を全反射させる反射領
域と光を透過させる開口領域とを有する反射層が前記光
透過層上に形成され、少なくとも前記開口領域における
前記光透過層が着色されている。
表示装置用基板によれば、バックライトなどの光源から
の光による透過光は反射層の開口領域のみを透過するの
で、透過表示時の色味は開口領域を透過する光のみで決
定され、反射層の反射領域を透過する光の色度を考慮す
る必要がない。したがって、少なくとも開口領域におけ
る光透過層を着色することで、透過表示時の色調を自由
に調整することができる。
全反射させるので、反射表示時には、反射層の反射領域
に至った外光は全て反射層で反射され、半透過性の反射
層を用いた際に発生する、光透過層および下基板の界面
での反射が起きない。したがって、開口領域のみなら
ず、反射領域においても、着色された光透過層は反射表
示時の色調に影響を及ぼさない。本発明によれば、反射
表示時の色調に影響を及ぼすことなく、透過表示時の色
調のみを独立して調整することができる。
る」とは、入射する可視光のほとんどを透過させること
を言い、入射光の一部が反射される場合も含む。「光を
全反射させる」とは、可視光の透過率がほぼ0%であ
り、入射する可視光のほぼ100%を反射させることを
言う。
表示装置用基板において、前記着色された光透過層の色
度は、XYZ表示系における3つの色度座標(0.3
5,0.39)、(0.29,0.28)および(0.
27,0.31)で囲まれた三角形の領域内に含まれて
いることが好ましい。
3つの色度座標(0.35,0.39)、(0.29,
0,28)および(0.27,0.31)で囲まれた三
角形の領域内に含まれるように、光透過層を着色するこ
とによって、透過表示時のコントラスト、透過率、色再
現性に優れ、かつ明るく良好な白色の透過表示を実現す
ることができる。
表示装置用基板は、光を透過させる光透過層が基板上に
形成され、光を全反射させる反射領域と光を透過させる
開口領域とを有する反射層が前記光透過層上に形成さ
れ、少なくとも前記開口領域における前記光透過層は、
前記光透過層を透過する光を色付ける機能を有する。
表示装置用基板によれば、本発明の第1の局面による透
過反射両用型表示装置用基板と同様に、透過表示時の色
調を自由に調整することができる。光透過層を透過する
光を色付けるには、光透過層自体を着色すれば良い。光
透過層を着色しない場合でも、光透過層の屈折率nや膜
厚を調整して、透過光を着色させることができる。光透
過層の屈折率nや膜厚に応じて、波長ごとに干渉が生じ
るので、白色光のうち特定の波長光の色が消失するから
である。
表示装置用基板において、前記光透過層は、前記光透過
層に入射する光の色度を(x1,y1)とし、前記光透
過層から出射する光の色度を(x2,y2)とすると、
x2−x1およびy2−y1のそれぞれを0.01以上
とする機能を有することが好ましい。これにより、目視
評価にて、十分な着色を認識することができる。
表示装置用基板において、少なくとも前記開口領域にお
ける前記光透過層は、屈折率nが2.0以上であること
が好ましい。また、前記光透過層の膜厚は、20nm以
上60nm以下であることが好ましい。これにより、基
板などによって、開口領域における光透過層を透過する
光が青味を帯びる場合に、透過光を白色光に近づけるこ
とができる。
反射両用型表示装置用基板において、前記開口領域にお
ける前記光透過層上に、前記光透過層よりも屈折率の小
さい層が形成されていることが好ましい。
と比較して、反射率が非常に低く、事実上黒表示となっ
ているので、開口領域での反射光による着色は反射表示
時の色調に殆ど影響を及ぼすことはない。しかしなが
ら、図2に示すように、反射層8Aの開口領域101で
は、殆どの光は光透過層7Aを透過するものの、光透過
層7A上での反射光Aと、光透過層7Aおよび基板2の
界面での反射光Bとが若干ながら発生するので、反射表
示時の色度にも若干の影響を及ぼす可能性がある。
透過層の直上に形成される膜の屈折率よりも大きくする
ことによって、反射表示時の光透過層と直上に形成され
る膜との界面での反射光Aを積極的に増大させ、この界
面を透過する外光を減少させて、光透過層および基板の
界面での着色された反射光Bによる色度の変化を抑制す
る。したがって、反射表示時の色度に影響を及ぼすこと
なく、透過表示時の色度のみを独立して調整することが
できる。
反射両用型表示装置用基板において、前記開口領域にお
ける前記光透過層上および前記反射層上に着色層が形成
されていても良い。着色層は、開口領域における光透過
層上および反射層上に直接または他の膜を介して形成さ
れる。
反射両用型表示装置用基板において、前記反射層が微細
な凹凸構造を有することが好ましい。反射層が微細な凹
凸構造を有することによって、外光の拡散性が向上する
ので、いわゆる文字ぼけやカラー表示時の混色を防止
し、表示の視認性を向上させることができる。
本発明の透過反射両用型表示装置用基板と、前記透過反
射両用型表示装置用基板に対向する対向基板と、前記両
基板間に介在する液晶層とを有する。本発明の透過反射
両用型液晶表示装置によれば、反射型表示と透過型表示
とを切り替えて表示することができる。
用型液晶表示装置を表示部として備える。本発明の電子
機器は、明るい場所ではバックライトなどの照明装置を
点灯させる必要がないので、長時間のバッテリー駆動が
可能となる。さらに暗い場所では、明るく良好な白色の
透過表示が実現できるので、非常に視認性が良いという
利点がある。
による実施形態を説明する。以下の実施形態では、本発
明の透過反射両用型表示装置用基板を透過反射両用型液
晶表示装置の基板として用いた場合について説明する
が、本発明の透過反射両用型表示装置用基板は、液晶表
示装置用の基板に限定されない。また、液晶表示装置の
例として、単純マトリクス駆動方式のSTN液晶表示装
置を例にするが、本発明の液晶表示装置は、TFT(Th
in Film Transistor:薄膜トランジスタ)やMIM(Met
al-Insulator-Metal )などのスイッチング素子を用い
たアクティブマトリクス駆動方式や他のセグメント型の
装置、その他の液晶装置にも適用することが可能であ
る。さらに、実施形態1では、光を透過させる光透過層
として、微細な凹凸構造を有する光拡散層を例に説明す
るが、光透過層は反射層と接する面が平坦であり、光拡
散性を有していなくても良い。
表示装置の構造を概略的に示す断面図であり、図2は、
その一画素を概略的に示す断面拡大図である。図1およ
び図2を参照しながら、本実施形態の液晶表示装置の構
成を説明する。
向する二枚の透明基板1、2の間に液晶層12が枠状の
シール材11によって封止されている。液晶層12は、
240°〜260°ツイストのツイスト角を持つネマテ
ィック液晶で構成されている。観察者側に対して反対側
の透明基板(以下、下基板ともいう。)2上には、任意
の色に着色された光拡散層7Aが形成されている。
d、Ag、またはこれら金属の合金からなる金属薄膜が
形成されている。金属薄膜は、光透過率がほぼ0%の全
反射性になるように、その膜厚が設定されており、光を
全反射させる反射層8Aである。例えば、銀とパラジウ
ムとの合金(Ag−Pd)を金属薄膜として用いる場
合、膜厚を1000Å(100nm)以上に設定する。
に光を透過させるために、露光現像処理などによって開
口された開口領域101がR(赤)、G(緑)、B
(青)の画素ごとに設けられている。透過表示時には開
口領域101からの透過光によって、また反射表示時に
は金属薄膜(反射層)8Aが存在する反射領域102で
の反射光によって、それぞれ表示を行うことができる。
開口領域101と反射領域102との面積の比率は、2
5:75〜80:20が好ましく、例えば3:7に設定
する。
膜(反射層)8Aの上面には、R(赤)、G(緑)、B
(青)の3色の着色層(カラーフィルター)9が所定の
パターンで形成されている。着色層9の上面には、透明
な保護膜10が形成されており、この保護膜10の上面
には、複数のストライプ状の透明電極4がITO膜など
から形成されている。透明電極4の上面には、配向膜6
が形成されており、ラビング等により所定の方向に配向
処理が施されている。
基板(以下、上基板ともいう。)1の上面には、複数の
ストライプ状の透明電極3が形成されており、透明電極
3の上面には、配向膜5が形成されており、ラビング等
により所定の方向に配向処理が施されている。
ス、ソーダガラスなどのガラス基板、ポリエーテルスル
ホン、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリエチレン
テレフタレートなどのプラスチック基板などを用いるこ
とができる。
限定されず、例えば透光性樹脂に顔料を分散する方法が
挙げられる。光拡散層7Aに分散される顔料としては、
例えば黄色鉛、ベンガラ、群青、紺青等の無機顔料、カ
ラーインデックス(C.I)ナンバーで以下に示す有機
顔料などがある。
0、C.Iピグメントイエロー24、C.Iピグメント
イエロー83、C.Iピグメントイエロー86、C.I
ピグメントイエロー93、C.Iピグメントイエロー1
09、C.Iピグメントイエロー110、C.Iピグメ
ントイエロー117、C.Iピグメントイエロー12
5、C.Iピグメントイエロー137、C.Iピグメン
トイエロー138、C.Iピグメントイエロー139、
C.Iピグメントイエロー147、C.Iピグメントイ
エロー148、C.Iピグメントイエロー153、C.
Iピグメントイエロー154、C,Iピグメントイエロ
ー166、C.Iピグメントイエロー168
C.Iピグメントブルー22、C.Iピグメントブルー
60、C.Iピグメントイエロー64
上記黄色顔料や青色顔料の他に、オレンジ顔料、赤色顔
料、緑色顔料などを用いることができる。光拡散層に顔
料を分散させることにより、光拡散層を着色することが
できるので、従来の半透過型液晶表示装置の製造工程を
そのまま流用することができ、また製造コストを上げる
ことなく、色度を調整することができる。さらに、光拡
散層7A上の反射領域102には、全反射性の金属薄膜
(反射層)8Aが形成されているので、着色された光拡
散層7Aは、反射表示時の色調に影響を及ぼさない。し
たがって、透過表示時の色度を独立して調整することが
できる。
01に対応する部分が少なくとも着色されていれば良
く、光拡散層7A全体が着色されることは必ずしも要し
ない。ただし、反射層8Aの反射領域102に対応する
部分が着色されていても良い。反射層8Aの反射領域1
02に対応する光拡散層7Aが着色されていても、反射
領域102における反射層8Aは光を全反射させ、透過
させないので、透過表示時の色調に影響を与えない。む
しろ、全体が着色された光拡散層7Aを形成すること
は、部分的に着色された光拡散層7Aを形成するより
も、製造が容易であるという利点がある。光拡散層7A
を部分的に着色するには、フォトリソ法や印刷法を採用
すれば良い。
層)9を下基板2上に形成しているが、特に限定される
ものではなく、上基板1に形成しても良い。
晶表示装置の構造を概略的に示す断面図である。なお、
図10においては、実施形態1の液晶表示装置と実質的
に同じ機能を有する構成要素を共通の参照符号で示し、
その説明を省略する。また、実施形態1では光拡散層7
Aは着色されていたが、本実施形態の光拡散層7Bは、
無着色の透明である。
Bと反射層8Aとの間に形成された光透過層7Cを有す
る。光透過層7Cには、例えばTiO2膜などの屈折率の
大きい薄膜が用いられる。光透過層7Cは、透過する光
を色付ける機能を有する。光透過層7Cにより色付けさ
れる光の色相は、光透過層7Cの屈折率や膜厚によって
決定される。光源(不図示)から光透過層7Cに入射し
た光は、光透過層7Cと着色層(カラーフィルター)9
との界面で一部が液晶層12側へ出射され、一部が反射
する。反射した光は、光透過層7Cと光拡散層7Bとの
界面で、再び一部が光源側へ出射され、一部が反射され
る。この反射光の一部は、光透過層7Cと着色層9との
界面を越えて液晶層12側へ出射されるので、光透過層
7Cと着色層9との界面で反射せずに透過した光と干渉
する。この干渉効果によって、光透過層7Cを透過する
光を色付ける。
せるには、光透過層7Cとその上の層(本実施形態では
着色層9)との界面でより多くの光を反射させ、さらに
光透過層7Cとその下の層(本実施形態では光拡散層7
B)との界面でより多くの光を反射させる必要がある。
これらの界面で、より多くの光を反射させるには、光透
過層7Cの屈折率を上下の各層(本実施形態では着色層
9および光拡散層7B)の屈折率よりも、より小さくす
る必要がある。
良い。また、光拡散層7Bを省くこともできる。光透過
層7Cは、反射層8Aの開口領域101に対応する部分
に少なくとも存在すれば良く、反射層8Aの反射領域1
02に対応する部分に存在していなくても良い。
および比較例について、反射表示時と透過表示時との色
味の違いの評価をそれぞれ行なった。
CM−1000(C光源2°視野)を用いて、R(赤)
・G(緑)・B(青)の全ON表示にて、白表示時の色
度を測定した。また、透過表示時の色度の測定には、T
OPCON製BM−5を用いて、R(赤)・G(緑)・
B(青)の全ON表示にて、白表示時の色度を測定し
た。なお、バックライトの具体的な色度については、後
述する。
(膜厚2.5μm)を形成した状態で測定を行い、TO
PCON製BM−5を用いて、透過表示時の色度を測定
した。
1、2、3では、上基板1および下基板2にそれぞれ貼
り付ける位相差板、偏光板の軸角度およびレターデーシ
ョンは、同一のシステムを用いた。具体的には、図1お
よび図4に示すように、液晶分子の配向方向を基準とし
て、時計回りを正とし、反時計回りを負としたとき、第
一位相差板21Aの軸角度が−55°第二位相差板21
Bの軸角度が80°、偏光板22Aの軸角度が0°とな
るように、第一位相差板21A、第二位相差板21Bお
よび偏光板22Aを上基板1に順次貼り付けた。液晶層
12および位相差板21A、21Bのレターデーション
の設定は、液晶層12を800nm、第一位相差板21
Aを180nm、第2位相差板21Bを670nmとし
た。また、図5に示すように、位相差板21Cの軸角度
が−5°、偏光板22Bの軸角度が−52.5°となる
ように、位相差板21Cおよび偏光板22Bを下基板2
に順次貼り付けた。位相差板21Cのレターデーション
設定は、140nmとした。
おける、着色を施した光拡散層7Aの代わりに、無着色
の光拡散層7Bを用いて、実施形態1の液晶表示装置と
同様の液晶表示装置を作成した(図1参照)。
ル樹脂からなるフィルム転写型の無着色の光拡散層7B
を形成した。このとき光拡散層7Bの膜厚は2.5μm
であった。Ag−Pdからなる金属薄膜をスパッタによ
り成膜した。Ag−Pdからなる金属薄膜上にレジスト
を塗布し、反射領域102と開口領域101との面積比
が7:3となるように、フォトマスクを用いて露光現像
処理を行い、開口領域101を有する全反射性の金属薄
膜8Aを形成した。このとき金属薄膜8Aの膜厚は、1
200Å(120nm)であった。
B上および金属薄膜8A上に、R(赤)、G(緑)、B
(青)からなる着色層(カラーフィルター)9を形成し
た後、着色層9上に保護膜10を成膜した。着色層9の
膜厚は0.8μmであった。保護膜10の上に、ストラ
イプ状にパターニングされたITO膜(透明電極)4を
形成し、さらにその上面に、ラビング等により240°
ツイストとなるように配向処理されたポリイミドからな
る配向膜6を形成した。
ニングされたITO膜(透明電極)3を形成し、下基板
2と同様に、ラビング等により240°ツイストとなる
ように配向処理されたポリイミドからなる配向膜5を形
成した。
に、プラスチックビーズを散布し、シール材11を塗布
し、上下両基板1、2を加圧封着した。このときセル厚
は5μmであった。上基板1に、位相差板21A、21
Bおよび偏光板22Aを、また下基板2に、位相差板2
1Cおよび偏光板22Bをそれぞれ貼り付けた。
テムを最適化するために、上基板1と下基板2との間隙
に、カイラル剤を添加したネマティック液晶材料を注
入、封止して、無着色の光拡散層を用いた比較例1の液
晶表示装置を作成した。
用いた液晶表示装置の色について、評価を行った。
ろ、色度は(x,y)=(0.295,0.329)で
あった。次に、透過表示時の色度を測定するために、光
源として(x,y)=(0.335,0.345)のバ
ックライトを用いて測定を行ったところ、透過表示時の
色度は(x,y)=(0.284,0.276)であっ
た。このことから、反射表示時と透過表示時とで、色度
に有意差があり、反射表示時に比べて透過表示時の色味
が青色を帯びていることがわかる。
ける反射表示時と透過表示時とで色度を一致させるため
に、光拡散層をピグメントイエロー#83によって着色
した。着色された光拡散層7Aの色度は(x,y)=
(0.312,0.374)であり、上記と同様にし
て、実施例1の液晶表示装置を作成した。
時の色度を測定したところ、反射表示時は殆ど色度の変
化がなく(x,y)=(0.302,0.338)であ
った。なお、反射表示時と透過表示時の色について目視
にて観察したところ、色の有意差は全く見られなかっ
た。また、透過表示時の色度は、上記色度を有する光拡
散層7Aにより色補正を受けて、(x,y)=(0.2
93,0.329)となった。このことから、開口領域
101を有する全反射性の金属薄膜(反射層)8Aを用
いた液晶表示装置において、光拡散層を着色することに
より、反射表示時の色度をほとんど損ねることなく、透
過表示時の色度を補正できることがわかる。
っても輝度の違いにより観察者が視認する色のイメージ
が異なる。本実施例では、反射表示時と透過表示時の色
度を一致させているが、輝度に応じて任意の色度に調整
することができる。
1−100197に記載された液晶表示装置を作成し、
透過表示時と反射表示時の色度について評価を行った
(図3参照)。
反射性の金属薄膜(反射層)8Aの代わりに、半透過性
の金属薄膜(反射層)8Bを用いて、上記と同様にして
液晶表示装置を作成した。なお、半透過性の金属薄膜
(反射層)8Bとして、実施例1および比較例1と同様
に、Ag−Pdを用い、膜厚を薄膜化することで金属薄
膜に半透過性を付与した。半透過性の金属薄膜(反射
層)8Bは、膜厚が350Å(35nm)、反射率が約
70%、透過率が20%であるものを用いた。金属薄膜
以外の構成は、実施例1および比較例1の液晶表示装置
と全く同一とした。本比較例では、着色していない光拡
散層7Bを用いた場合と、着色した光拡散層7Aを用い
た場合の両方について、色度の評価を行った。
示時と透過表示時の色度について測定を行ったところ、
反射表示時の色度は(x,y)=(0.302,0,3
18)であり、透過表示時の色度は(x,y)=(0.
282,0.256)であった。
致させるために、ミグメントイエロー#83により着色
し、色度が(x,y)=(0.324,0.378)の
光拡散層7Aを用いて、上記と同様に液晶表示装置を作
成した。その結果、反射表示時の色度は(x,y)=
(0.314,0.342)になり、透過表示時の色度
は(x,y)=(0.308,0.312)であった。
ただし、反射表示時と透過表示時の色について目視にて
観察したところ、透過表示時と比較して反射表示時の色
は明らかに黄色味を帯びていた。したがって、比較例2
の液晶表示装置では、透過表示時の色度を補正すると、
反射表示時の色度も変動する。これは、反射表示時に表
示面で観察される光は、金属薄膜8B上での反射光と、
光拡散層7Aおよび基板2の界面での反射光との合成光
であり、光拡散層7Aおよび基板2の界面での反射光
は、着色された光拡散層7Aを透過することによって着
色されるからである。
から、本発明の液晶表示装置は、反射表示時の色度の変
化を最小限に抑えながら、透過表示時の色度を自由に調
整できることがわかる。
る液晶表示装置を説明する。本実施例における光拡散層
7Aとして、光拡散層7Aの上層に接して配置されてい
る着色層(カラーフィルター)9の屈折率よりも大きな
屈折率を有する光拡散層を用いて、実施例1と同様にし
て本実施例の液晶表示装置を作成した。具体的には、カ
ラーフィルター9の屈折率は1.47であり、光拡散層
7Aの屈折率は1.64である。
4である無着色の光拡散層7Bを用いて透過表示時と反
射表示時の色度について評価を行ったところ、透過表示
時の色度は(x,y)=(0.281,0,283)で
あり、反射表示時の色度は(x,y)=(0.299,
0.333)であった。
度を一致させるために、上記光拡散層を着色し、色度が
(x,y)=(0.315,0.379)であり、屈折
率が1.64の透光性樹脂からなる光拡散層7Aを用い
て、液晶表示装置を作成した。その結果、反射表示時の
色度は変化することなく(x,y)=(0.302,
0.331)であった。また、透過表示時の色度は、
(x,y)=(0.304,0.329)であった。実
施例1に示したように、透光性樹脂からなる光拡散層を
着色することに加えて、本実施例では、光拡散層7Aの
屈折率をその直上のカラーフィルター9の屈折率よりも
高くすることによって、反射表示時の色度に全く影響を
及ぼすことなく透過表示時の色度のみを完全に独立して
調整することができた。
における反射層を全反射性とするとともに、光拡散層の
屈折率をその直上に形成された膜よりも高く設定するこ
とによって、反射表示時の色度の変化をさらに抑え、透
過表示時の色度のみを自由に調整することができる。
される膜がカラーフィルター9であるが、光拡散層7A
の直上に保護層や絶縁層などのカラーフィルター以外の
膜が形成されている場合でも、この膜よりも高い屈折率
を有する光拡散層7Aを用いることによって、本実施例
と同様の効果を得ることができる。
っても輝度の違いにより観察者が視認する色のイメージ
が異なる。本実施例では、反射表示時と透過表示時の色
度を一致させているが、輝度に応じて任意の色度に調整
することができる。
の透過表示時に対する要望は、コントラスト、透過
率、色再現性の3項目に大別される。
透過表示時の上記要望を満足させるためには、最も簡便
な方法として、下基板(バックライト側)側の位相差板
および偏光板の各軸角度を最適化する手法が挙げられ
る。しかしながら、位相差板および偏光板の各軸角度を
上記要望に基づいて最適化を行うと、それぞれ偏光状態
が異なるので、透過表示色に位相差板および偏光板シス
テム由来の色づきが発生する。そこで、光拡散層を着色
することによって、位相差板および偏光板システムによ
る色づきを解消するために、光拡散層を着色する際の色
度の範囲の最適化を行った。
方向を基準として、時計回りを正とし、反時計回りを負
としたとき、第一位相差板21Aの軸角度が−55°第
二位相差板21Bの軸角度が80°、偏光板22Aの軸
角度が0°となるように、第一位相差板21A、第二位
相差板21Bおよび偏光板22Aを上基板1に順次貼り
付けた。液晶層12および位相差板21A、21Bのレ
ターデーションの設定は、液晶層12を800nm、第
一位相差板21Aを180nm、第2位相差板21Bを
670nmとした。
重視する場合、下基板2に貼り付けられる位相差板21
Cおよび偏光板22Bの各軸角度を以下の通りに設定す
る。具体的には、図6に示すように、偏光板22Bの軸
角度が−30°、位相差板21Cの軸角度が75°のと
きに、透過表示時のコントラストが最大を示し、30の
コントラストが得られた。このとき透過表示時の白色表
示時の色度は(0.27,0.25)であった。下基板
2の位相差板21Cのレターデーションは、145nm
であった。
度は変更せずに、透過表示時の透過率向上を最大限重視
する場合、下基板2に貼り付けられる位相差板21Cお
よび偏光板22Bの各軸角度を以下の通りに設定する。
具体的には、図7に示すように、下基板2の偏光板22
Bの軸角度が40°、位相差板21Cの軸角度が90°
のときに、最も高い透過率を示した。このときの透過表
示時における白色表示時の色度は(0.33,0.3
6)であった。下基板2の位相差板21Cのレターデー
ションは、130nmであった。
光板の各軸角度は変更せずに、透過表示時の色再現性向
上を最大限重視した場合には、図8に示すように、下基
板2の偏光板22Bの軸角度が65°、位相差板21C
の軸角度が−70°のときに、最も色面積が広く、透過
表示時の色再現性が向上した。このときの透過表示時に
おける白色表示時の色度は(0.35,0.33)であ
った。下基板2の位相差板21Cのレターデーション
は、140nmであった。以上の結果を表1にまとめ
る。
示装置の設計では、偏光板および位相差板の各軸角度の
最適化は、上記の3要望(コントラスト・透過率・色再
現性)のバランスを考慮して行なわれる。したがって、
透過表示時における白色表示時の色度は、上記3要望の
各要望に特化したときの透過表示時における白色表示時
の色座標を頂点とする三角形の領域内に入ってくる。な
お、上記三角形の各頂点の色座標は、本実施例の液晶表
示装置での値であり、色度が本実施例と異なる着色層を
用いた場合には、上記三角形の各頂点の色度座標は、本
実施例の値と異なることがある。ただし、R(赤)、G
(緑)、B(青)の着色層を用いた場合には、概ね
(0.35,0.39)、(0.29,0.28)およ
び(0.27,0.31)の色度座標を頂点とする三角
形が形成される。
晶表示装置において、透過表示時の白色表示時の色度を
ホワイトポイント(W.P.)の色度(0.31,0.
32)に補正するための光拡散層7Aの色度を表2およ
び図9に示す。
着色された光拡散層7Aの色度は(0.35,0.3
9)であり、透過率重視の場合には(0.29,0.2
8)であり、色再現性重視の場合には(0.27,0.
31)となる。したがって、反射透過両用型液晶表示装
置の透過表示時のコントラスト・透過率・色再現性の3
要望を全て満足するためには、偏光板22Bおよび位相
差板21Cの各軸角度を表1に示すように最適化する。
さらに、(0.35,0.39)、(0.29,0.2
8)、(0.27,0.31)の3つの色座標で囲まれ
る三角形の領域内の色度で、光拡散層を着色する。これ
により、透過表示時の色づきを解消することができ、コ
ントラスト、透過率、色再現性に優れ、かつ良好な白色
表示のできる反射透過両用型液晶表示装置を提供するこ
とができる。
いて、反射表示時にあわせて透過表示時の色度を補正さ
せるために、図10に示すように、光透過層7Cを光拡
散層7Bと全反射性金属薄膜8Aとの間に形成した。光
透過層7Cとして、屈折率n=2.4、膜厚450Å
(45nm)のTiO2膜を形成した。上記と同様にし
て、反射表示時と透過表示時の色度を測定したところ、
反射表示時の色度は(x,y)=(0.300,0.3
25)、透過表示時の色度は(x、y)=(0.30
6,0.310)であった。このことから、反射表示時
の色度をほとんど損ねること無く、透過表示時の色度を
補正できることがわかる。
合に生じる色度変化について次に説明する。図11に、
屈折率n= 2.4のときに膜厚を50Å(5nm)から
1000Å(100nm)まで変化させた場合の透過表
示時における色度変化のシミュレーションを示す。図1
1に示すように、膜厚を350Å(35nm)〜550
Å(55nm)に設定することによって、光透過層7C
を配置しない場合(図11中における膜厚0Åのポイン
ト)に対する色度x, yの変化量が0.01以上となる。言
い換えれば、光透過層7Cに入射する光の色度を(x
1,y1)とし、光透過層7Cから出射する光の色度を
(x2,y2)とすると、x2−x1およびy2−y1
のそれぞれは、十分認識可能な0.01以上となる。こ
のように、光透過層および光拡散層を着色しなくても、
光透過層7Cの屈折率と膜厚を調整することによって、
光透過層7Cを透過する光に黄色味を持たせることがで
きる。したがって、実施例1と同様に、反射表示時の色
度の変化を抑え、透過表示時の色度のみを自由に調整す
ることができる。
配向膜などによって透過光が青に着色される場合の設定
であり、その他の色のときには、膜厚を適宜設定するこ
とによって、透過表示時と反射表示時の双方の色補正が
可能となる。
層7Cを屈折率n=2.0未満の光透過層に変更した場
合の色度変化のシミュレーションを示す。具体的には、
屈折率n=1.8のときに膜厚を50Å(5nm)から
1000Å(100nm)まで変化させた場合の透過表
示時における色度変化を示す。図12に示すように、比
較例1の場合と同様に、透過時の色度の方が青味を帯び
ていることから所定の膜厚に設定することによって黄色
味を持たせることができる。
2中における膜厚0Åのポイント)に対する色度x, y
の最大変化量が0.01未満である。言い換えれば、屈折率
n=1.8のとき、50Å(5nm)から1000Å
(100nm)の範囲内の膜厚では、十分認識できる程
度の黄色の着色が得られない。
層7Cを屈折率n=2.0の光透過層7Cに変更した場
合の色度変化のシミュレーションを示す。具体的には、
屈折率n= 2.0のときに膜厚を50Å(5nm)から
1000Å(100nm)まで変化させた場合の透過表
示時における色度変化を示す。図13に示すように、膜
厚を約600Å(60nm)に設定することによって、
光透過層7Cを配置しない場合(図13中における膜厚
0Åのポイント)に対する色度x, yの変化量が0.01以
上となる。言い換えれば、光透過層7Cに入射する光の
色度を(x1,y1)とし、光透過層7Cから出射する
光の色度を(x2,y2)とすると、x2−x1および
y2−y1のそれぞれは、十分認識可能な0.01以上
となる。このように、光透過層および光拡散層を着色し
なくても、光透過層7Cの屈折率と膜厚を調整すること
によって、光透過層7Cを透過する光に黄色味を持たせ
ることができる。したがって、実施例1と同様に、反射
表示時の色度の変化を抑え、透過表示時の色度のみを自
由に調整することができる。
層7Cを屈折率n=3.0の光透過層7Cに変更した場
合の色度変化のシミュレーションを示す。具体的には、
屈折率n= 3.0のときに膜厚を50Å(5nm)から
1000Å(100nm)まで変化させた場合の透過表
示時における色度変化を示す。図13に示すように、膜
厚を200Å(20nm)から400Å(40nm)に
設定することによって、光透過層7Cを配置しない場合
(図14中における膜厚0Åのポイント)に対する色度
x,yの変化量が0.01以上となる。言い換えれば、光透
過層7Cに入射する光の色度を(x1,y1)とし、光
透過層7Cから出射する光の色度を(x2,y2)とす
ると、x2−x1およびy2−y1のそれぞれは、十分
認識可能な0.01以上となる。このように、光透過層
および光拡散層を着色しなくても、光透過層7Cの屈折
率と膜厚を調整することによって、光透過層7Cを透過
する光に黄色味を持たせることができる。したがって、
実施例1と同様に、反射表示時の色度の変化を抑え、透
過表示時の色度のみを自由に調整することができる。
=3.0以上)膜を用いた場合は、図14からも判るよ
うに、膜厚1000Å(100nm)以上でも同様の効
果が得られることがわかっている。ただし、コスト面や
膜厚が厚いので膜厚バラツキが大きくなるなどの理由に
より、膜厚を100nm以上にすると、量産には不向き
である。
n=2. 0以上、膜厚を200Å(20nm)以上60
0Å(60nm)以下に設定することにより、実施例1
と同様に、反射表示時の色度の変化を抑え、透過表示時
の色度のみを自由に調整できることが分かる。
々な電子機器のディスプレイとして用いることができ
る。今日、表示装置を搭載した製品としては、携帯電話
機、携帯情報端末(PDA)、パーソナルコンピュータ
(ディスプレイ)、ノート型パーソナルコンピュータ、
デジタルカメラ、デジタル時計、腕時計、ヘッドマウン
トディスプレイ、カーナビゲーション(モニター)、プ
ロジェクションテレビ、液晶テレビなどが挙げられる。
用いられ、さらに低消費電力が必要不可欠な携帯電子機
器に、本発明の液晶表示装置は適している。以下に、本
発明の液晶表示装置を表示部として備える携帯電話機を
電子機器の一例として示す。図15(a)は、折り畳み
式の携帯電話機を開いた状態を示す正面および背面図で
ある。携帯電話機(本体)1000は、アンテナ100
1、音声出力部1002、主表示部1003、操作スイ
ッチ1005、音声入力部1006を有しており、本体
1000の背面に、副表示部1004を有する。本発明
の液晶表示装置は、主表示部1003および副表示部1
004等に適応できる。
環境のもとで使用される。例えば、夜間の屋外などで使
用する場合には、必然的に外光を利用することができな
いので、携帯電話に内蔵された照明装置を利用した透過
表示を行うことが必要である。また、屋内等の明るい場
所で使用する際には、外光を利用して表示が可能である
ので、反射表示を行うことができる。したがって、携帯
電話に搭載される液晶表示装置は、消費電力が低い反射
型表示をメインとし、必要に応じて内蔵された照明装置
による透過型表示が可能な透過反射両用型液晶表示装置
が望ましい。
または副表示部1004として備えることによって、良
好な色度の反射表示を達成し、かつ透過表示時の良好な
白色を表示できる、コントラスト、透過率、色再現性に
優れた携帯電話を提供することができる。また、本発明
の液晶表示装置を他の携帯電子機器に搭載することによ
って、低消費電力であり、かつ透過表示時と反射表示時
との良好な色調をともに満足し、視認性の優れた携帯電
子機器を実現することができる。
(b)〜(e)に例示する。図15(b)は、PDAの
斜視図である。PDA(本体)2000は、表示部20
01、操作スイッチ2002、外部接続端子2003を
有する。本発明の液晶表示装置は、表示部2001に適
応することができる。
図である。パソコン(本体)3000は、表示部300
1、キーボード3002、外部接続端子3003を有す
る。本発明の液晶表示装置は、表示部3001に適応す
ることができる。
る。液晶テレビ(本体)4000は、表示部4001、
受信部4002、操作スイッチ4003を有する。本発
明の液晶表示装置は、表示部4001に適応することが
できる。
ある。ビデオカメラ(本体)5000は、表示部500
1、受像部5002、操作スイッチ5003、ファイン
ダー5004を有する。本発明の液晶表示装置は、表示
部5001に適応することができる。
応範囲が極めて広く、あらゆる分野の電子機器に適応す
ることが可能である。特に反射および透過の両方で高品
位な色表示が可能であるので、図15に示した携帯型電
子機器に高い適応性がある。また、他にも電子掲示板や
FAX、ホームエレクトロニクス端末用ディスプレイに
も活用することが可能である。
両用型表示装置用基板によれば、反射表示時の色度を損
ねることなく、透過表示時の色度のみを独立して、任意
の色度に設定することができる。
す断面図である。
る。
断面拡大図である。
位相差板21A,21Bおよび偏光板22Aの各軸角度
を示す図である。
差板21Cおよび偏光板22Bの各軸角度を示す図であ
る。
るときの位相差板21Cおよび偏光板22Bの各軸角度
を示す図である。
の位相差板21Cおよび偏光板22Bの各軸角度を示す
図である。
きの位相差板21Cおよび偏光板22Bの各軸角度を示
す図である。
説明するためのx−y色度図である。
示す断面図である。
厚に依存する色度変化のシミュレーションを示す図であ
る。
厚に依存する色度変化のシミュレーションを示す図であ
る。
厚に依存する色度変化のシミュレーションを示す図であ
る。
厚に依存する色度変化のシミュレーションを示す図であ
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 光を透過させる光透過層が基板上に形成
され、光を全反射させる反射領域と光を透過させる開口
領域とを有する反射層が前記光透過層上に形成され、少
なくとも前記開口領域における前記光透過層が着色され
ている、透過反射両用型表示装置用基板。 - 【請求項2】 前記着色された光透過層の色度は、XY
Z表示系における3つの色度座標(0.35,0.3
9)、(0.29,0.28)および(0.27,0.
31)で囲まれた三角形の領域内に含まれる、請求項1
に記載の透過反射両用型表示装置用基板。 - 【請求項3】 光を透過させる光透過層が基板上に形成
され、光を全反射させる反射領域と光を透過させる開口
領域とを有する反射層が前記光透過層上に形成され、少
なくとも前記開口領域における前記光透過層は、前記光
透過層を透過する光を色付ける機能を有する、透過反射
両用型表示装置用基板。 - 【請求項4】 前記光透過層は、前記光透過層に入射す
る光の色度を(x1,y1)とし、前記光透過層から出
射する光の色度を(x2,y2)とすると、x2−x1
およびy2−y1のそれぞれを0.01以上とする機能
を有する、請求項3に記載の透過反射両用型表示装置用
基板。 - 【請求項5】 少なくとも前記開口領域における前記光
透過層は、屈折率nが2.0以上である、請求項3また
は4に記載の透過反射両用型表示装置用基板。 - 【請求項6】 前記光透過層の膜厚は、20nm以上6
0nm以下である、請求項5に記載の透過反射両用型表
示装置用基板。 - 【請求項7】 前記開口領域における前記光透過層上
に、前記光透過層よりも屈折率の小さい層が形成され
た、請求項1から6のいずれか1項に記載の透過反射両
用型表示装置用基板。 - 【請求項8】 前記開口領域における前記光透過層上お
よび前記反射層上に着色層が形成された、請求項1から
7のいずれか1項に記載の透過反射両用型表示装置用基
板。 - 【請求項9】 前記反射層が微細な凹凸構造を有する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の透過反射両用型
表示装置用基板。 - 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の透
過反射両用型表示装置用基板と、前記透過反射両用型表
示装置用基板に対向する対向基板と、前記両基板間に介
在する液晶層とを有する、透過反射両用型液晶表示装
置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の透過反射両用型液
晶表示装置を表示部として備える電子機器。
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