JP2003168723A - ウエハの姿勢合わせ装置、及び、それを搭載する無人搬送車 - Google Patents

ウエハの姿勢合わせ装置、及び、それを搭載する無人搬送車

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JP2003168723A
JP2003168723A JP2001367556A JP2001367556A JP2003168723A JP 2003168723 A JP2003168723 A JP 2003168723A JP 2001367556 A JP2001367556 A JP 2001367556A JP 2001367556 A JP2001367556 A JP 2001367556A JP 2003168723 A JP2003168723 A JP 2003168723A
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suction
annular groove
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rotating body
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Hiroki Fujita
浩樹 藤田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを吸引保持しながら回転する回転体を
含んで構成されるウエハの姿勢合わせ装置において、気
密性を保ちながらウエハに吸着させることで、吸引手段
の駆動を止めても吸引経路を遮閉することで吸着状態を
保持できるようにし、同時に、ウエハに吸着させたとき
の該ウエハの変形を抑制する。 【解決手段】 前記回転体41に形成される環状溝44
と、環状溝44の底面に接触するとともにその一部を該
環状溝44から突出させる、径の異なる二つのOリング
45・46と、二つのOリング45・46の間の位置で
環状溝44の底面に開口される吸引口47と、前記回転
体41内部に形成されるとともに前記吸引口47に連通
される吸引経路(48a・48b・48c)と、該吸引
経路に接続される吸引手段と、を少なくとも含んで構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハの姿勢合わ
せ装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエハを吸着保持しながら回転してその
姿勢を調整する姿勢合わせ装置は従来から公知とされ、
例えばウエハを搬送する無人搬送車に搭載させるものが
知られている。この姿勢合わせ装置における載置台の一
般的な構成は図7(a)(b)に示す如きものであり、
載置台60をその軸線を垂直にして配置するとともに該
軸線まわりに回転自在とし、円形の載置台上面に載置面
60aが形成され、該載置面60aの中心位置には吸着
孔62が開口されるものである。そして載置面60aに
は、該吸着孔62の開口を中心とする同心円状の吸着溝
64を適宜間隔をおいて多数欠設するとともに、該開口
から放射状に延びる多数本の吸着溝65を欠設してい
る。載置台60の内部には吸引経路63を形成して、そ
の一端を前記吸着孔62に接続し、他端には真空ポンプ
等の吸引手段(図示せず)を接続するようにしている。
この構成において図7(c)に示すように、ウエハ10
を前記載置面60aにおいた状態で吸引手段を作動させ
て吸着孔62からエアを吸引させることで、載置面60
a上に置かれたウエハ10を前記載置台60に対して吸
着して保持し、この状態を保持したまま、ウエハ10が
所定の姿勢となるように載置台60が回転することで、
ウエハ10の姿勢が調整される。
【0003】しかし、このような姿勢合わせ装置の構成
は、図7(c)に示すウエハ10の吸着時に載置台とウ
エハとの隙間からエアが絶えず吸着孔62から吸引経路
63側に漏れることになる(気密性が低い)から、吸着
状態を保持するためには前記真空ポンプ等の吸引手段を
絶えず駆動し続けなければならない。これは消費電力の
節約の観点からみて望ましくないばかりか、真空ポンプ
の排気によって塵挨が巻き上げられることが多くなり、
これは、塵挨を嫌うクリーンルーム等の環境にとって不
都合である。
【0004】このような問題を解決すべく、以下のよう
な構成が開発されて公知とされている。この構成は図6
(a)(b)に示すように、載置台41の上面に(前記
吸着溝64・65の代わりに)浅い円形の凹部51を形
成するとともに、該凹部51の底面に吸引口52を開口
させて該吸引口52を吸引経路48'に接続する一方、
Oリング46を吸引口52の周囲に配設するものであ
る。そして吸引経路48'には、前記吸引経路48'を開
閉できる図示しないバルブを備える。この構成において
載置台41の上面(載置面41a)にウエハ10が載置
されると、Oリング46の上端がウエハ10下面に接触
した状態となって、ウエハ10と前記凹部51の底面と
前記Oリング46とによって囲まれた空間が大気に対し
て気密性をもって密閉されることとなるから、この状態
から前記真空ポンプ等で吸引することにより、該空間を
真空に近い低圧状態とすることができる。
【0005】そしてこの密閉性ゆえに、真空ポンプを所
定の時間駆動して前記空間を低圧状態とした後に該バル
ブを閉止することによって、真空ポンプを止めた後も該
低圧状態(即ち、ウエハに対する吸着状態)を保持する
ことが可能となるのである。従って、真空ポンプの常時
駆動が不要となって電力を節約できるとともに、真空ポ
ンプの駆動による排気も抑制されて塵挨の巻き上げも抑
えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構成にお
いては、Oリング46の内部空間が真空に近い低圧とさ
れるので、前記ウエハ10の下面中央の広い領域(Oリ
ングに囲まれた領域)が下方に向けて強く張引されるこ
ととなって、図6(c)に示す如くウエハ10が変形し
てしまう不都合があったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0008】即ち、請求項1においては、前記回転体に
形成される環状溝と、環状溝の底面に接触するとともに
その一部を該環状溝から突出させる、径の異なる二つの
Oリングと、二つのOリングに挟まれた位置で環状溝の
底面に開口される吸引口と、前記回転体内部に形成され
るとともに前記吸引口に連通される吸引経路と、該吸引
経路に接続される吸引手段と、を少なくとも含んで構成
されるものである。
【0009】請求項2においては、前記吸引口は、一つ
のみ設けるものとし、前記吸引経路は、吸引口に接続さ
せる第一経路と、前記回転体内部の中央に形成される第
二経路とを、少なくとも含んで構成されるものである。
【0010】請求項3においては、上記のウエハの姿勢
合わせ装置を搭載するとともに、ウエハを移載する枚葉
移載装置を備えて、無人搬送車としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1はクリーンルーム内の無人
搬送車の様子を示す斜視図である。図2は無人搬送車の
側面断面図、図3は同じく平面図である。図4はウエハ
の平面図であり、(a)はオリフラを形成した構成のウ
エハを、(b)はノッチを有するウエハを、それぞれ示
す。
【0012】まず、無人搬送車1の全体構成について説
明する。なお、以下の説明においては、便宜上、図1に
おける矢視F方向を前方として説明する。
【0013】図1に示すように、無人搬送車1は、走行
レール20・20上を自動走行する有軌道台車に構成さ
れ、車体本体2が前後左右四隅の各走行輪9により支持
され、それぞれの走行輪9を駆動モータ8(図2)で駆
動し、走行レール20・20上で四輪駆動にて走行させ
ている。
【0014】前記走行レール20・20に沿って、処理
装置21・21・・・、ストッカ22が配設され、該ス
トッカ22上に複数のカセット23・23・・・が所定
間隔を空けて並設されている。各カセット23・23・
・・は箱状に構成するとともに、その開口を走行レール
20・20側へ向けて置かれ、該開口を挟んだ該カセッ
ト23の内面にはそれぞれ、ウエハ10の側端を保持す
る棚が上下方向に等間隔をおいて多数段設けられて、各
棚にウエハ10・10・・・が水平に置かれて収納され
ている。本実施例ではストッカ22を平置型としている
が、この代わりに、カセット23の搬出入口と、多数の
棚と、棚と搬出入口との間でカセット23を移載するス
タッカークレーンとを備えた自動倉庫に構成しても構わ
ない。
【0015】図2及び図3に示すように、前記無人搬送
車1の車体本体2には、その中央にウエハ10・10・
・・を移載する移載装置3が配設され、それを挟むよう
にして前後に、姿勢合わせ装置4と、バッファカセット
5が配置される。姿勢合わせ装置4はウエハ10・10
・・・の方向及び中心位置を揃えるためのものであり、
バッファカセット5は、ウエハ10・10・・・を一時
的に収納するためのものである。
【0016】前記ウエハ10は、シリコン単結晶からな
る略円盤状に形成されている。シリコンの結晶には方位
性があるので、その方向を識別するための手段が形成さ
れている。例えば、図4(a)に示すように、ウエハ1
0の外周の一部を直線状に切り欠いて形成されるオリエ
ンテーションフラット(オリフラ)10aを有するよう
にしたり、図4(b)に示すように、ウエハ10の外周
の一部を切り欠いたノッチ10bを有するようにしたり
している。いずれの場合でも、その表面又は裏面におけ
る周部に、ウエハの製造履歴等、ウエハ情報を符号化し
たIDマーク11が刻印されている。IDマーク11は
前記オリフラ10aに対して一定の関係をなす位置に設
けられ、この関係は、後述する姿勢合わせ装置4による
ウエハ10の姿勢合わせに用いられる。
【0017】次に、前記移載装置3について説明する。
図2及び図3に示すように、移載装置3は、移載アーム
30M・30S、基台38、ターンテーブル39等から
成る。基台38は車体本体2中央に埋設され、図示しな
い昇降機構にて昇降自在に構成されている。該基台38
上面にターンテーブル39が回転自在に取り付けられ、
該ターンテーブル39上に一対の移載アーム30M・3
0Sが取り付けられている。
【0018】前記移載アーム30M(30S)は、移載
ハンド31と、第一アーム32と、第二アーム33とで
リンク機構が組まれたスカラーアーム式のロボットハン
ドであり、図示せぬサーボモータにより伸縮自在に構成
されている。
【0019】前記移載ハンド31は平板状に形成され、
その二股に分かれた先端部にはそれぞれ吸着孔34・3
4が設けられ、真空ポンプで吸引して移載ハンド31に
物品たるウエハ10を吸着・保持するように構成されて
いる。この詳細な構成は詳述する。
【0020】一方の移載アーム30Mには、移載ハンド
31の吸着孔34・34とは反対側の端部に、マッピン
グセンサ35が取り付けられている。このマッピングセ
ンサ35は、先端が二股に分かれた平面視「V」字状の
形状で、その先端が光電センサ35a・35aとなって
いる。この構成で、前記基台38を上昇させて該移載ア
ーム30Mを屈伸させ、該マッピングセンサ35をバッ
ファカセット5に近接させた上で、基台38を下降させ
ながら光電センサ35a・35aでバッファカセット5
の各棚を探知することで、各棚にウエハ10が載置され
ているか否かを検出することができる。
【0021】次に、本発明の姿勢合わせ装置4について
説明する。図2及び図3に示す姿勢合わせ装置4はケー
シング40を備えるとともに、該ケーシング40内に、
載置台41や、リニアセンサ42・42、光学式文字読
取装置(以下「OCR」と称する。)43等を収納して
構成されている。該ケーシング40は前記移載装置3に
向く側が開口して、その入口付近には前記リニアセンサ
42・42が配設され、各リニアセンサ42は、上側の
投光器42aと下側の受光器42bの一対で構成されて
いる。リニアセンサ42は図3に示すように、前記載置
台41から近い側と遠い側に一つずつ配置され、近い側
のリニアセンサ42にて8インチのウエハ(図3に示す
符号10L)の前記オリフラ10aを検出し、遠い側の
リニアセンサ42にて12インチのウエハ(同図の符号
10S)の前記オリフラ10aを検出できるようにし
て、ウエハ10が8インチ/12インチのいずれの大き
さであっても、その姿勢合わせを可能としている。
【0022】ケーシング40の奥には前記OCR43が
設置されており、ウエハ10に付された前記IDマーク
11の情報を該OCR43にて読み取って、ウエハ10
の特定を可能としている。
【0023】そして、ケーシング40の内部には、本発
明の主要構成要素である前記載置台41(回転体)が設
置されている。該載置台41はその上面に水平円状の載
置面41aを形成してあり、図示せぬモータにより駆動
力が伝えられて回転駆動される。該載置面41a上に前
記ウエハ10を保持して回転することにより、ウエハ1
0の姿勢合わせを可能としている。前記移載装置3は、
その移載ハンド31にウエハ10を吸着させた状態で前
記ケーシング40内へ挿入させ、ウエハ10が、前記載
置台41の載置面41aよりわずかに上方で、かつ該ウ
エハ10の中心と載置面41aの中心が一致する位置ま
で至ったときに、移載ハンド31はウエハ10に対する
前記吸着を解除してウエハ10を載置面41a上へ載せ
る。この状態で前記載置台41に接続される真空ポンプ
(吸引手段)を駆動させることで、前記載置面41a上
にウエハ10を吸着保持させ、載置台41を回転させた
ときにウエハ10も一体的に回転するようになってい
る。なお、吸引手段は、真空ポンプに限るものではな
く、真空イジェクター等、他の吸引装置でも良い。
【0024】載置台41の載置面41a上にウエハ10
を吸着保持させたとき、該ウエハ10の外周縁が、対応
するセンサ42(ウエハ10が12インチのときは載置
台41に遠い側のリニアセンサ、ウエハ10が8インチ
のときは載置台41から近い側のリニアセンサ)によっ
て検知される。従って、載置台41を回転させたとき、
ある回転位相においてウエハ10のオリフラ10aが前
記リニアセンサ42によって検出されることになる。前
記リニアセンサ42は、前記載置台41の回転位相を検
出する適宜のセンサとともに適宜のコントローラに接続
されており、該コントローラは、前記リニアセンサ42
がオリフラ10aを検知したときの前記載置台41の回
転位相に基づき、ウエハ10のIDマーク11を前記O
CR43の読取り可能領域に位置させるために必要な前
記載置台41の回転位相を演算し、得られた回転位相と
なるように前記モータを駆動して載置台41を回転さ
せ、ウエハ10の姿勢を、そのIDマーク11が前記O
CR43の読取り可能領域に位置するよう調整する。
【0025】次に、本発明の要部である、載置台41に
対するウエハ10の吸着構造を説明する。図5は載置台
の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面
断面図、(c)はウエハを吸着した状態を示す側面断面
図である。図6は従来の載置台の構成を示す図であり、
図5と同様に、(a)は平面図、(b)は側面断面図、
(c)はウエハを吸着した状態を示す側面断面図であ
る。
【0026】図5に示すように、載置台41上面の前記
載置面41aには適宜深さの環状溝44が形成される。
該環状溝44の形成位置は、その中心が前記載置面41
aの中心に一致する位置とされる。環状溝44の内側の
縁部には第一のOリング45を配置し、外側の縁部に
は、前記第一のOリング45よりも大径の第二のOリン
グ46を配置している。両Oリング45・46はいずれ
も、その上部の一部を前記環状溝44より上方に突出さ
せた状態で配置される。
【0027】図5(a)に示すように、平面視で二つの
Oリング45・46に挟まれた位置で、環状溝4の底面
には、吸引口47が一つのみ開口される。この吸引口4
7には、図5(b)に示すように、該載置台41内部に
穿設される第一経路48aが接続される。該第一経路4
8aは、前記吸引口47から前記載置台41の回転軸線
と平行に下方へのびる縦孔49と、該縦孔49の下端か
ら前記回転軸線に向かって形成される横孔50と、によ
り構成される。なお、吸引口47を一つのみ設けた理由
は、それに接続される吸引経路を簡素化することがで
き、載置台41の製造が容易になるからである。さら
に、環状講44及び吸引口47が小さいため、吸引口4
7を複数設けても、吸引ムラの抑制効果があまりない。
その上、吸引口47を複数設けると、その数に応じて第
一経路48aを複数も受ける必要があり、真空にしなけ
ればならない空間が吸引口47の数に伴い増え、吸引経
路を真空にするための時間が増えるという問題がある。
つまり、吸引口47を一つのみ設けることで、吸引経路
が簡素化され、吸引経路を最も短時間で真空にすること
ができる。
【0028】第一経路48aは、接続部48bを経て、
第二経路48cに接続され、更に図示せぬバルブを介し
て、吸引手段たる真空ポンプ(図示せず)に接続され
る。接続部48bは、載置台41の回転軸線上に位置
し、第二経路48cは、載置台41の回転軸線に沿って
下方に延出される。第二経路48cを載置台41の回転
軸線に沿って形成するので、真空ポンプなどの吸引手段
を容易に接続することができる。
【0029】以上の構成において載置面41a上にウエ
ハ10を載置すると、図5(c)に示すように、両Oリ
ング45・46の上端がウエハ10下面に接触した状態
となって、ウエハ10下面、前記環状溝44の底面、及
び、前記Oリング45・46とによって囲まれた空間A
が大気に対して気密性をもって密閉されることとなる。
この状態から前記真空ポンプで吸引することにより、前
記空間A内の空気が吸引経路を介して真空ポンプにより
排気され、該空間を真空に近い低圧状態とすることがで
きる。
【0030】前述した密閉性によって、真空ポンプを所
定の時間駆動して前記空間Aを低圧状態とした後に該バ
ルブを閉止して吸引経路(前記第二経路48c)を遮断
することによって、真空ポンプを止めた後も前記空間A
の低圧状態(即ち、ウエハ10に対する吸着状態)を保
持することが可能となるのである。従って、真空ポンプ
の常時駆動が不要となって電力を節約できるとともに、
真空ポンプの駆動による排気も抑制されて塵挨の巻き上
げも抑えられる。
【0031】なお、載置面41aに円形の凹部51を構
成してその外縁にOリング46を配置し、該凹部51の
底面に吸引口52を開口させて吸引経路48'を接続
し、該吸引経路48'から空気を吸引する従来の構成が
図6(a)(b)に示される。この構成はウエハ10の
中心位置を円状の広い領域B(図6(c))で吸引する
ので、この図6(c)に示すようにウエハ10が大きく
変形してしまう問題がある。しかし、本発明において
は、ウエハ10を吸引する領域(図5(c)に示す空間
A)が環状であるから、このようなウエハ10の変形を
効果的に回避できるのである。
【0032】ただし、図5の構成において、載置面41
aの環状溝44内側の部位(即ち、第一Oリング45に
よって囲まれた内部の領域)に円形の小さい凹部を更に
形成して、該凹部の周縁に第三のOリングを配置すると
ともに、該凹部の底部に前記吸引経路を接続する構成も
可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0034】即ち、請求項1に示す如く、前記回転体に
形成される環状溝と、環状溝の底面に接触するとともに
その一部を該環状溝から突出させる、径の異なる二つの
Oリングと、二つのOリングに挟まれた位置で環状溝の
底面に開口される吸引口と、前記回転体内部に形成され
るとともに前記吸引口に連通される吸引経路と、該吸引
経路に接続される吸引手段と、を少なくとも含んで構成
されるので、吸引経路に接続される溝が環状であり、ウ
エハを吸引する領域が環状に構成されることになるか
ら、真空に近い強い吸引力が作用してもウエハの変形が
効果的に回避される。
【0035】請求項2に示す如く、前記吸引口は、一つ
のみ設けるものとし、前記吸引経路は、吸引口に接続さ
せる第一経路と、前記回転体内部の中央に形成される第
二経路とを、少なくとも含んで構成されるので、吸引経
路を簡素化することができる。更に、吸引口を複数設け
た場合に比し、接続される第一経路の数が少なくなるた
め、真空にすべき空間が少なくてすみ、より短時間で吸
引経路を真空にすることができる。また、第二経路を載
置台の回転軸線に沿って形成するので、真空ポンプなど
の吸引手段を容易に接続することができる。
【0036】請求項3に示す如く、上記のウエハの姿勢
合わせ装置を搭載するとともに、ウエハを移載する枚葉
移載装置を備えて、無人搬送車としたので、上述のよう
な機能性に優れた姿勢合わせ装置と、ウエハ移載のため
の枚葉移載装置を備えているから、全体として機能に優
れた無人搬送車を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーンルーム内の無人搬送車の様子を示す斜
視図。
【図2】無人搬送車の側面断面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】ウエハの平面図。(a)はオリフラを形成した
構成のウエハを、(b)はノッチを有するウエハを、そ
れぞれ示す。
【図5】載置台の構成を示す図であり、(a)は平面
図、(b)は側面断面図、(c)はウエハを吸着した状
態を示す側面断面図である。
【図6】従来の載置台の構成を示す図であり、図5と同
じく、(a)は平面図、(b)は側面断面図、(c)は
ウエハを吸着した状態を示す側面断面図である。
【図7】従来の載置台の構成を示す図であり、(a)は
平面図、(b)は側面断面図、(c)はウエハを吸着し
た状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 無人搬送車 4 姿勢合わせ装置 41 載置台(回転体) 44 環状溝 45 第一Oリング 46 第二Oリング 47 吸引口 48a 第一の経路 48b 接続部 48c 第二の経路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを吸引保持しながら回転する回転
    体を含んで構成されるウエハの姿勢合わせ装置であっ
    て、 前記回転体に形成される環状溝と、 環状溝の底面に接触するとともにその一部を該環状溝か
    ら突出させる、径の異なる二つのOリングと、 二つのOリングに挟まれた位置で環状溝の底面に開口さ
    れる吸引口と、 前記回転体内部に形成されるとともに前記吸引口に連通
    される吸引経路と、 該吸引経路に接続される吸引手段と、 を少なくとも含んで構成される、 ウエハの姿勢合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引口は、一つのみ設けるものと
    し、 前記吸引経路は、吸引口に接続させる第一経路と、前記
    回転体内部の中央に形成される第二経路とを、少なくと
    も含んで構成される、 請求項1に記載のウエハの姿勢合わせ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のウエハの
    姿勢合わせ装置を搭載するとともに、ウエハを移載する
    枚葉移載装置を備えたことを特徴とする、無人搬送車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007294588A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハ保持具
KR101619160B1 (ko) 2014-07-14 2016-05-18 (주)에스엔텍 기판 캐리어
WO2023154190A1 (en) * 2022-02-14 2023-08-17 Applied Materials, Inc. Vacuum chucking of a substrate within a carrier

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