JP2003164865A - 油吸着材 - Google Patents

油吸着材

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JP2003164865A
JP2003164865A JP2001366843A JP2001366843A JP2003164865A JP 2003164865 A JP2003164865 A JP 2003164865A JP 2001366843 A JP2001366843 A JP 2001366843A JP 2001366843 A JP2001366843 A JP 2001366843A JP 2003164865 A JP2003164865 A JP 2003164865A
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JP
Japan
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oil
crushed
oil adsorbent
water
adsorbent
Prior art date
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JP2001366843A
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English (en)
Inventor
Kintaro Hori
金太郎 堀
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INFINITY KENKYUSHO KK
Original Assignee
INFINITY KENKYUSHO KK
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  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水槽の液面上に浮遊する油を吸着除去でき
る油吸着材が必要以上に深く沈むことがなくて油のみの
吸着を促す効果を期する。 【解決手段】 印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物1を、
多数の細孔2aを有する透油性の袋体2に収納している
と共に、該破砕ないし粉砕物1に独立気泡性の発泡プラ
スチックからなる浮力材3を混入している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水浄化槽等の中
に浮かして排水中の油を吸着除去するのに用いられる油
吸着材に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、飲食店の厨房等で発生する排
水の浄化装置のグリストラップにおいて、排水中の油を
除去する場合、袋入り油吸着材を投入し液面上に浮かし
て所定期間放置することにより液面上の油を吸着除去す
る方法がある。そして、油吸着材には、天然繊維のみか
らなるものや天然繊維に撥水剤を含浸させたもの(例え
ば、特開平7−232061号公報)などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、グリストラ
ップ等の液面上に袋入り油吸着材を浮かして置いて油を
除去する上記方法では、槽内の清掃は定期的に行なわれ
ることが効果的であるが、排水液面が前回の清掃により
油分のほとんどが取り除かれていて水の状態にある場
合、このときに袋入り油吸着材が投入されると、その袋
入り油吸着材が撥水性を有するといえども水をも吸収す
るため、袋入り油吸着材が早期に撥水性を失って液中に
必要以上に深く沈みやすく、沈むと液面上の油のみの吸
着性能を低下ないし喪失するのであった。
【0004】また、油吸着材の素材において、天然繊維
のみからなる油吸着材は有害物質を出すことなく焼却処
理が可能であり、油の吸着性も良いが、水をも吸着して
しまうため、結果として油吸着率が下がってしまうとい
う欠点がある。これに対して、天然繊維に撥水剤を含浸
させた油吸着材は水分を吸着せず油分のみを吸着できて
油吸着率が高められる利点がある反面、その製造におい
て多工程からなるため手間がかかり、また原料コストも
かかるという問題点がある。
【0005】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、古新聞等印刷物の古紙を再利用
することにより省資源化、製造の容易化、低コスト化を
図れるとともに使用後に焼却処分可能になし得ながら
も、排水液面での浮上状態をできるだけ長期間にわたっ
て持続できる浮力機能を付与することにより油のみの吸
着効果の向上を図ることのできる、油吸着材を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の油吸着材は、印
刷物の古紙の破砕ないし粉砕物が多数の細孔を有する透
油性の袋体に収納されており、前記破砕ないし粉砕物に
浮力材が混入されていることに特徴を有するものであ
る。
【0007】この場合において、前記浮力材は独立気泡
性の発泡プラスチックからなるものを使用することがで
き、また、前記袋体には紐状部材を取り付けることがで
きる。
【0008】
【作用】上記構成の油吸着材の破砕ないし粉砕物は、印
刷物の古紙を使用していて印刷の際に用いられた油を含
有しているため、撥水性を有して水に浮上し、排水液面
上の油のみを袋体の細孔の透過を介して吸着しやすい。
【0009】袋体内の破砕ないし粉砕物には独立気泡性
発泡プラスチック等からなる浮力材を混入してあり、こ
の浮力材が油吸着材の浮力を助けるため、清掃直後、油
吸着材が油分のほとんどが取り除かれていて水の状態に
ある排水液面上に投入されても吸水少なくして早期に必
要以上に深く沈むことがなく、長期間にわたって浮上状
態を持続しながら排水液面上に溜まる油のみの吸着を促
すことができる。この油吸着材は排水液面上に油が溜ま
るまでに水分を吸収するのをできるだけ避けられ、油が
溜まりかけると同時にそれのみを吸着することができ
る。
【0010】袋体に紐状部材が取り付けられていると、
グリストラップ等に投入し排水液面上に浮かして置くと
きに、その紐状部材を槽の上縁や槽内の仕切り板の上縁
などに簡単に結び付けることができ、これにより油吸着
材が沈んだり、下流の槽や下水管に流れ込んだりするの
を防止でき、使用後の回収時には紐状部材を引っ張って
手元に引き寄せるだけの簡単な操作により容易に回収で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図面に
基づき説明する。図1は油吸着材を一部破断状態で示す
斜視図、図2は油吸着材の使用例の平面図である。
【0012】図1に示すように、本発明の油吸着材P
は、印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物1を、透油性を有
する袋体2に収納していると共に、破砕ないし粉砕物1
に浮力材3を混入している。袋体2には紐状部材4を取
り付けてある。
【0013】古紙の破砕ないし粉砕物1は古新聞や牛乳
パックなど印刷物の古紙をシュレッダー等で破砕する
か、または、更にミキサー等で粉砕することにより製造
できる。破砕ないし粉砕物1はシュレッダー等で破砕す
るだけでもよいが、更にミキサー等で粉砕すると、古紙
表面に毛羽立ちが生じ、その表面積を増大し、油をより
吸着し易くすることができる。ただし、古紙は、あまり
にも細かな粉体にまでしてしまうと、十分な油保持部分
がなくなり、油の吸収量が減ってしまうので、好ましく
ない。古紙の破砕ないし粉砕前、または破砕ないし粉砕
時に撥水剤を吹き付けることにより破砕ないし粉砕物1
の撥水性を更に高めることもできる。
【0014】袋体2は、破砕ないし粉砕物1をばらつか
せることなく偏平状態に収容するために、全体に多数の
細孔2aを有するプラスチックフィルムで扁平状に形成
される。プラスチックフィルムの材料としては親油性、
撥水性を有する塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどが好ましい。
【0015】浮力材3は発泡スチロール樹脂等のように
独立気泡性の発泡プラスチックを小さい球状、立方状、
細片状などに形成したものを使用する。そのほかに、プ
ラスチックフィルム製の小さい風船球などを使用するこ
ともできる。
【0016】紐状部材4は耐水性の不織布製、織布製の
帯紐や丸紐、軽い鎖、糸状体などを用いる。紐状部材4
はこれの一端部を袋体2の任意箇所に雌雄ホックやカシ
メ具等の止着具、あるいは接着、融着などで止め付け
る。また、袋体2の所定箇所に穴を設け、この穴に紐状
部材3の一端部を通して結び付けることもできる。
【0017】上記構成の油吸着材Pは、例えば、図2に
示すように、一つ又は二つ以上をグリストラップ等に投
入すると、破砕ないし粉砕物1に混入された浮力材3の
浮力作用により排水液面上に浮き、必要以上に深く沈む
ようなことがないので、水中に必要以上に深く沈むこと
による水吸収をできる限り避けることができ、液面上で
の浮上状態が長期間にわたって維持されることから液面
上の油のみが袋体2の細孔2aを透過して破砕ないし粉
砕物1により吸着されるのを促す効果がある。
【0018】また、油吸着材Pは、紐状部材4をグリス
トラップの槽5の上縁や槽内の仕切り板6の上縁の取っ
手7などに結び付けることができる。これによっても油
吸着材Pが必要以上に深く沈むのを防止できるため、水
中に深く沈むことによる水吸収をできる限り避けること
ができ、液面上での浮上状態が確保されることから液面
上の油のみを効果的に吸着できる。また、その紐状部材
4の結び付けにより油吸着材Pは下流の槽8や下水管
(図示せず)に流れ込んだり、詰まったりすることがな
くなる。また油吸着材Pは所定の使用期間経過後、回収
するときは紐状部材4を引っ張って手元に引き寄せるこ
とにより簡易に回収できる。回収後、油吸着材Pは焼却
処分することが可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明の油吸着材によれば、排水の浄化
装置のグリストラップ等に投入して使用するときも混入
浮力材により必要以上に深く沈むのを防止できるため液
面上の油のみの吸着を促す効果がある。また、古紙再利
用により省資源化を図れ、低コストで製造可能であり、
使用後は有害物質を出すことなく焼却処分することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】油吸着材を一部破断状態で示す斜視図である。
【図2】油吸着材の使用例の平面図である。
【符号の説明】
1 破砕ないし粉砕物 2 袋体 2a 細孔 3 浮力材 4 紐状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D024 AA04 AB06 BA19 BB03 4D051 AA01 AB02 EA06 EB10 EC07 4G066 AC02B AC13C AC14C AC15C BA12 CA05 DA08 EA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物が多数
    の細孔を有する透油性の袋体に収納されており、前記破
    砕ないし粉砕物に浮力材が混入されていることを特徴と
    する、油吸着材。
  2. 【請求項2】 前記浮力材が独立気泡性の発泡プラスチ
    ックからなる、請求項1記載の油吸着材。
  3. 【請求項3】 前記袋体に紐状部材が取り付けられてい
    る、請求項1又は2記載の油吸着材。
JP2001366843A 2001-11-30 2001-11-30 油吸着材 Pending JP2003164865A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012224457A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Hitachi Building Systems Co Ltd 油吸収体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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