JP2003163099A - プラズマ発生のためのマッチング回路およびそのマッチング回路を利用したプラズマ発生駆動装置 - Google Patents

プラズマ発生のためのマッチング回路およびそのマッチング回路を利用したプラズマ発生駆動装置

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JP2003163099A
JP2003163099A JP2001361162A JP2001361162A JP2003163099A JP 2003163099 A JP2003163099 A JP 2003163099A JP 2001361162 A JP2001361162 A JP 2001361162A JP 2001361162 A JP2001361162 A JP 2001361162A JP 2003163099 A JP2003163099 A JP 2003163099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波電流による高周波放電によってプラズマ
を均一に発生させるとことができ、プラズマエッチング
などのドライエッチングやプラズマCVDにおいて、ス
パッタを起こさずに、所定のプラズマ処理を行うことが
でき、しかも簡単な回路構成のプラズマ発生のためのマ
ッチング回路を提供する。 【解決手段】二つの電極2、3に対し、それぞれのポー
ト15、16を介して高周波電流を供給してそれぞれ放
電を起こすことにより、プラズマを発生させるコイルと
容量とで構成されるプラズマ発生のためのマッチング回
路である。各電極2、3に直列にコイル11、12が接
続され、容量13、14がこれらのコイル11、12を
挟んでポート15、16間にそれぞれ並列に接続されて
いる。また電極2、3は同電位とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマエッチン
グなどのドライエッチングや、プラズマCVDおよびス
パッタリングにおいて、プラズマを発生させるためのマ
ッチング回路およびその駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板に、薄膜を形成する技術として、特
開平5−222531号公報には、マグネトロンスパッ
タ源を用い、非導電性層を導電性ターゲットから被覆す
る方法およびその装置が記載されており、スパッタリン
グにおけるアーク放電を可能な限り消失させる方法が開
示されている。
【0003】この技術は、図5に示すように、2個の並
列に配置したターゲットにそれぞれ導電的に接続された
カソード201、202、8〜70kHzの周波数のD
C電圧を供給する中位周波数発生器213、変成器21
2、チョークコイル214、結合回路網(208、20
9、216、217)、コイル219およびコンデンサ
218からなる発振回路によって構成されている。これ
らの構成により、ある時点ではカソード201がマイナ
ス極、すなわち放電のスパッタ部を形成し、カソード2
02が放電のプラス極を形成する。また、別の時点で
は、カソード1が放電のプラス極を形成し、カソード2
02がマイナス極、すなわち放電のスパッタ部を形成す
る。このようなカソードの極***番は、コイル219お
よびコンデンサ218から形成される発振回路が動作周
波数よりも50倍の周波数に調整されていることによる
もので、アーク放電を発生しようとするとき、この発振
回路の発振により、アーク放電は直ちに消失する構成と
なっている。この技術はスパッタリングを目的としてい
ることから、8〜70kHzの周波数のDC電圧を供給
することが条件とされている。
【0004】これに対し、例えばプラズマを発生させ
て、プラズマの反応を用いた基板への薄膜形成を行なう
技術やエッチングなどの技術が開発されている。こうし
た技術に適用されるプラズマ発生装置においても、上記
したようなターゲット電極に電圧をかけて、プラズマを
得る技術が利用されている。この場合には1MHz〜1
00MHzの高周波電源が使用される。上記したような
二枚の電極に高周波電圧をかける構成とする場合、イン
ピーダンス整合を行なうマッチング回路が組み込まれ
る。こうしたマッチング回路としては、例えば、図7に
示すようなアンバランス型のマッチング回路700が知
られている。このマッチング回路700は、高周波電源
の出力端子40から、ターゲット電極につながるポート
41にコイル43及び可変容量44が直列に接続され、
出力端子40とコイル43間に可変容量42が接地され
て接続されている。こうしたマッチング回路700から
の出力電圧は、出力端子45を介してターゲット電極に
かかるようになっている。
【0005】このアンバランス型のマッチング回路70
0を用いた従来のドライエッチング装置の回路模式図を
図6に示す。
【0006】この装置は、タンク63に絶縁物64を介
して取り付けた電極62に、1MHz〜100MHzの
高周波電流が、図7に示すアンバランス型マッチング回
路700および直流バイアスカット用フィルタ61を介
して供給され、電極62近傍にプラズマが発生する。こ
の装置はCVDにも適用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の図5
に示す技術に適用されている2個の並列に配置したター
ゲット電極に対し8〜70kHzの周波数の電流を供給
してスパッタリングを行う場合、上記したようにアーク
放電を回避でき、有効であることはすでに述べたが、こ
の装置において、1MHz〜100MHzの高周波電流
を供給した場合、電極に自己バイアスは発生しないた
め、こうした高周波電流による高周波放電によってプラ
ズマを発生させる技術には適用できない。
【0008】一方、図6に示したアンバランス型マッチ
ング回路をドライエッチングに適用した場合、電極周辺
のプラズマは電極の上下でプラズマ強度が大きく、均一
に分布されない問題がある。このため特に、大面積の基
板の処理ではバラツキが生じてしまう。また、放電はタ
ーゲット及びその周囲で起こり、電子が基板にも入射さ
れるため、高周波スパッタリングの場合、基板の温度上
昇が大きくなり、基板のダメージが大きくなるという問
題も生じる。
【0009】本発明は、高周波電流による高周波放電に
よってプラズマを均一に発生させるとことができるプラ
ズマ発生のためのマッチング回路を提供するとともに、
このマッチング回路を利用して、基板にダメージを与え
ず、効率よく処理することができ、しかも簡単な回路構
成のプラズマ発生駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本請求項1に対応するマッチング回路(以下、発明
1という)は、二つの電極に対し、それぞれのポートを
介して高周波電流を供給してそれぞれ放電を起こすこと
により、プラズマを発生させるコイルと容量とで構成さ
れるプラズマ発生のためのマッチング回路であって、上
記各電極に直列にコイルが接続され、かつ、容量がこれ
らのコイルを挟んでポート間にそれぞれ並列に接続され
ているとともに、これらの両電極は同電位とされている
ことによって特徴付けられている。
【0011】また、本請求項2に対応するマッチング回
路(以下、発明2という)は、二つの電極に対し、それ
ぞれのポートを介して高周波電流を供給してそれぞれ放
電を起こすことにより、プラズマを発生させるコイルと
容量とで構成されるプラズマ発生のためのマッチング回
路であって、上記二つの電極にそれぞれ接続されるポー
ト間にコイルと容量が並列に接続された出力側結合回路
と、上記高周波電流を供給する高周波電源に接続された
2つのポート間にコイルと容量が並列に接続された入力
側結合回路とからなり、これらの結合回路により並列共
振とされているとともに、上記両電極は同電位とされて
いることによって特徴付けられている。
【0012】以上の構成のマッチング回路によって、二
つの電極には同じポテンシャルの電位がかかり、自己バ
イアスも現れない。
【0013】請求項3に対応するプラズマ発生駆動装置
(以下、発明3という)は、高周波電源と、二つの電極
と、これら二つの電極と上記高周波電源をそれぞれコイ
ルを介して接続する2つのポートと、これらのコイルを
挟んでポート間にそれぞれ並列に接続された容量とから
なり、これらの両電極は同電位とされていることによっ
て特徴付けられる。
【0014】請求項4に対応するプラズマ発生駆動装置
(以下、発明4という)は、高周波電源と、二つの電極
と、これら二つの電極と上記高周波電源とを接続する2
つのポートと、これらポート間にコイルと容量が並列に
接続された出力側結合回路と、上記高周波電流を供給す
る高周波電源に接続された2つのポート間にコイルと容
量が並列に接続された入力側結合回路とからなり、これ
らの結合回路により並列共振とされているとともに、上
記両電極は同電位とされていることによって特徴付けら
れる。
【0015】以上の構成の発明3および発明4は、CV
Dやドライエッチングに適用でき、2つの電極間に均一
にプラズマが生成でき、大面積の基板処理が可能にな
る。
【0016】請求項5に対応するプラズマ発生駆動装置
(以下、発明5という)は、高周波電源と、二つの電極
と、これら二つの電極と上記高周波電源をそれぞれ直列
に接続されたコイルとブロッキングコンデンサとを介し
て接続する2つのポートと、これらのコイルを挟んでポ
ート間にそれぞれ並列に接続された容量とからなる高周
波回路と;交流電源と、この交流電源に接続された1次
コイルおよび2次コイルからなる変成器とからなる交流
回路と;2次コイルの出力側にそれぞれ接続され、この
2次コイルの出力電流をローパスフィルタを介して上記
各ポートに重畳するための重畳用ポートとからなり、上
記交流回路の出力電流が上記高周波回路に重畳されてな
ることによって特徴付けられる。
【0017】請求項6に対応するプラズマ発生駆動装置
(以下、発明6という)は、高周波電源と、二つの電極
と、これら二つの電極と上記高周波電源とを接続する2
つのポートと、これらポート間にコイルと容量が並列に
接続された出力側結合回路と、上記高周波電流を供給す
る高周波電源に接続された2つのポート間にコイルと容
量が並列に接続された入力側結合回路とからなる並列共
振駆動回路と;交流電源と、この交流電源に接続された
1次コイルおよび2次コイルからなる変成器とからなる
交流回路と;2次コイルの出力側にそれぞれ接続され、
この2次コイルの出力電流をローパスフィルタを介して
上記各ポートに重畳するための重畳用ポートとからな
り、上記交流回路の出力電流が上記並列共振駆動回路に
重畳されてなることによって特徴付けられる。
【0018】以上の構成の発明5および発明6は、スパ
ッタリングに適用でき、数kHzの低周波数のスパッタ
リングに比べ、反応性スパッタにおける反応率が高くな
り、その結果、高速スパッタが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0020】図1は発明1の実施の形態を示すマッチン
グ回路図である。このマッチング回路100は、高周波
電源(図示せず)の出力端子1から分岐した各ポート1
5、16において、コイル11、12が直列に接続され
ている。また、可変容量13、14が、コイル11、1
2を挟んでそれぞれ並列に接続されており、可変容量1
3は、接続点15aと接続点16aに接続されており、
可変容量14は、接続点15bと接続点16bに接続さ
れている。容量を可変容量とすることにより、電流の周
波数帯域を広げることができる。
【0021】図2は発明2の実施の形態を示すマッチン
グ回路図である。このマッチング回路101は、高周波
電圧を供給する高周波電源(図示せず)に接続された2
つのポート25A,26A間にコイル21と可変容量2
3が並列に接続された入力側結合回路と、二つの電極
(図示せず)にそれぞれ接続されるポート25B,26
B間にコイル22と可変容量24が並列に接続された出
力側結合回路とからなる。これらの結合回路はコイル2
1とコイル22が対向した形態をとり、並列共振回路を
形成する。
【0022】以上の実施の形態においては、1MHz〜
100MHzの周波数とされている。また、電極に供給
される高周波電流の位相差は180°とされており、こ
の位相差によって、両電極には常に均一なプラズマ分布
が得られる。
【0023】さらに、マッチング回路100、101で
は、いずれも両電極が同電位とされることから、バラン
ス型マッチング回路と称する。従来のアンバランス型マ
ッチング回路をドライエッチングに適用した場合、電極
の上下でプラズマ強度が大きくなり、均一に分布され
ず、また、基板の温度上昇が大きくなるため基板のダメ
ージが大きくなる欠点があった。これに対し、このバラ
ンス型マッチング回路は、電極間における放電が効率よ
く行われることから、基板のダメージを少なくすること
ができる。
【0024】こうしたマッチング回路100、101の
構成を、スパッタリング、プラズマCVD,ドライエッ
チング、プラズマクリーニングおよびイオンプレーティ
ングに応用した場合、格段の効果を達成できることが判
明した。すなわち、従来の装置では、プラズマを均一に
分布させることが難しいため、磁石や電極の長さ、ガス
の入れ方などを調整することにより分布をとっていた
が、バランス型マッチング回路100、101では、両
電極を同電位としているので分布をとるのが容易とな
り、さらに、大面積の基板の成膜を精度よく、効率的に
行なうことが可能となった。
【0025】次に、発明1のマッチング回路をスパッタ
リングに適用した場合のプラズマ発生駆動装置の実施の
形態について説明する。
【0026】図3はこの実施の形態の回路模式図であ
る。
【0027】この回路は、高周波電源の出力端子1と、
マッチング回路100と、二つの電極と、これら二つの
電極とマッチング回路100間にそれぞれ直列に接続さ
れたブロッキングコンデンサ17、18を備えた高周波
回路を備える。マッチング回路100は、出力端子1か
ら分岐した各ポート15、16において、コイル11、
12が直列に接続されている。また、可変容量13、1
4が、コイル11、12を挟んでそれぞれ並列に接続さ
れており、可変容量13は、接続点15aと接続点16
aに接続されており、可変容量14は、接続点15bと
接続点16bに接続されている。高周波電源は、1MH
z〜100MHzの周波数の電源とされている。
【0028】さらに、この高周波回路に重畳するための
交流回路110を備える。この交流回路110は、交流
電源38と、この交流電源38に接続された巻数の異な
る2つのコイル、すなわち1次コイル31および2次コ
イル32からなり、これら1次コイル31および2次コ
イル32の相互誘導作用を利用した変成器30とからな
る。また、2次コイルの出力側にそれぞれ接続され、ロ
ーパスフィルタ33、34を介して2次コイルの出力電
流を高周波回路側の各ポート15、16に重畳するため
の重畳用ポート35、36を備える。この重畳用ポート
35、36はそれぞれ接続点15d,16dに接続され
る。交流電源38は、40kHzの周波数の電源とされ
ており、1〜300kHzの範囲で設定される。
【0029】以上の構成により、交流回路110の出力
電流が高周波回路に重畳される。
【0030】ブロッキングコンデンサ17、18は、重
畳の際、低周波数の電流をカットするために必要であ
る。このようにして、各電極2、3には、それぞれ接続
点15d,16dを介して電圧がかかるようになってい
る。この時、各電極2、3に流れる高周波電圧は同電位
となり、かつ位相差は180°とされている。
【0031】このマッチング回路100のみでは、電極
2、3に直流自己バイアスは現れないので、スパッタは
されないが、この交流回路110と組み合わせることに
より、数kHzの低周波数のスパッタにはみられない、
反応率の高い反応性スパッタ、特に、Al,Tiなどか
らAl2 3 ,AlN,TiO2 ,TiNなどを作る反
応性スパッタや、低温で比抵抗の小さいITOのスパッ
タには有効である。また、結果として、これらのスパッ
タでは、高速スパッタが実現できる点でも有益といえ
る。
【0032】なお、図3に示す実施の形態では、発明1
のマッチング回路を適用したが、これに替えて発明2の
マッチング回路を適用できることは言うまでもない。
【0033】次に、発明1のマッチング回路をプラズマ
CVDやドライエッチングに適用した場合のプラズマ発
生駆動装置の実施の形態について説明する。
【0034】図4はその実施の形態の回路模式図であ
る。
【0035】この装置は、タンク63に絶縁物64を介
して並列に取り付けた電極200、300に、1MHz
〜100MHzの高周波電流が、図1に示すバランス型
マッチング回路100を介して供給された構成となって
いる。この装置を用いることにより、プラズマは電極2
00および電極300の間に均一に発生するので、プラ
ズマCVDやドライエッチングを、効率よく行うことが
できる。
【0036】なお、図4に示す実施の形態では、発明1
のマッチング回路を適用したが、これに替えて発明2の
マッチング回路を適用できることは言うまでもない。
【0037】以上のように、本発明はプラズマエッチン
グなどのドライエッチングや、プラズマCVDおよびス
パッタリングに応用されるが、これらに限ることなく、
例えばプラズマクリーニング、イオンプレーティングな
どのプラプラズマを用いた他の処理に広く応用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、発明1のマッチン
グ回路によれば、各電極に直列にコイルが接続され、か
つ、容量がこれらのコイルを挟んでポート間にそれぞれ
並列に接続されているとともに、これらの両電極は同電
位とされた構成としたので、2つの電極を放電させ、均
一なプラズマ分布を得ることができる。また、1MHz
〜100MHzの周波数とされた高周波数の電力では、
自己バイアスがかかることもないので、効率よくプラズ
マを利用することができる。
【0039】また、発明2のマッチング回路によれば、
二つの電極にそれぞれ接続されるポート間にコイルと容
量が並列に接続された出力側結合回路と、上記高周波電
流を供給する高周波電源に接続された2つのポート間に
コイルと容量が並列に接続された入力側結合回路とから
なり、これらの結合回路により並列共振とされていると
ともに、上記両電極は同電位とされた構成としたので、
発明1と同様の効果を得ることができる。
【0040】発明3および発明4のプラズマ発生駆動装
置によれば、発明1および発明2のマッチング回路を備
えた構成としたから、CVDやドライエッチングに適用
でき、2つの電極間に均一にプラズマが生成するので、
大面積の基板処理を効率的に行うことができる。
【0041】発明5および発明6のプラズマ発生駆動装
置によれば、発明1および発明2のマッチング回路を備
えた高周波回路に、それぞれ交流回路の出力電流が上記
高周波回路に重畳された構成としたので、数kHzの低
周波による放電では得られない放電効果、すなわち、両
電極間で均一なプラズマを発生させることができ、反応
性スパッタリングに適用することが可能となる。この場
合、数kHzの低周波数のスパッタリングに比べ、反応
率が高くなり、その結果、高速スパッタを実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明1の実施の形態を示すマッチング回路図を
有するプラズマ発生回路を示す図
【図2】発明2の実施の形態を示すマッチング回路図を
有するプラズマ発生回路を示す図
【図3】発明1のマッチング回路をスパッタリングに適
用した場合のプラズマ発生駆動装置の実施の形態の回路
模式図
【図4】発明1のマッチング回路をプラズマCVDやド
ライエッチングに適用した場合のプラズマ発生駆動装置
の実施の形態の回路模式図
【図5】従来における基板の被覆装置の回路模式図
【図6】従来におけるドライエッチング装置の回路模式
【図7】アンバランス型のマッチング回路図
【符号の説明】
1‥‥高周波電源の出力端子 2、3、200、300‥‥電極 11、12、21、22‥‥コイル 13、14、23、24‥‥可変容量 15、16、25A、25B、26A、26B‥‥ポー
ト 17、18‥‥ブロッキングコンデンサ 30‥‥変成器 31‥‥1次コイル 32‥‥2次コイル 38‥‥交流電源 100、101‥‥マッチング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3065 H01L 21/31 D 21/31 21/302 C Fターム(参考) 4K029 BA03 BA17 BA44 BA48 BA58 BA60 CA06 EA06 4K030 BA02 BA18 BA38 BA43 BA46 FA01 KA30 KA41 5F004 BA04 BB13 BB32 BD04 BD05 5F045 AA08 EH01 EH12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つの電極に対し、それぞれのポートを介
    して高周波電流を供給してそれぞれ放電を起こすことに
    より、プラズマを発生させるコイルと容量とで構成され
    るプラズマ発生のためのマッチング回路であって、上記
    各電極に直列にコイルが接続され、かつ、容量がこれら
    のコイルを挟んでポート間にそれぞれ並列に接続されて
    いるとともに、これらの両電極は同電位とされているこ
    とを特徴とするプラズマ発生のためのマッチング回路。
  2. 【請求項2】二つの電極に対し、それぞれのポートを介
    して高周波電流を供給してそれぞれ放電を起こすことに
    より、プラズマを発生させるコイルと容量とで構成され
    るプラズマ発生のためのマッチング回路であって、上記
    二つの電極にそれぞれ接続されるポート間にコイルと容
    量が並列に接続された出力側結合回路と、上記高周波電
    流を供給する高周波電源に接続された2つのポート間に
    コイルと容量が並列に接続された入力側結合回路とから
    なり、これらの結合回路により並列共振とされていると
    ともに、上記両電極は同電位とされていることを特徴と
    するプラズマ発生のためのマッチング回路。
  3. 【請求項3】高周波電源と、二つの電極と、これら二つ
    の電極と上記高周波電源をそれぞれコイルを介して接続
    する2つのポートと、これらのコイルを挟んでポート間
    にそれぞれ並列に接続された容量とからなり、これらの
    両電極は同電位とされてなるプラズマ発生駆動装置。
  4. 【請求項4】高周波電源と、二つの電極と、これら二つ
    の電極と上記高周波電源とを接続する2つのポートと、
    これらポート間にコイルと容量が並列に接続された出力
    側結合回路と、上記高周波電流を供給する高周波電源に
    接続された2つのポート間にコイルと容量が並列に接続
    された入力側結合回路とからなり、これらの結合回路に
    より並列共振とされているとともに、上記両電極は同電
    位とされてなるプラズマ発生駆動装置。
  5. 【請求項5】高周波電源と、二つの電極と、これら二つ
    の電極と上記高周波電源をそれぞれ直列に接続されたコ
    イルとブロッキングコンデンサとを介して接続する2つ
    のポートと、これらのコイルを挟んでポート間にそれぞ
    れ並列に接続された容量とからなる高周波回路と;交流
    電源と、この交流電源に接続された1次コイルおよび2
    次コイルからなる変成器とからなる交流回路と;2次コ
    イルの出力側にそれぞれ接続され、この2次コイルの出
    力電流をローパスフィルタを介して上記各ポートに重畳
    するための重畳用ポートとからなり、上記交流回路の出
    力電流が上記高周波回路に重畳されてなるプラズマ発生
    駆動装置。
  6. 【請求項6】高周波電源と、二つの電極と、これら二つ
    の電極と上記高周波電源とを接続する2つのポートと、
    これらポート間にコイルと容量が並列に接続された出力
    側結合回路と、上記高周波電流を供給する高周波電源に
    接続された2つのポート間にコイルと容量が並列に接続
    された入力側結合回路とからなる並列共振駆動回路と;
    交流電源と、この交流電源に接続された1次コイルおよ
    び2次コイルからなる変成器とからなる交流回路と;2
    次コイルの出力側にそれぞれ接続され、この2次コイル
    の出力電流をローパスフィルタを介して上記各ポートに
    重畳するための重畳用ポートとからなり、上記交流回路
    の出力電流が上記並列共振駆動回路に重畳されてなるプ
    ラズマ発生駆動装置。
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