JP2003158759A - 移動通信基地局システム - Google Patents

移動通信基地局システム

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JP2003158759A
JP2003158759A JP2001357049A JP2001357049A JP2003158759A JP 2003158759 A JP2003158759 A JP 2003158759A JP 2001357049 A JP2001357049 A JP 2001357049A JP 2001357049 A JP2001357049 A JP 2001357049A JP 2003158759 A JP2003158759 A JP 2003158759A
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mobile
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JP2001357049A
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Yoshifusa Tateno
吉英 立野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡易な構成により移動局が存在するセルを知る
ことができ、送信基地局から移動局に送信するアンテナ
の指向性をその場に適合するよう変更可能にし、移動局
に送信する通信の品質を向上させる移動通信基地局シス
テムを提供する。 【解決手段】送信基地局1aのセルとそれより小さい複
数の受信基地局2a〜2nのセルとにより構成されたサ
ービスエリアにおいて、移動局5は自機の情報を含む制
御信号26を受信基地局に送信し、受信基地局は受信し
た制御信号の受信レベルを送信基地局1aに報知する。
送信基地局は受信した制御信号の受信レベルを比較する
ことにより、移動局5が存在する受信基地局のセルを知
ることができる。送信基地局1aは、移動局5の存在す
る受信基地局のセルの情報から、送信電力制御,送信ア
ンテナの指向性調整を行い、移動局への通信品質を向上
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラ式移動通信
方式における基地局を送信基地局と受信基地局とに分離
した基地局システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多くの移動通信システムにおいて
は、サービスエリア内を複数の基地局によって分割処理
する構成を採用している。1つの基地局が処理するエリ
アをセル(cell)と呼び、このような複数のセルで
サービスを提供する移動通信方式をセルラ式移動通信と
言う
【0003】従来、このような移動通信システムとして
は、特開平8−186863号公報に記載するようなも
のがあった。以下、図18を参照して、特開平8−18
6863号公報に記載の移動通信システムを説明する。
図18において、受信中継局30は、サービスエリア4
0に存在する移動体端末25からの送信信号を受信アン
テナ30aで受信し、送信アンテナ30bから送信基地
局21のサービスエリア42のより内側にある受信中継
局31に向けて送信する。受信中継局31は、そのサー
ビスエリア41に存在する移動体端末26からの送信信
号を受信アンテナ31aで受信し、外側にある他の受信
中継局30からの送信信号と、上記受信アンテナ31a
で受信した移動体端末26からの送信信号とをまとめ、
送信アンテナ31cで送信基地局21の受信アンテナ2
3に向けて送信する。送信基地局21は、サービスエリ
ア42に存在する移動体端末27からの送信信号を受信
アンテナ24で受信するとともに、その周囲にある受信
中継局31からの送信信号を受信アンテナ23で受信
し、それらをもとめて中央統制局20へ送出する。
【0004】すなわち、上記の移動通信システムは、サ
ービスエリア中の全ての移動局に対して通信を行う送信
基地局と、分割されたサービスエリアのセルを処理する
移動局からの送信信号を受信する受信中継局と、サービ
スエリア内の通信システムを制御する中央統制局とによ
り構成される無線通信システムが開示されている。この
技術によれば、移動局から受信中継局への距離が短いた
め、従来の送信部と受信部が一体となった基地局システ
ムに比べ、移動局の送信電力を低減することができる。
また、受信基地局でも、送信基地局とともに時分割によ
り移動局に対する通信の一部を移動局に送信することに
より、移動局に対し自機がどの受信基地局のセル内に存
在するかを認識させることができる。また、移動局から
の送信信号に自機が存在するセルを識別するための識別
信号を付与し、送信基地局はこの識別信号をもとに移動
局が存在する近傍のセルに対し指向性アンテナを用いて
信号を送信することにより、マルチパスの悪影響を低減
させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−186863号公報に記載の無線通信システムで
は、移動局の存在する位置情報のみで送信基地局の送信
アンテナの指向性を決定するため、マルチパスの原因と
なる気象的条件の変化や建物などの新築あるいは解体な
どによる通信環境の変化が発生した際に、指向性が最適
でなくなる可能性があるという問題があった。
【0006】また、送信基地局が広いサービスエリアを
処理するため、送信基地局から遠方に位置する移動局に
対する送信と送信基地局近傍の移動局に対する送信とを
同じ送信電力で行うと、送信基地局から遠方に位置する
移動局での受信レベルが低下して、通信品質が低下する
という問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、簡易な構成により移動局が存在する
セルを知ることができ、送信基地局から移動局に送信す
る指向性アンテナの指向性をその場に適合するよう変更
可能にし、送信基地局から遠方の移動局への通信品質を
向上させ、一時的な加入者数の増大により通信が不可能
になることがないようにし、また基地局システムのメン
テナンス、トラブル対処時にかかる時間と労力を少なく
し、さらに、移動局の周囲の状況に応じて迷惑となる通
信の発生を抑制し、基地局から公共性の高い情報を簡易
かつ安価に送信できる移動通信基地局システムを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における移動通信
基地局システムは、セル内に送信する第1の送信手段を
備えた送信基地局と、前記送信基地局のセルより小さい
セルを有し前記送信基地局のセル内に配置された複数の
受信基地局と、前記送信基地局のセルと前記複数の受信
基地局のセルとにより構成されたサービスエリアにおい
て前記第1の送信手段から情報を受信する受信手段と自
機の情報を前記受信基地局に送信する第2の送信手段と
を有する移動局とを備え、前記受信基地局は前記第2の
送信手段により報知された情報を前記送信基地局に報知
する移動局情報報知手段を有するという構成を有してい
る。この構成により、簡易に、移動局の存在する場所
を、基地局システムと移動局自体に認識させることがで
きるとともに、任意の移動局に対してのみ指向性の調整
を行うだけで、他の全ての移動局に対する指向性を最適
に保持することができ、且つ基地局システムの小型化及
び低コスト化を実現することができる。
【0009】本発明における移動通信基地局システム
は、前記受信基地局には、前記送信基地局から送信され
た送信信号を受信する第2のアンテナと、前記第2のア
ンテナで受信した受信情報を前記送信基地局に報知する
受信基地局報知手段とを備え、前記送信基地局には、前
記受信基地局報知手段から得た情報を用いて前記アンテ
ナ装置の指向性を前記受信基地局に対して最適にする指
向性調整手段を備えるという構成を有している。この構
成により、送信基地局の送信指向性の最適化を移動局を
利用せずに行うことができるので、移動局の簡易化およ
び小型化を可能にする。
【0010】本発明における移動通信基地局システム
は、前記送信基地局において、他の送信基地局のセルと
隣接する位置にある受信基地局のセル内に存在する移動
局に対する通信を、前記送信基地局の加入者数に応じて
前記隣接する送信基地局に切替えることを指示する通信
切替え手段を備えるという構成を有している。この構成
により、送信基地局の加入者容量の増加に伴い、隣接す
る他の送信基地局から移動局への通信を交代させるた
め、一時的な加入者の増大による通話不能状態を発生さ
せないようにする。
【0011】本発明における移動通信基地局システム
は、前記送信基地局および複数の前記受信基地局を集中
制御する集中制御局を有するという構成を有している。
この構成により、送信基地局および受信基地局の簡易
化、低コスト化および小型化を図るとともに、複雑な信
号処理を集中管理できることからトラブル対処やメンテ
ナンスに要する時間およびコストを抑制することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の第1ないし第9の実施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)まず、図1を参照して、本発明の
第1の実施の形態における移動通信基地局システムの概
念構成を説明する。図1において、本実施の形態におけ
る移動通信基地局システムは、基本的に、送信手段を備
えた送信基地局1a〜1nと、受信手段を備えた受信基
地局2a、2b、・・・、2nとで構成される。また、
図2は、本実施の形態における移動通信基地局システム
での基地局と移動局間の通信方法を簡単に示したもので
ある。図2における移動通信基地局システムでは、送信
基地局1aおよび受信基地局2aのほかに移動局5を含
み構成される。なお、通信方法の詳細は後述する。
【0013】次に、図3のブロック図を参照して、本実
施の形態における移動通信基地局システムの送信基地局
および受信基地局の詳細な構成を説明する。図3に示す
移動通信基地局システムは、送信基地局1aと、受信基
地局2a〜2nと、複数の基地局装置間で有線により信
号を送受信する局間連絡線19と、複数の基地局に対す
る交換機能や移動局の一斉呼び出しなどの処理を行う無
線制御局18と、固定電話網など他の通信ネットワーク
と接続される公衆回線20とを有して構成される。ま
た、上記の送信基地局1aは送信アンテナ8aと、ベー
スバンド信号を無線信号へ変換処理する送信部10a
と、送信するベースバンド信号の処理や制御を行う送信
基地局信号処理部11aと、局間連絡線19との間のイ
ンターフェースとなるモデム部12aとを有し、受信基
地局2a〜2nは、受信アンテナ9a〜9nと、受信無
線信号をベースバンド信号に変換処理する受信部15a
〜15nと、受信部15a〜15nから出力されるベー
スバンド信号に対する信号処理や制御を行う受信基地局
信号処理部16a〜16nと、局間連絡線19との間の
インターフェースを構成するモデム部17a〜17nと
を有する。
【0014】また、図4は本実施の形態における移動通
信基地局システムの基地局間、および基地局と移動局と
の間の通信において、具体的に送受信する方法について
簡単に示したものである。図4に示す移動通信基地局シ
ステムは、送信基地局1aから移動局5へ送信される無
線信号の音声または通話データと利用受信基地局情報と
を含む送信信号25と、移動局5が送信する移動局5自
体の情報を包含する制御信号26と、移動局5から受信
基地局2aへ送信される無線信号の音声およびデータ
(データ群)27と、受信基地局2a、2bから送信基
地局1aへ局間連絡線19を介して報知される移動局情
報28a、28bとを送受信する。送受信方法の詳細は
後述する。
【0015】次に、図1ないし図4を参照して、本発明
の第1の実施の形態における移動通信基地局システムの
動作を説明する。まず、図1に示すように、本実施の形
態の移動通信基地局システムにおいては、送信基地局1
aが処理するセルは大きく、受信基地局2a、2bが処
理するセルは送信基地局1aのセルよりも小さく設定さ
れ、送信基地局1aが処理するセルを、複数の受信基地
局2a、2bで処理するという構成をとる。基地局1
a、2a、2bと移動局5との通信は、図2に示すよう
に送信基地局1aから移動局5への送信(下り回線)
と、移動局5から受信基地局2aへの送信(上り回線)
とにより成立する。一般に、移動局5と受信基地局2a
との距離は短いため、移動局5が送信に必要とする電力
は少なくてすむ。このため、移動局の小型化、軽量化、
低コスト化が可能となる。
【0016】次に、図4を参照して、移動局と基地局間
で送受信される信号の内容を説明する。まず、移動局5
は、その送信手段から移動局5自体の情報を含む制御信
号26を断続的、あるいは常時送信する。制御信号26
はランダムアクセスチャンネルの信号であり、移動局5
に比較的近い位置に存在する受信基地局2a、2bで受
信される。受信基地局2a、2bは、制御信号26の受
信レベルと制御信号26に含まれる移動局5に関する情
報をそれぞれ移動局情報28a、28bとしてまとめ、
局間連絡線19を介して送信基地局1aへ報知する移動
局情報報知手段を有する。送信基地局1aは、受信した
移動局情報28a、28bに含まれている各受信基地局
2a、2bで受信した制御信号26の受信レベルを比較
し、移動局5が存在する受信基地局のセルが受信基地局
2aか受信基地局2bかを判断する。以上の動作によ
り、送信基地局1aは移動局5が存在する受信基地局2
a、2bのセルがどれかを知ることができる。
【0017】今、送信基地局1a側から移動局5に対し
て送信要求が発生したときは、音声あるいは非音声の通
話データと、移動局5が存在する受信基地局2a、2b
のセルに関する利用受信基地局情報とを送信信号25に
含めて移動局5に送信する。この送信信号25には、移
動局5が通信する相手となる受信基地局2a、2bの空
きチャンネル情報など通信に必要な種々の制御信号も含
まれる。移動局5は送信信号25の受信により、自機が
存在する受信基地局2a、2bのセルが分かる(ここで
は、以下、受信基地局2aのセル内と仮定)ので、移動
局5からの送信は受信基地局2aに対し、音声・非音声
の通話データを送信信号27として送信することができ
る。
【0018】また、送信信号27についても、通信に必
要な種々の制御信号を含むことができる。制御信号26
は断続的あるいは常に送信されているため、移動局5が
移動し他の受信基地局(例えば、2b)が処理するセル
に移動したときには、受信した受信基地局における制御
信号26の受信レベルが変化するため、送信基地局1a
は移動局情報28a、28b中の制御信号26の受信レ
ベルを比較することにより、移動局5が他の受信基地局
のセルに移動したことを認識することができる。移動先
の受信基地局の情報は送信信号25を介して移動局5に
報知されるので、移動局5は送信先の受信基地局を自動
的に切替えてゆき、移動通信を行うことができる。
【0019】逆に、移動局5から通信要求が発生した場
合は、移動局5は通信確立要求を制御信号26中に含め
て送信する。受信基地局2aおよび受信基地局2bは、
制御信号26中の通信確立要求を受け、それぞれ移動局
情報28aおよび移動局情報28bに移動局からの通信
確立要求に関する情報を持たせて送信基地局1aに送信
する。このようにして、送信基地局1aは移動局5が通
信確立を求めていることを認識し、送信基地局1aおよ
び受信基地局2aまたは2bと移動局5間の通信を確立
することができる。
【0020】上記の受信基地局2a〜2nから送信基地
局1aに対し移動局情報28a〜28nを報知する局間
連絡線19は、有線による送信のみでなく、無線により
送信するようにしても構わない。
【0021】また、制御信号26と移動局5からの送信
信号27の周波数を異なるものにしても構わないが、移
動局5から時分割で送信すれば、移動局5は制御信号2
6と送信信号27それぞれを一つのアンテナで送信する
ことができ、受信基地局2a〜2nにおいても一つのア
ンテナで受信することが可能となるため、構成が簡単に
なる。また、CDMA(Code Division
Multiple Acsess:符号分割多重方式)
方式で制御信号26と送信信号27とを拡散多重送信す
るようにすれば、移動局および受信基地局のアンテナが
1つで良いことになり、さらに時分割多重方式のように
タイミングの同期が不要であるため、より好ましい方式
である。
【0022】また、送信基地局は広いセルで多くの加入
者を収容するのに対し、受信基地局は狭いセルで比較的
少ない加入者を処理するため、下り回線の周波数利用帯
域幅を上り回線よりも広く取り、加入者の収容数を多く
とれるようにしても良い。また、受信基地局と移動局と
の距離は短く、逆に送信基地局と移動局との距離は遠く
離れてしまうこともあり得るため、電波伝搬環境を勘案
して、上り回線と下り回線とでそれぞれ異なる通信方式
を用いても良い。また、送信基地局は衛星や成層圏プラ
ットフォームのような上空から送信するものでもよく、
この場合、受信基地局から送信基地局に報知する移動局
情報は無線で送信することになる。
【0023】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムによれば、送信基地局において移動局から
の制御信号を分析するという簡易な構成により、移動局
の存在する場所を受信基地局および送信基地局と移動局
自体に認識させることができるため、移動通信基地局シ
ステムの小型化および低コスト化を実現することができ
る。
【0024】(第2の実施の形態)次に、図5を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における移動通信基地局
システムの送信基地局の構成を説明する。図5に示す送
信基地局21は、受信基地局と送信基地局21との間の
距離に応じた送信電力を記憶する送信電力記憶部29a
を有する。その他の構成部は、図3に示すものと同様で
ある。
【0025】まず、図1を参照して、送信基地局の送信
電力について説明する。図1において、移動局が受信基
地局2jのセル内に存在する場合と受信基地局2fのセ
ル内に存在する場合とでは、送信基地局1nとの距離は
異なってくる。例えば、今移動局が受信基地局2fのセ
ル内に存在する場合、送信基地局1nは受信基地局2f
のセル内にいる移動局が受信するに必要な受信電力が得
られるよう送信基地局1nの送信電力を設定する。しか
し、送信基地局1nの近傍にある受信基地局2jのセル
内にいる移動局に対して同じ大きさの送信電力で通信す
ると、受信基地局2jのセル内の移動局は必要以上に大
きな受信電力を得ることになる。逆に、受信基地局2j
のセル内の移動局に対する受信電力が最適になるように
送信基地局1nの送信電力を決定すると、受信基地局2
fのセル内にある移動局では十分な受信電力を得ること
ができないかもしれない。
【0026】そこで、図5を参照して、本発明の第2の
実施の形態における移動通信基地局システムの送信基地
局21の動作を説明する。ここでは、本発明の第1の実
施の形態で示した方法により、送信基地局21は移動局
がどの受信基地局のセル内に存在するかが分かっている
ものとする。また、送信基地局21と受信基地局の位置
関係は、それぞれの建設時に分かっているため、各受信
基地局のセル内に存在する移動局に対して通信するに適
当な送信電力を送信電力記憶部29aに記憶させてお
く。送信基地局21が移動局に送信する際、信号処理部
11aが送信電力記憶部29aを参照して、各移動局に
対する適切な送信電力情報を取得する。この送信電力情
報に基づき、信号処理部11aおよび送信部10aは適
切な送信電力に更新する。すなわち、信号処理部11a
および送信部10aは、送信電力記憶部29aの送信電
力情報により送信電力を変化させるレベル可変手段を構
成する。
【0027】以上のように、本発明の移動通信基地局シ
ステムによれば、送信基地局は、移動局が存在する受信
基地局のセルまでの距離に応じて、送信電力を変化させ
ることができるため、移動局における通信品質の向上お
よび送信基地局の消費電力を抑制することができる。
【0028】(第3の実施の形態)次に、図6を参照し
て、本発明の第3の実施の形態における移動通信基地局
システムの送信基地局の構成を説明する。図6に示す送
信基地局22は、移動局が存在する受信基地局に応じて
送信基地局からの送信に制限を加える機能を有する通信
制御部3aを有する。その他の構成部は、図5に示すも
のと同様である。
【0029】まず、本実施の形態に至る背景について説
明する。本発明では受信基地局のセルが小さいことか
ら、移動局がどの受信基地局のセル内に存在するかによ
って、その周囲がどのような環境であるかを容易に想像
することができる。移動局が存在する場所が映画館や劇
場、図書館などの公共の場所であった場合は、不用意な
通話は周囲に迷惑をかけることになる。従来の方法で
は、各移動局において、着信に対し任意に着信音を停止
したり、通信相手のメッセージを録音したりしている
が、設定を忘れることもあり得るという問題があった。
【0030】次に、図6を参照して、本発明の第3の実
施の形態における移動通信基地局システムの送信基地局
の動作を説明する。まず、通信制御部3aは各受信基地
局のセル近辺の状況に応じてどのような通話制限が必要
かを記憶させておき、送信基地局22から通信制限の対
象となる受信基地局のセル内に存在する移動局に対して
送信を制限することを可能にする。なお、送信基地局
は、移動局が存在する受信基地局のセルについては、本
発明の第1の実施の形態で説明した方法により知ること
ができる。
【0031】まず、他の移動局あるいは他の通信ネット
ワークから通信の対象となる移動局へ通話要求が発生し
た場合には、送信基地局22から移動局に対して通信確
立を行う。その際、送信基地局22の信号処理部11a
が通信制御部3aを参照して加えるべき通信制限を調
べ、信号処理部11aによりその通信制限を実行する。
通信制限の対象となる移動局からの通話要求が発生した
場合も同様であり、送信基地局22中の信号処理部11
aが通信制御部3aを参照して通信制限を実施する。こ
の場合、移動局から、通信の確立を要求しても、送信基
地局22から移動局に対する通信に制限が加えられるた
め、移動局は自由に通信を行うことができなくなる。
【0032】通信制限の方法としては、例えば通信自体
を拒絶する方法や、通信制限の対象となる移動局からの
通話確立の要求のみを許可する方法や、文字情報のみの
通信ならば可能とする方法など、移動局の周辺の様子に
よって変化させる。また、移動局の機能として、送信基
地局22からの制御信号によって着信音の切断や不在応
答の設定などをできるようにすれば、送信基地局22か
ら移動局の動作を設定することもできるようになる。
【0033】また、送信基地局22の内部に音声・非音
声のデータを記憶する記憶手段を装備しておき、通信制
限の対象となる移動局に対する送信内容を一時記憶さ
せ、制限が解除されたときに移動局に記録内容を送信す
るようにしても良い。また、通信制御部3aによる通信
の制限を行う時間については、例えば、移動局が存在す
る受信基地局のセルに劇場がある場合であれば、劇場の
開演時間、幕間、終演時間等に合わせて通信制御の方法
や解除を行うようにしておいても良い。
【0034】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムによれば、通信に制限が必要な受信基地局
のセル内に存在する移動局に対し送信基地局からの通信
方法に制限を設けることにより、移動局の周囲に対し迷
惑となるような通信を抑制することができる。
【0035】(第4の実施の形態)次に、図7および図
8を参照して、本発明の第4の実施の形態における移動
通信基地局システムの構成を説明する。図7および図8
に示す移動通信基地局システムは、送信基地局30a〜
30nと、受信基地局2a、2bと、移動局5とにより
構成される。また、図8に示す本実施の形態における移
動通信基地局システムは、送信基地局30a〜30nお
よび受信基地局2a、2b間を局間連絡線19で接続
し、局間連絡線19を通して送信基地局30aから送信
基地局30bへ送信される送信基地局切替え信号31
と、送信基地局30bから送信基地局30aへ返信され
る切替え確認信号32とを送受信するよう構成したもの
である。なお、送信基地局切替え信号31と切替え確認
信号32とにより、通信切替え手段を構成する。
【0036】次に、図7および図8を参照して、本発明
の第4の実施の形態における移動通信基地局システムの
動作を説明する。まず、図7において、送信基地局30
aの処理するセル内には受信基地局2aおよび受信基地
局2bが存在し、通常は上記第1ないし第3の実施の形
態で示したように、受信基地局2aおよび受信基地局2
bの各セル内の移動局5は送信基地局30aと通信を行
う。しかしながら、本実施の形態では、送信基地局30
aのセル内の移動局の数が増え、送信基地局30aだけ
ではセル内の加入者を収容しきれなくなった場合、送信
基地局30aは近接する送信基地局30bおよび送信基
地局30nに対し、受信基地局2aおよび受信基地局2
bのセル内の移動局5に対する送信を、それら送信基地
局30bおよび送信基地局30nへ切替えるよう指示を
出す。
【0037】次に、図8を参照して、本実施の形態にお
ける移動通信基地局システムの移動局5の通信相手とな
る送信基地局を切替えるために局間連絡線19を通して
送受信される信号の流れについて説明する。まず、送信
基地局30aの加入者数が許容値に近づくと、送信基地
局30aは、受信基地局2aのセル内の移動局5に対す
る通信を近接する送信基地局30bに代わるよう、局間
連絡線19を介して送信基地局切替え信号31を送信基
地局30bに報知する。送信基地局30bは、自局の空
きチャンネルが空いていることにより、通信の切替えが
可能かどうかを確認し、可能であれば送信基地局30a
に対し、切替え確認信号32を返信してその旨報知し、
移動局5への通信を開始する。不可能であれば、切替え
確認信号32に不可能である旨の情報を持たせ、局間連
絡線19を介して送信基地局30aに報知し、移動局5
への送信の切替えは行わない。また、送信基地局切替え
信号31および切替え確認信号32は、局間連絡線19
を介さず無線信号により各送信基地局に送信するように
しても良い。
【0038】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムによれば、送信基地局の加入者容量がいっ
ぱいになった場合、隣接する送信基地局へ移動局(加入
者)を収容させることができるため、限られた周波数資
源を有効に利用し、一時的な加入者数の増減により、通
話不能となるような状態を起こし難くすることができ
る。
【0039】(第5の実施の形態)次に、図9ないし図
12を参照して、本発明の第5の実施の形態における移
動通信基地局システムについて説明する。まず、図9を
参照して、本実施の形態における送信基地局の構成を説
明する。図9において、アダプティブアレイアンテナを
備えた送信基地局34は、アレイアンテナ36と、アレ
イアンテナ36の各素子に位相と振幅の重み付けを行う
ことで指向性を持たせるビーム制御部37と、ベースバ
ンド信号を無線信号へ変換処理する送信部38と、ベー
スバンド信号処理や制御を行う信号処理部39と、局間
連絡線19とインターフェースするモデム部40と、移
動局5に対して最適な指向性を求める指向性調整部42
と、各受信基地局2a、2bのセル内に存在する移動局
5の中から任意数台の移動局5を選択する移動局選択部
43とを有して構成される。
【0040】また、図10は本実施の形態における移動
通信基地局システムの基地局間、および基地局と移動局
との間の通信において具体的に送受信する方法について
簡単に示したものである。図10に示す移動通信基地局
システムは、送信基地局34から移動局5へ送信される
無線信号の音声または通話データと利用受信基地局情報
とを含む送信信号25と、移動局5が送信する移動局5
自体の情報を包含する制御信号26と、移動局5から受
信基地局2aへ送信される無線信号の音声およびデータ
(データ群)を送信する送信信号29と、受信基地局2
a、2bから送信基地局34へ局間連絡線19を介して
報知される移動局情報28a、28bとを送受信する。
送受信方法の詳細は後述する。
【0041】次に、図11を参照して、本実施の形態に
おける移動通信基地局システムを実施する送信基地局お
よび受信基地局周辺の地理的特徴について説明する。図
11に示す送信基地局および受信基地局周辺の地理的特
徴は、受信基地局2aのセル内に存在する移動局5と送
信基地局34との間に、ビル51〜53および山54が
存在することである。
【0042】次に、図9ないし図11を参照して、本発
明の第5の実施の形態における移動通信基地局システム
の動作を説明する。まず、本実施の形態の背景として、
現実の移動通信においては、図11に示すように、送信
基地局34から送信された電波は、ビル51〜53や山
54などの地理的要因によって電波が反射・回折され、
複数の伝搬路を経て受信基地局2aのセル内の移動局5
により受信される(マルチパス)。複数の伝搬経路を経
た電波を移動局5で受信すると、各電波は位相の不一致
により受信感度が劣化することがある。このようなマル
チパスの悪影響を改善するために、送信基地局34から
送信する電波に指向性を付与して、不要な伝搬経路の発
生を抑制する方法が考えられている。
【0043】本実施の形態においては、図9に示すよう
に、本実施の形態における送信基地局34が、アレイア
ンテナ36とビーム制御部37とによりなるアンテナの
指向性を変化させる指向性可変手段を有するアンテナ装
置としてアダプティブアレイアンテナを実装する。そし
て、送信基地局34から送信する電波に与える指向性を
決定するに際し、全ての移動局5に対してではなく、任
意の移動局5に対してのみ指向性の最適化を行うように
する。
【0044】さらに、本発明の受信基地局が処理するセ
ルは小さいため、送信基地局34からの送信信号25に
付与する指向性は、同一の受信基地局のセル内に存在す
る複数の移動局5に対しては同一と見なすことができ
る。また、第1の実施の形態で説明したように、送信基
地局34は各移動局5がどの受信基地局のセル内にいる
かは前もって知ることができる。このため、本実施の形
態の送信基地局34は移動局選択部43において、各受
信基地局のセル内の1台あるいは任意の台数の移動局5
を選択し、選択した移動局5に対し指向性調整部42に
より送信に適した指向性を求めることができる。
【0045】次に、図10を参照して、本発明の第5の
実施の形態における移動通信基地局システムの指向性調
整部による指向性の最適化方法について説明する。図1
0において、送信基地局34、移動局5および受信基地
局2a、2bの通信確立方法については第1の実施の形
態で示した方法と同様である。本実施の形態において
は、まず、移動局選択部43が移動局5を指向性調整の
対象に選択すると、指向性調整部42はビーム制御部3
7によりアレイアンテナ36に対する重み付け量を変化
させ、移動局5に送信する送信信号25の指向性を変化
させる。移動局5は送信信号25の受信レベルや遅延波
の到来などの情報を測定し、その情報を受信基地局2a
に送信する送信信号29中に「移動局受信情報」として
送信する。「移動局受信情報」は受信基地局2aから移
動局情報28aの一部として局間連絡線19を介し送信
基地局34に報知される。送信基地局34の指向性調整
部42は、受信した移動局情報28aによって移動局5
の受信状態を監視し、その結果アレイアンテナ36に対
する重み付け量を変化させてゆき、送信信号25をどの
ような指向性で送信すれば移動局5における受信状態が
良くなるか見極め、最適の指向性を求める。この際、受
信基地局2a、2bの位置は基地局を設置した時に分か
っているので、その位置情報を指向性の最適化に利用し
ても良い。
【0046】また、各受信基地局2a、2bのセル内に
対する指向性の最適化を一度行えば、その後は必要に応
じて指向性の再調整を行うようにしてもよい。以下、図
12を参照して、上記のような本実施の形態における送
信基地局23について説明する。図12において、送信
基地局23は各受信基地局2a、2b(図10)のセル
内の移動局5に対して送信する際の最適な指向性を実現
するための重み付けを記憶する重み付け記憶部44を有
する。その他の構成要素は、図9に示すものと同様であ
る。
【0047】その動作において、いったん受信基地局2
a、2bの指向性の調整が完了すると、その時の重み付
け量を重み付け記憶部44に記憶させる。一定時間が経
過するか、あるいは移動局5の受信品質が劣化した際に
再び指向性の再調整を行う。移動局5での受信品質の劣
化は、移動局5からの送信信号29と移動局情報28a
(図10)を経て送信基地局23に報知すればよい。こ
のように、必要に応じて指向性の最適化を行うのことに
より、送信基地局23の処理を少なくすることができ
る。また、指向性の最適化を行う移動局5の数は各受信
基地局2a、2b(図10)のセル内の1台だけでも構
わないが、数台程度を選択して指向性を調整し、それぞ
れの平均を求めることにより指向性の精度を向上させる
こともできる。
【0048】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、指向性を変化できるアレイアンテナを使用し、各受
信基地局のセルが小さいことと相俟つて、各受信基地局
に最適の指向性を設定することができることにより、マ
ルチパスの悪影響を改善することができる。また、可変
的に指向性調整を行うに際して、任意の移動局に必要な
時だけ送信基地局の指向性を調整すればよいので、送信
基地局の簡略化、低コスト化を実現することができる。
【0049】(第6の実施の形態)次に、図13を参照
して、本発明の第6の実施の形態における移動通信基地
局システムの構成を説明する。図13に示す本実施の形
態の移動通信基地局システムは、送信基地局55と受信
基地局50と移動局5とで構成される。さらに、図13
において、受信基地局50は、移動局5からの送信信号
(上り回線)を受信するためのアンテナ56と、送信基
地局55からの送信信号を受信するための第2のアンテ
ナ46と、アンテナ56の受信信号をベースバンド信号
に変換処理する受信部57と、第2のアンテナ46で受
信した送信基地局55の送信信号について受信ゲインや
遅延波についての情報を得る第2の受信部47と、ベー
スバンド信号の信号処理や制御を行う信号処理部58
と、局間連絡線19とインターフェースするモデム部5
9とを有する。なお、その他の構成部は、図12に示す
ものと同様である。
【0050】本発明の移動通信基地局システムは、基本
的概念として、受信基地局50のセルが小さいことか
ら、送信基地局55は同一受信基地局内の複数の移動局
5に対し同一の指向性で送信信号を送信し、マルチパス
の悪影響を抑制することができる。また、第1の実施の
形態で説明したように、送信基地局55は移動局5がど
の受信基地局50のセル内に存在するかを知ることがで
きる。
【0051】次に、上記のような基本的構成において、
図13を参照し、本発明の第6の実施の形態における移
動通信基地局システムの動作を説明する。本実施の形態
の移動通信基地局システムにおいては、送信基地局55
が移動局5に対して指向性の最適化を行うのではなく、
受信基地局50が送信基地局55からの送信信号を第2
のアンテナ46で受信し、第2の受信部47で処理し
て、送信基地局55に報知することにより、送信基地局
55と受信基地局50間で指向性の最適化を行うことを
特徴とする。以下、その動作について説明する。
【0052】まず、送信基地局55は、指向性調整部4
2によりビーム制御部37がアレイアンテナ36へ加え
る重み付けを変化させ、受信基地局50のセル内に存在
する移動局5への送信信号に指向性を持たせる。この送
信信号は、移動局5だけではなく受信基地局50の第2
のアンテナ46でも受信を行い、第2の受信部47で受
信レベルや遅延波などについての情報を得て、局間連絡
線19を介して送信基地局55へ報知する。このような
第2のアンテナ46で受信した受信情報を送信基地局5
5へ報知する手段を受信基地局報知手段とする。以後
は、第5の実施の形態の場合と同様に、指向性調整部4
2が受信基地局50の第2のアンテナ46における受信
品質が最も良くなるように指向性の最適化を行う。重み
付け記憶部44には、最適化した指向性を実現するため
の重み付けを記憶させておく。また、必要に応じて、受
信基地局50への指向性の最適化を再度実行する。
【0053】また、送信基地局55から移動局5への送
信信号と移動局5から受信基地局50への送信信号が同
一の周波数帯を利用するならば、受信基地局50におい
て第2のアンテナ46を持つ必要はなく、受信部57と
第2の受信部47がアンテナ56を共用するよう構成す
ることもできる。
【0054】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムにおいては、送信基地局の送信信号の指向
性を最適化する際に、移動局に最適化の処理を行わせる
必要がないため、移動局を簡易化かつ小型化することが
できる。
【0055】(第7の実施の形態)次に、図14および
図15を参照して、本発明の第7の実施の形態における
移動通信基地局システムについて説明する。まず、図1
4を参照して、本実施の形態における送信基地局の構成
を説明する。図14において、アダプティブアレイアン
テナのアンテナ装置を備えた送信基地局60は、アレイ
アンテナ36と、各移動局への通信とは異なる指向性で
送信信号を多重する多重信号用のビーム制御部61と、
各移動局への通信とは別に副次的情報に関するベースバ
ンド信号を無線信号に変換処理する多重送信部62とを
有して構成される。その他の構成部は、図12に示すも
のと同様である。また、図15は、本実施の形態におけ
る移動通信基地局システムの動作を示すもので、送信基
地局60と受信基地局2a〜2eと移動局5とを有す
る。
【0056】次に、図14および図15を参照して、本
発明の第7の実施の形態における移動通信基地局システ
ムの動作を説明する。最近、一般に移動通信におけるサ
ービスの内容は音声だけでなく、非音声の情報配信サー
ビスについても普及してきており、移動局に対して複数
の副次的な情報を同時に配信することにより加入者への
利便を図ることができる。例として、音声通話を行いな
がら天気予報や交通情報などを利用者が取得するもの
や、音声通話中であってもサービスエリアの特定の場所
に入ると、その近辺の施設の情報が文字情報として移動
局が受信するなどといったものが考えられる。本実施の
形態の送信基地局は、各移動局に対する通話とは別の副
次的な情報を、各移動局に対する通話とは別に処理する
ことを特徴とする。
【0057】すなわち、送信基地局60は、各加入者に
対する通信とは異なる送信信号も処理する多重送信部6
2と、同様に加入者ごとの通信とは異なる任意の指向性
を送信信号に付与する多重信号用のビーム制御部61と
により、副次的情報を各加入者との通信とは独立して送
信することができる。この多重送信部62とビーム制御
部61とを第2の送信手段ともいう。副次的情報は送信
基地局60から断続的に送信され、移動局5では副次的
情報の中から必要な情報を任意に選択して取得する。ま
た、移動局5に副次的情報を一時的に記憶する機能を持
たせておき、加入者が必要に応じて必要な情報を移動局
5の記憶装置から読み出して調べるようにしても良い。
【0058】副次的情報の送信信号に対する指向性の与
え方としては、無指向性で送信基地局60のサービスエ
リア内全体に送信を行ってもよい。また、図15に示す
サービスエリアの概念図において、受信基地局2eのセ
ル方向に指向性を持たせる、あるいは受信基地局2aお
よび2bといった複数の受信基地局のセル方向に指向性
を持たせて送信を行うようにしても良い。例えば、受信
基地局2aおよび2b付近にショッピングセンターがあ
り、受信基地局2eが公園内にあったとする。公園の周
辺にいる加入者へは公園のイベント情報などを提供し、
ショッピングセンターの中の加入者へは店舗情報や販売
広告などを提供するなど、加入者のいる場所にあわせた
情報を提供すると、加入者は必要性の少ない情報まで受
信して希望の情報を探し出す手間を省くことができる。
すなわち、副次的情報の内容によって、送信信号の指向
性を可変させて送信すると利便性が向上する。
【0059】このように、送信基地局60が副次的な情
報を移動局5の存在する場所によって送信処理を行うた
め、個々の移動局ごとに情報を送信するよりも送信基地
局60の処理が少なくなる利点がある。また、副次的な
情報としては、例えば公共性の高いニュース、天気予
報、交通情報などのほか、通信事業者からのお知らせな
どが考えられる。
【0060】また、送信基地局〜移動局への通信方式が
CDMAあるいはTDMA(Time Divisio
n Multiple Acsess:時分割多重方
式)であれば、通常の各移動局への通信と同じ周波数で
副次的情報を多重できるため、アンテナを共用できる利
点がある。TDMAについては送信基地局と移動局とで
通信タイミングの同期が必要であるため、CDMAのほ
うがより好ましい。
【0061】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムによれば、送信基地局の処理を複雑化せず
に、各移動局に対する通信とは独立して副次的情報を、
任意の受信基地局のセル内に存在する移動局に対して送
信することができる。
【0062】(第8の実施の形態)次に、図16を参照
して、本発明の第8の実施の形態における移動通信基地
局システムについて説明する。まず、図16を参照し
て、本実施の形態における移動通信基地局システムの構
成を説明する。図16において、移動通信基地局システ
ムは、送信基地局65aと、受信基地局66a〜66n
と、受信基地局66a〜66nと送信基地局65aを集
中的に制御する集中制御局72と、集中制御局72と送
信基地局65aおよび受信基地局66a〜66nを有線
で接続する局間連絡線73とにより構成され、送信基地
局65aはアンテナ8aと、送信部10aと、送信基地
局65aに接続される局間連絡線73とのインターフェ
ースとなるモデム部67aとを有し、受信基地局66a
〜66nはアンテナ9a〜9nと、受信部15a〜15
nと、受信基地局66a〜66nに接続される局間連絡
線73とのインターフェースとなるモデム部68a〜6
8nとを有し、集中制御局72は送信基地局65aおよ
び各受信基地局66a〜66nのベースバンド信号処理
や制御を一括で行う集中信号処理部70と、交換機能や
一斉呼び出しなどの機能を行う無線基地局制御部71と
を有する。
【0063】次に、図16を参照して、本発明の第8の
実施の形態における移動通信基地局システムの動作を説
明する。本実施の形態におれる移動通信基地局システム
は、ベースバンド信号の処理や制御を行う信号処理部が
集中制御局72に置かれており、個々の受信基地局およ
び送信基地局内に無いことが特徴である。
【0064】図16において、送信基地局65aから信
号を送信する際には、集中制御局72内の集中信号処理
部70においてベースバンド信号を処理し、局間連絡線
73を介して送信基地局65aへベースバンド信号を送
信する。送信基地局65aはモデム部67aを介して受
信したベースバンド信号を送信部10aへ送る。送信部
10aは受けたベースバンド信号を無線信号に変換処理
し、アンテナ8aにより移動局へ無線送信する。受信基
地局66a〜66nは、移動局からの電波をアンテナ9
a〜9nで受信すると、受信部15a〜15nによりベ
ースバンド信号へ変換処理し、受信したベースバンド信
号をモデム部68a〜68nから局間連絡線73を介し
て集中基地局72へ送信する。このような構成にしたこ
とにより、受信基地局66a〜66nおよび送信基地局
65aの構成が簡略になり、低コスト化かつ小型化が可
能になる。また、本発明の第1ないし第7の実施の形態
で説明したように、局間連絡線19を介して行われる受
信基地局と送信基地局間の制御信号の送受信を、集中制
御局72内のみで処理することができるため、信号の伝
送遅延などの影響を受け難くする。また、複雑な処理系
を集中制御局72内に集めているので、トラブル対処や
メンテナンスなどの作業を効率的に行うことができる。
【0065】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムによれば、送信基地局および受信基地局の
簡易化、低コスト化および小型化を実現することができ
るとともに、複雑な信号処理部を集中管理することから
トラブル対処やメンテナンスに要する時間とコストを抑
制することができる。
【0066】(第9の実施の形態)次に、図17を参照
して、本発明の第9の実施の形態における移動通信基地
局システムについて説明する。まず、図17を参照し
て、本実施の形態における移動通信基地局システムの構
成を説明する。図17において、移動通信基地局システ
ムは、受信基地局76a〜76nと、送信基地局75a
と、集中制御局89と、集中制御局89と受信基地局7
6a〜76nおよび送信基地局75aとを接続する光フ
ァイバ局間連絡線90とにより構成される。また、受信
基地局76a〜76nは、受信信号を増幅する増幅器7
8a〜78nと、増幅器78a〜78nの出力の電気信
号を光信号に変換するE/O変換器80a〜80nとを
有し、送信基地局75aは、光ファイバ局間連絡線90
を介して伝送された集中制御局89からの光信号を電気
信号に変換するO/E変換器79aと、O/E変換器7
9aの出力信号を増幅する増幅器77aとを有し、集中
制御局89は、光ファイバ局間連絡線90を介して伝送
された受信基地局76a〜76nからの光信号を電気信
号に復元するO/E変換器88a〜88nと、O/E変
換器88a〜88nの出力電気信号を受信ベースバンド
信号に変換処理する受信部87a〜87nと、ベースバ
ンド信号を送信基地局75aから移動局へ向けて送信さ
れる無線信号に変換処理する送信部85aと、送信部8
5aから出力された電気信号を光信号に変換するE/O
変換器86aとを有する。
【0067】次に、図17を参照して、本発明の第9の
実施の形態における移動通信基地局システムの動作を説
明する。本実施の形態におれる移動通信基地局システム
は、集中制御局89と各基地局(送信基地局75aおよ
び受信基地局76a〜76n)間の信号の送受信を光フ
ァイバ局間連絡線90により行うようにしたことが特徴
である。光ファイバは大容量信号を高品質かつ経済的に
伝送できるため、集中制御局89と各基地局とを光ファ
イバ局間連絡線90で結ぶことにより、無線帯域の信号
の直接送受信が可能となり、ベースバンド信号−無線信
号の変換処理を行う送信部85aおよび受信部87a〜
87nを集中制御局89内に置くことが可能となる。
【0068】まず、送信基地局75aから移動局に対し
て送信する場合(下り回線)、集中制御局89の集中信
号処理部70において送信ベースバンド信号を生成し、
送信部85aにおいて無線信号に変換処理され、さらに
E/O変換器86aにより光信号へと変換され、集中制
御局89から光ファイバ局間連絡線90に出力される。
光信号は光ファイバ局間連絡線90を介して送信基地局
75aのO/E変換器79aへ伝送され、再び電気信号
となって増幅器77aで増幅され、アンテナ8aから移
動局に対して無線送信される。逆に、移動局から受信基
地局76a〜76nに対して送信される場合(上り回
線)、移動局からの電波は受信基地局76a〜76nの
アンテナ9a〜9nで受信され、受信した信号は増幅器
78a〜78nで増幅される。増幅器78a〜78nの
出力信号はE/O変換器80a〜80nにより光信号に
変換され、光ファイバ局間連絡線90を介して集中制御
局89内のO/E変換器88a〜88nに伝送され、再
び電気信号に変換される。O/E変換器88a〜88n
の出力電気信号は受信部87a〜87nにおいてベース
バンド信号に変換処理され、集中信号処理部70に伝達
される。また、光ファイバは細径、軽量、可とう性、無
誘電性という性質を持つことにより、局間連絡線の設置
および保守が容易になるという利点を有する。
【0069】以上説明したように、本発明の移動通信基
地局システムによれば、光ファイバ局間連絡線の使用に
より、送信基地局および受信基地局の構成が簡易にな
り、小型化および低コスト化を図ることができる。ま
た、複雑な処置を行う機能を集中制御局に集約している
ことにより、メンテナンスやトラブルの対処を容易に行
うことができる。
【0070】
【発明の効果】本発明における移動通信基地局システム
は、上記のように構成され、特に、送信基地局において
移動局からの制御信号を分析するという簡易な構成によ
り、移動局の存在する場所を基地局システムと移動局自
体に認識させることができ、基地局システムの小型化か
つ低コスト化を実現することができる。
【0071】さらに、送信基地局と移動局の存在する受
信基地局のセルの距離に応じ、送信基地局からの送信信
号の送信電力を変化させるため、通信品質の向上と送信
基地局での消費電力の抑制を可能とする。さらに、移動
局周辺の環境に応じて送信基地局からの送信に制限を加
えるため、移動局周辺に迷惑をかける通信の発生を抑制
することができる。さらに、送信基地局の加入者容量の
増加に伴い、隣接する他の送信基地局に移動局への通信
の交代を行うため、一時的な加入者の増大による通話不
能状態を発生し難くすることができる。
【0072】さらに、送信基地局から移動局へ送信する
信号に付与する指向性を決める際に、任意の数台の移動
局に対する指向性の最適化を行うだけでよいため、送信
基地局の簡略化および低コスト化を可能にする。さら
に、送信基地局から移動局へ送信する信号に付与する指
向性を決める際に、移動局ではなく受信基地局を用いて
指向性の最適化を行うため、移動局の簡易化かつ小型化
を可能にする。さらに、副次的な情報を個々の移動局へ
の通信とは個別に多重送信できるため、送信基地局の簡
単な構成および処理により、加入者の利便性を増大す
る。
【0073】さらに、送信基地局と受信基地局を集中制
御局で集中管理するため、送信基地局と受信基地局を簡
略かつ安価にできるとともに、トラブル対処やメンテナ
ンスに要する時間とコストを抑制することができる。さ
らに、送信基地局および受信基地局と集中制御局とを接
続する信号線を光ファイバで構成するため、送信基地局
および受信基地局間の構成が簡易になり、小型化および
低コスト化を図ることができるとともに、複雑な処理を
行う機能を集中制御局に集約していることからメンテナ
ンスやトラブル対処を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における移動通信基
地局システムの構成を示す概念図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における移動通信基
地局システムの通信方法を示す概念図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における移動通信基
地局システムの詳細な構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における移動通信基
地局システムで使用する信号の送受信を示すブロック
図、
【図5】本発明の第2の実施の形態における移動通信基
地局システムの構成を示す概念図、
【図6】本発明の第3の実施の形態における移動通信基
地局システムの構成を示す概念図、
【図7】本発明の第4の実施の形態における移動通信基
地局システムの通信方法を示す概念図、
【図8】本発明の第4の実施の形態における移動通信シ
ステムの信号の送受信を示すブロック図、
【図9】本発明の第5の実施の形態のアレイアンテナを
装備した送信基地局の構成を示すブロック図、
【図10】本発明の第5の実施の形態における移動通信
基地局システムで使用する信号の送受信を示すブロック
図、
【図11】送信基地局と受信基地局および移動局周辺の
地理的特徴を示す図、
【図12】本発明の第5の実施の形態の重み付け記憶部
を装備した送信基地局の構成を示すブロック図、
【図13】本発明の第6の実施の形態における移動通信
基地局システムの信号の送受信を示すブロック図、
【図14】本発明の第7の実施の形態の副次的情報を多
重して送信する送信基地局の構成を示すブロック図、
【図15】本発明の第7の実施の形態における移動通信
基地局システムの通信方法を示す概念図、
【図16】本発明の第8の実施の形態における移動通信
基地局システムの構成を示すブロック図、
【図17】本発明の第9の実施の形態における移動通信
基地局システムの構成を示すブロック図、
【図18】従来のセルラ式移動通信基地局システムの概
念図。
【符号の説明】
1a〜1n、21、22、34、55 送信基地局 2a〜2n、50 受信基地局 3a 通信制御部 5 移動局 8a 送信基地局のアンテナ 9a〜9n 受信基地局のアンテナ 10a 送信部 11a、16a〜16n 信号処理部 12a、12a〜12n モデム部 15a〜15n 受信部 18 無線制御部 19、73 局間連絡線 20 公衆回線 25 送信基地局から送信される送信信号 26 移動局に関する情報を包含する制御信号 27 移動局から送信されるデータ群 28a〜28n 受信基地局から送信基地局に送信され
る移動局情報 29 移動局から送信される送信信号 29a 送信電力記憶部 30a〜30n 移動局への通信の切替えを行うことが
できる送信基地局 31 送信基地局切替え信号 32 切替え確認信号 34、35 アダプティブアレイアンテナを備えた送信
基地局 36 アレイアンテナ 37 ビーム制御部 42 アダプティブアレイの重み付けの最適化を行う指
向性調整部 43 受信基地局の任意の移動局を選択する移動局選択
部 44 アダプティブアレイの重み付けを記憶する重み付
け記憶部 46 受信基地局の第2の受信アンテナ 47 受信基地局の第2の受信部 51〜53 ビル 54 山 60 副次的な情報を送信する送信基地局 61 多重信号用ビーム制御部 62 多重送信部 70 集中信号処理部 71 無線基地局制御部 72 集中制御局 79a、86a〜86n O/E変換器 80a〜80n、86a E/O変換器 90 光ファイバ局間連絡線 100a〜100n 従来のセルラ式移動通信基地局 102a〜102c 移動局

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セル内に送信する第1の送信手段を備えた
    送信基地局と、前記送信基地局のセルより小さいセルを
    有し前記送信基地局のセル内に配置された複数の受信基
    地局と、前記送信基地局のセルと前記複数の受信基地局
    のセルとにより構成されたサービスエリアにおいて前記
    第1の送信手段から情報を受信する受信手段と自機の情
    報を前記受信基地局に送信する第2の送信手段とを有す
    る移動局とを備え、前記送信基地局において、指向性可
    変手段を有するアンテナ装置と、前記送信基地局のセル
    内に配置された受信基地局のセル内に存在する任意の数
    の移動局を選択する移動局選択手段と、前記移動局選択
    手段が選択した移動局に対し前記アンテナ装置の指向性
    を最適化する指向性調整手段とを備えることを特徴とす
    る移動通信基地局システム。
  2. 【請求項2】前記受信基地局には、前記送信基地局から
    送信された送信信号を受信する第2のアンテナと、前記
    第2のアンテナで受信した受信情報を前記送信基地局に
    報知する受信基地局報知手段とを備え、前記送信基地局
    には、前記受信基地局報知手段から得た情報を用いて前
    記アンテナ装置の指向性を前記受信基地局に対して最適
    にする指向性調整手段を備えることを特徴とする請求項
    1記載の移動通信基地局システム。
  3. 【請求項3】前記送信基地局において、他の送信基地局
    のセルと隣接する位置にある受信基地局のセル内に存在
    する移動局に対する通信を、前記送信基地局の加入者数
    に応じて前記隣接する送信基地局に切替えることを指示
    する通信切替え手段を備えることを特徴とする請求項1
    または2記載の移動通信基地局システム。
  4. 【請求項4】前記送信基地局および複数の前記受信基地
    局を集中制御する集中制御局を有することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の移動通信基地局シ
    ステム。
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