JP2003157709A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

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JP2003157709A
JP2003157709A JP2001357228A JP2001357228A JP2003157709A JP 2003157709 A JP2003157709 A JP 2003157709A JP 2001357228 A JP2001357228 A JP 2001357228A JP 2001357228 A JP2001357228 A JP 2001357228A JP 2003157709 A JP2003157709 A JP 2003157709A
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light
optical fiber
transmission device
fiber bundle
rotor
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JP2001357228A
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Fumio Ogura
文男 小椋
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WADEN KOGYO KK
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WADEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの光を太い光ファイバー束端面にほ
ぼ均等に入射することができ、大光量の照明光の伝送に
用いることのできる光伝送装置を提供する。 【解決手段】 光伝送装置1の光源部5から出射された
光は、光学ウインドウ7を透過してコールドリフレクタ
ー9の内面に当たり、可視光のみが筒形ミラー15内に
入射する。筒形ミラー15内に入射した光は、回転して
いる光散乱・反射部10中心の前部ロッド18の円錐部
18aに当たって反射し、さらに筒形ミラー15の内面
で反射する。この光は、前部ロッド18と筒形ミラー1
5間で全反射を繰り返し、ばらついた光輪が筒形ミラー
15の回転で内部においてミキシングされて均等になっ
た後、光ファイバー束40に入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を光
ファイバー束に入射して伝送する光伝送装置に関する。
特には、光源からの光を太い光ファイバー束端面にほぼ
均等に入射することができ、大光量の照明光の伝送に用
いることのできる光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7に示す光伝送装置を例に採
って従来の技術を説明する。図6は、光伝送装置の一従
来例を示す断面側面図である。図7は、図6の光伝送装
置の光ファイバー束の端面(入射ユニットの入射端面)
を示す正面図である。図6に示すように、光伝送装置1
01は、ケース103を備えている。このケース3内の
ほぼ中央部には、光源部105が配置されている。この
光源部105は、AC100V−155Wのメタルハラ
イドランプである。光源部105は、中心にショートア
ーク灯105aを有するとともに、このショートアーク
灯105aの周囲を覆う楕円球面状のフード105bを
有する。光源部105の右隣り(ケース103の右端面
近傍)には、排気ファン102が配置されている。排気
ファン102は、光源部105で生じた光熱をケース1
03外に排気するものである。
【0003】光源部105の左側(出射側)には、熱線
吸収フィルター106が配置されている。光源部105
と熱線吸収フィルター106は、筒フレーム108で一
体化している。熱線吸収フィルター106は、光源部1
05からの光のうち赤外線(IR)をカットするフィル
ターである。
【0004】ケース103の左端面には、光ファイバー
束130の入射側端部135を内包した入射ユニット1
10が取り付けられている。この入射ユニット110
は、筒ブラケット111内に収容されている。筒ブラケ
ット111は、固定リング113でケース103左端面
に貫通固定されている。ケース103内部において、入
射ユニット110の右隣り近傍には光学ウインドウ10
7が配置されている。この光学ウインドウ107は、入
射ユニット110の入射端面110Aに塵埃等が付着す
るのを防ぐ役割を果たす。
【0005】入射ユニット110は、光ファイバー束の
収容スリーブ121を備えている。この収容スリーブ1
21は、筒ブラケット111に内挿されている。収容ス
リーブ121と筒ブラケット111は、軸方向ほぼ中央
部の係合段部121a、111aで係合している。収容
スリーブ121は、ネジ139で筒ブラケット111に
固定されている。
【0006】収容スリーブ121の入射側端部(図6の
右端;入射ユニット110の入射端面110A)は、ケ
ース103内の光学ウインドウ107近傍に向けて突出
している。収容スリーブ121内には、光ファイバー束
130が収容されている。光ファイバー束130は、光
ファイバー照明用の4本セット分のケーブル(光ファイ
バー保護用ケーブル)131がロープ状に束ねられてな
る。各光ファイバーケーブル131は照明1灯用であっ
て、内部には直径0.7mmの光ファイバーが70〜8
0本程度合成されている。光ファイバー束130全体で
は、約300本の光ファイバーを有する。光ファイバー
端部135は、光ファイバーケーブル131から露出し
ており、捩り合わせて接着剤で一体に固定されている。
光ファイバー束130の入射ユニット110よりも外側
の部分は、結束バンド137で結束されている。
【0007】光ファイバー端部135端面は、収容スリ
ーブ121の入射側端部(入射ユニット110の入射端
面110A)と面一になっている。図7に示すように、
入射ユニット110の入射端面110Aでは、各光ファ
イバーがほぼ均等に分散配置されている。この例におい
ては、入射ユニット110の入射端面110Aと光源部
105のフード105b端部間の距離(光の入射距離)
は、75.0mmとしている。なお、光ファイバーは、
石英系ガラスファイバーや樹脂系ファイバー(プラスチ
ックファイバー)等が用いられる。ガラスファイバー
は、プラスチックファイバーよりも耐熱性及び透過率に
優れる。
【0008】前記従来の光伝送装置101の作用につい
て説明する。光源部105のショートアーク灯105a
から出射された光は、フード105bの内面に当たって
屈折し、熱線吸収フィルター106及び光学ウインドウ
107を透過して入射ユニット110の入射端面110
A(光ファイバー端部)に入射する。この光は、熱線吸
収フィルター106を透過する際に、赤外線がカットさ
れる。この光伝送装置101においては、図6に点線で
示すラインが最も強い光束となって入射端面110Aに
入射する。すなわち、図7において点線で示す箇所に、
一番明るい光が入射する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の光伝送装置
101には、以下に述べる課題がある。光源部105か
ら出射された光を、入射ユニット110の入射端面11
0Aに均等に入射できない。すなわち、入射端面110
Aの中心部Xに強い光が集光して明るくなり、中間部Y
はまだらに明るい光となり、外側Zは弱い光となる。こ
のように、入射光の強弱には、3種類のばらつきが生じ
る。そのため、照明光の均一性が得られず、光ファイバ
ー束全体での光量も充分でない。また、光の強い中心部
のファイバーの温度が上がるため、安価な樹脂系ファイ
バーを用いることができない。
【0010】特に、直径の小さい光ファイバー(例えば
前述の0.7mm程度のもの)を用いる場合は、コア面
積が小さくなってしまうので光の吸収率も悪くなり、充
分な光を伝送することができない。これに対し、光の吸
収率を上げるために光源部105の出力を高くすると、
樹脂系ファイバー(プラスチックファイバー)の場合は
集光中心部が焼損するおそれがある。
【0011】このような光熱焼損の対策として、光源部
105と入射端面110Aとの間の距離(光の入射距
離)を長くしたり、熱線吸収フィルター106を厚くし
て光を減衰させたりする等が考えられる。ところが、入
射距離を長くする場合(ガラスファイバーについては5
m以上、プラスチックファイバーについては15m以
上)は、光ファイバーを通過する光が緑色に変色し、光
源部105と同質の光を伝送できなくなる場合もある。
あるいは、熱線吸収フィルター106を厚くする場合
も、このフィルターを通過する際に光が緑色に変色する
場合がある。
【0012】そのため、この種の光伝送装置において
は、ガラスファイバーあるいはプラスチックファイバー
のいずれを用いる場合でも、最大で5灯以上の明りを作
ることができない。また、明りの照度も充分に得られ
ず、例えば入射距離が3mで光輪が1000mmの場合
は、100Lux以上の照度を得ることができない。そ
のため、この種の光伝送装置は、補助的な照明用として
用いているのが現状である。なお、この種の光伝送装置
の他の例としては、例えば特開平3−171027号公
報等を挙げることができる。
【0013】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであって、光源からの光を太い光ファイバー束端
面にほぼ均等に入射することができ、大光量の照明光の
伝送に用いることのできる光伝送装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【解決を課題するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明の光伝送装置は、光源と、 該光源から光照
射を受けるとともに回転する光散乱ローターと、 該ロ
ーターで散乱・反射される光を集光する筒形ミラーと、
該ミラーの端部に配列されている光ファイバー束と、
を具備することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、光源からの光が光散乱ロ
ーターで散乱・反射し、これが筒形ミラーで集光された
後に、光ファイバー束に入射する。光散乱ローターが回
転することで、該ローター内で光の粒子(光子)が全反
射を繰り返して光束が均等になるので、光ファイバー束
に光が均等に入射する。さらに、ローターの回転で光束
が移動し、局所的に集光することがないので、光熱も緩
和される。
【0016】本発明の光伝送装置においては、前記ロー
ターが、前記光源に頂点側を向けた円錐形面(円錐台面
を含む)を有し、 前記ミラーが、該ローターの外周に
離間してリング状に設けられているものとすることがで
きる。この場合、光源からの光がローターを介して外周
のミラーへと均一に広がる。そのため、光束が一層均等
化し易くなる。
【0017】また、本発明の光伝送装置においては、前
記ミラーも回転するものとすることができる。光源から
の光は、ローターを介して外周のミラーへと均一に広が
り、このミラーで集光反射して波長と同程度の大きさの
微粒子となって散乱する。このとき、ミラーが回転して
いると、ローター内で光の干渉エネルギーが高まり、光
の伝送効率が高まるとの利点がある。
【0018】さらに、本発明の光伝送装置においては、
前記ローターを回転させる風車と、該風車に空気流を吹
き付けるノズルと、をさらに具備することができる。こ
の場合、空気流がローターの回転動力となるため、空気
流自体が光熱を緩和し、冷却の役にも立つ。
【0019】また、本発明の光伝送装置においては、前
記光ファイバー束端部の中心部に冷却空気を出す冷却管
が設けられているものとすることができる。この場合、
冷却管からの冷却空気で光ファイバー束を冷却できる。
そのため、光ファイバーの光熱焼損の可能性を低減でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係る光伝送装置を示す
側面断面図である。図2は、図1の光伝送装置の光源部
及び光散乱・反射部の拡大図である。図3は、同光伝送
装置の光散乱・反射部の分解斜視図である。図4(A)
は同光伝送装置の光ファイバー束の端面を示す拡大正面
図であり、図4(B)は光微調整機構を示す正面図であ
る。なお、以下の説明における上下・左右は、各図にお
ける上下・左右方向を指すものとする。
【0021】図1及び図2に示すように、光伝送装置1
はケース3を備えている。このケース3内の右端寄りに
は、光源部5が配置されている。この光源部5はショー
トアークメタルハライドランプであって、一例で電源が
AC100V、ランプ電力が155W、中心光度が15
0000cd、色温度が5800Kである。光源部5
は、中心にショートアーク灯5aを有するとともに、こ
のショートアーク灯5aの周囲を覆う楕円球面状のフー
ド5bを有する。
【0022】光源部5のフード5bの左側近傍には、光
学ウインドウ7が配置されている。この光学ウインドウ
7は、ケース3内部の支持突起7aで支持されている。
光学ウインドウ7は、光源部5の左側の各部(後述する
コールドリフレクター9や光散乱・反射部10等)に、
塵埃が付着したり光熱による汚れが生じたりするのを防
ぐ保護用窓材である。光学ウインドウ7の寸法例は、外
径40.0mm、厚さ2.0mmであり、表面には反射
防止膜がコーティングされている。このコーティングに
より透過光の乱反射が低減されて、光透過率が約97%
程度まで高まる。
【0023】光学ウインドウ7の左側近傍には、コール
ドリフレクター9が配置されている。コールドリフレク
ター9は、楕円球面状の枠体であって、内面に誘電体膜
がコーティングされている。コールドリフレクター9の
寸法例は、外径50.0mm、厚さ5.0mm、焦点距
離35.0mm、高さ17.0mmである。光源部5か
ら出射されて光学ウインドウ7を透過した光は、コール
ドリフレクター9で熱光(赤外線)の約75%が透過さ
れて外部に放熱されるとともに、冷光(可視光)の約9
0%が内面で反射集光される。
【0024】コールドリフレクター9の左側近傍には、
光散乱・反射部10が配置されている。光散乱・反射部
10は、図2の拡大図及び図3の分解図に分かり易く示
すように、筒状のローター11を備えている。ローター
11には、周方向に所定間隔おきに通気孔11aが貫通
形成されているとともに、4つのネジ孔11bが形成さ
れている。ローター11の外側には、無給油のベアリン
グ12が嵌められている。ベアリング12は、リング状
のハウジング14に収容されている。ハウジング14
は、ケース3内部の支持突起14aで支持されている。
【0025】ローター11の内側には、膨張材13を介
して、筒形ミラー15が取り付けられている。膨張材1
3は、熱伝導率の低い多孔質樹脂材等からなる筒状体で
ある。膨張材13は、外面(ローター11内面に接する
面)に凹凸13aが形成されている。この凹凸13a
で、光熱による熱膨張変形量が吸収される。筒形ミラー
15はガラス等製の赤外線吸収ミラーであって、外径が
31.0mm、内径が25.0mm、長さが23.0m
m(一例)に形成されている。筒形ミラー15の内面に
は、反射材がコーティングされている。筒形ミラー15
の左端面には、径方向に延びる複数の溝15aが形成さ
れている。溝15aの寸法は、一例で幅2.0mm、深
さ2.0mm、長さ3.0mmである。これらの溝15
aは、後述する冷却空気の通気口の役割を果たすととも
に、回転時の遠心力の作用による光熱の排出経路の役割
を果たす。
【0026】筒形ミラー15の左端面には、紫外線(U
V)カット用の紫外線カットフィルター17が組み付け
られている。紫外線カットフィルター17の寸法例は、
外径40.0mm、厚さ2.0mmである。紫外線カッ
トフィルター17の表面には、反射防止膜がコーティン
グされている。このコーティングにより透過光の乱反射
が低減されて、光透過率が約97%程度まで高まる。
【0027】紫外線カットフィルター17中心部を挟ん
で両側には、前部ロッド18(右面側)と後部ロッド1
9(左面側)が埋め込みボルト等で固定されている。前
部ロッド18は、金属製又は石英系の材料等からなり、
先端(右端)が先細りに鋭利に形成された円錐部18a
となっている。前部ロッド18の表面には、鏡面加工あ
るいはメッキ等の耐熱用反射材が施されている。前部ロ
ッド18の寸法例は、ストレート部外径が7.0mm、
全長23.0mmであり、先端円錐部18aは全長の半
分の長さ(11.5mm)である。前部ロッド18のス
トレート部と筒形ミラー15内面間の長さは9.0mm
である。後部ロッド19は、前部ロッド18と同様に金
属製又は石英系の材料等からなり、表面には耐熱用反射
材がコーティングされている。後部ロッド19の寸法例
は、外径が7.0mm、全長5.0mmである。
【0028】紫外線カットフィルター17の外周端円
は、内固定リング21に組み付けられている。内固定リ
ング21は、右端面に紫外線カットフィルター17の係
合段部21aが形成されている。内固定リング21に
は、前記ローター11のネジ孔11bに対応した位置に
ネジ孔21bが形成されている。内固定リング21の内
面には、膨張材23を介して、短めの筒形ミラー25が
取り付けられている。膨張材23は、前述の膨張材13
と同様に熱伝導率の低い多孔質樹脂材等からなる筒状体
であり、外面に凹凸23aが形成されている。筒形ミラ
ー25は、前述の筒形ミラー15と同様にガラス等製の
赤外線吸収ミラーである。この筒形ミラー25の寸法例
は、外径が31.0mm、内径が25.0mm、長さが
5.0mmである。筒形ミラー25の内面にも反射材が
コーティングされている。内固定リング21の外側に
は、外固定リング27が組み付けられている。外固定リ
ング27、内固定リング21及びローター11は、ネジ
28で結合されている。
【0029】内固定リング27には、ファン31がネジ
32で結合されている。このファン31は、外径60.
0mm、幅20.0mmの寸法を有し、アルミニウム等
で形成されている。図1に示すように、ファン31は、
ケース3に組み付けられた空気供給ノズル30の近傍に
配置されている。空気供給ノズル30から空気が吹き付
けられると、ファンは3000rpm程度で回転する。
また、空気供給ノズル30から吹き付けられた空気は、
光ファイバー束40の端面を冷却する役割も果たす。空
気供給ノズル30から吹き付けられた空気は、ケース3
の右端寄りに組み付けられた吸引パイプ8で吸引されて
外部に放出される。なお、この例ではファン31を用い
てローター11を回転させているが、電動モータや歯車
列等を用いて回転させることもできる。
【0030】ここで、光散乱・反射部10の動作につい
て説明する。空気供給ノズル30から空気が供給される
と、この空気圧でファン31が回転する。このファン3
1の回転は、外固定リング27及び内固定リング21を
介して、ローター11に伝達される。すると、ローター
11は、ハウジング14に支持された状態でベアリング
12を介して軸中心回りに回転する。そして、これらフ
ァン31、ローター11の回転とともに、筒形ミラー1
5、25や紫外線カットフィルター17、前部及び後部
ロッド18、19も回転する。
【0031】空気供給ノズル30から供給された空気
は、ローター11と内固定リング21との間の隙間を通
って、ローター11の通気孔11aからケース3右側に
排気されるとともに、筒形ミラー15の溝15aを通っ
て、該ミラー15の内側及びコールドリフレクター9内
外からケース3右側に排気される。ケース3右側に至っ
た空気は、吸引パイプ8でケース3外部に放出される。
なお、この光散乱・反射部10の動作を含む光伝送装置
1全体の作用については後述する。
【0032】引き続き光伝送装置1の構成について説明
する。図1に示すように、ケース3の左半部には、光フ
ァイバー束40が配置されている。光ファイバー束40
は、図4(A)に示すように、複数(この例では45
本)の光ファイバー41が棒状に束ねられてなる。各光
ファイバー41は、コア径3.0mm、全光線透過率9
3%、ガラス転移温度93℃のポリメチルメタクリレー
ト製の光ファイバーである。このような樹脂製の光ファ
イバーは、安価であるという利点がある。光ファイバー
束40全体の外径は25mmで、長さは10mである。
光ファイバー束40をなす各光ファイバー41間には、
図4(A)に示すように約0.5mmの隙間tが確保さ
れている。この隙間tによって、光熱負荷時の光ファイ
バー41の膨張変形量が吸収されるとともに、後述する
冷却空気が通り易くなって冷却効果が増す。光ファイバ
ー束40の入射側端部43は、ファン31の内側に位置
し、入射端面43aは筒形ミラー25に近接して配置さ
れている。光源部1の端部と光ファイバー束40の入射
端面43a間の距離(入射距離)は、57.0mmであ
る。
【0033】光ファイバー束40の中心には、冷却空気
供給管45が設けられている。この冷却空気供給管45
の後端は、光ファイバー束40の中途から折れ曲がって
外部に突出しており、冷却空気供給装置47に接続され
ている。冷却空気供給管45の先端45aは、図2に分
かり易く示すように先絞りに形成されている。先端45
aを先絞りにすることで、空気の制圧を高め、低温(約
5℃)の空気を噴出することができる。光ファイバー束
40の入射側端部43において、冷却空気供給管45の
先端45aの前方には、修正リング49が内嵌されてい
る。この修正リング49は、外径6.0mm、内径5.
0mm、長さ7.0mmの寸法を有する。修正リング4
9は耐熱性プラスチックからなり、内外周面を貫通する
多数の孔が開けられている。修正リング49は、光ファ
イバー束40の入射側端部43の形状を整える役割と、
冷却空気供給管45から出た空気を逃がす役割を果た
す。
【0034】冷却空気供給装置47から供給された冷却
空気は、冷却空気供給管45を通って先端45aから噴
出される。先端45aから噴出された約5℃の低温の空
気は、光ファイバー束40の入射側端部43の各光ファ
イバー41間の隙間を通り、この際に光ファイバー束4
0の入射側端部43を冷却する。この後、冷却空気は、
前述の空気供給ノズル30から供給された空気(ファン
31回転駆動用の空気)と合流し、ローター11の通気
孔11aあるいは筒形ミラー15の溝15aを通って吸
引パイプ8からケース3外部へと放出される(図2の矢
印E方向参照)。この冷却空気によって、光ファイバー
束40の入射側端部43の光熱焼損の可能性を低減でき
る。
【0035】光ファイバー束40の入射側端部43より
も後側の部分は、金属製の固定チューブ51に内挿され
ている。光ファイバー束40と固定チューブ51間は、
樹脂系接着剤が充填されて密に接着されている。
【0036】光ファイバー束40(及び固定チューブ5
1)とケース3の左端側間には、光微調整機構60が設
けられている。光微調整機構60は、光ファイバー束4
0の入射端面43aに当たる光がずれる場合に、この光
ファイバー束40の入射側端部43を若干傾けて調整す
るための機構である。図1及び図4(B)に示すよう
に、同機構60は固定チューブ51に外嵌した筒部61
を有する。この筒部61には、調整板63が外嵌してい
る。調整板63は、図4(B)に示すように、3つの連
結ボルト65でケース3左端のブラケット4に可能に連
結されている。各ボルト65と調整板63間には、図1
に示すように、スプリング64が設けられている。調整
板63は、筒部61に外嵌しつつ、連結ボルト65及び
スプリング64でブラケット4に弾性的に連結されてい
る。
【0037】図4(B)に示すように、調整板63の右
上及び左下には、調整ボルト66、67が取り付けられ
ている。右上調整ボルト66は、右端にツマミ頭部66
aが形成され、左端に先細り部66bが形成されてい
る。なお、図示されないが、左下調整ボルト67にも同
様にツマミ頭部及び先細り部が形成されている。各調整
ボルト66、67の先細り部は、ブラケット4の右端面
に当たっている。右上調整ボルト66は上下の微調整用
ボルトであり、左下調整ボルト67は左右の微調整用ボ
ルトである。調整板63は、固定チューブ51に可能に
外嵌した止めリング52に対向している。図4(B)に
示すように、調整板63と止めリング52は、ボルト5
4で連結されている。止めリング52の寸法は、一例で
外径50.0mm、内径28.0mm、厚さ5.0mm
である。止めリング52は、光ファイバー束40の入射
側端部43のぶれ止めの役割を果たす。一方、ケース3
のブラケット4の左端(ケース3の外側)には、光ファ
イバー束40の収容スリーブ71が連結されている。ブ
ラケット4と収容スリーブ71は、連結リング73でネ
ジ結合されている。
【0038】光微調整機構60の操作について説明す
る。光ファイバー束40の入射端面43aを上下に微調
整する場合は、右上調整ボルト66を回すと、調整板6
3のブラケット4に対する角度が変わり、光ファイバー
束40の向きを上下方向に変えることができる。一方、
光ファイバー束40の入射端面43aを左右に微調整す
る場合は、左下調整ボルト67を回すと、調整板63の
ブラケット4に対する角度が変わり、光ファイバー束4
0の向きを左右方向に変えることができる。
【0039】次に、前記の構成からなる光伝送装置1の
作用について説明する。まず、光伝送装置1の稼動状態
においては、空気供給ノズル30からは空気が吹き付け
られてファン31が回転しており、このファン31の回
転とともに光散乱・反射部10が前述の通りに回転して
いる。一方、冷却空気供給装置47からは冷却空気が供
給され、冷却空気供給管45の先端45aから噴出され
ている。
【0040】このような稼動状態において、光源部5の
ショートアーク灯5aから出射された光は、フード5b
の内面に当たって屈折し、光学ウインドウ7を透過して
コールドリフレクター9の内面に当たる。コールドリフ
レクター9に当たった光のうち、熱光(赤外線)の約7
5%が透過されて外部に放熱されるとともに、冷光(可
視光)の約90%が内面で反射集光され、この可視光の
みが筒形ミラー15内に入射する。
【0041】そして、光源部5から筒形ミラー15内に
入射した光は、回転している光散乱・反射部10中心の
前部ロッド18の円錐部18aに当たる。その光は、前
部ロッド18の円錐部18aに当たって反射し、さらに
筒形ミラー15の内面で反射する。ここで、前部ロッド
18及び筒形ミラー15の表面には反射コーティングが
施されていること、及び、筒形ミラー15内側には前述
の通りに空気供給ノズル30及び冷却空気供給装置47
からの空気が導入されて透過率が高くなっていることに
より、光が前部ロッド18と筒形ミラー15間で全反射
を繰り返す。従来の光伝送装置においては、光源部5か
らの光の強弱には、前述の通り3種類のばらつきが生じ
る(図7参照)が、本実施例の装置においては、ばらつ
いた光輪が筒形ミラー15の回転で内部においてミキシ
ングされて均等になる。なお、本実施例のロッド18
は、回転軸対称の円錐面を有するが、実際の装置では若
干ブレながら回転しており、そのブレも光の分散に役割
を果たしているものと思われる。
【0042】このようにミキシングされた光は、紫外線
カットフィルター17を透過した後、後部ロッド19及
び筒形ミラー25間においても同様に全反射して均等化
され、光ファイバー束40の入射端面43aに入射され
る。この際、筒形ミラー15、25の回転によって光が
移動するので、入射端面43aにおける熱の緩和効果も
ある。さらに、光ファイバー束40の入射端面43aに
は、光の入射によって光熱が作用するが、冷却空気供給
装置47・冷却空気供給管45からの冷却空気によって
冷却されているので、入射側端部43の光熱焼損の可能
性は低い。あるいは、光散乱・反射部10の回転時の遠
心力の作用により、筒形ミラー15の溝15aからも光
熱は排出される。
【0043】このような光伝送装置1を用いた場合、本
発明者の所見では、45本の光ファイバー41を束ねて
なる光ファイバー束40において、光ファイバー41の
1本当たりにつき320000Lux以上の照度の光を
伝送することが確認された。光ファイバー41を3本束
ねて凸形レンズを有する照射器具に接続した場合は、1
本当たり320000Lux以上×3=960000L
ux以上の光を伝送することができる。この3本の光フ
ァイバーを用いる場合、入射端面43aから後方に3m
離れた位置において照度計で光度を計測した結果、光輪
径が1000〜1100mmで照度が1300〜145
0Luxであった。
【0044】さらに、45本の光ファイバー41を3本
づつに分離して束ねた場合は、1300〜1450Lu
xの15倍(45÷3=15倍)の明りを作ることがで
き、1セット960000Luxの明りを15灯つくる
ことができる。この場合の明りのレベルは、現在の放電
灯にほぼ等しい75W程度となり、主照明として用いる
ことができるレベルに達する。なお、本装置は、紫外線
と赤外線が大幅にカットされ、光ファイバー束40の終
端照射部には可視光(冷光)が照射されるので節電の効
果もある。さらに、本装置では、可視光(冷光)が照射
されることで、周囲の環境にも光害を与えず、環境に適
した理想の明りを実現することができる。
【0045】なお、本実施例の光伝送装置1は、ロッド
18を中心回転対称体としたが、ロッド18のぶれが少
々あった。そして、光散乱・反射部10を回転させた場
合は、回転させなかった場合に比べて、光ファイバー束
40の入射端面に入射する光の均一度が35〜45%程
度高かった。これに関して、発明者は、光の粒子(光
子)がローター18の回転で跳ね飛ばされて均一化した
可能性もあると認識している。なお、本発明者の所見で
は、ローター18を回転させなかった場合は、光のばら
つきが観測され、光ファイバー束40に光が均等に入射
されなかった。
【0046】次に、ロッドの変形例について説明する。
図5(A)〜(D)は、本発明に係る光伝送装置のロッ
ドの他の例を示す側面図である。図5(A)のロッド8
1は、円錐部に螺旋状の溝81aが形成された例であ
る。この場合、光子は回転しているロッド81の溝81
aに当たって乱反射される。図5(B)のロッド82
は、円錐部に稜線に沿う溝82aが形成された例であ
る。この場合も、光子は回転しているロッド82の溝8
2aに当たって乱反射される。
【0047】図5(C)のロッド83は、ローター回転
中心線Cに対して円錐部を傾けて配置した例であり、回
転時にはローター中心線Cに対して円錐部が偏心回転す
るものである。図5(D)のロッド84は、ローター回
転中心線Cとロッド軸心とがオフセットした例であり、
回転時にはロッド84が中心線C周りに偏心回転するも
のである。さらに、様々のローター反射面形状を利用す
ることにより、光ファイバー束端面への光の分散・集中
を最適にコントロールできる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、光源からの光を太い光ファイバー束端面にほぼ均等
に入射することができ、大光量の照明光の伝送に用いる
ことのできる光伝送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光伝送装置を示す側面
断面図である。
【図2】図1の光伝送装置の光源部及び光散乱・反射部
の拡大図である。
【図3】同光伝送装置の光散乱・反射部の分解斜視図で
ある。
【図4】図4(A)は同光伝送装置の光ファイバー束の
端面を示す拡大正面図であり、図4(B)は光微調整機
構を示す正面図である。同光伝送装置の光ファイバー束
の端面を示す拡大正面図である。
【図5】本発明に係る光伝送装置のロッドの他の例を示
す側面図である。
【図6】光伝送装置の一従来例を示す断面側面図であ
る。
【図7】図6の光伝送装置の光ファイバー束の端面(入
射ユニットの入射端面)を示す正面図である。
【符号の説明】
1 光伝送装置 3 ケース 5 光源
部 7 光学ウインドウ 8 吸引
パイプ 9 コールドリフレクター 10 光散乱・反射部 11 ローター 11a
通気孔 12 ベアリング 13 膨張材 13a
凹凸 14 ハウジング 15 筒形ミラー 15a
溝 17 紫外線カットフィルター 18 前部ロッド 18a
円錐部 19 後部ロッド 21 内
固定リング 23 膨張材 23a
凹凸 25 筒形ミラー 27 外
固定リング 30 空気供給ノズル 31 フ
ァン 40 光ファイバー束 41 光
ファイバー t 隙間 43 入射側端部 43a
入射端面 45 冷却空気供給管 45a
先端 47 冷却空気供給装置 49 修
正リング 60 光微調整機構 81〜82 ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 該光源から光照射を受けるとともに回転する光散乱ロー
    ターと、 該ローターで散乱・反射される光を集光する筒形ミラー
    と、 該ミラーの端部に配列されている光ファイバー束と、 を具備することを特徴とする光伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記ローターが、前記光源に頂点側を向
    けた円錐形面(円錐台面を含む)を有し、 前記ミラーが、該ローターの外周に離間してリング状に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の光伝送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ミラーも回転することを特徴とする
    請求項1又は2記載の光伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記ローターを回転させる風車と、該風
    車に空気流を吹き付けるノズルと、をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の光伝送
    装置。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバー束端部の中心部に冷却
    空気を出す冷却管が設けられていることを特徴とする請
    求項1〜4いずれか1項記載の光伝送装置。
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