JP2003156783A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP2003156783A
JP2003156783A JP2001358030A JP2001358030A JP2003156783A JP 2003156783 A JP2003156783 A JP 2003156783A JP 2001358030 A JP2001358030 A JP 2001358030A JP 2001358030 A JP2001358030 A JP 2001358030A JP 2003156783 A JP2003156783 A JP 2003156783A
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irradiation angle
light
strobe
stroboscopic
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JP2001358030A
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Sayuri Watanabe
さゆり 渡邉
Takeshi Ishino
武 石野
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測距時、被写体の輝度により1つのストロボ
部において照射角を変更する機能を達成し、補助光とし
て使用でき、低コスト化,カメラの小型化に好適のスト
ロボ装置を提供するにある。 【解決手段】 本発明のストロボ装置4は照射角可変機
構4Aとストロボ撮影時に光を発生するストロボ放電管
5とこのストロボ放電管5の発せされた光を被写体方向
側へと反射する反射傘6と前記照射角変更機構4Aを介
して撮影レンズ2の光軸方向に対し前後方向に駆動可能
に装着され、反射傘6からの反射光の照射角を前記照射
角変更機構4Aによりその前後方向の駆動によって変更
可能な拡散板7とで主に構成される。照射角変更機構4
Aはバイアスバネ8と形状記憶合金からなる駆動バネ9
とで構成され、被写体輝度が低い場合には該駆動バネ9
の通電による熱作用により伸張して拡散板7の反射傘6
及びストロボ放電管5に対する位置を離すように駆動さ
せる。こうしてストロボ光の照射角が狭くなる。これに
より、ストロボ光の照射角は変更可能となり、簡単な構
成で課題を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに搭載され
るストロボ装置に係り、特に測距用補助光装置として兼
用される照射角可変可能なストロボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラにはストロボ装置が搭載
されている。このストロボ装置を用いることにより、被
写体輝度が低い場合や暗所での撮影時に、被写体に向け
てストロボ光を照射することで、被写体輝度を上げて良
好な撮影映像を得ることが可能である。
【0003】また、この種のカメラにおいては、従来よ
り、さらに撮影性能の向上化を図るために、数多くのス
トロボ装置に関する提案がなされており、例えば特開平
7−248526号公報に記載のストロボ装置や本件出
願人により提案がなされたストロボ装置がある。
【0004】前者の特開平7−248526号公報に
は、コイルバネを使用し、ストロボ拡散板を駆動し、照
射角を変更するストロボ装置に関する技術が開示されて
いる。一方、後者の提案には、周知のように測距動作
時、被写体が低輝度の場合にストロボ光を測距用補助光
として照射するストロボ装置を備えたカメラに関し述べ
られている。このカメラの場合、照射角の異なる2つの
ストロボ部が設けられ、測距時は照射角の狭い方のスト
ボロ部を発光させるように使い分け可能にその駆動が制
御されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−248526号公報のストロボ装置では、
ストロボ拡散板を駆動し、照射角を変更するためのスト
ロボ拡散板駆動機構が大型になってしまい、コストが高
価になることは勿論、従来より望まれているカメラの小
型化を満足することもできない。
【0006】また、測距動作時、被写体が低輝度の場合
にストロボ光を測距用補助光として照射する、従来のス
トロボ装置では、照射角の異なる2つのストロボ部を設
けなくてはならず、カメラの大型化につながってしま
い、コストも高価となってしまうといった不都合があっ
た。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、測距時、被写体の輝度により1つのストロ
ボ部において照射角を変更する機能を達成し、補助光と
して使用でき、低コスト化,カメラの小型化に好適のス
トロボ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のストロ
ボ装置は、測距用の補助光装置として兼用されるストロ
ボ装置において、ストロボ光照射時の照射角を変更する
ために照射光軸上を移動可能な光拡散板と、前記拡散板
を駆動する照射角可変機構と、を具備し、前記照射角可
変機構は、形状記憶合金で構成された駆動バネを含み、
該形状記憶合金駆動バネの熱復元力でもって前記光拡散
板と駆動することを特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明のストロボ装置は、請求項
1に記載のストロボ装置において、前記照射角可変機構
は、前記駆動バネを通電加熱した際の前記駆動バネの復
元力でもって、前記光拡散板を狭照射角側へ駆動するこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明のストロボ装置は、請求項
2に記載のストロボ装置において、前記照射角可変機構
は、前記ストロボ装置が前記測距用の補助光装置として
使用される際に前記駆動バネを通電加熱することを特徴
とするものである。
【0011】請求項4の発明のストロボ装置は、請求項
3に記載のストロボ装置において、前記照射角可変機構
は、測距動作の終了後に通電加熱を解除するようにした
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項1乃至請求項4の発明によれば、前
記照射角変更機構により、前記光拡散板を照射光軸上に
移動させてストロボ光照射時の照射角が変更可能となる
ので、このような構成のストロボ装置をカメラに搭載す
れば、測距時の輝度によってAF光を発光させる場合に
既存のストロボ装置を兼用することができる。これによ
り、補助光機構の簡略化及びカメラの小型化に大きく寄
与する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図4は本発明のストロボ
装置の一実施の形態を示し、図1は該ストロボ装置を適
用したカメラを正面から見た場合の概略構成を示す一部
破断した構成図、図2はカメラ全体の電気的回路構成を
示すブロック図、図3はストロボ装置に搭載された照射
角可変機構の具体的構成例を示す構成図で、図3(a)
は低温時(電源off時)、図3(b)は高温時(電源
on時)をそれぞれ示し、図4は前記カメラのCPUに
よる制御動作を説明するためのフローチャートである。
【0014】本発明のストロボ装置を適用したカメラ1
は、図1に示すように、主にカメラ筐体1Aで構成さ
れ、このカメラ筐体1Aには、フォーカシングレンズ群
とズームレンズ群からなる撮影レンズ2と測距機構3が
内蔵されている。
【0015】また、カメラ筐体1Aの上面には、図示は
しないがカメラ1を操作する際に必要な複数のスイッチ
(以下、SWと称す)、例えばレリーズSW(1RSW
27,2RSW28),PWSW29,TELESW3
0,WIDESW31(図2参照)が設けられている。
【0016】本実施の形態では、前記カメラ筐体1の正
面右側上部には、本発明のストロボ装置4が組み込まれ
ている。
【0017】このストロボ装置4は、照射角可変機構4
Aと、ストロボ撮影時に光を発生するストロボ放電管5
と、このストロボ放電管5の発せされた光を被写体方向
側へと反射する反射傘6と、前記照射角変更機構4Aを
介して撮影レンズ2の光軸方向に対し前後方向に駆動可
能に装着され、反射傘6からの反射光の照射角を前記照
射角変更機構4Aによりその前後方向の駆動によって変
更可能な拡散板7とで主に構成されている。
【0018】拡散板7は、バイアスバネ8と駆動バネ9
からなる照射角可変機構4Aによって、撮影レンズ2の
光軸方向に対し前後方向に駆動する。すなわち、この駆
動作用によって、拡散板7は、反射傘6からの反射光を
被写体方向に拡散させて照射する照射角が変更可能とな
る。なお、前記照射角可変機構4Aの具体的な構成につ
いては後述する。
【0019】次に、上記ストロボ装置が搭載されたカメ
ラ1全体の電気回路の構成を図2を参照しながら詳細に
説明する。
【0020】図1に示すように、本実施の形態のカメラ
システム装置には、制御手段としてのシーケンス・コン
トローラ(以下、CPUと称す)26を備え、該CPU
26は、本カメラシステム全体の各種制御を行う。この
CPU26内部には、プログラム実行領域のROM26
aとデータ格納領域のRAM26bとが備えられてい
る。
【0021】CPU26には、測光機構32及び測距機
構33が接続される。測光機構32は、公知の測光手段
であり、被写体の輝度を測定し、測定結果をCPU26
に供給する。測距機構33は、公知の三角測距の原理に
よる測距手段であり、カメラと被写体の距離を測定し、
測定結果をCPU26に供給する。
【0022】すなわちCPU26は、測距機構33から
の測定結果を基に2像の間隔を求めたり、その2像間隔
よりピント合わせのためのフォーカシングレンズ群44
の駆動量を求めて駆動制御を行ったり、絞りの駆動制御
を行ったり、ミラーの駆動制御を行ったり各種制御を実
行する。この場合、CPU26は、予めRAM26aに
記憶されたデータから上記各種制御を実行するのに必要
なデータ値を決定し、決定したデー値に基づき各種の動
作を制御する。
【0023】前記CPU22には、前述したようにカメ
ラ1を操作する際に必要なレリーズSW(1RSW2
7,2RSW28),PWSW29,TELESW3
0,WIDESW31が接続されている。
【0024】レリーズSWは、カメラシステム装置の撮
影動作を開始させるためのSWであり、1RSW27と
2RSW28とで構成される2段式のSWである。1R
SW27は、該レリーズボタンの第1ストロークにより
ON状態となるSWで、2RSW28は、該レリーズボ
タンの第2ストロークによってON状態となるSWであ
る。
【0025】PWSW29は、カメラ1のパワーSWで
で、カメラ全体の電源の供給をオン/オフするためのS
Wである。
【0026】TELSW30は、ズームレンズの焦点距
離を長焦点側(TELE側)に駆動するための操作SW
であり、WIDESW30は、ズームレンズの焦点距離
を短焦点側(WIDE側)に駆動するための操作SWで
ある。
【0027】CPU26は、これらのSW27〜31か
らのスイッチ信号を取り込み認識すると同時に、該スイ
ッチ信号に基づく動作を行うように各対応する回路の駆
動制御を行うようになっている。
【0028】フィルム駆動回路34は、銀塩フィルム等
のフィルム35の巻上げ動作、巻戻しの駆動制御を行う
ための駆動回路である。このフィルム駆動回路34は、
図示しないフィルム駆動機構中に設けられたモータへ駆
動電力を供給することにより、モータの回転駆動が制御
されて、例えば1コマ分の巻き上げ動作が実行されるこ
とになる。なお、前記フィルム駆動回路34は、CPU
26によりその駆動動作が制御される。
【0029】シャッタ機構37は、前記フィルム35の
前面に配され、シャッター部材としてのセクター羽根
(図示せず)を備えて構成され、該セクター羽根を図示
しないステップモータ等の駆動力を用いてシャッター駆
動するための機構である。
【0030】シャッタ駆動回路36は、CPU26の制
御信号に基づき前記ステップモータ(図示せず)へ電力
を供給してステップモータの駆動を制御することによ
り、セクター羽根によるシャッター動作が実行される。
【0031】ズーム駆動回路39は、前記CPU26の
制御信号に基づき、ズームのためのレンズ群40を光軸
方向に駆動し、ズーミングを行うための駆動回路であ
る。
【0032】絞り駆動回路41は、絞り42の開閉駆動
を行うための駆動回路であり、ピント合わせ駆動回路4
3は、ピント合わせのためのフォーカシングレンズ群4
4を光軸方向に駆動し、ピント合わせを行うための駆動
回路である。
【0033】銀塩フィルム撮影光学系45は、フィルム
35に撮影画像を露光するための撮像光学系であり、主
にズームのためのレンズ群40,絞り42,ピント合わ
せのたためのフォーカシングレンズ群44とを含んで構
成される。このような銀塩フィルム撮影光学系43は、
前記CPU26により、前記ズーム駆動回路39,絞り
駆動回路41及びピント合わせ駆動回路43が制御され
ることにより、各種動作に対応した駆動制御がなされる
ようになっている。
【0034】また、カメラ1には、ファインダ光学系4
8が設けられている。このファインダ光学系48は、図
示しないファインダー内に画像を形成するための光学系
であり、ファインダー内に設けられたズームレンズ群4
6と、ファインダー内に設けられたピント合わせのため
のフォーカシングレンズ群47とで主に構成されてい
る。これらのレンズ群46,47は、上述した銀塩フィ
ルム撮影光学系45のレンズ群40,44の各動作と同
期するように、前記CPU26によって、ズーム駆動回
路39及びピント合わせ駆動回路43が駆動制御される
ようなっている。
【0035】本実施の形態のカメラ1においては、前記
CPU26に本実施の形態の特徴となるストロボ装置4
を構成するストロボ光反射傘20(図1に示す反射傘5
に相当),ストロボ放電管21(図1に示すストロボ放
電管5に相当),拡散板22(図1に示す拡散板7に相
当),ストロボ回路23,照射角変更機構24(図1に
示す照射角変更機構4Aに相当)が電気的に接続されて
いる。
【0036】前記ストロボ放電管21,ストロボ光反射
傘20及び拡散板22は、図1の構成にて説明した通り
である。つまり、ストロボ放電管21はストロボ撮影時
に光を発生し、ストロボ光反射傘20はストロボ放電管
5の発した光を被写体方向側へと反射する。
【0037】拡散板22は、前述したように前記照射角
変更機構24を介して撮影レンズ2の光軸方向に対し前
後方向に駆動可能に装着され、反射傘6からの反射光の
照射角を前記照射角変更機構24によりその前後方向の
駆動によって変更可能である。この場合、拡散板22が
前方向に駆動された際には、ストロボ照射角が狭くな
る。
【0038】ストロボ回路23は、前記ストロボ放電管
21の発光制御するもので、前記CPU26からの制御
信号に基づきストロボ放電管21の発光を駆動させる。
【0039】照射角変更機構24は、形状記憶合金の駆
動バネ9とバイアスバネ8(図1参照)と電圧を印加す
る回路からなり、ストロボ装置4(図1参照)の照射角
を変更するよう拡散板22を駆動するものである。
【0040】次に、上記照射角変更機構の具体的な構成
例を図3を参照しながら詳細に説明する。
【0041】照射角変更機構4A(図2に示す照射角変
更機構24に相当)は、図3に示すように該照射角変更
機構4A自体の枠となる固定枠10と、駆動バネ9を収
縮方向に付勢するバイアスバネ8と、電圧の印加による
熱作用により伸縮可能な特性を有する形状記憶合金で形
成された駆動バネ9と、これらのバイアスバネ8,駆動
バネ9を前後方向に駆動可能に前記固定枠10に軸支す
る支軸11とを含んで構成される。
【0042】前記支軸11は、固定枠10を構成する両
側面上の中央部近傍に設けられた貫通孔10aに可動可
能に軸支されている。この支軸11の中央部で、駆動バ
ネ9とバイアスバネ8との間には、該支軸11に固定さ
れたツバ部12が設けられ、駆動バネ9の状態に応じて
この支軸11自体がその軸方向に可動可能である。
【0043】バイアスバネ8は、前記固定枠10の一方
の側面と前記支軸11のツバ部12と係合し、常時ツバ
部12を介して前記駆動バネ9を収縮方向に付勢してい
る。
【0044】駆動バネ9は、上記の如く、電圧の印加に
よる熱作用により伸縮可能な特性を有する形状記憶合金
で形成されたもので、図示はしないがCPU26と電気
的に接続されるようになっている。すなわち、駆動バネ
9は、CPU26の電圧制御により、その伸縮が制御さ
れるようになっており、電圧オフの場合は通常の収縮状
態であり、電圧オンの場合はその電圧印加による熱作用
により伸長状態となる。
【0045】また、前記支軸11のバイアスバネ8側の
基端部(図3中右側部分)には、図1に示すように拡散
板7の後方端部がストロボ放電管21及び反射傘20を
挟むような状態で固定されており、この支軸11の移動
に伴い該拡散板7のストロボ放電管21及び反射傘20
との距離が変更可能に構成されている。すなわち、拡散
板7のストロボ放電管21及び反射傘20に対する距離
を変更可能とすることにより、反射傘20からの反射光
の照射角を変更することができる。
【0046】上記構成の照射角変更機構24(4A)に
おいては、常温時(電圧オフ時)には、バイアスバネ8
の付勢力が駆動バネ9を押圧しているので、図3(a)
のような形状になっている。すなわち、図示はしないが
支軸11の基端部に固定されている拡散板7はストロボ
放電管21及び反射傘20に対して最も近い位置に配置
されることになる。これにより、ストロボ照射角は広く
なる。
【0047】一方、CPU26による電圧制御により電
圧が印加され、通電されると、駆動バネ9は、図3
(b)に示すようにその形状記憶合金の特性により、バ
イアスバネ8の付勢力が打ち勝って伸長することにな
る。このとき、支軸11は図面上右方向に距離L1分突
出するように移動する。したがって、上述の拡散板7
(22)はこの支軸11の移動によって駆動されること
になる。これにより、ストロボ照射角は狭くなる。
【0048】つまり、本実施の形態のカメラ1におい
て、CPU26は、測距時に被写体が低輝度であると判
断された場合には、照射角可変機構24(4A)を駆動
させてストロボ照射角を狭くし、補助光を発光させるこ
とにより、測距値を得ることを可能にしている。この
際、CPU26は、照射角可変機構24(4A)内に設
けられた形状記憶合金の駆動バネ9に電圧を印加するこ
とにより、ストロボ装置4の拡散板22(7)を前後駆
動させることで、照射角を変更させる。
【0049】なお、駆動バネ9を形成する形状記憶合金
とは、任意の形状に変形しても固有温度以上に加熱する
と変形前の形状に回復する材料で、NiTi合金のもの
が特性的に優れている。しかも、一般のバネ材料と同様
に板や線材の形で板バネやトーションバネとしての使い
方ができるので、このように前記駆動バネ9を構成して
も良い。
【0050】また、本実施の形態では、駆動バネ9に対
する加熱方法については言及してないが、例えば形状記
憶合金を加熱するには、通電方式が最も反応が速く、該
方法を採用すれば良い。
【0051】また、形状記憶合金の端部は半田付け等が
困難なので、ワイヤボンディング、接片の圧接、フレキ
シブル基板の圧接等の方法を用いて、前記駆動バネ9を
固定枠10の側面部に固定すば良い。
【0052】さらに、形状記憶合金の固有温度は合金の
種類によって調整できるが、カメラの駆動機構に使用す
る場合には、通常の使用環境温度を超えた温度である7
0℃程度が適切である。
【0053】以上のように、駆動バネ9に対し通電方式
にて加熱する場合には、形状や合金の特性等による内部
抵抗を考慮して電流値を設定する必要がある。また、こ
の電圧の印加動作を実施する回路系は単純なスイッチン
グ回路で構成すれば良い。
【0054】(作用)次に、本実施の形態のカメラの制
御動作について図4のフローチャートを参照しながら詳
細に説明する。いま、図2に示すカメラ1のPWSW2
9がオンし、あるいは電池挿入を行い電源をオンして、
撮影モードが実行されたものとする。すると、CPU2
6が起動して図4の撮影シーケンスを起動させる。
【0055】CPU26は、まずステップS1による判
断処理でズームスイッチがONであるか否かを判断し、
ONであると判断した場合には、続くステップS2の処
理にてズーム駆動回路39を制御してズームレンズ40
を駆動させた後、処理をステップS3に移行する。一
方、ズームスイッチがOFFであると判断した場合、C
PU26は、処理をステップS3に移行する。
【0056】ステップS3の判断処理では、CPU26
は、レリーズスイッチの状態を判断し、つまり、1RS
W27がONしたか否かを判断する。この場合、1Rス
イッチ307がONであると判断した場合には、処理を
ステップS4に移行し、逆にOFFであると判断した場
合には、前記ステップS1に処理を戻す。
【0057】1RSW3がONであると判断した場合、
CPU26は、ステップS4の処理にて測光機構32の
所望の測光動作を行なうように制御する。この場合、C
PU26は、得られた測光値を該CPU26のRAM2
6b内に記憶させる。
【0058】その後、CPU26は、続くステップS5
の処理にて測距機構33によって所望の測距動作を行う
ように制御する。この場合、CPU26は、得られた測
距データをCPU26のRAM26b内に記憶させる。
【0059】そして、CPU26は、続くステップS6
にて、前記ステップS4にて得られた測光値を基に、被
写体が低輝度であるか否かを判断する。この場合、被写
体が低輝度でないと判断した場合には、CPU26は、
続くステップS7の処理にて該CPU26のROM26
aの領域でAFデータを積分し、処理をステップS10
に移行する。
【0060】一方、被写体が低輝度であると判断された
場合には、CPU26は、続くステップS8の処理にて
照射角可変機構24内の駆動バネ9に所定の電圧を印加
するように駆動制御する。この場合、駆動バネ9に電圧
が印加されると、図3(a)の状態にあった照射角可変
機構24(4A)が駆動し、駆動バネ9が電圧印加によ
る熱作用によって図3(b)に示すように伸張する。こ
れにより、拡散板22(7)が前方に距離L1分(図3
(b)参照)押し出され、ストロボ放電管21及び反射
傘20と距離が離れることになる。すなわち、ストロボ
発光時の照射角が狭くなる。
【0061】照射角可変機構24(4A)の駆動後、C
PU26は、続くステップS9の処理にてストロボ放電
管21を発光するようにストロボ回路23を制御し、測
距機構33によって得られたデータを積分して処理を続
くステップS10に移行する。
【0062】ステップS10の処理では、CPU26
は、前記ステップS7及び前記ステップS9の積分処理
にてAFセンサデータを、該CPU26のRAM26b
から読み出し、続くステップS11の処理にてこの読出
したAFセンサデータに基づき測距演算を行いフォーカ
シングレンズ群44の駆動量を算出し、算出結果に基づ
きピント合わせ駆動回路43を駆動する。
【0063】そして、CPU26は、続きステップS1
2の処理にて、駆動バネ9の電圧印加をOFFにするよ
うに照射角可変機構24(4A)を制御する。
【0064】駆動バネ9の電圧印加が終了されると、駆
動バネ9は低温状態に戻り、前方に距離L1分押し出さ
れていた拡散板22(7)は後方(カメラ1の撮影者
側)に戻る。すなわち、通常のストロボ撮影用の照射角
になる。
【0065】ストロボ装置が通常撮影状態に戻った後、
CPU26は、続くステップS13の判断処理にてレリ
ーズスイッチの2Rスイッチ28がONであるか否かを
判断する。この場合、2Rスイッチ28がONであると
判断した場合は、CPU26は、続くステップS14の
処理にてシャッター駆動回路38を制御してシャッター
37を駆動させ、フィルム35への露光動作を行う。
【0066】一方、2Rスイッチ328がOFFである
と判断した場合は、CPU26は、処理をステップS1
5に移行し該判断処理にて1Rスイッチ27がONであ
るか否かを再度判断し、1Rスイッチ27がOFFであ
ると判断した場合は、処理を前記ステップS1に戻して
レリーズ待機状態にさせ、逆に、1Rスイッチ27がO
Nであると判断した場合は、処理を前記ステップS13
に戻す。
【0067】露光後、CPU26は、続くステップS1
6の処理にてフィルム駆動回路34を制御することによ
り、フィルム35を1コマを巻上げて、次回の撮影の準
備を完了させる。
【0068】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、形状記憶合金で構成された駆動バネ9を含むストロ
ボの照射角可変機構24(4A)により、拡散板22
(7)の位置を変更することにより、測距時の輝度によ
ってAF補助光を発光させる場合に既存のストロボ装置
を兼用できるので、簡単な構成で且つ低コストで補助光
機構の簡略化,カメラの小型化を実現することができ
る。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
測距時、被写体の輝度により1つのストロボ部において
照射角を変更する機能を達成し、補助光として使用で
き、低コスト化,カメラの小型化に好適のストロボ装置
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ装置の一実施の形態を示し、
該ストロボ装置を適用したカメラを正面から見た場合の
概略構成を示す一部破断した構成図。
【図2】カメラ全体の電気的回路構成を示すブロック
図。
【図3】ストロボ装置に搭載された照射角可変機構の具
体的構成例を示す構成図。
【図4】本実施の形態のカメラのCPUによる制御動作
を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…カメラ、 1A…カメラ筐体、 2…撮影レンズ、 3…測距機構、 4…ストロボ装置、 4A,24…照射角変更機構、 5,21…ストロボ放電管、 6,20…反射傘、 7,22…拡散板、 8…バイアスバネ、 9…駆動バネ、 10…固定枠、 10a…貫通孔、 11…支軸、 12…ツバ部、 23…ストロボ回路、 26…シーケンス・コントローラ(CPU)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G02B 7/11 P G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 DA07 DA08 2H051 EB19 2H053 AA01 BA82 CA44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距用の補助光装置として兼用されるス
    トロボ装置において、 ストロボ光照射時の照射角を変更するために照射光軸上
    を移動可能な光拡散板と、 前記拡散板を駆動する照射角可変機構と、を具備し、 前記照射角可変機構は、形状記憶合金で構成された駆動
    バネを含み、該形状記憶合金駆動バネの熱復元力でもっ
    て前記光拡散板と駆動することを特徴とするストロボ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記照射角可変機構は、前記駆動バネを
    通電加熱した際の前記駆動バネの復元力でもって、前記
    光拡散板を狭照射角側へ駆動することを特徴とする請求
    項1に記載のストロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記照射角可変機構は、前記ストロボ装
    置が前記測距用の補助光装置として使用される際に前記
    駆動バネを通電加熱することを特徴とする請求項2に記
    載のストロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記照射角可変機構は、測距動作の終了
    後に通電加熱を解除するようにしたことを特徴とする請
    求項3に記載のストロボ装置。
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