JP2003156014A - クランプ装置及びクランプ装置を備えたテーブル及び連結装置 - Google Patents

クランプ装置及びクランプ装置を備えたテーブル及び連結装置

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JP2003156014A
JP2003156014A JP2001353704A JP2001353704A JP2003156014A JP 2003156014 A JP2003156014 A JP 2003156014A JP 2001353704 A JP2001353704 A JP 2001353704A JP 2001353704 A JP2001353704 A JP 2001353704A JP 2003156014 A JP2003156014 A JP 2003156014A
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lever
clamp device
tightening
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tightening lever
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速且つ安全に被締着部材に締着できるよう
にする。 【解決手段】 クランプ装置1は、第一支軸6によって
回転可能に連結される締付レバー3及びレバー支持部材
2と、第二支軸7によってレバー支持部材2に回転可能
に連結されて締付レバー3と離接可能な操作レバー4
と、操作レバー4に設けられて且つ締付レバー3上を摺
動して操作レバー4と締付レバー3とが接触した状態の
ときに操作レバー4と締付レバー3との間に位置する固
定用部材5と、操作レバー4における固定用レバーの突
出量を調節する調節手段10とを備え、操作レバー4が
締付レバー3に離接することで固定用部材5が死点を越
えて締付レバー3上を摺動して締付レバー3が開閉する
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランプ装置及び
クランプ装置を備えたテーブル及び連結装置に関する。
さらに詳述すると、本発明は、パイプ材等の被締着部材
を挟持するクランプ装置、シリンジポンプの取り付け等
に用いるクランプ装置を備えたテーブル、二つの独立し
た部材を連結するための連結部材の一端又は両端にクラ
ンプ装置を備えた連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薬液が注入されたシリンジをモータ等の
駆動手段を用いて加圧制御して所定量の薬液を所定時間
をかけて患者体内に送り込む薬液供給装置(以下、本明
細書ではシリンジポンプと呼ぶ。)は、床上高さを適宜
調整できるようにスタンドに取り付けられて使用される
場合がある。スタンドは、図18に示すように、丸パイ
プ材からなる支柱101と、シリンジポンプがねじ等で
取り付けられる台102と、台102に固定されて支柱
101を挟持するクランプ装置103を有していて、台
102からわざわざシリンジポンプを取外さなくても、
クランプ装置103を支柱101から着脱することで、
台102ごとシリンジポンプを交換することができるよ
うになっている。
【0003】クランプ装置103は、台102に固定さ
れるフレーム104と、フレーム104に形成された固
定挟持部105と、該固定挟持部105と対向するよう
にフレーム104に移動可能に取り付けられた移動挟持
部106とを有している。移動挟持部106には、締め
付け用ねじ107が回転自由に取り付けられていて、締
め付け用ねじ107は、ねじ構造によってフレーム10
4に取り付けられている。締め付け用ねじ107を締め
付け方向に回転させることで、移動挟持部106が固定
挟持部105に向かって移動し、移動挟持部106と固
定挟持部105とで支柱101を挟持する。
【0004】一方、特開平9−100623号には、道
路工事におけるフェンスや建築物の仮設工事等に使用す
る管用クランプが開示されている。この管用クランプ
は、締着する管の外周面を挟持するための固定側フック
と開閉側フックとを相互に回転可能に連結し、開閉側フ
ックの回転中心を境として挟持面と反対側に延長片を形
成し、該延長片に操作レバーを第2支軸により回転可能
に連結し、固定側フックには操作用リンクを第1支軸に
より回転可能に連結し、該操作用リンクの他端を上記操
作レバーに対して、上記第1支軸と第2支軸の中間部に
おいて第3支軸により回転可能に連結し、かつ、操作レ
バーの起状により、その第3支軸が第1支軸と第2支軸
とを結ぶ死点を越えて開閉側フックが開閉するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シリンジポンプの交換
は、人命にも関わる作業であり、迅速かつ安全に行われ
ることが要求される。しかしながら、図18に示すクラ
ンプ装置103では着脱に手間がかかり、迅速性の点で
問題がある。一方、特開平9−100623号に開示さ
れた管用クランプは着脱は容易であるが、安全性の面で
懸念が残る。例えば医療行為の最中に人または何らかの
物が管用クランプの操作レバーに接触してしまい、クラ
ンプ装置における支柱との締着が外れて、シリンジポン
プが落下してしまう危険がある。
【0006】そこで本発明は、迅速且つ安全に被締着部
材に締着させることができるクランプ装置及びクランプ
装置を備えたテーブル及び連結装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載のクランプ装置は、被締着部材の外周
面を挟持するように第一支軸によって回転可能に連結さ
れる締付レバー及びレバー支持部材と、締付レバーを挟
んで被締着部材とは反対側に位置し第一支軸と平行に設
けられる第二支軸によって、レバー支持部材に回転可能
に連結されて締付レバーと離接可能な操作レバーと、操
作レバーに設けられて且つ締付レバー上を摺動して操作
レバーと締付レバーとが接触した状態のときに操作レバ
ーと締付レバーとの間に位置する固定用部材と、操作レ
バーにおける固定用部材の突出量を調節する調節手段と
を備え、操作レバーが締付レバーに離接することで固定
用部材が死点を越えて締付レバー上を摺動して締付レバ
ーが開閉するようにしている。
【0008】したがって、クランプ装置を被締着部材に
締着させるには、被締着部材をレバー支持部材と締付レ
バーとで挟持した状態で、操作レバーを締付レバー側に
近づけるように回転させる。この際、操作レバーよりも
先に固定用部材が締付レバーに接触するようにする。な
お、固定用部材より先に操作レバーが締付レバーに接触
してしまうような場合は、調節ねじにより操作レバーに
おける固定用部材の突出量を調節すれば良い。固定用部
材に押圧される締付レバーは被締着部材に押し付けられ
る。この状態での固定用部材と締付レバーとの間で生じ
る反力による第二支軸回りのモーメントは、締付レバー
に近づこうとする操作レバーを押し戻す方向に生じる。
このモーメントに抗して操作レバーを更に締付レバーに
近づけると、固定用部材が締付レバー上の摺動面を摺動
して死点(即ち固定用部材と締付レバーとの間で生じる
反力による第二支軸回りのモーメントがゼロとなる点)
を第一支軸側に越える。すると、固定用部材と締付レバ
ーとの間で生じる反力による第二支軸回りのモーメント
は、操作レバーを締付レバーに接触させる向きに変わ
る。したがって、操作レバーが締付レバーに接触して、
締付レバーが固定用部材及び操作レバーにより固定され
る。即ち、被締着部材が締付レバーとレバー支持部材と
に挟持された状態が保持される。
【0009】一方、クランプ装置を被締着部材から取り
外すには、操作レバーを締付レバーから離すように回転
させる。すると、固定用部材が締付レバー上の摺動面を
摺動し死点を被締着部材側に越える。これにより、締付
レバーと操作レバーとは、夫々第一支軸、第二支軸回り
に回転自由となり、クランプ装置を被締着部材から取り
外すことができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のクランプ装置において、操作レバーは、締付レバー
に接触した状態で出っ張った部分を周辺部材に接触する
ように折り曲げ可能に構成されるものとしている。した
がって、人または何らかの物が操作レバーに接触してし
まい、クランプ装置と被締着部材との締着が外れてしま
うことを防止できる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のクランプ装置を備えたテーブルである。し
たがって、クランプ装置を介して被締着部材にテーブル
を取り付けることができる。
【0012】また、請求項4記載のクランプ装置を備え
たテーブルは、請求項1または2記載のクランプ装置
が、被締着部材の長手方向と直交する軸回りに角度調節
が可能である連結部によって取り付けられるものとして
いる。したがって、クランプ装置を介して被締着部材に
テーブルを取り付けることができるとともに、被締着部
材に対するテーブルの角度を調整することができる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、所定量の薬
液を所定時間をかけて患者体内に送り込むシリンジポン
プを載置するためのテーブルにおいて、請求項1または
2に記載のクランプ装置を備えるようにしている。した
がって、クランプ装置の着脱により、テーブルごとシリ
ンジポンプを迅速に交換することができる。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項3か
ら5のいずれかに記載のクランプ装置を備えたテーブル
において、電源供給部を備えるようにしている。したが
って、例えばシリンジポンプに必要な電源を電源供給部
から得ることができる。この場合、テーブルごとシリン
ジポンプを交換する作業等がより一層容易となり、より
迅速な交換作業が可能となる。
【0015】また、請求項7記載の連結装置は、二つの
独立した部材を連結するための連結部材の一端又は両端
に請求項1または2に記載のクランプ装置を備えるよう
にしている。したがって、連結対象(例えば車椅子等)
を迅速に連結することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1から図10に本発明のクランプ装置及
びクランプ装置を備えたテーブルの実施の一形態を示
す。このクランプ装置1は、被締着部材11の外周面を
挟持するように第一支軸6によって回転可能に連結され
る締付レバー3及びレバー支持部材2と、締付レバー3
を挟んで被締着部材11とは反対側に位置し第一支軸6
と平行に設けられる第二支軸7によって、レバー支持部
材2に回転可能に連結されて締付レバー3と離接可能な
操作レバー4と、操作レバー4に設けられて且つ締付レ
バー3上を摺動して操作レバー4と締付レバー3とが接
触した状態のときに操作レバー4と締付レバー3との間
に位置する固定用部材5と、操作レバー4における固定
用レバーの突出量を調節する調節手段10とを備えてい
る。そして、操作レバー4が締付レバー3に離接するこ
とで固定用部材5が死点を越えて締付レバー3上を摺動
して締付レバー3が開閉するようにしている。
【0018】本実施形態では、このクランプ装置1を例
えばシリンジポンプ14を支持するスタンドに用いた例
について説明する。シリンジポンプ14は、薬液が注入
されたシリンジをモータ等の駆動手段を用いて加圧制御
して所定量の薬液を所定時間をかけて患者体内に送り込
む既知又は新規の薬液供給装置である。スタンドは、シ
リンジポンプ14が載置されるテーブル13と、テーブ
ル13とクランプ装置1を連結する連結部12と、クラ
ンプ装置1に挟持されてテーブル13を支持する支柱と
を備えている。
【0019】本実施形態における被締着部材11はスタ
ンドの支柱であり、支柱は例えば丸パイプ材によって構
成されている。以下、本実施形態では被締着部材を支柱
11と呼ぶ。なお、支柱11は丸パイプ材に限らず、場
合によっては角材や板材、型材、角パイプ材などのさま
ざまの断面形状の構造材の中から必要に応じて適宜選択
するようにしても良い。そのような場合は、支柱11の
外周面を挟持できるように締付レバー3及びレバー支持
部材2の形状を適合させれば良い。支柱11は、図示し
ない台座によって床から直立するように支持されてい
る。
【0020】締付レバー3とレバー支持部材2とは、支
柱11の外周面を挟持するように第一支軸6によって回
転可能に連結される。レバー支持部材2には、支柱11
を確実に挟持できるように、支柱11の外周面と接触す
る略V型の凹部15が形成されている。一方、締付レバ
ー3も、支柱11を確実に挟持できるように、支柱11
に沿うように湾曲した形状としている。
【0021】また、レバー支持部材2には、第一支軸6
及び第二支軸7の両端を支持する軸支持部が形成されて
いる。軸支持部は、例えば第一支軸6及び第二支軸7の
夫々一端を支持するように上側軸支持部2aと下側軸支
持部2bとの二股に分かれて形成されている(図7参
照)。第一支軸6及び第二支軸7は、例えばねじ構造で
上側軸支持部2a、下側軸支持部2bに取り付けられ
る。上側軸支持部2aには第一支軸6及び第二支軸7が
夫々貫通する軸孔16,17が、軸孔16,17と対向
する下側軸支持部2bの位置には夫々雌ねじ18,19
が形成されている。第一支軸6及び第二支軸7には、雌
ねじ18,19と螺合する雄ねじが形成される。したが
って、第一支軸6及び第二支軸7は、夫々軸孔16,1
7を貫通して雌ねじ18,19によりねじ止めされる。
なお、第一支軸6及び第二支軸7を上側軸支持部2a及
び下側軸支持部2bに取り付ける方法はねじ構造に限ら
れるものではなく、他の固定方法例えば圧入や接着等を
用いても良い。
【0022】締付レバー3には、第一支軸6が貫通する
軸孔が設けられていて、第一支軸6により回転可能に上
側軸支持部2aと下側軸支持部2bとの間に取り付けら
れる。操作レバー4にも、第二支軸7が貫通する軸孔が
設けられていて、第二支軸7により回転可能に上側軸支
持部2aと下側軸支持部2bとの間に取り付けられる。
なお、本実施形態では、第一支軸6及び第二支軸7を上
側軸支持部2a及び下側軸支持部2bに固定して、締付
レバー3及び操作レバー4をこれらの軸回りに回転可能
に構成しているが、第一支軸6及び第二支軸7を締付レ
バー3及び操作レバー4にそれぞれ固定若しくは一体化
して、第一支軸6及び第二支軸7を上側軸支持部2a及
び下側軸支持部2bに回転可能に取り付けても良いのは
勿論である。
【0023】固定用部材5は、例えば第一支軸6と平行
に設けられる第三支軸8によって操作レバー4に回転可
能に連結される。操作レバー4には第三支軸8が嵌め込
まれる軸孔が形成されていて、操作レバー4と第三支軸
8とは例えばねじ構造で固定される。なお、当該固定方
法はねじ構造を用いたものに限らず、他の固定方法例え
ば圧入や接着等を用いても良い。固定用部材5には、第
三支軸8が貫通する軸孔が折り曲げ形成されている(図
3参照)。また、本実施形態では、固定用部材5の本体
部分が、操作レバー4に収容可能であるように、操作レ
バー4の一部をくり抜いてある。固定用部材5の自由端
側には締付レバー3上を摺動する摺動部9が設けられて
いる。固定用部材5の本体部分が操作レバー4に収容さ
れているときでも、摺動部9だけは突出するようにして
いる(図4参照)。摺動部9は、例えば固定用部材5に
設けられた側板20に支持されるローラ21を用いて構
成される。ローラ21が締付レバー3上を転がること
で、摺動部9がスムーズに摺動するようにしている。ロ
ーラ21は、側板20に支持される軸23に回転可能に
取り付けられる。軸23は、例えば側板20を貫通した
状態で、軸23の両端近傍に設けられた溝に係合する止
め輪(E形リング)22が嵌め込まれることで側板20
に取り付けられる。
【0024】調節手段10は、操作レバー4における固
定用部材5の突出量を調節するものであり、本実施形態
では、第三支軸8回りの操作レバー4と固定用部材5と
のなす角度を調節するものである。例えば操作レバー4
を貫通して固定用部材5に向かって突出するねじ構造と
して構成される。以下、本実施形態では調節手段を調節
ねじ10と呼ぶ。調節ねじ10のねじ部10aが固定用
部材5と接触することで操作レバー4と固定用部材5と
のなす角度(換言すれば操作レバー4と固定用部材5と
の間隔)が規制される。したがって、調節ねじ10のグ
リップ10bを回して、操作レバー4から固定用部材5
に向かって突出するねじ部10aの突出量を調節するこ
とで、操作レバー4における固定用部材5の突出量を調
節することができる。
【0025】次に、クランプ装置1によるロック機構を
実現するための締付レバー3と操作レバー4と固定用部
材5の本実施形態における位置関係について説明する。
なお、摺動部9が摺動する締付レバー3上の面を摺動面
3aと呼ぶ。第二支軸7は、締付レバー3を挟んで支柱
11とは反対側に位置している。したがって、締付レバ
ー3が支柱11と接触している状態における摺動面3a
に対して、第二支軸7の軸中心を通る垂線Vを引くこと
ができる。摺動部9がこの垂線V上にあるとき、摺動部
9と締付レバー3との接触反力による第二支軸7回りの
モーメントはゼロとなる(図2参照)。即ち、この点が
本実施形態での死点となる。
【0026】そこで、締付レバー3が支柱11と接触
し、操作レバー4が締付レバー3に接触した状態のとき
に、摺動部9が、操作レバー4に接触し且つ死点を第一
支軸6側に越えた位置(以下、当該位置を本実施形態で
は死点の奥側と呼ぶ。)にあるようにする(図1及び図
5参照)。このとき、締付レバー3と操作レバー4と固
定用部材5とは、締付レバー3とレバー支持部材2が支
柱11を挟持した状態のまま、固定(ロック)される。
支柱11の管径が異なる場合であっても、調節ねじ10
によって操作レバー4における固定用部材5の突出量を
調節することで、上記したロック状態の位置関係とする
ことができる(図1及び図5、図3及び図4参照)。な
お、操作レバー4は、支柱11の管径が異なる場合であ
っても良好に締付レバー3に接触できる形状とすること
が好ましい。一方、摺動部9が死点より支柱11寄りの
位置(以下、当該位置を本実施形態では死点の手前側と
呼ぶ。)にあるときは、締付レバー3と操作レバー4と
固定用部材5は、夫々第一支軸6、第二支軸7、第三支
軸8回りに回転自由となり、ロックが解除された状態と
なる。
【0027】なお、クランプ装置1を構成する各部材の
材質は、特に限定されるものではないが、例えば軽量且
つ機械的強度にも優れる耐候性材料例えばポリアセター
ル樹脂等の利用が好ましい。ただし、金属(アルミニウ
ム合金等)を用いて構成しても良いのは勿論である。
【0028】以上のように構成されるクランプ装置1に
よれば、例えば次のような手順で支柱11を挟み込ん
で、支柱11に固定することができる。先ず、支柱11
をレバー支持部材2の凹部15に当接させ、且つ締付レ
バー3を支柱11に当接させた状態で、操作レバー4を
締付レバー3側に近づけるように図1中の反時計回りに
回転させる。このとき、操作レバー4よりも先に摺動部
9が締付レバー3に接触するようにする。なお、摺動部
9より先に操作レバー4が締付レバー3に接触してしま
うような場合は、調節ねじ10により操作レバー4と固
定用部材5とのなす角度を調節すれば良い。摺動部9に
押圧される締付レバー3は支柱11に押し付けられる。
この状態での摺動部9と締付レバー3との間で生じる反
力による第二支軸7回りのモーメントは、締付レバー3
に近づこうとする操作レバー4を押し戻す方向に生じ
る。このモーメントに抗して操作レバー4を更に締付レ
バー3に近づけると、摺動部9が摺動面3aを摺動して
死点(即ち摺動部9と締付レバー3との間で生じる反力
による第二支軸7回りのモーメントがゼロとなる点)を
越えて、死点の奥側に位置する。すると、摺動部9と締
付レバー3との間で生じる反力による第二支軸7回りの
モーメントは、操作レバー4を締付レバー3に接触させ
る向きに変わる。したがって、操作レバー4が締付レバ
ー3に接触して、締付レバー3が固定用部材5及び操作
レバー4により固定される。即ち、支柱11が締付レバ
ー3とレバー支持部材2とに挟持された状態が保持され
る。なお、支柱11を挟持する力は調節ねじ10により
調節することができる。例えば、支柱11を挟持する力
が弱いようであれば、調節ねじ10によって、操作レバ
ー4における固定用部材5の突出量を増すように即ち摺
動部9を締付レバー3側に押し込むようにする。これに
より、締付レバー3が支柱11側に押圧されて挟持力が
増加する。
【0029】一方、クランプ装置1を支柱11から取り
外すには、操作レバー4を締付レバー3から離すように
図1中の時計回りに回転させる。すると、摺動部9が摺
動面3aを摺動し死点を越えて、死点の手前側に位置す
る。これにより、締付レバー3と操作レバー4と固定用
部材5は、夫々第一支軸6、第二支軸7、第三支軸8回
りに回転自由となり、クランプ装置1を支柱11から取
り外すことができる。
【0030】ところで、クランプ装置1とテーブル13
とを連結する連結部12は、支柱11の長手方向と直交
する軸回りに角度調節が可能であるように、例えば次の
ように構成される。レバー支持部材2には、支柱11を
挟持する側とは反対側に、連結部12を取り付けるため
の空間2cが設けられている(図8参照)。支柱11の
長手方向と直交する方向を軸方向とする軸部24は、当
該空間2cを貫通するように例えばねじで固定される。
連結部12は、軸部24に嵌合するようにしてレバー支
持部材2に取り付けられるとともに、テーブル13には
例えばねじ28で固定される。符号39はスペーサーで
ある。特に図示しないが、他の部材においても軸を介し
ての取り付けにスペーサーや軸受などを介在させても良
いのは勿論である。なお、空間2cは連結部12の回転
量を規制するように形成しても良く、例えば本実施形態
では、支柱11に対してテーブル13の平面が水平であ
る状態から、支柱11とテーブル13の平面とが平行と
なるまで、約90度の回転が可能であるようにしてい
る。
【0031】また、連結部12は、図8に示すように、
軸部24が嵌合する軸孔に達する切り欠き29が形成さ
れていて、ばね構造を成すとともに、切り欠き29を貫
通するクランプねじ25を備えている。なお、符号26
はクランプねじ25に一体に固定されたグリップであ
る。クランプねじ25は切り欠き部分を貫通し、反対側
に配置されるねじ孔27に螺合するように設けられてい
る。したがって、クランプねじ25の締め付け方向にグ
リップ26を回転させれば、切り欠きの間隔が狭まって
軸部24が締め付けられて連結部12と軸部24が固定
される。一方、クランプねじ25を緩める方向にグリッ
プ26を回転させれば、連結部12は軸部24回りに容
易に回転できる。これにより、クランプねじ25を緩め
てテーブル13の支柱11に対する角度を所望の角度と
した後にクランプねじ25を締め上げることで、テーブ
ル13の支柱11に対する角度を調整することができ
る。
【0032】また、テーブル13には、シリンジポンプ
14の底部に設けられたねじ孔(図示省略)に螺合する
取付ねじ30が備えられている。この取付ねじ30は、
例えば軸32とグリップ31とに一体に固定されてい
る。テーブル13には、軸32が移動可能な溝33が形
成されていて、シリンジポンプ14の大きさ等に合わせ
て、取付ねじ30を溝33に沿って移動させて、テーブ
ル13上におけるシリンジポンプ14の取付位置を調整
することができるようにしている(図6および図8参
照)。また、取付ねじ30は、溝33より大きく形成す
るようにして、溝33から抜け落ちないようにしてい
る。更に、溝33の一端は取付ねじ30と螺合する雌ね
じ34として、雌ねじ34を介して取付ねじ30がテー
ブル13に着脱可能であるようにしている。
【0033】また、テーブル13には、シリンジポンプ
14への電源供給部35が備えられている。電源供給部
35は、例えばシリンジポンプ14に電源供給するため
のコンセント(図示省略)と、室内等に設置されたコン
セントから電源を得るための差込プラグ36と、コンセ
ントと差込プラグ36とを電気的に接続する電源コード
(図示省略)とを備えて、いわゆる延長コード(電源タ
ップ)としての役割を果たす。尚、コンセントと差込プ
ラグ36は静電気等による医療機器(本実施形態ではシ
リンジポンプ)への悪影響を確実に防止すべくアース線
を備えた3ピンのものを採用することが好ましい。また
例えば、電源供給部35には、電源コードを自動で巻き
取るとともに引き出された電源コードをロックするロッ
ク機能を備えた既知の又は新規のリール構造を備えるよ
うにしており、不使用時には電源コード及び差込プラグ
36が電源供給部35の本体にコンパクトに収容される
ようにしている(図8参照)。したがって、電源コード
を電源供給部35から引出し、差込プラグ36を室内等
に設置されたコンセントに差し込んでおけば、シリンジ
ポンプ14に電源供給部35のコンセントから電源を供
給することができる。なお、電源供給部35は、いわゆ
る延長コード(電源タップ)としての役割を果たすもの
に必ずしも限定されず、例えば充電可能なバッテリであ
っても良い。
【0034】また例えば、電源供給部35には、必要な
医療器具等を引っ掛けることができるように、図9及び
図10に示すように、引っ掛け部37を設けるようにし
ている。引っ掛け部37は、例えばフックを引っ掛ける
ことができる形状(例えばコの字形状)とし、支軸38
を中心に回転可能に電源供給部35の側面に取り付けら
れている。引っ掛け部37が取り付けられる電源供給部
35の部分は、引っ掛け部37が不使用時に電源供給部
35の側面から出っ張ることなく収容されるように形成
されるとともに、図10中の矢印C1方向に支軸38を
中心に引っ掛け部37を回転させた場合にテーブル13
の平面と平行な方向に引っ掛け部37が突出した状態で
引っ掛け部37と電源供給部35とが係合するように、
形成されている。また、支軸38も、テーブル13の平
面と平行な方向に引っ掛け部37が突出した状態におい
て、引っ掛け部37と電源供給部35とが係合する位置
に設けるようにする。したがって、引っ掛け部37は、
不要なときは邪魔にならないように電源供給部35の側
面に収容しておくことができ、一方、必要に応じて支軸
38を中心に回転させてテーブル13の平面と平行な方
向に突出させて、必要な医療器具等を引っ掛けることが
できる。
【0035】以上のように本発明のクランプ装置1及び
クランプ装置1を備えたテーブル13によれば、操作レ
バー4の操作だけで極めて容易にクランプ装置1を支柱
11から着脱することができ、極めて迅速にシリンジポ
ンプ14をテーブル13ごと交換することができる。ま
た、クランプ装置1を着脱操作する操作レバー4は、て
この原理により締付レバー3に力を作用させることがで
き、操作に大きな力を必要としない。さらに、調節ねじ
10によって異なる管径の支柱11を挟持することが可
能である。さらに、クランプねじ25によって、支柱1
1に対するテーブル13の角度を調整することが可能で
ある。また、テーブル13に電源供給部35を備えてい
るので、シリンジポンプ14は当該電源供給部35から
電源を得ることができ、テーブル13ごとシリンジポン
プ14を交換する作業等がより一層容易となり、より迅
速な交換作業が可能となる。
【0036】次に、図11から図16に本発明のクラン
プ装置及びクランプ装置を備えたテーブルの第二の実施
形態を示す。なお、上記の第一実施形態と同様の機能を
有する部品には同一符号を付してその説明は省略する。
【0037】操作レバー40は、その長手方向の長さが
長いほど、てこの原理により操作に要する力は低減され
る。しなしながら、クランプ装置45が支柱11に締着
している状態で操作レバー40が出っ張っていると、医
療行為の最中等に人または何らかの物が操作レバー40
に接触して、クランプ装置45の支柱11との締着が外
れシリンジポンプ14が落下してしまう危険がある。
【0038】そこで、第二実施形態の操作レバー40
は、締付レバー41に接触した状態で出っ張った部分を
周辺部材に接触するように折り曲げ可能に構成するよう
にしている。この操作レバー40は、例えば図13及び
図14に示すように、第二支軸7によってレバー支持部
材44に回転可能に連結されて締付レバー41と離接可
能な基部材42と、基部材42に回転可能に連結される
自由端側の先方部材43とを有している。ここで、操作
レバー40が真直ぐな状態(基部材42と先方部材43
との長手方向がほぼ一致する状態、例えば図16(A)
に示す状態である。)では、クランプ装置45を支柱1
1に着脱する際の操作レバー40の操作に支障がないよ
うに、先方部材43は基部材42に対して回転不能にロ
ックされることが好ましい。また、操作レバー40を折
り曲げた状態では、先方部材43が不安定に揺動するこ
とがないように、当該操作レバー40を折り曲げた状態
が保持されることが好ましい。例えば本実施形態では、
先方部材43と基部材42とを次のように構成してい
る。
【0039】図15に示すように、基部材42における
先方部材43との連結部は、二股に割を入れた凹状に形
成されており、先方部材43における基部材42との連
結部は、基部材42の二股の間に遊びがある状態で差し
込まれるように凸状に形成されている。そして、先方部
材43における基部材42の二股に対向する部分には案
内溝46が形成されており、先方部材43に対向する基
部材42の二股部分には案内溝46に案内される係合部
47が固定されている。係合部47を固定する方法は特
に限定されないが、例えばねじ止めや圧入等で基部材4
2に固定することができる。また、係合部47と基部材
42とを一体形成しても良い。なお、先方部材43に係
合部47を設け、基部材42に案内溝46を設けても良
い。
【0040】案内溝46は、図16に示すように、係合
部47が摺動できるように形成された摺動用溝46a
と、係合部47が回転できるように形成された回転用溝
46bとで構成されるものとしている。摺動用溝46a
は、操作レバー40が真直ぐな状態にある場合に、先方
部材43が基部材42の長手方向に直線移動できるよう
に、係合部47を案内するものである。係合部47が摺
動用溝46aにある場合、先方部材43は回転不能とな
る。回転用溝46bは、摺動用溝46aと繋がってお
り、係合部47が摺動用溝46aから移動して回転用溝
46bにある場合、先方部材43は基部材42に対して
回転可能となる。回転用溝46b及び係合部47は、そ
の形状によって先方部材43の回転の方向及び回転でき
る範囲を規制することもできる。例えば本実施形態で
は、操作レバー40が真直ぐな状態から、先方部材43
が図11及び図16中C2方向(支柱11を挟持するべ
く操作レバー40を操作する方向と同方向)に約90度
回転できるように、回転用溝46b及び係合部47は形
成されている。この場合、支柱11を挟持するべく操作
レバー40を操作する方向とその後に先方部材43を折
り曲げる方向とが同方向となり、また、操作レバー40
を再び真直な状態とする方向とその後に支柱11からク
ランプ装置45を外すべく操作レバー40を操作する方
向とが同方向となるので、クランプ装置45の着脱を迅
速に行える。ただし、先方部材43の回転の方向及び回
転できる範囲は、先方部材43が邪魔にならない位置に
退避できるのであれば特に限定されるものではない。例
えば、先方部材43を基部材42に重ねるように折り畳
むように構成しても良い。
【0041】また、先方部材43と基部材42とは、例
えば付勢部材によっても連結されている。付勢部材は、
例えば引張コイルスプリング48であり、図13及び図
14に示すように、先方部材43と基部材42には、引
張コイルスプリング48が収容される空間が形成されて
いる。なお、当該空間は、例えば先方部材43が基部材
42に対して回転する場合に引張コイルスプリング48
が干渉することの無いように形成する。引張コイルスプ
リング48は、先方部材43に圧入等で固定された軸4
9と、第三支軸8とに接続されて、先方部材43と基部
材42とが接触するように引っ張っている。
【0042】さらに、操作レバー40が真直ぐの状態の
ときに先方部材43と基部材42とが接触する面には、
係止部50と、係止部50と嵌合する係止孔51とが設
けられている。本実施形態では、基部材42側に係止部
50を、先方部材43側に係止孔51を設けている。た
だし、先方部材43側に係止部50を、基部材42側に
係止孔51を設けても良い。
【0043】この操作レバー40によれば、図16
(A)に示すように真直ぐの状態のときには、引張コイ
ルスプリング48により先方部材43と基部材42とが
接触し、係合部47が摺動用溝46aにあり、しかも係
止部50が係止孔51に嵌合しているので、先方部材4
3は基部材42に対して回転不能にロックされる。した
がって、クランプ装置45を支柱11に着脱する際の操
作レバー40の操作に支障が出ることはない。また、基
部材42の長さに先方部材43の長さが加わって、操作
レバー40の長手方向の長さが長くなるので、てこの原
理により操作に要する力は低減される。なお、クランプ
装置45による支柱11への締着の手順は上述の実施形
態と同様である。
【0044】一方、図16(A)の状態から、引張コイ
ルスプリング48のばね力に抗して、基部材42から離
すように先方部材43を直線移動させると、同図(B)
に示すように、係合部47が摺動用溝46aから回転用
溝46bに移動し、係止部50と係止孔51との嵌合も
外れる。したがって、C2方向に約90度、先方部材4
3が基部材42に対して回転可能になる(同図(C)参
照)。即ち、クランプ装置45を支柱11に締着させた
後に、操作レバー40を周辺部材(本実施形態では支柱
11若しくはレバー支持部材44)に接触するように折
り曲げることができる(図11及び図12参照)。な
お、支柱11の管径が異なる場合であっても、調節ねじ
10によって操作レバー40における固定用部材52の
突出量を調節することで、クランプ装置45を支柱11
に締着させることができるのは、上述の実施形態と同様
である。ここで、操作レバー40を折り曲げると、摺動
用溝46aも係合部47に対して回転するため、同図
(A)の状態に自然復帰することはない。しかも、引張
コイルスプリング48により先方部材43が基部材42
側に引っ張られて係合部47と回転用溝46bとが押圧
し合うので、先方部材43は不安定に揺動することなく
操作レバー40を折り曲げた状態が良好に保持される。
【0045】クランプ装置45を支柱11から取り外す
際には、再び操作レバー40を真直ぐの状態にするよう
に先方部材43を回転させる。すると、引張コイルスプ
リング48のばね力により先方部材43が基部材42側
に引っ張られて、係合部47が摺動用溝46aを摺動し
て、係止部50が係止孔51に嵌合して、先方部材43
は基部材42に対して回転不能にロックされ、上述の実
施形態と同様にして、クランプ装置45を支柱11から
取り外すことができる。
【0046】ところで、クランプ装置45を支柱11に
締着させる際において、操作レバー40・締付レバー4
1・固定用部材52が夫々自由に回転し、ばらついてい
ると、クランプ装置45の締着に手間取って作業の迅速
の妨げとなる。そこで、第二実施形態では、次のような
工夫をしている。
【0047】例えば付勢部材により、締付レバー41を
開方向(支柱11を締着する方向とは反対の方向)に付
勢するようにしている。付勢部材は、例えば第一支軸6
の回りに配置される捻りコイルばね53であり、締付レ
バー41の第一支軸6周辺には捻りコイルばね53が収
容される空間が設けられている。
【0048】また、締付レバー41の摺動する側の面に
は、固定用部材52の移動を規制する規制手段が設けら
れている。規制手段は、例えば締付レバー41の長手方
向と直交するように連続的に設けられた凸部54であ
る。なお、凸部54は連続的に設けるものに限定され
ず、一部分または間欠的に設けるものであっても良い。
凸部54を設ける位置は、クランプ装置45の締着作業
に支障がない位置、例えばクランプ装置45の締着時に
おいて摺動部9が摺動することがない締付レバー41の
先端付近が好ましい。
【0049】捻りコイルばね53の付勢力により開方向
に回転しようとする締付レバー41は、クランプ装置4
5のアンロック時に固定用部材52や操作レバー40に
当接する。これにより、クランプ装置45のアンロック
時における操作レバー40・締付レバー41・固定用部
材52の回転が規制される。また、凸部54が障害物と
なって固定用部材52が締付レバー41の先端側に抜け
難くなり、クランプ装置45のアンロック時における固
定用部材52の位置が、クランプ装置45の締着時にお
いて摺動する締付レバー41の面上に常にあるようにな
り、一層迅速にクランプ装置45を支柱11に取り付け
ることができる。
【0050】また、レバー支持部材44には、例えば操
作レバー40の回り止め44aを設けるようにしてい
る。回り止め44aにより、操作レバー40の不必要な
回転が制限され、結果として操作レバー40と係合する
締付レバー41や固定用部材52の不必要な回転も制限
される。回り止め44aは、操作レバー40・締付レバ
ー41・固定用部材52の必要な回転範囲を得られるよ
うに、例えばクランプ装置45が挟持可能な支柱11の
径など考慮して形成される(図13参照)。なお、回り
止め44aを形成することによってレバー支持部材44
の剛性が高まるという効果もある。
【0051】また、第二実施形態の固定用部材52は、
第一実施形態のものよりも小型化して、第三支軸8回り
の回転半径を小さいものとしている。この場合、例えば
クランプ装置45のアンロック時において、締付レバー
41の先端が固定用部材52と操作レバー40の間に入
ってしまい、クランプ装置45の締着に手間取るといっ
た事態を回避できる。この固定用部材52は、例えば第
三支軸8に回転可能に取り付けられる後側板55と、ロ
ーラ21が回転可能に取り付けられる前側板56と、後
側板55と前側板56とが取り付けられる基板57とで
構成される。後側板55は、固定用部材52の必要な回
転範囲を得られるように操作レバー40内に形成された
空間に収容される。基板57は、例えば固定用部材52
の操作レバー40における突出量が適切となるように、
後側板55と前側板56との間を折り曲げて形成され
る。
【0052】以上のように、クランプ装置45によれ
ば、操作レバー40を邪魔にならないように折り曲げる
ことができ、医療行為の最中等に人または何らかの物が
操作レバー40に接触してしまい、クランプ装置45の
支柱11との締着が外れて、シリンジポンプ14が落下
してしまうといった危険を回避できる。これにより、安
全性を一層高めることができる。しかも、操作時には操
作レバー40を真直ぐにして、てこの原理により操作に
要する力を低減できる。また、クランプ装置45のアン
ロック時における操作レバー40・締付レバー41・固
定用部材52の回転が規制されることで、クランプ装置
45を支柱11に締着させる際に各部材のばらつきが防
止され、取り付けに手間取るといったことが防止され
る。これにより、一層迅速にクランプ装置45を支柱1
1に取り付けることができる。
【0053】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、固定用部材は揺動するレバータイプの
ものに限らず、操作レバーから直線上に移動するもので
あっても良い。また、一定の大きさの被締着部材を挟持
するのであれば、調節手段は設けずに、固定用部材を操
作レバーに固定しても良い。
【0054】また、クランプ装置が取り付けられるテー
ブルの形状は用途に適したものであれば特に限定される
ものではない。例えばシリンジポンプの取り付けに支障
がなければ円形や台形などであっても良い。また、テー
ブルにはシリンジポンプ以外の医療機器を取り付ける若
しくは載置するものとしても良く、更に医療分野以外の
ものに本発明を利用しても良い。
【0055】また、クランプ装置はテーブルに取り付け
て使用するものには限定されない。被締着部材を挟持す
る構造一般に、本発明のクランプ装置を適用可能であ
る。例えば、図17に示すように、棒状の連結部材58
の両端に本発明のクランプ装置1を取り付けて、連結装
置59を構成するようにしても良い。この場合、連結部
材58は、伸縮可能に構成するようにしても良い。連結
部材58を伸縮可能とする構成は、特に限定されるもの
ではないが、例えば図17の例では、管58aと、管5
8aの内側を摺動可能な管58bと、管58bを管58
aに固定する締付けねじ60とで、連結部材58を伸縮
可能に構成している。連結装置59は、例えば車椅子等
の連結に用いることができる。例えば、一方の車椅子の
パイプフレームに連結装置59の一端を締着させ、他方
の車椅子のパイプフレームに連結装置59の他端を締着
させる。本発明の連結装置59によれば、一方の車椅子
のパイプフレームの径が他方の車椅子のパイプフレーム
の径とは異なるものであっても、問題無くこれら二台の
車椅子を連結させることができる。これにより、一方の
車椅子を移動させることで他方の車椅子を同時に移動さ
せることができる。なお、1つの連結装置59では連結
が不安定となる場合は、二以上の連結装置59を用いて
連結させても良い。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載のクランプ装置によれば、操作レバーを締付レバ
ーに離接するように操作することで、摺動部が死点を越
えて締付レバー上を摺動して締付レバーが開閉するの
で、極めて容易且つ迅速・安全にクランプ装置を被締着
部材から着脱することができる。また、調節ねじによっ
て異なる径の被締着部材を挟持することが可能である。
【0057】さらに、請求項2記載のクランプ装置によ
れば、人または何らかの物が操作レバーに接触してしま
い、クランプ装置と被締着部材との締着が外れてしまう
ことを防止でき、安全性を一層高めることができる。
【0058】さらに、請求項3記載のクランプ装置を備
えたテーブルによれば、クランプ装置を介して被締着部
材にテーブルを取り付けることができる。
【0059】さらに、請求項4記載のクランプ装置を備
えたテーブルでは、被締着部材の長手方向と直交する軸
回りに角度調節が可能である連結部によって取り付けら
れるものとしているので、クランプ装置を介して被締着
部材にテーブルを取り付けることができるとともに、被
締着部材に対するテーブルの角度を調整することができ
る。
【0060】さらに、請求項5記載のクランプ装置を備
えたテーブルによれば、クランプ装置の着脱により、テ
ーブルごとシリンジポンプの交換作業を迅速且つ安全に
行うことができる。
【0061】さらに、請求項6記載のクランプ装置を備
えたテーブルによれば、電源供給部を備えるようにして
いるので、シリンジポンプに必要な電源を電源供給部か
ら得ることができ、テーブルごとシリンジポンプを交換
する作業等がより一層容易となり、より迅速な交換作業
が可能となる。
【0062】さらに、請求項7記載の連結装置によれ
ば、連結対象(例えば車椅子等)を迅速且つ安全に連結
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ装置及びクランプ装置を備え
たテーブルの実施の一形態を示し、クランプ装置周辺を
示す概略平面図である。
【図2】図1に示すクランプ装置において、摺動部が死
点上に位置する場合の一例を示す概略平面図である。
【図3】図1に示すクランプ装置の概略断面図である。
【図4】図3に示すクランプ装置において、管径の大き
い被締着部材を挟持する場合の一例を示す概略断面図で
ある。
【図5】図1に示すクランプ装置において、管径の大き
い被締着部材を挟持する場合の一例を示す概略平面図で
ある。
【図6】本発明のクランプ装置を備えたテーブルの一例
を示す概略平面図である。
【図7】本発明のクランプ装置及びクランプ装置を備え
たテーブルの実施の一形態を示示し、クランプ装置周辺
を示す概略側面図である。
【図8】本発明のクランプ装置を備えたテーブルの一例
を示し、図6に示すクランプ装置を備えたテーブルをVI
II−VIII線で切った側面の概略断面図である。
【図9】本発明のクランプ装置を備えたテーブルの一例
を示す概略断面図であり、テーブルに備えた電源供給部
の一部を示す拡大図である。
【図10】図9に示すクランプ装置を備えたテーブルを
X−X線で切った概略断面図である。
【図11】本発明のクランプ装置及びクランプ装置を備
えたテーブルの実施の第二の実施形態を示し、クランプ
装置周辺を示す概略平面図である。
【図12】図11に示すクランプ装置において、管径の
大きい被締着部材を挟持する場合の一例を示す概略平面
図である。
【図13】図11に示すクランプ装置の概略断面図であ
り、クランプ装置がアンロックの状態を示す。
【図14】図11に示すクランプ装置の概略断面図であ
り、クランプ装置が被締着部材に締着した状態を示す。
【図15】図11に示すクランプ装置における操作レバ
ーを、被締着部材側から見た概略側面図である。
【図16】図15に示すクランプ装置における操作レバ
ーをXVI−XVI線で切った概略断面図であり、(A)は操
作レバーが真直ぐの状態で且つロックされた状態を示
し、(B)は操作レバーが真直ぐの状態で且つロック解
除された状態を示し、(C)は操作レバーが折り曲げら
れた状態を示す。
【図17】本発明の連結装置の実施の一形態を示す概略
構成図である。
【図18】従来のクランプ装置を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1,45 クランプ装置 2,44 レバー支持部材 3,41 締付レバー 4,40 操作レバー 5,52 固定用部材 6 第一支軸 7 第二支軸 8 第三支軸 10 調節ねじ(調節手段) 11 支柱(被締着部材) 12 連結部 13 テーブル 14 シリンジポンプ 35 電源供給部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被締着部材の外周面を挟持するように第
    一支軸によって回転可能に連結される締付レバー及びレ
    バー支持部材と、前記締付レバーを挟んで前記被締着部
    材とは反対側に位置し前記第一支軸と平行に設けられる
    第二支軸によって、前記レバー支持部材に回転可能に連
    結されて前記締付レバーと離接可能な操作レバーと、前
    記操作レバーに設けられて且つ前記締付レバー上を摺動
    して前記操作レバーと前記締付レバーとが接触した状態
    のときに前記操作レバーと前記締付レバーとの間に位置
    する固定用部材と、前記操作レバーにおける前記固定用
    部材の突出量を調節する調節手段とを備え、前記操作レ
    バーが前記締付レバーに離接することで前記固定用部材
    が死点を越えて前記締付レバー上を摺動して前記締付レ
    バーが開閉することを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーは、前記締付レバーに接
    触した状態で出っ張った部分を周辺部材に接触するよう
    に折り曲げ可能に構成されることを特徴とする請求項1
    記載のクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のクランプ装置
    を備えたテーブル。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のクランプ装置
    が、前記被締着部材の長手方向と直交する軸回りに角度
    調節が可能である連結部によって取り付けられることを
    特徴とするクランプ装置を備えたテーブル。
  5. 【請求項5】 所定量の薬液を所定時間をかけて患者体
    内に送り込むシリンジポンプを載置するためのテーブル
    において、請求項1または2に記載のクランプ装置を備
    えたテーブル。
  6. 【請求項6】 電源供給手段を備えることを特徴とする
    請求項3から5のいずれかに記載のクランプ装置を備え
    たテーブル。
  7. 【請求項7】 二つの独立した部材を連結するための連
    結部材の一端又は両端に請求項1または2に記載のクラ
    ンプ装置を備えたことを特徴とする連結装置。
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