JP2003152860A - 音声検出回路及び電話機 - Google Patents

音声検出回路及び電話機

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JP2003152860A
JP2003152860A JP2001343080A JP2001343080A JP2003152860A JP 2003152860 A JP2003152860 A JP 2003152860A JP 2001343080 A JP2001343080 A JP 2001343080A JP 2001343080 A JP2001343080 A JP 2001343080A JP 2003152860 A JP2003152860 A JP 2003152860A
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Yukio Murata
行雄 村田
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NEC Saitama Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の音声検出回路では、音声認識動作を開
始する度に回路起動のためのスイッチ操作を必要とする
ため、操作が煩わしく、また、ハンズフリー電話機に適
用した場合は、安全運転に問題がある。 【解決手段】 マイクロホン1から取り出された音声信
号は、アンプ2及び包絡線検波器3を介して微分器4に
供給されて微分される。微分器4からは包絡線検波信号
の傾きを示し、マイクロホン1にて収音される音声の始
端と終端にそれぞれ略対応した時間的位置でピーク電圧
が正負で発生する信号が取り出される。この微分信号
は、整流回路5で全波整流され、レベル判定器6で予め
設定されているしきい値電圧とレベル比較され、検出信
号とされて取り出される。これにより、変動成分の多い
音声信号の包絡線の傾きの分布と、変動成分の少ない騒
音の包絡線の傾きの分布を検出することができ、音声始
端の検出ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声検出回路及び電
話機に係り、特に騒音環境下の話者の音声を検出する音
声検出回路及び電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の音声検出回路の一例のブロ
ック図を示す。この音声検出回路は、携帯電話機に適用
されたもので、マイク1により収音された使用者(話
者)の音声は、マイク1により音響−電気変換されて音
声信号とされ、音声認識回路22に供給される一方、無
線部10に供給される。無線部10は、マイク1からの
音声信号又は音声認識回路22からの音声信号の一方を
所定の変調方式で変調する等の所定の送信処理を行い、
アンテナ11より図示しない基地局へ送信する。
【0003】ここで、音声認識回路22は、音声認識起
動回路21により起動される構成であり、動作中の時に
のみマイク1からの音声信号を認識して認識した音声信
号に対応した音声信号を無線部10に供給する。これに
より、話者が発声する直前にスイッチを押下すること
で、音声認識起動回路21が起動信号を音声認識回路2
2に出力して音声認識回路22を動作状態とする。
【0004】続いて、話者は相手先のダイヤル番号をマ
イク1に音声入力すると、その音声がマイク1により音
声信号に変換されて音声認識回路22に供給され、ここ
で音声入力されたダイヤル番号に対応したダイヤル信号
が出力され、無線部10及びアンテナ11を介して基地
局(図示せず)へ送信される。これにより、話者はダイ
ヤル操作することなく、音声でダイヤルすることができ
る。なお、通話中は、音声認識回路22は非動作であ
り、マイク1からの送話音声信号が無線部10及びアン
テナ11を介して基地局(図示せず)へ送信される。
【0005】上記の動作を行う携帯電話機において、従
来の音声検出回路は音声認識回路22を構成しており、
例えば特開昭60−191299号公報記載のような、
任意に設定された無音区間以下のものは無視し、設定値
以上のものを無音区間とし、単語の有声区間を自動的に
ブロック化して信号を発生し、同様にして設定された休
止区間以上のもののみ単語の終端として扱うような音声
区間検出を行うものを使用し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
音声検出回路では、話者が発声する直前にスイッチを押
下することで動作状態としている。これは、音声検出
(音声認識回路22による音声認識)が常時動作状態に
あると、周囲の騒音で認識動作するので、意図しない認
識動作を避けるためであり、また、常時動作状態にある
と消費電流が増えるため、携帯端末や携帯電話機などに
装備するには、バッテリの寿命が短くなってしまうから
である。
【0007】そのため、従来の音声検出回路では、音声
検出動作(音声認識動作)を開始する度に回路起動のた
めのスイッチ操作を必要とし、操作が煩わしいという問
題がある。また、従来の音声検出回路をハンズフリー電
話機に適用した場合は、運転者が目を前方に注視する必
要がある運転中などに、起動用スイッチに注意を向けて
使用することは安全運転に問題がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
音声の入力始端を自動で検出して音声検出動作を開始し
得る音声検出回路及び電話機を提供することを目的とす
る。
【0009】また、本発明の他の目的は、静かな環境及
び騒音下の音声始端検出を行い得る音声検出回路及び電
話機を提供することにある。
【0010】更に、本発明の他の目的は、ハンズフリー
電話機に適用した場合に安全運転に支障をもたらすこと
なく、音声検出動作を行い得る音声検出回路及び電話機
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の音声検出回路は、音声を収音するマ
イクロホンから出力された音声信号を包絡線検波する検
波手段と、検波手段から出力された検波信号を微分する
微分手段と、微分手段から出力された信号のレベルを所
定のしきい値と比較してレベル判定し音声入力検出信号
を出力するレベル判定手段とを有する構成としたもので
ある。
【0012】この発明では、音声信号と騒音に含まれる
変動成分(包絡線の傾き)を微分手段により微分するこ
とにより、変動成分の多い音声信号と変動成分の少ない
騒音の包絡線の傾きの分布を検出することができる。
【0013】ここで、本発明の第2の音声検出回路は、
上記のレベル判定手段を、微分手段から出力された信号
を全波整流する整流回路と、整流回路から出力された信
号を、所定のしきい値とレベル比較して、その比較結果
に応じた論理レベルの音声入力検出信号を出力するレベ
ル判定器とよりなる構成としたものである。
【0014】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第1の電話機は、音声を収音するマイクロホンから出
力された音声信号を包絡線検波する検波手段と、検波手
段から出力された検波信号を微分する微分手段と、微分
手段から出力された信号のレベルを所定のしきい値と比
較してレベル判定し音声入力検出信号を出力するレベル
判定手段と、レベル判定手段から音声入力有りを示す論
理レベルの音声入力検出信号が入力されたときに動作
し、マイクロホンから出力された音声信号の音声認識を
行う音声認識回路と、マイクロホンから出力された音声
信号又は音声認識回路から出力された信号のいずれか一
方を、所定の信号形態の送信信号に変換して基地局へ送
信する送信手段とを有する構成としたものである。
【0015】この発明では、マイクロホンから出力され
た音声信号の始端が検出されることにより、レベル判定
手段から音声入力有りを示す論理レベルの音声入力検出
信号が出力された時に音声認識回路が起動され、音声認
識回路によるマイクロホンから出力された音声信号の音
声認識結果に基づき音声認識回路で生成された信号が送
信手段から送信される。
【0016】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第2の電話機は、第1の電話機における音声認識回路
を、マイクロホンから出力された音声信号の音声認識を
行い、その音声認識をした音声信号に対応するダイヤル
データを生成して送信手段へ供給する構成としたもので
ある。この発明では、マイクロホンにダイヤル番号を音
声入力することにより、そのダイヤル番号に対応したダ
イヤルデータを音声認識回路を介して送信することがで
きる。
【0017】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第3の電話機は、マイクロホンから出力された送話音
声信号から送話音声を検出する送話音声検出手段と、送
話音声信号を通過又は遮断する送話アッテネート手段
と、送話アッテネート手段を通過した送話音声信号を送
信信号に変換して送信するか、又は受信信号を受話音声
信号に変換する無線送受信手段と、無線送受信手段で受
信された受話音声信号から受話音声を検出する受話音声
検出手段と、受話音声信号を通過又は遮断する受話アッ
テネート手段と、受話アッテネート手段を通過した受話
音声信号を受話音声として発音するスピーカと、受話音
声検出手段からの受話音声検出信号と送話音声検出手段
からの送話音声検出信号とを入力として受け、送話音声
検出信号が入力されるときには送話アッテネート手段を
送話音声信号通過状態とし、かつ、受話アッテネート手
段を遮断状態とする送話モードとし、受話音声検出信号
が入力されるときには受話アッテネート手段を受話音声
信号通過状態とし、かつ、送話アッテネート手段を遮断
状態とする受話モードとし、送話音声検出信号及び受話
音声検出信号が共に入力されるときには先に入力されて
いる方の検出信号に基づき設定された送話モード又は受
話モードに保持するアッテネート制御手段とを有する構
成としたものである。
【0018】この発明では、送話音声信号のみが入力さ
れたときに送話モードとし、その送話モード中で送話音
声が入力されている期間中に受話音声信号が入力されて
も送話モードを保持するようにし、また、受話音声信号
のみが入力されたときに受話モードとし、その受話モー
ド中で受話音声が入力されている期間中に送話音声信号
が入力されても受話モードを保持するようにしたため、
送話音声信号と受話音声信号とを混信させることなく一
方を送信又は受信できる。
【0019】また、本発明の第4の電話機は、第3の電
話機のアッテネート制御手段を、送話音声信号及び受話
音声信号の両方共に入力されないときには、送話アッテ
ネート手段及び受話アッテネート手段を制御して受話モ
ードに設定することを特徴とする。これにより、受話モ
ードを優先することができる。
【0020】また、本発明の第5の電話機は、上記の目
的を達成するため、送話音声検出手段及び受話音声検出
手段のそれぞれは、入力された送話音声信号又は受話音
声信号を包絡線検波する検波手段と、検波手段から出力
された検波信号を微分する微分手段と、微分手段から出
力された信号のレベルを所定のしきい値と比較してレベ
ル判定し音声入力検出信号を送話アッテネート手段又は
受話アッテネート手段へ出力するレベル判定手段とを有
する構成としたものである。
【0021】この発明では、音声と騒音に含まれる変動
成分(包絡線の傾き)を微分手段に通すことにより、変
動成分の多い送話音声又は受話音声と変動成分の少ない
騒音の包絡線の傾きの分布を検出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる音声検出回
路の一実施の形態のブロック図を示す。マイクロホン1
からの音声信号を増幅するアンプ2と、アンプ2の出力
音声信号の包絡線を検出する包絡線検波回路3と、包絡
線検波回路3の出力信号を微分する微分器4と、微分器
4の出力信号を全波整流する整流回路5と、整流回路5
から取り出された直流信号(DC成分)を設定したしき
い値と比較してレベル判定するレベル判定器6から音声
検出回路7が構成されており、レベル判定器6から音声
入力の有無に応じて異なる論理値の音声検出信号が取り
出される。
【0023】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。使用者(話者)の音声は、マイクロホン1で音響−
電気変換されて音声信号とされ、アンプ2により所定の
信号電圧に増幅される。アンプ2で増幅された音声信号
は、包絡線検波器3に供給され、ここで包絡線が検波さ
れ、すなわち信号波形の逐次ピーク電圧値の変動が検出
され、その信号変動が脈流電圧として出力される。この
脈流電圧は、微分器4に供給されて微分され、変動成分
のうち電圧変化の大きい部分の検出が行われる。微分器
4の時定数は、使用する用途に応じて適宜設定される。
【0024】図3はここまでの信号波形を示す。すなわ
ち、図3(A)はマイクロホン1から出力されてアンプ
2で増幅された音声信号波形であり、図3(B)は包絡
線検波器3の包絡線検波信号波形を示す。ここでは、図
3(B)に示すように、包絡線検波信号は、同図(A)
に示したアンプ2の出力音声信号の正側のピーク電圧値
の変動に応じたレベルの信号である。
【0025】図3(C)は、同図(B)に示した包絡線
検波信号が入力されたときの、微分器4の出力信号波形
を示しており、包絡線検波信号の傾きを示す信号であ
り、マイクロホン1にて収音される音声の始端と終端に
それぞれ略対応した時間的位置でピーク電圧が正負で発
生していることが分かる。また、それ以外の音声入力期
間及び音声非入力期間では、信号レベルが0付近である
ことが分かる。特に図3(C)に点線の丸を付して示す
ように、音声があるのに信号レベルは0付近になってい
る。
【0026】再び図1に戻って説明するに、微分器4か
ら取り出された微分信号は、整流回路5に供給され、こ
こで全波整流され、その結果微分信号負側信号電圧が正
側信号電圧に反転される。この整流回路5で全波整流さ
れた信号は、レベル判定器6に供給され、ここで予め設
定されているしきい値電圧とレベル比較され、そのレベ
ルがしきい値電圧以上であるときには、論理レベル
「H」とされて出力され、そのレベルがしきい値電圧よ
りも低いときには、論理レベル「L」とされて出力され
る。このようにして、レベル判定器6からは、マイクロ
ホン1に音声入力がある度に論理レベル「H」の検出信
号が取り出されることになる。
【0027】次に、マイクロホン1に自動車の走行騒音
が入力される場合の動作について説明する。走行騒音
は、自動車のタイヤと路面、エンジン回転音、風切り音
などからなる雑音であり、音量の変化はあまり発生せ
ず、ほぼ定常音とみなすことができる。この走行騒音が
マイクロホン1に入力されて電気信号に変換され、前述
の音声信号と同様にアンプ2で増幅され、包絡線検波器
3で包絡線検波され、更に微分器4で微分されると、走
行騒音は送話音声の音声信号に比べ音量の変化があまり
無いために、ほぼゼロV付近の微分信号が取り出され
る。
【0028】このため、整流回路5により全波整流され
た信号もゼロV付近である。レベル判定器6のレベル判
定用のしきい値は、音声入力時の検出電圧に設定してあ
るので、レベル判定器6は上記のほぼゼロV付近の入力
整流電圧に対しては、論理レベル「L」のレベル判定信
号を出力する。すなわち、走行騒音入力時には、レベル
判定器6からは音声入力無しを示す論理レベル「L」の
レベル判定信号が出力されることになる。これにより、
音声検出回路7は話者の音声の始端で音声入力有りを検
出でき、しかも話者の音声入力か走行騒音かを識別判定
できることが分かる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を電話機に適用した実施例につ
いて説明する。図2は本発明になる音声検出回路の第1
実施例のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部
分には同一符号を付してある。図2に示す実施例は、本
発明の音声検出回路を携帯電話機に適用した例で、マイ
クロホン1の出力信号は音声検出回路7、遅延器8及び
無線部10にそれぞれ入力される。音声検出回路7は図
1に示した回路構成であり、音声入力が有ると論理レベ
ル「H」のレベル判定信号(音声検出信号)を出力す
る。ここで、マイクロホン1は、使用者(話者)による
例えば接続相手先のダイヤル番号の音声を収音する。
【0030】音声認識回路9は音声検出回路7から論理
レベル「H」のレベル判定信号(音声検出信号)が入力
されたときに起動し、マイクロホン1により収音され、
遅延器8で所定時間遅延された音声信号の解析を開始
し、音声信号に対応するダイヤルデータを無線部10に
通知する。ここで、遅延器8は音声検出回路7が音声検
出を行い、音声検出信号を出力するまでの遅延時間分の
音声信号を蓄積しておき、音声認識回路9が起動した
際、音声の話頭部分が消失するのを防ぐためのものであ
る。
【0031】無線部10は、音声認識回路9からダイヤ
ルデータを通知されると、ここでは図示していない基地
局と通信を行い通信チャンネルを確保し、他の端末と通
話回線を確立する。こうして、本実施例による携帯電話
機は、通話が可能な状態となる。通話中の音声検出回路
7は、前述したように論理レベル「L」を出力するの
で、音声認識回路9は動作停止し、通話音声の誤動作を
防止する。通話が完了し、携帯電話機が待ち受けの状態
に戻ったら、無線部10は音声認識回路9に待ち受け復
帰の通知をして音声認識回路9を引き続き停止状態にし
ておく。
【0032】騒音下での動作は、音声検出回路7の動作
説明で述べたように、論理レベル「L」を出力するの
で、音声認識回路9は動作停止状態を保持し、携帯電話
機は待ち受けの状態でいることになる。従って、携帯電
話機は音声認識回路9が誤動作せず、待ち受け消費電流
の増加を防止できる。
【0033】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は本発明になる音声検出回路の第2実施例の
ブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同
一符号を付してある。図2に示す実施例は、本発明の音
声検出回路をハンズフリー電話機に適用した例で、マイ
クロホン1から出力される送話音声信号は送話音声検出
回路13及び送話アッテネータ15にそれぞれ入力さ
れ、また、アンテナ11で受信され無線部10で得られ
た受話音声信号は、受話音声検出回路16及び受話アッ
テネータ17にそれぞれ入力される。
【0034】送話音声検出回路13と受話音声検出回路
16とは、それぞれ図1に示した回路構成であり、音声
入力が有ると論理レベル「H」のレベル判定信号(音声
検出信号)を、アッテネータ制御回路14に出力する。
ただし、送話音声検出回路13と受話音声検出回路16
内のそれぞれの微分器(図1の微分器4に相当)の時定
数は、例えば通常の速度で会話した時の2つの単語の語
頭間を結ぶ時間程度(例えば数100ms程度)の値に
設定されており、通常の会話中は論理レベル「H」の音
声検出信号が出力され続ける。
【0035】アッテネータ制御回路14は、送話音声検
出回路13から論理レベル「H」の音声検出信号が入力
されたときには、受話アッテネータ17の損失(アッテ
ネータ量)を最大とし、かつ、送話アッテネータ15の
損失(アッテネータ量)をゼロとする(送話モードと
し)。また、受話音声検出回路16から論理レベル
「H」の音声検出信号が入力されたとき、又は送話音声
検出回路13から論理レベル「H」の音声検出信号が入
力さないときには、送話アッテネータ15の損失(アッ
テネータ量)を最大とし、かつ、受話アッテネータ17
の損失(アッテネータ量)をゼロとする(受話モードと
する)。
【0036】次に、この実施例の動作について図5のタ
イムチャートを併せ参照して説明する。いま、送話音声
がマイクロホン1に入力されたとすると、マイクロホン
1からの送話音声信号が送話音声検出回路13において
図1と共に説明したように音声入力が検出されて、図5
(A)に示す論理レベル「H」の送話音声検出信号が時
刻t1で取り出されてアッテネータ制御回路14に供給
される。このとき、受話音声検出回路16の出力受話音
声検出信号は、図5(B)に示すように論理レベル
「L」である。
【0037】これにより、図5(C)にハイレベルで模
式的に示すように、アッテネータ制御回路14は送話ア
ッテネータ15を損失0とし、かつ、受話アッテネータ
17を損失最大とする送話モードに設定する。これによ
り、送話音声信号は、送話アッテネータ15で減衰され
ることなく、そのままのレベルで送話アッテネータ15
を通過して無線部10に入力され、ここで送信のための
所定の信号処理が行われ送信信号とされてアンテナ11
から図示しない無線基地局へ送信される。
【0038】次に、送話音声に遅れて受話音声信号が無
線部10より出力された場合、受話音声信号が受話音声
検出回路16で検出されて図5(B)に示すように時刻
t2で論理レベル「H」の受話音声検出信号が取り出さ
れてアッテネータ制御回路14に供給される。このと
き、送話音声検出回路13の出力送話音声検出信号は、
図5(A)に示すように引き続き論理レベル「H」であ
る。このため、アッテネータ制御回路14は図5(C)
に模式的に示すように、引き続き送話モードを保持す
る。
【0039】続いて、送話モード中に送話音声信号が図
5(A)に時刻t3で示すように途切れ、論理レベル
「L」の送話音声検出信号がアッテネータ制御回路14
に供給されると、図5(C)に模式的に示すように、ア
ッテネータ制御回路14は、送話アッテネータ15の損
失を最大とし、かつ、受話アッテネータ17の損失をゼ
ロとする受話モードとする。これにより、無線部10で
受信された受話音声信号が、受話アッテネータ17で減
衰されることなく、受話アッテネータ17を通過してス
ピーカ18に供給され、ここで電気−音響変換されて受
話音声として発音される。
【0040】ここで、上記の場合は送話音声に遅れて受
話音声信号が入力された場合に送話モードが保持される
場合であるが、逆に、先に受話音声信号が入力されてい
る途中で遅れて送話音声が検出された場合は、アッテネ
ータ制御回路14は受話モードとするように、送話アッ
テネータ15と受話アッテネータ17とを制御する。従
って、時刻t3で受話モードに切り替わると、図5
(A)に示す時刻t4で送話音声が検出されても、その
時点では図5(B)に示すように受話音声信号が検出さ
れているので、図5(C)に示すように受話モードが保
持される。
【0041】その後、受話音声信号が途切れ、送話音声
が検出された時刻t5で、アッテネータ制御回路14は
図5(C)に模式的に示すように、送話アッテネータ1
5及び受話アッテネータ17を制御して送話モードに切
り替える。これにより、ハンズフリー電話機に本発明の
音声検出回路を適用した場合、運転者が前方を注視しつ
づけた状態で相手先と通話することができるので、安全
運転を確保することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音声検出
回路によれば、音声信号を微分手段により微分すること
により、変動成分(包絡線の傾き)の多い音声信号の包
絡線の傾きの分布と、変動成分(包絡線の傾き)の少な
い騒音の包絡線の傾きの分布を検出するようにしたた
め、包絡線の傾きの分布を電圧に変換して所定のしきい
値と比較してレベル判定することで、静かな環境及び騒
音下のいずれにおいても音声始端の検出ができる。
【0043】また、本発明の電話機によれば、上記の音
声検出回路により、音声入力有りを示す論理レベルの音
声入力検出信号が出力された時に音声認識回路が起動さ
れ、音声認識回路によるマイクロホンから出力された音
声信号の音声認識結果に基づき音声認識回路で生成され
た信号が送信手段から送信するようにしたため、音声入
力に基づき自動的に音声認識回路を起動でき、認識動作
を起動するために従来必要であった起動スイッチの操作
を不要にでき、操作性を向上できる。
【0044】また、本発明の電話機によれば、ダイヤル
番号の音声入力により音声認識回路からダイヤル番号に
対応したダイヤルデータを発信(送信)することができ
るため、ダイヤル番号の入力操作を不要にでき、作業中
で手が塞がっている場合に効果を発揮する。
【0045】また、本発明の電話機によれば、送話音声
信号のみが入力されたときに送話モードとし、その送話
モード中で送話音声が入力されている期間中に受話音声
信号が入力されても送話モードを保持するようにし、ま
た、受話音声信号のみが入力されたときに受話モードと
し、その受話モード中で受話音声が入力されている期間
中に送話音声信号が入力されても受話モードを保持する
ことにより、送話音声信号と受話音声信号とを混信させ
ることなく一方を送信又は受信できるため、ハンズフリ
ー電話機に適用でき、通話中も使用者(運転者)が運転
中に目を前方に注視させ続けることができ、安全運転に
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例のブロック図である。
【図3】図1の要部の信号波形図である。
【図4】本発明の第2実施例のブロック図である。
【図5】図4の動作説明用タイムチャートである。
【図6】従来の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン 3 包絡線検波回路 4 微分器 5 整流回路 6 レベル判定器 7 音声検出回路 9 音声認識回路 10 無線部 13 送話音声検出回路 14 アッテネータ制御回路 15 送話アッテネータ 16 受話音声検出回路 17 受話アッテネータ 18 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/00 H04B 7/26 109Q H04Q 7/38 Fターム(参考) 5D015 DD03 DD04 EE05 KK02 LL10 LL12 5K027 AA16 BB03 BB17 DD18 HH20 5K067 AA35 AA43 BB04 FF07 GG01 HH13 HH22 KK00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声を収音するマイクロホンから出力さ
    れた音声信号を包絡線検波する検波手段と、 前記検波手段から出力された検波信号を微分する微分手
    段と、 前記微分手段から出力された信号のレベルを所定のしき
    い値と比較してレベル判定し音声入力検出信号を出力す
    るレベル判定手段とを有することを特徴とする音声検出
    回路。
  2. 【請求項2】 前記レベル判定手段は、前記微分手段か
    ら出力された信号を全波整流する整流回路と、前記整流
    回路から出力された信号を、前記所定のしきい値とレベ
    ル比較して、その比較結果に応じた論理レベルの前記音
    声入力検出信号を出力するレベル判定器とよりなること
    を特徴とする請求項1記載の音声検出回路。
  3. 【請求項3】 音声を収音するマイクロホンから出力さ
    れた音声信号を包絡線検波する検波手段と、 前記検波手段から出力された検波信号を微分する微分手
    段と、 前記微分手段から出力された信号のレベルを所定のしき
    い値と比較してレベル判定し音声入力検出信号を出力す
    るレベル判定手段と、 前記レベル判定手段から音声入力有りを示す論理レベル
    の音声入力検出信号が入力されたときに動作し、前記マ
    イクロホンから出力された音声信号の音声認識を行う音
    声認識回路と、 前記マイクロホンから出力された音声信号又は前記音声
    認識回路から出力された信号のいずれか一方を、所定の
    信号形態の送信信号に変換して基地局へ送信する送信手
    段とを有することを特徴とする電話機。
  4. 【請求項4】 前記音声認識回路は、前記マイクロホン
    から出力された音声信号の音声認識を行い、その音声認
    識をした音声信号に対応するダイヤルデータを生成して
    前記送信手段へ供給することを特徴とする請求項3記載
    の電話機。
  5. 【請求項5】 マイクロホンから出力された送話音声信
    号から送話音声を検出する送話音声検出手段と、 前記送話音声信号を通過又は遮断する送話アッテネート
    手段と、 前記送話アッテネート手段を通過した送話音声信号を送
    信信号に変換して送信するか、又は受信信号を受話音声
    信号に変換する無線送受信手段と、 前記無線送受信手段で受信された受話音声信号から受話
    音声を検出する受話音声検出手段と、 前記受話音声信号を通過又は遮断する受話アッテネート
    手段と、 前記受話アッテネート手段を通過した受話音声信号を受
    話音声として発音するスピーカと、 前記受話音声検出手段からの受話音声検出信号と前記送
    話音声検出手段からの送話音声検出信号とを入力として
    受け、前記送話音声検出信号が入力されるときには前記
    送話アッテネート手段を前記送話音声信号通過状態と
    し、かつ、前記受話アッテネート手段を遮断状態とする
    送話モードとし、前記受話音声検出信号が入力されると
    きには前記受話アッテネート手段を前記受話音声信号通
    過状態とし、かつ、前記送話アッテネート手段を遮断状
    態とする受話モードとし、前記送話音声検出信号及び前
    記受話音声検出信号が共に入力されるときには先に入力
    されている方の検出信号に基づき設定された前記送話モ
    ード又は前記受話モードに保持するアッテネート制御手
    段とを有することを特徴とする電話機。
  6. 【請求項6】 前記アッテネート制御手段は、前記送話
    音声信号及び前記受話音声信号の両方共に入力されない
    ときには、前記送話アッテネート手段及び前記受話アッ
    テネート手段を制御して前記受話モードに設定すること
    を特徴とする請求項5記載の電話機。
  7. 【請求項7】 前記送話音声検出手段及び前記受話音声
    検出手段のそれぞれは、入力された送話音声信号又は受
    話音声信号を包絡線検波する検波手段と、前記検波手段
    から出力された検波信号を微分する微分手段と、前記微
    分手段から出力された信号のレベルを所定のしきい値と
    比較してレベル判定し音声入力検出信号を前記送話アッ
    テネート手段又は前記受話アッテネート手段へ出力する
    レベル判定手段とを有することを特徴とする請求項5又
    は6記載の電話機。
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