JP2003150661A - 回路シミュレーション方法 - Google Patents

回路シミュレーション方法

Info

Publication number
JP2003150661A
JP2003150661A JP2001349562A JP2001349562A JP2003150661A JP 2003150661 A JP2003150661 A JP 2003150661A JP 2001349562 A JP2001349562 A JP 2001349562A JP 2001349562 A JP2001349562 A JP 2001349562A JP 2003150661 A JP2003150661 A JP 2003150661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
model
simulation
data
network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001349562A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hara
原  敦
Hideki Osaka
英樹 大坂
Toyohiko Komatsu
豊彦 小松
Hitoshi Yokota
等 横田
Atsushi Nakamura
篤 中村
Koichi Kimura
光一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001349562A priority Critical patent/JP2003150661A/ja
Publication of JP2003150661A publication Critical patent/JP2003150661A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】SPICEにおけるデバイスモデルにおいて高
精度なシミュレーションモデルでの計算結果を提供しつ
つも、デバイス内部の回路情報やプロセス情報が外部に
流出を防止しするシミュレーション方式を提供すること
である。 【解決手段】インターネット上のサーバにデバイスモデ
ルや回路モデルの一部とシミュレータを格納し、利用者
は、上記サーバに対して任意の回路データを送信させ、
前記サーバではそのデータとデバイスモデルや回路モデ
ルを用いて、演算を実行し、その演算結果を前記利用者
に返信する構成を持つものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路など電子
製品の動作のシミュレーションを実行する回路シミュレ
ーションに関する。このなかでも特に、ネットワーク利
用してシミュレーションを行う技術に関する。また、本
発明は、シミュレーションに限らず電子回路を含む電子
製品の設計・製造にも関する。
【0002】
【従来の技術】シミュレーションに関する従来技術につ
いて、電子回路を例に説明する。パーソナルコンピュー
タやワークステーションのように高速な周波数で動作す
るディジタル回路や無線回路などのアナログ電子回路の
設計では、半導体・電磁気に関しての高度な知識が要求
される。特に、デバイスの挙動や伝送線路の反射・クロ
ストーク・誘電体の影響による伝播遅延を予測すること
は、きわめて困難になっている。そのため、従来までの
設計では、SPICE(L.W.Nagel,SPICE2:A Computer
Program to Simulate Semiconductor Circuits, Elec
tronics ResearchLaboratory,Rep. No. ERL-M520,Uni
versity of California,Berkeley,1975.)などの回路
シミュレータを設計支援ツールとして用いて、回路上の
電磁波伝播挙動を解析し、最適な設計を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】SPICEでディジタ
ル回路を用いた伝送線の解析を行う場合、設計開発する
セットメーカ毎に個別でシミュレーション環境やデバイ
スモデル・回路接続モデル、ノイズバジェットなどのデ
ータベースをを構築して、実装仕様を作成している事が
多い。また、このときにシミュレーションに用いるIC
やLSIなどのデバイスのモデルに関しては、汎用のI
C以外はデバイスメーカから提供される場合が多い。こ
のため、デバイスメーカ以外は、シミュレーションを行
うこと難しい場合がある。
【0004】SPICEによる回路シミュレーションを
行う場合、デバイスメーカから供給されるシミュレーシ
ョンのデバイスモデルは、大きく大別すると、LSIの
挙動を電圧と電流で記述したIBISモデルとLSIの
挙動をトランジスタレベルで記述したトランジスタモデ
ルに大別される。トランジスタモデルは、高精度なモデ
ルが提供できる一方で、個々のトランジスタの動作を詳
細に記述しているために、そのデバイス内部の回路情報
やプロセス情報が外部に流出してしまう可能性がある。
【0005】こうした情報が流出するのを防止するため
に、トランジスタモデルを入手する際に、セットメーカ
とデバイスメーカ間で個別の守秘契約を交わす必要があ
るケースが多い。一方、IBISモデルは、LSIの挙
動を電圧と電流による記述で表すために、LSI内部の
回路情報やプロセス情報を隠蔽できるメリットがある
が、ダイナミックにインピーダンスが変化する回路の場
合には、計算精度が出ない場合があるといった問題があ
る。以上のように、シミュレーションを行う上で、高精
度モデルを用いる場合には、そこからの情報漏洩と、そ
れを防止するための守秘契約を結ぶ手間が必要となり、
また簡易モデルを用いる場合には、精度が出しにくいと
いった問題があった。
【0006】さらに、高速回路のシミュレーションを行
う場合、伝送線路のモデル化には、モデルの妥当性を検
証するために実験による事前検証やノウハウが必要とな
るため、その準備に時間と経験や勘が必要となる。
【0007】そこで本発明の目的は、SPICEにおけ
るデバイスモデルにおいて高精度なシミュレーションモ
デルでの計算結果を提供しつつも、デバイス内部の回路
情報やプロセス情報が外部に流出を防止しするシミュレ
ーション方式を提供することである。
【0008】また本発明のもう一つの目的は、ノウハウ
の蓄積や実測による検証が必要な線路モデルについて、
第三者がノウハウ・知識が必要な回路モデルの構成を開
示することなしにモデルを提供し、シミュレーションを
実施する方式を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ネットワークに接続されたサーバにデバ
イスモデルや回路モデルの一部とシミュレータを格納
し、シミュレーションを希望する利用者のクライアント
から、上記サーバに対して任意の回路データを送信し、
前記サーバでは送信されたデータとデバイスモデルや回
路モデルを用いて、演算を実行し、その演算結果を前記
クライアントに返信する構成を持つものである。なお、
演算結果を受信するクライアントは、回路データを送信
したクライアント以外のネットワークに接続されたクラ
イアントであってもよい。受信するクライアントは、送
信するクライアントにより指定されたものであってもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。まず、本発明の第1の実施例について
説明する。図1を用いて、第1の実施例のシステム構成
を説明する。第1の実施例で示したシステムは、設計者
(セットメーカ)の端末装置1120とデバイスメーカ
の端末もしくはサーバ1130、回路シミュレーション
を実行するサーバ1111で、主に構成されている。サ
ーバ1111はインターネット1140を介して設計者
(セットメーカ)の端末装置1120と接続されてい
る。
【0011】また、サーバ1111は、インターネット
のインターフェイス部1112を介して、インターネッ
ト1140やデバイスメーカの端末1130と接続され
ている。なお、このデバイスメーカの端末1130との
接続は、インターネット1140を介して接続していて
も、ローカルなネットワークやサーバ自身が兼ねていて
も構わない。サーバ1111上には、シミュレーション
に必要なデータを格納するデータ領域1115がある。
【0012】データ領域1115には、ノイズバジェッ
トなどの実装規則を格納する領域1116とシミュレー
ションを行う回路の接続モデルの雛型を格納する領域1
117、デバイスのトランジスタモデルを格納するモデ
ル1118があり、これらはデバイス供給メーカからア
クセスすることが出来るようになっている。
【0013】次に第1の実施例のデータの流れを図2〜
図9を用いて説明する。図2は、システム上でのデータ
処理の流れを示した概略である。図2において、サーバ
側の処理1291でインターネット上に図3に示したよ
うなウェブページ(ホームページ)1300をエントリ
画面を公開する。設計者(セットメーカ)1120は、
インターネット上のウェブページ1300にアクセスを
することで、本システムの環境に入ることができる。
【0014】設計者(セットメーカ)1120が使用す
る回路モデルを選定した段階で、図4に示したようにユ
ーザアカウントやパスワードを入力し、回路モデル選定
情報(リンク先情報)とユーザアカウントやパスワード
をサーバ1291に送信する。このユーザアカウントや
パスワードは、ユーザへの課金やシミュレーションの結
果データやグラフを閲覧するときに使用する。回路モデ
ル選定情報(リンク先情報)とユーザアカウントやパス
ワードを受け取ったサーバ1291では、ユーザの登録
や照会を行った後に回路モデル選定情報(リンク先情
報)を基に図5に示した回路の形状情報・電気定数・ド
ライバを選択するウェブページ1500を表示する。
【0015】図5において、まず、回路モデルの概形1
501に従って、電気定数を入力していく。入力ボック
ス1502は、動作周波数を入力する。2番目の入力ボ
ックス1503は、プルダウンメニューになっており、
このリストの中からデバイスを選択する。次からの3つ
のボックス1504〜1506で、ダンピング抵抗や終
端抵抗・受端デバイスの負荷容量を入力する。
【0016】また、下段の基板断面形状の中のボックス
で、線路幅1501・線路の厚み1502・線路の長さ
1503、誘電体の厚み1504、誘電体の誘電率15
04・透磁率1505を入力し、基板形状や信号配線形
状などから決まる定数を計算する。すべての条件を入力
し終えた後、計算実行ボタン1510を押して計算実行
命令を発行する。計算実行命令が発行した段階で、設計
者(セットメーカ)側の端末において、インピーダンス
計算や伝播速度の計算とデータ送信のためのデータ整形
を実行する(図2のデータ整形と演算部1224)。
【0017】その後、これらのデータをサーバに送信す
る(図2の1225)。サーバ側は、インターネットを
介してそのデータを受け取り(図2の1205)、その
後、シミュレーションを行うために、データの加工や演
算を実行する(図2の1206)。そして、前述の作業
の後に、SPICEシミュレーションの起動コマンドを
サーバに対して発行し、SPICEシミュレーションを
実行させる(図2の1207)。
【0018】SPICEシミュレーションでは、インタ
ーネット介して入力した前述の電気定数やデバイス名、
基板形状などの情報と、サーバ側に持っているデバイス
モデルのトランジスタモデルや回路接続モデルの雛型、
トランジスタモデルなどの回路モデル・デバイスモデル
を格納するデータ1115を参照しながら計算を実行す
る。そして、シミュレーションと平行して、プログラム
では、計算が実行されたかどうかのステータス表示画面
を作成する(図2の1208)。
【0019】ステータス画面の様子を、図6および図7
に示す。本実施例では、計算実行ボタン(図3の151
0)を押した段階で、図6に示した計算が正常に実行さ
れたかの状態の画面を表示し、計算の終了状態を表示す
る部分は、計算結果表示ボタン1601に計算の状況
(図7)を表示するようにしている。そして、次にSP
ICEシミュレーションが終了したかの判定を行い、シ
ミュレーション終了まで待機する(図2の1209)。
シミュレーションが終了した段階で、シミュレーション
結果を基にグラフを作成する(図2の1210)。
【0020】そして、そのグラフとシミュレーション結
果の数値データをWebページに登録できるようにデー
タを加工する(図2の1211)。なお、このとき図7
の計算ステータスを表示するウェブページ1701をグ
ラフ表示のページに書き換えることで、計算結果表示ボ
タン1601で、計算ステータスと計算結果を一つのボ
タンで表示することができる。これによって、設計者
(セットメーカ)は、計算中の時間は本システムから切
り離すことができるために、設計者(セットメーカ)の
端末に負荷を与えることなく、別の仕事をすることがで
きる。
【0021】さらに、設計者(セットメーカ)は、任意
の時間にインターネットに接続して図6のステータス画
面から図9に示したような計算結果のグラフや数値デー
タを取り出すことが出来る。なお、これらのの結果にア
クセスするときには、図9に示したように、再度ユーザ
名とパスワードを要求するようにすることで、自分の計
算結果を速やかに取り出すことができるとともに、第3
者が計算結果を閲覧することを防止できる。
【0022】次に図1と図2、及び図9〜11を用いて
本実施例の効果を説明する。まず、最初に設計者側から
みた効果について図9と図10、及び図1を用いて説明
する。図9は、従来の設計方法を示したものである。従
来までの設計では、図9に示したように設計者側122
1にシミュレータ1920があり、また、実装規則19
16や回路接続モデル1917も設計者側1221で構
築している。そのため、設計者側でシミュレータや実装
規則・回路接続モデル・デバイスのシミュレーションモ
デルを準備しなければならない。そのため、図10
(a)に示したような実装設計のフローになる。従来の
設計では、まず、製品仕様を決めた後にディジタル回路
の論理設計を行った後に配置・配線設計といった実装設
計を行う。このとき、回路のインピーダンスミスマッチ
による反射や線路での伝搬遅延、クロストーク、放射ノ
イズなどが問題にならないようにするためにシミュレー
ションを実行する。
【0023】ここで、モデルの適正化やシミュレーショ
ン結果を基にした配置・配線設計を繰り返し行い適正な
実装設計を行う。その後、基板を製造し、実機による評
価を実施し、仕様を満たさない場合には、再度実装設計
やシミュレーションを繰り返し、この作業を仕様を満す
まで繰り返す。設計時間の短縮を図るには、シミュレー
ションモデルの適正化やシミュレーション結果を基にし
た配置・配線設計を繰り返しや実機評価を基にした実装
設計のやり直しを減らすことである。そのため、高速回
路の実装設計において、適切な実装規則1916や回路
接続モデル1917を作るためには、ノウハウの蓄積や
実験による検証が必要となる。
【0024】さらに、従来までの設計手法の場合、設計
者側1221にデバイスのトランジスタモデル1918
を用意する必要がある。これらのモデルにおいて、高精
度なシミュレーションモデルで計算を実施しようとした
場合、実際のLSIのプロセス情報やトランジスタの特
性などを忠実に表現するする必要がある。そのため、デ
バイスメーカ側1130の技術やノウハウが、こうした
モデルを解析することから、設計者側1221に漏洩し
てしまう可能性があった。
【0025】また、こうしたモデルから機密漏洩するの
を防止するために、設計者側1221とデバイスメーカ
側1130間で機密保持の契約を結ぶ必要があり、その
契約を結ぶための手間や時間がかかる問題があった。ま
た、機密漏洩するのを防止する手段として、LSIの挙
動を電圧と電流の関係であらわした近似的なIBIS
(I/Obuffer information specification)モデル1
919を用いる場合があるが、計算精度がでないといっ
た問題がある。
【0026】これに対して、本実施例を用いた場合、図
1に示したように、トランジスタモデル1118は、サ
ーバに管理されている。そのため、設計者(セットメー
カ)側からは、直接トランジスタモデル1118にアク
セスすることが出来ないようになっている。
【0027】次に、図2を用いて、設計者(セットメー
カ)側が使用するデータの流れを説明する。図2におい
て、一点差線を交差する矢印のところが相手に対して情
報を開示するフローであるが、ここでは、設計者(セッ
トメーカ)側にデータを受け渡されるのは、コンテンツ
表示1201(図3)、ユーザ登録画面の表示1202
(図4)、回路モデルの表示1203(図5)、計算ス
テータスの表示1208(図6)・計算結果1291
(図8)である。このように、本発明のシステムでは、
設計者(セットメーカ)側には、トランジスタモデルの
データを直接開示することがなく、計算結果の開示だけ
になるために、設計者(セットメーカ)が不当にデバイ
スのトランジスタモデルを解析することを防止できる。
【0028】次に、デバイスモデル供給側からみた効果
について図11と図1を用いて説明する。図11(a)
は、従来の設計方法で行った場合のデバイスモデル供給
側の対応状況である。まず、半導体チップのプロセス情
報から、チップのトランジスタモデルを作成する。ま
た、これと平行してLSIパッケージの抵抗・容量・イン
ダクタンスなどの電気特性に分解してモデル化を行う。
しかし、この段階でモデルの場合、実際の動作を忠実に
再現するために高精度だある一方で、プロセス情報がそ
のままモデルとして組み込まれてしまうため、シミュレ
ーションモデルから、プロセス情報や回路情報・製造情
報などの秘密が漏洩する可能性がある。そのために、こ
の段階でのモデルを顧客に提供する場合には、守秘契約
などを結んだ形でのリリースになる。シミュレーション
モデルからの秘密漏洩を防止するために、デバイスの出
力を電圧と電流の関係で表した近似的なIBISモデル
に変換を行う。
【0029】しかしながら、このIBISモデルを作成
するためには、電圧で電流の関係を実験等で定める必要
があり、そうした手間が必要となる。また、高速な動作
を行う回路の場合には、動作途中でインピーダンスが変
化する回路方式を用いている場合があり、こうしたケー
スでは、条件わけをしたモデルを作成する必要がある。
このように、簡易モデルを作成する場合には、実験や条
件による場合わけなどの作業が必要となる。
【0030】さらに、図9に示したように従来のシステ
ムでは、シミュレータは個々のユーザが独自に所有して
いる。そのため、所有しているシミュレータのメーカや
バージョンが異なると使用できないシミュレーションモ
デルができる場合がある。これを解消するため、デバイ
スメーカでは、シミュレータのメーカやバージョン毎に
動作するモデルを作成する必要があり、こうした作業の
手間必要となる。また、こうしたモデルが出来た後、顧
客へのモデル配布が必要となるが、顧客数が多い場合に
は、モデルの配布に莫大な手間とコストを必要としてし
まう。
【0031】一方、本実施例の場合、前述のようにモデ
ル自身を顧客に公開する必要がないため、図11(b)
に示したようにデバイスのトランジスタモデルとLSI
パッケージの電気定数モデルを結合させたモデルをサー
バに登録するだけでよい。そのため、新たな近似モデル
の作成の手間や実験を行う手間を省略することができ
る。また、顧客数にかかわらず、モデルの登録は、サー
バにのみ行ってもよいため、モデル配布のための手間や
コストを削減することができる。
【0032】さらに、サーバ側にモデルのアクセス状況
をカウントする機能やデバイスの使用のされ方を記録す
る機能を追加することで、顧客が使うモデルの傾向など
の情報を得ることができる。
【0033】さらに、本シミュレーションの計算結果を
表示する画面に対して、図14のように、選択したデバ
イスデータやデバイスの形状データ、データシート、計
算に用いた回路の回路図情報、デバイスの発注申し込み
などの情報を書き込むことで、設計者からのデバイス発
注作業を容易にすることで、デバイスの購入チャンスを
拡大することができる。
【0034】次に、図12と13を用いて、第2の実施
例のシステム構成を説明する。第2の実施例で示したシ
ステムは、第1の実施例と同じく設計者(セットメー
カ)の端末装置2120とデバイスメーカの端末もしく
はサーバ2130、回路シミュレーションを実行するサ
ーバ2111で、主に構成されている。サーバ2111
はインターネット2140を介して設計者(セットメー
カ)の端末装置2120と接続されている。また、サー
バ2111は、インターネットのインターフェイス部2
112を介して、インターネット2140やデバイスメ
ーカの端末2130と接続されている。
【0035】サーバ2111上には、シミュレーション
に必要なデータを格納するデータ領域2115がある。
データ領域2115には、ノイズバジェットなどの実装
規則を格納する領域2116とシミュレーションを行う
回路の接続モデルの雛型を格納する領域2117、デバ
イスのトランジスタモデルを格納するモデル2118と
設計者が送付するデバイスモデルを格納する領域211
8がある。ここで、ノイズバジェットなどの実装規則を
格納する領域2116とシミュレーションを行う回路の
接続モデルの雛型を格納する領域2117に対しては、
サーバの管理者がデータを変更できる権限が与えてあ
る。変更できる権限をサーバの管理者もしくはサーバで
情報処理を実行するプログラムにのみ与えてもよい。ま
た、デバイスモデルに対しては、デバイス提供者にデー
タを変更できる権限が与えられる。この権限は、デバイ
ス提供者もしくは提供者が管理する装置(プログラム)
にのみ与えられてもよい。
【0036】そして、設計者が送付するデバイスモデル
を格納する領域2118のデータは、データを送付した
設計者(セットメーカ)にデータを変更できる権限が与
えてある。以上のように、サーバのデータの管理領域に
は、任意のアクセス権がある領域と誰でもがアクセス可
能な領域に分けられている。なお、シミュレーションを
実行するシミュレータに対しては、どのデータに対して
もアクセスができるようにしてある。
【0037】次に、第2の実施例のデータの流れを図1
3を用いて説明する。この、図13は、システム上での
データ処理の流れを示した概略である。図13におい
て、サーバ側の処理1201でインターネット上にウェ
ブページ(ホームページ)2300をエントリ画面を公
開する。設計者(セットメーカ)2120が使用する回
路モデルを選定した段階で、図4に示したようにユーザ
アカウントやパスワードを入力し、回路モデル選定情報
(リンク先情報)とユーザアカウントやパスワードをサ
ーバ2291に送信する。このユーザアカウントやパス
ワードは、ユーザへの課金やシミュレーションの結果デ
ータやグラフを閲覧する場合やユーザ独自のシミュレー
ションモデルを登録しておくデータ領域の識別に使用す
る。回路モデル選定情報(リンク先情報)とユーザアカ
ウントやパスワードを受け取ったサーバ2291では、
ユーザの登録や照会を行った後に回路モデル選定情報
(リンク先情報)を基に回路の形状情報・電気定数・ド
ライバを選択するウェブページ2500を表示する。
【0038】そして、回路モデルの概形に従って、第1
の実施例と同様に電気定数を入力していく。また、独自
のシミュレーションモデルが必要な場合には、そのデー
タファイルを指定しておく。そして、すべての条件を入
力し終えた後、計算実行ボタン2510を押して計算実
行命令を発行する。計算実行命令が発行した段階で、設
計者(セットメーカ)側の端末において、インピーダン
ス計算や伝播速度の計算とデータ送信のためのデータ整
形を実行する。その後、電気定数やデバイスモデルの選
択情報のデータとユーザ独自のシミュレーションモデル
をサーバに送信する(図2の1225)。サーバ側は、
インターネットを介してそのデータを受け取り(図13
の2205)、その後、シミュレーションを行うため
に、データの加工や演算を実行する(図13の220
6)。
【0039】また、先ほど登録したユーザ名とパスワー
ドを用いて、サーバ上にシミュレーションモデルを格納
する。なお、このデータ領域は、ユーザとシミュレー
タ、そしてサーバ管理者がアクセスできるようにしてい
る。このアクセスは、サーバ管理者のみに限定してもよ
い。前述の作業の後に、SPICEシミュレーションの
起動コマンドをサーバに対して発行し、SPICEシミ
ュレーションを実行させる(図13の2207)。SP
ICEシミュレーションでは、インターネット介して入
力した前述の電気定数やデバイス名、基板形状などの情
報と、サーバ側に持っているデバイスモデルのトランジ
スタモデルや回路接続モデルの雛型、トランジスタモデ
ル・ユーザ独自のシミュレーションモデルなどを格納す
るデータ1115を参照しながら計算を実行する。そし
て、シミュレーションと平行して、プログラムでは、計
算が実行されたかどうかのステータス表示画面を作成す
る(図13の2208)。
【0040】そして、次にSPICEシミュレーション
が終了したかの判定を行い、シミュレーション終了まで
待機する(図13の2209)。シミュレーションが終
了した段階で、シミュレーション結果を基にグラフを作
成する(図13の2210)。そして、そのグラフとシ
ミュレーション結果の数値データをWebページに登録
できるようにデータを加工し、Web情報をファイルに
登録する(図13の2211)。設計者(セットメー
カ)は、任意の時間にインターネットに接続して計算結
果のグラフや数値データを取り出すことが出来る。
【0041】以上のように、本実施例では、ユーザ独自
のシミュレーションモデルを、サーバに一時的に登録す
ることで、サーバに登録してある既存のモデル以外のモ
デルの計算を可能としている。また、サーバに登録する
データに対してユーザ名とパスワードを付加させて、ア
クセスする人間を限定することで、ユーザのシミュレー
ションモデルの情報を第3者から保護できる。
【0042】以上の実施例によれば、インターネットに
接続したサーバ上にシミュレータとデバイスモデル、回
路接続モデルを登録し、シミュレーションを行う者に計
算結果を受け渡すことで、設計者(セットメーカ)側に
は、トランジスタモデルのデータを直接開示することが
なく、計算結果の開示だけになる。このために、設計者
(セットメーカ)が不当にデバイスのトランジスタモデ
ルを解析することを防止できる。また、デバイスモデル
をサーバに登録することで、設計者にデバイスモデルを
使用可能でき、デバイスモデルの更新ごとにユーザにモ
デルを配布する手間を省くできる。なお、計算結果は、
シミュレーションを行う者(もしくはその者が使用する
情報処理装置)にのみ開示する構成としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワークを介して
電子製品の回路シミュレーションを実現することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるシステム構成図
【図2】システムのフローチャート
【図3】エントリ画面の例
【図4】ユーザ登録の例
【図5】回路パラメータ入力画面の例
【図6】計算ステータス表示画面の例
【図7】計算結果(計算途中の場合)も画面の例
【図8】計算結果(計算途中の場合)も画面の例
【図9】従来のシステム構成
【図10】セットメーカ(設計者)側での設計フローチ
ャート
【図11】モデル提供メーカ側でのモデル作成フローチ
ャート
【図12】本発明の第1の実施例におけるシステム構成
【図13】システムのフローチャート
【図14】計算結果と部品案内の例
【符号の説明】
1111…サーバ、 1113…回路シミュレータ、 1115…データ格納領域、 1116…実装規則、 1117…回路接続モデル、 1118…トランジスタモデル、 1120…設計者(セットメーカ)端末装置、 1130…デバイスメーカ端末装置、 1140…インターネット、 1201…ウェブページのエントリ画面の表示、 1202…ユーザ登録処理、 1203…回路モデル入力画面表示、 1205…データ受信、 1206…データの加工・演算、 1207…シミュレーションの実行、 1208…ステータスの表示、 1209…計算終了の判定、 1210…計算結果の作成、 1211…計算結果の表示画面作成、 1221…ウェブページへのエントリ、 1222…回路入力モデルの選択とユーザエントリ、 1223…回路パラメータ入力、 1224…データの加工、 1225…サーバへのデータ送信、 1226…計算ステータス、及び計算結果の表示、 1291…サーバ側でのデータ処理、 1292…設計者(セットメーカ)端末装置側でのデー
タ処理、 1300…ウェブページのエントリ画面、 1405…ユーザ名とパスワード入力ウインドウ、 1500…回路定数入力のウェブページ画面、 1501…回路モデル概形、 1502…動作周波数入力ボックス、 1503…デバイス選択ボックス、 1504〜1506…電気定数入力ボックス、 1511〜1516…基板形状及びパラメータ入力ボッ
クス、 1510…計算実行ボタン、 1600…計算ステータス表示画面、 2111…サーバ、 2113…回路シミュレータ、 2115…データ格納領域、 2116…実装規則、 2117…回路接続モデル、 2118…トランジスタモデル、 2118a…デバイスメーカ所有のシミュレーションモ
デル 2118b…設計者(セットメーカ)所有のシミュレー
ションモデル 2120…設計者(セットメーカ)端末装置、 2130…デバイスメーカ端末装置、 2223……回路パラメータ入力とユーザ所有のシミュ
レーションモデルの送信。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/00 H01L 21/82 C (72)発明者 小松 豊彦 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 横田 等 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所インターネットプラットフォ ーム事業部内 (72)発明者 中村 篤 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 木村 光一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 2G132 AA01 AB01 AC11 AE18 AE23 AE24 AG02 AL07 5B046 AA08 BA03 JA04 5F064 BB35 EE45 EE46 EE47 HH02 HH09 HH11 HH13 HH14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを利用して、電子回路の動作
    のシミュレーションを実行する回路シミュレーション方
    法において、以下のステップを有する、 前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置から
    前記ネットワークを介して、前記電子回路の特性を示す
    回路データを送信するステップ、 前記ネットワークに接続され、電子回路の動作を記述し
    た回路モデルが記憶され、シミュレーションを実行可能
    な第2の情報処理装置において、送信された前記回路デ
    ータを受信するステップ、 前記第2の情報処理装置において、前記回路モデルおよ
    び前記回路データを用いて、前記電子回路の動作のシミ
    ュレーションを実行するステップ、および前記第2の情
    報処理装置から前記ネットワークを介して、前記シミュ
    レーションの結果を送信するステップ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回路シミュレーション方
    法において、 前記シミュレーションの結果を送信するステップは、前
    記シミュレーションの結果を前記第1の情報処理装置に
    送信する。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の回路シミュレーション方
    法において、 前記回路モデルには、回路を構成するデバイスの動作を
    示すデバイスモデルが含まれる。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の回路シミュレーション方
    法において、 前記デバイスモデルには、前記回路を構成するトランジ
    スタの動作を示すトランジスタモデルが含まれる。
  5. 【請求項5】ネットワークを利用して、電子回路の動作
    のシミュレーションを実行する回路シミュレーション装
    置において、以下の構成を有する、 前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置から
    前記ネットワークを介して、前記電子回路の特性を示す
    回路データを受信する手段、 電子回路の動作を記述した回路モデルを記憶する手段、 前記回路モデルおよび前記回路データを用いて、前記電
    子回路の動作のシミュレーションを実行する手段、およ
    び前記ネットワークを介して、前記シミュレーションの
    結果を送信する手段。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の回路シミュレーション装
    置において、 前記シミュレーションの結果を送信する手段は、前記シ
    ミュレーションの結果を前記第1の情報処理装置に送信
    する。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の回路シミュレーション装
    置において、 前記回路モデルには、回路を構成するデバイスの動作を
    示すデバイスモデルが含まれる。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の回路シミュレーション装
    置において、 前記デバイスモデルには、前記回路を構成するトランジ
    スタの動作を示すトランジスタモデルが含まれる。
  9. 【請求項9】記憶媒体に格納可能なプログラム製品であ
    って、ネットワークを利用して、電子回路の動作のシミ
    ュレーションを実行する回路シミュレーション方法を実
    行するプログラム製品において、以下の処理を電子回路
    の動作を記述した回路モデルを記憶するコンピュータで
    実行する、 前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置から
    前記ネットワークを介して、前記電子回路の特性を示す
    回路データを受信する処理、 前記回路モデルおよび前記回路データを用いて、前記電
    子回路の動作のシミュレーションを実行する処理、およ
    び前記ネットワークを介して、前記シミュレーションの
    結果を送信する処理。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のプログラム製品におい
    て、 前記シミュレーションの結果を送信する手段は、前記シ
    ミュレーションの結果を前記第1の情報処理装置に送信
    する。
  11. 【請求項11】請求項9に記載のプログラム製品におい
    て、 前記回路モデルには、回路を構成するデバイスの動作を
    示すデバイスモデルが含まれる。
  12. 【請求項12】請求項7に記載のプログラム製品におい
    て、 前記デバイスモデルには、前記回路を構成するトランジ
    スタの動作を示すトランジスタモデルが含まれる。
JP2001349562A 2001-11-15 2001-11-15 回路シミュレーション方法 Pending JP2003150661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001349562A JP2003150661A (ja) 2001-11-15 2001-11-15 回路シミュレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001349562A JP2003150661A (ja) 2001-11-15 2001-11-15 回路シミュレーション方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003150661A true JP2003150661A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19162212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001349562A Pending JP2003150661A (ja) 2001-11-15 2001-11-15 回路シミュレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003150661A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007000953A1 (ja) * 2005-06-28 2007-01-04 Genesis Technology Inc. 半導体集積回路開発支援システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007000953A1 (ja) * 2005-06-28 2007-01-04 Genesis Technology Inc. 半導体集積回路開発支援システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10140396B1 (en) Partitioning electronic circuits for simulation on multiple processors
Saraswat et al. A fast algorithm and practical considerations for passive macromodeling of measured/simulated data
US20020156757A1 (en) Electronic product design system
CN104639406B (zh) 基于动态使用关系建模计算机网络拓扑
CN109643286A (zh) 用于混淆电路设计的***和方法
US7367006B1 (en) Hierarchical, rules-based, general property visualization and editing method and system
US8850375B2 (en) Integrated circuit design and simulation
US10558772B1 (en) Partitioning a system graph for circuit simulation to obtain an exact solution
US8196075B1 (en) Generation of input/output models
US8156453B1 (en) Method and system identifying and locating IP blocks and block suppliers for an electronic design
US10068043B1 (en) Validating integrated circuit simulation results
US20030097246A1 (en) Circuit simulation method
Kim Estimation of simultaneous switching noise from frequency-domain impedance response of resonant power distribution networks
US8510697B2 (en) System and method for modeling I/O simultaneous switching noise
Martin Cadence design environment
KR100398850B1 (ko) 반도체 집적 회로에 대한 전자기 간섭 시뮬레이션을 위한 전원 모델, 전원 모델을 설계하는 방법, 전자기 간섭 시뮬레이터, 전원 모델 생성용 컴퓨터 프로그램을 저장하는 저장 매체, 및 전원 모델 설계 지원 시스템
US20030188267A1 (en) Circuit and method for modeling I/O
US20030182639A1 (en) Circuit simulator system and method
Dunlop et al. Tools and methodology for RF IC design
JP2003150661A (ja) 回路シミュレーション方法
Putek et al. Nanoelectronic COupled Problems Solutions: uncertainty quantification for analysis and optimization of an RFIC interference problem
US20090150138A1 (en) Apparatus and method for analyzing circuit
US20060101135A1 (en) Network modeling systems and methods
Cao et al. Improved a priori interconnect predictions and technology extrapolation in the GTX system
JP2002353084A (ja) 情報処理システム及び情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070410