JP2003148830A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003148830A JP2001351044A JP2001351044A JP2003148830A JP 2003148830 A JP2003148830 A JP 2003148830A JP 2001351044 A JP2001351044 A JP 2001351044A JP 2001351044 A JP2001351044 A JP 2001351044A JP 2003148830 A JP2003148830 A JP 2003148830A
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dehumidifying
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茂樹 大西
Masahiro Nakayama
雅弘 中山
Toshiaki Yoshikawa
利彰 吉川
Masato Shinohara
正人 篠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の除湿方法では、室内機の再熱器と蒸発
器の面積は固定されているため、例えば蒸発器面積を大
きくすると冷房能力や除湿能力は大きくできるが、効率
は低下する。一方蒸発器面積を小さくすると同等除湿量
に対する入力は減って、省エネルギー運転になるが、最
大能力は小さくなる。従って負荷に対応して最大能力と
高い効率を選択することが難しいという問題がある。 【解決手段】 蒸発器を分割し複数の蒸発器とし、開閉
弁の開閉で冷媒が流れる蒸発器を選択することで、蒸発
器面積を可変とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルを利
用した空気調和機に関するものであり、特に除湿運転可
能な空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に冷凍サイクルを用いた空気調和機
では、冷房運転、暖房運転、除湿運転からなる3種類の
運転モードを自由に選択できるようになっている。この
うち除湿運転は、弱冷房運転状態で実行される方法や、
室内熱交換器を二分し、第1室内熱交換器と第2室内熱
交換器の間に絞り機構を設けて、圧縮機の運転、室外・
室内ファンの運転及び絞り機構の開度を制御して室内の
温度や湿度を制御する方法がある。
【0003】しかしながら弱冷房運転状態で実行される
除湿運転は、基本的には冷房運転であるため、被空調室
の湿度を所望レベルまで低下させることができる反面、
室内の温度も低下させてしまい、快適な環境をつくりが
たいという問題があった。
【0004】この除湿運転時の室温低下を解決するため
に、室内熱交換器を二分して絞り機構を設ける除湿運転
については、例えば特開平9−42706号公報に示さ
れる空気調和機に記載されている。この空気調和機によ
ると、室内熱交換器を室内機内の前面から背面にかけて
配置し、室内熱交換器を前面上段から背面にかけての熱
交換器部分と、前面下段熱交換器部分とに熱的にニ分割
し、その間に絞り機構を設け、除湿運転時は前面から背
面にかけての部分を再熱部とし、前面下段の部分を蒸発
器とすることで、室温低下のない除湿が可能となるとと
もに、蒸発器で生じた除湿水が再熱部にかかって再蒸発
してしまう恐れは無いとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−42706
号公報記載の空気調和機では、室内熱交換器の分割・配
置する位置についての記述はあるが、室内熱交換器の再
熱部と蒸発部の面積を変更することに関する記述は無
く、それぞれの面積は一定である。一般に、蒸発部を大
きくすると冷房能力や除湿能力は大きくできるが、入力
が増えてしまい、除湿量を入力で除した値である除湿効
率は低下する。一方蒸発部の面積を小さくすると、除湿
効率は高くなるので、同一除湿量に対する入力は少なく
てすむが、除湿能力も小さくなるため、素早い除湿が困
難になる。特開平9−42706号公報の空気調和機で
は再熱部と蒸発部の面積が一定であり、能力優先の運転
や効率優先の運転を負荷に応じて選択することは不可能
であるため、効率が悪かったり、能力不足が発生する場
合があるという、問題点があった。
【0006】そこで本発明は、大きな冷房能力と除湿能
力が得られる除湿運転と、除湿効率が高くより省エネル
ギーな運転が可能な除湿運転とが、任意に選択でき、負
荷に応じて最適な除湿運転が可能な空気調和機を得るこ
とを目的とする。また、負荷への対応が容易な、確実な
除湿運転が可能な空気調和機を得ることを目的とする。
また、負荷量が冷房能力、除湿能力内で、最小能力の除
湿運転パタ−ンが選択できる空気調和機を得ることを目
的とする。また、室内熱交換器を流れる冷媒の圧力損失
を減少した効率の高い空気調和機を得ることを目的とす
る。また、絞り機構等の設置個数が減少できる空気調和
機を得ることを目的とする。また、除湿運転において、
負荷へのきめ細かな対応が可能な空気調和機を得ること
を目的とする。また、地球温暖化への影響の少ない空気
調和機を得ることを目的とする。また、異常時の検知、
対応が迅速にできる空気調和機を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に関る空気調和機は、圧縮機、流路切換
弁、室外熱交換器、第1絞り機構及び室内熱交換器から
なる冷凍サイクルを備えた空気調和機において、室内熱
交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機構及びその他
の複数の室内熱交換器の順に配管接続され、室内熱交換
器のうち、少なくとも第1室内熱交換器は再熱熱交換器
とされ、その他の複数の室内熱交換器は、冷房負荷及び
除湿負荷の大きさに対応して、蒸発器とされる数量が選
択されるものである。
【0008】また、請求項2に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器
及び該第2室内熱交換器に並列に接続され、開閉弁付き
の室内熱交換器である。
【0009】また、請求項3に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続され、開閉弁付きの第2
室内熱交換器及び該第2室内熱交換器に並列に接続され
るとともに蒸発面積の異なる、開閉弁付きの室内熱交換
器である。
【0010】また、請求項4に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器
及び該第2室内熱交換器に直列に接続され、開閉弁付き
のバイパス回路を備えた室内熱交換器である。
【0011】また、請求項5に係る空気調和機は、請求
項4記載の空気調和機において、開閉弁に代えて、第2
室内熱交換器からバイパス回路側又は直列に接続される
室内熱交換器側のいずれかに流路を切換える三方弁を設
けたものである。
【0012】また、請求項6に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器
及び該第2室内熱交換器に直列に接続され、第2室内熱
交換器側に絞り機構を備えた室内熱交換器である。
【0013】また、請求項7に係る空気調和機は、請求
項4〜6のいずれかに記載の空気調和機において、その
他の複数の室内熱交換器は、冷媒流路を多パスとしたも
のである。
【0014】また、請求項8に係る空気調和機は、圧縮
機、流路切換弁、室外熱交換器、第1絞り機構及び室内
熱交換器からなる冷凍サイクルを備えた空気調和機にお
いて、室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機
構、第2室内熱交換器及びその他の室内熱交換器を有
し、第1室内熱交換器及びその他の室内熱交換器の間に
配管接続された四方弁により、第1室内熱交換器、第2
絞り機構、第2室内熱交換器及びその他の室内熱交換器
の流路、又は第1室内熱交換器、第2室内熱交換器、第
2絞り機構及びその他の室内熱交換器の流路に切換え可
能とされるものである。
【0015】また、請求項9に係る空気調和機は、圧縮
機、流路切換弁、室外熱交換器、第1絞り機構及び室内
熱交換器からなる冷凍サイクルを備えた空気調和機にお
いて、室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機
構及び第2室内熱交換器の順に配管接続され、第1室内
熱交換器は再熱熱交換器、第2室内熱交換器は蒸発器と
され、第2室内熱交換器への送風量が、冷房負荷及び除
湿負荷の大きさに対応して制御されるものである。
【0016】また、請求項10に係る空気調和機は、請
求項9記載の空気調和機において、第1室内熱交換器用
の室内ファン及び第2室内熱交換器用の室内ファンを設
け、それぞれ独立に送風量が制御されるものである。
【0017】また、請求項11に係る空気調和機は、温
度設定手段と、湿度設定手段と、温度検知手段と、湿度
検知手段と、温度設定手段の設定温度と温度検知手段の
検知温度から冷房負荷を算出し、湿度設定手段の設定値
と湿度検知手段の検知湿度から除湿負荷を算出する負荷
算出手段と、冷房能力及び除湿能力の組合せからなる除
湿運転パタ−ンを記憶する除湿運転記憶手段と、負荷算
出手段が算出した負荷量が除湿運転記憶手段が記憶する
除湿運転パタ−ンのうち、能力内である除湿運転パタ−
ンを選択する除湿運転選択手段と、除湿運転選択手段が
選択した除湿運転パタ−ンで除湿運転を行うとともに検
出値が前記設定値に近づくように制御する制御手段とを
備えたものである。
【0018】また、請求項12に係る空気調和機は、請
求項11記載の空気調和機において、除湿運転選択手段
は、算出負荷が能力内である最も能力の小さい除湿運転
パタ−ンを選択するものである。
【0019】また、請求項13に係る空気調和機は、請
求項11又は請求項12に記載の空気調和機において、
制御手段は、検出値が設定値に近づくように、室外ファ
ンの回転数及び圧縮機の容量を制御するものである。
【0020】また、請求項14に係る空気調和機は、請
求項11〜請求項13のいずれかに記載の空気調和機に
おいて、除湿運転選択手段が選択する除湿運転パタ−ン
は、請求項1〜請求項10のいずれかで決定される除湿
運転パタ−ンであるものである。
【0021】また、請求項15に係る空気調和機は、請
求項1〜請求項14のいずれかに記載の空気調和機にお
いて、冷凍サイクルの冷媒として、可燃性冷媒又は自然
系冷媒を用いたものである。
【0022】また、請求項16に係る空気調和機は、請
求項1〜請求項15のいずれかに記載の空気調和機にお
いて、異常検出手段及び通信手段を有し、異常検出手段
が異常を検出した場合は、検出結果がサ−ビスセンタ−
又は携帯電話へ通信されるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1である空気調和機の冷凍サイクルの冷媒
回路図である。除湿運転時及び冷房運転時は図中の矢印
で示すように、圧縮機1を出た冷媒は流路切換弁である
四方弁2を通り、室外ファン4が付設された室外熱交換
器3、第1絞り機構5を通過し、第1室内熱交換器6、
第2絞り機構7を通り、一部は第2室内熱交換器8を通
過し、残りは開閉弁9と第3室内熱交換器10を通り、
再び合流して四方弁2を通って圧縮機1に戻る。なお暖
房運転時は四方弁2が切り替わり、冷媒の流れ方向が逆
となる。ここで圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、
室外ファン4、第1絞り機構5は室外機(図示せず)に
内蔵され、第1室内熱交換器6、第2絞り機構7、第2
室内熱交換器8、開閉弁9、第3室内熱交換器10及び
3つの室内熱交換器に付設された室内ファン11は室内
機(図示せず)に内蔵されている。なお、後述の複数の
室内熱交換器及びこれらに関連の開閉弁、絞り機構、三
方弁、四方弁、室内ファン等は室内機に内蔵される。
【0024】通常の冷房運転や暖房運転では第2絞り機
構7と開閉弁9を全開にしておき、圧縮機1の周波数や
室外ファン4の回転数、第1絞り機構5の開度を制御し
て冷暖房能力を変化させ、被空調室の温度を調整する。
また除湿運転時は開閉弁9は全開のまま、第1絞り機構
5を全開にし第2絞り機構7の開度を調整することで、
第1室内熱交換器6を再熱器として機能させ、第2室内
熱交換器8と第3室内熱交換器10は蒸発器として機能
させて、室内空気を除湿しながら再熱器で加熱も行い、
室温が下がらない除湿運転を可能にしている。
【0025】次に図2を用いて冷房運転時と除湿運転時
の、冷房能力と除湿能力の範囲について述べる。このグ
ラフの縦軸は除湿能力を示し、上ほど除湿能力が大き
い、すなわち室内湿度を下げる能力が大きい事を示して
おり、例えば圧縮機1の周波数を制御することで制御可
能である。横軸は冷房能力を示し、右ほど冷房能力が大
きい、すなわち室内温度を下げる能力が大きい事を示し
ており、例えば室外ファン4の回転数を制御することで
制御可能である。なお、ここでいう冷房能力は、温度を
下げる顕熱能力のみを指し、湿度を下げる潜熱能力は含
まないとする。通常の冷房運転の能力範囲は、この図に
示すように冷房能力が高い右側に存在する。従って室温
を下げずに除湿することは困難であり、例えば弱冷房で
除湿しようとしても、除湿能力とともに冷房能力も発生
するため、室温が低下してしまう。一方除湿運転の能力
範囲は、除湿能力は高くて冷房能力が低く、このグラフ
の左側に存在するため、室温を下げずに除湿することが
可能となる。
【0026】次に除湿運転時に蒸発器の能力が異なる場
合について、それぞれの特徴を図3a及び図3bを用い
て説明する。蒸発器の能力は蒸発器面積や蒸発器の風量
などで決定されるが、ここでは蒸発器面積を変更させる
ことで能力を変えるとする。なお蒸発器面積は熱交換器
の表面積とするが、例えば空気風路に対する面積すなわ
ち前面面積などとしてもよい。図3aは、大きな蒸発器
面積で除湿運転した場合の「除湿運転A」と、小さな蒸
発器面積の除湿運転した場合の「除湿運転B」の、それ
ぞれの冷房能力と除湿能力の能力範囲を示す。「除湿運
転A」では蒸発器面積が大きいので能力の制御範囲も広
く、図中「除湿運転A」に示すように冷房能力も除湿能
力も広範囲で制御できるが、「除湿運転B」では冷房能
力や除湿能力の制御範囲は狭くなる。
【0027】図3bは蒸発器面積の違いによる除湿効率
の差異を示す。縦軸は除湿量を入力で除した値である除
湿効率を示し、横軸は除湿能力を示している。「除湿運
転B」では能力の制御範囲が小さいので除湿能力の最大
値は「除湿運転A」より小さいが、蒸発器面積の減少に
伴う圧縮機の吸入圧力の低下によって入力が減るため、
同一除湿量に対する除湿効率は「除湿運転A」より高く
なり、従ってより省エネルギーな除湿運転が可能とな
る。従って、例えば空気調和機の運転開始時のように大
きな冷房能力や除湿能力が必要とされる場合は「除湿運
転A」を選択すれば迅速に目標環境に達することがで
き、一方、室内が要求条件となり条件を維持する時など
必要な能力が小さい場合は「除湿運転B」を選択すれ
ば、より省エネルギーな除湿運転が可能である。
【0028】蒸発器面積の変更手段について図4a及び
図4bを用いて説明する。図4a、図4bは図1に示す
冷媒回路の一部であり、第2絞り機構7と四方弁2の間
の部分のみ図示している。矢印は除湿運転時の冷媒の流
れを示し、図中で同じ番号をつけた構成部品は図1と同
一部品を示す。図4aで開閉弁9を開くと第3室内熱交
換器10にも冷媒は流れるので、第2室内熱交換器8と
第3室内熱交換器10の両方とも、蒸発器として機能す
る。これは蒸発器面積の大きい「除湿運転A」に相当す
る。一方図4bに示すように開閉弁9を閉じると、第3
室内熱交換器10には冷媒は流れず、第2室内熱交換器
8のみ蒸発器として機能する。すなわち蒸発器面積の小
さい「除湿運転B」に相当する。このように開閉弁9の
開閉によって、「除湿運転A」と「除湿運転B」は容易
に切替え可能となる。
【0029】必要となる冷房能力及び除湿能力に合った
適切な蒸発器面積を選択する方法について、図5を用い
て説明する。これは図2aと同様、蒸発面積の大きい
「除湿運転A」と、蒸発面積の小さい「除湿運転B」の
能力範囲を示している。横軸は冷房能力で縦軸は除湿能
力を示している。
【0030】図中の負荷に示すように、例えば除湿運
転の立ち上がり時など、冷房負荷と除湿負荷が大きく、
大きな冷房能力と大きな除湿能力が必要な場合、「除湿
運転B」では能力の範囲外であるため、「除湿運転A」
で運転するのが適切と判断できる。従ってこの場合は開
閉弁9を開けて蒸発器面積の大きい「除湿運転A」を選
択する。
【0031】一方負荷に示すように、安定時など冷房
負荷や除湿負荷が小さく、必要な冷房能力や除湿能力が
小さい場合、「除湿運転A」でも「除湿運転B」でも能
力範囲内に入っているため、どちらでも対応することが
可能である。従ってこの場合は、除湿効率の高い、すな
わち省エネルギー運転が可能な「除湿運転B」を選択す
るのが合理的といえる。そこで負荷が発生した場合は
開閉弁9を閉じて蒸発器面積が小さい「除湿運転B」を
選択する。
【0032】次に除湿運転時の空気調和機の制御方法に
ついて、図6を用いて説明する。これは空気調和機のマ
イコンなどに記憶されているフローチャートである。ま
ずステップS001で、温度設定手段及び湿度設定手段
により、それぞれ、設定温度Tsetと設定湿度Hsetが設定
され、ステップS002で室温センサーや湿度センサー
などの温度検知手段、湿度検知手段で、実際の室温Trと
湿度Hrが検知され、次にステップS003では、設定値
と検知した値を入力されたマイコン内の負荷算出手段が
冷房負荷Ltと除湿負荷Lhを算出する。
【0033】次に、ステップS004ではステップS0
03で算出した冷房負荷Ltと除湿負荷Lhが、除湿運転B
の制御範囲内かどうか判断する。範囲内でなければステ
ップS005で除湿運転Aが選択されてそれに応じた冷
媒回路となり、範囲内であればステップS006で除湿
運転Bが選択される。除湿運転A、Bの選択は、マイコ
ン内の除湿運転選択手段が行うが、除湿運転選択手段は
除湿運転記憶手段が記憶している冷房能力及び除湿能力
の組合せからなる除湿運転A、Bの能力と前記の負荷算
出手段が算出した負荷との比較を行い選択する。次に、
ステップS007でTset=Trとなるよう冷房能力が制御
され、ステップS008ではHset=Hrとなるよう除湿能
力が制御され、再びステップS002に戻る。なお、制
御手段が、前記の除湿運転選択手段の選択結果が入力さ
れることにより、それに応じた冷媒回路とすることを指
令し、また、前記の負荷算出手段の算出結果が入力され
ることにより冷房能力の制御及び除湿能力の制御指令を
出す。なお、ステップS007ではTset=Trとしたが、
完全に一致させるのは困難であり、また室温のハンチン
グの原因ともなりうるため、目標値に幅を持たせ、例え
ば|Tset−Tr|≦2℃などとしてもよく、またステップ
S008の湿度についても同様に、例えば|Hset−Hr|
≦5%などとしてもよい。
【0034】次に、除湿運転が選択された後の冷房能力
と除湿能力の制御方法について述べる。除湿運転時はお
よそ室外ファン4の回転数を変化させると冷房能力が変
化し、圧縮機1の回転数を変化させると除湿能力が変化
する。従って蒸発器面積が選択・決定された後は、算出
された必要な冷房能力と除湿能力が出力されるように、
室外ファン4の回転数と圧縮機1の回転数を制御すれば
よい。
【0035】ここでの制御は必要能力から一義的に圧縮
機の回転数や室外ファンの回転数を決定しても良いし、
例えば設定値と検知した値との差から、圧縮機や室外フ
ァンの回転数を増加または低下させる変更幅を決定して
も良く、さらにこの算出は予め空気調和機の制御マイコ
ンの中のメモリーに、データテーブルとして所有しても
よい。また制御対象として室外ファン4と圧縮機1に限
定することなく、さらに第1絞り機構5、第2絞り機構
7などの各アクチュエータを制御して、より木目細かな
冷媒回路の制御をしてもよい。
【0036】本実施の形態1では、図1に示すよう蒸発
面積を2段階に切替えたが、それに限定するものではな
く、図7に示すように蒸発器の個数を3個以上としても
よい。この図は冷媒回路の一部で、第2絞り機構7と四
方弁2の間の部分のみ示している。矢印は除湿運転時の
冷媒の流れを示し、図中で同じ番号をつけた構成部品は
図1と同一部品を示す。図7に示すように、第2室内熱
交換器8と並列に接続された開閉弁9と第3室内熱交換
器10に対し、更に並列に第2開閉弁12と第4室内熱
交換器13を接続する。開閉弁9と第2開閉弁12を両
方とも開放することで第2室内熱交換器8と第3室内熱
交換器10と第4室内熱交換器13が全て蒸発器とな
り、最大面積の除湿運転となる。また第2開閉弁12の
み閉じることで第2室内熱交換器8と第3室内熱交換器
10を蒸発器とする除湿運転となり、更に開閉弁9も閉
じることで第2室内熱交換器8のみを蒸発器とする最小
面積の除湿運転となる。これによって、図1では2種類
であった除湿運転の種類を増やし、より木目細かい蒸発
器面積の選択が可能となり、発生した負荷が制御範囲内
に入るような蒸発器面積のうち、最小の蒸発器面積を用
いた除湿運転を選択することで、必要な能力を確保した
上で、最大の除湿効率となるような省エネルギー運転が
常に実現できる。また図中の点線で示すように3回路よ
り増やしてもよい。即ち、除湿運転パタ−ンとして、前
記の除湿運転A及び除湿運転Bの二段階に対して、3段
階以上の冷房能力、除湿能力の除湿運転パタ−ンとする
ことができる。
【0037】また本実施の形態1では、蒸発器である第
2室内熱交換器8と第3室内熱交換器10をあえて異な
る面積とすることで、室内熱交換器の分割数は図1と同
数のまま、3段階の蒸発器面積の選択が可能となる。図
8は冷媒回路の一部で、第2絞り機構7と四方弁2の間
の部分のみ示している。矢印は除湿運転時の冷媒の流れ
を示し、図中で同じ番号をつけた構成部品は図1と同一
部品を示す。例えば第2室内熱交換器8の面積を、第3
室内熱交換器10の面積より大きくしておき、両回路に
開閉弁9と第2開閉弁12を接続する。2つの開閉弁
を、両方開放、開閉弁9のみ開放、第2開閉弁12のみ
開放とすることで、蒸発器面積を3段階に変更すること
が可能となる。図7のように室内熱交換器の分割数を増
やすと、それだけ冷媒回路上で分岐や合流する個所が増
え、そのための配管部材も必要となってコストアップを
招き、スペースもとる。図8に示す構成によれば、図1
と同じ室内熱交換器の分割数で、蒸発器面積の選択数を
増やすことができる。
【0038】本実施の形態1では図1に示すように、除
湿運転時に蒸発器となる第2室内熱交換器8と第3室内
熱交換器10を並列に接続したが、図9に示すように直
列に接続してもよい。この図は冷媒回路の一部で、第2
絞り機構7と四方弁2の間の部分のみ示している。矢印
は除湿運転時の冷媒の流れを示し、図中で同じ番号をつ
けた構成部品は図1と同一部品を示す。但し、第2室内
熱交換器8と第3室内熱交換器10のパス数は2パスと
している。一般に蒸発器は複数の冷媒流路を並列に接続
すると、すなわち多パスにすると、冷媒の圧力損失が減
って消費エネルギーが少なくなり効率が向上するが、こ
の図9の接続方法は、蒸発器の冷媒流路が多パスである
場合に効果があるため、2パスを例に説明する。
【0039】冷媒流路が2パスである第3室内熱交換器
10を、やはり冷媒流路が2パスである第2室内熱交換
器8と直列に接続し、第3室内熱交換器10に対して並
列にバイパス回路16と開閉弁9を接続する。開閉弁9
を閉じることによって冷媒は第2室内熱交換器8と第3
室内熱交換器10の双方を流れ、すなわち蒸発面積の大
きい「除湿運転A」の運転となる。一方開閉弁9を開放
することによって第2室内熱交換器8を通過した冷媒は
バイパス回路16を通り、第3室内熱交換器10は機能
しないので、蒸発器面積の小さい「除湿運転B」の運転
となる。なお第3室内熱交換器10の回路を閉鎖する手
段は持たないので、開閉弁9を開放しても第3室内熱交
換器10にも冷媒は若干流れるが、一般に熱交換器の配
管の圧力損失は大きく、バイパス回路16は第3室内熱
交換器10よりもはるかに圧損が小さくなるため、冷媒
のほとんどはバイパス回路16に流れる。
【0040】このように開閉弁9の開閉によって蒸発器
面積は変化するが、いずれの場合も蒸発器のパス数は2
パスであって変化しない。図1に示すように、第2室内
熱交換器8と第3室内熱交換器10を並列に接続する
と、開閉弁9の開閉による蒸発器面積変更の際、蒸発器
のパス数が変化してしまい、例えば第2室内熱交換器8
と第3室内熱交換器10をそれぞれ1パスとすると、開
閉弁9を開いた時は2パスとなるが、開閉弁9を閉じた
場合は1パスとなってパス数は減少してしまい、圧力損
失低減の効果は得られない。しかしながら2つの室内熱
交換器を直列に図9のような接続にすることで、蒸発面
積を変更した場合も蒸発器のパス数を変更することな
く、すなわちこの場合いずれもパス数を2パスに保つこ
とができる。なお第2室内熱交換器8と第3室内熱交換
器10のバス数は2パスに限定するものではなく、3パ
ス以上であってもよい。また、第2室内熱交換器と8と
第3室内熱交換器10のパス数は同数でなくてもよい。
【0041】図9では開閉弁を用いたが、三方弁を用い
ても同等の効果が得られる。図10は冷媒回路の一部
で、第2絞り機構7と四方弁2の間の部分のみ示してい
る。矢印は除湿運転時の冷媒の流れを示し、図中で同じ
番号をつけた構成部品は図1と同一部品を示す。第2室
内熱交換器8と直列に接続された第3室内熱交換器10
に対して並列にバイパス回路16を設け、第3室内熱交
換器10の出口と三方弁17を介して合流させる。この
三方弁17の切替えによって冷媒が第3室内熱交換器1
0を流れる場合と、第3室内熱交換器10に流れずにバ
イパス回路16に流れる場合の切替えができ、すなわち
「除湿運転A」と「除湿運転B」の切り替えが容易に可
能となる。図8の開閉弁9を用いた場合と比較すると、
三方弁17を用いることで、第3室内熱交換器10を使
用しない場合に、第3室内熱交換器10への冷媒の流れ
が完全に閉鎖されるので、より完全な運転の切替えが可
能となる。
【0042】なお図9と図10においていずれも除湿運
転時の冷媒の流れに対し後流側となる、第3室内熱交換
器10に対してバイパス回路16を設けたが、それに限
定するものでなく、第2室内熱交換器8と並列にバイパ
ス回路16を設けても、同様の効果を得ることができ
る。
【0043】本実施の形態1の図1、図4では、除湿運
転時の蒸発器の面積を変更することで、能力範囲の広い
除湿運転Aと、除湿効率が高い除湿運転Bの切替えを実
施したが、蒸発器の風量を変更することで蒸発器の能力
を制御し、蒸発器面積の変更と同等の効果を得ることが
できる。図11は室内機の第2絞り機構7と四方弁2の
間の部分の冷媒回路構成と風路を示している。矢印は空
気の流れを示し、図中で同じ番号をつけた構成部品は図
1と同一部品を示す。
【0044】図11に示すように第2室内熱交換器8の
風路に風量調整ダンパ18を設け、この風量調整ダンパ
18を例えば実線で示す向きにすれば、第1室内熱交換
器6と第2室内熱交換器8に同量の風量が流れ、また風
量調整ダンパ18を点線で示す向きにすれば第2室内熱
交換器8の風量が低下し、蒸発器の能力が低下して、蒸
発器面積を減少させたのと同等の効果を得ることができ
る。なお、図11では風量調整ダンパ18と室内ファン
11の間に第2室内熱交換器8がくるような風路構成と
したが、その三者の順番を限定するものではなく、風量
調整ダンパ18による風量の調整ができればよい。この
場合は、風量により、複数段階の除湿運転パタ−ンを決
定する。
【0045】なお、圧縮機の容量制御は、インバ−タに
よる回転数制御の他に公知の容量制御を行ってもよい。
【0046】実施の形態2.図12aはこの発明の実施
の形態2である空気調和機の冷凍サイクルの冷媒回路の
一部であり、実施の形態1の図1の第1絞り機構5と四
方弁2の間の部分を示している。その他の部分は実施の
形態1と同じである。図12aにおいて、矢印は除湿運
転時の冷媒の流れを示し、図中で同じ番号をつけた構成
部品は図1と同一部品を示す。第1室内熱交換器6と第
2室内熱交換器8と第3室内熱交換器10を直列に接続
し、それぞれの間に第2絞り機構7と第3絞り機構19
を配置する。
【0047】実施の形態1では除湿運転時に蒸発器の面
積を変更することで蒸発部能力を変更させ「除湿運転
A」と「除湿運転B」を切替える例を説明したが、本実
施の形態では再熱器と蒸発器の面積比率を変更すること
で、再熱部と蒸発部の能力比率を変更して「除湿運転
A」と「除湿運転B」を切替える手段について説明す
る。なおここで再熱器や蒸発器の面積は熱交換器の表面
積とするが、例えば空気風路に対する面積すなわち前面
面積などとしてもよい。図12bに示すように第2絞り
機構7を絞って絞り機構として機能させ、第3絞り機構
19を全開とすると、第1室内熱交換器6のみ再熱器と
して機能し、第2室内熱交換器8と第3室内熱交換器1
0は蒸発器として機能する。この場合再熱器に対する蒸
発器の面積比率が大きくなり、冷房能力と除湿能力の制
御範囲が広い、図3aでの「除湿運転A」が実現する。
【0048】また図12cに示すように第2絞り機構7
は全開とし、第3絞り機構19のみ絞り機構を機能させ
ると、第1室内熱交換器6と第2室内熱交換器8は再熱
器として機能し、第3室内熱交換器10のみ蒸発器とし
て機能する。すなわち再熱器と蒸発器の面積比率が変わ
り、蒸発器面積が小さくなるので、冷房能力と除湿能力
の制御範囲は狭くなるが、圧縮機の吸入圧力の低下によ
って入力が減り、除湿効率が高くなる。すなわち、より
省エネルギー運転が可能な、図3aでの「除湿運転B」
が実現できる。従って絞りとして機能させる絞り機構を
選択することで、「除湿運転A」と「除湿運転B」は容
易に切替え可能となる。
【0049】図12aでは3分割した室内熱交換器に2
つの絞り機構を用いたが、四方弁を用いても同様の運転
切替えが可能である。図13は室内機の第1絞り機構5
と四方弁2の間の部分の冷媒回路を示している。矢印は
除湿運転時の冷媒の流れを示し、図中で同じ番号をつけ
た構成部品は図1と同一部品を示す。第2絞り機構7と
第2室内熱交換器8と第2四方弁21を、図13に示す
ように接続する。
【0050】第2四方弁21を図の実線で示す方向にす
ると、冷媒は矢印で示す方向に流れ、すなわち第1室内
熱交換器6を通った冷媒は第2四方弁21を経て第2絞
り機構7を通り、第2室内熱交換器8を通って再び第2
四方弁21を経て第3室内熱交換器10に流れる。すな
わち第1室内熱交換器6が再熱器として機能し、第2室
内熱交換器8と第3室内熱交換器10は蒸発器として機
能する。すなわち蒸発器の面積比率が大くなり、「除湿
運転A」となる。
【0051】一方第2四方弁21を図の破線で示す方向
にすると、第1室内熱交換器6を通った冷媒は第2四方
弁21を経て第2室内熱交換器8を通り、第2絞り機構
7を通って再び第2四方弁21を経て第3室内熱交換器
10に流れる。すなわち第1室内熱交換器6と第2室内
熱交換器8が再熱器として機能し、第3室内熱交換器1
0のみが蒸発器として機能する。すなわち蒸発器の面積
比率が小さくなり「除湿運転B」となる。以上のように
第2四方弁21の方向の切替えで、「除湿運転A」と
「除湿運転B」を容易に切りかえることができ、複数の
絞り機構を用いる必要がない。
【0052】図12aでは室内熱交換器を3分割し、室
内機内の絞り機構を2つとしたが、その数に限定するも
のではない。図14は室内機の第1絞り機構5と四方弁
2の間の部分の冷媒回路を示している。矢印は除湿運転
時の冷媒の流れを示し、図中で同じ番号をつけた構成部
品は図1と同一部品を示す。図14に示すように室内熱
交換器を4分割し、すなわち更に第4絞り機構20と第
4室内熱交換器13を直列に接続して、機能させる絞り
機構を第2絞り機構7と第3絞り機構19と第4絞り機
構20の3つの中から選択することによって、再熱器と
蒸発器の面積比率の選択肢が3つに広がり、より木目細
かい省エネルギー運転が可能となる。更に室内熱交換器
を5分割以上した場合も、より省エネルギーの効果が高
まる。この場合も除湿運転パタ−ンが三段階以上とする
ことができる。
【0053】次に本実施の形態2における、面積比率の
選択方法について説明する。面積比率を変更する場合
も、蒸発器の面積のみを変更する実施の形態1と同様
に、制御範囲の大きい「除湿運転A」と、制御範囲は狭
いが除湿効率の高い「除湿運転B」を、負荷に応じて選
択すればよい。すなわち図5で負荷が発生した場合
は、制御範囲が負荷を含んでいる「除湿運転A」を選
択し、また負荷が発生した場合は、どちらの除湿運転
でも対応可能であるため、この場合は除湿効率が高い
「除湿運転B」を選択する。これによって本実施の形態
2においても、必要な能力が常に省エネルギー運転で実
現可能となる。なお、除湿運転パタ−ンが三段階以上の
場合も同様である。
【0054】本実施の形態2では図12aに示すよう
に、除湿運転時の再熱器と蒸発器の面積比率を変更する
ことで再熱部と蒸発部の能力比率を変え、能力範囲の広
い除湿運転Aと、除湿効率が高い除湿運転Bの切替えを
実施したが、除湿運転の切替え方法をそれに限定するも
のでなく、再熱器と蒸発器の風量比率を変更すること
で、除湿運転の切替えを実施してもよい。図15は第1
絞り機構5と四方弁2の間の部分の冷媒回路と風路を示
している。矢印は空気の流れを示し、図中で同じ番号を
つけた構成部品は図1と同一部品を示す。
【0055】図15に示すように、第1室内熱交換器6
と第2室内熱交換器8にそれぞれ別に室内ファン11と
第2室内ファン22を付設する。このような構成にする
ことで除湿運転時に再熱器として機能する第1室内熱交
換器6と、蒸発器として機能する第2室内熱交換器8の
風量を独立に制御できる。例えば室内ファン11と第2
室内ファン22を同風量にすることも可能であるし、室
内ファン11の風量を増加させて第1室内熱交換器6の
再熱能力を増加させ、第2室内ファン22の風量を減少
させて第2室内熱交換器8の蒸発能力を減少させること
もできる。こうすることで再熱器の能力が上がって蒸発
器の能力が減り、結果的に熱交換器の面積比率を変更し
たのと同じ効果を得ることができる。またこの構成にす
ることで、熱交換器の面積比率の変更のための、複雑な
冷媒回路上の配管や部材が不要となり、コスト低下や省
スペース化も図ることができる。
【0056】さらに図16でも同等の効果を得ることが
できる。図16は第1絞り機構5と四方弁2の間の部分
の冷媒回路と風路を示している。矢印は空気の流れを示
し、図中で同じ番号をつけた構成部品は図1と同一部品
を示す。ダンパ23の開度を矢印に示すように左右に変
更することで、第1室内熱交換器6側の再熱側風路24
の幅と、第2室内熱交換器8側の蒸発器側風路25の幅
の比率が変更でき、すなわち再熱器と蒸発器を通過する
風量比を制御することができるのですなわち、個々の熱
交換器に室内ファンを設けたのと同等の効果を得ること
ができる。またこの場合は室内ファンは1つですむた
め、ファン駆動用のモータや回路などの数も少なくてす
み、よりコスト低下や省スペース化を図ることもでき
る。
【0057】熱交換器の分割方法として蒸発器面積の変
更と、再熱器と蒸発器の面積比率の変更を、両方取り入
れた回路としてもよい。図17は室内機の第1絞り機構
5と四方弁2の間の部分の冷媒回路を示している。矢印
は除湿運転時の冷媒の流れを示し、図中で同じ番号をつ
けた構成部品は図1と同一部品を示す。図17に示すよ
うに第1室内熱交換器6や第2室内熱交換器8と直列に
第3絞り機構19と第3室内熱交換器10を接続し、更
に第3室内熱交換器10と並列に、開閉弁9と第4室内
熱交換器13を接続し、更に第4室内熱交換器13と並
列に、第2開閉弁12と第5室内熱交換器26を接続す
る。
【0058】第2絞り機構7と第3絞り機構19の選択
によって、再熱器と蒸発器の面積比率の変更が可能とな
り、更に開閉弁9や第2開閉弁12の開閉による、蒸発
器面積の変更が可能となる。更に両者の組み合わせでよ
り木目細かな選択ができ、より省エネルギー効果の大き
い除湿運転が可能となる。
【0059】前記の実施の形態1から実施の形態2にお
いて、冷媒としては、例えばR410aが用いられる。
また、燃焼性のある冷媒であるR600a、R290、
R32、及び自然系冷媒である二酸化炭素、アンモニウ
ムなどを用いることで、地球温暖化への影響が少ない除
湿運転可能な空気調和機を得ることができる。
【0060】また、前記の実施の形態1から実施の形態
2において、空気調和機は、異常検知手段及び通信手段
を有し、異常検知手段によって異常を検知した場合は、
電話回線、電灯線または無線などによって、空気調和機
外の所定のサービスセンタや所定の携帯電話へ通報する
ようにすれば、冷媒漏れなどの異常時の迅速な連絡、対
応が安価な設備で可能になる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に関る空
気調和機は、圧縮機、流路切換弁、室外熱交換器、第1
絞り機構及び室内熱交換器からなる冷凍サイクルを備え
た空気調和機において、室内熱交換器は、第1室内熱交
換器、第2絞り機構及びその他の複数の室内熱交換器の
順に配管接続され、室内熱交換器のうち、少なくとも第
1室内熱交換器は再熱熱交換器とされ、その他の複数の
室内熱交換器は、冷房負荷及び除湿負荷の大きさに対応
して、蒸発器とされる数量が選択されるものである。そ
こで、負荷に応じて蒸発器の蒸発面積が可変にでき、大
きな冷房能力と除湿能力が得られる除湿運転と、除湿効
率が高く、より省エネルギ−な除湿運転とが任意に選択
でき、負荷に応じた最適な除湿運転が可能な空気調和機
を得ることができる。
【0062】また、請求項2に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器
及び該第2室内熱交換器に並列に接続され、開閉弁付き
の室内熱交換器である。そこで、開閉弁の開閉により蒸
発器の蒸発面積を可変にでき、負荷に対応した除湿運転
が可能となる。
【0063】また、請求項3に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続され、開閉弁付きの第2
室内熱交換器及び該第2室内熱交換器に並列に接続され
るとともに蒸発面積の異なる、開閉弁付きの室内熱交換
器である。そこで、蒸発面積の異なる室内熱交換器によ
り、蒸発器の数量に対する蒸発器の蒸発面積の変化数の
割合が多くなり、除湿運転において負荷への対応が容易
となる。
【0064】また、請求項4に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器
及び該第2室内熱交換器に直列に接続され、開閉弁付き
のバイパス回路を備えた室内熱交換器である。そこで、
開閉弁を開閉することにより、蒸発器の蒸発面積を可変
にでき、負荷に対応できる除湿運転が可能となる。
【0065】また、請求項5に係る空気調和機は、請求
項4記載の空気調和機において、開閉弁に代えて、第2
室内熱交換器からバイパス回路側又は直列に接続される
室内熱交換器側のいずれかに流路を切換える三方弁を設
けたものである。そこで、三方弁の切換えにより蒸発器
の蒸発面積を可変とでき、また、バイパス回路側に冷媒
を流す場合は、バイパスされる室内熱交換器には冷媒が
流れないので、蒸発面積がより完全に可変とされ、負荷
への対応がより確実な除湿運転が可能となる。
【0066】また、請求項6に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、その他の複数の室内熱
交換器は、第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器
及び該第2室内熱交換器に直列に接続され、第2室内熱
交換器側に絞り機構を備えた室内熱交換器である。そこ
で、第2絞り機又は第2室内機側に備えた絞り機構を絞
って絞り機構として機能させることにより、再熱器と蒸
発器の面積比率を変更することができ、負荷に対応した
除湿運転が可能となる。
【0067】また、請求項7に係る空気調和機は、請求
項4〜6のいずれかに記載の空気調和機において、その
他の複数の室内熱交換器は、冷媒流路を多パスとしたも
のである。そこで、室内熱交換器を通過する冷媒の圧力
損失が減って、消費エネルギ−が少なくなり、除湿運転
において効率が向上する。
【0068】また、請求項8に係る空気調和機は、圧縮
機、流路切換弁、室外熱交換器、第1絞り機構及び室内
熱交換器からなる冷凍サイクルを備えた空気調和機にお
いて、室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機
構、第2室内熱交換器及びその他の室内熱交換器を有
し、第1室内熱交換器及びその他の室内熱交換器の間に
配管接続された四方弁により、第1室内熱交換器、第2
絞り機構、第2室内熱交換器及びその他の室内熱交換器
の流路、又は第1室内熱交換器、第2室内熱交換器、第
2絞り機構及びその他の室内熱交換器の流路に切換え可
能とされるものである。そこで、除湿運転において、蒸
発器の蒸発面積の変更を四方弁による流路切換えで行え
るので、絞り機構の数量が減少できる。
【0069】また、請求項9に係る空気調和機は、圧縮
機、流路切換弁、室外熱交換器、第1絞り機構及び室内
熱交換器からなる冷凍サイクルを備えた空気調和機にお
いて、室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機
構及び第2室内熱交換器の順に配管接続され、第1室内
熱交換器は再熱熱交換器、第2室内熱交換器は蒸発器と
され、第2室内熱交換器への送風量が、冷房負荷及び除
湿負荷の大きさに対応して制御されるものである。そこ
で、蒸発器の蒸発能力が送風量で可変にでき、除湿運転
において、負荷に適正に対応できる。
【0070】また、請求項10に係る空気調和機は、請
求項9記載の空気調和機において、第1室内熱交換器用
の室内ファン及び第2室内熱交換器用の室内ファンを設
け、それぞれ独立に送風量が制御されるものである。そ
こで、再熱熱交換器と蒸発器の風量を独立に制御でき、
蒸発器の蒸発能力が送風量で可変にでき、除湿運転にお
いて、負荷に容易に対応できる。
【0071】また、請求項11に係る空気調和機は、温
度設定手段と、湿度設定手段と、温度検知手段と、湿度
検知手段と、温度設定手段の設定温度と温度検知手段の
検知温度から冷房負荷を算出し、湿度設定手段の設定値
と湿度検知手段の検知湿度から除湿負荷を算出する負荷
算出手段と、冷房能力及び除湿能力の組合せからなる除
湿運転パタ−ンを記憶する除湿運転記憶手段と、負荷算
出手段が算出した負荷量が除湿運転記憶手段が記憶する
除湿運転パタ−ンのうち、能力内である除湿運転パタ−
ンを選択する除湿運転選択手段と、除湿運転選択手段が
選択した除湿運転パタ−ンで除湿運転を行うとともに検
出値が前記設定値に近づくように制御する制御手段とを
備えたものである。そこで、除湿運転選択手段が選択し
た除湿運転パタ−ンにより除湿運転を行うことにより、
負荷に対応できる除湿運転が可能となる。
【0072】また、請求項12に係る空気調和機は、請
求項11記載の空気調和機において、除湿運転選択手段
は、算出負荷が能力内である最も能力の小さい除湿運転
パタ−ンを選択するものである。そこで、負荷に対応で
きる能力を確保するとともに、最小の消費電力で除湿運
転が可能となる。即ち、必要な能力を確保したうえで、
最大の除湿効率となる省エネルギ−運転が可能となる。
【0073】また、請求項13に係る空気調和機は、請
求項11又は請求項12に記載の空気調和機において、
制御手段は、検出値が設定値に近づくように、室外ファ
ンの回転数及び圧縮機の容量を制御するものである。そ
こで、室外ファンの回転数を制御することにより冷房能
力を制御し、圧縮機の容量を制御することにより除湿能
力を制御でき、負荷に対応したきめ細かな除湿運転が可
能となる。
【0074】また、請求項14に係る空気調和機は、請
求項11〜請求項13のいずれかに記載の空気調和機に
おいて、除湿運転選択手段が選択する除湿運転パタ−ン
は、請求項1〜請求項10のいずれかで決定される除湿
運転パタ−ンであるものである。そこで、除湿運転選択
手段が請求項1〜請求項10のいずれかで決定される除
湿運転パタ−ンを選択することにより、それぞれ、負荷
に対応した除湿運転が可能となる。
【0075】また、請求項15に係る空気調和機は、請
求項1〜請求項14のいずれかに記載の空気調和機にお
いて、冷凍サイクルの冷媒として、可燃性冷媒又は自然
系冷媒を用いたものである。そこで、負荷に対応した除
湿運転が可能であるとともに、さらに、地球温暖化への
影響の少ない空気調和機が得られる。
【0076】また、請求項16に係る空気調和機は、請
求項1〜請求項15のいずれかに記載の空気調和機にお
いて、異常検出手段及び通信手段を有し、異常検出手段
が異常を検出した場合は、検出結果がサ−ビスセンタ−
又は携帯電話へ通信されるものである。そこで、負荷に
対応した除湿運転が可能であるとともに、さらに、冷媒
漏れなどの異常時の迅速な対応ができる空気調和機が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による空気調和機の冷凍サイク
ルの冷媒回路図である。
【図2】 実施の形態1に係わり、冷房運転時と除湿運
転時の冷房能力と除湿能力の能力範囲を示す図である。
【図3】 実施の形態1に係わり、除湿運転と冷房能
力、除湿能力の能力範囲の差異及び除湿運転と除湿能
力、除湿効率の違いを示す図である。
【図4】 実施の形態1に係わり、能力の大きい除湿運
転及び効率の高い除湿運転の冷媒回路構成を示す要部冷
媒回路図である。
【図5】 実施の形態1に係わり、負荷と除湿運転の選
択の関係を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1に係わり、除湿運転時の空気調
和機の制御内容を示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態1に係わり、第2絞り機構と四方
弁の間の蒸発器の蒸発面積の変化を説明する要部冷媒回
路図である。
【図8】 実施の形態1に係わり、第2絞り機構と四方
弁の間の蒸発器の蒸発面積の変化を説明する別の要部冷
媒回路図である。
【図9】 実施の形態1に係わり、第2絞り機構と四方
弁の間の蒸発器の蒸発面積の変化を説明するさらに別の
要部冷媒回路図である。
【図10】 実施の形態1に係わり、第2絞り機構と四
方弁の間の蒸発器の蒸発面積の変化を説明するさらに別
の要部冷媒回路図である。
【図11】 実施の形態1に係わり、第2絞り機構と四
方弁の間の室内熱交換器への風量を制御する説明図であ
る。
【図12】 実施の形態2による空気調和機の、第1絞
り機構と四方弁の間の再熱器と蒸発器の関係を説明する
要部冷媒回路図である。
【図13】 実施の形態2に係わり、第1絞り機構と四
方弁の間の再熱器と蒸発器の関係を説明する別の要部冷
媒回路図である。
【図14】 実施の形態2に係わり、第1絞り機構と四
方弁の間の再熱器と蒸発器の関係を説明するさらに別の
要部冷媒回路図である。
【図15】 実施の形態2に係わり、第2絞り機構と四
方弁の間の再熱器と蒸発器への送風状態を説明する要部
冷媒回路図である。
【図16】 実施の形態2に係わり、第2絞り機構と四
方弁の間の再熱器と蒸発器への送風状態を説明する別の
要部冷媒回路図である。
【図17】 実施の形態2に係わり、第1絞り機構と四
方弁の間の再熱器と蒸発器を示す要部冷媒回路図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 流路切換弁(四方弁)、3 室外熱交
換器、5 第1絞り機構、6、8、10、・・・ 室内
熱交換器、6 第1室内熱交換器、7 第2絞り機構、
8 第2室内熱交換器、9、・・・ 開閉弁、16 バ
イパス回路、17 三方弁、21 第2四方弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 5/00 F25B 5/00 Z (72)発明者 吉川 利彰 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 篠原 正人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA07 CC02 CC07 DD03 DD06 EE05 EE09 EE10 3L061 BA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、流路切換弁、室外熱交換器、第
    1絞り機構及び室内熱交換器からなる冷凍サイクルを備
    えた空気調和機において、 前記室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機構
    及びその他の複数の室内熱交換器の順に配管接続され、 前記室内熱交換器のうち、少なくとも前記第1室内熱交
    換器は再熱熱交換器とされ、その他の複数の室内熱交換
    器は、冷房負荷及び除湿負荷の大きさに対応して、蒸発
    器とされる数量が選択されることを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 前記その他の複数の室内熱交換器は、前
    記第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器及び該第
    2室内熱交換器に並列に接続され、開閉弁付きの室内熱
    交換器であることを特徴とする請求項1記載の空気調和
    機。
  3. 【請求項3】 前記その他の複数の室内熱交換器は、前
    記第2絞り機構に接続され、開閉弁付きの第2室内熱交
    換器及び該第2室内熱交換器に並列に接続されるととも
    に蒸発面積の異なる、開閉弁付きの室内熱交換器である
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記その他の複数の室内熱交換器は、前
    記第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器及び該第
    2室内熱交換器に直列に接続され、開閉弁付きのバイパ
    ス回路を備えた室内熱交換器であることを特徴とする請
    求項1記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記開閉弁に代えて、前記第2室内熱交
    換器から前記バイパス回路側又は前記直列に接続される
    室内熱交換器側のいずれかに流路を切換える三方弁を設
    けたことを特徴とする請求項4記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記その他の複数の室内熱交換器は、前
    記第2絞り機構に接続される第2室内熱交換器及び該第
    2室内熱交換器に直列に接続され、前記第2室内熱交換
    器側に絞り機構を備えた室内熱交換器であることを特徴
    とする請求項1記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記その他の複数の室内熱交換器は、冷
    媒流路を多パスとしたことを特徴とする請求項4〜6の
    いずれかに記載の空気調和機。
  8. 【請求項8】 圧縮機、流路切換弁、室外熱交換器、第
    1絞り機構及び室内熱交換器からなる冷凍サイクルを備
    えた空気調和機において、 前記室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機
    構、第2室内熱交換器及びその他の室内熱交換器を有
    し、 前記第1室内熱交換器及びその他の室内熱交換器の間に
    配管接続された四方弁により、第1室内熱交換器、第2
    絞り機構、第2室内熱交換器及びその他の室内熱交換器
    の流路、又は第1室内熱交換器、第2室内熱交換器、第
    2絞り機構及びその他の室内熱交換器の流路に切換え可
    能とされることを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】 圧縮機、流路切換弁、室外熱交換器、第
    1絞り機構及び室内熱交換器からなる冷凍サイクルを備
    えた空気調和機において、 前記室内熱交換器は、第1室内熱交換器、第2絞り機構
    及び第2室内熱交換器の順に配管接続され、 前記第1室内熱交換器は再熱熱交換器、第2室内熱交換
    器は蒸発器とされ、前記第2室内熱交換器への送風量
    が、冷房負荷及び除湿負荷の大きさに対応して制御され
    ることを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 前記第1室内熱交換器用の室内ファン
    及び前記第2室内熱交換器用の室内ファンを設け、それ
    ぞれ独立に送風量が制御されることを特徴とする請求項
    9記載の空気調和機。
  11. 【請求項11】 温度設定手段と、湿度設定手段と、温
    度検知手段と、湿度検知手段と、前記温度設定手段の設
    定温度と前記温度検知手段の検知温度から冷房負荷を算
    出し、前記湿度設定手段の設定値と前記湿度検知手段の
    検知湿度から除湿負荷を算出する負荷算出手段と、冷房
    能力及び除湿能力の組合せからなる除湿運転パタ−ンを
    記憶する除湿運転記憶手段と、前記負荷算出手段が算出
    した負荷量が前記除湿運転記憶手段が記憶する除湿運転
    パタ−ンのうち、能力内である除湿運転パタ−ンを選択
    する除湿運転選択手段と、前記除湿運転選択手段が選択
    した除湿運転パタ−ンで除湿運転を行うとともに前記検
    出値が前記設定値に近づくように制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする空気調和機。
  12. 【請求項12】 前記除湿運転選択手段は、前記算出負
    荷が能力内である最も能力の小さい除湿運転パタ−ンを
    選択することを特徴とする請求項11記載の空気調和
    機。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記検出値が前記設
    定値に近づくように、室外ファンの回転数及び圧縮機の
    容量を制御することを特徴とする請求項11又は請求項
    12に記載の空気調和機。
  14. 【請求項14】 前記除湿運転選択手段が選択する除湿
    運転パタ−ンは、請求項1〜請求項10のいずれかで決
    定される除湿運転パタ−ンであることを特徴とする請求
    項11〜請求項13のいずれかに記載の空気調和機。
  15. 【請求項15】 冷凍サイクルの冷媒として、可燃性冷
    媒又は自然系冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜
    請求項14のいずれかに記載の空気調和機。
  16. 【請求項16】 異常検出手段及び通信手段を有し、前
    記異常検出手段が異常を検出した場合は、検出結果がサ
    −ビスセンタ−又は携帯電話へ通信されることを特徴と
    する請求項1〜請求項15のいずれかに記載の空気調和
    機。
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