JP2003146606A - 水素の製造方法 - Google Patents

水素の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので,長時間安定して製造可能な水素の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 カーボンナノホーン1の存在下におい
て,炭化水素化合物を熱分解して,水素を生成させる。
また,上記熱分解は,温度550℃〜温度1200℃で
行い,上記熱分解の際に生成したカーボンをカーボンナ
ノホーン1の表面に析出させながら水素を連続して生成
する。また,上記熱分解は,温度550℃〜温度120
0℃で行うことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,炭化水素化合物を原料とする水
素の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】水素はアンモニアやメタノールの原料等と
して広く化学工業で利用する。また,燃料電池等の燃料
として一層幅広く今後は利用する方向にある。従来,水
素の製造方法として,メタン等の炭化水素を水蒸気改質
する方法,メタン等の炭化水素を部分酸化する方法が知
られているが,この方法は,一酸化炭素や二酸化炭素が
大量に副生成物として発生するという問題がある。
【0003】二酸化炭素は地球温暖化の原因であり,水
素製造後の排ガス中に含まれることは好ましくない。ま
た,得られた水素を燃料電池の燃料として使用する場合
は,該燃料電池の電極触媒が一酸化炭素により被毒する
ため,一酸化炭素が生じ難い水素の製造方法が求められ
ている。
【0004】ところで,従来知られた一酸化炭素や二酸
化炭素を副生成物として生じない水素の製造方法とし
て,メタン等を熱分解して,水素と固体状炭素を製造す
る方法がある。例えば,熱分解炭素やシリカ等にニッケ
ルを担持した触媒を用いたメタンの分解である。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来方法で
は,水素を長時間安定して製造できないという欠点があ
る。これは,メタンの分解から発生した炭素原子が固体
状炭素となって触媒の表面に付着し,触媒活性が比較的
短時間で低下してしまうのが原因である。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,長時間安定して製造可能な水素の製造方
法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】第1の発明は,カーボンナノホーン
の存在下において,炭化水素化合物を熱分解して,水素
を生成させることを特徴とする水素の製造方法にある
(請求項1)。
【0008】第1の発明において,カーボンナノホーン
の存在下で炭化水素化合物を加熱すると,炭化水素はカ
ーボンと水素とに分解されるが,炭素はカーボンナノホ
ーンに付着するため,一酸化炭素や二酸化炭素が発生す
ることなく,水素のみが発生する。また,カーボンナノ
ホーンは炭素が付着しても活性が低下しにくいため,炭
化水素化合物から水素への転化率が製造の当初から長い
時間経過しても低下し難い。以上,本発明によれば,長
時間安定して水素を製造できる水素の製造方法を提供す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明(請求項1)において使用
するカーボンナノホーンは,一枚のグラフェンシートで
構成された角状の突起を持つ材料である(図1参照)。
カーボンナノホーンは単体のナノホーンが多数が集合し
て二次粒子を形成した状態にある(図2参照)。
【0010】上記第1の発明(請求項1)において使用
するカーボンナノホーンはアーク放電中に原料炭素材を
導入して製造するアーク放電法,原料炭素材にレーザー
を照射して製造するレーザー蒸発法,原料炭素材を気相
で反応させるCVD法等により得ることができる。特
に,レーザー蒸発法から作成したカーボンナノホーンは
純度が高いため,本発明の用途に適している。
【0011】また,上記炭化水素化合物としては,水素
/炭素の比率(原子)の大きい常温で気体,または液体
である化合物を用いることが好ましい。具体的には,メ
タン,エタン,エチレン,プロパン等の脂肪族炭化水
素,シクロヘキサン,シクロペンタン等の脂環式炭化水
素,ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素
を用いることができる。また,これ以外に,パラフィン
ワックス等の常温固体状炭化水素を使用することもでき
る。
【0012】これらの炭化水素化合物は単独,または2
種類以上混合して用いることができる。また,炭化水素
化合物を効率よく熱分解するために,アルゴン,窒素,
ヘリウム等の不活性ガスで希釈するのが好ましい。希釈
の濃度は,ガス全体を100体積%として,炭化水素化
合物が0.1〜50体積%,より好ましくは,0.8〜
5体積%含まれることが好ましい。
【0013】また,カーボンナノホーン表面と炭化水素
化合物との接触時間は0.01〜1000秒とすること
が好ましい。接触時間が0.01秒未満である場合は,
分解されない炭化水素化合物が水素中に残留するおそれ
がある。また,接触時間が1000秒を越えた場合は,
水素の生産効率が低下するおそれがある。また,接触時
間は,より好ましくは0.1〜50秒とするのがよい。
また,本発明において,炭化水素化合物の熱分解を行う
反応系に対し,炭化水素化合物を連続的または間欠的に
供給することができる。また,この反応系の雰囲気の酸
素濃度は0.1体積%以下とすることが好ましい。これ
により,炭化水素化合物から発生する炭素が酸素と結び
つくことを防止できる。より好ましくは酸素のない雰囲
気で本発明にかかる熱分解を行うことが好ましい。
【0014】また,本発明にかかる水素の製造は,バッ
チ方式や流通方式等で実施できるが,流通方式で行うこ
とがより好ましい。流通方式で実施する場合は,固定床
方式,移動床方式,循環流動層方式等を採用することが
できる。
【0015】また,上記熱分解は,温度550℃〜温度
1200℃で行うことが好ましい(請求項2)。上記温
度範囲内であれば,メタンの熱分解が自発的に進み,熱
分解によって生じた固体炭素は触媒たるカーボンナノホ
ーン表面に付着して回収される,という作用効果を得る
ことができる。温度が550℃未満である場合は,メタ
ンの熱分解が自発的に進行しない条件となり,反応自体
が成立せず,水素製造が困難となるおそれがある。温度
が1200℃を超えた場合は,反応の途中でカーボンナ
ノホーンが損傷し,長時間の水素の製造が困難となるお
それがある。
【0016】また,上記熱分解の際に生成したカーボン
をカーボンナノホーンの表面に析出させながら水素を連
続して生成させることが好ましい。炭化水素化合物は熱
によって水素と炭素とに分解されるが,この炭素が雰囲
気中の酸素と結びついて一酸化炭素や二酸化炭素が生成
する。従って,分解により生じた炭素をカーボンナノホ
ーンの表面に析出させることで,炭素を消費し,一酸化
炭素や二酸化炭素の発生が防止できる。
【0017】なお,この析出はエピタキシャル生成であ
ることが望ましい。エピタキシャル生成であればカーボ
ンナノホーンの表面にカーボンナノホーンの結晶構造が
保持されたままで炭素が析出するため,カーボンナノホ
ーンの炭化水素化合物の分解活性が失われることがな
く,長時間に渡って水素を製造することができる。
【0018】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につい
て説明する。 (実施例1)本発明の水素製造方法について説明する。
本例は,カーボンナノホーンの存在下において,炭化水
素化合物を熱分解して水素を生成する。また,上記熱分
解の際に生成したカーボンをカーボンナノホーンの表面
に析出させながら水素を連続して生成する。
【0019】以下,詳細に説明する。本例では,炭素材
料にレーザーを照射して得た,図1〜図3に示すごと
き,カーボンナノホーン1を使用する。このカーボンナ
ノホーン1の一本のみの形状を図1に模式的に示した。
本例で用いたカーボンナノホーン1は円筒形の一端が円
錐状に尖った形状を有する。
【0020】ただし,通常のカーボンナノホーン1が多
数集まった状態では,図1に示すような整然とした状態
になく,図2に示すように凝集して二次粒子2となった
状態となる。そして,図3に示すごとく,二次粒子2
は,単体のカーボンナノホーン1が二次粒子2の外側に
円錐状の突端を向けた状態で凝集する。
【0021】各カーボンナノホーン1の直径は1.5〜
3nm程度である。凝集した二次粒子2の粒径は,レー
ザー蒸発法で製造した直後にはだいたい数十nm程度で
あるが,本例で用いたカーボンナノホーンは,二次粒子
2に圧力をかけて成型した後,粉砕し,粒径0.3〜
0.5mm程度の凝集体とした状態にして使用する。成
型は圧力180MPaにてCIP(冷間静水圧プレス)
成型により行っている。また,加圧した後も上述した構
造上の特徴が二次粒子2から失われることはない。
【0022】本例のカーボンナノホーンの組織を示す電
子顕微鏡写真を,図5,図6に示す。図6に示された塊
状の物体がカーボンナノホーン1が凝集して形成した二
次粒子2である。この二次粒子2の表面を拡大したもの
が図5である。図5の中央部分やや右よりに,カーボン
ナノホーン1の先端がいくつか見える。また,図5の左
半分は複雑に絡まりあったカーボンナノホーン1が見え
る。また,本例のカーボンナノホーン1の角(ホーン)
の部分(図1における符号12)は一層の炭素層だけで
構成されている。このため,カーボンナノホーン1の電
子顕微鏡写真,特に図5の右側では,上記角(ホーン)
の部分で比較的明瞭な線状の輪郭が見える。
【0023】上記カーボンナノホーンを用いた水素製造
方法を説明する。カーボンナノホーン20mgと,粒径
0.3〜0.5μmの石英砂1gを充分混合して,内径
10mmの石英製反応管中央に充填して触媒層を形成し
た。このとき,触媒層両端に石英ウールを充填して反応
中に触媒が移動しないようにした。
【0024】この反応管を電気炉内に装填し,メタンと
窒素の混合ガスを200cm3/分の速度で通しなが
ら,反応管の内温を6℃/分の速度で900℃に昇温
し,熱分解を行った。この測定において,反応管の圧力
は0.1MPaで,メタンと窒素は4:96(体積比)
という割合である。また,W/Fは0.04(すなわ
ち,0.04catg・h/mol)である。なお,以
下に示した分析はW/F=0.3である場合についても
行った(図11参照)。
【0025】上記反応管から出た生成ガスをサンプリン
グしてガスクロマトグラフにかけて,生成ガスのガス組
成を一定時間ごとに分析した。この結果を,図11に記
載した。なお,図11,縦軸のメタン転化率(%)は
〔(反応管に導入されたメタン)−(未反応メタン)〕
×100/(反応管に導入されたメタン)で計算した数
値である。また,ガスクロマトグラフによれば,生成ガ
スには,メタンと水素,窒素のみが存在し,二酸化炭
素,一酸化炭素,エタン,エチレン,ベンゼン等のメタ
ン,水素及び窒素以外のガス状生成物が全く存在しなか
った。
【0026】また,比較のためにカーボンナノホーンに
代えて活性炭を用いて反応管を作製し,同じ条件でメタ
ンの熱分解を行い,生成ガスをガスクロマトグラフで分
析した。こちらの結果も図11に記載した。この時の生
成ガスから確認された成分はメタンと水素,窒素のみで
あり,二酸化炭素,一酸化炭素,エタン,エチレン,ベ
ンゼン等は確認されなかった。
【0027】図11より知れるごとく,活性炭を用いた
反応管は反応時間が短い間はメタン転化率が非常に高い
が,時間経過と共に急激に転化率が低下する。カーボン
ナノホーンを用いた反応管のメタン転化率は反応直後は
あまり高くないが,少しずつ増加して,ピークに達し,
その後は長期にわたって安定した転化率を維持してい
る。この傾向はW/Fが0.3の場合も,0.04の場
合も変わらなかった。
【0028】また,上記試験を行った後のカーボンナノ
ホーンの組織の模式図を図4に,電子顕微鏡写真を図
7,図8に示す。図8は二次粒子の状態,図7は二次粒
子の表面を拡大したものである。図7の図面中央は二次
粒子の表面近傍でカーボンナノホーンの角の部分が突出
した状態が見えるが,角の輪郭線が二重,三重等の複雑
な状態となっている。また,図8の二次粒子全体の形状
も図6の形状に比較して特に輪郭が複雑化している。
【0029】これは後述するごとく,メタンの熱分解で
生成した炭素がカーボンナノホーンの表面でエピタキシ
ャルに結晶化し,カーボンナノホーンの表面を炭素層で
多層化したためである。
【0030】なお,図4に,カーボンナノホーン1が複
層化した状態を模式的に示した。同図に示す符号11は
もともとのカーボンナノホーン1の表面に形成された炭
素層である。また,炭素層11と元のカーボンナノホー
ン1の表面との間隔は約3.4オングストロームであっ
た。また,複数の炭素層11が形成された場合,各炭素
層11間の間隔も,約3.4オングストロームであっ
た。
【0031】このことから,新たに出現した外側の炭素
層11はカーボンナノホーン1の表面とグラファイト構
造を形成しており,カーボンナノホーン1の表面の結晶
構造と略同一の構造をもっていることがわかった。従っ
て,この炭素層11がカーボンナノホーン1の表面の結
晶構造とほぼ同一,つまりエピタキシャルに生成された
層であることがわかった。
【0032】また,上述の測定で用いたカーボンナノホ
ーンと同じカーボンナノホーンを準備し,該カーボンナ
ノホーンに対し上述の水素製造と同じ条件,つまり90
0℃で6時間,200cm3/分(これはW/F=0.
04に相当する)で窒素を流した。ただし,ここで流し
た窒素にメタンは含まれていない。窒素を流し終えた後
のカーボンナノホーンの電子顕微鏡写真を得て,図9及
び図10に示した。
【0033】図9は図5と,図10は図6と略同条件で
得た電子顕微鏡写真であるが(スケールが若干異なるが
大体同じスケールでの写真である),窒素を流す前後で
カーボンナノホーンの状態は殆ど変化しなかった。特
に,図9の図面左上から右下にかけて一重で明瞭なカー
ボンナノホーンの輪郭線が何本も認められる。これから
カーボンナノホーンに複層化が生じていないと推測でき
る。つまり,上述したような炭素層の複層化は,メタン
由来の炭素が原因であることがわかった。
【0034】本例の作用効果について説明する。本例で
は,カーボンナノホーンを触媒として炭化水素化合物で
あるメタンを熱分解し,水素を製造する。このとき,炭
素も同時に発生するが,カーボンナノホーンの表面に析
出した炭素はエピタキシャル的に結晶化して炭素層を形
成するため,図7,図4に示すようにカーボンナノホー
ンが複層化する。複層化した状態であってもカーボンナ
ノホーンの炭化水素化合物に対する触媒活性は変わらな
い。そのため,本例では長時間に渡って水素を製造する
ことができると共に,メタンの転化率が殆ど変わらない
(図11)。また,水素以外の一酸化炭素や二酸化炭素
が発生しない。以上,本例の製造方法を利用すれば,長
時間安定して水素を製造できることがわかった。
【0035】(実施例2)本例は,上述したメタン転化
率の測定方法によって,条件をいろいろ変更してカーボ
ンナノホーン及び活性炭を用いて水素を製造した。これ
らの測定結果を図12〜図15に示した。図12は,実
施例1と同様の方法で熱分解を行ったが,熱分解の温度
を950℃とした。また,W/Fは共に0.3とした。
同図より高温で熱分解するほうが,よりメタンの転化率
が高いことがわかった。
【0036】また,図13は,実施例1と同様の方法で
熱分解を行ったが,W/Fを違えた条件で行った。同図
より,W/Fが大きいほうがメタンの転化率が高いこと
がわかった。また,図12,図13いずれについても,
メタンの転化率の時間変化の傾向は実施例1と同じで,
熱分解の開始からしばらくの間は転化率が上昇し,その
後減少するが,長時間に渡って安定したメタンの転化率
が得られたことがわかった。
【0037】また,図14は,活性炭とカーボンナノホ
ーンとのメタン転化率を各温度ごとに,特に転化開始よ
り短時間の間の状態を比較したものである。同図より明
らかであるが,いずれの温度(700℃,800℃,9
00℃)でも活性炭のメタンの転化率の低下が,カーボ
ンナノホーンの転化率の低下を上まわることがわかっ
た。特に温度が高い場合は,転化率が短時間の間に大き
く低下していく。温度の低い700℃では大きな低下が
目だたない。
【0038】このように,本例によれば,カーボンナノ
ホーンを用いることで,メタン転化率の時間変化が少な
く,長時間安定しているメタンからの水素製造方法が得
られることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,カーボンナノホーン単体を
示す説明図。
【図2】実施例1における,カーボンナノホーンの二次
粒子を示す説明図。
【図3】実施例1における,カーボンナノホーンの二次
粒子の表面を示す説明図。
【図4】実施例1における,水素の製造に用いた後のカ
ーボンナノホーン二次粒子の表面を示す説明図。
【図5】実施例1における,カーボンナノホーンの二次
粒子の表面の組織を示す図面代用写真。
【図6】実施例1における,カーボンナノホーンの二次
粒子の組織を示す図面代用写真。
【図7】実施例1における,水素の製造に用いた後のカ
ーボンナノホーンの二次粒子の表面の組織を示す図面代
用写真。
【図8】実施例1における,水素の製造に用いた後のカ
ーボンナノホーンの二次粒子を示す図面代用写真。
【図9】実施例1における,窒素を流した後のカーボン
ナノホーンの二次粒子の表面の組織を示す図面代用写
真。
【図10】実施例1における,窒素を流した後のカーボ
ンナノホーンの二次粒子を示す図面代用写真。
【図11】実施例1における,カーボンナノホーンまた
は活性炭を用いた水素製造方法におけるメタンの転化率
の時間変化を示す線図。
【図12】実施例2における,温度950℃,温度90
0℃におけるメタンの転化率の時間変化を示す線図。
【図13】実施例2における,W/Fの異なる条件で行
ったメタン転化率の時間変化を示す線図。
【図14】実施例2における,各温度条件で行ったカー
ボンナノホーンまたは活性炭を用いた水素製造方法にお
けるメタン転化率の時間変化を示す線図。
【符号の説明】
1...カーボンナノホーン, 2...二次粒子,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 義博 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 飯島 澄男 名古屋市天白区平針1丁目1110番地402号 Fターム(参考) 4G040 DA03 DC01 4G069 AA02 AA08 BA08A BA08B CC17 EA03X EA03Y EB08 EB18Y FA01 FB77 5H027 AA02 BA00 KK41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンナノホーンの存在下において,
    炭化水素化合物を熱分解して,水素を生成させることを
    特徴とする水素の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記熱分解は,温度
    550℃〜温度1200℃で行うことを特徴とする水素
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記熱分解
    の際に生成したカーボンをカーボンナノホーンの表面に
    析出させながら水素を連続して生成させることを特徴と
    する水素の製造方法。
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