JP2003143606A - 画像信号処理方法及び画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理方法及び画像信号処理装置

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JP2003143606A
JP2003143606A JP2001335150A JP2001335150A JP2003143606A JP 2003143606 A JP2003143606 A JP 2003143606A JP 2001335150 A JP2001335150 A JP 2001335150A JP 2001335150 A JP2001335150 A JP 2001335150A JP 2003143606 A JP2003143606 A JP 2003143606A
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image signal
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Ikuo Someya
郁男 染谷
Masahiro Komoda
昌博 菰田
Aya Takechi
彩 武智
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画質の劣化を少なくして効率よく画像信号の符
号化や復号化を行う。 【解決手段】ブロック化処理部21では、画像信号DV
iのブロック化を行い、各ブロックを区分可能とするブ
ロック判別信号BLと、画像信号DViを1ブロック遅
延させた画像信号DVjを生成する。符号化モード判別
部22では、画像信号DViとブロック判別信号BLに
基づき、画素間の信号レベル差の分布をブロック毎に判
別して、符号化モードをブロック毎に設定してモード信
号MDを生成する。また、各ブロックの初期値FVと信
号レベル差の最大値に基づく最大値情報BMを生成して
符号化処理部25に供給する。符号化処理部25では、
符号化モード判別部22で設定された符号化モードでブ
ロック内の画像信号DViに応じた符号化処理を行い、
画像信号DViの信号量を削減した画像圧縮信号DWiを
生成する。また、符号化処理では、最大値情報BMに基
づき特性を可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像信号処理方法
及び画像信号処理装置に関する。詳しくは、1ラインの
画像信号における画素間のレベル差分布に基づいて符号
化モードを設定し、設定された符号化モードに応じて1
ラインの画像信号の符号化処理を行い画像圧縮信号を生
成する。また、このようにして生成した画像圧縮信号の
復号化処理を行うものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号のディジタル化に伴い、
異なる走査線数や画素数及び走査方式の異なる種々の画
像信号が用いられるようになってきている。また、画像
信号を用いる機器では、種々の画像信号に対応可能とす
るために、画像メモリを用いて画像信号処理が行われて
いる。
【0003】図17は、画像メモリを用いてIP変換、
すなわちインタレース走査方式のディジタル画像信号D
Viを、プログレッシブ走査方式のディジタル画像信号
DVpに変換する画像信号変換システム100の構成を
示している。
【0004】画像信号DViは、画像メモリ101に順
次書き込まれると共にIP変換器102に供給される。
また、画像メモリ101からは、IP変換器102に供
給された画像信号DViよりも1フィールド前の画像信
号DVi-fが読み出されて、IP変換器102に供給さ
れる。
【0005】IP変換器102では、供給された画像信
号DViと1フィールド前の画像信号DVi-fを用いて、
所望の走査線数であるプログレッシブ走査方式の画像信
号DVqを生成する。この画像信号DVqは、画像メモリ
101に書き込まれると共に、この画像メモリ101に
書き込まれた画像信号DVqが所定のタイミングで順次
読み出されて、プログレッシブ走査方式の画像信号DV
pとして出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像メモリ
101に対して画像信号の書き込みや読み出しを行う際
に、データ量が大きいとデータ転送クロックの周波数を
高くしたり画像メモリ101のビット幅を大きくしてバ
ンド幅を広げなければ、所望のタイミングで画像信号の
書き込みや読み出しを行うことができなくなってしま
う。
【0007】例えば、画像信号DViが4:2:2フォ
ーマットであり、輝度成分と色差成分が8ビット、サン
プリング周波数が74.25MHz、有効走査線が10
80ライン、1ライン当たりの画素数が1920画素、
フレーム周波数が約30Hzである場合、画像信号DV
iを画像メモリ101に書き込みながら、既に書き込ま
れている画像信号の読み出しも行うものとする。この場
合、画像信号DViの書き込みと読み出しのために、そ
れぞれ74.25MHz×16ビットのバンド幅が必要
となる。また、プログレッシブ走査方式に対応した画像
信号DVqの書き込みと読み出しでは、プログレッシブ
走査方式のフレーム周波数が約60Hzであるとする
と、画像信号DVqの書き込みと読み出しのために、そ
れぞれ148.5MHz×16ビットのバンド幅が必要
となる。
【0008】ここで、データ転送クロックが100MH
zであったときに必要なビット幅WAは、 WA=(74.25×2+148.5×2)×16÷1
00 =71.28ビット となり、ビット幅が例えば64ビットである場合には、
インタレース走査方式のディジタル画像信号DViを、
プログレッシブ走査方式のディジタル画像信号DVpに
リアルタイムで正しく変換することができなくなってし
まう。このため、データ転送クロックの周波数を100
MHzよりも高くしたり、画像メモリ101のビット幅
を大きくする必要がある。
【0009】しかし、データ転送クロックの周波数を高
くすると、耐ノイズ性や放射ノイズを考慮して正しくデ
ータ伝送を行うことができるように基板等を設計するこ
とが、データ転送クロックの周波数の低い場合に比べて
難しくなってしまう。また、ビット幅を大きくすると、
端子数が増えて必要となる基板サイズも大きくなってし
まう。またコストアップにもなってしまう。そこで、こ
の発明では画質の劣化を少なくして効率よく画像信号の
符号化や復号化を行うことができる画像信号処理方法及
び画像信号処理装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像信号
処理方法は、1ラインの画像信号における画素間のレベ
ル差分布に基づいて符号化モードを設定し、設定された
符号化モードに応じて1ラインの画像信号の符号化処理
を行い画像圧縮信号を生成するものである。
【0011】また、1ラインの画像信号における画素間
のレベル差分布に基づいて設定した符号化モードを示す
情報と、画素間の信号レベル差を示すレベル差信号の最
大値に基づく最大値情報と、符号化を行う画像信号にお
ける最初の画素の信号と、レベル差分布に基づいて設定
した符号化モードでの符号化処理により得られた符号化
信号を有する画像圧縮信号を用い、画像圧縮信号から、
符号化モードを示す情報と最大値情報を分離して逆量子
化の特性を決定し、決定した特性での逆量子化を含む処
理を行うことで画素毎の代表値を順次決定し、画像圧縮
信号から分離した最初の画素の信号と代表値を用いて、
画像信号を生成するものである。
【0012】また、画像信号処理装置は、1ラインの画
像信号における画素間のレベル差分布に基づいて符号化
モードを設定する符号化モード判別手段と、符号化モー
ド判別手段によって設定された符号化モードに応じて1
ラインの画像信号の符号化処理を行い画像圧縮信号を生
成する符号化処理手段とを有するものである。
【0013】さらに、1ラインの画像信号における画素
間のレベル差分布に基づいて設定した符号化モードを示
す情報と、画素間の信号レベル差を示すレベル差信号の
最大値に基づく最大値情報と、符号化を行う画像信号に
おける最初の画素の信号と、レベル差分布に基づいて設
定した符号化モードで符号化処理を行うことにより得ら
れた符号化信号を有する画像圧縮信号を用いる画像信号
処理装置において、画像圧縮信号から、符号化モードを
示す情報と最大値情報と最初の画素の信号と符号化信号
を分離する信号分離手段と、符号化モードを示す情報と
最大値情報に基づき逆量子化の特性を決定する情報処理
手段と、情報処理手段で決定された特性での逆量子化を
含む処理を行うことで画素毎の代表値を順次決定する出
力用代表値決定手段と、画像圧縮信号から分離した最初
の画素の信号と、出力用代表値決定手段で決定された代
表値を用いて、画像信号を生成して出力する画像信号出
力手段を有するものである。
【0014】この発明においては、1ラインの画像信号
が例えば所定画素毎に区分されてブロック化される。こ
こで、ブロック毎に画素間のレベル差分布に基づいて符
号化モードが設定されて、設定された符号化モードで画
素間のレベル差を示すレベル差信号の符号化処理が行わ
れる。符号化処理では、レベル差信号が設定された符号
化モードに応じた範囲内であるか否かを判別して、範囲
内であるときにはレベル差信号が予めレベル差信号の信
号レベルに応じて設定されている信号量の少ない信号に
置き換えられる。範囲内でないときには、レベル差信号
の量子化が行われて、設定された符号化モードに応じた
可変長の符号化信号が生成される。また、レベル差信号
の量子化では、レベル差信号の最大値に応じて量子化の
特性が変化される。さらに、符号化信号を復号化して代
表値が決定されて、この代表値と符号化処理したレベル
差信号との誤差が検出されて、符号化及び復号化処理に
よる誤差がなくなるように、検出された誤差を利用して
次に符号化処理するレベル差信号が補正される。
【0015】このようにして得られた符号化信号と、符
号化モードを示す情報と画素間のレベル差を示す信号の
最大値に基づく最大値情報と符号化を行う画像信号にお
ける最初の画素の信号を用いて画像圧縮信号が生成され
る。
【0016】また、この画像圧縮信号から、符号化モー
ドを示す情報と最大値情報が分離されて逆量子化の特性
が決定されて、決定した特性で符号化信号の逆量子化を
含む処理が行われて画素毎の代表値が順次決定されると
共に、この代表値と画像圧縮信号から分離した最初の画
素の信号を用いて、圧縮前の画像信号が生成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明の実施の一形態について説明する。図1は画像信号変
換システム、例えばインタレース走査方式の画像信号を
プログレッシブ走査方式の画像信号に変換する画像信号
変換システム10の構成を示している。
【0018】画像信号変換システム10に供給されたイ
ンタレース走査方式のディジタル画像信号DViは、I
P変換器12と画像信号処理装置15の符号化器20に
供給される。符号化器20では符号化処理を行い、画像
信号DViのデータ量を削減した画像圧縮信号DWiを生
成して画像メモリ11に書き込む。また、画像メモリ1
1からは、画像圧縮信号DWiよりも1フィールド前の
画像圧縮信号DWi-fを読み出して復号化器30に供給
する。復号化器30では、復号化処理を行い、画像圧縮
信号DWi-fを信号量が削減される前の画像信号DVi-f
に戻してIP変換器12に供給する。なお、符号化器2
0と復号化器30では、画質の劣化が少なく効率よく信
号の符号化処理や復号化処理を行う。
【0019】IP変換器12では、画像信号DViと画
像信号DVi-fを用いて、所望の走査線数であるプログ
レッシブ走査方式の画像信号DVqを生成して画像メモ
リ11に書き込む。この画像メモリ11に書き込まれた
画像信号DVqを所定のタイミングで順次読み出すこと
で、プログレッシブ走査方式のディジタル画像信号DV
pを生成する。
【0020】図2は、符号化器20の構成を示してい
る。符号化器20では、1ラインの画像信号DViを所
定の画素数単位で区分してブロック化を行う。また、ブ
ロック毎にブロック内の信号に応じて適応的な符号化処
理を行い、得られた符号化信号を用いて信号量を削減し
た画像圧縮信号DWiを生成する。ここで、符号化信号
の生成では、画素間のレベル差信号を符号化して符号化
信号を生成する。このようにレベル差信号を用いると、
各画素の信号レベルを少ない信号量で効率よくかつ精度
良く表すことができる。さらに、符号化信号を生成する
際には、この符号化信号を復号化処理して得た代表値
と、符号化処理前の信号との誤差が少なくなるように符
号化処理を行う。
【0021】符号化器20のブロック化処理部21で
は、画像信号DViのブロック化を行い、各ブロックを
区分可能とするブロック判別信号BLと、画像信号DV
iを1ブロック遅延させた画像信号DVjを生成する。符
号化モード判別部22では、画像信号DViとブロック
判別信号BLに基づき、画素間の信号レベル差の分布を
ブロック毎に判別して、符号化モードをブロック毎に設
定する。符号化処理部25では、符号化モード判別部2
2で設定された符号化モードでブロック内の画像信号D
Viに応じた符号化処理を行い、画像信号DViの信号量
を削減した画像圧縮信号DWiを生成する。
【0022】図3は、ブロック化処理部21の構成を示
している。画像信号DViは、画素数カウント回路21
1と1ブロック遅延回路212に供給される。また、ブ
ロック化処理部21を介して、符号化モード判別部22
に供給される。画素数カウント回路211では、画像信
号DViの画素数をカウントして、所定の画素数分の画
像信号DViを1つのブロックとするブロック判別信号
BLを生成する。例えば、ブロック判別信号BLとし
て、各ブロックの先頭を示す信号が生成される。生成さ
れたブロック判別信号BLは、符号化モード判別部22
と符号化処理部25に供給される。1ブロック遅延回路
212では、符号化モード判別部22で設定した符号化
モードで、対応するブロックの画像信号DViの符号化
処理を行うことができるように、供給された画像信号D
Viを1ブロック分遅延させて画像信号DVjとして符号
化処理部25に供給する。
【0023】図4は、符号化モード判別部22の構成を
示している。ブロック化処理部21から供給された画像
信号DViは、1画素遅延回路221と減算回路222
に供給される。
【0024】1画素遅延回路221では、画像信号DV
iを1画素分遅延させて1画素遅延信号DVidを生成し
て減算回路222に供給する。また、ブロック判別信号
BLに基づき、前ブロックの最終画素の信号が次のブロ
ックにおける最初の画素タイミングで出力されないよう
に出力をリセットする。
【0025】減算回路222では、画像信号DViから
1画素遅延信号DVidを減算することで、画素間の信号
レベル差を示すレベル差信号EAを生成して、初期値保
持回路223、絶対値回路224、比較回路227,2
28に供給する。
【0026】初期値保持回路223では、ブロック判別
信号BLに基づき、各ブロックの最初の画素タイミング
でレベル差信号EAを保持する。ここで、1画素遅延回
路221の出力は、上述したように各ブロックの最初で
リセットされることから、各ブロックの最初のレベル差
信号EAは、各ブロックにおける最初の画素の信号を示
すものとなる。この初期値保持回路223に保持されて
いる信号は、初期値FVとして符号化処理部25に供給
される。
【0027】絶対値回路224では、初期値保持回路2
23に保持された信号を除くレベル差信号EAの絶対値
EBを求めて最大値判別回路225に供給する。最大値
判別回路225では、絶対値EBの最大である最大絶対
値EBmaxを判別して、最大値情報決定回路226に供
給する。すなわち、絶対値回路224と最大値判別回路
225によって、画素間の信号レベル差の最大絶対値が
ブロック毎に判別されて最大値情報決定回路226に供
給される。
【0028】最大値情報決定回路226では、最大絶対
値EBmaxの取り得る範囲を複数の領域に区分して領域
毎に最大値情報の候補を設け、最大値判別回路225か
ら供給された最大絶対値EBmaxがいずれの領域に含ま
れるかを判別することで、最大絶対値EBmaxを最大値
情報BMにブロック毎に変換して符号化処理部25に供
給する。このように、最大絶対値EBmaxに比べて最大
値情報BMの数は少ないことから、最大値情報BMを用
いることで、最大絶対値EBmaxをそのまま用いる場合
よりも信号量を少なくできる。
【0029】比較回路227には、定数発生回路229
が接続される。定数発生回路229では、レベル差信号
EAの分布を判別するための判別基準値RFAを生成し
て比較回路227に供給する。比較回路227では、レ
ベル差信号EAと判別基準値RFAを比較して、比較結
果信号CPAをカウンタ231に供給する。カウンタ2
31では、比較結果信号CPAに基づき、レベル差信号
EAが判別基準値RFAで設定された範囲内と判別され
た画素数をカウントして、カウント値CNAを加算回路
233と除算回路234に供給する。
【0030】比較回路228にも比較回路227と同様
に定数発生回路230が接続されており、この定数発生
回路230では、定数発生回路229で生成された判別
基準値RFAで示される範囲よりも広い範囲であると共
に、この判別基準値RFAで示される範囲を除いた範囲
を示す判別基準値RFpを生成して比較回路228に供
給する。比較回路228では、レベル差信号EAと判別
基準値RFpを比較して、比較結果信号CPpをカウン
タ232に供給する。カウンタ232では、比較結果信
号CPpから、レベル差信号EAが判別基準値RFpで
設定された範囲内と判別された画素数をカウントして、
カウント値CNpを加算回路233に供給する。
【0031】加算回路233では、カウンタ231から
のカウント値CNAとカウンタ232からのカウント値
CNpを加算して、カウント値CNBを除算回路235
に供給する。すなわち、カウント値CNBは、判別基準
値RFAと判別基準値RFpで設定された範囲内と判別
された画素数を示すものとなる。
【0032】除算回路234では、カウンタ231から
のカウント値CNAをブロック内の画素数で除算するこ
とにより、レベル差信号EAが判別基準値RFAの範囲
内であると判別された画素数の割合を算出する。この除
算回路234で得られた除算値VAは符号化モード設定
回路236に供給される。
【0033】除算回路235では、加算回路233から
のカウント値CNBをブロック内の画素数で除算するこ
とにより、レベル差信号EAが判別基準値RFAと判別
基準値RFpの範囲内であると判別された画素数の割合
を算出する。この除算回路235で得られた除算値VB
は符号化モード設定回路236に供給される。
【0034】符号化モード設定回路236では、除算回
路234からの除算値VAと除算回路235からの除算
値VBに基づき符号化モードを設定する。この符号化モ
ードの設定では、判別基準値RFAや判別基準値RFp
によって設定された範囲内のレベル差信号EAに置き換
えて用いる短いビット数の置換信号、および判別基準値
RFAや判別基準値RFpによって設定された範囲に含
まれないレベル差信号EAに基づいて生成する量子化信
号のビット数に関する組み合わせを選択する。この符号
化モード設定回路236で設定した符号化モードを示す
モード信号MDは、符号化処理部25に供給する。
【0035】このように、符号化モード判別部22で
は、画像信号DViとブロック判別信号BLに基づき、
ブロック単位での初期値FVや最大値情報BMおよびモ
ード信号MDの生成が行われて、これらの信号が符号化
処理部25に供給される。
【0036】図5は符号化処理部25の構成を示してい
る。ブロック化処理部21から供給された画像信号DV
jは、1画素遅延回路251と減算回路252に供給さ
れる。1画素遅延回路251では、画像信号DVjを1
画素分遅延させて1画素遅延信号DVjdを生成して減算
回路252に供給する。また、1画素遅延回路251で
は、1画素遅延回路221と同様にブロック判別信号B
Lに基づき各ブロックの最初で出力をリセットすること
で、前ブロックの最終画素の信号が次のブロックにおけ
る最初の画素タイミングで出力されてしまうことを防止
する。
【0037】減算回路252では、画像信号DVjから
1画素遅延信号DVjdを減算することで、画素間の信号
レベル差を示すレベル差信号ECを生成して、減算回路
253に供給する。
【0038】減算回路253には、後述する1画素遅延
回路260から誤差信号EEdが供給されており、レベ
ル差信号ECから誤差信号EEdを減算してレベル差信
号EDを生成し、レベル判別回路254と減算回路25
9に供給する。
【0039】レベル判別回路254には、符号化モード
判別部22からモード信号MDが供給されており、レベ
ル差信号EDの信号レベルが、モード信号MDで示され
た符号化モードでの置換範囲内であるときには、レベル
差信号EDを置換処理回路255に供給する。また、レ
ベル差信号EDの信号レベルが、置換範囲内でないとき
には、レベル差信号EDを非線形量子化回路256に供
給する。
【0040】置換処理回路255には、符号化モード判
別部22からモード信号MDが供給されており、レベル
判別回路254から供給されたレベル差信号EDを、モ
ード信号MDで示された符号化モードに応じて短いビッ
ト数の置換信号に置き換えて、符号化信号DEaとして
代表値決定回路258と信号フォーマット化回路261
に供給する。
【0041】非線形量子化回路256には、係数設定回
路257が接続されており、この係数設定回路257で
は、符号化モード判別部22からのモード信号MDと最
大値情報BMに基づき、非線形量子化を行うための演算
に用いる係数αを設定する。この設定された係数αは、
非線形量子化回路256と代表値決定回路258に供給
される。
【0042】非線形量子化回路256では、係数設定回
路257からの係数αを用いて、レベル差信号EDの非
線形量子化を行い量子化信号を生成する。また、量子化
信号は、モード信号MDで示された符号化モードに応じ
た可変長の信号とする。さらに得られた可変長の量子化
信号に対して、モード信号MDで示された符号化モード
に応じたオフセット処理を行うと共に、量子化信号であ
ることを判別可能とする識別データを付加して、この信
号を符号化信号DEbとして代表値決定回路258と信
号フォーマット化回路261に供給する。
【0043】代表値決定回路258では、符号化信号D
Eaあるいは符号化信号DEbに基づいた代表値PDを
決定する。ここで、置換処理回路255から符号化信号
DEaが供給されたときには、予め設定されている複数
の代表値から、供給された符号化信号DEaと対応する
代表値を選択して減算回路259に供給する。また、非
線形量子化回路256から符号化信号DEbが供給され
たときには、この符号化信号DEbと符号化モード判別
部22からのモード信号MDおよび非線形量子化回路2
56での量子化信号の生成式を利用した逆量子化を行
い、代表値決定回路258で代表値を決定して減算回路
259に供給する。
【0044】減算回路259には、減算回路253から
レベル差信号EDが供給されており、代表値PDからレ
ベル差信号EDを減算することで、符号化および復号化
処理によって生じた誤差を示す誤差信号EEを生成して
1画素遅延回路260に供給する。1画素遅延回路26
0では誤差信号EEを1画素遅延させて誤差信号EEd
として減算回路253に供給する。このため、次の画素
に対して符号化および復号化処理での誤差がなくなるよ
うにレベル差信号EDの信号レベルが補正される。
【0045】信号フォーマット化回路261には、符号
化モード判別部22からモード信号MDと最大値情報B
Mと初期値FVが供給されており、このモード信号MD
と最大値情報BMと初期値FVおよび置換処理回路25
5や非線形量子化回路256からの符号化信号DEa,
DEbをブロック単位でまとめて所定のフォーマットの
信号とする。この信号フォーマット化回路261で得ら
れた信号は画像圧縮信号DWiとして画像メモリ11に
書き込まれる。例えば、モード信号MDと最大値情報B
Mをヘッダ情報とすると共に、初期値FVと符号化信号
DEa,DEbを符号化情報として、ヘッダ情報とヘッ
ダ情報に対応する符号化情報からブロック単位で完結し
た画像圧縮信号DWiを生成して画像メモリ11に書き
込む。
【0046】次に、画像メモリ11に書き込まれている
1フィールド前の画像圧縮信号DWi-fを読み出して、
画像信号DVi-fを得る復号化器30の構成を図6に示
す。画像メモリ11から読み出した画像圧縮信号DWi-
fは、復号化器30の信号分離部31に供給される。信
号分離部31では、読み出した画像圧縮信号DWi-fか
ら各ブロックのヘッダ情報を分離してヘッダ情報処理部
32に供給する。また画像圧縮信号DWi-fから初期値
FVを分離して初期値保持部33に供給する。さらに符
号化信号DEa,DEbは出力用代表値決定部34に供
給する。
【0047】ヘッダ情報処理部32では、上述の係数設
定回路257と同様にして、ヘッダ情報であるモード信
号MDと最大値情報BMから係数αを算出して出力用代
表値決定部34に供給する。また、出力用代表値決定部
34には、モード信号MDも供給する。
【0048】初期値保持部33では、供給された初期値
FVを保持する。また、この保持した初期値FVを各ブ
ロックの最初の画素タイミングで画像信号出力部35の
加算回路351に供給すると共に、各ブロックの2画素
目以降のタイミングでは、初期値FVの供給を終了す
る。
【0049】出力用代表値決定部34では、ヘッダ情報
処理部32から供給された係数αとモード信号MD、お
よび信号分離部31から供給された符号化信号DEa,
DEbを用いて代表値決定回路258と同様な処理を行
い代表値PDを決定する。出力用代表値決定部34で決
定した代表値PDは、各ブロックの2画素目からの画素
タイミングで順次画像信号出力部35の加算回路351
に供給される。
【0050】加算回路351には、1画素遅延回路35
2とリミッタ353が接続されており、1画素遅延回路
352からは、加算回路351からの加算信号DVmが
1画素遅延されて遅延加算信号DVm-dとして供給され
る。
【0051】この加算回路351では、初期値保持部3
3から供給された初期値FVや出力用代表値決定部34
からの代表値PD、および1画素遅延回路352からの
遅延加算信号DVm-dが加算されて、得られた信号が加
算信号DVmとして、1画素遅延回路352とリミッタ
353に供給される。
【0052】ここで、各ブロックの最初の画素タイミン
グでは、初期値保持部33から初期値FVが、加算信号
DVmとして加算回路351から1画素遅延回路352
とリミッタ353に供給される。次の画素のタイミング
では、初期値FVに代表値PDが加算されて2画素目の
信号が生成されると共に、この2画素目の信号が加算信
号DVmとして1画素遅延回路352とリミッタ353
に供給される。3画素目のタイミングでは、2画素目の
信号に代表値PDが加算されて3画素目の信号が生成さ
れると共に、この3画素目の信号が加算信号DVmとし
て1画素遅延回路352とリミッタ353に供給され
る。以下同様な処理が1ブロック分の画像圧縮信号DW
i-fに対して行われて、リミッタ353には各画素の信
号が供給される。
【0053】リミッタ353では、加算信号DVmの信
号レベルを判別して、信号レベルが所定の信号レベルよ
りも大きいときには、この加算信号DVmの信号レベル
を制限することで、入力された画像信号DViとダイナ
ミックレンジが等しくなるように加算信号DVmの信号
レベルを制御して、画像信号DVi-fとしてIP変換器
12に供給する。
【0054】次に、符号化器20と復号化器30の動作
について詳細に説明する。自然画の画像信号を用いて隣
接する画素間における信号レベルの差分値を求めたと
き、この差分値の分布は、一般的に図7に示すような分
布となる。すなわち、差分値の小さい画素が多く、差分
値の大きい画素が少ない。このため、符号化器20で
は、多く分布している信号すなわち差分値の小さい信号
は、少ないビット数の置換信号に置き換えて符号化信号
とすることで、大幅な信号量の削減をはかることができ
る。例えば、範囲Aの差分値となる8ビットの信号を2
ビットの信号で置き換えるものとしたり、範囲Bの差分
値となる8ビットの信号を3ビットの信号で置き換える
ものとすれば、範囲Aや範囲Bに含まれる信号が多くな
るに伴い、信号量を大幅に削減できる。また、範囲Aや
範囲Bに含まれない差分値となる信号に対しては、非線
形量子化を行うことで信号量を削減する。
【0055】ここで、画像信号DViが例えば上述のよ
うに4:2:2フォーマットで1ライン当たり1920
画素の信号であるとき、ブロック化処理部21では、輝
度信号を64画素単位、赤色差信号と青色差信号をそれ
ぞれ32画素単位でブロック化して、各ブロックを判別
可能とするブロック判別信号BLを符号化モード判定部
22と符号化処理部25に供給する。
【0056】図4に示す符号化モード判別部22では、
図8Aに示す画像信号DViと1画素遅延回路221で
遅延された図8Bに示す1画素遅延信号DVidとの差分
値を、ブロック判別信号BLに基づきブロック単位で算
出して図8Cに示すようなレベル差信号EAを算出す
る。なお「Qa1」や「QDa1」等は信号レベルを示して
いる。
【0057】レベル差信号EAの各ブロックにおける最
初の画素の信号は、各ブロックの初期値を示す信号であ
り、この最初の画素の信号を初期値FVとして初期値保
持回路223に保持させる。例えばaブロックの信号の
符号化では「Qa1」、bブロックの信号を符号化では
「Qb1」が初期値FVとして保持される。
【0058】また、レベル差信号EAにおいて、各ブロ
ックにおける最初の画素の信号を除く他の信号「QDa
1」「QDa2」・・・の絶対値EBを絶対値回路224
で算出したのち、最大値判別回路225によってブロッ
ク毎に最大絶対値EBmaxを判別する。さらに、最大値
情報決定回路226によって、最大絶対値EBmaxに応
じた最大値情報BMを選択する。ここで、画像信号DV
iが8ビットの信号であるとすると、最大絶対値EBmax
の範囲は「0〜255」となり、最大絶対値EBmaxも
8ビットの信号となる。このため、最大絶対値EBmax
のとり得る範囲を複数の領域に区分して、あるいは最大
絶対値EBmaxのとり得る範囲に複数の領域を設定し
て、各領域に所定値を割り当てる。さらに、最大絶対値
EBmaxがいずれの領域に含まれるかを判別して、最大
絶対値EBmaxが含まれた領域に割り当てられている所
定値を最大値情報BMとする。例えば、最大絶対値EB
maxのとり得る範囲「0〜255」を16の領域に区分
したときには、最大値情報BMは16種類の所定値のい
ずれかであることから、4ビットで最大値情報BMを示
すことができる。また所定値を各領域内での最大絶対値
とすれば、最大値情報BMが最大絶対値EBmaxよりも
小さくなってしまうことがない。
【0059】定数発生回路229では、例えば「−4〜
4」の範囲内の差分値を示すレベル差信号を2ビットの
信号で置き換えるものとした場合、判別基準RFAとし
て「−4」と「4」を比較回路227に供給する。この
ため、カウンタ231から出力されるカウント値CNA
は、2ビットの信号への置換対象範囲である「−4〜
4」の範囲の画素数を示すものとなる。
【0060】定数発生回路230では、例えば3ビット
の信号で置き換える範囲を設定するため、判別基準RF
pとして「−5」と「−12」および「5」と「12」
を比較回路228に供給する。このため、カウンタ23
2から出力されるカウント値CNpは、レベル差信号E
Aが「−12〜−5」「5〜12」の範囲である画素数
を示すものとなる。また、カウント値CNAとカウント
値CNpを加算して得られるカウント値CNBは、3ビ
ットの信号への置換対象範囲である「−12〜12」の
範囲である画素数を示すものとなる。
【0061】なお、「−12〜12」の範囲の画素数を
カウントする際に、カウント値CNAの算出によって
「−4〜4」の範囲のカウントが行われているため、比
較回路228とカウンタ232によって、「−12〜−
5」「5〜12」の範囲である画素数をカウントするも
のとしたが、「−12〜12」の範囲の画素数をカウン
トしてカウント値CNBを得るものとしてもよいことは
勿論である。
【0062】このようにして得たカウント値CNAを用
いて、1つのブロック内に於ける「−4〜4」の範囲で
ある画素数の割合を示す除算値VAを除算回路234で
求めて符号化モード設定回路236に供給する。また、
カウント値CNBを用いて、1つのブロック内に於ける
「−12〜12」の範囲である画素数の割合を示す除算
値VBを除算回路235で求めて符号化モード設定回路
236に供給する。
【0063】符号化モード設定回路236では、符号化
モードの設定、すなわちレベル差信号EAにおいて、発
生頻度の高いレベル差の信号を2ビットあるいは3ビッ
トのいずれの信号に置き換えるか、また発生頻度の高く
ないレベル差の信号を何ビットの量子化信号とするか
を、除算値VA,VBに基づいて判別する。
【0064】ここで、例えば除算値VAが「0.71」
で除算値VBが「0.82」となったとき、図9に示す
割合の分類から符号化モード「M2」と「M7」が選択
される。また、置換対象範囲内とならない信号を非線形
量子化したときの量子化信号に対する割当ビット数は、
符号化モード「M2」のとき「5ビット」であり、符号
化モード「M7」では「6ビット」である。この割当ビ
ット数は、ビット数が大きいときに表現できる範囲も広
くなることから、符号化/復号化処理を行っても良好な
画質の画像を得るためには割当ビット数が大きいほうが
望ましい。このため割当ビット数の大きい符号化モード
「M7」に設定して、この符号化モード「M7」を示す
モード信号MDを生成して出力する。
【0065】ところで、図9に示す割合は、信号のビッ
ト数、圧縮率、信号が置換対象範囲内であるときに置き
換える置換信号のビット数、信号が置換対象範囲外であ
るときの割当ビット数に基づいて算出される。例えば、
1画素当たり8ビットの信号を、信号量が1/2となる
ように圧縮するためには、8ビットの信号を4ビットで
示すものとすれば良い。ここで、置換信号を3ビットと
すると、4ビットに対して1ビットの余裕が生ずるの
で、信号レベルが置換対象範囲内である画素が多くなる
に伴い、信号量は1/2よりも少なくなる。一方、割当
ビット数を7ビットとすると、後述するように、この割
当ビット数の量子化信号に対して置換対象範囲内に含ま
れないことを示す3ビットのデータを付加して符号化信
号が生成されることから、置換対象範囲外の画素が1画
素増える毎に6ビット分だけ信号量が増える。このた
め、ヘッダ情報等の信号量を考慮しないものとすれば、
置換対象範囲内の信号が生じたことによる信号量の減少
分が置換対象範囲外の信号が生じたことによる信号量の
増加分と等しいか多くなるようにすることで、信号量を
1/2以下に圧縮できることとなる。すなわち、このと
きの置換対象範囲内となる画素の割合を「K」とする
と、式(1)が成り立つように「K」を設定すれば信号
量を1/2以下にできる。 1×K≧(1−K)×6・・・(1)
【0066】この式(1)から「K」を求めるとK≧
0.857を得ることができ、符号化モード「M0」の
割合が「0.857≦VB」となる。また、割当ビット
数を6ビットとするとK≧0.833となり、符号化モ
ード「M1」の割合が決定する。
【0067】同様に、置換信号を2ビットとすると、置
換対象範囲内の画素が1画素増える毎に2ビット分だけ
信号量が減少する。一方、割当ビット数を7ビットとす
ると、後述するように、この割当ビット数の信号に対し
て置換対象範囲内に含まれないことを示す2ビットのデ
ータを付加して符号化信号が生成されることから、置換
対象範囲外の画素が1画素増える毎に5ビット分だけ信
号量が増える。このときの置換対象範囲内となる画素の
割合「K」は、K≧0.714となり、この「K」が符
号化モード「M6」で示す割合となる。以下同様にし
て、図9に示す割合を決定できる。また、信号のビット
数、圧縮率、置換信号のビット数、量子化信号の割当ビ
ット数が異なる場合でも、上述のようにして符号化モー
ドを設定するための割合を決定できる。
【0068】図5に示す符号化処理部25では、符号化
モード判別部22によってブロック単位で判別された符
号化モードで、画素間のレベル差信号に対する符号化処
理を行う。レベル判別回路254では、モード信号MD
によって示された符号化モードが「M0〜M5」である
場合、減算回路253から供給されたレベル差信号ED
が「−12〜12」の範囲内であるときには、レベル差
信号EDを置換処理回路255に供給する。また、「−
12〜12」の範囲内でないときには、非線形量子化回
路256に供給する。また、モード信号MDによって示
された符号化モードが「M6〜M11」である場合、減
算回路253から供給されたレベル差信号EDが「−4
〜4」の範囲内であるときには、レベル差信号EDを置
換処理回路255に供給すると共に、「−4〜4」の範
囲内でないときには、非線形量子化回路256に供給す
る。
【0069】置換処理回路255では、モード信号MD
によって示された符号化モードが「M0〜M5」である
とき、レベル差信号EDを図10に基づき3ビットの信
号に置き換えて、符号化信号DEaとする。また、モー
ド信号MDによって示された符号化モードが「M6〜M
11」であるとき、レベル差信号EDを図11に基づき
2ビットの信号に置き換えて符号化信号DEaとする。
【0070】例えば符号化モード設定回路236によっ
て符号化モード「M0」に設定された場合、レベル差信
号EDが置換対象範囲内「−12〜12」であるときに
は、図10に示すようにレベル差信号EDのレベルに応
じてレベル差信号EDを3ビットの置換信号に置き換え
て、この置換信号を符号化信号DEaとする。また、符
号化モード「M7」に設定された場合、レベル差信号E
Dが置換対象範囲内「−4〜4」であるときには、図1
1に示すようにレベル差信号EDのレベルに応じてレベ
ル差信号EDを2ビットの置換信号に置き換えて、この
置換信号を符号化信号DEaとする。
【0071】係数設定回路257では、符号化モード判
別部22からの最大値情報BMとモード信号MDによっ
て、非線形量子化を行う際の係数αを決定する。ここ
で、レベル差信号EDが2ビットあるいは3ビットの置
換信号に置き換えられる置換対象範囲内でないときに
は、図12に示すような無理関数(Y=α√X:Xは差
分値,Yは量子化信号,αは係数)を用いた非線形量子
化を非線形量子化回路256で行うために係数αを決定
する。この係数αの決定では、非線形量子化の対象とな
るレベル差信号EDの最低レベルから最大値情報BMで
示されたレベルまでを、モード信号MDで示された符号
化モードで示されている割当ビット数の量子化信号に変
換するため、係数αを設定して非線形量子化回路256
と代表値決定回路258に供給する。
【0072】非線形量子化回路256では、係数αを用
いてレベル差信号EDから量子化信号を生成する。ここ
で、符号化モードが「M0〜M5」であるときには、上
述したように置換対象範囲内が3ビットの置換信号に置
き換えられる。このため、図12に示す関数を図13A
に示すように、3ビットの信号への置き換えに応じてオ
フセットさせて、置換対象範囲外(0〜12以外)のレ
ベル差信号EDに基づき割当ビット数の量子化信号を生
成する。さらに、量子化信号であって3ビットの置換信
号でないことを示す3ビットの信号「111」を量子化
信号に付加して、符号化信号DEbとする。
【0073】例えば、符号化モード「M2」に設定され
た場合、図13Aに示すように、レベル差信号EDが置
換対象範囲内「−12〜12」に含まれないとき、レベ
ル差信号EDの非線形量子化を行い、レベル差信号ED
を割当ビット数で示された5ビットの量子化信号に変換
する。さらに、量子化信号であることを判別可能とする
ため3ビットのデータ「111」を付加して8ビットの
符号化信号DEbとする。また、レベル差信号EDは負
の値となる場合もあることから、割当ビット数の最初は
符号を示すものとなり、最大値情報BMに等しいときの
量子化信号は「01111」となる。
【0074】符号化モードが「M6〜M11」であると
きには、置換対象範囲内が2ビットの符号化信号に置き
換えられる。このため、図12に示す関数を図13Bに
示すように、2ビットの信号への置き換えに応じてオフ
セットさせて、置換対象範囲外(0〜4以外)のレベル
差信号EDに基づき割当ビット数の量子化信号を生成す
る。さらに、2ビットの置換信号でないことを示す2ビ
ットの信号「11」を量子化信号に付加して、符号化信
号DEbとする。
【0075】例えば、符号化モード「M7」に設定され
た場合、図13Bに示すように、レベル差信号EDが置
換範囲内「−4〜4」に含まれないとき、レベル差信号
EDの非線形量子化を行い、レベル差信号EDを割当ビ
ット数で示された6ビットの量子化信号に変換する。さ
らに、量子化信号であることを判別可能とするため2ビ
ットのデータ「11」を付加して8ビットの符号化信号
DEbとする。
【0076】このように、置換対象範囲内の信号が多く
なると、2ビットあるいは3ビットで示される符号化信
号が多くなるので信号量を削減できる。また、置換対象
範囲内の信号が多いときには、この置換対象範囲に含ま
れない信号に対して割り当てるビット数を多くしてもデ
ータ数が少ないことから信号量が大きくならない。さら
に、ビット数を多く割り当てることで、符号化/復号化
処理による画質の劣化を少なくできる。
【0077】信号フォーマット化回路261では、図1
4に示すように、符号化モード判別部22から供給され
たモード信号MDと最大値情報BMをヘッダ情報とし、
その後初期値FVに続けて符号化信号DEをもうけて、
1つのブロックに対する画像圧縮信号DWiを生成す
る。また、ヘッダ情報には、係数αあるいは非線形量子
化に用いた演算式を示す情報等を含むものとすれば、復
号化器30での処理を容易とすることができる。
【0078】図15に示すフローチャートは、代表値決
定回路258での代表値決定動作を示している。ステッ
プST1では、置換処理回路255や非線形量子化回路
256から供給された符号化信号DEを読み込みステッ
プST2に進む。
【0079】ステップST2では、モード信号MDで示
された符号化モードが「M0〜M5」であるか否かを判
別する。ここで符号化モードが「M0〜M5」のいずれ
かであるときにはステップST3に進む。また、符号化
モードが「M0〜M5」のいずれでもないときにはステ
ップST8に進む。
【0080】ステップST3では符号化信号DEの先頭
3ビットが「111」であるか否かを判別する。ここ
で、先頭3ビットが「111」でないときには、符号化
信号DEが置換信号であることからステップST4に進
み、「111」であるときには符号化信号DEが量子化
信号であることからステップST5に進む。
【0081】ステップST4では、先頭3ビットの信号
に応じて代表値PDを設定してステップST13に進
む。この代表値PDの設定では、先頭3ビットの信号と
対応する図10のレベル範囲からレベル差の最小値を代
表値として用いる。例えば、先頭3ビットの信号が「0
11」であるときには、レベルの範囲が「9〜12」で
あることからレベル「9」を代表値PDとする。また、
符号化信号が「101」であるときには、レベル「−
5」を代表値PDとする。
【0082】ステップST5では、モード信号MDで示
された符号化モードに基づき、割当ビット数を判別し
て、符号化信号DEから割当ビット数分の量子化信号D
Yを判別する。例えば、モード信号MDによって符号化
モードが「M2」であることが示されている場合には、
割当ビット数が5ビットであることから先頭の3ビット
「111」に続く5ビット分の信号が量子化信号DYと
なる。
【0083】ステップST6では、量子化信号DYと係
数設定回路257からの係数αを用いて、非線形量子化
とは逆の演算処理である逆量子化、すなわち式(2)に
示す演算処理を行って差分演算値DXを求めてステップ
ST7に進む。なお、式(2)では、量子化信号DYが
負の値を示す場合であっても、差分演算値DXは正の値
となってしまうことから、量子化信号DYが負の値を示
す場合には、差分演算値DXも負の値とする。 DX=(DY)2/α2 ・・・(2)
【0084】さらに、式(2)で求められる差分演算値
DXが整数でない場合、量子化信号DYが正の値である
ときには、小数点以下を切り捨てて差分演算値DXとす
る。また、量子化信号DYが負の値であるときには、小
数点以下を切り上げて差分演算値DXとする。
【0085】ステップST7では、差分演算値DXにオ
フセット量、すなわち先頭3ビットが「111」である
ときには、図13Aで示すようにレベル差が「12」だ
けオフセットされていることから、差分演算値Xにオフ
セット量「12」を加算して代表値PDを生成してステ
ップST13に進む。なお、量子化信号DYが負の値で
あるときのオフセット量は「−12」である。
【0086】ステップST2からステップST8に進む
と、ステップST8では、符号化信号DEの先頭2ビッ
トが「11」であるか否かを判別する。ここで、先頭2
ビットが「11」でないときには、符号化信号DEが置
換信号であることからステップST9に進み、「11」
であるときには符号化信号DEが「置換信号でないこ
と」あるいは「量子化信号であること」からステップS
T10に進む。
【0087】ステップST9では、先頭2ビットの信号
に応じて代表値PDを設定してステップST13に進
む。この代表値PDの設定では、ステップST4と同様
に範囲内の最小値を代表値として用いる。例えば、符号
化信号DEが「01」であるときには、図11に示すレ
ベル「1」を代表値PDとし、符号化信号DEが「1
0」であるときには、レベル「−1」を代表値PDとす
る。
【0088】ステップST10では、モード信号MDで
示された符号化モードに基づき、割当ビット数を判別し
て、符号化信号DEから割当ビット数分の量子化信号D
Yを判別する。例えば、モード信号MDによって符号化
モードが「M9」であることが示されている場合には、
先頭の2ビット「11」に続く4ビット分の信号が量子
化信号DYとなる。
【0089】ステップST11では、量子化信号DYと
係数設定回路257からの係数αを用いて、非線形量子
化とは逆の演算処理をステップST6と同様にして行い
差分演算値DXを求めてステップST12に進む。
【0090】ステップST12では、差分演算値DXに
オフセット量、すなわち先頭2ビットが「11」である
ときには、図13Bに示すように差分値が「4」だけオ
フセットされていることから、差分演算値DXにオフセ
ット量「4」(量子化信号DYが負の値ときには「−
4」)を加算して代表値PDを生成してステップST1
3に進む。ステップST13では生成された代表値PD
の出力を行う。すなわち代表値PDを減算回路259に
供給する。
【0091】このようにして、代表値決定回路258か
ら出力された代表値PDは、レベル差信号EDを符号化
したのち再度復号化した信号であり、レベル差信号ED
に符号化/復号化処理による誤差が重畳された信号であ
る。このため、減算回路259で代表値PDとレベル差
信号EDとの差を求めることで、符号化/復号化処理に
よる誤差を示す誤差信号EEを生成できる。この誤差信
号EEを、1画素遅延回路260を介して誤差信号EE
dとして減算回路253に供給して、レベル差信号EC
から減算することにより、符号化/復号化処理による誤
差を補正するようにレベル差信号EDが生成されるの
で、符号化器20からデータ量が少なく符号化/復号化
による誤差を少なくした符号化信号を出力できる。
【0092】復号化器30では、図14に示すフォーマ
ットの画像圧縮信号DWiからヘッダ情報を信号分離部
31で取り出してヘッダ情報処理部32に供給して、係
数設定回路257と同様な処理を行い係数αを算出し
て、この係数αをモード信号MDと共に出力用代表値決
定部34に供給する。出力用代表値決定部34では代表
値決定回路258と同様の処理を行う。ここで、符号化
器20では、符号化復号化処理による誤差が少なくなる
ように符号化信号DEが生成されていることから、誤差
の少ない代表値PDが画像信号出力部35の加算回路3
51に供給される。このため、初期値保持部33に保持
されている初期値FVに代表値PDを加算して次の画素
の信号を正しく生成できると共に、この生成された画素
に次の代表値PDを加算することで、さらに次の画素の
信号を生成できる。以下同様な処理をブロック単位で行
うことで、画質の良好な画像信号を生成できる。
【0093】このように、上述の実施の形態によれば、
画素間のレベル差の分布に応じて符号化モードが設定さ
れて、分布の多い範囲のレベル差信号に対しては、ビッ
ト数の少ない置換信号に置き換えて符号化信号とするこ
とで信号量を少なくできる。また、分布の少ない範囲の
レベル差信号に対しては、多くのビット数を割り当てて
量子化を行い可変長の符号化信号を生成するので、例え
ば図16に示すように、入力データの量子化では予め定
められたビット数の量子化データを用いると共に、逆量
子化ではこの量子化データに応じた逆量子化データを用
いる従来の予測符号化(DPCM)に比べて、信号量が
少ないと共に画質の劣化を押さえることができる。ま
た、量子化を行う際には、レベル差信号の最大値に応じ
た量子化を行うことができることから、画像信号の信号
レベルの変化が大きいときあるいは小さいときのいずれ
でも、それぞれに応じた量子化が行われるので、色ぼけ
や横線にじみ等の発生を抑えることができる。さらに、
1ラインの画像信号で符号化処理を行うことから、フィ
ールドメモリ等を設けて他のラインの信号を用いて符号
化処理を行う場合に比べて、符号化処理を簡単な構成で
速やかに行うことができる。また、1ラインの画像信号
をブロック化してブロック単位で符号化処理を行うこと
から、画像の変化が画面上で局所的に異なるものとなっ
ても、ブロック単位で適応的に符号化処理を行うことが
できる。
【0094】なお、上述の実施の形態では、画像メモリ
11を用いてIP変換処理を行う場合について説明した
が、上述の画像信号処理によれば、画像信号のデータ量
を少なくできるので、画像メモリへの画像信号の書き込
みや読み出しを行う機器だけでなく画像信号を伝送する
機器等にも適用できることは勿論である。
【0095】
【発明の効果】この発明によれば、1ラインの画像信号
における画素間のレベル差分布に基づいて符号化モード
が設定されて、設定された符号化モードに応じて1ライ
ンの画像信号の符号化処理により画像圧縮信号が生成さ
れる。このため、効率よく画像信号の符号化や復号化を
行うことができる。
【0096】また、1ラインの画像信号が複数のブロッ
クに区分されて、ブロック内の画素間のレベル差分布に
基づいて符号化モードがブロック毎に設定されるので、
画像の変化が画面上で局所的に異なるものとなっても、
ブロック単位で適応的に符号化処理を行うことができる
と共に、画質の劣化も少なくできる。
【0097】また、符号化処理では、画素間の信号レベ
ル差を示すレベル差信号が符号化処理されるので、各画
素の信号レベルを精度良くかつ効率よく符号化できる。
また、符号化処理では、レベル差信号が設定された符号
化モードに応じた範囲内であるか否かを判別して、範囲
内であるときにはレベル差信号を、このレベル差信号よ
りも信号量の少ない信号に置き換えることで符号化信号
が生成されると共に、範囲内でないときにはレベル差信
号の量子化を行って符号化信号を生成し、この符号化信
号を用いて画像圧縮信号が生成される。また、量子化の
特性がレベル差信号の最大値に応じて変化するので、レ
ベル差信号に応じた符号化信号を生成できると共に、量
子化では設定された符号化モードに応じた可変長の符号
化信号が生成される。このため、符号化信号の信号量を
更に少なくできると共に、画質の劣化を更に少なくでき
る。
【0098】また、画像圧縮信号は、符号化モードを示
す情報と画素間のレベル差を示す信号の最大値に基づく
最大値情報と符号化を行う画像信号における最初の画素
の信号と符号化処理によって得られた符号化信号とを有
するものであり、画像圧縮信号を復号化処理の際には、
符号化モードを示す情報や最大値情報および最初の画素
の信号を用いて符号化信号の復号化を行うことで、正し
く画像信号を生成できる。
【0099】さらに、符号化処理して得られた符号化信
号の復号化処理が行われて、復号化処理によって得られ
た代表値と符号化処理した信号との誤差を検出して、検
出された誤差に応じて次に符号化処理する信号が補正さ
れるので、符号化および復号化処理によって生ずる誤差
を少なくして、正しい画像信号を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像信号変換システムの構成を示す図である。
【図2】符号化器の構成を示す図である。
【図3】ブロック化処理部の構成を示す図である。
【図4】符号化モード判別部の構成を示す図である。
【図5】符号化処理部の構成を示す図である。
【図6】復号化器の構成を示す図である。
【図7】差分値の分布を示す図である。
【図8】ブロック化処理を説明するための図である。
【図9】符号化モードの分類を示す図である。
【図10】符号化モードがM0〜M5のときの置換信号
を示す図である。
【図11】符号化モードがM6〜M11のときの置換信
号を示す図である。
【図12】非線形量子化のための関数を示す図である。
【図13】非線形量子化回路の動作を説明するための図
である。
【図14】画像圧縮信号のフォーマットを示す図であ
る。
【図15】代表値決定回路の動作を示すフローチャート
である。
【図16】従来の量子化と逆量子化の動作を示す図であ
る。
【図17】従来の画像信号変換システムの構成を示す図
である。
【符号の説明】
10,100・・・画像信号変換システム、11,10
1・・・画像メモリ、12,102・・・IP変換器、
15・・・画像信号処理装置、20・・・符号化器、2
1・・・ブロック化処理部、22・・・符号化モード判
別部、25・・・符号化処理部、30・・・復号化器、
31・・・信号分離部、32・・・ヘッダ情報処理部、
33・・・初期値保持部、34・・・出力用代表値決定
部、35・・・画像信号出力部、211・・・画素数カ
ウント回路、212・・・ブロック遅延回路、221,
251,260,352・・・1画素遅延回路、22
2,252,253,259・・・減算回路、223・
・・初期値保持回路、224・・・絶対値回路、225
・・・最大値判別回路、226・・・最大値情報決定回
路、227,228・・・比較回路、229,230・
・・定数発生回路、231,232・・・カウンタ、2
33,351・・・加算回路、234,225・・・除
算回路、236・・・符号化モード設定回路、254・
・・レベル判別回路、255・・・置換処理回路、25
6・・・非線形量子化回路、257・・・係数設定回
路、258・・・代表値決定回路、261・・・信号フ
ォーマット化回路、353・・・リミッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武智 彩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C059 LA07 MA02 MD03 ME01 PP04 TA53 TA54 TA60 TB08 TC02 TC03 TC38 TD02 TD05 TD07 TD11 TD13 UA02 UA05 UA33 UA38

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ラインの画像信号における画素間のレ
    ベル差分布に基づいて符号化モードを設定し、 前記設定された符号化モードに応じて前記1ラインの画
    像信号の符号化処理を行い画像圧縮信号を生成すること
    を特徴とする画像信号処理方法。
  2. 【請求項2】 前記1ラインの画像信号を複数のブロッ
    クに区分し、 前記ブロック内の画素間のレベル差分布に基づいて前記
    符号化モードを前記ブロック毎に設定することを特徴と
    する請求項1記載の画像信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記符号化処理では、画素間の信号レベ
    ル差を示すレベル差信号を符号化処理することを特徴と
    する請求項1記載の画像信号処理方法。
  4. 【請求項4】 前記符号化処理では、前記レベル差信号
    が前記設定された符号化モードに応じた範囲内であるか
    否かを判別して、前記範囲内であるときには、前記レベ
    ル差信号を該レベル差信号よりも信号量の少ない信号に
    置き換えることで符号化信号を生成し、前記範囲内でな
    いときには、前記レベル差信号の量子化を行って符号化
    信号を生成し、該符号化信号を用いて前記画像圧縮信号
    を生成することを特徴とする請求項3記載の画像信号処
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記レベル差信号の最大値に応じて、前
    記量子化の特性を変化させることを特徴とする請求項4
    記載の画像信号処理方法。
  6. 【請求項6】 前記量子化では前記設定された符号化モ
    ードに応じた可変長の符号化信号を生成することを特徴
    とする請求項4記載の画像信号処理方法。
  7. 【請求項7】 前記画像圧縮信号は、前記符号化モード
    を示す情報と、前記画素間のレベル差を示す信号の最大
    値に基づく最大値情報と、符号化を行う画像信号におけ
    る最初の画素の信号と、前記符号化処理によって得られ
    た符号化信号とを有することを特徴とする請求項1記載
    の画像信号処理方法。
  8. 【請求項8】 前記符号化処理して得られた符号化信号
    の復号化処理を行い代表値を決定し、 前記代表値と前記符号化処理した信号との誤差を検出し
    て、検出された誤差に応じて次に符号化処理する信号を
    補正することを特徴とする請求項1記載の画像信号処理
    方法。
  9. 【請求項9】 1ラインの画像信号における画素間のレ
    ベル差分布に基づいて設定した符号化モードを示す情報
    と、画素間の信号レベル差を示すレベル差信号の最大値
    に基づく最大値情報と、符号化を行う画像信号における
    最初の画素の信号と、前記レベル差分布に基づいて設定
    した符号化モードでの符号化処理により得られた符号化
    信号を有する画像圧縮信号を用い、 前記画像圧縮信号から、前記符号化モードを示す情報と
    前記最大値情報を分離して逆量子化の特性を決定し、 前記決定した特性で前記符号化信号の逆量子化を含む処
    理を行うことで画素毎の代表値を順次決定し、 前記画像圧縮信号から分離した前記最初の画素の信号と
    前記代表値を用いて、画像信号を生成することを特徴と
    する画像信号処理方法。
  10. 【請求項10】 1ラインの画像信号における画素間の
    レベル差分布に基づいて符号化モードを設定する符号化
    モード判別手段と、 前記符号化モード判別手段によって設定された符号化モ
    ードに応じて、前記1ラインの画像信号の符号化処理を
    行い画像圧縮信号を生成する符号化処理手段とを有する
    ことを特徴とする画像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 前記1ラインの画像信号を複数のブロ
    ックに区分するブロック設定手段を有し、 前記符号化モード判別手段では、前記ブロック設定手段
    によって設定されたブロック内における画素間のレベル
    差分布に基づいて前記符号化モードを前記ブロック毎に
    設定することを特徴とする請求項10記載の画像信号処
    理装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化処理手段では、画素間の信
    号レベル差を示すレベル差信号を符号化処理することを
    特徴とする請求項10記載の画像信号処理装置。
  13. 【請求項13】 前記符号化処理手段では、前記レベル
    差信号が前記符号化モード判別手段によって設定された
    符号化モードに応じた範囲内であるか否かを判別して、
    前記範囲内であるときには、前記レベル差信号を該レベ
    ル差信号よりも信号量の少ない信号に置き換えることで
    符号化信号を生成し、前記範囲内でないときには前記レ
    ベル差信号の量子化を行って符号化信号を生成し、該符
    号化信号を用いて前記画像圧縮信号を生成する。ことを
    特徴とする請求項12記載の画像信号処理装置。
  14. 【請求項14】 前記符号化モード判別手段では、前記
    レベル差信号の最大値に基づいた最大値情報を決定し、 前記符号化処理手段では、前記符号化モード判別手段で
    決定された最大値情報に応じて前記量子化の特性を変化
    させることを特徴とする請求項13記載の画像信号処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記符号化処理手段では、前記符号化
    モード判別手段で設定された符号化モードに応じて可変
    長の符号化信号を生成することを特徴とする請求項13
    記載の画像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 前記符号化処理手段では、前記符号化
    モードを示す情報と前記画素間のレベル差を示す信号の
    最大値に基づく最大値情報と、符号化を行う画像信号に
    おける最初の画素の信号と、前記符号化処理によって得
    られた符号化信号を用いて前記画像圧縮信号を生成する
    ことを特徴とする請求項10記載の画像信号処理装置。
  17. 【請求項17】 前記符号化処理手段には、符号化処理
    して得られた符号化信号の復号化処理を行って代表値を
    決定する代表値決定手段を設け、 前記代表値決定手段で決定された代表値と前記符号化処
    理した信号との誤差を検出して、検出された誤差に応じ
    て次に符号化処理する信号の補正を行うことを特徴とす
    る請求項10記載の画像信号処理装置。
  18. 【請求項18】 1ラインの画像信号における画素間の
    レベル差分布に基づいて設定した符号化モードを示す情
    報と、画素間の信号レベル差を示すレベル差信号の最大
    値に基づく最大値情報と、符号化を行う画像信号におけ
    る最初の画素の信号と、前記レベル差分布に基づいて設
    定した符号化モードでの符号化処理により得られた符号
    化信号を有する画像圧縮信号を用いる画像信号処理装置
    において、 前記画像圧縮信号から、前記符号化モードを示す情報と
    前記最大値情報と最初の画素の信号と符号化信号を分離
    する信号分離手段と、 前記符号化モードを示す情報と前記最大値情報に基づき
    逆量子化の特性を決定する情報処理手段と、 前記情報処理手段で決定された特性での逆量子化を含む
    処理を行うことで画素毎の代表値を決定する出力用代表
    値決定手段と、 前記画像圧縮信号から分離した前記最初の画素の信号
    と、前記出力用代表値決定手段で決定された代表値を用
    いて、画像信号を生成して出力する画像信号出力手段を
    有することを特徴とする画像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036566A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル信号符号化および復号化装置ならびにその方法
JP5387673B2 (ja) * 2009-03-10 2014-01-15 日本電気株式会社 遅延量割り当て手段、遅延量割り当て方法及び遅延量割り当て手段の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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