JP2003142609A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2003142609A
JP2003142609A JP2001338269A JP2001338269A JP2003142609A JP 2003142609 A JP2003142609 A JP 2003142609A JP 2001338269 A JP2001338269 A JP 2001338269A JP 2001338269 A JP2001338269 A JP 2001338269A JP 2003142609 A JP2003142609 A JP 2003142609A
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conductive film
floating gate
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memory device
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Hironobu Nakao
広宣 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティングゲートの微細化を図り、かつ
層間容量膜の形成を容易にする半導体記憶装置の製造方
法を提供することを課題とする。 【解決手段】 半導体基板上に形成されたソース領域と
ドレイン領域との間の前記半導体基板上にトンネル酸化
膜を介して形成されたフローティングゲートが第1導電
膜と第2導電膜より積層構造に形成され、前記フローテ
ィングゲート上に層間容量膜を介して形成されたコント
ロールゲートとを備えたメモリセルより構成される半導
体記憶装置により、上記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ートおよびコントロールゲートを有し、フローティング
ゲート間に絶縁膜を配置した半導体記憶装置およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フローティングゲートおよび
コントロールゲートを有する半導体記憶装置において、
低電圧化を図るために、カップリング比を増大させる方
法が検討されてきた。 カップリング比=C2/(Cl+C2) Cl:フローティングゲート・半導体基板間の結合容量 C2:フローティングゲート・コントロールゲート間の
結合容量
【0003】例えば、特開平9−102554号公報に
は、STI(Shallow Trench Isolation)66を適用し
た半導体記憶装置の製造方法が記載されている。図6〜
9は、前記の半導体記憶装置の製造方法を説明するため
の概略断面工程図であり、図6〜9の(a)〜(p)お
よび(a’)〜(p’)は、それぞれ直交する断面を示
す。
【0004】図6〜9に基づいて、従来の半導体記憶装
置の製造方法について説明する。まず、半導体基板61
(例えば、P型シリコン半導体基板)の活性領域上に、
公知の技術によりSTI66を形成する。すなわち、P
型シリコン半導体基板61上に、熱酸化法により、第1
絶縁膜として第1のシリコン酸化膜62を形成し、CV
D(化学気相成長)法により、第2絶縁膜としてシリコ
ン窒化膜63を形成し、さらにフォトリソグラフィ技術
によりレジストパターン(パターンニング用レジスト)
64を形成する[図6(a)および(a’)参照]。
【0005】次に、レジストパターン64をマスクとし
て、反応性イオンエッチングによりシリコン窒化膜63
および第1のシリコン酸化膜62を順次エッチングす
る。レジストパターン64を除去した後、シリコン窒化
膜63をマスクとしてP型シリコン半導体基板61を反
応性イオンエッチングにより深くエッチバックする[図
6(b)および(b’)参照]。
【0006】さらに全面に第3絶縁膜として第2のシリ
コン酸化膜65を形成し[図6(c)および(c’)参
照]、シリコン窒化膜63上に堆積されたこの第2のシ
リコン酸化膜65をCMP(化学的機械的研磨)法によ
りシリコン窒化膜63が露出するまで研磨する[図6
(d)および(d’)参照]。これにより第2のシリコ
ン酸化膜65はシリコン窒化膜63と同じ高さに平坦化
される。その後、シリコン窒化膜63および第1のシリ
コン酸化膜62を取り除くことにより、STI66の形
成が完了する[図6(e)および(e’)参照]。
【0007】次に、熱酸化法によりトンネル酸化膜67
を形成し、その上に膜厚が100nm〜200nm程度
で、リンが不純物としてドープされたポリシリコン膜6
8を形成する[図7(f)および(f’)参照]。さら
に、その上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ技
術によりパターニングしてレジストパターン69を形成
する。次に、レジストパターン69をマスクとして用い
て、反応性イオンエッチングによりポリシリコン膜68
をエッチングして、第1導電膜として第1のポリシリコ
ンパターン70を形成する[図7(g)および(g’)
参照]。
【0008】次に、P型シリコン半導体基板61上の全
面に、CVD(化学気相成長)法により膜厚100〜2
00nm程度のシリコン酸化膜71を形成する[図7
(h)および(h’)参照]。第1のポリシリコンパタ
ーン70が露出するまで、反応性イオンエッチングによ
りシリコン酸化膜71をエッチバックして、第1のポリ
シリコンパターン70間のスペースに埋め込み絶縁膜
(第4絶縁膜)72を形成する[図7(i)および
(i’)参照]。この際、第1のポリシリコンパターン
70の側壁が一部露出する程度に埋め込み絶縁膜(第4
絶縁膜)72を形成する。
【0009】次に、ゲートカップリング比を上げるため
に、P型シリコン半導体基板61上の全面に、リンが不
純物としてドープされたポリシリコン膜73を100n
m程度堆積する[図8(j)および(j’)参照]。こ
のポリシリコン膜73を反応性イオンエッチングにより
エッチバックすることにより、フローティングゲートの
突起部となる第2のポリシリコンパターン(第2導電
膜)74を形成する[図8(k)および(k’)参
照]。
【0010】次に、得られたP型シリコン半導体基板6
1上に順次、所定膜厚のシリコン酸化膜を形成し、CV
D法によりシリコン窒化膜を形成し、シリコン酸化膜を
堆積することにより、フローティングゲートとコントロ
ールゲートとの間の誘電膜となるONO膜(層間容量
膜)75を形成する。さらに、その上にリンが不純物と
してドープされたポリシリコン膜(シリサイド膜、第3
導電膜)76を堆積する[図8(l)および(l’)参
照]。
【0011】次に、レジストを塗布し、フォトリソグラ
フィ技術によりパターニングしてレジストパターン77
を形成する。続いて、レジストパターン77をマスクと
して用いて、反応性イオンエッチングにより、ポリシリ
コン膜76、ONO膜75、第1のポリシリコンパター
ン70および第2のポリシリコンパターン74を順次エ
ッチングして、コントロールゲート79およびフローテ
ィングゲート78を形成する[図8(m)および
(m’)参照]。
【0012】次に、レジストパターン77を除去した
後、その上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ技
術によりパターニングしてレジストパターン80を形成
する。続いて、レジストパターン80をマスクとして用
いて、反応性イオンエッチングにより、素子分離のため
の絶縁膜を選択的に取り除く。さらに、コントロールゲ
ート79とレジストパターン80をマスクとして用い
て、例えば、リンイオンおよび砒素イオンを順次注入
し、低濃度不純物拡散層(ソース)81および高濃度不
純物拡散層(ソース)82を形成する[図9(n)およ
び(n’)参照]。
【0013】次に、レジストパターン80を除去した
後、コントロールゲート79をマスクとして用いて、例
えば、砒素をイオン注入し、高濃度不純物拡散層(ドレ
イン)83を形成する[図8(o)および(o’)参
照]。その後、公知の技術により、層間絶縁膜としてシ
リコン酸化膜84、ドレインコンタクト85およびメタ
ル配線86を形成し、半導体記憶装置を完成する[図8
(p)および(p’)参照]。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように容量のカ
ップリング比(ゲートカップリング比)の増大を目的と
する先行技術の例では、図8(j)〜(k)および
(j’)〜(k’)に示したように、憐が不純物として
ドープされたポリシリコン膜73を100nm程度堆積
し、このポリシリコン膜73を反応性イオンエッチング
によりエッチバックすることにより、フローティングゲ
ートの突起部となる第2のポリシリコンパターン74を
形成する。この工程において、隣接セル間のフローティ
ングゲートのスペース部がゲートカップリング比を増大
させようとすればするほど短絡し易くなり、短絡に至っ
た場合には半導体記憶装置の不良を引き起こしてしま
う。
【0015】また、上記の方法によれば、カップリング
比の増大を目的として、フローティングゲートの突起部
となる導電膜をエッチバック法により加工する際、フロ
ーティングゲート間のスペース幅が突起部となる導電膜
の膜厚の約3倍以上程度のスペースがなければ、突起部
となる導電膜がスペースに埋め込まれてしまい、エッチ
バックではサイドウォール状に加工できない。したがっ
て、このようなスペースの確保のために半導体記憶装置
を微細化することは困難となる。
【0016】さらに、ポリシリコン膜を反応性イオンエ
ッチングによりエッチバックすることにより、フローテ
ィングゲートの突起部となる第2のポリシリコンパター
ン74を形成する工程において、その第2のポリシリコ
ンパターンの表面はエッチングダメージにより粗くなり
易く、特に第2のポリシリコンパターンは、結晶粒界の
化学的結合力が弱いために、その表面が粗くなり易い。
また、化学構造上の理由により、不純物としてドープさ
れたリンが偏析し易い。
【0017】このような表面にフローティングゲートと
コントロールゲートとの間の誘電膜となるONO膜75
を形成すると、フローティングゲート表面の酸化膜の膜
質が著しく劣化する。また、ポリシリコン膜の代わりに
単結晶シリコンを用いる場合には、ポリシリコン膜に比
べて、その表面が粗くなることやリンが偏析することを
抑制することができる。しかし、単結晶シリコンを形成
するためには、低温でアモルファスシリコンを形成し、
600℃程度の温度で10時間程度以上のアニールを施
して、アモルファスシリコンを単結晶化させなければな
らず、製造上実用的でない。
【0018】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、フローティングゲートおよびコントロールゲート
を有する半導体記憶装置において、フローティングゲー
トをフィールド領域に自己整合的に形成することによ
り、メモリセルの微細化を図るとともに、フローティン
グゲートとコントロールゲート間の誘電膜を容易に安定
した膜質で形成できる半導体記憶装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、半導体基板上にトンネル酸化膜を介して、上下2層
からなるフローティングゲート、層間容量膜およびコン
トロールゲートが順次形成されたメモリセルをマトリク
ス状に配置した半導体記憶装置の製造方法において、
(A)前記半導体基板上に素子分離領域を形成し、活性
領域にトンネル酸化膜を形成する工程、(B)前記半導
体基板上に、下層フローティングゲートとなる第1導電
膜を形成する工程、(C)前記第1導電膜を前記素子分
離領域が露出するまで後退させ、得られた基板上の全面
に、上層フローティングゲートとなる第2導電膜を形成
し、該第2導電膜を第1導電膜上に残存するようにパタ
ーニングする工程、(D)前記第1導電膜および第2導
電膜をマスクにして素子分離領域を後退させる工程、お
よび(E)得られた基板上の全面に層間容量膜を形成
し、続いて第3導電膜を形成し、第3導電膜、層間容量
膜、第2導電膜および第1導電膜を順次パターニングし
て、コントロールゲート、層間容量膜およびフローティ
ングゲートからなるメモリセルを形成する工程を含むこ
とを特徴とする半導体記憶装置の製造方法が提供され
る。
【0020】また、本発明によれば、上記の製造方法に
より得られた半導体記憶装置が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜4に基づいて、本発明の半
導体記憶装置およびその製造方法について説明する。図
1〜4および図5は、本発明の半導体記憶装置の製造方
法を説明するための概略断面工程図および要部の概略平
面図であり、図1〜4の(a)〜(o)および(a’)
〜(o’)は、それぞれ図5のX−X’線断面およびY
−Y’線断面を示す。図5における6aは素子分離のた
めの絶縁膜を示す。
【0022】本発明の半導体記憶装置の半導体基板1
は、通常、半導体記憶装置に使用されるものであれば特
に限定されるものではなく、その導電型はP型、N型の
いずれであってもよい。その材料としては、例えばシリ
コン、ゲルマニウムなどの元素半導体、GaAs、In
GaAs、ZnSeなどの化合物半導体が挙げられ、中
でもシリコンが特に好ましい。
【0023】まず、P型シリコン半導体基板のような半
導体基板1を、酸素雰囲気下、800〜1000℃程度
の温度範囲で10〜30分間程度、熱処理することによ
り、半導体基板1上に、第1絶縁膜として膜厚10〜3
0nm程度のシリコン酸化膜2を形成する。次いで、公
知の方法により、全面に第2絶縁膜として膜厚100〜
300nm程度のシリコン窒化膜3を形成する。次に、
公知のフォトリソグラフィ技術により、所望の形状のレ
ジストパターン(パターンニング用レジスト)4を形成
する[図1(a)および(a’)参照]。このレジスト
パターン4をマスクとして用いてエッチングにより、第
2絶縁膜3をパターニングする。
【0024】次に、レジストパターン4を剥離した後、
第2絶縁膜3をマスクにして第1絶縁膜2をエッチング
し、さらにこれら第1絶縁膜および第2絶縁膜をマスク
にして半導体基板1をパターニングする[図1(b)お
よび(b’)参照]。次に、半導体基板1上の全面に第
3絶縁膜5として、例えば、シリコン酸化膜を形成する
[図1(c)および(c’)参照]。シリコン酸化膜
は、CVD法、プラズマCVD法または高密度プラズマ
CVD(HDP−CVD)法により形成することがで
き、その膜厚は400〜800nm程度である。
【0025】次に、RIE法などのドライエッチング、
CMP(化学的機械的研磨)法などの種々の方法によ
り、第3絶縁膜5を第2絶縁膜3が露出するまで後退さ
せる[図1(d)および(d’)参照]。ここで、後退
させる方法は、第2絶縁膜および第3絶縁膜の材質、膜
質などにより適宜選択することができる。例えば、第2
絶縁膜がシリコン窒化膜であり、第3絶縁膜がHDP−
CVD法により形成されたシリコン酸化膜である場合に
は、CMP法などが好ましい。
【0026】次に、第2絶縁膜3および第1絶縁膜2を
順次剥離する。第2絶縁膜3がシリコン窒化膜である場
合には、熱リン酸を用いたウェットエッチングで第2絶
縁膜3を剥離するのが好ましい。また、第1絶縁膜2が
酸化シリコン膜である場合には、希フッ酸を用いたウェ
ットエッチングで第1絶縁膜2を剥離するのが好ましい
[図1(e)および(e’)参照]。このようにして、
STI(Shallow Trench Isolation)6が形成される。
素子分離領域の形成方法は、上記のようなSTIの形成
に限らず、LOCOS法、トレンチ素子分離法など公知
の方法であってもよい。
【0027】次に、熱酸化法などよって、膜厚7〜15
nm程度のトンネル酸化膜7を形成し、続いて下層フロ
ーティングゲート9を形成するための膜厚50〜150
nm程度の第1導電膜8を全面に形成する[図2(f)
および(f’)参照]。第1導電膜8は、通常、フロー
ティングゲート使用される導電膜であれば、特に限定さ
れるものではなく、例えば、ポリシリコン、銅または銅
合金、アルミニウム、およびタングステン、タンタル、
チタンなどの高融点金属や高融点金属とのシリサイド、
ポリサイドなどが挙げられる。これらの中でもポリシリ
コンが特に好ましい。第1導電膜8は、スパッタ法、蒸
着法、CVD法などにより形成することができ、その膜
厚は50〜200nm程度が好ましい。
【0028】次に、STI(Shallow Trench Isolatio
n)6が露出するまで、第1導電膜8を後退させ、第1
導電膜8およびSTI6の表面を平坦化する[図2
(g)および(g’)参照]。後退させる方法は、第1
導電膜8の材料、膜質などにより適宜選択することがで
き、例えば、RIE法などのドライエッチング、CMP
(化学的機械的研磨)法などの種々の方法が挙げられ、
中でも、CMP法が好ましい。なお、この工程の後、さ
らに第1導電膜8の側壁の一部が露出するように、ST
I6を若干除去する工程を追加してもよい。このSTI
6の除去は、STI6を選択的に除去できる方法を選択
するのが好ましく、除去するSTI6の膜厚は10〜1
00nm程度が好ましい。
【0029】次に、上層フローティングゲート11を形
成するための第2導電膜10を、得られた基板の全面に
形成する[図2(h)および(h’)参照]。第2導電
膜10は、通常、フローティングゲートに使用される導
電膜であれば、特に限定されるものではなく、例えば、
ポリシリコン、銅または銅合金、アルミニウム、および
タングステン、タンタル、チタンなどの高融点金属や高
融点金属とのシリサイド、ポリサイドなどが挙げられ
る。これらの中でもポリシリコンが特に好ましい。第2
導電膜10は、スパッタ法、蒸着法、CVD法などによ
り形成することができ、その膜厚は10〜500nm程
度が好ましい。
【0030】次に、公知のフォトリソグラフィ技術およ
びエッチング工程により、第2導電膜10を所望の形状
にパターニングする。図中、12はレジストパターンで
ある[図2(i)および(i’)参照]。上記の工程で
は、後述するコントロールゲートのパターニングにより
フローティングゲートが完成するように、すなわち、第
1導電膜上に第2導電膜が残存するように、第2導電膜
10をパターニングする。例えば、コントロールゲート
が延設される方向に垂直な方向(図5のY軸方向)に、
第2導電膜10が分離されるようにパターニングする。
【0031】次に、第1導電膜8の側壁が露出するま
で、STI6の表面を後退させる[図3(j)および
(j’)参照]。後退させる方法は、STI6の材料、
膜質などにより適宜選択することができ、例えば、ST
I6にシリコン酸化膜を用いた場合には、希フッ酸(1
〜5%フッ酸含有の水溶液)を用いたウェットエッチン
グを5〜10分間行うのが望ましい。
【0032】この工程により、第1導電膜8は側壁が露
出され、第1導電膜8および第2導電膜10で形成され
る全表面積は第2導電膜10の単独と比較して、第1導
電膜8の側壁露出部分だけ表面積の増加が図れる。例え
ば、STI6にシリコン酸化膜を用い、希フッ酸を用い
たウェットエッチングの深さを最大トンネル酸化膜7の
レベル付近までエッチングを行った場合、前記エッチン
グを全く行わなかった場合と比較して、面積比から換算
すれば約60%程度までの容量値の増加を図ることがで
きる。前記の希フッ酸を用いたウェットエッチングの深
さを時間で制御することによって、必要とされる容量値
の増加分を設定することができ、通常20%程度の増加
の状態で使用するのが好ましい。
【0033】このような2層の導電膜からなる積層構造
のフローティングゲートを使用する本発明の半導体記憶
装置によれば、第1導電膜8の側壁部を露出すること
で、メモリーセルのチップ面積の増加を引き起こすこと
なく、カップリング比を向上できる。また、エッチング
後、フローティングゲートの側部の角部の形状を直角に
できるので、フローティングゲートとコントロールゲー
ト間の層間容量膜の劣化を防止できる。以上のように、
第1導電膜8および第2導電膜10をマスクにして素子
分離領域を後退させる工程については、部分的な容量膜
の膜質の劣化を防止できる点でウエットエッチングで行
うのが好ましい。
【0034】次に、得られた基板の全面に、すなわち、
第2導電膜10上およびSTI6上に層間容量膜(ON
O膜)13およびコントロールゲート15となる第3導
電膜14を公知の方法で形成する[図3(k)および
(k’)参照]。層間容量膜13としては、例えば、シ
リコン酸化膜、シリコン窒化膜およびこれらの積層膜な
どが挙げられる。層間容量膜のトータルの膜厚は10〜
20nm程度が好ましい。
【0035】また、第3導電膜14は、第1導電膜8お
よび第2導電膜10と同様の材料で、かつ同様の方法で
形成することができる。第1導電膜8、第2導電膜10
および第3導電膜14の材料は、同一であっても異なっ
ていてもよい。第3導電膜14の材料としては、高融点
金属のシリサイド膜が特に好ましい。その膜厚は、10
0〜300nm程度が好ましい。
【0036】次に、公知のフォトリソグラフィ技術およ
びエッチング工程により、第3導電膜14、層間容量膜
13、第2導電膜10と第1導電膜8を順次、所望の形
状にパターニングする。図中、15はレジストパターン
である[図3(l)および(l’)参照]。上記の工程
では、配置されるフローティングゲートが完成するよう
にパターニングを行う。例えば、フローティングゲート
が延設される方向に垂直な方向(図5のX軸方向)に、
第3導電膜14が分離されるようにパターニングする。
【0037】以上の工程により、図2(g)および
(g’)に示すように、STI6の間に埋め込まれて表
面が平坦化された第1導電膜8を下層フローティングゲ
ート9として、図2(i)および(i’)に示すよう
に、パターニングされた第2導電膜10を上層フローテ
ィングゲート11として形成することができるととも
に、上層フローティングゲート11上に形成された第3
導電膜14を、複数のフローティングゲート上に一体的
形状のコントロールゲートとして、さらに層間容量膜1
3を第3導電膜14と同じ形状に形成することができ
る。
【0038】次に、メモリセルのソース・ドレイン領域
のうち、ドレイン側をレジストで覆うようにレジストパ
ターン16を形成する。次に、例えば、エネルギー50
KeV、ドーズ量3×1013/cm2でリンをイオン注
入して、低濃度不純物拡散層(ソース)17を形成する
続いて、エネルギー70KeV、ドーズ量1×1015
cm2で砒素をイオン注入して、高濃度不純物拡散層
(ソース)18を形成する[図3(m)および(m’)
参照]。リンや砒素のイオンはコントロールゲート部に
も同時に注入される。砒素のイオン注入は省略してもよ
い。
【0039】次に、レジストパターン16を除去し、半
導体基板の全面に、エネルギー70KeV、ドーズ量1
×1015/cm2で砒素を再度イオン注入して、高濃度
不純物拡散層(ドレイン)21を形成する[図4(n)
および(n’)参照]。砒素のイオンはコントロールゲ
ート部にも同時に注入される。その後、窒素雰囲気中で
熱処理を行い、イオン注入層を活性化させる。
【0040】次に、公知の方法により、層間絶縁膜20
としてシリコン酸化膜を形成し、所定の位置にコンタク
トホールを形成し、コンタクトホール内にドレインコン
タクト(埋め込み金属層)21を形成し、上層配線層
(メタル配線)22を形成する[図4(o)および
(o’)参照]。その後、所定の工程を経て、コントロ
ールゲート、層間容量膜およびフローティングゲートか
らなるメモリセルがマトリックス状に配置された半導体
記憶装置を完成させる。
【0041】本発明によれば、半導体基板上に形成され
たソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上
にトンネル酸化膜を介して形成されたフローティングゲ
ートが第1導電膜と第2導電膜より積層構造に形成さ
れ、前記フローティングゲート上に層間容量膜を介して
形成されたコントロールゲートとを備えたメモリセルよ
り構成される半導体記憶装置が提供される。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルサイズを増
大させることなしに、カップリング比を高めることがで
きるので、フローティングゲートに印加する電圧を従来
より低くすることができ、半導体記憶装置の低消費電力
化を図ることができる。また、本発明によれば、上層フ
ローティングゲートは、下層フローティングゲートの側
壁が露出するまで素子分離用絶縁膜を後退させているの
で、第1導電膜を厚く形成することで、素子分離上に上
層フローティングゲートのオーバーラップ長さが短くて
もカップリング比を高めることができ、セル面積は増大
しない。
【0043】また、本発明の半導体記憶装置は、下層フ
ローティングゲートの側壁をウェットエッチングで露出
させているので、上層フローティングゲートが下層フロ
ーティングゲートに対してオーバーハング形状になって
も下層フローティングゲート側壁の表面はさらに露出さ
れる。したがって、第1導電膜を厚く形成して、上層フ
ローティングゲート側壁によるカップリング比の増大を
図らなくても、つまり、第2導電膜を厚く形成しなくて
もカップリング比を高めることができ、半導体記憶装置
の微細化がより可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための概略断面工程図である。
【図2】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための概略断面工程図である。
【図3】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための概略断面工程図である。
【図4】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための概略断面工程図である。
【図5】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための要部の概略平面図である。
【図6】従来の半導体記憶装置の製造方法を説明するた
めの概略断面工程図である。
【図7】従来の半導体記憶装置の製造方法を説明するた
めの概略断面工程図である。
【図8】従来の半導体記憶装置の製造方法を説明するた
めの概略断面工程図である。
【図9】従来の半導体記憶装置の製造方法を説明するた
めの概略断面工程図である。
【符号の説明】
1、61 半導体基板(P型シリコン半導体基板) 2 第1絶縁膜(シリコン酸化膜) 3、63 第2絶縁膜(シリコン窒化膜) 4、15、16、64、69、77、80 レジストパ
ターン 5 第3絶縁膜(シリコン酸化膜) 6、66 STI(Shallow Trench Isolation) 6a 素子分離のための絶縁膜 7、67 トンネル酸化膜 8 ポリシリコン膜(第1導電膜) 9 下層フローティングゲート 10 ポリシリコン膜(第2導電膜) 11 上層フローティングゲート 12 レジストパターン 13、75 ONO膜(層間容量膜) 14、76 第3導電膜(シリサイド膜) 17、81 低濃度不純物拡散層(ソース) 18、82 高濃度不純物拡散層(ソース) 19、83 高濃度不純物拡散層(ドレイン) 20、84 層間絶縁膜(シリコン酸化膜) 21、85 ドレインコンタクト(埋め込み金属層) 22、86 上層配線層(メタル配線) 62 第1絶縁膜(第1のシリコン酸化膜) 65 第3絶縁膜(第2のシリコン酸化膜) 68、73 ポリシリコン膜 70 第1導電膜(第1のポリシリコンパターン) 71 シリコン酸化膜 72 埋め込み絶縁膜(第4絶縁膜) 74 第2導電膜(第2のポリシリコンパターン) 78 フローティングゲート 79 コントロールゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 EP04 EP13 EP23 EP27 EP55 EP56 EP62 EP67 GA09 GA22 HA06 JA04 JA35 JA36 JA37 JA39 JA53 MA06 MA19 NA01 PR05 PR07 PR29 PR36 PR40 5F101 BA05 BA07 BA12 BA17 BA19 BA29 BA36 BB05 BD06 BD35 BH09 BH13 BH14 BH19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にトンネル酸化膜を介し
    て、上下2層からなるフローティングゲート、層間容量
    膜およびコントロールゲートが順次形成されたメモリセ
    ルをマトリクス状に配置した半導体記憶装置の製造方法
    において、(A)前記半導体基板上に素子分離領域を形
    成し、活性領域にトンネル酸化膜を形成する工程、
    (B)前記半導体基板上に、下層フローティングゲート
    となる第1導電膜を形成する工程、(C)前記第1導電
    膜を前記素子分離領域が露出するまで後退させ、得られ
    た基板上の全面に、上層フローティングゲートとなる第
    2導電膜を形成し、該第2導電膜を第1導電膜上に残存
    するようにパターニングする工程、(D)前記第1導電
    膜および第2導電膜をマスクにして素子分離領域を後退
    させる工程、および(E)得られた基板上の全面に層間
    容量膜を形成し、続いて第3導電膜を形成し、第3導電
    膜、層間容量膜、第2導電膜および第1導電膜を順次パ
    ターニングして、コントロールゲート、層間容量膜およ
    びフローティングゲートからなるメモリセルを形成する
    工程を含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 工程(D)が、ウエットエッチングによ
    り行われる請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の製造方法によ
    り得られた半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010147241A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
CN104332400A (zh) * 2014-10-30 2015-02-04 上海华虹宏力半导体制造有限公司 一种金属硅化物绝缘层的形成方法

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