JP2003142211A - 基板内蔵ケーブルコネクタ及びその製造方法 - Google Patents

基板内蔵ケーブルコネクタ及びその製造方法

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JP2003142211A
JP2003142211A JP2001332311A JP2001332311A JP2003142211A JP 2003142211 A JP2003142211 A JP 2003142211A JP 2001332311 A JP2001332311 A JP 2001332311A JP 2001332311 A JP2001332311 A JP 2001332311A JP 2003142211 A JP2003142211 A JP 2003142211A
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shell
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Junichi Miyazawa
順一 宮澤
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Molex LLC
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルクランプ部の引っ張り強度の向上、
組み立て作業性の向上、部品点数の削減等を図ること。 【解決手段】 基板内蔵ケーブルコネクタであって、絶
縁性のハウジング1と、そのハウジング1に実装される
基板Kと、その基板Kに対して心線C1が電気的に接続
されるケーブルCと、そのケーブルの接続部及びハウジ
ングを外側から覆う金属シェル20と、その金属シェル
の表面に配置されたケーブルの編組25と、その編組を
上から押さえる押さえリング26と、その押さえリング
を覆う収縮チューブ27とを備える。金属シェルは、半
割状に形成され互いに重ね合わせることで筒状に形成さ
れるシェルボディー21とシェルカバー22とにより構
成される。シェルカバーとシェルボディーとの合わせ部
には、合わせ部の位置ずれ防止用の係合部A1,A2,
A3が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルコネクタ
内の配線接続に、ハウジングに実装する基板を用いて接
続し、それらの接続部を外側から金属シェルで覆う構造
とする、基板内蔵ケーブルコネクタ及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルコネクタ内の配線接続に、イコ
ライザ等の機能を備えた基板を用いて接続する技術が知
られている。この技術は、例えば特開平7−23085
6号公報に記載されている。
【0003】この特開平7−230856号公報には、
ケーブルと基板との結合に際し、別体の結合部材を要し
ないように工夫した同軸コネクタ、プリント配線基板お
よびそれらの組み立て方法に関する発明が記載されてい
る。
【0004】即ち、同軸コネクタを構成すべき本来の部
品のみにより同軸コネクタとプリント配線基板とを相互
に結合することで、他に格別の取付部品を必要としない
ように工夫している。これにより、構成部品数の減少、
同軸コネクタとプリント配線基板の取り付けおよび組み
立て工数の減少、同軸コネクタの製造コストの低減、等
の利点を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ケーブルコネクタのケ
ーブルに加わる張力は、ケーブルクランプ部で保持しな
ければならないが、その引っ張り力について、一般的に
10kgf以上が要求される。
【0006】しかし、ケーブルの種類によっては、ケー
ブル自体が非常に硬く、湾曲しにくい、重い、などの性
質を持つことも多々ある。その場合には、ケーブルクラ
ンプ部の引っ張り強度をさらに高めることが要求され
る。
【0007】ケーブルクランプ部の引っ張り強度を高め
る方法として、ケーブルの編組(メッシュ状に編んだア
ース側の導体)をケーブル側(シース上)へ折り返し、
その折り返した部分を拘束する押さえ金具をネジ止めし
て固定する方法が従来から採用されている。
【0008】この方法は複数のネジを使用するために作
業性が悪い、部品点数が多い、などの問題がある。しか
し、他の方法では高い引っ張り強度が得られないという
弱点がある。
【0009】よって、本発明の課題は、ケーブルクラン
プ部の引っ張り強度の向上、組み立て作業性の向上、部
品点数の削減等に配慮した基板内蔵ケーブルコネクタ及
びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブルコネ
クタ内の配線接続に基板が用いられている基板内蔵ケー
ブルコネクタであって、絶縁性のハウジングと、そのハ
ウジングに実装される基板と、その基板に対して心線が
電気的に接続されるケーブルと、そのケーブルの接続部
及びハウジングを外側から覆う金属シェルと、その金属
シェルの表面に配置されたケーブルの編組と、その編組
を上から押さえる押さえリングと、その押さえリングを
覆う収縮チューブとを備える。金属シェルは、半割状に
形成され互いに重ね合わせることで筒状に形成されるシ
ェルボディーとシェルカバーとにより構成される。シェ
ルカバーとシェルボディーとの合わせ部には、合わせ部
の位置ずれ防止用の係合部が設けられる。
【0011】本発明によれば、ケーブルの編組をケーブ
ル接続部を覆う金属シェルの表面に配置し、上から押さ
えリングで押さえてあるので、編組が金属シェルに確実
に固定される。さらに、シェルカバーとシェルボディー
との合わせ部に係合部を設けているので、合わせ部が位
置ずれすることもない。これにより、ケーブルクランプ
部の引っ張り強度を向上させることができる。また、筒
状の単一部材である押さえリングを用い、複数の板材や
ネジを使用しないので、組み立て作業性の向上、並びに
部品点数の削減等にも配慮することができる。
【0012】前記係合部としては、シェルボディー及び
シェルカバーの何れか一方に設けられた凹部と、他方に
設けられた凸部とにより構成されていることが望まし
い。係合部を凹凸嵌合方式とすることで、重ね合わせ作
業が容易で加工も容易になるからである。
【0013】ここで、係合部は、合わせ部に沿って複数
設けられていることが望ましい。係合部を合わせ部に沿
って複数設けた場合、単数の場合よりも合わせ部全体を
より均一に係合させることができるだけでなく、合わせ
部の係合強度を確実に高めることができる。
【0014】前記金属シェルの表面のうち、少なくとも
ケーブルの編組を配置する部分が凹凸面に形成されてい
ることが望ましい。このようにすれば、凹凸面の滑り止
め作用によって編組を金属シェルの表面に対してより確
実に固定することができる。
【0015】前記編組は、先端がケーブルの端部側に向
いた状態で金属シェルの表面に配置されていることが望
ましい。このようにした場合、編組をケーブルの端部と
反対側へ折り返す既存の方法と比較して、折り返す長さ
の分だけ、ケーブル接続部分を短くすることができる。
これにより、接続部分をコンパクトに、即ちコネクタを
コンパクトにすることができる。
【0016】本発明に係る製造方法は、ケーブルコネク
タ内の配線接続に、ハウジングに実装する基板を用いて
接続し、それらの接続部を外側から金属シェルで覆う構
造とする際に、次の各工程を採用する。絶縁性のハウジ
ングに実装される基板に対して、ケーブルの心線を電気
的に接続する工程と、そのケーブルの接続部及びハウジ
ングを金属シェルで外側から覆う工程と、ケーブルの編
組をその先端がケーブルの端部側に向いた状態で金属シ
ェルの表面に配置する工程と、その編組を筒状の押さえ
リングで上から押さえる工程と、その押さえリングを収
縮チューブで覆う工程とを行う。
【0017】本発明の製造方法によれば、ケーブルの編
組をケーブル接続部を覆う金属シェルの表面に配置し、
上から押さえリングで押さえて、編組を金属シェルに確
実に固定する。シェルカバーとシェルボディーとの合わ
せ部に係合部を設けて、合わせ部が位置ずれしないよう
に配慮する。これにより、ケーブルクランプ部の引っ張
り強度を向上させることができる。また、筒状の単一部
材である押さえリングを用いて、組み立て作業性の向
上、部品点数の削減等を図っている。
【0018】上記製造方法において、金属シェルは、半
割状に形成され互いに重ね合わせることで筒状に形成さ
れるシェルボディーとシェルカバーとを含み、それらシ
ェルカバーとシェルボディーとの合わせ部には、合わせ
部の位置ずれ防止用の係合部が設けられていることが望
ましい。
【0019】また、金属シェルに対して編組の滑り止め
作用を発揮させるために、金属シェル表面の、少なくと
もケーブルの編組を配置する部分を凹凸面に形成してお
くことが望ましい。
【0020】さらに、押さえリングをかしめ加工するこ
とによって、その押さえリング及び編組を金属シェルに
固定する方法を採用することが望ましい。このようにか
しめ加工する方法を採用した場合、押さえリングを金属
シェル固定する作業が極めて簡単で、しかも高強度に固
定することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図21を参照して説明する。なお、実施の形
態では、本発明をリセプタクルコネクタに結合される基
板内蔵のプラグコネクタに適用した例を示す。
【0022】図1及び図2は、本発明を適用したプラグ
コネクタ(ケーブルコネクタ)Pをリセプタクルコネク
タRに結合した状態の一部断面側面図及び断面図を示し
ている。図3はハウジングの斜視図を、図4はプラグコ
ネクタPの斜視図を示している。
【0023】これらの図に示すように、基板内蔵のプラ
グコネクタPは、絶縁性樹脂からなるハウジング1と、
そのハウジング1に対して表面実装されるイコライザ等
のプリント配線基板(以下、基板という)Kと、その基
板Kに対して端部が電気的に接続されるケーブルCと、
ハウジング1を外側から覆う金属シェル20と、その金
属シェル20を覆うスライドカバー30とを備えてい
る。
【0024】ハウジング1は、図2及び図3に示すよう
に、複数のターミナル2が並べて配置された本体部3
と、その本体部3からハウジング1の軸方向に延び、基
板Kの幅よりも大きな間隔で配置された二つの側板部
4、5とを備えている。両側板部4,5は、互いに平行
に配置されている。
【0025】両側板部4,5間の上面側と、本体部3の
反対側の端面側は開放され、両側板部間に基板Kが実装
可能に設計されている。本体部3寄りの側板部4,5間
には水平支持板6が設けられ、その水平支持板6上に複
数のターミナル2が圧入等の方法により固定されてい
る。水平支持板6はハウジング1の高さ方向の中間付近
に位置し、側板部4,5の水平方向(図3中、右斜め方
向)の長さよりも短く設計されている。
【0026】基板Kは、その一端側がターミナル2に半
田付けされて電気的に接続されるターミナル接続部K1
と、基板Kの他端側に設けられ、ケーブルCに接続され
るケーブル接続部K2とを備えている。ターミナル接続
部K1としては、例えば基板Kの一端側の裏面に設けら
れるソルダーテイル等によって形成されている。ケーブ
ル接続部K2は、基板Kの他端側に設けられた複数の穴
により形成される。
【0027】ハウジング1の両側板部4,5と、基板K
との間には、ハウジング1に対する基板Kの相対移動を
阻止するロック手段が設けられている。このロック手段
は、図示例では、基板Kがハウジング1に対してそのハ
ウジング1の軸方向に相対移動するのを阻止する機能を
有するように構成されている。基板Kに加わる引っ張り
荷重はハウジング1の軸方向となる場合が多いからであ
る。
【0028】基板Kは、二つの側板部4,5間に配置さ
れて表面実装される。ロック手段は、両側板部4,5の
内面と基板Kの縁部との間に設けられた互いに嵌合する
凹凸部分で構成されている。ここでは、側板部4,5の
内面に凸部7aをそれぞれ設け、基板Kの両縁部に凹部
7b(互いに一方のみ図示)をそれぞれ設けている。ロ
ック手段を互いに嵌合する凹凸部分で構成することで、
基板Kをハウジング1に固定する作業をワンタッチで行
えるようにするためである。
【0029】凸部7aは、断面が半円状で、側板部4,
5の高さ方向に延びる短い半円柱状に形成されている。
凹部7bは平面視において同じく半円状に切り欠かれた
形状である。両側板部4,5の内面の凸部7aの下に
は、基板Kの下面に当接して、基板Kの上下位置(水平
位置)を決めるストッパ面7cがそれぞれ設けられてい
る。
【0030】基板Kは長さ方向の一端側と他端側を有
し、一端側の裏面に前記ターミナル接続部K1が設けら
れている。そして、二つの側板部4,5の内面に、基板
Kの一端側が表面側(上方)へ浮き上がるのを規制する
規制面8が設けられている。この規制面8によって、基
板Kの一端側をハウジング1に対して確実に位置決めす
るためである。規制面8とターミナル2との間の間隔
は、基板Kのターミナル接続部K1部分の厚さよりも僅
かに大きく設定されている。また、本体部3の内壁面3
aは、基板Kの一端側(先端)が突き当たる面で、基板
Kの進入を制限するストッパの機能を発揮するように設
計されている。
【0031】さらに、二つの側板部4,5の内面には、
ハウジング1に対する基板Kの実装時に、側板部4,5
間への基板Kの挿入角度を制御するガイド斜面9がそれ
ぞれ設けられている。基板Kの挿入角度をガイド斜面9
により制御することで、基板Kをハウジング1の実装位
置へ円滑に案内可能にするためである。
【0032】規制面8とガイド斜面9については、それ
らを独立して設けても良い。しかし、ハウジング1の製
作性や金型製造性の点からは、規制面8とガイド斜面9
を図示例のように連続して設けることが好ましい。
【0033】ハウジング1を覆う金属シェル20は導電
性金属からなり、シェルボディー21と、シェルカバー
22とで構成されている。この金属シェル20は、ハウ
ジング1の両側板部4,5が互いに離間する方向に変形
するのを規制する機能を備えている。ハウジング1の両
側板4,5をシェル20によって外側から拘束すること
で、両側板4,5が外方へ広がらないようにすることが
できる。これにより、互いに嵌合する凹凸部分からなる
ロック手段の機能を確実に発揮させることができる。シ
ェル20は樹脂製のスライドカバー30によって覆われ
ている。
【0034】ハウジング1の先端面1aには、図2及び
図4に示すように、リセプタクルコネクタRのハウジン
グ50に設けられた複数のピンコンタクト51を受け入
れるコンタクトホール10が複数開口している。これら
のコンタクトホール10内には、図2に示すように、タ
ーミナル2が圧入されている。そして、ターミナル2の
一部が平板状に形成され、基板Kと半田付け可能なよう
に水平支持板6上に露出している。リセプタクルコネク
タRは、回路基板CB上に実装され、正面側が支持パネ
ル40により支持されている。
【0035】なお、これらの図において、11は、基板
K上に搭載されたチップ等の電子部品を示している。ま
た、基板Kの他端側のケーブル接続部K2には、ケーブ
ルCの導体が半田付けされて接続される。その際、ケー
ブル接続部K2を構成する穴内に導体を直角に曲げて通
し、その状態で半田付けすることで充分な接続強度が得
られるように配慮している。
【0036】この実施の形態の基板内蔵ケーブルコネク
タは、ハウジング1を外側から覆う金属シェル20に加
え、金属シェル20の表面に配置されたケーブルの編組
25と、その編組25を上から押さえる押さえリング2
6と、その押さえリング26を覆う収縮チューブ27と
を更に備える。そして、金属シェル20は、半割状に形
成され互いに重ね合わせることで筒状に形成されるシェ
ルボディー21とシェルカバー22とにより構成され
る。シェルカバー22とシェルボディー21との合わせ
部には、合わせ部の位置ずれ防止用の係合部A1,A
2,A3が設けられている。
【0037】このように、ケーブルCの編組25をケー
ブル接続部を覆う金属シェル20の表面に配置し、上か
ら押さえリング26で押さえることで、編組25が金属
シェル20に確実に固定される。さらに、シェルカバー
22とシェルボディー21との合わせ部に係合部A1,
A2,A3を設けることで、合わせ部が位置ずれするの
を防止する設計としている。これにより、ケーブルクラ
ンプ部の引っ張り強度を向上させることができる。ま
た、筒状の単一部材である押さえリング26を用い、複
数の板材やネジを使用しないことで、組み立て作業性の
向上、並びに部品点数の削減等も図れるように配慮して
いる。
【0038】係合部A1は、シェルボディー21に設け
られた凹部21aと、シェルカバー23に設けられた凸
部22aとにより構成されている。係合部A1を凹凸嵌
合方式とすることで、重ね合わせ作業が容易で加工も容
易になるからである。
【0039】係合部A1,A2,A3は、合わせ部に沿
って複数設けている。ここでは、金属シェル20の長さ
方向(軸方向)に間隔をおいて3箇所設けている。金属
シェル20の係合部を合わせ部に沿って複数設けること
で、単数の場合よりも合わせ部全体をより均一に係合さ
せることができるだけでなく、合わせ部の係合強度を確
実に高めることができるからである。
【0040】3箇所の係合部A1,A2,A3のうち、
第1の係合部A1は、金属シェル20の長さ方向の一端
側(図5〜図8において右側)に設けられた凹部21a
と凸部22aにより構成されている。第2の係合部A2
は金属シェル20の中央部設けられ、第3の係合部A3
は金属シェル20の他端側(図中左側)に設けられてい
る。
【0041】第2の係合部A2は、シェルボディー21
の側板部分に設けられた切り起こし片21bと、シェル
カバー22の側板部分に設けられ、切り起こし片21b
が係合する係合孔22bとにより構成されている。これ
ら切り起こし片21b及び係合孔22bは二対設けられ
ている。
【0042】第3の係合部A3は、図9〜図11に示す
ように、ケーブルCの絶縁被覆を覆うシェルボディー2
1の半筒状部に設けられた下型凹凸21c、21dと、
シェルカバー22の半筒状部に設けられた上型凹凸22
c、22dとにより構成されている。
【0043】図10は図9のX−X断面であり、図11
は図9のY−Y断面である。シェルボディー21の下型
凹凸21cは、図10に示すように、内面側に凹部bが
外面側に凸部aが設けられている。それに対して、シェ
ルカバー22の上型凹凸22cは、外面側に凹部bが設
けられ、内面側に凸部aが設けられている。
【0044】一方、シェルボディー21の下型凹凸21
dは、図11に示すように、外面側に凹部bが設けられ
内面側に凸部aが設けられている。それに対して、シェ
ルカバー22の上型凹凸22dは、外面側に凸部aが設
けられ、内面側に凹部bが設けられている。これによ
り、シェルボディー21の下型凹凸21c、21dとシ
ェルカバー22の上型凹凸22c、22dは互いに嵌り
合って係合すると共に、互いの軸方向及び紙面で左右に
なる径方向については確実に位置決めされた形態とな
る。
【0045】金属シェル20の表面のうち、少なくとも
ケーブルCの編組25を配置する部分は凹凸面21e、
22eに形成されている。これは、凹凸面21e、22
eの滑り止め作用によって編組25を金属シェル20の
表面に対してより確実に固定することができるように配
慮したものである。
【0046】編組25は、その先端がケーブルCの端部
側に向いた状態で金属シェル20の表面に配置されてい
る。この構成により、編組25をケーブルCの端部と反
対側へ折り返す既存の方法と比較して、折り返す長さの
分だけ、ケーブル接続部分を短くすることができる。そ
の結果、接続部分をコンパクトに、即ちコネクタを短く
設計することができる。
【0047】このプラグコネクタPの製造(組立)に際
しては、図12〜図21に示すように、次の各工程によ
ってケーブルCの接続を行う。
【0048】(接続準備工程)まず、図12に示すよう
に、従来のケーブル接続準備作業と同様に、絶縁被覆を
剥がし、ケーブルCの心線C1を露呈させる。その際、
収縮チューブ27、押さえリング26を予めケーブルC
に通しておく。また、このとき、編組25を必要な長さ
Lだけ剥がしてフランジ状に拡げておく。長さLは、心
線C1と編組25との間の内部絶縁被覆C2の切断端か
らの長さに相当する。内部絶縁被覆C2は、抑え巻き/
遮蔽等を含む。
【0049】(心線の結線・半田付け工程)次に、図1
3に示すように、ターミナル接続部K1及びケーブル接
続部K2を介して、ハウジング1のターミナル2及びケ
ーブルCの心線C1に対する基板Kの接続作業を半田付
け等により行う。
【0050】(シェルボディー組み付け工程)この心線
の結線・半田付け作業を終えたら、その表面部分に対し
て、図14に示すように、下側からシェルボディー21
を組み付ける。このとき、シェルボディー21の半筒状
部が内部絶縁被覆C2の表面に密着する形態で組み付け
る。
【0051】(シェルカバー22の組み付け工程)シェ
ルボディー21の組み付けを終えたら、次に、図15に
示すように、シェルカバー22を組み付ける。この作業
は、シェルボディー21の上から重ね合わせる操作によ
り行う。その際、合わせ部に沿って設けてある各係合部
A1,A2,A3の何れも係合するように重ねる。これ
により、ケーブル接続部を覆う筒状の金属シェル20が
構成される。
【0052】(編組の戻し、銅箔テープ巻き付け工程)
こうして金属シェル20を組み立てたら、次に、図16
に示すように、編組25を元に戻し、金属シェル20の
凹凸面21e、22eのある円筒部の表面へ添わせる。
しかる後、その編組25の上に、図17に示すように銅
箔テープ28を巻き付ける。
【0053】(押さえリング組み付け及びかしめ工程)
銅箔テープ28の巻き付け作業を終えたら、次に、図1
8に示すように、予めケーブルCに通しておいた押さえ
リング26を銅箔テープ28上へ移動させることで、押
さえリング26の組み付け作業を行う。
【0054】(押さえリングかしめ工程)押さえリング
26の組み付け作業を終えたら、次に、図19に示すよ
うに、押さえリング26のかしめ加工を行う。この押さ
えリング26のかしめ加工では、4方向かしめによっ
て、かしめ部分26aを周方向の4箇所に施す。これに
よって、金属シェル20と押さえリング26との間で編
組25を挟み、必要なクランプ強度を得る構成とする。
【0055】(収縮チューブのセット工程)押さえリン
グ26のかしめ加工を終えたら、次に、図20に示すよ
うに、収縮チューブ27をその一端が押さえリング26
上へ位置するように移動させた状態で加熱し、熱収縮さ
せる。
【0056】(スライドカバー装着工程)収縮チューブ
27のセット作業を終えたら、図21に示すように、ス
ライドカバー30を装着して組立完了とする。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シェル
ボディーとシェルカバーの合わせ部に係合部を設けた金
属シェルを用い、その金属シェル上に編組を添わせた状
態でその編組を金属シェルと押さえリングで挟む構成と
したので、ケーブルクランプ部の引っ張り強度の向上、
組み立て作業性の向上、部品点数の削減等に配慮した基
板内蔵ケーブルコネクタ及びその製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタの側面
【図2】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタの断面
【図3】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタのハウ
ジングの斜視図
【図4】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタのプラ
グコネクタの斜視図
【図5】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタのシェ
ルボディーの平面図
【図6】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタのシェ
ルボディーの側面図
【図7】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタのシェ
ルカバーの側面図
【図8】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタのシェ
ルカバーの平面図
【図9】本発明に係る基板内蔵ケーブルコネクタの金属
シェルの凹凸面を有する半筒状部分の断面図
【図10】図9のX−X線に沿った断面図
【図11】図9のY−Y線に沿った断面図
【図12】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図13】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図14】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図15】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図16】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図17】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図18】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図19】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図20】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【図21】プラグコネクタの製造(組立)工程を示す図
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ターミナル 3 本体部 3a 内壁面 4、5 側板部 6 水平支持板 7a 凸部 7b 凹部 7c ストッパ面 8 規制面 9 ガイド斜面 10 コンタクトホール 11 電子部品 20 シェル 21 シェルボディー 21a 凸部 21b 切り起こし片 21c 下型凹凸 21d 下型凹凸 22 シェルカバー 22a 凹部 22b 係合孔 22c 上型凹凸 22d 上型凹凸 25 編組 26 押さえリング 26a かしめ部分 27 収縮チューブ 28 銅箔テープ 30 スライドカバー A1,A2,A3 係合部 P プラグコネクタ R リセプタクルコネクタ C ケーブル K 基板 K1 ターミナル接続部 K2 ケーブル接続部 CB 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 43/20 H01R 17/04 Z Fターム(参考) 5E021 FA05 FB02 FB11 FC02 FC21 FC32 GA05 GB02 GB10 LA09 LA15 LA21 5E051 BA08 BB03 BB04 5E063 HB11 HB14 HB16 5E077 BB07 BB31 CC05 CC23 CC28 DD08 HH07 JJ17 JJ24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルコネクタ内の配線接続に基板が
    用いられている基板内蔵ケーブルコネクタであって、 絶縁性のハウジングと、そのハウジングに実装される基
    板と、その基板に対して心線が電気的に接続されるケー
    ブルと、そのケーブルの接続部及び前記ハウジングを外
    側から覆う金属シェルと、その金属シェルの表面に配置
    された前記ケーブルの編組と、その編組を上から押さえ
    る押さえリングと、その押さえリングを覆う収縮チュー
    ブとを備え、 前記金属シェルは、半割状に形成され互いに重ね合わせ
    ることで筒状に形成されるシェルボディーとシェルカバ
    ーとにより構成され、 前記シェルカバーとシェルボディーとの合わせ部には、
    合わせ部の位置ずれ防止用の係合部が設けられている、
    基板内蔵ケーブルコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記シェルボディー及び
    シェルカバーの何れか一方に設けられた凹部と、他方に
    設けられた凸部とにより構成されている、請求項1記載
    の基板内蔵ケーブルコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記係合部は、合わせ部に沿って複数設
    けられている、請求項1又は2記載の基板内蔵ケーブル
    コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記金属シェルの表面のうち、少なくと
    も前記ケーブルの編組を配置する部分が凹凸面に形成さ
    れている、請求項1記載の基板内蔵ケーブルコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記編組は、その先端がケーブルの端部
    側に向いた状態で前記金属シェルの表面に配置されてい
    る、請求項1記載の基板内蔵ケーブルコネクタ。
  6. 【請求項6】 ケーブルコネクタ内の配線接続に基板が
    用いられている基板内蔵ケーブルコネクタの製造方法で
    あって、 絶縁性のハウジングに実装される基板に対して、ケーブ
    ルの心線を電気的に接続する工程と、そのケーブルの接
    続部及び前記ハウジングを金属シェルで外側から覆う工
    程と、前記ケーブルの編組をその先端がケーブルの端部
    側に向いた状態で前記金属シェルの表面に配置する工程
    と、その編組を筒状の押さえリングで上から押さえる工
    程と、その押さえリングを収縮チューブで覆う工程とを
    含む、基板内蔵ケーブルコネクタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属シェルは、半割状に形成され互
    いに重ね合わせることで筒状に形成されるシェルボディ
    ーとシェルカバーとを含み、それらシェルカバーとシェ
    ルボディーとの合わせ部には、合わせ部の位置ずれ防止
    用の係合部が設けられている、請求項6記載の基板内蔵
    ケーブルコネクタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属シェルの表面の、少なくとも前
    記ケーブルの編組を配置する部分が凹凸面に形成されて
    いる、請求項6記載の基板内蔵ケーブルコネクタの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記押さえリングをかしめ加工すること
    によって、その押さえリング及び編組を金属シェルに固
    定する、請求項6記載の基板内蔵ケーブルコネクタの製
    造方法。
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