JP2003139673A - アンカー試験装置および方法 - Google Patents

アンカー試験装置および方法

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JP2003139673A
JP2003139673A JP2001334522A JP2001334522A JP2003139673A JP 2003139673 A JP2003139673 A JP 2003139673A JP 2001334522 A JP2001334522 A JP 2001334522A JP 2001334522 A JP2001334522 A JP 2001334522A JP 2003139673 A JP2003139673 A JP 2003139673A
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JP2001334522A
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Katsuyoshi Yamauchi
勝義 山内
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BOSAI GIKEN KOGYO KK
YAMACHI HOZEN KK
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BOSAI GIKEN KOGYO KK
YAMACHI HOZEN KK
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンカー試験、特に引抜試験と載荷試験とに
要する作業の効率化を図る。 【解決手段】 本試験装置1を、試験アンカーのテンド
ン4を軸にして、傾斜地2の斜面に組み立てる。組み立
て後、まず、引抜・載荷試験を実施する。この場合、油
圧ポンプ20により油圧ジャッキ41を動作させること
により、アンカーには引張荷重が与えられる。またこの
とき、反力装置としての敷板11および反力版12に
は、引張荷重に対する地盤反力が作用する。これを載荷
試験としての観点から見た場合、アンカーが反力装置と
して機能すると共に、敷板11および反力版12が載荷
装置として機能し、反力版12には、上載荷重が与えら
れることになる。これにより、地盤には敷板11および
反力版12を介して載荷荷重が与えられる。試験中にア
ンカーの軸と加力方向とにずれが生じた場合には、自在
ラムチェア43により、その軸ずれを適宜調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラウンドアンカ
ー(以下、単に「アンカー」という。)の設計、施工に
伴って行われる引抜試験と載荷試験とを実施するための
アンカー試験装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば不安定な地表または構
造物などを安定させるための土木工法として、アンカー
工法が知られている。アンカー工法とは、図6に示した
ように、アンカー110と呼ばれる棒状のものを地中の
安定地盤102に埋め込み、その引張り力を利用して地
表などを安定化させるものである。図6は傾斜地101
にアンカー工法を適用し、その斜面の安定化を図った例
であるが、その他にもアンカー工法は、地上構造物また
は山留め壁などの安定化を図る目的でも用いられてい
る。
【0003】以下、アンカー110の構造および機能に
ついて説明する。アンカー110は、図6に示したよう
に、アンカー体111と、引張り部112と、テンドン
の締付け金具114とを有して構成されている。
【0004】アンカー体111は、アンカー110の先
端部であり、特殊加工が施されている。この部分が地中
深部にある岩体などの安定地盤102中に挿入される。
アンカー工法では、安定地盤102にアンカー体111
を挿入後、そこにセメントを注入することで、アンカー
体111と安定地盤102とを一体化させる。これによ
り、アンカー体111と安定地盤102との間に摩擦抵
抗を発生させることができ、その摩擦抵抗をアンカー1
10の引張り力に対する抵抗力にすることができる。
【0005】引張り部112は、アンカー110が引張
られる力をアンカー体111に伝達する部分である。引
張り部112は、主に鋼棒や鋼線を材料にしたテンドン
と呼ばれるものを主要部材として構成されている。
【0006】アンカー頭部113は、構造物などを介し
て引張り力を引張り部112に伝える部分であり、引張
り部112の主要部材であるテンドンを締め付ける金具
(定着具)114と地表または構造物に設置される受圧
版115とで構成されている。
【0007】以上のような構成のアンカー110は、締
め付け機能と引き止め機能との2つの機能を有してい
る。アンカー110により不安定な土塊などを締め付け
ることで“すべり”に対するセン断抵抗が増加し、すべ
りに抵抗することができる。これが締め付け機能であ
る。この締め付け機能を利用した施工は、例えば3〜5
m前後の比較的浅い深度ですべる山腹崩壊または道路の
法切り面などで利用されている。一方、斜面や構造物が
アンカー110を引張ることで、土塊などがすべり落ち
る力に対して逆向きに作用する力が発生する。これを利
用してすべり落ちる力を軽減する機能が、引き止め機能
である。この引き止め機能は、例えば20〜50m前後
の深い深度で発生している地すべりの防止等に利用され
る。
【0008】ところで、上述のようなアンカー110の
設計、施工に伴い、従来よりアンカー試験が実施されて
いる。また、アンカーの設計、施工およびアンカー試験
に関しては、地盤工学会によって「グラウンドアンカー
設計・施工基準」(JGS4101-2000)が制定されている。
地盤工学会基準にもあるように、アンカー試験は、主と
して基本調査試験と品質保証試験とに分けられる。基本
調査試験は、アンカーの設計をするために、アンカーの
施工前に行われる試験である。一方、品質保証試験は、
アンカーの設計、施工後に行われる試験であり、施工し
たアンカーが適正か否かを確認するために行われる。以
下、これらの試験の内容についてさらに詳しく説明す
る。
【0009】「基本調査試験」は、地盤工学会基準によ
れば引抜試験と長期試験とに分けられる。基本調査試験
にはその他にも、地盤強度を調べるための載荷試験があ
る。
【0010】「引抜試験」は、アンカーの極限引抜荷重
を求め、またこれに至るまでの荷重−変位量の関係を解
析し、アンカーの設計/施工検討を行うための試験であ
り、破壊試験でもある。引抜試験により、アンカー体の
極限引抜荷重から、周面摩擦抵抗、支圧抵抗が求められ
る。また、弾性伸び量の形状を知ることができる。ま
た、摩擦損失量を求めることができる。
【0011】引抜試験は試験目的で大きく2つに分類す
ることができる。1つ目としては、アンカーの設計に必
要な付着強度あるいは支圧強度を求めるための設計引抜
試験(仮称)があり、2つ目としては、設計仕様で施工
したアンカー、すなわち供用アンカーが設計仕様を満足
しているか否かの供用アンカー引抜試験(仮称)があ
る。設計引抜試験では、テンドンが破壊しないよう、そ
の降伏荷重の90%を最大荷重として引抜き、アンカー
がどの荷重で破壊するかの極限荷重を求める。一方、供
用アンカー引抜試験は、設計仕様に基づいてアンカーを
試験施工し、これを引抜く確認試験となる。
【0012】「長期試験」は、時間の経過とともにテン
ドンの引張り力が低下する大きさを求める試験であり、
この試験により、構造物の安定のためにテンドンにかけ
るプレストレスカ(緊張荷重)を算定する。長期試験に
は、定着引張力の低下を調査するリラクセーション試験
と、同一荷重を保持させて変位量の増加を計測するクリ
ープ試験とがある。
【0013】「載荷試験」は、一般には基礎地盤の強度
を調査する試験であり、地盤工学会基準の平板載荷試験
に相当する。載荷試験は、アンカーの引張り力で受圧版
あるいは法枠工が維持できるか否かを試験するもので、
その試験結果から構造物背面の地盤強度(地耐力)を求
め、その挙動を調べる。なお、地盤工学会基準では、ア
ンカー構造物、受圧版に対しての載荷は見過ごされてい
る。
【0014】「品質保証試験」は、施工されたアンカー
の適正を検査する試験であり、その試験方法は引抜試験
に準じたものであるが、代表的なアンカーに対して行う
多サイクル確認試験と、これ以外の全てのアンカーに対
して行う1サイクル確認試験とに分けられる。
【0015】「多サイクル確認試験」は、施工数量の5
%かつ3本以上のアンカーで行う試験である。多サイク
ル確認試験は、5サイクル程度の繰り返し試験を行い、
設計荷重の1.2倍(仮設アンカー)〜1.5倍(永久
アンカー)までの引抜き荷重をかける試験であり、この
荷重で引抜けないことはもちろん、適正な弾性変位量に
収まっているかどうか、塑性変位量の値等を検査する。
なお、永久アンカーとは、アンカーによって安定を図る
永久構造物または斜面などに用いられるものであり、仮
設アンカーとは、工事中に仮設構造物などに加わる引張
り力を地盤に伝えて、その変位・変形量を抑制するため
に用いられるものである。
【0016】「1サイクル確認試験」は、1サイクルの
みの試験であり、設計荷重の1.1倍 (仮設アンカー)
〜1.2倍 (永久アンカー)以上の引抜き荷重をかける
試験である。1サイクル確認試験では、適正な弾性変位
量に収まっている必要があり、多サイクル確認試験と比
較しながら安全を確認する。
【0017】図7は、基本調査試験に属する引抜試験を
行うための装置の例である。引抜試験装置は、一般に、
反力装置と加力装置と計測装置とで構成される。
【0018】加力装置は、地中に埋設された試験対象の
アンカーに引張荷重を与える機能を有するものである。
この加力装置は、例えば、油圧ジャッキ221と、この
油圧ジャッキ221の油圧を調整するための油圧ポンプ
222とを有して構成される。油圧ジャッキ221は、
センターホール型のものが使用され、そのセンターホー
ル部分に、アンカーのテンドン部分が挿通されるように
なっている。挿通されたテンドン112は、油圧ジャッ
キ221の頭部で固定される。油圧ジャッキ221の頭
部には、ゲージ受けプレート234が設けられる。油圧
ポンプ222としては、従来、手動型のものが多く使用
されている。
【0019】反力装置は、アンカーの引抜き力の反力を
受け持つ機能を有するものであり、例えば、H型鋼を複
数段組み立てた反力版211を有して構成される。ま
た、計測装置は、主に、アンカーへの引張荷重およびそ
の引張荷重を与えたときのアンカー(のテンドン11
2)の伸び量(変位量)を測定するためのものである。
引張荷重は、油圧ポンプ222に設けられたブルドン管
などの圧力計232により測定することができる。アン
カーの伸び量は、ダイヤルゲージ231(231A,2
31B)などの変位計を用いて測定することができる。
ダイヤルゲージ231は、ゲージ支保台233によって
固定される。ゲージ支保台233は、反力装置の沈下な
どに影響を受けないよう、不動地点に固定され、組み立
てられる。ダイヤルゲージ231の先端部は、油圧ジャ
ッキ221の頭部に設けられたゲージ受けプレート23
4に当接するよう設置される。
【0020】この引抜試験装置では、油圧ポンプ222
により油圧ジャッキ221を動作させることにより、ア
ンカーに引張荷重が与えられる。またこのとき、反力版
211には引張荷重に対する地盤反力が作用する。荷重
は、複数サイクル(例えば5〜10サイクル)に分けて
与えられる。また、各サイクル内でも、複数段階に分け
て荷重が与えられる。引抜試験は、アンカーが引抜ける
まで、あるいは所定の最大荷重まで行われる。与えた荷
重は、各サイクルの各段階ごとに油圧ポンプ222の圧
力計232により測定する。アンカーの伸び量も、各サ
イクルの各段階ごとにダイヤルゲージ231により測定
する。これにより、アンカーの極限引抜荷重が求められ
る。また、極限引抜荷重に至るまでの荷重と変位量とが
所定時間ごとに測定され、荷重−変位量の関係などが求
められる。
【0021】図8は、載荷試験を行うための装置の例で
ある。載荷試験装置は、一般に、載荷装置と反力装置と
加力装置と計測装置とで構成される。
【0022】載荷試験装置における加力装置は、試験対
象の地盤に載荷装置を介して上載荷重を与えるための機
能を有している。この加力装置は、図7の引抜試験装置
と同様に、例えば、油圧ジャッキ321と油圧ポンプ3
22とを有して構成される。
【0023】載荷装置は、加力装置による上載荷重を地
盤に与えるものであり、試験対象の地盤部分に設置され
る。この載荷装置は、主に載荷版311によって構成さ
れる。載荷版311の大きさは、通常、0.25m
2(50cm×50cm)以下のものが使用されてい
る。
【0024】載荷試験装置における反力装置は、上載荷
重に対する反力を受け持つ機能を有している。この反力
装置は一般に、地中に埋められている複数のアンカー3
01を利用して構成される。すなわち反力装置として
は、図8に示したように、例えば、複数のアンカー30
1の頭部に、ナット343および支圧板342を介して
反力桁341を取り付けた構成のものが使用されてい
る。反力桁341としては、例えばH型鋼が用いられ
る。反力桁341の底部には、油圧ジャッキ321の頭
部に設けられたジャッキサポート323が固定される。
【0025】計測装置は、主に、上載荷重およびその上
載荷重を与えたときの載荷版311の沈下量を測定する
ためのものである。上載荷重は、油圧ポンプ322に設
けられた圧力計332により測定することができる。載
荷版311の沈下量は、ダイヤルゲージ331などの変
位計を用いて測定することができる。ダイヤルゲージ3
31は、ゲージ支保台333によって固定される。ゲー
ジ支保台333は、載荷版311の沈下などに影響を受
けないよう、不動地点に固定され、組み立てられる。ダ
イヤルゲージ331は、通常、載荷版311の4隅に対
応して4つ設けられている。ダイヤルゲージ331の先
端部は、載荷版311に当接するよう設置される。
【0026】この載荷試験装置では、油圧ポンプ322
により油圧ジャッキ321を動作させることにより、載
荷版311に上載荷重が与えられ、これにより地盤に載
荷荷重が与えられる。荷重は、引抜試験の場合と同様、
複数サイクルに分けて与えられる。また、各サイクル内
でも、複数段階に分けて荷重が与えられる。ただし、サ
イクル数や、与える荷重の大きさなどは、一般に、引抜
試験とは異なっている。載荷試験は、例えば、あらかじ
め設定された目標最大荷重に達するまで行われる。与え
た荷重は、引抜試験の場合と同様、各サイクルの各段階
ごとに油圧ポンプ322の圧力計332により測定す
る。載荷版311の沈下量も、各サイクルの各段階ごと
にダイヤルゲージ331により測定する。これらの測定
結果から、地耐力などを求めることができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上、図7および図8
を参照して説明したように、従来では、引抜試験と載荷
試験とを、別々の装置を用いて別々に実施している。す
なわち、従来では、一方の試験用の装置を組み立てて一
方の試験を行い、その後、その装置を解体し、次に、他
方の試験用の装置を組み立てて他方の試験を行う、とい
う工程を行っている。このため、従来の装置では、一般
に試験日数が長く掛かり、作業効率がよいものとはいえ
ないという問題がある。また、別々の装置を用いている
こともあり、コスト面でも不利であるという問題があ
る。
【0028】さらに、図8に示した載荷試験装置は、一
般に、水平な地盤において載荷試験を行うためのもので
あり、水平な地盤を整形し、その整形地盤に垂直に組み
立てられる。一方、アンカー工法は、図6にも示したよ
うに傾斜地で施工される場合もあり、そのときのアンカ
ー試験は傾斜斜面で行われる。このような傾斜斜面での
載荷試験は、図8に示した載荷試験装置では、その組み
立ての困難性などから不向きなものとなっている。
【0029】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、アンカー試験、特に引抜試験と載荷
試験とに要する作業の効率化を図ることができるアンカ
ー試験装置および方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によるアンカー試
験装置は、引抜試験における反力装置としての機能を有
すると共に、載荷試験における載荷装置としての機能を
有する反力手段と、地中に埋設されたアンカーに引張荷
重を与える機能を有すると共に、反力手段に上載荷重を
与えるための機能を有する加力手段と、引張荷重を与え
たときのアンカーの伸び量を測定するための第1の計測
手段と、上載荷重を与えたときの反力手段の沈下量を測
定するための第2の計測手段とを備えたものである。
【0031】本発明によるアンカー試験装置では、引抜
試験を行う場合には、反力手段が引抜試験装置における
反力装置して機能し、加力手段が引抜試験装置における
加力装置として機能する。引張荷重を与えたときのアン
カーの伸び量は、第1の計測手段によって測定される。
一方、載荷試験を行う場合には、反力手段が載荷試験装
置における載荷装置して機能し、加力手段が載荷試験装
置における加力装置として機能する。また、アンカーが
反力装置として機能し、載荷試験における上載荷重に対
する反力を受け持つ。上載荷重を与えたときの反力手段
の沈下量は、第2の計測手段によって測定される。これ
により、全体として1つの装置でありながら、引抜試験
と載荷試験との双方が実施可能となる。
【0032】また、本発明によるアンカー試験装置で
は、アンカーが載荷試験装置における反力装置として機
能するので、アンカーが引抜かれるまでは引抜試験と載
荷試験とを同時に並行して実施することができる。アン
カーが引抜かれた後は、載荷試験に必要な反力が得られ
なくなるので、載荷試験は、引抜試験が終了する前まで
に実施する。
【0033】本発明によるアンカー試験方法は、引抜試
験における反力装置としての機能を有すると共に、載荷
試験における載荷装置としての機能を有する反力手段
と、地中に埋設されたアンカーに引張荷重を与える機能
を有すると共に、反力手段に上載荷重を与えるための機
能を有する加力手段と、を備えたアンカー試験装置を用
いて、アンカーの設計、施工に伴う引抜試験と載荷試験
とを実施するものである。本発明によるアンカー試験方
法は、上載荷重を与えたときの反力手段の沈下量と引張
荷重を与えたときのアンカーの伸び量との双方を測定す
ることにより、引抜試験と載荷試験との双方を並行して
実施する工程と、載荷試験の終了後に、引き続き引抜試
験のみを行う工程とを含むものである。
【0034】本発明によるアンカー試験方法では、上載
荷重を与えたときの反力手段の沈下量と引張荷重を与え
たときのアンカーの伸び量との双方を測定することが可
能なアンカー試験装置を用いて、引抜試験と載荷試験と
の双方が実施される。上載荷重を与えたときの反力手段
の沈下量と引張荷重を与えたときのアンカーの伸び量と
の双方を測定することにより、引抜試験と載荷試験との
双方が並行して実施される。アンカーが引抜かれたとき
は、載荷試験に必要な反力が得られなくなるので、載荷
試験は、引抜試験が終了する前までに終了する。載荷試
験の終了後は、引き続き引抜試験のみが行われる。
【0035】なお、本発明によるアンカー試験装置およ
び方法では、必要に応じて、アンカーの軸と加力手段に
よる加力方向の軸との軸ずれを調整するようにしてもよ
い。これにより、仮に、試験の途中でアンカーの軸と加
力手段による加力方向の軸との軸ずれが生じたとして
も、その軸ずれの調整作業が容易になる。
【0036】また、本発明によるアンカー試験装置およ
び方法において、載荷試験における地耐力は、例えば、
沈下量の測定値に所定の補正演算を施すことにより得ら
れる。この補正演算は、例えば以下のような場合に特に
有効となる。すなわち、本試験装置および方法では、反
力手段を、引抜試験における反力装置として機能させる
と共に、載荷試験における載荷装置としても機能させる
が、引抜試験における反力装置の大きさが、一般的な載
荷試験で用いられる載荷装置の大きさと必ずしも同じに
なるとは限らない。従って、2つの試験を適正に行うた
めには、本試験装置における反力手段を各試験で別の大
きさのものに組み立て直す必要性が生ずる場合も考えら
れる。しかしながら、上述の補正演算を施すことによ
り、例えば引抜試験における反力装置を、載荷試験にお
ける載荷装置として使用した場合においても、その場合
に得られた測定値から、一般的な載荷試験における地耐
力が換算して求められる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0038】図1〜図3は、本実施の形態に係るアンカ
ー試験装置1の構成を表すものである。図1は、本試験
装置1を側面(図2、図3のZ1方向)から見たもので
あり、図2は、上面(図1、図3のX1方向)から見た
もの、図3は、正面(図1、図2のY1方向)から見た
構成を表している。
【0039】本試験装置1は、アンカーの設計、施工に
伴って行われる基本調査試験、特に、引抜試験と載荷試
験との双方を実施するのに適した装置である。本試験装
置1は、引抜試験と載荷試験との双方を単独で実施する
ことも、双方の試験を並行して同時に実施することも可
能な装置である。本実施の形態では、説明を分かりやす
くするために、特に区別する必要がある場合には、引抜
試験と載荷試験とを同時に並行して行う試験工程に関し
ては「引抜・載荷試験」、引抜試験のみを単独で行う試
験工程に関しては「引抜単独試験」という用語を適宜使
用する。また、本実施の形態では、図1に示したよう
に、傾斜地2においてアンカー試験を行う場合を例に説
明する。
【0040】本試験装置1は、引抜試験装置としての機
能と載荷試験装置としての機能とを有している。本試験
装置1を引抜試験装置と見なした場合には、反力装置と
加力装置と計測装置とで構成され、載荷試験装置と見な
した場合には、載荷装置と反力装置と加力装置と計測装
置とで構成されているものと見なすことができる。以下
では、引抜試験装置としての機能を基本として、本試験
装置1の構成を説明する。すなわち、本試験装置1の構
成を、反力装置と加力装置と計測装置とに分けて説明す
る。
【0041】まず、本試験装置1における反力装置の構
成について説明する。反力装置は、支圧面(載荷試験の
場合は載荷面)に対して所定の面積を有していると共
に、上載荷重に耐え得る構造材で構成されていることが
望ましい。荷重に耐え得る構造材としては、例えば、鋼
材、コンクリート、コンクリートブロックまたはF.
R.P(樹脂素材)などを用いることができる。ただ
し、運搬や組み立てのことを考慮すると、小分割して運
搬ができる鋼材、特にH型鋼を用いることが有利であ
る。反力装置は、アンカーの引抜き力の反力を受け持つ
機能を有しているが、本試験装置1では、さらに、載荷
試験における載荷装置としての機能をも有している。
【0042】本試験装置1は、この反力装置の構成要素
として、敷板11と、反力版12とを備えている。敷板
11は、支圧面に荷重を均等に作用させるためのもので
あり、支圧面である傾斜地2の斜面上に設置される。な
お、支圧面の状況によっては、敷板11の下に、さらに
コンクリートブロックなどを置くようにしてもよい。敷
板11としては、例えば合板や足場板を使うことができ
る。反力版12は、敷板11の上に、例えば、H型鋼を
複数段組み立てることにより構成される。例えば図3に
示したように、下段に4つのH型鋼12A〜12Dを並
列配置すると共に、その上段に、それらと直交させて2
つのH型鋼13A,13Bを並列配置して組み立てられ
る。
【0043】反力装置の支圧面(載荷面)に対する面積
は、敷板11の面積で決まる。本試験装置1において、
反力装置を載荷試験における載荷装置(載荷版)として
用いる場合、その面積(載荷面積)は上載荷重、すなわ
ちアンカーの引張荷重によって変わるが、その面積、す
なわち敷板11の面積は1.0m2(1.0m×1.0
m)以下であることが望ましい。反力版12は、この敷
板11の面積に対応してH型鋼を組み立てることにより
構成する。例えば、敷板11の面積が0.5m 2以下の
場合、下段に4本のH型鋼(型番H100)を使用する
ことが望ましい。また例えば、0.5m2〜1.0m2
下の場合には、下段に6本のH型鋼(型番H125)を
使用することが望ましい。また、載荷版としての面積
は、加圧装置の1つである後述の支圧プレート42の面
積より小さくしなければならない。
【0044】引抜試験を行う場合、上述の載荷試験用と
して用いる反力装置で十分な地盤反力が得られる場合に
は、これをそのまま使うことができる。十分な地盤反力
が得られない場合には、反力装置を取り換える必要があ
る。この場合、反力装置の支圧面積は、例えば2.25
2〜4m2程度にする。反力版12となるH型鋼には、
型番H100〜H150、長さ150cm〜200cm
のものを使用することが望ましい。支圧面積が2.25
2(1.5m×1.5m)を越える場合には、敷板1
1の折れを防止するため、下段に6本のH型鋼を使用す
ることが望ましい。
【0045】次に、本試験装置1における加力装置の構
成について説明する。加力装置は、地中に埋設された引
抜試験の対象のアンカーに引張荷重を与える機能を有す
るものである。引張荷重は、テンドン4を介してアンカ
ーに与えられる。本試験装置1における加力装置は、さ
らに、載荷試験の対象となる地盤に載荷装置(反力装置
(敷板11および反力版12))を介して載荷荷重を与
える機能を有している。
【0046】本試験装置1は、この加力装置の構成要素
として、油圧ポンプ20、油圧ジャッキ41、支圧プレ
ート42、自在ラムチェア43、およびプーリングヘッ
ド44を備えている。
【0047】支圧プレート42は、上載荷重が反力装置
に均等に作用するように、反力版12の上に設けられる
版である。支圧プレート42は、上載荷重によって変形
しないよう、鋼板等の材質で構成されていることが望ま
しい。この支圧プレート42としては、例えば、30c
m〜40cmの正方形板で、板厚23〜35mmのもの
を使用することができる。支圧プレート42の中心部に
は、試験アンカーのテンドン4を通すために、例えばφ
100mmの中心穴が設けられている。
【0048】油圧ジャッキ41は、アンカー工用に開発
された油圧ジャッキであり、センターホールを有する複
胴型のジャッキである。油圧ジャッキ41のセンターホ
ール部分には、アンカーのテンドン4が挿通される。こ
の油圧ジャッキ41は、下方に加圧用治具、上方に戻し
用治具を有している。この油圧ジャッキ41としては、
例えば以下の性能のものを使用する。
【0049】・載荷荷重:300kN〜1200kN ・ストローク長:150mm〜500mm ・ホール径:φ45mm〜100mm ・ジャッキ長:400mm〜800mm
【0050】プーリングヘッド44は、テンドン4を固
定するための治具であり、油圧ジャッキ41の頭部に装
着される。プーリングヘッド44としては、テンドン4
がPC鋼より線を用いて構成されている場合にはくさび
形、PC異形鋼棒を用いて構成されている場合にはナッ
ト型のものを使用する。くさび形の場合、台座および試
験用メッキくさびをセットで用いたものを使用すること
ができる。くさびは、例えば3枚分離型のものを使用す
る。この場合、油圧ジャッキ41の荷重を開放したとき
に、くさびを簡単に取り除くことができるものを使用す
る。テンドン4をプーリングヘッド44で固定すること
により、油圧ジャッキ41に加えられる圧力を、支圧プ
レート42を介して反力装置に上載荷重として作用させ
ることができる。また、同時にテンドン4には引張り荷
重を与えることができる。
【0051】油圧ポンプ20は、油圧ジャッキ41の油
圧を調整するためのものである。油圧ポンプ20には、
手元操作部21および圧力計22が設けられている。な
お、圧力計22は、後述するように計測装置としても機
能する。この油圧ポンプ20は、例えば、100Vの単
層モータによって駆動する電動型の油圧ポンプであり、
電磁弁、ストップバルブおよび安全弁を内蔵している。
油圧ポンプ20は、急峻な場所での作業を可能にするた
め、コンパクトな軽量構造になっていることが望ましい
(重量20kg前後)。手元操作部21には操作スイッ
チが設けられており、油圧ポンプ20の駆動はこのスイ
ッチを操作することにより行われる。なお、油圧ポンプ
20として手動型のものを用いることもできる。
【0052】自在ラムチェア43は、油圧ジャッキ41
と支圧プレート42との間に装着される。自在ラムチェ
ア43は、4本の脚棒を持つ伸縮自在の腰掛け状の台座
であり、アンカーの軸と加力装置による加力方向の軸と
の軸ずれを調整するための機能を有している。自在ラム
チェア43を設けることにより、反力装置の不等沈下に
より、アンカーが加力、加圧方向にずれることを防止す
ることができる。
【0053】自在ラムチェア43は、より詳しくは、図
4に示したように、例えば鋼板からなる台座61と、こ
の台座61の4隅に取り付けられる脚棒63(63A〜
63D)とを有して構成されている。脚棒63A〜63
Dは、例えば30cm程度のPC異形鋼棒により構成さ
れ、それぞれネジ溝が刻まれている。台座61の中心部
には、テンドン4を通すことのできる中心穴62が設け
られている。また、台座61の4隅には、脚棒63を通
すことのできる、例えばφ30mm前後のネジ穴64
(64A〜64D)が設けられている。台座61の各ネ
ジ穴64A〜64D部分には、各脚棒63A〜63Dの
高さを個々に調節することができるよう、各脚棒63A
〜63Dのネジ溝に螺合するナット65が取り付けられ
ている。ナット65は、例えば溶接により取り付けられ
る。
【0054】以上のように構成された自在ラムチェア4
3は、各脚棒63A〜63Dの高さを調節することで、
台座61の角度を3次元的に変えることができる。台座
61の角度を変えることにより、台座上にある油圧ジャ
ッキ41の角度も変わるため、テンドン4の打設方向軸
に加力方向を一致させることができる。この場合、例え
ば、台座61の中心穴62におけるテンドン4の位置
と、支圧プレート42の中心穴(図示せず)におけるテ
ンドン4の位置との位置関係を見ることで、軸ずれがあ
るか否かを判断することができる。軸ずれの調整は、そ
の位置関係を見ながら行う。
【0055】基本試験中に発生する軸ずれ調整のために
は、通常、自在ラムチェア43が不可欠な器具となる。
自在ラムチェア43としては、例えば以下の性能のもの
を使用する。 ・台座寸法:縦横300mm×300mm,厚さ32m
m ・耐荷重:300kN〜1200kN用 ・脚部構造:総ネジ型PC異形鋼棒、長さ300mm
(φ23mm〜36mmのPC異形鋼棒) ・荷重タイプ:載荷荷重に応じてφ23mm,φ26m
m,φ32mm,φ36mm用の4タイプを使用 ・総重量:15kg〜30Kg ※載荷荷重によって台座寸法、脚部の長さ、径は変わ
る。
【0056】なお、自在ラムチェア43に代えて、軸ず
れ調整機能のない、従来からある一般のラムチェアを使
用することも考えられる。一般のラムチェアは、中空き
の円筒形である。一般のラムチェアは、品質保証試験で
アンカーを緊張するときに使われる機具として出回って
おり、引張られたテンドンを締め付けるときに使われ
る。一般に、定着治具がナット形式のものには円筒ラム
チェア、くさび形式では皿型ラムチェアが使用されてい
る。ところで、例えば法切っただけの斜面で行う引抜・
載荷試験では、通常、試験の途中でテンドン軸と加力方
向軸にずれが発生するため、両者の軸を一致させるよ
う、逐次軸ずれを修正していく必要がある。図4に示し
た自在ラムチェア43は、こうした修正を簡便かつ迅速
に行えるよう考案されたものである。一般のラムチェア
は、高さが固定されているため、軸ずれ調整はできな
い。従って、一般のラムチェアよりは自在ラムチェア4
3を用いることが望ましい。
【0057】次に、本試験装置1における計測装置の構
成について説明する。計測装置は、引抜試験におけるア
ンカーへの引張荷重およびその引張荷重を与えたときの
アンカー(のテンドン4)の伸び量(変位量)を測定す
る機能と、載荷試験における上載荷重およびその上載荷
重を与えたときの反力版12の沈下量(変位量)を測定
する機能とを有している。
【0058】本試験装置1は、この計測装置の構成要素
として、圧力計22、伸び用変位計31(31A,31
B)、沈下用変位計32(32A〜32D)、ゲージ受
けプレート33、マグネットスタンド34(34A,3
4B),35(35A〜35D)、およびゲージ支保台
51(51A,51B),52,53(53A,53
B)を備えている。
【0059】圧力計22は、引張荷重および上載荷重を
測定するためのものである。圧力計22は、加力装置の
1つである油圧ポンプ20の圧力取り付け部にネジ止め
されている。なお、分岐治具を用いて、圧力計22を、
加圧ラインの吐出口付近、油圧ポンプ20と油圧ジャッ
キ41とを連結するホースの中間付近、ジャッキ口金付
近などに取り付けてもよい。圧力計22としては、例え
ばプルドン管圧力計を使用することができる。圧力計2
2の盤面には、加圧力(Mp/cm2)を読むための目
盛りと、荷重(kN)を読むための目盛りとが設けられ
ている。圧力計22は、油圧ポンプ20と組み合わせ
て、例えば最大100Mp/cm2で使用して油圧ジャ
ッキ41の加圧力を制御することができるものであるこ
とが望ましい。
【0060】沈下用変位計32A〜32Dは、主として
載荷試験において、反力版12の沈下量を測定するため
に使用されるものである。沈下用変位計32A〜32D
としては、例えば時計状のダイヤルゲージもしくはヒズ
ミ型伸び変換器を用いることができる。載荷試験におい
ては、4つの沈下用変位計32A〜32Dを、例えば反
力版12の4隅(図3参照)にそれぞれ設置する。この
場合、沈下用変位計32A〜32Dの先端部が、反力版
12に当接するようにして設置する。沈下用変位計32
A〜32Dとしては、例えば以下の性能のダイヤルゲー
ジを使用する。 ・ストローク容量:30〜50mmストローク長 ・最小読み値:1/100mm
【0061】伸び用変位計31A,31Bは、主として
引抜試験において、テンドン4の伸び量を測定するため
に使用されるものである。伸び用変位計31A,31B
としては、沈下用変位計32A〜32Dと同様、例えば
時計状のダイヤルゲージもしくはヒズミ型伸び変換器を
用いることができる。引抜試験においては、ゲージ受け
プレート33の上下あるいは左右に1個ずつ、計2個の
伸び用変位計31A,31Bが取り付けられる。この場
合、伸び用変位計31A,31Bの先端部が、ゲージ受
けプレート33に当接するようにして設置する。伸び用
変位計31A,31Bとしては、例えば以下の性能のダ
イヤルゲージを使用する。 ・ストローク容量:50〜200mmストローク長 ・最小読み値:1/20〜1/100mm
【0062】ゲージ受けプレート33は、油圧ジャッキ
41の頭部とプーリングヘッド44との間、またはプー
リングヘッド44の直上に設置される。テンドン4は、
プーリングヘッド44に固定されているので、プーリン
グヘッド44に設置されたゲージ受けプレート33も、
テンドン4の伸びに応じて変位する。従って、このゲー
ジ受けプレート33に、伸び用変位計31A,31Bの
先端部を当接させることにより、テンドンの伸びを測定
することができる。ゲージ受けプレート33としては、
例えば以下の性能のものを使用する。 ・材質:鋼板 ・寸法:φ300mmのメッキ仕上げの円盤 ・板厚:9〜16mm ・構造:中心部にテンドンが通る穴が設けられているも
【0063】マグネットスタンド34(34A,34
B)は、伸び用変位計31A,31Bを、ゲージ支保台
52に取り付けるための治具であり、マグネットスタン
ド35(35A〜35D)は、沈下用変位計32A〜3
2Dを、ゲージ支保台51A,51Bに取り付けるため
の治具である。これらのマグネットスタンド34,35
の脚台には、磁力をON/OFFにするための切り換え
スイッチが設けられている。
【0064】ゲージ支保台51(51A,51B),5
2,53(53A,53B)は、マグネットスタンド3
4,35を装着するためのものであり、例えば鋼製のパ
イプで構成されている。これらのゲージ支保台51〜5
3は、反力版12の沈下に影響されないような不動地点
(例えば地面3)に、脚パイプとなるもの(ゲージ支保
台51,52)を打ち込み、これらの脚パイプ間に横パ
イプとなるもの(ゲージ支保台53)を渡して組み立て
られる。また、風や木の揺れに影響されないよう、各パ
イプの連結部が固定される。
【0065】以上の構成要素からなる本試験装置1は、
試験アンカー(のテンドン4)を軸にして、反力装置、
加力装置、計測装置の順に組み立てられる。反力装置
は、敷板11、反力版12の順に組み立てられる。加力
装置は、例えば、支圧プレート42、自在ラムチェア4
3、油圧ジャッキ41、プーリングヘッド44、油圧ポ
ンプ20の順に組み立てられる。計測装置は、ゲージ支
保台51,52,53、ゲージ受けプレート33、マグ
ネットスタンド34,35、変位計31,32の順に組
み立てられる。
【0066】なお、本実施の形態に係るアンカー試験装
置1おいて、反力装置として説明した各構成要素が、本
発明における「反力手段」の一具体例に対応し、加力装
置として説明した各構成要素が、本発明における「加力
手段」の一具体例に対応する。また、本実施の形態にお
いて、計測装置として説明した各構成要素のうち、特
に、伸び用変位計31が、本発明における「第1の計測
手段」の一具体例に対応し、沈下用変位計32が、本発
明における「第2の計測手段」の一具体例に対応する。
また、自在ラムチェア43が、本発明における「軸ずれ
調整手段」の一具体例に対応する。
【0067】次に、上記のような構成のアンカー試験装
置1を用いた試験方法を、その動作と共に説明する。
【0068】まず、試験の概略を説明する。ここでは、
引抜試験と載荷試験とを同時に並行して実施し(引抜・
載荷試験)、次に、載荷試験終了後、引抜試験のみを引
き続き単独で実施する(引抜単独試験)場合を例に説明
する。
【0069】まず、本試験装置1を、上述のように試験
アンカーのテンドン4を軸にして、試験場所となる傾斜
地2の斜面に組み立てる。組み立て後、まず、引抜・載
荷試験を実施する。この場合、油圧ポンプ20により油
圧ジャッキ41を動作させることにより、アンカーには
引張荷重が与えられる。またこのとき、反力装置として
の敷板11および反力版12には、引張荷重に対する地
盤反力が作用する。これを載荷試験としての観点から見
た場合、アンカーが反力装置として機能すると共に、敷
板11および反力版12が載荷装置として機能し、反力
版12には、油圧ジャッキ41によって上載荷重が与え
られることになる。これにより、地盤には敷板11およ
び反力版12を介して載荷荷重が与えられる。試験中に
アンカーの軸と加力方向とにずれが生じた場合には、自
在ラムチェア43により、その軸ずれを適宜調整する。
【0070】荷重は、後述するように、複数サイクルに
分けて与えられる。また、各サイクル内でも、複数段階
に分けて荷重が与えられる。与えた荷重は、各サイクル
の各段階ごとに油圧ポンプ20の圧力計22により測定
する。引抜・載荷試験では、各サイクルの各段階ごと
に、アンカーの伸び量を伸び用変位計31A,31Bに
よって測定すると共に、反力版12の沈下量を沈下用変
位計32A〜32Dによって測定する。このときの沈下
量の測定結果から、載荷試験における地耐力などを求め
ることができる。
【0071】引抜・載荷試験は、基本的に、計測時間の
長い載荷試験の仕様(各段階の荷重の割付け方など)に
沿って行う。そして、規定の載荷試験が終了した後は、
引抜単独試験に移行する。引抜単独試験は、引抜・載荷
試験の場合と同様、油圧ジャッキ41によりアンカーに
引張荷重を与え、それによるアンカーの伸び量を伸び用
変位計31A,31Bで測定することにより行う。引抜
・載荷試験での測定結果に引抜単独試験での測定結果を
加えたものが、引抜試験としての測定結果となる。引抜
試験は、通常、アンカーが引抜けるまで行われ、これに
より、アンカーの極限引抜荷重が求められる。また、極
限引抜荷重に至るまでの荷重と変位量とが所定時間ごと
に測定され、荷重−変位量の関係などが求められる。
【0072】[試験の具体例]次に、適宜図5を参照し
て、アンカー試験方法の具体例を説明する。図5の荷重
(縦軸)−時間(横軸)曲線に示したように、アンカー
試験として、例えば5サイクルまで引抜・載荷試験、6
サイクル目以降から引抜単独試験を行う。
【0073】<試験荷重>試験荷重には、載荷試験荷重
と引抜試験荷重との2つがあるが、引抜・載荷試験で
は、載荷試験の仕様を優先する。具体的には、以下のよ
うにして試験荷重を決める。なお、“設計荷重”とは、
アンカー1本当たりの設計上の負担荷重のことをいう。
“定着長”とは、アンカー体の長さのことをいう。
【0074】・載荷試験荷重 P1=3・設計荷重・1/a0 ……(1) ただし、 a0:設計受圧版の面積(m2) ・引抜試験荷重 P2=π・d・τ・l ……(2) ただし、 d:削孔径(cm) τ:見掛けの付着力(kN/m2) l:定着長(cm)
【0075】P1<P2の場合、式(1)の載荷試験荷
重P1を載荷試験における目標最大荷重とする。また、
P1>P2の場合は、載荷版(敷板11および反力版1
2)の面積を小さくし、P1<P2となる荷重を目標最
大荷重とする。すなわち、以下の式(1−2)のよう
に、アンカー1本当たりの負担荷重の3倍を載荷面積で
割ったものを載荷試験における目標最大荷重とする。載
荷版としては、例えば面積1.0m2(1.0m×1.
0m)のものを使用する。
【0076】 P1=3・設計荷重・1/A・1/a0 ……(1−2) ただし、 A:載荷版の面積(m2) a0:設計受圧版の面積(m2
【0077】<引抜・載荷試験におけるサイクル荷重の
決め方>引抜・載荷試験におけるサイクル荷重は、以下
のようにして決める。まず、目標最大試験荷重より初期
荷重を差し引き、差し引いた荷重を、所定段階数で分割
する(例えば10等分する)。分割した荷重が1段階の
荷重となる。なお、1段階の荷重に端数が出た場合に
は、例えば、圧力計22の読み取り値に合わせて切り捨
て、切り上げを行い調整する。このように分割した荷重
を、新規荷重として1サイクルに例えば2段階ずつ使用
し、荷重割付を行う。
【0078】なお、“初期荷重”とは、試験装置のなじ
み(あそび)をとるために与える荷重で、例えば、目標
最大荷重の0.1倍以下に設定される。“新規荷重”と
は、各サイクルにおいて、試験荷重のうち履歴荷重の後
に与える新しい荷重のことをいう。“履歴荷重”とは、
各サイクルにおいて、既に1度載荷または除荷したこと
のある荷重のことをいう。
【0079】図5の例では、引抜・載荷試験の各サイク
ルで、以下のような荷重割付を行っている。 1サイクル目:40⇔100⇔150(kN) 2サイクル目:40⇔100⇔150⇔210⇔260(kN) 3サイクル目:40⇔150⇔210⇔260⇔320⇔370(kN) 4サイクル目:40⇔150⇔260⇔320⇔370⇔430⇔480(k
N) 5サイクル目:40⇔150⇔260⇔370⇔430⇔480⇔540⇔60
0(kN)
【0080】なお、“⇔”は、載荷、除荷の双方を行う
ことを意味している。各サイクルにおいて、40kNの荷
重が初期荷重に相当する。引抜・載荷試験の最後のサイ
クル(5サイクル目)では、600kNの荷重が載荷試験
における目標最大荷重として与えられている。また、例
えば3サイクル目を例にすると、載荷段階において、15
0,210,260kNの荷重は、1サイクル目または2サイ
クル目でも用いられている荷重であり、これが3サイク
ル目における履歴荷重に相当する。また、320,370kN
の荷重が新規荷重に相当する。
【0081】<引抜・載荷試験の終了条件>載荷試験と
しての測定が終了したときが、引抜・載荷試験の終了と
なる。載荷試験は、目標最大試験荷重を終了したとき、
または地盤が破壊し載荷不能になったときなどを条件と
して終了する。
【0082】<引抜単独試験におけるサイクル荷重の決
め方>基本的には、上述の引抜・載荷試験での段階荷重
(分割した荷重)を使用する。ただし、新規荷重は、引
抜試験としての予想最大荷重(アンカーが引き抜かれる
と予想される荷重)から、載荷試験における目標最大荷
重を差し引き、その値を所定段階数で分割したものを1
段階荷重として使用する。図5の例では、引抜単独試験
のサイクルで、以下のような荷重割付を行っている。 6サイクル目:40⇔150⇔260⇔370⇔480⇔540⇔600⇔65
0⇔700(kN)
【0083】なお、図5の例では、6サイクル目の最大
荷重に至っても、アンカーの定着部が破壊されず、引抜
単独試験を終了している。アンカー体の極限引抜荷重を
求めるためには、さらにサイクル数と荷重を増やしてア
ンカーが引抜けるまで、あるいはテンドンの降伏荷重の
90%まで試験を行う。
【0084】なお、1段階荷重が大きい場合や、サイク
ル数が多くなる場合は、引抜・載荷試験、引抜単独試験
という工程ではなく、別途、引抜試験のみを実施するよ
うにしてもよい。この場合、引抜・載荷試験での段階荷
重を使用することなく、あらたな荷重の割付けを行うよ
うにしてもよい。
【0085】<沈下量の測定>沈下量は、4つの沈下用
変位計32A〜32Dの読み取り値の平均とする。沈下
用変位計32A〜32Dとしては、例えば、ストローク
長が30〜50mmのダイヤルゲージを使用し、1/1
00mmの精度で値を読み取る。
【0086】<伸び量の測定>伸び量は、2つの伸び用
変位計31A,31Bの読み取り値の平均とする。伸び
用変位計31A,31Bとしては、例えば、ストローク
長が50〜200mmのダイヤルゲージを使用し、例え
ば1/20〜1/100mmの精度で値を読み取る。
【0087】<測定時間>引抜・載荷試験では、各サイ
クルにおいて、新規荷重については、載荷直後を0分と
し、例えば2,5,10,15,20,25,30分経
過するごとに伸び量および沈下量を測定する。履歴荷重
については、載荷、除荷直後を0分とし、例えば5分経
過後に伸び量および沈下量を測定する。
【0088】引抜単独試験では、各サイクルにおいて、
新規荷重については、載荷直後を0分とし、例えば2,
5,10,15分経過するごとに伸び量(および沈下
量)を測定する。履歴荷重については、載荷、除荷直後
を0分とし、例えば2分経過後に伸び量(および沈下
量)を測定する。
【0089】<測定結果の処理>ここでは、測定結果の
処理例として、載荷試験における許容地耐力を求める方
法を説明する。許容地耐力は、一般に次式(3)によっ
て求められる。式(3)から、例えば、Pmax=48
0kN、A=1.0m2であれば、許容地耐力qは、1
60kN/m2と求められる。“極限荷重”は、例え
ば、地盤の許容沈下量(例えば150mm)を越えた直
前の試験荷重とする。
【0090】 q=1/3・Pmax・1/A ……(3) ただし、 q:許容地耐力(kN/m2) Pmax:極限荷重(kN) A:載荷版の面積(m2
【0091】ところで、一般的な基礎地盤の載荷試験で
はφ30cmの円形載荷版を使用するが、本試験装置1
では、引抜試験用の反力版としても機能させるために、
通常、載荷版の面積はφ30cmよりも大きいものを使
用することになる。また一方で、地耐力は、式(3)か
らも分かるように載荷版の大きさによって変化する。こ
のため、本試験装置1から得られた測定結果に補正演算
を施し、一般的な基礎地盤の載荷試験における地耐力に
換算することが必要となる。補正には、以下の式(4)
を利用することができる。式(4)は、載荷版の載荷幅
に伴う地盤反力の変化を表すものであり、「地盤の平板
載荷試験方法・同解説」(JGS1521)において規
定されている。
【0092】 Kh/Kh0=(D/30)-3/4 ……(4) ただし、 Kh:任意の大きさの載荷版を用いた平板載荷試験によ
って得られる地盤反力係数 Kh0:載荷幅が30cmの載荷版を用いた平板載荷試験
によって得られる地盤反力係数 D:任意の正方形の載荷版の幅(cm)
【0093】以上説明したように、本実施の形態に係る
アンカー試験装置および方法によれば、敷板11および
反力版12を引抜試験における反力装置として機能させ
てアンカーに引張荷重を与える一方、アンカーを載荷試
験における反力装置、敷板11および反力版12を載荷
装置と見なして上載荷重を与え、また、引張荷重を与え
たときのアンカーの伸び量を伸び用変位計31A,31
Bによって測定すると共に、上載荷重を与えたときの沈
下量を沈下用変位計32A〜32Dによって同時に測定
できるようにしたので、全体として1つの装置でありな
がら、引抜試験と載荷試験との双方を実施することがで
きる。これにより、引抜試験と載荷試験とを別々の装置
で実施する従来の試験方法に比べて、それらの2つのア
ンカー試験に要する作業の効率化を図ることができ、工
程日数の削減やコストの低減などが可能となる。また。
本試験装置1は、従来の載荷試験装置(図8)に比べ
て、傾斜面での組み立てが容易であり、傾斜面での載荷
試験にも適している。
【0094】また、自在ラムチェア43により、アンカ
ーの軸と加力方向とのずれを調整できるようにしたの
で、仮に、試験の途中でアンカーの軸ずれが生じたとし
ても、その軸ずれの調整作業を容易に行うことができ、
より効率的に試験の実施を行うことができる。
【0095】さらに、載荷試験における地耐力を、沈下
量の測定結果に所定の補正演算を施すことにより求める
ようにしたので、引抜試験における反力装置を、載荷試
験における載荷装置として利用した場合であっても、そ
の場合に得られた測定結果から、一般的な載荷試験で用
いられている地耐力を換算して求めることができる。
【0096】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施の
形態では、軸ずれ調整のために自在ラムチェア43を設
けた例について説明したが、自在ラムチェア43を省略
した構成にすることも可能である。また、上記実施の形
態では、本試験装置1を傾斜面に設置し、傾斜地2にお
いてアンカー試験を行う場合を例に説明したが、本試験
装置1は、平地または山留め壁などでアンカー試験を行
う場合においても当然適用可能である。
【0097】また、上記実施の形態では、引抜・載荷試
験とそれに続く引抜単独試験とを同一の反力版12およ
び敷板11を用いて実施するものとして説明したが、こ
れら反力版等を試験途中で交換するようにしてもよい。
例えば、引抜・載荷試験と引抜単独試験とで、大きさの
異なる反力版等を使用してもよい。反力版等を試験途中
で交換するケースとしては、例えば、引抜試験を実施す
る場合において、使用中の反力版等ではアンカーを引抜
くために十分な地盤反力が得られない場合に、もっと大
きな反力版等に交換する場合などが考えられる。この場
合、反力版等を途中で交換したとしても、それまでの測
定データは引抜試験における試験データとして有効に用
いることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし3
のいずれか1項に記載のアンカー試験装置によれば、引
抜試験における反力装置としての機能と載荷試験におけ
る載荷装置としての機能とを有する反力手段と、地中に
埋設されたアンカーに引張荷重を与える機能と反力手段
に上載荷重を与えるための機能とを有する加力手段とを
備え、引張荷重を与えたときのアンカーの伸び量を第1
の計測手段により測定し、上載荷重を与えたときの反力
手段の沈下量を第2の計測手段により測定するようにし
たので、全体として1つの装置で引抜試験と載荷試験と
の双方を実施することができる。これにより、引抜試験
と載荷試験とを別々の装置で実施する従来の試験方法に
比べて、それらの2つのアンカー試験に要する作業の効
率化を図ることができ、工程日数の削減やコストの低減
などが可能となる。
【0099】また、請求項4ないし6のいずれか1項に
記載のアンカー試験方法によれば、引抜試験における反
力装置としての機能と載荷試験における載荷装置として
の機能とを有する反力手段と、地中に埋設されたアンカ
ーに引張荷重を与える機能と反力手段に上載荷重を与え
るための機能とを有する加力手段と、を備えたアンカー
試験装置を用いて、上載荷重を与えたときの反力手段の
沈下量と引張荷重を与えたときのアンカーの伸び量との
双方を測定することにより、引抜試験と載荷試験との双
方を並行して実施すると共に、載荷試験の終了後に、引
き続き引抜試験のみを行うようにしたので、引抜試験と
載荷試験とを別々の装置で実施する従来の試験方法に比
べて、それらの2つのアンカー試験に要する作業の効率
化を図ることができ、工程日数の削減やコストの低減な
どが可能となる。
【0100】特に、請求項2記載のアンカー試験装置ま
たは請求項5記載のアンカー試験方法によれば、試験を
行っているときに、アンカーの軸と加力手段による加力
方向の軸との軸ずれが生じた場合には、その軸ずれを調
整できるようにしたので、仮に、試験の途中で軸ずれが
生じたとしても、その軸ずれの調整作業を容易に行うこ
とができ、より効率的に試験の実施を行うことができ
る。
【0101】また特に、請求項3記載のアンカー試験装
置または請求項6記載のアンカー試験方法によれば、載
荷試験における地耐力を、反力手段の沈下量の測定値に
所定の補正演算を施すことにより求めるようにしたの
で、例えば、引抜試験における反力装置を、載荷試験に
おける載荷装置として利用した場合においても、その場
合に得られた測定値から、一般的な載荷試験で用いられ
ている地耐力を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るアンカー試験装置
の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るアンカー試験装置
の構成を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るアンカー試験装置
の構成を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るアンカー試験装置
におけるラムチェアの詳細な構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るアンカー試験装置
を用いた試験方法の例を示す説明図である。
【図6】アンカー工法の一例を示す説明図である。
【図7】従来の引抜試験用の装置の概略を示す構造図で
ある。
【図8】従来の載荷試験用の装置の概略を示す構造図で
ある。
【符号の説明】
1…アンカー試験装置、2…傾斜地、3…地面、4…テ
ンドン、11…敷板、12…反力版、12A〜12D,
13A,13B…H型鋼、20…油圧ポンプ、21…手
元操作部、22…圧力計、31A,31B…伸び用変位
計、32A〜32D…沈下用変位計、33…ゲージ受け
プレート、34A,34B,35A〜35D…マグネッ
トスタンド、41…油圧ジャッキ、42…支圧プレー
ト、43…自在ラムチェア、44…プーリングヘッド、
51A,51B,52,53A,53B…ゲージ支保
台、61…台座、62…中心穴、63A〜63D…脚
棒、64A〜64D…ネジ穴、65…ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D043 AB03 AB09 2G061 AA01 AB05 CB20 EA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーの設計、施工に伴う引抜試験と
    載荷試験とを実施するためのアンカー試験装置であっ
    て、 引抜試験における反力装置としての機能を有すると共
    に、載荷試験における載荷装置としての機能を有する反
    力手段と、 地中に埋設されたアンカーに引張荷重を与える機能を有
    すると共に、前記反力手段に上載荷重を与えるための機
    能を有する加力手段と、 前記引張荷重を与えたときの前記アンカーの伸び量を測
    定するための第1の計測手段と、 前記上載荷重を与えたときの前記反力手段の沈下量を測
    定するための第2の計測手段とを備えたことを特徴とす
    るアンカー試験装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記アンカーの軸と前記加力手
    段による加力方向の軸との軸ずれを調整するための軸ず
    れ調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のア
    ンカー試験装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の計測手段によって得られた測
    定値に所定の補正演算を施すことにより、載荷試験にお
    ける地耐力が得られることを特徴とする請求項1または
    2記載のアンカー試験装置。
  4. 【請求項4】 引抜試験における反力装置としての機能
    を有すると共に、載荷試験における載荷装置としての機
    能を有する反力手段と、地中に埋設されたアンカーに引
    張荷重を与える機能を有すると共に、前記反力手段に上
    載荷重を与えるための機能を有する加力手段と、を備え
    たアンカー試験装置を用いて、アンカーの設計、施工に
    伴う引抜試験と載荷試験とを実施するためのアンカー試
    験方法であって、 上載荷重を与えたときの前記反力手段の沈下量と引張荷
    重を与えたときの前記アンカーの伸び量との双方を測定
    することにより、引抜試験と載荷試験との双方を並行し
    て実施する工程と、 前記載荷試験の終了後に、引き続き前記引抜試験のみを
    行う工程とを含むことを特徴とするアンカー試験方法。
  5. 【請求項5】 前記各工程には、前記アンカーの軸と前
    記加力手段による加力方向の軸との軸ずれが生じた場合
    に、その軸ずれを調整する工程が含まれることを特徴と
    する請求項4記載のアンカー試験方法。
  6. 【請求項6】 載荷試験における地耐力を、前記沈下量
    の測定値に所定の補正演算を施すことにより求めること
    を特徴とする請求項4または5記載のアンカー試験方
    法。
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