JP2003139221A - ギア取り付け構造 - Google Patents

ギア取り付け構造

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JP2003139221A
JP2003139221A JP2001340105A JP2001340105A JP2003139221A JP 2003139221 A JP2003139221 A JP 2003139221A JP 2001340105 A JP2001340105 A JP 2001340105A JP 2001340105 A JP2001340105 A JP 2001340105A JP 2003139221 A JP2003139221 A JP 2003139221A
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Japan
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gear
bearing
shaft
insertion hole
mounting structure
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JP2001340105A
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Tomoharu Matsukawa
智治 松川
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギアに軸方向の応力が加わった場合にも、シャ
フトからギアが抜け落ちるのを確実に防止することが可
能なギア取り付け構造を提供する。 【解決手段】このギア取り付け構造は、シャフト3の先
端部に設けられた第1溝部3aと、ギア1のシャフト挿
入穴1c内に設けられ、シャフト3の第1溝部3aと係
合するとともに、シャフト3に対するギア1の回り止め
機能を有するリブ1fと、ギア1の胴部1bの外周部に
設けられ、ベアリング2の側面と係合するとともに、ベ
アリング1に対するギア1の抜け止め機能を有する一対
のフック1dを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ギア取り付け構
造に関し、特に、ギア部と胴部とシャフト挿入穴とを有
するギアと、上記ギアの胴部が挿入される胴部挿入穴を
有し、上記ギアを回転可能に支持するベアリングと、上
記ギアのシャフト挿入穴に挿入されるシャフトとを含む
ギア取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタの給紙ローラや排紙ロー
ラ等においては、シャフトにギアが固定された構造が用
いられている。このような構造ではシャフトからギアが
抜けるのを防止することが要求される。
【0003】そこで、従来、シャフトからギアが抜ける
のを防止するために、種々の構造が提案されている。こ
れらは、たとえば、特開平8−281826号公報、実
開平5−19716号公報および特開平9―30353
5号公報等に開示されている。
【0004】上記特開平8―281826号公報には、
シャフト(軸)の先端部付近にシャフトの外周に沿って
溝を設けるとともに、ギア(複合歯車)にシャフトの溝
に係合するフックを設けることによってシャフトからギ
アが抜けるのを防止する構造が開示されている。
【0005】また、上記実開平5−19716号公報に
は、シャフト(回転軸)先端部付近にシャフトの外周に
沿って溝を設けるとともに、ギア(歯車)側にシャフト
の溝に係合するフック(アーム片)を設けることによっ
て、シャフトからギアが抜けるのを防止する構造が開示
されている。さらに、この構造ではシャフトにストップ
ピンを取り付けるとともに、ギア側にストップピンに対
応する溝を設けることによって、シャフトに対してギア
が回転するのを防止している。
【0006】また、上記特開平9−303535号公報
には、フレームシャーシ(シャシ)に、ギア(回転部
品)が回転可能に取り付けられる構造において、ギアが
フレームシャーシから抜けるのを防止するために、ギア
にフック(爪)を設けた構造が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平8
−281826号公報および実開平5−19716号公
報に開示された従来のギア取り付け構造においては、軸
方向におけるギアとシャフトの固定がギアに形成された
フックとシャフトに形成された溝との係合によってのみ
行われるので、軸方向の応力が加わった場合にフックが
上方向に撓みやすい。このため、軸方向の応力が加わっ
た場合に、ギアがシャフトから容易に抜け落ちてしまう
という問題点がある。
【0008】さらに、実開平5−19716号公報にお
いて開示されたギア取り付け構造では、ギアのシャフト
に対する回り止めのためにストップピンを使用している
ため、その分、部品点数および組立工数が増加するとい
う問題点もある。
【0009】また、特開平9―303535号公報に開
示された従来のギア取り付け構造においても、上述した
特開平8−281826号公報および実開平5−197
16号公報におけるギア取り付け構造の場合と同様に、
軸方向に応力が加わった場合にギアがフレームシャーシ
から容易に抜け落ちてしまうという問題点がある。
【0010】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の一つの目的は、
ギアに軸方向の応力が加わった場合にも、シャフトから
ギアが抜け落ちるのを確実に防止することが可能なギア
取り付け構造を提供することである。
【0011】この発明のもう一つの目的は、上記のギア
取り付け構造において、部品点数および組立工数を削減
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1におけるギア取
り付け構造は、ギア部と胴部とローラシャフト挿入穴と
を有するギアと、ギアの胴部が挿入される胴部挿入穴を
有し、ギアを回転可能に支持するベアリングと、ベアリ
ングを取り付けるためのフレームシャーシと、ギアのロ
ーラシャフト挿入穴に挿入されるローラシャフトとを含
むプリンタのギア取り付け構造において、ローラシャフ
トの先端部に設けられた第1溝部と、ギアのローラシャ
フト挿入穴内にギアと一体的に設けられ、ローラシャフ
トの第1溝部と係合するとともに、ローラシャフトに対
するギアの回り止め機能を有するリブと、ギアの胴部の
外周部に外向きに突出するようにギアと一体的に設けら
れ、ベアリングの側面と係合するとともに、ベアリング
に対するギアの抜け止め機能を有する前面がテーパ形状
の一対のフックと、ギアの胴部に設けられ、ギアの胴部
のフックが設けられる部分をギアの胴部の内周部側に撓
み変形可能にするための第2溝部とを備えている。
【0013】請求項1では、上記のように、ベアリング
に対するギアの抜け止め機能を有する一対のフックをギ
アの胴部の外周部に設けることによって、ギアの胴部を
ベアリングの胴部挿入穴に嵌め込んだ後に、そのフック
によりギアがベアリングから抜けるのを防止することが
できる。特に、ギアのローラシャフト挿入穴にローラシ
ャフトを挿入した後は、フックがギアの胴部の内周側に
撓むのがローラシャフトの外周面により防止されるの
で、ギアに軸方向の応力が加わった場合にも、ギアがベ
アリングから抜けるのを確実に防止することができる。
その結果、ギアに軸方向の応力が加わった場合にも、ギ
アがローラシャフトから抜け落ちるのを確実に防止する
ことができる。また、ギアの胴部のフックが設けられる
部分をギアの胴部の内周部側に撓み変形可能にするため
の第2溝部をギアの胴部に設けることによって、ギアの
胴部をベアリングの胴部挿入穴に挿入する際に、フック
が撓み変形するので、容易に、ギアの胴部をベアリング
の胴部挿入穴に挿入することができる。また、フックの
前面をテーパ形状にすることによって、ギアの胴部をベ
アリングの胴部挿入穴に挿入する際に、フックがギアの
内周部側により撓みやすくなるので、より容易にギアの
胴部をベアリングの胴部挿入穴に挿入することができ
る。
【0014】また、請求項1では、上記のように、ロー
ラシャフトの先端部に第1溝部を設けるとともに、ロー
ラシャフトの第1溝部と係合し、かつ、ローラシャフト
に対するギアの回り止め機能を有するリブをギアのロー
ラシャフト挿入穴の底面に設けることによって、ローラ
シャフトがギアに対して回るのを防止することができ
る。また、フックおよびリブをギアと一体的に形成する
ことによって、フックおよびリブをギアとは別部品で形
成した場合に比べて、部品点数および組立工数を削減す
ることができる。
【0015】請求項2におけるギア取り付け構造は、ギ
ア部と胴部とシャフト挿入穴とを有するギアと、ギアの
胴部が挿入される胴部挿入穴を有し、ギアを回転可能に
支持するベアリングと、ギアのシャフト挿入穴に挿入さ
れるシャフトとを含むギア取り付け構造において、シャ
フトの先端部に設けられた第1溝部と、ギアのシャフト
挿入穴内に設けられ、シャフトの第1溝部と係合すると
ともに、シャフトに対するギアの回り止め機能を有する
リブと、ギアの胴部の外周部に設けられ、ベアリングの
側面と係合するとともに、ベアリングに対する上記ギア
の抜け止め機能を有するフックとを備えている。
【0016】請求項2では、上記のように、ベアリング
に対するギアの抜け止め機能を有するフックをギアの胴
部の外周部に設けることによって、ギアの胴部をベアリ
ングの胴部挿入穴に嵌め込んだ後に、そのフックにより
ギアがベアリングから抜けるのを防止することができ
る。特に、ギアのシャフト挿入穴にシャフトを挿入した
後は、フックがギアの胴部の内周側に撓むのがシャフト
の外周面により防止されるので、ギアに軸方向の応力が
加わった場合にも、ギアがベアリングから抜けるのを確
実に防止することができる。その結果、ギアに軸方向の
力が加わった場合にも、ギアがシャフトから抜け落ちる
のを確実に防止することができる。また、シャフトの先
端部に第1溝部を設けるとともに、シャフトの第1溝部
と係合し、かつ、ローラシャフトに対するギアの回り止
め機能を有するリブをギアのシャフト挿入穴の底面に設
けることによって、シャフトがギアに対して回るのを防
止することができる。
【0017】請求項3におけるギア取り付け構造は、請
求項2の構成において、リブは、ギアと一体的に形成さ
れている。このように構成すれば、リブをギアとを別部
品で形成する場合に比べて、部品点数および組立工数を
削減することができる。
【0018】請求項4におけるギア取り付け構造は、請
求項2または3の構成において、フックは、ギアと一体
的に形成されている。このように構成すれば、フックを
ギアとは別部品で形成する場合に比べて、部品点数およ
び組立工数を削減することができる。
【0019】請求項5におけるギア取り付け構造は、請
求項2〜4のいずれかの構成において、ギアの胴部に設
けられ、ギアの胴部のフックが設けられる部分をギアの
胴部の内周部側に撓み変形可能にするための第2溝部を
さらに備える。ギアの胴部をベアリングの胴部挿入穴に
挿入する際に、フックが撓み変形するので、容易に、ギ
アの胴部をベアリングの胴部挿入穴に挿入することがで
きる。
【0020】請求項6におけるギア取り付け構造は、請
求項2〜5のいずれかの構成において、フックの前面
は、テーパ形状を有している。このように構成すれば、
ギアの胴部をベアリングの胴部挿入穴に挿入する際に、
フックがギアの内周部側により撓みやすくなるので、よ
り容易に、ギアの胴部をベアリングの胴部挿入穴に挿入
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態によるギア取り付け構造を示した断面図である。
また、図2は、図1に示した第1実施形態によるギア取
り付け構造の分解斜視図である。図3は、図1に示した
第1実施形態によるギア取り付け構造のギア部における
ローラシャフト挿入方向から見た正面図である。
【0023】以下、図1〜図3を用いて本発明の第1実
施形態のギア取り付け構造について説明する。なお、こ
の第1実施形態では、プリンタの排紙ローラ部における
ギア取り付け構造について説明する。第1実施形態のギ
ア取り付け構造は、図1および図2に示すように、樹脂
製のギア1と、樹脂製のベアリング2と、金属製の中空
のローラシャフト3とから構成される。
【0024】ギア1は、ギア部1aと、胴部1bと、ロ
ーラシャフト挿入穴1cと、一対のフック1dと、第2
溝部1eと、リブ1fとを含んでいる。一対のフック1
dは、ギア1の胴部1bの外周部に外向きに突出するよ
うに、ギア1と一体的に設けられている。また、フック
1dは、ベアリング2の側面と係合するとともに、ベア
リング2に対するギア1の抜け止め機能を有する。その
フック1dの前面は、テーパ形状を有している。そのフ
ック1dのテーパ形状の先端部の外径は、ベアリング2
の胴部挿入穴2aの内径よりも小さくなるように形成さ
れている。また、第2溝部1eは、胴部1bのフック1
dを含む部分が胴部1bの内周部側に撓み変形すること
を可能にするために設けられている。
【0025】リブ1fは、ローラシャフト挿入穴1c内
にギア1と一体的に設けられている。このリブ1fは、
ローラシャフト3の先端部の第1溝部3aと係合するこ
とによって、ローラシャフト3に対するギア1の回り止
め機能を有する。また、図示しないが、ギア1のローラ
シャフト挿入穴1cの内周部端面も、ローラシャフト3
の挿入を容易にするためにテーパ加工されている。
【0026】また、ベアリング2は、胴部挿入穴2a
と、フック状の突出部2bとを含んでいる。胴部挿入穴
2aは、ギア1の胴部1bを回転可能に支持するために
設けられている。また、フック状の突出部2bは、カギ
型形状を有するとともに、ベアリング2をフレームシャ
ーシ4に固定するために設けられている。このフック状
の突出部2bを、フレームシャーシ4に形成された開口
部(図示せず)と係合させることにより、ベアリング2
をフレームシャーシ4に固定している。
【0027】また、ベアリング5は、図1に示すよう
に、フレームシャーシ4に固定されるとともに、ローラ
シャフト3を回転可能に支持するための凹部5aを有す
る。その凹部5aの底面によって、ローラシャフト3の
一端が軸方向に抜けるのを防止している。
【0028】第1実施形態におけるギア取り付け構造で
は、上記のように、ベアリング2に対するギア1の抜け
止め機能を有する一対のフック1dをギア1の胴部1b
の外周部に設けることによって、ギア1の胴部1bをベ
アリング2の胴部挿入穴2aに嵌め込んだ後に、そのフ
ック1dによりギア1がベアリング2から抜けるのを防
止することができる。特に、ギア1のローラシャフト挿
入穴1cにローラシャフト3を挿入した後は、フック1
dがギア1の胴部1bの内周側に撓むのがローラシャフ
ト3の外周面により防止されるので、ギア1に軸方向の
応力が加わった場合にも、ギア1がベアリング2から抜
けるのを確実に防止することができる。その結果、ギア
1に軸方向の応力が加わった場合にも、ギア1がローラ
シャフト3から抜け落ちるのを確実に防止することがで
きる。
【0029】また、第1実施形態におけるギア取り付け
構造では、上記のように、フック1dおよびリブ1fを
ギア1と一体的に形成することによって、フック1dお
よびリブ1fをギア1とは別部品で形成した場合に比べ
て、部品点数および組立工数を削減することができる。
【0030】次に、図1〜図3を参照して、第1実施形
態におけるギア取り付け構造の組立方法について説明す
る。
【0031】まず、図2に示した状態から、ギア1の胴
部1bをベアリング2の胴部挿入穴2aに挿入する。こ
の場合、フック1dのテーパ形状の先端部の外径はベア
リング2の胴部挿入穴2aの内径よりも小さくなるよう
に形成されているので、ギア1の胴部1bがベアリング
2の胴部挿入穴2aに挿入される際に、フック1dのテ
ーパ形状の部分がベアリング2の胴部挿入穴2aの内周
部側端部により押圧される。これにより、フック1d
は、ローラシャフト挿入穴1c側に撓み変形するため、
ギア1の胴部1bをベアリング2の胴部挿入穴2aに容
易に挿入することができる。そして、ギア1をベアリン
グ2に完全に挿入した状態で、ベアリング2の胴部挿入
穴2aの内周部からフック1dにかけられていた応力が
なくなるので、図1に示すように、フック1dは、撓み
変形前の形状にまで回復する。その結果、フック1dが
ベアリング2の側面と係合するので、ギア1はベアリン
グ2に対して、軸方向に固定される。
【0032】その後、ローラシャフト3をギア1のロー
ラシャフト挿入穴1cに挿入するとともに、ローラシャ
フト3の先端部に設けられた第1溝部3aと、ギア1の
ローラシャフト挿入穴1c内に設けられたリブ1fとを
係合させる。これにより、ギア1は、ローラシャフト3
に対して回転しないように固定される。
【0033】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態によるギア取り付け構造を示した断面図である。
また、図5は、図4に示した第2実施形態によるギア取
り付け構造の分解斜視図である。図6は、図4に示した
第2実施形態によるギア取り付け構造のギア部における
ローラシャフト挿入方向の反対方向から見た正面図であ
る。この第2実施形態では、ギアおよびベアリングの取
り付け方向を第1実施形態とは逆向きにした場合の例を
示している。
【0034】以下、図4〜図6を用いて本発明の第2実
施形態のギア取り付け構造について説明する。なお、こ
の第2実施形態では、プリンタの排紙ローラ部における
ギア取り付け構造について説明する。第2実施形態のギ
ア取り付け構造は、図4および図5に示すように、樹脂
製のギア11と、樹脂製のベアリング12と金属製の中
空のローラシャフト13とから構成される。
【0035】ギア11は、ギア部11aと、胴部11b
と、ローラシャフト挿入穴11cと、一対のフック11
dと、第2溝部11eと、リブ11fとを含んでいる。
一対のフック11dは、ギア11の胴部11bの外周部
に外向きに突出するように、ギア11と一体的に設けら
れている。また、フック11dは、ベアリング12の側
面と係合するとともに、ベアリング12に対するギア1
1の抜け止め機能を有する。そのフック11dの前面
は、テーパ形状を有している。そのフック11dのテー
パ形状の先端部の外径は、ベアリング12の胴部挿入穴
12aの内径よりも小さくなるように形成されている。
また、第2溝部11eは、胴部11bのフック11dを
含む部分が胴部11bの内周部側に撓み変形することを
可能にするために設けられている。
【0036】ここで、第2実施形態では、第1実施形態
と異なり、ローラシャフト挿入穴10cは、貫通穴とし
て形成されている。また、リブ11fは、ローラシャフ
ト挿入穴11c内の胴部11bの先端部にギア11と一
体的に設けられている。このリブ11fは、ローラシャ
フト13の先端部の第1溝部13aと係合することによ
って、ローラシャフト13に対するギア11の回り止め
機能を有する。また、図示しないが、ギア11のローラ
シャフト挿入穴11cの内周部端面も、ローラシャフト
13の挿入を容易にするためにテーパ加工されている。
【0037】また、ベアリング12は、胴部挿入穴12
aと、フック状の突出部12bとを含んでいる。胴部挿
入穴12aは、ギア11の胴部11bを回転可能に支持
するために設けられている。また、フック状の突出部1
2bは、カギ型形状を有するとともに、ベアリング12
をフレームシャーシ14に固定するために設けられてい
る。このフック状の突出部12bを、フレームシャーシ
14に形成された開口部(図示せず)と係合させること
により、ベアリング12をフレームシャーシ14に固定
している。
【0038】また、ベアリング15は、図4に示すよう
に、フレームシャーシ14に固定されるとともに、ロー
ラシャフト13を回転可能に支持するための凹部15a
を有する。その凹部15aの底面によって、ローラシャ
フト13の一端が軸方向に抜けるのを防止している。
【0039】第2実施形態におけるギア取り付け構造で
は、上記のように、ベアリング12に対するギア11の
抜け止め機能を有する一対のフック11dをギア11の
胴部11bの外周部に設けることによって、第1実施形
態と同様、ギア11の胴部11bをベアリング12の胴
部挿入穴12aに嵌め込んだ後に、そのフック11dに
よりギア11がベアリング12から抜けるのを防止する
ことができる。特に、ギア11のローラシャフト挿入穴
11cにローラシャフト13を挿入した後は、フック1
1dがギア11の胴部11bの内周側に撓むのがローラ
シャフト13の外周面により防止されるので、ギア11
に軸方向の応力が加わった場合にも、ギア11がベアリ
ング12から抜けるのを確実に防止することができる。
その結果、ギア11に軸方向の応力が加わった場合に
も、ギア11がローラシャフト13から抜け落ちるのを
確実に防止することができる。
【0040】また、第2実施形態におけるギア取り付け
構造では、上記のように、フック11dおよびリブ11
fをギア11と一体的に形成することによって、第1実
施形態と同様、フック11dおよびリブ11fをギア1
1とは別部品で形成した場合に比べて、部品点数および
組立工数を削減することができる。
【0041】次に図4〜図6を参照して、第2実施形態
におけるギア取り付け構造の組立方法について説明す
る。
【0042】まず、図5に示した状態から、ギア11の
胴部11bをベアリング12の胴部挿入穴12aに挿入
する。この場合、フック11dのテーパ形状の先端部の
外径はベアリング12の胴部挿入穴12aの内径よりも
小さくなるように形成されているので、ギア11の胴部
11bがベアリング12の胴部挿入穴12aに挿入され
る際に、フック11dのテーパ形状の部分がベアリング
12の胴部挿入穴12aの内周部側端部により押圧され
る。これにより、フック11dは、ローラシャフト挿入
穴11c側に撓み変形するため、ギア11の胴部11b
をベアリング12の胴部挿入穴12aに容易に挿入する
ことができる。そして、ギア11をベアリング12に完
全に挿入した状態で、ベアリング12の胴部挿入穴12
aの内周部からフック11dにかけられていた応力がな
くなるので、図4に示すように、フック11dは、撓み
変形前の形状にまで回復する。その結果、フック11d
がベアリング12の側面と係合するので、ギア11はベ
アリング12に対して、軸方向に固定される。
【0043】その後、ローラシャフト13をギア11の
ローラシャフト挿入穴11cに挿入するとともに、ロー
ラシャフト13の先端部に設けられた第1溝部13a
と、ギア11のローラシャフト挿入穴11c内に設けら
れたリブ11fとを係合させる。これにより、ギア11
は、ローラシャフト13に対して回転しないよう固定さ
れる。
【0044】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0045】たとえば、上記実施形態では、プリンタの
排紙ローラ部におけるギア取り付け構造に例をとって説
明したが、本発明はこれに限らず、シャフトにギアが固
定され、かつ、そのギアがベアリングにより回転可能に
支持される構造を有する装置に広く適用可能である。
【0046】また、上記実施形態では、ベアリングに係
合するフックをテーパ形状に形成したが、本発明はこれ
に限らず、ベアリングに係合可能な形状であれば他の形
状に形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ギアや
シャフトに軸方向の応力が加わった場合にも、シャフト
からギアが抜け落ちるのを確実に防止することが可能な
ギア取り付け構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるギア取り付け構
造を示した断面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態によるギア取り付け
構造の分解斜視図である。
【図3】図1に示した第1実施形態によるギア取り付け
構造のギア部におけるローラシャフト挿入方向から見た
正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるギア取り付け構
造を示した断面図である。
【図5】図4に示した第2実施形態によるギア取り付け
構造の分解斜視図である。
【図6】図4に示した第2実施形態によるギア取り付け
構造のギア部におけるローラシャフト挿入側の反対方向
から見た正面図である。
【符号の説明】
1、11 ギア 1a、11a ギア部 1b、11b 胴部 1c、11c ローラシャフト挿入穴 1d、11d フック 1e、11e 第2溝部 1f、11f リブ 2、12 ベアリング 2a、12a 胴部挿入穴 3、13 ローラシャフト 3a、13a 第1溝部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギア部と胴部とシャフト挿入穴とを有す
    るギアと、前記ギアの胴部が挿入される胴部挿入穴を有
    し、前記ギアを回転可能に支持するベアリングと、前記
    ベアリングを取り付けるためのフレームシャーシと、前
    記ギアのシャフト挿入穴に挿入されるローラシャフトと
    を含むプリンタのギア取り付け構造において、 前記ローラシャフトの先端部に設けられた第1溝部と、 前記ギアのシャフト挿入穴内に前記ギアと一体的に設け
    られ、前記シャフトの第1溝部と係合するとともに、前
    記シャフトに対する前記ギアの回り止め機能を有するリ
    ブと、 前記ギアの胴部の外周部に外向きに突出するように前記
    ギアと一体的に設けられ、前記ベアリングの側面と係合
    するとともに、前記ベアリングに対する前記ギアの抜け
    止め機能を有する前面がテーパ形状の一対のフックと、 前記ギアの胴部に設けられ、前記ギアの胴部の前記フッ
    クが設けられる部分を前記ギアの胴部の内周部側に撓み
    変形可能にするための第2溝部とを備えた、ギア取り付
    け構造。
  2. 【請求項2】 ギア部と胴部とシャフト挿入穴とを有す
    るギアと、前記ギアの胴部が挿入される胴部挿入穴を有
    し、前記ギアを回転可能に支持するベアリングと、前記
    ギアのシャフト挿入穴に挿入されるシャフトとを含むギ
    ア取り付け構造において、 前記シャフトの先端部に設けられた第1溝部と、 前記ギアのシャフト挿入穴内に設けられ、前記シャフト
    の第1溝部と係合するとともに、前記シャフトに対する
    前記ギアの回り止め機能を有するリブと、 前記ギアの胴部の外周部に設けられ、前記ベアリングの
    側面と係合するとともに、前記ベアリングに対する前記
    ギアの抜け止め機能を有する一対のフックとを備えた、
    ギア取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記リブは、前記ギアと一体的に形成さ
    れている、請求項2に記載のギア取り付け構造。
  4. 【請求項4】 前記フックは、前記ギアと一体的に形成
    されている、請求項2または3に記載のギア取り付け構
    造。
  5. 【請求項5】 前記ギアの胴部に設けられ、前記ギアの
    胴部の前記フックが設けられる部分を前記ギアの胴部の
    内周部側に撓み変形可能にするための第2溝部をさらに
    備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載のギア取り
    付け構造。
  6. 【請求項6】 前記フックの前面は、テーパ形状を有し
    ている、請求項2〜5のいずれか1項に記載のギア取り
    付け構造。
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