JP2003135539A - 介護用ロボット装置 - Google Patents

介護用ロボット装置

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JP2003135539A
JP2003135539A JP2001338073A JP2001338073A JP2003135539A JP 2003135539 A JP2003135539 A JP 2003135539A JP 2001338073 A JP2001338073 A JP 2001338073A JP 2001338073 A JP2001338073 A JP 2001338073A JP 2003135539 A JP2003135539 A JP 2003135539A
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human body
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arm
horizontal
holding device
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JP2001338073A
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English (en)
Inventor
Teruhisa Onishi
輝尚 大西
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Tsuyama National College of Tech
Original Assignee
Tsuyama National College of Tech
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は利用者を保持した人体保持装置を
自由に動かすことを可能にした介護用ロボット装置を提
供することにある。 【解決手段】 人体を保持して移動するための介護用ロ
ボット装置において、ベース部材1と、このベース部材
に立設された支柱部材5と、この支柱部材に上下駆動可
能に設けられた基端部材11と、この基端部材に順次水
平方向に回動駆動可能に連結された複数の水平アーム1
2,14,15と、先端の水平アームに水平軸線を中心
にして回転駆動可能に設けられた第1の回転アーム19
と、この第1の回転アームに第1の回転アームの回転軸
線と直交する軸線を中心にして回動駆動可能に設けられ
た第2の回転アーム21と、この第2の回転アームに設
けられた取付け具26と、この取付け具に着脱可能に取
付けられる人体を保持するための人体保持装置25とを
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば身体の
不自由な利用者を保持して移動するための介護用ロボッ
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自力によって起き上がって歩
行することが困難な利用者を入浴させるような場合、介
護者は最初に利用者をベッド上で起き上がらせる。つい
で、その利用者を車椅子に載せたり、抱きかかえるなど
して浴室まで移動させ、浴室では身体を保持しながら洗
ったり、浴槽に入れるなどのことが行なわれる。
【0003】上述した介護者の作業を分析すると、利用
者をベッド上で起き上がらせる作業、浴室へ移動させる
作業、浴室で入浴させる作業となり、どの作業をとって
も介護者に掛かる負担は非常に大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、介護者に大き
な負担が掛かる作業を、たとえばロボット装置を用いて
行なうようにすることが考えられている。しかしながら
上述した各作業は微妙な動きが要求されることになるか
ら、そのような動きを実現するための具体的な技術が提
案されていないのが現状である。
【0005】この発明は、利用者を所定の場所へ移動さ
せたり、移動先でたとえば入浴させるなどの作業を、介
護者に大きな負担をかけることなく行なうことを可能に
した介護用ロボット装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、人体
を保持して移動するための介護用ロボット装置におい
て、ベース部材と、このベース部材に立設された支柱部
材と、この支柱部材に上下駆動可能に設けられた基端部
材と、この基端部材に順次水平方向に回動駆動可能に連
結された複数の水平アームと、先端の水平アームに水平
軸線を中心にして回転駆動可能に設けられた第1の回転
アームと、この第1の回転アームに第1の回転アームの
回転軸線と直交する軸線を中心にして回動駆動可能に設
けられた第2の回転アームと、この第2の回転アームに
設けられた取付け具と、この取付け具に着脱可能に取付
けられる人体を保持するための人体保持装置とを具備し
たことを特徴とする介護用ロボット装置にある。
【0007】請求項2の発明は、上記人体保持装置には
取付け軸及び当接部材が設けられ、上記取付け具は、上
記取付け軸の二箇所を支持する一対の支持部材及び上記
当接部材が当接して上記人体保持装置が上記取付け軸を
支点として回転するのを阻止する衝合部材を有すること
を特徴とする請求項1記載の介護用ロボット装置にあ
る。
【0008】請求項3の発明は、上記ベース部材の長手
方向両端部には、それぞれ一対の補助脚部材が起立状態
と、上記ベース部材の幅方向に回動して先端部が接地す
る倒伏状態とに回動可能に設けられていることを特徴と
する請求項1記載の介護用ロボット装置にある。
【0009】請求項4の発明は、上記ベース部材の少な
くとも一側には、上記水平アームを上記ベース部材と交
差する幅方向に延伸させたときに、上記ベース部材が上
記水平アームの延伸方向に傾くのを防止する転倒防止装
置が設けられていることを特徴とする請求項1記載の介
護用ロボット装置にある。
【0010】請求項5の発明は、上記転倒防止手段は、
上記人体保持装置に保持された利用者が利用する装置に
係合する係合部材であることを特徴とする請求項4記載
の介護用ロボット装置にある。
【0011】請求項6の発明は、上記ベース部材は、キ
ャスタによって走行可能な構成であることを特徴とする
請求項1記載の介護用ロボット装置にある。
【0012】この発明によれば、上下駆動される基端部
材に、複数の水平アーム、第1の回転アーム及び第2の
回転アームを順次所定方向に回動可能に連結したこと
で、第2の回転アームに取付けられる人体を保持するこ
とが可能な人体保持装置を自由に位置決めすることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の一実施の形態を説明する。
【0014】図1はこの発明に係わる介護用ロボット装
置Rを示し、このロボット装置Rは長方形状のベース部
材1を備えている。このベース部材1の下面には幅方向
の中心線上に一対の第1のキャスタ2が所定間隔で設け
られている。2つの第1のキャスタ2のうち、1つは着
脱可能となっている。
【0015】上記ベース部材1の長手方向両端面にはそ
れぞれ一対の補助脚部材3が基端部を回動可能に連結し
て設けられている。各補助脚部材3の先端部にはそれぞ
れ第2のキャスタ4が設けられ、これら第2のキャスタ
4は上記保持脚部材3をほぼ水平に倒伏させることで、
接地するようになっている。なお、上記補助脚部材3は
図3(a)に実線で示すように水平に倒伏した状態と、
鎖線で示すようにほぼ垂直に起立させた状態とで回動不
能に保持できるようになっている。
【0016】ベース部材1の中心線上に2つの第1のキ
ャスタ2を設けたことで、走行面に多少の段差があって
も、その段差をクリアすることが可能であり、また第2
のキャスタ4を回動可能な補助部材3に設けたことで、
収納時に折り畳むことができるようになっている。
【0017】上記ベース部材1の長手方向一端部には支
柱部材5が立設されている。この支柱部材5には図3
(a)に示すように一対のガイドロッド6が軸線を垂直
にして所定間隔で平行に設けられている。一対のガイド
ロッド6の間にはねじ軸7が回転可能に支持されてい
る。
【0018】上記ガイドロッド6には可動体8がスライ
ド可能に支持され、さらにこの可動体8には上記ねじ軸
7が螺合されている。ねじ軸7の上端部は支柱部材5の
上端面から突出し、ねじ軸7はこの突出端部を介して第
1の駆動源9により回転駆動されるようになっている。
それによって、上記可動体8がガイドロッド6に沿って
上下方向に駆動されるようになっている。
【0019】図1と図2に示すように、上記可動体8に
は基端部材11が固着されている。この基端部材11に
は第1の水平アーム12の基端部が垂直方向の軸線を回
転中心にして水平方向に回転可能に連結され、上記基端
部材11に設けられた第2の駆動源13によって回転駆
動されるようになっている。
【0020】上記第1の水平アーム12の先端部には第
2の水平アーム14の基端部が垂直方向の軸線を回転中
心にして水平方向に回転可能に連結されている。この第
2の水平アーム14の先端部には、第2の水平アーム1
4に比べて短い第3の水平アーム15の基端部が同じく
垂直方向の軸線を中心にして水平方向に回転可能に連結
されている。
【0021】上記第1の水平アーム12の先端部には上
記第2の水平アーム14を回転駆動する第3の駆動源1
6が設けられ、上記第2の水平アーム14の先端部には
上記第3の水平アーム15を駆動する第4の駆動源17
が設けられている。
【0022】上記第3の水平アーム15の先端には第5
の駆動源18が設けられ、この第5の駆動源18には第
1の回転アーム19の基端が連結されている。この第1
の回転アーム19は上記第5の駆動源18によって水平
方向の軸線を回転中心にして回転駆動されるようになっ
ている。
【0023】上記第1の回転アーム19の先端には第2
の回転アーム21が第1の回転アーム19の回転軸線と
直交する軸線を中心にして回動可能に設けられている。
この第2の回転アーム21は上記回転アーム19の先端
部に設けられた第6の駆動源22によって回転駆動され
るようになっている。つまり、上記第2の回転アーム2
1は、上記第1乃至第6の駆動源によって6自由度で回
動駆動されるようになっている。
【0024】図1に示すように、上記支柱部材5には制
御ボックス23が設けられ、この制御ボックス23には
リモートコントローラ24が接続されている。そして、
このリモートコントローラ24によって上記第1乃至第
6の駆動源を遠隔的に作動させることができるようにな
っている。
【0025】上記第2の回転アーム21には人体保持装
置25を着脱可能に取付けるための取付け具26が設け
られている。この取付け具26は、上記第2の回転アー
ム21に固着された板状の衝合部材27と、この衝合部
材27の板面にほぼ垂直に突設された帯板状の一対の支
持部材28とを有する。支持部材28の先端部にはほぼ
半円形状の凹部29が形成されている。
【0026】上記人体保持装置25の概略的構成を図4
と図5に示す。図5に示すようにこの人体保持装置25
は矩形状のベースプレート31を備えている。このベー
スプレート31の一側面(前面)の幅方向両端部には帯
板状の一対の支持部材32が設けられている。この支持
部材32の一端部には主回転軸33が両端部を回転可能
に支持されている。
【0027】上記主回転軸33の上記支持部材32から
突出した両端部にはそれぞれ駆動歯車34と連動部材3
5の一端部とが順次取付けられている。さらに、主回転
軸33には逆U字状のメインフレーム36の両端が取付
け固定されている。したがって、このメインフレーム3
6を図4に実線で示す倒伏状態から鎖線で示す起立状態
に回動させれば、その回動に上記主回転軸33が連動し
て回転するようになっている。
【0028】上記支持部材32には、中途部に一対の取
付け軸37がそれぞれ中途部を固定して設けられ、他端
部に第1の従動回転軸38が回転可能に取付けられてい
る。さらに、上記ベースプレート31の幅方向中心部の
上記主回転軸33と第1の従動回転軸38との間には、
両端が回転可能に支持された縦回転軸39が設けられて
いる。
【0029】上記主回転軸33の中途部には第1のベベ
ルギヤ41が設けられ、この第1のベベルギヤ41には
上記縦回転軸39に設けられた第2のベベルギヤ42が
噛合している。それによって、上記主回転軸33の回転
が縦回転軸39に伝達されるようになっている。
【0030】上記縦回転軸39の中途部と、上記一対の
取付け軸37との端部とには合計で4つのベベルギヤを
互いに噛合させた差動機構43が設けられている。一対
の取付け軸37の一端部には、それぞれベベルギヤが回
転可能に設けられ、縦回転軸39に対しては、下側のベ
ベルギヤが回転可能で、上側のベベルギヤが固定されて
設けられている。
【0031】上記縦回転軸39には、上記差動機構43
の縦回転軸39に設けられた下側のベベルギヤと一体的
に回転する第1の胴押え部材45と、上記縦回転軸39
と一体に回転する第2の胴押え部材46とが設けられて
いる。したがって、上記縦回転軸39が回転すると、第
1の胴押え部材45は差動機構43によって上記縦回転
軸39を支点として回転し、第2の胴押え部材46は上
記縦回転軸39とともに上記第1の胴押え部材45と逆
方向に回転するようになっている。
【0032】つまり、一対の胴押え部材45,46は図
4に実線で示すように利用者の胴の部分を保持する状態
と、鎖線で示すように保持状態を開放する状態とに回転
可能になっている。
【0033】上記縦回転軸39の上端部には第3のベベ
ルギヤ47が設けられている。この第3のベベルギヤ4
7は上記第1の従動回転軸38に固定的に設けられた第
4のベベルギヤ48に噛合している。したがって、上記
縦回転軸39が回転すれば、その回転が上記第1の従動
回転軸38に伝達されるようになっている。
【0034】上記第1の従動回転軸38には図4に示す
ように一対の押え片51aを有する肩押え部材51が取
付けられている。上記第1の従動回転軸38が上記縦回
転軸39の回転に連動すると、図4に実線で示すように
利用者の肩の部分を保持する状態と、鎖線で示すように
保持状態を開放する状態とに回転可能となっている。
【0035】上記主回転軸33に一端部が取付けられた
一対の連動部材35の他端には第2の従動回転軸52の
両端部が取付け固定されている。上記第2の従動回転軸
52には、上記主回転軸33の両端部に設けられた一対
の駆動歯車34に噛合する従動歯車53が嵌着固定され
ている。さらに、第2の従動回転軸52には取付け板5
4が設けられ、この取付け板54にはU字状の股間支持
部材55の一端部が固着されている。
【0036】上記メインフレーム36を回動させて上記
主回転軸33を回転させれば、主回転軸33に設けられ
た駆動歯車34が回転するから、この駆動歯車34に噛
合した従動歯車53は連動部材35の一端を支点として
上記駆動歯車34に沿って自転しながら公転する。この
従動歯車53の公転に上記股間支持部材55が第2の従
動回転軸52を介して連動するから、上記股間支持部材
55は図4に実線で示す利用者の股間に入り込んだ保持
状態と、鎖線で示す保持状態を開放する状態とに回転可
能となっている。
【0037】図2(b)や図4に示すように、上記ベー
スプレート31の一端部の幅方向中央部には、このベー
スプレート31の板面に対して垂直に当接部材58が突
設され、上記一対の取付け軸37の端部には平坦部37
aが形成されている。
【0038】上記構成の人体保持装置25は、上記一対
の取付け軸37の平坦部37aを、上記取付け具26の
一対の支持部材28に形成された凹部29に係合させ、
図2(a)に示すように上記支持部材28にねじ止め固
定される押え板59によって上記凹部29から外れない
ように保持される。
【0039】それによって、人体保持装置25に設けら
れた当接部材58の先端面が取付け具26の衝合部材2
7の板面に当接するから、上記人体保持装置25は上記
取付け具26に一対の取付け軸37と当接部材58との
三箇所で支持される。それによって、人体保持装置25
は取付け具26に対してあらゆる方向に対して動くこと
のない状態で連結されることになる。
【0040】上記人体保持装置25はロボット装置Rの
最先端の第2の回転アーム21に取付け具26を介して
取付けられている。そのため、人体保持装置25がロボ
ット装置Rのもつ6自由度に応じてあらゆる方向に精度
よく動かすことが可能となる。
【0041】上記人体保持装置25に、たとえば身体の
不自由な利用者Uを保持する場合、図4に示すようにメ
インフレーム36を鎖線で示すように起立方向に回動さ
せる。それによって、第1、第2の胴押え部材45,4
6、肩押え部材51及び股間支持部材55が実線で示す
保持状態から鎖線で示す開放状態に回転する。
【0042】その開放状態において、人体保持装置25
を図示しないベッド上に仰臥した利用者Uに接近させ、
胴押え部材45、46を利用者Uの胴の部分に対向さ
せ、肩押え部材51を肩の部分に対向させるとともに、
股間支持部材55を股間に対向位置させる。
【0043】次に、上記メインフレーム36を鎖線で示
す起立状態から実線で示す倒伏状態へ回動させると、第
1、第2の胴押え部材45,46、肩押え部材51及び
股間支持部材55が鎖線で示す開放状態から実線で示す
保持状態に回転する。そのため、利用者Uは第1、第2
の胴押え部材45、46によって胴の部分が保持され、
肩押え部材51によって肩が保持されるとともに股間支
持部材55が股間に入り込むから、利用者Uの身体は人
体保持装置25に保持されることになる。
【0044】人体保持装置25に利用者Uを保持し従動
回転軸38とメインフレーム36とをロックした後、ロ
ボット装置Rを作動させて人体保持装置25を起こす。
このとき、利用者Uがメインフレーム36を把持できる
握力があれば把持させたり、介護者が利用者の身体を支
えるなどすることで、利用者Uを人体保持装置25とと
もに安定した状態で起こすことができる。
【0045】図3(b)はロボット装置Rに設けられた
人体保持装置25によって利用者Uを保持した状態を示
している。この状態で利用者Uを入浴させる場合には、
ロボット装置Rを第1、第2のキャスタ2、4によって
走行させ、図6(a),(b)に示す浴室61へ移動さ
せる。移動に際し、室内の床面には段差があるが、ベー
ス部材1の幅方向中心部に一対の第1のキャスタ2を設
けたため、これらのキャスタ2によってその段差を比較
的容易に乗り越えることが可能となる。
【0046】ロボット装置Rを浴室61に入れたなら
ば、そのベース部材1を浴槽62の一側と平行に位置決
めする。ついで、上記ベース部材1に設けられた転倒防
止装置71によって、利用者Uを浴槽62に入れる際
に、ロボット装置Rのベース部材11が浴槽62側に傾
くのを防止する。
【0047】つまり、利用者Uを入浴させる場合には、
ロボット装置Rの各アームをベース部材1の幅方向一側
側へ延伸させることになる。そのため、ロボット装置R
の重心はアームの延伸方向に移るから、ロボット装置R
はその方向に転倒しやすくなる。
【0048】そこで、ロボット装置Rの転倒を上記転倒
防止装置71によって防止する。この転倒防止手段71
は図7(a)、(b)に示すようにベース部材1の一側
面に設けられた駆動源72を有する。この駆動源72の
回転軸73にはウオーム74が設けられている。このウ
オーム74はウオームホイール75に噛合している。こ
のウオームホイール75は上記ベース部材1の一側面に
軸受76によって回転可能に支持されたクランク形状の
回動杆77の下端部に嵌着されている。
【0049】上記回動杆77の上端部にはL字状の係合
部材78の一端部が上下方向にスライド可能かつ固定ね
じ79によって任意の高さで固定可能に設けられてい
る。
【0050】そして、転倒防止部材71によってロボッ
ト装置Rの転倒を防止する場合には、駆動源72を作動
させて上記回動杆77を図7(b)に矢印で示す方向へ
回動させ、係合部材78の他端部を浴槽62の上方に位
置させる。つぎに、固定ねじ79を緩めて上記係合部材
78の他端部を浴槽62の上面に当接させ、その状態で
上記固定ねじ79を締めて上記係合部材78をスライド
不能に保持する。
【0051】それによって、ロボット装置Rの各アーム
を浴槽62側に伸展させることで、その伸展方向にロボ
ット装置Rの重心が移動しても、係合部材78が浴槽6
2の上面に当たっているため、ロボット装置Rが転倒す
るのが防止されることになる。
【0052】つぎに、各アームを浴槽62の方向へ伸展
させた後、これらのア−ムを支柱部材5に沿って下降さ
せることで、人体保持装置25に保持された利用者Uを
浴槽62に入れることができる。
【0053】このような状態で利用者Uを入浴させたな
らば、各アームを支柱部材5に沿って上昇させた後、人
体保持装置25がベース部材1の上方に位置するよう、
ロボット装置Rの伸展したアームを縮小させる。つい
で、係合部材78と浴槽62との係合状態を外し、ロボ
ット装置Rを浴室61から搬出し、利用者Uを所定の位
置、たとえばベッドへと運ぶ。
【0054】その位置で、人体保持装置25に保持され
た利用者Uが仰臥状態となるようロボット装置Rを作動
させたならば、メインフレーム36を図4に実線で示す
状態から鎖線で示す状態へ回転させることで、胴押え部
材45,46、肩押え部材51及び股間支持部材55に
よる人体の保持状態を解除することができる。
【0055】すなわち、人体保持装置25を6自由度の
ロボット装置Rによって駆動するようにしたため、上記
人体保持装置25に微妙な動きを与えることが可能とな
る。そのため、たとえばベッド上で仰臥した利用者Uを
人体保持装置25に保持したり、逆に人体保持装置25
に保持された利用者Uをベッド上に仰臥させるなどの作
業を行なうことができる。
【0056】また、人体保持装置25に保持された利用
者Uを入浴させる作業を行なうこともできる。従来では
介護者が行なう場合でもかなりの熟練と注意とを要する
とともに、肉体的な負担も非常に大きな作業であった
が、この発明のロボット装置Rを用いれば、比較的容易
に、しかも介護者にほとんど肉体的な負担を掛けること
なく行なうことが可能となる。
【0057】この発明は上記一実施の形態に限定され
ず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。たとえば、人体保持装置に保持された利用者に対し
て行なう介護の種類は入浴及びそれに伴う作業だけに限
定されず、たとえば利用者に***させる場合など、他の
作業にも使用することができる。
【0058】また、ベース部材に動力を設けることで、
この介護用ロボット装置を自走させる構造にしてもよ
い。
【0059】また、人体保持装置をロボットの先端のア
ームに取付ける構造は上記一実施の形態に示された構造
に限られず、請求項2に記載された範囲から逸脱しない
構造であれば、種々変形可能である。
【0060】また、ロボット装置のアーム構造として3
つの水平アームを備える構造にしたが、アームの数は限
定されず、たとえば2つ或いは4つ以上であっても差し
支えない。さらに、各アームはそれぞれ駆動源によって
駆動するようにしたが、駆動源によらず、手動で駆動す
る構成としてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上下駆
動される基端部材に、複数の水平アーム、第1の回転ア
ーム及び第2の回転アームを順次所定方向に回動可能に
連結し、先端の第2の回転アームに人体保持装置を取付
けるようにした。
【0062】そのため、第2の回転アームに取付けられ
る人体保持装置を、上記各アームの動きによって自由に
位置決めすることができるから、従来は介護者に大きな
負担が掛かっていた種々の作業を比較的容易に、しかも
確実に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すロボット装置の
斜視図。
【図2】(a)はロボット装置のアームを延伸させた状
体の平面図、(b)は側面図。
【図3】(a)はロボット装置の支柱部材を示す側面
図、(b)は利用者を保持した状態の正面図。
【図4】人体保持装置の概略的構成を示す斜視図。
【図5】人体保持装置の詳細を示す正面図。
【図6】(a)はロボット装置を浴室に入れた状態の平
面図、(b)は同じく側面図。
【図7】(a)は転倒防止装置の側面図、(b)は平面
図。
【符号の説明】
1…ベース部材 3…支柱部材 11…基端部材 12…第1の水平アーム 14…第2の水平アーム 19…第1の回転アーム 21…第2の回転アーム 25…人体保持装置 26…取付け具 27…衝合部材 28…支持部材 29…凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体を保持して移動するための介護用ロ
    ボット装置において、 ベース部材と、 このベース部材に立設された支柱部材と、 この支柱部材に上下駆動可能に設けられた基端部材と、 この基端部材に順次水平方向に回動駆動可能に連結され
    た複数の水平アームと、 先端の水平アームに水平軸線を中心にして回転駆動可能
    に設けられた第1の回転アームと、 この第1の回転アームに第1の回転アームの回転軸線と
    直交する軸線を中心にして回動駆動可能に設けられた第
    2の回転アームと、 この第2の回転アームに設けられた取付け具と、 この取付け具に着脱可能に取付けられる人体を保持する
    ための人体保持装置とを具備したことを特徴とする介護
    用ロボット装置。
  2. 【請求項2】 上記人体保持装置には取付け軸及び当接
    部材が設けられ、 上記取付け具は、上記取付け軸の二箇所を支持する一対
    の支持部材及び上記当接部材が当接して上記人体保持装
    置が上記取付け軸を支点として回転するのを阻止する衝
    合部材を有することを特徴とする請求項1記載の介護用
    ロボット装置。
  3. 【請求項3】 上記ベース部材の長手方向両端部には、
    それぞれ一対の補助脚部材が起立状態と、上記ベース部
    材の幅方向に回動して先端部が接地する倒伏状態とに回
    動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の介護用ロボット装置。
  4. 【請求項4】 上記ベース部材の少なくとも一側には、
    上記水平アームを上記ベース部材と交差する幅方向に延
    伸させたときに、上記ベース部材が上記水平アームの延
    伸方向に傾くのを防止する転倒防止装置が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の介護用ロボット装
    置。
  5. 【請求項5】 上記転倒防止装置は、上記人体保持装置
    に保持された利用者が利用する装置に係合する係合部材
    であることを特徴とする請求項4記載の介護用ロボット
    装置。
  6. 【請求項6】 上記ベース部材は、キャスタによって走
    行可能な構成であることを特徴とする請求項1記載の介
    護用ロボット装置。
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