JP2003132319A - Icカード、その製造方法およびicカード用の紫外線硬化型インキ - Google Patents

Icカード、その製造方法およびicカード用の紫外線硬化型インキ

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JP2003132319A JP2001321878A JP2001321878A JP2003132319A JP 2003132319 A JP2003132319 A JP 2003132319A JP 2001321878 A JP2001321878 A JP 2001321878A JP 2001321878 A JP2001321878 A JP 2001321878A JP 2003132319 A JP2003132319 A JP 2003132319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード使用時の外観の耐久性、搬送系などで
の滑り性、無黄変性、ラベル貼付性などの特性が付与さ
れたICカード、その製造方法およびICカード用の紫
外線硬化型インキを提供する。 【解決手段】 ICチップ5と、該ICチップと接続し
通信機と通信を行うためのアンテナ6を必要に応じて具
備し、ICカードの表面の少なくとも一部にウレタン系
アクリレート、エポキシ系アクリレートおよび脂肪族グ
リコール系アクリレートを主成分とする紫外線硬化型イ
ンキを硬化してなる紫外線硬化型樹脂層7が設けられて
いる。この紫外線硬化型インキ中にはシリコーン系化合
物は上限をもって含有され得る。又、上記3つの成分の
含有量はいずれも、インキ100重量部当たり15〜6
5重量部の範囲であることが好ましい。尚、紫外線硬化
型樹脂層を基材表面に設ける際にはスクリーン印刷やオ
フセット印刷が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップと、該
ICチップと接続し通信機器と情報の通信を行うための
アンテナを必要に応じて具備し、接触あるいは非接触で
通信可能なICカードの関するものであり、より詳しく
は、該ICカードの表裏面の一部または全面に特有の紫
外線硬化型樹脂層を設け、ICカードに耐擦性、光沢
性、摩擦特性を付与し、かつ、該ICカード表面または
裏面にホログラム、磁気ストライプ、サインパネル、ロ
ゴマークなどの画像を印刷または印字により設けた粘着
ラベルなどの貼付が可能で、かつ、強固に接着すること
が可能なICカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、キャッシュカード、銀行カード、
交通用カード、ゴルフ用カードなどの娯楽用カードなど
のカード類が盛んに使用されている。これらのカード類
は、大別して、記録層を伴わない単なるカード、磁気記
録層(磁気ストライプを含む)を有する磁気カード、I
Cチップを実装した接触式ICカード、ICチップを実
装した非接触ICカードに分類することができる。
【0003】このうち磁気記録層を有する磁気カード
は、VISAカードなどのキャッシュカードやJRなど
の交通機関に利用されるプリペイドカードや切符類、ま
た、テレビジョンやゴルフ練習機などの娯楽設備で使用
されるプリペイドカードなど非常に多方面で使用されて
いる。この磁気記録層は、基材に磁気記録層を全面にも
うける場合、プラスチック基材に磁気ストライプを貼付
する場合に大別される。前者は、いわゆる、磁気カード
と一般に称されており、後者は、いわゆる、磁気ストラ
イプカードと称されている。このような磁気記録層は、
記録材としてバリウムフェライト、針状のγ‐酸化鉄や
コバルト被着γ‐酸化鉄などが使用され、記録の書き換
えのしやすさ、磁界に対する影響度などから、いわゆ
る、保磁力と称される磁化のしやすさの目安となる特性
を勘案して用途に合わせて使用されている。Jスルーや
テレフォンカードなどでは一般にバリウムフェライトが
使用され、切符類や磁気ストライプを有するカードでは
γ‐酸化鉄などが使用されている。このような磁性材に
磁気記録を行う際には、磁気ヘッドと称する、いわゆ
る、微小な電磁石を利用し、カードの搬送方向、また
は、逆方向に記録密度に合わせて磁界を変動させること
により磁気記録を行う。この磁気記録を行う情報は、符
号化され通常は暗号化までされているが、磁気記録その
ものは前述した磁性材の磁化パターンによるもので、こ
のパターンを転写したり改竄したりすることが所定の磁
気ヘッドを使用することにより比較的容易にできる。そ
のため、これらの磁気カードの偽造、変造が大きな社会
問題となっていた。
【0004】さらに、磁気カードは、情報を符号化、暗
号化して記録するものの、記録パターンそのものがカー
ドの長さにより限定されるために情報量が限られるとい
う問題がある。一方、ICカードでは、ICチップのメ
モリー領域に情報を記録するためメモリー容量を大きく
することにより、磁気記録の数倍〜数千倍の情報量を記
録保存することが可能である。このため、従来磁気カー
ドを利用してきた分野でICカードを使用する動きが高
まっている。欧米では、キャッシュカードとして接触式
のICカードがすでに普及している。接触式のICカー
ドは、一般に、接続端子を有するICモジュールをプラ
スチック基材に穴をあけて埋め込み、接着材で固定する
という方法で製造される。接触式ICカードの利点は、
前記情報量が大きいこと以外に、接触端子を介して通信
機器と通信を行うので通信が安定する、ノイズの影響を
受けにくく誤読、誤認が少ないというメリットがある。
【0005】これに対して非接触ICカードは、ICチ
ップとそれに接続されたアンテナを有し、通信機器との
間で電磁波を介して通信を行う。このため、ICカード
が財布、鞄などの入れ物の中に納まっていても通信機器
(リーダーライター)との通信が可能となるメリットが
ある。ただし、電磁波が金属などのシールド材に吸収、
反射される状況では通信が不安定になり、極端な場合に
は、通信が全くできなくなるという欠点がある。また、
外部の電気器具などからのノイズの影響を受けやすいと
いう欠点もある。このような接触式、および被接触式の
ICカードは、情報を暗号化して記録でき、たとえ、情
報の内容がなんらかの方法で検知できたとしても、その
意味が容易に判読できないためセキュリティ性が高く、
今後、住民基本台帳や免許証など多方面で運用していこ
うとする動きも生まれている。
【0006】このようにICカードは、元来、ICチッ
プの情報を管理し、運用していくものであるが、カード
としての機能を付与するため、その表面にオフセット印
刷したり、昇華溶融転写により印字をしたりしてカード
の識別をする場合が極めて多い。ところが、カード表面
が印刷層や印字層であると記録層そのものの厚みが薄
く、又、基材となるプラスチックが通常PETなどのポ
リエステル材であるため、繰り返し使用している間に表
面に傷がついたり、極端な場合、印刷面が磨耗によりこ
すり取られ、表示された画像が判読できなくなるという
問題があった。さらに、ICカードとしてカードを発行
するときに情報を記録する必要がある(エンコード)
が、通常、カードを一枚一枚搬送系で搬送するため、あ
る程度の滑り適性が要求される。また、カードの表面に
印刷、印字を施す際に、カード表面が白色の無地である
ことが望ましく、たとえば、カード表面をトップコーテ
ィングする際には、下地の白色プラスチック面を黄変さ
せないなどの配慮が必要である。
【0007】カード類には、カードセキュリィティを付
与したり、美観を高めるためホログラムを貼付したり、
ICカードのID番号などの情報をICチップと別に設
けるために磁気ストライプ層を設けたり、カードの所有
者を明示するためのサインパネルと称される自著欄を設
けたりすることがある。また、場合によっては、顔写真
などを昇華転写ラベルに印字し、そのラベルをカードに
貼り付けたりする必要が生じることがある。そのため、
カード表面には、これらの、接着材との密着性を高め、
ラベル等を強固に固定する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、このよう
な接触および非接触ICカードにおける、カード使用時
の外観の耐久性、搬送系などでの滑り性、無黄変性など
の特性を付与し、さらに、ホログラムや磁気ストライ
プ、サインパネルなどの接着層を有するラベル類の貼付
が強固であるICカードを提供することにある。又、本
発明の課題は、このようなICカードを製造するための
方法を提供することでもあり、上記特性をICカードの
表面に付与し得る表面塗布用のインキを提供することも
本発明の課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、ICカード
の表面及び/又は裏面の少なくとも一部に、特有の紫外
線硬化型樹脂層を設ける。これにより、カード表面を強
固に保護し、傷がつきにくく、さらに、滑り性を適性に
することが可能である。また、紫外線硬化型樹脂層が透
明に近く、下地の白色PET材などの色を変色させる度
合いが少ない。さらに、ホログラムや磁気ストライプ、
サインパネルなどの接着剤を有するラベル類との密着が
強固にすることが可能である。
【0010】このような紫外線硬化型樹脂層の特性は、
主に、その樹脂配合によるものである。本発明では、該
紫外線硬化型樹脂として、ウレタン系アクリレート、エ
ポキシ系アクリレート、脂肪族グリコール系アクリレー
トを適切に配合することにより、その機能を発現するこ
とが可能となった。また、補助剤として、一般的にイン
キに添加される添加剤を目的に応じて使用することもで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】ICチップを内蔵した本発明のI
Cカードは、ICチップに接続された通信端子がカード
表面にある接触式ICカード、ICチップとその接続端
子と接続し、電磁波による通信が可能なアンテナを配し
た非接触式ICカード、接触式と非接触式ICカードの
両方の機能を備えたコンビネーションカードなどに分類
される。本発明では、説明を簡便に行うため非接触IC
カードを中心に実施の形態について説明を行うことにす
るが、本発明のICカードは非接触ICカードに限定さ
れるものではない。
【0012】まず、ICカードに使用されるICチップ
は、一般のIC(集積回路)の形態を具備している。す
なわち、シリコンウェハー上に半導体を必要な形状にリ
ソグラフィーやドーピングなどの手法で形成し、電子回
路を形成する。このあと、必要な厚みに研摩し、ダイシ
ング工程を経てICチップ形状にする。ICカードとし
て使用されるICチップは、接続端子を有しているが、
これは、IC上の接続部分にバンプと称される接続端子
をメッキなどの方法により設ける。このようなICカー
ド用ICチップは、たとえば、インフィニオン社、モト
ローラー社、ソニー社、富士通社、松下電器産業社など
で製造され市販されている。一例をあげると、インフィ
ニオン社では、非接触ICチップとしてMCC1−1−
2、接触式ICチップモジュールとしてM2.2などの
商品番号で市販されている。
【0013】このようなICチップ単体は、いわゆる、
ベアーチップと称されICチップが剥き出しになってい
る。そのため、ペン先などの局部的な外力が加わると容
易に破損してしまう。そのため、ICチップをリードフ
レームと称する所定形状の接続端子を有する金属板にワ
イヤーボンディングなどの手法で端子接続し、所定形状
の金型内部でエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を封入
し、加熱固化することにより、強度を高めたICモジュ
ールを形成して使用することがある。このようなモジュ
ールは、パッケージ化チップとも称され、たとえば、イ
ンフィニオン社などでは、MCC2−2−1などの商品
番号で市販されている。
【0014】本発明では、上記のICカード用のICチ
ップを使用する。非接触ICカードでは、このICチッ
プの接続端子をアンテナに接続する。通常、アンテナ
は、PETやポリイミドなどの厚み10μm〜800μ
mの基材に銅材やアルミ材などを所定のパターンにエッ
チングしたもの、50μmφ〜300μmφの径を有す
る銅線材などを所定の形状に基材に配置する巻線形式に
より形成したもの、銀粒子を固形分にして50重量%〜
90重量%含有した導電性ペーストインキを基材上にス
クリーン印刷などの方式で所定形状配置したもの、など
が使用される。
【0015】アンテナの形状は、ループアンテナ形状が
多く、そのターン数は、1〜数十ターンであり用途によ
り適宜選択する。非接触ICカードでは、その通信距離
に応じて、密着型(カードとリーダーライターを密着し
て通信する。)、近接型(通信距離は、一般に、数cm
〜数十cm)、近傍型(通信距離:数十cm〜数m)、
マイクロ波型(通信距離:1m〜数m)として分類され
ている。通信を行う電磁波の搬送波の周波数も限定され
ており、たとえば、近接型では、13.56MHzとす
ることが多い。アンテナの特性は、この電磁周波数に共
振するようにターン数や線幅などが設計される。このよ
うなICチップとアンテナを配した基材をインレットと
称している。
【0016】ICチップをアンテナ端子に接続する方法
としては、たとえば、ワイヤーボンディング法、フリッ
プチップボンディング法(FCB法)などが常用されて
いる。ワイヤーボンディング法は、ICチップの端子
(バンプ)とアンテナ端子を金ワイヤーで接続する方式
である。FCB法は、まず、アンテナ端子にACF(異
方導電性フィルム)やACP(異方導電性ペースト)を
接続させ、その上にICチップを配置し、ICチップの
端子とアンテナ端子を加熱加圧することにより接続固定
する。ACFやACPはそれ自体導電性が少ないが、内
部に銀や金の微粒子を含有しており、それらの導電性粒
子が加熱加圧することにより接続部分で密着し、導通す
るような仕組みになっている。これらの異方導電材は、
たとえば、日立化成社やソニーケミカル社より市販され
ている。
【0017】ICチップとアンテナを接合したインレッ
トの状態で通信機器と通信を行うことが可能となるが、
ICカードとして使用するためには、ICチップおよび
アンテナを保護するために、インレットの表裏面に保護
材を設ける場合がほとんどである。このような保護材を
設ける方法としては、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)などの基
材をインレットの表面裏面に熱融着性接着材を介して、
加熱加圧成形により貼り合わせる方式、PETG(非結
晶変性ポリエステル樹脂の一種で、PETGの名称で市
場に流通しているので、本明細書においてもPETGと
表記する。正確には少なくともエチレングリコール、テ
レフタル酸及び1,4‐シクロヘキサンジメタノールの
3成分を重合した変性ポリエステル樹脂と定義される)
などの比較的低温(だいたい70℃程度)の温度で熱融
着性のあるインレット材と加熱加圧成形により貼り合わ
せる方式、インレットを金型内に納め、ABS(アクリ
ロニトリルブタジエンスチレン)樹脂を封入し加熱して
硬化させる、いわゆる、射出成形方式などが挙げられ
る。基材を貼り合わせる方式では、基材の層構成は、イ
ンレットとその表裏面の基材のみに限定されることな
く、基材を複数貼り合わせる多層方式も行われることが
多い。接触式ICカードでは、ICモジュールを基材に
あけた穴(ザグリ穴)に埋め込み、エポキシ樹脂などの
硬化性樹脂で固定する方式が行われ、基材としては、一
般に塩化ビニル樹脂が使用されることが多い。貼り合わ
せ方式で接合するための接着剤は、融点あるいは軟化点
が60℃〜150℃のポリエステル樹脂が主に使用され
る。このような本発明のICカードとしては、例えば図
1に例示されるような、ICチップ5とアンテナ6が設
けられた第1基材1の表面及び裏面に、当該第1基材1
を挟み込むようにしてシート状の第2基材2と第3基材
3が、熱溶融性の接着剤層4を介して積層され、しか
も、本発明の紫外線硬化型インキを硬化してなる紫外線
硬化型樹脂層7が第2基材2及び第3基材3の表面にそ
れぞれ設けられた構成のものが挙げられる。
【0018】一般に、インレットは所定形状のシート状
で取り扱われることが多い。たとえば、FCB方式で接
合する場合にも、このシート状のアンテナ材にICチッ
プの位置決めを行いながら接合する。したがって、イン
レットに貼りあわせる表裏面の基材や接着剤も所定寸法
のシート状で行う場合が多い。このように、インレット
としかるべき基材を積層することにより、所定の厚み、
通常ISO規格では740μm〜840μm、薄型のテ
レフォンカードでは420μm〜480μmに設定す
る。このシートを打抜き機により所定の寸法、たとえば
JIS II型では、54mm×86mm程度の大きさに
パンチング処理を行いカード化する。
【0019】本発明では、このようにカードに打抜いた
状態でのカードの表裏面に紫外線硬化樹脂層を設けるこ
とにより、カードの耐擦性、滑り性、透明性を付与し、
後述するホログラムや磁気ストライプ、サインパネルや
昇華転写印字した粘着ラベルなどの密着接合性と強固な
ものにすることを特徴としている。通常、カード表面に
使用する基材は、PETやPETG、ABS樹脂などの
プラスチック材であり、前述したインレットとの接合シ
ートとして貼りあわせる前に、オフセット枚葉印刷機な
どで所定のパターンを印刷し、この表面基材シートの少
なくとも一部に、本発明における紫外線硬化型インキを
スクリーン印刷などの方法で印刷を行う。
【0020】本発明における上記の紫外線硬化型インキ
は、ウレタン系アクリレート、エポキシ系アクリレー
ト、脂肪族グリコールアクリレートを主成分としてお
り、それらの紫外線硬化型インキに占める含有量は、ウ
レタン系アクリレートがインキ100重量部当たり15
〜65重量部の範囲にあり、エポキシ系アクリレートが
インキ100重量部当たり15〜65重量部の範囲にあ
り、脂肪族グリコール系アクリレートがインキ100重
量部当たり15〜65重量部の範囲にあることが好まし
い。もちろん、紫外線硬化後には、これらのアクリレー
トは混在して重合した状態になっているため、本発明の
ICカードにおける紫外線硬化型樹脂層は、上記の3つ
の構成成分を上記割合にて含み、各成分が(高)分子状
態で結合して構成されたものである。本発明で紫外線硬
化前には、スクリーンインキなどのインキ状態で、上記
各成分は、モノマーまたは、オリゴマー、プレポリマー
としてインキ中に存在する。この状態で使用されるウレ
タン系アクリレートは、黄変型芳香族ウレタン系アクリ
レート、無黄変型脂肪族ウレタン系アクリレートがある
が、好ましくは無黄変型脂肪族ウレタン系アクリレート
が良く、市販品としては、例えばサートマー社製CN‐
929、CN‐924、CN‐944、CN‐945、
CN‐953、CN‐961、CN‐962、CN‐9
63、CN‐964、CN‐965、CN‐966、C
N‐968、CN‐980、CN‐981、CN‐98
2、CN‐983、CN‐984や、ダイセルUCB社
製Ebecryl 230、240、250、260、
270、280、290、4853、4835、488
1、4883、8402、8800、4866や、アク
ロス社製Actilane200、210、230、2
50、251、260、270、276、280、29
0などが挙げられる。又、エポキシ系アクリレートとし
ては、例えばサートマオ社製CN104、CN111、
CN112、CN115、CN116、CN117、C
N118、CN119、CN120、CN121、CN
124、CN136や、ダイセルUCB社製Ebecr
yl 600、608、640、3700、3404、
3600、3703、3200、3500、3201、
3702、3800、6229、629、639、36
03、616や、アクロス社製Actilane30
0、310、320、330、340などが挙げられ
る。脂肪族グリコール系アクリレートは、一般式A−O
(R−O)n −Aで示される化合物であり、この式にお
けるAはアクリロイル基を示し、Rは脂肪族炭化水素残
基を示し、nは1以上の数字を示す。このような化合物
を具体的に例示すると、n=1のアクリレートとして
は、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、1,3‐ブチレングリコール
ジアクリレート、1,4‐ブタンジオールジアクリレー
ト、1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート、1,9
‐ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、シクロペンタニルジアクリレート
などが挙げられ、nが1より大きなアクリレートとして
は、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
(鎖長ユニット200)ジアクリレート、ポリエチレン
グリコール(鎖長ユニット400)ジアクリレート、ポ
リエチレングリコール(鎖長ユニット600)ジアクリ
レート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリ
プロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレン
グリコールジアクリレートなどが挙げられる。上記のウ
レタン系アクリレート、エポキシ系アクリレート及び脂
肪族グリコールアクリレートは、前記含有率に相当して
インキ中に配合されていることが極めて好ましい。
【0021】これらの各アクリレート成分の作用を次に
述べる。まず、ウレタン系アクリレートは、紫外線硬化
後の樹脂層の透明性を付与し、硬化後の臭気が少なく、
ホログラムや磁気ストライプなどの接着剤の密着性を強
固にし、ICカード用シートを成形する際に柔軟性を付
与しICチップ部分の盛り上がりによるひびわれを防止
する作用を有する。また、エポキシ系アクリレートは、
紫外線硬化後の接着剤との密着性を強固にし、摩擦係数
などを適性にして滑り性を付与し、紫外線硬化時の硬化
を促進し、シート成形時の成形板(通常は、ステンレス
などの金属板が使用される)との貼りつきを防止すると
いう作用を有し、脂肪族グリコール系アクリレートは、
紫外線硬化後の接着剤との接着性を付与し、硬化後の臭
気が少なく、シート成形時に柔軟性を付与しICチップ
部分の盛り上がりによるひびわれを防止するという作用
を有する。本発明では、それぞれの成分が重複する作用
を有しており、これらを前述の配合どおりに調整してイ
ンキ化して形成したICカードは、非常にバランスのと
れた機能を発現することになる。
【0022】尚、上記紫外線硬化型のインキには、当然
のことながら、紫外線が照射されたときに硬化重合が開
始する、いわゆる、重合開始剤が必要である。本発明で
は、このような重合開始剤として、アセトフェノン系光
開始剤、ベンゾイン系光開始剤、ベンゾフェノン系光開
始剤、ホスフィンオキサイド系光開始剤の中から選ばれ
た少なくとも一つの開始剤を使用することが好ましい。
このような重合開始剤の紫外線硬化樹脂インキ中に占め
る割合は、2〜10重量%の範囲にあることが望まし
い。もちろん、このような重合を開始させる材料と併用
して、重合を促進させる、いわゆる、増感剤としての作
用を有する材料を使用してもよい。増感剤として作用す
るものとしては、たとえば、n‐ブチルアミンやジ‐n
‐ブチルアミン、トリ‐n‐ブチルホスフィン、トリエ
チルアミンなどの公知の材料が使用される。
【0023】本発明では、紫外線硬化型樹脂のインキ組
成中に印刷時の消泡性、レベリング性を高め、印刷硬化
塗膜の平坦性を向上させるとともに、硬化後の塗膜に滑
り性を付与するために(メタ)アクリル高分子などの補
助剤、微量のシリコン系化合物などを添加しても良い。
この際、このような補助剤の紫外線硬化型樹脂インキ中
に占める割合は0.5〜5.0重量%の範囲にあること
が望ましく、このようなシリコン系化合物の紫外線硬化
型樹脂インキ中に占める割合は1.0重量%以内の範囲
にあることが望ましい。このような補助剤、シリコン系
化合物が前記配合量より多いと基材への接着性の低下、
及び、ホログラム、磁気ストライプ、サインパネルの貼
り付き性の低下を招くようになる。もちろん必要に応
じ、帯電防止剤やシリカなどの他の助剤類を添加してよ
いことはいうまでもない。
【0024】前述の紫外線硬化型樹脂層は、所定のイン
キをスクリーン印刷などで厚み0.5μm〜30μmの
範囲で形成する。これより厚みが薄いと、樹脂層の耐擦
性が弱くなり、厚すぎると成形時にICチップ部分のひ
びわれが生じるなどの不都合が生じる。通常のスクリー
ン印刷では、インキ盛り量は、一般に、1μm〜10μ
m程度である。この厚みは、スクリーン印刷時の版のメ
ッシュ数や感光乳剤の厚みなどにより調製することが可
能である。印刷厚みを増やすために重ね刷りをすること
も行われる。インキの調製は、各材料をプラネタリーミ
キサー等の攪拌機で充分に混合することにより行う。イ
ンキ中に顔料成分が含まれる場合には、ロールミルなど
の分散機で分散、混合することも行われる。スクリーン
インキとして使用する際のインキ粘度は、一般に、50
0cps〜100,000cpsの範囲に設定すること
が多い。これより粘度が低いと印刷時のインキだれ、地
汚れの原因となり、粘度が高すぎるとスクリーン印刷時
に版残りが生じ、インキの転移不良が生じ、目詰まりの
原因となることがある。
【0025】本発明では、主に、紫外線硬化型樹脂イン
キをスクリーン印刷により設けることを主眼としている
が、印刷厚みを下げる目的でオフセット印刷により印刷
することも推奨される。この場合のインキの厚みは、
0.5μm〜5μmの範囲である。一般にスクリーン印
刷での印刷速度は、200〜500シート/時であるの
に対して、オフセット印刷では5000〜10000シ
ート/時であり、オフセット印刷での製造効率の方がス
クリーン印刷の場合よりも良い。この際、オフセット印
刷に使用するインキの粘度は、10000cps〜10
0000cpsであることが望ましく、オフセット印刷
する際にはインキ粘度を上げるため増粘剤を添加しても
よい。
【0026】本発明のICカードの製造方法では、前記
紫外線硬化型インキをスクリーン印刷やオフセット印刷
により最表面側の基材上の少なくとも一部に樹脂層を設
けるが、この紫外線硬化型インキは、紫外線を照射する
ことにより硬化し、樹脂化する。この際に使用される紫
外線照射機は、一般に使用されているメタルハライドラ
ンプや水銀ランプを使用する。このような紫外線照射ラ
ンプを複数本使用してもよいことはいうまでもない。紫
外線の照射量は、光量計により、印刷基材面での光量を
測定することにより規定される。本発明では、紫外線を
照射するときの全光量としての積算光量が、50mJ/
cm2 〜400mJ/cm2 であることが好ましく、望
ましくは、200mJ/cm2 〜300mJ/cm2
あることが特に好ましい。紫外線の光量がこれより少な
いと紫外線硬化型樹脂インキの硬化が不十分となり、光
量がこれより多いと、紫外線を照射したときの温度上昇
が大きくなり、PETなどの基材の変形ははなはだ大き
くなる不都合が生じる。このように紫外線照射時にその
光量を適切にすることが重要であるが、このような紫外
線光量の範囲は、一般の紫外線照射を行うときの照射条
件の範囲内であり、本発明では汎用の紫外線照射機が使
用できることになる。このような紫外線照射機は、たと
えば、アイグラフィックス社から販売されている。
【0027】一般に、ICカードはその表裏面をオフセ
ット印刷等により所定のパターンを印刷して使用するこ
とが多いが、セキュリティを高めるためにホログラムを
貼り付けたり、IC固有のID番号等をICチップ以外
の磁気ストライプに記録するための磁気ストライプを貼
り付けたり、カード所有者の名前の自著を記すためのサ
インパネルを貼り付けたり、場合によっては、顔写真な
どを昇華転写印字したラベルを貼り付けたりして使用す
ることが多く、本発明のICカードは、紫外線硬化型樹
脂層に接触してその外側に、印刷画像または転写による
印字画像を設けた印刷または印字ラベルが貼付されてい
るものでもある。
【0028】本発明で前述した紫外線硬化型樹脂層は、
このような接着剤を有するラベル類の接着性が強固であ
ることを特徴としており、ホログラムやサインパネルな
どは、カード化したのち専用の貼り付け機(例えば、ク
ルツ社やナビタス社が販売しているの貼り付け機)によ
り加熱加圧することにより貼付処理が行われる。この場
合に使用する接着剤は、融点あるいは軟化点が80℃〜
200℃のポリエステル樹脂材などの熱可塑性樹脂を主
成分とすることが多い。ホログラムやサインパネル用の
基材は、クルツ社や村田金箔社より販売されている。磁
気ストライプは、通常、ストライプ化したリールの状態
で、大日本インキ社やクルツ社、日立マクセル社などか
ら販売されている。これは、PETなどの基材に剥離層
として低融点ワックスを主成分とする層、バリウムフェ
ライトやγ‐酸化鉄などの磁性材をポリウレタン樹脂な
どに分散させた磁気記録層、低融点ポリエステル樹脂な
どから構成される接着層などから構成されており、一般
に、磁気ストライプを貼り付ける側の表面基材層に貼り
付け、磁気ストライプ基材を剥離し、インレットシート
と加熱加圧成形により貼りあわせてシート化し、所定形
状にパンチングしてカード化する。顔写真などの粘着ラ
ベルの場合は、カード状態で貼り付けることが多い。こ
のように、本発明のICカードは、紫外線硬化型樹脂層
に接触してその外側に、ホログラム、磁気ストライプ、
サインパネル、ロゴマークの表示基材から選択された少
なくとも1種の表示基材が貼付されているものでもあ
る。
【0029】以上、非接触ICカードの製造に関する実
施形態を説明してきたが、本発明では、非接触ICカー
ド以外にも、接触式ICカードやコンビネーションカー
ドにも適用されることはいうまでもない。接触式ICカ
ードは、前記ICモジュールを所定の厚みの塩化ビニル
などの基材にザクリ穴をあけ、モジュールを装着し、接
着剤で固定する。接着剤としては、エポキシ樹脂以外に
シアノアクリレートなどが使用される。この場合、IC
モジュールを装着する以前の段階で、基材に前記紫外線
硬化型樹脂を設けることになる。また、コンビネーショ
ンカードは、非接触式ICチップと接触式ICチップを
個別に設ける場合と両方のICを兼用したICチップを
使用する場合がある。本発明ではこれらを総称してコン
ビネーションカードとしている。これについては、特に
後者の一体型の場合には、アンテナを具備したインレッ
トを内蔵したICカードのアンテナ端子部分に接続用の
穴をあけ、さらに、一体型ICチップを埋め込むザクリ
穴をあけてからICモジュールを実装する。ICモジュ
ールは、シアノアクリレートやホットメルト系接着剤で
固定する。このようなコンビネーション製造機は、たと
えば、マイネン・ツィーゲル社より販売されている。
【0030】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの例に限定されるものではない。 〔実施例1〕下記のインレットシート(第1基材)の両
面に、図1に示されるようにして、第2基材及び第3基
材を貼り合わせたものをパンチングしてカード化し、ホ
ログラム、磁気ストライプ、サインパネル、粘着ラベル
の貼り付け適性を調べた。 インレットシート:厚み50μmのPET材(東レ社
製)に厚み16μmの銅箔をポリエステル系接着剤を介
して所定のパターンに貼り付け、レジスト印刷し、アン
テナパターンを露光し、エッチングにより不要部分を除
去してアンテナパターンを形成した。その後、375m
m×475mmの寸法にシートカッターを使用してカッ
ティングし、アンテナシートとした。このシートにFC
BによりACF(日立化成社製)を介して非接触式IC
チップ(田村電機社製)を実装することによりインレッ
トシートとした。
【0031】第2基材及び第3基材:厚み250μmの
白色PET材(東レ社製)にオフセット印刷機(ハイデ
ルベルグ社製)でそれぞれの表面に所定のパターンを印
刷した。オフセットインキは大日本インキ社のものを使
用した。その後、スクリーン印刷機(東海商事製)で3
00メッシュの版材を使用して、下記配合のスクリーン
インキをベタ印刷し、紫外線照射機(アイグラフィック
社製)で照射し硬化させた。印刷後の厚みは、7μmで
あった。 〔スクリーンインキ配合〕 ウレタン系アクリレート(アクロス社製 Actilane200) 30重量部 エポキシ系アクリレート(アクロス社製 Actilane300) 30重量部 脂肪族グリコール系アクリレート(ネオペンチルグリコール ジアクリレート) 30重量部 アセトフェノン系光開始剤 5重量部 アクリル高分子系補助剤 5重量部
【0032】スクリーン印刷後の第2基材(表面側シー
ト基材)の一部に磁気ストライプ材(クルツ社製)を貼
り付け、加熱加圧処理によりストライプの仮付けを行
い、ストライプ基材(透明PET)を取り除き、磁気層
を第2基材に転移させた。 シート成形:インレットシートの両面に厚み110μm
のホットメルト接着剤(東亜合成社製:融点100℃)
を重ね、さらに、前記第2基材と第3基材をその両外側
に重ね、厚み1mmのステンレス金属板の間に挟み込
み、120℃30分で4kg/cm2 の加熱加圧処理を
施し、各基材シートを貼りあわせた。 カード化処理:成形したシートをカードパンチャーによ
りパンチングして、54mm×86mmのカードを形成
した。 ホログラムおよびサインパネルの貼り付け:クルツ社製
貼り付け機により150℃で5秒間、ホログラム基材
(クルツ社製)およびサインパネル基材(クルツ社製)
を各カードに貼り付けた。
【0033】剥離試験:ホログラム、サインパネル、磁
気ストライプの各部分にセロテープ(登録商標)を貼り
付け、引き剥がして、剥がれるかどうかを確認し良否判
定した。 滑り性試験:各カードの靜および動摩擦係数を新東科学
製表面性試験機により測定した。市販の磁気カードと比
較し、摩擦係数が著しく異なるかどうかを調べ、良否判
定した。 柔軟性:成形時にICチップの盛り上がりによるひびわ
れがあるかないかを調べ良否判定した。 臭気:カード化した後の臭気を匂いで良否判定した。 成形性:シート成形時に使用した金属板に紫外線硬化型
樹脂が貼りつくかどうかを調べ良否判定した。 黄変性:カード化した後の第2基材および第3基材の白
地の部分が変色しているかどうか目視で調べ良否判定し
た。 平坦性:カード化した後の表面にスクリーン印刷むらが
あるかどうか目視により良否判定した。
【0034】〔実施例2〕スクリーンインキの配合を変
えた以外は実施例1と同様にしてカードを作成し、各試
験を実施した。 〔スクリーンインキ配合〕 ウレタン系アクリレート(ダイセルUCB社製 Ebecry230) 45重量部 エポキシ系アクリレート(ダイセルUCB社製 Ebecry3700 ) 25重量部 脂肪族グリコール系アクリレート(ポリエチレングリコール 400ジアクリレート) 20重量部 アセトフェノン系光開始剤 5重量部 アクリル高分子系補助剤 5重量部
【0035】〔比較例1〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、ウレタン系アクリレートを取り除
いた以外は実施例1と同様にしてカードを作成し、各試
験を実施した。
【0036】〔比較例2〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、エポキシ系アクリレートを取り除
いた以外は実施例1と同様にしてカードを作成し、各試
験を実施した。
【0037】〔比較例3〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、脂肪族グリコール系アクリレート
をトリメチロールプロパントリアクリレートに換えた以
外は実施例1と同様にしてカードを作成し、各試験を実
施した。
【0038】〔実施例3〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、ウレタン系アクリレートの配合を
10重量部に変更し、エポキシ系アクリレートの配合を
50重量部に変更した以外は実施例1と同様にしてカー
ドを作成し、各試験を実施した。
【0039】〔実施例4〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、エポキシ系アクリレートの配合を
10重量部に変更し、ウレタン系アクリレートの配合を
50重量部に変更した以外は実施例1と同様にしてカー
ドを作成し、各試験を実施した。
【0040】〔実施例5〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、ウレタン系アクリレートとして芳
香族ウレタンアクリレートを使用した以外は実施例1と
同様にしてカードを作成し、各試験を実施した。
【0041】〔実施例6〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、アクリル系高分子補助剤を4.0
重量部にし、シリコン系化合物を1.0重量部にした以
外は実施例1と同様にしてカードを作成し、各試験を実
施した。
【0042】〔実施例7〕実施例1で使用した紫外線硬
化型インキの配合で、アクリル系高分子補助剤を2.5
重量部にし、シリコン系化合物を2.5重量部にした以
外は実施例1と同様にしてカードを作成し、各試験を実
施した。
【0043】以下の表1に、実施例1〜7及び比較例1
〜3についての試験結果と製造状況を示す。表1におい
て、◎:非常に良好である、○:良好である、△:かろ
うじて使用に耐える、×:使用に耐えない、を示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】表1に示された実験結果からもわかるよ
うに、本発明のICカードは、カードの表裏面の少なく
とも一部に設けられた紫外線硬化型樹脂層によって耐擦
性、光沢性、摩擦特性などに優れ、又、カード使用時の
外観の耐久性、搬送系での滑り性、無黄変性などの点に
おいても優れている。さらに、本発明のICカードの場
合には、ホログラムや磁気ストライプ、サインパネルな
どの接着層を有するラベル類の貼付が強固である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカードの好ましい一例における層
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 第1基材 2 第2基材 3 第3基材 4 熱溶融性の接着剤層 5 ICチップ 6 アンテナ 7 紫外線硬化型樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 25/00 G06K 19/00 H (72)発明者 古城 清史 徳島県阿南市辰巳町1番地2 王子製紙株 式会社カードメディア事業所内 (72)発明者 下西 利幸 徳島県阿南市辰巳町1番地2 王子製紙株 式会社カードメディア事業所内 (72)発明者 高田 直人 東京都荒川区西尾久8丁目43番2号 帝国 インキ製造株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA11 MA13 MA40 NA02 NA09 PA03 PA15 PA19 PA21 PA29 RA04 RA09 RA10 RA11 4J039 AD10 AE04 AE05 AE11 EA06 4J040 DF041 EC001 JA12 JB01 MB03 NA20 PA30 5B035 BA03 BB09 CA01 CA23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップと、該ICチップと接続し通
    信機と通信を行うためのアンテナとを必要に応じて具備
    したICカードにおいて、前記ICカードの表面の少な
    くとも一部にウレタン系アクリレート、エポキシ系アク
    リレートおよび脂肪族グリコール系アクリレートを主成
    分とする紫外線硬化型インキを硬化してなる紫外線硬化
    型樹脂層が設けられていることを特徴とするICカー
    ド。
  2. 【請求項2】 前記紫外線硬化型インキに含まれるウレ
    タン系アクリレートの含有量がインキ100重量部当た
    り15〜65重量部の範囲にあり、エポキシ系アクリレ
    ートの含有量がインキ100重量部当たり15〜65重
    量部の範囲にあり、しかも、脂肪族グリコール系アクリ
    レートの含有量がインキ100重量部当たり15〜65
    重量部の範囲にあることを特徴とする請求項1記載のI
    Cカード。
  3. 【請求項3】 前記紫外線硬化型樹脂層中のシリコン系
    化合物の含有量が1.0重量%以下であることを特徴と
    する請求項1または2記載のICカード。
  4. 【請求項4】 前記ICカードが、ICチップとアンテ
    ナが設けられた第1基材1と、当該第1基材を挟み込む
    ようにして接合された別の第2基材および第3基材より
    構成されており、前記第2基材および/または第3基材
    の表面の少なくとも一部に前記紫外線硬化型樹脂層が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一項に記載のICカード。
  5. 【請求項5】 前記第1基材と第2基材との間、およ
    び、前記第1基材と第3基材との間に熱溶融性の接着剤
    層が設けられていることを特徴とする請求項4記載のI
    Cカード。
  6. 【請求項6】 前記紫外線硬化型樹脂層の厚みが0.5
    μm〜30μmの範囲にあることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一項に記載のICカード。
  7. 【請求項7】 前記紫外線硬化型樹脂層に接触してその
    外側に、ホログラム、磁気ストライプ、サインパネル、
    ロゴマークの表示基材から選択された少なくとも1種の
    表示基材が貼付されていることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか一項に記載のICカード。
  8. 【請求項8】 前記紫外線硬化型樹脂層に接触してその
    外側に、印刷画像または転写による印字画像を設けた印
    刷または印字ラベルが貼付されていることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のICカード。
  9. 【請求項9】 ICチップと、該ICチップと接続し通
    信機と通信を行うためのアンテナとを必要に応じて具備
    したICカードの表面及び/又は裏面の少なくとも一部
    に、スクリーン印刷またはオフセット印刷により紫外線
    硬化型インキをコーティングし、その後、紫外線を照射
    することにより硬化処理を施すことを特徴とする請求項
    1〜8のいずれか一項に記載のICカードの製造方法。
  10. 【請求項10】 ウレタン系アクリレート、エポキシ系
    アクリレートおよび脂肪族グリコール系アクリレートを
    主成分とすることを特徴とするICカードの表面塗布用
    の紫外線硬化型インキ。
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