JP2003131805A - 携帯情報器 - Google Patents

携帯情報器

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JP2003131805A
JP2003131805A JP2001321574A JP2001321574A JP2003131805A JP 2003131805 A JP2003131805 A JP 2003131805A JP 2001321574 A JP2001321574 A JP 2001321574A JP 2001321574 A JP2001321574 A JP 2001321574A JP 2003131805 A JP2003131805 A JP 2003131805A
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portable information
body casing
casing
information device
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JP2001321574A
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English (en)
Inventor
Koichi Iida
浩一 飯田
Minoru Nemoto
実 根本
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NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】日常的操作により多様な情報操作を行うこと。 【解決手段】本体ケーシング2と、2次元的に運動し本
体ケーシング2に支持される単一の運動体1とを含んで
いる。本体ケーシング2は、カーソル4が2次元的に移
動する2次元表示画面3を含み、カーソル4は、運動体
(球体)1の第1方向の運動に基づいてx軸方向に移動
し、且つ、運動体1の第2方向の運動に基づいてy軸方
向に移動する。本体ケーシング2は、CPUのようなコ
ンピュータの基幹部品を内蔵する筐体であり、いわゆる
マウスが一体化された情報機器の筐体である。小型軽量
化されその付近に机の平面のような面が存在しない任意
の場所で用いられる携帯情報端末の情報操作は、それに
電線ケーブルで接続されるマウスのような操作器具で行
われ難いが、筐体とマウスが機械的に、物理的に、空間
的に一体化された本発明による携帯情報器では、その操
作が任意の場所で容易である。その操作の方向は、カー
ソル24の二次元的移動方向に日常的に対応していて、
操作キー群を用いる複雑なキー操作列の暗記は不要化さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報器に関
し、特に、表示情報の操作を行う操作器具を持つ携帯情
報器に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの表示画面は、多様な情報
を視覚的に表示するデバイスである。その画面の切換
え、スクロールのような画面操作のために画面操作器具
がコンピュータに付随している。そのような画面操作器
具として、キー群を持つキーボード、マウスが知られて
いる。マウスは、それによるクリック操作により、画面
の部分を多様にスイッチ化することができる便利な情報
操作用器具である。
【0003】携帯電話器のような携帯端末には、電話番
号ダイヤルキー群が設けられている。その電話番号ダイ
ヤルキー群は、相手側の電話器、パソコンにアクセス
し、送信情報を作成したり、受信情報を画面表示するた
めの入出力用手キー群として兼用されている。このよう
な入出力用手キー群を用いたコンピュータ操作は、人の
情報操作能力に強く依存していて、人の日常的判断によ
る操作からかけ離れている。親指族と称される若い人
は、親指1本を高速に俊敏に運動させてそのような非日
常的操作に慣れ親しんでそのキー群を使いこなしている
が、今後に更に一層に情報操作が多様化されると予想さ
れる携帯端末では、人が天性として有する自然な視覚的
・論理的な日常的操作が求められる。次に、携帯端末の
使用シーン(操作環境)が考慮されることが重要であ
る。バッグ、吊革、傘、携帯電話、タバコ、ドリンクの
ような多様な身の回り品を一方の片手で持って、他方の
片手で携帯情報機器端末を操作しなければならないモバ
イルシーンがよく見受けられる。
【0004】日常的操作により多様な情報操作を行うこ
とができることが求められる。更に、片手で操作するこ
とができることが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、日常
的操作により多様な情報操作を行うことができる携帯情
報器を提供することにある。本発明の他の課題は、日常
的操作により多様な情報操作を行うことができ更に片手
で操作することができる携帯情報器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0007】本発明による携帯情報器は、本体ケーシン
グ(2)と、2次元的に運動し本体ケーシング(2)に
支持される単一の運動体(1)とを含んでいる。本体ケ
ーシング(2)は、カーソル(24)が2次元的に移動
する2次元表示画面(3)を含んでいる。カーソル(2
4)は、運動体(1)の第1方向の運動に基づいてx軸
方向に移動し、且つ、運動体(1)の第2方向の運動に
基づいてy軸方向に移動する。ここで、単一の運動体
は、運動体が一体化されていることを意味し、単一の運
動体が複数に設けられることを排除する意味ではない。
【0008】本体ケーシング(2)は、CPUのような
コンピュータの基幹部品を内蔵する筐体であり、いわゆ
るマウスが一体化された情報機器の筐体である。小型軽
量化されその付近に机の平面のような面が存在しない任
意の場所で用いられる携帯情報端末の情報操作は、それ
に電線ケーブルで接続されるマウスのような操作器具で
行われ難いが、筐体とマウスが機械的に、物理的に、空
間的に一体化された本発明による携帯情報器では、その
操作が任意の場所で容易である。その操作の方向は、カ
ーソル(24)の二次元的移動方向に日常的に対応して
いて、操作キー群を用いる複雑なキー操作列の暗記は不
要化される。
【0009】カーソル(24)の二次元的移動は、周知
の多様な操作器具で行われる。運動体(1)の運動とし
て、第1方向の運動は第1軸の回りの回転運動であり第
2方向の運動は第2軸の回りの回転運動であこと、第1
方向の運動は1軸の回りの回転運動であり第2方向の運
動は1軸の軸方向の線形運動であることが、好適に例示
される。
【0010】運動体は球体(1)であり、球体(1)は
本体ケーシング(2)に形成される部分球面(12)に
支持され、球体1と部分球面(12)との間には隙間が
設けられ、球体(1)は隙間の隙間幅の範囲で3次元的
に移動可能であることは、公知のマウスの球体の運動に
同じである。
【0011】球体(1)は、本体ケーシング(2)の表
面側と裏面側とから外側に突出していることが重要であ
る。球体(1)が本体ケーシング(2)の表面側に突出
していることにより親指操作が可能であり、球体(1)
が本体ケーシング(2)の裏面側に突出していることに
より公知のマウスと同じ操作が可能である。
【0012】本体ケーシング(2)は、第1本体ケーシ
ング(2A)と、第1本体ケーシング(2A)に対して
開位置と閉位置の間で第1本体ケーシング(2A)に対
して回転可能である第2本体ケーシング(2B)とから
形成されることが多い。この場合、2次元表示画面
(3)は、閉位置の第2本体ケーシング(2B)の裏面
側に配置され、球体(1)は第1本体ケーシング(2
A)に浮遊的に支持される。この場合には、球体(1)
は第1本体ケーシング(2A)の表面側と裏面側とから
外側に突出していることが好ましい。
【0013】運動体(1)は、更に第3方向に運動し、
運動体(1)の第3方向の運動は、2次元表示画面
(3)に表示されカーソル(24)に位置対応するプロ
グラム・メニューを選択するクリック動作に対応する。
【0014】輪板(13)が追加される。運動体は回転
体(1)であり、本体ケーシング(2)には、回転体
(1)の回転周面に摩擦接合する第1摩擦接合面(1
2)が形成され、回転体(1)は第1摩擦接合面(1
2)の中で浮遊的に支持され、輪板(13)には、回転
体(1)の回転周面に摩擦接合する第2摩擦接合面(1
2’)が形成され、回転体(1)は第2摩擦接合面(1
2’)の中で浮遊的に支持される。輪板(13)の回転
を検出するセンサー(23)が更に追加される。センサ
ー(23)は本体ケーシング(2)に対して固着されて
いる。輪板(13)は薄く形成されて本体ケーシング
(1)の中にコンパクトに収納されるので、操作器具の
追加は、薄型化され軽量化されることが求められる本体
ケーシングを厚くすることはない。回転体は球体(1)
であり、第1摩擦接合面(12)と第2摩擦接合面(1
2’)はともに部分球面であり、回転体は薄型ケーシン
グにコンパクトに収納される。
【0015】輪板(13)と本体ケーシング(2)の間
に2体のばね要素(21)が更に追加的に介設される。
輪板(13)は2体のバネ要素(21)に挟まれて中立
位置を保持する。ばねとして板ばねが用いられることに
より、全体的に薄型化が促進される。
【0016】運動体は球体(1)であり、本体ケーシン
グ(2)には、球体(1)の球面に摩擦接合する第1摩
擦接合球面が形成され、球体(1)は第1摩擦接合球面
の中で浮遊的に支持され、本体ケーシング(2)に対し
て回転自在に支持され球体(1)に摩擦接合する第1転
輪(28)と、本体ケーシング(2)に対して回転自在
に支持され球体(1)に摩擦接合する第2転輪(図示さ
れず)とを更に含み、第1転輪(28)の回転は球体
(1)の第1方向の運動に対応し、第2転輪の回転は球
体(1)の第2方向の運動に対応する。このような球体
(1)と2様の転輪(28)との2次元的摩擦接合関係
は、公知のマウスとおなじカーソル(24)の斜交移動
を可能にする。
【0017】輪板(13)には、球体(1)の球面に摩
擦接合する第2摩擦接合球面(12’)が形成され、球
体(1)は第2摩擦接合球面(12’)の中で浮遊的に
支持され、輪板(13)は本体ケーシング(2)にばね
要素(21)を介して弾性的に支持され、ばね要素(2
1)に抗する輪板(13)の運動はクリック動作に対応
する。カーソル(24)の直交移動とカーソル指示メニ
ューの選択動作を行う3つの操作を実行する操作器具
は、コンパクトに本体ケーシング(2)に一体化され、
本体とマウスの融合がコンパクトに実現している。
【0018】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明による携帯
情報器の実施の形態は、トラックボールが操作器具とし
て新たに追加されている。そのトラックボール1は、図
1又は図2に示されるように、電子辞書、モバイルコン
ピュータのような携帯情報操作器、又は、携帯電話器の
筐体2に、両面側に部分的に突出自在に配置されてい
る。その筐体2の表面は、情報表示画面3と操作盤面4
とから形成されている。情報表示画面3と操作盤面4
は、図1に示されるように、概ね同一である平面を形成
し、又は、図2に示されるように、適正な角度を持って
形成されている。報表示画面3は、液晶表示面として好
適に形成されている。筐体2の横方向長さ(幅)はWで
示され、筐体2の縦方向長さ(奥行き)はdで示されて
いる。情報表示画面3のx軸方向長さ(横方向長さ)は
xで示され、情報表示画面3のy軸方向長さ(縦方向長
さ)はyで示されている。
【0019】図2に示される開閉自在な携帯電話器の筐
体2は、固定側筐体部分2Aと可動側筐体部分2Bとか
ら形成されている。固定側筐体部分2Aと可動側筐体部
分2Bとは、心軸部分5を介して互いに回転可能であ
り、コンパクトに折り畳まれる。開時の可動側筐体部分
2Bの表側面(閉時の可動側筐体部分2Bの裏側面)
は、情報表示画面3として形成されている。開時の固定
側筐体部分2Aの表側面(閉時の固定側筐体部分2Aの
表側面)は、操作盤面4として形成されている。図1の
筐体2の表側には、図3に示されるように、複数の操作
ボタンが配列されたボタン群6、LED発光のための機
能ボタン7が配置されている。図2の固定側筐体部分2
Aの開時の表側には、複数の操作キーが配列されたキー
群8が配置されている。
【0020】トラックボール1は、図4に示されるよう
に、それの両側の一部分が図1の筐体2の表面と裏面、
又は、図2の開時の固定側筐体部分2Aの表面と裏面よ
りそれぞれに外側に(両側に)突出していて、トラック
ボール1の直径は筐体2の厚みより大きい。情報表示画
面3に現れるカーソル(後述される情報操作用目印2
4)は、筐体2を鞄の表面に置きトラックボール1を鞄
の表面で転動又は一方方向に圧接して片手で筐体2を相
対的に左右上下に移動させるか、又は、親指でトラック
ボール1を回転させ又は一方方向に押すことにより、1
次元的に又は2次元的に情報表示画面3のx−y座標系
上で移動させることができる。
【0021】図5に示されるように、トラックボール1
は、筐体2又は固定側筐体部分2Aを形成する表面側筐
体9と裏面側筐体11とに挟まれて3軸回転自在に支持
されている。表面側筐体9と裏面側筐体11には、トラ
ックボール1の3軸回転を案内する筐体側部分球面12
を形成する穴がそれぞれに形成されている。筐体側部分
球面12は、表面側筐体9と裏面側筐体11とが面合わ
せで組立られて結合したときに、1つの部分球面を形成
している。トラックボール1は、少なくとも1軸線を中
心に1軸回転することができる。
【0022】筐体2の中に、輪板13が配置されてい
る。輪板13は、図6(a),(b)に示されるよう
に、左右対称である2枚の輪板要素13A,13Bとが
面接している。輪板要素13A,13Bは、それぞれ
に、内側に位置する小径輪板14と外側に位置する大径
輪板(鍔)15とから形成されている。小径輪板14
は、同軸に大径輪板15に一体に形成されている。両側
の小径輪板14と大径輪板15に、図6(c)に示され
るように、輪板側球面穴12’が形成されている。輪番
側球面穴12’と筐体側部分球面12は、概ね同一であ
る球面を形成している。このような球面12,12’と
トラックボール1との間には、適正な幅の隙間が設けら
れている。輪板要素13A,13Bのそれぞれの大径輪
板15は、図7(a)に示されるように、1円周上に互
い違いに凸部分とその凸部分に嵌まり込む溝部分とを形
成し、それらの凸部分と溝部分とが嵌まり合うことによ
り、図7(b)に示されるように、1つの輪板13を構
成している。
【0023】ユーザーは、筐体2の下側面を手の平に乗
せてその裏面に直交する両側面を手指で挟んで手指に筐
体2を柔らかく固定し、その手指の親指でトラックボー
ル1をx方向に押し又は引き戻し、更に、トラックボー
ル1の中心点を通りx軸に平行な回転軸心線L(図5で
Z軸に直交)のまわりに正方向又は負方向に回転させ
る。筐体2の横幅Wは、そのような線形と回転との正負
の両操作が容易であるような長さに設計されている。ユ
ーザーは、図8に示されるように、路上で手持ちの鞄B
の表面に筐体2のトラックボール1を当てて筐体2を鞄
Bに対して相対的に移動させることにより、筐体2を回
転させることができる。
【0024】半導体基板その他の電子回路部品(図示さ
れず)が実装されている構造基板16は、筐体の中に支
持されている。構造基板16には、図5(a)に示され
るように、左右の小径輪板14が挿入される円形穴17
が開けられている。左右の小径輪板14の対向2面と左
右の大径輪板15の対向面とで形成される輪溝の中に位
置しその円形穴17の周縁を形成する周縁部分(構造基
板の穴の周縁部分)18の左右両面と左右の大径輪板1
5の対向2面との間に、図5(b)に示されるように、
左側タクトスイッチ19Lと右側タクトスイッチ19R
とが介設されている。左右のタクトスイッチ19L,R
は、2つの同軸同径の2円周上に等角度間隔でそれぞれ
に複数個が配置されている。タクトスイッチ19L,R
は、それぞれにz軸方向に微小に変形変位して電気的導
通状態を形成するマイクロスイッチング要素により形成
されている周知のスイッチング素子である。
【0025】表面側筐体9の内側面と右側の大径輪板1
5の外側面との間に、右側(下側)ばね要素21Rが同
一円周上に複数の回転角度位置に配置されている。裏面
側筐体11の内側面と左側の大径輪板15の外側面との
間に、左側(上側)ばね要素21Lが同一円周上に複数
の回転角度位置に配置されている。
【0026】図9に示されるように、小径輪板14の適
正部位に、トラックボール1の中心点に対して点対称位
置に、1対2つのセンサー23Lとセンサー23Rとが
配置されている。センサー23Lとセンサー23Rと
は、それぞれに、構造基板16の周縁部分18に固着さ
れている。センサー23Lは、一方側の第径輪板15に
対向する構造基板16の対向面に接合し、センサー23
Rは、他方側の大径輪板15に対向する構造基板16の
対向面に接合している。
【0027】回転軸心線Lを中心に親指で回転させられ
るトラックボール1は、z軸に直交するy方向(回転軸
心線方向に一致)に僅かな隙間の幅の範囲で位置変位し
て、輪板13に摩擦的に接触する。輪板13は、トラッ
クボール1の回転に誘導されて、回転軸心線Lの回りに
回転する。センサー23Lとセンサー23Rの内の一方
は、輪板13の回転方向を検出し、その回転方向に対応
するパルス信号を継続的に出力する。その回転方向に対
応するパルス信号は、構造基板16の計数ユニット(図
示されず)でカウントされ、その計数ユニットがカウン
トする数に対応して、情報表示画面3のカーソル24
(図1参照)がy軸方向に移動する。
【0028】カーソル24は、トラックボール1の正回
転に対応してy軸方向正方向に移動し、トラックボール
1の負回転に対応してy軸方向負方向に移動する。図9
に示されるように、トラックボール1は、z軸心線方向
(情報表示画面3に直交しx−y平面に直交する方向)
に変位可能である。親指でz軸方向下方(実際の使用シ
ーンでは、概ね鉛直方向下方)に押し下げられるトラッ
クボール1は、トラックボール1に輪板側球面穴12’
を介して摩擦接合する輪板13を押し下げる。輪板13
はセンサー23Rに接近する。
【0029】近接センサーの機能を合わせ持つセンサー
23Rは、その接近(ある程度以上の接近)を検出する
限り、x軸正方向パルス信号を出力する。そのx軸正方
向パルス信号は、構造基板16の既述の計数ユニットで
カウントされ、その計数ユニットがカウントする数に対
応して、情報表示画面3のカーソル24がx軸方向正方
向に移動する。親指が離されたトラックボール1は、左
側(上側)ばね要素21Lの反発戻し力でz軸方向上方
に押し返され、右側(下側)ばね要素21Rと左側(上
側)ばね要素21Lとが均衡する中立位置に復帰する。
トラックボール1が筐体2の裏面側から上方に押し上げ
られた場合には(この場合は、中指が用いられる)、そ
の押し上げ時間に対応して、カーソル24はx軸方向負
方向に移動する。その後に、トラックボール1は再び中
立位置に復帰する。
【0030】トラックボール1をより強く素早く押し上
げ又は押し下げたときは、左側タクトスイッチ19L又
は右側タクトスイッチ19Rは、輪板13に押されて変
形しスイッチング信号を出力する。このスイッチング信
号は、リタンーンキーの押し下げに相当するクリック信
号に対応している。このように、トラックボール1の回
転と継続的変位と瞬間的変位の3種類の変位は、カーソ
ルのy軸方向移動とカーソルのx軸方向移動と動作選択
用クリックに対応している。継続的変位に基づくx方向
パルス信号は、遅延して設定時間の後にカウントが開始
され、瞬間的変位によってx方向パルス信号がカウント
されることはない。
【0031】図10は、本発明による携帯情報器の実施
の他の形態を示している。z軸線の回りで互いに180
度異なる2位置に、2つの突起形成弾性支持体25が配
置されている。突起形成弾性支持体25は、その本体部
分が構造基板16の既述の周縁部分18に固着され、そ
の突起部分26がy軸線上で互いに対向する向きにその
本体部分から突き出ている。弾性的である突起部分26
の中に2軸回転検出用歪みゲージ(図示されず)が組み
込まれている。突起部分26は、トラックボール1の中
心点に向かって突入している。x軸線とy軸線が、トラ
ックボール1の中心を通りz軸線に直交して設定されて
いる。
【0032】トラックボール1は、突起部分26の弾性
的変位限界に拘束されて、x軸線の回りに角度p゜の範
囲で回転することができる。更に、トラックボール1
は、突起部分26の弾性的変位限界に拘束されて、y軸
線の回りに角度p’゜(図示されず)の範囲で自転的に
回転することができる。このような角度範囲で回転した
トラックボール1は、突起部分26の弾性力で元の中立
回転位置に復帰することができる。x軸線の回りの角度
p゜の範囲の回転は、トラックボール1の中の歪みゲー
ジにy軸方向パルス信号を出力させる。y軸線の回りの
角度p’゜の範囲の回転は、トラックボール1の中の歪
みゲージにx軸方向パルス信号を出力させる。
【0033】y軸方向パルス信号は、構造基板16の既
述の計数ユニットでカウントされ、計数ユニットがカウ
ントする数に対応して、情報表示画面3のカーソル24
をy軸方向に移動させる。x軸方向パルス信号は、その
計数ユニットでカウントされ、計数ユニットがカウント
する数に対応して、情報表示画面3のカーソル24をx
軸方向に移動させる。実施の本形態では、クリック信号
は、ボタン群6のうちの1つの押しボタン(リターンキ
ー)の押し下げにより生成され、トラックボール1は、
図11に示されるように、2分割半球殻で組立てられて
いる。
【0034】図12は、本発明による携帯情報器の実施
の更に他の形態を示している。図5(a),(b)に示
される輪板13が左右側(上下側)ばね要素21L,R
により中立位置に保持される点は、実施の既述の形態に
同じである。z軸心線の回りで互いに180度異なる2
位置に、2つのy軸方向輪支持弾性体27が配置されて
いる。y軸線転輪支持弾性体27は、その本体部分が構
造基板16の既述の周縁部分18に固着され、その先端
部位に、転輪28が回転自在に支持されている。更に、
z軸心線の回りにy軸線転輪支持弾性体27に対して9
0度異なる2位置に、2つのx軸線転輪支持弾性体(図
示されず)が配置されている。その転輪支持弾性体は、
構造基板16の周縁部分18に固着され、その先端部位
に、他の転輪が回転自在に支持されている。y軸線転輪
支持弾性体27の転輪とx軸線転輪支持弾性体の転輪と
は、それらの回転軸が互いに直交している。
【0035】y軸線転輪支持弾性体27の転輪28は、
トラックボール1の球面に摩擦接触してx軸線に平行で
ある自転軸心線の回りに回転し、y軸方向パルス信号を
出力する。x軸線転輪支持弾性体の転輪は、トラックボ
ール1の球面に摩擦接触してy軸線に平行である自転軸
心線の回りに回転し、x軸方向パルス信号を出力する。
y軸方向パルス信号は、構造基板16の既述の計数ユニ
ットでカウントされ、計数ユニットがカウントする数に
対応して、情報表示画面3のカーソル24をy軸方向に
移動させる。x軸方向パルス信号は、その計数ユニット
でカウントされ、計数ユニットがカウントする数に対応
して、情報表示画面3のカーソル24をx軸方向に移動
させる。2つ1組の転輪28はその一方のみがパルス信
号を出力し、その両方がパルス信号を出力することはな
い(片方は必ずトラックボールから離れている)。
【0036】トラックボール1をz軸方向に強く且つ素
早く押した場合には、x軸線転輪支持弾性体27は回転
軸29を中心に回転して、転輪28がストロークSより
大きい距離で変位した場合、実施の既述の形態の左右側
タクトスイッチ19L,R(図12には図示されず)の
変位によりクリック動作が行われる。
【0037】トラックボールに代えられてトラックロー
ラが用いられることは、周知である。トラックローラが
用いられる場合、そのローラの回転とそのローラの軸方
向運動は、カーソルのx軸方向移動とy軸方向移動にそ
れぞれに対応する。トラックボール、トラックローラの
回転運動、それらの線形運動をカーソルの2次元移動に
変換する電気信号の生成の技術は、マウスに見られるよ
うに周知である。回転運動、線形運動の変位量は、カー
ソルの移動量に対応しないことが普通である。
【0038】カーソルの位置変位により、プログラム・
メニュー、アプリケーションを選択することができ情報
操作が容易である。そのカーソルは、ボール、ローラの
回転運動、それらの線形運動のような日常的な運動方向
感覚に整合して移動する。携帯情報端末の情報操作は、
キー群、ボタン群の中から選択する複数キー、複数ボタ
ンの順序づけられた手押しの操作によらず、日常的運動
感覚でカーソルを移動させることができる。そのような
操作のための球体の様な運動体は、情報端末機器の本体
ケーシングに直接に支持されていて、本体ケーシングに
電線ケーブルを介してマウスが別体には取り付けられて
いないから、情報端末を片手で持ってその片手の指で情
報操作を実行することができる。
【0039】ボールの2軸回転に関しては、その1軸の
回りの回転を規定する回転面に直交座標軸の一方の軸が
対応し、他の1軸の回りの回転を規定する他の回転面に
直交座標軸の他方の軸が対応している。このような対応
関係は、多くの人に日常的に習熟されている。1軸の回
転とそれに直交する軸の線形変位とが直交2軸に対応す
ること、又は、1軸の回転とその1軸の方向の線形変位
が直交2軸に対応することも、多くの人に日常的に習熟
されている。十字形の押しボタンの直交位置の十字形押
しボタン部位の概ねの線形変位が直交2軸に対応するこ
とも、多くの人に日常的に習熟されている。このような
日常的に習熟されている対応関係は、航空機の操縦ハン
ドル、自動車のハンドルと前後方向逆転ギヤ変換、ゲー
ム機の十字形ボタン、パソコンのキーボードに配置され
ているローラ(1軸回転1軸線形変位)のような操作器
具でよく知られている。本発明は、比喩的に表現されれ
ば、マウスそのものが情報操作端末になったものとして
実現される。
【0040】
【発明の効果】本発明による携帯情報器は、情報操作が
日常的感覚に対応していて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による携帯情報器の実施の形態
を示す斜軸投影図である。
【図2】図2は、本発明による携帯情報器の実施の他の
形態を示す斜軸投影図である。
【図3】図3は、図1の平面図である。
【図4】図4は、図3の側面図である。
【図5】図5(a),(b)は、図1又は図2の一部を
2様に示す断面図である。
【図6】図6(a),(b),(c)は、輪板を示す平
面図、正面図、正面断面図である。
【図7】図7(a),(b)は、輪板の分解と組立を示
す側面断面図、正面図である。
【図8】図8は、本発明による携帯情報器の使用シーン
を示す断面図である。
【図9】図9は、図1又は図2の一部を図5と異なる断
面位置で示す断面図である。
【図10】図10は、本発明による携帯情報器の実施の
更に他の形態を示す断面図である。
【図11】図11は、図10の一部を分解して示す断面
図である。
【図12】図12は、平面正面断面斜軸投影図である。
【符号の説明】
1…運動体(球体) 2…本体ケーシング 3…2次元表示画面 2A…第1本体ケーシング 2B…第2本体ケーシング 12…部分球面(第1摩擦接合面) 12’…第2摩擦接合面 13…輪板 21…ばね要素 23…センサー 24…カーソル 28…第1転輪

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケーシングと、 2次元的に運動し前記本体ケーシングに支持される単一
    運動体とを具え、 前記本体ケーシングは、 カーソルが2次元的に移動する2次元表示画面を備え、 前記カーソルは、前記運動体の第1方向の運動に基づい
    てx軸方向に移動し、且つ、前記運動体の第2方向の運
    動に基づいてy軸方向に移動する携帯情報器。
  2. 【請求項2】前記第1方向の運動は第1軸の回りの回転
    運動であり、前記第2方向の運動は第2軸の回りの回転
    運動である請求項1の携帯情報器。
  3. 【請求項3】前記第1方向の運動は1軸の回りの回転運
    動であり、前記第2方向の運動は前記1軸の軸方向の線
    形運動である請求項1の携帯情報器。
  4. 【請求項4】前記運動体は球体であり、前記球体は前記
    本体ケーシングに形成される部分球面に支持され、前記
    球体と前記部分球面との間には隙間が設けられ、前記球
    体は前記隙間の隙間幅の範囲で3次元的に移動可能であ
    る請求項1〜3から選択される1請求項の携帯情報器。
  5. 【請求項5】前記球体は、前記本体ケーシングの表面側
    と裏面側とから外側に突出している請求項4の携帯情報
    器。
  6. 【請求項6】前記本体ケーシングは、 第1本体ケーシングと、 前記第1本体ケーシングに対して開位置と閉位置の間で
    前記第1本体ケーシングに対して回転可能である第2本
    体ケーシングを備え、 前記2次元表示画面は、前記閉位置の前記第2本体ケー
    シングの裏面側に配置され、 前記球体は前記第1本体ケーシングに浮遊的に支持さ
    れ、 前記球体は、前記第2本体ケーシングの表面側と裏面側
    とから外側に突出している請求項4の携帯情報器。
  7. 【請求項7】前記運動体は、第3方向に運動し、前記運
    動体の前記第3方向の運動は、前記2次元表示画面に表
    示され前記カーソルに位置対応するプログラム・メニュ
    ーを選択するクリック動作に対応する請求項1〜6から
    選択される1請求項の携帯情報器。
  8. 【請求項8】輪板を更に具え、 前記運動体は回転体であり、 前記本体ケーシングには、前記回転体の回転周面に摩擦
    接合する第1摩擦接合面が形成され、前記回転体は前記
    第1摩擦接合面の中で浮遊的に支持され、 前記輪板には、前記回転体の回転周面に摩擦接合する第
    2摩擦接合面が形成され、前記回転体は前記第2摩擦接
    合面の中で浮遊的に支持され、 前記輪板の回転を検出するセンサーを更に具え、 前記センサーは前記本体ケーシングに対して固着されて
    いる請求項1の携帯情報器。
  9. 【請求項9】前記回転体は球体であり、 前記第1摩擦接合面と前記第2摩擦接合面はともに部分
    球面である請求項8の携帯情報器。
  10. 【請求項10】前記輪板と前記本体ケーシングの間に介
    設される2体のばね要素を更に具え、 前記輪板は前記2体のバネ要素に挟まれて中立位置を保
    持する請求項8の携帯情報器。
  11. 【請求項11】前記運動体は球体であり、 前記本体ケーシングには、前記球体の球面に摩擦接合す
    る第1摩擦接合球面が形成され、前記球体は前記第1摩
    擦接合球面の中で浮遊的に支持され、 前記本体ケーシングに対して回転自在に支持され前記球
    体に摩擦接合する第1転輪と、 前記本体ケーシングに対して回転自在に支持され前記球
    体に摩擦接合する第2転輪とを更に具え、 前記第1転輪の回転は前記運動体の第1方向の運動に対
    応し、 前記第2転輪の回転は前記運動体の第2方向の運動に対
    応する請求項1の携帯情報器。
  12. 【請求項12】輪板を更に具え、 前記輪板には、前記球体の球面に摩擦接合する第2摩擦
    接合球面が形成され、前記球体は前記第2摩擦接合球面
    の中で浮遊的に支持され、 前記輪板は前記本体ケーシングにばね要素を介して弾性
    的に支持され、前記ばね要素に抗する前記輪板の運動は
    クリック動作に対応する請求項11の携帯情報器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7399129B2 (en) * 2005-12-20 2008-07-15 Lexmark International, Inc. User interface for a hand-operated printer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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