JP2003121422A - プラスチックアンプル用ピンホール検査方法および装置 - Google Patents
プラスチックアンプル用ピンホール検査方法および装置Info
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Abstract
ックアンプルのピンホール検査を迅速確実に行わせる。 【解決手段】 先端側に狭断面部を有するプラスチック
アンプルを把持するグリッパ部を有し、当該グリッパ部
の水平移動機構と回転機構を備えた回転液入れ手段を設
けている。当該回転液入れ手段によりアンプルを後退・
回転させて先端狭断面部へ液入れをなす。この液入れし
たプラスチックアンプルの姿勢を維持して移動させる搬
送手段があり、搬送されてくるプラスチックアンプルの
先端狭断面部のピンホール検査をなす検査手段を備えて
いる。
Description
ル用ピンホール検査方法および装置に係り、特に目薬な
どの医療用プラスチック製アンプルの封止部分に発生し
がちなピンホールの検査をなすのに好適な検査方法およ
び装置に関する。
容器にピンホールがあると、ピンホール部分から細菌な
どが侵入して内容物の品質を変化させるおそれがある。
そのため、電気絶縁性を有する容器に導電性を有する内
容物を封入した製品の場合には、その製造工程の最終段
階でピンホール検査が行われている。ピンホール検査
は、容器の一部分に放電検知電極を配置し、ピンホール
検査部分に高電圧印加電極を配置して行われる。ピンホ
ールが存在すると、当該ピンホール部分を通して高電圧
印加電極から内容物に火花放電が発生する。その際に流
れる電流を放電検知電極が検知して放電の発生を知るこ
とにより、ピンホールの有無を判断している。
チック製アンプルに入れた使い切り型の目薬容器とし
て、図9に示されているようなものがある。これは、小
径の首を有する薄型容器状とされたアンプル1をプラス
チックにより形成しつつ、複数のアンプル1を連接した
構造のものである。各アンプル1の首部2の先端に使用
時に分離し易いように作られたキャップ部3を同一材料
で形成し、かつ搬送のために複数のアンプル1を横方向
に連接してアンプルユニット4を形成し、かつ後端部に
タブ5といわれる板部材を設けて、これを掴み部材とし
て利用しつつ搬送が容易に行われるようにしている。こ
のような容器では、首部2の先端キャップ部3にてピン
ホールが発生し易く、この部分を確実に検査する必要が
ある。
実に検査するためには、導電性の内容物である薬液をア
ンプル容器のキャップ部3を含む首部2の内部に入り込
ませておく必要がある。しかし、内容物が目薬のように
粘性が高い液体である場合、これを首部2内に短時間で
確実に密に充填することが困難となっていた。
体が充填される狭断面部を有するプラスチックアンプル
のピンホール検査を迅速確実に行うことができる方法お
よび装置を提供することを目的とする。
に、本発明に係るプラスチックアンプル用ピンホール検
査方法は、先端側に狭断面部を有するプラスチックアン
プルの後端部側を把持し、後退させつつ回転させること
により前記プラスチックアンプルの先端狭断面部へ遠心
力を利用して液入れし、当該液入れ狭断面部のピンホー
ル検査をなすように構成した。
用ピンホール検査装置は、先端側に狭断面部を有するプ
ラスチックアンプルを把持するグリッパ部を有し、当該
グリッパ部の水平移動機構と回転機構を備えた回転液入
れ手段を設け、当該回転液入れ手段の後退・回転により
先端狭断面部へ液入れをなした前記プラスチックアンプ
ルの姿勢を維持して移動させる搬送手段と、搬送されて
くるプラスチックアンプルの先端狭断面部のピンホール
検査をなす検査手段を備えたものである。
てくるプラスチックアンプルの後端部であるリブ(タ
ブ)をグリッパで挟み、ボールねじ機構で後退しながら
ロータリアクチュエータで回転させることにより、プラ
スチックアンプルの先端狭断面部への液入れ効果と検査
部の搬送姿勢の変更を同時に行うことができる。また、
垂直の姿勢になったプラスチックアンプルを送り爪付き
のタイミングベルト上に載せて搬送し、一連の駆動系か
らなる二本のタイミングベルトの間に挟み込む形で受け
渡しを行うようにすることにより、検査物が一定ピッチ
で運ばれ、位置決め効果が得られる。更に、二本のタイ
ミングベルトの間に挟み込まれた検査物を次のタイミン
グベルトに受け渡す際、シリンダにより後のタイミング
ベルトの組を揺動させる構成とすれば、搬送方向を変
え、良品・不良品の選別に用いることができる。
クアンプル用ピンホール検査方法および装置の具体的実
施の形態を、図面を参照して、詳細に説明する。図1〜
2は実施形態に係るピンホール検査装置10の全体を示
す平面図と縦断面図である。当該装置は6連のプラスチ
ックアンプル1を連接してなるアンプルユニット4(図
9参照)を検査対象としてなるもので、縦列配置された
搬入コンベア12、14によって複数のアンプルユニッ
ト4が連続して搬入されるようになっている。
ット4は、目薬容器として用いられるもので、前述した
ように、小径の首を有する瓶形容器状とされたアンプル
1を形成し、各アンプル1の首部2の先端に使用時に分
離し易いように作られたキャップ部3を同一材料で形成
し、かつ搬送のために複数のアンプル1を横方向に連接
してアンプルユニット4を形成し、かつ後端部にタブ5
といわれる板部材を設けてこれを挟着させて搬送が容易
に行われるようにしている。
10にコンベアによって導入するが、入口部分に配設さ
れる第1の搬入コンベア12と第2の搬入コンベア14
とは速度差が与えられ、第2搬入コンベア14の移送速
度が大きくなるように設定している。これは連続して搬
入されるアンプルユニット4を一定間隔に整列させるた
めであり、第2搬入コンベア14上に定間隔に3個の整
列ストッパ16(16a、16b、16c)が下流側か
ら順に配置されている。最下流側のストッパ16aは固
定型であり、その上流側の他の2つは可動型となってい
る。最初に第2搬入コンベア14に導入されたアンプル
ユニット4は最下流のストッパ16aにて止められる。
その後にアンプルユニット4が導入される毎にストッパ
16b、16cを順次に作動させることによりアンプル
ユニット4が定間隔に配列されるのである。コンベア上
での搬入形態は、タブ5をコンベア側縁からはみ出させ
た横置き形態で移送されるようになっている。停止位置
にあるアンプルユニット4は、タブ5をコンベア側縁か
ら突出させて配列され、当該タブ5を次工程の回転液入
れ手段によって把持挟着が可能なように待機される。
は、アンプルユニット4を整列するストッパ16(16
a、16b、16c)に対面して回転液入れ手段18が
配置されている。この回転液入れ手段18の詳細を図3
〜4に示す。この回転液入れ手段18はアンプルユニッ
ト4の後端部に設けたタブ5を把持して水平に保持して
おき、これを水平後退させながら下向きに回転させるこ
とにより前記プラスチックアンプル1の先端狭断面部で
ある首部2の内部へ遠心力を利用して液入れし、当該液
入れ狭断面部のピンホール検査に供するようにしたもの
である。このため、アンプルユニット4のタブ5の挟着
部とその回転機構部並びに、回転機構部を含む全体を水
平移動させる水平移動機構部を備えている。
央に窓20が開けられた水平基板22を有し、当該水平
基板上には前記窓20を横断するように張り渡されたボ
ールねじ機構24と左右のガイドロッド機構26が平行
に設置されている。そして、上記ボールねじ機構24並
びにガイドロッド機構26に支持された帯板状の水平移
動プレート28が窓20内に配置され、ボールねじ機構
24の作動により窓20の開口範囲でガイドロッド機構
26により案内されつつ平面移動できるように取り付け
られている。このような水平移動プレート28の下面部
分には後述するように把持されたアンプルユニット4を
回転動作させる回転機構部が取り付けられている。これ
は前記水平移動プレート28の板面に直接取り付けられ
る軸受30を有し、この軸受30に回転軸32を挿通し
ている。回転軸32の軸芯方向は前記水平移動プレート
28の移動方向(ボールねじ機構24の移動方向)と直
交する方向に設定され、水平移動方向と直交する軸回り
に回転可能とされている。上記回転軸32の一端側には
回転モータ34の軸が連結され、他端側にはアンプルユ
ニット4を把持するグリッパ36が設けられている。回
転モータ34は軸受30の端面部分にボルト結合されて
固定状態にあり、したがってモータ34を作動すること
により、グリッパ36を回転させることができる。グリ
ッパ36は第2搬入コンベア14上のストッパ16a、
16bにて停止されている2個のアンプルユニット4を
同時に挟持可能に構成されている。
れ手段18は、第2搬入コンベア14にて停止されてい
る先行2個のアンプルユニット4を把持して、ボールね
じ機構24により側方に水平移動されるとともに、回転
モータ34を作動させることによりアンプルユニット4
を把持したグリッパ36を回転させることができる。し
たがって、各アンプル1の内部に粘性の高い目薬のよう
な薬液が入っていた場合、当該アンプル1の後端部タブ
5を把持した状態から、第2搬入コンベア14の側方に
離反するように水平後退移動させつつ、グリッパ36を
回転させることができ、この動作による大きな遠心力を
利用して、アンプル1の狭断面部である首部2に粘性の
ある目薬を充填させることができるようになっている。
この充填作業が終了した状態では、アンプルユニット4
はタブ5を上方に向けた逆さまの形態となる(図4参
照)。この逆さ状態からグリッパ36はアンプルユニッ
ト4を開放し、下方に落下させるようにしている。
図5に示しているように、アンプルユニット4の各アン
プル狭断面部である首部2を下向きにした状態で受け入
れ、検査領域に移送する検査導入コンベア38が設けら
れている。この検査導入コンベア38は、搬入コンベア
12、14と平行に配置されており、一対のスプロケッ
トに掛け回された周回ベルト40に定間隔に送り爪42
を設けておき、一定間隔でアンプルユニット4を移送す
るようにしている。周回ベルト40の側部には、上方に
向けて立設された一対の板部材44が配設され、この隙
間にアンプルユニット4を受けて、タブ5を上に向けて
立てた状態のまま搬送するようにしている。検査導入コ
ンベア38に続いて、送られてくるアンプルユニット4
のタブ5を両側から挟着した状態のまま移送するタイミ
ングベルト46が設けられている。すなわち、搬送状態
のアンプルユニット4が検査対象部分である首部2が露
出した状態となるようにしているのである。すなわち、
タイミングベルト46(および検査導入コンベア38)
は、回転液入れ手段18の後退・回転により先端狭断面
部へ液入れをなした前記プラスチックアンプルユニット
4の姿勢を維持して移動させる搬送手段となっているの
である。このため、タイミングベルト46はアンプルユ
ニット4の左右に位置された一対のタイミングベルト4
6R、46Lからなり、各々駆動ベルト48R、48L
によりタイミングベルト46の導入部ローラを回転駆動
するようにしている(図1参照)。
中には、搬送されてくるアンプルユニット4の各アンプ
ル1における狭断面部のピンホール検査手段50が設け
られている。これを図6〜図7に示す。これはタイミン
グベルト46に吊下げ状態で移動しているアンプルユニ
ット4の各アンプル1における先端狭断面部に向けられ
る高圧電極52と、アンプル1における主容器部に接す
る検知電極54とから構成されている。より具体的に
は、高圧電極52はアンプルユニット4の片面側に位置
され、ピンホールの発生し易い箇所である首部2とキャ
ップ部3との境界部分に向けられており、先端がV字状
に形成され、放電し易いようになっている。検知電極5
4はアンプルユニット4の反対側に位置され、ユニット
4における個々のアンプル1の胴体部分に接するようは
幅寸法に形成されている。これによりユニット4を構成
しているアンプル1を個々に検査することが可能となっ
ている。すなわち、いずれかのアンプル1にピンホール
が存在すると、当該ピンホール部分を通して高電圧電極
52から内容液に火花放電が発生する。その際に流れる
電流を放電検知電極54が検知して放電の発生を知るこ
とにより、ピンホールの有無を判断することができるの
である。
グベルト46による移送途中にてピンホール検査がなさ
れるが、検査の結果、良・不良判定がなされる。この良
否判定の結果に基づき、不良品はライン外に移送し、良
品はライン上に残すような判別処理が行われる。この判
別のため、二本のタイミングベルト46R、46Lの間
に挟み込まれたアンプルユニット4を渡す第2のタイミ
ングベルト56を設置し、この第2タイミングベルト5
6に受け渡す際、エアシリンダ手段58により、後のタ
イミングベルト56の組を揺動させる構成として搬送方
向を変え得るようにしている。
には、搬送ラインが連続する直線状になるように設定さ
れた水平搬送ベルトコンベア60が配置されるととも
に、これと直交するNGコンベア62がその下位に配置
されている。前記第2タイミングベルト56は、ピンホ
ール検査手段50による判別結果により不良判定が出た
場合、当該不良アンプルユニット4をNGコンベア62
に落とし込むように、エアシリンダ手段58が作動して
揺動し、排出端をNGコンベア62の上方に移動され
る。良品アンプルユニット4の場合には、エアシリンダ
手段58が作動せず、そのまま水平搬送ベルトコンベア
60に落下されてこの検査装置から搬出される。
によれば、水平に置かれ搬送させてくる内溶液が封入さ
れたプラスチックアンプルユニット4の後端部であるリ
ブ5をグリッパ36で挟み、ボールねじ機構24で後退
しながらロータリアクチュエータ(回転モータ34)で
回転させることにより、プラスチックアンプル1の先端
狭断面部への液入れ効果とピンホール検査部の搬送姿勢
の変更を同時に行うことができる。また、垂直の姿勢に
なったプラスチックアンプル1を送り爪42付きの周回
ベルト40上に載せて搬送し、一連の駆動系からなる二
本のタイミングベルト46の間に挟み込む形で受け渡し
を行うようにすることにより、検査物が一定ピッチで運
ばれ、位置決め効果が得られる。更に、二本のタイミン
グベルトの間に挟み込まれた検査物を次の第2タイミン
グベルト56に受け渡す際、シリンダ手段58により後
のタイミングベルト56の組を揺動させる構成とすれ
ば、搬送方向を変え、良品・不良品の選別に用いること
ができる。
に狭断面部を有するプラスチックアンプルの後端部側を
把持し、後退させつつ回転させることにより前記プラス
チックアンプルの先端狭断面部へ遠心力を利用して液入
れし、当該液入れ狭断面部のピンホール検査をなすよう
に構成したので、液体が充填される狭断面部を有するプ
ラスチックアンプルのピンホール検査を迅速確実に行う
ことができるという効果が得られる。
図である。
にアンプルを移送する機構部分の側面図である。
部、4………アンプルユニット、5………タブ、10…
……ピンホール検査装置、12………第1搬入コンベ
ア、14………第2搬入コンベア、16………整列スト
ッパ、18………回転液入れ手段、20………窓、22
………水平基板、24………ボールねじ機構、26……
…ガイドロッド機構、28………水平移動プレート、3
0………軸受、32………回転軸、34………回転モー
タ、36………グリッパ、38………検査導入コンベ
ア、40………周回ベルト、42………送り爪、44…
……板部材、46(46R、46L)………タイミング
ベルト、48R、48L………駆動ベルト、50………
ピンホール検査手段、52………高圧電極、54………
検知電極、56………第2タイミングベルト、58……
…エアシリンダ手段、60………水平搬送ベルトコンベ
ア、62………NGコンベア。
Claims (2)
- 【請求項1】 先端側に狭断面部を有するプラスチック
アンプルの後端部側を把持し、後退させつつ回転させる
ことにより前記プラスチックアンプルの先端狭断面部へ
遠心力を利用して液入れし、当該液入れ狭断面部のピン
ホール検査をなすことを特徴とするプラスチックアンプ
ル用ピンホール検査方法。 - 【請求項2】 先端側に狭断面部を有するプラスチック
アンプルを把持するグリッパ部を有し、当該グリッパ部
の水平移動機構と回転機構を備えた回転液入れ手段を設
け、当該回転液入れ手段の後退・回転により先端狭断面
部へ液入れをなした前記プラスチックアンプルの姿勢を
維持して移動させる搬送手段と、搬送されてくるプラス
チックアンプルの先端狭断面部のピンホール検査をなす
検査手段を備えたことを特徴とするプラスチックアンプ
ル用ピンホール検査装置。
Priority Applications (1)
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JP2001316915A JP3575757B2 (ja) | 2001-10-15 | 2001-10-15 | プラスチックアンプル用ピンホール検査方法および装置 |
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Publications (2)
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Cited By (4)
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JP2010253151A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Lumica Corp | アンプルの製造方法及びアンプル製造用のアンプル容器 |
CN108303220A (zh) * | 2018-02-11 | 2018-07-20 | 李长寿 | 一种医用安瓿瓶装注射剂的细菌灭菌检漏单元 |
CN108341101A (zh) * | 2018-02-11 | 2018-07-31 | 李长寿 | 一种医药用安瓿瓶装注射剂的细菌灭菌检漏生产线 |
CN111157545A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-05-15 | 广东正业科技股份有限公司 | 一种x-ray检测设备 |
-
2001
- 2001-10-15 JP JP2001316915A patent/JP3575757B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108303220B (zh) * | 2018-02-11 | 2019-10-25 | 青岛市中心医院 | 一种医用安瓿瓶装注射剂的细菌灭菌检漏单元 |
CN111157545A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-05-15 | 广东正业科技股份有限公司 | 一种x-ray检测设备 |
CN111157545B (zh) * | 2019-12-30 | 2022-11-01 | 广东正业科技股份有限公司 | 一种x-ray检测设备 |
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