JP2003120327A - ガスタービンおよびこれに用いるチューブシール - Google Patents

ガスタービンおよびこれに用いるチューブシール

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JP2003120327A
JP2003120327A JP2001309191A JP2001309191A JP2003120327A JP 2003120327 A JP2003120327 A JP 2003120327A JP 2001309191 A JP2001309191 A JP 2001309191A JP 2001309191 A JP2001309191 A JP 2001309191A JP 2003120327 A JP2003120327 A JP 2003120327A
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steam
tube seal
rotor
gas turbine
flow path
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JP2001309191A
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Kazuo Uematsu
一雄 上松
Kazuharu Hirokawa
一晴 廣川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チューブシールの破損を最小限に抑えるこ
と。 【解決手段】 チューブシール100は、管状の胴部1
0の両端に球状の弾性部材20を備え、且つ、胴部10
の側面にはチューブシール100の径方向に対する動き
を規制する凸状部分30が設けられている。そして、チ
ューブシール100の端部はローターディスク50に設
けられた蒸気流路60に挿入されており、もう一方の端
部はスペーサ65に設けられた蒸気流路65aに挿入さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高温部材の冷却
媒体に蒸気を使用するガスタービンに関し、更に詳しく
は、蒸気冷却翼に冷却用蒸気を供給する流路を連結する
ためにチューブシールを使用したガスタービンおよびこ
れに用いるチューブシールに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ガスタービンにおいては熱効率を
高めるため、空気の代わりに蒸気を冷却媒体として使用
して、ガスタービンの動翼やローターディスク、あるい
は静翼といった高温部材を冷却する技術が使用されつつ
ある。これは次の理由による。乾き蒸気の定圧比熱は基
準状態の下でcp=1.86kJ/kgKであり、空気
の定圧比熱cp=1.00kJ/kgKの2倍近い値を
持っている。このため、蒸気は同じ質量の空気と比較し
て熱容量が大きく吸熱効果も高くなる。また、湿り蒸気
を冷却媒体として利用すれば湿り分の蒸発潜熱も冷却に
利用できるので、さらに吸熱効果が高くなる。したがっ
て、冷却媒体に蒸気を使用すると、空気を使用した場合
よりも冷却効率が高くできるので、燃焼ガスのタービン
入口温度も高くでき、その結果熱効率を向上させること
ができる。
【0003】また、従来の空気冷却においては、圧縮機
からの空気をタービン動静翼の冷却媒体として使用して
いたが、この圧縮空気が冷却に使用されるとタービンか
ら取り出すことのできる仕事が少なくなってしまう。こ
こで、空気の代わりに蒸気を使用すれば、動静翼の冷却
空気を省略できるので、この分タービンで回収できる仕
事が多くなってタービンから取り出すことのできる仕事
を大きくできる。
【0004】図10は、タービン動翼に冷却蒸気を供給
する蒸気流路を示した説明図である。蒸気は中空のター
ビン主軸800に供給された後、半径方向外側に向かう
蒸気供給管801に導かれる。その後、この蒸気はロー
ターディスク803の外周付近を軸方向に貫く蒸気供給
管804に流れ込んで、動翼805内部に設けられた冷
却流路(図示せず)に供給される。そして、冷却流路壁
面との間で熱交換することで動翼805を冷却した後、
ローターディスク803の外周付近を軸方向に貫く蒸気
回収管808に導かれ、蒸気回収管806を通った後、
中空のタービン主軸800内を経由してタービン外部へ
回収される。ここで、図10からは明らかではないが、
蒸気供給管804および蒸気回収管806は、ローター
ディスク803とスペーサ807との間を、つぎに説明
するチューブシールによって連結されている。
【0005】図11は、従来用いられてきたチューブシ
ールを示す断面図である。この図に示すように、チュー
ブシール120の両端部には薄い金属(例えばインコネ
ル)で形成された半球状のばね25が取り付けられてい
る。チューブシール120の端部が連結対象である蒸気
流路69等に挿入されると、ばね25の外周がその弾性
力によって蒸気流路69の内壁面に押し付けられ、チュ
ーブシール120と蒸気流路69との隙間をシールし
て、蒸気の漏れを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスタービ
ンのローターは高速回転し、また、回転半径も大きいた
め、ローターには約50000〜100000m/s2
という非常に大きな遠心加速度が作用する。この遠心加
速度によって、チューブシール120は半径方向外向き
の遠心力Fを受けるため、ばね25がつぶれて破損して
しまい、シール効果を発揮できなくなるという問題があ
った。シール部分から蒸気が漏れると、冷却のために余
分な蒸気が必要となるため無駄に蒸気を消費する場合が
ある。また、蒸気漏れの程度によっては、動翼等の高温
部材を十分に冷却できなくなる結果、これらの過熱を招
き、ガスタービンのトリップ(停止)を引き起こす場合
もある。そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたも
のであって、チューブシールの破損を最小限に抑え、蒸
気を有効に利用して高温部材の冷却効率を高くできるガ
スタービンおよびこれに用いるチューブシールを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係るガスタービンは、蒸気によって動
翼またはローターディスクその他の高温部材を冷却する
ガスタービンであって、空気を圧縮して燃焼用空気を作
る圧縮機と、当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に
燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼器と、外周部
に動翼が取り付けられ、且つこの動翼に冷却用の蒸気を
供給または回収する蒸気流路を設けたローターディスク
を有し、この動翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆
動されるタービンと、前記蒸気流路に挿入されて前記ロ
ーターディスク間をつなぐ管状の胴部を有し、さらに、
当該胴部の挿入部分に、前記胴部の径方向に対して弾性
変形する弾性部材と、外径が前記胴部の外径よりも大き
く且つ前記弾性部材の外径よりも小さく形成された凸状
部分とが設けられたチューブシールと、を備えたことを
特徴とする。
【0008】このガスタービンは、動翼やローターディ
スクといった高温部材を蒸気によって冷却するものであ
り、内部に蒸気流路を設けたローターディスクは複数枚
存在するため、これらの蒸気流路同士をつなぐためにチ
ューブシールを使用するものである。そして、このチュ
ーブシールの胴部に設けられた凸状部分とローターディ
スクに設けられた蒸気流路の内壁面とが接することによ
って、タービンが回転する際に発生する遠心力を受ける
ようにしてある。これにより、蒸気の漏れを防止するチ
ューブシールの胴部に設けられた弾性部材の破損を抑え
て確実に動翼へ蒸気を供給できるので、信頼性の高い運
転ができる。また、チューブシールの破損による蒸気漏
れも抑えることができるので、貴重な蒸気を無駄なく使
用できる。
【0009】チューブシールの胴部は管状であればよ
く、その断面形状が円、楕円、多角形等の管が使用でき
る。しかしながら、チューブシールはタービンの回転に
よる極めて大きな遠心力を受けるため、胴部の断面形状
には変形に対して強い形状である円を使用することが望
ましい。また、チューブシールの胴部であって連結対象
に挿入される部分には、この胴部の径方向に対して弾性
変形する弾性部材が取り付けられており、この弾性部材
が連結対象である管等の内壁に広がって、管等の内部を
流れる流体の漏れを抑える。このとき、弾性部材が連結
対象に面で接触するよりも線で接触した方が、シール効
果を高くしやすい。このため、この弾性部材は球状に形
成されることが望ましいが、この形状に限定されるもの
ではない。また、高温の蒸気が通過するため、この弾性
部材には金属材料を使用することが好ましい。なお、ロ
ーターディスク間にスペーサを設けて、このスペーサに
も蒸気流路を設けて動翼に蒸気を供給または回収する場
合において、スペーサ側とローターディスク側との蒸気
流路を連結する場合にも、この発明は適用できる(以下
同様)。
【0010】また、このガスタービンは動翼等の高温部
材を蒸気によって冷却するガスタービンであるが、この
ようなガスタービンであっても、暖機運転時には、燃焼
用空気の一部を使用して高温部材を暖機するものがあ
る。この場合には、蒸気供給流路を利用して暖機・冷却
用の空気を供給するが、このようなガスタービンに対し
ても本発明の適用が妨げられるものではない(以下同
様)。
【0011】また、請求項2に係るガスタービンは、蒸
気によって動翼またはローターディスクその他の高温部
材を冷却するガスタービンであって、空気を圧縮して燃
焼用空気を作る圧縮機と、当該圧縮機によって作られた
燃焼用空気に燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼
器と、外周部に動翼が取り付けられ、且つ入り口が階段
状に形成された前記動翼に冷却用の蒸気を供給または回
収する蒸気流路が設けられたローターディスクを有し、
この動翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動される
タービンと、前記蒸気流路に挿入されて前記ローターデ
ィスク間をつなぐ管状の胴部を有しており、当該胴部の
挿入部分における外径は前記蒸気流路入り口における小
径部分よりも小さく、且つ前記挿入部分には前記胴部の
径方向に対して弾性変形する弾性部材が設けられたチュ
ーブシールと、を備えたことを特徴とする。
【0012】このガスタービンは、ローターディスク内
に設けられた蒸気流路を連結する際に、この蒸気流路の
入り口を階段状に形成して、その小径部分にチューブシ
ールの胴部を挿入する。そして、ガスタービンの運転中
に、チューブシールの胴部と小径部分における蒸気流路
の内壁とが接することで、チューブシールに作用する遠
心力を受ける構造になっている。このような構造によっ
て、このガスタービンでは上記ガスタービンよりも広い
面積でチューブシールに作用する遠心力を支えることが
できるので、応力の集中を分散させて支持部の負担を軽
くできる。これによって、チューブシールやローターデ
ィスクの寿命を長くできるので経済的である。
【0013】また、請求項3に係るガスタービンは、蒸
気によって動翼またはローターディスクその他の高温部
材を冷却するガスタービンであって、空気を圧縮して燃
焼用空気を作る圧縮機と、当該圧縮機によって作られた
燃焼用空気に燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼
器と、外周部に動翼が取り付けられ、且つ入り口が階段
状に形成された前記動翼に冷却用の蒸気を供給または回
収する蒸気流路が設けられたローターディスクを有し、
この動翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動される
タービンと、前記蒸気流路に挿入されて前記ローターデ
ィスク間をつなぐ、外径が前記蒸気流路の小径部分より
も小さい管状の胴部を有し、さらに、当該胴部の挿入部
分に、前記胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材
と、外径が前記弾性部材の外径よりも小さく且つ前記蒸
気流路の入り口における小径部分よりも大きく形成され
た凸状部分とが設けられたチューブシールと、を備えた
ことを特徴とする。
【0014】このガスタービンは、ローターディスクに
設けた蒸気流路の入口を階段状に形成し、チューブシー
ル胴部の挿入部分に設けられた凸状部分の外径は、この
蒸気流路の小径部分よりも大きくしてある。そして、チ
ューブシール胴部の外径は蒸気流路の小径部分よりも小
さいので、チューブシール胴部の先端はローターディス
クに設けられた蒸気流路の小径部分へ挿入される。ここ
で、チューブシールがその軸方向に移動した場合には、
チューブシール胴部に設けられた凸状部分が蒸気流路の
小径部分に当接するので、軸方向に対するチューブシー
ルの動きが規制される。また、チューブシールがその径
方向に動いた場合には、チューブシール胴部の先端が蒸
気流路の小径部と当接してこの動きが規制される。
【0015】冷却用の蒸気は高圧であり、高圧の蒸気が
衝撃的にチューブシールに作用する場合がある。そし
て、本発明に係るガスタービンのような構造をとらない
場合には、衝撃的に蒸気が流れた場合にチューブシール
が抜け落ちて、急激に蒸気が漏れるおそれがある。しか
しながら、本発明に係るガスタービンでは、軸方向に対
するチューブシールの動きが規制できるためチューブシ
ールがローターディスク等に設けられた蒸気流路から抜
け落ちることはない。このため、急激に蒸気が流れても
安定して動翼に蒸気を供給して動翼を冷却できるので、
動翼の過熱を抑えてガスタービンのトリップを最小限に
できる。また、蒸気の供給状態に関わらず安定したシー
ル効果を発揮できるので、蒸気の漏れを最小限に抑えて
貴重な蒸気を有効に使用できる。さらに、径方向に対す
るチューブシールの動きを規制して、シールの役割を果
たす弾性部材の破損も抑えることができるので、より安
定して無駄なく蒸気を供給できる。
【0016】また、請求項4に係るガスタービンは、蒸
気によって動翼またはローターディスクその他の高温部
材を冷却するガスタービンであって、空気を圧縮して燃
焼用空気を作る圧縮機と、当該圧縮機によって作られた
燃焼用空気に燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼
器と、外周部に動翼が取り付けられ、且つ入り口が階段
状に形成された前記動翼に冷却用の蒸気を供給または回
収する蒸気流路が設けられたローターディスクを有し、
この動翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動される
タービンと、前記蒸気流路に挿入されて前記ローターデ
ィスク間をつなぐ管状の胴部を有しており、当該胴部の
挿入部分における外径は前記蒸気流路入り口における小
径部分よりも大きく、且つ前記挿入部分には前記胴部の
径方向に対して弾性変形する弾性部材が設けられたチュ
ーブシールと、を備えたことを特徴とする。
【0017】このガスタービンは、ローターディスクに
設けた蒸気流路の入口を階段状に形成し、チューブシー
ル胴部の外径はこの蒸気流路の小径部分よりも大きくし
てある。そして、チューブシールがその軸方向に移動し
た場合には、チューブシール胴部の端部が蒸気流路の小
径部分に当接するので、軸方向に対するチューブシール
の動きが規制される。これによって、急激に蒸気が流れ
た場合でも、軸方向に対するチューブシールの動きが規
制できるためチューブシールがローターディスク等に設
けられた蒸気流路から抜け落ちることはない。したがっ
て、安定して動翼に蒸気を供給して動翼を冷却できるの
で、動翼の過熱を抑えてガスタービンのトリップを最小
限に抑えることができ、また、蒸気の漏れを最小限に抑
えて貴重な蒸気を有効に使用できる。
【0018】また、請求項5に係るガスタービンは、蒸
気によって動翼またはローターディスクその他の高温部
材を冷却するガスタービンであって、空気を圧縮して燃
焼用空気を作る圧縮機と、当該圧縮機によって作られた
燃焼用空気に燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼
器と、外周部に動翼が取り付けられ、且つこの動翼に冷
却用の蒸気を供給または回収する蒸気流路を設けたロー
ターディスクを有し、この動翼に前記燃焼ガスが噴射さ
れることで駆動されるタービンと、前記蒸気流路に挿入
されて前記ローターディスク間をつなぐ管状の胴部を有
しており、当該胴部の挿入部分には前記胴部の径方向に
対して弾性変形する弾性部材が設けられ、且つ前記胴部
の挿入部分と前記蒸気流路とがかみ合うことで前記胴部
の回転を抑えるチューブシールと、を備えたことを特徴
とする。
【0019】このガスタービンは、チューブシール胴部
の挿入部分とローターディスクに設けられた蒸気流路と
がかみ合うことで、チューブシールの回転を防止するよ
うにしてある。両者をかみ合わせる手段としては、例え
ば、チューブシール胴部の端部にキーを設け、蒸気流路
にはこれとかみ合うキー溝を設けるものがある。また、
チューブシール胴部にスプラインを形成し、蒸気流路は
これとかみ合う溝を形成して、両者をかみ合わせてもよ
い。
【0020】チューブシールはガスタービンの運転中に
回転する場合があり、特に高圧の蒸気が衝撃的にチュー
ブシールへ流れた場合には回転しやすくなる。また、チ
ューブシールが回転する際にはタービンの回転による遠
心力も作用するため、ローターディスクに設けられた蒸
気流路の内壁面にチューブシールが当接して回転する
と、上記遠心力との相互作用でフレッティング摩耗が発
生しやすくなる。また、弾性部材も破損しやすくなる結
果、蒸気漏れを引き起こし動翼の冷却不良を招く場合も
ある。このガスタービンでは、チューブシール胴部と蒸
気流路とがかみ合うため、チューブシールの回転を防止
できるので、フレッティング摩耗を抑えて常に安定した
シール効果を発揮させることができる。その結果、確実
に蒸気を動翼に供給できるので、安定した運転ができ
る。
【0021】また、請求項6に係るガスタービンは、上
記ガスタービンにおいて、さらに、少なくとも上記蒸気
流路内面における上記チューブシールと接する部分に硬
質クロムメッキその他の耐摩耗コーティングを施したこ
とを特徴とする。このガスタービンでは、ローターディ
スクに設けられた蒸気流路の内壁面にも耐摩耗コーティ
ングを施しているので、チューブシールの弾性体が当接
する部分における蒸気流路の摩耗を抑えて蒸気の漏れを
少なくでき、また、ローターディスクの寿命も長くでき
る。耐摩耗コーティングとしては、クロムメッキの他、
PVD(Physical Vapor Deposition)によってTiC
やTiN層等を物理的に形成させてもよい。また、Ha
rd facing処理によって高炭素高クロム鋼や、
高マンガン鋼、あるいはCo−Cr−W合金(ステライ
ト)等を溶着させてもよい。
【0022】また、請求項7に係るチューブシールは、
管状の胴部と、当該胴部の両端部に設けられ、且つこの
胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材と、前記胴
部の側面に設けられた、外径が前記胴部の外径よりも大
きく且つ前記弾性部材の外径よりも小さい凸状部分と、
を備えたことを特徴とする。このチューブシールは、チ
ューブシール胴部に設けられた凸状部分によって、チュ
ーブシールの径方向に対する移動を規制する。このた
め、ガスタービンのローターディスク内に設けられた流
路を連結する場合等、大きな遠心力が作用する場所に使
用しても、径方向の動きが規制されるので、弾性部材に
作用する過大な力を抑制できる。その結果、弾性部材の
破損を抑えることができるので確実に流体を供給でき、
また、漏れも極小にできるので、流体の無駄も少なくな
る。
【0023】また、請求項8に係るチューブシールは、
管状の胴部と、当該胴部の両端部に設けられ、且つこの
胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材と、前記胴
部が連結対象に挿入される挿入部に設けられたかみ合い
部と、を有し、連結対象に設けられたかみ合い部と前記
挿入部に設けられたかみ合い部とをかみ合わせることを
特徴とする。このチューブシールは、チューブシール胴
部と連結対象である管等とが、両者に設けられたかみ合
い部によって連結されるので、チューブシールの回転を
防止できる。チューブシールが回転すると、チューブシ
ールの弾性部材と連結対象である管等の内壁面とが摺動
する結果、両者に摩耗が生じ、シール効果が悪化する。
このチューブシールは使用中に回転することはないの
で、弾性部材の破損はほとんど発生しない。このため、
漏れを極小にして確実に流体を流すことができる。な
お、例えばチューブシール側にキーを、連結対象である
管等にはこれとかみ合うキー溝を設けてかみ合い部とす
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。また、下記実施の形
態における構成要素には、当業者が容易に想定できるも
のが含まれるものとする。
【0025】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に係るガスタービンを示す説明図である。この
ガスタービン900は、動翼やローターディスクあるい
は静翼といったガスタービンの高温部材を蒸気によって
冷却する。空気取り入れ口951から取り込まれた空気
は、圧縮機952によって圧縮されて高温・高圧の圧縮
空気となって燃焼器953へ送り込まれる。燃焼器95
3では、この圧縮空気に天然ガス等のガス燃料、あるい
は軽油や軽重油等の液体燃料を供給して燃料を燃焼さ
せ、高温・高圧の燃焼ガスを生成させる。この高温・高
圧の燃焼ガスは、燃焼器尾筒954へ導かれた後、ター
ビン955に噴射される。
【0026】タービン955の静翼と動翼とは蒸気によ
って冷却されるが、このうち動翼を冷却する蒸気は、タ
ービン主軸956内に設けられた蒸気供給流路(図示せ
ず)を通って供給される。この蒸気供給流路から供給さ
れた蒸気は、ローターディスク501の手前で90度向
きを変え、ローターディスク50の周方向に複数設けら
れた外側の蒸気流路60に導かれて、動翼に供給され
る。なお、外側の蒸気流路60は、つぎに説明するチュ
ーブシールによって、スペーサ65とローターディスク
50間が連結されている。
【0027】図2は、ローターディスクのシール構造を
示す説明図である。また、図3は、この発明の実施の形
態1に係るチューブシールを示す断面図である。図3
(a)に示すように、このチューブシール100は、管
状の胴部10の両端に球状の弾性部材20を備え、且
つ、胴部10の側面にはチューブシール100の径方向
に対する動きを規制する凸状部分30が設けられてい
る。そして、図2(a)に示すように、チューブシール
100の端部はローターディスク50に設けられた蒸気
流路60に挿入されており、もう一方の端部はスペーサ
65に設けられた蒸気流路65aに挿入されている。こ
こで、スペーサ65を設けずにチューブシール100の
みでローターディスク50に設けられた蒸気流路を連結
すると、遠心力によってチューブシール100が変形す
るため、スペーサ65によってローターディスク50間
の蒸気流路を連結することが望ましい。
【0028】なお、上記のシール構造では、ローターデ
ィスク50等に直接蒸気流路60を設けているが、図2
(b)に示すように、ローターディスク50およびスペ
ーサ65を、その軸方向に貫通する蒸気流路60および
65aにパイプ80を挿入し、このパイプ80を蒸気流
路として蒸気を供給してもよい。このようにすると、パ
イプ80が摩耗や破損した場合には、パイプ80のみを
交換すればよいので、ローターディスク50やスペーサ
65の交換が不要になり、修理コストを大幅に低減でき
る。
【0029】また、後述するように、チューブシールの
端部に設けた突起とパイプの端部に設けた溝とをかみ合
わせることでチューブシールの回転を防止するような構
造を採用した場合でも、パイプのみを加工すればよいの
で、製造が容易になる。さらに、チューブシールの回転
やずれを防止するために蒸気供給孔に加工をする場合で
も、ローターディスクには加工したパイプを挿入するだ
けでよい。したがって、ローターディスクに複雑な加工
を施す必要がなくなり、製造が容易になる。
【0030】チューブシール100の端部には、球状の
弾性部材20が備えられており、弾性力によって当該弾
性部材20の側面がローターディスク等に設けられた蒸
気流路60等の内壁面に押し付けられて、ここを流れる
蒸気の漏れを防止する。この弾性部材20は薄い金属板
で形成することができ、耐熱性が要求されることから、
弾性部材20の材料にはインコネル等の耐熱合金を使用
することが好ましい。なお、この弾性部材20は溶接に
よってチューブシール100の胴部10に取り付けられ
ている。また、蒸気流路の内壁面に硬質クロムメッキそ
の他の耐摩耗コーティングを施して、耐久性を向上させ
るようにしてもよい。特に、弾性部材20やチューブシ
ールの胴部が当接する部分は摩耗しやすいので、耐摩耗
コーティングによって蒸気流路を保護して、寿命を延ば
す対策をとることが好ましい(以下同様)。
【0031】つぎに、凸状部分30と弾性部材20との
関係について説明する。図3(a)に示すように、この
凸状部分30の高さh1は、チューブシール100の端
部に設けられている弾性部材20を開放した場合におけ
る弾性体高さh2よりも小さくしてある。このようにす
ることで、チューブシール100がローターディスク5
0(図2参照)に設けられた蒸気流路60の内壁面に押
し付けられても、弾性部材20の変形を一定値以下に抑
えることができるので、シール効果を保つことができ
る。なお、この凸状部分30は、例えば環状の部材をチ
ューブシール100の胴部10側面に、溶接等の手段に
よって取り付けることによって形成できる。また、図3
(b)に示すようにチューブシール101の端部11a
における開口部を広げるように加工することで、凸状部
分31としてもよい。
【0032】ガスタービンが起動して昇速するとロータ
ーの回転が上昇し、これに伴ってチューブシールに作用
する遠心力も大きくなる。ガスタービンの定速運転時に
おいては、チューブシールに作用する遠心加速度は約5
0000〜100000m/s2に達するため、このま
までは弾性部材20(図2参照)が塑性変形してしま
い、蒸気漏れを起こしてしまう。しかし、このチューブ
シール100および101では、両端に設けられた凸状
部分30および31がチューブシールの径方向外側に向
かう動きを規制するため、ガスタービンの運転中に大き
な遠心力が作用しても弾性部材20によるシール効果を
維持できる。
【0033】なお、図3(c)に示すように、凸状部分
32はチューブシールの胴部12の両端部に取り付けら
れた弾性部材20の内周側に設けてもよい。このように
すると、上記チューブシール100等(図3(a)およ
び(b))と比較して、凸状部分32間の距離Xは上記
チューブシール100等と比較して短くできる。このた
め、回転による遠心力が作用した場合には、チューブシ
ール102に作用する曲げモーメントをチューブシール
100等よりも小さくできる。このため、チューブシー
ル102の強度を上記チューブシール100等より小さ
くしても、同じ大きさの遠心力に耐えることができる。
また、強度が同じであれば、チューブシール102に作
用する曲げモーメントの大きさが小さい分だけ長期間の
使用に耐えることができる。
【0034】(変形例1)図4は、実施の形態1に係る
チューブシールの第一の変形例を示す説明図である。こ
の変形例に係るチューブシール103は、径方向に対す
る動きを規制する部材として、胴部13の側面であって
弾性部材20同士の間に、凸状部分33を設けた点に特
徴がある。このチューブシール103は、弾性部材20
同士の間に凸状部分33を設けてあるので、上記チュー
ブシール102(図3(c)参照)と比較して軸方向の
長さXをさらに短くできる。このため、チューブシール
103に作用する曲げモーメントをさらに小さくできる
ので、さらに大きな遠心力に耐えることができ、上記チ
ューブシール102よりもさらに余裕のある設計ができ
る。
【0035】(変形例2)図5は、実施の形態2に係る
シール構造の第二の示した軸方向断面図である。この変
形例に係るローターディスク51およびスペーサ66
は、蒸気流路61の開口部に段部61aを設けてあり、
また、蒸気流路61の小径部分62bはチューブシール
104の外径よりも大きくしてある。そして、この部分
にチューブシール104の端部が挿入されており、回転
による遠心力Fをチューブシール104が受けた場合に
は、この段部61aとチューブシール104の端部とが
かみ合うことで、チューブシール104が径方向に向か
う動きを規制する。
【0036】このローターディスク51およびスペーサ
66を使用すれば、チューブシール104に突起等を設
ける必要がないので、チューブシールの加工が容易にな
る。また、上記チューブシールは、突起によってチュー
ブシールの径方向に向かう動きを規制するので、遠心力
がこの部分に集中していた。しかし、このシール構造で
は、チューブシール104の端部と蒸気流路61の内壁
面とがかみ合って、チューブシールに作用する遠心力を
受けるので、遠心力を分散して受けることができる。こ
のため、蒸気流路61内壁面の負担が小さくなるので摩
耗や破損の危険が少なくなり、より安定した信頼性の高
い運転ができる。
【0037】(実施の形態2)図6は、この発明の実施
の形態2に係るシール構造を示した軸方向断面図であ
る。このローターディスク52およびスペーサ67は、
蒸気流路62の開口部に段部62aを設けてある。そし
て、蒸気流路62の小径部分62bはチューブシール1
05の外径よりも小さくなっており、この部分でチュー
ブシール105の軸方向に向かう動きを規制する。な
お、チューブシールには実施の形態1で説明した、径方
向に対する動きを規制する突起を備えたチューブシール
を使用してもよい(図3参照)。このようなチューブシ
ールを使用すると、チューブシールに取り付けられた弾
性体が遠心力によって損傷を受けることを防止できるの
でより好ましい。
【0038】ガスタービンの運転中にチューブシール1
05がその軸方向へ移動すると、ローターディスク52
等に設けられた蒸気流路62から抜ける場合がある。特
に、高温・高圧の冷却蒸気が衝撃的にチューブシールに
流れると、熱衝撃および圧力によってチューブシール1
05が軸方向に移動して抜け落ちる場合がある。こうな
ると、冷却蒸気が蒸気流路62から漏れて噴出し、動翼
の冷却が不十分になって動翼が過熱する結果、ガスター
ビンのトリップを招いてしまう。また、冷却蒸気は2M
Pa前後の高圧で供給されるが、チューブシール105
が蒸気流路62から抜けるとこの開口部から蒸気が急激
に漏れて蒸気圧力が急激に低下する。動翼冷却後の蒸気
は中圧蒸気タービン(図示せず)等の駆動に使用される
が、この部分で動翼冷却後の蒸気圧力が急激に低下する
結果、中圧蒸気タービン等の運転に支障をきたして発電
プラントの停止を招いてしまう。
【0039】このガスタービンのローターディスク52
およびスペーサ67では、蒸気流路62の開口部に段部
62aを設け、その小径部分62bでチューブシール1
05の軸方向に対する動きを規制する。このため、チュ
ーブシール105が蒸気流路62から脱落することを防
止できるので、ガスタービンの運転中には確実に冷却蒸
気を動翼に供給して、ガスタービンのトリップを招くこ
となく安定した運転ができる。また、発電プラントの停
止も防止できるので、安定して電力を供給できる。
【0040】(変形例)図7は、実施の形態2に係るシ
ール構造の変形例を示した軸方向断面図である。このシ
ール構造に係るローターディスク52およびスペーサ6
7は、蒸気流路62の開口部に段部62aを設けてあ
る。そして、蒸気流路62の小径部分62bはチューブ
シール108の胴部14の外径よりも大きくなってお
り、この部分にチューブシール108の端部が挿入され
る。そして、チューブシール108の端部が蒸気流路6
2の小径部分62bと当接することで、チューブシール
108の径方向に対する動きを規制する。
【0041】また、チューブシール108には球状の弾
性部材20が取り付けられているが、この弾性部材20
と胴部14の端部との間には凸状部分34が設けられて
いる。そして、この凸状部分34の外径は、蒸気流路6
2の小径部分62bの内径よりも大きく形成されている
ので、凸状部分34が蒸気流路62の段部62aと当接
することで、チューブシール108の軸方向への動きを
規制する。なお、図7(b)に示すように、チューブシ
ール109の胴部15の一部を塑性変形させて凸状部分
35を形成してもよい。このようにすると、凸状部分3
5をチューブシール109の胴部15と一体で形成でき
るので部品点数が少なくなり、チューブシール109の
信頼性、耐久性が向上するので好ましい。
【0042】この変形例に係るシール構造においては、
チューブシール108の軸方向に対する動きと径方向に
対する動きとを同時に規制できるので、弾性部材20の
破損とチューブシール108の脱落とを同時に防止でき
る。これによって、ガスタービンの安定した運転がで
き、信頼性が向上する。また、チューブシール108の
径方向に対する動きは、胴部14と蒸気流路62の小径
部分62bとが当接するので、より広い面積でチューブ
シール108に作用する遠心力を受けることになる。こ
のため、蒸気流路62の小径部分62bにおける負荷が
小さくなるので、当該部分の摩耗等を抑えてローターデ
ィスク52等の寿命を延ばすことができる。
【0043】(実施の形態3)図8は、この発明の実施
の形態3に係るシール構造を示した軸方向断面図であ
る。チューブシール106およびローターディスク53
は、チューブシール106とローターディスク53とが
かみ合うことで、チューブシール106の回転を防止す
るものである。チューブシール106の端部にはキー突
起90が設けられている。また、チューブシール106
が挿入されるローターディスク53およびスペーサ68
に設けられた蒸気流路63には、上記キー突起90とか
み合うキー溝95が設けられている。ここで、このキー
突起90は、チューブシール106の少なくとも一方の
端部に設けてあればよい。しかしながら、チューブシー
ル106の軸方向に対する移動を規制する作用も得よう
とする場合には、図8(a)に示すように、キー突起9
0をチューブシール106の両端部に設けることが好ま
しい。
【0044】チューブシール106が蒸気流路63の入
り口に挿入されると、キー突起90がキー溝95に差し
込まれ、両者がかみ合う。このかみ合いによってチュー
ブシール106の回転を止めることができる。なお、図
8(b)および(c)に示すように、チューブシール1
07の胴部17の端部にキー溝96を設け、蒸気流路6
4の内面にこのキー溝96とかみ合うキー突起92を設
けてもよい。この場合には、同図に示すように、キー突
起92を設けたパイプ82をローターディスク53に開
けた孔に挿入すると、ローターディスク53を直接加工
する必要がなくなるので、製造が容易になる。
【0045】また、図8(b)および(c)に示すよう
に、キー突起92とこれにかみ合うキー溝96とは、遠
心力Fの作用する方向、すなわちローターディスク53
の径方向外側に対して垂直に設けることが好ましい。こ
のようにすると、キー突起92とキー溝96とがかみ合
ってチューブシール107の回転を防止するとともに、
チューブシール107の径方向に対する動きも規制で
き、さらにチューブシール107の軸方向に対する動き
も規制できるからである。したがって、キー溝をロータ
ーディスク側に設ける場合にも(図8(a)参照)、ロ
ーターディスク53の径方向に対して垂直にキー溝を設
けることが好ましい。
【0046】これまで説明したように、チューブシール
の端部に設けられた球状の弾性部材によって蒸気の漏れ
が抑えられる。しかし、ガスタービンの運転中に高圧の
冷却蒸気が衝撃的にチューブシールに作用することによ
ってチューブシールが回転すると、蒸気流路の内壁面に
フレッティング摩耗が発生し、ローターディスクの寿命
を縮めてしまう。そして、このフレッティング摩耗によ
って蒸気の漏れも発生し、冷却蒸気の無駄を招き、最悪
の場合には動翼の過熱によるガスタービンのトリップを
引き起こす場合もあった。
【0047】このシール構造では、キー突起90とキー
溝95とのかみ合いによってチューブシール106の回
転が防止できるため、蒸気流路63内壁面のフレッティ
ング摩耗を抑制できる。このため、ローターディスク5
3の寿命が長くなり、保守・点検の手間を低減できる。
また、フレッティング摩耗に起因する蒸気の漏れも抑え
ることができるので、安定して動翼を冷却して信頼性の
高いガスタービンの運転ができ、貴重な蒸気を有効に使
用できる。さらに、チューブシール106と蒸気流路6
3とがかみ合うため、チューブシール106の回転のみ
ならず、軸方向に対する移動も抑えることができる。こ
のため、チューブシール106の脱落を防止できるの
で、さらに安定したガスタービンの運転ができる。な
お、蒸気流路63内壁面のフレッティング摩耗をより低
減させるために、蒸気流路63内壁面に硬質クロムメッ
キ等の硬質コーティングを施してもよい。このようにす
ると、さらにフレッティング摩耗が抑制できるので、こ
れによる蒸気の漏れをさらに抑えることができる。
【0048】図9は、高温部の冷却に蒸気冷却を採用し
たガスタービン複合発電プラントを示す概略図である。
このガスタービン複合発電プラントでは、HRSG(He
at Recovery Steam Generator:排熱回収ボイラー)に
よって、ガスタービンの排気ガスが持っている熱エネル
ギーを回収する。回収されたガスタービン排気ガスの熱
エネルギーによって蒸気が作られて、この高温・高圧の
蒸気によって蒸気タービンを駆動して、これに連結され
た発電機によって電力を発生する。このように、ガスタ
ービン複合発電プラントでは、ガスタービンの排熱を有
効に利用できるので、プラント全体としての熱効率を高
くできる。
【0049】図9からは明らかではないが、このガスタ
ービン900は動静翼やローターディスクといった高温
部材の冷却に蒸気を使用するものである。そして、図9
からは明らかではないが、ローターディスクに設けられ
た蒸気供給経路には、実施の形態1〜3で説明した冷却
蒸気のシール構造が適用されている。また、ガスタービ
ン900は第一の発電機901に連結されており、ガス
タービン900がこの第一の発電機901を駆動して電
力を発生させる。ガスタービン900の排ガスは、まだ
数百度の温度を持っているため、この排ガスをHRSG
902に導いて蒸気を発生させる。
【0050】HRSG902で発生した蒸気は、まず高
圧蒸気タービン903に導かれ、これを駆動する。高圧
蒸気タービンの排気蒸気はガスタービン900に導か
れ、動翼や静翼といった高温部材の冷却に使用される。
ガスタービン900の高温部材を冷却した蒸気は、混合
器904に導かれた後、中圧タービン905に供給され
る。中圧蒸気タービン905を駆動した蒸気は低圧ター
ビン906に供給されてこれを駆動する。高圧蒸気ター
ビン903、中圧蒸気タービン905および低圧蒸気タ
ービン906は直列に連結されており、これらの出力軸
と連結された第二の発電機907を回転させて電力を発
生させる。
【0051】中圧蒸気タービン905や低圧蒸気タービ
ン906を駆動した蒸気は、複水器908によって水に
戻った後、ポンプ909によってHRSG902へ供給
される。そして、HRSG902中に設けられた蒸発器
(図示せず)によって再び蒸気になった後、過熱器(図
示せず)で過熱され再び高圧蒸気タービン903に供給
されて上記の過程を繰り返す。
【0052】このガスタービン複合発電プラントでは、
実施の形態1〜3で説明したチューブシールやローター
ディスクによって構成される冷却蒸気のシール構造を備
えたガスタービン900を使用している。このため、動
翼へ確実に冷却用の蒸気を供給できるので、ガスタービ
ン900のトリップを抑えて安定した運転ができる。そ
の結果、発電プラントの信頼性も高くなる。また、確実
にシールできる結果、蒸気漏れも少なくなるので、貴重
な蒸気を有効に活用でき、複合プラント全体の熱効率も
その分向上させることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のガスタ
ービン(請求項1)は、ローターディスク内に設けられ
た蒸気流路同士をつなぐためにチューブシールを使用し
ている。そして、タービンの回転中は、このチューブシ
ールの胴部に設けられた凸状部分とローターディスクに
設けられた蒸気流路の内壁面とが当接することによっ
て、遠心力を受けるようにした。これにより、チューブ
シールの胴部に設けられた弾性部材の破損を抑えて確実
に動翼へ蒸気を供給できるので、信頼性の高い運転がで
きる。また、チューブシールの破損による蒸気漏れも抑
えることができるので、貴重な蒸気を無駄なく使用でき
る。
【0054】また、この発明のガスタービン(請求項
2)では、ローターディスク内に設けられた蒸気流路を
連結する際に、この蒸気流路の入り口を階段状に形成し
て、その小径部分にチューブシールの胴部を挿入する。
そして、ガスタービンの運転中には、チューブシールの
胴部と小径部分における蒸気流路の内壁とが当接して、
チューブシールに作用する遠心力を受けるようにした。
このため、このガスタービンでは上記ガスタービンより
も広い面積でチューブシールに作用する遠心力を支える
ことができるので、応力の集中を分散させて支持部の負
担を軽くできる。その結果、チューブシールやローター
ディスクの寿命を長くできるので保守・点検の手間が軽
減され、また部品の交換頻度も少なくなるので経済的で
ある。
【0055】また、この発明のガスタービン(請求項
3)では、チューブシールがその軸方向に移動した場合
には、チューブシール胴部に設けられた凸状部分が蒸気
流路の小径部分に当接して、軸方向に対するチューブシ
ールの動きを規制するようにした。また、チューブシー
ルがその径方向に動いた場合には、チューブシール胴部
の先端が蒸気流路の小径部分と当接してこの動きが規制
されるようにした。このため、急激に蒸気が流れても安
定して動翼に蒸気を供給して動翼を冷却できるので、動
翼の過熱を抑えてガスタービンのトリップを最小限にで
きる。また、蒸気の供給状態に関わらず安定したシール
効果を発揮できるので、蒸気の漏れを最小限に抑えて貴
重な蒸気を有効に使用できる。さらに、径方向に対する
チューブシールの動きも規制できるので、弾性部材の破
損も抑えて無駄なく蒸気を供給できる。
【0056】また、この発明のガスタービン(請求項
4)では、チューブシールがその軸方向に移動した場合
には、チューブシール胴部の端部が蒸気流路の小径部分
に当接するので、軸方向に対するチューブシールの動き
が規制されるようにした。これによって、急激に蒸気が
流れた場合でも、チューブシールがローターディスク等
に設けられた蒸気流路から抜け落ちることはない。した
がって、安定して蒸気を供給できるので、動翼の過熱を
抑えてガスタービンのトリップを最小限に抑えることが
でき、また、蒸気の漏れを抑えて貴重な蒸気を有効に使
用できる。
【0057】また、この発明のガスタービン(請求項
5)では、チューブシール胴部の挿入部分とローターデ
ィスクに設けられた蒸気流路とがかみ合うことで、チュ
ーブシールの回転を防止するようにした。これによっ
て、チューブシールの回転を防止できるので、フレッテ
ィング摩耗を抑えて常に安定したシール効果を発揮させ
ることができる。その結果、確実に動翼を冷却できるの
で、ガスタービンのトリップを抑え、安定した運転がで
きる。
【0058】また、この発明のガスタービン(請求項
6)では、上記ガスタービンにおいて、さらに、少なく
とも蒸気流路内面におけるチューブシールと接する部分
に硬質クロムメッキその他の耐摩耗コーティングを施し
た。このため、チューブシールの弾性体が当接する部分
における蒸気流路の摩耗が抑えられるので、摩耗に起因
するクリアランスの増加等による蒸気の漏れを少なくで
き、貴重な蒸気を有効に利用できる。
【0059】また、この発明のチューブシール(請求項
7)では、チューブシール胴部に設けられた凸状部分に
よって、チューブシールの径方向に対する移動を規制す
るようにした。このため、大きな遠心力が作用する場所
に使用しても、径方向の動きが規制されるので、弾性部
材に作用する過大な力を抑制し、シールの役割を果たす
弾性部材の破損を抑えることができる。その結果、確実
に流体を供給でき、また、漏れも極小にできるので、流
体の無駄も少なくなる。
【0060】また、この発明のチューブシール(請求項
8)では、チューブシール胴部と連結対象である管等と
が、両者に設けられたかみ合い部によって連結されるよ
うにした。このため、使用中にチューブシールは回転し
ないので、従来発生していたチューブシールの回転に起
因する弾性部材の破損はほとんど発生しない。その結
果、流体の漏れを極小にでき、また、シール作用を果た
す弾性部材の寿命も長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るガスタービンを
示す説明図である。
【図2】ローターディスクのシール構造を示す説明図で
ある。
【図3】この発明の実施の形態1に係るチューブシール
を示す断面図である。
【図4】実施の形態1に係るチューブシールの第一の変
形例を示す説明図である。
【図5】実施の形態2に係るシール構造の第二のを示し
た軸方向断面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るシール構造を示
した軸方向断面図である。
【図7】実施の形態2に係るシール構造の変形例を示し
た軸方向断面図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るシール構造を示
した軸方向断面図である。
【図9】高温部の冷却に蒸気冷却を採用したガスタービ
ン複合発電プラントを示す概略図である。
【図10】タービン動翼に冷却蒸気を供給する蒸気流路
を示した斜視図である。
【図11】従来用いられてきたチューブシールを示す断
面図である。
【符号の説明】
10、12、13、14、15、17 胴部 11a 端部 20 弾性部材 30、31、32、33、34、35 凸状部分 50、51、52、53、501 ローターディスク 60、61、62、63、64、65a、69 蒸気流
路 61a、62a 段部 62b 小径部分 65、66、67、68 スペーサ 80、82 パイプ 90、92 キー突起 95、96 キー溝 100、101、102、103、104、105、1
06、107、108、109、120 チューブシー
ル 900 ガスタービン 951 空気取り入れ口 952 圧縮機 953 燃焼器 954 燃焼器尾筒 955 タービン 956 タービン主軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 15/06 F16J 15/06 L 15/08 15/08 B C Fターム(参考) 3J040 AA01 AA13 BA05 EA18 EA22 EA25 EA47 EA49 FA02 HA09 HA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気によって動翼またはローターディス
    クその他の高温部材を冷却するガスタービンであって、 空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、 当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給し
    て燃焼ガスを発生させる燃焼器と、 外周部に動翼が取り付けられ、且つこの動翼に冷却用の
    蒸気を供給または回収する蒸気流路を設けたローターデ
    ィスクを有し、この動翼に前記燃焼ガスが噴射されるこ
    とで駆動されるタービンと、 前記蒸気流路に挿入されて前記ローターディスク間をつ
    なぐ管状の胴部を有し、さらに、当該胴部の挿入部分
    に、前記胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材
    と、外径が前記胴部の外径よりも大きく且つ前記弾性部
    材の外径よりも小さく形成された凸状部分とが設けられ
    たチューブシールと、 を備えたことを特徴とするガスタービン。
  2. 【請求項2】 蒸気によって動翼またはローターディス
    クその他の高温部材を冷却するガスタービンであって、 空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、 当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給し
    て燃焼ガスを発生させる燃焼器と、 外周部に動翼が取り付けられ、且つ入り口が階段状に形
    成された前記動翼に冷却用の蒸気を供給または回収する
    蒸気流路が設けられたローターディスクを有し、この動
    翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動されるタービ
    ンと、 前記蒸気流路に挿入されて前記ローターディスク間をつ
    なぐ管状の胴部を有しており、当該胴部の挿入部分にお
    ける外径は前記蒸気流路入り口における小径部分よりも
    小さく、且つ前記挿入部分には前記胴部の径方向に対し
    て弾性変形する弾性部材が設けられたチューブシール
    と、 を備えたことを特徴とするガスタービン。
  3. 【請求項3】 蒸気によって動翼またはローターディス
    クその他の高温部材を冷却するガスタービンであって、 空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、 当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給し
    て燃焼ガスを発生させる燃焼器と、 外周部に動翼が取り付けられ、且つ入り口が階段状に形
    成された前記動翼に冷却用の蒸気を供給または回収する
    蒸気流路が設けられたローターディスクを有し、この動
    翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動されるタービ
    ンと、 前記蒸気流路に挿入されて前記ローターディスク間をつ
    なぐ、外径が前記蒸気流路の小径部分よりも小さい管状
    の胴部を有し、さらに、当該胴部の挿入部分に、前記胴
    部の径方向に対して弾性変形する弾性部材と、外径が前
    記弾性部材の外径よりも小さく且つ前記蒸気流路の入り
    口における小径部分よりも大きく形成された凸状部分と
    が設けられたチューブシールと、 を備えたことを特徴とするガスタービン。
  4. 【請求項4】 蒸気によって動翼またはローターディス
    クその他の高温部材を冷却するガスタービンであって、 空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、 当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給し
    て燃焼ガスを発生させる燃焼器と、 外周部に動翼が取り付けられ、且つ入り口が階段状に形
    成された前記動翼に冷却用の蒸気を供給または回収する
    蒸気流路が設けられたローターディスクを有し、この動
    翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動されるタービ
    ンと、 前記蒸気流路に挿入されて前記ローターディスク間をつ
    なぐ管状の胴部を有しており、当該胴部の挿入部分にお
    ける外径は前記蒸気流路入り口における小径部分よりも
    大きく、且つ前記挿入部分には前記胴部の径方向に対し
    て弾性変形する弾性部材が設けられたチューブシール
    と、 を備えたことを特徴とするガスタービン。
  5. 【請求項5】 蒸気によって動翼またはローターディス
    クその他の高温部材を冷却するガスタービンであって、 空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、 当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給し
    て燃焼ガスを発生させる燃焼器と、 外周部に動翼が取り付けられ、且つこの動翼に冷却用の
    蒸気を供給または回収する蒸気流路を設けたローターデ
    ィスクを有し、この動翼に前記燃焼ガスが噴射されるこ
    とで駆動されるタービンと、 前記蒸気流路に挿入されて前記ローターディスク間をつ
    なぐ管状の胴部を有しており、当該胴部の挿入部分には
    前記胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材が設け
    られ、且つ前記胴部の挿入部分と前記蒸気流路とがかみ
    合うことで前記胴部の回転を抑えるチューブシールと、 を備えたことを特徴とするガスタービン。
  6. 【請求項6】 さらに、少なくとも上記蒸気流路内面に
    おける上記チューブシールと接する部分に硬質クロムメ
    ッキその他の耐摩耗コーティングを施したことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか一つに記載のガスタービ
    ン。
  7. 【請求項7】 管状の胴部と、 当該胴部の両端部に設けられ、且つこの胴部の径方向に
    対して弾性変形する弾性部材と、 前記胴部の側面に設けられた、外径が前記胴部の外径よ
    りも大きく且つ前記弾性部材の外径よりも小さい凸状部
    分と、 を備えたことを特徴とするチューブシール。
  8. 【請求項8】 管状の胴部と、 当該胴部の両端部に設けられ、且つこの胴部の径方向に
    対して弾性変形する弾性部材と、 前記胴部が連結対象に挿入される挿入部に設けられたか
    み合い部と、 を有し、連結対象に設けられたかみ合い部と前記挿入部
    に設けられたかみ合い部とをかみ合わせることを特徴と
    するチューブシール。
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