JP2003118510A - 車両用負荷駆動システム,信号出力装置および負荷駆動装置 - Google Patents

車両用負荷駆動システム,信号出力装置および負荷駆動装置

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JP2003118510A
JP2003118510A JP2001311421A JP2001311421A JP2003118510A JP 2003118510 A JP2003118510 A JP 2003118510A JP 2001311421 A JP2001311421 A JP 2001311421A JP 2001311421 A JP2001311421 A JP 2001311421A JP 2003118510 A JP2003118510 A JP 2003118510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の負荷駆動装置が同期駆動電気負荷をそ
れぞれ個々に駆動制御する車両用負荷駆動システムにお
いて、信号出力装置から各負荷駆動装置にかけて同期信
号用伝送ケーブルを配設することなく、同期駆動電気負
荷を同期駆動することができる車両用負荷駆動システム
を提供する。 【解決手段】 車両用負荷駆動システム1においては、
コンビスイッチ29が、右側フロントECU3,左側フ
ロントECU5およびリアECU7に対して、それぞれ
駆動指令信号を同時に出力するよう構成されている。そ
して、各ECUが、駆動指令信号の受信タイミングに基
づいて負荷駆動制御処理を開始するため、それぞれが個
別に駆動制御する同種の同期駆動電気負荷を同期駆動で
きる。これにより、各ECUは、同期信号用伝送ケーブ
ルを配設して同期信号を別途受信することなく、他のE
CUと同期して、各同期駆動電気負荷を駆動制御でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両において電気
負荷を駆動制御するにあたり、乗員による操作スイッチ
の操作状態に応じた電気負荷の駆動指令信号を多重通信
線を通じて伝達する車両用負荷駆動システムに関し、ま
た、車両用負荷駆動システムに備えられる負荷駆動装置
および信号出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両には、電源装置(バッテ
リ)から出力される電源電圧の供給により駆動する電気
負荷が備えられており、このような電気負荷を駆動制御
するための車両用負荷駆動システムが備えられている。
そして、車両用負荷駆動システムは、例えば、信号出力
装置および負荷駆動装置を備えて構成されており、信号
出力装置が、信号経路としての導電ケーブルを通じて駆
動指令信号を出力すると、負荷駆動装置が、対象となる
電気負荷を駆動制御するよう構成されている。なお、こ
のような車両用負荷駆動システムにおいては、駆動指令
信号の個数に応じた本数の導電ケーブルが、信号出力装
置から負荷駆動装置にかけて配設される。
【0003】一方、近年の技術進歩により、車両に搭載
される電気負荷の個数は増加傾向にあり、電気負荷の個
数の増加に伴い、車両に搭載される導電ケーブルの本数
も増加することになる。このように導電ケーブルが増加
すると、車両のように導電ケーブルの配置スペースが狭
い場合には、導電ケーブルの配設作業が煩雑となる問題
が生じることになり、また、導電ケーブルの本数の増加
に伴うコストの上昇という問題も生じる。
【0004】そこで、このような問題に対して、物理的
には1本の導電ケーブルで構成されるが、所定の通信プ
ロトコルに基づいて信号送受信を行い、複数の駆動指令
信号の送受信が可能となる多重通信線を用いることで、
導電ケーブルの物理的な本数削減を図る構成が提案され
ている。なお、このような構成を実現するための通信プ
ロトコルとしては、LIN(Local Interconnect Netwo
rk)やシングルワイヤCAN(Controller Area Networ
k )などが挙げられる。
【0005】そして、例えば、負荷駆動装置として、灯
火類やワイパなどの制御処理を実行する電子制御装置
(ECU)をエンジンルーム内に配置して、灯火類など
のスイッチを備える信号出力装置としてのコンビスイッ
チと電子制御装置とを多重通信線で接続することで、車
両用負荷駆動システムを構成するのである。なお、電子
制御装置およびコンビスイッチには、マイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンともいう)が備えられており、マ
イコンが所定の通信プロトコルに基づいて内部処理を実
行することで、多重通信線を介した信号送受信が行われ
る。
【0006】このように多重通信線を用いることで、車
両に搭載される電気負荷の個数が増加した場合でも、導
電ケーブルを増加することなく、各電気負荷の駆動制御
が可能となり、ケーブル配設作業の煩雑さを解消でき、
また、コストの上昇を抑えることができる。
【0007】しかし、このように構成した車両用負荷駆
動システムであっても、電子制御装置と各電気負荷との
間は、多重通信線ではなく、1つの信号のみを送信する
導電ケーブル(以下、ジカ線という)で接続することに
なる。そして、車両に備えられる電気負荷は複数であ
り、また、それらの設置場所は一箇所に集中しているの
ではなく、用途に応じた設置位置に分散して備えられて
いる。このため、電子制御装置と電気負荷との距離が離
れている場合には、電子制御装置と電気負荷とを接続す
るジカ線が長くなり、ジカ線のコストが高くなり、ま
た、ジカ線の配設作業が煩雑となってしまう。
【0008】このような問題に対しては、例えば、電子
制御装置を複数備えて、複数の電気負荷の設置位置に応
じて各電子制御装置を分散して配置し、各電子制御装置
に制御対象となる電気負荷をそれぞれ割り当てて、各電
子制御装置から各電気負荷までの距離を短縮する構成と
するよい。このように複数の電子制御装置を備えること
で、1個の電子制御装置で全ての電気負荷を駆動制御す
る場合に比べて、ジカ線の総延長を短縮することができ
る。なお、電子制御装置を複数備えることに伴い、信号
出力装置と各電子制御装置とを接続する多重通信線が増
加することになるが、多重通信線の増加分よりもジカ線
の削減分の方が大きいため、全体としてはケーブルの量
を削減することができ、コストの削減や配設作業の煩雑
さを軽減することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
複数の負荷駆動装置(電子制御装置)を備えて構成され
た車両用負荷駆動システムにおいては、複数の負荷駆動
装置が、同期駆動すべき複数の同期駆動電気負荷をそれ
ぞれ個々に駆動制御する場合に、各同期駆動電気負荷を
同期駆動できなくなる虞がある。つまり、各負荷駆動装
置がそれぞれ独自のタイミングで駆動制御を実行する場
合には、他の負荷駆動装置との間で駆動制御タイミング
の同期をとることはできず、各同期駆動電気負荷の駆動
タイミングを同期することができなくなる。
【0010】このような問題に対して、同種の同期駆動
電気負荷を駆動制御する各負荷駆動装置に対し、駆動指
令信号に加えて同期信号を入力することで、各同期駆動
電気負荷の駆動タイミングの同期を図るよう構成された
負荷駆動システムが提案されている(特開平11−22
2083号公報参照)。このように同期信号を入力する
ことで、各負荷駆動装置は、他の負荷駆動装置と同タイ
ミングで駆動制御を実行することができ、同期駆動電気
負荷を同期駆動することが可能となる。
【0011】しかし、このような車両用負荷駆動システ
ムを実現するには、信号出力装置と各負荷駆動装置との
間に、同期信号を伝送するための同期信号用伝送ケーブ
ルを新たに備える必要があり、車両に搭載する導電ケー
ブルが増加することになる。このことは、複数の電子制
御装置を備えて、電子制御装置と各電気負荷との距離を
短縮することで得られる効果(ジカ線の短縮および削
減)を低下させることになり、ケーブル削減という本来
の目的に反することになってしまう。
【0012】そこで、本発明は、こうした問題に鑑みな
されたものであり、複数の負荷駆動装置が同期駆動電気
負荷をそれぞれ個々に駆動制御する車両用負荷駆動シス
テムにおいて、信号出力装置から各負荷駆動装置にかけ
て同期信号用伝送ケーブルを配設することなく、同期駆
動電気負荷を同期駆動することができる車両用負荷駆動
システムを提供し、また、このような車両用負荷駆動シ
ステムを実現するための信号出力装置および負荷駆動装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、信号出力装置と複
数の負荷駆動装置とを備えて、複数の負荷駆動装置が同
期駆動すべき複数の同期駆動電気負荷をそれぞれ個々に
駆動制御する車両用負荷駆動システムであって、信号出
力装置が、同期駆動電気負荷の駆動周期毎あるいは駆動
周期に比例した周期毎に、複数の負荷駆動装置に対して
駆動指令信号を出力し、複数の負荷駆動装置が、駆動指
令信号の受信時期に基づいて、駆動周期毎に同期駆動電
気負荷の駆動制御を行うことを特徴とする。
【0014】なお、信号出力装置は、乗員による操作ス
イッチの操作状態に応じた電気負荷の駆動指令信号を多
重通信線を介して出力し、複数の負荷駆動装置は、それ
ぞれ多重通信線を介して信号出力装置から送信される駆
動指令信号に基づいて電気負荷を駆動制御する。また、
車両用負荷駆動システムは、駆動対象の電気負荷として
少なくとも複数の同期駆動電気負荷を駆動制御するもの
であり、異なる負荷駆動装置が同種の同期駆動電気負荷
のうち異なる同期駆動電気負荷をそれぞれ個々に駆動制
御するよう構成されている。
【0015】そして、信号出力装置は、指令信号出力制
御手段を備えて構成されており、指令信号出力制御手段
が、同期駆動電気負荷の駆動周期毎あるいは該駆動周期
に比例した周期毎に、複数の負荷駆動装置に対して駆動
指令信号を出力している。また、各負荷駆動装置は、同
期駆動制御手段を備えて構成されており、同期駆動制御
手段が、信号出力装置から送信される駆動指令信号の受
信時期に基づいて、各同期駆動電気負荷を駆動周期毎に
駆動制御することで、同種の同期駆動電気負荷をそれぞ
れ同期駆動している。
【0016】つまり、信号出力装置が各負荷駆動装置に
対して出力した駆動指令信号は、各負荷駆動装置でほぼ
同時期に受信されることから、各負荷駆動装置は、駆動
指令信号の受信時期に基づいて同期駆動電気負荷を駆動
制御することで、他の負荷駆動装置の駆動制御タイミン
グと同期をとることができる。これにより、各負荷駆動
装置は、同期信号を別途受信することなく、他の負荷駆
動装置と同期して、各同期駆動電気負荷を駆動制御する
ことが可能となる。
【0017】このとき、信号出力装置における駆動指令
信号の出力時期が同期駆動電気負荷の駆動周期毎に設定
される場合には、各負荷駆動装置は、駆動指令信号の受
信時期毎に同期駆動電気負荷を駆動制御することで、各
同期駆動電気負荷を同期駆動することができる。
【0018】また、信号出力装置における駆動指令信号
の出力時期が駆動周期に比例した周期毎に設定される場
合には、各負荷駆動装置は、駆動指令信号の受信時期に
基づいて駆動周期を判定し、駆動周期毎に同期駆動電気
負荷を駆動制御することで、各同期駆動電気負荷を同期
駆動することができる。
【0019】例えば、駆動指令信号が駆動周期(例え
ば、Tとする)のn分の1の周期(T/n)毎に出力さ
れる場合には、負荷駆動装置は、駆動指令信号をn回受
信する毎に同期駆動電気負荷を1回駆動制御すること
で、各同期駆動電気負荷を同期駆動することができる。
あるいは、駆動指令信号が駆動周期(例えば、Tとす
る)のn倍の周期(n×T)毎に出力される場合には、
負荷駆動装置は、駆動指令信号を1回受信する毎に、同
期駆動電気負荷を等しい時間間隔でn回駆動制御するこ
とで、各同期駆動電気負荷を同期駆動することができ
る。なお、この場合には、負荷駆動装置は、自身の内部
に備えられる内部クロックにより、駆動指令信号の受信
周期を計測すると共に、計測した受信周期をn等分した
周期毎の時間経過を判定し、駆動周期毎に同期駆動電気
負荷を同期駆動制御する。
【0020】よって、各負荷駆動装置は、同期信号を受
信することなく、同期駆動電気負荷を同期駆動制御する
ことができ、信号出力装置から各負荷駆動装置にかけて
同期信号用伝送ケーブルを配設する必要がなくなる。し
たがって、本発明(請求項1)の車両用負荷駆動システ
ムによれば、複数の負荷駆動装置が同期駆動電気負荷を
それぞれ個々に駆動制御する構成において、同期信号用
伝送ケーブルを用いることなく、各同期駆動電気負荷を
同期駆動することができる。これにより、負荷駆動装置
を複数備えることに起因してケーブルを追加する必要が
無くなり、ケーブルの量が増加するのを抑制することが
でき、コストの増加やケーブル配設作業の増加を抑制す
ることができる。
【0021】なお、このような車両用負荷駆動システム
は、請求項9に記載の信号出力装置および請求項11に
記載の負荷駆動装置を用いて実現することができる。そ
して、上述(請求項1)の車両用負荷駆動システムにお
いては、例えば、請求項2に記載のように、信号出力装
置の指令信号出力制御手段が、周期検出手段、指令デー
タ生成手段および信号出力手段を備えるとよい。このよ
うに構成された信号出力装置においては、周期検出手段
が、時間経過を計測して、駆動周期あるいは駆動周期に
比例した周期を検出し、指令データ生成手段が、周期検
出手段により駆動周期あるいは駆動周期に比例した周期
が検出されると、複数の負荷駆動装置のそれぞれに対応
した駆動指令データを生成し、信号出力手段が、指令デ
ータ生成手段により生成された駆動指令データに基づく
駆動指令信号を、各負荷駆動装置に対して出力するので
ある。
【0022】これにより、信号出力装置は、同期駆動電
気負荷の駆動周期毎あるいは駆動周期に比例した周期毎
に、複数の負荷駆動装置に対して駆動指令信号を出力す
る動作が可能となる。よって、本発明(請求項2)の車
両用負荷駆動システムによれば、信号出力装置による駆
動指令信号の出力周期に基づいて、各負荷駆動装置が同
一タイミングで各同期駆動電気負荷の駆動制御を行うこ
とができ、各同期駆動電気負荷を同期駆動することが可
能となる。
【0023】なお、このような車両用負荷駆動システム
は、請求項10に記載の信号出力装置を用いて実現する
ことができる。また、上述(請求項1または請求項2)
の車両用負荷駆動システムにおいては、請求項3に記載
のように、負荷駆動装置が、同期駆動電気負荷として、
少なくともターンランプまたはハザードランプを駆動制
御するとよい。
【0024】つまり、ターンランプまたはハザードラン
プは、車両の左右および前後に備えられると共に、前後
左右のそれぞれが同期して点滅する駆動形態である。こ
のため、前側ターンランプおよび後側ターンランプを、
それぞれ異なる負荷駆動装置で駆動制御する場合には、
各負荷駆動装置が、前後それぞれのターンランプを同期
駆動する必要がある。また、右側ハザードランプおよび
左側ハザードランプを、それぞれ異なる負荷駆動装置で
駆動制御する場合には、各負荷駆動装置が、左右それぞ
れのハザードランプを同期して駆動する必要がある。
【0025】このような構成において、上述(請求項1
または請求項2)の車両用負荷駆動システムを適用する
ことで、同期信号用伝送ケーブルを備えることなく、前
後左右に備えられるターンランプまたはハザードランプ
をそれぞれ同期駆動することが可能となり、ケーブル増
加によるコストの増加やケーブル配設作業の増加を抑え
ることができる。
【0026】なお、このような車両用負荷駆動システム
は、請求項12に記載の負荷駆動装置を用いて実現する
ことができる。ここで、車両の前方側には、ヘッドラン
プ(ロービーム用およびハイビーム用)、フォグラン
プ、ターン/ハザードランプおよびクリアランスランプ
などの各種前側灯火具が備えられており、また、車両の
後方側には、テールランプ、ライセンスランプ、バック
アップランプおよびターン/ハザードランプなどの各種
後側灯火具が備えられている。つまり、電気負荷のうち
灯火関係の電気負荷は、大別すると、車両の前方側に備
えられるものと、車両の後方側に備えられるものとに分
類することができる。
【0027】そこて、上述(請求項1から請求項3のい
ずれか)の車両用負荷駆動システムにおいては、請求項
4に記載のように、複数の負荷駆動装置として、少なく
とも、車両の前方側に備えられる前側灯火具を駆動制御
する前側負荷駆動装置と、少なくとも車両の後方側に備
えられる後側灯火具を駆動制御する後側負荷駆動装置と
を備えるとよい。
【0028】これにより、電気負荷のうち少なくとも灯
火具に関しては、信号出力装置と各負荷駆動装置との間
に同期信号用伝送ケーブルを備えることなく、車両の前
方側および後方側に備えられる同期駆動電気負荷を駆動
することができる。また、これに加えて、負荷駆動装置
から各電気負荷までの距離を短縮できるため、負荷駆動
装置と各電気負荷とを接続するジカ線の長さを短縮する
ことができる。
【0029】よって、本発明(請求項4)の車両用負荷
駆動システムによれば、同期信号用伝送ケーブルが不要
となるとともに、ジカ線を短縮することができるため、
ケーブル増加によるコストの増加やケーブル配設作業の
増加を防ぐことができる。なお、負荷駆動装置が車両の
前後に分散して配置される場合に限らず、負荷駆動装置
が車両の左右に分散して配置される構成であっても、本
発明の車両用負荷駆動システムを適用することで、同様
の効果を発揮することができる。また、このような車両
用負荷駆動システムは、請求項13および請求項14に
記載の負荷駆動装置を用いて実現することができる。
【0030】ところで、各種灯火具は、車両周囲を照射
する照明具としての目的や他の車両や歩行者などに対し
て信号を発する目的で備えられることから、車両のうち
外表面に搭載されるものが多く、風雨や砂塵などに直接
さらされることになる。このため、各灯火具は、灯火具
を構成する各種バルブ(電球)を風雨や砂塵などから守
るために、防水性および防塵性を有する筐体内にバルブ
を収容する構成となっている。
【0031】一方、本発明の車両用負荷駆動システムに
備えられる負荷駆動装置は、多重通信線を介して他の機
器との信号送受信を行うため、多重通信線を介した所定
のプロトコルに基づく信号送受信に関する処理を実行す
るために、少なくともマイクロコンピュータ(以下、マ
イコンともいう)等の電子機器を備えて構成される。そ
して、マイコン等の電子機器は、水滴や塵などの付着に
より故障する可能性があるため、防水性および防塵性な
どを有する負荷駆動装置向けの専用設置スペースを設け
る必要が生じる。
【0032】そこで、上述(請求項1から請求項4のい
ずれか)の車両用負荷駆動システムは、請求項5に記載
のように、負荷駆動装置が、電気負荷として少なくとも
灯火具を駆動制御すると共に、灯火具と一体に構成され
ているとよい。つまり、負荷駆動装置が灯火具を構成す
る筐体内に配置されるように、負荷駆動装置を灯火具と
一体に構成することで、負荷駆動装置専用に防水性およ
び防塵性などが確保された設置領域を新規に設けること
なく、負荷駆動装置を水滴や砂塵などから保護すること
ができる。
【0033】また、負荷駆動装置を灯火具と一体に構成
することで、負荷駆動装置と灯火具(詳細にはバルブ)
を接続するジカ線を大幅に短縮することができると共
に、ジカ線として防水仕様ケーブルを用いる必要が無く
なり、高価な防水仕様ケーブルではなく低価格の非防水
仕様ケーブルを用いることができる。
【0034】よって、本発明(請求項5)の車両用負荷
駆動システムによれば、防水性および防塵性などを有す
る負荷駆動装置向けの専用設置スペースを備える必要が
ないため、コストを低減することができる。また、負荷
駆動装置と灯火具とを接続するジカ線を、大幅に短縮で
きるとともに非防水仕様の低価格のケーブルで構成でき
るため、コストの低減を図ることができる。
【0035】なお、このような車両用負荷駆動システム
は、請求項15に記載の負荷駆動装置を用いて実現する
ことができる。また、近年の車両においては、各種灯火
具は、複数の灯火具が一体に構成された灯火ユニットと
して備えられることがあり、前述の各種前側灯火具は前
側灯火ユニットとして備えられ、前述の各種後側灯火具
は後側灯火ユニットとして備えられることがある。そし
て、灯火ユニットは、各種灯火具を構成する各種バルブ
(電球)を風雨や砂塵などから守るために、防水性およ
び防塵性を有する筐体内にバルブを収容する構成となっ
ている。このため、負荷駆動装置は、灯火ユニットを構
成する筐体内に配置して、灯火ユニットと一体に構成し
ても良い。
【0036】ところで、多重通信線を介した通信処理が
異常状態となった場合には、信号出力装置から負荷駆動
装置への駆動指令信号の送信が不可能となり、乗員から
の指令に基づいて電気負荷を駆動制御することはできな
くなる。例えば、このような事態が夜間に発生した場合
には、ヘッドランプの点灯が不可能となり、異常発生時
の状況によっては無点灯状態での運転を行うことになる
ため、乗員の危険度が増大してしまう。また、この車両
が、周囲の他の車両などに対して危険を及ぼす可能性が
あることから、このような異常事態が発生していること
を周囲に報知する必要がある。
【0037】そこで、上述(請求項1から請求項5のい
ずれか)の車両用負荷駆動システムにおいては、請求項
6に記載のように、多重通信線を介した通信処理が異常
状態であることを検出すると、駆動対象となる電気負荷
を所定条件で駆動して安全性を確保するためのフェール
セーフ処理を実行するように、負荷駆動装置を構成する
と良い。
【0038】つまり、信号出力装置と負荷駆動装置との
間での信号送受信が不可能となった場合に、負荷駆動装
置がフェールセーフ処理を実行することにより、所定条
件で電気負荷を強制的に駆動して、最低限の安全性を確
保するのである。なお、フェールセーフ処理において
は、その負荷駆動装置に割り当てられた全ての電気負荷
を駆動するのではなく、乗員の安全性を確保するための
所定条件(例えば、乗員の視界確保など)を満足するた
めに必要となる最低限の電気負荷を強制的に駆動するよ
うにしてもよい。
【0039】このような車両用負荷駆動システムを実現
するには、負荷駆動装置を、多重通信異常検出手段とフ
ェールセーフ処理実行手段とを備えて構成するとよい。
そして、多重通信異常検出手段が多重通信線を介した通
信処理が異常状態であることを検出すると、フェールセ
ーフ実行手段がフェールセーフ処理を実行することで、
車両運転の安全性を確保するのである。
【0040】なお、このような車両用負荷駆動システム
は、請求項16に記載の負荷駆動装置を用いることで実
現できる。そして、上述(請求項6)の車両用負荷駆動
システムにおいて、例えば、複数の負荷駆動装置のうち
の1つとして、少なくともロービーム用ヘッドランプ,
ハイビーム用ヘッドランプまたはターン/ハザードラン
プのいずれかを駆動制御する負荷駆動装置が備えられる
場合には、請求項7に記載のように、この負荷駆動装置
のフェールセーフ処理実行手段が、フェールセーフ処理
として、少なくともロービーム用ヘッドランプ,ハイビ
ーム用ヘッドランプまたはターン/ハザードランプのい
ずれかを駆動する処理を実行するとよい。
【0041】すなわち、ロービーム用ヘッドランプまた
はハイビーム用ヘッドランプの少なくとも一方を点灯す
ることで、夜間における乗員の視界を確保することが可
能となり、ターン/ハザードランプを点滅することで、
周囲に対して車両の異常を通知することができる。
【0042】なお、このような車両用負荷駆動システム
は、請求項17に記載の負荷駆動装置を用いることで実
現できる。また、上述(請求項6または請求項7)の車
両用負荷駆動システムにおいて、例えば、複数の負荷駆
動装置のうちの1つとして、少なくともハイビーム用ヘ
ッドランプを駆動制御する負荷駆動装置が備えられる場
合には、請求項8に記載のように、この負荷駆動装置の
フェールセーフ処理実行手段が、フェールセーフ処理と
して、ハイビーム用ヘッドランプを通常使用時よりも光
量を低下させて駆動するとよい。
【0043】これにより、ハイビーム用ヘッドランプの
照射による眩しさに起因して対向車両の乗員が視界を失
うのを防ぐことができ、他の車両の運転の障害になるこ
とを防ぐことができる。なお、光量を低下させるための
具体的な方法としては、例えば、ハイビーム用ヘッドラ
ンプへの通電経路を電気抵抗値の大きい経路に切り換え
る方法や、左側ハイビーム用ヘッドランプと右側ハイビ
ーム用ヘッドランプとを直列接続に切り換える方法や、
デューティ制御による方法などがある。そして、このよ
うな車両用負荷駆動システムは、請求項18に記載の負
荷駆動装置を用いることで実現できる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、本発明が適用された実施
例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施
の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本
発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得る
ことは言うまでもない。
【0045】まず、実施例として、図1に、車両Cにお
いて、各種電気負荷の駆動制御を行う車両用負荷駆動シ
ステム1の概略構成を示す。図1に示すように、車両用
負荷駆動システム1は、車室の内部に備えられるジャン
クションボックスJBおよびコンビスイッチ29と、車
室の外部に備えられる3個の電子制御装置(以下、EC
Uともいう)を備えて構成されている。そして、電子制
御装置(ECU)としては、右側フロントECU3,左
側フロントECU5およびリアECU7が備えられてい
る。
【0046】このうち、右側フロントECU3は、右側
前部灯火ユニット71の筐体内部に備えられる形態で右
側前部灯火ユニット71と一体に構成されており、左側
フロントECU5は、左側前部灯火ユニット73の筐体
内部に備えられる形態で左側前部灯火ユニット73と一
体に構成されている。そして、右側前部灯火ユニット7
1および左側前部灯火ユニット73は、防水性および防
塵性を有する筐体の内部に、ロービーム用ヘッドラン
プ、ハイビーム用ヘッドランプ、フォグランプ、ターン
/ハザードランプおよびクリアランスランプを備える状
態で構成されている。なお、右側フロントECU3およ
び左側フロントECU5は、それぞれ前部灯火ユニット
の外部に備えられる側面ターン/ハザードランプ61R
S,61LSおよびコーナリングランプ(図示省略)に
ついても駆動制御を行っている。
【0047】また、リアECU7は、右側後部灯火ユニ
ット75の筐体内部に備えられる形態で右側後部灯火ユ
ニット75と一体に構成されている。そして、右側後部
灯火ユニット75および左側後部灯火ユニット77は、
防水性および防塵性を有する筐体の内部に、テールラン
プ、バックアップランプおよびターン/ハザードランプ
を備える状態で構成されている。なお、リアECU7
は、右側後部灯火ユニット75の内部に備えられる電気
負荷に加えて、右側後部灯火ユニット75の外部に備え
られる左側後部灯火ユニット77、ライセンスランプ8
3およびリアワイパ85についても駆動制御を行ってい
る。
【0048】そして、コンビスイッチ29は、乗員が操
作するヘッドランプ用スイッチなどの各種操作スイッチ
を備えると共に、マイクロコンピュータ(以下、マイコ
ンともいう)を備えて構成されている。このマイコン
は、乗員による操作スイッチの操作状態を監視してお
り、操作状態の変化を検出すると、変化後の操作状態に
応じた駆動指令信号を多重通信線43およびジャンクシ
ョンボックスJBを通じて各ECUに対して出力する。
【0049】そして、コンビスイッチ29は、マイコン
での内部処理として、乗員による操作スイッチの操作状
態に応じて電気負荷の駆動指令信号を出力するための駆
動指令信号出力処理を実行しており、図3に駆動指令信
号出力処理の処理内容を表すフローチャートを示す。な
お、駆動指令信号出力処理は、一定周期毎(本実施例で
は、10[msec]周期毎)に繰り返し処理が実行さ
れる。また、以下の説明では、電気負荷のうち灯火系電
気負荷(ヘッドランプ、フォグランプ、ターン/ハザー
ドランプおよびクリアランスランプなど)を駆動対象と
する駆動指令信号出力処理について記載する。
【0050】まず、駆動指令信号出力処理が開始される
と、S201(Sはステップを表す)では、カウンタ変
数nをインクリメント(1加算)する処理を行う。な
お、カウンタ変数nは、車両に備えられる電気負荷のう
ち同期駆動すべき複数の同期駆動電気負荷の駆動周期を
カウントするために用いられる変数である。
【0051】次に、S202では、コンビスイッチ29
に備えられる各種操作スイッチの操作状態が変化(イベ
ントが発生)したか否かを判断しており、肯定判定する
場合にはS203に移行し、否定判定する場合にはS2
04に移行する。なお、S202では、いずれか1つで
も操作スイッチの操作状態がオフ状態からオン状態に変
化した場合に、あるいはオン状態からオフ状態に変化し
た場合に、イベントが発生したと判断し、全ての操作ス
イッチの操作状態が変化していない場合には、イベント
が発生していないと判断する。
【0052】そして、S202で肯定判定されてS20
3に移行すると、S203では、イベントが発生した操
作スイッチの操作状態の変化に基づいて、乗員による指
令対象の電気負荷を駆動するための駆動指令データ(以
下、駆動情報ともいう)を構築する処理を行う。このと
き、S203では、操作状態が変化した操作スイッチに
対応する電気負荷を駆動制御するための駆動情報とし
て、右側フロントECU3,左側フロントECU5およ
びリアECU7のそれぞれに対応した駆動情報を構築す
る処理を行う。そして、S203の処理が終了すると、
S212に移行する。
【0053】また、S202で否定判定されてS204
に移行すると、S204では、カウンタ変数nが周期判
定基準値Tt以上であるか否かを判断しており、肯定判
定する場合にはS205に移行し、否定判定する場合に
は駆動指令信号出力処理を終了する。ここで、周期判定
基準値Ttは、同期駆動電気負荷の駆動周期(本実施例
では、1[sec])に応じた値に設定されている。そ
して、カウンタ変数nは、本駆動指令信号出力処理が起
動される毎、つまり10[msec]毎にS201での
処理により1ずつインクリメント(加算)されることか
ら、周期判定基準値Ttには100が設定されている。
【0054】そして、S204で肯定判定されてS20
5に移行すると、S205では、ハザードスイッチがオ
ン状態であるか否かを判定しており、肯定判定する場合
にはS206に移行し、否定判定する場合にはS207
に移行する。S205で肯定判定されてS206に移行
すると、S206では、ハザードランプを点滅制御する
ための駆動情報を構築する処理を行う。なお、S206
で構築される駆動情報は、右側フロントECU3,左側
フロントECU5およびリアECU7がそれぞれハザー
ドランプを点滅制御するように、各ECUに対応した駆
動情報として構築される。
【0055】また、S205で否定判定されてS207
に移行すると、S207では、右ターンランプスイッチ
がオン状態であるか否かを判定しており、肯定判定する
場合にはS208に移行し、否定判定する場合にはS2
09に移行する。S207で肯定判定されてS208に
移行すると、S208では、右側ターンランプを点滅制
御するための駆動情報を構築する処理を行う。なお、S
208で構築される駆動情報は、右側フロントECU3
およびリアECU7がそれぞれ右側ターンランプを点滅
制御するように、また、左側フロントECU5がターン
ランプを点滅制御しないように、各ECUに対応した駆
動情報として構築される。
【0056】また、S207で否定判定されてS209
に移行すると、S209では、左ターンランプスイッチ
がオン状態であるか否かを判定しており、肯定判定する
場合にはS210に移行し、否定判定する場合にはS2
11に移行する。S209で肯定判定されてS210に
移行すると、S210では、左側ターンランプを点滅制
御するための駆動情報を構築する処理を行う。なお、S
210で構築される駆動情報は、左側フロントECU5
およびリアECU7がそれぞれ左側ターンランプを点滅
制御するように、また、右側フロントECU3がターン
ランプを点滅制御しないように、各ECUに対応した駆
動情報として構築される。
【0057】そして、S206、S208またはS21
0のいずれかの処理が終了すると、S211に移行し、
S211では、カウンタ変数nに0を代入して、カウン
タ変数nをリセットする処理を行う。また、S203ま
たはS211での処理が終了すると、S212に移行
し、S212では、S203,S206,S208また
はS210のいずれかの処理で構築された駆動情報に基
づく駆動指令信号を、右側フロントECU3,左側フロ
ントECU5およびリアECU7のそれぞれに対して出
力する処理を行う。
【0058】そして、S204で否定判定されるか、S
212の処理が終了すると、本駆動指令信号出力処理は
終了する。このように、本駆動指令信号出力処理は、操
作スイッチの操作状態が変化したと判断した場合(S2
02で肯定判定)には、同期駆動電気負荷の駆動周期に
拘わらず、操作スイッチの操作状態が変化する毎(イベ
ント毎)に、対応する電気負荷を駆動制御するための駆
動情報を構築して(S203)、構築された駆動情報に
基づく駆動指令信号を出力する(S212)。
【0059】また、本駆動指令信号出力処理は、少なく
とも同期駆動電気負荷の駆動周期(1[sec])毎
(S204で肯定判定される毎)に、S212を実行す
ることで、右側フロントECU3,左側フロントECU
5およびリアECU7のそれぞれに駆動指令信号を出力
する。この駆動指令信号は、S203,S206,S2
08またはS210のいずれかの処理で構築された駆動
情報に基づいて、右側フロントECU3,左側フロント
ECU5およびリアECU7のそれぞれに対して出力さ
れる。例えば、ターン/ハザードスイッチがオン状態を
継続している場合には、ターン/ハザードスイッチを点
灯駆動するための駆動情報が、駆動周期毎に、S20
6,S208またはS210のいずれかで構築される。
【0060】なお、S203で構築された駆動情報は、
その後、S203,S206,S208またはS210
のいずれかの処理で更新されるまでは、同一内容が保持
されて、その駆動情報に基づく駆動指令信号が、少なく
とも同期駆動電気負荷の駆動周期毎に出力される。例え
ば、クリアランスランプ用スイッチがオフ状態からオン
状態となり、S203でクリアランスランプを点灯状態
にするための駆動情報が構築されると、クリアランスラ
ンプ用スイッチがオン状態からオフ状態に状態変化し
て、S203でクリアランスランプを消灯状態にするた
めの駆動情報が構築されるまでは、点灯状態にするため
の駆動情報に基づく駆動指令信号が、少なくとも同期駆
動電気負荷の駆動周期毎に出力される。
【0061】また、ジャンクションボックスJBは、多
重通信線(多重通信ケーブル)を介して、少なくともコ
ンビスイッチ29からの駆動指令信号を、右側フロント
ECU3,左側フロントECU5およびリアECU7に
対して出力するための通信制御を行っている。なお、ジ
ャンクションボックスJBは、これら3個の電子制御装
置の他に、ワイパモータ制御装置87や図1では図示を
省略している他のECU,電気機器(操作スイッチな
ど),センサあるいはアクチュエータなどとの通信制御
も行っている。
【0062】次に、右側フロントECU3,左側フロン
トECU5およびリアECU7は、ジャンクションボッ
クスJBと多重通信線(多重通信ケーブル)を通じて接
続されており、ジャンクションボックスJBを介して送
信されるコンビスイッチ29などからの駆動指令信号に
基づいて、電源供給を行うことで、各電気負荷の駆動制
御を行う。
【0063】このように構成されている車両用負荷駆動
システム1は、乗員がコンビスイッチ29などを操作す
ることで、駆動指令信号が右側フロントECU3,左側
フロントECU5およびリアECU7に入力されるよう
構成されている。そして、駆動指令信号が入力された右
側フロントECU3,左側フロントECU5およびリア
ECU7は、指令対象である電気負荷に対して電力供給
を行う。
【0064】ここで、右側フロントECU3の内部構成
を図2に示すと共に、右側フロントECU3の動作内容
について説明する。なお、図2では、右側フロントEC
U3の内部構成の他に、右側フロントECU3に接続さ
れる各種電気負荷やジャンクションボックスJBなどと
の接続状態を記載している。
【0065】そして、右側フロントECU3は、マイク
ロコンピュータ(マイコン)を主体に構成された制御回
路11と、多重通信線を介してジャンクションボックス
JBとの間で各種信号の送受信を行う通信インターフェ
ース13と、各電気負荷への電源供給の切換動作(スイ
ッチング動作)を行うインテリジェントパワースイッチ
ング素子IPSと、車室外に備えられる各機器からの信
号を受信する信号受信部15とを備えている。なお、右
側フロントECU3は、これらを内部に含むハイブリッ
ドICとして構成されており、また、各種電気信号の基
準電位となるフロントECUグランド(フロントECU
GND)に接地されている。
【0066】まず、信号受信部15は、オルタネータが
正常発電状態であることを示すオルタL信号と、ウォッ
シャ液の液量が所定量以下であることを示すウォッシャ
レベル信号とを受信する入力部である。そして、オルタ
L信号は、オルタネータに備えられるオルタL出力スイ
ッチ31から出力され、ウォッシャレベル信号は、ウォ
ッシャ液タンクに備えられるウォッシャレベル出力スイ
ッチ33から出力されている。
【0067】次に、インテリジェントパワースイッチン
グ素子IPSは、+B電源ライン49から+B電源ケー
ブル41を通じて+B電源が供給されており、制御回路
11からの指令信号に従いスイッチング駆動すること
で、接続先の電気負荷に対して電源電圧を供給する。な
お、+B電源とは、イグニッションスイッチの状態に依
らず常に電源電圧の供給が許可されるバッテリ直接電源
のことである。このとき、インテリジェントパワースイ
ッチング素子IPSは、電気負荷に対して低電位側(グ
ランド側)ではなく、高電位側(+B電源ライン側)に
配置されるハイサイド駆動構成であることから、通電停
止時に電気負荷が帯電することがないため、電気負荷の
劣化が進行するのを防ぐことができる。
【0068】そして、右側フロントECU3の制御対象
となる電気負荷は、常時可動負荷である右側ヘッドラン
プ51Rと、運転時可動負荷である右側コーナリングラ
ンプ55R、右側クリアランスランプ57R、右側フロ
ントフォグランプ59R、右側ターン/ハザードランプ
61Rがある。このうち、右側ヘッドランプ51Rに
は、右側ハイビーム用ランプ51RHiと右側ロービー
ム用ランプ51RLoとが備えられている。また、右側
ターン/ハザードランプ61Rは、右側前部灯火ユニッ
ト71の内部に備えられる右側前面ターン/ハザードラ
ンプ61RFと、車両Cの側面に備えられる右側側面タ
ーン/ハザードランプ61RSとを備えている。
【0069】なお、常時可動負荷は、電気負荷のうち、
車両のイグニッションスイッチの操作状態に関わらず電
源装置からの電源電圧の供給が常時許可される電気負荷
のことであり、運転時可動負荷は、電気負荷のうち、車
両のイグニッションスイッチがオン状態であるときに電
源電圧の供給が許可される電気負荷のことである。
【0070】そして、制御回路11は、IG信号がオン
状態であるか否かを判断するためのIG電源供給許可判
定処理を実行しており、IG信号がオン状態である場合
には運転時可動負荷の駆動制御を許可し、IG信号がオ
フ状態である場合には運転時可動負荷の駆動制御を禁止
する。つまり、運転時可動負荷に関する駆動指令信号が
入力された場合であっても、IG信号がオフ状態である
場合には運転時可動負荷の駆動制御を禁止するのであ
る。このため、制御回路11は、IG信号がオン状態で
あり、かつ駆動指令信号が入力された場合に限り、運転
時可動負荷の駆動制御を実行するよう動作する。なお、
車両のイグニッションスイッチがオン状態である場合に
IG信号はオン状態として出力され、車両のイグニッシ
ョンスイッチがオフ状態である場合にIG信号はオフ状
態として出力される。
【0071】また、IG電源供給許可判定処理では、オ
ルタL信号の状態も判断しており、オルタL信号がアク
ティブ状態(オルタネータが正常発電状態であることを
示す状態)と判断できる場合には、IG信号の状態に拘
わらず運転時可動負荷の駆動制御を許可する。このよう
な処理を行うのは、オルタL信号がアクティブ状態であ
ることで、エンジンが運転状態であると判断できるから
であり、即ち、イグニッションスイッチがオン状態であ
ると判断できるからである。
【0072】なお、IG電源供給許可判定処理では、I
G信号がオフ状態であり、かつオルタL信号がアクティ
ブ状態である場合には、IG信号が正常に通信されてい
ないことを運転員に知らせるためのIG不良報知要求処
理を行い、IGオン信号の通信異常を示す警告表示をメ
ータパネルなどに表示する処理を行う。具体的には、制
御回路11から多重通信線を通じてジャンクションボッ
クスJB(詳細には、内部に備えられるボディECU)
に対して、IG不良報知信号を送信する処理を行う。す
ると、IG不良報知信号を受信したジャンクションボッ
クスJBは、警告表示をメータパネルなどの所定位置に
表示する処理を実行する。
【0073】そして、インテリジェントパワースイッチ
ング素子IPSから常時可動負荷に電源電圧を供給する
第1電源ケーブルC1は、+B電源ケーブルとして備え
られ、インテリジェントパワースイッチング素子IPS
から運転時可動負荷に電源電圧を供給する第2電源ケー
ブルC2は、IG電源ケーブルとして備えられる。な
お、+B電源ケーブルは、イグニッションスイッチの操
作状態に関わらず常に電源電圧の供給が許可される+B
電源を供給するための電源ケーブルであり、IG電源ケ
ーブルは、イグニッションスイッチがオン状態であると
きに電源電圧の供給が許可されるIG電源を供給するた
めの電源ケーブルである。
【0074】また、インテリジェントパワースイッチン
グ素子IPSは、自身に流れる電流、自身に印加される
電圧および自身の温度の3要素を含む動作状態を検出し
ており、検出した3要素のうちいずれか1つでも正常範
囲を逸脱した場合には、外部からの指令に拘わらず、強
制的に自身を開放状態に設定する。
【0075】なお、通信インターフェース13とジャン
クションボックスJB(より詳細には、コンビスイッチ
29やその他のECUなど)との間において多重通信線
を介して実行される通信の通信プロトコルは、LIN
(Local Interconnect Network)を採用している。
【0076】そして、制御回路11は、マイコンでの内
部処理として、コンビスイッチ29からの駆動指令信号
に基づいて電気負荷を駆動制御する負荷駆動制御処理を
実行しており、図4に負荷駆動制御処理の処理内容を表
すフローチャートを示す。なお、制御回路11は、消費
電力の低減を目的として、外部からの入力信号に変化が
無い状態が1秒以上継続した場合には、通常動作状態か
らスリープ状態に移行する。そして、スリープ状態とな
った制御回路11では、必要最小限の処理動作のみを実
行し、不必要な処理動作を停止することで、電力消費量
を低減している。また、スリープ状態の制御回路11
は、オルタL信号あるいは通信インターフェース13か
らの信号入力があると、速やかに通常動作状態に移行し
て、通常の処理動作を開始する。具体的には、制御回路
11の内部に備えられる電源制御回路(図2では図示省
略)が、オルタL信号の非アクティブ状態からアクティ
ブ状態へ変化する際のエッジ検出、あるいは、通信イン
ターフェース13からの通信信号がレセッシブ(無効)
からドミナント(有効)に移行する際のエッジ検出を行
っており、電源制御回路が、エッジ検出結果に基づい
て、制御回路11の状態をスリープ状態から通常動作状
態に移行させる。
【0077】そして、負荷駆動制御処理は、制御回路1
1が通常動作状態である場合に、駆動指令信号が入力さ
れる毎に起動されて、処理を実行する。負荷駆動制御処
理が開始されると、まず、S301(Sはステップを表
す)では、多重通信線43を介した通信処理が異常状態
であるか否かを判定しており、肯定判定する場合(異常
状態である場合)にはS302に移行し、否定判定する
場合(異常状態ではない場合)にはS303に移行す
る。なお、S301では、所定時間以上(例えば、コン
ビスイッチ29からの駆動指令信号の出力周期以上、あ
るいは同期駆動電気負荷の駆動周期(1[sec])以
上)、コンビスイッチ29からの駆動指令信号を受信し
ない場合に、通信処理が異常状態であると判断する。
【0078】そして、S301で肯定判定されてS30
2に移行すると、S302ではフェールセーフ処理を行
い、重要度の高い電気負荷について、強制的に駆動する
処理を行う。本実施例においては、ヘッドランプのロー
ビームを点灯し、ハザードランプを点滅する処理を行
う。
【0079】また、S301で否定判定されてS303
に移行すると、S303では、受信した駆動指令信号
が、イベントの発生により送信された駆動指令信号であ
るか否かを判定しており、肯定判定する場合にはS30
4に移行し、否定判定する場合にはS305に移行す
る。ここで、駆動指令信号は、各種操作スイッチの操作
状態が変化したことで送信されたか否かを示すイベント
判定指標(イベント判定フラグ)が備えられており、S
303では、このイベント判定フラグの状態に基づいて
イベント発生により送信されたか否かを判断する。つま
り、S303では、このイベント判定フラグが有効状態
である場合に肯定判定し、このイベント判定フラグが無
効状態である場合に否定判定する。なお、このイベント
判定フラグは、コンビスイッチ29からの出力時に有効
状態または無効状態に設定されており、具体的には、操
作スイッチの操作状態が変化したことで送信される場合
に有効状態に設定され、操作スイッチの操作状態の変化
ではなく同期駆動電気負荷の駆動周期に応じて送信され
る場合には無効状態に設定される。
【0080】S303で肯定判定されてS304に移行
すると、S304では、受信した駆動指令信号から得ら
れる駆動情報に応じて、駆動指令対象である電気負荷の
駆動制御処理を開始する。また、S303で否定判定さ
れてS305に移行すると、S305では、受信した駆
動指令信号から得られる駆動情報が、ハザードランプま
たはターンランプをオン状態とする指令内容であるか否
かを判断しており、肯定判定する場合にはS306に移
行し、否定判定する場合にはS307に移行する。
【0081】そして、S305で肯定判定されてS30
6に移行すると、S306では、PWMタイマ(Pulse
Width Modulation タイマ )をセットする処理を行う。
PWMタイマは、S306での処理によりセットされる
と、同期駆動電気負荷の駆動周期よりも短い時間に予め
設定されたオン状態継続時間(例えば、駆動周期の2分
の1となる500[msec])が経過するまでの期間
中、駆動指令対象であるターンランプまたはハザードラ
ンプに対して電力供給を行う。これにより、駆動指令対
象であるターンランプまたはハザードランプは、PWM
タイマの動作により電力供給が行われている期間中は点
灯状態となり、オン状態継続時間が経過した後にPWM
タイマの動作による電力供給が停止されることにより消
灯状態となる。
【0082】また、S305で否定判定されるかS30
6での処理が終了するとS307に移行し、S307で
は、ターンランプおよびハザードランプ以外の電気負荷
に関して、S304で駆動が開始された電気負荷の駆動
制御を継続する処理を行う。そして、S302,S30
4またはS307のいずれかの処理が終了すると、本負
荷駆動制御処理が終了する。
【0083】このように、負荷駆動制御処理は、ターン
/ハザードランプに関する駆動指令信号が入力される
と、オン状態継続時間が経過するまでは点灯状態とし、
経過した後は消灯状態となるようターン/ハザードラン
プを駆動制御する。そして、ターン/ハザードランプに
関する駆動指令信号は、同期駆動電気負荷の駆動周期で
入力されると共に、オン状態継続時間が同期駆動電気負
荷の駆動周期よりも短い時間に設定されていることか
ら、負荷駆動制御処理の実行により、指令対象であるタ
ーン/ハザードランプは点滅することになる。
【0084】なお、負荷駆動制御処理は、右側フロント
ECU3,左側フロントECU5およびリアECU7の
それぞれで独立して実行されるが、コンビスイッチ29
から各ECUに対する駆動指令信号の出力タイミングが
同一であることから、各ECUがそれぞれ個々に駆動制
御するターン/ハザードランプを、同タイミングで点滅
することができる。
【0085】また、負荷駆動制御処理は、イベントの発
生による駆動指令信号が入力されると、指令対象である
電気負荷の駆動制御処理を開始し(S304)、その
後、新たなイベントの発生による駆動指令信号が入力さ
れるまでは、S304で開始した駆動制御処理を継続す
る(S307)。
【0086】さらに、負荷駆動制御処理は、多重通信線
を介した通信処理が異常状態となり、コンビスイッチ2
9と各ECUとの間での信号送受信が不可能となった場
合においても、フェールセーフ処理を実行することによ
り、車両の安全な運転のために最低限必要となる電気負
荷を強制的に駆動して、最低限の安全性を確保すること
ができる。
【0087】また、左側フロントECU5およびリアE
CU7は、図2に示す右側フロントECU3と同一仕様
の電子制御装置で構成されており、コンビスイッチ29
からの駆動指令信号に基づいて電気負荷を駆動制御する
負荷駆動制御処理を実行し、それぞれに割り当てられて
いる電気負荷を駆動指令信号に応じて駆動制御する。
【0088】なお、本実施例の車両用負荷駆動システム
1においては、コンビスイッチ29が特許請求の範囲に
記載の信号出力装置に相当し、右側フロントECU3,
左側フロントECU5およびリアECU7がそれぞれ負
荷駆動装置に相当し、コンビスイッチ29で実行される
駆動指令信号出力処理が指令信号出力制御手段に相当
し、右側フロントECU3,左側フロントECU5およ
びリアECU7でそれぞれ実行される負荷駆動制御処理
が同期駆動制御手段に相当する。
【0089】また、コンビスイッチ29で実行される駆
動指令信号出力処理の各ステップのうち、S201,S
204およびS211が周期検出手段に相当し、S20
6,S208およびS209が指令データ生成手段に相
当し、S212が信号出力手段に相当する。
【0090】さらに、右側フロントECU3および左側
フロントECU5が前側負荷駆動装置に相当し、リアE
CU7が後側負荷駆動装置に相当し、各ECUで実行さ
れる負荷駆動制御処理の各ステップのうち、S301が
多重通信異常検出手段に相当し、S302がフェールセ
ーフ処理実行手段に相当する。
【0091】以上、説明したように、本実施例の車両用
負荷駆動システム1においては、コンビスイッチ29
が、右側フロントECU3,左側フロントECU5およ
びリアECU7に対して、それぞれ駆動指令信号を同時
に出力するよう構成されている。そして、右側フロント
ECU3,左側フロントECU5およびリアECU7
が、駆動指令信号の受信タイミングに基づいて負荷駆動
制御処理を開始するため、それぞれが個別に駆動制御す
る同種の同期駆動電気負荷を同期駆動することができ
る。これにより、各ECUは、同期信号を別途受信する
ことなく、他のECUと同期して、各同期駆動電気負荷
を駆動制御することが可能となる。
【0092】また、コンビスイッチ29から各ECUに
対する駆動指令信号の出力タイミングが同期駆動電気負
荷の駆動周期毎であり、各ECUは、駆動指令信号の受
信時期に基づいて各同期駆動電気負荷を同期駆動でき
る。なお、各ECUが、それぞれの内部タイマに基づい
て駆動周期を設定する場合には、各ECUに備えられる
内部タイマの計時精度に誤差があると、各同期駆動電気
負荷の駆動タイミングがずれてしまうという問題があ
る。しかし、本実施例のように、各ECUが駆動指令信
号の受信時期に基づいて各同期駆動電気負荷を同期駆動
することにより、各ECUに備えられる内部タイマの計
時精度に誤差がある場合でも、各同期駆動電気負荷を精
度良く同期駆動することができる。
【0093】このように、各ECUは、同期信号を受信
することなく、同期駆動電気負荷を同期駆動制御するこ
とができるため、コンビスイッチ29から各ECUにか
けて同期信号用伝送ケーブルを配設する必要がなくな
る。したがって、本実施例の車両用負荷駆動システム1
によれば、複数のECU(右側フロントECU3,左側
フロントECU5およびリアECU7)が同期駆動電気
負荷をそれぞれ個々に駆動制御する構成において、同期
信号用伝送ケーブルを用いることなく、各同期駆動電気
負荷を同期駆動することができる。これにより、ECU
を複数備えることに起因してケーブルを追加する必要が
無くなり、ケーブルの量が増加するのを抑制することが
でき、コストの増加やケーブル配設作業の増加を抑制す
ることができる。
【0094】また、本実施例の車両用負荷駆動システム
においては、車両の左右および前後に備えられると共
に、前後左右のそれぞれが同期して点滅する駆動形態の
ターン/ハザードランプを複数のECUで駆動制御して
いる。そして、各ECUは、上述したように、同期信号
用伝送ケーブルを備えることなく、前後左右に備えられ
るターンランプまたはハザードランプをそれぞれ同期駆
動できることから、ケーブル増加によるコストの増加や
ケーブル配設作業の増加を抑制できるという効果をより
一層発揮することができる。
【0095】さらに、本実施例の車両用負荷駆動システ
ムにおいては、電気負荷を駆動制御する電子制御装置
(ECU)として、車両の前方側に備えられる前側灯火
具を駆動制御する右側フロントECU3および左側フロ
ントECU5と、車両の後方側に備えられる後側灯火具
を駆動制御するリアECU7とを備えている。
【0096】これにより、電気負荷のうち少なくとも灯
火具に関しては、コンビスイッチ29と各ECUとの間
に同期信号用伝送ケーブルを備えることなく、車両の前
方側および後方側に備えられる同期駆動電気負荷を駆動
することができる。また、これに加えて、各ECUから
各電気負荷までの距離を短縮できるため、ECUと各電
気負荷とを接続するジカ線の長さを短縮することができ
る。
【0097】よって、本実施例の車両用負荷駆動システ
ムによれば、同期信号用伝送ケーブルが不要になるとと
もに、ジカ線を短縮することができるため、ケーブル増
加によるコストの増加やケーブル配設作業の増加を防ぐ
ことができる。また、本実施例の車両用負荷駆動システ
ムにおいては、右側フロントECU3が右側前部灯火ユ
ニット71と一体に構成され、左側フロントECU5が
左側前部灯火ユニット73と一体に構成され、リアEC
U7が右側後部灯火ユニット75と一体に構成されてい
る。
【0098】ここで、各灯火ユニットは、各種灯火具を
構成する各種バルブ(電球)を風雨や砂塵などから守る
ために、防水性および防塵性を有する筐体内にバルブを
収容する構成となっている。そして、各ECUは、防水
性および防塵性を有する筐体内に配置されて灯火ユニッ
トと一体に構成されることから、ECU専用に防水性お
よび防塵性などが確保された設置領域を新規に設けるこ
となく、ECUを水滴や砂塵などから保護することがで
きる。また、ECUを灯火ユニットと一体に構成するこ
とで、ECUと灯火具(詳細にはバルブ)を接続するジ
カ線を大幅に短縮することができると共に、ジカ線とし
て防水仕様ケーブルを用いる必要が無くなり、高価な防
水仕様ケーブルではなく低価格の非防水仕様ケーブルを
用いることができる。
【0099】よって、本実施例の車両用負荷駆動システ
ムによれば、防水性および防塵性などを有するECU向
けの専用設置スペースを備える必要がないため、コスト
を低減することができる。また、ECUと灯火具とを接
続するジカ線を、大幅に短縮できるとともに非防水仕様
の低価格のケーブルで構成できるため、コストの低減を
図ることができる。
【0100】さらに、本実施例の車両用負荷駆動システ
ムは、ECUが、多重通信線を介した通信処理が異常状
態であることを検出すると、駆動対象となる電気負荷を
所定条件で駆動して安全性を確保するためのフェールセ
ーフ処理を実行するように構成されている。つまり、コ
ンビスイッチ29とECUとの間での信号送受信が不可
能となった場合に、ECUがフェールセーフ処理を実行
することにより、ヘッドランプのロービームを点灯し、
ハザードランプを点滅する処理を行う。このように、ロ
ービーム用ヘッドランプを点灯することで、夜間におけ
る乗員の視界を確保することが可能となり、ターン/ハ
ザードランプを点滅することで、周囲に対して車両の異
常を通知することができ、最低限の安全性を確保するこ
とができる。
【0101】また、右側フロントECU3,左側フロン
トECU5およびリアECU7は、同一仕様の電子制御
装置を用いて構成することができ、それぞれを個別に設
計製造する必要が無いことから、電子制御装置の量産に
よりコストの低減を図ることができる。なお、車両後部
に配置される電気負荷は、車両前部に配置される電気負
荷に比べて、その個数が少ないことから、1個の電子制
御装置で駆動制御が可能となる。
【0102】さらに、右側フロントECU3,左側フロ
ントECU5およびリアECU7は、ハイブリッドIC
として構成されていることから、耐熱性や防水性等に優
れており、車両のように周囲温度の変化が激しく、ま
た、浸水の虞が高い環境への設置に適しており、プリン
ト基板を用いた従来の構成に比べて、設置環境の悪影響
による破損の発生確率を大幅に低減することができる。
さらに、ハイブリッドICは、デジタル回路とアナログ
回路を同一パッケージ内に配置することができ、高集積
化が可能であることから、従来のようなプリント基板を
用いた構成に比べて、体積を大幅に縮小することができ
る。
【0103】よって、本実施例の車両用負荷駆動システ
ムによれば、各ECUにおける設置環境の影響による故
障を低減することができるため、正常動作をより長期に
わたり継続することが可能となり、また、ECUの小型
化を実現できるため、搭載性の向上を図ることができ
る。
【0104】また、本実施例の各ECUは、車室の外部
に配置されており、運転時可動負荷に供給するべき電源
電圧(IG電源)が外部から供給される構成ではなく、
IG電源を自身の内部で生成する構成である。このよう
に、車室の外部に配置されるECUにてIG電源を生成
可能とすることにより、車室外に備えられる電気負荷に
対してIG電源を供給するにあたり、車室の内部に備え
られるIGリレーから車室外の電気負荷に向かうIG電
源ケーブルを備える必要が無くなり、電源ケーブルの本
数を削減することができる。
【0105】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されることはなく、種
々の態様をとることができる。例えば、コンビスイッチ
29による駆動指令信号の送信周期は、同期駆動電気負
荷の駆動周期に等しい場合に限ることはなく、同期駆動
電気負荷の駆動周期の1/n倍の周期やn倍の周期に設
定しても良い。
【0106】そして、駆動指令信号が駆動周期(例え
ば、Tとする)のn分の1の周期(T/n)毎に出力さ
れる場合には、各ECUは、駆動指令信号をn回受信す
る毎に同期駆動電気負荷を1回駆動制御することで、各
同期駆動電気負荷を同期駆動することができる。あるい
は、駆動指令信号が駆動周期(例えば、Tとする)のn
倍の周期(n×T)毎に出力される場合には、各ECU
は、駆動指令信号を1回受信する毎に、同期駆動電気負
荷を等しい時間間隔でn回駆動制御することで、各同期
駆動電気負荷を同期駆動することができる。
【0107】なお、後者の場合には、ECUは、自身の
内部に備えられる内部クロックにより、駆動指令信号の
受信周期を計測すると共に、計測した受信周期をn等分
した周期毎の時間経過を判定し、駆動周期毎に同期駆動
電気負荷を同期駆動制御することになる。このとき、各
ECUに備えられる内部クロックの計時精度に誤差があ
る場合であっても、少なくとも駆動指令信号の受信タイ
ミングで駆動タイミングの同期をとることができるた
め、異なるECUに駆動制御される各同期駆動電気負荷
の駆動タイミングが、時間経過に伴って大幅にずれてし
まうのを防ぐことができる。
【0108】また、各ECUで実行されるフェールセー
フ処理では、ロービーム用ヘッドランプまたはターン/
ハザードランプの駆動制御に限らず、ハイビーム用ヘッ
ドランプを点灯するようにしても良く、あるいは少なく
ともロービーム用ヘッドランプ,ハイビーム用ヘッドラ
ンプまたはターン/ハザードランプのいずれかを駆動す
る処理を実行してもよい。なお、これら複数の電気負荷
を駆動制御する際にあたっては、ロービーム用ヘッドラ
ンプを最優先に駆動して、夜間における運転者の視界を
確保すると共に安全性を確保すると良い。
【0109】そして、フェールセーフ処理としてハイビ
ーム用ヘッドランプを点灯する場合には、ハイビーム用
ヘッドランプを通常使用時よりも光量を低下させて駆動
するとよい。これにより、ハイビーム用ヘッドランプの
照射による眩しさに起因して対向車両の乗員が視界を失
うのを防ぐことができ、他の車両の運転の障害になるこ
とを防ぐことができる。また、ハイビーム用ヘッドラン
プの光量を調整することにより、日中も継続して灯火類
を点灯するDRL(Daytime Running Light )に対応で
きる。なお、光量を低下させるための具体的な方法とし
ては、例えば、ハイビーム用ヘッドランプへの通電経路
を電気抵抗値の大きい経路に切り換える方法や、左側ハ
イビーム用ヘッドランプと右側ハイビーム用ヘッドラン
プとを直列接続に切り換える方法や、デューティ制御に
よる方法などを採用すると良い。
【0110】さらに、上記実施例では、各ECUに対し
て駆動指令信号を出力するマスタ(通信プロトコルにお
けるマスタ)としての役割をコンビスイッチ29が実行
する構成の車両用負荷駆動システム1について説明した
が、マイコンを備えるボディECUやメータECUなど
が通信プロトコルのマスタとして動作する構成としても
良い。この場合、ボディECUやメータECUなどは、
各種スイッチの操作状態に応じたスイッチ操作信号を一
定周期毎に検出し、検出したスイッチ操作信号に基づい
て、電気負荷を駆動制御する各ECUに対して駆動指令
信号を出力するように構成すると良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両において各種電気負荷の駆動制御を行う
車両用負荷駆動システムの概略構成図である。
【図2】 右側フロントECUの内部構成、および右側
フロントECUと各種電気負荷との接続状態を表す説明
図である。
【図3】 コンビスイッチで実行される駆動指令信号出
力処理の処理内容を表すフローチャートである。
【図4】 ECUに備えられる制御回路で実行される負
荷駆動制御処理の処理内容を表すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…車両用負荷駆動システム、3…右側フロントEC
U、5…左側フロントECU、7…リアECU、11…
制御回路、13…通信インターフェース、15…信号受
信部、29…コンビスイッチ、43…多重通信線、51
R…右側ヘッドランプ、51RHi…ハイビーム用ラン
プ、51RLo…ロービーム用ランプ、55R…右側コ
ーナリングランプ、57R…右側クリアランスランプ、
59R…右側フロントフォグランプ、61R…右側ター
ン/ハザードランプ、61RF…右側前面ターン/ハザ
ードランプ、61RS…右側側面ターン/ハザードラン
プ、71…右側前部灯火ユニット、73…左側前部灯火
ユニット、75…右側後部灯火ユニット、77…左側後
部灯火ユニット、83…ライセンスランプ、85…リア
ワイパ。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員による操作スイッチの操作状態に応
    じた電気負荷の駆動指令信号を多重通信線を介して出力
    する信号出力装置と、 前記多重通信線を介して前記信号出力装置から送信され
    る前記駆動指令信号に基づいて前記電気負荷を駆動制御
    する複数の負荷駆動装置と、を有し、 前記複数の負荷駆動装置が、同期駆動すべき複数の同期
    駆動電気負荷をそれぞれ個々に駆動制御する車両用負荷
    駆動システムであって、 前記信号出力装置は、前記同期駆動電気負荷の駆動周期
    毎あるいは該駆動周期に比例した周期毎に、前記複数の
    負荷駆動装置に対して前記駆動指令信号を出力する指令
    信号出力制御手段を備え、 前記複数の負荷駆動装置は、前記駆動指令信号の受信時
    期に基づいて、前記駆動周期毎に前記同期駆動電気負荷
    の駆動制御を行う同期駆動制御手段を備えること、 を特徴とする車両用負荷駆動システム。
  2. 【請求項2】 前記信号出力装置の指令信号出力制御手
    段は、 時間経過を計測して、前記駆動周期あるいは前記駆動周
    期に比例した周期を検出する周期検出手段と、 該周期検出手段により前記駆動周期あるいは前記駆動周
    期に比例した周期が検出されると、前記複数の負荷駆動
    装置のそれぞれに対応した駆動指令データを生成する指
    令データ生成手段と、 該指令データ生成手段により生成された前記駆動指令デ
    ータに基づく前記駆動指令信号を、前記各負荷駆動装置
    に対して出力する信号出力手段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用負荷
    駆動システム。
  3. 【請求項3】 前記負荷駆動装置は、前記同期駆動電気
    負荷として、少なくともターンランプまたはハザードラ
    ンプを駆動制御すること、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用負
    荷駆動システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の負荷駆動装置として、少なく
    とも車両の前方側に備えられる前側灯火具を駆動制御す
    る前側負荷駆動装置と、少なくとも車両の後方側に備え
    られる後側灯火具を駆動制御する後側負荷駆動装置とを
    備えること、 を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    車両用負荷駆動システム。
  5. 【請求項5】 前記負荷駆動装置は、 前記電気負荷として少なくとも灯火具を駆動制御すると
    共に、前記灯火具と一体に構成されていること、 を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    車両用負荷駆動システム。
  6. 【請求項6】 前記負荷駆動装置は、 前記多重通信線を介した通信処理が異常状態であること
    を検出する多重通信異常検出手段と、 該多重通信異常検出手段が前記通信処理の異常状態を検
    出すると、駆動対象となる前記電気負荷を所定条件で駆
    動して安全性を確保するためのフェールセーフ処理を実
    行するフェールセーフ処理実行手段と、を備えたこと、 を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    車両用負荷駆動システム。
  7. 【請求項7】 前記複数の負荷駆動装置の1つとして、
    少なくともロービーム用ヘッドランプ,ハイビーム用ヘ
    ッドランプまたはターン/ハザードランプのいずれかを
    駆動制御する負荷駆動装置が備えられて、 該負荷駆動装置の前記フェールセーフ処理実行手段は、
    前記フェールセーフ処理として、少なくともロービーム
    用ヘッドランプ,ハイビーム用ヘッドランプまたはター
    ン/ハザードランプのいずれかを駆動する処理を実行す
    ること、 を特徴とする請求項6に記載の車両用負荷駆動システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記複数の負荷駆動装置の1つとして、
    少なくともハイビーム用ヘッドランプを駆動制御する負
    荷駆動装置が備えられて、 該負荷駆動装置の前記フェールセーフ処理実行手段は、
    前記フェールセーフ処理として、前記ハイビーム用ヘッ
    ドランプを通常使用時よりも光量を低下させて駆動する
    こと、 を特徴とする請求項6または請求項7に記載の車両用負
    荷駆動システム。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    の車両用負荷駆動システムにおいて、同期駆動すべき複
    数の同期駆動電気負荷をそれぞれ個々に駆動制御する複
    数の負荷駆動装置に対して、乗員による操作スイッチの
    操作状態に応じた電気負荷の駆動指令信号を、多重通信
    線を介して出力する信号出力装置であって、 前記同期駆動電気負荷の駆動周期毎あるいは該駆動周期
    に比例した周期毎に、前記駆動指令信号を出力する指令
    信号出力制御手段を備えたこと、 を特徴とする信号出力装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の信号出力装置であっ
    て、 前記指令信号出力制御手段は、 時間経過を計測して、前記駆動周期あるいは前記駆動周
    期に比例した周期を検出する周期検出手段と、 該周期検出手段が前記駆動周期あるいは前記駆動周期に
    比例した周期を検出すると、前記複数の負荷駆動装置の
    それぞれに対応した駆動指令データを生成する指令デー
    タ生成手段と、 該指令データ生成手段により生成された前記駆動指令デ
    ータに基づく前記駆動指令信号を出力する信号出力手段
    と、 を備えることを特徴とする信号出力装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項9のいずれかに記
    載の車両用負荷駆動システムにおいて、多重通信線を介
    して信号出力装置から送信される駆動指令信号に基づい
    て、同期駆動すべき複数の同期駆動電気負荷のうち少な
    くとも1つを駆動制御する負荷駆動装置であって、 前記駆動指令信号の受信時期に基づいて、前記同期駆動
    電気負荷の駆動周期毎に前記同期駆動電気負荷の駆動制
    御を行う同期駆動制御手段を備えること、 を特徴とする負荷駆動装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の負荷駆動装置であ
    って、 前記同期駆動電気負荷として、少なくともターンランプ
    またはハザードランプを駆動制御すること、 を特徴とする負荷駆動装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    負荷駆動装置であって、 車両の前方側に備えられる前側灯火具を駆動制御するこ
    と、 を特徴とする負荷駆動装置。
  14. 【請求項14】 請求項11または請求項12に記載の
    負荷駆動装置であって、 車両の後方側に備えられる後側灯火具を駆動制御するこ
    と、 を特徴とする負荷駆動装置。
  15. 【請求項15】 請求項11から請求項14のいずれか
    に記載の負荷駆動装置であって、 前記電気負荷として少なくとも灯火具を駆動制御すると
    共に、前記灯火具と一体に構成されていること、 を特徴とする負荷駆動装置。
  16. 【請求項16】 請求項11から請求項15のいずれか
    に記載の負荷駆動装置であって、 前記多重通信線を介した通信処理が異常状態であること
    を検出する多重通信異常検出手段と、 該多重通信異常検出手段が前記通信処理の異常状態を検
    出すると、駆動対象となる前記電気負荷を所定条件で駆
    動して安全性を確保するためのフェールセーフ処理を実
    行するフェールセーフ処理実行手段と、を備えたこと、 を特徴とする負荷駆動装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の負荷駆動装置であ
    り、少なくともロービーム用ヘッドランプ,ハイビーム
    用ヘッドランプまたはターン/ハザードランプのいずれ
    かを駆動制御する負荷駆動装置であって、 前記フェールセーフ処理実行手段は、前記フェールセー
    フ処理として、少なくともロービーム用ヘッドランプ,
    ハイビーム用ヘッドランプまたはターン/ハザードラン
    プのいずれかを駆動する処理を実行すること、 を特徴とする負荷駆動装置。
  18. 【請求項18】 請求項16または請求項17に記載の
    負荷駆動装置であり、少なくともハイビーム用ヘッドラ
    ンプを駆動制御する負荷駆動装置であって、 前記フェールセーフ処理実行手段は、前記フェールセー
    フ処理として、前記ハイビーム用ヘッドランプを通常使
    用時よりも光量を低下させて駆動すること、を特徴とす
    る負荷駆動装置。
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