JP2003113857A - 軸継手 - Google Patents
軸継手Info
- Publication number
- JP2003113857A JP2003113857A JP2001306741A JP2001306741A JP2003113857A JP 2003113857 A JP2003113857 A JP 2003113857A JP 2001306741 A JP2001306741 A JP 2001306741A JP 2001306741 A JP2001306741 A JP 2001306741A JP 2003113857 A JP2003113857 A JP 2003113857A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- shaft
- grooves
- joint portion
- shaft coupling
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- Pending
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸芯のズレを許容し、耐久性に優れ、トルク
の大きな動力の伝達にも適した軸継手を提供すること。 【解決手段】 継手部分の相対向した部分の周方向に複
数個の溝を設け、それらの溝間にバネ性を有する連結板
を重ねて挿入させて前記継手部分を互いに結合させるこ
とを特徴としている。
の大きな動力の伝達にも適した軸継手を提供すること。 【解決手段】 継手部分の相対向した部分の周方向に複
数個の溝を設け、それらの溝間にバネ性を有する連結板
を重ねて挿入させて前記継手部分を互いに結合させるこ
とを特徴としている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸継手に関するも
ので、詳しくは、軸芯のズレを許容する軸継手に関する
ものである。
ので、詳しくは、軸芯のズレを許容する軸継手に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】軸芯のズレを許容する軸継手としては、
オルダム継手がある。このオルダム継手は、両方の継手
部分の端部にフランジをそれぞれ配設し、それらのフラ
ンジの相対向する面の一方に直径方向の突条を形成する
とともに、他方の面に直径方向の溝を形成し、一方のフ
ランジの突条を他方のフランジの溝に嵌合させるように
して両継手部分を互いに結合させている。また、軸芯の
ズレを許容する他の軸継手として、弾性継手がある。こ
の弾性継手は、円板状の弾性体を継手部分間に挟み込む
ようにして介在させ、該弾性体とそれぞれの継手部分を
ボルト等によって結合させて継手部分を互いに連結させ
ている。
オルダム継手がある。このオルダム継手は、両方の継手
部分の端部にフランジをそれぞれ配設し、それらのフラ
ンジの相対向する面の一方に直径方向の突条を形成する
とともに、他方の面に直径方向の溝を形成し、一方のフ
ランジの突条を他方のフランジの溝に嵌合させるように
して両継手部分を互いに結合させている。また、軸芯の
ズレを許容する他の軸継手として、弾性継手がある。こ
の弾性継手は、円板状の弾性体を継手部分間に挟み込む
ようにして介在させ、該弾性体とそれぞれの継手部分を
ボルト等によって結合させて継手部分を互いに連結させ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のオル
ダム継手では、継手部分間に弾力性がない。したがっ
て、駆動軸の始動に際して、駆動軸の動力が直接従動軸
に伝達されるため、衝撃が大きく、特に始動，停止を頻
繁に繰り返す場合には耐久性が劣る。また、後者の弾性
継手の場合には、駆動軸の始動に際して、駆動軸の動力
が一旦弾性体によって吸収されて従動軸に伝達されるた
め、衝撃が少なくて済むが、トルクの大きな動力の伝達
を行う場合には、強度が劣る。
ダム継手では、継手部分間に弾力性がない。したがっ
て、駆動軸の始動に際して、駆動軸の動力が直接従動軸
に伝達されるため、衝撃が大きく、特に始動，停止を頻
繁に繰り返す場合には耐久性が劣る。また、後者の弾性
継手の場合には、駆動軸の始動に際して、駆動軸の動力
が一旦弾性体によって吸収されて従動軸に伝達されるた
め、衝撃が少なくて済むが、トルクの大きな動力の伝達
を行う場合には、強度が劣る。
【０００４】そこで、本発明の目的は、軸芯のズレを許
容し、耐久性に優れ、トルクの大きな動力の伝達にも適
した軸継手を提供することにある。
容し、耐久性に優れ、トルクの大きな動力の伝達にも適
した軸継手を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項１の
軸継手では、継手部分の相対向した端面の周方向に複数
個の溝を設け、それらの溝間にバネ性を有する連結板を
重ねた連結手段を挿入させて前記継手部分を互いに連結
させることを特徴としている。この軸継手によれば、継
手部分間が重ね合わせたバネ性を有する連結板を重ねた
連結手段を介して動力の伝達が行われるので、衝撃を十
分に吸収でき、しかもトルクの大きな動力の伝達に対し
ての強度をもち、高い耐久性が得られる。バネ性を有す
る連結板の材料としては、バネ性を有し、かつ強度を有
する材料であればよいが、鋼が好ましく、特にはバネ鋼
が好ましい。
軸継手では、継手部分の相対向した端面の周方向に複数
個の溝を設け、それらの溝間にバネ性を有する連結板を
重ねた連結手段を挿入させて前記継手部分を互いに連結
させることを特徴としている。この軸継手によれば、継
手部分間が重ね合わせたバネ性を有する連結板を重ねた
連結手段を介して動力の伝達が行われるので、衝撃を十
分に吸収でき、しかもトルクの大きな動力の伝達に対し
ての強度をもち、高い耐久性が得られる。バネ性を有す
る連結板の材料としては、バネ性を有し、かつ強度を有
する材料であればよいが、鋼が好ましく、特にはバネ鋼
が好ましい。
【０００６】また、本発明に係る請求項２の軸継手で
は、請求項１の発明において、前記継手部分の相対向す
る端面によって形成される間隙を覆うようにカラーを水
密に配設して水密空間を形成し、該水密空間に潤滑油を
封入さたことを特徴としている。この軸継手によれば、
軸継手の回転に伴って、継手部分の溝間に差し渡し配置
された複数枚の連結板間が互いにズレるが、それらの間
に潤滑油が充填された状態になっているので、摩耗が低
減され、耐久性がさらに向上する。
は、請求項１の発明において、前記継手部分の相対向す
る端面によって形成される間隙を覆うようにカラーを水
密に配設して水密空間を形成し、該水密空間に潤滑油を
封入さたことを特徴としている。この軸継手によれば、
軸継手の回転に伴って、継手部分の溝間に差し渡し配置
された複数枚の連結板間が互いにズレるが、それらの間
に潤滑油が充填された状態になっているので、摩耗が低
減され、耐久性がさらに向上する。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係る軸継手の一実
施の形態を示した軸継手の分解図、図２はその軸継手を
組み付けた状態の断面図である。
施の形態を示した軸継手の分解図、図２はその軸継手を
組み付けた状態の断面図である。
【０００８】この軸継手は、円筒状の継手部分１０，１
０と、それらを互いに結合する連結手段２０と、円筒状
のカラー３０とによって構成されている。
０と、それらを互いに結合する連結手段２０と、円筒状
のカラー３０とによって構成されている。
【０００９】それぞれの継手部分１０には、一端面に４
個の溝１１が形成され、それらの溝１１は、外周面およ
び内周面に貫設されている。また、それぞれの継手部分
１０の外周面には、溝１１から外れた位置に環状溝１
２，１３がそれぞれ形成されており、そのうちの溝１１
側に位置する環状溝１２にはＯリング１４が嵌着されて
いる。また、それぞれの継手部分１０内周面には、図２
に示したように、座ぐり孔１５が形成されており、その
座ぐり孔１５の底面にはＯリング１６が装填されてい
る。そして、その座ぐり孔１５には、円柱状ブロック１
７が圧入されており、該ブロック１７によってＯリング
１６が継手部分１０に保持される。さらにまた、それぞ
れの継手部分１０内周面には、キー溝１８が形成されて
いる。
個の溝１１が形成され、それらの溝１１は、外周面およ
び内周面に貫設されている。また、それぞれの継手部分
１０の外周面には、溝１１から外れた位置に環状溝１
２，１３がそれぞれ形成されており、そのうちの溝１１
側に位置する環状溝１２にはＯリング１４が嵌着されて
いる。また、それぞれの継手部分１０内周面には、図２
に示したように、座ぐり孔１５が形成されており、その
座ぐり孔１５の底面にはＯリング１６が装填されてい
る。そして、その座ぐり孔１５には、円柱状ブロック１
７が圧入されており、該ブロック１７によってＯリング
１６が継手部分１０に保持される。さらにまた、それぞ
れの継手部分１０内周面には、キー溝１８が形成されて
いる。
【００１０】連結手段２０は、例えばステンレス鋼（Ｓ
ＵＳ３０１ＣＳＰ），ばね鋼，ばね用ベリリュームのよ
うな弾力性，剛性に優れた板体２１を複数枚重ね合わせ
たもので、板体２１の長さＬ１は継手部分１０の溝１１
の深さの２倍よりも大きく、高さＬ２は溝１１の厚み
（継手部分１０の厚み）よりも僅かに小さい。
ＵＳ３０１ＣＳＰ），ばね鋼，ばね用ベリリュームのよ
うな弾力性，剛性に優れた板体２１を複数枚重ね合わせ
たもので、板体２１の長さＬ１は継手部分１０の溝１１
の深さの２倍よりも大きく、高さＬ２は溝１１の厚み
（継手部分１０の厚み）よりも僅かに小さい。
【００１１】カラー３０は、内径が継手部分１０の外径
よりも僅かに大きく形成されており、両端部にネジ孔３
１が３箇所に形成されている。また、カラー３０の中間
にもネジ孔３２が形成されている。
よりも僅かに大きく形成されており、両端部にネジ孔３
１が３箇所に形成されている。また、カラー３０の中間
にもネジ孔３２が形成されている。
【００１２】そして、図２に示したように、連結しよう
とする軸４０，４０の端部に継手部分１０，１０を嵌着
させ、それぞれ軸４０と継手部分１０とをキー４１によ
って強固に結合させる。次いで、継手部分１０にカラー
３０を嵌合させる。そして、継手部分１０，１０を軸芯
を合わせた状態で対向させる。次いで、両継手部分１
０，１０の溝１１，１１を合致させ、それらの溝１１，
１１間に板体２１を複数枚重ね合わせた連結手段２０を
嵌入させ、続いてカラー３０を両継手部分１０，１０を
覆うように移動させる。そして、カラー３０の両端に位
置するネジ孔３１にネジ３３，３３を螺入し、それらの
ネジ３３，３３の先端をそれぞれの継手部分１０，１０
の環状溝１３，１３に挿入させる。次いで、カラー３０
のネジ孔３２から潤滑油を注入し、ネジ３４を螺合させ
ることによってネジ孔３２を閉塞する。なお、継手部分
１０，１０間に形成された空間Ａは、カラー３０および
Ｏリング１４，１４によって継手部分１０，１０の外周
がシールされ、軸４０，４０およびＯリング１６，１６
によって継手部分１０，１０の内周がシールされて密封
される。
とする軸４０，４０の端部に継手部分１０，１０を嵌着
させ、それぞれ軸４０と継手部分１０とをキー４１によ
って強固に結合させる。次いで、継手部分１０にカラー
３０を嵌合させる。そして、継手部分１０，１０を軸芯
を合わせた状態で対向させる。次いで、両継手部分１
０，１０の溝１１，１１を合致させ、それらの溝１１，
１１間に板体２１を複数枚重ね合わせた連結手段２０を
嵌入させ、続いてカラー３０を両継手部分１０，１０を
覆うように移動させる。そして、カラー３０の両端に位
置するネジ孔３１にネジ３３，３３を螺入し、それらの
ネジ３３，３３の先端をそれぞれの継手部分１０，１０
の環状溝１３，１３に挿入させる。次いで、カラー３０
のネジ孔３２から潤滑油を注入し、ネジ３４を螺合させ
ることによってネジ孔３２を閉塞する。なお、継手部分
１０，１０間に形成された空間Ａは、カラー３０および
Ｏリング１４，１４によって継手部分１０，１０の外周
がシールされ、軸４０，４０およびＯリング１６，１６
によって継手部分１０，１０の内周がシールされて密封
される。
【００１３】このようにして結合された軸継手では、一
方の軸４０の動力は一方の継手部分１０，連結手段２
０，他方の継手部分１０を介して他方の軸４０に伝達さ
れる。
方の軸４０の動力は一方の継手部分１０，連結手段２
０，他方の継手部分１０を介して他方の軸４０に伝達さ
れる。
【００１４】この軸継手によれば、軸４０，４０の軸芯
が多少ズレても、連結手段２０によって吸収され、また
駆動軸からの衝撃は連結手段２０によって吸収される。
が多少ズレても、連結手段２０によって吸収され、また
駆動軸からの衝撃は連結手段２０によって吸収される。
【００１５】なお、上記実施の形態では、各継手部分１
０にそれぞれ４個の溝１１を形成しているが、この溝１
１の数は、伝達トルクの大きさに対応させて決定すれば
よく、２個，３個でもよく、５個以上であってもよい。
いずれの場合にも周方向に等間隔に形成することが好ま
しい。
０にそれぞれ４個の溝１１を形成しているが、この溝１
１の数は、伝達トルクの大きさに対応させて決定すれば
よく、２個，３個でもよく、５個以上であってもよい。
いずれの場合にも周方向に等間隔に形成することが好ま
しい。
【００１６】
【発明の効果】本発明に係る請求項１の軸継手によれ
ば、継手部分間が重ね合わせたバネ性を有する連結板を
介して動力の伝達が行われるので、衝撃を十分に吸収で
き、しかもトルクの大きな動力の伝達に対しての強度を
もち、高い耐久性が得られる。また、本発明に係る請求
項２の軸継手によれば、さらに、継手部分間に潤滑油が
充填された状態になっているので、連結板の摩耗が低減
され、耐久性がさらに向上する。
ば、継手部分間が重ね合わせたバネ性を有する連結板を
介して動力の伝達が行われるので、衝撃を十分に吸収で
き、しかもトルクの大きな動力の伝達に対しての強度を
もち、高い耐久性が得られる。また、本発明に係る請求
項２の軸継手によれば、さらに、継手部分間に潤滑油が
充填された状態になっているので、連結板の摩耗が低減
され、耐久性がさらに向上する。
【図１】本発明に係る軸継手の一実施の形態を示した分
解図である。
解図である。
【図２】図１に示した軸継手を組み付けた状態を示した
断面図である。
断面図である。
１０ 継手部分
１１ 溝
１２，１３ 環状溝
１４ Ｏリング
１５ 座ぐり孔
１６ Ｏリング
１７ 円柱状ブロック
１８ キー溝
２０ 連結手段
２１ 板体
３０ カラー
３１，３２ ネジ孔
３３，３４ ネジ
４０ 軸
４１ キー
Ａ 空間
Claims (2)
- 【請求項１】 継手部分の相対向した端面の周方向に複
数個の溝を設け、それらの溝間にバネ性を有する連結板
を重ねた連結手段を挿入させて前記継手部分を互いに連
結させることを特徴とする軸継手。 - 【請求項２】 前記継手部分の相対向する端面によって
形成される間隙を覆うようにカラーを水密に配設して水
密空間を形成し、該水密空間に潤滑油を封入させたこと
を特徴とする請求項１に記載の軸継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001306741A JP2003113857A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 軸継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001306741A JP2003113857A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 軸継手 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003113857A true JP2003113857A (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=19126335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001306741A Pending JP2003113857A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 軸継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003113857A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014043928A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Fukuoka Univ | 正逆微動回転軸受 |
| JP2018166433A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 株式会社クボタ | 植播系作業機 |
| CN115638049A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-24 | 富顺安建汽车零部件(东莞)有限公司 | 一种发动机转轴的安装结构 |
-
2001
- 2001-10-02 JP JP2001306741A patent/JP2003113857A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014043928A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Fukuoka Univ | 正逆微動回転軸受 |
| JP2018166433A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 株式会社クボタ | 植播系作業機 |
| CN115638049A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-24 | 富顺安建汽车零部件(东莞)有限公司 | 一种发动机转轴的安装结构 |
| CN115638049B (zh) * | 2022-11-11 | 2024-01-23 | 富顺安建汽车零部件(东莞)有限公司 | 一种发动机转轴的安装结构 |
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