JP2003112222A - 熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造方法及びチューブスロット製造用の金型装置 - Google Patents

熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造方法及びチューブスロット製造用の金型装置

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JP2003112222A
JP2003112222A JP2001301700A JP2001301700A JP2003112222A JP 2003112222 A JP2003112222 A JP 2003112222A JP 2001301700 A JP2001301700 A JP 2001301700A JP 2001301700 A JP2001301700 A JP 2001301700A JP 2003112222 A JP2003112222 A JP 2003112222A
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punch
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JP2001301700A
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Akihiko Takano
明彦 高野
Hatsuo Kobayashi
初男 小林
Hideki Makino
秀樹 牧野
Takafumi Umehara
孝文 梅原
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Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パラレルフロー型及びサーペンタイン型双方
のヘッダタンクのプレス形成が可能な熱交換器用ヘッダ
タンクのチューブスロット製造方法とその製造用の金型
装置を提供すること。 【解決手段】 ヘッダタンクのチューブスロット303
をプレスにより形成する場合に、中空円筒状パイプ30
の中空円筒状パイプの外周部を包持する少なくとも二つ
の金型51,52を用い、前記金型のうち、一方の金型
は、プレスのパンチ6を挿通するスリット51bを備
え、前記中空円筒状パイプを前記金型で包持した後、前
記一方の金型の前記スリットにパンチを挿通してプレス
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、熱交換器用ヘッダ
タンクのチューブスロットすなわちチューブ挿入孔を製
造する方法とこのチューブスロットを製造するための金
型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジエータや、冷凍サイクルに
おける放熱器やエバポレータ等の熱交換器は、複数の偏
平状のチューブと複数の波型のフィンとを交互に積層し
てコアをなすとともに、チューブの端部をタンクに挿入
して構成されている。媒体は、タンクから内部に取り入
れられて、コアに伝わる熱により熱交換をしてチューブ
を通過した後、タンクから外部に排出される。
【0003】また近年、冷凍サイクルの放熱器として
は、気温等の使用条件により、内部の圧力が媒体(つま
り冷媒)の臨界点を上まわるものが知られている。この
種の熱交換器に用いられる媒体は、例えばCOが用い
られている。
【0004】このような内部の圧力が媒体の臨界点を上
まわる熱交換器については、フロン系の媒体を用いる通
常の熱交換器と比較すると、非常に高い耐圧強度を要す
る。そのため、チューブやヘッダタンクの容積を小さく
するとともに、それらの肉厚を厚くする必要がある。
【0005】熱交換器のヘッダタンクを製造する場合、
一般的には板状の素材にチューブスロットを形成し、そ
の後、板状素材をプレスやロールフォーミングで円筒状
に形成するか、又は押出成形或いは引き抜きで円筒状に
形成したパイプに、プレスでチューブスロットを設ける
製造方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したC
サイクル用のヘッダタンクは肉厚が厚いので、これ
にチューブスロットを形成するのに工夫を要している。
【0007】すなわち、板状素材をロールフォーミング
で円筒状に形成するものは、厚肉の素材のため、外周と
内周の長さの差が大きくなり過ぎるため製造上問題があ
る。
【0008】また、中空円筒状パイプにプレスでチュー
ブスロットを形成しようとすると、前述したように肉厚
が厚いので、従来においては中空円筒状パイプのプレス
形成を回避する傾向にあった。
【0009】次善策として、ヘッダタンクを二分割し
て、プレスする部位を平板状にしてプレスの容易化を図
ることを企図する方法のものがある。この方法は、各部
材が重なり合う構造のため、合わせ部に無駄なスペース
や重量の増加を招く問題がある。
【0010】また、例えば、特開平11−226685
号に開示されているように、プレス形成に代えて、チュ
ーブスロットを切削加工により形成するものが提案され
ている。
【0011】しかしながら、この方法は、加工形状が直
線とエッジで構成されるため、組付け性が悪く、更に、
プレス加工に比べてコストが高騰化する問題がある。
【0012】そこで、発明者等は、プレスによりチュー
ブスロットを形成する方法を基本に据え、プレス形成の
方法及び装置の改良を検討してみた。
【0013】すなわち、プレスによりチューブスロット
を形成する場合は、厚肉のためプレス荷重を大きくした
際、中空円筒状パイプが潰れないように、パイプ内部に
所謂インサート型と称するダイスを挿入して行ったり、
或いはパイプ内部に液体を充填して、パイプが変形しな
いようにプレスを行う必要がある。
【0014】ところが、インサート型を用いて、CO
サイクル用のヘッダタンク等の肉厚が厚い中空円筒状パ
イプのプレスを行うと、パイプの変形が若干あってもイ
ンサート型とのクリアランスが無くなって、インサート
型が抜けなくなる不都合を生じる。
【0015】また、サーペンタイン型のヘッダタンクで
例えば長径のチューブスロットを二箇所形成するような
場合は、プレス形成の一穴目で中空円筒状パイプに変形
を来すと、二穴目を形成するべくインサート型をパイプ
に挿入しようとしてもできないことがある。
【0016】他方、パイプ内に液体を充填するものは、
液体やその充填装置を用意しなければならないためプレ
ス作業が煩雑になる不都合がある。
【0017】本発明は、パイプ内部にインサート型を挿
入したり液体を充填しなくてもパラレルフロー型及びサ
ーペンタイン型双方のヘッダタンクのプレス形成が可能
な熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造方法
とその製造用の金型装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッダタンク
のチューブスロットをプレスにより形成する方法におい
て、前記ヘッダタンクは中空円筒状パイプであり、この
中空円筒状パイプの外周部を包持する少なくとも二つの
金型を用い、前記金型のうち、一方の金型は、プレスの
パンチを挿通するスリットを備え、前記中空円筒状パイ
プを前記金型で包持した後、前記一方の金型の前記スリ
ットにパンチを挿通してプレスすることにより、チュー
ブスロットを形成する熱交換器用ヘッダタンクのチュー
ブスロット製造方法である。
【0019】従来においては、中空円筒状パイプでしか
も厚肉のものは、プレスに向かないと考えられていた。
ところが、発明者等が厚肉の中空円筒状パイプを、その
パイプの外周部の全周を複数の金型で包むようにして保
持すなわち包持して、スリットを有する金型の該スリッ
トからパンチを勢い良く押出すと、すなわちプレスする
と、中空円筒状パイプにチューブスロットを正確に形成
することができた。
【0020】このように、中空円筒状パイプの外周部を
包持する少なくとも二つの金型を用い、前記金型のう
ち、一方の金型は、プレスのパンチを挿通するスリット
を備え、前記中空円筒状パイプを前記金型で包持した
後、前記一方の金型の前記スリットにパンチを挿通して
プレスすると、チューブスロットを形成することができ
たものである。
【0021】この場合、前記金型のスリットが金型の長
手方向に対し直交する方向に設けられるとともに、該ス
リットが複数箇所設けられているものすなわちパラレル
フロー型の熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット
や、前記金型のスリットが金型の長手方向と同方向に少
なくとも一箇所設けられているものすなわちサーペンタ
イン型の熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット
の、両タイプのものを製造することができる。
【0022】また、実際に製作してみると、前記中空円
筒状パイプの外径L、肉厚tとするとき、 0.15<(t/L)<0.3 の関係にあることが、成形品質のよい且つ製作しやすい
チューブスロット製造方法であることが判明した。
【0023】ヘッダタンクがパラレルフロー用のもので
ある場合は、とりわけパイプに変形が生じるか否かが下
限値であり、また、上限値は、プレスにより抜かれたカ
スがパイプ内に詰まるか否かによることが確認された。
実際の数値は、後記具体例において詳述する。
【0024】一方、ヘッダタンクがサーペンタイン用で
且つ高圧用のもの、例えばCOサイクル用の厚肉の中
空円筒状パイプの場合は、チューブスロットに偏平チュ
ーブが差し込まれるその差し込み部たるチューブスロッ
トのろう付け箇所が、サイクルの低圧側に用いられると
きと高圧側に用いられるときの耐圧強度の点で、前記関
係の具備が必要とされるものであることが判明してい
る。
【0025】また、本発明は、中空円筒状パイプからな
るヘッダタンクのチューブスロットをプレス形成する際
に用いられる金型装置において、前記中空円筒状パイプ
の外周部を包持する少なくとも二つの金型と、前記チュ
ーブスロットを形成するパンチと、を備え、前記金型の
うち、一方の金型は、プレスのパンチを挿通するスリッ
トを備え、前記中空円筒状パイプを前記金型で包持し、
前記一方の金型の前記スリットにパンチを挿通してプレ
スすることにより、チューブスロットを形成する構成の
熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造用の金
型装置である。
【0026】とりわけ、前記スリットが金型の長手方向
と同方向に一箇所設けられていて、前記パンチが、金型
の長手方向と同方向に複数箇所設けられており、前記中
空円筒状パイプを前記金型で包持し、前記一方の金型の
前記スリットにパンチを挿通してプレスするとともに、
このプレス位置と異なる位置にて更にプレスして、一つ
のチューブスロットを形成すると、サーペンタイン型ヘ
ッダパイプのチューブスロットのプレス形成を容易に行
うことができるものである。
【0027】上述した本発明の方法及び装置は、熱交換
器の内部の圧力が、媒体の臨界点を上まわる熱交換器に
好適である。
【0028】ここで、臨界点とは、気層と液層が共存す
る状態の高温側の限界(つまり高圧側の限界)であり、
蒸気圧曲線の一方での終点である。臨界点での圧力、温
度、密度は、それぞれ臨界圧力、臨界温度、臨界密度と
なる。熱交換器の内部において、圧力が冷媒の臨界点を
上まわると、冷媒は凝縮されないことが知られている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0030】図1及び図2に示す本例の熱交換器1は、
自動車の車内冷房用の冷凍サイクルに用いられる放熱器
である。媒体(すなわち冷媒)としてはCOを採用し
ており、熱交換器1内部の圧力は、気温等の使用条件に
より、媒体の臨界点を上まわる。
【0031】本例の熱交換器は、偏平状のチューブ21
0とルーバーを設けた波型のフィン220とを交互に積
層してなるコア200と、チューブ210の端部を挿入
するタンク300とを備え、チューブ210を流通する
媒体がコア200に伝わる熱にて熱交換を行う構成とな
っている。
【0032】コア200の上下側部には、補強部材たる
サイドプレート400を設けており、各サイドプレート
400の両端部は、それぞれタンク300に支持されて
いる。
【0033】また、一方のタンク300には媒体を導入
する入口部310を設けており、他方のタンク300に
は媒体を排出する出口部320を設けている。これらの
入口部310及び出口部320は、タンク300の要所
に孔部を設けるとともに、その孔部に外部の配管を接続
する継手を設けて構成している。
【0034】媒体は、入口部310から一方のタンク3
00の内部に導入されて、コア200に伝わる熱によっ
て熱交換をしつつチューブ210を流通した後に、他方
のタンク300の出口部320から外部に排出される。
図1中の白矢印は、媒体の流れを示している。
【0035】各タンク300は、両端を閉鎖した管状の
部材であり、各チューブ210は、複数の小さな流路を
有する偏平状のものである。
【0036】また、各チューブ210は、一方の端部を
一方のタンク300に挿入され、且つ、他方の端部を他
方のタンク300に挿入されている。各タンク300に
は、図2に示すように、長手方向に亘り、所定のピッチ
でチューブ210の端部を挿入するチューブスロット
(挿入孔)301が設けられている。
【0037】そして、チューブ210、フィン220、
タンク300、入口部310、出口部320、及びサイ
ドプレート400は、それぞれアルミニウム又はアルミ
ニウム合金からなる部材であり、ジグを用いて一体に組
み立てるとともに、この組み立て体を炉中で加熱処理し
てろう付けしている。また、このようなろう付けに関
し、各部材の要所には、予めろう材及びフラックスが設
けられる。
【0038】図3及び図4は、ヘッダタンクのチューブ
スロットをプレス形成する際に用いられる金型装置を示
している。
【0039】この金型装置2は、中空円筒状パイプ3の
外周部を包持する少なくとも二つの金型21,22と、
前記チューブスロットを形成するパンチ4,4と、を備
える。
【0040】これらの金型21,22は、組み合わされ
て台形状を呈するとともに、対向する部位に、パイプ3
を収納するための円弧状の窪み部21a,22aを形成
している。すなわち、金型21,22の円弧状の窪み部
21a,22aにパイプ3を収納すると、パイプ3の外
周部が、円弧状の窪み部21a,22aに包持されてパ
イプ3が固定される。
【0041】前記金型のうち、一方の金型21は、プレ
スのパンチ4,4を挿通するスリット21b,21bを
備える。
【0042】そして、これらの金型21,22とパンチ
4,4とでチューブスロット301を形成するには、中
空円筒状パイプ3を前記金型21,22で包持し、一方
の金型21の前記スリット21bにパンチ4を挿通して
プレスすることにより行われる。
【0043】このように、中空円筒状パイプ3を金型2
1,22で包持し、一方の金型21のスリット21bに
パンチ4を挿通してプレスすると、中空円筒状パイプに
チューブスロットを正確に形成することができた。この
プレスによるチューブスロットの形成は、例えば図5に
示すように、プレスの初期(図5(1)参照)において
パンチ4でパイプ3を押圧すると、これにより変形しよ
うとするパイプ3の他の部分が、金型21,22により
包持されてその変形が阻止され、その結果チューブスロ
ットが正確に形成される(図5(2)参照)ものと思わ
れる。
【0044】ヘッダタンクがパラレルフロー用のもので
あって、例えば、空円筒状パイプの外径が10mmのと
き、肉厚が1.5mmを下ると、プレスによりチューブ
スロットがうまく形成されずにパイプに変形が生じる傾
向にあり、また、肉厚が3mmを超えると、プレスによ
り抜かれたカスがパイプ内に詰まる傾向があって好まし
くないことが確認された。
【0045】すなわち、中空円筒状パイプ3の外径L、
肉厚tとするとき、 0.15<(t/L)<0.3 の関係にあることが、チューブスロットを製造する場合
に成形品質がよくてしかも製作しやすいものであった。
【0046】図6は厚肉の中空円筒状パイプをサーペン
タイン用のヘッダパイプとして用いた熱交換器を示すも
ので、この熱交換器10は、図示を省略した外部配管
が、入り側コネクタ11に接続され、このコネクタ11
がヘッダパイプ12と連通しており、更に、このヘッダ
パイプ12から二方向にチューブ13,14が配設さ
れ、各チューブ13,14は各ヘッダパイプ15,16
に接続され、更にこれらのヘッダパイプ15,16から
配管17,18を介して出側のコネクタ19に連通して
いる。媒体は、この出側のコネクタ19から図示を省略
した外部配管へ流れ出る。
【0047】前記入り側コネクタ11に接続されるヘッ
ダパイプ12には、二方向のチューブ13,14が接続
されるため、一つのヘッダパイプにチューブスロットが
長手方向に二箇所、形成されている。
【0048】また、図7は、厚肉の中空円筒状パイプ
を、冷凍サイクルの冷媒の高圧側と低圧側とを熱交換す
る内部熱交換器7のヘッダパイプとして用いたものを示
すもので、図7のパイプにはチューブスロットが一箇
所、形成されている。
【0049】尚、前記内部熱交換器7の冷凍サイクルに
ついて説明すると、図8に示すように、この冷凍サイク
ル31は、自動車に搭載された車内冷房用のものであ
り、冷媒を圧縮する圧縮機32と、圧縮機32で圧縮さ
れた冷媒を冷却する放熱器33と、放熱器33で冷却さ
れた冷媒を減圧して膨張する減圧器34と、減圧器34
で減圧された冷媒を蒸発する蒸化器35と、蒸化器35
から流出する冷媒を気層と液層とに分離して気層の冷媒
を圧縮機32へ送るアキュムレータ36とを備えてい
る。
【0050】冷媒としては、COを採用しており、放
熱器33の内部の圧力は、気温等の使用条件により、冷
媒の臨界点を上まわる。
【0051】また、本冷凍サイクル31について、放熱
器33と減圧器34との間、並びに、アキュムレータ3
6と圧縮機32との間には、冷媒の高圧側と低圧側とを
熱交換する熱交換器を設けている。この熱交換器が内部
熱交換器7であり、ここで高圧側の冷媒と低圧側の冷媒
とを熱交換することにより、冷凍サイクル31の効率を
向上するものである。
【0052】尚、図中の白矢印は、高圧側の冷媒が流れ
る方向を示し、黒矢印は、低圧側の冷媒が流れる方向を
示している。
【0053】また、図7において、本例の内部熱交換器
7は、押出し成形チューブが重合されるチューブ体71
0と、チューブが接続される各ヘッダパイプ723,7
33,743,753と、これらのヘッダパイプに接続
されるパイプ部722,732,742,752を組み
立てるとともに、この組み立て体を炉中で加熱処理して
ろう付けしている。
【0054】図6及び図7に示すヘッダパイプについ
て、以下においてはパイプにチューブスロットが一箇所
形成されるものを例にとって説明する。
【0055】図9は、ヘッダタンクのチューブスロット
をプレス形成する際に用いられる金型装置を示してい
る。
【0056】この金型装置5は、中空円筒状パイプ30
の外周部を包持する少なくとも二つの金型51,52
と、前記チューブスロットを形成するパンチ6,6と、
を備える。
【0057】個々のパンチ6,6は、パンチ台60の下
端に一列方向に一体形成されており、このパンチ台60
が、図示を省略したプレス装置により、上下方向にプレ
ス動作する。更に、この例では、パンチ台60が、矢印
の方向に所定間隔、移動可能に設けられている。すなわ
ち、パンチ台60がプレス動作して上昇した後、長手方
向に所定間隔移動し、その移動した位置で、次回のプレ
ス動作を行うことができる。
【0058】前記金型51,52は、組み合わされて台
形状を呈するとともに、対向する部位に、パイプ33を
収納するための円弧状の窪み部51a,52aを形成し
ている。すなわち、金型51,52の円弧状の窪み部5
1a,52aにパイプ30を収納すると、パイプ30の
外周部が、円弧状の窪み部51a,52aに包持されて
パイプ30が固定される。
【0059】前記金型のうち、一方の金型51は、プレ
スのパンチ6,6を挿通するスリット51bを備える。
【0060】そして、これらの金型51,52とパンチ
6,6とでチューブスロット303を形成するには、中
空円筒状パイプ30を前記金型51,52で包持し、一
方の金型51の前記スリット51bにパンチ6を挿通し
てプレスすることにより行われる。
【0061】本例では、金型51のスリット51bが金
型の長手方向と同方向に一箇所設けられている。前述し
たように、パンチ6,6が、金型の長手方向と同方向に
複数箇所設けられている。そして、プレスは、中空円筒
状パイプ30を金型51,52で包持し、一方の金型5
1のスリット51bにパンチ6,6を挿通してプレスす
る。このときパイプ30には、図10に示すように、小
スリット302,302が形成される。
【0062】更に、このプレス位置と異なる位置にてプ
レスする。すなわち、パンチ台60がプレス動作して上
昇した後、パンチ台60を長手方向に所定間隔移動し、
その移動した位置で、次回のプレス動作を行う。パンチ
台60を所定間隔移動して次回のプレスをすると、パイ
プ30に形成された小スリット302,302の間の部
位をプレスすることとなり、その結果、全体で一つのチ
ューブスロット303が形成される。
【0063】サーペンタイン型ヘッダパイプの長穴のチ
ューブスロットのプレス形成は、通常は一回のプレスで
行うので極めて困難であるが、本例の金型装置でプレス
すると、複数回で行うため、プレス形成を容易に行うこ
とができる。
【0064】また、前述した不等式、すなわち、中空円
筒状パイプの外径L、肉厚tとするとき、 0.15<(t/L)<0.3 の関係は、本例の場合も妥当することが判明している。
【0065】すなわち、ヘッダタンクがサーペンタイン
用で且つ高圧用のもの、例えば図7に示す内部熱交換器
(図7)でCOサイクル用の厚肉の中空円筒状パイプ
の場合、高圧側のヘッダタンクで最大15MPa、低圧
側のヘッダタンクで最大10MPaであり、これらの数
値を前提に検討してみると、チューブスロットに偏平チ
ューブが差し込まれるその差し込み部たるチューブスロ
ットのろう付け箇所が、サイクルの低圧側に用いられる
ときと高圧側に用いられるときの耐圧強度の点で、前記
関係の具備が必要とされるものであることが判明してい
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ヘッダ
タンクのチューブスロットをプレスにより形成する方法
において、前記ヘッダタンクは中空円筒状パイプであ
り、この中空円筒状パイプの外周部を包持する少なくと
も二つの金型を用い、前記金型のうち、一方の金型は、
プレスのパンチを挿通するスリットを備え、前記中空円
筒状パイプを前記金型で包持した後、前記一方の金型の
前記スリットにパンチを挿通してプレスすることによ
り、チューブスロットを形成する熱交換器用ヘッダタン
クのチューブスロット製造方法である。
【0067】このような製造方法によれば、厚肉の中空
円筒状パイプをプレスするにあたり、中空円筒状パイプ
にチューブスロットを正確に形成することができたもの
である。
【0068】また、前記中空円筒状パイプの外径L、肉
厚tとするとき、 0.15<(t/L)<0.3 の関係に設けることにより、成形品質のよい且つ製作し
やすいチューブスロット製造方法を得ることができる。
【0069】また、本発明は、中空円筒状パイプからな
るヘッダタンクのチューブスロットをプレス形成する際
に用いられる金型装置において、前記中空円筒状パイプ
の外周部を包持する少なくとも二つの金型と、前記チュ
ーブスロットを形成するパンチと、を備え、前記金型の
うち、一方の金型は、プレスのパンチを挿通するスリッ
トを備え、前記中空円筒状パイプを前記金型で包持し、
前記一方の金型の前記スリットにパンチを挿通してプレ
スすることにより、チューブスロットを形成する構成の
熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造用の金
型装置である。
【0070】とりわけ、前記スリットが金型の長手方向
と同方向に一箇所設けられていて、前記パンチが、金型
の長手方向と同方向に複数箇所設けられており、前記中
空円筒状パイプを前記金型で包持し、前記一方の金型の
前記スリットにパンチを挿通してプレスするとともに、
このプレス位置と異なる位置にて更にプレスして、一つ
のチューブスロットを形成すると、サーペンタイン型ヘ
ッダパイプのチューブスロットのプレス形成を容易に行
うことができるものである。
【0071】以上のように、本発明の方法及び装置は、
熱交換器の内部の圧力が、媒体の臨界点を上まわる熱交
換器に適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、熱交換器を示す正面
図である。
【図2】 本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示
す分解斜視図である。
【図3】 本発明の具体例に係り、金型装置を示す斜視
図である。
【図4】 本発明の具体例に係り、金型装置を分解して
示す斜視図である。
【図5】 本発明の具体例に係り、金型装置を用いてパ
イプのプレス状態を示す断面図であって、(1)はプレ
ス初期のもの、(2)はプレス後のものである。
【図6】 本発明の具体例に係り、サーペンタイン型熱
交換器を示す正面図である。
【図7】 本発明の具体例に係り、内部熱交換器を示す
斜視図である。
【図8】 本発明の具体例に係り、冷凍サイクルを示す
概要図である。
【図9】 本発明の具体例に係り、金型装置を示す斜視
図である。
【図10】 本発明の具体例に係り、サーペンタイン用
のヘッダパイプにおいてチューブスロットの形成過程を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 金型装置 3 パイプ 4 パンチ 5 金型装置 6 パンチ 7 内部熱交換器 10 熱交換器 11 入り側コネクタ 12 ヘッダパイプ 13 チューブ 14 チューブ 15 ヘッダパイプ 16 ヘッダパイプ 17 配管 18 配管 19 出側コネクタ19 21 金型 21a 窪み部 21b スリット 22 金型 22a 窪み部 30 パイプ 31 冷凍サイクル 32 圧縮機 33 放熱器 34 減圧器 35 蒸化器 36 アキュムレータ 51 金型 51a 窪み部 51b スリット 52 金型 52a 窪み部 60 パンチ台 200 コア 210 チューブ 220 フィン 300 タンク 301 チューブスロット 302 小スロット 303 チューブスロット 310 入口部 320 出口部 400 サイドプレート t パイプの肉厚 L パイプの外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 初男 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 牧野 秀樹 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 梅原 孝文 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 4E048 AB03 KA02 KA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッダタンクのチューブスロットをプレ
    スにより形成する方法において、 前記ヘッダタンクは中空円筒状パイプであり、 この中空円筒状パイプの外周部を包持する少なくとも二
    つの金型を用い、 前記金型のうち、一方の金型は、プレスのパンチを挿通
    するスリットを備え、 前記中空円筒状パイプを前記金型で包持した後、前記一
    方の金型の前記スリットにパンチを挿通してプレスする
    ことにより、チューブスロットを形成することを特徴と
    する熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記金型のスリットが金型の長手方向に
    対し直交する方向に設けられるとともに、該スリットが
    複数箇所設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記金型のスリットが金型の長手方向と
    同方向に少なくとも一箇所設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の熱交換器用ヘッダタンクのチューブ
    スロット製造方法。
  4. 【請求項4】 前記中空円筒状パイプの外径L、肉厚t
    とするとき、 0.15<(t/L)<0.3 の関係にあることを特徴とする請求項2又は3記載の熱
    交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造方法。
  5. 【請求項5】 中空円筒状パイプからなるヘッダタンク
    のチューブスロットをプレス形成する際に用いられる金
    型装置において、 前記中空円筒状パイプの外周部を包持する少なくとも二
    つの金型と、前記チューブスロットを形成するパンチ
    と、を備え、 前記金型のうち、一方の金型は、プレスのパンチを挿通
    するスリットを備え、 前記中空円筒状パイプを前記金型で包持し、前記一方の
    金型の前記スリットにパンチを挿通してプレスすること
    により、チューブスロットを形成することを特徴とする
    熱交換器用ヘッダタンクのチューブスロット製造用の金
    型装置。
  6. 【請求項6】 前記スリットが金型の長手方向と同方向
    に一箇所設けられており、 前記パンチは、金型の長手方向と同方向に複数箇所設け
    られており、 前記中空円筒状パイプを前記金型で包持し、前記一方の
    金型の前記スリットにパンチを挿通してプレスするとと
    もに、このプレス位置と異なる位置にて更にプレスし
    て、一つのチューブスロットを形成することを特徴とす
    る請求項5記載の熱交換器用ヘッダタンクのチューブス
    ロット製造用の金型装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005080019A1 (ja) * 2004-02-20 2008-04-24 住友金属工業株式会社 ハイドロフォーム成形品、並びにハイドロフォーム加工方法およびそれに用いられる金型
CN105081066A (zh) * 2015-08-12 2015-11-25 西北轴承股份有限公司 一种滚动轴承导入悬臂双定位冲孔模具
CN113732174A (zh) * 2021-09-16 2021-12-03 泰安福星汽车配件有限公司 空心封块生产工艺

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