JP2003110353A - 偏波共用アレイアンテナ - Google Patents

偏波共用アレイアンテナ

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JP2003110353A
JP2003110353A JP2001297886A JP2001297886A JP2003110353A JP 2003110353 A JP2003110353 A JP 2003110353A JP 2001297886 A JP2001297886 A JP 2001297886A JP 2001297886 A JP2001297886 A JP 2001297886A JP 2003110353 A JP2003110353 A JP 2003110353A
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polarization
orthogonal
polarized wave
linearly polarized
array antenna
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JP2001297886A
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Masato Sato
正人 佐藤
Tatsuhiko Suzuki
龍彦 鈴木
Tsutomu Endo
勉 遠藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的回転機構による偏波切換手段を用いる
ことなく、直交する二つの直線偏波に対して動作可能な
小形・薄型の偏波共用アレイアンテナを実現する。 【解決手段】 一次放射器と反射鏡を介して放射素子に
空間給電される第一の直線偏波の行路長差を補正する反
射位相調整用線路を、上記第一の直線偏波の偏波方向と
同一方向から上記放射素子の一端に接続し、所望の位相
に調整した後に各放射素子から再放射させ,第二の直線
偏波については、各放射素子の背面から直交偏波用給電
回路により直交偏波励振用結合スロットを介して各放射
素子を励振して放射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直交する二つの
直線偏波を送受信可能な偏波共用アレイアンテナに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の偏波共用アレイアンテナを
示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は断面
GGから見た断面図である。また、図9は放射素子の動作
を説明するための、(a)は正面図、(b)は断面HHか
ら見た断面図である。これらは特開平7−154133
号公報に記載された例である。
【0003】図8及び図9において、2fは一次放射
器、4bは上記一次放射器2fを保持する支持アーム、
7cは誘電体、19は上記誘電体7c上に設けられた円
偏波発生素子、20は上記誘電体7cを装着し上記一次
放射器2fからの電波が照射される反射板、21aと2
1bは上記円偏波発生素子19におけるパッチ素子の切
り欠き、22は上記パッチ素子の切り欠き21aと21
bを結ぶ基準線である。
【0004】次に動作について説明する。一次放射器2
fから直線偏波が発せられる場合、この直線偏波の偏波
面に対し、円偏波発生素子19の切り欠き21aと21
bを結ぶ基準線22を45°傾けると、入射電界により
円偏波発生素子19から入射電界の到来方向に右旋円偏
波Ep1が放射され、反射板20方向に左旋円偏波Ep2が放
射される。この左旋円偏波Ep2は反射板20により反射
され、右旋円偏波Ep3となる。したがって、円偏波発生
素子19と反射板20の間隔を右旋円偏波Ep1と右旋円
偏波Ep3が打ち消さないような間隔とすることにより、
円偏波発生素子19から放射された電波は右旋円偏波と
なり、空間に放射される。ここで、円偏波発生素子19
の切り欠き21aと21bを結ぶ基準線22を135°
傾けると逆の左旋円偏波となって放射され、0°あるい
は90°偏波面が傾いた時には入射電界と同じ偏波面の
直線偏波が放射される。また、入射電界が円偏波の場合
には、円偏波発生素子19により直線偏波となって放射
される。すなわち、一次放射器2fの偏波面と円偏波発
生素子19との関係を所定の角度に設定することによ
り、一つのアンテナで円偏波と直線偏波とを交互に切換
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の偏波共用アレイ
アンテナは以上のように構成されているため、反射板を
平面形状とすることができず薄型化ができないという問
題があった。また、従来の偏波共用アレイアンテナを、
飛翔体等に用いられる空気抵抗や空力摩擦を小さくした
流線形状の小型のレードーム内へ装備する場合は、該ア
レイアンテナがオフセットパラボラ形式であるため、該
アレイアンテナ全体を広い視野角で回転駆動させるとア
ンテナの支持アームや一次放射器がレードームに衝突す
る恐れがあり、該アレイアンテナの可動範囲が小さくな
って、飛翔体用途には供し得ないという問題があった。
さらに直交する二偏波に対して動作させるには、円偏波
発生素子を回転するなどの機械的回転機構を設けなけれ
ばならず、構成が複雑となるなどの問題もあった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、機械的回転機構による偏波
切換手段を用いることなく、直交する二つの直線偏波に
対して動作可能な小形の偏波共用アレイアンテナを実現
させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の発明の偏波共用ア
レイアンテナは、第一の直線偏波を放射する一次放射器
と、この一次放射器から放射される電波を反射する反射
鏡と、上記一次放射器と概ね同一な面上に配列され上記
反射鏡と対向するように設けられた複数個の放射素子
と、この複数個の放射素子の背面に位置する地導体上に
設けられた複数個の直交偏波励振用結合スロットと、こ
の複数個の直交偏波励振用結合スロットを励振する直交
偏波用給電回路により構成され、上記一次放射器から放
射され上記反射鏡で反射されて上記各放射素子に入射す
る各電波の行路長の差を補正する手段を具備した反射位
相調整用線路を上記各放射素子に接続し、且つ上記各直
交偏波励振用結合スロットにより励振された上記各放射
素子から上記第一の直線偏波と直交する第二の直線偏波
を放射する構成とするものである。
【0008】また、第二の発明の偏波共用アレイアンテ
ナは、一次放射器を少なくとも二個以上設け、上記各一
次放射器を第一のコンパレータ回路に接続し、且つ放射
素子が配置されるアンテナ開口領域を少なくとも2個以
上の給電領域に分離し、この各給電領域に対応する各直
交偏波用給電回路を第二のコンパレータ回路に接続する
ものである。
【0009】また、第三の発明の偏波共用アレイアンテ
ナは、第一の直線偏波とこれに直交する第二の直線偏波
とを放射する直交二偏波給電用一次放射器と、この直交
二偏波給電用一次放射器から放射される各偏波に対応す
る電波を反射する反射鏡と、上記直交二偏波給電用一次
放射器と概ね同一な面上に配列され上記反射鏡と対向す
るように設けられた複数個の放射素子により構成され、
上記直交二偏波給電用一次放射器から放射され上記反射
鏡で反射されて上記各放射素子に入射する上記第一の直
線偏波及び上記第二の直線偏波に対応した各電波の行路
長の差を補正する手段を具備した反射位相調整用線路及
び直交偏波用反射位相調整用線路を上記各放射素子に接
続して上記第一の直線偏波と上記第二の直線偏波を放射
する構成とするものである。
【0010】また、第四の発明の偏波共用アレイアンテ
ナは、直交二偏波給電用一次放射器を少なくとも二個以
上設け、上記各直交二偏波給電用一次放射器に直交偏波
を分離する手段を具備した直交偏波分離用分波器を接続
し、さらに第一のコンパレータ回路及び第二のコンパレ
ータ回路を上記直交偏波分離用分波器の上記第一の直線
偏波及び上記第二の直線偏波に対応する給電接栓に接続
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における偏波共用アレイアンテナを示す正
面図(a)と断面AAから見た断面図(b)、図2は放射
素子及びトリプレート給電構造を説明するための正面図
(a)と断面BBから見た断面図(b)、図3は放射素子
及び導波管給電構造を説明するための正面図(a)と断
面CCから見た断面図(b)である。
【0012】図において、2a、7a及び7bは従来の
説明と同じものであり、1a〜1cは地導体、3は上記
一次放射器2aから放射される電波を反射する反射鏡、
4aは反射鏡3が上記一次放射器2aと対向する位置で
あって、かつ反射鏡3がアンテナの開口面内に配置され
るように反射鏡3を保持する支持アーム、5aは上記一
次放射器2aと概ね同一な面上に配列され上記反射鏡3
と対向するように設けられた複数個の放射素子、6は上
記複数個の放射素子5aの背面に位置する地導体1a上
に設けられた複数個の直交偏波励振用結合スロット、8
は上記直交偏波励振用結合スロットを励振する給電線
路、9aは上記地導体1aと1b、上記誘電体7b及び
上記給電線路8により構成される直交偏波用給電回路、
9bは上記地導体1aと1c及び上記誘電体7bにより
構成される直交偏波用給電回路、10aと10bは上記
一次放射器2aから放射され上記反射鏡3で反射されて
上記各放射素子5aに入射する各電波の行路長、11a
と11bは上記一次放射器2aから放射され且つ上記各
放射素子5aから再放射される第一の直線偏波、12は
上記各放射素子5aから放射され且つ上記第一の直線偏
波11と直交する第二の直線偏波、13は上記各行路長
10aと10bによる位相差を補正するための反射位相
調整用線路である。
【0013】次に、この偏波共用アレイアンテナの動作
について説明する。一次放射器2aから放射された第一
の直線偏波11を主偏波とする電波は反射板3で反射さ
れ各放射素子5aに照射される。ここで、各放射素子5
aに入射する上記各電波は放射素子5aの位置により伝
搬経路が異なるため、各行路長10aと10bの差によ
る伝搬位相差も異なる。この伝搬位相差を補正するため
各放射素子5aには入射する第一の直線偏波11の偏波
面と同じ方向の一端に、端部を開放あるいは図示してい
ないがスルーホール等で地導体1aに短絡した長さLの
反射位相調整用線路13が接続されており、放射素子5
aに入射した電波は上記反射位相調整用線路13を通り
端部で反射して長さLの2倍に相当する遅延位相差で放
射素子5aを励振し空間に再放射される。したがって、
各放射素子5aに接続される反射位相調整用線路13の
長さLを各放射素子5aによって所望の異なる長さに設
定することにより、各放射素子5aから空間に再放射さ
れる第一の直線偏波11aと11b の位相を所望の値
に調整でき、所望の方向に所望の指向性を有するの第一
の直線偏波11のビームを形成することができる。
【0014】次に、上記第一の直線偏波11と直交する
第二の直線偏波12に関する動作について説明する。直
交偏波用給電回路9が図2に示すようなトリプレート給
電構造の場合は、地導体1a上に設けられた直交偏波励
振用結合スロット6が上記直交偏波用給電回路9の給電
線路8によって結合され、この直交偏波励振用結合スロ
ット6の上に配置された放射素子5aを励振する。ま
た、直交偏波用給電回路9が図3に示すような導波管給
電構造の場合は、地導体1a上つまり導波管の管壁上に
設けられた直交偏波励振用結合スロット6を介して放射
素子5aが励振される。ここで、上記直交偏波励振用結
合スロット6は放射素子5aの中心部直下で且つその電
界方向が第一の直線偏波11と直交するように地導体1
a上に設けられているため、放射素子5aは第二の直線
偏波12を主偏波とするように動作する。したがって、
直交偏波用給電回路9から給電された電力は第一の直線
偏波11と直交する第二の直線偏波12として各放射素
子5aから放射される。この放射された第二の直線偏波
12に対応するビームの指向性は直交偏波用給電回路9
によって各放射素子5aへの励振振幅・位相により設定
される。以上の説明は送信動作について説明したが、受
信動作も可逆性により同様である。
【0015】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2を示す偏波共用アレイアンテナの正面図(a)と断
面DDから見た断面図(b)である。この実施の形態2
は、第一の直線偏波11を放射する4個(2×2)の一
次放射器2b〜2eを具備し、上記各一次放射器2b〜
2eをコンパレータ回路15aに接続し、且つ放射素子
5aが配置されるアンテナ開口領域を4つの給電領域1
4a〜14d(2×2)に分離し、この各給電領域14
a〜14dに対応する各直交偏波用給電回路9をコンパ
レータ回路15bに接続するものであり、上記コンパレ
ータ回路15aにより上記第一の直線偏波11を主偏波
とする和パターン(Σ1)と差パターン(Δ1,AZ及びΔ
1,EL)を形成し、上記コンパレータ回路15bにより上
記第二の直線偏波12を主偏波とする和パターン(Σ
2)と差パターン(Δ2,AZ及びΔ2,EL)を形成するもの
である。なお、この実施の形態2における偏波共用アレ
イアンテナの放射素子5aとトリプレート給電構造の直
交偏波用給電回路9aを説明するための正面図及び断面
図は図2(a)及び図2(b)、放射素子5aと導波管
給電構造の直交偏波用給電回路9bを説明するための正
面図及び断面図は図3(a)及び図3(b)と同様であ
る。
【0016】以上説明したように、この実施の形態2に
よる偏波共用アレイアンテナによれば、コンパレータ回
路15aにより第一の直線偏波11を主偏波とする和パ
ターン(Σ1)と差パターン(Δ1,AZ及びΔ1,EL)を形
成し、コンパレータ回路15bにより上記第一の直線偏
波11と直交する第二の直線偏波12を主偏波とする和
パターン(Σ2)と差パターン(Δ2,AZ及びΔ2,EL)を
形成するため、直交偏波共有のモノパルスアンテナとし
て動作する。
【0017】ここで、上記実施の形態2では、一次放射
器2を4個(2×2)としているが、これに限らず少な
くとも2個以上の一次放射器2を用い、且つ上記各一次
放射器2にコンパレータ回路15aを接続しても良い。
【0018】また、上記実施の形態2では、各放射素子
5を配列したアレイ開口を4分割(2×2)している
が、これに限らず少なくとも2個以上の分割数として各
給電領域14を分割し、且つ上記各給電領域14に対応
する直交偏波用給電回路9を接続して、上記全ての直交
偏波用給電回路9をコンパレータ回路15bに接続して
も良い。
【0019】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示す偏波共用アレイアンテナの断面図であり、図
6は放射素子の構造を示す正面図(a)と断面EEから見
た断面図(b)である。この実施の形態3は,第一の直
線偏波11とこれに直交する第二の直線偏波12とを放
射する直交二偏波給電用一次放射器16と、この直交二
偏波給電用一次放射器16から放射される各偏波に対応
する電波を反射する反射鏡3と、上記直交二偏波給電用
一次放射器16と概ね同一な面上に配列され反射鏡3と
対向するように設けられた複数個の放射素子5bにより
構成され、上記直交二偏波給電用一次放射器16から放
射され上記反射鏡3で反射されて上記各放射素子5bに
入射する上記第一の直線偏波11に対する電波の行路長
10aと10bの差を反射位相調整用線路13により補
正し、且つ上記第二の直線偏波12に対する電波の行路
長10aと10bの差を直交偏波用反射位相調整用線路
17により補正するものである。なお、この実施の形態
3における偏波共用アレイアンテナの正面図は図1
(a)と同じであり、図1(a)に対応するその他の構
成は実施の形態1と同様である。
【0020】以上説明したように、この実施の形態3に
よる偏波共用アレイアンテナによれば、直交二偏波給電
用一次放射器16から放射された第一の直線偏波11及
び第二の直線偏波12を主偏波とする各電波は反射板3
で反射され各放射素子5aに照射される。ここで、各放
射素子5aに入射する電波は放射素子5aの位置により
伝搬経路が異なるため、各行路長10aと10bの差に
よる伝搬位相差も異なる。よって、第一の直線偏波11
及び第二の直線偏波12における各伝搬位相差を補正す
るために、各放射素子5aには入射する第一の直線偏波
11及び第二の直線偏波12の各偏波面と同じ方向の一
端に、端部を開放あるいは図示していないがスルーホー
ル等により地導体1aに短絡した長さLの反射位相調整
用線路13及び直交偏波用反射位相調整用線路17が接
続されている。
【0021】放射素子5aに入射した第一の直線偏波1
1の電波は上記反射位相調整用線路13を、第二の直線
偏波12の電波は上記直交偏波用反射位相調整用線路1
7を通り、各々端部で反射して長さL(反射位相調整用
線路13と直交偏波用反射位相調整用線路17の各長さ
は各偏波に対応するビームの指向性により異なっていて
も良い)の2倍に相当する遅延位相差で放射素子5aを
励振しそれぞれ空間に放射される。したがって、各放射
素子5aに接続される反射位相調整用線路13及び直交
偏波用反射位相調整用線路17の長さを各放射素子5a
によって各々所望の異なる長さに設定することにより、
各放射素子5aから空間に再放射される第一の直線偏波
11aと11b及び第二の直線偏波12aと12bの位
相を各々所望の値に調整でき、所望の方向に所望の指向
性を有する第一の直線偏波11及び第二の直線偏波12
のビームを形成することができる。以上の説明は送信動
作について説明したが、受信動作も可逆性により同様で
ある。
【0022】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4を示す偏波共用アレイアンテナの正面図(a)と断
面FFから見た断面図(b)である。この実施の形態4
は、第一の直線偏波11と第二の直線偏波を放射する4
個(2×2)の直交二偏波給電用一次放射器16を具備
し、上記各直交二偏波給電用一次放射器16a〜16d
に上記第一の直線偏波11と上記第二の直線偏波12を
分離する手段を具備した直交偏波分離用分波器18を接
続し、さらに第一のコンパレータ回路15a及び第二の
コンパレータ回路15bを上記直交偏波分離用分波器1
8の上記第一の直線偏波11及び上記第二の直線偏波1
2に対応する給電接栓に接続するものであリ、上記第一
のコンパレータ回路15aにより上記第一の直線偏波1
1を主偏波とする和パターン(Σ1)と差パターン(Δ
1,AZ及びΔ1,EL)を形成し、上記第二のコンパレータ回
路15bにより上記第二の直線偏波12を主偏波とする
和パターン(Σ2)と差パターン(Δ2,AZ及びΔ2,EL)
を形成するものである。なお,この実施の形態4におけ
る偏波共用アレイアンテナの放射素子5aの正面図と断
面図は図6(a)及び図6(b)と同様である。
【0023】以上説明したように、この実施の形態4に
よる偏波共用アレイアンテナによれば、コンパレータ回
路15aにより第一の直線偏波11を主偏波とする和パ
ターン(Σ1)と差パターン(Δ1,AZ及びΔ1,EL)を形
成し、コンパレータ回路15bにより上記第一の直線偏
波11と直交する第二の直線偏波12を主偏波とする和
パターン(Σ2)と差パターン(Δ2,AZ及びΔ2,EL)を
形成するため、直交偏波共有のモノパルスアンテナとし
て動作する。さらに、4個(2×2)の直交二偏波給電
用一次放射器16a〜16dとしているため、各放射素
子5の背面に直交偏波用給電回路を設けるこなく、第一
の直線偏波11と第二の直線偏波12の両偏波を各放射
素子5bに直接空間給電でき、アンテナを薄く構成でき
る。
【0024】ここで、上記実施の形態4では、直交二偏
波給電用一次放射器16を4個(2×2)としている
が、これに限らず少なくとも2個以上の直交二偏波給電
用一次放射器16を用い、且つ上記各直交二偏波給電用
一次放射器16にコンパレータ回路15a、15bを接
続しても良い。
【0025】また、以上の実施の形態1〜4における偏
波共用アレイアンテナは、放射素子5として直線偏波を
放射する円形パッチを用いているが、これに限らず方形
パッチやループ素子を用いても良い。
【0026】また、以上の実施の形態1〜4における偏
波共用アレイアンテナは、反射位相調整用線路13ある
いは直交偏波用反射位相調整用線路17を用い端部を開
放あるいは短絡する構成として固定の遅延位相を与えて
いるが、可変移相器を接続して反射位相を任意に調整す
る構成としても良い。
【0027】
【発明の効果】第1の発明によれば、各放射素子に空間
給電される第一の直線偏波の行路長の差を反射位相調整
用線路により補正したのち空間に再放射し、且つ第二の
直線偏波については背面の直交偏波用給電回路により所
望の位相で給電し空間に放射させるため、機械的回転機
構による偏波切換手段を用いることなく、直交する二つ
の直線偏波に対して動作可能な小形の偏波共用アレイア
ンテナを実現できる効果が得られる。
【0028】また、第2の発明によれば、第一の直線偏
波を放射する少なくとも2個以上の一次放射器にコンパ
レータ回路を接続するため、第一の直線偏波を主偏波と
する和パターン(Σ1)と差パターン(Δ1,AZ及びΔ1,E
L)を形成でき、また、各放射素子を配列したアレイ開
口を少なくとも2個以上の給電領域に分割し、対応する
直交偏波用給電回路を介してコンパレータ回路に接続す
るため、直交する第二の直線偏波を主偏波とする和パタ
ーン(Σ2)と差パターン(Δ2,AZ及びΔ2,EL)をも形
成でき、直交する二つの直線偏波に対してモノパルスア
ンテナとして動作可能な小形の偏波共用アレイアンテナ
を実現できる効果が得られる。
【0029】また、第3の発明によれば、各放射素子に
空間給電される第一の直線偏波及び第二の直線偏波の両
偏波に対し、各放射素子での行路長の差をそれぞれ反射
位相調整用線路及び直交偏波用反射位相調整用線路によ
り補正したのち空間に再放射するため、直交する両偏波
とも空間給電でき、放射素子の背面に直交偏波用給電回
路を設けることなく、直交する二つの直線偏波に対して
動作可能な小形・薄形の偏波共用アレイアンテナを実現
できる効果が得られる。
【0030】また、第4の発明によれば、第一の直線偏
波及び第二の直線偏波を放射する少なくとも2個以上の
直交二偏波給電用一次放射器を用い、この直交二偏波給
電用一次放射器に直交偏波分離用分波器を接続すること
により両偏波を抽出し、且つ各偏波に対応したコンパレ
ータ回路を接続しているため、第一の直線偏波を主偏波
とする和パターン(Σ1)と差パターン(Δ1,AZ及びΔ
1,EL)及び直交する第二の直線偏波を主偏波とする和パ
ターン(Σ2)と差パターン(Δ2,AZ及びΔ2,EL)を形
成できる効果が得られる。さらに、直交する両偏波とも
空間給電できるため、放射素子の背面に直交偏波用給電
回路を設けることなく、直交する二つの直線偏波に対し
てモノパルスアンテナとして動作可能な小形・薄形の偏
波共用アレイアンテナを実現できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による偏波共用アレイアンテナの実
施の形態1を示し、(a)は正面図、(b)は断面AAか
ら見た断面図である。
【図2】 実施の形態1の放射素子及びトリプレート給
電構造を説明するための、(a)は正面図、(b)は断
面BBから見た断面図である。
【図3】 実施の形態1の放射素子及び導波管給電構造
を説明するための、(a)は正面図、(b)は断面CCか
ら見た断面図である。
【図4】 この発明による偏波共用アレイアンテナの実
施の形態2を示し、(a)は正面図、(b)は断面DDか
ら見た断面図である。
【図5】 この発明による偏波共用アレイアンテナの実
施の形態3を示す断面図である。
【図6】 実施の形態3の放射素子の構造を示し、
(a)は正面図、(b)は断面EEから見た断面図であ
る。
【図7】 この発明による偏波共用アレイアンテナの実
施の形態4を示し、(a)は正面図、(b)は断面FFか
ら見た断面図である。
【図8】 従来の偏波共用アレイアンテナを示し、
(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は断面GGから
見た断面図である。
【図9】 従来の偏波共用アレイアンテナの放射素子の
動作を説明するための、(a)は正面図、(b)は断面
HHから見た断面図である。
【符号の説明】
1 地導体 2 一次放射器 3 反射鏡 4 支持アーム 5 放射素子 6 直交偏波励振用結合スロット 7 誘電体 8 給電線路 9 直交偏波用給電回路 10 行路長 11 第一の直線偏波 12 第二の直線偏波 13 反射位相調整用線路 14 給電領域 15 コンパレータ回路 16 直交二偏波給電用一次放射器 17 直交偏波用反射位相調整用線路 18 直交偏波分離用分波器 19 円偏波発生素子 20 反射板 21 パッチ素子の切り欠き 22 基準線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 勉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J020 AA04 AA08 BA06 BA18 BC06 BC12 BC13 DA06 DA10 5J021 AA02 AA09 AA13 AB05 AB06 AB07 BA01 BA07 CA02 DA02 DB03 FA04 FA21 GA02 HA01 HA04 HA11 JA05 JA06 5J045 AA11 AA12 BA02 CA01 CA04 DA01 DA06 DA10 EA07 FA05 FA08 GA02 GA04 HA01 HA02 JA03 JA15 JA16 NA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の直線偏波を放射する一次放射器
    と、 この一次放射器から放射される電波を反射する反射鏡
    と、 上記一次放射器と概ね同一な面上に配列され上記反射鏡
    と対向するように設けられた複数個の放射素子と、 この複数個の放射素子の背面に位置する地導体上に設け
    られた複数個の直交偏波励振用結合スロットと、 この複数個の直交偏波励振用結合スロットを励振する直
    交偏波用給電回路とを備え、 上記夫々の放射素子は、上記一次放射器から放射され上
    記反射鏡で反射されて上記各放射素子に入射する各電波
    の行路長の差を補正する反射位相調整用線路が接続され
    ると共に、上記各直交偏波励振用結合スロットに励振さ
    れて上記第一の直線偏波と直交する第二の直線偏波が放
    射されることを特徴とする偏波共用アレイアンテナ。
  2. 【請求項2】 上記一次放射器は少なくとも二個以上設
    けられ、 上記夫々の一次放射器に接続された第一のコンパレータ
    回路と、 上記放射素子が配置されるアンテナ開口領域を少なくと
    も2個以上の給電領域に分離し、この各給電領域に対応
    する各直交偏波用給電回路に接続された第二のコンパレ
    ータ回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の偏
    波共用アレイアンテナ。
  3. 【請求項3】 第一の直線偏波とこれに直交する第二の
    直線偏波とを放射する直交二偏波給電用一次放射器と、 この直交二偏波給電用一次放射器から放射される各偏波
    に対応する電波を反射する反射鏡と、 上記直交二偏波給電用一次放射器と概ね同一な面上に配
    列され上記反射鏡と対向するように設けられた複数個の
    放射素子とを備え、 上記夫々の放射素子は、上記直交二偏波給電用一次放射
    器から放射され上記反射鏡で反射されて上記各放射素子
    に入射する上記第一の直線偏波及び上記第二の直線偏波
    に対応した各電波の行路長の差を補正する反射位相調整
    用線路及び直交偏波用反射位相調整用線路が接続された
    ことを特徴とする偏波共用アレイアンテナ。
  4. 【請求項4】 上記直交二偏波給電用一次放射器は少な
    くとも二個以上設けられ、 上記各直交二偏波給電用一次放射器が接続され、直交偏
    波を分離する直交偏波分離用分波器と、 上記直交偏波分離用分波器の上記第一の直線偏波及び上
    記第二の直線偏波に対応する給電接栓に夫々接続された
    第一のコンパレータ回路及び第二のコンパレータ回路と
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の偏波共用アレ
    イアンテナ。
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Cited By (5)

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