JP2003107778A - カラートナー及びこれを用いる画像形成装置 - Google Patents

カラートナー及びこれを用いる画像形成装置

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JP2003107778A
JP2003107778A JP2001296645A JP2001296645A JP2003107778A JP 2003107778 A JP2003107778 A JP 2003107778A JP 2001296645 A JP2001296645 A JP 2001296645A JP 2001296645 A JP2001296645 A JP 2001296645A JP 2003107778 A JP2003107778 A JP 2003107778A
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color toner
conductive particles
color
image
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Katsuji Ko
勝治 胡
Yuzo Horikoshi
裕三 堀越
Takahiro Kashiwakawa
貴弘 柏川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性粒子の添加量を抑制しても適度な電気
抵抗を得ることができ、鮮明な色調の画像を得られるカ
ラートナーを提供する。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂と、着色剤と、電気
抵抗が1〜100Ω・cmであり、アスペクト比が10
以上で長軸の長さが4μm以下であり、かつ含有率を2
0wt%以下にして前記結着樹脂中に分散されている導
電性粒子とを、含む電子写真用のカラートナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法で使用さ
れるカラートナーに関し、特に電気抵抗の均一化を図り
好ましい帯電性を維持して鮮明な定着画像が得られるカ
ラートナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は複写機、電子写真ファクシ
ミリ、電子写真プリンタ等の画像形成装置において広く
使用されている技術である。この電子写真法を用いる技
術として、例えば米国特許第2297691号公報等に
記載されるように、光導電性絶縁体を用いた方式が広く
使用されている。
【0003】上記方式では、コロナ放電や電荷供給ロー
ラによって帯電させた光導電性絶縁体上にレーザ、LE
Dなどの光を照射することによって静電潜像を形成す
る。次に顔料や染料により着色したトナーと称される樹
脂粉末を上記静電潜像に静電的に付着させて現像を行
い、可視化されたトナー画像を得る。さらに、このトナ
ー画像は紙やフィルム等の記録媒体上へ転写される。
【0004】ただし、この時のトナー画像は記録媒体上
に単に載っているだけの粉像であるため、これを記録媒
体上に定着させる必要がある。
【0005】そこで、最後の工程として熱、圧力、光な
どによってトナーを記録媒体上で溶融した後に固化し
て、最終的に記録媒体上に定着したトナー画像を得てい
る。
【0006】上記のようにトナーの定着とは、熱可塑性
樹脂(以下、本明細書では結着樹脂と称す)を主成分と
する粉体であるトナーを熱により溶融して記録媒体上に
固着することである。そのための方式として、トナー画
像が形成された記録媒体を直接ローラによって加熱・加
圧するヒートロール方式と、キセノンフラッシュランプ
等のフラッシュ光照射によりトナーを記録媒体上に定着
させるフラッシュ定着方式がよく知られている。
【0007】前述した従来における電子写真法による現
像の際には、前記トナーを磁性キャリア或いはブレード
により摩擦帯電させたものを現像剤として用いている。
そして、最近のカラー化への要請に対応して、有色のト
ナーが提供されるようなっている。
【0008】通常、黒トナーは色剤としてカーボンを含
有している。カーボンは適度な導電性を有するので、黒
トナーの電気抵抗は好ましい状態に維持される。よっ
て、黒トナーは現像性が良く、いわゆるエッジ効果が抑
制され、また、連続印刷時での過剰帯電も防止できる。
【0009】しかし、カラートナーの場合には、黒トナ
ーのように黒色であるカーボンを添加することができな
い。よって、一般にカラートナーは黒トナーと比較して
電気抵抗が高くなる傾向があり、現像不良となり易いと
いう欠点を有している。
【0010】上記欠点を解消するため、カラートナー表
面に導電性を有する粒子を外添して、電気抵抗を下げ、
現像性の向上を図る技術が従来から採用されている。し
かし、上記導電性粒子はカラートナーの表面に単に外添
され静電的に付着しているだけである。例えばカラート
ナーがキャリアと混合されると、この導電性粒子はカラ
ートナーから脱離し易い。導電性粒子がカラートナー表
面から脱離すると、当然に電気抵抗が上がり、現像剤の
特性が変化して、安定的に現像できないという問題を生
じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記導電性粒
子の離脱という問題に対処する観点から、導電性粒子を
トナーの結着樹脂内に分散させた状態で添加(内添)
し、カラートナーの電気抵抗を下げる技術について提案
がされている。
【0012】しかしながら、上記技術で適正な電気抵抗
を得ようとすると導電性粒子をカラートナーに対して2
0wt%以上含有させることが必要である。導電性粒子
は色への影響が少ないように一般に白色系のものが使用
されているが、20wt%以上もの含有率になると、カ
ラートナーが白く濁り、定着画像の彩度が低下するとい
う問題が発生する。
【0013】なお、例えば1Ω・cm以下であるような低
い電気抵抗を有する金属粉等を導電性粒子として用いる
と20wt%以下の含有率に抑制して、カラートナーの
電気抵抗を下げることができる。しかし、この場合には
電気抵抗が低くなり過ぎる傾向があり、特にカラートナ
ー表面に金属粉等が露出した場合にはカラートナーに保
持された電荷がリークしてしまい、安定な帯電性が得ら
れなくなるという別の問題を招来することになる。
【0014】さらに、2色以上のカラートナーを同時に
印刷するカラープリンタにおいて、カラートナー毎に電
気抵抗が異なると、現像バイアス電圧等の現像条件を変
える必要ある。このような現像条件の変化は現像時での
制御を煩雑なものとし、また、連続印刷に伴う現像特性
も変化する場合が多い。さらに、カラートナーの色毎に
補正条件を設定することが必要となるので、色に拘わら
ず電気抵抗を均一化できるカラートナーの提供が望まれ
ている。
【0015】本発明は上記のような従来の実情に鑑みて
なされたものであり、本発明の主な目的は導電性粒子の
添加量を抑制しても適度な電気抵抗を得ることができ、
鮮明な色調の画像を得られるカラートナーを提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、少なくとも結着樹脂と、着色剤と、電気抵抗
が1〜100Ω・cmであり、アスペクト比が10以上
で長軸の長さが4μm以下であり、かつ含有率を20w
t%以下にして前記結着樹脂中に分散されている導電性
粒子とを含む電子写真用のカラートナーにより達成され
る。
【0017】請求項1記載の発明によれば、カラートナ
ー中にアスペクト比が10以上であり棒形状となる導電
性粒子が含有されているので、その添加量を従来より少
量に抑制しても互いの接触点が多くなり効率的に電気抵
抗の低減を図ることができる。よって、本カラートナー
では導電性粒子の含有率を20wt%以下に抑制できる
ので現像性に優れた鮮明な画像を得ることができる。
【0018】なお、上記導電性粒子の形状が細長ければ
細長い程、すなわちアスペクト比が大きい程、少量の添
加量でカラートナーの電気抵抗を低減する効果が顕著と
なる。ただし、導電性粒子の長軸が長過ぎるとトナー表
面に露出する確率が増え、トナー中の電荷が抜け易くな
るので長軸の長さは4μm以下とすることが好ましい。
また、この導電性粒子の含有率を確実に20wt%以下
とし、かつ過度に電気抵抗が低下しないようにするため
は、電気抵抗が1〜100Ω・cmであるものを用いる
ことが望ましいことを本願発明者は見出した。
【0019】また、請求項2に記載される如く、請求項
1に記載のカラートナーにおいて、前記導電性粒子は、
ZnO,TiO,SnO,Al,In
,SiO,MgO,BaO,MoO,WO及
びMoOからなる群から選択した金属酸化物を用いる
ことができる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、前記金属酸
化物が所望の電気抵抗を備えかつカラートナーの色に与
える影響が小さい色を有しているため、良好な現像性と
鮮やかな画像を形成できる。
【0021】また、請求項3に記載の如く、請求項2に
記載のカラートナーにおいて、前記導電性粒子はTiO
又はSnOであり、該導電性粒子には長軸長さが1
μm以上であり、短軸長さが0.1μm以下である粒子
が全粒子の50wt%以上含有されていることが好まし
い。
【0022】請求項3に記載の発明で、棒状の酸化チタ
ン或いは酸化スズは、特に少量で電気抵抗制御に効果的
であり、さらに長軸の長さが1μm以上、短軸の長さが
0.1μm以下である棒形状のものが粒子全体の50wt
%以上存在するときに顕著な効果を発揮する。よって、
このような条件を満たす導電性粒子を含有するカラート
ナーはより確実に良好な現像性と鮮やかな画像を形成で
きる。
【0023】また、請求項4に記載の如く、請求項3に
記載のカラートナーにおいて、前記TiOは、SnO
及び/又はSbからなるコート層を表面に有す
る構成とするのが好ましい。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、導電性粒
子となる二酸化チタン(TiO)粒子の表面に導電性
のコート層が形成されるので、導電性粒子の含有率を抑
制しつつ確実に良好な現像性と鮮やかな画像形成を実現
できるようなる。これは、上記コート層が特に電気抵抗
制御に効果的であり、導電性粒子の添加量を抑制できる
ためである。
【0025】また、前記コート層は前記SnO及びS
により形成でき、Sb を10〜25wt
%含有していることが好ましい。Sbの含有率が
このような範囲である時にTiOの電気抵抗を最も効
果的に低減できる。
【0026】また、導電性粒子SnOを用いる場合に
は、Sbからなるコート層を表面に有するもの用
いることが好ましい。この場合も同様に、導電性を有す
るコート層が特に電気抵抗制御に効果的であり、添加量
を抑制できる。
【0027】本発明の範疇には請求項5に記載の如く、
記録媒体上へカラートナーによる定着画像を形成する画
像形成装置であって、請求項1から4のいずれかに記載
のカラートナーを用いる画像形成装置も含む。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、上記のよ
うに電気抵抗を適性にしたカラートナーを用いるので、
現像性に優れ、鮮明な画像が形成できる画像形成装置を
提供できる。
【0029】なお、記録媒体上へカラートナーによる定
着画像を形成する画像形成装置にセットされて使用され
るトナーカートリッジであって、請求項1から4のいず
れかに記載のカラートナーを収納しているものは上記画
像形成装置に適用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例のカラ
ートナーについて具体的に説明する。
【0031】本カラートナーは、電子写真方式を採用す
る従来と同様の構成を有する複写機、プリンタ、ファク
シミリ等の画像形成装置で使用することができる。
【0032】本カラートナーは、基材となる結着樹脂に
着色剤及び導電性粒子を少なくとも含み、必要により帯
電制御剤、外添剤等の助剤が添加されて最終的な形態に
調整される。
【0033】上記導電性粒子は、定着画像の色に影響を
及ぼさない色であることが好ましく、さらにアスペクト
比が10以上であるような棒状の形態を有していること
が望ましい。このように棒状の形態を有することによ
り、従来のように球形状である導電性粒子よりも相互に
接触する確率が大幅に増すのでその添加量を抑制でき
る。この棒状の導電性粒子相互の接触確率を高めるとい
う観点から、上記のようにアスペクト比を10以上とす
る。但し、この導電性粒子の長軸があまり長いとトナー
作製時での混合が困難となったり、また導電性粒子がト
ナー表面に露出する場合があるので、長軸の長さは最大
でも4μmとすることが奨励される。
【0034】また、上記棒状の導電性粒子は1〜100
Ω・mの適度な電気抵抗を有するものを用いることによ
り、トナーに対する添加量を20wt%以下に抑制して
も好ましい帯電状態を維持できる。
【0035】上記導電性粒子としては、例えばZnO,
TiO,SnO,Al,In,SiO
,MgO,BaO,MoO,WO、及びMoO
らなる群から選択されたカラートナーの色に与える影響
が小さい色の金属酸化物を用いることができる。これら
の金属酸化物は、単独又は複数組合せて用いることがで
きる。
【0036】上記金属酸化物では、特に、TiO或い
はSnOを好適に用いることができ、この場合は長軸
の長さを1〜4μmとし、短軸の長さが0.1μmを越
えない棒状形状とすることが好ましい。そして、この範
囲に入る棒状形状がTiO或いはSnO全体に対し
て少なくとも50wt%以上含むように調製することに
より、上記電気抵抗の調整機能をより確実なものにでき
る。
【0037】また、TiOを用いる場合には、その表
面に酸化錫(SnO)及び/又は酸化アンチモン(S
)からなるコート層を形成することが好まし
い。このコート層は導電性を有し、TiO表面の電気
抵抗を効果的に制御できるのでTiOの含有率を抑制
することに寄与する。
【0038】そして、酸化錫(SnO)と酸化アンチ
モン(Sb)とを併用する場合には、酸化アンチ
モン(Sb)がコート層の10〜25wt%含有
されるように調製すると、TiOの含有率をさらに抑
制しても十分な電気抵抗を得ることができきる。
【0039】同様の理由から、導電性粒子としてSnO
を用いる場合には、コート層をSbで形成する
ことが好ましい。
【0040】本カラートナーに含まれる他の構成は、従
来のカラートナーに用いていたものを同様に採用でき
る。本トナーに用いるバインダ樹脂については特に限定
はなく、一般的なポリエステル樹脂、スチレン−アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂、
ウレタン、ウレア、ナイロン等を用いることができる。
【0041】また、本カラートナーに含有される着色剤
についても特に限定はなく、公知の着色剤を使用でき
る。例えば、モノアゾ系赤色顔料、ジスアゾ系黄色顔
料、キナクリドン系マゼンタ顔料、アントラキノン染
料、ニグロシン系染料、第4級アンモニウム塩、モノア
ゾ系の金属錯塩染料等を使用することができる。これら
を組合せて使用してもよい。
【0042】着色剤としてより具体的には、例えばアニ
リンブルー(C.I.No.50405) 、カルコオイ
ルブルー(C.I.No.azoic Blue3)、
クロムイエロー(C.I.No.14090)、ウルト
ラマリンブルー(C.I.No.77103) 、デュポ
ンオイルレッド(C.I.No.26105) 、キノリ
ンイエロー(C.I.No.47005) 、メチレンブ
ルークロライド(C.I.No.52015) 、フタロ
シアニンブルー(C.I.No.74160)、マラカ
イトグリーンオクサレート(C.I.No.4200
0) 、食用赤色2号(アマランス、C.I.No.16
185)、食用赤色3号(エリスロシン、C.I.N
o.45430)、食用赤色40号(アルラレッドA
C、C.I.No.16035)、食用赤色102号
(ニューコクシン、C.I.No.16255)、食用
赤色104号(フロキシン、C.I.No.4541
0)、食用赤色105号(ローズベンガル、C.I.N
o.45440)、食用赤色106号(アシドレッド、
C.I.No.45100)、〈黄色〉食用黄色4号
(タートラジン、C.I.No.19140)、食用黄
色5号(サンセットイエローFCF、C.I.No.1
5985)、〈緑色〉食用緑色3号(ファーストグリー
ンFCF、C.I.No.42053)、〈青色〉食用
青色1号(ブリリアントブルーFCF、C.I.No.
42090)、食用青色2号(インジゴカーミン、C.
I.No.73015)等を使用することができる。
【0043】上述した本カラートナーは、トナー全体を
100重量部とした場合、例えば結着樹脂は75〜95
重量部、導電性粒子については0.1〜20重量部、好
ましくは1〜15重量部、より好ましくは3〜10重量
部、着色剤については0.1〜20重量部を含んで構成
される。上記導電性粒子の添加量は少ないほど、カラー
トナーの色調に悪影響を与えないが、1重量部以上でな
いと抵抗制御の効果を期待できず、好ましくは3重量部
以上とすることでその効果を確認できるようになる。ま
た、15重量部以下とすることで殆どの色に対する影響
がなくなり、さらに10重量部以下であれば全く色に対
する悪影響がなくなるのでより好ましい。
【0044】さらに、本カラートナーには、帯電性付与
や異なる温湿度環境下での帯電量変化を小さくすること
を目的として、さらに帯電制御剤を添加してもよい。帯
電制御剤は無色ないし淡色のものが好ましい。帯電制御
剤としては、例えば、4級アンモニウム塩化合物、サリ
チル酸化合物、ホウ素系錯体、カルボン酸系化合物な
ど、公知の正帯電性、負帯電性の帯電制御剤を用いるこ
とができる。
【0045】本カラートナーは、従来公知の製造法によ
り製造することができ、少なくとも結着樹脂、導電性粒
子及び着色剤、さらに必要により帯電制御剤、ワックス
を添加して原材料とする。この原材料を例えば、加圧ニ
ーダ、ロールミル、押出機などにより混練して均一分散
させる。その後、例えば粉砕機、ジェットミルなどによ
り粉砕、微粉末化し、風力分級機などにより分級して、
所望の粒度分布のカラートナーを得ることができる。
【0046】更に本カラートナーの流動性、帯電性等を
調整するために無機微粒子をトナー表面に被覆してもよ
い。ここで使用できる無機微粒子は略球形であり、粒子
径が5nm〜2μm、好ましくは5nm〜500nmの
範囲にあるものを用いることが好ましい。また、その比
表面積はBET法により20m/g〜500m/g
であることが好ましい。本カラートナーに混合される無
機微粒子の割合は、トナー100重量部に対して0.1
重量部〜5重量部であり、好ましくは0.1重量部〜
2.0重量部である。このような無機微粒子としては例
えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウ
ム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタ
ン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲
母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸
カルシウム、炭化硅素、窒化硅素等を微粒子化したもの
を使用することができる。これらの中ではシリカ微粒子
を使用することが特に好ましい。なお、上記無機微粒子
は表面を疎水化処理されているものを用いることが好ま
しい。
【0047】[導電性粒子の電気抵抗測定方法]ここ
で、本カラートナーに含有される上記導電性粒子が有す
る電気抵抗を測定する方法について説明する。
【0048】導電性粒子の電気抵抗は下記の方法により
求めることができる。導電性粒子を100Kg/cm
の圧力で成型して、円柱状圧粉体(直径20mm、厚さ
1〜5mm)とし、その直流電気抵抗を測定し、下記式
から導電性粒子の電気抵抗(体積固有抵抗)を算出し
た。この電気抵抗は、HV-MEASURE UNIT(KEITHLEY237)
を用いて測定した。
【0049】 電気抵抗(Ω・cm)=測定値×(断面積/厚さ) 以下、実際にカラートナーを製造した実施例1〜9を示
して、好適なカラートナーの構成例を説明する。なお、
実施例のカラートナーの効果を確認するために行った比
較例1〜10についても合せて示す。 [カラートナーの製造]以下に示すように実施例1〜9
に示すカラートナーを製造した。
【0050】 (実施例1) 結着樹脂:ポリエステル樹脂(花王製) 88重量部 着色剤:銅フタロシアニン顔料 (Lionol Blue ES; 東洋インキ製造製) (C.I.Pigment Blue 15:3) 5重量部 負帯電制御剤:E-89(オリエント化学製) 2重量部 導電性粒子:棒状酸化チタン(FT-1000、石原産業製) 5重量部 (FT1000:8Ω・cm、長軸の長さ=1.7μm、短軸の長さ=0.1μm) 以上の材料をヘンシェルミキサーに投入し、予備混合を
行った後、エクストルーダーにより混練し、次にハンマ
ーミルにて粗粉砕し、さらにジェットミルにて微粉砕
し、気流分級機にて分級を行い、体積平均粒径が約8.
5μmのシアントナーを得た。
【0051】次いで上記シアントナー表面に疎水性シリ
カ微粒子(H2000/4; クラリアント社製)を0.5重量部
添加しヘンシェルミキサーで外添処理を行い青色トナー
の表面に無機微粒子を被覆した。なお、本実施例1にお
ける棒状の酸化チタンの含有率は、上記から明らかなよ
うに5wt%となる。
【0052】(実施例2)下記のように着色剤の色と結
着樹脂の量を変更し、また導電性粒子の添加量を増加し
た他は変更せず、実施例1と同様にしてマゼンタトナー
を製造した。 結着樹脂:ポリエステル樹脂(花王製) 83重量部 着色剤:マゼンタ顔料(Toner Magenta EB、クラリアント製) 5重量部 導電性粒子:棒状酸化チタン(FT-1000、石原産業製) 10重量部 なお、本実施例2における棒状の酸化チタンの含有率は
約10wt%となる。
【0053】(実施例3)下記のように着色剤を変更し
た他は、実施例2と同様にしてイエロートナーを製造し
た。 着色剤:イエロー顔料(Toner Yellow HG、クラリアント製) 5重量部 (実施例4)下記のように導電性粒子を棒状の酸化スズ
に変更した他は、実施例1と同様にしてシアントナーを
製造した。 導電性粒子:棒状酸化スズ(FS-10P、石原産業製) 8重量部 (FS-10P:70Ω・cm、長軸の長さ=1.5μm、短軸の長さ=0.02μm) なお、本実施例で用いた上記導電性粒子の表面を例えば
リンと酸化スズ等で被覆処理するとその電気抵抗を80
〜90Ω・cm程度に高めることができる。このように
電気抵抗を80〜90Ω・cmに変更した導電性粒子を
用いたシアントナーも本実施例4の類型として試作し
た。
【0054】(実施例5)用いる導電性粒子を下記のよ
うな特性の棒状の酸化チタンとし、以下のような条件で
実施例2と同様にマゼンタトナーを製造した。 結着樹脂:ポリエステル樹脂(花王製) 73重量部 着色剤:マゼンタ顔料(Toner Magenta EB、クラリアント製) 5重量部 負帯電制御剤:E-89(オリエント化学製) 2重量部 導電性粒子:棒状酸化チタン 20重量部 (抵抗10Ω・cm、アスペクト比10、長軸の長さ2μm、短軸の長さ0.2 μm) なお、本実施例5における棒状の酸化チタンの含有率は
20wt%となる。
【0055】(実施例6)用いる導電性粒子を下記のよ
うな特性の棒状酸化チタンとし、添加量を5重量部とし
て全体で100重量部となるように結着樹脂の量を調整
した。その他は実施例2と同様にしてマゼンタトナーを
製造した。 導電性粒子:棒状酸化チタン 5重量部 (抵抗10Ω・cm、アスペクト比50、長軸の長さ4μm、短軸の長さ0.0 8μm) なお、本実施例6における棒状の酸化チタンの含有率は
5wt%となる。
【0056】(実施例7)用いる導電性粒子を下記のよ
うな特性の棒状酸化チタンとし、添加量を8重量部とし
て全体で100重量部となるように結着樹脂の量を調整
した。その他は実施例2と同様にしてマゼンタトナーを
製造した。導電性粒子:棒状酸化チタン
8重量部(抵抗8Ω・cm、ア
スペクト比50、長軸の長さ2μm以上であり、短軸の
長さ0.2μm以下の酸化チタンの割合が全酸化チタン
に対し50wt%)なお、本実施例7における棒状の酸
化チタンの含有率は約8wt%となる。
【0057】(実施例8)用いる導電性粒子を下記のよ
うな特性の棒状酸化チタンとし、添加量を5重量部とし
て全体で100重量部となるように結着樹脂の量を調整
した。その他は実施例2と同様にしてマゼンタトナーを
製造した。 導電性粒子:棒状酸化チタン 5重量部 この酸化チタンの表面に酸化錫(SnO)及び酸化ア
ンチモン(Sb)からなる導電性のコート層を形
成した。このコート層での酸化アンチモンSb
含有率を10wt%とした。また、導電性粒子としての
酸化チタン粒子は長軸の長さ1.7μm、短軸の長さ
0.1μmとした。
【0058】なお、本実施例8における棒状の酸化チタ
ンの含有率は5wt%となる。
【0059】(実施例9)導電性のコートでの酸化アン
チモンSbの含有率を25wt%とした以外は、
実施例8と同様にしてマゼンタトナーを製造した。
【0060】以下において、さら上記実施例1〜9に対
する比較例を示す。
【0061】(比較例1)上記実施例に対して導電性粒
子を添加しないでトナーを作製した。
【0062】導電性粒子を使用しなかった以外は、実施
例2と同様にしてマゼンタトナーを作製した。
【0063】(比較例2)電気抵抗が1Ω・cm未満で
ある導電性粒子を用いてトナーを作製した。電気抵抗
0.8Ω・cmである導電性粒子に変更した以外は、実
施例2と同様にしてマゼンタトナーを作製した。
【0064】(比較例3)電気抵抗が100Ω・cm以
上である導電性粒子を用いてトナーを作製した。電気抵
抗が120Ω・cmである導電性粒子、200Ω・cm
である導電性粒子を準備して、2種類のマゼンタトナー
を作製した。このように導電性粒子に変更した以外は、
実施例2と同様にしてマゼンタトナーを作製した。
【0065】(比較例4)アスペクト比が10以下であ
る球形に近い導電性粒子を用いてトナーを作製した。ア
スペクト比が2以下である導電性粒子、及び8以下であ
る導電性粒子を準備して、2種類のマゼンタトナーを作
製した。このように球形に近い導電性粒子に変更した以
外は、実施例2と同様にしてマゼンタトナーを作製し
た。
【0066】(比較例5)長軸の長さ4μm以上である
導電性粒子を用いてトナーを作製した。導電性粒子の長
軸の長さを5μm、短軸の長さを0.1μmの導電性粒
子に変更した以外は、実施例2と同様にしてマゼンタト
ナーを作製した。
【0067】(比較例6)導電性粒子の添加量20wt
%以上としてトナーを作製した。導電性粒子の添加量を
25wt%に変更した以外は、実施例2と同様にしてマ
ゼンタトナーを作製した。
【0068】(比較例7)長軸の長さが1μm以上であ
り、短軸の長さが0.1μm以下である導電性棒状酸化
チタン微粒子が酸化チタン粒子全体の50wt%未満で
あるカラートナーを作製した。
【0069】長軸の長さが1μm以上であり、短軸の長
さが0.1μm以下である導電性棒状酸化チタン微粒子
が酸化チタン粒子全体の30wt%とした以外は、実施
例2と同様にしてマゼンタトナーを作製した。
【0070】(比較例8)導電性粒子として酸化チタン
を用い、その表面にSbの含有率を10wt%未
満にした導電性コート層を有するトナーを作製した。
【0071】酸化チタンの表面に酸化錫(SnO)及
び酸化アンチモン(Sb)からなるコート層を有
し、酸化アンチモンの量がコート層の5wt%である酸
化チタン粒子を用いた以外は、実施例8と同様にしてマ
ゼンタトナーを作製した。
【0072】(比較例9)酸化チタンを導電性粒子とし
て用い、その表面にSbの含有率を25wt%以
上とした導電性コート層を有するトナーを作製した。
【0073】酸化チタンの表面に酸化錫(SnO)及
び酸化アンチモン(Sb)からなるコート層を有
し、酸化アンチモンの量がコート層の40wt%である
酸化チタン粒子を用いた以外は、実施例8と同様にして
マゼンタトナーを製造した。
【0074】(比較例10)球状の酸化スズを用いてを
導電性粒子としてカラートナーを作製した。
【0075】導電性粒子として、球状の酸化スズ(SN-1
00P、石原産業製)(SN-100P:70Ω・cm、直径約
0.02μm)8重量部を使用した他は、実施例4と同
様にしてシアントナーを製造した。 [カラートナーの印刷試験及び色調評価]以上のように
作製した実施例1〜9及び比較例1〜10のカラートナ
ーを用いて以下に示す印刷試験と色調評価を行った。
【0076】上記実施例1〜9のカラートナー及び比較
例1〜10のカラートナーを用いて2成分現像剤を作製
しこれを用いて、カラーレーザプリンタで10万枚の印
刷試験を行い、トナー比電荷、印刷画像の濃度、彩度を
調査した。
【0077】ここでの2成分現像剤として、上記で製造
したカラートナー5重量部と、シリコーン系樹脂コート
マグネタイトキャリア(関東電化工業社製)95重量部を
ボールミルで混合したものを使用した。
【0078】カラーレーザプリンタとして、F6708B(富
士通製、50枚/分)を用いて、評価を行った。
【0079】その結果、実施例1〜9のカラートナーに
よる現像剤では10万枚の印刷において、トナー比電荷
の変動割合が20%以内であり、鮮やかな色調の画像を
安定に印刷できることを確認した。
【0080】しかし、比較例1、3、4、7、8、10
のカラートナーによる現像剤では、これは印刷に伴い過
剰帯電を起こしたため、画像濃度の低下が見られた。
【0081】また、比較例2のカラートナーによる現像
剤では、導電性粒子の電気抵抗が低く過ぎるため、帯電
性が低く、かぶり等の画像欠陥が発生した。
【0082】また、比較例5では導電性粒子の長軸の長
さが長過ぎるため、他のトナー構成材料との混合が困難
であり、良好なトナー比電荷を実現できず、かぶり等の
画像欠陥が発生した。
【0083】また、比較例6では導電性粒子の添加量が
多いため、画像の彩度が低下した。
【0084】また、比較例9では導電性粒子のSb
の割合が多くなり過ぎ、導電性粒子が黒くなり、カラ
ートナーの彩度が低下して画像が低彩度になった。
【0085】以上の実施例明らかなように、電気抵抗が
1〜100Ω・cmであり、アスペクト比が10以上で
長軸の長さが4μm以下であり、かつ含有率が20wt
%以下で前記結着樹脂中に分散さている導電性粒子を含
む実施例のカラートナーにより、濁りが生じ彩度が低下
するという問題を抑制して、鮮明な画像を得ることがで
きる。
【0086】また、本実施例のカラートナーで用いる導
電性粒子について、電気抵抗、アスペクト比、長軸の長
さ、含有率の条件の範囲内で適宜選択することにより、
色に拘わらずカラートナーの電気抵抗をほぼ均一にする
ことができる。
【0087】なお、上記実施例でカラートナーを2成分
現像剤にする例を示したが、これに限らずそのまま1成
分現像剤として用いてもよい。なお、2成分現像剤とす
るために用いるキャリアは、従来と同様にマグネタイ
ト、フェライト、鉄粉を用いることができる。
【0088】次に、上述したカラートナーを用いて定着
画像を形成する一例の画像形成装置について簡単に説明
する。
【0089】図1は中間転写体を用いてカラー画像の形
成を可能とする単一ドラムタイプのカラー画像形成装置
10の概要構成について示している。
【0090】このカラー画像形成装置10においては、
4色のカラートナー画像を積み重ねてフルカラー画像を
形成する。図1中で中央部に位置し、参照符号11で示
すのが回転駆動される光導電性絶縁体としての感光体ド
ラムであり、この感光体ドラム11の周囲にはその表面
を帯電させるための帯電器12、画像光を感光体ドラム
11の表面に露光して静電潜像を形成するための露光部
13が配置され、それに続いてイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各トナー
で静電潜像を現像するための4色の現像器14Y、14
M、14C及び14Kが配置されている。これらの各現
像器14は着脱自在であり、一括変換型のトナーカート
リッジとなっている。よって、収納しているトナーが無
くなった時には色毎に交換できるようになっている。
【0091】また、参照符号15で示すのは感光体ドラ
ム11の表面を除電するための除電器、参照符号16で
示すのは感光体ドラム11の表面に残った残留トナーを
除去するためのクリーナである。また、参照符号19で
示すのは感光体ドラム11上のトナー画像を用紙100
に転写させるための転写器、20は定着ローラを用いた
定着器である。
【0092】上記カラー画像形成装置10では、4つの
現像器14Y、14M、14C及び14Kによって、感
光体ドラム11上にカラートナー画像が形成される。そ
の後、このフルカラートナー画像を用紙100に転写し
て、定着器20で定着させてカラー画像を得る。
【0093】上記カラー画像形成装置10で、前述した
実施例1〜9のカラートナーを用いると、導電性粒子の
添加量が抑制されているので画像に濁りが無く、鮮明な
カラー画像を得ることができる。また、各トナーの電気
抵抗の均一化を図ることもできるので、画像形成時の制
御を簡素化することができる。
【0094】図1に示す定着器20はロールタイプのも
のを例示したが、これに限らずフラッシュ定着を行う画
像形成装置としてもよい。ただし、フラッシュ定着を行
う際には、前述した本カラートナーに光エネルギーの吸
収効率を上げる赤外光吸収剤等をさらに添加することが
好ましい。
【0095】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0096】なお、以上の説明に関して更に以下の付記
を開示する。
【0097】(付記1) 少なくとも結着樹脂と、着色
剤と、電気抵抗が1〜100Ω・cmであり、アスペク
ト比が10以上で長軸の長さが4μm以下であり、かつ
含有率を20wt%以下にして前記結着樹脂中に分散さ
れている導電性粒子とを、含むことを特徴とする電子写
真用のカラートナー。
【0098】(付記2) 付記1に記載のカラートナー
において、前記導電性粒子は、ZnO,TiO,Sn
,Al,In,SiO,MgO,B
aO,MoO,WO及びMoOからなる群から選択
した金属酸化物であることを特徴とするカラートナー。
【0099】(付記3) 付記2に記載のカラートナー
において、前記導電性粒子はTiO又はSnOであ
り、該導電性粒子には長軸長さが1μm以上であり、短
軸長さが0.1μm以下である粒子が全粒子の50wt
%以上含有されていることを特徴とするカラートナー。
【0100】(付記4) 付記3に記載のカラートナー
において、前記TiOは、SnO及び/又はSb
からなるコート層を表面に有することを特徴とする
カラートナー。
【0101】(付記5) 付記4に記載のカラートナー
において、前記コート層は、前記SnO及びSb
で形成され、Sbを10〜25wt%含有して
いることを特徴とするカラートナー。
【0102】(付記6) 付記3に記載のカラートナー
において、前記SnOは、Sbからなるコート
層を表面に有することを特徴とするカラートナー。
【0103】(付記7) 記録媒体上へカラートナーに
よる定着画像を形成する画像形成装置であって、付記1
から6のいずれかに記載のカラートナーを用いることを
特徴とする画像形成装置。
【0104】(付記8) 記録媒体上へカラートナーに
よる定着画像を形成する画像形成装置にセットされて使
用されるトナーカートリッジであって、付記1から6の
いずれかに記載のカラートナーを収納していることを特
徴とするトナーカートリッジ。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1記載の発明によれば、カラートナー中にア
スペクト比が10以上であり棒形状となる導電性粒子が
含有されているので、その添加量を従来より少量に抑制
しても互いの接触点が多くなり効率的に電気抵抗の低減
を図ることができる。よって、カラートナーによると導
電性粒子の含有率を20wt%以下に抑制しても彩度を
低下させることなく鮮明な画像を得ることができる。
【0106】また、請求項2記載の発明によれば、前記
金属酸化物がカラートナーの色に与える影響が小さい色
を有しているため、良好な現像性と鮮やかな画像を形成
できる。
【0107】また、請求項3に記載の発明によると、棒
状の酸化チタン或いは酸化スズは、特に少量で電気抵抗
制御に効果的であり、さらに長軸の長さが1μm以上、
短軸の長さが0.1μm以下である棒形状のものが粒子全
体の50wt%以上存在するときに顕著な効果を発揮す
る。
【0108】また、請求項4に記載の発明によれば、導
電性粒子となる二酸化チタン(TiO)粒子の表面に
導電性のコート層が形成されるので、導電性粒子の含有
率を抑制しつつ確実に良好な現像性と鮮やかな画像形成
を実現できるようなる。
【0109】また、請求項5に記載の発明によれば、上
記のように電気抵抗を適性にしたカラートナーを用いる
ので、現像性に優れ、鮮明な画像が形成できる画像形成
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカラートナーを用いる画像形成装置の
概要構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 11 感光体ドラム(光導電性絶縁体) 14 現像器(トナーカートリッジ) 20 定着器 100 用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏川 貴弘 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CB07 CB13 DA09 EA01 EA05 EA07 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と、着色剤と、電気
    抵抗が1〜100Ω・cmであり、アスペクト比が10
    以上で長軸の長さが4μm以下であり、かつ含有率を2
    0wt%以下にして前記結着樹脂中に分散されている導
    電性粒子とを、含むことを特徴とする電子写真用のカラ
    ートナー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカラートナーにおい
    て、 前記導電性粒子は、ZnO,TiO,SnO,Al
    ,In,SiO,MgO,BaO,Mo
    ,WO及びMoOからなる群から選択した金属酸
    化物であることを特徴とするカラートナー。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカラートナーにおい
    て、 前記導電性粒子はTiO又はSnOであり、該導電
    性粒子には長軸長さが1μm以上であり、短軸長さが
    0.1μm以下である粒子が全粒子の50wt%以上含
    有されていることを特徴とするカラートナー。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカラートナーにおい
    て、 前記TiOは、SnO及び/又はSbからな
    るコート層を表面に有することを特徴とするカラートナ
    ー。
  5. 【請求項5】 記録媒体上へカラートナーによる定着画
    像を形成する画像形成装置であって、請求項1から4の
    いずれかに記載のカラートナーを用いることを特徴とす
    る画像形成装置。
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