JP2003107299A - 双方向光モジュール - Google Patents

双方向光モジュール

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JP2003107299A
JP2003107299A JP2001301286A JP2001301286A JP2003107299A JP 2003107299 A JP2003107299 A JP 2003107299A JP 2001301286 A JP2001301286 A JP 2001301286A JP 2001301286 A JP2001301286 A JP 2001301286A JP 2003107299 A JP2003107299 A JP 2003107299A
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optical fiber
light
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emitting element
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JP2001301286A
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Masato Shintani
真人 新谷
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要最小限の部品点数で結合効率がよく、小
型でしかもアライメントが簡易であり、電気的及び光学
的クロストークの小さい光モジュールを提供すること。 【解決手段】 受光素子14は光部品実装用基板7に形
成された凹部である光部品搭載用溝8内に収容されてい
るとともに、第1光ファイバ体F1は、発光素子15か
らの出射光が入射される第1シングルモード光ファイバ
11、第1グレーテッドインデックスマルチモード光フ
ァイバ10、及び第1コアレス光ファイバ9が順次接続
されて成り、かつ2光ファイバ体F2は、光分波器6に
光接続される第2コアレス光ファイバ3、第2グレーテ
ッドインデックスマルチモード光ファイバ2、及び第2
シングルモード光ファイバ1が順次接続されて成る双方
向光モジュールM1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板上に光ファイ
バ及び発光素子や受光素子等の光素子を配置して、これ
ら光部品を精度よく光学的に結合させることが可能な、
光通信分野で好適に使用される双方向光モジュールに関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、CATVや公衆通信の分野におい
て、光ファイバを利用した光通信の実用化が行われてい
る。データ量の増大に伴い、波長1.31μm帯及び
1.55μm帯などの長波長光の信号を用い、1本の光
ファイバを使用して信号を双方向に送り、同時に信号を
送受信できる通信方式(双方向通信方式)が検討されて
いる。この通信方式の利点は光ファイバが1本で済むこ
とである。また、この通信システムに使用される双方向
光モジュールには、空間光学系タイプ、導波路分岐タイ
プ、光ファイバ加工タイプなどがある。
【0003】例えば、図7に示す空間光学系タイプの双
方向光モジュールJ1は、光パッケージ47に、光信号
の入出力用の光ファイバ34と、光信号を分岐させるた
めの光分波器41と、受光素子40と、発光素子45と
を備えてなるものであり、さらに光ファイバ34,受光
素子40,発光素子45のそれぞれの直前に、レンズ3
6,38,43がそれぞれ備えられている。なお、図中
35は光ファイバホルダ、37、39、44のそれぞれ
はレンズホルダ、50はキャンパッケージ型受光モジュ
ール、51はキャンパッケージ型発光モジュール、46
はモニター用受光素子、42は光分波器ホルダである。
【0004】上記構成の双方向光モジュールJ1によれ
ば、発光素子45から出射した光信号48は光分波器4
1を通過して光ファイバ34へ入射され、光ファイバ3
4側から導入された光信号49は光分波器41で反射さ
れ受光素子40で受光される。
【0005】また、図8に示す導波路分岐タイプの双方
向光モジュールJ2は、光パッケージ65内にY分岐光
導波路54が形成された基板53と、その基板53上に
光信号を送受信するための発光素子57,受光素子61
と、光信号を分岐するための光分波器55と、光ファイ
バ52とを備えてなるものである。なお、図中56は光
分波器搭載用溝、58は発光素子駆動用電極、59は発
光素子搭載用電極、60,64はそれぞれボンディング
ワイヤ、62は受光素子搭載用電極、63は受光素子駆
動用電極、66はリード端子である。
【0006】上記構成の双方向光モジュールJ2によれ
ば、発光素子57から出射された光信号λ1は、光分波
器55で反射されて光導波路54を通り光ファイバ52
へ入射され、光ファイバ52側から導入された光信号λ
2は導波路54に入射され、光分波器55を通過して受
光素子61で受光される。
【0007】また、図9に示す光ファイバ加工タイプの
双方向光モジュールJ3は、光パッケージ74内に、支
持基板69と、光信号を入出力させるための光ファイバ
67A,67Bと、光信号を分岐させるための光分波器
71と、受光素子72と、発光素子73とを備えてなる
ものであり、支持基板69には光ファイバ埋め込み用溝
68、及び光分波器搭載用斜め溝70が備えられてい
る。
【0008】上記双方向光モジュールJ3によれば、発
光素子73から出射された光信号λ1は光ファイバ67
Aに入射され、光ファイバ67A及び支持基板69に形
成された光分波器搭載用斜め溝70に挿入された光分波
器71を通過して光ファイバ67Bへ入射され、一方、
光ファイバ67B側より導入した光信号λ2は光分波器
71で反射され受光素子72で受光される。
【0009】これらは主に加入者系と呼ばれる領域での
実用化が目標とされており、高結合効率化、小型化、低
価格化等の要求がされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
について以下に述べる。図7に示すような双方向光モジ
ュールJ1では、実装方法として半導体レーザ等の発光
素子45を発光させて、結合用のレンズ36や伝送用の
光ファイバ34の位置決めを行ない、最大結合効率が得
られる位置で、レンズ36や光ファイバ34をYAG溶
接等の接合方法を用いて固定する。いわゆるアクティブ
アライメントと称する方法を利用してきた。この実装方
法の特徴は、高結合効率と高信頼性が得られることであ
るが、反面、組み立て作業が煩雑となるという問題点が
あった。特に、特定波長の光のみを透過させる目的で、
波長フィルター等の光学素子41を挿入する場合は、さ
らに調芯箇所が多くなるため、工程がいっそう複雑にな
り、組み立て時間も長く、光モジュールが大型化し、そ
の結果コストも多大となる。
【0011】また、図8に示すような従来の双方向光モ
ジュールJ2では、導波路基板53上に発光素子57、
受光素子61を実装する場合、送信側から受信側へ電気
信号が基板を伝わってしまう、いわゆる電気的クロスト
ークを抑制することが困難であった。通常、送信側では
発光素子57を駆動するために数10mAの電流を流し
て電気信号を送るのに対し、受信側では受光素子61に
μAオーダー以下の小さな電流の電気信号を受信する。
このため、電気的クロストークを防ぐためには、基板を
流れる電気信号の電流を数10nAオーダーに抑える必
要がある。
【0012】それから、光ファイバ52から光導波路5
4に入射した受信信号光λ2は光分波器55を通過し
て、再び光導波路54に入射することになるが、この
時、光導波路間には集光効果が考慮されておらず出射し
た光は発散するため、この時の光導波路54への結合効
率は低く、大きな結合損失が生じる。そのため、できる
限り、光導波路間の間隔を狭くしなければならず、光分
波器55の厚みに近づけるように溝加工を行う必要があ
った。また、搭載溝の溝幅が光分波器55の厚みに近い
ため、光分波器55の挿入が困難であった。
【0013】図9に示すような従来の双方向光モジュー
ルJ3では、斜め溝70に挿入した光分波器71にて反
射した信号光λ2を光ファイバ67a、67bの上方に
配置した受光素子72にて受信するため、光ファイバ6
7a,67bを定位置に埋め込み、発光素子73と調心
して結合させ、かつ受光素子72を光ファイバ67a,
67bの上を跨いで配置して十分な感度を得ることは難
しく、しかも光分波器71で反射した信号光λ2以外の
光ファイバ67a,67bから漏れ出る光を受光してし
まうという光学的クロストークの問題があった。加え
て、光ファイバ67aから出射した送信信号光λ1は光
分波器71を通過して、再び光ファイバ67bに入射す
ることになるが、この時、光ファイバ間には集光効果が
考慮されておらず出射した光は発散するため、光ファイ
バ67bへの結合効率は低く、大きな結合損失が生じ
る。そのため、できる限り、光ファイバ間の間隔を狭く
することが必要で、光分波器71の厚みに近づけるよう
に斜め溝70の加工を工夫する必要があった。また、斜
め溝70を加工するために基板を傾けたり、ダイシング
ブレードを斜めにするなどの工夫をする必要があった。
光分波器55の厚みに近づけるように溝加工を行う必要
があった。また、斜め溝70の溝幅が光分波器71の厚
みに近いため、光分波器71の挿入が困難であった。
【0014】そこで本発明では、必要最小限の部品点数
で結合効率がよく、小型でしかもアライメントが簡易で
あり、電気的及び光学的クロストークの小さい双方向光
モジュールを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の双方向光モジュールは、基板上に、送信
用の発光素子と、該発光素子からの出射光を入射させる
第1光ファイバ体と、外部光を入射させる第2光ファイ
バ体と、前記第1及び前記第2光ファイバ体を光接続さ
せる光分波器と、該光分波器からの出射光を入射させる
受信用の受光素子とを配設して成る双方向光モジュール
であって、前記受光素子は前記基板に形成された凹部内
に収容されているとともに、前記第1光ファイバ体は、
前記発光素子からの出射光が入射される第1シングルモ
ード光ファイバ、第1グレーテッドインデックスマルチ
モード光ファイバ、及び第1コアレス光ファイバが順次
接続されて成り、かつ前記第2光ファイバ体は、前記光
分波器に光接続される第2コアレス光ファイバ、第2グ
レーテッドインデックスマルチモード光ファイバ、及び
第2シングルモード光ファイバが順次接続されて成るこ
とを特徴とする。
【0016】また、前記光分波器は、前記受光素子の受
光面に配設されているか、もしくは前記光分波器は、前
記第1及び第2光ファイバ体の上面を保持する保持用基
板の下面に接着させたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面に基づき詳細に説明する。
【0018】図1に双方向光モジュール(以下、光モジ
ュールという)M1の模式的な断面図を示し、図4にそ
の平面図を示す。また、図2及び図3に光モジュールM
1の光部品実装用基板7上における構成を示す。
【0019】図1において、光モジュールM1は、第1
光部品実装用基板7上に、送信用の発光素子15と、発
光素子15からの出射光を入射させる第1光ファイバ体
F1と、外部光を入射させる第2光ファイバ体F2と、
第1及び第2光ファイバ体F1,F2を光接続させる波
長フィルター等で構成された光分波器6と、光分波器6
からの出射光を入射させる受信用の受光素子14とを配
設して成り、受光素子14は光部品実装用基板7に形成
された凹部である光部品搭載用溝8内に収容されている
とともに、第1光ファイバ体F1は、発光素子15から
の出射光が入射される第1シングルモード光ファイバ1
1、第1グレーテッドインデックスマルチモード光ファ
イバ10、及び第1コアレス光ファイバ9が順次接続さ
れて成り、かつ2光ファイバ体F2は、光分波器6に光
接続される第2コアレス光ファイバ3、第2グレーテッ
ドインデックスマルチモード光ファイバ2、及び第2シ
ングルモード光ファイバ1が順次接続されて成る。
【0020】また、光分波器6は例えば図示のように受
光素子14の受光面に透光性の光学用接着材(不図示)
を介して配設されているか、もしくは、実施例において
後記するように第1及び第2光ファイバ体F1,F2の
上面を保持する保持用基板である第3光部品実装用基板
の下面に接着させる(図5,6における22を参照)。
【0021】具体的には、アルミナ、ジルコニア、ガラ
ス、シリコン等からなる第1光部品実装用基板7上に搭
載された発光素子14から出射した送信光信号は、先端
に集光機能を有する第1シングルモード光ファイバ11
を伝わり、第1グレーテッドインデックスマルチモード
光ファイバ10にてビーム径を拡大され、第1コアレス
光ファイバ9から出射する。そして光部品搭載用溝8に
配置された光分波器6を通り、第2コアレス光ファイバ
3に入射し、第2グレーテッドインデックスマルチモー
ド光ファイバ2にて集光され、第2シングルモード光フ
ァイバ1に伝播する。
【0022】また、第2シングルモード光ファイバ1を
伝播してきた受信光信号は、第2グレーテッドインデッ
クスマルチモード光ファイバ2にてビーム径を拡大さ
れ、第2コアレス光ファイバ3から出射し、そして光部
品搭載用溝8に配置された光分波器6にて反射され、ア
ルミナ、ジルコニア、ガラス、シリコン等からなる第2
光部品実装用基板12上に搭載された受光素子5にて受
光される。
【0023】ここで、グレーテッドインデックスマルチ
モード光ファイバは、光ファイバの中心軸から徐々に屈
折率が下がる軸対称の屈折率分布を持つ光ファイバであ
る。ほとんどのグレーテッドインデックスマルチモード
光ファイバはほぼ2乗の屈折率分布を持ちレンズ効果を
有するため、好適な屈折率分布のグレーテッドインデッ
クスマルチモード光ファイバを好適な長さで用いれば結
合光学系を構成することができる。
【0024】グレーテッドインデックスマルチモード光
ファイバ端面に点光源がある場合に、コリメート光にす
る条件は、グレーテッドインデックスマルチモード光フ
ァイバの長さが四分の一周期になる長さ(光線の挙動の
周期に対応させてピッチ(P)で表すとP=0.25)
であるが、実際に結合効率が最も高いのは、端面が対向
するグレーテッドインデックスマルチモード光ファイバ
からのビームウェストの位置が一致するときである。P
=0.25におけるビームウェストの位置は、グレーテ
ッドインデックスマルチモード光ファイバの出射端面に
位置することになり、グレーテッドインデックスマルチ
モード光ファイバ間に光学素子を挿入する場合は、ビー
ムウェストの位置は一致しない。そのため、グレーテッ
ドインデックスマルチモード光ファイバの出射端面から
離れた位置にビームウェストを形成するためには、四分
の一周期になる長さよりも長く(P>0.25)なる条
件が必要になる。そこで、コアレス光ファイバの長さ
は、2つのグレーテッドインデックスマルチモード光フ
ァイバによるビームスポットが中央で一致するように調
整してから、コアレス光ファイバを接続することによっ
て予め焦点距離を厳密に調整することができ、もともと
一本の光ファイバであるのでこれを分断した場合であっ
ても、光ファイバ間の軸ズレを防止することができる。
【0025】以上のことにより、シングルモード光ファ
イバ同士を対向させた場合よりも結合効率が良く、かつ
光部品搭載用溝8の溝幅を広くとることができる。ま
た、光分波器を搭載するための溝を斜めに加工する必要
がなくなり加工が容易になると同時に光学素子の搭載溝
への挿入も容易になる。
【0026】図2(a)に示すように、発光素子搭載用
電極25と、第1光部品実装用基板7に形成された光フ
ァイバ搭載用溝19に、先端に集光機能を有する第1シ
ングルモード光ファイバ11、その反対の端部に第1グ
レーテッドインデックスマルチモード光ファイバ10、
その端部にコアレス光ファイバ21、その端部に第2グ
レーテッドインデックスマルチモード光ファイバ2、さ
らにその端部に第2シングルモード光ファイバ1が順番
に接続された光ファイバを搭載する。
【0027】そして、図2(b)に示すように、第1コ
アレス光ファイバ9と第2コアレス光ファイバ3の端面
が、光部品搭載用溝8をはさんで互いに対向した状態に
なるように、光部品搭載用溝8をダイシング等で形成
し、受光素子搭載用電極16と受光素子駆動用電極が形
成されたチップキャリアとなる第2光部品実装用基板を
光部品搭載用溝8に搭載する。
【0028】このようにして、図3(a)、(b)にて
示すように、発光素子15を搭載した後、光ファイバを
搭載した第1光部品実装用基板7に第2光部品実装用基
板12を搭載し、そして受光素子(不図示)上に光分波
器6を光学用接着剤を用い固定して配置し、各基板をエ
ポキシ接着材等で接合し、図4に示すように光パッケー
ジ18に収納して光モジュールM1とする。
【0029】上記のように、第2光部品実装用基板12
を用いることにより、発光素子15と受光素子14の位
置を離すことができ、従来生じていた送信側から受信側
へ電気信号が基板を伝わってしまう、いわゆる電気的ク
ロストークを極力防止することができる。
【0030】さらに、受光素子14に入射する信号光は
先端に集光機能を有するファイバのみから出射すること
となり、光ファイバから漏れ出る光を遮断することがで
き、光学的クロストークを防ぐことができる。
【0031】また、第1光部品実装用基板と第2光部品
実装用基板及び後記する第3光部品実装用基板の接合
は、低融点ガラス付けや半田付けでも良い。また、発光
素子と受光素子の搭載基板は第1光部品実装用基板と第
2光部品実装用基板を交換しても良い。
【0032】つまり、上述したそれぞれの従来の実装技
術に比べて、本発明では、高精度な位置決めが求められ
る発光素子と光分波器及び光ファイバとの位置決めを、
光ファイバ同士を順次接合させ、かつ各光部品実装用基
板にて保持することで行い、かつ受光素子と発光素子を
物理的に離すことで、必要最小限の部品点数で結合効率
がよく、小型で、アライメントが非常に簡易な、電気的
及び光学的クロストークの小さい、低コストの双方向光
モジュールを提供することができる。
【0033】
【実施例】<実施例1>以下に、本発明による光部品実
装用基板の作製方法及び双方向光モジュールの実施例1
について、図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
【0034】まず、第1光部品実装用基板7はシリコン
単結晶からなるシリコン基板を熱酸化し、シリコン基板
面に膜厚0.1μmの熱酸化膜を形成する。次に、基板
全面に膜厚0.1μmのシリコン窒化膜を成膜した。そ
れからフォトリソグラフィーを行って幅0.15mmの
光ファイバ搭載用V溝19のV溝のパターンを形成し、
シリコン窒化膜をRIEドライエッチングで、また熱酸
化膜をバッファふっ酸のウエットエッチングを用いて、
パターン内のシリコン窒化膜及び熱酸化膜を除去した。
【0035】次に、V溝パターンをエッチングマスクと
してシリコン面を、KOH(濃度43重量%、温度6
3.5℃)に漬して異方性エッチングを行い、光ファイ
バ搭載用V溝19を形成した。
【0036】次に、RIEのドライエッチングにより、
光ファイバ搭載用V溝19を形成するためのエッチング
マスクであるシリコン窒化膜を除去した。次に、シリコ
ン基板上にフォトリソグラフィーを行って発光素子搭載
用電極25及び発光素子駆動用電極24を形成した後、
発光素子搭載用電極25及び発光素子駆動用電極24
を、Ti/Pt/Auの層構造(各層の膜厚:0.1μ
m/0.2μm/0.5μm)にて構成した。上記電極
材料は下層/上層の順で表記している。また、発光素子
搭載用電極上に発光素子搭載用はんだ(重量比Au:S
n=70:30、厚み2.5μm)を形成した。
【0037】次に、図2(a)に示すように、第1光部
品実装用基板7上の幅0.15mmの光ファイバ搭載用
溝19に、先端に集光機能を有する第1シングルモード
光ファイバ11(長さ4.6mm)と、その反対の端部
に第1グレーテッドインデックスマルチモード光ファイ
バ10(長さ0.78mm)、さらにその端部にコアレ
ス光ファイバ21(長さ1.6mm)、その端部に第2
グレーテッドインデックスマルチモード光ファイバ2
(長さ0.78mm)、さらにその端部に第2シングル
モード光ファイバ1(長さ1m)が順番に接続された光
ファイバを搭載した。
【0038】そして、図2(b)に示すように、第1コ
アレス光ファイバ9と第2コアレス光ファイバ3の端面
が光部品搭載用溝8をはさんで互いに対向した状態にな
るように、溝幅0.8mmの光部品搭載用溝8をダイシ
ングにて形成し、その溝幅0.8mmの光部品搭載用溝
8に幅0.7mmの波長フィルターである光分波器6を
配置した。
【0039】一方、第2光部品実装用基板12は、金型
形成により形成されたアルミナ基板上にフォトリソグラ
フィーを行って、受光素子搭載用電極16及び受光素子
駆動用電極23のパターンを形成した後、受光素子搭載
用電極16及び受光素子駆動用電極23をTi/Pt/
Auの層構造(各層の膜厚:0.1μm/0.2μm/
0.5μm)にて蒸着により構成した。上記電極材料は
下層/上層の順で表記している。
【0040】さらに、図3(a)、(b)にて示すよう
に、第2光部品実装用基板12上の受光素子搭載用電極
16及び受光素子駆動用電極23に、受光素子14を搭
載した。その後、光ファイバを搭載した第1光部品実装
用基板7に第2光部品実装用基板12を搭載し、そして
受光素子(不図示)上に光分波器6を光学接着剤を用い
て固定して配置し、各基板をエポキシ接着材で接合し、
基板同士をエポキシ接着材を用いて接合した。そして図
4に示すように光パッケージ18に収納した。
【0041】上記のようにアルミナの第2光部品実装用
基板12を用いることにより、発光素子15と受光素子
14の位置を離すことができ、従来生じていた送信側か
ら受信側へ電気信号が基板を伝わってしまう、いわゆる
電気的クロストークを防ぐことができる。さらに、受光
素子に入射する信号光は先端に集光機能を有するファイ
バのみからとなり、光ファイバから漏れ出る光を遮断す
ることができ、光学的クロストークを防ぐことができ
る。
【0042】このようにして、必要最小限の部品点数に
て結合効率がよく、小型で、アライメントが非常に簡易
な、電気的及び光学的クロストークの小さい、低コスト
な双方向光モジュールM1を提供することができる。 <実施例2>次に、本発明による他の光部品実装用基板
の作製方法及び双方向光モジュールの実施例について図
2(a)、図5、図6を用いて説明する。
【0043】まず、第1光部品実装用基板7はシリコン
単結晶からなるシリコン基板を熱酸化し、シリコン基板
面に膜厚0.1μmの熱酸化膜を形成した。次に、基板
全面に膜厚0.1μmのシリコン窒化膜を成膜した。そ
れからフォトリソグラフィーを行って幅0.15mmの
光ファイバ搭載用V溝19のV溝のパターンを形成し、
シリコン窒化膜をRIEドライエッチングで、また、熱
酸化膜をバッファふっ酸のウエットエッチングを用いて
パターン内のシリコン窒化膜及び熱酸化膜を除去した。
次に、V溝パターンをエッチングマスクとしてシリコン
面をKOH(濃度43重量%、温度63.5℃)に漬し
て異方性エッチングを行い、光ファイバ搭載用V溝19
を形成した。
【0044】次に、RIEのドライエッチングにより、
光ファイバ搭載用V溝19形成用エッチングマスクのシ
リコン窒化膜を除去した。次に、シリコン基板上にフォ
トリソグラフィーを行って、発光素子搭載用電極25及
び発光素子駆動用電極24のパターンを形成した後、発
光素子搭載用電極25及び発光素子駆動用電極24を、
Ti/Pt/Auの層構造(各層の膜厚:0.1μm/
0.2μm/0.5μm)にて構成した。上記電極材料
は下層/上層の順で表記している。発光素子搭載用電極
25上に受光素子搭載用はんだ(重量比Au:Sn=7
0:30、厚み2.5μm)を形成した。
【0045】次に、図2(a)に示すように、第1光部
品実装用基板7上の幅0.15mmの光ファイバ搭載用
溝19に、先端に集光機能を有する第1シングルモード
光ファイバ11(長さ4.6mm)、その反対の端部に
第1グレーテッドインデックスマルチモード光ファイバ
10(長さ0.78mm)、さらにその端部にコアレス
光ファイバ21(長さ1.6mm)、その端部に第2グ
レーテッドインデックスマルチモード光ファイバ2(長
さ0.78mm)、さらにその端部に第2シングルモー
ド光ファイバ1(長さ1m)とが順番に接続された光フ
ァイバを搭載し、図5に示すように、第1コアレス光フ
ァイバ9と第2コアレス光ファイバ3の端面が光部品搭
載用溝8をはさんで互いに対向した状態になるように溝
幅0.8mmの光部品搭載用溝8をダイシングにて形成
した。
【0046】一方、図5に示すように、第2光部品実装
用基板12Aは、シリコン基板を熱酸化し、シリコン基
板面に膜厚0.1μmの熱酸化膜を形成した。受光素子
搭載用電極16及び受光素子駆動用電極23のパターン
を形成するために、シリコン基板上にフォトリソグラフ
ィーを行って、受光素子搭載用電極16及び受光素子駆
動用電極23をTi/Pt/Auの層構造(各層の膜
厚:0.1μm/0.2μm/0.5μm)にて蒸着に
より構成した。上記電極材料は下層/上層の順で表記し
ている。そして、第2光部品実装用基板12A上の受光
素子搭載用電極16及び受光素子駆動用電極23に受光
素子14を搭載した。そして、溝幅0.8mmの光部品
搭載用溝8に、第3光部品実装用基板22に搭載した幅
0.9mmの光分波器6を配置した。
【0047】その後、図5(a)、(b)にて示すよう
に、光ファイバを保持するように第1光部品実装用基板
7と第3光部品実装用基板22を対向させて位置合わせ
を行い、基板同士をエポキシ接着材を用いて接合した。
そして図6に示すように光パッケージ18に収納した。
【0048】上記のように、熱酸化膜付きシリコン基板
の第2光部品実装用基板12Aを用いることにより、発
光素子15と受光素子14の位置を離すことができ、従
来生じていた送信側からのクロストークによって受信側
に電流が流れることを防ぐことができた。
【0049】さらに、受光素子14に入射する信号光は
先端に集光機能を有する光ファイバのみからとなり、第
3光部品実装用基板22を用いることでさらに光ファイ
バから漏れ出る光を遮断することができた。
【0050】このようにして、必要最小限の部品点数に
て結合効率がよく、小型で、アライメントが非常に簡易
な、電気的及び光学的クロストークの小さい、低コスト
な双方向光モジュールM2を提供することができた。
【0051】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の双方向光
モジュールによれば、基板上に、送信用の発光素子と、
該発光素子からの出射光を入射させる第1光ファイバ体
と、外部光を入射させる第2光ファイバ体と、前記第1
及び前記第2光ファイバ体を光接続させる光分波器と、
該光分波器からの出射光を入射させる受信用の受光素子
とを配設して成る構成において、受光素子は基板に形成
された凹部内に収容されているとともに、第1光ファイ
バ体は、発光素子からの出射光が入射される第1シング
ルモード光ファイバ、第1グレーテッドインデックスマ
ルチモード光ファイバ、及び第1コアレス光ファイバが
順次接続されて成り、かつ第2光ファイバ体は、光分波
器に光接続される第2コアレス光ファイバ、第2グレー
テッドインデックスマルチモード光ファイバ、及び第2
シングルモード光ファイバが順次接続されて成る。さら
に、光分波器は、受光素子の受光面に配設されている
か、第1及び第2光ファイバ体の上面を保持する保持用
基板の下面に接着させた。
【0052】これらの構成により、高精度な位置決めが
求められる発光素子と、光分波器及び光ファイバとの位
置決めを、光ファイバ同士を順次接合させ、かつ光部品
実装用基板にて保持することで行える。
【0053】また、受光素子と発光素子を物理的に離す
ことにより、必要最小限の部品点数で結合効率がよく、
小型で、しかもアライメントが非常に簡易かつ正確に行
うことが可能な、電気的及び光学的クロストークの小さ
い、優れた双方向光モジュールを提供することができ
る。
【0054】さらに、光分波器を搭載するための凹部
(溝を含む)を基板に対し斜めに加工する必要がなく、
凹部(溝を含む)における幅の寸法が、シングルモード
光ファイバ同士を対向させた場合の溝幅よりも広くする
ことができるため、幅寸法精度が緩和され、光分波器搭
載位置の位置ずれに対するマージンも大きくなり、従来
のように光分波器搭載用溝に光分波器を配設する場合に
生じていた位置ずれや角度ずれによる結合効率の低下を
皆無にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向光モジュールの一実施形態を模
式的に示す断面図である。
【図2】(a)(b)本発明の第1光部品実装用基板の
一実施形態を模式的に示す平面図である。
【図3】(a)(b)本発明の第1光部品実装用基板の
一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の双方向光モジュールの一実施形態を模
式的に示す平面図である。
【図5】(a)(b)本発明の双方向光モジュールの一
実施形態を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の双方向光モジュールの一実施形態を模
式的に示す断面図である。
【図7】従来の双方向光モジュールの一実施形態を模式
的に示す平面図である。
【図8】従来の双方向光モジュールの一実施形態を模式
的に示す平面図である。
【図9】従来の双方向光モジュールの一実施形態を模式
的に示す平面図である。
【符号の説明】
1:第2シングルモード光ファイバ 2:第2グレーテッドインデックスマルチモード光ファ
イバ 3:第2コアレス光ファイバ 6:光分波器 7:第1光部品実装用基板 8:光部品搭載用溝 9:第1コアレス光ファイバ 10:第1グレーテッドインデックスマルチモード光フ
ァイバ 11:先端に集光機能を有する第1シングルモード光フ
ァイバ 12:第2光部品実装用基板 12a:熱酸化膜付きシリコン基板の第2光部品実装用
基板 14:受光素子 15:発光素子 16:受光素子搭載用電極 18:光パッケージ 19:光ファイバ搭載用溝 21:コアレス光ファイバ 22:第3光部品実装用基板 23:受光素子駆動用電極 24:発光素子駆動用電極 25:発光素子搭載用電極 M1、M2:双方向光モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、送信用の発光素子と、該発光
    素子からの出射光を入射させる第1光ファイバ体と、外
    部光を入射させる第2光ファイバ体と、前記第1及び前
    記第2光ファイバ体を光接続させる光分波器と、該光分
    波器からの出射光を入射させる受信用の受光素子とを配
    設して成る双方向光モジュールであって、前記受光素子
    は前記基板に形成された凹部内に収容されているととも
    に、前記第1光ファイバ体は、前記発光素子からの出射
    光が入射される第1シングルモード光ファイバ、第1グ
    レーテッドインデックスマルチモード光ファイバ、及び
    第1コアレス光ファイバが順次接続されて成り、かつ前
    記第2光ファイバ体は、前記光分波器に光接続される第
    2コアレス光ファイバ、第2グレーテッドインデックス
    マルチモード光ファイバ、及び第2シングルモード光フ
    ァイバが順次接続されて成ることを特徴とする双方向光
    モジュール。
  2. 【請求項2】 前記光分波器は、前記受光素子の受光面
    に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の双
    方向光モジュール。
  3. 【請求項3】 前記光分波器は、前記第1及び第2光フ
    ァイバ体の上面を保持する保持用基板の下面に接着させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の双方向光モジュー
    ル。
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