JP2003106838A - 測量機、測量方法および測量プログラム - Google Patents

測量機、測量方法および測量プログラム

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JP2003106838A
JP2003106838A JP2001302488A JP2001302488A JP2003106838A JP 2003106838 A JP2003106838 A JP 2003106838A JP 2001302488 A JP2001302488 A JP 2001302488A JP 2001302488 A JP2001302488 A JP 2001302488A JP 2003106838 A JP2003106838 A JP 2003106838A
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point
angle
distance
measurement point
measurement
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JP2001302488A
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English (en)
Inventor
Mayumi Tomiyama
麻由美 富山
Masaki Hatanaka
正樹 畑中
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Nikon Corp
Nikon Geotecs Co Ltd
Nikon Systems Inc
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Geotecs Co Ltd
Nikon Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円柱の中心点位置を正確に求める測量機を得
る。 【解決手段】測量機Tsは、直接観測できない円柱Cの
中心点Ptの位置を求める場合に、円柱Cの両側端P1
およびP2に対してそれぞれ測角のみを行い、両側端P
1およびP2を除く任意の1つの測定点Pに対して測角
および測距を行う。測量機Tsは、測定点Pまでの距離
Dおよび測定点Pの水平角Tp=(T1+t)と、左側端
P1の水平角T1および右側端P2の水平角T2=(T
1+t2)とによって、円柱Cの中心点Ptの位置を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量光学系を測量
の対象に向けて測距および測角を行う測量機、測量方
法、および測量プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】測量の対象として測定点を設け、測定点
までの距離および測定点の方向を示す角度を測定する測
量機が知られている。このような測量機による測定にお
いて、たとえば、電柱などの円柱形状の物体の中心点の
ように、測量光学系で直接観測できない点を測定したい
という要求がある。特開2000−321060号公報
には、円柱形状の物体の中心点までの距離を測定する技
術が開示されている。この技術によれば、以下の手順に
より円柱形状の物体の中心点までの水平距離が求められ
る。円柱形状物体の幅方向中心の表面を測定点とし、
測量機から測定点までの水平距離を測距するとともに測
定点の位置を測角する。円柱形状物体の両側端のうち
いずれか一方の端点を測角する。上記およびの測
角値から円柱形状物体の幅方向の中心を通る線と上記端
点に接する接線とがなす水平角を求め、この水平角と上
記の測距値とにより円柱形状物体の半径を計算する。
求めた半径を上記の測距値に加える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した技術では、測
量機を円柱形状物体の真の中心線に向けて測距測角しな
いと、円柱形状の物体の中心点までの距離を正しく求め
ることができない。実際の観測では、電柱などの中心線
を厳密に観測することは困難であるので、測定点が円柱
形状物体の真の中心線から外れることに起因して測定誤
差が生じる。
【0004】本発明の目的は、円柱の中心など、直接観
測できない点の位置を正確に求めるようにした測量機、
測量方法、および測量プログラムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よる測量機は、測量の対象である円柱の側面上の測定点
を観測する測量光学系と、測量光学系により測定点を観
測し、測定点と所定点とがなす角度を検出する測角装置
と、測定点までの距離を検出する測距装置と、(1)円柱
の側面の両側端を除く第1の測定点が測量光学系によっ
て観測されている状態で、第1の測定点と所定点とがな
す第1の角度を検出するように測角装置を制御するとと
もに第1の測定点までの第1の距離を検出するように測
距装置を制御し、(2)両側端のうちの一方の第2の測定
点が測量光学系によって観測されている状態で、第2の
測定点と所定点とがなす第2の角度を検出するように測
角装置を制御し、(3)両側端のうちの他方の第3の測定
点が測量光学系によって観測されている状態で、第3の
測定点と所定点とがなす第3の角度を検出するように測
角装置を制御する制御回路と、第1の距離および第1の
角度と、第2の角度と、第3の角度とに基づいて、円柱
の中心点の位置を演算する演算回路とを備えることによ
り、上述した目的を達成する。請求項2に記載の発明に
よる測量機は、測量の対象である円柱の側面上の測定点
を観測する測量光学系と、測量光学系により測定点を観
測し、測定点と所定点とがなす角度を検出する測角装置
と、測定点までの距離を検出する測距装置と、(1)円柱
の側面の両側端を除く第1の測定点が測量光学系によっ
て観測されている状態で、第1の測定点と所定点とがな
す第1の角度を検出するように測角装置を制御するとと
もに第1の測定点までの第1の距離を検出するように測
距装置を制御し、(2)両側端および第1の測定点を除く
第2の測定点が測量光学系によって観測されている状態
で、第2の測定点と所定点とがなす第2の角度を検出す
るように測角装置を制御するとともに第2の測定点まで
の第2の距離を検出するように測距装置を制御し、(3)
両側端と第1の測定点および第2の測定点を除く第3の
測定点が測量光学系によって観測されている状態で、第
3の測定点と所定点とがなす第3の角度を検出するよう
に測角装置を制御するとともに第3の測定点までの第3
の距離を検出するように測距装置を制御する制御回路
と、第1の距離および第1の角度と、第2の距離および
第2の角度と、第3の距離および第3の角度とに基づい
て、円柱の中心点の位置を演算する演算回路とを備える
ことにより、上述した目的を達成する。請求項3に記載
の発明による測量機は、測量の対象である測定点を観測
する測量光学系と、測量光学系により測定点を観測し、
測定点と所定点とがなす角度を検出する測角装置と、測
定点までの距離を検出する測距装置と、(1)直接観測す
ることができないか又は観測しない目標点を通る直線上
の第1の測定点が測量光学系によって観測されている状
態で、第1の測定点と所定点とがなす第1の角度を検出
するように測角装置を制御するとともに第1の測定点ま
での第1の距離を検出するように測距装置を制御し、
(2)直線上の第1の測定点とは異なる第2の測定点が測
量光学系によって観測されている状態で、第2の測定点
と所定点とがなす第2の角度を検出するように測角装置
を制御するとともに第2の測定点までの第2の距離を検
出するように測距装置を制御し、(3)目標点を通る鉛直
面上あるいは水平面上のいずれか一方に位置する第3の
測定点が測量光学系によって観測されている状態で、第
3の測定点と所定点とがなす第3の角度を検出するよう
に測角装置を制御する制御回路と、第1の距離および第
1の角度と、第2の距離および第2の角度と、第3の角
度とに基づいて、目標点の位置を演算する演算回路とを
備えることにより、上述した目的を達成する。請求項4
に記載の発明による測量方法は、(1)円柱の側面の両側
端を除く第1の測定点と所定点とがなす第1の角度を検
出し、(2)第1の測定点までの第1の距離を検出し、(3)
両側端のうちの一方の第2の測定点と所定点とがなす第
2の角度を検出し、(4)両側端のうちの他方の第3の測
定点と所定点とがなす第3の角度を検出し、第1の距離
および第1の角度と、第2の角度と、第3の角度とに基
づいて、円柱の中心点の位置を演算することにより、上
述した目的を達成する。請求項5に記載の発明による測
量方法は、(1)円柱の側面の両側端を除く第1の測定点
と所定点とがなす第1の角度を検出し、(2)第1の測定
点までの第1の距離を検出し、(3)円柱の側面のうち両
側端および第1の測定点を除く第2の測定点と所定点と
がなす第2の角度を検出し、(4)第2の測定点までの第
2の距離を検出し、(5)円柱の側面のうち両側端と第1
の測定点および第2の測定点を除く第3の測定点と所定
点とがなす第3の角度を検出し、(6)第3の測定点まで
の第3の距離を検出し、第1の距離および第1の角度
と、第2の距離および第2の角度と、第3の距離および
第3の角度とに基づいて、円柱の中心点の位置を演算す
ることにより、上述した目的を達成する。請求項6に記
載の発明による測量方法は、(1)直接観測することがで
きないか又は観測しない目標点を通る直線上の第1の測
定点と所定点とがなす第1の角度を検出し、(2)第1の
測定点までの第1の距離を検出し、(3)直線上の第1の
測定点とは異なる第2の測定点と所定点とがなす第2の
角度を検出し、(4)第2の測定点までの第2の距離を検
出し、(5)目標点を通る鉛直面上あるいは水平面上のい
ずれか一方に位置する第3の測定点と所定点とがなす第
3の角度を検出し、第1の距離および第1の角度と、第
2の距離および第2の角度と、第3の角度とに基づい
て、目標点の位置を演算することにより、上述した目的
を達成する。請求項7に記載の発明は、測量機で、観測
された角度および距離に基づいて円柱の中心点の位置を
演算するプログラムに適用され、(1)円柱の側面の両側
端を除く第1の測定点と所定点とがなす第1の角度と、
(2)第1の測定点までの第1の距離と、(3)両側端のうち
の一方の第2の測定点と所定点とがなす第2の角度と、
(4)両側端のうちの他方の第3の測定点と所定点とがな
す第3の角度とから、円柱の中心点の位置を演算する処
理を実行することにより、上述した目的を達成する。請
求項8に記載の発明は、測量機で、観測された角度およ
び距離に基づいて円柱の中心点の位置を演算するプログ
ラムに適用され、(1)円柱の側面の両側端を除く第1の
測定点と所定点とがなす第1の角度と、(2)第1の測定
点までの第1の距離と、(3)円柱の側面のうち両側端お
よび第1の測定点を除く第2の測定点と所定点とがなす
第2の角度と、(4)第2の測定点までの第2の距離と、
(5)円柱の側面のうち両側端と第1の測定点および第2
の測定点を除く第3の測定点と所定点とがなす第3の角
度と、(6)第3の測定点までの第3の距離とから、円柱
の中心点の位置を演算する処理を実行することにより、
上述した目的を達成する。請求項9に記載の発明は、測
量機で、直接観測することができないか又は観測しない
目標点の位置を演算するプログラムに適用され、(1)目
標点を通る直線上の第1の測定点と所定点とがなす第1
の角度と、(2)第1の測定点までの第1の距離と、(3)直
線上の第1の測定点とは異なる第2の測定点と所定点と
がなす第2の角度と、(4)第2の測定点までの第2の距
離と、(5)目標点を通る鉛直面上あるいは水平面上のい
ずれか一方に位置する第3の測定点と所定点とがなす第
3の角度とから、目標点の位置を演算する処理を実行す
ることにより、上述した目的を達成する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第一の実施の形態)図1は、本発明の第一の実施の形
態による測量機で円柱の表面の測定点Pを測定する様子
を説明する平面図であり、図2は図1の側面図である。
図1、図2において、測量機Tsは、トータルステーシ
ョンと呼ばれる測距測角装置である。測量機本体1は三
脚2などの上に固定され、水平方向に回転自在の不図示
の回転支持部を有する。本体1は、この回転支持部によ
って三脚2上で水平線Hに平行な水平面内で回転可能に
支持される。本体1には、測量光学系を構成する望遠鏡
部3が備えられている。本体1は、鉛直方向に回転自在
の不図示の水平軸を有し、この水平軸によって望遠鏡部
3を鉛直線Vを含む鉛直面内で回転可能に支持する。つ
まり、望遠鏡部3は、水平方向および鉛直方向に回転自
在である。
【0007】測量機Tsは、円柱Cの表面に設けられる
測定点Pに望遠鏡部3が向けられると、上記回転支持部
の回転角による水平角HAを不図示の水平角検出部で検
出し、上記水平軸の回転角による高度角VAを不図示の
高度角検出部で検出する。水平角HAは、基準点Sに対
する測定点Pの方向を示す水平面内の角度であり、高度
角VAは、水平面に対する測定点Pの方向を示す鉛直面
内の角度である。望遠鏡部3は、距離測定のための変調
光を射出可能に構成されている。測定点Pに向けて射出
された変調光は、測定点Pで散乱して望遠鏡部3へ進
む。測量機Tsは、望遠鏡部3に入射される散乱光を後
述する測距装置に導く。測距装置は、射出光と入射光と
の間で変調信号の位相差を検出することにより、測定点
Pまでの斜距離SDを求める。一般に、測量機Tsに
は、測定点Pにコーナーキューブ(プリズム)を設けて
当該コーナーキューブで反射される変調光を受光するも
のと、測定点Pで生じる散乱光を受光するものとがあ
る。ここでは、コーナーキューブを用いずに距離測定を
行うノンプリズム方式の場合を例にあげて説明する。
【0008】図3は、測量機Tsのブロック図である。
図3において、CPU11は、測角装置12、駆動装置
13および測距装置14を制御するとともに、測角装置
12で検出された角度および測距装置14で検出された
距離から測定点Pの位置座標などを算出する。測角装置
12には、上記水平角検出部および高度角検出部が含ま
れる。駆動装置13は、不図示の水平方向駆動モータを
駆動して上記回転支持部の回転角を変えるとともに、不
図示の垂直方向駆動モータを駆動して上記水平軸の回転
角を変えることにより、望遠鏡部3(図1)の向きを変
える。測距装置14には、上述した変調信号の位相差を
検出する光波測距計が含まれる。操作部材15は、操作
者により操作され、望遠鏡部3の向きを変えるための操
作信号や、測角および測距を行うための操作信号を発生
してCPU11へ送る。
【0009】第一の実施の形態では、上記測量機Tsを
用いて直接観測することができない点、たとえば、電柱
のような円柱Cの中心点の位置を測定する。測量機Ts
は、円柱Cの表面の任意の1点Pを測距および測角する
とともに、円柱Cの左右の両側端を測角する。すなわ
ち、測量機Tsは従来技術と異なり、円柱Cの幅方向の
中心を測距および測角しない。
【0010】図4は、第一の実施の形態による円柱Cの
中心点の位置測定を説明する図である。わかりやすく説
明するために、測量機Tsおよび円柱Cを上から見た平
面図で表している。図4において、測量機Tsにより円
柱Cの中心点Ptの位置を求める。測量機Tsで観測さ
れるのは、円柱Cの左側端P1と円柱Cの右側端P2と
を結ぶ円柱Cの測量機Ts側の弧によって示される円柱
Cの表面である。
【0011】測量機Tsから左側端P1までの距離をL
とすると、測量機Tsから右側端P2までの距離もLで
表される。直線Ts-P1および直線Ts-P2は、それ
ぞれ円柱Cの接線となる。
【0012】測量機Tsは、両側端P1およびP2に対
してそれぞれ測角のみを行い、基準点Sに対する左側端
P1の水平角T1、基準点Sに対する右側端P2の水平
角T2=(T1+t2)をそれぞれ求める。測量機Tsは、
両側端P1およびP2を除く任意の測定点Pに対して測
角を行い、基準点Sに対する測定点Pの水平角Tp=(T
1+t)を求める。さらに測量機Tsは、測定点Pまでの
距離Dを測距して求める。
【0013】測量機Tsは、測定点Pまでの距離Dおよ
び測定点Pの水平角Tpと、両側端P1およびP2の水
平角T1およびT2とによって、以下のように円柱Cの中
心点Ptの位置を算出する。直線Ts-P1によって表
される軸をX軸とする局所座標系を定義すると、円柱C
の断面を表す円は次式(1)で表される。
【数1】 (x−L)2+(y−R)2=R2 (1) ただし、Rは円柱Cの半径であり、X軸に直交する軸を
Y軸とする。
【0014】測定点Pの局所座標は、(D・cost,D・si
nt)で表される。同様に、右側端P2の局所座標は、
(L・cost2,L・sint2)で表される。直線Ts-P1と
直線Ts-Pとの間の挟角tの値は、次式(2)によって
与えられ、直線Ts-P1と直線Ts-P2との間の挟角
2の値は、次式(3)によって与えられる。
【数2】 t=Tp−T1 (2) t2=T2−T1 (3) 測定点P(D・cost,D・sint)および右側端P2(L・co
st2,L・sint2)が上式(1)を満足するように距離L
および半径Rをそれぞれ算出すると、円柱Cの中心点P
tの座標(x,y)は次式(4)および(5)によって
算出される。
【数3】 x=x0+L・cosT1−R・sinT1 (4) y=y0+L・sinT1+R・cosT1 (5) ただし、測量機Tsの座標を(x0,y0)とする。
【0015】図5は、第一の実施の形態による測量機T
sのCPU11で行われる円柱Cの中心点Ptの位置座
標(x,y)を求める処理の流れを説明するフローチャ
ートである。図5による処理を行うプログラムは、測量
機Tsの操作者によって操作部材15が操作され、円柱
Cの中心点Ptの位置を求める操作信号がCPU11に
入力されると起動する。図5のステップS11におい
て、操作者が望遠鏡部3を円柱Cの一方の側端点に向け
て測角指示を行うと、CPU11は、当該側端点を測角
してステップS12へ進む。ステップS12において、
操作者が望遠鏡部3を円柱C上の一点Pに向けて測距お
よび測角指示を行うと、CPU11は、点Pを測定点と
して測距および測角を行ってステップS13へ進む。ス
テップS13において、操作者が望遠鏡部3を円柱Cの
他方の側端点に向けて測角指示を行うと、CPU11
は、当該側端点を測角してステップS14へ進む。
【0016】ステップS14において、CPU11は、
円柱Cの中心点Ptの座標(x,y)を計算してステッ
プS15へ進む。ステップS15において、CPU11
は、算出した座標と、測距および測角結果などの生デー
タとを不図示の記録媒体に記録して図5による処理を終
了する。生データには、水平角HA、高度角VA、なら
びに斜距離SDが含まれる。
【0017】上述したステップS11、ステップS12
およびステップS13の処理順は、必要に応じて適宜入
れ換えてもよい。
【0018】以上説明したように第一の実施の形態によ
れば、以下の作用効果が得られる。すなわち、測量機T
sは、直接観測できない円柱Cの中心位置を求めるに当
たり、円柱Cの両側端P1およびP2に対してそれぞれ
測角のみを行い、両側端P1およびP2を除く任意の1
つの測定点Pに対して測角および測距を行う。一般に、
円柱Cの側端は背景に対して視認しやすいので、望遠鏡
部3の向きを円柱Cの側端に正確に合わせることがで
き、水平角を正確に測定できる。さらに、測定点Pは円
柱Cの幅方向の中心に合わせなくてもよいので、従来技
術と異なり、望遠鏡部3の向きが円柱Cの真の中心線か
ら外れることに起因する測定誤差が生じることがない。
このため、正確に水平角および距離測定を行うことがで
きるから、円柱Cの中心点Ptの位置を正確に求めるこ
とができる。
【0019】上述した説明では、測量機Tsおよび円柱
Cの平面図を用いて説明したが、円柱C上の測定点P、
両側端P1およびP2が同一の水平面上にない場合にも
本発明を適用できる。この場合には、図2に示したよう
に、測定点Pまでの斜距離SDを測距するとともに測定
点Pの高度角VAを測角し、演算によって水平距離Dを
算出してから円柱の中心点の位置を算出すればよい。
【0020】(第二の実施の形態)第二の実施の形態で
は、第一の実施の形態と異なる方法で円柱Cの中心点の
位置を求める。測量機Tsは、円柱Cの表面の任意の3
点について、それぞれ測距および測角を行う。
【0021】図6は、第二の実施の形態による円柱Cの
中心点の位置測定を説明する図である。わかりやすく説
明するために、測量機Tsおよび円柱Cを上から見た平
面図で表している。図6において、測量機Tsを用いて
円柱Cの中心点Ptの位置を測定する。測量機Tsは、
円柱Cの両側端を除く任意の3つの測定点P1〜P3に
対してそれぞれ測角および測距を行う。測量機Tsは、
不図示の基準点に対する測定点P1の水平角Tp1を求
め、測定点P1までの距離D1を測距して求める。同様
に、測定点P2の水平角Tp2および測定点P2までの距
離D2、測定点P3の水平角Tp3および測定点P3まで
の距離D3をそれぞれ求める。
【0022】測量機Tsは、3組の水平角および距離に
よって、以下のように円柱Cの中心点Ptの位置を算出
する。求める円柱Cの半径をR、円柱Cの中心点Ptの
位置座標を(X,Y)とすると、円柱Cの断面を表す円
は次式(6)で表される。
【数4】 (x−X)2+(y−Y)2=R2 (6)
【0023】測量機Tsの器械点座標がわかれば、上記
測定点P1の座標(x1,y1)、測定点P2の座標(x
2,y2)、測定点P3の座標(x3,y3)がそれぞれ算
出されるので、上式(6)のxおよびyに測定点P1〜
P3の座標をそれぞれ代入する。測定点座標を代入した
結果得られる3つの連立方程式を解いて、中心点Ptの
位置座標(X,Y)および半径Rを求める。
【0024】図7は、第二の実施の形態による測量機T
sのCPU11で行われる円柱Cの中心点Ptの位置座
標(x,y)を求める処理の流れを説明するフローチャ
ートである。図7による処理を行うプログラムは、測量
機Tsの操作者によって操作部材15が操作され、円柱
Cの中心点Ptの位置を求める操作信号がCPU11に
入力されると起動する。図7のステップS21におい
て、操作者が望遠鏡部3を円柱C上の一点P1に向けて
測距および測角指示を行うと、CPU11は、点P1を
測定点として測距および測角を行い、ステップS22へ
進む。ステップS22において、操作者が望遠鏡部3を
円柱C上の測定点P1と異なる点P2に向けて測距およ
び測角指示を行うと、CPU11は、点P2を測定点と
して測距および測角を行い、ステップS23へ進む。ス
テップS23において、操作者が望遠鏡部3を円柱C上
の測定点P1および測定点P2と異なる点P3に向けて
測距および測角指示を行うと、CPU11は、点P3を
測定点として測距および測角を行い、ステップS24へ
進む。
【0025】ステップS24において、CPU11は、
円柱Cの中心点Ptの座標(X,Y)および円柱Cの半
径Rを計算してステップS25へ進む。ステップS25
において、CPU11は、算出した座標と、測距および
測角結果などの生データとを不図示の記録媒体に記録し
て図7による処理を終了する。生データには、水平角H
A、高度角VA、ならびに斜距離SDが含まれる。
【0026】上述したステップS21、ステップS22
およびステップS23の処理順は、必要に応じて適宜入
れ換えてもよい。
【0027】以上説明したように第二の実施の形態によ
れば、以下の作用効果が得られる。すなわち、測量機T
sは、直接観測できない円柱Cの中心位置を求めるに当
たり、円柱Cの両側端を除く任意の異なる3つの測定点
P1〜P3に対し、それぞれ測角および測距を行う。測
定点P1〜P3は、円柱Cの幅方向の中心に合わせなく
てもよいので、従来技術と異なり、望遠鏡部3の向きが
円柱Cの真の中心線から外れることに起因する測定誤差
が生じることがない。このため、正確に測角および測距
を行うことができるから、円柱Cの中心点Ptの位置を
正確に求めることができる。
【0028】上述した第一の実施の形態および第二の実
施の形態では、円柱Cの中心点Ptの位置測定を説明す
る場合を例にあげて説明した。円柱は、たとえば、電柱
やタンクなどが相当する。本発明は、円柱の代わりにマ
ンホールなどの構造物や、運動競技場における投擲用サ
ークルなどの円についても適用することができる。この
場合には、マンホールの中心位置や、サークルの中心位
置が求められる。
【0029】(第三の実施の形態)第三の実施の形態で
は、上記測量機Tsを用いて直接観測することができな
い点、たとえば、家屋の軒下点の位置を求める。測定に
先立ち、位置を求めようとする軒下点に棒などを立てか
ける。測量機Tsは、軒下に立てかけられた棒上の任意
の異なる2点をそれぞれ測距および測角するとともに、
軒下の点から鉛直方向にオフセットを有する点について
測角する。
【0030】図8は、第三の実施の形態による軒下の点
Ptの位置測定を説明する図である。図8において、測
量機Tsで棒上の測定点P1に対して測角および測距を
行い、測定点P1の水平角TpH1および高度角TpV1、測
定点P1までの距離D1を求める。同様に、測定点P2
の水平角TpH2および高度角TpV2と、測定点P2までの
距離D2を求める。ここで、点Ptに立てかけられる棒
は直線状のものである。測量機Tsはさらに、点Ptに
対して鉛直方向に位置する観測可能な測定点ALTにつ
いて、測角のみを行って水平角TALTを求める。
【0031】測量機Tsは、測定点P1までの距離D1
および測定点P1の測角値と、測定点P2までの距離D
2および測定点P2の測角値と、測定点ALTの測角値
とによって、以下のように軒下の点Ptの位置を算出す
る。図8において、測定点P1の座標を(N1,E1,Z
1)、測定点P2の座標を(N2,E2,Z2)、ベクトル
P1-P2方向の単位ベクトルを(a,b,c)で表す
と、軒下の点Ptの座標(N,E,Z)は、次式(7)
〜(9)で表される直線上に存在する。
【数5】 N=N2+t・a (7) E=E2+t・b (8) Z=Z2+t・c (9) ただし、tは定数である。
【0032】軒下の点Ptは、ベクトルP1-P2を、
測定点P2から測定点ALTまでの水平方向成分の距離
ΔHDに対応して延長すると求められる。測定点ALT
の座標を(Na,Ea,Za)とすると、ΔHDは次式
(10)で表される。
【数6】 ΔHD=√((Na−N2)2+(Ea−E2)2) (10) 上式(7)、(8)および(10)より、定数tは次式
(11)で表される。
【数7】 t=ΔHD/√(a2+b2) (11) 測量機Tsの器械点座標がわかれば、上記測定点P1の
座標(N1,E1,Z1)、測定点P2の座標(N2
2,Z2)がそれぞれ算出される。また、測定点ALT
の座標(Na,Ea,Za)のうちNa,Eaが算出され
る。軒下の点Ptの座標(N,E,Z)は、上式(7)
〜(9)および(11)に測定点の座標を代入して算出
する。
【0033】図9は、第三の実施の形態による測量機T
sのCPU11で行われる軒下点Ptの位置座標(N,
E,Z)を求める処理の流れを説明するフローチャート
である。図9による処理を行うプログラムは、測量機T
sの操作者によって操作部材15が操作され、軒下点P
tの位置を求める操作信号がCPU11に入力されると
起動する。図9のステップS31において、操作者が軒
下点Ptに基準線となる棒などを立てかける。このと
き、望遠鏡部3から棒上の異なる2点が視準できること
を確認する。異なる2点は、後述の測定点P1および測
定点P2である。
【0034】ステップS32において、操作者が望遠鏡
部3を棒(基準線)上の測定点P1に向けて測距および
測角指示を行うと、CPU11は、測定点P1について
測距および測角を行ってステップS33へ進む。ステッ
プS33において、操作者が望遠鏡部3を棒(基準線)
上の測定点P2に向けて測距および測角指示を行うと、
CPU11は、測定点P2について測距および測角を行
ってステップS34へ進む。ステップS34において、
操作者が望遠鏡部3を測定点ALTに向けて測角指示を
行うと、CPU11は、測定点ALTについて測角を行
ってステップS35へ進む。
【0035】ステップS35において、CPU11は、
軒下の点Ptの座標(N,E,Z)および、器械点から
の角度距離データを計算してステップS36へ進む。ス
テップS36において、CPU11は、算出した座標
と、測距および測角結果などの生データとを不図示の記
録媒体に記録して図9による処理を終了する。生データ
には、水平角、高度角、ならびに斜距離が含まれる。
【0036】上述したステップS32、ステップS33
およびステップS34の処理順は、必要に応じて適宜入
れ換えてもよい。
【0037】以上説明したように第三の実施の形態によ
れば、以下の作用効果が得られる。すなわち、測量機T
sは、直接観測できない軒下点Ptの位置を求めるに当
たり、基準線(上記の例では棒)上の任意の異なる2つ
の測定点P1およびP2に対してそれぞれ測角および測
距を行い、軒下の点Ptから鉛直方向にオフセットを取
る点ALTについて測角のみを行う。これにより、望遠
鏡部3で直接観測できない点Ptの位置を正確に求める
ことができる。
【0038】上述した説明では、軒下の点Ptから鉛直
方向にオフセットを取る点ALT(軒下点を通る鉛直面
上の点)について測角のみを行うようにしたが、軒下の
点Ptから水平方向にオフセットを取る点ALTb(軒
下点を通る水平面上の点)について測角を行ってもよ
い。図10は、この場合の軒下の点Ptの位置測定を説
明する図である。図10において、測量機Tsで棒上の
測定点P1およびP2に対して測角および測距を行う点
は上述した図8の場合と同じである。測量機Tsはさら
に、点Ptに対して水平方向に位置する観測可能な測定
点ALTbについて、測角のみを行って高度角TALTb
求める。測定点ALTbについての測角は、図9による
ステップS34の処理に代えて行う。なお、この場合に
軒下点Ptに立てかける棒は、軒下点Ptおよび測定点
ALTbが含まれる鉛直面に含まれるように立てかけ
る。つまり、軒下点Pt、測定点ALTb、測定点P1
および測定点P2は、同一鉛直面上に位置する。
【0039】測量機Tsは、以下のように軒下の点Pt
の位置を算出する。図10において、軒下の点Ptは、
ベクトルP1-P2を、測定点P2から測定点ALTb
までの鉛直方向成分の距離ΔVDに対応して延長すると
求められる。測定点ALTbの座標を(Nb,Eb
b)とすると、ΔVDは次式(12)で表される。
【数8】 ΔVD=Zb−Z2 (12) 上式(9)および(12)より、定数tは次式(13)
で表される。
【数9】 t=ΔVD/c (13) 軒下の点Ptの座標(N,E,Z)は、上式(7)〜
(9)および(13)に各測定点の座標を代入して算出
する。
【0040】上述した例では、測定点P1、測定点P
2、測定点ALTbならびに軒下点Ptが全て同一鉛直
面上にある場合を説明した。これらが同一鉛直面上にな
い場合は、測定点ALTbについても測距を行う必要が
ある。すなわち、3つの測定点P1、測定点P2および
測定点ALTbを測距、測角することによって3つの測
定点を含む平面を表す式を算出し、算出された式による
平面上の点として測定点ALTbの座標を求めればよ
い。
【0041】上記の説明では、測量機Tsを用いて直接
観測することができない点として家屋の軒下点の位置を
求めたが、屋根の先端などの位置を求める場合にも本発
明を適用できる。
【0042】以上説明した測量機Tsは、散乱光を受光
するノンプリズム方式の場合を例にあげて説明したが、
測定対象の表面に反射シートなどを設けて当該シートに
よる反射光を受光するタイプの測量機にも本発明を適用
できる。
【0043】上述の測量機Tsは、変調した光波の位相
差を検出することにより距離測定点Pまでの斜距離SD
を測定する方式を例にあげて説明した。本発明は、この
方式以外の装置にも適用することができる。たとえば、
測定点にパルス光を投光し、パルス光の投光から反射光
の受光までの時間を検出することにより距離測定点まで
の斜距離を測定する方式でもよい。
【0044】上記の測量機Tsは、操作者が操作部材1
5を操作することにより、望遠鏡部3を測定点(測量の
対象)に向けるようにしたが、望遠鏡部3を自動的に測
定点に向けるようにしてもよい。この場合には、望遠鏡
部3を通して観測される像を撮像装置などで撮像し、撮
像された画像データを用いて望遠鏡部3が測量の対象に
向けられたか否かを判定すればよい。
【0045】以上の説明では、測量機について説明した
が、測量機の測定用プログラムを用意し、このプログラ
ムを測量機に取込んで上述したような直接観測できない
点の位置を測量機に求めさせることができる。この場合
には、測定用プログラムをパソコンなどから測量機にロ
ーディングしたり、測定用プログラムを記録したメモリ
カードなどの記録媒体を測量機にセットした上でプログ
ラム実行させることにより、上述した測量機として使用
することができる。測定用プログラムの入手方法とし
て、インターネット等を介してダウンロードしてもよ
い。
【0046】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明する。測量光学系は、たとえば、望遠鏡部3によって
構成される。制御回路および演算回路は、たとえば、C
PU11によって構成される。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、測量機で直接観測できない点の位置を正確に求める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による測量機で円柱
を測定する様子を説明する平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】測量機のブロック図である。
【図4】第一の実施の形態による円柱の中心点の位置測
定を説明する図である。
【図5】第一の実施の形態による測量機で行われる円柱
の中心点の位置座標を求める処理の流れを説明するフロ
ーチャートである。
【図6】第二の実施の形態による円柱の中心点の位置測
定を説明する図である。
【図7】第二の実施の形態による測量機で行われる円柱
の中心点の位置座標を求める処理の流れを説明するフロ
ーチャートである。
【図8】第三の実施の形態による軒下の点の位置測定を
説明する図である。
【図9】第三の実施の形態による測量機で行われる軒下
点の位置座標を求める処理の流れを説明するフローチャ
ートである。
【図10】軒下の点の位置測定の変形例を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1…本体、 2…三脚、3…
望遠鏡部、 11…CPU、12…
測角装置、 14…測距装置、C…
円柱、 D…水平距離、HA
…水平角、 VA…高度角、SD
…斜距離、P、P1〜P3、ALT、ALTb…測定
点、Pt…中心点、軒下点、 Ts…測量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富山 麻由美 東京都大田区南蒲田2丁目16番2号 株式 会社ニコンジオテックス内 (72)発明者 畑中 正樹 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3 番3号 株式会社ニコンシステム内 Fターム(参考) 2F065 AA01 AA06 AA07 AA12 AA17 AA20 BB06 CC14 FF13 FF23 FF65 LL17 PP05 PP22 QQ25 UU05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量の対象である円柱の側面上の測定点を
    観測する測量光学系と、 前記測量光学系により前記測定点を観測し、前記測定点
    と所定点とがなす角度を検出する測角装置と、 前記測定点までの距離を検出する測距装置と、 (1)前記円柱の側面の両側端を除く第1の測定点が前記
    測量光学系によって観測されている状態で、前記第1の
    測定点と所定点とがなす第1の角度を検出するように前
    記測角装置を制御するとともに前記第1の測定点までの
    第1の距離を検出するように前記測距装置を制御し、
    (2)前記両側端のうちの一方の第2の測定点が前記測量
    光学系によって観測されている状態で、前記第2の測定
    点と所定点とがなす第2の角度を検出するように前記測
    角装置を制御し、(3)前記両側端のうちの他方の第3の
    測定点が前記測量光学系によって観測されている状態
    で、前記第3の測定点と所定点とがなす第3の角度を検
    出するように前記測角装置を制御する制御回路と、 前記第1の距離および前記第1の角度と、前記第2の角
    度と、前記第3の角度とに基づいて、前記円柱の中心点
    の位置を演算する演算回路とを備えることを特徴とする
    測量機。
  2. 【請求項2】測量の対象である円柱の側面上の測定点を
    観測する測量光学系と、 前記測量光学系により前記測定点を観測し、前記測定点
    と所定点とがなす角度を検出する測角装置と、 前記測定点までの距離を検出する測距装置と、 (1)前記円柱の側面の両側端を除く第1の測定点が前記
    測量光学系によって観測されている状態で、前記第1の
    測定点と所定点とがなす第1の角度を検出するように前
    記測角装置を制御するとともに前記第1の測定点までの
    第1の距離を検出するように前記測距装置を制御し、
    (2)前記両側端および前記第1の測定点を除く第2の測
    定点が前記測量光学系によって観測されている状態で、
    前記第2の測定点と所定点とがなす第2の角度を検出す
    るように前記測角装置を制御するとともに前記第2の測
    定点までの第2の距離を検出するように前記測距装置を
    制御し、(3)前記両側端と前記第1の測定点および前記
    第2の測定点を除く第3の測定点が前記測量光学系によ
    って観測されている状態で、前記第3の測定点と所定点
    とがなす第3の角度を検出するように前記測角装置を制
    御するとともに前記第3の測定点までの第3の距離を検
    出するように前記測距装置を制御する制御回路と、 前記第1の距離および前記第1の角度と、前記第2の距
    離および前記第2の角度と、前記第3の距離および前記
    第3の角度とに基づいて、前記円柱の中心点の位置を演
    算する演算回路とを備えることを特徴とする測量機。
  3. 【請求項3】測量の対象である測定点を観測する測量光
    学系と、 前記測量光学系により前記測定点を観測し、前記測定点
    と所定点とがなす角度を検出する測角装置と、 前記測定点までの距離を検出する測距装置と、 (1)直接観測することができないか又は観測しない目標
    点を通る直線上の第1の測定点が前記測量光学系によっ
    て観測されている状態で、前記第1の測定点と所定点と
    がなす第1の角度を検出するように前記測角装置を制御
    するとともに前記第1の測定点までの第1の距離を検出
    するように前記測距装置を制御し、(2)前記直線上の前
    記第1の測定点とは異なる第2の測定点が前記測量光学
    系によって観測されている状態で、前記第2の測定点と
    所定点とがなす第2の角度を検出するように前記測角装
    置を制御するとともに前記第2の測定点までの第2の距
    離を検出するように前記測距装置を制御し、(3)前記目
    標点を通る鉛直面上あるいは水平面上のいずれか一方に
    位置する第3の測定点が前記測量光学系によって観測さ
    れている状態で、前記第3の測定点と所定点とがなす第
    3の角度を検出するように前記測角装置を制御する制御
    回路と、 前記第1の距離および前記第1の角度と、前記第2の距
    離および前記第2の角度と、前記第3の角度とに基づい
    て、前記目標点の位置を演算する演算回路とを備えるこ
    とを特徴とする測量機。
  4. 【請求項4】(1)円柱の側面の両側端を除く第1の測定
    点と所定点とがなす第1の角度を検出し、 (2)前記第1の測定点までの第1の距離を検出し、 (3)前記両側端のうちの一方の第2の測定点と所定点と
    がなす第2の角度を検出し、 (4)前記両側端のうちの他方の第3の測定点と所定点と
    がなす第3の角度を検出し、 前記第1の距離および前記第1の角度と、前記第2の角
    度と、前記第3の角度とに基づいて、前記円柱の中心点
    の位置を演算することを特徴とする測量方法。
  5. 【請求項5】(1)円柱の側面の両側端を除く第1の測定
    点と所定点とがなす第1の角度を検出し、 (2)前記第1の測定点までの第1の距離を検出し、 (3)前記円柱の側面のうち両側端および前記第1の測定
    点を除く第2の測定点と所定点とがなす第2の角度を検
    出し、 (4)前記第2の測定点までの第2の距離を検出し、 (5)前記円柱の側面のうち両側端と前記第1の測定点お
    よび前記第2の測定点を除く第3の測定点と所定点とが
    なす第3の角度を検出し、 (6)前記第3の測定点までの第3の距離を検出し、 前記第1の距離および前記第1の角度と、前記第2の距
    離および前記第2の角度と、前記第3の距離および前記
    第3の角度とに基づいて、前記円柱の中心点の位置を演
    算することを特徴とする測量方法。
  6. 【請求項6】(1)直接観測することができないか又は観
    測しない目標点を通る直線上の第1の測定点と所定点と
    がなす第1の角度を検出し、 (2)前記第1の測定点までの第1の距離を検出し、 (3)前記直線上の前記第1の測定点とは異なる第2の測
    定点と所定点とがなす第2の角度を検出し、 (4)前記第2の測定点までの第2の距離を検出し、 (5)前記目標点を通る鉛直面上あるいは水平面上のいず
    れか一方に位置する第3の測定点と所定点とがなす第3
    の角度を検出し、 前記第1の距離および前記第1の角度と、前記第2の距
    離および前記第2の角度と、前記第3の角度とに基づい
    て、前記目標点の位置を演算することを特徴とする測量
    方法。
  7. 【請求項7】測量機で、観測された角度および距離に基
    づいて円柱の中心点の位置を演算するプログラムにおい
    て、 (1)円柱の側面の両側端を除く第1の測定点と所定点と
    がなす第1の角度と、 (2)前記第1の測定点までの第1の距離と、 (3)前記両側端のうちの一方の第2の測定点と所定点と
    がなす第2の角度と、 (4)前記両側端のうちの他方の第3の測定点と所定点と
    がなす第3の角度とから、前記円柱の中心点の位置を演
    算する処理を実行することを特徴とする測量プログラ
    ム。
  8. 【請求項8】測量機で、観測された角度および距離に基
    づいて円柱の中心点の位置を演算するプログラムにおい
    て、 (1)円柱の側面の両側端を除く第1の測定点と所定点と
    がなす第1の角度と、 (2)前記第1の測定点までの第1の距離と、 (3)前記円柱の側面のうち両側端および前記第1の測定
    点を除く第2の測定点と所定点とがなす第2の角度と、 (4)前記第2の測定点までの第2の距離と、 (5)前記円柱の側面のうち両側端と前記第1の測定点お
    よび前記第2の測定点を除く第3の測定点と所定点とが
    なす第3の角度と、 (6)前記第3の測定点までの第3の距離とから、前記円
    柱の中心点の位置を演算する処理を実行することを特徴
    とする測量プログラム。
  9. 【請求項9】測量機で、直接観測することができないか
    又は観測しない目標点の位置を演算するプログラムにお
    いて、 (1)前記目標点を通る直線上の第1の測定点と所定点と
    がなす第1の角度と、 (2)前記第1の測定点までの第1の距離と、 (3)前記直線上の前記第1の測定点とは異なる第2の測
    定点と所定点とがなす第2の角度と、 (4)前記第2の測定点までの第2の距離と、 (5)前記目標点を通る鉛直面上あるいは水平面上のいず
    れか一方に位置する第3の測定点と所定点とがなす第3
    の角度とから、前記目標点の位置を演算する処理を実行
    することを特徴ととする測量プログラム。
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