JP2003106077A - 手動解除機構 - Google Patents

手動解除機構

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JP2003106077A
JP2003106077A JP2001306563A JP2001306563A JP2003106077A JP 2003106077 A JP2003106077 A JP 2003106077A JP 2001306563 A JP2001306563 A JP 2001306563A JP 2001306563 A JP2001306563 A JP 2001306563A JP 2003106077 A JP2003106077 A JP 2003106077A
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Japan
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roller
slider
opening
lever
claw
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JP2001306563A
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English (en)
Inventor
Koichi Shibata
康一 柴田
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Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉体と開閉機との連動連結状態であるブレ
ーキ状態を解放する操作、及びこのブレーキ状態への復
帰の操作を容易に行う。 【解決手段】 開閉体3と開閉機7とが切り離し状態と
なる方向に付勢する付勢手段を有した制御片16と、制
御片16にワイヤ18を介して連結される摺動自在なス
ライダ29と、スライダ29に軸31を介して装着され
るローラ33と、軸31に一端が連結されるリンク杆3
6を備えた揺動自在なレバー35と、ローラ33に係合
し、ローラ33とともに、スライダ29を下方位置に保
持し、ワイヤ18を介して付勢力に抗して制御片16を
一方の移動位置にて保持させるラッチ爪39と、ラッチ
爪39を揺動させローラ33との係合状態を解除する押
しボタン45とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物などの構築物
の開口部分や屋内区画部分などに配設され、これら開口
部分等を閉鎖区画する開閉体の手動閉鎖装置などの機構
装置に適用される手動解除機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物などの構築物の開口部分や屋内区画
部分などに配設され、該開口部分等を閉鎖若しくは区画
する開閉体、例えばシャッターカーテンを開閉駆動する
シャッター装置等の開閉装置には、このシャッターカー
テンを手動にて閉鎖させる機構装置として手動閉鎖装置
が備えられる。
【0003】この手動閉鎖装置は、建物の上方に巻回状
態で収容されるシャッターカーテンを、火災発生時や停
電などの非常時に降下させ建物開口部分や屋内区画部分
などを閉鎖し、火災の場合における他部への延焼や損傷
を最小限に阻止させるもので、シャッターカーテン側
と、このシャッターカーテンを開閉(昇降)駆動させる
開閉機との間に配設され、シャッターカーテンと開閉機
とを連動連結させ、開閉機の駆動をシャッターカーテン
に伝達させる状態と、開閉機の駆動をシャッターカーテ
ンに伝達させずに切り離す状態とに切り替える制動装置
に連結される。すなわち、開閉機により開閉駆動するシ
ャッターカーテンを、開閉機から切り離し、つまり制動
装置を作動させ、上方に収容されている状態から、シャ
ッターカーテンを自重にて降下させ建物開口等を閉鎖さ
せるようになっている。
【0004】このような手動閉鎖装置としては、特開平
9−324590号公報に開示されており、この手動閉
鎖装置によれば、押し釦を押圧することで、制動装置の
開閉機とシャッターカーテンとの連結状態(ブレーキ状
態)を解除する構成とされる。すなわち、この手動閉鎖
装置は、上端が軸支され揺動自在な操作レバーに、イン
ナーレバーをリンク結合し、このインナーレバーの中途
に、制御装置より延出する牽引方向の付勢力を有するワ
イヤを連結させ、インナーレバーを係止状態とするロッ
ク手段を設けてワイヤの牽引力を抑制し、ロック手段に
上記押し釦が連結される構成となっており、押し釦を押
圧することで閂形状のロック手段がスライド移動してイ
ンナーレバーとの係合を解き、係合状態に保持されてい
る操作レバーが開放されて、制動装置に牽引付勢され、
これにより開閉機とシャッターカーテンとの連動連結状
態を解除し、収容状態のシャッターカーテンのブレーキ
状態を解除され、シャッターカーテンは自重により降下
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の手動閉鎖装置では、シャッターカーテンを降下
させ閉鎖させる際、すなわちブレーキ状態を解除する際
に、押し釦を押圧操作するが、常にワイヤを介した牽引
状態の付勢力が加わっているロック手段が閂形状の構成
であることからスライド操作となり、閂状のロック手段
を保持する穴部分との面接触による摩擦抵抗が発生し、
この摩擦力により容易にロック手段がスライド移動せ
ず、操作を行うために比較的大きな力が必要となるおそ
れがある。このような大きな摩擦力により操作が容易で
なくなることで、非常時などにおいて円滑な操作を行え
ずに、シャッターカーテンの降下操作を行えないおそれ
もある。
【0006】また、ブレーキ状態を解除された後に、再
びブレーキ状態に復帰させる操作を行うが、この復帰操
作は上記操作レバーを用い、この操作レバーを揺動さ
せ、ワイヤを牽引し、ロック手段にて係合状態とさせる
が、上記同様摩擦力が大きく、操作レバーの操作力が必
要となるおそれがある。
【0007】さらに、手動閉鎖装置は、通常の状態にお
いては、制動装置により、常に牽引方向の付勢力が加わ
っており、ワイヤが弛むことなく張られた緊張状態であ
り、そのため、経時変化により、ワイヤが伸びるおそれ
などもあることから、定期的にメンテナンスを行い、そ
のワイヤの張り具合を点検・調整している。ところが、
上記した手動閉鎖装置では、ワイヤの張り具合を調整す
る機構がなく、開閉機,シャッターカーテンを含む全体
的なメンテナンスとしてそのワイヤの調整を行ってお
り、すなわち、開閉機や制動装置の点検・調整として行
われていたことから、煩雑な作業となり、このワイヤの
張り具合に対する点検・調整を簡素化し容易に行うこと
ができるよう望まれていた。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、シャッターカーテンなどの開閉体と開閉機との連
動連結状態であるブレーキ状態を解放する操作、及びこ
のブレーキ状態への復帰の操作を容易に行える手動の閉
鎖装置等に有効に適用される手動解除機構を得ることを
目的としている。また、手動の閉鎖装置と開閉機側の制
動装置とをワイヤで連結し、その張設状態を調整可能な
機構装置である場合に、その張設状態を容易に調整可能
とする構造を備えた手動解除機構を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1記載の手動解除機構
は、一端が軸支され揺動自在とされるとともに、外部か
らの付勢力により常に一方の揺動方向へ付勢されている
レバーと、互いに係脱自在なローラと爪部とで構成さ
れ、これらローラと爪部のいずれかが前記レバーに備え
られ、互いの係合状態で前記レバーの揺動を規制する係
合機構部と、前記係合機構部に対し、前記レバーに備え
られるローラ若しくは爪部に係合状態の爪部若しくはロ
ーラを移動させ、互いの係合状態を解除する解除機構部
と、を具備することを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、係合機構部の構
造がローラと爪部とであることから、レバーの揺動規制
を解除する際、爪部に対するローラとの係合状態を解除
することとなるが、ローラが転動することとなって互い
の係合状態を解除されることとなり、その操作が軽い操
作力にて行うことが可能となる。また、レバーの揺動を
規制させる際においても、ローラが転動することで爪部
が係合されることから、互いを係合させる際の操作力が
軽減される。
【0011】請求項2記載の手動解除機構は、外部から
の付勢力により常に一方の摺動方向へ付勢されているス
ライダと、一端が軸支され揺動自在とされるとともに、
リンク杆を介し前記スライダに連結され、前記付勢力に
よって常に一方の揺動方向へ付勢されているレバーと、
互いに係脱自在なローラと爪部とで構成され、これらロ
ーラと爪部のいずれかが前記レバーに備えられ、互いの
係合状態で前記レバーの揺動を規制する係合機構部と、
前記係合機構部に対し、前記レバーに備えられるローラ
若しくは爪部に係合状態の爪部若しくはローラを移動さ
せ、互いの係合状態を解除する解除機構部と、を具備す
ることを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、係合機構部の構
造がローラと爪部とであることから、レバーの揺動規制
を解除する際、爪部に対するローラとの係合状態を解除
することとなるが、ローラが転動することとなって互い
の係合状態を解除されることとなり、その操作が軽い操
作力にて行うことが可能となる。また、レバーの揺動を
規制させる際においても、ローラが転動することで爪部
が係合されることから、互いを係合させる際の操作力が
軽減される。また、係合機構部のローラ若しくは爪部が
レバーに設けられることから、スライダやリンク杆との
連結構成によるガタや遊びに関わらずレバーを係合して
揺動を規制することが可能となる。
【0013】請求項3記載の手動解除機構は、外部から
の付勢力により常に一方の摺動方向へ付勢されているス
ライダと、一端が軸支され揺動自在とされるとともに、
リンク杆を介し前記スライダに連結され、前記付勢力に
よって常に一方の揺動方向へ付勢されているレバーと、
互いに係脱自在なローラと爪部とで構成され、これらロ
ーラと爪部のいずれかが前記スライダに備えられ、互い
の係合状態で前記スライダの摺動を規制し、かつ前記レ
バーの揺動を規制する係合機構部と、前記係合機構部に
対し、前記スライダに備えられるローラ若しくは爪部に
係合状態の爪部若しくはローラを移動させ、互いの係合
状態を解除する解除機構部と、を具備することを特徴と
する。
【0014】このような構成によれば、係合機構部の構
造がローラと爪部とであることから、レバーの揺動規制
を解除する際、爪部に対するローラとの係合状態を解除
することとなるが、ローラが転動することとなって互い
の係合状態を解除されることとなり、その操作が軽い操
作力にて行うことが可能となる。また、レバーの揺動を
規制させる際においても、ローラが転動することで爪部
が係合されることから、互いを係合させる際の操作力が
軽減される。
【0015】請求項4記載の手動解除機構20は、外部
からの付勢力により常に一方の摺動方向へ付勢されてい
る摺動自在なスライダ29と、該スライダ29に固設さ
れる軸31に回転自在に装着されるローラ33と、該ロ
ーラ33の軸31に一端が連結されるリンク杆36を備
え、該リンク杆36の他端が前記軸31の位置より上方
となる中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される
揺動自在なレバー35と、前記ローラ33に係合する爪
部41を揺動先端に有し、該ローラ33とともに、前記
付勢力に抗して前記スライダ29を下方位置に保持する
揺動自在なラッチ爪39と、該ラッチ爪39を揺動させ
前記ローラ33との係合状態を解除する押しボタン45
と、を具備することを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、押しボタン45
を押圧することで、ラッチ爪39とローラ33との係合
を解くこととなり、スライダ29の保持状態が解除され
る。そして、スライダ29に設けられるローラ33は、
ラッチ爪39との係合状態を解かれる際に、このラッチ
爪39に対して転動して互いの係合状態を解除されるこ
とから、その係合解除の操作が、軽い操作力で行うこと
ができ、すなわち押しボタン45による押圧操作が容易
となる。また、ローラ33とラッチ爪39とを互いに係
合させる際にも、ローラ33の転動にて行われることか
ら、互いが係合する際の操作力が軽減されることとな
り、すなわち、レバー35による解除と係合の操作が容
易なものとなる。
【0017】請求項5記載の手動解除機構50は、摺動
自在に設けられるスライダ51と、該スライダ51に軸
支され揺動自在に設けられるとともに、該軸支部分に対
して延設する端部を介して外部からの付勢力により常に
一方の揺動方向の付勢力を受ける調整片57と、前記ス
ライダ51に設けられ、前記調整片57を揺動させ前記
スライダ51に対する傾き角度を調整する調整手段67
と、前記調整片57の軸支部分に一端が連結されるリン
ク杆72を備え、該リンク杆72の他端が前記軸支部分
の位置より上方となる中途部に軸着されて連結され、上
端が軸支される揺動自在なレバー71と、前記レバー7
1の揺動端側に近接して配設され、該レバー71の長手
方向に沿って摺動移動自在なローラ77と、前記レバー
71の揺動端に設けられ、前記ローラ77に係合し、前
記付勢力に抗して前記レバー71の揺動を規制するラッ
チ爪75と、前記ローラ77を摺動移動させ、前記ラッ
チ爪75との係合状態を解除する押しボタン83と、を
具備することを特徴とする。
【0018】このような構成によれば、押しボタン83
の押圧に連動するローラ77は、ラッチ爪75との係合
状態を解かれる際に、このラッチ爪75に対して転動し
て互いの係合状態を解除されることから、その係合解除
の操作が軽い操作力で行うことができ、すなわち押しボ
タン83による押圧操作が容易となる。また、ローラ7
7とラッチ爪75とを互いに係合させる際にも、ローラ
77の転動が行われることから、互いが係合する際の操
作力が軽減されることとなり、すなわち、レバー71に
よる復帰操作が容易となる。また、外部からの付勢力を
受ける調整片57をスライダ51に揺動自在に設け、調
整片57を揺動させることが可能な調整手段67を設け
たので、付勢力の受け具合を調整することが可能とな
り、経時変化などがあっても、メンテナンスを容易に行
うことが可能であり、すなわち付勢力の受け具合を容易
に改善できることとなる。
【0019】請求項6記載の手動解除機構100は、摺
動自在に設けられるスライダ51と、該スライダ51に
軸支され揺動自在に設けられるとともに、該軸支部分に
対して延設する端部を介して外部からの付勢力により常
に一方の揺動方向の付勢力を受ける調整片57と、前記
スライダ51に設けられ、前記調整片57を揺動させ前
記スライダ51に対する傾き角度を調整する調整手段6
7と、前記調整片57の軸支部分に一端が連結されるリ
ンク杆36を備え、該リンク杆36の他端が前記軸支部
分の位置より上方となる中途部に軸着されて連結され、
上端が軸支される揺動自在なレバー35と、前記調整片
57の軸支部分を支軸として回転自在に装着されるロー
ラ33と、該ローラ33に係合する爪部41を揺動先端
に有し、該ローラ33とともに、前記スライダ51を下
方位置に保持し、前記付勢力に抗して保持させる揺動自
在なラッチ爪39と、該ラッチ爪39を揺動させ前記ロ
ーラ33との係合状態を解除する押しボタン45と、を
具備することを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、上記した手動解
除機構20,50と同様に、スライダ51に設けられる
ローラ33は、ラッチ爪39との係合状態を解かれる際
に、このラッチ爪39に対して転動して互いの係合状態
を解除されることから、その係合解除の操作が軽い操作
力で行うことができ、すなわち押しボタン45による押
圧操作が容易となる。同様に、ローラ33とラッチ爪3
9とを互いに係合させる際にも、ローラ33の転動が行
われることから、互いが係合する際の操作力が軽減され
ることとなり、すなわち、レバー35による復帰操作が
容易となる。また、外部からの付勢力を受ける調整片5
7をスライダ51に揺動自在に設け、調整片57を揺動
させることが可能な調整手段67を設けたので、付勢力
の受け具合を調整することが可能となり、経時変化など
があっても、メンテナンスを容易に行うことが可能であ
り、すなわち付勢力の受け具合を容易に改善できること
となる。
【0021】請求項7記載の手動解除機構120は、外
部からの付勢力により常に一方の摺動方向へ付勢されて
いる摺動自在なスライダ128と、該スライダ128に
支軸を介して一端が連結されるリンク杆127を備え、
該リンク杆127の他端が前記軸の位置より上方となる
中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺動自
在なレバー126と、該レバー126の揺動端に回転自
在に設けられるローラ129と、前記ローラ129に係
合する爪部124を揺動先端に有し、前記リンク杆12
7及びスライダ128を介し前記付勢力に抗して、前記
ローラ129とともに、前記レバー126を保持する揺
動自在なラッチ爪121と、該ラッチ爪121を揺動さ
せ前記ローラ129との係合状態を解除する押しボタン
45と、を具備することを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、押しボタン45
の押圧により揺動するラッチ爪121は、ローラ129
との係合状態を解かれる際に、このローラ129はラッ
チ爪121に対して転動して互いの係合状態を解除され
ることから、その係合解除の操作が軽い操作力で行うこ
とができ、すなわち押しボタン45による押圧操作が容
易となる。また、ローラ129とラッチ爪121とを互
いに係合させる際にも、ローラ129の転動が行われる
ことから、互いが係合する際の操作力が軽減されること
となり、すなわち、レバー126による復帰操作が容易
となる。また、レバー126にローラ129を設け、こ
のローラ129にラッチ爪121を係合させることか
ら、スライダ128やリンク杆127との連結構成によ
るガタや遊びに関わらずレバー126を係合して揺動を
規制することが可能となり、これにより、レバー126
の揺動規制時では、レバー126がふらつかずに保持状
態を保つこととなる。
【0023】請求項8記載の手動解除機構20は、開閉
体3と開閉機7との連動連結及び切り離しを行う制動装
置11に備えられ、一方へ移動されると前記開閉体3と
前記開閉機7とを連動連結し、他方へ移動されると前記
開閉体3と前記開閉機7とを切り離し、前記開閉体3と
前記開閉機7とが切り離し状態となる前記他方の移動位
置方向に付勢する付勢手段を有した制御片16と、該制
御片16より離間した位置に配置され、該制御片16に
可撓性長体18を介して連結されるとともに、前記制御
片16の付勢手段による付勢方向に摺動自在なスライダ
29と、該スライダ29に固設される軸31に回転自在
に装着されるローラ33と、該ローラ33の軸31に一
端が連結されるリンク杆36を備え、該リンク杆36の
他端が前記軸31の位置より上方となる中途部に軸着さ
れて連結され、上端が軸支される揺動自在なレバー35
と、前記ローラ33に係合する爪部41を揺動先端に有
し、該ローラ33とともに、前記スライダ29を下方位
置に保持し、前記可撓性長体18を介して前記付勢手段
の付勢力に抗して前記制御片16を前記一方の移動位置
にて保持させる揺動自在なラッチ爪39と、該ラッチ爪
39を揺動させ前記ローラ33との係合状態を解除する
押しボタン45と、を具備することを特徴としている。
【0024】このような構成によれば、火災が発生する
などの非常時の際に、建物開口部や屋内区画部分に配設
されたシャッターカーテンなどの開閉体3を閉鎖させる
のに、押しボタン45を押圧することで、ラッチ爪39
のローラ33との係合を解くことにより、制御片16を
介し、開閉機7と開閉体3との連動連結状態が解除され
て行われる。そして、スライダ29に設けられるローラ
33は、ラッチ爪39との係合状態を解かれる際に、こ
のラッチ爪39に対して転動して互いの係合状態を解除
されることから、その係合解除の操作が、軽い操作力で
行うことができ、すなわち押しボタン45による押圧操
作が容易となる。また、ローラ33とラッチ爪39とを
互いに係合させる際にも、ローラ33の転動にて行われ
ることから、互いが係合する際の操作力が軽減されるこ
ととなり、すなわち、レバー35による開閉機7と開閉
機3との連動連結状態の復帰操作が容易となる。
【0025】また、請求項9記載の手動解除機構50
は、開閉体3と開閉機7との連動連結及び切り離しを行
う制動装置11に備えられ、一方へ移動されると前記開
閉体3と前記開閉機7とを連動連結し、他方へ移動され
ると前記開閉体3と前記開閉機7とを切り離し、前記開
閉体3と前記開閉機7とが切り離し状態となる前記他方
の移動位置方向に付勢する付勢手段を有した制御片16
と、前記制御片16より離間した位置に配設され、前記
制御片16の付勢手段による付勢方向に摺動自在に設け
られるスライダ51と、該スライダ51に軸支され揺動
自在に設けられるとともに、該軸支部分に対して延設す
る端部に前記制御片16に可撓性長体18を介して連結
される調整片57と、前記スライダ51に設けられ、前
記調整片57を揺動させ前記スライダ51に対する傾き
角度を調整する調整手段67と、前記調整片57の軸支
部分に一端が連結されるリンク杆72を備え、該リンク
杆72の他端が前記軸支部分の位置より上方となる中途
部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺動自在な
レバー71と、前記レバー71の揺動端側に近接して配
設され、該レバー71の長手方向に沿って摺動移動自在
なローラ77と、前記レバー71の揺動端に設けられ、
前記ローラ77に係合し、前記付勢手段の付勢力に抗し
て前記レバー71の揺動を規制するラッチ爪75と、前
記ローラ77を摺動移動させ、前記ラッチ爪75との係
合状態を解除する押しボタン83と、を具備することを
特徴としている。
【0026】このような構成によれば、押しボタン83
の押圧に連動するローラ77は、ラッチ爪75との係合
状態を解かれる際に、このラッチ爪75に対して転動し
て互いの係合状態を解除されることから、その係合解除
の操作が軽い操作力で行うことができ、すなわち押しボ
タン83による押圧操作が容易となる。また、ローラ7
7とラッチ爪75とを互いに係合させる際にも、ローラ
77の転動が行われることから、互いが係合する際の操
作力が軽減されることとなり、すなわち、レバー71に
よる復帰操作が容易となる。
【0027】また、ワイヤ18に連結される調整片57
をスライダ51に揺動自在に設け、調整片57を揺動さ
せることが可能な調整手段67を設けたので、ワイヤ1
8の張り具合を調整することが可能となり、経時変化な
どでワイヤ18が伸びてしまうことがあっても、メンテ
ナンスを容易に行うことが可能であり、すなわちワイヤ
18の張り具合を容易に改善でき、制動装置11側の誤
動作などのおそれがなくなる。
【0028】請求項10記載の手動解除機構100は、
開閉体3と開閉機7との連動連結及び切り離しを行う制
動装置11に備えられ、一方へ移動されると前記開閉体
3と前記開閉機7とを連動連結し、他方へ移動されると
前記開閉体3と前記開閉機7とを切り離し、前記開閉体
3と前記開閉機7とが切り離し状態となる前記他方の移
動位置方向に付勢する付勢手段を有した制御片16と、
前記制御片16より離間した位置に配設され、前記制御
片16の付勢手段による付勢方向に摺動自在に設けられ
るスライダ51と、該スライダ51に軸支され揺動自在
に設けられるとともに、該軸支部分に対して延設する端
部に前記制御片16に可撓性長体18を介して連結され
る調整片57と、前記スライダ51に設けられ、前記調
整片57を揺動させ前記スライダ51に対する傾き角度
を調整する調整手段67と、前記調整片57の軸支部分
に一端が連結されるリンク杆36を備え、該リンク杆3
6の他端が前記軸支部分の位置より上方となる中途部に
軸着されて連結され、上端が軸支される揺動自在なレバ
ー35と、前記調整片57の軸支部分を支軸として回転
自在に装着されるローラ33と、該ローラ33に係合す
る爪部41を揺動先端に有し、該ローラ33とともに、
前記スライダ51を下方位置に保持し、前記可撓性長体
18を介して前記付勢手段の付勢力に抗して前記制御片
16を前記一方の移動位置にて保持させる揺動自在なラ
ッチ爪39と、該ラッチ爪39を揺動させ前記ローラ3
3との係合状態を解除する押しボタンと、を具備するこ
とを特徴としている。
【0029】このような構成によれば、上述した請求項
8,9の手動解除機構20,50と同様に、スライダ5
1に設けられるローラ33は、ラッチ爪39との係合状
態を解かれる際に、このラッチ爪39に対して転動して
互いの係合状態を解除されることから、その係合解除の
操作が軽い操作力で行うことができ、すなわち押しボタ
ン45による押圧操作が容易となる。同様に、ローラ3
3とラッチ爪39とを互いに係合させる際にも、ローラ
33の転動が行われることから、互いが係合する際の操
作力が軽減されることとなり、すなわち、レバー35に
よる復帰操作が容易となる。
【0030】また、ワイヤ18に連結される調整片57
をスライダ51に揺動自在に設け、調整片57を揺動さ
せることが可能な調整手段67を設けたので、ワイヤ1
8の張り具合を調整することが可能となり、経時変化な
どでワイヤ18が伸びてしまうことがあっても、メンテ
ナンスを容易に行うことが可能であり、すなわちワイヤ
18の張り具合を容易に改善でき、制動装置11側の誤
動作などのおそれがなくなる。
【0031】請求項11記載の手動解除機構120は、
開閉体3と開閉機7との連動連結及び切り離しを行う制
動装置11に備えられ、一方へ移動されると前記開閉体
3と前記開閉機7とを連動連結し、他方へ移動されると
前記開閉体3と前記開閉機7とを切り離し、前記開閉体
3と前記開閉機7とが切り離し状態となる前記他方の移
動位置方向に付勢する付勢手段を有した制御片16と、
該制御片16より離間した位置に配置され、該制御片1
6に可撓性長体18を介して連結されるとともに、前記
制御片16の付勢手段による付勢方向に摺動自在なスラ
イダ128と、該スライダ128に支軸を介して一端が
連結されるリンク杆127を備え、該リンク杆127の
他端が前記軸の位置より上方となる中途部に軸着されて
連結され、上端が軸支される揺動自在なレバー126
と、該レバー126の揺動端に回転自在に設けられるロ
ーラ129と、前記ローラ129に係合する爪部124
を揺動先端に有し、該ローラ129とともに、前記レバ
ー126を保持し、前記リンク杆127,スライダ12
8及び可撓性長体18を介して前記付勢手段の付勢力に
抗して前記制御片16を前記一方の移動位置にて保持さ
せる揺動自在なラッチ爪121と、該ラッチ爪121を
揺動させ前記ローラ129との係合状態を解除する押し
ボタン45と、を具備することを特徴とする。
【0032】このような構成によれば、押しボタン45
の押圧により揺動するラッチ爪121は、ローラ129
との係合状態を解かれる際に、このローラ129はラッ
チ爪121に対して転動して互いの係合状態を解除され
ることから、その係合解除の操作が軽い操作力で行うこ
とができ、すなわち押しボタン45による押圧操作が容
易となる。また、ローラ129とラッチ爪121とを互
いに係合させる際にも、ローラ129の転動が行われる
ことから、互いが係合する際の操作力が軽減されること
となり、すなわち、レバー126による復帰操作が容易
となる。また、レバー126にローラ129を設け、こ
のローラ129にラッチ爪121を係合させることか
ら、スライダ128やリンク杆127との連結構成によ
るガタや遊びに関わらずレバー126を係合して揺動を
規制することが可能となり、これにより、レバー126
の揺動規制時では、レバー126がふらつかずに保持状
態を保つこととなる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の手動解除機構を各
実施の形態毎に説明する。なお、以下に説明する各実施
の形態においては、本発明の手動解除機構を、建物等に
配設されるシャッター装置に適用した例として説明す
る。
【0034】第1の実施の形態 図1は本発明による第1の実施の形態の手動解除機構を
備えたシャッターを示す概略図、図2は同手動解除機構
の側断面図、図3は同手動解除機構の要部を示す分解斜
視図、図4は同手動解除機構の側断面図、図5は同手動
解除機構の背面図である。
【0035】図1に示すように、開閉装置としては、建
物の開口部などに設けられ、この開口部を閉塞可能なシ
ャッター装置1であり、このシャッター装置1を構成す
る開閉体としてのシャッターカーテン3は、例えば左右
幅方向に長尺な略短冊板状のスラットが上下方向に多数
連結された構成とされ、建物開口部2の上縁に配置され
る収納部4に巻回状態で収納される。シャッターカーテ
ン3は建物開口部2の左右縁部に対となって配設される
ガイドレール5に左右縁部を支持され昇降移動を案内さ
れる。
【0036】シャッターカーテン3の収納部4内には、
電動モータにて構成される開閉機7と、シャッターカー
テン3を巻き取る巻取軸8とを備えるとともに、これら
を連結するスプロケット10等が構成される。また、こ
の開閉機7には、巻取軸8との連動連結を行う、すなわ
ち、駆動源である開閉機7の駆動力を、巻取軸8側に伝
達する制動装置11が備えられる。
【0037】この制動装置11は、例えば揺動自在な制
御杆12を有しており、通常時、直立状態とされて、開
閉機7と巻取軸8側とを連動連結状態とし、開閉機7の
駆動を巻取軸8側に伝達することが可能となっており、
開閉機7が停止していれば巻取軸8の回転も停止し、す
なわちブレーキ状態とされる。また、この制御杆12を
傾倒させることで、開閉機7と巻取軸8側とを切り離
し、開閉機7の駆動を巻取軸8側に伝達させない状態と
し、すなわち、巻取軸8側はブレーキ状態を解除され、
フリーな状態となり、巻取軸8は自由に回転可能な状態
となる。
【0038】制動装置11には、ブレーキ解除装置14
が付設されており、上記した制御杆12の傾倒操作が行
われる。このブレーキ解除装置14は、手動閉鎖装置2
0の一部を構成し、スライド移動自在な制御片16を有
するとともに、この制御片16に連結される付勢手段と
してのコイルバネなどよりなる付勢部材(図示せず)を
備えている。
【0039】制御片16は、制御杆12に当接自在とさ
れ、一方のスライド位置に位置する際に制御杆12に対
して当接せず、すなわち制御杆12を直立状態のままと
しブレーキ状態を維持させ、他方のスライド位置に位置
した際に制御杆12に当接し傾倒させ、すなわちブレー
キ状態を解除させる。この制御片16に連結される付勢
部材は、制御片16を常に他方のスライド位置方向に付
勢させる付勢力を有している。
【0040】制御片16は、可撓性長体としてのワイヤ
18が連結されるとともに、このワイヤ18を介して、
後述する手動解除機構としての手動閉鎖装置20を構成
するスライダ29に連結されて、通常時、一方のスライ
ド位置に牽引状態とされる。すなわち、付勢部材により
他方のスライド位置方向に付勢されている制御片16
は、この付勢部材による付勢力をスライダ29側が牽引
し付勢力に抗して一方のスライド位置に保持させて、制
御杆12に対し当接せず、すなわち制御杆12を直立状
態のままとする。
【0041】手動閉鎖装置20本体は、例えば、一方の
ガイドレール側などの建物開口部の側方の壁面に配設さ
れる。この装置本体には、壁面に固定される操作ケース
21内に、スライダ29と、レバー35と、係合機構部
を構成するローラ33とラッチ爪39と、解除機構部を
構成する押しボタン45とで大略構成される。
【0042】なお、操作ケース21は、上記した各部が
構成される機構部22と、前面が開放形成され、この前
面に錠付扉24が開閉自在に設けられている操作部23
とが併設され、各部22,23が内部にて仕切られて構
成されている。操作部23側の操作ケース21内には、
図1,2に示すように、上記したシャッターカーテン3
の開閉操作を行うスイッチ25を備えたベース板26が
配設され、すなわち、開閉機7に対し電気的に接続され
るスイッチ25を有しこの開閉機7を駆動操作可能とさ
れ、シャッターカーテン3の開放(上昇),閉鎖(降
下),停止を行うことが可能となっている。
【0043】また、錠付扉24の下半部には押し破り可
能な窓27が配設されている。この窓27は本実施の形
態では略円形に形成され、扉24内の後述する押しボタ
ン45の配設位置に対応しており、すなわち、錠付扉2
4を開放させることなく、この窓27を押し破り押しボ
タンを押圧操作できるようになっている。
【0044】次に、スライダ29は、操作ケース21内
の機構部22両側板22aに、垂直方向に穿設されるス
リット状のガイド長穴30に、摺動自在に取り付けられ
る。本実施の形態では、このスライダ29は、縦方向に
やや長尺な板状部材で、下端に軸31が固設され、この
軸31の両端がガイド長穴30を貫通して取り付けられ
ている。また、スライダ29の上端には、制御片16に
連結されたワイヤ18の端部が連結されている。なお、
ワイヤ18は、操作ケース21の上端を貫通して上方に
延出し、建物壁面に沿って配設されて、ブレーキ解除装
置14へと延びている。
【0045】次に、ローラ33は、スライダ29に固設
される軸31の端部に回転自在に装着されている。
【0046】次に、レバー35は、操作ケース21の機
構部表面に表出する一側を有しており、この操作ケース
21の機構部22に対し、上端が軸支され下端が揺動自
在となって側板22aに取り付けられている。このレバ
ー35は、垂直な状態の際に、一側が操作ケース21の
錠付扉24と略面一となる。
【0047】また、このレバー35の中途部には、リン
ク杆36が軸37を介して連結されている。リンク杆3
6は、一端が、前記スライダ29下端に設けられる軸3
1に連結されており、他端がレバー35の中途に連結さ
れている。なお、このリンク杆36のレバー35とスラ
イダ29とに対する取付状態は、図4に示すように、一
端に対する他端の位置(軸37)が上方となっている。
【0048】次にラッチ爪39は、略L字状に形成され
る板状部材よりなり、下部が支軸40を介して操作ケー
ス21に取り付けられ揺動自在となっており、上方に延
出する揺動先端に鉤状の爪部41を有している。また、
ラッチ爪39の下部の一側には、板面に対して直交する
方向に押圧板42が延設されている。この押圧板42
は、略L字状に形成され、図2及び図5に示すように、
操作ケース21内の機構部22から操作部23内のベー
ス板26裏側に延出するようになっている。
【0049】そして、このラッチ爪39は、揺動先端の
爪部41が、ローラ33に係合するようになっている。
この係合状態は、スライダ29がガイド長穴30の下端
に位置するように保持する状態である。なお、この爪部
41の形状は、上辺が傾斜した斜部41aとされ、この
斜部41aに対し鋭角な先端を介して、ローラ33を係
合する状態での下辺が、スライダ29の移動方向に直交
する方向とされラッチ爪下部とで略コ字状に形成されて
いる。また、このラッチ爪39は、コイルバネなどの付
勢手段43が取り付けられており、ローラ33との係合
状態が保持できるように付勢力が働くようになってい
る。
【0050】次に、押しボタン45は、操作ケース21
内における操作部23の下部に配置されている。この押
しボタン45は、矩形板状に形成される押圧部46と基
部47とで略L字状に形成された部材で、基部47の長
手方向一端に貫通孔47aを有し、基部47の他端に当
接片48が延設されている。
【0051】そして、この押しボタン45は、操作部2
3に配設される上記した各スイッチ25の下部に位置
し、各スイッチ25が設けられるベース板26に固定さ
れた支持ブラケット49に貫通孔47aを介して一端を
軸支され、他端側がベース板26の板面に対し板面を貫
通する直交方向に揺動自在となっている。当接片48
は、先端縁が屈曲形成され、ベース板26の側縁側に形
成された切欠26aを貫通してベース板26の裏面に延
出し、その先端が、ラッチ爪39の押圧板42に対向し
当接するようになっている。すなわち、この押しボタン
45の押圧部46を押圧することで、当接片48が押圧
板42を押し、これによりラッチ爪39を揺動させるよ
うになっている。また、この押しボタン45は、錠付扉
24を閉塞した状態で、押圧部46が錠付扉24の窓2
7の裏面に位置する。
【0052】次に、上述した実施の形態の手動閉鎖装置
20の動作について説明する。通常の状態では、図4に
示すように、レバー35は操作ケース21に収容状態で
あり、すなわち、ローラ33にラッチ爪39が係合して
いることで、スライダ29がガイド長穴30の下端に位
置し、リンク杆36を介してレバー35は垂直な状態と
され、操作ケース21表面よりレバー35が突出してな
く、また、スライダ29によりワイヤ18が牽引され、
付勢部材の付勢力に抗した状態となり、すなわち、制御
片16が制御杆12に当接しない状態とされている。
【0053】この通常の状態においては、制動装置11
は働いておらず、開閉機7と巻取軸8側とが連動連結状
態であり、この開閉機7の駆動により、巻取軸8が回転
駆動され、シャッターカーテン3の巻き取り、及び巻き
戻し、すなわち上昇(開放)及び下降(閉鎖)が可能と
なっている。なお、この通常時においては、シャッター
カーテン3は巻き取られており、開口部2等の上方の収
納部4に収納状態とされている。
【0054】そして、火災や停電などが発生したりな
ど、非常時に、シャッタカーテン3を降下させ、建物開
口部2や屋内区画部分を閉鎖する際には、まず、操作ケ
ース21の窓27を押し破るとともに、その内部に位置
する押しボタン45の押圧部46を押圧する。
【0055】押しボタン45が押圧されると、押しボタ
ン45は揺動し、当接片48を奥方に移動させ、これに
より、ラッチ爪39の押圧板42を介し、このラッチ爪
39を揺動させる。
【0056】ラッチ爪39が揺動すると、爪部41とロ
ーラ33との係合が解かれ、スライダ29の保持が解除
される。すると、図6に示すように、スライダ29はガ
イド長穴30に沿い、ワイヤ18を介した付勢部材の付
勢力により上方にスライド移動する。
【0057】このスライダ29の上昇に伴い、リンク杆
36を介してレバー35が上端の軸支部分を中心に揺動
して、図7に示すように、操作ケース21より突出状態
となる。
【0058】また、このスライダ29の上昇により、ワ
イヤ18の牽引が解かれることとなり、ブレーキ解除手
段14は、付勢部材の付勢力によって制御片16を作動
させ、制御杆12を傾倒させて、制動装置11の開閉機
7と巻取軸8側との連動連結状態を切り離し、ブレーキ
状態を解除する。これにより、巻取軸8は、開閉機7に
よる停止状態を解かれることとなり、自由に回転可能な
状態となって、すなわち、シャッターカーテン3が自重
により降下を始め、建物開口部2或いは屋内区画部分を
閉鎖する。
【0059】次に、上記したブレーキ状態の解除を復帰
させ、すなわち、開閉機7と巻取軸8側との切り離され
た状態から連動連結状態へ復帰させるには、まず、操作
ケース21より突出したレバー35の下端側を押圧し、
このレバー35を揺動させて垂直な状態となるようにす
る。
【0060】レバー35の揺動により、リンク杆36を
介してスライダ29がガイド長穴30に沿って下方にス
ライド移動する。このとき、ブレーキ解除装置14の付
勢手段に抗する操作となり、ワイヤ18を介し制御片1
2を牽引することとなる。
【0061】レバー35を略垂直な状態まで押圧する
と、スライダ29下端のローラ33がラッチ爪39の斜
部41aを乗り越え、このラッチ爪39に係合される。
【0062】スライダ29が、ローラ33とラッチ爪3
9との係合によりガイド長穴30の下端にて保持される
と、ワイヤ18を介し、制御片16は牽引状態が保持さ
れる(図4参照)。
【0063】制御杆12を傾倒させていた制御片16
は、制御杆12から退き制御杆12は直立状態に復帰す
る。これにより、制動装置11は、開閉機7と巻取軸8
側とを連動連結状態とし、開閉機7による巻取軸8の回
転駆動が可能となる。
【0064】そして、錠付扉24を開放して操作ケース
21内のスイッチ25を操作することで、開閉機7を駆
動させ、シャッターカーテン3を上昇させて、建物開口
部2或いは屋内区画部分の開放が行われる。
【0065】従って、本実施の形態によれば、火災が発
生するなどの非常時の際に、建物開口部や屋内区画部分
に配設されたシャッターカーテン3を閉鎖させるのに、
錠付扉24の窓27を押し破り、その内側に位置する押
しボタン45を押圧することで、ラッチ爪39のローラ
33との係合を解くことで、ブレーキ解除装置14が働
き、開閉機7と巻取軸8側との連動連結状態が解除され
て行われる。
【0066】スライダ29に設けられるローラ33は、
ラッチ爪39との係合状態を解かれる際に、このラッチ
爪39に対して転動して互いの係合状態を解除されるこ
とから、その係合解除の操作が、従来の摺動操作である
構造に比べて軽い操作力で行うことができ、すなわち押
しボタン45による押圧操作が容易となる。同様に、ロ
ーラ33とラッチ爪39とを互いに係合させる際にも、
ローラ33の転動が行われることから、互いが係合する
際の操作力が軽減されることとなり、すなわち、レバー
35による復帰操作が容易となる。
【0067】第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態について説明する。図8は本発
明の手動解除機構の第2の実施の形態を示す斜視図、図
9は同正面図、図10は図9におけるX−X線断面図、
図11は同手動解除機構の要部を示す分解斜視図、図1
2は同手動解除機構の押しボタンの分解斜視図、図13
は図9におけるY−Y線断面図である。なお、この第2
の実施の形態において、上述した第1の実施の形態と同
一または同等部分には、同一符合を付して示し、説明を
省略する。
【0068】この第2の実施の形態の手動解除機構とし
ての手動閉鎖装置50は、スライダと、調整片と、調整
手段と、レバーと、係合機構部を構成するローラとラッ
チ爪と、解除機構部を構成する押しボタンとで大略構成
される。なお、この第2の実施の形態では、ブレーキ解
除装置14の制御片16に連結される可撓性長体として
のワイヤ18は、調整片に連結される。また、操作ケー
ス21に設けられ、操作部23の表面側を覆う錠付扉2
4には、図8に示すように、機構部22の下端部分を覆
うように閉塞片24aが延設されている。
【0069】スライダ51は、操作ケース21内の機構
部22内に配設される。このスライダ51は、略L字状
に形成される一対の平板状側板52を下部前方側となる
略垂直な一側縁にて支持板部53を介して連結され略コ
字状に形成された構造となっている。この支持板部53
の略中央には、取付穴54が穿設されており、後述する
調整手段67が取り付けられる。スライダ51の各側板
52の上部には、それぞれ支持穴55が穿設されてい
る。なお、スライダ51の後端縁は、上端隅部及び下端
隅部が湾曲形成されている。
【0070】次に、調整片57は、略ヘ字状に中途が屈
曲した板状部材よりなる。この調整片57も、上記スラ
イダ51と同様に一対の側板58で構成され、中途より
下半部の一側が当接板部59にて連結され略コ字状に形
成された構造となっているとともに、転動ローラ61が
備えられている。
【0071】調整片57は、中途に側板58を貫通する
貫通穴62が穿設されている。また、この調整片57の
中途の貫通穴62より上方に延出する上半部の端部に
は、各側板58を貫通し掛け渡されるように連結軸63
が固定されている。この連結軸63にはブレーキ解除装
置14の制御片12に連結されるワイヤ18の端部が連
結される。
【0072】そして、この調整片57は、スライダ51
の両側板52間に挿入されて、中途の貫通穴62が、ス
ライダ51の上端に穿設されている支持穴55と一致さ
れて支軸65が取り付けられ、すなわち、このスライダ
51に対し支軸65にて揺動自在となっている。
【0073】また、スライダ51と調整片57とを貫通
する支軸65に転動ローラ61が取り付けられる。この
転動ローラ61は、調整片57とともにスライダ51に
取り付けられた状態で、図10に示すように、周縁部分
がスライダ51の後端縁より突出している。なお、当接
板部59は、調整片57がスライダ51に取り付けられ
た状態で、スライダ51の支持板部53裏面に対向す
る。
【0074】そして、この調整片57とともに、スライ
ダ51は、操作ケース21内にて機構部22の背面板2
2bに沿って上下に摺動自在とされ、その摺動の際に転
動ローラ61が背面板22bに当接して摺動時に転動す
るようになっている。
【0075】次に、調整手段67は、スライダ51の支
持板部53に穿設される取付穴54に設けられる。この
調整手段67は、本実施の形態ではボルト68とナット
69の組合せで構成される。ナット69は、支持板部5
3の取付穴54に位置し、その表面に固定され、このナ
ット69にボルト68が螺着される。螺着されたボルト
68は支持板部53を貫通し、その先端が調整片57の
当接板部59に当接するようになっている。
【0076】ボルト68は、ドライバーなどの工具を用
いることで回転可能であり、ナット69に対する螺着状
態を変え、すなわち、ボルト68の螺着状態にて、その
先端に当接する調整片57のスライダ51に対する傾き
角度を調整できるようになっている。
【0077】次に、レバー71は、上述した第1の実施
の形態と同様に、操作ケース21の機構部22表面に表
出する一側を有しており、この操作ケース21の機構部
22に対し、上端が軸支され下端が揺動自在となって取
り付けられている。このレバー71は、垂直な状態の際
に、一側が操作ケース21の錠付扉24と略面一とな
る。
【0078】また、このレバー71の中途部には、リン
ク杆72が軸73を介して連結されている。このリンク
杆72は、一端が、調整片57の中途の軸支部分、すな
わちスライダ51と転動ローラ61とともに同軸となっ
て支軸65にて連結されており、他端がレバー71の中
途に連結されている。
【0079】なお、このリンク杆72のレバー71と調
整片57とに対する取付状態は、図10に示すように、
一端に対する他端(軸73)の位置が上方となってい
る。また、このレバー71は、操作ケース21に納めら
れる垂直な状態で、レバー71下端の下部に空間が形成
されるように、やや短尺に形成され、調整手段67のボ
ルト68端面が、操作ケース21前面より臨めるように
なっており(図8参照)、この空間は、錠付扉24を閉
鎖した状態では、この錠付扉24の閉塞片24aにて覆
われるようになっている。
【0080】次に、ラッチ爪75は、レバー71の下端
となる揺動端に設けられている。このラッチ爪75は、
操作ケース21の奥方となるレバー71の裏面方向に、
レバー71の長手方向に対して直交する方向に延出形成
され、その先端に、下向きに鉤状となって形成される爪
部76を備えている。
【0081】次に、ローラ77は、操作ケース21の操
作部23内に配設される支持ブラケット79に、軸81
を介して配設される。支持ブラケット79は、操作部2
3のベース板26表面に配設されており、略矩形箱状に
形成され、左右側板に垂直なスリット82がそれぞれ形
成されている。両側板の各スリット82には、これらス
リット82を貫通して、長尺な軸81が設けられる。軸
81は、これらスリット82に両端を支持されるととも
に案内されて上下動自在とされる。そして、この軸81
の一端が、図9に示すように、操作部23から機構部2
2内に側板22aを貫通して延出しており、その端部
に、回転自在なローラ77が設けられる。
【0082】このローラ77は、スリット82に沿い、
機構部22内にて上下に摺動移動自在とされ、レバー7
1に設けられたラッチ爪75と係合する。
【0083】ローラ77とラッチ爪75とが係合する状
態は、レバー71が垂直な状態であり、これに連結され
るリンク杆72を介して、スライダ51が機構部22内
の下方に位置する。これによって調整片57に連結され
るワイヤ18が、牽引される状態となり、すなわち付勢
部材の付勢力に抗して、制御片12を一方のスライド位
置に保持することとなる。
【0084】次に、押しボタン83は、操作ケース21
内における操作部23の下部に配置されるとともに、前
記支持ブラケット79を貫通して設けられる。本実施の
形態の押しボタン83は、略矩形状の押圧面84と、こ
の押圧面84の両側縁に、押圧面84に対して直交して
延出する一対の脚部85とで略コ字状に形成されるボタ
ン部86を備えるとともに、このボタン部86を支持す
るブラケット87で略構成される。
【0085】ボタン部86の各脚部85における押圧面
84に近接した半部のスライド部85aには、板面に、
約45度の傾斜角とされるスリット状のガイド長穴88
が穿設されている。これらガイド長穴88は、ローラ7
7の軸81が貫通する。また、各脚部85の先端側半部
の支持部85bは、やや細幅に形成される。
【0086】ブラケット87は、操作ケース21のベー
ス板26裏面に位置し、支持ブラケット79の奥方とな
る位置に固定される。
【0087】そして、支持ブラケット79の略中央に穿
設されている一対のスリット状の挿通穴89に各脚部8
5が貫通するとともに、ベース板26を貫通し、かつ各
脚部85の先端である支持部85bがベース板26裏面
のブラケット87を貫通して取り付けられる。なお、各
脚部85の先端には抜け止めピン90が取り付けられ
る。
【0088】各脚部85には、ベース板26の裏面とブ
ラケット87間に位置して、コイルバネ91が巻装さ
れ、これにより、押しボタン83は操作部23内で、支
持ブラケット79に対して進退自在となる。
【0089】また、この押しボタン83の傾斜した各ガ
イド長穴88には、支持ブラケット79を貫通する軸8
1が貫通しており、すなわち、押しボタン83の押圧操
作によって、軸81がガイド長穴88とスリット82に
沿って移動自在となり、押圧の際には、軸81がスリッ
ト82上端から下降する動作となる。
【0090】このことから、押しボタン83の押圧操作
にてローラ77が下方に移動することとなり、レバー7
1のラッチ爪75に係合されている状態から、この係合
状態を解除される動作を行うことが可能となる。
【0091】次に、上述した第2の実施の形態の手動閉
鎖装置50の動作について説明する。まず、通常の状態
では、レバー71は操作ケース21に収容状態であり、
すなわち、レバー71のラッチ爪75がローラ77と係
合しており、レバー71の収容状態が保持されており、
リンク杆72を介してスライダ51が操作ケース21内
の下端に位置し、スライダ51に連結される調整片57
によりワイヤ18が牽引され、付勢部材の付勢力に抗し
た状態となり、すなわち、制御片16が制御杆12を傾
倒しない状態とされている(図1参照)。
【0092】この通常の状態においては、制動装置11
は働いておらず、開閉機7と巻取軸8側とが連動連結状
態であり、この開閉機7の駆動により、巻取軸8が回転
駆動され、シャッターカーテン3の巻き取り、及び巻き
戻し、すなわち上昇(開放)及び下降(閉鎖)が可能と
なっている。なお、この通常時においては、シャッター
カーテン3は巻き取られており、開口部2等の上方の収
納部4に収納状態とされている。
【0093】そして、火災や停電などが発生したりな
ど、非常時に、シャッタカーテン3を降下させ、建物開
口部2や屋内区画部分を閉鎖する際には、まず、操作ケ
ース21の窓27を押し破るとともに、その内部に位置
する押しボタン83の押圧面84を押圧する。
【0094】押しボタン83が押圧されると、押しボタ
ン83は奥方に移動し、これにより、軸81を下方に移
動させローラ77を下降させる(図13参照)。
【0095】ローラ77が下降すると、ラッチ爪75の
爪部76とローラ77との係合状態が解かれ、レバー7
1の保持状態が解かれることとなる。すると、ワイヤ1
8を介した付勢部材の付勢力によりスライダ51が操作
ケース21内にて上方にスライド移動する。このスライ
ダ51の移動は、転動ローラ61が背面板22bに沿っ
て転動し、スムーズに上昇移動する。
【0096】このスライダ51の上昇に伴い、リンク杆
72を介してレバー71が上端の軸支部分を中心に揺動
して、図14に示すように、操作ケース21より突出状
態となる。
【0097】また、このスライダ51の上昇により、ワ
イヤ18の牽引が解かれることとなり、ブレーキ解除装
置14は、付勢部材の付勢力によって制御片16を作動
させ、制御杆12を傾倒させて、制動装置11の開閉機
7と巻取軸8側との連動連結状態を切り離し、ブレーキ
状態を解除する。これにより、巻取軸8は、開閉機7に
よる停止状態を解かれることとなり、自由に回転可能な
状態となって、すなわち、シャッターカーテン3が自重
により降下を始め、建物開口部2或いは屋内区画部分を
閉鎖する。
【0098】次に、上記したブレーキ状態の解除を復帰
させ、すなわち、開閉機7と巻取軸8側との切り離され
た状態から連動連結状態へ復帰させるには、まず、操作
ケース21より突出したレバー71の下端側を押圧し、
このレバー71を揺動させて垂直な状態となるようにす
る。
【0099】レバー71の揺動により、リンク杆72を
介してスライダ51が操作ケース21内を下方にスライ
ド移動する。このとき、ブレーキ解除装置14の付勢手
段に抗する操作となり、ワイヤ18を介し制御片16を
牽引することとなる。
【0100】レバー71を略垂直な状態まで押圧する
と、レバー71下端のラッチ爪75の爪部76がローラ
77を乗り越え、これらラッチ爪75とローラ77とが
係合する。
【0101】そして、スライダ51は、ラッチ爪75と
ローラ77との係合により操作ケース21内下端にてそ
の位置が維持されることになり、ワイヤ18を介し、制
御片16は牽引状態が保持される。
【0102】制御杆12を傾倒させていた制御片16
は、制御杆12から退き制御杆12は直立状態に復帰す
る。これにより、制動装置11は、開閉機7と巻取軸8
側とを連動連結状態とし、開閉機7による巻取軸8の回
転駆動が可能となる。
【0103】そして、錠付扉24を開放して操作ケース
21内のスイッチ25を操作することで、開閉機7を駆
動させ、シャッターカーテン3を上昇させて、建物開口
部2或いは屋内区画部分の開放が行われる。
【0104】次に、この第2の実施の形態の手動閉鎖装
置50によるワイヤ18の調整手順について説明する。
このワイヤ18の調整とは、通常時に、ブレーキ解除装
置14が働かない状態を維持させるための調整で、手動
閉鎖装置50による制御片16の牽引状態が経時変化に
より変わり、すなわち、ワイヤ18の伸びなどが発生し
た際に、その張り具合を調整させるものである。
【0105】なお、この調整を行う際には、レバー71
は垂直な状態で、すなわち、ブレーキ解除装置14が働
かない状態となる、スライダ51により付勢部材の付勢
力に抗して制御片16を牽引している状態で行う。
【0106】まず、錠付扉24を開放する。錠付扉24
を開放すると、操作部23の各スイッチ24等が表出す
るとともに、レバー71下部の空間部分が開放し、図8
に示すように、調整手段67のボルト68端面が表出す
る。
【0107】次に、ドライバーなどの工具を用い、ボル
ト68を回転させ螺着状態、すなわち、ボルト68のナ
ット69に対するねじ込み長さを調整する。
【0108】ボルト68の回転を行い、ナット69に対
してさらにねじ込むと、ボルト68先端に当接している
調整片57の当接板部59が押圧される。すると、調整
片57は、支軸65を中心に揺動することとなり、これ
によりワイヤ18が牽引される。
【0109】なお、このワイヤ18の張り具合は、ブレ
ーキ解除装置14の制御片16の位置などを確認しなが
ら調整が行われる。そして、調整が終了したら、錠付扉
24は閉鎖される。
【0110】従って、本実施の形態によれば、火災が発
生するなどの非常時の際に、建物開口部や屋内区画部分
に配設されたシャッターカーテン3を閉鎖させるのに、
錠付扉24の窓27を押し破り、その内側に位置する押
しボタン83を押圧することで、ローラ77とラッチ爪
75との係合を解くことで、ブレーキ解除装置14が働
き、開閉機7と巻取軸8側との連動連結状態が解除され
ることで行われる。
【0111】押しボタン83の押圧に連動するローラ7
7は、ラッチ爪75との係合状態を解かれる際に、この
ラッチ爪75に対して転動して互いの係合状態を解除さ
れることから、その係合解除の操作が、従来の摺動操作
である構造に比べて軽い操作力で行うことができ、すな
わち押しボタン83による押圧操作が容易となる。同様
に、ローラ77とラッチ爪75とを互いに係合させる際
にも、ローラ77の転動が行われることから、互いが係
合する際の操作力が軽減されることとなり、すなわち、
レバー71による復帰操作が容易となる。
【0112】また、ワイヤ18に連結される調整片57
をスライダ51に揺動自在に設け、ボルト68,ナット
69より構成される調整手段67を設けたので、ワイヤ
18の張り具合を調整することが可能となり、経時変化
などでワイヤ18が伸びてしまうことがあっても、メン
テナンスを容易に行うことが可能であり、すなわちワイ
ヤ18の張り具合を容易に改善でき、制動装置11側の
誤動作などがなくなる。
【0113】なお、上述した各実施の形態では、第1の
実施の形態では、ローラ33とラッチ爪39との係合が
スライダ29とリンク杆36との連結部分であり、第2
の実施の形態では、押しボタン83とレバー71との間
にてローラ77とラッチ爪75の係合を行う例とした
が、これら各実施の形態を組合せ、図15のような構成
としてもよい。
【0114】すなわち、この実施の形態の手動解除機構
としての手動閉鎖装置100は、図15に示すように、
上述した第2の実施の形態のように、ワイヤ18に連結
される調整片57をスライダ51に揺動自在として設
け、このスライダ51と調整片57との軸支部分にロー
ラ33を配設させる。そして、このローラ33に係合す
るラッチ爪39は、上述した第1の実施の形態と同等の
構成とし、操作ケース21内に配設させる。レバー35
及びリンク杆36についても、上述した第1の実施の形
態と同等の構成とし、また、押しボタン(図示せず)の
構成もこの第1の実施の形態と同等の構成とする。
【0115】このような構成によれば、非常時における
押しボタンの操作でラッチ爪39を揺動させ、ローラ3
3との係合を解除させることで、調整片57とともにス
ライダ51によるワイヤ18の牽引状態を解除し、ブレ
ーキ解除装置14の制御片16を作動させる。これによ
り制御杆12を傾倒させて、制動装置11の開閉機7と
巻取軸8側との連動連結状態を切り離し、シャッターカ
ーテン3の自重による閉鎖動作が行われる。
【0116】従って、この例によれば、上述した第1,
第2の各実施の形態と同様に、スライダ51に設けられ
るローラ33は、ラッチ爪39との係合状態を解かれる
際に、このラッチ爪39に対して転動して互いの係合状
態を解除されることから、その係合解除の操作が、従来
の摺動操作である構造に比べて軽い操作力で行うことが
でき、すなわち押しボタンによる押圧操作が容易とな
る。同様に、ローラ33とラッチ爪39とを互いに係合
させる際にも、ローラ33の転動が行われることから、
互いが係合する際の操作力が軽減されることとなり、す
なわち、レバー35による復帰操作が容易となる。
【0117】また、スライダ51に、上記第2の実施の
形態と同等の構成の調整手段67を設ける構成とするこ
とで、ワイヤ18の張り具合の調整を容易に行えること
となる。
【0118】さらに、上述した第1の実施の形態のラッ
チ爪と押しボタンの構成と、第2の実施の形態における
レバー部分にローラとラッチ爪との係合構造とを組合
せ、図16〜18に示すような構成としてもよい。
【0119】すなわち、この実施の形態の手動解除機構
としての手動閉鎖装置120は、図16に示すように、
上述した第1の実施の形態のように、揺動自在となる押
しボタン45がベース板26に配設され、このベース板
26の裏面に延出する当接片48がラッチ爪121の押
圧板122に対向し当接する。ラッチ爪121は、基端
が操作ケース21に取り付けられる支軸123にて揺動
自在に設けられている。またラッチ爪121は揺動先端
となる先端側が略水平方向に延出し、その先端に下向き
となる鉤状の爪部124を有している。ラッチ爪121
には、コイルバネなどの付勢手段125が取り付けら
れ、揺動先端が下方向となるよう付勢力が働いている。
【0120】レバー126は、操作ケース21の機構部
表面に表出する一側を有し、操作ケース21の機構部に
対して上端が軸支され下端が揺動自在とされる。レバー
126の中途部には、上記第1の実施の形態と同様に、
リンク杆127の端部が連結される。また、リンク杆1
27は、ブレーキ解除装置14に連結されるワイヤ18
が連結されたスライダ128に連結されている。そし
て、レバー126の揺動端である下端近傍には、ローラ
129が配設され、図17に示すように、ラッチ爪12
1の爪部124に係合するようになっている。
【0121】このような構成によれば、非常時における
押しボタン45の操作でラッチ爪121を揺動させ、ロ
ーラ129との係合を解除させることで、リンク杆12
7を介したスライダ128によるワイヤ18の牽引状態
を解除し、ブレーキ解除装置14の制御片16を作動さ
せる。これにより制御杆12を傾倒させて、制動装置1
1の開閉機7と巻取軸8側との連動連結状態を切り離
し、シャッターカーテン3の自重による閉鎖動作が行わ
れる。
【0122】従って、この例によれば、レバー126に
設けられるローラ129は、ラッチ爪121との係合状
態を解かれる際に、このラッチ爪121に対して転動し
て互いの係合状態を解除されることから、その係合解除
の操作が、従来の摺動操作である構造に比べて軽い操作
力で行うことができ、すなわち押しボタン45による押
圧操作が容易となる。同様に、ローラ129とラッチ爪
121とを互いに係合させる際にも、ローラ129の転
動が行われることから、互いが係合する際の操作力が軽
減されることとなり、すなわち、レバー126による復
帰操作が容易となる。
【0123】また、レバー126にローラ129を設
け、このローラ129にラッチ爪121を係合させる構
成であることから、スライダ128やリンク杆127と
の連結構成によるガタや遊びに関わらずレバー126を
係合して揺動を規制することが可能となり、これによ
り、レバー126の揺動規制時では、レバー126がふ
らつくことなく保持状態が保たれることとなり、操作ケ
ース21表面から突出してしまうなどの不具合が低減さ
れる。すなわち、スライダ128やリンク杆127の加
工,製造を精密に行うなどの煩雑さが不要となる。
【0124】なお、スライダ128に、上記第2の実施
の形態と同等の構成の調整手段67を設ける構成として
もよく、ワイヤ18の張り具合の調整を容易に行えるこ
とが可能となる。
【0125】なお、上述した各実施の形態では、本発明
の手動解除機構を、シャッター装置に用い、開閉体であ
るシャッターカーテンの閉鎖を行うための手動閉鎖装置
として構成した例について述べたが、この手動解除機構
は、シャッター装置以外の装置や機構に用いることとし
てもよい。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように本発明による手動解
除機構では、係合機構部の構造がローラと爪部とである
ことから、レバーの揺動規制を解除する際、爪部に対す
るローラとの係合状態を解除することとなるが、ローラ
が転動することとなって互いの係合状態を解除されるこ
ととなり、その操作が軽い操作力にて行うことが可能と
なる。また、レバーの揺動を規制させる際においても、
ローラが転動することで爪部が係合されることから、互
いを係合させる際の操作力が軽減される。
【0127】また、係合機構部のローラ若しくは爪部が
レバーに設けられる構成とすることで、スライダやリン
ク杆との連結構成によるガタや遊びに関わらずレバーを
保持状態に係合して揺動を規制することが可能となる。
【0128】さらに、外部からの付勢力を受ける調整片
をスライダに揺動自在に設け、調整片を揺動させること
が可能な調整手段を設ける構成とすることで、付勢力の
受け具合を調整することが可能となり、経時変化などが
あっても、メンテナンスを容易に行うことが可能であ
り、すなわち付勢力の受け具合を容易に改善できること
となる。
【0129】そして、本発明の手動解除機構を、例えば
シャッター装置に用いた場合では、火災が発生するなど
の非常時の際に、建物開口部や屋内区画部分に配設され
たシャッターカーテンなどの開閉体を閉鎖させるのに、
押しボタンを押圧することで、ラッチ爪のローラとの係
合を解くことで、開閉機と巻取軸側との連動連結状態が
解除されて行われる。そして、スライダに設けられるロ
ーラは、ラッチ爪との係合状態を解かれる際に、このラ
ッチ爪に対して転動して互いの係合状態を解除されるこ
とから、その係合解除の操作が、従来の摺動操作である
構造に比べて軽い操作力で行うことができ、すなわち押
しボタンによる押圧操作が容易となる。また、ローラと
ラッチ爪とを互いに係合させる際にも、ローラの転動に
て行われることから、互いが係合する際の操作力が軽減
されることとなり、すなわち、レバーによる開閉機と巻
取軸側との連動連結状態の復帰操作が容易となる。
【0130】また、ワイヤに連結される調整片をスライ
ダに揺動自在に設け、調整片を揺動させることが可能な
調整手段を設ける構成とすることで、ワイヤの張り具合
を調整することが可能となり、経時変化などでワイヤが
伸びてしまうことがあっても、メンテナンスを容易に行
うことが可能であり、すなわちワイヤの張り具合を容易
に改善でき、制動装置側の誤動作などのおそれがなくな
る。
【0131】さらに、レバーにローラを設け、このロー
ラにラッチ爪を係合させる構成とすることで、スライダ
やリンク杆との連結構成によるガタや遊びに関わらずレ
バーを係合して揺動を規制することが可能となり、これ
により、レバーの揺動規制時では、レバーがふらつかず
に保持状態を保つこととなり、すなわち、レバーが突出
してしまうなどの不具合が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態の手動解除機構
を備えたシャッターを示す概略図である。
【図2】同手動解除機構の側断面図である。
【図3】同手動解除機構の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図4】同手動解除機構の側断面図である。
【図5】同手動解除機構の背面図である。
【図6】同手動解除機構の動作を説明する側面図であ
る。
【図7】同手動解除機構の動作を説明する側面図であ
る。
【図8】本発明の手動解除機構の第2の実施の形態を示
す斜視図である。
【図9】同正面図である。
【図10】図9におけるX−X線断面図である。
【図11】同手動解除機構の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図12】同手動解除機構の押しボタンの分解斜視図で
ある。
【図13】図9におけるY−Y線断面図である。
【図14】同手動解除機構の動作を説明する側面図であ
る。
【図15】他の実施の形態による開閉体の手動解除機構
を示す側断面図である。
【図16】他の実施の形態による手動解除機構の要部を
示す分解斜視図である。
【図17】同手動解除機構の側断面図である。
【図18】同手動解除機構の背面図である。
【符号の説明】
3…開閉体(シャッターカーテン) 7…開閉機 11…制動装置 16…制御片 18…可撓性長体(ワイヤ) 20,50,100,120…手動解除機構(手動閉鎖
装置) 29,51,128…スライダ 31…軸 33,77,129…ローラ 35,71,126…レバー 36,72,127…リンク杆 39,75,121…ラッチ爪 41,124…爪部 45,83…押しボタン 57…調整片 67…調整手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が軸支され揺動自在とされるととも
    に、外部からの付勢力により常に一方の揺動方向へ付勢
    されているレバーと、 互いに係脱自在なローラと爪部とで構成され、これらロ
    ーラと爪部のいずれかが前記レバーに備えられ、互いの
    係合状態で前記レバーの揺動を規制する係合機構部と、 前記係合機構部に対し、前記レバーに備えられるローラ
    若しくは爪部に係合状態の爪部若しくはローラを移動さ
    せ、互いの係合状態を解除する解除機構部と、を具備す
    ることを特徴とする手動解除機構。
  2. 【請求項2】 外部からの付勢力により常に一方の摺動
    方向へ付勢されているスライダと、 一端が軸支され揺動自在とされるとともに、リンク杆を
    介し前記スライダに連結され、前記付勢力によって常に
    一方の揺動方向へ付勢されているレバーと、 互いに係脱自在なローラと爪部とで構成され、これらロ
    ーラと爪部のいずれかが前記レバーに備えられ、互いの
    係合状態で前記レバーの揺動を規制する係合機構部と、 前記係合機構部に対し、前記レバーに備えられるローラ
    若しくは爪部に係合状態の爪部若しくはローラを移動さ
    せ、互いの係合状態を解除する解除機構部と、を具備す
    ることを特徴とする手動解除機構。
  3. 【請求項3】 外部からの付勢力により常に一方の摺動
    方向へ付勢されているスライダと、 一端が軸支され揺動自在とされるとともに、リンク杆を
    介し前記スライダに連結され、前記付勢力によって常に
    一方の揺動方向へ付勢されているレバーと、 互いに係脱自在なローラと爪部とで構成され、これらロ
    ーラと爪部のいずれかが前記スライダに備えられ、互い
    の係合状態で前記スライダの摺動を規制し、かつ前記レ
    バーの揺動を規制する係合機構部と、 前記係合機構部に対し、前記スライダに備えられるロー
    ラ若しくは爪部に係合状態の爪部若しくはローラを移動
    させ、互いの係合状態を解除する解除機構部と、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  4. 【請求項4】 外部からの付勢力により常に一方の摺動
    方向へ付勢されている摺動自在なスライダと、 該スライダに固設される軸に回転自在に装着されるロー
    ラと、 該ローラの軸に一端が連結されるリンク杆を備え、該リ
    ンク杆の他端が前記軸の位置より上方となる中途部に軸
    着されて連結され、上端が軸支される揺動自在なレバー
    と、 前記ローラに係合する爪部を揺動先端に有し、該ローラ
    とともに、前記付勢力に抗して前記スライダを下方位置
    に保持する揺動自在なラッチ爪と、 該ラッチ爪を揺動させ前記ローラとの係合状態を解除す
    る押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  5. 【請求項5】 摺動自在に設けられるスライダと、 該スライダに軸支され揺動自在に設けられるとともに、
    該軸支部分に対して延設する端部を介して外部からの付
    勢力により常に一方の揺動方向の付勢力を受ける調整片
    と、 前記スライダに設けられ、前記調整片を揺動させ前記ス
    ライダに対する傾き角度を調整する調整手段と、 前記調整片の軸支部分に一端が連結されるリンク杆を備
    え、該リンク杆の他端が前記軸支部分の位置より上方と
    なる中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺
    動自在なレバーと、 前記レバーの揺動端側に近接して配設され、該レバーの
    長手方向に沿って摺動移動自在なローラと、 前記レバーの揺動端に設けられ、前記ローラに係合し、
    前記付勢力に抗して前記レバーの揺動を規制するラッチ
    爪と、 前記ローラを摺動移動させ、前記ラッチ爪との係合状態
    を解除する押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  6. 【請求項6】 摺動自在に設けられるスライダと、 該スライダに軸支され揺動自在に設けられるとともに、
    該軸支部分に対して延設する端部を介して外部からの付
    勢力により常に一方の揺動方向の付勢力を受ける調整片
    と、 前記スライダに設けられ、前記調整片を揺動させ前記ス
    ライダに対する傾き角度を調整する調整手段と、 前記調整片の軸支部分に一端が連結されるリンク杆を備
    え、該リンク杆の他端が前記軸支部分の位置より上方と
    なる中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺
    動自在なレバーと、 前記調整片の軸支部分を支軸として回転自在に装着され
    るローラと、 該ローラに係合する爪部を揺動先端に有し、該ローラと
    ともに、前記スライダを下方位置に保持し、前記付勢力
    に抗して保持させる揺動自在なラッチ爪と、 該ラッチ爪を揺動させ前記ローラとの係合状態を解除す
    る押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  7. 【請求項7】 外部からの付勢力により常に一方の摺動
    方向へ付勢されている摺動自在なスライダと、 該スライダに支軸を介して一端が連結されるリンク杆を
    備え、該リンク杆の他端が前記軸の位置より上方となる
    中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺動自
    在なレバーと、 該レバーの揺動端に回転自在に設けられるローラと、 前記ローラに係合する爪部を揺動先端に有し、前記リン
    ク杆及びスライダを介し前記付勢力に抗して、前記ロー
    ラとともに、前記レバーを保持する揺動自在なラッチ爪
    と、 該ラッチ爪を揺動させ前記ローラとの係合状態を解除す
    る押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  8. 【請求項8】 開閉体と開閉機との連動連結及び切り離
    しを行う制動装置に備えられ、一方へ移動されると前記
    開閉体と前記開閉機とを連動連結し、他方へ移動される
    と前記開閉体と前記開閉機とを切り離し、前記開閉体と
    前記開閉機とが切り離し状態となる前記他方の移動位置
    方向に付勢する付勢手段を有した制御片と、 該制御片より離間した位置に配置され、該制御片に可撓
    性長体を介して連結されるとともに、前記制御片の付勢
    手段による付勢方向に摺動自在なスライダと、該スライ
    ダに固設される軸に回転自在に装着されるローラと、 該ローラの軸に一端が連結されるリンク杆を備え、該リ
    ンク杆の他端が前記軸の位置より上方となる中途部に軸
    着されて連結され、上端が軸支される揺動自在なレバー
    と、 前記ローラに係合する爪部を揺動先端に有し、該ローラ
    とともに、前記スライダを下方位置に保持し、前記可撓
    性長体を介して前記付勢手段の付勢力に抗して前記制御
    片を前記一方の移動位置にて保持させる揺動自在なラッ
    チ爪と、 該ラッチ爪を揺動させ前記ローラとの係合状態を解除す
    る押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  9. 【請求項9】 開閉体と開閉機との連動連結及び切り離
    しを行う制動装置に備えられ、一方へ移動されると前記
    開閉体と前記開閉機とを連動連結し、他方へ移動される
    と前記開閉体と前記開閉機とを切り離し、前記開閉体と
    前記開閉機とが切り離し状態となる前記他方の移動位置
    方向に付勢する付勢手段を有した制御片と、 前記制御片より離間した位置に配設され、前記制御片の
    付勢手段による付勢方向に摺動自在に設けられるスライ
    ダと、 該スライダに軸支され揺動自在に設けられるとともに、
    該軸支部分に対して延設する端部に前記制御片に可撓性
    長体を介して連結される調整片と、 前記スライダに設けられ、前記調整片を揺動させ前記ス
    ライダに対する傾き角度を調整する調整手段と、 前記調整片の軸支部分に一端が連結されるリンク杆を備
    え、該リンク杆の他端が前記軸支部分の位置より上方と
    なる中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺
    動自在なレバーと、 前記レバーの揺動端側に近接して配設され、該レバーの
    長手方向に沿って摺動移動自在なローラと、 前記レバーの揺動端に設けられ、前記ローラに係合し、
    前記付勢手段の付勢力に抗して前記レバーの揺動を規制
    するラッチ爪と、 前記ローラを摺動移動させ、前記ラッチ爪との係合状態
    を解除する押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  10. 【請求項10】 開閉体と開閉機との連動連結及び切り
    離しを行う制動装置に備えられ、一方へ移動されると前
    記開閉体と前記開閉機とを連動連結し、他方へ移動され
    ると前記開閉体と前記開閉機とを切り離し、前記開閉体
    と前記開閉機とが切り離し状態となる前記他方の移動位
    置方向に付勢する付勢手段を有した制御片と、 前記制御片より離間した位置に配設され、前記制御片の
    付勢手段による付勢方向に摺動自在に設けられるスライ
    ダと、 該スライダに軸支され揺動自在に設けられるとともに、
    該軸支部分に対して延設する端部に前記制御片に可撓性
    長体を介して連結される調整片と、 前記スライダに設けられ、前記調整片を揺動させ前記ス
    ライダに対する傾き角度を調整する調整手段と、 前記調整片の軸支部分に一端が連結されるリンク杆を備
    え、該リンク杆の他端が前記軸支部分の位置より上方と
    なる中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺
    動自在なレバーと、 前記調整片の軸支部分を支軸として回転自在に装着され
    るローラと、 該ローラに係合する爪部を揺動先端に有し、該ローラと
    ともに、前記スライダを下方位置に保持し、前記可撓性
    長体を介して前記付勢手段の付勢力に抗して前記制御片
    を前記一方の移動位置にて保持させる揺動自在なラッチ
    爪と、 該ラッチ爪を揺動させ前記ローラとの係合状態を解除す
    る押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
  11. 【請求項11】 開閉体と開閉機との連動連結及び切り
    離しを行う制動装置に備えられ、一方へ移動されると前
    記開閉体と前記開閉機とを連動連結し、他方へ移動され
    ると前記開閉体と前記開閉機とを切り離し、前記開閉体
    と前記開閉機とが切り離し状態となる前記他方の移動位
    置方向に付勢する付勢手段を有した制御片と、 該制御片より離間した位置に配置され、該制御片に可撓
    性長体を介して連結されるとともに、前記制御片の付勢
    手段による付勢方向に摺動自在なスライダと、 該スライダに支軸を介して一端が連結されるリンク杆を
    備え、該リンク杆の他端が前記軸の位置より上方となる
    中途部に軸着されて連結され、上端が軸支される揺動自
    在なレバーと、 該レバーの揺動端に回転自在に設けられるローラと、 前記ローラに係合する爪部を揺動先端に有し、該ローラ
    とともに、前記レバーを保持し、前記リンク杆,スライ
    ダ及び可撓性長体を介して前記付勢手段の付勢力に抗し
    て前記制御片を前記一方の移動位置にて保持させる揺動
    自在なラッチ爪と、 該ラッチ爪を揺動させ前記ローラとの係合状態を解除す
    る押しボタンと、 を具備することを特徴とする手動解除機構。
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