JP2003105754A - 鋼管杭用の接続具 - Google Patents

鋼管杭用の接続具

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JP2003105754A
JP2003105754A JP2001302960A JP2001302960A JP2003105754A JP 2003105754 A JP2003105754 A JP 2003105754A JP 2001302960 A JP2001302960 A JP 2001302960A JP 2001302960 A JP2001302960 A JP 2001302960A JP 2003105754 A JP2003105754 A JP 2003105754A
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steel pipe
cylinder
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screw cylinder
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Fujio Itagaki
富士男 板垣
Atsushi Itagaki
淳 板垣
Jo Cho
茹 張
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡単な構造で鋼管杭の接続強度を得るととも
に、杭の回転圧入時に回転モーメントによる応力に起因
する緩みや外れを生じないようにする。 【解決手段】上端部に鋼管杭への接続部1bを有し、外
周面に雄ねじ部4を形成した筒状体よりなる雄ねじ筒1
と、下端部に鋼管杭への接続部2bを有し、内周面に前
記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部5を形成した上部が開口
する筒状体よりなる雌ねじ筒2とを備え、雌ねじ筒の側
面に半径方向に内外を連通する連通孔7を設けるととも
に、雌ねじ筒と雄ねじ筒を螺合した状態において連通孔
7に臨むねじ孔6を雄ねじ筒の側面に形成し、また、先
端側にねじ部3aを有し、頭部3cの端面にねじの締結
用工具との係合部3dを有するロック用ねじ3を備え、
予め鋼管杭8B、8Aにそれぞれ接続した雄ねじ筒1と
雌ねじ筒2を螺合せしめ、連通孔にロック用ねじ3を挿
入してこのロック用ねじのねじ部を雄ねじ筒のねじ孔に
螺合せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は建築物や土木構造物
等の築造物の基礎を支持する鋼管杭用の接続具に関し、
より詳しくは回転圧入用の鋼管杭の接続に好適な接続具
に関する。 【0002】 【従来の技術とその問題点】建築物や土木構造物等の築
造物の基礎を支持する杭には鋼管よりなるものがあり、
この鋼管杭は杭が地中の支持地盤へ到達するか、あるい
は所要の耐荷重力(耐力)が得られる深さまで複数本の
鋼管杭を接続しながら地中に打ち込んで使用する。 【0003】従来の鋼管杭の接続部は、例えば図5に示
すように先に地中へ圧入された下側の鋼管杭31に中継
管32の下半部を嵌入し、この中継管の上半部まわりに
上側の新たな鋼管杭33の下端を嵌め、さらに中継管の
外向きフランジ32aと上下の鋼管杭の端部とを溶接す
るのが一般的である。 【0004】上述した従来の鋼管杭の接続部は、上下の
鋼管杭と中継管とを現場での溶接によって接続するの
で、接続強度が不安定であり、しかも溶接には熟練技術
を要し、しかも現場の天候によっては溶接自体を行うこ
とができなかったり、あるいは溶接を行うことができて
も十分な接続強度を得られなかったりという不都合があ
る。 【0005】また、鋼管杭を地中に打ち込むには、鋼管
杭の上端から圧力を掛けながら回転せしめて地中に打ち
込む回転圧入が広く行われており、上述した従来の接続
部構造では圧入時の回転モーメントによる応力が溶接部
分に集中して溶接部分の破壊が起きるおそれがあり、仮
にこの溶接部分の破壊が地中で生じた場合には修復が不
可能である。 【0006】上述した問題点に対し、中継管の外周面に
雄ねじを、鋼管杭の端部内周面に雌ねじをそれぞれ形成
し、これらねじの方向を、杭を圧入する際の回転により
ねじが締まるようにしたものもある。 【0007】しかし、鋼管杭を圧入する際には常に一定
の方向に杭を回転させるのではなく、例えば杭の下端が
地中の瓦礫等の障害物にぶつかることが往々にしてある
が、このような場合には一端杭を逆回転させてから再び
順方向へ回転させるという操作を行う。 【0008】したがって、上述した中継管と鋼管杭の螺
合による杭の接続構造では、杭を逆回転する際に接続部
が緩んだり外れたりすることがある。 【0009】 【目的】本発明の目的とするところは、鋼管杭の接続強
度を十分に得ることができ、かつ構造が簡単であり、し
かも杭の回転圧入時において回転モーメントによる応力
に起因する緩みや外れの生じるおそれのまずない接続具
を提供することにある。 【0010】 【発明の構成】上記目的を達成するために、本発明に係
る鋼管杭用の接続具は、上端部に鋼管杭への接続部を有
し、外周面に雄ねじ部を形成した筒状体よりなる雄ねじ
筒と、下端部に鋼管杭への接続部を有し、内周面に前記
雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を形成した少なくとも上部
が開口する筒状体よりなる雌ねじ筒とを備え、前記雌ね
じ筒の側面にこの雌ねじ筒の半径方向に内外を連通する
連通孔を設けるとともに、この雌ねじ筒と雄ねじ筒を螺
合した状態において前記連通孔に臨むねじ孔を雄ねじ筒
の側面に形成し、また、少なくとも先端側にねじ部を有
し、頭部の端面にねじの締結用工具との係合部を有する
ロック用ねじを備え、予め鋼管杭にそれぞれ接続した雄
ねじ筒と雌ねじ筒を螺合せしめて雄ねじ筒の前記ねじ孔
を雌ねじ筒の前記連通孔に臨ませ、連通孔に前記ロック
用ねじを挿入してこのロック用ねじのねじ部を雄ねじ筒
の前記ねじ孔に螺合せしめることにより、雄ねじ筒と雌
ねじ筒がまわり止めされて鋼管杭どうしが接続されるよ
うに構成したものとしてある。 【0011】 【実施例】以下、本発明に係る接続具の実施例を添付図
面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。本発明の接
続具は、雄ねじ筒1、雌ねじ筒2およびロック用ねじ3
を備え、雄ねじ筒1は上下が開口する筒体にして上端部
に鋼管杭への嵌入部1aとこの嵌入部に続いて上面が外
向きに下傾するフランジ1bを有し、フランジに続く外
周面に台形ねじよりなる雄ねじ部4を形成してある。 【0012】また前記雌ねじ筒2は、上下が開口する筒
体にして下端部に鋼管杭への嵌入部2aとこの嵌入部に
続いて外向きに上傾する段部2bを有し、内周面に台形
ねじよりなる雌ねじ部5を形成してある。 【0013】前記雄ねじ筒1と雌ねじ筒2の側面には、
内外に連通し、前記ロック用ねじ3を挿通せしめるねじ
孔6と連通孔7がそれぞれあけられていて、これらねじ
孔6と連通孔7は雄ねじ筒のフランジ1bが雌ねじ筒2
の上端縁に当接するまで雄ねじ筒1と雌ねじ筒2とを螺
合させると一致する位置に形成してある。 【0014】ところで、前記ロック用ねじ3は図2に示
すように先端側のねじ部3aに続いてねじ条のないスト
レート部3bが形成されており、頭部3cには係合凹部
3dを形成してあって、この係合凹部はロック用ねじ3
を締めるための六角レンチ等の締結用工具と係合される
形状としてある。 【0015】しかして、雄ねじ筒の前記ねじ孔6は内周
面に雌ねじが形成されていて、前記ロック用ねじ3のね
じ部3aと螺合されるようになっており、また雌ねじ筒
の前記連通孔7はロック用ねじ3の前記ねじ部3aより
も径が大となるようにしてあるとともに、連通孔7の外
側開口部にはロック用ねじ3の頭部3bを収容する陥凹
部7aが形成されていて、ロック用ねじの頭部が雌ねじ
筒の外周面から突出しないようにしてある。 【0016】また、ねじ孔6と連通孔7はそれぞれ雄ね
じ筒と雌ねじ筒の周方向に等間隔となるよう対で複数箇
所に形成してあり、ねじ孔6と連通孔7を何対設けるか
は接続具を取り付ける鋼管杭の径や耐荷重力に応じて決
定する。なお、ねじ孔6と連通孔7は1対だけ設ける場
合もある。 【0017】前記ねじ孔6は雄ねじ部5におけるねじ条
の山の部分に形成するのが望ましく、ねじ孔内周面の雌
ねじはねじ孔の全長に亘って形成する必要はなく、例え
ばねじ条の山の高さを加えた雄ねじ筒の厚さの3分の1
程度の長さに形成すればよく、この場合雌ねじは筒の内
側寄りに形成する。 【0018】上述した雄ねじ筒1および雌ねじ筒2は切
削加工によって製造する場合もあるし、鋳型にて鋳造す
る場合もあるし、また雌ねじ筒2の内部に補強用のリブ
を設ける場合もある。 【0019】上述のように構成した本発明の接続具は、
図3に示すように鋼管杭8の下端に雄ねじ筒1を、上端
に雌ねじ筒2をそれぞれ溶接して使用するものとしてあ
り、これら雄ねじ筒と雌ねじ筒の鋼管杭への溶接は工場
内等の作業環境の安定した場所で行う。なお、同図3中
の符号9は溶接部を示す。 【0020】図4は本発明の接続具による鋼管杭8A、
8Bの接続状態を示しており、上述したように先に地中
へ圧入された下側の鋼管杭8Aの上端には雌ねじ筒2
が、新たに接続された上側の鋼管杭8Bの下端には雄ね
じ筒1がそれぞれ溶接により取り付けられている。 【0021】より詳しくは、鋼管杭8Aの上端面と雌ね
じ筒2の段部2b間および鋼管杭8Bの下端面と雄ねじ
筒1のフランジ1b上面との間にそれぞれ形成された断
面楔状の隙間を溶接部としてある。 【0022】上下の鋼管杭を接続するには、下側の鋼管
杭8Aの雌ねじ筒2に上側の鋼管杭8Bの雄ねじ筒1を
螺合せしめ、雄ねじ筒のねじ孔6を雌ねじ筒の連通孔7
内に臨ませ、雌ねじ筒の外側から連通孔7へロック用ね
じ3を挿入し、ロック用ねじのねじ部3aをねじ孔6内
周面の雌ねじと螺合せしめ、ロック用ねじの頭部3cを
陥凹部7aに収容する。 【0023】なお、雌ねじ筒の連通孔7は上述のとおり
ねじ条の形成されてないストレートな孔であり、ロック
用ねじとは螺合させないが、ロック用ねじは軸部全体に
ねじ条を形成したものを使用する場合もある。 【0024】また、ロック用ねじは頭部が拡径していな
いものを使用する場合もあり、この場合には連通孔7の
陥凹部7aを設ける必要がなく、また、ロック用ねじに
皿ねじを使用し、ドライバー等の締結用工具で螺合させ
るようにする場合もあり、この場合には皿状頭部の形状
に倣う陥凹部を形成して頭部が雌ねじ筒の外側面から突
出しないようにする。 【0025】 【発明の効果】本発明に係る接続具によれば、雄ねじ筒
と雌ねじ筒を備え、これら雄ねじ筒と雌ねじ筒を鋼管杭
の上下端部に予め溶接しておくことができ、杭打ちの現
場ではこれら雄ねじ筒と雌ねじ筒を螺合してロック用ね
じを螺合すればよいので、鋼管杭どうしを確実かつ簡単
に接続することができる。 【0026】また、従来のような現場での鋼管杭どうし
の溶接を工場等の作業環境の安定した場所で行うことが
できるので、現場の天候や溶接技術者の技量に左右され
ることなく大なる接続強度を安定して得ることができ
る。 【0027】さらに、雄ねじ筒と雌ねじ筒はロック用ね
じによってまわり止めされる構成としてあるので、回転
圧入時において杭を正逆回転させても接続部分が緩んだ
り外れたりといった問題はまず生じることがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る接続具の雄ねじ筒と雌ねじ筒の実
施例を示す斜視図。 【図2】本発明に係る接続具のロック用ねじの実施例を
示す斜視図。 【図3】本発明に係る接続具の鋼管杭への取り付け状態
を示す正面図。 【図4】本発明に係る接続具の使用状態を示す縦断面
図。 【図5】従来の鋼管杭の接続部を示す一部破断縦断面
図。 【符号の説明】 1 雄ねじ筒 2 雌ねじ筒 3 ロック用ねじ 4 雄ねじ部 5 雌ねじ部 6 ねじ孔 7 連通孔 8、8A、8B 鋼管杭 9 溶接部
フロントページの続き (72)発明者 板垣 富士男 新潟県岩船郡朝日村大字上中島583 (72)発明者 板垣 淳 新潟県岩船郡朝日村大字上中島583 (72)発明者 張 茹 中華人民共和国上海市風陽路288號1803室 Fターム(参考) 2D041 AA02 BA33 CA01 CB06 DB02 DB13 FA14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】上端部に鋼管杭への接続部を有し、外周面
    に雄ねじ部を形成した筒状体よりなる雄ねじ筒と、下端
    部に鋼管杭への接続部を有し、内周面に前記雄ねじ部と
    螺合する雌ねじ部を形成した少なくとも上部が開口する
    筒状体よりなる雌ねじ筒とを備え、前記雌ねじ筒の側面
    にこの雌ねじ筒の半径方向に内外を連通する連通孔を設
    けるとともに、この雌ねじ筒と雄ねじ筒を螺合した状態
    において前記連通孔に臨むねじ孔を雄ねじ筒の側面に形
    成し、また、少なくとも先端側にねじ部を有し、頭部の
    端面にねじの締結用工具との係合部を有するロック用ね
    じを備え、予め鋼管杭にそれぞれ接続した雄ねじ筒と雌
    ねじ筒を螺合せしめて雄ねじ筒の前記ねじ孔を雌ねじ筒
    の前記連通孔に臨ませ、連通孔に前記ロック用ねじを挿
    入してこのロック用ねじのねじ部を雄ねじ筒の前記ねじ
    孔に螺合せしめることにより、雄ねじ筒と雌ねじ筒がま
    わり止めされて鋼管杭どうしが接続されるように構成し
    てなる鋼管杭用の接続具。
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