JP2003103494A - 帯状物切断方法および装置 - Google Patents

帯状物切断方法および装置

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JP2003103494A
JP2003103494A JP2001303150A JP2001303150A JP2003103494A JP 2003103494 A JP2003103494 A JP 2003103494A JP 2001303150 A JP2001303150 A JP 2001303150A JP 2001303150 A JP2001303150 A JP 2001303150A JP 2003103494 A JP2003103494 A JP 2003103494A
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cutting
groove
cutting blade
slope
blade
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JP2001303150A
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English (en)
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Seiji Tabuchi
政治 田淵
Masayuki Takura
正之 田倉
晴夫 ▲高▼橋
Haruo Takahashi
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状物切断方法および装置において、帯状の
被切断物を切断する際の切断品質を向上させる。 【解決手段】 切断刃逃げ溝62が開口されている受面
64上にテレンプリボンを載置し、ナイフ状の切断刃6
0を、上記テレンプリボンが載置される受面64の側と
は反対側からこのテレンプリボンを通して切断刃逃げ溝
62内まで移動させて上記テレンプリボンを切断するに
あたり、切断刃60の先端を形成する刃先先端斜面6
1、61′のそれぞれの傾斜角度θ1、θ1′を、これ
らの刃先先端斜面61、61′に対応する切断刃逃げ溝
62の前記開口部に形成された溝斜面63、63′の傾
斜角度ω1、ω1′より大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状物切断方法お
よび装置に関し、詳しくは、ナイフ状の切断刃を用いて
帯状の被切断物を切断する帯状物切断方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、帯状の被切断物をナイフ状の
切断刃で切断する装置が知られている。例えば、写真用
ロールフィルムを収容するパトローネを製造する際にテ
レンプリボンと称されるパトローネのフィルム引出し口
に配置されている遮光用の布状部材を切断する装置にお
いては、被切断物となるテレンプリボンを載置面とこの
載置面に開口する切断刃逃げ溝とを有する切断受部に載
置し、上記切断刃を上記テレンプリボンを通して切断刃
逃げ溝内に移動させることによりこのテレンプリボン切
断している。
【0003】このような帯状物切断装置によって被切断
物を切断する際には、被切断物を切断するときの切断刃
の移動面に直交する切断刃逃げ溝の幅方向へのこの切断
刃の振れを所定の範囲内に制限することにより、切断刃
が上記載置面および切断刃逃げ溝の溝側面等に接触しな
いようにしている。
【0004】なお、上記テレンプリボンの素材として
は、一般的にパイル編み物やベルベットと称されるパイ
ル織物が使用されている。これらは基布部分にパイル糸
を植え込んで該パイル糸を基布平面に対して起立させた
ものであり、この起立したパイル糸により必要な遮光性
が確保される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記帯状の
被切断物の切断においては切断刃逃げ溝の幅によって切
断の切れ味が左右され、上記切断刃逃げ溝の幅が広いと
切断刃が被切断物を通して切断刃逃げ溝へ移動するとき
に、切断刃に押されて被切断物が溝内に移動されてこの
被切断物に弛みが生じ(すなわち切断の際に被切断物の
腰が弱くなり)、切断刃の切断力が被切断物の切断面に
十分に集中されなくなって切断の切れ味が悪くなり、切
断面にバリが発生したり切断の際に切断屑が発生したり
して切断品質が低下することがあるので、上記被切断物
の弛みが生じないように切断刃逃げ溝の幅を狭くして切
断品質を高めたいという要請がある。
【0006】特に、上記パトローネの製造においては、
上記パイル編み物やパイル織物に代えて起毛織物(経糸
と緯糸とを交差させて織った平織物の表面を針で引っ掻
いて経糸および/又は緯糸の一部繊維を引き出し切断す
る等して起立させたもの)をテレンプリボンの素材とし
て使用すると、テレンプリボン切断面から緯糸がはみ出
して凹凸になるホツレが発生しやすく、また上記起立し
た繊維(以下起毛と称す)が切断されずに切断刃に引っ
張られてボサが発生しやすく、これらのボサやホツレの
発生に伴って切断屑(糸屑)が出やすくなり、これによ
り切断工程のダストレベルが高くなったり、あるいは切
断屑がパトローネ内に残りそれがフィルムに付着して写
損の原因になる等の問題が生じやすくなるので、上記と
同様に切断刃逃げ溝の幅を狭くして切断品質を高めたい
という要請がある。なお、上記「ホツレ」は基布部の繊
維の飛び出しを示し、上記「ボサ」は起毛部の繊維のか
らまり状態を示す。
【0007】しかしながら、切断刃逃げ溝の幅を狭くす
ると切断刃が載置面に接触したり、切断刃逃げ溝の溝側
面に接触したりして、切断刃の先端に配されている刃先
先端が劣化して切れ味が悪くなり、切断品質が低下して
しまうという問題がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、切断刃の刃先先端の劣化を伴うことなく切断刃
逃げ溝の幅を狭めることができるようにし、これにより
帯状の被切断物を切断する際の切断品質を向上させるこ
とができる帯状物切断方法および装置を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の帯状物切断方法
は、載置面と該載置面に開口する切断刃逃げ溝とを有す
る切断受部の前記載置面上に帯状の被切断物を載置し、
ナイフ状の切断刃を前記被切断物の前記載置面の側とは
反対側から該被切断物を通して前記切断刃逃げ溝内まで
移動させてこの被切断物を切断する帯状物切断方法にお
いて、前記切断刃逃げ溝の開口部に該溝が深くなる程こ
の溝が狭くなる方向に傾斜した溝斜面を設け、前記切断
刃の先端を形成する前記溝斜面に対応する刃先先端斜面
の傾斜角度が、前記溝斜面の傾斜角度より大きい前記切
断刃を用いて、前記被切断物を切断することを特徴とす
るものである。
【0010】本発明の帯状物切断装置は、ナイフ状の切
断刃と、帯状の被切断物を載置する載置面と該載置面に
開口する切断刃逃げ溝とを有する切断受部と、前記切断
刃を前記載置面上に載置された前記被切断物の前記載置
面の側とは反対側から該被切断物を通して前記切断刃逃
げ溝内まで移動させる切断刃移動手段とを備えた帯状物
切断装置において、前記切断刃逃げ溝が、開口部に該溝
が深くなる程この溝が狭くなる方向に傾斜した溝斜面を
備えたものであり、前記切断刃の先端を形成する前記溝
斜面に対応する刃先先端斜面の傾斜角度が前記溝斜面の
傾斜角度より大きいことを特徴とするものである。
【0011】前記溝斜面の硬度は、前記切断刃の硬度よ
り高くすることが好ましい。
【0012】前記溝斜面は、#1000番より粒度の細
かい研磨剤によってRa=3μm以下に仕上げられてい
ることが好ましい。
【0013】なお、帯状の被切断物とは、樹脂、紙、金
属、繊維等の素材からなる屈曲自在のものを意味するも
のであり、具体的には、例えばパトローネのテレンプリ
ボン、磁気テープ、写真フィルム、印画紙、金属箔等を
意味するものである。
【0014】また、刃先先端斜面とは、切断刃の刃先先
端を形成する斜面を意味するものである。
【0015】また、刃先先端斜面の傾斜角度とは、切断
刃が被切断物を通して切断刃逃げ溝まで移動される移動
面に対する上記刃先先端斜面の傾斜の角度を意味するも
のである。
【0016】また、溝斜面の傾斜角度とは、切断刃が被
切断物を通して切断刃逃げ溝まで移動される移動面に対
する上記溝斜面の傾斜の角度を意味するものである。
【0017】
【発明の効果】本発明の帯状物切断方法および装置によ
れば、切断刃逃げ溝の開口部に溝が深くなる程この溝が
狭くなる方向に傾斜した溝斜面を有し、切断刃の先端を
形成する前記溝斜面に対応する刃先先端斜面の傾斜角度
を、この溝斜面の傾斜角度より大きくしたので、切断刃
を切断刃逃げ溝内に移動させて載置面に載置された被切
断物を切断する際に溝斜面に切断刃が接触しても刃先先
端はこの溝斜面に接触することなく切断刃逃げ溝内に移
動されるので、切断刃の刃先先端を劣化させずに切断刃
逃げ溝の幅を従来に比して狭くすることができ、これに
より切断の際に刃物に押されて被切断物が切断刃逃げ溝
内へ移動されることによる被切断物の弛みが抑制され、
被切断物の鋭利な切断が可能となり切断品質を向上させ
ることができる。
【0018】また、前記溝斜面を、その硬度が切断刃の
硬度より高くなるようにしたり、#1000番より粒度
の細かい研磨剤によってRa=3μm以下に仕上げるよ
うにすれば、切断の際の切断刃の溝斜面への接触による
この切断刃の磨耗を軽減することができ、切断刃の寿命
を延ばすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は薄板連結体を示す平面図、図2は図
1におけるII-II線断面拡大図である。
【0021】薄板連結体1は、図示のように、複数のパ
トローネ胴部形成用薄板(胴板)2と2本のテレンプリ
ボン3、4とを備えている。各薄板2は、後述するフィ
ルム引出口9を形成する両側端部(後述するハゼ側側端
部2bとストレート側側端部2c)を左右方向に位置さ
せた状態で左右方向に直角な前後方向に所定間隔をおい
て複数並べられ、該複数の薄板2にわたって各薄板2の
上記両側端部にそれぞれ前後方向に延びる細長いテレン
プリボン3、4が連続的に貼着されている。
【0022】上記薄板2は、平坦な中央部2aと該中央
部2aから斜めに立ち上がりかつ先端部分でくの字型に
折り曲げられたハゼ側側端部2bと、上記中央部2aか
ら斜めに直線的に立ち上がったストレート側側端部2c
とで構成されている。
【0023】上記テレンプリボン3、4は、上述の起毛
織物を用いて形成されており、図3に示すように、経糸
と緯糸とを交差させて織った平織物からなる基布部5
と、該基布部5の経糸および/又は緯糸を針等で引っ掻
いて経糸および/又は緯糸の一部繊維を引き出し切断す
る等して起立させた起毛からなる起毛部6と、上記基布
部5の裏面にエマルジョン系の接着剤を塗布して形成し
た接着剤層7とから成る。このテレンプリボンは、起毛
部6の反対側の上記接着剤層7が上記複数の薄板のハゼ
側側端部2bおよびストレート側側端部2cにそれぞれ
当接されて加熱押圧され溶着されることによりこれらの
薄板に貼着されている。
【0024】上記薄板連結体1は、バケットコンベア等
の搬送手段によって切断ステージに搬送され、該ステー
ジにおいて隣り合う薄板2同士の間でテレンプリボン
3、4が切断されて各薄板2毎に分離され、この分離さ
れた各薄板2の平坦な中央部2aを図2に示すように曲
げ加工することにより円筒状のパトローネ胴部8が形成
される。また、その際各薄板のハゼ側側端部2bおよび
ストレート側側端部2cは互いに重なり合って対向し内
側にテレンプリボン3、4を備えたフィルム引出口(パ
トローネ胴部のフィルム引出口)9が形成される。
【0025】図4は本発明に係る帯状物切断装置である
テレンプリボン切断装置の一実施形態を示す側面図、図
5は上記切断装置における薄板とテレンプリボンと受部
と切断刃との関係を拡大して示す下面図、図6〜図8は
各受部を示す図である。
【0026】図4に示されているように、テレンプリボ
ン切断装置は、薄板のハゼ側側端部2bに貼着されたテ
レンプリボン3を切断するハゼ側切断ユニット10と、
ストレート側側端部2cに貼着されたテレンプリボン4
を切断するストレート側切断ユニット40とを備えてい
る。両切断ユニット10、40は、テレンプリボン3、
4を、図5に示すように、薄板2の前方切断位置(薄板
2とその前方に隣り合って位置する薄板2との隙間の中
央位置)S1および後方切断位置(薄板2とその後方に
隣り合って位置する薄板2との隙間の中央位置)S2の
双方で同時に切断する。
【0027】上記ハゼ側切断ユニット10およびストレ
ート側切断ユニット40は、ナイフ状の切断刃13、4
2と、帯状の被切断物であるテレンプリボン3、4を載
置する載置面である受面20、25、50およびこの受
面に開口する切断刃逃げ溝21、26、51をそれぞれ
有する切断受部である第1受部11、第2受部12、第
3受部41と、切断刃13、42を上記切断刃逃げ溝2
1、26、51内に移動させる切断刃移動手段55とを
備え、上記受面20、25、50上にテレンプリボン
3、4を載置し、切断刃13、42をテレンプリボン
3、4の受面の側とは反対側から該テレンプリボンを通
して切断刃逃げ溝21、26、51内まで移動させてこ
のテレンプリボン3、4を切断する。なお、切断刃移動
手段55は、軸18、46と、これらの軸を中心として
回動可能な切断刃ホルダ19、47と、切断刃ホルダ1
9、47を回転駆動させる図示しない公知の駆動手段等
とよって構成されている。
【0028】ハゼ側切断ユニット10は、テレンプリボ
ン3をその表面側から、即ち起毛部6側から押圧する第
1受部11および2つの第2受部12と、第1受部11
および第2受部12によりテレンプリボン3を押圧した
状態でテレンプリボン3をその裏面側から表面側に移動
して切断する2つの切断刃13とを備えている。テレン
プリボン3は、薄板のハゼ側側端部2bに沿ってくの字
形に折り曲げられており、折り曲げられたうちの内側部
分を第1受部11が、外側部分を第2受部12が押圧す
る。
【0029】第1受部11は、基部14に軸15を中心
として回動可能に取り付けられた受部ホルダ16に着脱
可能に取り付けられ、第2受部12は、上記受部ホルダ
16に軸17を中心として回動可能にかつ着脱可能に取
り付けられ、切断刃13は、上記基部14に軸18を中
心として回動可能な切断刃ホルダ19に着脱可能に取り
付けられている。
【0030】図6は第1受部11の詳細図であり、図6
(a)は正面図(図4中右から見た図)、図6(b)は
左側面図、図6(c)は図6(b)の矢視A図、図6
(d)は溝斜面の傾斜角度と刃先先端斜面の傾斜角度と
の関係を示すG1−G1断面図である。図示のように、
第1受部11は、ハゼ側テレンプリボン3のうちの折り
曲げられた内側部分に対面する受面20と、該受面20
に切断間隔(前方切断位置S1と後方切断位置S2との
間隔)Lsだけ離隔してこの受面20に開口する2つの
切断刃逃げ溝21と、上記切断刃逃げ溝21の上記受面
20とは反対の側に連通させて形成された上記切断刃逃
げ溝21よりも上記前後方向の幅が大きい逃がし凹部2
3とを備えている。なお、図6(d)に示すように、上
記各切断刃逃げ溝21は受面20の開口部にこの溝が深
くなる程この溝が狭くなる方向に傾斜した溝斜面22、
22′を該溝の両側に備え、切断刃13の先端を形成す
る溝斜面22、22′に対応する刃先先端斜面J、J′
の傾斜角度δ、δ′が、溝斜面22、22′の傾斜角度
α、α(δ>α、δ′>α′)より大きくなっている。
なお、刃先先端斜面J、J′の傾斜角度δ、δ′および
溝斜面22、22′の傾斜角度α、α′は、切断刃が被
切断物を通して切断刃逃げ溝まで移動される移動面F
(α)に対するそれぞれの斜面の角度である。
【0031】図7は第2受部12の詳細図であり、図7
(a)は正面図(図4中左から見た図)、図7(b)は
右側面図、図7(c)は図7(b)の平面図、図7
(d)は図7(b)の矢視A図、図7(e)は溝斜面の
傾斜角度と刃先先端斜面の傾斜角度との関係を示すG2
−G2断面図である。上記2つの第2受部12は、上記
第1受部11の2つの切断刃逃げ溝21のそれぞれに対
向させて上記受部ホルダ16に取り付けられており、各
第2受部12は、テレンプリボン3のうちの折り曲げら
れた外側部分に対面する受面25と、該受面25に開口
された切断刃逃げ溝26と、上記切断刃逃げ溝26の上
記受面25とは反対の側に連結させて形成された上記切
断刃逃げ溝26よりも上記前後方向の幅が大きい逃がし
凹部28とを備えている。29は上記軸17の挿通孔で
ある。なお、図7(d)に示すように、上記各切断刃逃
げ溝26は受面25の開口部にこの溝が深くなる程この
溝が狭くなる方向に傾斜した溝斜面27、27′を該溝
の両側に備え、切断刃13の先端を形成する溝斜面2
7、27′に対応する刃先先端斜面J、J′の傾斜角度
δ、δ′が、溝斜面27、27′の傾斜角度β、β′
(δ>β、δ′>β′)より大きくなっている。なお、
溝斜面27、27′の傾斜角度β、β′は、切断刃が被
切断物を通して切断刃逃げ溝まで移動される移動面F
(β)に対するそれぞれの溝斜面の角度である。
【0032】上記第1受部および第2受部の受面20、
25は、図4に示すように、それぞれテレンプリボン3
の折り曲げられた内側部分および外側部分の幅方向(上
記左右方向)ほぼ全域に対面する大きさを有し、上記切
断刃逃げ溝21、26は受面20、25の幅方向(上記
左右方向)全長にわたって貫通させて設けられ、かつ上
記溝斜面27、27′は、各切断刃逃げ溝21、26の
溝の両側部(上記前後方向の両側部)にテレンプリボン
3の折り曲げられた内側部分および外側部分の幅方向ほ
ぼ全域に形成されている。
【0033】上記2つの第2受部12はそれぞれ切断刃
逃げ溝26の位置を上記第1受部の切断刃逃げ溝21の
位置に合致させて取り付けられ、上記切断刃13もその
位置を上記第1受部の切断刃逃げ溝21の位置に合致さ
せてそれぞれ取り付けられている。
【0034】次に、ストレート側切断ユニット40につ
いて説明する。ストレート側切断ユニット40は、薄板
のストレート側側端部2cに沿って貼着されているテレ
ンプリボン4をその表面側から、即ち起毛部6側から押
圧する第3受部41と、該第3受部41によりテレンプ
リボン4を押圧した状態でこのテレンプリボン4をその
裏面側から表面側に移動して切断する2つの切断刃42
とを備えている。
【0035】第3受部41は、基部43に軸44を中心
として回動可能に取り付けられた受部ホルダ45に着脱
可能に取り付けられ、切断刃42は、上記基部43に軸
46を中心として回動可能に取り付けられた切断刃ホル
ダ47に着脱可能に取り付けられている。
【0036】図8は第3受部41の詳細図であり、図8
(a)は正面図(図4中左から見た図)、図8(b)は
右側面図、図8(c)は図8(b)の矢視A図、図8
(d)は溝斜面の傾斜角度と刃先先端斜面の傾斜角度と
の関係を示すG3−G3断面図である。図示のように、
第3受部41は、テレンプリボン4に対面する受面50
と、該受面50に切断間隔(前方切断位置S1と後方切
断位置S2との間隔)Lsだけ離隔して開口された2つ
の切断刃逃げ溝51と、上記切断刃逃げ溝51の上記受
面50とは反対の側に連通させて形成された上記切断刃
逃げ溝51よりも上記前後方向の幅が大きい逃がし凹部
53とを備えている。なお、図8(d)に示すように上
記各切断刃逃げ溝51は受面50の開口部にこの溝が深
くなる程この溝が狭くなる方向に傾斜した溝斜面52、
52′を該溝の両側に備え、切断刃42の先端を形成す
る溝斜面52、52′に対応する刃先先端斜面K、K′
の傾斜角度ε、ε′が、溝斜面52、52′の傾斜角度
γ、γ′(δ>γ、δ′>γ′)より大きくなってい
る。なお、溝斜面52、52′の傾斜角度γ、γ′は、
切断刃が被切断物を通して切断刃逃げ溝まで移動される
移動面F(γ)に対するそれぞれの溝斜面の角度であ
る。
【0037】上記第3受部41の受面50は、図4に示
すように、テレンプリボン4の幅方向(上記左右方向)
ほぼ全域に対面する大きさを有し、上記切断刃逃げ溝5
1は受面50の幅方向(上記左右方向)全長にわたって
貫通させて設けられ、かつ上記溝斜面52、52′は各
切断刃逃げ溝51の両側部(上記前後方向の両側部)に
テレンプリボン4の幅方向ほぼ全域に形成されている。
【0038】上記2つの切断刃42はその位置を上記受
部の切断刃逃げ溝51の位置に合致させてそれぞれ配設
されている。
【0039】なお、図5に示すように、上記各薄板2
は、ストレート側側端部2bおよびハゼ側側端部2c共
に最外側の第1切欠き2dとその内側の第2切欠き2e
が階段状に形成されており、前後方向に隣り合う薄板2
同士における上記第1切欠き2d部分の隙間L1(L1
=6.6mm)、第2切欠き2e部分の隙間L2(L2
=1.4mm)である。
【0040】また、上記溝斜面22、22′、27、2
7′、52、52′は#1000番より粒度の細かい研
磨剤によってRa=3μm以下に仕上げられており、そ
の硬度はHRC60以上で切断刃13、42の硬度(H
RC≒58)より高くなっている。
【0041】次に、上記切断ユニット10、40による
テレンプリボン3、4の切断について説明する。切断ユ
ニット10、40は、上記切断ステージに配設され、該
ステージにおいて、図4に示す状態からハゼ側切断ユニ
ットの第2受部12を軸17を中心として図示しない公
知の駆動手段により反時計方向に所定量回動させ、第1
受部11を受部ホルダ16ごと軸15を中心として図示
しない公知の駆動手段により時計方向に所定量回動さ
せ、ストレート側切断ユニットの第3受部41を軸44
を中心として受部ホルダ45ごと図示しない公知の駆動
手段により反時計方向に所定量回動させることにより、
また切断刃13、42は図示の位置に位置させておくこ
とにより、各受部11、12、41および切断刃13、
42を薄板連結体1が切断ステージに移動してくる(薄
板連結体1は図4において紙面に垂直方向に移動してく
る)ときに該薄板連結体1と干渉しない退避位置に位置
させておく。
【0042】次いで、薄板連結体1が切断ステージに移
動してきたら、ハゼ側切断ユニットにおいて第1受部1
1を受部ホルダー16ごと軸15を中心として反時計方
向に回動させると共に第2受部12を軸17を中心とし
て時計方向に回動させて、またストレート側切断ユニッ
トにおいて第3受部41を受部ホルダー45ごと軸44
を中心として時計方向に回動させることにより、図4に
示すように、各受部11、12、41をテレンプリボン
3、4の起毛部6側に対面させると共に受面をテレンプ
リボンの起毛部6に押し付けて該起毛部6を裏面側に向
けて押圧し、この状態で切断刃移動手段によって、すな
わち切断刃13が配置された切断刃ホルダ19を軸18
を中心として時計方向に、切断刃42が配置された切断
刃ホルダ47を軸46を中心として反時計方向に回動さ
せて各受部の切断刃逃げ溝21、26、51を通して図
4中2点鎖線で示す位置まで移動させることにより、両
テレンプリボン3、4を上記切断位置S1、S2で切断
する。
【0043】ここで、切断刃および切断刃逃げ溝等の寸
法関係について詳しく説明する。
【0044】まず始めに、「切断刃の先端を形成する溝
斜面に対応する刃先先端斜面の傾斜角度が、前記溝斜面
の傾斜角度より大きい」という関係が、切断刃の刃先先
端斜面および切断刃逃げ溝の溝斜面それぞれの両側につ
いて成り立つ場合について説明する。
【0045】図9の第1実施形態の概念図に示すよう
に、切断刃が被切断物を通して切断刃逃げ溝まで移動さ
れる移動面である上記切断刃60が回動するときに刃先
先端Pが描く軌跡の基準面(振れ誤差が±0となる基準
面)を振れ誤差基準面Fとし、切断刃60の厚さT1、
切断刃60の両側の刃先先端斜面61、61′の上記振
れ誤差基準面Fに対するそれぞれの傾斜角度である刃先
先端傾斜角度θ1、θ1′とする。このとき、切断刃逃
げ溝62の溝の幅が最も広くなる溝斜面開口の前後方向
の幅である溝斜面開口幅V1および切断刃逃げ溝62の
溝の幅が最も狭くなる溝斜面最狭口の前後方向の幅であ
る溝斜面最狭口幅W1の寸法、および切断刃逃げ溝62
の溝斜面63、63′の上記振れ誤差基準面Fに対する
傾斜角度である溝斜面傾斜角度ω1、ω1′は以下のよ
うに定めることができる。
【0046】すなわち、切断刃60の刃先先端P1の振
れは振れ誤差基準面Fからの距離が振れ誤差±E1以内
の範囲であり、この刃先先端P1が切断刃逃げ溝62の
受面64に接触しないように切断刃60を切断刃逃げ溝
62内に移動させるために切断刃逃げ溝62の溝斜面開
口の幅を振れ誤差基準面Fから振れ誤差±E1以上離れ
た範囲として溝斜面開口幅V1を両側振れ誤差2×E1
より大きくする(V1>2×E1)と共に、刃先先端P
1が溝斜面63、63′に接触しないように刃先先端傾
斜角度θ1、θ1′が溝斜面傾斜角度ω1、ω1′より
それぞれ大きく(ω1<θ1およびω1′<θ1′)な
るようにこれらの溝斜面傾斜角度を定め、さらに切断刃
60が切断刃逃げ溝62内を通過できるように切断刃逃
げ溝62の溝斜面最狭口の溝斜面最狭口幅W1を切断刃
60の厚さT1より大きく(W1>T1)定めるように
すればよい。
【0047】上記のような寸法で形成された切断刃逃げ
溝62の溝内に切断刃60を移動させると、上記切断刃
60の振れ誤差により、図10に示すように溝斜面6
3′に刃先先端斜面61′が接触したり(図10中の切
断刃60A参照)、溝斜面63側に切断刃60の刃先先
端斜面61側が接触したり(図10中の切断刃60B参
照)しても、切断刃の刃先先端P1は切断刃逃げ溝62
の溝側面(溝斜面63、63′および平行溝面69、6
9′)に接触することはない。そして、切断刃を溝斜面
および溝斜面最狭口を通して平行溝面69、69′に移
動させることができる(図10中の切断刃60Cおよび
60D参照)。
【0048】一方、図11に示すように、上記切断刃6
0を切断刃逃げ溝70の平行溝面79、79′に触れな
いように移動させる従来の方式においては、溝斜面最狭
口幅W2を切断刃60の厚さT1と両側振れ誤差2×E
1との和(2×E1+T1)より大きく(W2>(2×
E1+T1))する必要がある。したがって、上記第1
実施形態の溝斜面最狭口幅W1に比して(第1実施形態
では溝斜面最狭口幅W1はW1>T1によって定められ
ている)溝斜面最狭口幅W2を切断刃の両側振れ誤差分
(2×E1)以上大きく((W2―W1)≧2×E1)
する必要がある。
【0049】具体的には、上記第1実施形態において、
切断刃60の厚さT1=0.25mm、刃先先端傾斜角
度θ1=θ1′=15°、切断刃60の振れ誤差E1=
±0.3mmとすると、溝斜面開口幅V1>2E1=
0.6mm、溝斜面傾斜角度ω1<θ1=15°、ω
1′<θ1′=15°、溝斜面最狭口幅W1>T1=
0.25mmとなり、例えば溝斜面開口幅V1=0.7
mm、溝斜面傾斜角度ω1=ω1′=12°、溝斜面最
狭口幅W1=0.4mmとすることができる。
【0050】一方、従来の方式においては、上記第1実
施形態の場合と同様に切断刃の厚さT1=0.25m
m、刃先先端傾斜角度θ1=θ1′=15°、切断刃の
振れ誤差E1=±0.3mmとすると、溝斜面最狭口幅
W2>0.85mm(0.85=2×0.3+0.2
5)となり、溝斜面最狭口幅W2の最小寸法を上記第1
実施形態の溝斜面最狭口幅W1(W1>0.25)場合
に比して0.6mm大きくする必要がある。
【0051】上記のように、第1実施形態によれば切断
刃逃げ溝の溝斜面最狭口の幅を従来に比して狭くするこ
とができ、これにより被切断物の鋭利な切断が可能とな
りテレンプリボンを切断する際の切断品質を向上させる
ことができる。すなわち、図12に示すように、テレン
プリボン4の表面側、即ち起毛部6側が受面95に向く
ようにこの受面95上にテレンプリボン4を載置し、切
断刃97をテレンプリボン4の受面95の側とは反対側
からこのテレンプリボン4を通して切断刃逃げ溝98内
まで移動させてテレンプリボン4を切断する場合に、切
断刃逃げ溝98の溝斜面開口幅V9および溝斜面最狭口
幅W9の寸法が大きいときには、テレンプリボンを切断
する際にテレンプリボン4が切断刃97に押されてこの
テレンプリボン4が切断刃逃げ溝内へ移動することによ
りテレンプリボン4が弛んでしまうが、図13に示すよ
うに、切断刃逃げ溝98′の溝斜面開口幅V9′および
溝斜面最狭口幅W9′の寸法が小さいときには、テレン
プリボンを切断する際のテレンプリボン4の弛みが抑制
され、テレンプリボンの鋭利な切断が可能となり切断品
質を向上させることができる。
【0052】なお、切断刃の刃先の形状は、両側に互い
に等しい刃先先端傾斜角度θ=θ′を有するものに限ら
ず、例えば、図14に示すように切断刃の両側に互いに
異なる刃先先端傾斜角度θ3<θ3′を有するものであ
ってもよい。上記と同様にこのような場合においても、
切断刃逃げ溝76の寸法は、切断刃75の刃先先端P3
が振れてもこの刃先先端P3が受面77に接触しないよ
うに切断刃逃げ溝76の溝斜面開口幅V3を、振れ誤差
基準面Fから振れ誤差±E3以上離れた範囲となるよう
に両側振れ誤差2×E3より大きくする(W3>2×E
3)と共に、刃先先端P3を溝斜面78、78′に接触
させないように刃先先端傾斜角度θ3、θ3′より溝斜
面傾斜角度ω3、ω3′をそれぞれ大きく定め(ω3<
θ3およびω3′<θ3′)、さらに切断刃75が平行
溝面79、79′間を移動できるように切断刃逃げ溝7
6の溝斜面最狭口幅W3を切断刃75の厚さT3より大
きく(W3>T3)するように定めることができる。
【0053】また、図15に示すように切断刃の刃先の
形状は、刃先先端斜面80、80′以外に、刃先先端斜
面の刃先先端部P4とは反対側に続く面にこれらの刃先
先端斜面80、80′とは異なる傾斜角度を持つ刃先後
部斜面81、81′を有するものであってもよい。この
場合も、刃先先端傾斜角度θ4、θ4′が切断刃逃げ溝
82の、溝斜面傾斜角度ω4、ω4′よりそれぞれ大き
くなるように(ω4<θ4およびω4′<θ4′)溝斜
面傾斜角度を定めれば、刃先後部斜面の傾斜角度φ4、
φ4′の大きさは溝斜面傾斜角度および刃先先端傾斜角
度とは無関係に任意の大きさに定めることができ、刃先
後部斜面の傾斜角度は刃先先端傾斜角度より小さくても
良いし、大きくてもよいし、また両者の角度が等しくて
も良い。例えば刃先先端傾斜角度θ4、θ4′を共に1
5°とし刃先後部斜面の傾斜角度φ4、φ4′を共に1
3°にすることができる。
【0054】第2の実施形態 次に、「切断刃の先端を形成する溝斜面に対応する刃先
先端斜面の傾斜角度が、前記溝斜面の傾斜角度より大き
い」という関係が、切断刃の刃先先端斜面および切断刃
逃げ溝の溝斜面のそれぞれの片側のみについて成り立つ
場合について説明する。すなわち、切断刃逃げ溝の片側
の溝斜面に対応する刃先先端斜面の刃先先端傾斜角度の
みが上記片側の溝斜面の溝斜面傾斜角度より大きい場合
について説明する。
【0055】図16の第2実施形態の概念図に示すよう
に、切断刃85の厚さT5、切断刃85の両側の刃先先
端斜面86、86′のそれぞれの刃先先端傾斜角度θ
5、θ5′、切断刃移動手段によって切断刃85を回動
させるときの切断刃85の振れ誤差±E5とし、上記切
断刃85が回動するときに刃先先端P5が描く軌跡の基
準面(振れ誤差が±0となる基準面)を振れ誤差基準面
Fとする。なお、第2実施形態においては溝斜面傾斜角
度ω5<刃先先端傾斜角度θ5、溝斜面傾斜角度ω5′
>刃先先端傾斜角度θ5′であることを前提条件とす
る。このとき、切断刃逃げ溝87の寸法(溝斜面開口幅
V5および溝斜面最狭口幅W5、および溝斜面傾斜角度
ω5、ω5′)は以下のように定めることができる。
【0056】切断刃85の刃先先端P5の振れは、振れ
誤差基準面Fから振れ誤差±E5以内の範囲であり、切
断刃逃げ溝87の図中右側(R側)においては、溝斜面
傾斜角度ω5′>刃先先端傾斜角度θ5′となっている
ので、切断刃85の刃先先端P5が溝斜面89′に接触
しないように、誤差基準面Gから片側振れ誤差E5より
離れた位置に平行溝面90′が配置され、溝斜面89′
の傾斜角度ω5′および受面88に沿った切断刃逃げ溝
の幅方向の溝斜面幅Cは任意の寸法に形成することがで
きる。一方、切断刃逃げ溝87の図中左側(L側)にお
いては、溝斜面傾斜角度ω5′<刃先先端傾斜角度θ
5′となっているので、切断刃85の刃先先端斜面86
が溝斜面89に接触してもよく、刃先先端P5が受面8
8に当らないように、誤差基準面Gから片側振れ誤差E
5より離れた位置にL側の溝斜面開口が配置されるよう
に溝斜面89が配置され、かつ切断刃85が溝内を移動
可能となるように平行溝面90は平行溝面90′から切
断刃85の厚さT5より離れた位置に配置される。した
がって切断刃逃げ溝87の溝斜面開口幅V5の寸法はV
5>(2×E5+溝斜面幅C)となり溝斜面最狭口幅W
5の寸法はW5>T5となるように定められる。
【0057】上記のように第2実施形態の場合には、前
記R側(図中右側)とL側(図中左側)とで切断刃逃げ
溝の寸法の定め方が異なるが、切断刃が両側の平行溝面
に接触しないようにこの切断刃が切断刃逃げ溝内に移動
される従来の場合に比して、溝斜面最狭口幅を狭く定め
ることができる。
【0058】また、図17に示すように、切断刃91
が、切断刃のL側(図中左側)にのみ切断刃先端斜面9
2を有するものであっても、この切断刃先端斜面92と
この切断刃先端斜面92に対応する切断刃逃げ溝93の
溝斜面94とが上記「切断刃の先端を形成する溝斜面に
対応する刃先先端斜面の傾斜角度が、前記溝斜面の傾斜
角度より大きい」という関係を満たせば、他の側である
R側(図中右側)が上記関係を満たさなくても、切断刃
逃げ溝93の寸法を上記第2実施形態と同様の手法によ
り定めることができ、上記と同様に溝斜面開口幅V6お
よび溝斜面最狭口幅W6を従来に比して狭く定めること
ができる。
【0059】なお、上記溝斜面22、22′、27、2
7′、52、52′は必ずしも#1000番より粒度の
細かい研磨剤によってRa=3μm以下に仕上げたり、
硬度をHRC60以上ににして切断刃13、42の硬度
(HRC≒58)より高くする必要はなく、溝斜面の仕
上げあるいは溝斜面の硬度によらず切断刃の刃先先端斜
面の傾斜角度が、この刃先先端斜面に対応する溝斜面の
傾斜角度より大きく定めて溝斜面開口幅および溝斜面最
狭口幅を従来に比して狭くすれば切断品質を高める効果
を得ることができる。
【0060】上記実施形態では、図6、図7および図8
に示すように上記各切断刃逃げ溝21、26、51の上
記受面と反対側に連通する該切断刃逃げ溝の平行溝面に
よって形成される溝の幅よりも上記前後方向の幅が大で
ある逃がし凹部23、28、53が上記受部に形成され
ており、これにより切断刃逃げ溝の側面と切断刃の側面
との隙間から切断屑が容易に上記逃がし凹部に押し出さ
れ、切断刃逃げ溝の側面と切断刃の側面との隙間を小さ
くして切れ味の向上を図っても、切断屑が上記隙間に詰
まる虞を減少させることができる。
【0061】また、上記受部の上記テレンプリボンの表
面に対面する受面に、上記切断刃逃げ溝の側部に位置し
て上記受面から突出した突起を形成し、この突起で上記
テレンプリボンの表面を裏面側に向けて押圧した状態で
上記切断刃を移動させてテレンプリボンの切断を行うよ
うにしてもよい。このような突起を形成することにより
テレンプリボンの切断部近傍をより高い圧力で押圧する
ことができ(突起に押圧力を集中させてテレンプリボン
の切断部近傍を押さえることができ)、その結果より鋭
利な切断が可能となり、ボサやホツレを少なくして切断
屑の発生を抑制することができる。
【0062】また、上記実施形態では起毛織物を用いた
テレンプリボンを切断対象としているが、勿論それ以外
の素材から成るテレンプリボンを切断する場合にも本発
明は有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の薄板にテレンプリボンを連続的に貼着し
た薄板連結体の平面図
【図2】図1におおけるII-II線断面拡大図
【図3】テレンプリボンの断面概略図
【図4】テレンプリボン切断装置の側面図
【図5】薄板とテレンプリボンと受部と切断刃等の関係
を示す平面図
【図6】ハゼ側切断ユニットの第1受部を示す図
【図7】ハゼ側切断ユニットの第2受部を示す図
【図8】ストレート側切断ユニットの受部を示す図
【図9】第1実施形態の切断刃および切断刃逃げ溝等の
寸法関係を示す概念図
【図10】切断刃逃げ溝内に切断刃が移動される様子を
示す図
【図11】従来の切断刃および切断刃逃げ溝等の寸法関
係を示す概念図
【図12】切断刃逃げ溝の幅を大きくしてテレンプリボ
ンを切断する様子を示す図
【図13】切断刃逃げ溝の幅を小さくしてテレンプリボ
ンを切断する様子を示す図
【図14】両側に互いに異なる刃先先端傾斜角度を有す
る切断刃を用いた場合の切断刃逃げ溝の寸法を示す概念
【図15】刃先先端斜面と刃先後部斜面とを有する切断
刃を示す図
【図16】刃先先端傾斜角度の片側みが対応する溝斜面
傾斜角度より大きい場合を示す図
【図17】片側にのみ切断刃先端斜面を有する切断刃を
示す図
【符号の説明】
1 薄板連結体 2 薄板 2b ハゼ側側端部 2c ストレート側側端部 3、4 テレンプリボン 8 パトローネ 9 フィルム引出口 10 ハゼ側切断ユニット 11 第1受部 12 第2受部 13 切断刃 20、25 受面 21、26 切断刃逃げ溝 22、27 突起 23、28 逃がし凹部 40 ストレート側切断ユニット 41 第3受部 42 切断刃 50 受面 51 切断刃逃げ溝 52 突起 53 逃がし凹部 55 切断刃移動手段
フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 晴夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3C027 JJ04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置面と該載置面に開口する切断刃逃げ
    溝とを有する切断受部の前記載置面上に帯状の被切断物
    を載置し、ナイフ状の切断刃を前記被切断物の前記載置
    面の側とは反対側から該被切断物を通して前記切断刃逃
    げ溝内まで移動させてこの被切断物を切断する帯状物切
    断方法において、 前記切断刃逃げ溝の開口部に該溝が深くなる程この溝が
    狭くなる方向に傾斜した溝斜面を設け、前記切断刃の先
    端を形成する前記溝斜面に対応する刃先先端斜面の傾斜
    角度が、前記溝斜面の傾斜角度より大きい前記切断刃を
    用いて、前記被切断物を切断することを特徴とする帯状
    物切断方法。
  2. 【請求項2】 ナイフ状の切断刃と、帯状の被切断物を
    載置する載置面と該載置面に開口する切断刃逃げ溝とを
    有する切断受部と、前記切断刃を前記載置面上に載置さ
    れた前記被切断物の前記載置面の側とは反対側から該被
    切断物を通して前記切断刃逃げ溝内まで移動させる切断
    刃移動手段とを備えた帯状物切断装置において、 前記切断刃逃げ溝が、開口部に該溝が深くなる程この溝
    が狭くなる方向に傾斜した溝斜面を備えたものであり、
    前記切断刃の先端を形成する前記溝斜面に対応する刃先
    先端斜面の傾斜角度が、前記溝斜面の傾斜角度より大き
    いことを特徴とする帯状物切断装置。
  3. 【請求項3】 前記溝斜面の硬度が、前記切断刃の硬度
    より高いことを特徴とする請求項2項記載の帯状物切断
    装置。
  4. 【請求項4】 前記溝斜面が、粒度の細かい研磨剤によ
    ってRa=3μm以下に仕上げられていることを特徴と
    する請求項2または3記載の帯状物切断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018024057A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 甲南設計工業株式会社 樹脂シート切断機
JP7096719B2 (ja) 2018-07-12 2022-07-06 藤森工業株式会社 フィルムのカット方法およびカット装置

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JP2018024057A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 甲南設計工業株式会社 樹脂シート切断機
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