JP2003103196A - 電気集塵装置と集塵方法およびそれを用いた送風装置 - Google Patents

電気集塵装置と集塵方法およびそれを用いた送風装置

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JP2003103196A JP2002189337A JP2002189337A JP2003103196A JP 2003103196 A JP2003103196 A JP 2003103196A JP 2002189337 A JP2002189337 A JP 2002189337A JP 2002189337 A JP2002189337 A JP 2002189337A JP 2003103196 A JP2003103196 A JP 2003103196A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気集塵装置は集塵効率を上げようとすれば
消費電力が増える。 【解決手段】 電気集塵装置が荷電部と集塵部とを有し
て構成され、さらに荷電部は放電電極と対向電極で構成
され、少なくとも放電電極部を含む放電空間に音波を照
射する音波発生手段を有している。音波を照射すること
により、コロナ放電の放電領域を拡大するとともに、通
過する塵埃粒子を凝集させ、集塵部に設けた集塵フィル
タでの集塵効率を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気中の塵埃な
どを捕集する電気集塵装置に関するものであり、より詳
しくは空気調和機や空気清浄機などに用いることができ
る集塵効率の高いコロナ放電を用いた電気集塵装置と集
塵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気集塵装置は、主としてコロナ放電を
発生させて通過する塵埃粒子を帯電させる機能を持つ荷
電部と、帯電した塵埃粒子を捕獲する集塵部とからな
り、ユニットとして構成されて空気調和機の室内機の空
気吸込み口や、空気清浄機の空気吸込み口に設置され
る。
【0003】従来の電気集塵装置に関しては特開平11
−151452号公報の発明が挙げられる。これは図7
に示す様に荷電部501を構成する放電電極503と対
向電極504との間に電圧を印加してコロナ放電を発生
させ、そこに送風されてきた空気中に浮遊する塵埃を帯
電させ、それを送風回路下流に配置された接地電極50
5と高圧電極506とで構成された集塵部502におい
て電気的に捕集するように構成されたものである。放電
電極503は線状のワイヤやニードルで構成され、対向
電極504との間隔を所定の距離を保って配設されてい
る。また、集塵部502は電気的に集塵するように構成
されているが、帯電フィルタなどを配設して塵埃を捕集
するように構成している事例もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放電電
極503と対向電極504との間にコロナ放電を発生さ
せる場合、放電は電気抵抗の小さい状態、即ち両電極の
最短距離で発生するため、放電の発生領域は限定された
範囲に留まる。そのため、通過する塵埃に対して効果的
に帯電させるにはコロナ放電の発生する領域が密になる
ようにする必要がでてくる。一方、この課題を解決する
ためにワイヤやニードルを密に配置すれば、それに応じ
て電圧を印加するために必要となる電流量が増大し、消
費電力が増大することになる。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、より少ない消費電力で効率的に塵埃を帯
電させ、集塵効率を向上させることが可能な電気集塵装
置を提供するとともにそれを用いた送風装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気集塵装置
は、従来の課題を解決するために、荷電部と集塵部と、
荷電部のうちの少なくとも放電部位の一部に対して音波
を照射する音波発生手段とを有して構成され、音波発生
手段によって荷電部で発生するコロナ放電の放電領域に
音波を照射することができるように構成している。
【0007】また本発明の集塵装置は、荷電部の放電電
極自体を振動させるように構成している。
【0008】このように構成することにより、コロナ放
電領域に音波を照射するとコロナ放電によって発生する
電子、イオンの発生領域が拡大される。また同様に、放
電電極を振動させることにより、同じく電子、イオンの
発生領域が拡大される。この結果、送風された空気中の
粒子が集塵装置を通過する場合において、コロナ放電に
よって帯電させられる確率を高めることができる。ま
た、音波照射することによって、音波が照射された領域
を通過する空気中の塵埃粒子が、そのブラウン運動をよ
り活発化させられ、粒子相互の衝突の確率を高め塵埃粒
子同士の凝集を加速することができる。
【0009】このように、帯電領域を拡大して空気中の
塵埃粒子の帯電確率を高めるとともに、塵埃粒子同士の
衝突確率を高めて集塵部でより捕集し易い粒子径とする
ことができる。その結果、集塵効率の高い集塵装置を提
供することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は電気集塵装置の構成を示す分解
斜視図であり、図2は本実施の形態における電気集塵装
置の集塵ユニットの構成を示す分解斜視図である。図1
に示すように電気集塵装置1は集塵ユニット2と本体ユ
ニット3より構成され、本体ユニット3内に集塵ユニッ
ト2が収納され、空気調和装置の室内機内などに設置さ
れている。室内から吸込まれた室内空気4が集塵ユニッ
ト2を通過中に、室内空気4に含まれる塵埃粒子が集塵
され、その後室内機の熱交換器にて熱交換されて室内に
吹き出される。図2に示すように、集塵ユニット2は、
樹脂材料の成形品などによって構成された集塵ユニット
筐体5と、放電電極6、対向電極7、集塵フィルタ8に
よって構成されている。集塵ユニット筐体5は室内空気
4の通過面積を広げるために略長方形状に形成され、ニ
ードル状の放電電極6が支持体9に支持されて複数本設
けられている。面状で室内空気の通過開口を有する対向
電極7が放電電極6と所定距離を離して集塵ユニット筐
体5に固定されている。一方、集塵フィルタ8は、対向
電極7の室内空気4が流れる下流側に設置され、集塵ユ
ニット2と着脱可能とされ、塵埃が付着した場合に取り
外して洗浄が可能な構成としている。複数本の放電電極
6は集塵ユニット2に設けられた支持体9内の共通電極
(図示せず)と接続されている。放電電極6と対向電極
7には、集塵ユニット2外に設けられた直流電源10に
よって電圧が印加される。電圧印加は制御部11の信号
によってスイッチ12を開閉することによってなされ
る。このように、放電電極6と対向電極7で荷電部を構
成し、集塵フィルタ8が集塵部を構成している。
【0011】なお、荷電部と集塵部の区分は様々であ
り、例えば従来例でも示したとおり、放電電極と対向電
極で荷電部を構成し、接地電極と高圧電極で集塵部を構
成し、さらに対向電極と接地電極とを一体化させて構成
し、この部位の電位を共通として構成してもよい。ま
た、対向電極と集塵部が一体化してもよい。即ち、マイ
ナス極の放電電極6と対向するプラス極の対向電極7が
集塵部を兼ねて、マイナスに帯電した塵埃粒子をプラス
極の対向電極(集塵部)7で捕集するような構成とな
る。
【0012】また、本実施の形態1では放電電極6して
ニードル状のものを用いたが、タングステンなどで構成
された線状のワイヤでもよい。また本実施の形態1では
放電電極6がマイナス極となるように電圧印加したが放
電電極6をプラス極としてもよい。
【0013】上記構成の集塵ユニット2では、制御部1
1の信号によりスイッチ12が閉じられた時に、直流電
源10の電圧が放電電極6と対向電極7との間に印加さ
れる。放電電極6と対向電極7の間に数kvの直流電圧
を印加し、両者の間にコロナ放電が発生し、正または負
の電荷が発生するため集塵ユニット2に空気が通るよう
に送風装置(図示せず)により送風すると、送風空気に
含まれここを通過する塵埃粒子に帯電させることができ
る。集塵ユニット2の集塵フィルタ8として、正、また
は負、または部分ごとに、更には正/負両方に帯電され
たエレクトレットフィルターなどを用いている。その結
果、コロナ放電領域で帯電させられた塵埃粒子は、集塵
フィルタ8に吸い付けられて集塵される。本実施の形態
では、集塵フィルタ8としてフィルタ自身が帯電してい
るエレクトレットフィルターを用いているが、塵埃粒子
の凝集粒子径が大きい場合には通常の帯電タイプでない
フィルターを用いることも可能である。
【0014】図2に示す実施の形態では、集塵フィルタ
8を集塵ユニット2の送風方向最下流部に配置している
が、対向電極7が接地電極となっている場合には、ここ
で塵埃粒子の帯電が吸収されて電気的にニュートラルな
状態になることもある。そこで、塵埃粒子が帯電状態で
集塵フィルタ8に捕集されるように、集塵フィルタ8を
放電電極6と対向電極7との間に配設することも好適で
ある。
【0015】また、本実施の形態では、コロナ放電の発
生方向が室内空気4の流れ方向に略平行であるが、流れ
方向に対して垂直であっても同様に電気集塵の効果は得
られる。
【0016】本発明では荷電部のうちの少なくとも放電
部位の一部に対して音波を照射している。図2に示すよ
うに、集塵ユニット2の集塵ユニット筐体5の側面部1
3に音波発生手段14が設けられ、音波発生手段14を
制御する音波制御装置15が集塵ユニット2の外部に設
けられている。ここで、音波発生手段14が取り付けら
れた集塵ユニット2の側面部には開口部(図示せず)を設
けている。図3は図2の集塵ユニット2を音波発生手段
14側からみた側面図である。コロナ放電では放電電極
6の針状電極先端部16から対向電極7に向けての放電
が発生するが、コロナ放電領域は小さい。放電領域を拡
大する方法としては、放電電極6を多くする方法もある
がこの場合には電圧印加の消費電力が増えてしまう。本
発明では、低消費電力で放電領域を拡大する方法として
音波を照射している。コロナ放電をしている領域に音波
を照射すると放電領域が広がる。これは放電領域中の荷
電粒子が振動し拡散するためと考えられる。
【0017】本実施の形態では、音波発生手段14とし
て圧電素子を用いている。音波を照射する領域について
図3を用いて説明する。図3に示すように、放電電極6
と対向電極7の間に直流電圧を印加すると、放電電極6
と対向電極7の間の空間に放電電極6の針状電極先端部
16から略円錐状に広がるコロナ放電17が発生する。
本実施の形態では、図3(a)に示しすように、放電電
極6と対向電極7の間に音波が照射できるように音波発
生手段14を配置している。このとき音波を照射する位
置は極力放電電極6側であることが好ましい。なぜなら
ば、放電が発生する根元側で荷電粒子を拡散させておく
ことにより、コロナ放電は対向電極7に至るまでにより
広範に広がり得るからである。その一例として、図3
(b)に示すように、放電電極6を含む領域に照射する
と放電の広がりに対してより効果的である。また、例え
ば放電電極6、または放電電極6と対向電極4との間の
空間に向けて集塵ユニット2の外部から斜方に照射する
などしてもよい。このように本発明では、音波を放電を
発生させる電界の方向に対して略垂直に照射して、特定
の位置に照射し易い構成としているが、電界方向と平行
方向に照射しても効果がある。
【0018】また、ニードル状やワイヤ状の放電電極6
がほぼ一面に並んで構成されている場合には、音波発生
手段14を集塵ユニット2を構成する側壁部13の一面
全体に配置し、放電領域全体に音波を照射する構成とす
ることができる。このようにすると、音波を多くの放電
電極6と対向電極7の間のコロナ放電に照射することが
でき効果的である。
【0019】一方、音波発生手段14は音波制御装置1
5によって、発信する音波の強度や周波数、ON/OF
Fなどが制御されるように構成されている。発信する音
波の周波数については、コロナ放電を拡散させるために
は人間の可聴域/可聴域外を問わないが、ユーザが音波
の発生を故障と誤認識したり、不快感を感じたりしない
ように人間の可聴領域外である20kHz以上の超音波
を発信するとよい。更にはユーザの家庭でペットなどを
飼育していると犬や猫などの動物が感知し得る音波周波
数が20kHz以上に存在するが、これらの動物に対す
る影響も考慮すればさらに高い周波数帯での発信が好ま
しいことになる。この場合にはユーザの使用する状態で
適切な周波数帯を別途選択できるようにしてもよい。
【0020】また、音波発生手段14として、ここでは
圧電素子を例示しているが、スピーカ、ソナー、水晶振
動子などの振動を発生するものでもよく、音波発信の指
向性の有無や集塵ユニットの構成やコスト、照射領域の
大きさ、音波の必要エネルギーの大きさなどに応じて選
択すればよい。
【0021】また、図4に示すように、集塵ユニット2
を構成する集塵ユニット筐体5の側壁部18の少なくと
も一部に音波発生手段12が発信する音波を反射するた
めの反射部19を集塵ユニット2の内部に向けて設けて
いる。ここで、側壁とは集塵ユニット2を構成する集塵
ユニット筐体5のうち、音波が照射される方向にある壁
面であり、図においては、側壁部18の反射部19は少
なくとも音波発生手段14の音波発信方向の対向位置に
配置するように構成している。また集塵ユニット2の側
壁部ではなく、集塵ユニット2が収容される図1に示す
本体ユニット3の側壁部に反射部を設けることも可能で
あり、この場合には本体ユニット3に設けた反射部と対
応する集塵ユニット2の側壁部18には開口部を設ける
構成としている。
【0022】このように構成することで、音波発生手段
14から照射され反射部19に届いた音波が反射拡散
し、再度コロナ放電に対して照射されるため、コロナ放
電の拡散効果を高めることが可能となる。側壁部18に
設けた音波発生手段14からの音波の指向性が小さい場
合は、集塵ユニット筐体5の側壁部18以外に反射部1
9を設けることも必要である。また、反射部19を導電
性がないか、または導電性の低い材料で構成することに
より、コロナ放電の発生方向に対して悪影響を与えるこ
とがなくなる。
【0023】また、音波発生手段からの音波が必要のな
い方向に拡散して、他の構成要素に悪影響を与えないよ
うに、必要に応じて音波を吸収する緩衝材(図示せず)
を配設するか、反射材を設けても良い。
【0024】さらに、図2、図3では、音波発生手段1
4を長方形状の集塵ユニット2の短手部分の側壁部13
に設けているが、図4に示すように、その長手方向の中
央部に配置して長手方向の左右両方向に音波照射するよ
うに構成してもよい。このように音波発生手段を配置し
て、音波を荷電部または集塵部の両長手方向に向けて照
射することで音波の照射距離を短くし、より大きな音波
のエネルギーでコロナ放電を拡散することが可能にな
る。そしてこの構成によれば、荷電部において発生する
コロナ放電の発生領域をより広範に拡大させることがで
きると共に、粒子間相互の衝突確率を高めて粒子相互の
凝集を助長し、もって電気集塵装置の塵埃捕集効率を向
上させることが可能となる。
【0025】また、荷電部と音波発生手段14は電源1
0や制御装置11と電気的につながっているため、電気
集塵装置1の本体ユニット3から集塵部8を取り外すこ
とができるようにすればより効率的に集塵部8をメンテ
ナンスすることができる。さらに、荷電部と集塵部より
なる集塵ユニット2が、電気集塵装置1の本体ユニット
3から着脱可能に構成されている。さらに集塵ユニット
2から集塵部8を着脱可能に構成している。そのため、
空気調和機の室内機などに取り付けられた電気集塵装置
1から集塵ユニット2を取り外し、さらにその集塵ユニ
ット2から集塵部8を取り外してメンテナンスを行うこ
とが可能となり、メンテナンス性に優れた電気集塵装置
を得ることができる。
【0026】(実施の形態2)次に、実施の形態2につ
いて、図5を用いて説明する。なお、前述の実施の形態
1における部位と同一の要素は同じ符号を付して、その
説明は省略する。図5は本発明の実施の形態2を示す電
気集塵装置の集塵ユニット2の構成を示す斜視図であ
る。
【0027】空気調和機などの機器においては、室内空
気の吸込み面積を大きく取り、集塵ユニットの掃除など
のメンテナンス性を向上させるため、図に示すように集
塵ユニット2を分割して複数配設している。
【0028】本発明の実施の形態2では、このような複
数の集塵ユニット2に対して、音波発生手段14によっ
て音波照射できるように構成している。図5に示すよう
に、音波発生手段14は両方の集塵ユニット2の間に、
両方の集塵ユニットのコロナ放電に対して音波を照射で
きるように配設されている。音波発生手段14は集塵ユ
ニット2と一体で設けられても、独立して設けられてい
ても良い。要するに少なくとも放電部位の一部に対して
音波を照射することができるように配置、構成されてい
ればよい。
【0029】そしてこの構成によれば、一つの音波発信
手段14でそれを挟むように配設された2つの集塵ユニ
ット2に対して音波照射することができるため、部品点
数を削減できると共に、電気配線などを1箇所に引き回
すようにすればよく、設置スペースをより小さくできる
ようになる。
【0030】(実施の形態3)次に、実施の形態3につ
いて、図6を用いて説明する。なお、前述の実施の形態
1および実施の形態2における部位と同一の要素を示す
場合には同じ符号を付して、その説明は省略する。図6
は本発明の実施の形態3における集塵ユニット2の構成
を示す分解斜視図である。
【0031】本実施の形態3で実施の形態1と異なるの
は、実施の形態1ではコロナ放電に対して音波を照射し
て拡散させるようにしているのに対し、本実施の形態で
は放電電極6または対向電極7を振動させるように振動
発生手段20が配置され、振動制御装置21で振動条件
が制御されるようにしている点である。このように構成
することで放電電極6が振動するために、コロナ放電を
拡散させることができ、放電範囲の拡大、即ち集塵効率
の向上を図ることが可能となる。図6の場合には放電電
極6を支持する支持体7を振動発生手段20で振動さ
せ、支持体7に結合されている放電電極6を振動させて
いる。なお、放電電極6を直接振動させる場合には、放
電による電気の流れなどが振動発生手段20に伝わらな
いよう、絶縁などの処置を施しておくことが必要であ
る。また、対向電極7を振動発生手段20で振動させて
も同様の効果を得ることが可能である。また、この振動
発生手段20での振動周波数を超音波の周波数とする
と、ユーザに不快音を与えることがない。
【0032】また、本発明ではこれらの電気集塵装置を
送風装置に適用している。そのため、集塵効率の優れた
送風装置を実現できるとともに、送風回路のカビ発生な
どが抑制される。また、このような送風回路を空気調和
装置や空気清浄装置に適用することにより、より快適な
空調が実現できる。
【0033】
【発明の効果】このように本発明の電気集塵装置は、荷
電部と集塵部と、荷電部のうちの少なくとも放電部位の
一部に対して音波を照射する音波発生手段を有し、コロ
ナ放電領域に音波を照射している。そのため、荷電部に
おいて発生するコロナ放電の発生領域をより広範に拡大
させることができるとともに、粒子間相互の衝突確率を
高めることもでき粒子相互の凝集を助長し、塵埃捕集効
率を向上させることが可能となる。その結果、高効率で
集塵可能な電気集塵装置を提供することができ、このよ
うな電気集塵装置を送風回路に組み込むことで集塵効率
の高い空調装置や空気清浄機などの送風装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気集塵装置の構成を示す分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における電気集塵装置の
集塵ユニットの構成を示す分解斜視図
【図3】(a)は放電電極と対向電極の間に音波が照射
できるように音波発生手段を配置した場合の集塵ユニッ
トを音波発生手段側からみた側面図 (b)は放電電極を含む領域に音波が照射できるように
音波発生手段を配置した場合の集塵ユニットを音波発生
手段側からみた側面図
【図4】本発明の実施の形態1における反射部材を設け
た電気集塵装置の集塵ユニットの構成を示す分解斜視図
【図5】本発明の実施の形態2を示す電気集塵装置の集
塵ユニットの構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態3を示す電気集塵装置の集
塵ユニットの構成を示す分解斜視図
【図7】従来の電気集塵装置の要部構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 電気集塵装置 2 集塵ユニット 3 本体ユニット 4 室内空気 5 集塵ユニット筐体 6 放電電極 7 対向電極 8 集塵フィルタ 9 支持体 10 直流電源 11 制御部 12 スイッチ 13 側面部 14 音波発生手段 15 音波制御装置 16 針状電極先端部 17 コロナ放電 18 側壁部 19 反射部 20 振動発生手段 21 振動制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/45 B03C 3/82 3/82 F24F 7/00 A F24F 1/00 B03C 3/14 C 7/00 F24F 1/00 371B (72)発明者 今坂 俊之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 義典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L051 BC01 4D054 AA11 BA01 BA04 BB24 BB30 BC16

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電部と集塵部と、前記荷電部のうちの
    少なくとも放電部位の一部に対して音波を照射する音波
    発生手段とを有することを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも荷電部と集塵部とより構成さ
    れる集塵ユニットが複数配設され、音波発生手段は複数
    の前記集塵ユニットに対して音波を照射することを特徴
    とする請求項1記載の電気集塵装置。
  3. 【請求項3】 荷電部は放電電極と対向電極とで構成さ
    れ、音波発生手段は少なくとも前記放電電極部を含む空
    間に対して音波を照射することを特徴とする請求項1に
    記載の電気集塵装置。
  4. 【請求項4】 荷電部は放電電極と対向電極とで構成さ
    れ、音波発生手段は少なくとも前記放電電極と前記対向
    電極との間の放電空間に音波を照射することを特徴とす
    る請求項1記載の電気集塵装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも荷電部と集塵部と音波発生手
    段とで電気集塵装置本体を構成し、前記集塵部が前記集
    塵装置本体から着脱可能に構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の電気集塵装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも荷電部と集塵部とが一体で構
    成された集塵ユニットを有し、前記集塵ユニットら前記
    集塵部が着脱可能に構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の電気集塵装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも荷電部と集塵部とを含む集塵
    ユニットと、少なくとも音波発生手段を含む本体ユニッ
    トとにより電気集塵装置本体を構成し、前記集塵ユニッ
    トが前記本体ユニットから着脱可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の電気集塵装置。
  8. 【請求項8】 集塵ユニットは集塵ユニット枠体を有す
    るとともに、本体ユニットは本体ユニット枠体を有し、
    前記集塵ユニット枠体と前記本体ユニット枠体のうちの
    少なくとも一方が非導電性材料または低導電性材料で形
    成されていることを特徴とする請求項6に記載の電気集
    塵装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも荷電部と集塵部とが一体で構
    成された矩形の集塵ユニットを有し、音波発生手段は前
    記集塵ユニットの長手方向のほぼ中央に配置され、長手
    方向左右に対して音波を照射するように構成したことを
    特徴とする請求項1記載の電気集塵装置。
  10. 【請求項10】 電気集塵装置は枠体に収納され、前記
    枠体の側壁部の少なくとも一部には音波発生手段が発信
    する音波を反射するための反射部が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気
    集塵装置。
  11. 【請求項11】 反射部は少なくとも音波発生手段の音
    波発信方向の対向位置に配置されていることを特徴とす
    る請求項10に記載の電気集塵装置。
  12. 【請求項12】 反射部は非導電性材料または低導電性
    材料で構成したことを特徴とする請求項10に記載の電
    集塵装置。
  13. 【請求項13】 音波は放電のために印加する電界方向
    に対して略垂直方向に照射されることを特徴とする請求
    項1記載の電気集塵装置。
  14. 【請求項14】 荷電部および集塵部は送風経路内に配
    置され、前記荷電部の放電発生方向が前記送風経路内の
    送風方向と略平行であることを特徴とする請求項1記載
    の電気集塵装置。
  15. 【請求項15】 集塵部にはエレクトレットフィルタを
    用いたことを特徴とする請求項1記載の電気集塵装置
  16. 【請求項16】 音波発生手段が発信する音波は超音波
    であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に
    記載の電気集塵装置。
  17. 【請求項17】 電気集塵装置は枠体に収納され、前記
    枠体の所定部位には音波発生手段が発信する音波を吸収
    する音波緩衝材を配設したことを特徴とする請求項1〜
    8のいずれか一項に記載の電気集塵装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも荷電部と集塵部とを含む集
    塵ユニットを有し、前記荷電部は放電電極と対向電極と
    を有し、前記放電電極と前記対向電極のうちの少なくと
    も一方を振動させる振動発生手段を有することを特徴と
    する電気集塵装置。
  19. 【請求項19】 振動発生手段が発信する振動周波数は
    超音波領域の周波数であることを特徴とする請求項18
    記載の電気集塵装置。
  20. 【請求項20】 少なくとも荷電部と集塵部と振動発生
    手段とで電気集塵装置本体を構成し、前記集塵部が前記
    集塵装置本体から着脱可能に構成されていることを特徴
    とする請求項18記載の電気集塵装置。
  21. 【請求項21】 少なくとも荷電部と集塵部とが一体で
    構成された集塵ユニットを有し、前記集塵ユニットから
    前記集塵部が着脱可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項18に記載の電気集塵装置。
  22. 【請求項22】 少なくとも荷電部と集塵部とを含む集
    塵ユニットと、少なくとも振動発生手段を含む本体ユニ
    ットとにより電気集塵装置本体を構成し、前記集塵ユニ
    ットが前記本体ユニットから着脱可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項18記載の電気集塵装置。
  23. 【請求項23】 荷電部および集塵部は送風経路内に配
    置され、前記荷電部の放電電極と対向電極のうちの少な
    くとも一方を、前記送風経路内の送風方向に対して略垂
    直に振動させることを特徴とする電気集塵装置。
  24. 【請求項24】 集塵部にはエレクトレットフィルタを
    用いたことを特徴とする請求項18記載の電気集塵装
    置。
  25. 【請求項25】 送風ファンと、送風回路と、前記送風
    回路内に電気集塵装置を備えた送風装置であって、前記
    電気集塵装置が請求項1〜24のいずれか一項に記載の
    電気集塵装置であることを特徴とする送風装置。
  26. 【請求項26】 気流通過領域内に配置した放電電極と
    対向電極間に電界を付与してコロナ放電を発生させ、前
    記コロナ放電領域に音波を照射して前記気流通過領域に
    設けた集塵部で集塵する集塵方法。
  27. 【請求項27】 照射する音波が超音波である請求項2
    6に記載の集塵方法。
  28. 【請求項28】 音波を照射する方向が電界を付与する
    方向に対して略垂直である請求項26に記載の集塵方
    法。
  29. 【請求項29】 気流通過領域内に配置した放電電極と
    対向電極間に電界を付与してコロナ放電を発生させると
    ともに、前記放電電極と対向電極のうちの少なくとも一
    方を振動させ、前記気流通過領域に設けた集塵部で集塵
    する集塵方法。
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