JP2003099495A - 集積回路の設計システム、集積回路の設計方法およびプログラム - Google Patents

集積回路の設計システム、集積回路の設計方法およびプログラム

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JP2003099495A JP2001291413A JP2001291413A JP2003099495A JP 2003099495 A JP2003099495 A JP 2003099495A JP 2001291413 A JP2001291413 A JP 2001291413A JP 2001291413 A JP2001291413 A JP 2001291413A JP 2003099495 A JP2003099495 A JP 2003099495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路設計におけるレイアウト設計工程に
要する時間を短縮することができるようにする。 【解決手段】 タイミング検証部2でのタイミング検証
の結果に応じて、回路修正部5にて集積回路の回路情報
を修正し、遅延推定部6により修正された回路情報に係
る回路をモデル化して遅延情報を推定し、集積回路の回
路情報および遅延情報を情報更新部7にて更新し再びタ
イミング検証を行うようにして、従来の設計手法では必
須であった修正された回路情報でのレイアウト設計を行
うことなく、修正された回路のタイミング解析・検証を
行い、集積回路設計におけるレイアウト設計を行う回数
を減少し、レイアウト設計に要する時間を短縮すること
で、レイアウト設計工程(レイアウト設計、タイミング
解析・検証およびタイミング調整)に要する時間を短縮
することができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路の設計シ
ステム、集積回路の設計方法およびプログラムに関し、
特に、集積回路のレイアウト設計工程において、集積回
路のタイミング解析および調整を行う集積回路の設計シ
ステムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路の設計作業においては、
集積回路の大規模化、高速化およびプロセスの微細化に
伴って、集積回路を構成する各回路素子(論理ゲート
等)のチップ上での配置および回路素子間の配線を設計
するレイアウト設計が複雑化してきた。レイアウト設計
では、ハードウェア記述言語等を用いて記述された論理
イメージの回路接続情報に基づいて、実際のチップ上で
の物理的レイアウト、すなわち各回路素子の配置および
回路素子間の配線の設計を行っていた。また、レイアウ
ト設計は、通常、ソフトウェア等を用いて行われてい
た。
【0003】そして、レイアウト設計された回路を構成
する回路素子およびその回路素子間の配線を示すネット
リスト等の情報に基づいて、回路の正常動作を妨げるタ
イミングエラーがレイアウト設計された回路に存在する
か否かをタイミング解析し検証していた。
【0004】ここで、タイミングエラーについて図5お
よび図6に基づいて説明する。図5は、タイミングエラ
ーを説明するための回路模式図であり、図6は、上記図
5に示す回路の動作の一例を示すタイミングチャートで
ある。
【0005】図5において、41、43は、Dフリップ
フロップ(以下、「DFF」と称す。)であり、42は
加算、乗算等の論理演算を行うための組み合わせ回路で
ある。DFF41に入力される信号DT1は、クロック
信号CLKの立ち上がりに同期してDFF41から信号
DT2として出力される(例えば、図6の時刻T12)。
信号DT2は、組み合わせ回路42に入力され、組み合
わせ回路42にて所定の論理演算が施される。そして、
組み合わせ回路42による演算結果が、信号DT3とし
て出力され、DFF43に入力される。
【0006】このとき、組み合わせ回路42から出力さ
れた信号DT3がDFF43に供給される時刻は、DF
F41から信号DT2が出力された時刻に対して遅延
(遅延時間)が生じる。これは、組み合わせ回路42に
よる演算処理や、組み合わせ回路42を介してDFF4
1とDFF43との間で信号の伝播経路となる配線等に
よるものである。
【0007】また、一般に、同期信号(クロック信号
等)に同期して、入力信号を取り込むDFF等の順序回
路では、入力信号を取り込む時刻より以前に、入力信号
を確定させ維持すべき時間としてセットアップ時間Ts
が規定されている。また同様に、順序回路では、入力信
号を取り込む時刻において入力信号を取り込んだ後、入
力信号の変化を禁止し維持すべき時間としてホールド時
間Thが規定されている。そして、これらの規定された
時間Ts、Thを満足することができない場合をタイミン
グエラーと呼び、特に、セットアップ時間Tsの規定に
違反する場合をセットアップエラーと呼び、ホールド時
間Thの規定に違反する場合をホールドエラーと呼ぶ。
【0008】以下に、図6を用いてタイミングエラーに
ついて詳細に説明する。なお、図6において、信号CL
K、DT1、DT2は、図5にそれぞれ示した信号と同
じである。また、信号DT3−A〜DT3−Cは、図5
に示した信号DT3の一例をそれぞれ示すものであり、
信号DT3−Aは、信号DT3がタイミングエラーにな
らない場合を示している。また、信号DT3−Bは、信
号DT3がタイミングエラー(セットアップエラー)に
なる場合を示し、信号DT3−Cは、信号DT3がタイ
ミングエラー(ホールドエラー)になる場合を示してい
る。
【0009】例えば、図6の信号DT3−Aに示すよう
に、図5に示すDFF41とDFF43との間での信号
の伝播により生じた遅延時間が、DFF43のホールド
時間Thより長く、クロック周期TとDFF43のセッ
トアップ時間Tsとの差(T−Ts)より短いとする。こ
のとき、信号DT3−Aはホールド時間Th以降、次の
クロック信号CLKの立ち上がり時刻T13に対するセッ
トアップ時間Ts以前に変化する。したがって、図5に
示す回路にはタイミングエラーは存在せず、正常に動作
する。
【0010】一方、図6の信号DT3−Bに示すよう
に、DFF41とDFF43との間での信号の伝播によ
り生じた遅延時間が、クロック周期TとDFF43のセ
ットアップ時間Tsとの差(T−Ts)より長い場合に
は、信号DT3−Bが変化する時刻は、時刻T13に対す
るセットアップ時間Tsの規定を満足しない。すなわ
ち、DFF41から出力された信号(データ)が、次段
に接続されたDFF43に伝播されるのが遅すぎる。し
たがって、図5に示す回路には、タイミングエラー(セ
ットアップエラー)が存在することになる。
【0011】また、図6の信号DT3−Cに示すよう
に、DFF41とDFF43との間での信号の伝播によ
り生じた遅延時間が、DFF43のホールド時間Th
り短い場合には、信号DT3−Cは時刻T12に対するホ
ールド時間Th内に変化し、ホールド時間Thの規定を満
足しない。すなわち、DFF41から出力された信号
(データ)が、次段に接続されたDFF43に伝播され
るのが早すぎる。したがって、図5に示す回路には、タ
イミングエラー(ホールドエラー)が存在することにな
る。
【0012】したがって、集積回路の設計においては、
レイアウト設計された回路のタイミング解析による検証
の結果、上述したようなタイミングエラーがレイアウト
設計された回路に存在する場合には、タイミングエラー
が解消されるようにタイミング調整を行っていた。上記
タイミング調整では、回路素子の配置および配線を変更
したり、回路構成を変更(バッファの挿入等)したりし
ていた。
【0013】上記タイミング調整は、タイミング解析に
よる検証で確認されたセットアップエラーおよびホール
ドエラー毎にそれぞれ行われていた。また、上記タイミ
ング調整は、一般に、他の回路に影響を与えずに単独で
解消することが困難なセットアップエラーを解消するよ
うにタイミング調整した後、ホールドエラーを解消する
ようにタイミング調整していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
集積回路の設計手法においては、上述のようにタイミン
グ解析による検証で確認されたセットアップエラーおよ
びホールドエラーを解消するようにそれぞれタイミング
調整するたびに、レイアウト設計およびタイミング解析
による検証を再び行わなければならなかった。
【0015】すなわち、従来の集積回路の設計手法によ
り、集積回路を構成する各回路素子のチップ上での配置
および回路素子間の配線を最終的に決定するレイアウト
設計工程では、1回目のレイアウト設計→1回目のタイ
ミング解析・検証→1回目のタイミング調整(セットア
ップエラー調整)→2回目のレイアウト設計→2回目の
タイミング解析・検証→2回目のタイミング調整(ホー
ルドエラー調整)→3回目のレイアウト設計→3回目の
タイミング解析・検証と処理作業を行わなければならな
かった。しかも、近年の集積回路の大規模化(1つの集
積回路を構成するゲート数の増加)により、レイアウト
設計は、ソフトウェア等を用いて行ったとしても多大な
時間を要する。
【0016】さらに、3回目のタイミング解析・検証に
て、2回目のタイミング調整(ホールドエラー調整)に
おいて発生した新たなセットアップエラーが確認された
場合には、再び1回目のタイミング調整(セットアップ
エラー調整)以降の処理作業を行わねばならなかった。
そのため、従来のレイアウト設計工程では、レイアウト
設計された回路にタイミングエラーが存在しなくなるま
で、レイアウト設計、タイミング解析による検証および
タイミング調整を繰り返し行わねばならなかった。
【0017】したがって、集積回路の設計作業におい
て、全てのタイミングエラーを解消(収束)させ、集積
回路を構成する各回路素子のチップ上での配置および回
路素子間の配線を設計するレイアウト設計工程には多大
な時間を要してしまうという問題があった。
【0018】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、集積回路設計におけるレイアウ
ト設計工程に要する時間を短縮することができるように
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路の設計
システムは、集積回路のタイミング検証を行うタイミン
グ検証手段と、上記集積回路の回路情報を修正する回路
修正手段と、上記集積回路の遅延情報を推定する遅延推
定手段と、上記集積回路の回路情報および遅延情報を更
新し供給する情報更新手段とを備える。上記タイミング
検証手段により確認されたタイミングエラーを解消する
ために回路修正手段にて回路情報を修正した際に、上記
遅延推定手段は、レイアウト設計を行うことなく、上記
修正された回路情報から遅延情報を推定する。さらに、
上記修正された回路情報および推定された遅延情報に基
づいて、上記集積回路の回路情報および遅延情報が上記
情報更新手段により更新され、タイミング検証手段に供
給される。
【0020】上記のように構成した本発明によれば、タ
イミングエラーを解消するために修正した回路情報から
遅延情報が直ちに推定されるので、従来の設計手法では
遅延情報を得るために必須であった回路情報の修正後の
レイアウト設計を行うことなく、タイミング解析による
検証を行うことができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態による
集積回路の設計システムを適用した回路設計システムの
一構成例を示すブロック図である。図1に示す回路設計
システムは、レイアウト設計された回路のタイミング解
析、検証およびタイミング調整を行うものである。
【0022】図1において、情報入力部1は、本回路設
計システムにてタイミング解析、検証およびタイミング
調整するレイアウト設計された集積回路のネットリスト
および遅延情報を入力するためのものである。ここで、
上記ネットリストは、集積回路を構成する回路素子(論
理ゲート等)および回路素子間の配線に関する情報を論
理イメージで示した回路情報である。また、上記遅延情
報は、回路素子そのものの遅延に関する情報、および回
路素子間の配線に係る配線長に依存する抵抗成分、容量
成分(配線容量、寄生容量等)、遅延時間成分(伝播信
号のなまりの影響等)を示したものである。
【0023】タイミング検証部2は、タイミング解析部
3および判定部4により構成される。タイミング解析部
3は、情報入力部1または情報更新部7より供給される
集積回路のネットリストおよび遅延情報を用いて、タイ
ミング解析を行う。判定部4は、タイミング解析部3か
ら供給されるタイミング解析結果に基づいて、集積回路
にタイミングエラー(セットアップエラー、ホールドエ
ラー)が存在するか否かを判定する。
【0024】回路修正部5は、判定部4の判定結果に応
じて、タイミングエラーを解消するように集積回路のネ
ットリスト(回路素子の構成および回路素子間の配線)
に修正を施し、タイミング調整を行う。遅延推定部6
は、回路修正部5にて施された集積回路に対する修正内
容に従い、新たにレイアウト設計を行うことなく遅延情
報を推定する。
【0025】情報更新部7は、回路修正部5にて施され
た集積回路に対する修正内容、および遅延推定部6にて
推定された遅延情報に基づいて、タイミング解析部3に
て用いられた集積回路のネットリストおよび遅延情報を
更新する。情報出力部8は、タイミングエラーを解消す
るための処理が終了したとタイミング検証部2により判
断された集積回路のネットリストおよび遅延情報を出力
するためのものである。
【0026】次に、回路設計システムの動作について説
明する。図2は、上記図1に示した回路設計システムの
動作を示すフローチャートである。
【0027】まず、ステップS1にて、レイアウト設計
された集積回路のネットリストおよび遅延情報を情報入
力部1より入力する。この情報入力部1より入力される
集積回路のネットリストおよび遅延情報は、供給される
クロック信号の周期で集積回路を動作させるために、集
積回路での物理的な信号(データ)の遅延によるセット
アップエラーが存在しないように既にタイミング調整さ
れたものである。すなわち、情報入力部1より入力され
る集積回路のネットリストおよび遅延情報は、一度レイ
アウト設計およびタイミング解析・検証を行い、セット
アップエラーを解消するためのタイミング調整が施され
ている。
【0028】次に、ステップS2にて、タイミング検証
部2内のタイミング解析部3は、上記ステップS1にお
いて情報入力部1より入力された集積回路のネットリス
トおよび遅延情報を用いてタイミング解析を行う。さら
に、タイミング解析部3は、タイミング解析結果を判定
部4に供給する。上記タイミング解析結果には、集積回
路内のフリップフロップ間の信号伝播時間およびタイミ
ングエラー情報(セットアップエラー情報およびホール
ドエラー情報)等が含まれる。
【0029】ここで、上述したようにステップS1にて
入力される集積回路のネットリストおよび遅延情報は、
セットアップエラーを解消するためのタイミング調整が
施されているものである。したがって、ステップS2で
は、実際にはタイミングエラー情報としてホールドエラ
ー情報のみが判定部4に供給される。
【0030】ステップS3にて、タイミング検証部2内
の判定部4は、ステップS2においてタイミング解析部
3から供給されたタイミング解析結果に基づいて、ホー
ルドエラーが集積回路に存在するか否かを判定する。上
記判定の結果、ホールドエラーが集積回路に存在しない
と判定された場合にはステップS4に進み、タイミング
検証部2は、上記ステップS1において入力された集積
回路のネットリストおよび遅延情報を情報出力部8を介
して出力し処理を終了する。
【0031】一方、上記ステップS3での判定の結果、
ホールドエラーが集積回路に存在すると判定部4により
判定された場合には、ステップS5に進む。ステップS
5にて、回路修正部5は、ホールドエラー情報に基づい
て、ホールドエラーが発生する信号の伝播経路(配線)
に、信号を遅延させるための回路素子(バッファ)を挿
入するようにネットリストを修正してタイミング調整
(ホールドエラー調整)を施す。これにより、集積回路
に存在するホールドエラーを解消する。このステップS
5では、上記ステップS3において、ホールドエラーと
判定された全ての信号伝播経路(配線)に対してタイミ
ング調整を施す。なお、上記タイミング調整(ホールド
エラー調整)は、ネットリストを修正するのみでレイア
ウト設計は行わない。
【0032】なお、上記ステップS5において施される
タイミング調整(ホールドエラー調整)は、異なる遅延
時間を有する複数の種類のバッファから何れか1つの適
切なバッファを選択し挿入するようにネットリストを修
正しても良いし、一定の遅延時間を有するバッファを適
切な数だけ挿入するようにネットリストを修正しても良
いし、これらを併用しても良い。
【0033】次に、ステップS6にて、遅延推定部6
は、上記ステップS5において施されたタイミング調整
(ホールドエラー調整)によりネットリストが修正され
た回路部分をモデル化し、遅延情報を推定する。なお、
この遅延情報を推定するためのモデル化についての詳細
は後述する。
【0034】ステップS7にて、情報更新部7は、上記
ステップS5において施されたタイミング調整(ホール
ドエラー調整)によるネットリストの修正内容、および
上記ステップS6において推定された遅延情報と挿入す
るバッファの遅延情報とに基づいて、上記ステップS2
でのタイミング解析に用いられた集積回路のネットリス
トおよび遅延情報を更新する。これにより、タイミング
調整(ホールドエラー調整)により修正された結果が、
集積回路のネットリストおよび遅延情報に反映される。
【0035】次に、ステップS8にて、タイミング解析
部3は、上記ステップS7において更新された集積回路
のネットリストおよび遅延情報を用いてタイミング解析
を行い、タイミング解析結果を判定部4に供給する。こ
のステップS8では、タイミング解析結果として、集積
回路内のフリップフロップ間の信号伝播時間およびタイ
ミングエラー情報(セットアップエラー情報およびホー
ルドエラー情報)等が判定部4に供給される。
【0036】ステップS9にて、判定部4は、ステップ
S8においてタイミング解析部3から供給されたタイミ
ング解析結果に基づいて、セットアップエラーが集積回
路に存在するか否かを判定する。上記判定の結果、セッ
トアップエラーが集積回路に存在すると判定された場合
には、ステップS10に進む。
【0037】ステップS10にて、回路修正部5は、セ
ットアップエラー情報に基づいて、セットアップエラー
が発生する信号の伝播経路(配線)上に挿入するバッフ
ァを削除するようにネットリストを自動で修正する。こ
の削除されるバッファは、上記ステップS5においてホ
ールドエラーを解消するために挿入するようにしたバッ
ファである。これにより、上記ステップS5でのバッフ
ァ挿入により発生した集積回路のセットアップエラーを
解消する。なお、セットアップエラーが発生する信号の
伝播経路(配線)上に複数のバッファが挿入されている
場合には、全てのバッファを削除するようにしても良い
し、一部のバッファを削除するようにしても良い。
【0038】次に、ステップS11にて、遅延推定部6
は、上記ステップS6と同様にして、上記ステップS1
0においてバッファを削除するようにした回路部分をモ
デル化し、遅延情報を推定する。
【0039】ステップS12にて、情報更新部7は、上
記ステップS10でのネットリストの修正内容(バッフ
ァの削除)、および上記ステップS11において推定さ
れた遅延情報と挿入するバッファの遅延情報とに基づい
て、上記ステップS8においてタイミング解析する際に
用いた集積回路のネットリストおよび遅延情報を更新
し、ステップS8に戻る。これにより、上記ステップS
10にてネットリストを修正した結果が、集積回路のネ
ットリストおよび遅延情報に反映される。
【0040】そして、上記ステップS8〜ステップS1
2の処理を、上記ステップS9にてセットアップエラー
が集積回路に存在しないと判定部4により判定されるま
で繰り返す。
【0041】上記ステップS9にて、セットアップエラ
ーが集積回路に存在しないと判定部4により判定された
場合には、ステップS13に進み、タイミング検証部2
は、更新された集積回路のネットリストおよび遅延情報
を情報出力部8を介して出力し処理を終了する。その
後、修正を終えたネットリストによりレイアウトを実施
する。(その際、事前に見積もりのタイミング検証を実
施しているので、タイミングエラーの発生率は低い。)
【0042】なお、上記図2に示す動作においては、ホ
ールドエラーを解消するためのバッファを挿入する(ス
テップS5)ことにより新たなセットアップエラーが発
生した場合には、上記ステップS10において挿入した
バッファを削除する。したがって、上記ステップS5に
おいて解消したホールドエラーが再び発生することが考
えられるが、ホールドエラーが再び発生した場合には、
バッファの挿入位置等を指示したりすることにより変更
し、再び図2に示す動作を行えば良い。
【0043】図3(a)〜(d)は、遅延推定部6が遅
延情報を推定する(見積る)際の遅延回路モデルの一例
を示す図である。図3(a)〜(d)において、31お
よび32は、それぞれトランジスタで構成される回路素
子(セル)であり、BF1、BF2、BF3はタイミン
グ調整する(信号を遅延させる)ために挿入された回路
素子(バッファ)である。なお、信号は回路素子31か
ら回路素子32に伝播するものとする。
【0044】上述したように遅延情報には、配線による
抵抗成分、容量成分および遅延時間成分を有する。遅延
推定部6は、図3(a)〜(d)に示すように、各回路
素子間毎に、各回路素子間を接続する配線による抵抗成
分と容量成分とを、1つの抵抗と2つの容量とにより表
し、各回路素子間の配線をモデル化する。
【0045】上記1つの抵抗は、信号の伝播経路(配
線)上に直列に接続される。また、上記2つの容量は、
信号の伝播経路(配線)と、基準電圧VSSの電源層あ
るいは配線との間にそれぞれ並列に接続され、一方の容
量は、抵抗の一端側に接続され、他方の容量は、抵抗の
他端側に接続される。なお、図3(a)〜(d)におい
て、抵抗および容量の符号に付した括弧内は、抵抗が示
す抵抗成分の抵抗値、容量が示す容量成分の容量値をそ
れぞれ示すものとする。
【0046】バッファが挿入されていないとき<図3
(a)> (元の回路の場合)遅延推定部6は、図3(a)に示す
ように、回路素子31と回路素子32とを接続する配線
の抵抗成分および容量成分を、抵抗値rの抵抗R、容量
値c1の容量C1、および容量値c2の容量C2により
表し、回路素子間の配線をモデル化する。なお、回路素
子31と回路素子32とを接続する配線の配線長や配線
を伝播することによる信号のなまり等による遅延時間成
分はTである。
【0047】挿入するようにしたバッファBF1が回
路素子32に仮想的に重なって配置されるとしたとき<
図3(b)> (挿入するバッファが回路素子32の近傍に配置される
と予め仮定した場合、あるいは回路素子32側にバッフ
ァを挿入するように指示可能な場合)遅延推定部6は、
図3(b)に示すように、回路素子31と回路素子(バ
ッファ)BF1とを接続する配線の抵抗成分および容量
成分を、抵抗値rの抵抗R、容量値c1の容量C1、お
よび容量値c2の容量C2により表し、回路素子31と
回路素子BF1とを接続する配線をモデル化する。ま
た、回路素子31と回路素子BF1とを接続する配線の
遅延時間成分をTとする。すなわち、回路素子31と回
路素子BF1とを接続する配線は、図3(a)に示した
回路素子31と回路素子32とを接続する配線と等価で
あるとする。
【0048】また、遅延推定部6は、回路素子BF1と
回路素子32とを接続する配線の抵抗成分および容量成
分を、抵抗Rmおよび2つの容量Cm1、Cm2により
表し、回路素子BF1と回路素子32とを接続する配線
をモデル化する。このとき、遅延推定部6は、抵抗Rm
の抵抗値は0とし、容量Cm1の容量値cm1は、回路
素子32の入力端子の容量値とし、容量Cm2の容量値
は0とする。また、回路素子BF1と回路素子32とを
接続する配線の遅延時間成分は0とする。
【0049】挿入するようにしたバッファBF1が回
路素子31に仮想的に重なって配置されるとしたとき<
図3(c)> (挿入するバッファが回路素子31の近傍に配置される
と予め仮定した場合、あるいは回路素子31側にバッフ
ァを挿入するように指示可能な場合)遅延推定部6は、
図3(c)に示すように、回路素子31と回路素子BF
1とを接続する配線の抵抗成分および容量成分を、抵抗
Rm’および2つの容量Cm1’、Cm2’により表
し、回路素子31と回路素子BF1とを接続する配線を
モデル化する。このとき、遅延推定部6は、抵抗Rm’
の抵抗値は0とし、容量Cm1’の容量値cm1’は、
回路素子BF1の入力端子の容量値とし、容量Cm2’
の容量値は0とする。また、回路素子31と回路素子B
F1とを接続する配線の遅延時間成分は0とする。ま
た、遅延推定部6は、回路素子BF1と回路素子32と
を接続する配線は、図3(a)に示した回路素子31と
回路素子32とを接続する配線と等価であるとする。
【0050】挿入バッファが2個存在し、回路素子3
2に仮想的に重なって配置されるとしたとき<図3
(d)> (挿入するバッファが回路素子32の近傍に配置される
と予め仮定した場合、あるいは回路素子32側にバッフ
ァを挿入するように指示可能な場合)遅延推定部6は、
図3(d)に示すように、回路素子31と回路素子BF
2とを接続する配線は、図3(a)に示した回路素子3
1と回路素子32とを接続する配線と等価であるとす
る。
【0051】また、遅延推定部6は、回路素子BF2と
回路素子BF3とを接続する配線の抵抗成分および容量
成分を、抵抗Rm1および2つの容量Cm3、Cm4に
より表し、回路素子BF2と回路素子BF3とを接続す
る配線をモデル化する。同様に、遅延推定部6は、回路
素子BF3と回路素子32とを接続する配線の抵抗成分
および容量成分を、抵抗Rm2および2つの容量Cm
5、Cm6により表し、回路素子BF3と回路素子32
とを接続する配線をモデル化する。
【0052】このとき、遅延推定部6は、抵抗Rm1、
Rm2の抵抗値はそれぞれ0とし、容量Cm4、Cm6
の容量値は0とする。また、容量Cm3の容量値cm3
は、回路素子BF3の入力端子の容量値とし、容量Cm
5の容量値cm5は、回路素子32の入力端子の容量値
とする。回路素子BF2と回路素子BF3とを接続する
配線、および回路素子BF2と回路素子BF3とを接続
する配線の遅延時間成分はそれぞれ0とする。
【0053】このように遅延推定部6は、バッファの挿
入位置およびバッファの挿入個数に応じて、挿入された
バッファに係る各回路素子間の配線をモデル化した上記
図3(a)〜(d)に示すような遅延見積りモデルを作
成し、遅延情報を推定するので、タイミング調整後にレ
イアウト設計を行うことなく遅延情報を更新することが
できる。したがって、従来はタイミング調整に必ず行わ
ねばならなかったレイアウト設計を行わずにタイミング
解析・検証を行うことができる。
【0054】なお、上記図3においては、遅延見積りモ
デルの一例として、バッファが挿入されていないと
き、挿入するようにしたバッファが回路素子32に仮
想的に重なって配置されるとしたとき、挿入するよう
にしたバッファが回路素子31に仮想的に重なって配置
されるとしたとき、および挿入バッファが2個存在し
回路素子32に仮想的に重なって配置されるとしたとき
についてそれぞれ示しているが、挿入バッファが2個存
在し回路素子31に仮想的に重なって配置されると仮定
したときや、挿入バッファが3個以上のときについて
は、上述した〜と同様にモデル化すれば良い。
【0055】このように修正されたネットリストに応じ
た遅延回路モデルを用いて遅延情報を推定し、タイミン
グ解析を行うことにより、修正されたネットリストでの
レイアウト設計を行い遅延情報を取得してタイミング解
析を行ったときとほぼ同様の解析結果が得られる。本発
明の発明者が行った遅延回路モデルを用いて推定した遅
延情報でのタイミング解析と、レイアウト設計を行い取
得した遅延情報でのタイミング解析との解析結果は、9
0%以上一致する。
【0056】以上、詳しく説明したように本実施形態に
よれば、供給された集積回路のネットリストおよび遅延
情報を用いたタイミング検証部2でのタイミング検証に
よりタイミングエラーが確認されたときには、回路修正
部5は、上記タイミングエラーを解消するようにネット
リストを修正する。さらに、遅延推定部6は、修正され
たネットリストでのレイアウト設計を行うことなく、修
正されたネットリストに係る回路をモデル化することに
より遅延情報を推定する。そして、修正されたネットリ
ストおよび推定した遅延情報に基づいて、集積回路のネ
ットリストおよび遅延情報を情報更新部7にて更新し
て、タイミング検証部2にて再びタイミング検証を行
う。
【0057】これにより、遅延推定部6にて、あたかも
レイアウト設計を行ったようにして、修正されたネット
リストに係る回路をモデル化することにより修正された
ネットリストでの遅延情報を直ちに推定することがで
き、従来の設計手法では遅延情報を得るために必須であ
った修正されたネットリストでのレイアウト設計を行う
ことなく、修正されたネットリストに係る回路のタイミ
ング解析による検証を行うことができる。したがって、
集積回路設計におけるレイアウト設計を行う回数を減少
させる、すなわち集積回路設計におけるレイアウト設計
に要する時間を短縮することで、レイアウト設計、タイ
ミング解析・検証およびタイミング調整を行うレイアウ
ト設計工程に要する時間を短縮することができる。
【0058】例えば、上記図2に示した集積回路の設計
システムの動作では、従来の設計手法では、ステップS
7およびステップS12にて遅延情報を更新するために
少なくとも2回はレイアウト設計を行わなければならな
かったが、本実施形態によれば、1回もレイアウト設計
を行うことなく、遅延情報を更新することができる。
【0059】なお、以上に説明した本実施形態の集積回
路の設計システムは、コンピュータのCPUあるいはM
PU、RAM、ROMなどで構成できるものであり、R
AMやROMに記憶されたプログラムが動作することに
よって実現でき、上記プログラムは本発明の実施形態に
含まれる。また、コンピュータが上記機能を果たすよう
に動作させるプログラムを、例えばCD−ROMのよう
な記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませること
によって実現できるものであり、上記プログラムを記録
した記録媒体は本発明の実施形態に含まれる。上記プロ
グラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外
に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テー
プ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いる
ことができる。
【0060】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。また、本発明をネットワーク
環境で利用するべく、全部あるいは一部のプログラムが
他のコンピュータで実行されるようになっていても良
い。
【0061】例えば、本実施形態に示した集積回路の設
計システムは、図4に示すようなコンピュータ機能50
を有し、そのCPU51により本実施形態での動作が実
施される。
【0062】コンピュータ機能50は、上記図4に示す
ように、CPU51と、ROM52と、RAM53と、
キーボード(KB)59のキーボードコントローラ(K
BC)55と、表示部としてのCRTディスプレイ(C
RT)60のCRTコントローラ(CRTC)56と、
ハードディスク(HD)61およびフレキシブルディス
ク(FD)62のディスクコントローラ(DKC)57
と、ネットワークインタフェースカード(NIC)58
とが、システムバス54を介して互いに通信可能に接続
された構成としている。
【0063】CPU51は、ROM52あるいはHD6
1に記憶されたソフトウェア(プログラム)、あるいは
FD62より供給されるソフトウェア(プログラム)を
実行することで、システムバス54に接続された各構成
部を総括的に制御する。すなわち、CPU51は、上述
したような動作を行うための処理プログラムを、ROM
52、あるいはHD61、あるいはFD62から読み出
して実行することで、本実施形態での動作を実現するた
めの制御を行う。
【0064】RAM53は、CPU51の主メモリある
いはワークエリア等として機能する。KBC55は、K
B59や図示していないポインティングデバイス等から
の指示入力を制御する。CRTC56は、CRT60の
表示を制御する。DKC57は、ブートプログラム、種
々のアプリケーション、ユーザファイル、ネットワーク
管理プログラム、および本実施形態における上記処理プ
ログラム等を記憶するHD61およびFD62とのアク
セスを制御する。NIC58はネットワーク63上の他
の装置と双方向にデータをやりとりする。
【0065】なお、上記実施形態は、何れも本発明を実
施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに
過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に
解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は
その技術思想、またはその主要な特徴から逸脱すること
なく、様々な形で実施することができる。本発明の諸態
様を付記として以下に示す。
【0066】(付記1)集積回路の回路構成を示す回路
情報および遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイミ
ング検証を行うタイミング検証手段と、上記タイミング
検証手段により確認されたタイミングエラーに応じて、
上記回路情報を修正する回路修正手段と、上記回路修正
手段により修正された回路情報でのレイアウト設計を行
うことなく、上記修正された回路情報から遅延情報を推
定する遅延推定手段と、上記回路修正手段により修正さ
れた回路情報および上記遅延推定手段により推定された
遅延情報に基づいて、上記集積回路の回路情報および遅
延情報を更新し、上記タイミング検証手段に供給する情
報更新手段とを備えることを特徴とする集積回路の設計
システム。
【0067】(付記2)上記遅延推定手段は、上記回路
修正手段により修正された回路情報に応じた遅延回路モ
デルを作成し、遅延情報を推定することを特徴とする付
記1に記載の集積回路の設計システム。 (付記3)上記遅延回路モデルは、上記集積回路を構成
する回路素子間の信号の伝播経路を、1つの抵抗と2つ
の容量とを用いて模式化したモデルであることを特徴と
する付記2に記載の集積回路の設計システム。
【0068】(付記4)上記タイミング検証手段は、上
記集積回路の回路情報および遅延情報に基づいて、上記
集積回路のタイミング解析を行うタイミング解析手段
と、上記タイミング解析手段による解析結果に基づい
て、上記集積回路にタイミングエラーが存在するか否か
を判定する判定手段とを備えることを特徴とする付記1
に記載の集積回路の設計システム。
【0069】(付記5)上記回路修正手段は、上記タイ
ミング検証手段によりホールドエラーが確認されたとき
には、上記ホールドエラーに係る信号の伝播経路に信号
を遅延させる回路素子を挿入するように上記回路情報を
修正することを特徴とする付記1に記載の集積回路の設
計システム。 (付記6)上記回路修正手段は、上記信号を遅延させる
回路素子を挿入するように上記回路情報を修正したこと
により、上記タイミング検証手段によりセットアップエ
ラーが確認されたときには、上記信号を遅延させる回路
素子を削除するように上記回路情報を修正することを特
徴とする付記5に記載の集積回路の設計システム。
【0070】(付記7)回路構成を示す回路情報および
遅延情報が得られている集積回路の回路情報が変更され
た際に、変更された回路情報でのレイアウト設計を行う
ことなく、上記変更された回路情報から遅延情報を推定
する遅延推定手段と、上記変更された回路情報および上
記遅延推定手段により推定された遅延情報に基づいて、
上記集積回路の回路情報および遅延情報を更新する情報
更新手段と、上記情報更新手段により更新された回路情
報および遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイミン
グ解析を行うタイミング解析手段とを備えることを特徴
とする集積回路の設計システム。
【0071】(付記8)上記遅延推定手段は、上記変更
された回路情報に応じた遅延回路モデルを作成し、遅延
情報を推定することを特徴とする付記7に記載の集積回
路の設計システム。 (付記9)上記遅延回路モデルは、上記集積回路を構成
する回路素子間の信号の伝播経路を、1つの抵抗と2つ
の容量とを用いて模式化したモデルであることを特徴と
する付記8に記載の集積回路の設計システム。
【0072】(付記10)集積回路の回路構成を示す回
路情報および遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイ
ミング検証を行い、上記タイミング検証にてタイミング
エラーが確認されたときには、上記タイミングエラーを
解消するように上記回路情報を修正し、上記修正された
回路情報でのレイアウト設計を行うことなく、上記修正
された回路情報から遅延情報を推定し、上記修正された
回路情報および上記推定された遅延情報に基づいて、上
記集積回路の回路情報および遅延情報を更新して上記集
積回路のタイミング検証を行うことを特徴とする集積回
路の設計方法。
【0073】(付記11)上記遅延情報を推定する際、
上記修正された回路情報に応じた遅延回路モデルを作成
し、遅延情報を推定することを特徴とする付記10に記
載の集積回路の設計方法。 (付記12)上記回路情報を修正する際、上記タイミン
グ検証にてホールドエラーが確認されたときには、上記
ホールドエラーに係る信号の伝播経路に信号を遅延させ
る回路素子を挿入するように上記回路情報を修正するこ
とを特徴とする付記10に記載の集積回路の設計方法。 (付記13)更新した集積回路の回路情報および遅延情
報に基づいてタイミング検証を行った際に、上記信号を
遅延させる回路素子を挿入するように回路情報を修正し
たことにより、上記タイミング検証にてセットアップエ
ラーが確認されたときには、上記信号を遅延させる回路
素子を削除するように上記回路情報を修正することを特
徴とする付記12に記載の集積回路の設計方法。
【0074】(付記14)回路構成を示す回路情報およ
び遅延情報が得られている集積回路の回路情報が変更さ
れた際に、変更された回路情報でのレイアウト設計を行
うことなく、上記変更された回路情報から遅延情報を推
定し、上記変更された回路情報および上記推定された遅
延情報に基づいて、上記集積回路の回路情報および遅延
情報を更新し、上記更新された回路情報および遅延情報
に基づいて、上記集積回路のタイミング解析を行うこと
を特徴とする集積回路の設計方法。 (付記15)上記遅延情報を推定する際、上記変更され
た回路情報に応じた遅延回路モデルを作成し、遅延情報
を推定することを特徴とする付記14に記載の集積回路
の設計方法。
【0075】(付記16)集積回路の回路構成を示す回
路情報および遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイ
ミング検証を行うタイミング検証ステップと、上記タイ
ミング検証ステップにて確認されたタイミングエラーに
応じて、上記回路情報を修正する回路修正ステップと、
上記回路修正ステップにて修正された回路情報でのレイ
アウト設計を行うことなく、上記修正された回路情報か
ら遅延情報を推定する遅延推定ステップと、上記回路修
正ステップにて修正された回路情報および上記遅延推定
ステップにて推定された遅延情報に基づいて、上記集積
回路の回路情報および遅延情報を更新する情報更新ステ
ップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0076】(付記17)上記遅延推定ステップは、上
記回路修正ステップにて修正された回路情報に応じた遅
延回路モデルを作成し、遅延情報を推定することを特徴
とする付記16に記載のプログラム。 (付記18)上記タイミング検証ステップは、上記集積
回路の回路情報および遅延情報に基づいて、上記集積回
路のタイミング解析を行うタイミング解析ステップと、
上記タイミング解析ステップでの解析結果に基づいて、
上記集積回路にタイミングエラーが存在するか否かを判
定する判定ステップとを有することを特徴とする付記1
6に記載のプログラム。
【0077】(付記19)回路構成を示す回路情報およ
び遅延情報が得られている集積回路の回路情報が変更さ
れた際に、変更された回路情報でのレイアウト設計を行
うことなく、上記変更された回路情報から遅延情報を推
定する遅延推定ステップと、上記変更された回路情報お
よび上記遅延推定ステップにて推定された遅延情報に基
づいて、上記集積回路の回路情報および遅延情報を更新
する情報更新ステップと、上記情報更新ステップにて更
新された回路情報および遅延情報に基づいて、上記集積
回路のタイミング解析を行うタイミング解析ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 (付記20)上記遅延推定ステップは、上記変更された
回路情報に応じた遅延回路モデルを作成し、遅延情報を
推定することを特徴とする付記19に記載のプログラ
ム。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タイミング検証により確認されたタイミングエラーを解
消するために回路情報を修正した際に、レイアウト設計
を行うことなく、上記修正された回路情報から遅延情報
を推定し、集積回路の回路情報および遅延情報を更新し
てタイミング検証を再び行う。
【0079】これにより、従来の設計手法では遅延情報
を得るために必須であった回路情報の修正後のレイアウ
ト設計を行うことなく、修正された回路情報から遅延情
報を直ちに推定し、タイミング解析による検証を行うこ
とができる。したがって、回路情報の修正後のレイアウ
ト設計に要する時間を省き、集積回路設計におけるレイ
アウト設計工程に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による集積回路の設計システ
ムを適用した回路設計システムの一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本実施形態による回路設計システムの動作を示
すフローチャートである。
【図3】遅延情報を見積るための遅延回路モデルの一例
を示す図である。
【図4】集積回路の設計システムを実現可能なコンピュ
ータの一構成例を示すブロック図である。
【図5】タイミングエラーを説明するための回路模式図
である。
【図6】図5に示す回路の動作の一例を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 情報入力部 2 タイミング検証部 3 タイミング解析部 4 判定部 5 回路修正部 6 遅延推定部 7 情報更新部 8 情報出力部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路の回路構成を示す回路情報およ
    び遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイミング検証
    を行うタイミング検証手段と、 上記タイミング検証手段により確認されたタイミングエ
    ラーに応じて、上記回路情報を修正する回路修正手段
    と、 上記回路修正手段により修正された回路情報でのレイア
    ウト設計を行うことなく、上記修正された回路情報から
    遅延情報を推定する遅延推定手段と、 上記回路修正手段により修正された回路情報および上記
    遅延推定手段により推定された遅延情報に基づいて、上
    記集積回路の回路情報および遅延情報を更新し、上記タ
    イミング検証手段に供給する情報更新手段とを備えるこ
    とを特徴とする集積回路の設計システム。
  2. 【請求項2】 上記遅延推定手段は、上記回路修正手段
    により修正された回路情報に応じた遅延回路モデルを作
    成し、遅延情報を推定することを特徴とする請求項1に
    記載の集積回路の設計システム。
  3. 【請求項3】 上記タイミング検証手段は、上記集積回
    路の回路情報および遅延情報に基づいて、上記集積回路
    のタイミング解析を行うタイミング解析手段と、 上記タイミング解析手段による解析結果に基づいて、上
    記集積回路にタイミングエラーが存在するか否かを判定
    する判定手段とを備えることを特徴とする請求項1に記
    載の集積回路の設計システム。
  4. 【請求項4】 上記回路修正手段は、上記タイミング検
    証手段によりホールドエラーが確認されたときには、上
    記ホールドエラーに係る信号の伝播経路に信号を遅延さ
    せる回路素子を挿入するように上記回路情報を修正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の集積回路の設計シス
    テム。
  5. 【請求項5】 上記回路修正手段は、上記信号を遅延さ
    せる回路素子を挿入するように上記回路情報を修正した
    ことにより、上記タイミング検証手段によりセットアッ
    プエラーが確認されたときには、上記信号を遅延させる
    回路素子を削除するように上記回路情報を修正すること
    を特徴とする請求項4に記載の集積回路の設計システ
    ム。
  6. 【請求項6】 回路構成を示す回路情報および遅延情報
    が得られている集積回路の回路情報が変更された際に、
    変更された回路情報でのレイアウト設計を行うことな
    く、上記変更された回路情報から遅延情報を推定する遅
    延推定手段と、 上記変更された回路情報および上記遅延推定手段により
    推定された遅延情報に基づいて、上記集積回路の回路情
    報および遅延情報を更新する情報更新手段と、 上記情報更新手段により更新された回路情報および遅延
    情報に基づいて、上記集積回路のタイミング解析を行う
    タイミング解析手段とを備えることを特徴とする集積回
    路の設計システム。
  7. 【請求項7】 集積回路の回路構成を示す回路情報およ
    び遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイミング検証
    を行い、 上記タイミング検証にてタイミングエラーが確認された
    ときには、上記タイミングエラーを解消するように上記
    回路情報を修正し、 上記修正された回路情報でのレイアウト設計を行うこと
    なく、上記修正された回路情報から遅延情報を推定し、 上記修正された回路情報および上記推定された遅延情報
    に基づいて、上記集積回路の回路情報および遅延情報を
    更新して上記集積回路のタイミング検証を行うことを特
    徴とする集積回路の設計方法。
  8. 【請求項8】 回路構成を示す回路情報および遅延情報
    が得られている集積回路の回路情報が変更された際に、
    変更された回路情報でのレイアウト設計を行うことな
    く、上記変更された回路情報から遅延情報を推定し、 上記変更された回路情報および上記推定された遅延情報
    に基づいて、上記集積回路の回路情報および遅延情報を
    更新し、 上記更新された回路情報および遅延情報に基づいて、上
    記集積回路のタイミング解析を行うことを特徴とする集
    積回路の設計方法。
  9. 【請求項9】 集積回路の回路構成を示す回路情報およ
    び遅延情報に基づいて、上記集積回路のタイミング検証
    を行うタイミング検証ステップと、 上記タイミング検証ステップにて確認されたタイミング
    エラーに応じて、上記回路情報を修正する回路修正ステ
    ップと、 上記回路修正ステップにて修正された回路情報でのレイ
    アウト設計を行うことなく、上記修正された回路情報か
    ら遅延情報を推定する遅延推定ステップと、 上記回路修正ステップにて修正された回路情報および上
    記遅延推定ステップにて推定された遅延情報に基づい
    て、上記集積回路の回路情報および遅延情報を更新する
    情報更新ステップとをコンピュータに実行させるための
    プログラム。
  10. 【請求項10】 回路構成を示す回路情報および遅延情
    報が得られている集積回路の回路情報が変更された際
    に、変更された回路情報でのレイアウト設計を行うこと
    なく、上記変更された回路情報から遅延情報を推定する
    遅延推定ステップと、 上記変更された回路情報および上記遅延推定ステップに
    て推定された遅延情報に基づいて、上記集積回路の回路
    情報および遅延情報を更新する情報更新ステップと、 上記情報更新ステップにて更新された回路情報および遅
    延情報に基づいて、上記集積回路のタイミング解析を行
    うタイミング解析ステップとをコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
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