JP2003097944A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2003097944A JP2001296245A JP2001296245A JP2003097944A JP 2003097944 A JP2003097944 A JP 2003097944A JP 2001296245 A JP2001296245 A JP 2001296245A JP 2001296245 A JP2001296245 A JP 2001296245A JP 2003097944 A JP2003097944 A JP 2003097944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】互いに相関を有する画素ブロック対のズレ量を
サブピクセルレベルで精度よく算出する。 【解決手段】シティブロック距離の離散的な分布におい
て、シティブロック距離が最小となるピクセルレベルの
ズレ量を算出し、このピクセルレベルのズレ量における
最小シティブロック距離を第1の値として設定し、か
つ、最小シティブロック距離の直前に隣接したシティブ
ロック距離および最小シティブロック距離の直後に隣接
したシティブロック距離の内、小さい方のシティブロッ
ク距離を第2の値として選択するステレオ処理部4と、
第1の値と第2の値とに基づいて、サブピクセル成分を
算出するとともに、このサブピクセル成分を用いて、ピ
クセルレベルのズレ量を補間して、サブピクセルレベル
のズレ量を算出するサブピクセル処理部5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の撮像画像に
おいて、輝度特性の相関を有する画素ブロック対のズレ
量を補間演算付で算出する画像処理装置および画像処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開2000−283753号
には、互いに相関を有する画素ブロック対のピクセルレ
ベルの視差を、直線近似によって算出されたサブピクセ
ル成分によって補間する、ステレオ画像を用いた測距装
置が開示されている。図13は、従来のサブピクセル成
分の算出説明図である。ピクセルレベルの視差Dを与え
る仮の対応点p1、その直前の隣接点p0、その直後の隣
接点p2の3つの点に基づいて、縦軸に対して線対称と
なる2本の直線L1,L2を算出する。そして、これらの
直線L1,L2の交点より、サブピクセル成分Sを算出す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、対応点p0の前後の隣接点p0,p2の双方を用いて
サブピクセル成分Sを算出している。前後の対応点p
0,p2の内、シティブロック距離の小さい隣接点p2に
は、真の対応点psubの輝度値が含まれているが、シテ
ィブロック距離の大きい対応点p0には、真の対応点ps
ubの輝度値が含まれていない。この手法は、結果的に、
真の対応点psubの輝度値が点p0,p1,p2の3点に跨
っているものとみなしており、誤差の原因となる隣接点
p0を入力変数としてサブピクセル成分Sを算出してい
る。そのため、サブピクセル成分Sの誤差が大きくなり
易く、サブピクセル成分Sによって補間されたサブピク
セルレベルの視差の算出精度が低下する傾向がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、互いに相関を有
する画素ブロック対のズレ量をサブピクセルレベルで精
度よく算出し得る、新規な画像処理装置および画像処理
方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、一方の撮像画像における画素ブロ
ックと他方の撮像画像における画素ブロックとの輝度特
性の相関をシティブロック距離によって評価し、他方の
画像における画素ブロックを画素単位でずらしながら、
画素ブロックのズレ量に対するシティブロック距離の離
散的な分布を求める画像処理装置を提供する。この画像
処理装置は、シティブロック距離の離散的な分布におい
て、シティブロック距離が最小となるピクセルレベルの
ズレ量を算出するステレオ処理手段を有する。また、こ
のステレオ処理手段は、ピクセルレベルのズレ量におけ
る最小シティブロック距離を第1の値として設定すると
ともに、最小シティブロック距離の直前に隣接したシテ
ィブロック距離および最小シティブロック距離の直後に
隣接したシティブロック距離の内、小さい方のシティブ
ロック距離を第2の値として選択する。また、この画像
処理装置は、第1の値と第2の値とに基づいて、サブピ
クセル成分を算出するとともに、このサブピクセル成分
を用いて、ピクセルレベルのズレ量を補間して、サブピ
クセルレベルのズレ量を算出するサブピクセル処理手段
を有する。このような構成を有する第1の発明では、最
小シティブロック距離の直前に隣接したシティブロック
距離および最小シティブロック距離の直後に隣接したシ
ティブロック距離の内、大きい方のシティブロック距離
は対応点の情報を含まないので、それを用いることな
く、サブピクセル成分を算出する。
【0006】また、上記構成を有する第1の発明におい
て、サブピクセル処理手段は、第1の値を、第1の値と
第2の値との和で除算することにより、サブピクセル成
分を算出してもよい。
【0007】また、第1の発明において、サブピクセル
処理手段は、第1の値と第2の値との比より非線形なサ
ブピクセル比率を算出し、このサブピクセル比率を線形
補正することによって、サブピクセル成分を算出しても
よい。
【0008】また、第1の発明において、ステレオ処理
手段は、平均値差分マッチングによりシティブロック距
離を算出することが好ましい。
【0009】さらに、第1の発明において、一対のカメ
ラで構成され、同一の撮像タイミングで撮像した一対の
撮像画像を出力するステレオカメラをさらに設けてもよ
い。
【0010】第2の発明は、一方の撮像画像における画
素ブロックと他方の撮像画像における画素ブロックとの
輝度特性の相関をシティブロック距離によって評価し、
他方の画像における画素ブロックを画素単位でずらしな
がら、画素ブロックのズレ量に対するシティブロック距
離の離散的な分布を求める画像処理方法を提供する。こ
の画像処理方法は、シティブロック距離の離散的な分布
において、シティブロック距離が最小となるピクセルレ
ベルのズレ量を算出する第1のステップと、ピクセルレ
ベルのズレ量における最小シティブロック距離を第1の
値として設定する第2のステップと、最小シティブロッ
ク距離の直前に隣接したシティブロック距離および最小
シティブロック距離の直後に隣接したシティブロック距
離とを比較して、小さい方のシティブロック距離を第2
の値として選択する第3のステップと、第1の値と第2
の値とに基づいて、サブピクセル成分を算出する第4の
ステップと、サブピクセル成分を用いて、ピクセルレベ
ルのズレ量を補間して、サブピクセルレベルのズレ量を
算出する第5のステップとを有する。
【0011】ここで、上述した構成を有する第2の発明
において、上記第4のステップは、第1の値を、第1の
値と第2の値との和で除算することにより、サブピクセ
ル成分を算出するステップであってもよい。
【0012】また、第2の発明において、上記第4のス
テップは、第1の値と第2の値との比より非線形なサブ
ピクセル比率を算出するステップと、サブピクセル比率
を線形補正することによって、サブピクセル成分を算出
するステップとを含んでもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した画像処
理装置の基本構成を示すブロック図である。ステレオカ
メラ1は、CCDやCMOSイメージセンサ等を内蔵し
た一対のカメラ1a,1bで構成されており、所定の基
線長で互いの撮像面垂直軸が平行となるように取付けら
れている。メインカメラ1aは、ステレオマッチング処
理における基準画像を出力し、サブカメラ1bは比較画
像を出力する。カメラ対1a,1bは互いに同期がとれ
ており、これらのシャッタースピードは調節可能であ
る。ステレオカメラ1は、同一のタイミングで撮像した
一対の画像を画像入力部2に出力する。なお、ステレオ
カメラ1は、CCDカメラ等に限らず、赤外線カメラ等
を用いてもよい。
【0014】画像入力部2は、それぞれのカメラ1a,
1bから出力された2系統のアナログ画像信号に対する
入力処理を行い、所定の輝度階調(例えば、256階調
のグレースケール)のデジタル画像に変換する。デジタ
ル化されたこれらの画像(ステレオ画像)は、画像入力
部2の一部を構成する補正回路において、輝度補正や画
像の幾何学的な変換等が行われる。通常、カメラ1a,
1bの取付位置は程度の差こそあれ誤差を含んでいるた
め、それに起因したずれが左右の画像に存在する。そこ
で、アフィン変換等によって、画像の回転や平行移動と
いった幾何学的な変換処理がステレオ画像に対して行わ
れる。これにより、ステレオマッチング処理の前提とな
る、基準画像の水平線と比較画像の水平線との一致(エ
ピポーラライン)が保証される。以上のような画像処理
を経た基準画像データおよび比較画像データが、画像入
力部2より出力され、撮像画像における各画素の輝度値
を示す元画像データとして元画像メモリ3に格納され
る。以下、画像平面上の位置は直交座標で定義し、水平
方向をi座標、垂直方向をj座標とする。
【0015】ステレオ処理部4は、加算器、差分器、絶
対値演算回路、メモリ等で構成されており、元画像メモ
リ3にストアされた基準画像データと比較画像データと
に基づいて、1フレーム相当の視差(距離と等価)の集
合である距離データを算出する。このステレオ処理部4
を、このようなハードウェア構成での実現に代えて、ソ
フトウェアによって実現できることは当然である。視差
は、基準画像を構成する画素ブロック(以下「基準画素
ブロック」という)毎に1つ算出され、画像全体では最
大で1フレーム中の基準画素ブロックの個数分だけ算出
される。ある基準画素ブロックに関して算出された視差
は、その画素ブロック内に写し出されている対象物まで
の距離に相当する。算出された視差のそれぞれは、画像
平面上の位置(すなわち、座標(i,j))と対応付け
られており、画像平面上に視差群を二次元的に配置した
構成となる。そこで、1フレーム相当の視差群で構成さ
れた距離データを適宜「距離画像」という。
【0016】ステレオ処理部4は、比較画像を探索する
ことによって、基準画素ブロックの輝度特性と相関を有
する画素ブロックを特定する。周知のとおり、ステレオ
画像に写し出された対象物までの距離は、視差、すなわ
ち、基準画素ブロックの位置を基準とした比較画素ブロ
ックの相対的なズレ量(水平方向の画素ズレ量)から一
義的に算出される。したがって、図2に示すように、ス
テレオマッチングにより基準画素ブロックAの相関先を
探索する場合、比較画像全体を探索範囲とする必要はな
く、基準画素ブロックAと同一水平線(エピポーラライ
ン)を探索範囲とすればよい。ステレオ処理部4は、こ
のエピポーラライン上を1画素ずつずらしながら、エピ
ポーラライン上の所定範囲内に存在するすべての画素ブ
ロックB(以下「「比較画素ブロック」という)の相関
を、シティブロック距離によって評価する。
【0017】シティブロック距離は、画素ブロックA,
Bの相関性を評価する手法として周知であり、比較的少
ない演算量で輝度特性の相関を良好に評価することがで
きる。ここで、例えば、画素ブロックA,Bのサイズ
(I×J)を4×4画素とし、基準画素ブロックAを構
成する各画素の輝度値をaij(i=0〜3,j=0〜3)、比
較画素ブロックBを構成する各画素の輝度値をbij(i=
0〜3,j=0〜3)とする。基本的に、シティブロック距
離Cは、位置的に対応した二つの輝度値aij,bijの差
(絶対値)の画素ブロック全体における総和として定義
される。前段の処理(画像入力部2における処理)で、
元画像に輝度補正をかけている場合には、両画素ブロッ
クA,Bに関するシティブロック距離Cは、輝度値ai
j,bijをそのまま用いて、下式に従い算出する(通常
のステレオマッチング)。
【数1】C=Σ|aij−bij|
【0018】上式からわかるように、2つの画素ブロッ
クA,Bの輝度特性が類似しているほど(すなわち相関
が大きいほど)、シティブロック距離が小さくなり、両
者がまったく同じであれば0になる。比較画像のエピポ
ーラライン上を左から右へ1画素ずつずらしながら、そ
れぞれの比較画素ブロックBを演算対象としたシティブ
ロック距離を順次算出する。これにより、基準画素ブロ
ックAの位置を基準とした比較画素ブロック(・・・,B
[is-1],B[is]、B[is+1],・・・)の相対的なズレ量(・
・・,is−1,is,is+1,・・・)に対するシティブロ
ック距離(・・・,C0,C1,C2,・・・)の離散的な分布
が求まる。シティブロック距離の算出間隔は、1画素の
横方向サイズ相当となる。
【0019】このようにして算出されたシティブロック
距離の離散的な分布において、シティブロック距離が最
小値Cminとなる比較画素ブロックB[is]を基準画素ブ
ロックAの相関先と判断する。そして、基本的には、相
関先と判断された比較画素ブロックB[is]の水平方向の
ズレ量isが、基準画素ブロックAに関する視差Dとな
る。なお、シティブロック距離を算出するためのハード
構成を含めたステレオマッチングの詳細については、本
願出願人が既に提案した特開平5−114009号公報
に開示されているので、必要ならば参照されたい。
【0020】以上の手法によって、ステレオ処理部4
は、1フレームの基準画像におけるすべての基準画素ブ
ロックAに関して視差Dを順次算出し、それをサブピク
セル処理部5に出力する。その際、視差Dを与えるズレ
量isに関するシティブロック距離C1(=Cmin)、そ
の直前において隣接したシティブロック距離C0、およ
び、その直後において隣接したシティブロック距離C2
もサブピクセル処理部5に出力される。
【0021】シティブロック距離の基本形は上述したと
おりであるが、具体的な算出式には数々のバリエーショ
ンが存在する。例えば、上述した通常のステレオマッチ
ングに代えて、平均値差分マッチングを行なってもよ
い。平均値差分マッチングは、撮像画像の高周波成分の
みをマッチング対象とし、ハイパスフィルタと等価な作
用を有しているため、低周波ノイズを有効に除去する。
また、平均値差分マッチングでは、ステレオ画像におけ
る輝度の僅かなバランスの狂いに起因した影響、或い
は、カメラやアナログ回路部品の経年変化によるゲイン
変化に起因した影響等に対し、ミスマッチングを生じる
ことがなく正確な距離情報を得る。そのため、通常のス
テレオマッチングでは前段の処理として必須となる輝度
補正等を省略することができる。その結果、画像入力部
2を構成する回路の部品点数を低減し、画像入力部2の
回路構成を簡素化できるため、コスト低減や信頼性向上
を図ることができる。
【0022】平均値差分マッチングでは、下式に従いシ
ティブロック距離Cを算出する。ここで、Aaveは基準
画素ブロックAの輝度平均値であり、Baveは比較画素
ブロックBの輝度平均値である。すなわち、平均値差分
マッチングでは、基準画素ブロックAの輝度値aijから
その輝度平均値Aaveを差分した値と、比較画素ブロッ
クBの輝度値bijからその輝度平均値Baveを差分した
値との差(絶対値)の画素ブロック全体における総和と
して定義される。なお、平均値差分マッチング処理の詳
細については、本願出願人が既に提案した特開平11−
234701号公報に詳述されているので、必要ならば
参照されたい。
【数2】 C=Σ|(aij−Aave)−(bij−Bave)| Aave=Σaij/(I×J) Bave=Σbij/(I×J)
【0023】また、画素ブロックA,Bの中心部の輝度
値(例えば、a22,a23,a32,a33、bijについても
同様)を重視する場合には、下式のように、輝度差の絶
対値に重み係数wijを乗じてシティブロック距離Cを算
出してもよい(重み付けマッチング)。この場合、重み
係数wijは、画素ブロックA,Bの内側に向うほど大き
な値に設定する。重み付けマッチング処理の詳細につい
ては、本願出願人が既に提案した特願2001−063
290号において開示されている。
【数3】C=Σwij|aij−bij|
【0024】サブピクセル処理部5は、ステレオ処理部
4において生成された1画素単位の分解能を有する視差
Dに対して、サブピクセル処理による補間を行うこと
で、1画素単位以下の分解能を有する視差Dを算出す
る。ステレオ処理部4で算出される視差Dは画素単位
(画素の整数倍)であるため、三角測量の原理より、撮
像画像に写し出された対象物までの距離が遠くなるにつ
れて、測距分解能が必然的に低下してしまう。そこで、
サブピクセル処理部5は、ズレ量is(=D)に関する
シティブロック距離C1(以下「最小シティブロック距
離C1」という)と、直前のズレ量is−1(=D−1)
に関するシティブロック距離C0(以下「直前の隣接シ
ティブロック距離C0」という)と、直後のズレ量is+
1(=D+1)に関するシティブロック距離C2(以下
「直後の隣接シティブロック距離C2」という)とを用
いて、ピクセルレベルの視差Dに関する1画素以下の小
数画素成分、すなわち、サブピクセル成分Sを求める。
そして、このサブピクセル成分Sを用いて、ピクセルレ
ベルの視差Dを補間し、サブピクセルレベルの視差Dを
算出する。補間された視差群は、距離データとして距離
画像メモリ6に順次格納される。なお、後述するよう
に、サブピクセル処理部5において行われる具体的なサ
ブピクセル処理には2つの手法がある。
【0025】認識部7は、元画像メモリ3に格納された
元画像データと、距離画像メモリ6に格納された距離デ
ータとに基づき、撮像画像に写し出された対象物、およ
び、その対象物までの距離等を認識する。以上のような
構成を有する画像処理装置は、自車両前方の道路形状や
先行車等を検出する車外監視装置、障害物検出装置、踏
切監視装置、或いは、飛行体の高度計測装置として利用
することができる。
【0026】(第1のサブピクセル処理手法)図3は、
本手法に係るサブピクセル処理のフローチャートであ
る。まず、ステップ1において、ステレオ処理部4で算
出された、ある基準画素ブロックAに関する視差Dと、
この視差Dに関連付けられたシティブロック距離C0〜
C2とが入力される。ステップ2では、隣接シティブロ
ック距離C0,C2の大きさが比較される。直前の隣接シ
ティブロック距離C0が直後の隣接シティブロック距離
C2以上の場合(C0≧C2)、直後のシティブロック距
離C2が選択される。そして、選択された直後のシティ
ブロック距離C2と、最小シティブロック距離C1とを用
いて、下式に従いサブピクセル成分Sが算出される(ス
テップ3)。すなわち、最大シティブロック距離C1
を、最大シティブロック距離C1とその直後の隣接シテ
ィブロック距離C2との和で除算した値が、サブピクセ
ル成分Sとなる(Sは正の値)。
【数4】S=C1/(C1+C2)
【0027】これに対して、直前の隣接シティブロック
距離C0が直後の隣接シティブロック距離C2よりも小さ
い場合(C0<C2)、下式に従いサブピクセル成分Sが
算出される(ステップ4)。すなわち、最大シティブロ
ック距離C1を、最大シティブロック距離C1とその直前
の隣接シティブロック距離C0との和で除算した値が、
サブピクセル成分Sとなる(Sは負の値)。
【数5】S=−C1/(C0+C1)
【0028】サブピクセル成分Sは、ピクセルレベルの
視差D(isに相当)とサブピクセルレベルの視差D
(後述するisubに相当)とのオフセット値であり、正
の値または負の値のいずれかをとる。サブピクセル成分
Sが正の場合、サブピクセルレベルの視差Dは、ピクセ
ルレベルの視差Dよりも正方向に存在する。また、サブ
ピクセル成分Sが負の場合、サブピクセルレベルの視差
Dは、ピクセルレベルの視差Dよりも負方向に存在す
る。
【0029】最後に、ステップ5において、ステップ3
またはステップ4で算出されたサブピクセル成分Sを用
いて、ステレオ処理部4で算出されたピクセルレベルの
視差Dを補間する。具体的には、ピクセルレベルの視差
Dにサブピクセル成分Sを加算することにより、1画素
以下の分解能を有するサブピクセルレベルの視差Dが算
出される。算出されたサブピクセルレベルの視差Dは距
離画像メモリ6に格納される。
【0030】ステレオ処理部4から視差Dが出力される
度に、サブピクセル処理部5は上述したサブピクセル処
理を行う。これにより、距離画像を構成するすべての視
差Dが補間され、1画素以下の分解能を有する距離画像
が距離画像メモリ6に格納される。
【0031】図4は、第1の手法に係るサブピクセル処
理部5をハードウェアで実現した場合におけるブロック
構成図であり、上述したソフトウェア処理と等価的に機
能する。サブピクセル処理部5は、比較器5a、セレク
タ5b、演算器5cおよび加算器5dによって構成され
ている。比較器5aは、隣接シティブロック距離C0,
C2の値を比較し、小さい方がセレクタ5bによって選
択される。演算器5cは、セレクタ5bによって選択さ
れた一方の隣接シティブロック距離C0(またはC2)
と、最大シティブロック距離C1とに基づいて、上述し
た数式4または数式5の演算を行い、サブピクセル成分
Sを算出する。加算器5dは、サブピクセル成分Sとピ
クセルレベルの視差Dとを加算してサブピクセルレベル
の視差Dを算出し、距離画像メモリ6に出力する。
【0032】つぎに、サブピクセル成分Sが数式4また
は数式5より算出される理由について説明する。従来技
術として挙げた特開2000−283753号公報にも
言及されているように、1画素のサイズが無限に小さい
と仮定した場合、画像平面(i,j)におけるシティブ
ロック距離の分布は、図5に示すように連続的になる。
これを、視差検出方向であるi方向の一次元的な分布と
して捉えた場合には、例えば、図6の破線で示すような
連続的な分布となる(C0≧C2のケース)。同図におい
て、横軸iは、基準画素ブロックAに対する比較画素ブ
ロックBの相対的なズレ量であり、縦軸Cはシティブロ
ック距離である。また、破線上に丸印で示した点群(点
p0〜p2を含む)は、ステレオ処理部4において算出さ
れた離散的なシティブロック距離をプロットしたもので
ある。この連続分布が示すように、対応点psub(シテ
ィブロック距離の連続的な分布において最小値をとる
点)周りに左右対称になる。ただし、その対称性が理論
的に保証されるのは極狭い範囲であり、対応点psubの
±1画素以内である。±1画素以上の点では、元画像の
画素成分が比較画像の画素成分にまったく含まれないた
め、対称性が維持されない。画素のサイズ間隔で離散的
にプロットした点p0〜p2は、シティブロック距離の連
続分布を示す破線上に存在し、この部分においては対称
性が維持される。
【0033】シティブロック距離の離散的な分布におい
て、最小値C1をとる点p1(is,C1)を「仮の対応
点」とする。「仮の対応点」と呼ぶ理由は、破線で図示
した連続的なシティブロック距離Cの最小値をとる対応
点Psub(真の対応点)は、仮の対応点p1近傍にあるも
のの、仮の対応点P1とは一致しないからである。対応
点psubの座標(i,C)を(isub,0)とすると、1
画素以下のサブピクセル成分Sは、isとisubとの差よ
り算出できる。ここで、対応点psubのC座標値を0と
する理由は、対応点psubは基準画素ブロックAの輝度
特性と完全に一致する比較画素ブロックBのズレ量(理
想値)を示すからである。そして、画素ブロックA,B
の輝度特性が完全に一致する場合、そのシティブロック
距離は原理的に0となるからである。
【0034】サブピクセル成分Sを算出する場合、ま
ず、仮の対応点p1の前後の隣接点p0,p1のシティブ
ロック距離C0,C2の大小関係より、対応点psubが仮
の対応点p1の左右どちらに存在するのかを判断する。
図6に示すように、直前の隣接点p0のC座標値が直後
の隣接点p2のC座標値以上の場合、換言すれば、直前
のシティブロック距離C0が直後のシティブロック距離
C2以上の場合には、上述したシティブロック距離Cの
対称性より、対応点psubは、i座標ベースで座標値is
〜(is+1)の範囲内にあると判断できる。そこで、
図7に示すように、二重丸印で示した対応点psubを通
る垂直軸に対して、線対称となる2本の直線L1,L2
を直線近似で求め、その交点からサブピクセル成分Sを
算出する。このケースにおいて、左側の直線L1は、仮
の対応点p1(is,C1)と対応点psub(isub,0)
を通り、右側の直線L2は、対応点psub(isub,0)
と直後の隣接点p2(is+1,C2)とを通る。サブピ
クセル成分Sは、i軸方向における仮の対応点p1と対
応点psubとの間の距離(S=isub−is)として求め
ることができ、その値は正となる。
【0035】サブピクセル成分Sを一義的に特定するた
めに、2つの条件を設ける。一つは、直線L1の傾きを
−mとし、直線L2の傾きをmとする。これは、対応点
Psub周りにおけるシティブロック距離の対称性から、
対応点psubを通る垂直軸に対して直線L1と直線L2
とが線対称になることを意味している。そして、もう一
つは、対応点psubのC座標値を0とする。これは、対
応点psubにおけるシティブロック距離が原理的に0に
なることを利用している。
【0036】直線L1をC=m×i+aで表すと、直線
L1の条件より下式が得られる。ここで、式(1)は仮
の対応点p1(is,C1)を通るという条件より得ら
れ、式(2)は対応点psub(isub,0)とを通るとい
う条件から得られる。また、式(3)は、式(1),
(2)の連立方程式を解くことにより得られる。
【数6】C1=m×is+a ・・・・・・(1) 0=m×isub+a ・・・・・・(2) m=C1/(is−isub) ・・・・・・(3)
【0037】また、直線L2をC=−m×i+bで表す
と、直線L2の条件より下式が得られる。ここで、式
(4)は対応点psub(isub,0)を通るという条件よ
り得られ、式(5)は直後の隣接点p2(is+1,C
2)を通るという条件から得られる。また、式(6)
は、式(3),(4)の連立方程式を解くことにより得
られる。
【数7】 0=−m×isub+b ・・・・・・(4) C2=−m×(is+1)+b ・・・・・・(5) m=−C2/(is+1−isub) ・・・・・・(6)
【0038】そして、上述したS=isub−isを用い
て、式(3),(6)をサブピクセル成分Sについて解
くと、上述した数式4が導出される。
【0039】一方、図8に示すように、直前の隣接点p
0のシティブロック距離C0が直後の隣接点p2のシティ
ブロック距離C2よりも小さい場合(C0<C2)、シテ
ィブロック距離の対称性より、対応点psubは、i座標
ベースで座標値is−1〜isの範囲内にあると判断でき
る。そこで、図9に示すように、対応点psubを通る垂
直軸に対して、線対称となる2本の直線L1,L2を直
線近似で求め、その交点からサブピクセル成分Sを算出
する。このケースにおいて、左側の直線L1は、直前の
隣接点p0(is−1,C0)と対応点psub(isub,
0)を通り、右側の直線L2は、対応点psub(isub,
0)と仮の対応点p1(is,C1)とを通る。そして、
上述したC0≧C2の場合と同様に、直線L1と直線L2
の線対称性と、対応点psubのシティブロック距離0と
を用いて、サブピクセル成分Sについて解くと、上述し
た数式5が導出される。図9から分かるように、このケ
ースにおけるサブピクセル成分Sは負の値となる。
【0040】ここで、上述した第1のサブピクセル処理
手法が従来技術として挙げた特開2000−28375
3号と相違する点を説明する。本手法も従来技術と同様
に、シティブロック距離の連続分布が対応点psub周り
で対称になることを利用して、対応点psubを通る縦軸
に対して線対称な直線L1(傾きm)と直線L2(傾き
−m)を設定している。そして、これらの2本の直線L
1,L2を設定するために3つの点を用い、これらの直
線L1,L2の交点よりサブピクセル成分Sを算出する
点も同様である。しかしながら、3つの点の与え方に関
して、本手法と従来技術とは大きく相違する。従来技術
は、仮の対応点p1と、その直前の隣接点p0と、その直
後の隣接点p2とを用いている。つまり、シティブロッ
ク距離C0,C2の大小に拘わらず、双方の隣接点p0,
p2を用いている。換言すれば、ステレオマッチングに
より直接算出された離散な3点p0,p1,p2を用いて
いる。
【0041】これに対して、本手法は、仮の対応点p1
と、シティブロック距離の小さい方の隣接点p0(また
はp2)と、対応点psubとを用いている。つまり、ステ
レオマッチングにより直接算出された離散点p0,p1,
p2の内、サプピクセル成分Sの算出に用いるのは、仮
の対応点p1と、シティブロック距離の小さい方の隣接
点p0(またはp2)のみであり、大きい方の隣接点p2
(またはp0)は用いない。そして、この隣接点p2(ま
たはp0)を用いる代わりに、3つめの点として、シテ
ィブロック距離が0となる対応点psubを用いている。
【0042】本手法のように、シティブロック距離が大
きい方の隣接点を用いない理由は、サブピクセル成分S
の算出精度の向上を図るためである。一般に、1画素で
撮像できる範囲は、メインカメラ1aもサブカメラ1ブ
ロックも同程度である。カメラ1a,1bの上下ズレが
ない場合、メインカメラ1aの1画素に撮像される領域
は、サブカメラ1bの2画素に跨ってしか撮像されな
い。そのため、シティブロック距離の大きい方の隣接点
は対応点psubの輝度値が含まれないことになる。例え
ば、図6に示すケース(C0≧C2)では、対応点psub
は、is〜is−1の範囲内に存在する。そのため、対応
点psubの輝度値は、シティブロック距離の大きい直前
の隣接点p0には含まれない(直後の隣接点p2に含まれ
る)。本手法では、シティブロック距離の大きい方の隣
接点を対応点psubの情報を含まない隣接点であるとみ
なし、この隣接点を用いることなくサブピクセル成分S
を算出する。誤差の原因となる一方の隣接点の使用を避
けることで、サブピクセル成分Sの算出精度の向上を図
ることができる。
【0043】(第2のサブピクセル処理手法)図10
は、第2の手法に係るサブピクセル処理のフローチャー
トである。まず、ステップ11において、ステレオ処理
部4で算出された、ある基準画素ブロックAに関する視
差Dと、この視差Dに関連付けられたシティブロック距
離C0〜C2とが入力される。ステップ12では、隣接シ
ティブロック距離C0,C2の大きさが比較される。
【0044】直前の隣接シティブロック距離C0が直後
の隣接シティブロック距離C2以上の場合(C0≧C
2)、ステップ12からステップ13に進む。そして、
下式に従い、最小シティブロック距離C1と直後の隣接
シティブロック距離C2との比より、サブピクセル比率
Smが算出される。
【数8】Sm=0.5×C1/C2
【0045】続くステップ14において、下式に示す5
次の補正式を用いて、非線形なサブピクセル比率Smを
線形化し、正のサブピクセル成分Sが算出される。
【数9】S=A×Sm5+B×Sm4+C×Sm3+D×
Sm2+E×Sm
【0046】これに対して、直前の隣接シティブロック
距離C0が直後の隣接シティブロック距離C2よりも小さ
い場合(C0<C2)、ステップ12からステップ15に
進む。そして、下式に従い、最小シティブロック距離C
1と直前の隣接シティブロック距離C0との比より、サブ
ピクセル比率Smが算出される。
【数10】Sm=0.5×C1/C0
【0047】続くステップ16において、下記の5次の
補正式を用いて、非線形なサブピクセル比率Smを線形
化し、負のサブピクセル成分Sが算出される。
【数11】S=−(A×Sm5+B×Sm4+C×Sm3
+D×Sm2+E×Sm)
【0048】最後に、ステップ17において、ステップ
14またはステップ16で算出されたサブピクセル成分
Sを用いて、ステレオ処理部4で算出されたピクセルレ
ベルの視差Dを補間する。具体的には、ピクセルレベル
の視差Dにサブピクセル成分Sを加算することにより、
1画素以下の分解能を有するサブピクセルレベルの視差
Dが算出される。算出されたサブピクセルレベルの視差
Dは距離画像メモリ6に格納される。
【0049】ステレオ処理部4において視差Dが算出さ
れる度に、サブピクセル処理部5は、上述したサブピク
セル処理を行う。これにより、距離画像を構成するすべ
ての視差Dが補間され、1画素以下の分解能を有する距
離画像が距離画像メモリ6に格納される。
【0050】図11は、第2の手法に係るサブピクセル
処理部5をハードウェアで実現した場合におけるブロッ
ク構成図であり、上述したソフトウェア処理と等価的に
機能する。サブピクセル処理部5は、比較器50a、セ
レクタ50b、演算器50c、補正関数演算器50d、
および加算器50eによって構成されている。比較器5
0aは、隣接シティブロック距離C0,C2の値を比較
し、小さい方がセレクタ50bによって選択される。演
算器50cは、セレクタ50bによって選択された隣接
シティブロック距離C0(またはC2)と、最大シティブ
ロック距離C1とに基づいて、上述した数式8または数
式10の演算を行い、サブピクセル比率Smを算出す
る。補正関数演算器50dは、上述した数式9または数
式11の補正関数にサブピクセル比率Smを代入し、線
形なサブピクセル成分Sを算出する。そして、加算器5
0eは、サブピクセル成分Sとピクセルレベルの視差D
とを加算してサブピクセルレベルの視差Dを算出し、距
離画像メモリ6に出力する。
【0051】つぎに、サブピクセル成分Sが数式8,9
または数式10,11より算出される理由について、図
6のケース(C0≧C2)を例に説明する。なお、図8の
ケース(C0<C2)についても、基本的に下記の説明が
そのまま該当するので、ここでの説明を省略する。
【0052】シティブロック距離の連続分布の対称性よ
り、対応点psubが仮の対応点p1に近いほど、仮の対応
点p1のシティブロック距離C1は小さくなり、直後の隣
接点p2のシティブロック距離C2は大きくなるため、サ
ブピクセル比率Smは小さくなる。逆に、対応点psub
が仮の対応点p1から離れるほど、シティブロック距離
C1は大きくなり、シティブロック距離C2は小さくなる
ため、サブピクセル比率Smは大きくなる。また、対応
点psubが仮の対応点p1と直後の隣接点p2との中間に
存在する場合、シティブロック距離C1,C2が一致する
ため、サブピクセル比率Smは0.5となる。さらに、
対応点psubが仮の対応点p1と完全に一致する場合、シ
ティブロック距離C1が0になるため、サブピクセル比
率Smも0となる。このことから、サブピクセル比率S
mは、対応点psubの位置(正確には仮の対応点p1に対
する対応点psubのズレ量=サブピクセル成分S))と
相関を有することが分かる。
【0053】図12は、コンピュータによるシミュレー
ションにより得られた、サブピクセル比率Smとサブピ
クセル成分Sとの関係図である。上記ズレ量に対して非
線形となる。同図において、縦軸はサブピクセル比率S
mを表し、横軸はサブピクセル成分S(真値)を表す。
この図から分かるように、サブピクセル比率Smは、非
線形となるため、これを視差Dのサブピクセル成分とし
てそのまま適用することはできない。
【0054】そこで、数式9または数式11による補正
式を用いて、非線形なサブピクセル比率Smに対して線
形補正を施すことにより、線形なサブピクセル成分Sを
算出する。このサブピクセル成分Sは、仮の対応点p1
を基準とした対応点psubのズレ量を的確に表してい
る。したがって、このサブピクセル成分Sを用いて、ピ
クセルレベルの視差Dを補間すれば、サブピクセルレベ
ルの視差Dを精度よく算出することができる。なお、こ
の線形補正は、非線形なサブピクセル比率Smを線形化
できればどのような形態でもよく、例えば、上述した5
次式を含む多項式近似、指数関数、或いは、テーブルに
よる補正等であってもよい。
【0055】このように本実施形態によれば、ピクセル
レベルの視差D(ズレ量is)を補間することにより、
1画素以下の分解能を有するサブピクセルレベルの視差
D(ズレ量isub)を算出できる。そのため、システム
的に、あたかも1画素以下で視差検出を行ったかのよう
に取り扱うことができる。その結果、ピクセルレベルの
視差Dをそのまま用いた場合に生じる、遠距離での測距
分解能の低下を抑制でき、近距離から遠距離までの広い
レンジで有効な測距分解能を確保することが可能とな
る。そして、サブピクセルレベルの視差群で構成された
距離画像を用いて各種の監視制御を行えば、信頼性の高
い監視を行うことができる。
【0056】また、本実施形態によれば、隣接点p0,
p2の内、シティブロック距離の小さい方の隣接点が対
応点psubの輝度値を含む点に着目している。そして、
仮の対応点p1のシティブロック距離C1と、対応点psu
bの輝度値を含む方のシティブロック距離C0(またはC
2)とを用いて、サブピクセル成分Sを算出する。その
際、対応点psubの輝度値を含まない方のシティブロッ
ク距離C2(またはC0)は誤差を生じる要因となるの
で、そのシティブロック距離は入力変数として用いな
い。これにより、従来技術と比較して、精度の高いサブ
ピクセル成分Sを算出することができる。
【0057】特に、上述した第1のサブピクセル処理手
法は、第2のサブピクセル処理手法のような線形補正を
行う必要がなく、簡易な計算で精度の高いサブピクセル
成分Sを算出することができる。
【0058】なお、上述した実施形態は、ステレオカメ
ラ1を用いたステレオ画像処理について説明した。しか
しながら、本発明はこれに限定されるものではく、例え
ば、1台のカメラで画像内対象物のオプティカルフロー
検出を行うといった、2枚以上の画像の対応付けにも適
用可能である。この場合、1台のカメラを用いて所定の
間隔で繰返し撮像し、時系列的な複数の撮像画像を得
る。そして、ある撮像タイミングで得られた一方の撮像
画像(基準画像)と、それとは異なる撮像タイミングで
得られた他方の撮像画像(比較画像)とを用いて、上述
した実施形態と同様にサブピクセル処理を行う。これに
より得られたサブピクセルレベルのズレ量isubは、基
準画素ブロックAに写し出された対象物に関する、画像
平面上の移動量や速度に相当する。
【0059】
【発明の効果】本発明では、シティブロック距離の離散
的な分布において算出された、最小シティブロック距離
をとるピクセルレベルのズレ量を、サブピクセル成分で
補間することにより、サブピクセルレベルのズレ量を算
出する。このサブピクセル成分は、最小シティブロック
距離と、一方の隣接シティブロック距離とに基づいて算
出される。この一方の隣接シティブロック距離は、最小
シティブロック距離の前後に隣接したシティブロック距
離の内の小さい方、すなわち、対応点の輝度値を含む方
を用いる。これにより、互いに相関を有する画素ブロッ
ク対のズレ量をサブピクセルレベルで精度よく算出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の基本構成を示すブロック図
【図2】ステレオマッチングの説明図
【図3】第1の手法に係るサブピクセル処理のフローチ
ャート
【図4】第1の手法に係るサブピクセル処理部のブロッ
ク構成図
【図5】画像平面におけるシティブロック距離の分布説
明図
【図6】C0≧C2における極小点周りのシティブロック
距離の分布説明図
【図7】C0≧C2におけるサブピクセル成分の算出説明
【図8】C0<C2における極小点周りのシティブロック
距離の分布説明図
【図9】C0<C2におけるサブピクセル成分の算出説明
【図10】第2の手法に係るサブピクセル処理のフロー
チャート
【図11】第2の手法に係るサブピクセル処理部のブロ
ック構成図
【図12】サブピクセル比率とサブピクセル成分との関
係図
【図13】従来のサブピクセル成分の算出説明図
【符号の説明】
1 ステレオカメラ 1a メインカメラ 1b サブカメラ 2 画像入力部 3 元画像メモリ 4 ステレオ処理部 5 サブピクセル処理部 6 距離画像メモリ 7 認識部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F112 AC06 BA06 CA12 DA28 FA03 FA07 FA21 FA38 FA41 FA45 GA10 5B057 CA08 CA13 CA16 CB08 CB12 CB16 CC02 CD02 CH08 DA07 DA11 DB03 DB09 DC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の撮像画像における画素ブロックと他
    方の撮像画像における画素ブロックとの輝度特性の相関
    をシティブロック距離によって評価し、他方の画像にお
    ける画素ブロックを画素単位でずらしながら、画素ブロ
    ックのズレ量に対するシティブロック距離の離散的な分
    布を求める画像処理装置において、 シティブロック距離の離散的な分布において、シティブ
    ロック距離が最小となるピクセルレベルのズレ量を算出
    し、当該ピクセルレベルのズレ量における最小シティブ
    ロック距離を第1の値として設定し、かつ、前記最小シ
    ティブロック距離の直前に隣接したシティブロック距離
    および前記最小シティブロック距離の直後に隣接したシ
    ティブロック距離の内、小さい方のシティブロック距離
    を第2の値として選択するステレオ処理手段と、 前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、サブピクセ
    ル成分を算出するとともに、当該サブピクセル成分を用
    いて、前記ピクセルレベルのズレ量を補間して、サブピ
    クセルレベルのズレ量を算出するサブピクセル処理手段
    とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記サブピクセル処理手段は、前記第1の
    値を、前記第1の値と前記第2の値との和で除算するこ
    とにより、前記サブピクセル成分を算出することを特徴
    とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記サブピクセル処理手段は、前記第1の
    値と前記第2の値との比より非線形なサブピクセル比率
    を算出し、当該サブピクセル比率を線形補正することに
    よって、前記サブピクセル成分を算出することを特徴と
    する請求項1に記載された画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記ステレオ処理手段は、平均値差分マッ
    チングによりシティブロック距離を算出することを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載された画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】一対のカメラで構成され、同一の撮像タイ
    ミングで撮像した一対の撮像画像を出力するステレオカ
    メラをさらに有することを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載された画像処理装置。
  6. 【請求項6】一方の撮像画像における画素ブロックと他
    方の撮像画像における画素ブロックとの輝度特性の相関
    をシティブロック距離によって評価し、他方の画像にお
    ける画素ブロックを画素単位でずらしながら、画素ブロ
    ックのズレ量に対するシティブロック距離の離散的な分
    布を求める画像処理方法において、 シティブロック距離の離散的な分布において、シティブ
    ロック距離が最小となるピクセルレベルのズレ量を算出
    する第1のステップと、 前記ピクセルレベルのズレ量における最小シティブロッ
    ク距離を第1の値として設定する第2のステップと、 前記最小シティブロック距離の直前に隣接したシティブ
    ロック距離および前記最小シティブロック距離の直後に
    隣接したシティブロック距離とを比較して、小さい方の
    シティブロック距離を第2の値として選択する第3のス
    テップと、 前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、サブピクセ
    ル成分を算出する第4のステップと、 前記サブピクセル成分を用いて、前記ピクセルレベルの
    ズレ量を補間して、サブピクセルレベルのズレ量を算出
    する第5のステップとを有することを特徴とする画像処
    理方法。
  7. 【請求項7】前記第4のステップは、前記第1の値を、
    前記第1の値と前記第2の値との和で除算することによ
    り、前記サブピクセル成分を算出するステップであるこ
    とを特徴とする請求項6に記載された画像処理方法。
  8. 【請求項8】前記第4のステップは、前記第1の値と前
    記第2の値との比より非線形なサブピクセル比率を算出
    するステップと、前記サブピクセル比率を線形補正する
    ことによって、前記サブピクセル成分を算出するステッ
    プとを含むことを特徴とする請求項6に記載された画像
    処理方法。
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