JP2003097908A - 回転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置 - Google Patents

回転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置

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JP2003097908A JP2001292534A JP2001292534A JP2003097908A JP 2003097908 A JP2003097908 A JP 2003097908A JP 2001292534 A JP2001292534 A JP 2001292534A JP 2001292534 A JP2001292534 A JP 2001292534A JP 2003097908 A JP2003097908 A JP 2003097908A
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Kenichi Furutaka
研一 古▲高▼
Naoki Maeda
直樹 前田
Yoshitomo Tokumoto
欣智 徳本
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存在
しても、回転角度検出が可能であり、製造時の検出手段
の検出信号の精度管理が容易な回転角度検出装置の提
供。 【解決手段】 回転体12が回転するに従って、第1検
出手段1Aが検出信号を出力すべく、1又は複数のター
ゲット3が回転体12に設けられ、第2検出手段1B
が、第1検出手段1Aと位相が異なる検出信号を出力
し、第1検出手段1A及び第2検出手段1Bがそれぞれ
出力した検出信号に基づき、回転体12の回転角度を検
出する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体が回転する
に従って、第1検出手段が検出信号を出力すべく、1又
は複数のターゲットが回転体に設けられ、第2検出手段
が、第1検出手段と位相が異なる検出信号を出力し、第
1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した検出信
号に基づき、回転体の回転角度を検出する回転角度検出
装置、第1軸と第2軸とを連結する連結軸に生じる捩れ
角度によって第1軸に加わるトルクを検出するトルク検
出装置、及びこのトルク検出装置の検出結果に基づいて
操舵補助力を発生させる舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の舵取装置に電動モータを駆動
して操舵補助を行ない、運転者の負担を軽減するものが
ある。これは、操舵輪(ステアリングホイール)に繋が
る入力軸と、ピニオン及びラック等により操向車輪に繋
がる出力軸と、入力軸及び出力軸を連結する連結軸とを
備え、連結軸に生じる捩れ角度によって、トルク検出装
置が入力軸に加わる操舵トルクを検出し、トルク検出装
置が検出した操舵トルクに基づき、出力軸に連動する操
舵補助用の電動モータを駆動制御するものである。
【0003】図18は、本出願人が、平成11年特許願
第100665号において提案してあるトルクセンサ
(トルク検出装置)の要部構成例を示す原理図である。
このトルク検出装置は、舵取装置に使用した場合を示し
ており、上端部にステアリングホイール1(操舵輪)が
連結され、下端部にトーションバー25が連結されたス
テアリングシャフト(操舵軸)の上部軸21(第1軸)
の中間部の周面に沿わせて螺旋状に、磁性材からなる突
起物22を設けてある。また、上部軸21が回転したと
きに、上部軸21の軸方向に移動する磁性材からなる突
起物22の位置を検出する為に、磁気センサ1a(磁気
抵抗効果素子)が上部軸21と適当な隙間を空けて平行
に設けられ、車体の動かない部位に固定されている。
【0004】ステアリングシャフトの下部軸23(第2
軸)は、上端部がトーションバー25に連結され、下端
部がピニオン26に連結されている。上部軸21と同様
に、下部軸23の中間部の周面に沿わせて螺旋状に、磁
性材からなる突起物24を設けてある。また、下部軸2
3が回転したときに、下部軸23の軸方向に移動する磁
性材からなる突起物24の位置を検出する為に、磁気セ
ンサ2a(磁気抵抗効果素子)が下部軸23と適当な隙
間を空けて平行に設けられ、車体の動かない部位に固定
されている。
【0005】磁気センサ1a及び2aは、それぞれ例え
ば、2つの磁気抵抗からなる分圧回路と、ステアリング
シャフトに面しない側に設けられたバイアス用磁石とを
備えている。バイアス用磁石は、磁性材からなる突起物
22及び24による磁界の変化を大きくして、磁気セン
サ1a及び2aの感度を高める為に、ステアリングシャ
フト表面の磁界を強化する。
【0006】磁気センサ1aの出力電圧は減算回路27
に与えられ、磁気センサ2aの出力電圧は減算回路27
とアンプ29とに与えられる。アンプ29の出力電圧
は、下部軸23、磁性材からなる突起物24及び磁気セ
ンサ2aからなる回転角度検出装置が検出した、ステア
リングシャフトの回転角度(舵角)を示す信号として出
力される。減算回路27の出力電圧はアンプ28に与え
られ、アンプ28の出力電圧は、トルク検出装置が検出
した、ステアリングホイール1に加えられた操舵トルク
をを示す信号として出力される。
【0007】このような構成のトルク検出装置は、上部
軸21及び下部軸23が、0≦θ<360°の範囲で回
転するのに応じて、磁気センサ1a及び2aの検出面に
最近接する磁性材からなる突起物22及び24が、上部
軸21及び下部軸23の軸方向に移動する。磁性材から
なる突起物22及び24は、上部軸21及び下部軸23
の周面に沿わせて螺旋状に設けてあるので、磁気センサ
1a及び2aの検出面に最近接する磁性材からなる突起
物22及び24の、上部軸21及び下部軸23の軸方向
の位置と、上部軸21及び下部軸23の回転角度とを対
応させることが出来る。
【0008】例えば、磁気センサ1a及び2aの出力電
圧と、上部軸21及び下部軸23の回転角度(舵角)と
が同様の直線的な関係になるように設定しておき、上部
軸21及び下部軸23を複数回回転させれば、磁気セン
サ1a及び2aの各出力は、360°周期の電圧波形を
示し、磁気センサ1a及び2aの各出力電圧により、そ
れぞれ上部軸21及び下部軸23の各回転角度を検出す
ることが出来る。
【0009】ここで、ステアリングホイール1に操舵ト
ルクが加えられ、トーションバー25に捩じれ角度が生
じていれば、磁気センサ1a及び2aの各出力電圧は、
その捩じれ角度に応じた電圧差が生じるので、その電圧
差を減算回路27により算出することにより、その捩じ
れ角度が求まり、その操舵トルクを示す信号を、アンプ
28から出力することが出来る。また、下部軸23、磁
性材からなる突起物24及び磁気センサ2aからなる回
転角度検出装置が検出した、ステアリングシャフトの回
転角度(舵角)を示す信号を、アンプ29から出力する
ことが出来る。
【0010】ところが、上部軸21及び下部軸23の外
周に並設された突起物22及び24(ターゲット)は、
軸長方向に対して略等角度傾斜する部分螺旋の形態をな
しており、周方向の並設数に対応する不連続部が存在す
る。従って、これらに対向配置された磁気センサ1a及
び2aの各出力には、前記不連続部に対応する非線形な
変化領域が出現し、この領域内での回転角の検出が不確
かになるという問題がある。そこで、上部軸21及び下
部軸23の2組の回転角検出装置の夫々に、対応するタ
ーゲットの周方向に位相をずらせて各2つの磁気センサ
を配置し、これらを選択的に切換えて使用することによ
り、全周に亘って安定した回転角度及び回転トルクの検
出が行えるようにしている。
【0011】図21は、前記2つの磁気センサの出力電
圧の変化態様の一例を示す説明図である。図の横軸は、
検出対象となる回転軸の回転角度であり、図中の実線
は、一方の磁気センサの出力電圧を、同じく破線は、他
方の磁気センサの出力電圧を夫々示している。図示の如
く磁気センサの出力電圧は、前記回転軸が 360°/N
(Nはターゲットの並設数)だけ回転する間を一周期と
し、各ターゲットが通過する間の線形に変化する領域
と、ターゲット間の不連続部が通過する間の非線形に変
化する領域とを繰り返す変化態様を示す。
【0012】前記2つの磁気センサの取り付け位置は、
前記出力電圧の略半周期に相当する角度分のずれを有し
て定めてある。この結果、図21に示す如く、一方の磁
気センサの出力電圧の非線形変化領域は、他方の磁気セ
ンサの出力電圧の線形変化領域に含まれる。従って、両
磁気センサの切換えにより、回転角度の変化に線形に対
応する出力が得られる線形化領域のみを利用することが
でき、高精度での回転角度及び回転トルクの検出が行え
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図18において説明し
たようなトルク検出装置では、磁気センサ1a及び2a
の各出力電圧は、磁性材からなる突起物22及び24の
それぞれの始端と終端との間の切れ目においては、図1
9(a)に示すように、その特性が崩れて非線形とな
り、回転角度検出及びトルク検出には使用出来ないだれ
部分が生じるという問題があった。その為、従来は、上
述したように、複数の磁気センサを用い、図19(b)
に示すように、その各出力電圧に位相のずれを与えて、
だれ部分の出力電圧を補正(補間)する方法が知られて
いる。
【0014】また、例えば、図19(c)に示すよう
に、2つの磁気センサの出力電圧に180°の位相のず
れを与え、更に一方の出力電圧を反転させて、2つの出
力電圧を比較することにより、絶対角度を検出する方法
がある。しかし、これらは、2つの磁気センサの出力電
圧の交点の精度管理が困難であり、例えば、2つの磁気
センサの出力電圧を10ビット精度で扱う場合には、こ
の交点の出力電圧の精度も0.1%以上が要求され、製
造時の磁気センサの出力電圧の精度管理が難しいという
問題がある。また、上述したようなトルク検出装置を車
両の舵取装置に使用した場合、トルク検出装置が故障
(信号線の断線等)すると、逆アシストになる虞もあ
り、即時にトルク検出を停止する必要があるが、即時に
トルク検出を停止してアシストトルクを急に0とするこ
とにも問題がある。
【0015】また、ターゲットの周方向に2つの磁気セ
ンサを配置したトルク検出装置においては、図21に示
す如く得られる出力電圧に基づいて、何れの磁気センサ
の出力を回転トルクの算出に用いるかを選択する必要が
ある。従来、この選択は、図21に示す如く、上下のし
きい値電圧VS1及びVS2を予め設定しておき、使用中の
磁気センサの出力電圧が、しきい値電圧VS1を上回った
とき、又はしきい値電圧VS2を下回ったとき、他方の磁
気センサに切換える手順により行われている。
【0016】ところが、磁気センサとして用いる磁気セ
ンサの出力特性は不変ではなく、特に、周辺温度の影響
により大きく変化することが知られており、前述した選
択により良好な切換えが行えない場合があった。図20
は、従来の選択手順の問題点の説明図であり、一つの磁
気センサの出力電圧の変化態様が略示されている。
【0017】周辺温度の影響による出力特性の変化は、
線形変化領域での出力電圧の変化率(傾き)の増減とし
て現出する。図20(a)は、変化率が増大した状態
を、図20(b)は、変化率が減少した状態を夫々示し
ている。
【0018】従来の選択に用いる上下のしきい値電圧V
S1及びVS2は、標準的な出力特性に対して設定されたも
のであり、図20(a)の状態において前記しきい値電
圧V S1及びVS2を用いた場合、図中にハッチングを施し
て示すように、線形変化領域の両端部が広幅に亘って切
捨てられることとなり、他方の磁気センサへの切換え
が、該磁気センサの出力が非線形変化領域にある間にな
され、切換えの直後に算出される回転トルクの精度が低
下するという問題がある。また、図20(b)の状態に
おいては、図示の如く、実際の出力電圧の最大値及び最
小値が前記しきい値電圧VS1及びVS2に達せず、他方の
磁気センサへの切換えが行われない虞れさえある。
【0019】このような問題は、選択切換え用のしきい
値電圧を周辺温度に応じて増減させることにより緩和さ
れるが、このためには磁気センサ周辺の温度測定が必要
となり、制御系の構成が複雑となる上、磁気センサの出
力特性の変化は、周辺温度の影響によってのみ生じるも
のではなく、更に複数用いられる磁気センサ夫々につい
て出力特性が異なることから、線形変化領域内の有効な
出力を発している磁気センサの選択が確実に行われると
は限らない。
【0020】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、第1〜8発明では、検出手段の検出
信号の特性にだれ部分が存在しても、回転角度検出が可
能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度管理が容
易な回転角度検出装置を提供することを目的とする。第
9〜12,14発明では、検出手段の検出信号の特性に
だれ部分が存在しても、トルク検出が可能であり、製造
時の検出手段の検出信号の精度管理が容易なトルク検出
装置を提供することを目的とする。
【0021】第13発明では、故障時にもトルク検出を
停止しないトルク検出装置を提供することを目的とす
る。
【0022】第15発明では、トルク検出装置の検出手
段の検出信号の特性にだれ部分が存在しても、トルク検
出が可能であり、トルク検出装置の製造時の検出手段の
検出信号の精度管理が容易な舵取装置を提供することを
目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る回転角度
検出装置は、回転体が回転するに従って、第1検出手段
が検出信号を出力すべく、1又は複数のターゲットが前
記回転体に設けられ、第2検出手段が、前記第1検出手
段と位相が異なる検出信号を出力し、前記第1検出手段
及び第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号に基づ
き、前記回転体の回転角度を検出すべくなしてあること
を特徴とする。
【0024】この回転角度検出装置では、回転体が回転
するに従って、第1検出手段が検出信号を出力すべく、
1又は複数のターゲットが回転体に設けられ、第2検出
手段が、第1検出手段と位相が異なる検出信号を出力す
る。第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した
検出信号に基づき、回転体の回転角度を検出する。これ
により、検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存在し
ても、回転角度検出が可能であり、製造時の検出手段の
検出信号の精度管理が容易な回転角度検出装置を実現す
ることが出来る。
【0025】第2発明に係る回転角度検出装置は、前記
ターゲットは、前記回転体の周方向に略等間隔で突設さ
れた凸起からなることを特徴とする。
【0026】この回転角度検出装置では、ターゲット
は、回転体の周方向に略等間隔で突設された凸起からな
るので、検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存在し
ても、回転角度検出が可能であり、製造時の検出手段の
検出信号の精度管理が容易な回転角度検出装置を実現す
ることが出来る。
【0027】第3発明に係る回転角度検出装置は、前記
ターゲットは、前記回転体の周方向に略等間隔で非凹部
が生ずるように凹設された凹みの間の前記非凹部からな
ることを特徴とする。
【0028】この回転角度検出装置では、ターゲット
は、回転体の周方向に略等間隔で非凹部が生ずるように
凹設された凹みの間の非凹部からなるので、検出手段の
検出信号の特性にだれ部分が存在しても、回転角度検出
が可能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度管理
が容易な回転角度検出装置を実現することが出来る。
【0029】第4発明に係る回転角度検出装置は、前記
ターゲットは、前記回転体の周方向に略等間隔で磁極が
反転するように着磁してあることを特徴とする。
【0030】この回転角度検出装置では、ターゲット
は、回転体の周方向に略等間隔で磁極が反転するように
着磁してあるので、検出手段の検出信号の特性にだれ部
分が存在しても、回転角度検出が可能であり、製造時の
検出手段の検出信号の精度管理が容易な回転角度検出装
置を実現することが出来る。
【0031】第5発明に係る回転角度検出装置は、前記
ターゲットは、前記回転体の周面に沿って一方向に傾斜
して設けてある第1傾斜部と、前記回転体の周面に沿っ
て他方向に傾斜して設けてある第2傾斜部とを有し、前
記第1傾斜部及び第2傾斜部は着磁してあることを特徴
とする。
【0032】この回転角度検出装置では、ターゲット
は、回転体の周面に沿って一方向に傾斜して設けてある
第1傾斜部と、回転体の周面に沿って他方向に傾斜して
設けてある第2傾斜部とを有し、第1傾斜部及び第2傾
斜部は着磁してあるので、検出手段の検出信号の特性に
だれ部分が存在しても、回転角度検出が可能であり、製
造時の検出手段の検出信号の精度管理が容易な回転角度
検出装置を実現することが出来る。
【0033】第6発明に係る回転角度検出装置は、前記
第1傾斜部及び第2傾斜部は、該両傾斜部の接続点を通
るべき前記回転体の軸長方向の直線に関して略線対称の
関係を有することを特徴とする。
【0034】この回転角度検出装置では、第1傾斜部及
び第2傾斜部は、両傾斜部の接続点を通るべき回転体の
軸長方向の直線に関して略線対称の関係を有するので、
検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存在しても、回
転角度検出が可能であり、製造時の検出手段の検出信号
の精度管理が容易な回転角度検出装置を実現することが
出来る。
【0035】第7発明に係る回転角度検出装置は、前記
第1検出手段及び第2検出手段が前回サンプリング時に
それぞれ出力した検出信号の大小、及び前記第1検出手
段及び第2検出手段が今回サンプリング時にそれぞれ出
力した検出信号の大小を判定する判定手段と、前記検出
信号が取るべき最大値及び最小値の略中間値と前記第1
検出手段又は第2検出手段が今回サンプリング時に出力
した検出信号との大小を判定する判定手段と、前記第1
検出手段及び第2検出手段が今回サンプリング時にそれ
ぞれ出力した検出信号が所定範囲内にあるか否かを判定
する判定手段とを更に備え、前記各判定手段の各判定結
果に基づき、前記回転体の回転方向の変位角度を検出す
べくなしてあることを特徴とする。
【0036】この回転角度検出装置では、判定手段が、
第1検出手段及び第2検出手段が前回サンプリング時に
それぞれ出力した検出信号の大小、及び第1検出手段及
び第2検出手段が今回サンプリング時にそれぞれ出力し
た検出信号の大小を判定し、他の判定手段が、検出信号
が取るべき最大値及び最小値の略中間値と第1検出手段
又は第2検出手段が今回サンプリング時に出力した検出
信号との大小を判定する。また、他の判定手段が、第1
検出手段及び第2検出手段が今回サンプリング時にそれ
ぞれ出力した検出信号が所定範囲内にあるか否かを判定
し、各判定手段の各判定結果に基づき、回転体の回転方
向の変位角度を検出する。これにより、検出手段の検出
信号の特性にだれ部分が存在しても、回転角度検出が可
能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度管理が容
易な回転角度検出装置を実現することが出来る。
【0037】第8発明に係る回転角度検出装置は、前記
各判定手段の各判定結果に基づき、前記第1検出手段及
び第2検出手段の何れかの検出手段と該検出手段が出力
すべき検出信号値の増加中及び減少中の何れかの状態と
を選択する選択手段を更に備え、該選択手段が前回サン
プリング時に選択した検出手段及び検出信号値の状態
と、該検出手段が前回サンプリング時及び今回サンプリ
ング時にそれぞれ出力した検出信号とに基づき、前記回
転体の回転方向の変位角度を検出すべくなしてあること
を特徴とする。
【0038】この回転角度検出装置では、各判定手段の
各判定結果に基づき、選択手段が、第1検出手段及び第
2検出手段の何れかの検出手段とその検出手段が出力す
べき検出信号値の増加中及び減少中の何れかの状態とを
選択し、選択手段が前回サンプリング時に選択した検出
手段及び検出信号値の状態と、検出手段が前回サンプリ
ング時及び今回サンプリング時にそれぞれ出力した検出
信号とに基づき、回転体の回転方向の変位角度を検出す
る。これにより、検出手段の検出信号の特性にだれ部分
が存在しても、回転角度検出が可能であり、製造時の検
出手段の検出信号の精度管理が容易な回転角度検出装置
を実現することが出来る。
【0039】第9発明に係るトルク検出装置は、請求項
1〜8の何れかに記載された回転角度検出装置を、連結
軸により連結された第1軸及び第2軸にそれぞれ備え、
前記回転角度検出装置がそれぞれ備える第1検出手段又
は第2検出手段が出力した検出信号の、前記連結軸に生
じた捩れによる差に基づき、前記第1軸に加わるトルク
を検出すべくなしてあることを特徴とする。
【0040】このトルク検出装置では、連結軸により連
結された第1軸及び第2軸が、請求項1〜8の何れかに
記載された回転角度検出装置をそれぞれ備え、回転角度
検出装置がそれぞれ備える第1検出手段又は第2検出手
段が出力した検出信号の、連結軸に生じた捩れによる差
に基づき、第1軸に加わるトルクを検出するので、検出
手段の検出信号の特性にだれ部分が存在しても、トルク
検出が可能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度
管理が容易なトルク検出装置を実現することが出来る。
【0041】第10発明に係るトルク検出装置は、前記
第1検出手段がそれぞれ出力した検出信号の差、及び前
記第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号の差のそれ
ぞれの符号を判定する符号判定手段と、該符号判定手段
が各差の符号を同一に判定したときに、前記第1軸側の
第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した検出
信号の大小を比較する第1比較手段とを更に備え、該第
1比較手段の比較結果に基づき、前記第1軸に加わるト
ルクを検出すべくなしてあることを特徴とする。
【0042】このトルク検出装置では、符号判定手段
が、第1検出手段がそれぞれ出力した検出信号の差、及
び第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号の差のそれ
ぞれの符号を判定し、第1比較手段が、符号判定手段が
各差の符号を同一に判定したときに、第1軸側の第1検
出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号の
大小を比較し、第1比較手段の比較結果に基づき、第1
軸に加わるトルクを検出する。これにより、検出手段の
検出信号の特性にだれ部分が存在しても、トルク検出が
可能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度管理が
容易なトルク検出装置を実現することが出来る。
【0043】第11発明に係るトルク検出装置は、前記
符号判定手段が各差の符号を異なるように判定したとき
に、前記各検出信号が取るべき最大値及び最小値の略中
間値と前記第1軸側の第1検出手段及び第2検出手段が
それぞれ出力した検出信号との大小を比較する第2比較
手段を更に備え、該第2比較手段の比較結果に基づき、
前記第1軸に加わるトルクを検出すべくなしてあること
を特徴とする。
【0044】このトルク検出装置では、符号判定手段が
各差の符号を異なるように判定したときに、第2比較手
段が、各検出信号が取るべき最大値及び最小値の略中間
値と第1軸側の第1検出手段及び第2検出手段がそれぞ
れ出力した検出信号との大小を比較し、第2比較手段の
比較結果に基づき、第1軸に加わるトルクを検出するの
で、検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存在して
も、トルク検出が可能であり、製造時の検出手段の検出
信号の精度管理が容易なトルク検出装置を実現すること
が出来る。
【0045】第12発明に係るトルク検出装置は、前記
第1検出手段がそれぞれ出力した検出信号の少なくとも
1つが所定範囲外にあるか否かを判定する第1判定手段
と、前記第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号の少
なくとも1つが所定範囲外にあるか否かを判定する第2
判定手段と、前記第1検出手段がそれぞれ出力した検出
信号の差の絶対値、及び前記第2検出手段がそれぞれ出
力した検出信号の差の絶対値の大小を比較する第3比較
手段とを更に備え、前記第2比較手段の比較結果、前記
第1判定手段の判定結果、前記第2判定手段の判定結果
及び前記第3比較手段の比較結果に基づき、前記第1軸
に加わるトルクを検出すべくなしてあることを特徴とす
る。
【0046】このトルク検出装置では、第1判定手段
が、第1検出手段がそれぞれ出力した検出信号の少なく
とも1つが所定範囲外にあるか否かを判定し、第2判定
手段が、第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号の少
なくとも1つが所定範囲外にあるか否かを判定する。第
3比較手段が、第1検出手段がそれぞれ出力した検出信
号の差の絶対値、及び前記第2検出手段がそれぞれ出力
した検出信号の差の絶対値の大小を比較し、第2比較手
段の比較結果、第1判定手段の判定結果、第2判定手段
の判定結果及び第3比較手段の比較結果に基づき、第1
軸に加わるトルクを検出する。これにより、検出手段の
検出信号の特性にだれ部分が存在しても、トルク検出が
可能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度管理が
容易なトルク検出装置を実現することが出来る。
【0047】第13発明に係るトルク検出装置は、前記
第1検出手段の対及び前記第2検出手段の対がそれぞれ
出力した検出信号の異常を検出する異常検出手段と、該
異常検出手段が前記検出信号の内の1つの異常を検出し
たときに、異常な検出信号を出力した検出手段を含む前
記対の各検出手段が出力した検出信号の差を0とする手
段とを備え、異常な検出信号が1つであるときは、該検
出信号を使用することなく、前記第1軸に加わるトルク
を検出すべくなしてあることを特徴とする。
【0048】このトルク検出装置では、異常検出手段
が、第1検出手段の対及び第2検出手段の対がそれぞれ
出力した検出信号の異常を検出し、0とする手段が、異
常検出手段が検出信号の内の1つの異常を検出したとき
に、異常な検出信号を出力した検出手段を含む対の各検
出手段が出力した検出信号の差を0とし、異常な検出信
号が1つであるときは、その検出信号を使用することな
く、第1軸に加わるトルクを検出する。これにより、故
障時にもトルク検出を停止しないトルク検出装置を実現
することが出来る。
【0049】第14発明に係るトルク検出装置は、前記
第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した各検
出信号、及び予め設定され、前記第1検出手段及び第2
検出手段がそれぞれ出力した各検出信号に応じて出力す
べき各検出信号を対応させて記憶してある各記憶手段
と、前記第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力
した検出信号と前記各記憶手段が記憶してある内容とに
基づき、前記出力すべき各検出信号を出力する手段とを
備え、該手段が出力した各検出信号を、前記第1検出手
段及び第2検出手段がそれぞれ出力した各検出信号とす
べくなしてあることを特徴とする。
【0050】このトルク検出装置では、各記憶手段が、
第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した各検
出信号、及び予め設定され、第1検出手段及び第2検出
手段がそれぞれ出力した各検出信号に応じて出力すべき
各検出信号を対応させて記憶してある。出力する手段
が、第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した
検出信号と各記憶手段が記憶してある内容とに基づき、
出力すべき各検出信号を出力し、出力する手段が出力し
た各検出信号を、第1検出手段及び第2検出手段がそれ
ぞれ出力した各検出信号とする。これにより、検出手段
の検出信号の特性にだれ部分が存在しても、トルク検出
が可能であり、製造時の検出手段の検出信号の精度管理
が容易なトルク検出装置を実現することが出来る。
【0051】第15発明に係る舵取装置は、操舵輪に連
結された第1軸と、舵取機構に連結された第2軸と、前
記第1軸及び第2軸を連結する連結軸と、前記第1軸に
加わる操舵トルクを、前記連結軸に生じる捩れ角度に基
づき検出する請求項9〜14の何れかに記載されたトル
ク検出装置とを備え、該トルク検出装置が検出した操舵
トルクに応じて操舵補助すべくなしてあることを特徴と
する。
【0052】この舵取装置では、第1軸が、操舵輪に連
結され、第2軸が、舵取機構に連結され、連結軸が、第
1軸及び第2軸を連結する。請求項9〜14の何れかに
記載されたトルク検出装置が、第1軸に加わる操舵トル
クを、連結軸に生じる捩れ角度に基づき検出し、トルク
検出装置が検出した操舵トルクに応じて操舵補助する。
これにより、トルク検出装置の検出手段の検出信号の特
性にだれ部分が存在しても、トルク検出が可能であり、
トルク検出装置の製造時の検出手段の検出信号の精度管
理が容易な舵取装置を実現することが出来る。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係る回転角度検出装
置、トルク検出装置及び舵取装置の実施の形態1の構成
を模式的に示す模式図である。この回転角度検出装置及
びトルク検出装置は、自動車の舵取装置に適用してお
り、上端を操舵輪1(ステアリングホイール)に連結さ
れた入力軸16(第1軸)と、下端を舵取機構のピニオ
ン18に連結された出力軸17(第2軸)とを、細径の
トーションバー19(連結軸)を介して同軸上に連結
し、前記操舵輪1と舵取機構とを連絡する操舵軸13が
構成されており、前記入力軸16及び出力軸17の連結
部近傍は以下のように構成されている。
【0054】入力軸16には、出力軸17との連結側端
部近傍に、円板形をなすターゲット板12(回転体)が
同軸上に外嵌固定されており、ターゲット板12の外周
面には、磁性体製の凸起であるターゲット3が、例えば
36個、周方向に等間隔で突設されている。このターゲ
ット3は、インボリュート歯形を有する平歯車の歯から
なり、環状の平歯車がターゲット板12及びターゲット
3を構成している。
【0055】上述したのと同様のターゲット3を備えた
ターゲット板12が、出力軸17の入力軸16との連結
側端部近傍にも外嵌固定されており、出力軸17側のタ
ーゲット板12の各ターゲット3と、入力軸16側のタ
ーゲット板12の各ターゲット3とは周方向に整合され
て並設されている。尚、前記歯は、入力軸16,出力軸
17を磁性体製とし、入力軸16,出力軸17の周面を
歯切り加工することにより形成されてもよい。
【0056】両ターゲット板12の外側には、それぞれ
の外周のターゲット3の外縁を臨むようにセンサボック
ス11が配設されている。センサボックス11は、入力
軸16及び出力軸17を支承するハウジング等の動かな
い部位に固定支持されている。センサボックス11の内
部には、入力軸16側のターゲット3の周方向に異なる
部位に対向する磁気センサ1A,1B(第1検出手段、
第2検出手段)と、出力軸17側のターゲット3の周方
向に異なる部位に対向する磁気センサ2A,2B(第1
検出手段、第2検出手段)とが、周方向位置を正しく合
わせて収納されている。
【0057】磁気センサ1A,2A,1B,2Bは、磁
気抵抗効果素子(MR素子)等、磁界の作用により電気
的特性(抵抗)が変化する特性を有する素子を用い、対
向するターゲット3の近接する部位に応じて検出信号が
変わるように構成されたセンサであり、これらの検出信
号は、センサボックス11外部又は内部のマイクロプロ
セッサを用いてなる演算処理部4に与えられている。磁
気センサ1A,2A,1B,2Bは、各ターゲット3の
通過に応じて三角波又はサイン波に近似した検出信号を
出力する。この検出信号は、上昇から下降に又は下降か
ら上昇に転換する付近で非線形的な変化率が最大となる
が、以下の信号処理方法により補間することが出来る。
【0058】以下に、このような構成の回転角度検出装
置及びトルク検出装置の動作を説明する。各磁気センサ
1A,1B(2A,2B)は、対応するターゲット3が
それぞれとの対向位置を通過する間、図5に示すよう
に、入力軸16(出力軸17)の回転角度の変化に応じ
て、上昇し下降する検出信号(A,Bにより表示)を出
力する。
【0059】磁気センサ1A,1Bの検出信号は、これ
らに対応するターゲット3が設けられた入力軸16の回
転角度に対応するものとなり、磁気センサ2A,2Bの
検出信号は、これらが対向するターゲット3が設けられ
た出力軸17の回転角度に対応するものとなる。従っ
て、演算処理部4は、磁気センサ1A,1Bの検出信号
から入力軸16の回転角度を算出することができ、演算
処理部4及び磁気センサ1A,1Bは入力軸16の回転
角度検出装置として作動する。また、演算処理部4は、
磁気センサ2A,2Bの検出信号から出力軸17の回転
角度を算出することができ、演算処理部4及び磁気セン
サ2A,2Bは出力軸17の回転角度検出装置として作
動する。
【0060】入力軸16に回転トルクが加わった場合、
磁気センサ1A,1Bの各検出信号と磁気センサ2A,
2Bの各検出信号とには差が生じる。磁気センサ1A,
2Aと磁気センサ1B,2Bとは、ターゲット板12の
周方向に、例えば電気角90°位相が異なっている。そ
れぞれの検出信号は、上昇及び下降の転換点である極大
値及び極小値で非線形的な変化率が最大となるが、位相
が異なっている為、相互に補間させることが出来る。
尚、補間が可能であれば、異なる位相角度は電気角1°
〜360°未満の何れでも良い。
【0061】ここで、磁気センサ1Aの検出信号と磁気
センサ2Aの検出信号との差、又は磁気センサ1Bの検
出信号と磁気センサ2Bの検出信号との差は、入力軸1
6と出力軸17との回転角度の差(相対角変位)に対応
するものとなる。この相対角変位は、入力軸16に加わ
る回転トルクの作用下において、入力軸16と出力軸1
7とを連結するトーションバー19に生じる捩れ角度に
対応する。従って、前述した検出信号の差に基づいて入
力軸16に加わる回転トルクを算出することができる。
【0062】以下に、この回転角度検出装置及びトルク
検出装置の回転角度検出(舵角演算)時の動作を、それ
を示す図2〜4のフローチャートを参照しながら説明す
る。但し、磁気センサ1A,2Aと磁気センサ1B,2
Bとの位相のずれは電気角90°とする。この回転角度
検出装置の演算処理部4は、先ず、前回サンプリング時
の磁気センサ1Aの検出信号Aが磁気センサ1Bの検出
信号Bより大きく、かつ今回サンプリング時の検出信号
Aが検出信号B以下であるか否かを判定する(S1)。
【0063】これは、サンプリング周期及び操舵速度
(舵角の変位速度)から考えて、図5において、検出信
号A,Bの領域dから領域eへの変化又は領域aから領
域hへの変化を検出する為のステップである。但し、図
5において、操舵輪1の右回転方向を正方向とし、所定
の下限閾値から上限閾値迄を、検出信号A,Bが非極値
付近(第1傾斜部15a及び第2傾斜部15bの各接続
部付近の検出信号が極値付近となる)である範囲の目安
とする。
【0064】演算処理部4は、前回サンプリング時の検
出信号Aが検出信号Bより大きく、かつ今回サンプリン
グ時の検出信号Aが検出信号B以下(図5において、検
出信号A,Bが領域e又は領域hにあることを示す)で
あれば(S1)、今回サンプリング時の検出信号A又は
検出信号Bが、図5に示すような、検出信号A,Bが取
り得る値の中間値(中点)より大きいか否かを判定する
(S5)。これにより、検出信号A,Bが、図5におい
て、領域e及び領域hの何れにあるかを判定する。
【0065】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号A又は検出信号Bが、中点より大きい(図5にお
いて、検出信号A,Bが領域eにあり、検出信号Aが上
限閾値以下であることを示す)ときは(S5)、今回サ
ンプリング時の選択センサを磁気センサ1Aとし、図5
に示すような検出信号Aの内、右下がり(減少中)部分
を出力中「A−」とする(S6)。
【0066】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号A又は検出信号Bが、中点より大きくなければ
(図5において、検出信号A,Bが領域hにあり、検出
信号Bが下限閾値以上であることを示す)(S5)、今
回サンプリング時の選択センサを磁気センサ1Bとし、
図5に示すような検出信号Bの内、右下がり(減少中)
部分を出力中「B−」とする(S11)。
【0067】演算処理部4は、前回サンプリング時の検
出信号Aが検出信号Bより大きくないか、又は今回サン
プリング時の検出信号Aが検出信号B以下でなければ
(S1)、前回サンプリング時の検出信号Aが検出信号
Bより小さく、かつ今回サンプリング時の検出信号Aが
検出信号B以上であるか否かを判定する(S2)。これ
は、サンプリング周期及び操舵速度(舵角の変位速度)
から考えて、図5において、検出信号A,Bの領域eか
ら領域dへの変化又は領域hから領域aへの変化を検出
する為のステップである。
【0068】演算処理部4は、前回サンプリング時の検
出信号Aが検出信号Bより小さく、かつ今回サンプリン
グ時の検出信号Aが検出信号B以上(図5において、検
出信号A,Bが領域d又は領域aにあることを示す)で
あれば(S2)、今回サンプリング時の検出信号A又は
検出信号Bが、中点より大きいか否かを判定する(S
7)。これにより、検出信号A,Bが、図5において、
領域d及び領域aの何れにあるかを判定する。
【0069】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号A又は検出信号Bが、中点より大きい(図5にお
いて、検出信号A,Bが領域dにあり、検出信号Bが上
限閾値以下であることを示す)ときは(S7)、今回サ
ンプリング時の選択センサを磁気センサ1Bとし、図5
に示すような検出信号Bの内、右上がり(増加中)部分
を出力中「B+」とする(S8)。
【0070】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号A又は検出信号Bが、中点より大きくなければ
(図5において、検出信号A,Bが領域aにあり、検出
信号Aが下限閾値以上であることを示す)ときは(S
7)、今回サンプリング時の選択センサを磁気センサ1
Aとし、図5に示すような検出信号Aの内、右上がり
(増加中)部分を出力中「A+」とする(S12)。
【0071】演算処理部4は、前回サンプリング時の検
出信号Aが検出信号Bより小さくないか、又は今回サン
プリング時の検出信号Aが検出信号B以上でなければ
(S2)、今回サンプリング時の検出信号Aが上限閾値
より大きく、かつ今回サンプリング時の検出信号Bが下
限閾値より大きいか否かを判定する(S3)。これは、
図5において、検出信号A,Bが領域cにあるか否かを
判定する為のステップである。
【0072】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Aが上限閾値より大きく、かつ今回サンプリング
時の検出信号Bが下限閾値より大きければ(図5におい
て、検出信号A,Bが領域cにあり、検出信号Bが下限
閾値以上であることを示す)(S3)、今回サンプリン
グ時の選択センサを磁気センサ1Bとし、図5に示すよ
うな検出信号Bの内、右上がり(増加中)部分を出力中
「B+」とする(S9)。
【0073】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Aが上限閾値より大きくなく、又は今回サンプリ
ング時の検出信号Bが下限閾値より大きくなければ(S
3)、今回サンプリング時の検出信号Bが上限閾値より
大きく、かつ今回サンプリング時の検出信号Aが下限閾
値より大きいか否かを判定する(S4)。これは、図5
において、検出信号A,Bが領域fにあるか否かを判定
する為のステップである。
【0074】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Bが上限閾値より大きく、かつ今回サンプリング
時の検出信号Aが下限閾値より大きい(図5において、
検出信号A,Bが領域fにあり、検出信号Aが下限閾値
以上であることを示す)ときは(S4)、今回サンプリ
ング時の選択センサを磁気センサ1Aとし、図5に示す
ような検出信号Aの内、右下がり(減少中)部分を出力
中「A−」とする(S10)。
【0075】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Bが上限閾値より大きくなく、又は今回サンプリ
ング時の検出信号Aが下限閾値より大きくなければ(S
4)、今回サンプリング時の検出信号Aが下限閾値より
小さく、かつ今回サンプリング時の検出信号Bが上限閾
値より小さいか否かを判定する(S13)。これは、図
5において、検出信号A,Bが領域gにあるか否かを判
定する為のステップである。
【0076】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Aが下限閾値より小さく、かつ今回サンプリング
時の検出信号Bが上限閾値より小さい(図5において、
検出信号A,Bが領域gにあり、検出信号Bが上限閾値
以下であることを示す)ときは(S13)、今回サンプ
リング時の選択センサを磁気センサ1Bとし、図5に示
すような検出信号Bの内、右下がり(減少中)部分を出
力中「B−」とする(S19)。
【0077】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Aが下限閾値より小さくなく、又は今回サンプリ
ング時の検出信号Bが上限閾値より小さくなければ(S
13)、今回サンプリング時の検出信号Bが下限閾値よ
り小さく、かつ今回サンプリング時の検出信号Aが上限
閾値より小さいか否かを判定する(S14)。これは、
図5において、検出信号A,Bが領域bにあるか否かを
判定する為のステップである。
【0078】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Bが下限閾値より小さく、かつ今回サンプリング
時の検出信号Aが上限閾値より小さい(図5において、
検出信号A,Bが領域bにあり、検出信号Aが上限閾値
以下であることを示す)ときは(S14)、今回サンプ
リング時の選択センサを磁気センサ1Aとし、図5に示
すような検出信号Aの内、右上がり(増加中)部分を出
力中「A+」とする(S20)。
【0079】演算処理部4は、今回サンプリング時の検
出信号Bが下限閾値より小さくなく、又は今回サンプリ
ング時の検出信号Aが上限閾値より小さくないときは
(S14)、前回サンプリング時の選択センサを今回サ
ンプリング時の選択センサとする(S15)。
【0080】次に、演算処理部4は、前回サンプリング
時の選択センサが磁気センサ1Aであり、右上がり(増
加中)部分を出力中「A+」であったか否かを判定し
(S16)、前回サンプリング時の選択センサが磁気セ
ンサ1Aであり、右上がり(増加中)部分を出力中「A
+」であったときは、前回サンプリング時迄の積算舵角
に、前回サンプリング時から今回サンプリング時迄の変
位角度を示す検出信号の変化(A−センサ前回値)を加
算し、回転角度として出力する(S21)。
【0081】この場合、前回サンプリング時に磁気セン
サ1Aは右上がり(増加中)の検出信号を出力中「A
+」であり、また、その検出信号値Aは下限閾値から上
限閾値迄の範囲内にあったから、今回サンプリング時迄
に磁気センサ1Aの検出信号値Aが極値付近の領域に掛
かることはない。従って、検出信号値の増加/減少は積
算舵角の増加/減少となるので、積算舵角に検出信号の
変化を加算し、また、今回サンプリング時の検出信号A
により検出信号の変化を算出することが出来る。
【0082】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Aでなく、右上がり(増加中)
部分を出力中「A+」でなければ(S16)、前回サン
プリング時の選択センサが磁気センサ1Aであり、右下
がり(減少中)部分を出力中「A−」であったか否かを
判定する(S17)。
【0083】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Aであり、右下がり(減少中)
部分を出力中「A−」であったときは(S17)、前回
サンプリング時迄の積算舵角に、前回サンプリング時か
ら今回サンプリング時迄の変位角度を示す検出信号の変
化(A−センサ前回値)を減算し、回転角度として出力
する(S22)。
【0084】この場合、前回サンプリング時に磁気セン
サ1Aは右下がり(減少中)の検出信号を出力中「A
−」であり、また、その検出信号値Aは下限閾値から上
限閾値迄の範囲内にあったから、今回サンプリング時迄
に磁気センサ1Aの検出信号値Aが極値付近の領域に掛
かることはない。従って、検出信号値の増加/減少は積
算舵角の減少/増加となるので、積算舵角に検出信号の
変化を減算し、また、今回サンプリング時の検出信号A
により検出信号の変化を算出することが出来る。
【0085】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Aでなく、右下がり(減少中)
部分を出力中「A−」でなければ(S17)、前回サン
プリング時の選択センサが磁気センサ1Bであり、右上
がり(増加中)部分を出力中「B+」であったか否かを
判定する(S18)。
【0086】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Bであり、右上がり(増加中)
部分を出力中「B+」であったときは(S18)、前回
サンプリング時迄の積算舵角に、前回サンプリング時か
ら今回サンプリング時迄の変位角度を示す検出信号の変
化(B−センサ前回値)を加算し、回転角度として出力
する(S23)。
【0087】この場合、前回サンプリング時に磁気セン
サ1Bは右上がり(増加中)の検出信号を出力中「B
+」であり、また、その検出信号値Bは下限閾値から上
限閾値迄の範囲内にあったから、今回サンプリング時迄
に磁気センサ1Bの検出信号値Bが極値付近の領域に掛
かることはない。従って、検出信号値の増加/減少は積
算舵角の増加/減少となるので、積算舵角に検出信号の
変化を加算し、また、今回サンプリング時の検出信号B
により検出信号の変化を算出することが出来る。
【0088】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Bでなく、右上がり(増加中)
部分を出力中「B+」でなければ(S18)、前回サン
プリング時の選択センサが磁気センサ1Bであり、右下
がり(減少中)部分を出力中「B−」であったか否かを
判定する(S24)。
【0089】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Bであり、右下がり(減少中)
部分を出力中「B−」であったときは(S24)、前回
サンプリング時迄の積算舵角に、前回サンプリング時か
ら今回サンプリング時迄の変位角度を示す検出信号の変
化(B−センサ前回値)を減算し、回転角度として出力
する(S31)。
【0090】この場合、前回サンプリング時に磁気セン
サ1Bは右下がり(減少中)の検出信号を出力中「B
−」であり、また、その検出信号値Bは下限閾値から上
限閾値迄の範囲内にあったから、今回サンプリング時迄
に磁気センサ1Bの検出信号値Bが極値付近の領域に掛
かることはない。従って、検出信号値の増加/減少は積
算舵角の減少/増加となるので、積算舵角に検出信号の
変化を減算し、また、今回サンプリング時の検出信号B
により検出信号の変化を算出することが出来る。
【0091】演算処理部4は、前回サンプリング時の選
択センサが磁気センサ1Bでなく、右下がり(減少中)
部分を出力中「B−」でなかったときは(S24)、前
回サンプリング時に磁気センサを未選択であったとして
(S25)、つまり操舵開始時であるとして、積算舵角
を0とし、回転角度として出力する(S26)。
【0092】次に、演算処理部4は、今回サンプリング
時に選択したセンサが、磁気センサ1Aであり、右上が
り(増加中)の検出信号を出力中「A+」であるか、又
は磁気センサ1Aであり、右下がり(減少中)の検出信
号を出力中「A−」であれば(S27)、演算(S2
1,22,23,31)に使用する為の「センサ前回
値」を今回サンプリング時の検出信号値Aとし(S3
2)、「前回選択センサ」を「今回選択センサ」に置換
えて(S30)リターンする。
【0093】演算処理部4は、今回サンプリング時に選
択したセンサが、磁気センサ1Aでなければ(S2
7)、今回サンプリング時に選択したセンサが、磁気セ
ンサ1Bであり、右上がり(増加中)の検出信号を出力
中「B+」であるか、又は磁気センサ1Bであり、右下
がり(減少中)の検出信号を出力中「B−」であるか否
か判定する(S28)。演算処理部4は、今回サンプリ
ング時に選択したセンサが、磁気センサ1Bであれば
(S28)、演算(S21,22,23,31)に使用
する為の「センサ前回値」を今回サンプリング時の検出
信号値Bとし(S33)、「前回選択センサ」を「今回
選択センサ」に置換えて(S30)リターンする。
【0094】演算処理部4は、今回サンプリング時に選
択したセンサが、磁気センサ1Bでなければ(S2
8)、センサ未選択とし(S29)、「前回選択セン
サ」をセンサ未選択として(S30)リターンする。
尚、上述した舵角演算動作では、磁気センサ1A,1B
について説明したが、磁気センサ2A,2Bについても
同様の動作が可能である。
【0095】以下に、このトルク検出装置のトルク検出
(トルク演算)時の動作を、それを示す図6〜8のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。但し、磁気センサ
1A,2Aと磁気センサ1B,2Bとの位相のずれは電
気角90°とする。このトルク検出装置の演算処理部4
は、先ず、磁気センサ1A,1B,2A,2Bの各検出
信号(1A,1B,2A,2Bと表示)により、トルク
A=1A−2A,トルクB=1B−2Bを演算して求め
る(S34)。
【0096】次に、演算処理部4は、トルクA≧0,ト
ルクB≧0又はトルクA≦0,トルクB≦0であるか否
かを判定する(S35)。演算処理部4は、トルクA≧
0,トルクB≧0又はトルクA≦0,トルクB≦0であ
れば(S35)、磁気センサ1A,1Bの各検出信号1
A,1Bが、1A>1Bであるか否かを判定する(S3
8)。
【0097】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A>1Bであれば(S38)、検出信号1A,1B,
2A,2Bは、図9に示す検出信号の波形図において、
領域(1)(a)に存在するとする(S39)。演算処
理部4は、検出信号1A,1Bが、1A>1Bでなけれ
ば(S38)、検出信号1A,1Bが、1A<1Bであ
るか否かを判定する(S40)。演算処理部4は、検出
信号1A,1Bが、1A<1Bであれば(S40)、検
出信号1A,1B,2A,2Bは、図9に示す検出信号
の波形図において、領域(3)(b)に存在するとする
(S41)。演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A<1Bでなければ(S40)、検出信号1A,1
B,2A,2Bは、図9に示す検出信号の波形図におい
て、存在する領域がないとし(S42)、検出したトル
クを0として(S43)リターンする。
【0098】演算処理部4は、トルクA≧0,トルクB
≧0でなく、またトルクA≦0,トルクB≦0でなけれ
ば(S35)、検出信号1A,1Bが、図9に示すよう
な、検出信号1A,1Bが取り得る値の中間値(中点)
と比較して、1A≧中点,1B≧中点であるか否かを判
定する(S36)。演算処理部4は、検出信号1A,1
Bが、1A≧中点,1B≧中点であれば(S36)、検
出信号1A,1B,2A,2Bは、図9に示す検出信号
の波形図において、領域(2)(c)に存在するとする
(S44)。
【0099】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A≧中点,1B≧中点でなければ(S36)、検出信
号1A,1Bが、中点と比較して、1A≦中点,1B≦
中点であるか否かを判定する(S37)。演算処理部4
は、検出信号1A,1Bが、1A≦中点,1B≦中点で
あれば(S37)、検出信号1A,1B,2A,2B
は、図9に示す検出信号の波形図において、領域(4)
(d)に存在するとする(S45)。
【0100】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A≦中点,1B≦中点でなければ(S37)、検出信
号1A,1Bが、中点と比較して、1A≧中点,1B≦
中点であるか否かを判定する(S46)。演算処理部4
は、検出信号1A,1Bが、1A≧中点,1B≦中点で
あれば(S46)、検出信号1A,2Aが、図9に示す
ような上限閾値と比較して、1A≧上限閾値又は2A≧
上限閾値であるか否かを判定する(S53)。上限閾値
及び後述する下限閾値の範囲は、検出信号1A,1B,
2A,2Bが非極値付近(第1傾斜部15a及び第2傾
斜部15bの各接続部付近の検出信号が極値付近とな
る)である範囲の目安であり、検出信号1A,1B,2
A,2Bが取り得る最大値及び最小値と中点とのそれぞ
れの略中間値とする。
【0101】演算処理部4は、検出信号1A,2Aが、
1A≧上限閾値又は2A≧上限閾値であれば(S5
3)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図9に示す
ような検出信号の波形図において、領域(2)(e)に
存在するとする(S58)。尚、この場合、図9には領
域(2)(e)が存在しないが、操舵輪1を逆方向へ回
転させた場合には発生する。演算処理部4は、検出信号
1A,2Aが、1A≧上限閾値でなく、また2A≧上限
閾値でなければ(S53)、検出信号1B,2Bが、図
9に示すような下限閾値と比較して、1B≦下限閾値又
は2B≦下限閾値であるか否かを判定する(S54)。
【0102】演算処理部4は、検出信号1B,2Bが、
1B≦下限閾値又は2B≦下限閾値であれば(S5
4)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図9に示す
検出信号の波形図において、領域(4)(f)に存在す
るとする(S59)。演算処理部4は、検出信号1B,
2Bが、1B≦下限閾値でなく、また2B≦下限閾値で
なければ(S54)、検出信号1A,1B,2A,2B
は、図9に示す検出信号の波形図において、存在する領
域がないとし(S55)、検出したトルクを0として
(S51)リターンする。
【0103】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A≧中点,1B≦中点でなければ(S46)、検出信
号1A,1Bが、中点と比較して、1B≧中点,1A≦
中点であるか否かを判定する(S47)。演算処理部4
は、検出信号1A,1Bが、1B≧中点,1A≦中点で
なければ(S47)、検出信号1A,1B,2A,2B
は、図9に示す検出信号の波形図において、存在する領
域がないとし(S52)、検出したトルクを0として
(S51)リターンする。
【0104】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1B≧中点,1A≦中点であれば(S47)、検出信号
1B,2Bが、図9に示すような上限閾値と比較して、
1B≧上限閾値又は2B≧上限閾値であるか否かを判定
する(S48)。演算処理部4は、検出信号1B,2B
が、1B≧上限閾値又は2B≧上限閾値であれば(S4
8)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図9に示す
検出信号の波形図において、領域(2)(g)に存在す
るとする(S56)。
【0105】演算処理部4は、検出信号1B,2Bが、
1B≧上限閾値でなく、また2B≧上限閾値でなければ
(S48)、検出信号1A,2Aが、図9に示すような
下限閾値と比較して、1A≦下限閾値又は2A≦下限閾
値であるか否かを判定する(S49)。演算処理部4
は、検出信号1A,2Aが、1A≦下限閾値又は2A≦
下限閾値であれば(S49)、検出信号1A,1B,2
A,2Bは、図9に示す検出信号の波形図において、領
域(4)(h)に存在するとする(S57)。尚、この
場合、図9には領域(4)(h)が存在しないが、操舵
輪を逆方向へ回転させた場合には発生する。
【0106】演算処理部4は、検出信号1A,2Aが、
1A≦下限閾値でなく、また2A≦下限閾値でなければ
(S49)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図9
に示す検出信号の波形図において、存在する領域がない
とし(S50)、検出したトルクを0として(S51)
リターンする。
【0107】次に、演算処理部4は、演算して求めた
(S34)トルクA=1A−2A,トルクB=1B−2
Bの絶対値|トルクA|,|トルクB|の大小を比較す
る(S60)。演算処理部4は、|トルクA|≧|トル
クB|であり(S60)、これ迄の各ステップで求め
た、検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした
領域が領域(1)((1)(a))又は領域(4)
((4)(d),(4)(f))であれば(S61)、
検出信号1A,1B,2A,2Bが真に存在する領域
は、図10に示す検出信号の波形図において、領域
(j)であるとし、検出したトルクをトルクAとして
(S62)リターンする。
【0108】演算処理部4は、|トルクA|≧|トルク
B|であり(S60)、これ迄の各ステップで求めた、
検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした領域
が領域(1)及び領域(4)の何れでもなければ(S6
1)、検出信号1A,1B,2A,2Bが真に存在する
領域は、図10に示す検出信号の波形図において、領域
(k)であるとし、検出したトルクを−トルクAとして
(S65)リターンする。
【0109】演算処理部4は、|トルクA|≧|トルク
B|でなく(S60)、これ迄の各ステップで求めた、
検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした領域
が領域(1)((1)(a))又は領域(2)((2)
(c),(2)(g))であれば(S63)、検出信号
1A,1B,2A,2Bが真に存在する領域は、図10
に示す検出信号の波形図において、領域(m)であると
し、検出したトルクをトルクBとして(S64)リター
ンする。
【0110】演算処理部4は、|トルクA|≧|トルク
B|でなく(S60)、これ迄の各ステップで求めた、
検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした領域
が領域(1)及び領域(2)の何れでもなければ(S6
3)、検出信号1A,1B,2A,2Bが真に存在する
領域は、図10に示す検出信号の波形図において、領域
(n)であるとし、検出したトルクを−トルクBとして
(S66)リターンする。
【0111】以下に、このトルク検出装置のバックアッ
プ時の動作を、それを示す図11のフローチャートを参
照しながら説明する。このトルク検出装置の演算処理部
4は、磁気センサ1A,1B,2A,2Bの検出信号
(1A,1B,2A,2Bと表示)に異常を発見し(S
70)、発見した異常な検出信号が2系統以上であれば
(S71)、トルク検出装置の故障を確定して(S7
2)、操舵補助モータと舵取機構とを切離し、アラーム
ランプ等で運転者に故障発生を通知するフェイル処置を
実行して(S73)リターンする。
【0112】演算処理部4は、検出信号1A,1B,2
A,2Bに異常を発見し(S70)、発見した異常な検
出信号が1系統であり(S71)、その異常な検出信号
が検出信号1Aであれば(S74)、検出信号1Aを検
出信号2Aにより置換え(S79)、アラームランプ等
により運転者に異常を通知して(S73a)リターンす
る。つまり、異常が発生した磁気センサ1Aを含む磁気
センサ1A,2Aの対による検出トルクを0とし、磁気
センサ1B,2Bの対による検出トルクを使用する。
【0113】演算処理部4は、発見した異常な検出信号
が1系統であり(S71)、その異常な検出信号が検出
信号1Aでなく(S74)、その異常な検出信号が検出
信号1Bであれば(S75)、検出信号1Bを検出信号
2Bにより置換え(S80)、アラームランプ等により
運転者に異常を通知して(S73a)リターンする。つ
まり、異常が発生した磁気センサ1Bを含む磁気センサ
1B,2Bの対による検出トルクを0とし、磁気センサ
1A,2Aの対による検出トルクを使用する。
【0114】演算処理部4は、発見した異常な検出信号
が1系統であり(S71)、その異常な検出信号が検出
信号1A又は検出信号1Bでなく(S74,75)、そ
の異常な検出信号が検出信号2Aであれば(S76)、
検出信号2Aを検出信号1Aにより置換え(S81)、
アラームランプ等により運転者に異常を通知して(S7
3a)リターンする。つまり、異常が発生した磁気セン
サ2Aを含む磁気センサ1A,2Aの対による検出トル
クを0とし、磁気センサ1B,2Bの対による検出トル
クを使用する。
【0115】演算処理部4は、発見した異常な検出信号
が1系統であり(S71)、その異常な検出信号が検出
信号1A、検出信号1B又は検出信号2Aの何れでもな
く(S74,75,76)、その異常な検出信号が検出
信号2Bであれば(S77)、検出信号2Bを検出信号
1Bにより置換え(S78)、アラームランプ等により
運転者に異常を通知して(S73a)リターンする。つ
まり、異常が発生した磁気センサ2Bを含む磁気センサ
1B,2Bの対による検出トルクを0とし、磁気センサ
1A,2Aの対による検出トルクを使用する。
【0116】以下に、このトルク検出装置の、磁気セン
サ1A,2Aと磁気センサ1B,2Bとの位相のずれを
電気角120°とした場合の、トルク検出(トルク演
算)時の動作を、それを示す図6〜8のフローチャート
を参照しながら説明する。このトルク検出装置の演算処
理部4は、先ず、磁気センサ1A,1B,2A,2Bの
各検出信号(1A,1B,2A,2Bと表示)により、
トルクA=1A−2A,トルクB=1B−2Bを演算し
て求める(S34)。
【0117】次に、演算処理部4は、トルクA≧0,ト
ルクB≧0又はトルクA≦0,トルクB≦0であるか否
かを判定する(S35)。演算処理部4は、トルクA≧
0,トルクB≧0又はトルクA≦0,トルクB≦0であ
れば(S35)、磁気センサ1A,1Bの各検出信号1
A,1Bが、1A>1Bであるか否かを判定する(S3
8)。
【0118】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A>1Bであれば(S38)、検出信号1A,1B,
2A,2Bは、図12に示す検出信号の波形図におい
て、領域(1)(a)に存在するとする(S39)。演
算処理部4は、検出信号1A,1Bが、1A>1Bでな
ければ(S38)、検出信号1A,1Bが、1A<1B
であるか否かを判定する(S40)。演算処理部4は、
検出信号1A,1Bが、1A<1Bであれば(S4
0)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図12に示
す検出信号の波形図において、領域(3)(b)に存在
するとする(S41)。演算処理部4は、検出信号1
A,1Bが、1A<1Bでなければ(S40)、検出信
号1A,1B,2A,2Bは、図12に示す検出信号の
波形図において、存在する領域がないとし(S42)、
検出したトルクを0として(S43)リターンする。
【0119】演算処理部4は、トルクA≧0,トルクB
≧0でなく、またトルクA≦0,トルクB≦0でなけれ
ば(S35)、検出信号1A,1Bが、図12に示すよ
うな、検出信号1A,1Bが取り得る値の中間値(中
点)と比較して、1A≧中点,1B≧中点であるか否か
を判定する(S36)。演算処理部4は、検出信号1
A,1Bが、1A≧中点,1B≧中点であれば(S3
6)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図12に示
す検出信号の波形図において、領域(2)(c)に存在
するとする(S44)。
【0120】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A≧中点,1B≧中点でなければ(S36)、検出信
号1A,1Bが、中点と比較して、1A≦中点,1B≦
中点であるか否かを判定する(S37)。演算処理部4
は、検出信号1A,1Bが、1A≦中点,1B≦中点で
あれば(S37)、検出信号1A,1B,2A,2B
は、図12に示す検出信号の波形図において、領域
(4)(d)に存在するとする(S45)。
【0121】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A≦中点,1B≦中点でなければ(S37)、検出信
号1A,1Bが、中点と比較して、1A≧中点,1B≦
中点であるか否かを判定する(S46)。演算処理部4
は、検出信号1A,1Bが、1A≧中点,1B≦中点で
あれば(S46)、検出信号1A,2Aが、図12に示
すような上限閾値と比較して、1A≧上限閾値又は2A
≧上限閾値であるか否かを判定する(S53)。上限閾
値及び後述する下限閾値の範囲は、検出信号1A,1
B,2A,2Bが非極値付近(第1傾斜部15a及び第
2傾斜部15bの各接続部付近の検出信号が極値付近と
なる)である範囲の目安であり、検出信号1A,1B,
2A,2Bが取り得る最大値及び最小値と中点とのそれ
ぞれの略中間値とする。
【0122】演算処理部4は、検出信号1A,2Aが、
1A≧上限閾値又は2A≧上限閾値であれば(S5
3)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図12に示
すような検出信号の波形図において、領域(2)(e)
に存在するとする(S58)。演算処理部4は、検出信
号1A,2Aが、1A≧上限閾値でなく、また2A≧上
限閾値でなければ(S53)、検出信号1B,2Bが、
図12に示すような下限閾値と比較して、1B≦下限閾
値又は2B≦下限閾値であるか否かを判定する(S5
4)。
【0123】演算処理部4は、検出信号1B,2Bが、
1B≦下限閾値又は2B≦下限閾値であれば(S5
4)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図12に示
す検出信号の波形図において、領域(4)(f)に存在
するとする(S59)。演算処理部4は、検出信号1
B,2Bが、1B≦下限閾値でなく、また2B≦下限閾
値でなければ(S54)、検出信号1A,1B,2A,
2Bは、図12に示す検出信号の波形図において、存在
する領域がないとし(S55)、検出したトルクを0と
して(S51)リターンする。
【0124】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1A≧中点,1B≦中点でなければ(S46)、検出信
号1A,1Bが、中点と比較して、1B≧中点,1A≦
中点であるか否かを判定する(S47)。演算処理部4
は、検出信号1A,1Bが、1B≧中点,1A≦中点で
なければ(S47)、検出信号1A,1B,2A,2B
は、図12に示す検出信号の波形図において、存在する
領域がないとし(S52)、検出したトルクを0として
(S51)リターンする。
【0125】演算処理部4は、検出信号1A,1Bが、
1B≧中点,1A≦中点であれば(S47)、検出信号
1B,2Bが、図12に示すような上限閾値と比較し
て、1B≧上限閾値又は2B≧上限閾値であるか否かを
判定する(S48)。演算処理部4は、検出信号1B,
2Bが、1B≧上限閾値又は2B≧上限閾値であれば
(S48)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図1
2に示す検出信号の波形図において、領域(2)(g)
に存在するとする(S56)。
【0126】演算処理部4は、検出信号1B,2Bが、
1B≧上限閾値でなく、また2B≧上限閾値でなけれれ
ば(S48)、検出信号1A,2Aが、図12に示すよ
うな下限閾値と比較して、1A≦下限閾値又は2A≦下
限閾値であるか否かを判定する(S49)。演算処理部
4は、検出信号1A,2Aが、1A≦下限閾値又は2A
≦下限閾値であれば(S49)、検出信号1A,1B,
2A,2Bは、図12に示す検出信号の波形図におい
て、領域(4)(h)に存在するとする(S57)。
【0127】演算処理部4は、検出信号1A,2Aが、
1A≦下限閾値でなく、また2A≦下限閾値でなければ
(S49)、検出信号1A,1B,2A,2Bは、図1
2に示す検出信号の波形図において、存在する領域がな
いとし(S50)、検出したトルクを0として(S5
1)リターンする。
【0128】次に、演算処理部4は、演算して求めた
(S34)トルクA=1A−2A,トルクB=1B−2
Bの絶対値|トルクA|,|トルクB|の大小を比較す
る(S60)。演算処理部4は、|トルクA|≧|トル
クB|であり(S60)、これ迄の各ステップで求め
た、検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした
領域が領域(1)((1)(a))又は領域(4)
((4)(d),(4)(f))であれば(S61)、
検出信号1A,1B,2A,2Bが真に存在する領域
は、図13に示す検出信号の波形図において、領域
(j)であるとし、検出したトルクをトルクAとして
(S62)リターンする。
【0129】演算処理部4は、|トルクA|≧|トルク
B|であり(S60)、これ迄の各ステップで求めた、
検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした領域
が領域(1)及び領域(4)の何れでもなければ(S6
1)、検出信号1A,1B,2A,2Bが真に存在する
領域は、図13に示す検出信号の波形図において、領域
(k)であるとし、検出したトルクを−トルクAとして
(S65)リターンする。
【0130】演算処理部4は、|トルクA|≧|トルク
B|でなく(S60)、これ迄の各ステップで求めた、
検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした領域
が領域(1)((1)(a))又は領域(2)((2)
(c),(2)(g))であれば(S63)、検出信号
1A,1B,2A,2Bが真に存在する領域は、図13
に示す検出信号の波形図において、領域(m)であると
し、検出したトルクをトルクBとして(S64)リター
ンする。
【0131】演算処理部4は、|トルクA|≧|トルク
B|でなく(S60)、これ迄の各ステップで求めた、
検出信号1A,1B,2A,2Bが存在するとした領域
が領域(1)及び領域(2)の何れでもなければ(S6
3)、検出信号1A,1B,2A,2Bが真に存在する
領域は、図13に示す検出信号の波形図において、領域
(n)であるとし、検出したトルクを−トルクBとして
(S66)リターンする。
【0132】実施の形態2.図14は、本発明に係る回
転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置の実施の
形態2の構成を模式的に示す模式図である。この回転角
度検出装置及びトルク検出装置は、磁気センサ1A,1
B,2A,2B(磁気抵抗効果素子)が、それぞれ近接
するターゲット3が通過するに応じて出力した各検出信
号が、演算処理部14aに与えられ、演算処理部14a
は、与えられた各検出信号をアナログ/デジタル変換
し、内蔵する各検出信号毎のテーブル14aa,14a
b,14ba,14bb(記憶手段)にそれぞれ入力す
る。 テーブル14aa,14ab,14ba,14b
bは、それぞれ入力されたデジタル信号に応じたデジタ
ル信号を出力するように、マトリクスに構成されたEP
ROM(Erasable and Programmable ROM )により構成
されている。
【0133】テーブル14aa,14ab,14ba,
14bbには、トルク検出装置の製造組立時に、磁気セ
ンサ1A,1B,2A,2Bが実際に出力した検出信号
と出力すべき検出信号とを対応させて記憶させておく。
テーブル14aa,14ab,14ba,14bbは、
磁気センサ1A,1B,2A,2Bがそれぞれ出力した
各検出信号(デジタル信号)に応じて、出力すべき検出
信号(デジタル信号)を出力するようになっている。
【0134】特に、テーブル14aa,14abは、磁
気センサ1A,1Bを切換えるときに、その出力すべき
検出信号値にずれが生じず、円滑に切換えることが可能
なように、また、テーブル14ba,14bbは、磁気
センサ2A,2Bを切換えるときに、その出力すべき検
出信号値にずれが生じず、円滑に切換えることが可能な
ように、磁気センサ1A,1B,2A,2Bの各検出信
号を補正する。演算処理部14aは、テーブル14a
a,14ab,14ba,14bbが補正した磁気セン
サ1A,1B,2A,2Bの各検出信号を使用して、実
施の形態1において説明した演算処理部4の動作を実行
する。この回転角度検出装置及びトルク検出装置のその
他の構成及び動作は、実施の形態1において説明した回
転角度検出装置及びトルク検出装置の構成及び動作と同
様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を
省略する。
【0135】実施の形態3.図15は、本発明に係る回
転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置の実施の
形態3の構成を模式的に示す模式図である。この回転角
度検出装置及びトルク検出装置は、自動車の舵取装置に
適用しており、入力軸16には、出力軸17との連結側
端部近傍に、円板形をなすターゲット板12a(回転
体)が同軸上に外嵌固定されており、ターゲット板12
aの外周面には、周方向に略等間隔で磁極が反転するよ
うに着磁してターゲット3aを構成してある。
【0136】上述したのと同様のターゲット3aを備え
たターゲット板12aが、出力軸17の入力軸16との
連結側端部近傍にも外嵌固定されており、出力軸17側
のターゲット板12aのターゲット3aと、入力軸16
側のターゲット板12aのターゲット3aとは周方向に
整合されて並設されている。
【0137】両ターゲット板12aの外側には、それぞ
れの外周のターゲット3aの外縁を臨むようにセンサボ
ックス11aが配設されている。センサボックス11a
は、入力軸16及び出力軸17を支承するハウジング等
の動かない部位に固定支持されている。センサボックス
11aの内部には、入力軸16側のターゲット3aの周
方向に異なる部位に対向する磁気センサ1A′,1B′
(第1検出手段、第2検出手段)と、出力軸17側のタ
ーゲット3aの周方向に異なる部位に対向する磁気セン
サ2A′,2B′(第1検出手段、第2検出手段)と
が、周方向位置を正しく合わせて収納されている。
【0138】尚、ターゲット3aは、ターゲット板12
aの外周面に着磁して形成する他、ターゲット板12a
のラジアル方向に沿う面に形成してもよい。この場合、
ラジアル方向に沿う面と向き合う位置に磁気センサ1
A′,2A′,1B′,2B′を配設する。
【0139】ターゲット3aでは、各N極から出た磁力
線は隣合うS極にそれぞれ吸収されるため、磁界が強い
部分と弱い部分とが周期的に発生する。磁気センサ1
A′,2A′,1B′,2B′は、ホール素子等の、磁
界の強度を測定するセンサであり、各ターゲット3aの
通過に応じて、実施の形態1の磁気センサ1A,2A,
1B,2Bと同様の三角波又はサイン波に近似した検出
信号を出力する。その他の構成及び動作は、実施の形態
1の構成及び動作と同様であるので、同様の部分につい
ては同一符号を付して、説明を省略する。
【0140】実施の形態4.図16は、本発明に係る回
転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置の実施の
形態4の構成を模式的に示す模式図である。この回転角
度検出装置及びトルク検出装置は、自動車の舵取装置に
適用しており、入力軸16には、出力軸17との連結側
端部近傍に、円板形をなすターゲット板12b(回転
体)が同軸上に外嵌固定されている。ターゲット板12
bは、円筒部を有しており、円筒部の外周面には、周方
向に略等間隔で非凹部が生ずるように凹設された凹み3
baの間の非凹部によって、ターゲット3bを構成して
ある。ターゲット3bは、磁性体製のターゲット板12
bの円筒部の周面に穿設された矩形の貫通孔からなる凹
み3baの間の非凹部から形成されている。
【0141】上述したのと同様のターゲット3bを備え
たターゲット板12bが、出力軸17の入力軸16との
連結側端部近傍にも外嵌固定されており、出力軸17側
のターゲット板12bのターゲット3bと、入力軸16
側のターゲット板12bのターゲット3bとは周方向に
整合されて並設されている。
【0142】両ターゲット板12bの外側には、それぞ
れの外周のターゲット3bの外縁を臨むようにセンサボ
ックス11が配設されている。センサボックス11は、
入力軸16及び出力軸17を支承するハウジング等の動
かない部位に固定支持されている。センサボックス11
の内部には、入力軸16側のターゲット3bの周方向に
異なる部位に対向する磁気センサ1A,1B(第1検出
手段、第2検出手段)と、出力軸17側のターゲット3
bの周方向に異なる部位に対向する磁気センサ2A,2
B(第1検出手段、第2検出手段)とが、周方向位置を
正しく合わせて収納されている。
【0143】尚、ターゲット3bの凹み3baは、貫通
孔である他、非貫通の孔であってもよい。また、ターゲ
ット3bの凹み3baは入力軸16,出力軸17を磁性
体製とし、入力軸16,出力軸17の周面に設けてもよ
い。また、凹み3baは、ターゲット板12bの円筒部
の外周面に形成する他、ターゲット板12bのラジアル
方向に沿う面に形成してもよい。この場合、ラジアル方
向に沿う面と向き合う位置に、磁気センサ1A,2A,
1B,2Bを配設する。
【0144】磁気センサ1A,2A,1B,2Bは、タ
ーゲット3bの非凹部の通過に応じて、実施の形態1の
磁気センサ1A,2A,1B,2Bと同様の三角波又は
サイン波に近似した検出信号を出力する。その他の構成
及び動作は、実施の形態1の構成及び動作と同様である
ので、同様の部分については同一符号を付して、説明を
省略する。
【0145】実施の形態5.図17は、本発明に係る回
転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置の実施の
形態5の構成を模式的に示す模式図である。この回転角
度検出装置及びトルク検出装置は、自動車の舵取装置に
適用しており、入力軸16には、出力軸17との連結側
端部近傍に、円板形をなす磁性体製のターゲット板12
c(回転体)が同軸上に外嵌固定されている。
【0146】ターゲット板12cは、その外周面に沿っ
て一方向に傾斜して設けてあり着磁された第1傾斜部3
caと、他方向に傾斜して設けてあり着磁された第2傾
斜部3cbとを有するターゲット3cを備えており、タ
ーゲット3cは、ターゲット板12cの外周面の周方向
に等配に並設されている。第1傾斜部3ca及び第2傾
斜部3cbは、その接続点を通るべきターゲット板12
cの回転軸の軸長方向の直線に関して略線対称である。
【0147】上述したのと同様のターゲット3cを備え
たターゲット板12cが、出力軸17の入力軸16との
連結側端部近傍にも外嵌固定されており、出力軸17側
のターゲット板12cのターゲット3cと、入力軸16
側のターゲット板12cのターゲット3cとは周方向に
整合されて並設されている。
【0148】両ターゲット板12cの外側には、それぞ
れの外周のターゲット3cの外縁を臨むようにセンサボ
ックス11が配設されている。センサボックス11は、
入力軸16及び出力軸17を支承するハウジング等の動
かない部位に固定支持されている。センサボックス11
の内部には、入力軸16側のターゲット3cの周方向に
異なる部位に対向する磁気センサ1A,1B(第1検出
手段、第2検出手段)と、出力軸17側のターゲット3
cの周方向に異なる部位に対向する磁気センサ2A,2
B(第1検出手段、第2検出手段)とが、周方向位置を
正しく合わせて収納されている。
【0149】磁気センサ1A,2A,1B,2Bは、そ
れぞれ近接するターゲット3cの通過に応じて、実施の
形態1の磁気センサ1A,2A,1B,2Bと同様の三
角波又はサイン波に近似した検出信号を出力する。その
他の構成及び動作は、実施の形態1の構成及び動作と同
様であるので、同様の部分については同一符号を付し
て、説明を省略する。
【0150】
【発明の効果】第1〜8発明に係る回転角度検出装置に
よれば、検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存在し
ても、回転角度検出が可能であり、製造時の検出手段の
検出信号の精度管理が容易な回転角度検出装置を実現す
ることが出来る。
【0151】第9〜12,14発明に係るトルク検出装
置によれば、検出手段の検出信号の特性にだれ部分が存
在しても、トルク検出が可能であり、製造時の検出手段
の検出信号の精度管理が容易なトルク検出装置を実現す
ることが出来る。
【0152】第13発明に係るトルク検出装置によれ
ば、故障時にも、故障した検出手段が1つであり、残り
の検出手段でトルク検出が可能な場合は、トルク検出を
停止しないトルク検出装置を実現することが出来る。
【0153】第15発明に係る舵取装置によれば、トル
ク検出装置の磁気センサの出力電圧の特性にだれ部分が
存在しても、トルク検出が可能であり、トルク検出装置
の製造時の磁気センサの出力電圧の精度管理が容易な舵
取装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転角度検出装置、トルク検出装
置及び舵取装置の実施の形態の構成を模式的に示す模式
図である。
【図2】本発明に係る回転角度検出装置及びトルク検出
装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る回転角度検出装置及びトルク検出
装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る回転角度検出装置及びトルク検出
装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】磁気センサの検出信号を示す波形図である。
【図6】本発明に係るトルク検出装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明に係るトルク検出装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明に係るトルク検出装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】磁気センサの検出信号を示す波形図である。
【図10】磁気センサの検出信号を示す波形図である。
【図11】本発明に係るトルク検出装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】磁気センサの検出信号を示す波形図である。
【図13】磁気センサの検出信号を示す波形図である。
【図14】本発明に係る回転角度検出装置、トルク検出
装置及び舵取装置の実施の形態の構成を模式的に示す模
式図である。
【図15】本発明に係る回転角度検出装置、トルク検出
装置及び舵取装置の実施の形態の構成を模式的に示す模
式図である。
【図16】本発明に係る回転角度検出装置、トルク検出
装置及び舵取装置の実施の形態の構成を模式的に示す模
式図である。
【図17】本発明に係る回転角度検出装置、トルク検出
装置及び舵取装置の実施の形態の構成を模式的に示す模
式図である。
【図18】従来のトルク検出装置の要部構成例を示す原
理図である。
【図19】従来のトルク検出装置の動作を説明する為の
説明図である。
【図20】従来の磁気センサの選択手順の問題点の説明
図である。
【図21】従来のトルク検出装置の動作を説明する為の
説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール(操舵輪) 1A,1A′ 磁気センサ(第1検出手段) 1B,1B′ 磁気センサ(第2検出手段) 2A,2A′ 磁気センサ(第1検出手段) 2B,2B′ 磁気センサ(第2検出手段) 3,3a,3b,3c ターゲット 3ba 凹み 3ca 第1傾斜部 3cb 第2傾斜部 11,11a センサボックス 12,12a,12b,12c ターゲット板(回転
体) 13 操舵軸 4,14a 演算処理部 14aa,14ab,14ba,14bb テーブル
(記憶手段) 16 入力軸 17 出力軸 18 ピニオン 19 連結軸(トーションバー)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01L 3/10 G01L 3/10 B (72)発明者 徳本 欣智 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA35 BA08 CA08 DA01 DB07 DD05 GA52 GA58 KA01 KA04 LA02 LA03 LA15 2F077 AA12 AA23 JJ01 JJ09 JJ22 JJ23 TT42 3D033 CA28 DB05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体が回転するに従って、第1検出手
    段が検出信号を出力すべく、1又は複数のターゲットが
    前記回転体に設けられ、第2検出手段が、前記第1検出
    手段と位相が異なる検出信号を出力し、前記第1検出手
    段及び第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号に基づ
    き、前記回転体の回転角度を検出すべくなしてあること
    を特徴とする回転角度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットは、前記回転体の周方向
    に略等間隔で突設された凸起からなる請求項1記載の回
    転角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ターゲットは、前記回転体の周方向
    に略等間隔で非凹部が生ずるように凹設された凹みの間
    の前記非凹部からなる請求項1記載の回転角度検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ターゲットは、前記回転体の周方向
    に略等間隔で磁極が反転するように着磁してある請求項
    1記載の回転角度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ターゲットは、前記回転体の周面に
    沿って一方向に傾斜して設けてある第1傾斜部と、前記
    回転体の周面に沿って他方向に傾斜して設けてある第2
    傾斜部とを有し、前記第1傾斜部及び第2傾斜部は着磁
    してある請求項1記載の回転角度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1傾斜部及び第2傾斜部は、該両
    傾斜部の接続点を通るべき前記回転体の軸長方向の直線
    に関して略線対称の関係を有する請求項5記載の回転角
    度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1検出手段及び第2検出手段が前
    回サンプリング時にそれぞれ出力した検出信号の大小、
    及び前記第1検出手段及び第2検出手段が今回サンプリ
    ング時にそれぞれ出力した検出信号の大小を判定する判
    定手段と、前記検出信号が取るべき最大値及び最小値の
    略中間値と前記第1検出手段又は第2検出手段が今回サ
    ンプリング時に出力した検出信号との大小を判定する判
    定手段と、前記第1検出手段及び第2検出手段が今回サ
    ンプリング時にそれぞれ出力した検出信号が所定範囲内
    にあるか否かを判定する判定手段とを更に備え、前記各
    判定手段の各判定結果に基づき、前記回転体の回転方向
    の変位角度を検出すべくなしてある請求項1〜6の何れ
    かに記載の回転角度検出装置。
  8. 【請求項8】 前記各判定手段の各判定結果に基づき、
    前記第1検出手段及び第2検出手段の何れかの検出手段
    と該検出手段が出力すべき検出信号値の増加中及び減少
    中の何れかの状態とを選択する選択手段を更に備え、該
    選択手段が前回サンプリング時に選択した検出手段及び
    検出信号値の状態と、該検出手段が前回サンプリング時
    及び今回サンプリング時にそれぞれ出力した検出信号と
    に基づき、前記回転体の回転方向の変位角度を検出すべ
    くなしてある請求項7記載の回転角度検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載された回転
    角度検出装置を、連結軸により連結された第1軸及び第
    2軸にそれぞれ備え、前記回転角度検出装置がそれぞれ
    備える第1検出手段又は第2検出手段が出力した検出信
    号の、前記連結軸に生じた捩れによる差に基づき、前記
    第1軸に加わるトルクを検出すべくなしてあることを特
    徴とするトルク検出装置。
  10. 【請求項10】 前記第1検出手段がそれぞれ出力した
    検出信号の差、及び前記第2検出手段がそれぞれ出力し
    た検出信号の差のそれぞれの符号を判定する符号判定手
    段と、該符号判定手段が各差の符号を同一に判定したと
    きに、前記第1軸側の第1検出手段及び第2検出手段が
    それぞれ出力した検出信号の大小を比較する第1比較手
    段とを更に備え、該第1比較手段の比較結果に基づき、
    前記第1軸に加わるトルクを検出すべくなしてある請求
    項9記載のトルク検出装置。
  11. 【請求項11】 前記符号判定手段が各差の符号を異な
    るように判定したときに、前記各検出信号が取るべき最
    大値及び最小値の略中間値と前記第1軸側の第1検出手
    段及び第2検出手段がそれぞれ出力した検出信号との大
    小を比較する第2比較手段を更に備え、該第2比較手段
    の比較結果に基づき、前記第1軸に加わるトルクを検出
    すべくなしてある請求項10記載のトルク検出装置。
  12. 【請求項12】 前記第1検出手段がそれぞれ出力した
    検出信号の少なくとも1つが所定範囲外にあるか否かを
    判定する第1判定手段と、前記第2検出手段がそれぞれ
    出力した検出信号の少なくとも1つが所定範囲外にある
    か否かを判定する第2判定手段と、前記第1検出手段が
    それぞれ出力した検出信号の差の絶対値、及び前記第2
    検出手段がそれぞれ出力した検出信号の差の絶対値の大
    小を比較する第3比較手段とを更に備え、前記第2比較
    手段の比較結果、前記第1判定手段の判定結果、前記第
    2判定手段の判定結果及び前記第3比較手段の比較結果
    に基づき、前記第1軸に加わるトルクを検出すべくなし
    てある請求項11記載のトルク検出装置。
  13. 【請求項13】前記第1検出手段の対及び前記第2検出
    手段の対がそれぞれ出力した検出信号の異常を検出する
    異常検出手段と、該異常検出手段が前記検出信号の内の
    1つの異常を検出したときに、異常な検出信号を出力し
    た検出手段を含む前記対の各検出手段が出力した検出信
    号の差を0とする手段とを備え、異常な検出信号が1つ
    であるときは、該検出信号を使用することなく、前記第
    1軸に加わるトルクを検出すべくなしてある請求項9〜
    12の何れかに記載のトルク検出装置。
  14. 【請求項14】 前記第1検出手段及び第2検出手段が
    それぞれ出力した各検出信号、及び予め設定され、前記
    第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力した各検
    出信号に応じて出力すべき各検出信号を対応させて記憶
    してある各記憶手段と、前記第1検出手段及び第2検出
    手段がそれぞれ出力した検出信号と前記各記憶手段が記
    憶してある内容とに基づき、前記出力すべき各検出信号
    を出力する手段とを備え、該手段が出力した各検出信号
    を、前記第1検出手段及び第2検出手段がそれぞれ出力
    した各検出信号とすべくなしてある請求項9〜13の何
    れかに記載のトルク検出装置。
  15. 【請求項15】 操舵輪に連結された第1軸と、舵取機
    構に連結された第2軸と、前記第1軸及び第2軸を連結
    する連結軸と、前記第1軸に加わる操舵トルクを、前記
    連結軸に生じる捩れ角度に基づき検出する請求項9〜1
    4の何れかに記載されたトルク検出装置とを備え、該ト
    ルク検出装置が検出した操舵トルクに応じて操舵補助す
    べくなしてあることを特徴とする舵取装置。
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