JP2003092974A - 捕獲罠 - Google Patents

捕獲罠

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JP2003092974A
JP2003092974A JP2001331705A JP2001331705A JP2003092974A JP 2003092974 A JP2003092974 A JP 2003092974A JP 2001331705 A JP2001331705 A JP 2001331705A JP 2001331705 A JP2001331705 A JP 2001331705A JP 2003092974 A JP2003092974 A JP 2003092974A
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rope
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capture
walk
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Masabumi Sawada
正文 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 獲物脚部の確実な捕獲と、獲物や装置に対し
て直接衝撃を加えないようにすると共に、構造を簡略化
することで、信頼性を向上させた捕獲罠の提供を目的と
する。 【解決手段】 開閉可能で開いた状態に付勢されたアー
ム本体の先端部に、捕獲ロープを取付けした。この捕獲
ロープをその外周囲に巻廻しする踏抜筒と、この踏抜筒
を収容する筒受とで踏抜装置を形成すると共に、前記ア
ーム本体には、アーム本体を一定の範囲内に拘束し、衝
撃吸収体を一体化した固定ロープを取付けることで捕獲
罠とした。この捕獲罠は、土中に埋めた踏抜装置を、動
物が踏むことにより、捕獲ロープが踏抜筒から外れて、
踏んだ脚部を捕獲するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物を捕獲する際
に、罠に入った脚部を確実に捕獲し、獲物が暴れても、
その衝撃が直接加わることなく、常にどの方向からの衝
撃も吸収できるように改善した捕獲罠に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来例としては、特開平9−2
75880号公報があり、これについて説明する。この
公報に示す足括り罠装置は、開閉するく字状アームの開
閉中心部と、一方のアームの先端部間に、アームを開く
方向に付勢するばねを、アーム本体とは別体で設けた罠
装置である。また、この罠装置は、平板よりなる踏板
と、この踏板の周囲を囲むようにして同一面上に配設し
た捕獲用のロープとを有し、踏板を踏むと捕獲用のロー
プが絞られるように形成したものである。更に、捕獲用
のロープとアームを一定範囲内に拘束するロープとは、
1本のロープで形成され、捕獲の際にロープを絞るに
は、開いたアーム間に対して、V字状にロープを配設す
ることで、捕獲ロープを絞るようにしている。他の従来
例としては、特開平5−64536号公報があり、これ
について説明する。この公報に示す埋め込み式熊捕獲用
罠装置は、筒形収容体の開口頂部内に設けた装着溝に、
括りワイヤを配設すると共に、筒形収容体の内部底面に
は、餌台アームを設けた。これらの筒形収容体に設けた
部材の移動により、括りワイヤが外れるようにしたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−27588
号公報に示す足括り罠装置によれば、アームを開閉させ
るばねがアームとは別体で設けられており、構造が複雑
になるばかりでなく部品点数が増えてしまう。ばねは、
アームから突出した状態で取付けられている為に、土中
に罠を設置すると、伸びたコイルばねの間に異物が入り
込んだりして、アームの跳ね上げた動作に支障をきたし
て信頼性に欠ける場合があった。また、踏板と捕獲用ロ
ープが同一平面上に配置されていると、ワイヤが単に踏
板の周囲に配設されただけなので、置かれたワイヤの形
が一定ではなく、使用中におけるワイヤの変形やくせに
より、完全に踏板の周囲に配設できなかった。よって、
動物を確実に捕獲することがむずかしいという重大な欠
点があった。更に、捕獲用ロープと罠装置固定用のロー
プとが1本で形成されていることと、ロープがアーム間
を往復して、折曲された状態で配設されていることと
で、罠にかかった獲物が暴れると、罠装置や獲物に大き
な力が加わり、装置を破損させたり、獲物を必要以上に
傷つけたりする欠点もあった。
【0004】特開平5−64536号公報に示す埋め込
み式熊捕獲用罠装置によれば、筒形収容体の内部に設け
た部材を、移動させることで捕獲するために、収容体の
直径と餌台アーム等との大きさに配慮する必要があるこ
とと、収容体内部に足を入れただけでは、動作しない場
合もある。また、収容体の装着溝内に括りワイヤを、確
実に装着させることが面倒である等の欠点があった。以
上説明したこれらの公報に示すものは、いずれも構造が
複雑で高価になるばかりでなく、信頼性の点でも問題が
あった。本発明は、このような不具合を解消するために
なされたものであり、確実な脚部の捕獲と、捕獲した獲
物に余分な衝撃を加えないようにすると共に、構造を簡
略化することで、信頼性を向上させた捕獲罠の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明は次のような構成としている。請求項1に
記載した捕獲罠は、開閉可能な状態で、常に開いた状態
に付勢されると共に、く字状のアーム本体のそれぞれ先
端部に、捕獲ロープを取付けした。また、この捕獲ロー
プを外周囲に巻廻しする踏抜筒とこの踏抜筒を収容する
筒受とで、踏抜装置を形成した。このようなアーム本体
には、このアーム本体を一定の範囲内に拘束する固定ロ
ープを、取付けすることで捕獲罠とした。この捕獲罠
は、土中に埋めた踏抜装置を動物が踏むことにより、捕
獲ロープが踏抜筒から外れて、踏んだ脚部を捕獲するよ
うにしたものである。請求項2に記載した捕獲罠は、請
求項1に記載したアーム本体に、アーム本体を開いた状
態に付勢するばねを、一体化したものである。その構成
としては、コイル状ばねの先端が、互いに開くようにく
字状に形成し、この両先端部に棒体を取付けすること
で、アームの付勢ばねをアームと一体化した。これによ
り捕獲罠としての構造の単純化と信頼性を向上させたも
のである。請求項3に記載した捕獲罠は、請求項1に記
載した踏抜装置により、アームを閉じるようにしたもの
である。その構成としては、捕獲ロープをその外周囲に
巻廻しする踏抜筒とこの踏抜筒を収納する筒受とで、踏
抜装置を構成した。アーム間に張設した捕獲ロープを、
踏抜筒の外周囲頂部側に巻廻しすることで、アーム間に
張設したロープの長さを吸収することにより、アームを
閉じた状態に設定したものである。請求項4に記載した
捕獲罠は、請求項1に記載した踏抜装置を踏むことによ
り、捕獲ロープを絞るようにしたものである。その構成
としては、捕獲ロープをその外周囲に巻廻しする踏抜筒
と、この踏抜筒を収納する筒受とで踏抜装置を構成し
た。捕獲ロープを巻廻した踏抜筒を筒受に収納すると、
捕獲ロープが筒受の開口周囲に当接して、踏抜筒が筒受
から突出した状態、すなわち、両者の底面間に空間がで
きた状態に設定される。この状態で踏抜筒を動物が踏む
ことにより、筒受の頂部が捕獲ロープに当接して踏抜筒
から外す。するとアームが開き、その力で捕獲ロープが
絞られるものである。請求項5に記載した捕獲罠は、請
求項1に記載した固定ロープに、衝撃吸収体を取付けた
ものである。その構成としては、アーム本体の一方に、
その両端部を支持させた衝撃体を介して固定ロープを取
付けすると共に、衝撃吸収体の一端は、衝撃が加わった
際にアームから外れるように形成した。外れた衝撃吸収
体は、固定ロープと捕獲ロープとが一直線状になって衝
撃を吸収するために、罠や動物に直接的に衝撃を加える
ことがない。従って、動物に対しても、余分な傷を付け
ることがなく捕獲することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明について、図面を参照して
説明する。図1は本発明の捕獲罠を示す斜視図、図2は
図1で示すアーム本体を開いた状態で示す斜視図であ
る。図1で示すように本発明の捕獲罠10は、その一端
を開閉可能に設定して一対の棒体を取付けしたアーム本
体12と、このアーム本体12の一方の先端部に設けた
捕獲ロープ20と、この捕獲ロープを取付けすると共
に、動物が踏みつけると捕獲ロープ20を絞ように形成
した二重容器よりなる踏抜装置30と、前記アーム本体
12を一定の範囲内に拘束する固定ロープ40とからな
る。これらのアーム本体12と捕獲ロープ20及び踏抜
装置30と固定ロープ40とについて、更に詳細に説明
する。
【0007】アーム本体12は図2で示すように、コイ
ル状に巻廻したばね13を中心にして、2本の棒体14
を延出させて取付けしている。このアーム本体12を形
成する棒体14は、図2で示したような角度に位置決め
され、図中の矢印で示す方向に押圧すると、両方の棒体
14が互いに接近するように形成している。これらの棒
体14は、常に一定の角度を保ち押圧力に対して反発す
るように、ばね13によって付勢されている。従って、
このばね13は、従来例で説明したように、コイルを形
成する輪形同士が、互いに離間するように伸びるばねで
はなく、折曲した両端部の角度を可変させることで輪形
を変形させても、輪形が元に戻るように付勢されたばね
13である。棒体14の両先端部は平坦面に形成され、
前述した捕獲ロープ20を通すための穴19を、それぞ
れに設けている。また、一方の棒体14の先端部には、
鉤状の掛止突起18が設けられ、他方の棒体の先端に
は、この掛止突起に掛止する長円形の掛止リング17を
設けることで、安全装置16を形成している。この安全
装置は、アーム本体12を形成する棒体14を、互いに
接近させても反発せずに、図1で示す状態を維持させる
為のものであり、長円形の掛止リング17を掛止突起1
8に掛止させることにより行う。更に、棒体14の一方
には、筒体よりなる支え具15を取付けており、これに
ついては後述する。
【0008】このアーム本体12に取付けする捕獲ロー
プ20について、図面を参照して説明する。図3は捕獲
ロープを示す斜視図、図4は捕獲ロープのアーム本体へ
の取付け状態を示す説明図である。捕獲ロープ20は図
3で示すように、ワイヤロープ21の一端部に捕獲用の
輪形を形成するための捕獲輪形成具22と、ワイヤロー
プの方向を指定するための方向指示具25とを、隣接配
置させて設けている。またワイヤロープ21の他端部に
は、ワイヤロープをアーム本体12に支持させるため
の、ロープ支持具26を取付けしている。これらの捕獲
輪形成具22と方向支持具25、及びロープ支持具26
とについて、更に詳細に説明する。
【0009】捕獲輪形成具22は図3で示すように、円
弧面を有する帯板の両端部を折曲して、その断面がブリ
ッジ状になるように形成している。この折曲した一方に
は、ワイヤロープ21が挿通可能な孔を設けて、ワイヤ
ロープを通し、ロープの先端部をストッパー24で固定
している。捕獲輪形成具22の他方の折曲部には、長円
形の穴よりなる長円穴23を設けると共に、ワイヤロー
プ21を挿通することで、これらの穴を通ったワイヤロ
ープが形成する輪形で、動物の脚部を捕獲する。方向支
持具25は、筒を円弧形に湾曲させたものであり、この
筒内にワイヤロープを挿通して、ワイヤロープの方向を
前述した踏抜容器30側に、方向転換させるためのもの
である。
【0010】ロープ支持具26は、断面がコ字状となる
ように折曲させると共に、その折曲面にはワイヤロープ
が挿通する穴を設けて、ワイヤロープを通しその先端を
ストッパー24で固定している。ワイヤロープ21を挿
通していない他端側の折曲片先端部は、更にコ字状を形
成するように折曲させて、アーム本体の棒体14の先端
部に掛止できるようにしている。このように形成した捕
獲ロープ20は、図4で示すように取付ける。すなわ
ち、図3で示したように、ワイヤロープ21の一端に捕
獲輪形成具22と、方向支持具25とを取付けたワイヤ
ロープを、図中の点線で示したように、アーム本体12
の一方の棒体に設けた穴に通す。この状態は、図4で示
したようにアーム本体の外方に捕獲輪形成具22と、方
向支持具25とが位置することになる。ワイヤロープ2
1の他端側には、前述したようにロープ支持具26を取
付けして、アーム本体12の他端側に掛止させると、図
4で示すように、アーム本体12の先端部に、捕獲ロー
プ20が張設されることになる。
【0011】踏抜装置30について、図面を参照して説
明する。図5は踏抜装置を分解して示す斜視図である。
図5で示すように踏抜装置30は、筒状の容器よりなる
踏抜筒32と、この踏抜筒を収容する筒受35とからな
る。このような踏抜筒32と筒受35とについて、更に
詳細に説明する。踏抜筒32は、有底の円筒形よりな
り、その底面に通気穴33を設けている。この踏抜筒3
2を収容する筒受35は、踏抜筒よりもその高さ方向を
高く設定すると共に、頂部周壁の一部を切り欠いた切欠
36を設けている。また、底面には大きな開口よりなる
底穴37を設けているが、踏抜筒32をその底面で受け
止めることができるように形成している。このような踏
抜筒32と筒受35とは、重ね合わせることで2枚重ね
の状態となる。更に、この踏抜筒32を、筒受35内に
収容すると、その底面に設けた通気穴33の作用で、踏
抜筒32は抵抗なく自然落下するように形成されてい
る。この通気穴33は、筒内に水が入った場合の水抜き
の作用もする。
【0012】固定ロープ40について、図面を参照して
説明する。図6は固定ロープを示す一部破断斜視図、図
7は固定ロープの取付けを示す説明図である。図6で示
すように固定ロープ40は、ワイヤロープ41の一端に
衝撃吸収体45と、ワイヤロープの他端側を丸め、輪形
42を形成して固着すると共に、この輪形にはU字体の
開放側に、ボルトを取付けした固定具43を配設してい
る。この輪形42と固定具43とは、捕獲罠10を少し
離れた立木等に巻廻して取付けするためのものであり、
衝撃吸収体45について、更に詳細に説明する。衝撃吸
収体45は、ワイヤロープをその内部に挿通したコイル
状のばね46と、このばねの一端に挿入されると共に、
その内部にワイヤロープを挿通したばね押え47と、ワ
イヤロープの終端部に取付けしたストッパー48とから
なる。このような衝撃吸収体45は、罠に獲物が掛った
場合に、獲物が暴れても獲物や捕獲罠に、必要以上の力
が加わらないようにするものである。尚、固定ロープ4
0は、アーム本体12に設けた穴19にワイヤロープを
通してから、少なくとも上述した端部側の一方を取付け
するものである。
【0013】このように形成した固定ロープ40の、ア
ーム本体12への取付け方について説明する。図7で示
すようにアーム本体12の棒体に、支え具15を取付け
した方の先端部に設けられた穴19と、ロープ支持具2
6のコ字状折曲部側に設けた穴に、ワイヤロープ41を
挿通してから、少なくとも衝撃吸収体45又は、輪形4
2のどちらか一方を取付けする。尚、ロープ支持具26
の他端側は、図3で示したように捕獲ロープ20の一端
が取付けられていることは説明済である。穴19ワイヤ
ロープ41を挿通した固定ロープ40は、衝撃吸収体4
5の一端を、アーム本体12に設けた支え具15に挿入
することで取付けする。この固定ロープ40が引張られ
た場合は、図6で示したばね46が縮んで衝撃吸収体4
5が支え具15から外れるが、ばね46の先端部がアー
ム本体に設けた穴19に当接することで、アーム本体1
2から外れるようなことはない。
【0014】このように固定ロープ40と捕獲ロープ2
0とを取付けしたアーム本体12の使用例について、図
面を参照して説明する。図8は捕獲ロープの取付け方を
示す説明図、図9は図8の捕獲ロープを踏抜装置に取付
けした状態を示す説明図、図10は踏抜装置の作用説明
図である。捕獲ロープ20を使用状態に設定するには、
アーム本体を図4で示した状態から、図中の矢印で示す
方向に押圧して閉じると共に、アーム本体の先端に設け
た掛止リング17と掛止突起とを掛止させて、安全装置
16を作用させる。安全装置を用いてアーム本体を閉じ
た例が、図8で示す状態であり、アーム本体が開かない
状態を維持する。アーム本体が閉じると、捕獲ロープ2
0のワイヤロープ21が、アーム本体の外側に押し出さ
れるので、図3で示す捕獲輪形成具22から、ワイヤロ
ープ21を引き出して図8で示すリング状に形成する。
この形成したリングの大きさは踏抜筒32の外周壁に巻
廻しできる大きさに設定されている。このリング部分を
図5で示す踏抜装置30に、図1で示す如く取付けす
る。この踏抜装置30への取付け方について、図9を参
照して詳細に説明する。
【0015】図9で示すようにリング状のワイヤロープ
21は、踏抜筒32の外周囲頂部に、巻廻した状態で取
付けすると共に、この状態で筒受35に踏抜筒32を収
容する。捕獲ロープ20が踏抜筒に巻廻された状態で
は、捕獲ロープ20の一端を支持するロープ支持具26
が、アーム本体に接触した状態で踏抜筒に巻廻されてお
り、踏抜筒の存在でアーム本体は開かないように設定さ
れる。よってアーム本体を閉じる安全装置16をはずし
ても、アーム本体が開くことはない。この収容に際して
は、ワイヤロープ21を支持する捕獲輪形成具22を、
筒受35の切欠36内に位置するように収容する。踏抜
装置30に取付けした捕獲ロープ20は、次のような作
用により外れるように設定されており、これについて図
10を参照して説明する。前述したように踏抜筒32よ
りも筒受35の方が、その高さを高くして形成されてい
る為に、踏抜筒32は筒受35の底面に接合する。しか
し、踏抜筒の頂部には、捕獲ロープ20を巻廻した状態
で取付けているから、その外形が大きくなる。よって、
この捕獲ロープ20が筒受35の頂部に当接して、踏抜
筒32は筒受35よりも突出した状態で支持されてい
る。従って、踏抜筒32の底面と筒受35の底面との間
には、空間が存在して踏抜筒32は、浮き上った状態で
収容されている。この状態が図10で示す状態である。
この図10で示す状態で、獲物が踏抜筒32を踏むと、
踏抜筒には図中の矢印Fで示す力が加わり、踏抜筒の頂
部に設けた捕獲ロープ20のワイヤロープ21が、筒受
の頂部38で押し上げられると共に、踏抜筒32から外
れるように作用する。
【0016】図8乃至図10で説明したように、踏抜装
置30に捕獲ロープ20を取付けした捕獲罠は、獲物の
通り道に捕獲罠全体が埋められるような穴を掘って入れ
ると共に、アーム本体12の先端部に設けた安全装置1
6を外す。この安全装置を外しても、捕獲ロープ20が
踏抜筒32に巻廻されているので、アーム本体が開かな
いことは前述した通りである。穴を掘って入れた捕獲罠
の踏抜装置30上には、ビニールシート等の軟質シート
類を被せ、このシート上には土や落葉等を乗せること
で、捕獲罠やシート類を隠す。このシート類は、捕獲罠
の上に置く方法ではなく、踏抜装置30の踏抜筒上に被
せてから、捕獲ロープ20を装着する方法でも良い。こ
の方法によれば、シートが固定されるからシート上に乗
せる土や落葉等が、踏抜筒内に落下することもなく、乗
せる範囲も少なくて済むから、罠の取付けが簡単にな
る。このような効果は、踏抜筒の外周壁に捕獲ロープを
巻廻したことによって、得られた効果である。尚、捕獲
罠に取付けられた固定ロープ40は、立木等に取付ける
ことにより、罠にかかった獲物を逃さないようにする。
【0017】このように設置した捕獲罠10に獲物が掛
った場合の説明をする。獲物が踏抜装置30内に脚等を
入れて踏抜筒32を踏むと、その重みで踏抜筒32は筒
受35の底面に落下すると共に、前述したように筒受3
5の頂部が、捕獲ロープ20を押し上げて外す。この捕
獲ロープ20の外れは、アーム本体12にかかっていた
付勢力を取り除くことになるので、ばね13の力でアー
ム本体は開いた状態すなわち、図4で示す状態になる。
この状態は捕獲ロープ20が、アーム本体の棒体間を張
設した状態となり、踏抜筒32に入った獲物の脚部を絞
るように括り付けることになる。アーム本体12は、跳
ね上るように瞬間的に開くから、獲物は脚を抜く間もな
く、その上部側を括るように捕獲される。
【0018】脚部を捕獲した獲物が暴れても、アーム本
体に配設した衝撃吸収体45が作用することになり、図
面を参照してこれを説明する。図11は衝撃吸収体の作
用を示す説明図である。図11で示すように獲物52が
罠にかかり、図中の矢印Aで示す方向に逃げると、立木
50等にその一端を取付けられた固定ロープ40は、引
張られて一直線状になる。すると、図6で示した衝撃吸
収体のばね46が縮んで、アーム本体12に設けられた
支え具15から、その一端が抜けて外れる。ばね46の
内部を挿通している固定ロープ用のワイヤロープ41
は、アーム本体の穴19に通されているから、ばね46
はアーム本体の棒体に当接すると共に、ワイヤロープ4
1とは図中の矢印Bで示すように、直線状に設定され
る。すなわち、獲物52が逃げると、ワイヤロープ41
が引張られて必ず衝撃吸収体45が作用することにな
る。獲物はどの方向に逃げても、捕獲ロープ20の一端
と固定ロープ40とは、図3で示したロープ支持具26
という1部品で支持されている為に、一直線状に配列さ
れ必ず衝撃吸収体45が作用する。従って、獲物や捕獲
罠に対しても、必要以上の力が加わらないように配慮さ
れている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、捕
獲ロープを二重容器形の筒体に配設したことにより以下
の効果を得ることができた。すなわち、踏抜装置を筒体
で形成して、捕獲ロープを筒体に巻廻すように取付けす
る為に、筒体をビニールシート等で覆ってから、その上
に捕獲ロープを巻廻すと、ビニールシートは捕獲ロープ
で支持されるので、その上から土等を被せても、簡単に
落下することなく罠の設置作業が簡単である。アーム本
体を開閉させるばねは、アーム本体と一体化されている
為に応答が素早く確実である。また、この作用とアーム
本体が跳ね上るようにして、獲物の脚を捕獲するから、
脚の上部側をワイヤロープで括ることになり、確実に捕
獲することができる。掛った獲物には、衝撃吸収体が作
用するので、暴れたその力がそのまま加わることなく、
必要以上に傷つけるようなことのない捕獲罠である等の
大きな効果を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の捕獲罠を示す斜視図である。
【図2】図1で示すアーム本体を開いた状態で示す斜視
図である。
【図3】図1で示す捕獲ロープを示す斜視図である。
【図4】図3の取付け状態を示す説明図である。
【図5】図1で示す踏抜装置を分解して示す斜視図であ
る。
【図6】図1で示す固定ロープを示す一部破断斜視図で
ある。
【図7】図6の取付けを示す説明図である。
【図8】捕獲ロープの取付け方を示す説明図である。
【図9】捕獲ロープを踏抜装置に取付けした状態を示す
説明図である。
【図10】踏抜装置の作用を示す説明図である。
【図11】図6で示した衝撃吸収体の作用を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 捕獲罠 12 アーム本体 13 ばね 16 安全装置 20 捕獲ロープ 21 ワイヤロープ 22 捕獲輪形成具 25 方向支持具 26 ロープ支持具 30 踏抜装置 32 踏抜筒 35 筒受 40 固定ロープ 41 ワイヤロープ 45 衝撃吸収体 46 ばね 50 立木 52 獲物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な状態に形成されると共に、常
    に開いた状態に付勢されたく字状のアーム本体と、 このアーム本体のそれぞれの先端部に、その両端部を取
    付けした捕獲ロープと、 この捕獲ロープを、その外周囲に巻廻しする踏抜筒と、
    この踏抜筒を収納する筒受とを重ねて形成した踏抜装置
    と、 前記アーム本体に取付けられ、このアーム本体を一定の
    範囲内に拘束する固定ロープとからなる捕獲罠。
  2. 【請求項2】 コイル状ばねの両端にそれぞれ棒体をく
    字状に取付けし、この棒体を開閉可能な状態に配設する
    と共に、前記ばねの作用により前記棒体を常に開いた状
    態に付勢して、これらの棒体とばねとを一体化して形成
    したアーム本体と、 このアーム本体のそれぞれの先端部に、その両端部を取
    付けした捕獲ロープと、 この捕獲ロープを、その外周囲に巻廻しする踏抜筒と、
    この踏抜筒を収納する筒受とを重ねて形成した踏抜装置
    と、 前記アーム本体に取付けられ、このアーム本体を一定の
    範囲内に拘束する固定ロープとからなる捕獲罠。
  3. 【請求項3】 開閉可能な状熊に形成されると共に、常
    に開いた状態に付勢されたく字状のアーム本体と、 このアーム本体のそれぞれの先端部に、その両端部を取
    付けした捕獲ロープと、 この捕獲ロープをその外周囲に巻廻しする踏抜筒と、こ
    の踏抜筒を収納する筒受とで形成すると共に、前記捕獲
    ロープを前記踏抜筒の外周囲に巻廻しすることにより、
    前記アーム本体が閉じた状態に設定される踏抜装置と、 前記アーム本体に取付けられ、このアーム本体を一定の
    範囲内に拘束する固定ロープとからなる捕獲罠。
  4. 【請求項4】 開閉可能な状態に形成されると共に、常
    に開いた状態に付勢されたく字状のアーム本体と、 このアーム本体のそれぞれの先端部に、その両端部を取
    付けした捕獲ロープと、 この捕獲ロープを、その外周囲に巻廻しする筒状の踏抜
    筒と、このような捕獲ロープを巻廻した踏抜筒を、突出
    させた状態で支持する筒受とで形成すると共に、前記踏
    抜筒を踏んだ際に、前記筒受の頂部が捕獲ロープに当接
    し、捕獲ロープが踏抜筒より外れて、前記アーム本体を
    開くように形成した踏抜装置と、 前記アーム本体に取付けられ、このアーム本体を一定の
    範囲内に拘束する固定ロープとからなる捕獲罠。
  5. 【請求項5】 開閉可能な状態に形成されると共に、常
    に開いた状態に付勢されたく字状のアーム本体と、 このアーム本体のそれぞれの先端部に、その両端部を取
    付けした捕獲ロープと、 この捕獲ロープを、その外周囲に巻廻しする踏抜筒と、
    この踏抜筒を収納する筒受とを重ねて形成した踏抜装置
    と、 前記アーム本体に、その両端部を支持された衝撃吸収体
    を介して取付けられ、このアーム本体を一定の範囲内に
    拘束すると共に、衝撃が加えられた際には、前記衝撃吸
    収体の一端が前記アーム本体から外れて衝撃方向と一直
    線状になり、ねじれ方向の力を解除するように形成した
    固定ロープとからなる捕獲罠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6006447B1 (ja) * 2016-03-25 2016-10-12 河野 優子 野生動物の捕獲用罠
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JP2022023270A (ja) * 2020-07-27 2022-02-08 一般財団法人日本森林林業振興会 括り罠

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