JP2003092337A - Xyテーブル駆動機構 - Google Patents

Xyテーブル駆動機構

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JP2003092337A JP2001285504A JP2001285504A JP2003092337A JP 2003092337 A JP2003092337 A JP 2003092337A JP 2001285504 A JP2001285504 A JP 2001285504A JP 2001285504 A JP2001285504 A JP 2001285504A JP 2003092337 A JP2003092337 A JP 2003092337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 XY移動テーブルの小ストロークの高速移動
が可能な小形軽量で安価なXYテーブル駆動機構。 【解決手段】 X方向に揺動するX軸レバー31とY方
向に揺動するY軸レバー41で移動テーブル10をバネ
材50による引っ張り弾力に抗してXY直交二方向に移
動させる機構で、X軸レバー31の先端部に従動ローラ
34と押圧ローラ35を同軸に取付け、従動ローラ34
をX軸モータ36で回転駆動する偏心カム38で従動回
転させてX軸レバー31にX方向に押圧力を付勢し、こ
の押圧力で押圧ローラ35を非回転状態で移動テーブル
10の側面に押圧してX方向に移動させる。同様のこと
をY軸側でも行うようにして、単一の移動テーブル10
をXY方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造設備な
どに使用されるXYテーブルをX方向とY方向の直交二
方向に移動させるXYテーブル駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に一般的なXYテーブル駆動機構
を示すと、これは略水平なY方向に往復移動するYテー
ブル80と、Y方向と直交する略水平なX方向に往復移
動するXテーブル90とを上下二段に組み合わせた構造
である。Yテーブル80は水平な基台70上にY方向の
直線ガイド系の例えばLMガイド(リニアモーションガ
イド)71を介して支持され、Xテーブル90はYテー
ブル80上にX方向のLMガイド81を介して支持され
る。Yテーブル80はY軸モータ82とY軸ボールネジ
84でY方向に往復駆動制御され、Xテーブル90はX
軸モータ92とX軸ボールネジ94でX方向に往復駆動
制御される。
【0003】Yテーブル80の側方にY軸ボールネジ8
4がY方向に延びて、その先端部がカップリング83を
介してY軸モータ82の回転駆動軸に連結される。Xテ
ーブル90の側方にX軸ボールネジ94がX方向に延び
て、その先端部がカップリング93を介してX軸モータ
92の回転駆動軸に連結される。Y軸モータ82がY軸
ボールネジ84を正逆回転させてYテーブル80をY方
向に往復移動させ、X軸モータ92がX軸ボールネジ9
4を正逆回転させてXテーブル90をX方向に往復移動
させる。Y軸ボールネジ84の回転角でYテーブル80
のY方向の移動ストロークが決まり、X軸ボールネジ9
4の回転角でXテーブル90のX方向の移動ストローク
が決まる。Y方向に往復移動するYテーブル80上でX
テーブル90をX方向に往復移動させることで、Xテー
ブル90がXY直交二方向に移動して、Xテーブル90
上で半導体製造等の各種作業が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すようなX
Yテーブル駆動機構は、テーブルのX方向とY方向の移
動ストロークがボールネジの回転角制御でもって高精度
で制御でき、また、ボールネジの全長を長くすることで
テーブル(Xテーブル)のX方向とY方向の最大移動ス
トロークを大きく設定することができる。しかし、ボー
ルネジが高価であるためにXYテーブル駆動機構が割高
となる問題や、ボールネジの一回転でテーブルが小ピッ
チしか移動しないことからテーブルを高速移動させるこ
とが難しい問題があった。
【0005】また、テーブルをXテーブルとYテーブル
に分けて、XテーブルとYテーブルの各々をLMガイド
で支持する構造は、部品点数が多くなって軽量化が難し
い。さらに、テーブルの側方にボールネジとモータを直
列状に配置するため、XYテーブル駆動機構全体が大形
化して設置スペースに大きなものを必要とする。そのた
め、例えば半導体製造設備である円形ターンテーブルの
周辺部に複数のXYテーブル駆動機構を設置するような
場合、1つのXYテーブル駆動機構の小形化と軽量化が
難しいことから円形ターンテーブルが大径化して、半導
体製造設備の設備投資費が高くなる問題があった。
【0006】本発明の目的とするところは、小形で安価
であり、XYテーブルを小ストロークで高速移動させる
ことが容易なXYテーブル駆動機構を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、移動テーブルを直交するX方向及びY方向に
往復移動可能に支持するテーブルガイドと、このテーブ
ルガイドの側方定位置にX方向に往復揺動可能に設置さ
れて、移動テーブル側への揺動時に移動テーブルをX方
向に押圧して移動させるX軸レバー及びこのX軸レバー
を揺動させるX軸モータを有するX軸駆動ユニットと、
前記テーブルガイドの側方定位置にY方向に往復揺動可
能に設置されて、移動テーブル側への揺動時に移動テー
ブルをY方向に押圧して移動させるY軸レバー及びこの
Y軸レバーを揺動させるY軸モータを有するY軸駆動ユ
ニットと、移動テーブルにこの移動テーブルをX軸レバ
ー及びY軸レバーの双方側に押し付ける方向で弾力を常
時付勢するバネ材とを具備したことを特徴とする。
【0008】この発明の移動テーブルはXY直交二方向
に移動する単一のテーブルで、テーブルガイドにXY直
交二方向に自由移動可能に支持される。移動テーブルが
移動するX方向とY方向は共に水平方向の場合や、X方
向かY方向のいずれかが水平方向で他が鉛直方向の場合
と、様々な方向が可能である。移動テーブルは例えば略
矩形の平板で、その直交するX方向の側面とY方向の側
面の二側面が回転揺動式のX軸レバーとY軸レバーの揺
動する先端部で押圧されて、移動テーブルがXY直交二
方向に移動する。テーブルガイドは既存のクロスローラ
ガイドやLMガイド等が適用されるが、回転揺動式レバ
ーで押圧されて移動する単一の移動テーブルのテーブル
ガイドとしては構造簡単で安価なクロスローラガイドが
機能的、コスト的に適格である(請求項2の発明)。し
かし、LMガイドを用いることも機構的には可能であ
る。
【0009】移動テーブルには、バネ材によって移動テ
ーブルをX軸レバーとY軸レバーの双方側に押し付ける
方向で弾力が常時付勢され、この弾力の付勢で移動テー
ブルと各レバーの接触状態が常に安定に維持される。移
動テーブルに付勢されるバネ材による弾力は、X軸レバ
ー及びY軸レバーが移動テーブルと反対側に揺動すると
きに移動テーブルをレバー側の動きに追従移動させる作
用をし、この作用で移動テーブルと各レバー間の接触状
態が安定に維持される。バネ材は移動テーブルにX方向
とY方向の夫々に単独に弾力を付勢する複数個を使用し
てもよいが、X方向とY方向の夫々に例えば約45°の
角度を成す一定方向で移動テーブルに弾力を付勢する単
数個を使用すればよい。このようなバネ材は、小形で安
価なコイルスプリングが適格である。
【0010】また、移動テーブルにX方向とY方向に押
圧力を付勢する回転揺動式のX軸レバーとY軸レバー
は、テーブルガイドの側方で移動テーブルの周縁部近く
の定位置に移動テーブル周縁部と平行にして配置すれば
よい。この各レバーを揺動させるX軸モータとY軸モー
タは、その軸方向が移動テーブルと垂直になる方向で配
置すればよい。このように移動テーブルに対して各レバ
ーと各モータを配置することで、XYテーブル駆動機構
の全体が設置スペースの小さい小形で軽量な機構とな
る。X軸モータでX軸レバーを直接に揺動させて移動テ
ーブルをX方向に直接に移動させ、同時にY軸モータで
Y軸レバーを直接に揺動させて移動テーブルをY方向に
直接に移動させることで、移動テーブルのXY直交二方
向の高速移動が可能となる。X軸レバーとY軸レバーの
両レバーによる移動テーブルの押圧は、両レバーの一部
を移動テーブルに直接に当接させて行うことも可能であ
るが、両レバーに回転自在に取り付けたローラを介して
行うことが望ましい。また、X軸モータでX軸レバーを
直接に回転揺動させ、Y軸モータでY軸レバーを直接に
回転揺動させることも可能であるが、移動テーブルのX
Y直交二方向の移動の精度を上げるため、X軸モータと
X軸レバーの間とY軸モータとY軸レバーの間に、高精
度な中間動力伝達手段である偏心カム(次の請求項3の
発明)をローラ等と組み合わせて配備することが望まし
い。
【0011】請求項3の発明は、X軸駆動ユニットのX
軸レバーとX軸モータの間に、X軸モータの回転力をX
軸レバー側に伝達してX軸レバーを移動テーブル側に移
動させるX軸用偏心カムを配設し、Y軸駆動ユニットの
Y軸レバーとY軸モータの間に、Y軸モータの回転力を
Y軸レバー側に伝達してY軸レバーを移動テーブル側に
移動させるY軸用偏心カムを配設したことを特徴とす
る。
【0012】この発明におけるX軸駆動ユニット側の偏
心カムは、X軸モータで回転駆動制御されて偏心カム外
周の偏心カム面でX軸レバーを押圧してX方向に揺動さ
せる。この場合、偏心カムの360°以下の回転角によ
って決められる移動ストロークでX軸レバーがX方向に
揺動して移動テーブルを移動させる。この移動ストロー
クの最大値は、偏心カム外周の偏心カム面の最大と最小
の半径差で決まる数mm程度の小さなストロークが適切
である。このような偏心カムによる移動テーブルのX方
向移動は、Y軸駆動ユニット側においても同様に行われ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9を参照して実
施の形態を説明する。
【0014】図1はXYテーブル駆動機構1の要部の概
要を示す斜め下方からの斜視図であり、図2はXYテー
ブル駆動機構1の基本配置例を示す平面図である。同図
に示される移動テーブル10は略水平な矩形の平板で、
略水平なX方向に平行なX側面10aと、X方向と直交
する略水平なY方向に平行なY側面10bを有する。移
動テーブル10の下面10c側がテーブルガイド20に
XY直交二方向に移動可能に支持される。
【0015】テーブルガイド20は、図3及び図4の側
面図で示すような水平な基台60上に設置された直線ガ
イド系のクロスローラガイドで、以下、必要に応じてテ
ーブルガイド20をクロスローラガイド20と称する。
このクロスローラガイド20は、図10のLMガイドよ
り構造簡単で安価であることから、単一の移動テーブル
10を支持するものとして適格であり、XYテーブル駆
動機構1を構造簡単で小形、軽量、安価なものにする。
基台60は半導体製造設備の円形ターンテーブルや工作
機械類の定盤等であり、これの具体例は後述する図8と
図9の半導体製造設備に示される。
【0016】テーブルガイド20の側方の定位置にX軸
駆動ユニット30とY軸駆動ユニット40の一対とバネ
材50が設置される。X軸駆動ユニット30は移動テー
ブル10のX側面10aの下方に設置され、Y軸駆動ユ
ニット40は移動テーブル10のY側面10bの下方に設
置され、この両ユニット30,40の間に単一のバネ材
50が設置される。
【0017】X軸駆動ユニット30は移動テーブル10
のX側面10aを押圧して移動テーブル10をX方向に
移動させ、Y軸駆動ユニット40は移動テーブル10の
Y側面10bを押圧して移動テーブル10をY方向に移
動させる。移動テーブル10のX側面10aとY側面1
0bの間の隅部に、矩形の移動テーブル10の対角線方
向にバネ材50による引っ張り弾力が常時付勢される。
バネ材50はコイルスプリングで、図5に示すように両
端が移動テーブル10の隅部下面に突設したピン51と
基台60上に突設したピン52に係止されて、移動テー
ブル10をX側面10aとY側面10bの両方と45°
を成す対角線方向に引っ張って、X側面10aとY側面
10bがX軸駆動ユニット30側の後述する押圧ローラ
35とY駆動ユニット40側の後述する押圧ローラ45
に常時接触するようにしてある。
【0018】X軸駆動ユニット30は、移動テーブル1
0のX側面10aと平行でX方向に往復回転揺動可能な
X軸レバー31と、X軸レバー31を揺動させるX軸モ
ータ36を有する。X軸レバー31はY方向に長い帯板
で、これの基端部が図6に示すように基台60上に突設
した支軸32に連結される。Xレバー31は基台60と
平行で、支軸32を支点にしてレバー先端部側がX方向
に往復回転揺動する。X軸レバー31の先端部上には1
本のローラ軸33が突設され、ローラ軸33に上下2段
に押圧ローラ35と従動ローラ34が回転自在に連結さ
れる。上段の押圧ローラ35が移動テーブル10のX側
面10aに常時接触してX方向に押圧する。
【0019】なお、移動テーブル10のX側面10a
は、例えば移動テーブル10の下面10cに突設した当
て板11の外面である。このX側面10aは、移動テー
ブル10に対角線方向に連結されたバネ材50の弾力で
押圧ローラ35に常時押し付けられた状態にある。
【0020】X軸駆動ユニット30のX軸モータ36
は、図3に示すように基台60の下面に固定されて、基
台60上に回転駆動軸36aを突出させる。回転駆動軸
36aに回転角検出カム37とX軸用偏心カム38が固
定され、偏心カム38の外周の偏心カム面がX軸レバー
31の従動ローラ34に押圧される。偏心カム38と従
動ローラ34の相互の押圧状態は、バネ材50の弾力で
もって常時安定に維持される。回転角検出カム37は、
例えば図7に示すような半円形カムで、半円の外周面3
7aに向けてセンサー53が設置される。センサー53
は基台60上の定位置に取付ブロック55で支持され
て、後述するように偏心カム38の回転角を検出する。
【0021】Y軸駆動ユニット40はX軸駆動ユニット
30と同様な構成部品をY方向に配置した構造で、移動
テーブル10のY側面10bと平行でY方向に往復回転
揺動可能なY軸レバー41と、Y軸レバー41を揺動さ
せるY軸モータ46を有する。Y軸レバー41はX方向
に長い帯板で、基端部が支軸42で基台60上に連結さ
れ、支軸42を支点にして先端部側がY方向に往復回転
揺動する。図4に示すようにY軸レバー41の先端部上
に突設されたローラ軸43に上下2段に押圧ローラ45
と従動ローラ44が回転自在に連結され、上段の押圧ロ
ーラ45が移動テーブル10の下面に突設した当て板1
2の外面であるY側面10bに接触して押圧する。この
Y側面10bはバネ材50の弾力で押圧ローラ45に常
時押し付けられる。
【0022】Y軸モータ46は基台60の下面に固定さ
れて、基台60上に突設した回転駆動軸46aに回転角
検出カム47とY軸用偏心カム48が固定され、偏心カ
ム48の外周の偏心カム面がY軸レバー41の従動ロー
ラ44に押圧される。この押圧状態も、バネ材50の弾
力でもって常時安定に維持される。回転角検出カム47
は半円形カムで、半円の外周面47aに向けてセンサー
54が設置され、センサー54は基台60上に取付ブロ
ック56で固定される。
【0023】XYテーブル駆動機構1が図2の静止状態
にあるとき、1本のバネ材50が移動テーブル10を対
角線方向に引っ張ってX側面10aとY側面10bを対
応する押圧ローラ35、45に押し付け、各押圧ローラ
35、45が対応する偏心カム38、48に押し付けら
れて、全体が安定した静止状態に維持される。この静止
状態で例えばX軸駆動ユニット30のX軸モータ36で
偏心カム38を所望方向に所望の回転角で回転させる
と、偏心カム38の回転に従動ローラ34が従動回転し
てX軸レバー31の先端部を移動テーブル10側のX方
向(以下、この方向を必要に応じてプラスX方向と称す
る)、又は、移動テーブル10と反対側のX方向(以
下、この方向を必要に応じてマイナスX方向と称する)
に回転揺動させる。このX軸レバー31先端部の揺動ス
トロークは、偏心カム38の回転角で決まる。
【0024】例えば偏心カム38はその偏心カム面の1
80°反対の二箇所が最大半径個所と最小半径個所で、
その最大半径と最小半径の差が1mmであるとすると、
偏心カム面の最小半径の1箇所に従動ローラ34が当接
した状態で偏心カム38を定方向に180°回転させると
偏心カム面の最大半径の個所まで従動ローラ34が従動
回転して1mmだけプラスX方向に移動し、この移動で
X軸レバー31の先端部がプラスX方向に1mmだけ揺
動して、X軸レバー31の先端部の押圧ローラ35が移
動テーブル10のX側面10aをバネ材50の弾力に抗
して押し出してプラスX方向に1mmだけ移動させる。
このときの偏心カム38の回転角が180°未満である
と移動テーブル10のプラスX方向の移動量は1mm未
満となる。また、偏心カム面の最小半径の1箇所に従動
ローラ34が当接した状態から偏心カム38が180°
を超えて回転すると、180°を超えた時点から移動テ
ーブル10はバネ材50の弾力で引っ張られてマイナス
X方向に移動し、偏心カム38が360°回転した時点
で元の位置に戻る。
【0025】上記のような偏心カム38の180°毎の
回転が、偏心カム38と同軸に回転する半円形の回転角
検出カム37と、回転角検出カム37の半円形の外周面
37aの定方向に設置したセンサー53で検知される。
図7の回転角検出カム37は半円形の外周面37aの中
央にセンサー53が対向し、この状態で偏心カム38と
回転角検出カム37が正逆方向に90°回転すると、半
円形のカム面37aの端の凹段部37bにセンサー53
が位置してセンサー53に検出される面が急減すること
で、センサー53が回転角検出カム37の180°毎の回
転を検知する。
【0026】また、X軸レバー31はその基端部の支軸
32を支点に先端部がX方向に往復回転揺動するため、
このX軸レバー31の先端部の押圧ローラ35が支軸3
2を中心点とした円弧で略X方向に揺動して移動テーブ
ル10のプラスX方向及びマイナスX方向の移動量に若
干の誤差成分を発生させ、X方向移動の精度を低下させ
ることになる。しかし、X方向移動ストロークの最大値
が1mm程度と極小ストロークのXYテーブル駆動機構
1においては、上記誤差成分による精度低下はほとんど
問題とならない。このようなXYテーブル駆動機構1
は、あまり高精度が要求されないXYテーブルの駆動機
構や、XY直交二方向の最大移動ストロークが数mm内
の小ストロークのXYテーブルの駆動機構として適格で
ある。
【0027】また、X軸モータ36でX軸レバー31を
直接的に回転揺動させるようにしてもよいが、X軸レバ
ー31をより高精度に回転揺動させるために偏心カム3
8で間接的に回転揺動させることが有効である。また、
X軸モータ36で回転駆動制御される偏心カム38の外
周をX軸レバー31の先端部側面に摩擦回転させてX軸
レバー31を直接に揺動させることも可能であるが、こ
の場合は摩擦回転部分で摩耗や発塵の不具合が発生する
ことがあるので、回転する偏心カム38と非摩擦接触し
て従動回転する従動ローラ34を介してX軸レバー31
を揺動させることが望ましい。さらに、従動ローラ34
で移動テーブル10を直接に押圧して移動させることも
可能であるが、この場合も摩擦回転部分が生じることか
ら、従動ローラ34と同軸の押圧ローラ35で移動テー
ブル10を押圧して移動させることが望ましい。つま
り、X軸レバー31の揺動で押圧ローラ35を移動テー
ブル10のX側面10aに押圧したとき、押圧ローラ3
5は非回転状態でX側面10aに当接して押圧するの
で、両者間に摩擦が生じず常に円滑なテーブル移動が実
行される。
【0028】図2の静止状態でY軸駆動ユニット40の
Y軸モータ46で偏心カム48を所望方向に所望の回転
角で回転させると、偏心カム48の回転に従動ローラ4
4が従動回転してY軸レバー41の先端部を移動テーブ
ル10側のY方向(プラスX方向)、又は、移動テーブ
ル10と反対側のY方向(マイナスX方向)に回転揺動
させる。このY軸駆動ユニット40による移動テーブル
のプラスY方向の移動とマイナスY方向の移動の要領は
X軸駆動ユニット30と同様で、その詳細説明は省略す
る。
【0029】略矩形の移動テーブル10に対してX軸レ
バー31を平行に配置し、X軸モータ36をその軸方向
を鉛直にして縦置きに配置することで、X軸駆動ユニッ
ト30が小形コンパクトで設置スペースの小さなものと
なり、X軸レバー31や偏心カム38等に軽量で安価な
既存品が適用できる。同様にY軸駆動ユニット40も小
形コンパクトとなって、1台のXYテーブル駆動機構1
を設置スペースの小さな小形、軽量で安価な構造とする
ことができる。
【0030】このような小形コンパクトなXYテーブル
駆動機構1は、例えば図8及び図9に示す半導体製造設
備に使用される。図9は連続する水平な3つの円形ター
ンテーブル61,62,63が示され、この各ターンテ
ーブル61、62,63は周縁部の等間隔の複数箇所に
作業ヘッドA、B、Cを有する。最上流側のターンテー
ブル61の作業ヘッドAから次の中間のターンテーブル
62の作業ヘッドBに半導体部品が受け渡され、さらに
作業ヘッドBから最下流側のターンテーブル63の作業
ヘッドCに受け渡される。最上流側と最下流側のターン
テーブル61、63の作業ヘッドA,Cには1個の半導
体部品が供給され、中間のターンテーブル62の作業ヘ
ッドBには一対のXYテーブル駆動機構1,1が設置さ
れる。最上流のターンテーブル61が間欠回転して隣接
する2つの作業ヘッドAから中間のターンテーブル62
の1つの作業ヘッドBに計2個の半導体部品が受け渡さ
れる。作業ヘッドBには図8に示すように一対のXYテ
ーブル駆動機構1,1の移動テーブル10,10が接近
させて配置されて、この一対の移動テーブル10,10
に1個ずつ半導体部品が供給される。中間のターンテー
ブル62は間欠回転しながら半導体部品の特性検査等を
するテーブルで、特性検査等が済んだ半導体部品は最下
流側のターンテーブル63の作業ヘッドCに1個ずつ受
け渡される。
【0031】図8に示すように中間のターンテーブル6
2の1つの作業ヘッドBに一対のXYテーブル駆動機構
1,1を設置する場合、一対の矩形の移動テーブル1
0,10を十分に接近させて平行に配置し、一対のX軸
モータ36,36を十分に接近させて並列に配置すると
共に、一対のY軸モータ46,46はターンテーブル6
2の外周の円弧に沿うように配置する。つまり、Y軸モ
ータ46の外形が略矩形の場合、この矩形外形の側面が
ターンテーブル62の半径方向と平行となるようにY軸
モータ46をターンテーブル62に配置して、隣接する
2つの作業ヘッドB,Bで互いに隣接する2つのY軸モ
ータ46,46が十分に接近できるようにする。このよ
うにすることで1つの作業ヘッドBに一対のXYテーブ
ル駆動機構1,1が高密度配置でき、隣接する作業ヘッ
ドB,Bの配列ピッチが十分に小さく設定できて、ター
ンテーブル62の大径化や重量化が防止できる。
【0032】なお、作業ヘッドBで行われる半導体部品
の特性検査は、半導体部品の外観をカメラで撮像して位
置ズレ量を検査する工程、半導体部品の位置ズレを修正
して半導体部品の電極に一対のプローブをケルビンコン
タクトさせて抵抗測定する工程等であり、この特性検査
において半導体部品の位置ズレ修正に本発明のXYテー
ブル駆動機構が使用される。このような半導体部品の位
置ズレ修正は、1mm程度の小ストロークのテーブル移
動による修正であり、テーブルの高速移動が要求される
修正であることから、本発明のXYテーブル駆動機構の
適用が有効である。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、テーブルガイドにXY
直交二方向に移動可能に支持された移動テーブルをX方
向に往復揺動するX軸レバーと、Y方向に往復揺動する
Y軸レバーの揺動で直接に移動させることで、移動テー
ブルの移動速度の高速化が可能となり、また、X軸レバ
ーとY軸レバーの各々を揺動させるモータの軸方向を移
動テーブルの移動方向と直交させることでXYテーブル
駆動機構全体を設置スペースの小さな小形機構にするこ
とが容易となって、小形コンパクトで軽量、安価で高速
駆動が可能なXYテーブル駆動機構が提供できる。
【0034】また、テーブルガイドにクロスローラガイ
ドを使用することで、XYテーブル駆動機構の尚一層の
構造簡略化、低コスト化が図れる。
【0035】また、X軸駆動ユニットのX軸モータの回
転力をX軸側の偏心カムを介してX軸レバー側に伝達し
てX軸レバーを移動テーブル側に揺動させ、Y軸駆動ユ
ニットのY軸モータの回転力をY軸側の偏心カムを介し
てY軸レバー側に伝達してY軸レバーを移動テーブル側
に揺動させるようにすることで、X軸とY軸の各レバー
の揺動ストロークをより高精度に制御することが容易と
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すXYテーブル駆動機
構の要部の斜視図である。
【図2】図1のXYテーブル駆動機構の平面図である。
【図3】図2のXYテーブル駆動機構の正面図である。
【図4】図2のXYテーブル駆動機構の右側面図であ
る。
【図5】図2のXYテーブル駆動機構におけるバネ材の
側面図である。
【図6】図2のXYテーブル駆動機構におけるX軸レバ
ーの部分断面を含む側面図である。
【図7】図2のXYテーブル駆動機構の概念的な平面図
である。
【図8】複数のXYテーブル駆動機構を装備したターン
テーブルの部分平面図である。
【図9】図8のターンテーブルを装備した半導体製造設
備の概要を示す平面図である。
【図10】従来のXYテーブル駆動機構の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 XYテーブル駆動機構 10 移動テーブル 10a X側面 10b Y側面 20 テーブルガイド(クロスローラガイド) 30 X軸駆動ユニット 31 X軸レバー 34 従動ローラ 35 押圧ローラ 36 X軸モータ 37 回転角検出カム 38 偏心カム 40 Y軸駆動ユニット 41 Y軸レバー 44 従動ローラ 45 押圧ローラ 46 Y軸モータ 47 回転角検出カム 48 偏心カム 50 バネ材 53,54 センサー 60 基台(ターンテーブル) 62 ターンテーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動テーブルを直交するX方向及びY方
    向に往復移動可能に支持するテーブルガイドと、このテ
    ーブルガイドの側方定位置にX方向に往復揺動可能に設
    置され、移動テーブル側への揺動時に移動テーブルをX
    方向に押圧して移動させるX軸レバー及びこのX軸レバ
    ーを揺動させるX軸モータを有するX軸駆動ユニット
    と、前記テーブルガイドの側方定位置にY方向に往復揺
    動可能に設置され、移動テーブル側への揺動時に移動テ
    ーブルをY方向に押圧して移動させるY軸レバー及びこ
    のY軸レバーを揺動させるY軸モータを有するY軸駆動
    ユニットと、移動テーブルにこの移動テーブルをX軸レ
    バー及びY軸レバーの双方側に押し付ける方向で弾力を
    常時付勢するバネ材とを具備したことを特徴とするXY
    テーブル駆動機構。
  2. 【請求項2】 テーブルガイドがクロスローラガイドで
    ある請求項1記載のXYテーブル駆動機構。
  3. 【請求項3】 X軸駆動ユニットのX軸レバーとX軸モ
    ータの間に、X軸モータの回転力をX軸レバー側に伝達
    してX軸レバーを移動テーブル側に揺動させるX軸用偏
    心カムを配設し、Y軸駆動ユニットのY軸レバーとY軸
    モータの間に、Y軸モータの回転力をY軸レバー側に伝
    達してY軸レバーを移動テーブル側に揺動させるY軸用
    偏心カムを配設した請求項1又は2記載のXYテーブル
    駆動機構。
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